JP5180568B2 - オープンショーケース - Google Patents

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Description

本発明は、オープンショーケースに係り、詳しくは、複数の庫室を異なる温度で管理するのに好適なオープンショーケースに関する。
従来、この種のオープンショーケースは、コンビニエンスストア等の店舗内に設置され、前面に開口部を有するショーケース本体の庫内が中仕切棚によって上庫室と上庫室より高温の下庫室とに仕切られた2温度式のものが知られている。ショーケース本体には、その上面、底面及び背面に沿って冷風路が形成され、冷風路には上面側冷風路の前面側に形成される吹出口から吹き出された冷風を底面側冷風路の前面側に形成される吸込口から吸い込むことにより、開口部にエアカーテンが形成される。
そして、このような2温度式のオープンショーケースとしては、上庫室と下庫室との温度に応じて、これら各庫室に送風される冷風量が制御されるファンを備えたものや(例えば、特許文献1参照)、下庫室にヒータを設けて下庫室の温度を制御するもの(例えば、特許文献2参照)が公知である。これら各従来技術によれば、例えば、上庫室を惣菜類陳列用に15℃程度に管理し、下庫室を米飯類陳列用に上庫室より高温の20℃程度に管理する等して、惣菜類や米飯類等の商品をその種類に応じた適正な温度に保持して陳列することができる。
特開平11−23133号公報 特開平8−254384号公報
しかしながら、上記各従来技術では、制御対象である庫室温度のみに応じてファンの回転数やヒータの温度を調節するため、庫室温度制御の制御応答性の向上については依然として課題が残されている。具体的には、店舗内温度の急激な変化や庫室に陳列される商品数の増減によっては庫室温度を適正に保持することが困難になる場合が生じ、例えば、弁当が陳列された下庫室の温度が低下すると、弁当の米飯の水分が蒸発して乾燥する等して商品の品質低下を招くおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、庫室温度制御の制御性を大幅に向上することができるオープンショーケースを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載のオープンショーケースは、前面に開口部を有するショーケース本体と、ショーケース本体の庫内を異なる温度の庫室に仕切る中仕切棚と、ショーケース本体の上面、背面及び底面に沿って形成されるメイン冷風路と、底面側冷風路内に配置されるファンと、背面側冷風路内に配置される冷却器とを備え、底面側冷風路内の空気がファンを経由して冷却器によって冷却され、冷風が上面側冷風路の前端に形成される吹出口から吹き出された後に、底面側冷風路の前端に形成される吸込口から吸い込まれることにより、開口部にエアカーテンを形成するオープンショーケースであって、エアカーテンを形成する冷風の一部を吸い込むリターンファンを有し、吸い込まれた冷風を庫室のうち所定の庫室の前面をバイパスさせて冷却器に戻すリターン冷風路と、エアカーテンを形成する冷風の一部を吸い込んでヒータユニットにて加熱させて温風を形成する温風ファンを有し、温風を所定の庫室の背面に形成される温風吹出口から吹き出す温風路と、所定の庫室の温度を検出する庫室温度検出手段と、冷風の温度を検出する冷風温度検出手段と、温風吹出口から吹き出される前の温風の温度を検出する温風温度検出手段と、各温度検出手段にて検出される温度に応じて、リターンファン及び温風ファン並びにヒータユニットを起動または停止し、庫室温度検出手段にて検出される庫室温度を所定の設定温度に略一定に保持する制御ユニットとを備えることを特徴としている。
また、制御ユニットは、冷風温度検出手段にて検出される冷風温度がその設定温度から、設定温度の所定の許容範囲を確保するべく設定される温度差を引いた許容温度以下であるか否かを判定し、冷風温度がその許容温度以下となる場合にはオープンショーケースが設置される環境温度を低温モードと判定し、冷風温度がその設定温度以上であるときは環境温度を高温モードと判定し、冷風温度がその許容温度より大きく且つその設定温度未満であるときは環境温度を中温モードと判定することを特徴としている。
更に、制御ユニットは、環境温度が低温モードにあると判定されたとき、リターンファン及び温風ファンを起動すると共に、庫室温度に応じてヒータユニットを起動または停止することを特徴としている。
更にまた、請求項記載の発明では、請求項において、制御ユニットは、環境温度が低温モードにあると判定されたとき、温風温度に応じてヒータユニットを起動または停止することを特徴としている。
また、請求項記載の発明では、請求項1又は2において、制御ユニットは、環境温度が高温モードにあると判定されたとき、リターンファン及び温風ファンを起動すると共にヒータユニットを停止することを特徴としている。
更に、請求項記載の発明では、請求項乃至の何れかにおいて、制御ユニットは、環境温度が中温モードにあると判定されたとき、リターンファン及びヒータユニット並びにヒータユニットを停止することを特徴としている。
更にまた、請求項記載の発明では、請求項乃至の何れかにおいて、環境温度を検出する環境温度検出手段を備え、制御ユニットは、環境温度検出手段にて検出される環境温度に応じて低温モード、中温モード、高温モードのモード切り換えを行うことを特徴としている。
請求項1記載の本発明のオープンショーケースによれば、庫室、冷風、温風の温度をそれぞれ検出する各温度検出手段と、各温度検出手段にて検出される温度に応じて、リターンファン及び温風ファン並びにヒータユニットを起動または停止し、庫室温度検出手段にて検出される庫室温度を所定の設定温度に略一定に保持する制御ユニットとを備えている。これにより、庫室温度のみならず、エアカーテンにおいて店舗内温度の影響を受ける冷風温度や、温風吹出口から吹き出される前の温風温度を事前に加味して庫室温度制御を行うことができるため、庫室温度制御の応答性が向上し、その制御性を大幅に向上することができ、ひいては店舗内温度に拘わらず、庫室温度を適正に保持することができ、ひいてはこの庫室に陳列される商品の品質を適正に管理することができる。
また、制御ユニットは、冷風温度検出手段にて検出される冷風温度がその設定温度から、設定温度の所定の許容範囲を確保するべく設定される温度差を引いた許容温度以下であるか否かを判定し、冷風温度がその許容温度以下となる場合にはオープンショーケースが設置される環境温度を低温モードと判定し、冷風温度がその設定温度以上であるときは環境温度を高温モードと判定し、冷風温度がその許容温度より大きく且つその設定温度未満であるときは環境温度を中温モードと判定する。これにより、冷風温度によってオープンショーケースが設置される環境温度がいずれのモードにあるか区分けされ、各モードにおいて最適な庫室温度制御を行うことができるため、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
特に、モード切り換えの判定基準として、冷風温度の設定温度のみならず、設定温度から、設定温度の所定の許容範囲を確保するべく設定される温度差を引いた許容温度を用いることにより、冷風温度の変動に伴うモード切り換えのハンチング現象を抑制してモード切り換えを円滑に行うことができ、庫室温度制御の制御性をより一層向上することができる。
更に、制御ユニットは、環境温度が低温モードにあると判定されたとき、リターンファン及び温風ファンを起動すると共に、庫室温度に応じてヒータユニットを起動または停止する。これにより、庫室内を温風で急速に暖めて環境温度の低下に伴う庫室温度の低下を迅速に防止することができ、更に庫室温度に応じて温風と冷風とを使い分けることができるため、制御応答性を高めた状態で庫室内を適正な温度に保持することができ、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
更にまた、請求項記載の発明によれば、制御ユニットは、環境温度が低温モードにあると判定されとき、温風温度に応じてヒータユニットを起動または停止する。これにより、庫室内に吹き出される前の温風の温風温度に応じて温風と冷風とを使い分けることができるため、更に制御応答性を高めた状態で庫室内を適正な温度に保持することができ、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
また、請求項記載の発明によれば、制御ユニットは、環境温度が高温モードにあると判定されたとき、リターンファン及び温風ファンを起動すると共にヒータユニットを停止する。これにより、庫室内を冷風で急速に冷却して環境温度の上昇に伴う庫室温度の上昇を迅速に防止することができるため、更に制御応答性を高めた状態で庫室内を適正な温度に保持することができ、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
更に、請求項記載の発明によれば、制御ユニットは、環境温度が中温モードにあると判定されたとき、リターンファン及び前記ヒータユニット並びに前記ヒータユニットを停止する。これにより、エアカーテンの形成のみで庫室温度が最適となる中温モードにあるときには、リターン冷風路における冷風及び温風路における温風が形成されず、庫室の前面に冷風温度及び冷風量が略一定となるエアカーテンが形成され、庫室温度をそのまま略一定に保持することができるため、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
更にまた、請求項記載の発明によれば、制御ユニットは、環境温度検出手段にて検出される環境温度に応じて低温モード、中温モード、高温モードのモード切り換えを行うことにより、冷風温度の変動の主因となる実際の環境温度の変動を加味してモード切り換えを行うことができるため、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
以下、図面により本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のオープンショーケース2の側面断面図を示している。このショーケース2は、例えばコンビニエンスストア等の店舗内に設置され、前面に開口部4を有するショーケース本体6と、図示しない冷凍回路を構成する凝縮器や圧縮機等が収容されると共に後述する冷却器42が接続される冷凍ユニット8とから構成され、ショーケース本体6の上部にはショーケース2の庫内の温度、圧力、排水状況等の管理、制御を行う電装ユニット(制御ユニット)10が備えられている。
ショーケース本体6は、その上面、底面及び背面が断熱壁12で覆われると共に、その左右両側面は図示しない側板によって覆われている。ショーケース本体6の庫内は、移動可能な中仕切棚14によって上庫室(庫室)16と下庫室(所定の庫室)18とに仕切られ、各庫室16,18が異なる温度で管理されている。例えば、上庫室16は、惣菜類陳列用に15℃程度に設定される一方、下庫室18は米飯類陳列用に上庫室より高温の20℃程度に設定され、商品をその種類に応じた適正な温度に保持して陳列可能な2温度式のショーケース2が構成されている。また、各庫室16,18には商品を陳列するための商品棚19が設けられている。
ショーケース本体6には、その上面、底面及び背面に沿って、それぞれ冷風路20,30,40が形成されている。上面側冷風路20は、断熱壁12とショーケース本体6内の上面側を覆う上面板22との隙間に形成され、その前端には開口部4の下方に向かって開口する吹出口24が形成されており、吹出口24にはハニカム構造からなる整流部材26が取り付けられている。
底面側冷風路30には、その前端に開口部4の上方に向かって開口する吸込口32が形成され、底面側通風路30の前後方向略中央にはファン34が設けられている。
ファン34は、底面側通風路30の前後方向に延設される着脱可能なファンダクト36の上面に取り付けられ、ファンダクト36の後端は背面側通風路40に連通しており、吸入口32から吸入されてファン34から送風される空気はファンダクト36を介して背面側通風路40に設置される冷却器42に導かれる。
また、底面側冷風路30には、ファンダクト36の前面側にて断熱壁12を貫通する排水口37が形成され、排水口37はゴミ取り用のメッシュ蓋38で覆われている。ファンダクト36の後端側から排水口37にかけての断熱壁12は下降傾斜されると共に、断熱壁12と接触するファンダクト36の前面側の端面には導水隙間39が切り欠かれており、冷却器42やファンダクト36内において発生する結露水が導水隙間39を通過して流下し排水口37からショーケース本体6外に排出される。
背面側冷風路40は、断熱壁12とショーケース本体6内の背面側を覆う背面板44との隙間に形成されて上面側冷風路20と連通しており、ファン34から送風される空気が冷却器42にて冷却されて冷風が生成され、この冷風が上面側冷風路20を経て吹出口24より吹き出される。
こうして、吹出口24から吹き出された冷風が吸込口32から吸い込まれることにより、開口部4に庫内をその外部と断熱するエアカーテン50が形成され、換言すると、各冷風路20,30,40はエアカーテン50を形成するための主たる冷風路としてのメイン冷風路52を構成している。
ここで、ショーケース本体6には、メイン冷風路52の他、エアカーテン50を形成する冷風の一部を下庫室18の前面における開口部4をバイパスさせて冷却器42を介して吹出口24に戻すリターン冷風路60が形成されている。
詳しくは、中仕切棚14は、その前端が吹出口24と吸込口32とを略結んだエアカーテン50の流路をなす仮想直線54よりも若干庫内側に位置づけられ、中仕切棚14によってメイン冷風路52によるエアカーテン50の形成が妨げられないようになっている。
また、中仕切棚14は中空構造をなしており、その前端には開口部4の上方に向かって開口する第2吸込口62が形成され、中仕切棚14の中空部64内の前後方向略中央にはエアカーテン50を形成する冷風の一部を吸い込む軸流式のリターンファン66が設けられ、中空部64は背面側冷風路40に沿って設けられたリターンダクト67に連通している。
リターンダクト67は、背面板44と断熱壁12との間、すなわち背面側冷風路40を中仕切棚14の上下可動範囲に亘って延設される第1仕切板68によって仕切ることにより形成され、その下開口67aが底面側冷風路30に開口されて中空部64と底面側冷風路30とが連通されている。これにより、リターンファン66から送風される冷風がファン34に導かれ、エアカーテン50を形成する冷風の一部、すなわちエアカーテン50の漏れ空気が下庫室18の前面における開口部4をバイパスされて冷却器42を介して吹出口24に戻され、これよりリターン冷風路60が形成される。
ところで、図1中に実線矢印で示すように、メイン冷風路52及びリターン冷風路60が形成される他、図1中に点線矢印で示すように、温風を下庫室18の背面18aから吹き出すための温風路70が形成されている。
温風路70では、底面側冷風路30の前端において吸込口32より庫内側に形成される第3吸込口72から吸い込まれた冷風がヒータユニット73により温風にされ、上下方向に隣り合う商品棚19の略中間位置に形成される温風吹出口74から吹き出される。
また、温風路70には、ヒータユニット73の他、第3吸込口72からエアカーテン50を形成する冷風の一部、すなわちメイン冷風路52の漏れ空気を吸い込んでヒータユニット73に送風する温風ファン75が配置されている。そして、ヒータユニット73及び温風ファン75は温風ファンダクト76に収容され、温風ファンダクト76はファンダクト36の上側に配置されて第3吸入口72と連通している。更に、温風ファンダクト76は、背面側冷風路40に沿って設けられた温風ダクト77に連通され、温風ファン75からヒータユニット73を経て形成された温風は温風ダクト77を介して温風吹出口74に導かれる。
温風ダクト77は、背面板44の庫内側を中仕切棚14の上下可動範囲に亘って延設される第2仕切板78によって仕切ることにより形成され、第2仕切板78には上記した温風吹出口74が形成されている。
ここで、本実施形態では、温風ファンダクト76内に設けられ、第3吸込口72から吸い込まれて温風の形成に使用される冷風の温度を検出する第1サーミスタ(冷風温度検出手段)80と、下庫室18の背面18aに設けられ、下庫室18内の温度を検出する第2サーミスタ(庫室温度検出手段)82と、温風ダクト77内に設けられ、温風吹出口74から吹き出される前の温風の温度を検出する第3サーミスタ(温風温度検出手段)84とが備えられ、更にショーケース2の外側には、例えばショーケース本体6の上部に店舗内の空気の温度を検出する第4サーミスタ86が備えられている。
これらサーミスタ80〜86の他、いずれも明確には図示しないが、ヒータユニット73の加熱部であるヒータ88、温風ファン75の駆動部である温風ファンモータ90(以下、温風FMという)、リターンファン66の駆動部であるリターンファンモータ92(以下、リターンFMという)が電装ユニット10に電気的に接続されている。そして、電装ユニット10では、各サーミスタ80〜86にて検出された温度に応じて、各FM90,92及びヒータ88を起動または停止することにより、下庫室18内の温度を適正に保持するための庫室温度制御が行われている。
以下、図2に示されるフローチャートを参照して、電装ユニット10で行われる庫室温度制御の制御ルーチンについて詳しく説明する。
先ず、当該温度制御が開始されるとS1に移行する(以下、Sはステップを表す)。
S1では、第1サーミスタ80において検出される第3吸込口72から吸い込まれる冷風の冷風温度Tがその設定温度TS1(例えば20℃)から、この設定温度TS1の所定の許容範囲を確保するべく設定される温度差TDEF1(例えば2℃)を引いた許容温度(TS1−TDEF1)以下であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)でT≦(TS1−TDEF1)が成立すると判定された場合にはS2に移行し、判定結果が偽(No)でT≦(TS1−TDEF1)が成立しないと判定された場合にはS3に移行する。
S2に移行した場合には、各FM90,92を起動すると共に、ヒータ88を停止してS4に移行する。
S4では、第2サーミスタ82において検出される下庫室18内の庫室温度Tがその設定温度TS2(例えば22℃)から、設定温度TS2の所定の許容範囲を確保するべく設定される温度差TDEF2(例えば2℃)を引いた許容温度(TS2−TDEF2)以下であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)でT≦(TS2−TDEF2)が成立すると判定された場合にはS5に移行し、判定結果が偽(No)でT≦(TS2−TDEF2)が成立しないと判定された場合にはS1に戻って本制御ルーチンの次回周期に入る。
S5に移行した場合には、各FM90,92を起動したままヒータ88を起動してS6に移行する。
S6に移行した場合には、第3サーミスタ84において検出される温風ダクト77内の温風温度Tがその設定温度TS3(例えば40℃)以上であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)でT≧TS3が成立すると判定された場合にはS2に戻ってヒータ88のみを停止し、判定結果が偽(No)でT≧TS3が成立しないと判定された場合にはS4に戻って再び庫室温度Tの判定を行う。
一方、S1からS3に移行した場合には、冷風温度Tがその設定温度TS1以上であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)でT≧TS1が成立すると判定された場合にはS7に移行し、判定結果が偽(No)でT≧TS1が成立しないと判定された場合にはS8に移行する。
S7に移行した場合には、S4における判定と同様に、T≦(TS2−TDEF2)が成立するか否かを判定する。判定結果が真(Yes)でT≦(TS2−TDEF2)が成立すると判定された場合にはS9に移行し、判定結果が偽(No)でT≦(TS2−TDEF2)が成立しないと判定された場合には上記S8に移行する。
S9に移行した場合には、各FM90,92を起動すると共に、ヒータ88を停止してS10に移行する。
S10では、庫室温度Tがその設定温度TS2以下であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)でT≦TS2が成立すると判定された場合にはS1に戻って本制御ルーチンの次回周期に入り、判定結果が偽(No)でT≦TS2が成立しないと判定された場合にはS8に移行する。
S3,S7,S10からS8に移行した場合には、各FM90,92及びヒータ88を停止した後にS1に戻って本制御ルーチンの次回周期に入る。
こうして、当該庫室温度制御では、店舗内温度に拘わらず、庫室温度Tが(TS2−TDEF2)≦T≦TS2を満たすように調節される。
ここで、本実施形態では、冷風温度Tに応じて、店舗内温度が低温モード、高温モード、中温モードのいずれかにあると判定され、S1、S3のステップは、冷風温度Tがその設定温度TS1及びその許容温度(TS1−TDEF1)を跨いで変動する分岐点として位置づけられ、本制御ルーチンの周期毎に各モードの切り換えが行われている。
詳しくは、S1にてT≦(TS1−TDEF1)が成立する場合には、店舗内温度が低温モードにあると判定され、この場合には、S2、S4〜S6のステップを実行することにより、各FM90,92を起動すると共に、庫室温度Tに応じてヒータ88を起動または停止し、温風温度Tがその設定温度TS3以上に上昇するとき、ヒータ88を強制停止している。
一方、S1にてT≦(TS1−TDEF1)が成立せず、更にS3にてT≧TS1が成立する場合には、店舗内温度が高温モードにあると判定され、この場合には、S7〜S10のステップを実行することにより、各FM90,92を起動すると共にヒータ88を停止し、その後に庫室温度Tがその設定温度TS2より大きくなると中温モードに切り換えられる。
中温モードは、上記高温モードからの切り換えの他、S1にてT≦(TS1−TDEF1)が成立せず、更にS3にてT≧TS1が成立しない場合に選択され、この場合には、S8のステップのみを実行し、各FM90,92及びヒータ88を停止している。
以上のように本実施形態では、庫室温度Tのみならず、エアカーテン50において店舗内温度の影響を受け、更に温風の形成に使用される冷風の冷風温度Tや、温風吹出口74から吹き出される前の温風の温風温度Tを事前に加味して庫室温度制御を行うことができるため、庫室温度制御の応答性が向上し、その制御性を大幅に向上することができる。従って、例えば、冬季や夏季の店舗内過剰冷房時等において、店舗内温度が例えば上庫室16の設定温度である15℃以下の低温となる場合であっても、店舗内温度に拘わらず、下庫室18の庫室温度Tをその設定温度TS2である20℃程度に保持することができ、ひいては低温となる冷風の吹きつけにより下庫室18の商品棚19に陳列される弁当の米飯の水分が蒸発して乾燥することを防止でき、商品棚19に陳列される商品の品質を適正に管理することができる。
また、第1サーミスタ80にて検出される冷風温度Tに応じて、店舗内温度が低温モード、高温モード、或いはこれらモード間の切り換えの際に通過する中温モードのいずれにあるかを判定することにより、冷風温度Tを介して把握される店舗内温度が各モードに区分けされ、各モードにおいて最適な庫室温度制御を行うことができるため、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
特に、S1,S7のステップにおいて、それぞれ許容温度(TS1−TDEF1)、(TS2−TDEF2)をモード切り換えの判定基準として用いることにより、冷風温度Tや庫室温度Tの変動に伴うモード切り換えのハンチング現象を抑制してモード切り換えを円滑に行うことができ、庫室温度制御の制御性をより一層向上することができる。
具体的には、店舗内温度が低温モードにあると判定されたとき、各FM90,92が起動されると共に、庫室温度Tに応じてヒータ88が起動または停止されるため、下庫室18内を温風で急速に暖めて店舗内温度の低下に伴う庫室温度Tの低下を迅速に防止することができ、更に庫室温度Tに応じて温風と冷風とを使い分けることができる。
また、低温モードにあるとき、温風温度Tがその設定温度TS3以上に上昇するとヒータ88が停止されることにより、下庫室18内に吹き出される前の温風の温風温度Tに応じて温風と冷風を使い分けることができるため、これらにより、制御応答性を高めた状態で下庫室18内を適正な温度に保持することができ、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
更にまた、店舗内温度が高温モードにあると判定されたとき、各FM90,92が起動されると共にヒータ88が停止され、これにより、下庫室18内を冷風で急速に冷却して店舗内温度の上昇に伴う庫室温度Tの上昇を迅速に防止することができるため、更に制御応答性を高めた状態で下庫室18内を適正な温度に保持することができ、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
また、店舗内温度が中温モード、すなわち庫室温度Tが最適温度である判定されたとき、ヒータ88に加え、各FM90,92も停止され、リターン冷風路60における冷風、及び温風路70における温風を形成しない。これにより、下庫室18の前面に冷風温度及び冷風量が略一定となるエアカーテン50が形成され、庫室温度Tをそのまま略一定に保持することができるため、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では2温度式のオープンショーケース2について説明しているが、例えば、中仕切棚14を3段階以上に位置変更可能にしたり、複数の中仕切棚14を設けて複数のリターン冷風路60を形成したり、或いは、複数の温度帯の温風を形成可能な温風路70を形成したりして、庫内を3つ以上に仕切っても個別に温度管理しても良く、この場合にも、上記庫室温度制御を行うことにより、店舗内温度に拘わらず、各庫室の温度を適正に保持することができる。
また、上記実施形態では第1サーミスタ80にて検出される冷風温度Tによって店舗内温度が低温、中温、高温のいずれのモードにあるかを判定しているが、第4サーミスタ86によって検出される実際の店舗内温度(環境温度)Tを考慮して各モードの切り換えを行っても良く、この場合には、冷風温度Tの変動の主因となる店舗内温度Tの変動を加味してモード切り換えを行うことができるため、庫室温度制御の制御性を更に向上することができる。
本発明の一実施形態に係るオープンショーケースの側面断面図である。 図1の電装ユニットで行われる庫室温度制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。
符号の説明
2 オープンショーケース
4 開口部
6 ショーケース本体
10 電装ユニット(制御ユニット)
14 中仕切棚
16 上庫室(庫室)
18 下庫室(所定の庫室)
18a 背面
24 吹出口
32 吸込口
50 エアカーテン
52 メイン冷風路
60 リターン冷風路
70 温風路
74 温風吹出口
80 第1サーミスタ(冷風温度検出手段)
82 第2サーミスタ(庫室温度検出手段)
84 第3サーミスタ(温風温度検出手段)
88 ヒータ(ヒータユニット)
90 温風ファンモータ(温風ファン)
92 リターンファンモータ(リターンファン)

Claims (5)

  1. 前面に開口部を有するショーケース本体と、前記ショーケース本体の庫内を異なる温度の庫室に仕切る中仕切棚と、前記ショーケース本体の上面、背面及び底面に沿って形成されるメイン冷風路と、前記底面側冷風路内に配置されるファンと、前記背面側冷風路内に配置される冷却器とを備え、前記底面側冷風路内の空気が前記ファンを経由して前記冷却器によって冷却され、該冷風が前記上面側冷風路の前端に形成される吹出口から吹き出された後に、前記底面側冷風路の前端に形成される吸込口から吸い込まれることにより、前記開口部にエアカーテンを形成するオープンショーケースであって、
    前記エアカーテンを形成する冷風の一部を吸い込むリターンファンを有し、該吸い込まれた冷風を前記庫室のうち所定の庫室の前面をバイパスさせて前記冷却器に戻すリターン冷風路と、
    前記エアカーテンを形成する冷風の一部を吸い込んでヒータユニットにて加熱させて温風を形成する温風ファンを有し、該温風を前記所定の庫室の背面に形成される温風吹出口から吹き出す温風路と、
    前記所定の庫室の温度を検出する庫室温度検出手段と、
    前記冷風の温度を検出する冷風温度検出手段と、
    前記温風吹出口から吹き出される前の温風の温度を検出する温風温度検出手段と、
    前記各温度検出手段にて検出される温度に応じて、前記リターンファン及び前記温風ファン並びに前記ヒータユニットを起動または停止し、前記庫室温度検出手段にて検出される前記庫室温度を所定の設定温度に略一定に保持する制御ユニットと
    を備え
    前記制御ユニットは、前記冷風温度検出手段にて検出される前記冷風温度がその設定温度から、該設定温度の所定の許容範囲を確保するべく設定される温度差を引いた許容温度以下であるか否かを判定し、前記冷風温度がその前記許容温度以下となる場合には前記オープンショーケースが設置される環境温度を低温モードと判定し、前記冷風温度がその前記設定温度以上であるときは前記環境温度を高温モードと判定し、前記冷風温度がその前記許容温度より大きく且つその前記設定温度未満であるときは前記環境温度を中温モードと判定し、前記環境温度が前記低温モードにあると判定されたとき、前記リターンファン及び前記温風ファンを起動すると共に、前記庫室温度に応じて前記ヒータユニットを起動または停止することを特徴とするオープンショーケース。
  2. 前記制御ユニットは、前記環境温度が前記低温モードにあると判定されたとき、前記温風温度に応じて前記ヒータユニットを起動または停止することを特徴とする請求項に記載のオープンショーケース。
  3. 前記制御ユニットは、前記環境温度が前記高温モードにあると判定されたとき、前記リターンファン及び前記温風ファンを起動すると共に前記ヒータユニットを停止することを特徴とする請求項1又は2に記載のオープンショーケース。
  4. 前記制御ユニットは、前記環境温度が前記中温モードにあると判定されたとき、前記リターンファン及び前記ヒータユニット並びに前記ヒータユニットを停止することを特徴とする請求項乃至の何れかに記載のオープンショーケース。
  5. 前記環境温度を検出する環境温度検出手段を備え、
    前記制御ユニットは、前記環境温度検出手段にて検出される前記環境温度に応じて前記低温モード、前記中温モード、前記高温モードのモード切り換えを行うことを特徴とする請求項乃至の何れかに記載のオープンショーケース。
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