JP5178303B2 - 籾殻成形体およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、籾殻とポリビニルアルコール系樹脂(以下、ポリビニルアルコールをPVAと略記する。)を成形してなる籾殻成形体に関し、さらに詳しくは、圧縮強度および可聴領域の吸音性に優れる籾殻成形体に関する。
近年、農業副産物をバイオマス資源として活用する試みが盛んに行われている。特に、我が国の主要作物である米の副産物、例えば稲藁や籾殻、米ぬかなどは発生量が莫大であるため、その有効利用は重要な課題である。中でも、籾殻は多量のシリカを含有することから、工業材料として有用であり、例えば、これを粉砕して得られる籾殻粉砕物を合成樹脂の補強用フィラーとして利用する検討が行われている。しかしながら、籾殻はセルロースからなる強靭な外殻組織をもつため、これを効率良く粉砕するには前処理が必要であり、例えば、酵素処理した後、機械的粉砕する方法(例えば、特許文献1参照。)などが提案されている。
かかる特許文献1には、得られた籾殻粉砕物の用途として、籾殻と同様に生分解性であり、籾殻中のセルロースおよびシリカとの親和性に優れたPVA系樹脂をバインダーとしてなる成形体が提案されている。また、その実施例には、具体的な製造法として、籾殻粉砕物とPVA系樹脂水溶液の混合物を0℃以下に冷却、ゲル化させた後乾燥する方法が示されており、得られた成形体が、構造材として充分な強度を有する旨が記載されている。
かかるゲルは、PVA分子鎖中の連続するビニルアルコール構造単位が分子内および分子間で微結晶を形成し、さらに昇温過程でこの結晶が成長し、かかる結晶部分を架橋点として得られたPVAの三次元架橋体が水を包含したものである。したがって、架橋密度が高い強固なゲルを得るためには、ビニルアルコール構造単位の含有量が多い、高ケン化度のPVA系樹脂を用いることが望ましい。
しかしながら、高ケン化度のPVA系樹脂は、その結晶性の高さのために水溶液作製時に高温長時間の溶解が必要であったり、得られた水溶液中でPVA系樹脂が経時で結晶化し、水溶液が増粘、ゲル化する傾向がある。さらに、完全に溶解せずに残存した微結晶や、保存中に生成した結晶に起因する不均一なゲル化部分が成形体中の構造上の欠陥となり、機械強度等を低下させる原因となる場合がある。
したがって、PVA系樹脂水溶液の冷却によるゲル化現象を成形体の製造に用いる場合、使用するPVA系樹脂のケン化度は99モル%程度が妥当であり、特許文献1の実施例1においてもケン化度99モル%のPVA系樹脂が用いられている。これよりケン化度が高いPVA系樹脂を用いると、前述のような製造過程での不均一なゲル化がおこりやすくなり、逆にケン化度が低い場合には、良好なゲルを得ることが困難になる。
また、ケン化度が99モル%程度のPVA系樹脂を用いたとしても、1回の冷却ではゲルが生成しなかったり、ゲルが得られたとしても、架橋形成が充分ではなく、続く加熱乾燥工程にてゲルが溶解したり、形状が崩れる場合があった。そこで、強固な三次元架橋ゲルを形成するために、通常は一旦0℃以下に冷却、ゲル化させた後、0〜5℃まで昇温し、再度冷却する、という冷却−昇温サイクルを繰り返すことでPVA系樹脂の微結晶量を増やし、架橋点を増やして強固なゲルとする必要があった。しかしながら、かかる冷却−昇温サイクルを複数回繰り返すことは、エネルギーと時間を浪費する点で問題であった。
かかる課題に対し、加圧状態で冷却ゲル化する方法が提案されている。(例えば、非特許文献1参照。)かかる加圧冷却法を用いると、ケン化度99モル%程度のPVA系樹脂を用いた場合、1回の冷却によって強固なゲルが得られる。
特開2005−199133号公報 平成17年度 滋賀県提案公募型産学官新技術開発事業 研究成果報告書 籾殻粉砕技術を利用した環境適応型「籾殻/PVA複合材料」の開発、滋賀県立大学工学部、48−78頁
特許文献1および非特許文献1に示された成形体は籾殻粉砕物をPVA系樹脂をバインダーとして成形して得られたものであるが、コストダウンあるいは多孔質体とするために、未粉砕の籾殻あるいは籾殻と籾殻粉砕物を併用して用いる場合がある。しかしながら、未粉砕の籾殻の配合割合が増えると、特許文献1等で用いられている一般的なPVA系樹脂では接着力が不足し、充分な機械強度が得られず、特に圧縮力に対して脆弱であることが判明した。
すなわち、本発明の目的は、籾殻として未粉砕の籾殻を用いた場合でも、圧縮強度に優れた籾殻成形体を得ることである。
また、その製造方法に関しても、上述の通り、冷却−昇温サイクルを繰り返すことは製造コスト面で不利であり、加圧冷却法の場合にも、特別な製造装置が必要であったり、成形体の大きさや形状の制限を受けるなどの問題点があるものであった。さらに、公知の製造方法では、使用できるPVA系樹脂のケン化度範囲が非常に狭いという問題点もあった。
さらに、特許文献1および非特許文献1の成形体に用いられているPVA系樹脂は、冷却によって生成した微結晶の昇温による結晶成長速度が遅く、乾燥工程の昇温速度が大きいと、ゲルが融解したり、PVA系樹脂が表面にマイグレートして成形物の強度が低下することがあるため、ゆっくりと昇温せざるをえず、乾燥に長時間を要するという問題があった。
よって、本発明のいまひとつの目的は、籾殻とPVA系樹脂水溶液の混合物を冷却、ゲル化して成形体を得る製造法として、上述の問題点を解決した効率的な製造法を提供することである。
本発明者は、上記事情に鑑み、鋭意検討した結果、籾殻とPVA系樹脂を含有する籾殻成形体において、PVA系樹脂として側鎖に1,2−ジオール構造を有するPVA系樹脂を用いることで、未粉砕の籾殻を用いた場合でも機械強度に優れた籾殻成形体が得られることを見出し、本発明を完成した。
かかる効果は、本発明で用いられるPVA系樹脂の側鎖1,2−ジオール構造が、籾殻中のセルロースおよびシリカとの親和性が高いことによるものと推測される。
また、かかる成形体の製造法として、籾殻とPVA系樹脂水溶液の冷却によるゲル化を利用した場合、常圧かつ一回の冷却で充分な強度のゲルを得ることができ、さらに乾燥時の昇温速度を上げることが可能となることを見出し、本発明を完成した。
これは、本発明で用いるPVA系樹脂が有する籾殻との強い親和性と、結晶成長速度の速さによるものと推定され、特に後者については、PVA系樹脂のモビリティが1,2−ジオール構造部分とシリカとの間、あるいはPVA系樹脂間で適度に拘束されていることによるものと推定される。
本発明の籾殻成形体は、軽量かつ圧縮強度に優れ、未粉砕の籾殻を用いることができるために容易に多孔質体にすることができ、その結果、吸音性や緩衝性、断熱性に優れる成形体が得られることから、プラスチックや木材の代替として使用可能であり、特に、建材、内装材、車用内装材、高速道路壁等の遮音材、吸音材、断熱材、家具、クッション材料、薬剤等の吸収材料や充填材等の各種用途への利用が可能である。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定されるものではない。
本発明の籾殻成形体は、籾殻と側鎖に1,2−ジオール構造を有するPVA系樹脂を含むものである。
以下、各順に説明する。
〔籾殻〕
まず、本発明で用いる籾殻について説明する。
籾殻は、稲穂にできた籾における皮の部分であり、稲刈り、脱穀、籾摺りの工程を経て、籾の内容物である玄米と分離され、得られるものである。本発明においては、かかる籾殻をそのまま用いても良いが、その一部が籾殻粉砕物であってもよい。特に、本発明の籾殻成形体を吸音体として用いる場合には、多孔質であることが必要となり、未粉砕の籾殻を用いることで空隙の大きさ、量、形状を制御でき、所望の吸音特性をもつ成形体を得ることが可能となるが、同時に強度に優れた成形体を得るためには、籾殻粉砕物を併用することが好ましい。
かかる籾殻粉砕物は、籾殻を公知の方法および公知の粉砕機を用いて粉砕して得られたものであり、通常、その粒度が10メッシュパス品であるものを指す。かかる粉砕法としては特に限定されるものではないが、籾殻は極めて強固な外殻を有し、通常の機械粉砕ではかかる外殻の粉砕に多大なエネルギーを有したり、粉砕機を損傷させる原因となる場合があるので、好ましくは特開2005−199133に説明されているような、事前に籾殻外殻のセルロース成分を酵素によって分解し、さらにこれを機械粉砕する方法によって得られたものが、粒径が小さく、粗粒子の含有量が少ないことから好ましい。
また、未粉砕の籾殻と籾殻粉砕物の混合物を得る方法としては、未粉砕の籾殻と上述の方法等によって得られた籾殻粉砕物を所定の配合比で混合する方法や、籾殻粉砕物を作製する際の粉砕の時間や強度を調整して、籾殻の一部が籾殻粉砕物となるようにして得る方法等を挙げることができる。
かかる籾殻中の籾殻粉砕物との含有割合については、特に限定されるものではなく、所望の物性に応じて、適宜調整すればよいが、通常は、籾殻(未粉砕の籾殻と籾殻粉砕物)全重量に対して5〜95重量%、特に10〜90重量%、さらに20〜80重量%の範囲が好ましく用いられる。特に、かかる籾殻成形体を吸音体として用いる場合には、所望の吸音特性に応じて20〜90重量%、特に40〜80重量%の範囲が用いられる。かかる籾殻粉砕物の含有割合を小さくすると、得られる籾殻成形体の圧縮強度が低下したり、脆くなる傾向があり、逆に大きくすると吸音特性が低下する傾向がある。
〔PVA系樹脂〕
次に、本発明で用いるPVA系樹脂について説明する。
本発明の籾殻成形体に用いられるPVA系樹脂は、側鎖に1,2−ジオール構造を有するもので、特に下記一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位を有するPVA系樹脂が好ましく用いられる。
Figure 0005178303
上記一般式(1)において、R1、R2、及びR3はそれぞれ独立して水素原子または有機基を示し、Xは単結合または結合鎖を示し、R4、R5、及びR6はそれぞれ独立して水素原子または有機基を示す。
なお、本発明で用いられるPVA系樹脂は、ビニルエステル系モノマーを主体とするモノマーを重合して得られたポリビニルエステル系樹脂をケン化して得られるものであり、一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位の含有量は、通常、0.1〜10モル%程度であり、残る部分は、通常のPVA系樹脂と同様、ビニルアルコール構造単位と若干量の酢酸ビニル構造単位を含む。
一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位中のR1〜R3、及びR4〜R6は、すべて水素原子であることが望ましいが、樹脂特性を大幅に損なわない程度の量であれば有機基であってもよく、その有機基としては特に限定されないが、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、必要に応じて、ハロゲン基、水酸基、エステル基、カルボン酸基、スルホン酸基等の置換基を有していてもよい。
また、一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位中のXは代表的には単結合であり、熱安定性等の各種安定性の点で単結合であるものが最も好ましいが、本発明の効果を阻害しない範囲であれば結合鎖であってもよく、かかる結合鎖としては特に限定されないが、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、フェニレン、ナフチレン等の炭化水素(これらの炭化水素はフッ素、塩素、臭素等のハロゲン等で置換されていても良い)の他、−O−、−(CH2O)m−、−(OCH2m−、−(CH2O)mCH2−、−CO−、−COCO−、−CO(CH2mCO−、−CO(C64)CO−、−S−、−CS−、−SO−、−SO2−、−NR−、−CONR−、−NRCO−、−CSNR−、−NRCS−、−NRNR−、−HPO4−、−Si(OR)2−、−OSi(OR)2−、−OSi(OR)2O−、−Ti(OR)2−、−OTi(OR)2−、−OTi(OR)2O−、−Al(OR)−、−OAl(OR)−、−OAl(OR)O−、等(Rは各々独立して任意の置換基であり、水素原子、アルキル基が好ましく、またmは自然数である)が挙げられる。中でも製造時あるいは使用時の安定性の点で炭素数6以下のアルキレン基、特にメチレン基、あるいは−CH2OCH2−が好ましい。
本発明で用いられるPVA系樹脂の製造法は、特に限定されないが、(i)ビニルエステル系モノマーと下記一般式(2)で示される化合物との共重合体をケン化する方法や、(ii)ビニルエステル系モノマーと下記一般式(3)で示される化合物との共重合体をケン化及び脱炭酸する方法や、(iii)ビニルエステル系モノマーと下記一般式(4)で示される化合物との共重合体をケン化及び脱ケタール化する方法が好ましく用いられる。
Figure 0005178303
Figure 0005178303
Figure 0005178303
上記一般式(2)、(3)、(4)中のR1、R2、R3、X、R4、R5、R6は、いずれも一般式(1)の場合と同様である。R7及びR8はそれぞれ独立して水素原子またはR9−CO−(式中、R9はアルキル基である)である。R10及びR11はそれぞれ独立して水素原子または有機基である。
(i)、(ii)、及び(iii)の方法については、例えば、特開2006−95825に説明されている方法を採用できる。
なかでも、共重合反応性および工業的な取り扱い性に優れるという点から、R1 〜R6 が水素、Xが単結合、R7〜R8 がR9−CO−であり、R9 がアルキル基である、3,4−ジアシロキシ−1−ブテンが好ましく、さらにそのなかでも特にR9がメチル基である3,4−ジアセトキシ−1−ブテンが好ましく用いられる。
なお、ビニルエステル系モノマーとして酢酸ビニルを用い、これと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを共重合させた際の各モノマーの反応性比は、r(酢酸ビニル)=0.710、r(3,4−ジアセトキシ−1−ブテン)=0.701、であり、これは(ii)の方法で用いられる一般式(3)で表される化合物であるビニルエチレンカーボネートの場合の、r(酢酸ビニル)=0.85、r(ビニルエチレンカーボネート)=5.4、と比較して、3,4−ジアセトキシ−1−ブテンが酢酸ビニルとの共重合反応性に優れることを示すものである。
また、3,4−ジアセトキシ−1−ブテンの連鎖移動定数は、Cx(3,4−ジアセトキシ−1−ブテン)=0.003(65℃)であり、これはビニルエチレンカーボネートの場合の、Cx(ビニルエチレンカーボネート)=0.005(65℃)や、(iii)の方法で用いられる一般式(4)で表される化合物である2,2−ジメチル−4−ビニル−1,3−ジオキソランの場合のCx(2,2−ジメチル−4−ビニル−1,3−ジオキソラン)=0.023(65℃)と比較して、重合度が上がりにくくなったり、重合速度低下の原因となることがないことを示すものである。
また、かかる3,4−ジアセトキシ−1−ブテンは、その共重合体をケン化する際に発生する副生物が、ビニルエステル系モノマーとして多用される酢酸ビニルに由来する構造単位からケン化時に副生する化合物と同一であり、その後処理に特別な装置や工程を設ける必要がない点も、工業的に大きな利点である。
なお、上記3,4−ジアセトキシ−1−ブテンは、例えば、WO00/24702に記載の1,3−ブタジエンを出発物質とした合成ルートで製造された製品や、USP5623086、USP6072079に記載の技術によるエポキシブテン誘導体を中間体として製造された製品を入手することができ、また試薬レベルではアクロス社の製品をそれぞれ市場から入手することができる。また、1,4−ブタンジオール製造工程中の副生成物として得られる3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを利用することもできる。
また、1,4−ジアセトキシ−1−ブテンを塩化パラジウムなどの金属触媒を用いた公知の異性化反応によって3,4−ジアセトキシ−1−ブテンに変換して用いることもできる。
上記ビニルエステル系モノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、バーサチック酸ビニル等が挙げられるが、経済的にみて中でも酢酸ビニルが好ましく用いられる。
また上述のモノマー(ビニルエステル系モノマー、一般式(2)、(3)、(4)で示される化合物)の他に、樹脂物性に大幅な影響を及ぼさない範囲であれば、共重合成分として、エチレンやプロピレン等のα−オレフィン;3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール等のヒドロキシ基含有α−オレフィン類;イタコン酸、マレイン酸、アクリル酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル;アクリロニトリル等のニトリル類、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩などの化合物、ビニレンカーボネート類などが共重合されていてもよい。
PVA系樹脂に含まれる側鎖1,2−ジオール構造単位の含有量は、通常は、全構造単位に対して0.1〜20モル%である。特に、PVA系樹脂を水溶液として籾殻とともに冷却ゲル化する成形法を用いる場合には、側鎖1,2−ジオール構造単位の含有量は0.1〜5モル%、特に0.5〜4モル%であることが好ましく、かかる含有量が少なすぎたり、多すぎたりすると強固なゲルが得られにくくなったり、複数回の冷却−昇温サイクルが必要となったりする場合がある。また、かかる含有量が少なすぎると、得られた成形体の機械強度が不充分となる場合がある。
PVA系樹脂に含まれる、ビニルアルコール構造単位、酢酸ビニル構造単位、および側鎖1,2−ジオール構造単位以外の構造単位の含有量は、通常、全構造単位に対して10モル%以下であり、特に5モル%以下、さらに3モル%以下であることが好ましい。かかる含有量が多すぎると、構造単位の種類にもよるが、水溶性が阻害されたり、ゲルの形成性が阻害される場合がある。
また、本発明に用いるPVA系樹脂は未変性のPVA系樹脂と比較して融点が低く、分解温度との差が大きいことから熱溶融成形が可能であり、本発明の成形体も溶融成形によって製造することが可能である。かかる成形法を用いる場合、PVA系樹脂としては側鎖の1,2−ジオール構造単位の含有量が3〜15モル%、特に4〜10モル%であるものが好ましく、かかる含有量が少なすぎると溶融成形時に高温が必要となり、籾殻が熱劣化する傾向がある。
なお、PVA系樹脂中の側鎖1,2−ジオール構造単位の含有率は、PVA系樹脂を完全にケン化したものの1H−NMRスペクトル(溶媒:DMSO−d6、内部標準:テトラメチルシラン)から求めることができ、具体的には1,2−ジオール単位中の水酸基プロトン、メチンプロトン、およびメチレンプロトン、主鎖のメチレンプロトン、主鎖に連結する水酸基のプロトンなどに由来するピーク面積から算出すればよい。
また、PVA系樹脂の平均重合度(JIS K6726に準拠して測定)は通常は50〜5000であり、冷却ゲル化法を用いる場合には、1000〜5000、さらに2000〜4000のものが好ましく、かかる平均重合度が小さすぎると、充分な強度の成形体が得られない場合があり、逆に大きすぎるとPVA系樹脂を水溶液として扱う場合には、その粘度が高くなりすぎ、作業性が低下したりして好ましくない。また、溶融成形法を用いる場合には、通常は50〜2000であり、特に200〜1500、さらに200〜1200のものが好ましく、PVA系樹脂の重合度が高すぎるとPVA系樹脂の流動性が不足して、成形体としたときに充分な機械強度がえられなくなる傾向がある。
また、PVA系樹脂のケン化度は、通常は80〜100モル%である。特に、冷却ゲル化法を用いる場合には、かかるケン化度は高ければ高いものほど容易に、かつ強固なゲルが得られることから好ましく、通常は96〜100モル%、好ましくは98〜100モル%である。
なお、本発明で用いるPVA系樹脂は、公知のものと異なり、ケン化度が99モル%を超えるような高ケン化度品であっても水に溶解しやすく、結晶部分が溶け残ることが少ない。しかも、通常の溶解性に優れる低ケン化度品と異なり、冷却によるゲル化性は良好であり、良好なゲルを得ることができる。
また、溶融成形法の場合には、かかるケン化度は80〜100モル%、特に85〜99モル%であることが好ましく、ケン化度が低すぎると、籾殻との相互作用が低下し、成型体の強度が低下する場合があるため好ましくない。
また、本発明で使用される1,2−ジオール構造単位を有するPVA系樹脂は、異なる他のPVA系樹脂との混合物であってもよく、かかる他のPVA系樹脂としては、一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位の含有量が異なるもの、ケン化度が異なるもの、重合度が異なるもの、他の共重合成分が異なるもの、変性基を有さないものなどを挙げることができる。
〔籾殻成形体の製造法〕
本発明の籾殻成形体の製造法は、特に限定されるものではないが、本発明で用いる側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVA系樹脂の特性を活かした方法として、(a)籾殻とPVA系樹脂の混合物の水溶液をゲル化した後、乾燥する方法や、(b)PVA系樹脂と籾殻とを熱溶融成形する方法が好ましい製造方法として挙げられる。
まず、(a)の方法について説明する。
籾殻とPVA系樹脂水溶液の混合物の水溶液を作製する方法としては特に限定されないが、(i)予めPVA系樹脂を水溶液とし、これに籾殻を添加、混合する方法、(ii)粉末状のPVA系樹脂と籾殻をドライブレンドし、これを水に投入し、攪拌しながら昇温してPVA系樹脂を溶解する方法、(iii)粉末状のPVA系樹脂と籾殻をドライブレンドし、所望の型内に充填した後、これに水を含有させ、加熱してPVA系樹脂を溶解する方法、などを挙げることができる。
本発明で用いられる側鎖に1,2−ジオール構造を有するPVA系樹脂は高ケン化度品であっても通常のPVA系樹脂と比較して溶解しやすいため、単独で水溶液とする場合には、低温、短時間で完全に溶解させることができる。また、(iii)の方法の場合、PVAを溶解する際に攪拌操作ができないため溶け残りができやすいが、本発明のPVA系樹脂はかかる問題が生じにくいという利点を有し、PVA系樹脂を溶解する工程を省くことができるため、工業的に有用である。
なお、(iii)の方法では、籾殻とPVA系樹脂のドライブレンドの条件や、ブレンド後の保存および移送条件によって、混合物中で両者の偏在が生じる可能性があるが、その解決策として、予めPVA系樹脂の一部または全部を水溶液として籾殻とを混合、乾燥させ、籾殻の表面にPVA系樹脂を付着させる方法が好ましく用いられる。
また(iii)の方法において、籾殻とPVA系樹脂の混合物に最適量の水を含有させる方法として、籾殻とPVA系樹脂の混合物を一旦水に浸漬し、ろ過等によって余分な水を除く方法が好適に用いられるが、その場合、PVA系樹脂が取り除いた水に溶出することが懸念される。その解決策として、PVA系樹脂と籾殻の混合物、あるいは水のいずれかに、PVA系樹脂に対して塩析作用を有する無機塩類を含有させることでPVA系樹脂の溶出を抑制することができる。
かかる無機塩類としては、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸鉄、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、ミョウバンなどの硫酸塩、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸アルミニウムなどの硝酸塩、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物、リン酸ナトリウムなどのリン酸塩、クロム酸カリウムなどのクロム酸塩、ホウ酸ナトリウムなどのホウ酸塩が挙げられ、特にPVA系樹脂に対する塩析効果が大きいことと、安全性に優れる点から、硫酸ナトリウムが好ましく用いられる。
籾殻とPVA系樹脂の配合割合は、籾殻100重量部に対して、通常は1〜100重量部であり、特に5〜50重量部、さらに10〜30重量部であることが好ましい。かかる含有割合において、PVA系樹脂の配合割合が少なすぎると、成形体の強度が不充分となる場合があり、逆に少なすぎると籾殻を用いたことによる効果が十分に発揮されなくなる。
無機塩類を併用する場合における籾殻成形体中の無機塩類の含有量は、通常、PVA系樹脂100重量部に対して1〜20重量部であり、特に2〜10重量部、さらに3〜5重量部であることが好ましい。かかる無機塩類の含有量が少なすぎると、PVA計樹脂の対する塩析効果が得られず、多すぎると余分な無機塩類が成形体の表面や外部に漏出し、周囲の金属材料の腐蝕の原因となる場合がある。
また、(i)あるいは(ii)の方法による場合、PVA系樹脂と水の含有割合はPVA系樹脂/水(重量比)として、通常は0.1/100〜100/100であり、特に1/100〜50/100、さらには1/100〜30/100であることが好ましい。かかる含有割合において、水の割合が多すぎると乾燥に要するエネルギーと時間が増大し、コスト的に不利となる場合があり、逆に少なすぎるとPVA系樹脂を完全に溶解させることが難しく、籾殻とPVA系樹脂との良好な混合状態が得られにくくなる傾向がある。
(i)および(ii)の方法によって得られた、籾殻とPVA系樹脂水溶液の混合物は次いで所定の型に充填され、次工程でゲル化される。
冷却法によってゲル化する場合、その冷却温度は通常は0℃以下であり、より強固な成形体を得るためにはより低温で行うことが好ましく、特に−5℃以下、さらには−20℃以下に冷却することが好ましい。なお、冷却状態を保持する時間は特に限定されず、充分強固なゲルが生成したことを確認して冷却を止めればよいが、通常は5分以上であり、より好ましくは1時間以上である。
本発明においては、側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVA系樹脂を用いることによって、かかる冷却ゲル化は1回の実施で強固なゲルが得られるが、これを0〜5℃程度まで昇温し、再度冷却する、あるいはそのサイクルを複数回繰り返すことによって、より強固なゲルを調製することができる。
なお、かかるPVA系樹脂のゲル化において、上述のPVA系樹脂に対して塩析効果を有する塩や、ホウ酸などの架橋剤を併用することで、ゲル化を促進させることが可能である。ゲル化速度を向上させたり、ゲル化に要する冷却温度を高くできたり、得られたゲルの強度向上が期待できる。
かかる架橋剤としては、PVA系樹脂の架橋剤として公知のものであれば特に限定されないが、水溶性であるものが好ましく、例えばアルミニウム、チタニウム、ジルコニウム等の金属塩や、硼酸、硼砂等、を挙げることができる。
得られたゲルは、次に乾燥されるが、その場合の条件としては特に限定されず、公知の方法によってゲルを加熱すればよいが、高温の雰囲気下に急激にさらすと、その条件によってはゲルが溶解する場合もあるので、低温から昇温していくことが望ましい。その場合の昇温開始温度は通常60℃以下であり、より好ましくは50℃以下、さらには40℃以下である。昇温速度は通常2〜10℃/分であり、特に3〜8℃/分、好ましくは4〜7℃/分である。
かかる昇温速度は、大きければ大きいほど製造時間の短縮につながり、好ましいが、従来のPVA系樹脂を用いたゲルの場合、昇温速度を上げすぎると途中でゲルが溶解したり、PVA系樹脂が成形物表面にマイグレートしたり、形状が崩壊する場合があり、実質的に3℃以上にすることは困難であった。本発明においては、側鎖に1,2−ジオール構造を有するPVA系樹脂を用いることによって、かかる昇温速度を大きくすることが可能になり、これは製造時間短縮につながることから、工業的に大きな利点である。本発明の製造法において、かかる効果が得られたのは、PVA系樹脂と籾殻との親和性が極めてよく、強固なゲル状物が形成されたためであると推定される。
また、最終温度は通常80℃以上、特に90℃以上であり、その温度での保持時間は被乾燥物の大きさや形状によって異なるので一概にいえず、ゲルの乾燥状態によって適宜選択すればよい。また、減圧状態で乾燥することも、より低温でより短時間に乾燥できることから、好ましい。
本発明においては、PVA系樹脂として側鎖に1,2−ジオール構造を有するPVA系樹脂を用いているため、かかる冷却ゲル化は常圧で充分可能であるが、加圧状態で冷却することにより、より強固なゲルおよび成形体を得ることができる。その場合の圧力は、通常1〜20気圧であり、特に1.5〜10気圧、より好ましくは2〜5気圧である。かかる圧力が高すぎても効果に変わりはない。
次に、(b)の方法について説明する。
かかる方法は側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVA系樹脂と籾殻との混合物を加熱してPVA系樹脂を溶融させ、一体化するものであって、かかるPVA系樹脂が一般のPVA系樹脂と比較して低融点である特性を活かした方法である。
まず、籾殻とPVA系樹脂の混合物とする方法としては、特に限定されないが、通常は、粉末状であるPVA系樹脂と籾殻をドライブレンドすることで得ることができる。
この際の籾殻とPVA系樹脂の配合割合は、籾殻100重量部に対して、通常は1〜100重量部であり、特に3〜50重量部、さらには5〜30重量部であることが好ましい。かかる含有割合において、PVA系樹脂の割合が少なすぎると、成形体の強度が不充分となる場合があるため好ましくない。
なお、かかる籾殻とPVA系樹脂との混合物には、良好な熱溶融成形性を得るために可塑剤や水分を配合してもよく、その配合量は通常、PVA系樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部であり、特に1〜5重量部であることが好ましい。
得られた籾殻とPVA系樹脂との混合物は、次いで金型などの型に充填し、加熱することでPVA系樹脂を溶融させるわけであるが、その際の温度は、PVA系樹脂中の側鎖1,2−ジオール構造単位の含有量や、可塑剤あるいは水の含有量によって異なるため、一概に言えないが、通常は100〜150℃、特に100〜140℃であることが好ましい。かかる加熱温度が高すぎると、籾殻が熱劣化する場合があり、逆に低すぎるとPVA系樹脂が充分に溶融せず、強固な成形体を得ることが難しくなる。
なお、かかる成形時に加圧することによって、より強固な成形体をえることが可能であり、その際の圧力は、通常5〜100kg/cm2、好ましくは10〜50kg/m2である。特に、本発明の成形体を吸音体として使用する場合には、かかる圧力が大きすぎると、適度な空隙が形成されず、良好な多孔質体を得ることが難しくなる傾向がある。
〔添加剤〕
本発明の籾殻成形体は、本発明の目的を阻害しない範囲において上記の成分以外に、各種有機粉体あるいは無機粉体を含有してもよい。
有機粉体としては、公知のものであれば特に限定されないが、例えば、籾殻粉砕物と同様のバイオマス資源である、コーヒー豆滓、ビール、日本酒等の酒類を製造する際の搾り滓、米以外の穀物の籾殻粉砕物、小麦粉製粉によるすそこ、とうもろこし澱粉滓、おから、おがくずなどを挙げることができる。
また、無機粉体としても、公知のものであれば特に限定されないが、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの顔料類などを挙げることができる。
さらに、籾殻粉砕物に対する接着力を調整する目的で、各種水溶性高分子を含有させることが可能で、例えば、本発明で用いる側鎖に1,2−ジオール構造を有するPVA系樹脂以外の、例えば、ビニルアルコール構造単位と酢酸ビニル構造単位のみの未変性PVAやカチオン変性PVA、カルボン酸変性PVA、スルホン酸変性PVA、シラノール基含有PVA、エチレン含量が60モル%以下のエチレン変性PVAなどの各種変性PVA系樹脂、PVA系樹脂以外の各種水溶性樹脂として、デンプン、セルロース等の多糖類、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリオキサゾリン、水溶性ポリアミド、水溶性ポリエステル、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミンなどを挙げることができる。
また、同様に各種添加剤として、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤、帯電防止剤、熱安定化剤、界面活性剤、乾燥剤、消臭剤、抗菌剤、酸素吸収剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、架橋剤等を含有させることができる。
また、(b)のPVA系樹脂と籾殻の混合物を熱溶融成形する場合には、成形温度を制御するために可塑剤を併用することが好ましい。
かかる可塑剤としては、PVA系樹脂に用いられる公知の可塑剤であれば特に限定されるものではないが、特に多価アルコールのアルキレンオキシド付加物を用いることが好ましい。
かかる多価アルコールとしては、特に限定されないが、通常は炭素数2〜20の脂肪族多価アルコールが用いられ、特に炭素数2〜10の脂肪族多価アルコールが好ましく用いられる。また、その価数は通常2〜6であり、具体的にはエチレングリコール、トリエチレングリコールなどの2価アルコール、グリセリンなどの3価アルコール、ジグリセリン、ペンタエリスリトールなどの4価アルコール、マンニトール、ソルビトールなどの5価以上の多価アルコールなどを挙げることができ、特に価数が2〜5のものが好ましく用いられ、中でも脂肪族の3価アルコールであるグリセリンが好ましく用いられる。
また、アルキレンオキシドとしては、特に限定されないが、通常1〜3価のアルキレンオキシドが用いられ、特に1価のアルキレンオキシドが好ましく用いられる。また、その炭素数は通常2〜20であり、特に炭素数2〜10のアルキレンオキシドが好ましく用いられる。
かかるアルキレンオキシドの具体例としては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−エポキシブタン、2,3−エポキシブタン、3−メチル−1,2−エポキシブタン等のエポキシブタン類、1,2−エポキシペンタン、2,3−エポキシペンタン、3−メチル−1,2−エポキシペンタン、4−メチル−1,2−エポキシペンタン、4−メチル−2,3−エポキシペンタン、3−エチル−1,2−エポキシペンタン等のエポキシペンタン類、1,2−エポキシヘキサン、2,3−エポキシヘキサン、3,4−エポキシヘキサン、3−メチル−1,2−エポキシヘキサン、4−メチル−1,2−エポキシヘキサン、5−メチル−1,2−エポキシヘキサン、3−エチル−1,2−エポキシヘキサン、3−プロピル−1,2−エポキシヘキサン、4−エチル−1,2−エポキシヘキサン、5−メチル−1,2−エポキシヘキサン、4−メチル−2,3−エポキシヘキサン、4−エチル−2,3−エポキシヘキサン、2−メチル−3,4−エポキシヘキサン、2,5−ジメチル−3,4−エポキシヘキサン等のエポキシヘキサン類、3−メチル−1,2−エポキシへプタン、4−メチル−1,2−エポキシへプタン、5−メチル−1,2−エポキシへプタン、6−メチル−1,2−エポキシへプタン、3−エチル−1,2−エポキシへプタン、3−プロピル−1,2−エポキシへプタン、3−ブチル−1,2−エポキシへプタン、4−エチル−1,2−エポキシへプタン、4−プロピル−1,2−エポキシへプタン、5−エチル−1,2−エポキシへプタン、4−メチル−2,3−エポキシへプタン、4−エチル−2,3−エポキシへプタン、4−プロピル−2,3−エポキシへプタン、2−メチル−3,4−エポキシへプタン、5−メチル−3,4−エポキシへプタン、5−エチル−3,4−エポキシへプタン、2,5−ジメチル−3,4−エポキシへプタン、2−メチル−5−エチル−3,4−エポキシへプタン、1,2−エポキシヘプタン、2,3−エポキシヘプタン、3,4−エポキシヘプタン等のエポキシヘプタン類、1,2−エポキシオクタン、2,3−エポキシオクタン、3,4−エポキシオクタン、4,5−エポキシオクタン等のエポキシオクタン類、1,2−エポキシノナン、2,3−エポキシノナン、3,4−エポキシノナン、4,5−エポキシノナン等のエポキシノナン類、1,2−エポキシデカン、2,3−エポキシデカン、3,4−エポキシデカン、4,5−エポキシデカン、5,6−エポキシデカン等のエポキシデカン類、1,2−エポキシウンデカン、2,3−エポキシウンデカン、3,4−エポキシウンデカン、4,5−エポキシウンデカン、5,6−エポキシウンデカン等のエポキシウンデカン類、1,2−エポキシドデカン、2,3−エポキシドデカン、3,4−エポキシドデカン、4,5−エポキシドデカン、5,6−エポキシドデカン、6,7−エポキシドデカン等のエポキシドデカン類、およびこれらの脂肪族エポキシ化合物等を挙げることができる。
中でも、炭素数が5以下の1価アルキレンオキシドが好ましく、特にエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドが好ましく、最も好ましいのはエチレンオキシドである。
多価アルコール1モルに対するアルキレンオキシドの付加量は、通常1〜12モルであり、好ましくは1〜9モル、特に好ましくは1〜3モルである。
これらの知見を総合すると、好ましい可塑剤の一つとしてグリセリンにエチレンオキサイドが付加した化合物が挙げられ、かかる化合物を含む市販品として、日本油脂社製「ユニオックスG−150」「ユニオックスG−180」があげられる。
なお、かかる可塑剤の含有量は、使用するPVA系樹脂によって、あるいは所望する成形温度によっても異なるため、一概には言えないが、通常はPVA系樹脂に対して3〜20重量%、好ましくは3〜15重量%である。
〔籾殻成形体〕
次に、上述の方法によって得られた本発明の籾殻成形体について説明する。
本発明の籾殻成形体は、上記製造法において、任意の型を用いて、あるいは得られた成形体から切り出すことによって、各種用途に適した形状とすることが可能である。例えば、平板状、彎曲板状などの板状、ブロック状、球状、粒状などの各種形状が挙げられ、特に、板状に成形されたものが好ましく用いられる。
本発明の籾殻成形体の密度は通常、0.05〜3g/cm3であり、これは籾殻とPVA系樹脂の配合比率、あるいは籾殻と籾殻粉砕物の配合比率、さらに無機粉体等のその他の添加剤を用いた場合にはその配合量、成形法等によって制御することが可能である。特に、本発明の成形体を吸音体として使用する場合には、多孔質であることが好ましく、その際の籾殻成形体の密度は、通常、0.05〜1g/cm3である。
本発明の籾殻成形体は機械強度に優れており、特に圧縮時の硬度に優れている。具体的には、圧縮速度5mm/分で行った圧縮試験において、歪み40%時の応力(圧縮強度)が4MPa以上、さらには9MPa以上となり、極めて良好な値を示す。
また、本発明の籾殻成形体として上述の各種制御を行うことで多孔質としたものは、可聴領域である1500〜6000Hzの範囲で吸音性を示し、通常、厚さ10mmとしたときの2000〜5000Hzにおける平均吸音率が30%以上であり、さらには60%以上とすることも可能である。
以下に、本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、実施例の記載に限定されるものではない。
また、本実施例ではPVA系樹脂の水溶液を籾殻とともに冷却、ゲル化させた後乾燥する方法で籾殻成形体とし、その評価を行っているが、かかる評価結果の傾向はその他の製造法によるものを代表するものであり、実施例に記載の製造法が本発明の実施態様を限定するものではない。
実施例1
(1)PVA系樹脂の作製
特開2006−95825の製造例1に記載の方法に準じ、酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを共重合し、これをケン化して、側鎖1,2−ジオール構造単位の含有量0.5モル%、重合度2600、ケン化度99.2モル%であるPVA系樹脂を製造した。
(2)籾殻成形体の作製
(1)で得られたPVA系樹脂の10%水溶液に、籾殻と籾殻を機械粉砕して得られた籾殻粉砕物(200メッシュパス品)とを、PVA系樹脂100重量部に対して、それぞれ300重量部、200重量部添加、混合し、得られた分散液を内径50mm、深さ10mmの金型に流し込んだ。これを−20℃の冷凍庫内に1.5時間おき、その後、5℃の冷蔵庫に15時間以上おいて、ゲル化させた。これを40℃の恒温器に入れ、2℃/分の速度で90℃まで昇温し、その温度を2時間保持して乾燥させ、厚さ10mmの板状籾殻成形体を得た。
(3)評価
得られた籾殻成形体について、以下の評価を行った。
〔圧縮強度〕
得られた籾殻成形体から切り出した圧縮強度測定用試料(厚さ10mm)の圧縮強度を万能抗張力試験機(INSTRON)を用いて測定した。測定環境は20℃、60%RHであり、圧縮速度5mm/分で行った。得られた応力−歪曲線から、歪み40%時の応力を求め、圧縮強度とした。結果を表1に示す。
〔吸音率〕
得られた籾殻成形体から切り出した吸音特性評価用試料(厚さ10mm)の吸音率を吸音率測定装置(Bruel&Kjaer社製「マイクロホンインピーダンス測定装置MS−1020型」)を用い、500〜6500Hzの周波数領域について測定し、周波数2000〜5000Hzにおける吸音率の平均値を求めた。結果を表1に示す。
実施例2
実施例1において、籾殻と粉砕籾殻の添加量を、PVA系樹脂100重量部に対して、それぞれ200重量部、300重量部とした以外は実施例1と同様に籾殻成形体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例3
実施例1において、籾殻と粉砕籾殻の添加量を、PVA系樹脂100重量部に対して、それぞれ100重量部、400重量部とした以外は実施例1と同様に籾殻成形体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例4
実施例3において、ゲル化後の昇温速度を4℃/分とした以外は実施例1と同様に籾殻成形体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例5
実施例4において、PVA系樹脂として側鎖1,2−ジオール構造単位の含有量1モル%、重合度1700、ケン化度99モル%であるPVA系樹脂を用いた以外は、実施例4と同様に籾殻成形体を作成し、同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例6
実施例4において、PVA系樹脂として側鎖1,2−ジオール構造単位の含有量3モル%、重合度1300、ケン化度99モル%であるPVA系樹脂を用いた以外は、実施例4と同様に籾殻成形体を作成し、同様に評価した。結果を表1に示す。
比較例1
実施例1において、PVA系樹脂として側鎖1,2−ジオール構造単位を持たず、重合度1700、ケン化度99モル%であるPVA系樹脂を用いたところ、1回の冷却では十分にゲル化せず、−20℃と5℃での冷却サイクルをさらに3回繰り返してゲル化させた以外は実施例1と同様に籾殻成形体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
比較例2
比較例1において、ゲル化後の昇温速度を4℃/分としたところ、昇温時にゲルが融解し、籾殻成形体を得る事が出来なかった。
Figure 0005178303
実施例7
実施例1で用いたPVA系樹脂の10%水溶液に、籾殻と籾殻を機械粉砕して得られた籾殻粉砕物(200メッシュパス品)とを、PVA系樹脂100重量部に対して、それぞれ400重量部、100重量部添加、混合し、バット上に広げて乾燥させ、PVA系樹脂によって表面被覆された籾殻および籾殻粉砕物の混合物を得た。
かかる混合物を硫酸ナトリウムの50g/L水溶液に5分間浸漬した後、これを取り出し、籾殻とPVA系樹脂の含水混合物を得た。なお、かかる操作によって、籾殻/PVA系樹脂混合物からは、水溶液中へのPVA系樹脂の流出は認められなかった。
得られた、籾殻/PVA系樹脂の含水混合物は、次いで、実施例1と同様の操作を行うことによって、板状の籾殻成形体とすることが可能である。
本発明の籾殻成形体は、軽量かつ圧縮強度に優れ、未粉砕の籾殻を用いることができるために容易に多孔質体にすることができ、その結果、吸音性や緩衝性、断熱性に優れる成形体が得られることから、プラスチックや木材の代替として使用可能であり、特に、建材、内装材、車用内装材、高速道路壁等の遮音材、吸音材、断熱材、家具、クッション材料、薬剤等の吸収材料や充填材等の各種用途への利用が可能である。

Claims (9)

  1. 籾殻と側鎖に1,2−ジオール構造を有するポリビニルアルコール系樹脂を含有し、側鎖に1,2−ジオール構造を有するポリビニルアルコール系樹脂の含有量が籾殻100重量部に対して1〜100重量部であることを特徴とする籾殻成形体。
  2. 板状であることを特徴とする請求項1記載の籾殻成形体。
  3. 籾殻が籾殻粉砕物を含むことを特徴とする請求項1または2記載の籾殻成形体。
  4. さらに無機塩類を含有することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の籾殻成形体。
  5. 側鎖に1,2−ジオール構造を有するポリビニルアルコール系樹脂が、下記一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位を含有するポリビニルアルコール系樹脂であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の籾殻成形体。
    Figure 0005178303

    [式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して水素原子または有機基を示し、Xは単結合または結合鎖を示し、R4、R5、及びR6はそれぞれ独立して水素原子または有機基を示す。]
  6. 側鎖に1,2−ジオール構造を有するポリビニルアルコール系樹脂の含有量が籾殻100重量部に対して5〜50重量部であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の籾殻成形体。
  7. 圧縮強度が4MPa以上であることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の籾殻成形体。
  8. 成形体の厚さが10mmであるときの周波数2000〜5000Hzにおける平均吸音率が30%以上であることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の籾殻成形体。
  9. 籾殻と側鎖に1,2−ジオール構造を有するポリビニルアルコール系樹脂の混合物の水溶液をゲル化し、そのゲル化物を乾燥することを特徴とする請求項1〜8いずれか記載の籾殻成形体の製造方法。
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