JP4836640B2 - プローバ - Google Patents

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Description

本発明は、周縁部の厚みを残して全体を極薄にした半導体ウエハ等の検査対象板の表面の回路の特性試験等を行う際に用いるプローバに関する。
回路が形成された半導体ウエハの電気的特性を測定するプローバ1は、一般に知られた検査装置である。このようなプローバとしては、特許文献1に記載のものがある。このプローバを図2に基づいて説明する。
プローバ1は、回路が形成された半導体ウエハ2を上側面3Aに載置するチャック3と、チャック3をX軸およびY軸方向に移動するチャックXYθ軸駆動部4と、チャック3をZ軸方向に移動するチャックZ軸駆動部5と、チャックXYθ軸駆動部4およびチャックZ軸駆動部5を制御するチャック位置制御部(図示せず)と、針先が前記回路に接触するプローブ針7を有するプローブカード8と、プローブカード8を固定する固定フレーム9と、プローブカード8を介して半導体回路の電気的特性を測定する電気的特性測定部(図示せず)とを備えて構成されている。
前記チャック3の上側面3Aは、平坦面状に形成されて、平板状の半導体ウエハ2が載置される。上側面3Aには吸着溝が設けられている。半導体ウエハ2は、上側面3Aに載置された状態で吸着溝に吸着されて固定されている。
ところで、近年、ICチップを多層に積層して1つのデバイスにするパッケージ手法が提案されている。例えば、特許文献2において、シリコンチップに貫通配線を形成して、上面及び下面に電極を引き出し、各面上に他のパッケージをそれぞれ積層するチップ貫通タイプが提案されている。また、特許文献3において、半導体チップの電極を貫通してあけたピアーに結合柱部材を通して複数の半導体チップを結合することで、複数の半導体チップを積層して多層化した半導体装置が提案されている。また、特許文献4において、シリコン基板にブラインドピアホールを形成してシリコンICチップなどを積層して高密度3次元実装を効率よく実現することが提案されている。さらに、特許文献5において、ICチップの積層の高密度化等のためにシリコン基板を研磨して薄型化することが提案されている。
特開2005−333045号公報 特開2005−332893号公報 特開2002−26240号公報 特開2005−38942号公報 特開2006−5343号公報
ところで、ICチップの積層の高密度化を図るためには、半導体ウエハの厚みは、できるだけ薄くした方がよい。ところが、半導体ウエハを薄く削り過ぎると、強度が不足してその取り扱いが難しくなる。このため、ウエハの周縁部は研磨せず厚いままにして強度を保つことが提案されている。即ち、半導体ウエハの周縁部の厚みを残して裏面をざぐることによって、デバイスエリアの厚みを薄くしている。また、デバイスエリアには、ICチップを積層したとき上下回路に接続を行うために小さい貫通穴が多数設けられている。
このように、半導体ウエハの周縁部を厚くして内側を薄くすると、チャック3の上側面3Aにそのまま載置することが難しい。即ち、半導体ウエハをチャック3の上側面3Aに載置すると、半導体ウエハの周縁部がチャック3の上側面3Aに接触して半導体ウエハ全体が支持されることになる。しかしながらこれでは、薄い内側部分がチャック3の上側面3Aに接触しないで厚い周縁部にぶら下がって撓んだ状態になるため、この薄い内側部分が破損するおそれがある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、周縁部が肉厚に形成されると共に内側部が肉薄に形成された検査対象板をチャック上に載置して支持し、当該検査対象板に接触子を接触させて検査を行うプローバであって、前記チャックが、前記検査対象板の周縁部に当接して当該検査対象板の周縁部を支持する周縁支持部と、当該周縁支持部に対して段差を設けて前記検査対象板の内側部に当接し当該検査対象板の内側部を支持する内側支持部とを備えて構成されたことを特徴とする。
前記構成により、前記周縁支持部が、検査対象板の周縁部に当接して当該検査対象板の周縁部を支持し、前記内側支持部が、前記検査対象板の内側部に当接して当該検査対象板の内側部を支持する。これにより、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持する。
前記周縁支持部が円筒状に形成されると共に、前記内側支持部が前記周縁支持部内にスライド可能に収納されて、これら内側支持部と周縁支持部との間に段差を設けることが望ましい。
前記構成により、前記内側支持部が前記周縁支持部内にスライド可能に収納されて、これら内側支持部と周縁支持部との間に段差を設けることで、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させる。これにより、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持する。
前記内側支持部と周縁支持部との間には、これらを相対的にずらして任意の高さの段差を作る移動機構を備えることが望ましい。
前記構成により、前記移動機構が、内側支持部と周縁支持部とを相対的にずらして、この内側支持部と周縁支持部との段差を、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させる。これにより、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持する。
前記移動機構は、円筒状の前記周縁支持部内にスライド可能に収納された内側支持部の下側面に設けられたテーパ部と、楔状に形成されて前記テーパ部に食い込む量を調整することで前記内側支持部と周縁支持部との間の段差を調整する楔状摺動板とを備えて構成されることが望ましい。
前記構成により、前記テーパ部に食い込んだ楔状摺動板の食い込む量を調整することで、前記内側支持部と周縁支持部との間の段差を、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させる。これにより、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持する。
前記移動機構は、前記周縁支持部を支持した状態で円筒状又はリング状に形成されてその内周面にネジ溝が設けられた昇降ネジと、前記内側支持部の外周面に設けられて前記昇降ネジのネジ溝に螺合するネジ山と、前記昇降ネジ及び内側支持部を互いに相対的に回転させる回転手段とを備えて構成されたことを特徴とする。
前記構成により、前記回転手段で前記昇降ネジと内側支持部とを互いに相対的に回転させて前記周縁支持部を前記内側支持部に対して昇降させて、前記内側支持部及び周縁支持部の間の段差を、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させる。これにより、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持する。
前記昇降ネジは、前記周縁支持部に一体的に組み込まれることが望ましい。
前記構成により、前記回転手段で前記周縁支持部及び内側支持部を互いに相対的に回転させて、前記内側支持部と周縁支持部との間の段差を、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させる。これにより、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持する。
前記チャックの周縁部には、前記検査対象板の周縁部を吸着する吸着溝を設けることが望ましい。
前記構成により、前記検査対象板の周縁部を前記チャックの周縁部の吸着溝で吸着して、当該検査対象板を固定する。
以上のように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
前記周縁支持部が、検査対象板の周縁部に当接して当該検査対象板の周縁部を支持すると共に、前記内側支持部が、前記検査対象板の内側部に当接して当該検査対象板の内側部を支持して、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接してこの検査対象板を支持するため、極薄の半導体ウエハ等の検査対象板を安全にかつ確実に支持して、検査することができる。
前記内側支持部が前記周縁支持部内にスライド可能に収納されて、これら内側支持部と周縁支持部との間に段差を設けて、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させ、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接してこの検査対象板を支持するため、極薄の半導体ウエハ等の検査対象板を安全にかつ確実に支持して、検査することができる。
前記移動機構が、内側支持部と周縁支持部とを相対的にずらして、この内側支持部と周縁支持部との段差を、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させて、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持するため、極薄の半導体ウエハ等の検査対象板を安全にかつ確実に支持して、検査することができる。
前記テーパ部に食い込んだ楔状摺動板の食い込む量を調整することで、前記内側支持部と周縁支持部との間の段差を、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させて、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持するため、極薄の半導体ウエハ等の検査対象板を安全にかつ確実に支持して、検査することができる。
回転手段で前記昇降ネジ及び内側支持部を互いに相対的に回転させて、前記内側支持部と周縁支持部との間の段差を、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させて、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持するため、極薄の半導体ウエハ等の検査対象板を安全にかつ確実に支持して、検査することができる。
回転手段で前記周縁支持部及び内側支持部を互いに相対的に回転させて、前記内側支持部と周縁支持部との間の段差を、前記検査対象板の周縁部と内側部との段差に整合させて、前記周縁支持部及び内側支持部が、前記検査対象板の周縁部及び内側部に均等に当接して支持するため、極薄の半導体ウエハ等の検査対象板を安全にかつ確実に支持して、検査することができる。
前記検査対象板の周縁部を前記チャックの周縁部の吸着溝で吸着して、当該検査対象板を固定するため、貫通穴を設けた検査対象板も確実に固定することができる。
以下、本発明の実施形態に係るプローバについて、添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係るプローバのチャックを示す側面断面図、図3は本発明の実施形態に係るプローバのチャックを示す平面図、図4は本発明の実施形態に係るプローバのチャックを示す側面図、図5は本発明の実施形態に係るプローバが検査対象とする半導体ウエハをその裏面から示す斜視図、図6は本発明の実施形態に係るプローバが検査対象とする半導体ウエハを示す側面断面図、図7は肉厚の周縁部を設けていない平板状の半導体ウエハを示す側面断面図、図8は本発明の実施形態に係るプローバが検査対象とする半導体ウエハをその貫通配線を設けた状態で示す側面断面図、図9は肉厚の周縁部を設けていない平板状の半導体ウエハをその貫通配線を設けた状態で示す側面断面図、図10は本発明の変形例に係るプローバのチャックを示す側面図、図11は本発明の変形例に係るプローバのチャックを示す平面図、図12は本発明の変形例に係るプローバのチャックの吸着機構を示す断面図、図13は本発明の第2変形例に係るプローバのチャックを示す斜視図である。なお、本実施形態に係るプローバの全体構成は、前記従来のプローバとほぼ同様であるため、ここでは、チャックの部分を中心に説明する。
本実施形態のチャック11は図1、3、4に示すように主に、周縁支持部12と、内側支持部13と、移動機構14とから構成されている。
周縁支持部12は、検査対象板である半導体ウエハ17の周縁部17Aに当接してこの半導体ウエハ17を支持するための部材である。周縁支持部12は円筒状に形成されて、XYZθステージ18に固定されている。周縁支持部12内には、内側支持部13がスライド可能に収納されて、これら内側支持部13と周縁支持部12の各上側面の間に段差が設けられている。周縁支持部12の外周面には四角形状の楔挿入口20が設けられている。この楔挿入口20は、後述する移動機構14の楔状摺動板28が挿入できる大きさに設定されている。周縁支持部12の上端面は、半導体ウエハ17の周縁部17Aを吸着する吸着面12Aとなっている。この吸着面12Aには、2本の吸着溝12Bが全周に亘って環状に配設されている。吸着溝12Bは、外部のバキュームポンプ(図示せず)に接続されている。
なお、半導体ウエハ17は、図1、5、6に示すように、周縁部17Aと、内側部17Bとから構成されている。周縁部17Aは、半導体ウエハ17の周縁部を肉厚にかつ円環状に形成されている。周縁部17Aは、半導体ウエハ17の強度を保つための部分である。内側部17Bは、ICチップの積層の高密度化等のために研磨して肉薄(例えば50μm程度)に形成した部分である。内側部17Bは、半導体ウエハ17の裏面を、その周縁部17Aの部分を残してざぐることで形成されている。この内側部17Bの上側面は、配線エリア17Cであり、回路が形成されている。内側部17Bには多数の貫通穴19が設けられている。この周縁部17A及び内側部17Bからなる半導体ウエハ17がチャック11に載置されて、接触子としてのプローブ針7が、配線エリア17Cの電極に接触して検査が行われる。なお、内側部17Bがある程度の厚さを有していて搬送、検査に耐えられる強度がある場合は、図7に示すように、半導体ウエハ17の周縁部17Aを設けずに内側部17Bのみで半導体ウエハ17が構成される。この場合は、チャック11の周縁支持部12と内側支持部13とが面一に調整されて、平板状の半導体ウエハ17を支持する。
また、内側部17Bの貫通穴19には、図8に示すように、貫通配線21を介して裏面電極又は配線エリア22が設けられる場合もある。この場合も、半導体ウエハ17がチャック11に載置されて、プローブ針7が、配線エリア17Cの電極に接触して検査が行われる。なおこの場合も、内側部17Bがある程度の厚さを有していて搬送、検査に耐えられる強度がある場合は、図9に示すように、半導体ウエハ17の周縁部17Aを設けずに内側部17Bのみで半導体ウエハ17が構成される。そして、チャック11の周縁支持部12と内側支持部13とが面一に調整されて、平板状の半導体ウエハ17を支持する。
図1、3、4に示す内側支持部13は、半導体ウエハ17の内側部17Bに当接してこの内側部17Bをその下側から支持するための部材である。この内側支持部13は、円柱状に形成され、円筒状の周縁支持部12内にスライド可能に挿入されている。この内側支持部13が周縁支持部12内で上下にスライドされて、周縁支持部12と内側支持部13の間に設定高さの段差が設けられる。
内側支持部13には、3箇所の位置にガイド穴23が設けられている。このガイド穴23は、内側支持部13内において垂直方向に配設され、下方へ開口している。ガイド穴23内には、ボールガイド24及びガイドシャフト25が設けられている。ボールガイド24及びガイドシャフト25は、内側支持部13を上下にスライド可能に支持するための部材である。ガイドシャフト25は、その基端部がXYZθステージ18に固定されて、垂直方向に配設されている。ボールガイド24は、ガイド穴23内に挿入されてガイドシャフト25に取り付けられている。そして、ボールガイド24がガイド穴23内に圧入されて固定され、このボールガイド24がガイドシャフト25にスライド可能に支持されたり、ボールガイド24がガイドシャフト25に固定され、このボールガイド24がガイド穴23内にスライド可能に挿入されたりして、内側支持部13が周縁支持部12内で上下にスライド可能に支持されている。
内側支持部13の下側面には、移動機構14のテーパ部27が設けられている。このテーパ部27は、周縁支持部12の楔挿入口20に面して設けられている。楔挿入口20は移動機構14の楔状摺動板28が挿入できる大きさに設定されている。
移動機構14は、周縁支持部12と内側支持部13の各上側面の間に、これらを相対的にずらして任意の高さの段差を作るための機構である。この移動機構14は、テーパ部27と、楔状摺動板28と、駆動部29とから構成されている。
テーパ部27は、円筒状の周縁支持部12内にスライド可能に収納された内側支持部13の下側面に設けられた部分であり、上述の通りである。
楔状摺動板28は、楔状に形成されてテーパ部27に食い込んで内側支持部13を支持するための部材である。この楔状摺動板28とテーパ部27との間には、摩擦を低減するために多数のローラ機構30が設けられている。楔状摺動板28内には、ネジ穴31が設けられている。このネジ穴31は、後述する駆動部29のリードスクリュー34が螺合するためのネジ穴である。楔状摺動板28の下側には、ガイドレール32が設けられている。このガイドレール32は、XYZθステージ18に固定されて、楔状摺動板28をスライド可能に支持している。これにより、前記ネジ穴31とガイドレール32は同じ方向に配設され、ガイドレール32に支持された楔状摺動板28が、ネジ穴31に螺合した駆動部29のリードスクリュー34で、設定距離だけ正確に移動される。
駆動部29は、楔状摺動板28のテーパ部27への食い込み量を調整するための機構である。この駆動部29は、リードスクリュー34と、駆動モータ35とから構成されている。リードスクリュー34は、楔状摺動板28のネジ穴31に螺合して楔状摺動板28をガイドレール32に沿って移動させるための部材である。駆動モータ35はリードスクリュー34を支持して設定角度だけ回転させるためのモータであり、サーボモータで構成されている。この駆動モータ35でリードスクリュー34が設定角度だけ回転されて、楔状摺動板28が設定距離だけ正確に移動制御されるようになっている。これにより、楔状摺動板28のテーパ部27への食い込む量が正確に調整されて、周縁支持部12と内側支持部13との間の段差が正確に調整されるようになっている。駆動モータ35は、制御部(図示せず)によって制御されて、図6又は図8に示す半導体ウエハ17の周縁部17Aと内側部17Bとの段差分の寸法に合わせて正確に内側支持部13を移動させるようになっている。また、図7又は図9に示す半導体ウエハ17の場合には平板状であるため、駆動モータ35は、前記制御部によって制御されて、内側支持部13を周縁支持部12に合わせて面一に移動させるようになっている。
[動作]
以上のように構成された検査装置は、次のように動作する。
チャック11の周縁支持部12と内側支持部13とは、通常、その上側面が面一になるように調整されて、図7又は図9のような、平板状の半導体ウエハ17が載置される。
一方、図6又は図8のような、周縁部17Aと内側部17Bとに段差がある半導体ウエハ17が載置される場合は、制御部によって駆動部29の駆動モータ35がリードスクリュー34を設定角度だけ回転させる。これにより、テーパ部27に食い込んだ楔状摺動板28が、設定距離だけ移動して、内側支持部13を、半導体ウエハ17の周縁部17Aと内側部17Bの段差の分だけ上昇させる。これにより、チャック11の周縁支持部12と内側支持部13とが、半導体ウエハ17の周縁部17Aと内側部17Bとの段差に整合する。この結果、周縁支持部12及び内側支持部13が、半導体ウエハ17の周縁部17A及び内側部17Bに均等に当接し、さらに周縁部17Aが周縁支持部12の吸着面12Aに吸着されて、チャック11が半導体ウエハ17を確実に支持する。
次いで、プローブ針7が、配線エリア17Cの電極に接触して検査を行う。検査終了後は、各ICチップに切り分けて、高密度実装のために積層される。
[効果]
以上のように、本実施形態の検査装置によれば、次のような効果を奏する。
チャック11の周縁支持部12と内側支持部13とを、半導体ウエハ17の周縁部17Aと内側部17Bとに、均等に当接させて半導体ウエハ17を支持するため、肉厚の周縁部17Aと極薄の内側部17Bとを有する半導体ウエハ17を安全にかつ確実に支持して、検査することができるようになる。
[変形例]
前記実施形態では、移動機構14を、テーパ部27と楔状摺動板28とで内側支持部13を上下させる構成にしたが、本発明の移動機構はこれに限定されるものではなく、種々の機構を用いることができる。例えば、図10及び図11に示すように、ネジを利用してもよい。この移動機構41は、周縁支持部42を支持した状態で円筒状又はリング状に形成されてその内周面にネジ溝43Aが設けられた昇降ネジ43と、内側支持部44の外周面に設けられて前記昇降ネジ43のネジ溝43Aに螺合するネジ山44Aと、前記昇降ネジ43及び内側支持部44を互いに相対的に回転させる回転手段45とを備えて構成されている。
周縁支持部42は、円筒状又はリング状に形成されて、内側支持部44にスライド可能に支持されている。昇降ネジ43は、内側支持部44のネジ山44Aに螺合されて、内側支持部44に対して昇降するようになっている。昇降ネジ43は、周縁支持部42の下側に位置して、この周縁支持部42を支持している。内側支持部44は、その全体構成を前記実施形態の内側支持部13とほぼ同様に構成されている。この内側支持部44の外周面には、昇降ネジ43のネジ溝43Aに螺合するネジ山44Aが形成されている。
回転手段45は主に、駆動モータ47と、駆動プーリ48と、従動プーリ49と、シンクロベルト50とから構成されている。駆動モータ47は、内側支持部44の近傍に配設されて、XYZθステージ18に固定されている。駆動モータ47は、サーボモータで構成され、昇降ネジ43を設定角度だけ回転制御する。駆動プーリ48は駆動モータ47の回転軸に固定されている。従動プーリ49は、昇降ネジ43の外周に一体的に設けられ、昇降ネジ43と共に回転する。従動プーリ49は、シンクロベルト50を介して駆動プーリ48に連結され、駆動モータ47で回転制御されている。なお、駆動モータ47で回転制御する対象は、内側支持部44側でもよい。この場合は、周縁支持部42を筒状にしてXYZθステージ18に固定して、内側支持部44を周縁支持部42に回転可能に支持してこの周縁支持部42側に従動プーリ49を取り付けて、駆動モータ47の駆動プーリ48とシンクロベルト50で連結されて、駆動モータ47で回転制御される。
周縁支持部42には、図12に示すように、吸着機構52が設けられている。この吸着機構52は、半導体ウエハ17の周縁部17Aを吸着して支持するための機構である。吸着機構52は、周縁支持部42内に設けられた通路53と、周縁支持部42の吸着面42Aに環状に2本設けられて半導体ウエハ17の周縁部17Aを吸着する吸着溝54と、通路53と吸着溝54との間を連通する連通孔55と、前記通路53と外部にバキュームポンプ(図示せず)とを接続する接続配管56とから構成されている。
以上の構成により、前記回転手段45で前記昇降ネジ43を前記内側支持部44に対して回転させて前記周縁支持部42を内側支持部44に対して昇降させて、前記内側支持部44及び周縁支持部42の間の段差を、前記半導体ウエハ17の周縁部17Aと内側部17Bとの段差に整合させる。
これにより、前記周縁支持部42及び内側支持部44が、前記半導体ウエハ17の周縁部17A及び内側部17Bに均等に当接して支持する。この結果、極薄の半導体ウエハ17を安全にかつ確実に支持して、検査することができる。
また、前記変形例では、前記昇降ネジ43を、周縁支持部42と別部材として構成して、昇降ネジ43の回転による昇降で周縁支持部42の高さを調整したが、昇降ネジ43を周縁支持部42に一体的に組み込んでもよい。なおこの場合、吸着機構52の接続配管56は、周縁支持部42の高さを調整した後に接続されることになる。
前記実施形態及び前記変形例では、内側支持部13、44の外側に周縁支持部12、42を設けて、半導体ウエハ17の周縁部17Aと内側部17Bに整合するように構成したが、半導体ウエハ17に中には図7又は図9に示すように、周縁部17Aを設けない場合もある。即ち、内側部17Bがある程度の厚さを有していて搬送、検査に耐えられる強度がある場合は、半導体ウエハ17の周縁部17Aを設けずに内側部17Bのみで半導体ウエハ17が構成される。そしてこの場合は、図13に示すように、チャック57は、周縁支持部12、42を設けずに内側支持部58のみで構成するようにしてもよい。この内側支持部58の上側面の周縁部には、環状の吸着溝59が設けられる。この吸着溝59は、半導体ウエハ17の周縁部を吸着して支持する。なお、この吸着溝59は、半導体ウエハ17の貫通穴19を避けた位置に設けられる。このため、前記吸着溝59は通常、内側支持部58の周縁部になるが、半導体ウエハ17の貫通穴19の位置に合わせて、多少の位置調整がされる。例えば、図5のように、貫通穴19が四角形の面積内に配設されている場合は、吸着溝59を四角環状に形成してもよい。
これにより、半導体ウエハ17を安全にかつ確実に支持して、検査することができるようになる。
本発明の実施形態に係るプローバのチャックを示す側面断面図である。 従来のプローバを示す正面図である。 本発明の実施形態に係るプローバのチャックを示す平面図である。 本発明の実施形態に係るプローバのチャックを示す側面図である。 本発明の実施形態に係るプローバが検査対象とする半導体ウエハをその裏面から示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプローバが検査対象とする半導体ウエハを示す側面断面図である。 肉厚の周縁部を設けていない平板状の半導体ウエハを示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係るプローバが検査対象とする半導体ウエハをその貫通配線を設けた状態で示す側面断面図である。 肉厚の周縁部を設けていない平板状の半導体ウエハをその貫通配線を設けた状態で示す側面断面図である。 本発明の変形例に係るプローバのチャックを示す側面図である。 本発明の変形例に係るプローバのチャックを示す平面図である。 本発明の変形例に係るプローバのチャックの吸着機構を示す断面図である。 本発明の第2変形例に係るプローバのチャックを示す斜視図である。
符号の説明
11:チャック、12:周縁支持部、12A:吸着面、12B:吸着溝、13:内側支持部、14:移動機構、17:半導体ウエハ、17A:周縁部、17B:内側部、17C:配線エリア、18:XYZθステージ、19:貫通穴、20:楔挿入口、21:貫通配線、22:裏面電極又は配線エリア、23:ガイド穴、24:ボールガイド、25:ガイドシャフト、27:テーパ部、28:楔状摺動板、29:駆動部:30:ローラ機構、31:ネジ穴、32:ガイドレール、34:リードスクリュー、35:駆動モータ、41:移動機構、42:周縁支持部、43:昇降ネジ、43A:ネジ溝、44:内側支持部、44A:ネジ山、45:回転手段、47:駆動モータ、48:駆動プーリ、49:従動プーリ、50:シンクロベルト、52:吸着機構、53:通路、54:吸着溝、55:連通孔、56:接続配管、57:チャック、58:内側支持部、59:吸着溝。

Claims (7)

  1. 周縁部が肉厚に形成されると共に内側部が肉薄に形成された検査対象板をチャック上に載置して支持し、当該検査対象板に接触子を接触させて検査を行うプローバであって、
    前記チャックが、前記検査対象板の周縁部に当接して当該検査対象板の周縁部を支持する周縁支持部と、当該周縁支持部に対して段差を設けて前記検査対象板の内側部に当接し当該検査対象板の内側部を支持する内側支持部とを備えて構成されたことを特徴とするプローバ。
  2. 請求項1に記載のプローバにおいて、
    前記周縁支持部が円筒状に形成されると共に、前記内側支持部が前記周縁支持部内にスライド可能に収納されて、これら内側支持部と周縁支持部との間に段差を設けたことを特徴とするプローバ。
  3. 請求項2に記載のプローバにおいて、
    前記内側支持部と周縁支持部との間に、これらを相対的にずらして任意の高さの段差を作る移動機構を備えたことを特徴とするプローバ。
  4. 請求項3に記載のプローバにおいて、
    前記移動機構が、円筒状の前記周縁支持部内にスライド可能に収納された内側支持部の下側面に設けられたテーパ部と、楔状に形成されて前記テーパ部に食い込む量を調整することで前記内側支持部と周縁支持部との間の段差を調整する楔状摺動板とを備えて構成されたことを特徴とするプローバ。
  5. 請求項3に記載のプローバにおいて、
    前記移動機構が、
    前記周縁支持部を支持した状態で円筒状又はリング状に形成されてその内周面にネジ溝が設けられた昇降ネジと、
    前記内側支持部の外周面に設けられて前記昇降ネジのネジ溝に螺合するネジ山と、
    前記昇降ネジ及び内側支持部を互いに相対的に回転させる回転手段とを備えて構成されたことを特徴とするプローバ。
  6. 請求項5に記載のプローバにおいて、
    前記昇降ネジが、前記周縁支持部に一体的に組み込まれたことを特徴とするプローバ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプローバにおいて、
    前記チャックの周縁部に、前記検査対象板の周縁部を吸着する吸着溝を設けたことを特徴とするプローバ。
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