JP5178289B2 - 温水床暖房パネル - Google Patents

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Description

本発明は、温水床暖房パネルに関し、特に、温水パイプの端部を収容する凹溝の構造に係るものである。
従来より、温水床暖房パネルとして、例えば、特許文献1に示すように、表面仕上げ材が一体化されたものが知られている。この温水床暖房パネルは、基板下面に温水パイプが収容される凹溝が形成され、この基板下面に、凹溝内の温水パネルを所定の位置で引き出し可能とする孔や切り欠き等の開口部が予め形成された裏面材が接着されている。この床暖房パネルでは、温水パイプを床上面に近く配置することができるため、床上面に熱が伝わり易く、熱効率も良い。さらに、裏面材に予め開口部を設けているため、この開口部から凹溝内の温水パイプを引き出すことができる。このため、温水パイプの接続や、破損や緩みの補修の際には、この開口部から床下に引き出された温水パイプを用いることで、床の施工が全て終了した後に温水パイプの接続作業を行うことができるとともに、パネルを剥がさずに温水パイプの接続部分を補修することができるようになっている。
また、上記特許文献1の温水床暖房パネルでは、基板裏面に複数の長辺方向溝と短辺方向溝とが形成されているため、温水パイプが部分的に配置されたパネルも作ることができ、所定の床暖房範囲だけに部分的に温水パイプを容易に通すことができる。
そして、上記特許文献1の温水床暖房パネルは、上記開口部を覆うシート材を切除することにより、溝部における任意の位置で温水パイプの端部を引き出すことができる。引き出した温水パイプは、床下地材に設けた貫通孔に通され、床下で温水供給装置から温水を供給する往路パイプと放熱後の温水を温水供給装置に戻す復路パイプとに両端部が接続される。
一方、特許文献2に示す温水床暖房パネルでは、基板上面に放熱板が張り合わされていて、基板の端の部分に放熱板の一部を残すようにしてコ字状またはL字状の切り欠き部を形成し、一部を残した放熱板を支点として切り欠き部を開閉自在に構成するとともに、温水パイプと往路パイプまたは復路パイプとを切り欠き部内において、エルボやソケット等の接続部材を用いて接続するように構成している。
上記特許文献2の温水床暖房パネルでは、切り欠き部を開いて温水パイプを露出させて接続部材と接続するため接続作業がしやすく、また、切り欠き部の大きさを任意に設定することにより、基板の端から余裕を持たせることができるので、温水床暖房パネルを壁際まで施工しても配管の接続作業を容易に行うことができる。
特開平11−304169号公報 特開平8−338639号公報
ところで、上記特許文献1のような温水床暖房パネルでは、基板の凹溝から引き出した温水パイプを直角に折り曲げて往路パイプまたは復路パイプに接続するため、施工の際に、床下地にあけた貫通孔にパイプがこすられて傷ついたり、温水パイプが変形してしまう虞がある。また、温水パイプが凹溝から引き出された部分の基板は加熱されないため、床暖房パネルにおいて暖まりにくい部分がでてしまい、暖房効率が低下する。
そこで、上記特許文献2のように、エルボ等の接続部材を用いて温水パイプと往路パイプまたは復路パイプとを接続することで、温水パイプの傷や変形を防ぐことができるとともに、温水パイプを凹溝から引き出さずに、接続部材によって往路パイプ等と接続するため、暖房効率の低下を抑制することができる。
しかし、上記特許文献2の温水床暖房パネルでは、基板に設けられた凹溝によって温水パネルの端部の収納位置が決まっているため、床下地材に貫通孔を設ける位置も定まってしまう。そうすると、この貫通孔を設ける位置が、根太や大引き等の床下構造材の配設されている位置と一致した場合、床下地材に貫通孔を設けることができないため、温水床暖房パネルの設置割付を再検討する必要があり、手間がかかるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、床下地材に配設されている床下構造材の位置によって床暖房パネルの設置割付を再検討する等の手間をかけなくても、床暖房パネルを容易に施工することができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明に係る温水床暖房パネルは、基板と、該基板の下面に形成された凹溝と、該凹溝内に収容された1本の温水パイプと、該温水パイプの少なくとも一端に設けられた接続部材とを備えている温水床暖房パネルであって、上記凹溝は、凹溝本体と、上記凹溝本体の少なくとも一端に設けられた分岐部と、一端が上記分岐部に分岐して接続されかつ互いに同じ長さである複数の選択凹溝と、上記選択凹溝の他端にそれぞれ設けられた接続部材収容部とを備え、上記温水パイプの接続部材が設けられている側の端部は、上記分岐部を介して上記複数の選択凹溝のうちのいずれか1つの選択凹溝に収容され、上記接続部材を収容する上記選択凹溝の他端の接続部材収容部が選択可能である。
上記の構成によると、温水パイプは凹溝本体に収容され、少なくとも分岐部が設けられている側の端部は、分岐部を介して複数の選択凹溝のうちのいずれか1つに収容されている。温水パイプの端部に設けられた接続部材は、温水パイプが収容される選択凹溝の他端の接続部材収容部に収容される。床暖房パネルを床下地材に施工する際に、接続部材が収容されている接続部材収容部に対応する床下地材の箇所に貫通孔を形成し、この貫通孔に温水供給装置から温水を供給する往路パイプまたは放熱後の温水を温水供給装置に戻す復路パイプを通し、これらを接続部材に接続することで、温水パイプと往路パイプまたは復路パイプとを接続する。
ここで、貫通孔を設けようとする床下地材の箇所に根太や大引き等の床下構造材が配設されている場合には、温水パイプの端部を選択凹溝から分岐部まで引きだし、異なる選択凹溝に収容し直す。そして、この選択凹溝の接続部材収容部に対応する床下地材の箇所に貫通孔を設ける。
第2の発明に係る温水床暖房パネルは、上記第1の温水床暖房パネルにおいて、上記凹溝は、上記基板の長辺方向端部近傍で短辺方向中央部に位置するように設けられた分岐部と、上記分岐部から基板の短辺方向両側に向かって延びる2つの上記選択凹溝と、上記基板の短辺方向両側部に設けられた2つの接続部材収容部とを備えている。
上記の構成によると、温水パイプの端部は分岐部を介して2つの選択凹溝のうちのいずれか一方に収容されている。温水パイプが収容されている方の選択凹溝の接続部材収容部に対応する床下地材の箇所に根太等の床下構造材が配設されている場合は、温水パイプの端部を選択凹溝から分岐部まで引きだし、他方の選択凹溝に収容し直す。2つの選択凹溝は、基板の短辺方向に互いに離間した位置に設けられているので、貫通孔を設けようとする基板の箇所に床下構造材が配設されている場合には、貫通孔を設ける位置を基板の短辺方向にずらすことができる。
第3の発明に係る温水床暖房パネルは、基板と、該基板の下面に形成された凹溝と、該凹溝内に収容された1本の温水パイプと、該温水パイプの少なくとも一端に設けられた接続部材とを備えている温水床暖房パネルであって、上記凹溝は、凹溝本体と、上記凹溝本体の少なくとも一端に設けられた分岐部と、平面視で2つのループ溝同士を互いに接するように連結した8の字状に形成され、両ループ溝の連結部に上記分岐部が接続された選択凹溝と、上記分岐部を始点としかつ上記選択凹溝に沿って上記分岐部からの距離が一定で途中で交差しない4つの経路を設定したときに、該経路の終点となる4箇所に設けられた接続部材収容部とを備え、上記温水パイプの接続部材が設けられている側の端部は、上記分岐部を介して上記選択凹溝に上記経路のいずれか1つに沿うように収容され、上記接続部材を収容する上記接続部材収容部が選択可能である。
上記の構成によると、温水パイプは凹溝本体に収容され、少なくとも分岐部が設けられている側の端部は、分岐部を介して選択凹溝にいずれかの経路に沿って収容されている。温水パイプの端部に設けられた接続部材は、選択凹溝に設けられた4つの接続部材収容部のうち、上記経路の終点に設けられた接続部材収容部に収容される。床暖房パネルを床下地材に施工する際に、接続部材が収容されている接続部材収容部に対応する床下地材の箇所に貫通孔を形成し、この貫通孔に温水供給装置から温水を供給する往路パイプまたは放熱後の温水を温水供給装置に戻す復路パイプを通し、これらを接続部材に接続することで、温水パイプと往路パイプまたは復路パイプとを接続する。
接続部材が収容されている接続部材収容部に対応する床下地材の箇所に根太や大引き等の床下構造材が配設されている場合には、温水パイプの端部を選択凹溝から分岐部まで引きだし、床下地材において床下構造材が配設されていない箇所に対応する接続部材収容部に接続部材を収容するように、温水パイプを選択凹溝内に収容し直す。このように、温水パイプを選択凹溝に収容する経路を変えることにより、異なる位置に形成された接続部材収容部のいずれかに接続部材が収容される。
そして、いずれの接続部材収容部に接続部材が収容される場合でも、8の字状に形成された選択凹溝に温水パイプが収容されて、選択凹溝の途中に設けられた接続部材収容部に接続部材が収容されるので、選択凹溝において温水パイプが収容されていない部分が少ない。
第4の発明に係る温水床暖房パネルは、上記第3の発明に係る温水床暖房パネルにおいて、上記分岐部が基板の長辺方向一端部近傍で短辺方向中央部に設けられ、上記選択凹溝の2つのループ溝にそれぞれ2つずつ設けられた上記接続部材収容部が、上記基板の短辺方向両側部に設けられている。
上記の構成によると、温水パイプの端部の接続部材は、分岐部を介して4つの接続部材収容部のうちのいずれかに収容されている。接続部材が収容されている接続部材収容部に対応する床下地材の箇所に根太等の床下構造材が配設されている場合は、温水パイプの端部を選択凹溝から分岐部まで引きだし、異なる接続部材収容部に接続部材を収容し直す。4つの接続部材収容部は、選択凹溝の各ループ溝における基板の短辺方向両側部で長辺方向に互いに離間した位置にそれぞれ設けられているので、貫通孔を設けようとする基板の箇所に床下構造材が配設されている場合には、貫通孔を設ける位置を基板の短辺方向または長辺方向にずらすことができる。
ここで、選択凹溝に設けられた接続部材収容部のうち、一方のループ溝の凹溝本体側に設けられている接続部材収容部を第1収容部、一方のループ溝の凹溝本体と離間する側に設けられている接続部材収容部を第2収容部、他方のループ溝の凹溝本体と離間する側に設けられている接続部材収容部を第3収容部、他方のループ溝の凹溝本体側に設けられている接続部材収容部を第4収容部とする。
そして、分岐部を介して選択凹溝に収容される温水パイプの経路としては、接続部材を収容する接続部材収容部の箇所によって、以下の4つがある。
すなわち、接続部材を第1収容部に収容する場合、温水パイプの端部が、分岐部から折り返されるようにして第4収容部側に延び、第3収容部を経て第2収容部を通り、第1収容部まで到達する第1経路。
接続部材を第2収容部に収容する場合、温水パイプの端部が、分岐部から折り返されるようにして第4収容部側に延び、第3収容部を経て選択凹溝の連結部を通り、第1収容部を通過して第2収容部まで到達する第2経路。
次に、接続部材を第3収容部に収容する場合、温水パイプの端部が、分岐部から折り返されるようにして第1収容部側に延び、第2収容部を経て選択凹溝の連結部を通り、第4収容部を通過して第3収容部まで到達する第3経路。
最後に、接続部材が第4収容部に収容される場合、温水パイプの端部が、分岐部から折り返されるようにして第1収容部側に延び、第2収容部を経て第3収容部を通り、第4収容部まで到達する第4経路。
第5の発明に係る温水床暖房パネルは、上記第1から第4のいずれか1つの温水床暖房パネルにおいて、上記基板の裏面における上記分岐部、選択凹溝、接続部材収容部及びこれらの周囲を除く部分に少なくとも金属層を有する裏面材が予め設けられており、施工の際に、上記基板の裏面における予め上記裏面材が設けられていない部分であって上記接続部材収容部を除く部分に、少なくとも金属層を有する裏面材が後貼りされるように構成されている。
上記の構成によると、基板の裏面における分岐部から凹溝本体が設けられている側が裏面材で予め覆われており、分岐部から選択凹溝が設けられている側は裏面材で覆われていない。そして、床下地材において床下構造材が配設されていない箇所に対応する接続部材収容部に接続部材を収容し、床暖房パネルを施工する際に、基板の裏面における分岐部から選択凹溝が設けられている側を裏面材で覆う。こうすることによって、基板の裏面全体が裏面材で覆われ、温水パイプが凹溝から落下するのを防ぐとともに、この裏面材が少なくとも金属層を有しているため、基板の全面に亘って温水パイプの熱が均熱される。
上記第1の発明によれば、温水パイプを収容する凹溝に分岐部から分岐する複数の選択凹溝を設け、各選択凹溝の他端に接続部材収容部を設けたため、接続部材が収容されている接続部材収容部に対応する床下地材の箇所に床下構造材が配設されている場合でも、他の選択凹溝に温水パイプを収容し直して、接続部材を異なる位置の接続部材収容部に収容することができるので、床下構造材が配設されていない床下地材の箇所に貫通孔を設けて、接続部材に往路パイプ等を接続することができる。
すなわち、床下地材に貫通孔を設けることができる位置にある接続部材収容部を選択可能であるので、床下地材に配設されている床下構造材の位置によって床暖房パネルの設置割付を再検討する等の手間をかけなくても、床暖房パネルを容易に施工することができる。
上記第2の発明によれば、接続部材収容部が基板の短辺方向両側部に設けられているため、一側部の接続部材収容部に対応する床下地材の箇所に床下構造材が配設されていても、この接続部材収容部と離間した他側部の接続部材収容部に接続部材を収容することで、床下構造材が配設されていない床下地材に貫通孔を設けることができ、床暖房パネルを容易に施工することができる。
また、分岐部を基板の長辺方向端部近傍に設けているため、2つの選択凹溝のうち、いずれの選択凹溝に温水パイプの端部を収容しても、基板で温水パイプが通らない部分が少ないので、暖房効率の低下を抑制することができる。
上記第3の発明によれば、温水パイプを収容する凹溝に分岐部から連続する選択凹溝を設け、この選択凹溝に4つの接続部材収容部を設けた。このため、接続部材が収容されている接続部材収容部に対応する床下地材の箇所に床下構造材が配設されている場合でも、選択凹溝における温水パイプの端部の収容形態を変更して収容し直し、接続部材を異なる位置の接続部材収容部に収容することができるので、床下構造材が配設されていない床下地材の箇所に貫通孔を設けて、接続部材に往路パイプ等を接続することができる。
すなわち、床下地材に貫通孔を設けることができる位置にある接続部材収容部を選択可能であるので、床下地材に配設されている床下構造材の位置によって床暖房パネルの設置割付を再検討する等の手間をかけなくても、床暖房パネルを容易に施工することができる。
また、分岐部から連続する選択凹溝に接続部材収容部を4つ設けたので、種々の床下構造材の配置に対して対応しやすく、床下構造材が配設されていない床下地材の箇所に対応する接続部材収容部の選択を可能とすることができる。
また、温水パイプの端部を8の字状の選択凹溝に収容するので、いずれの接続部材収容部に接続部材を収容しても、基板で温水パイプが通らない部分が少ないので、暖房効率の低下を抑制することができる。
上記第4の発明によれば、接続部材収容部が基板の短辺方向に離間した位置と、長辺方向に離間した位置との4箇所に設けられているため、基板の短辺方向または長辺方向に延びる床下構造材が配設されていても、いずれかの接続部材収容部に接続部材を収容して、床下構造材が配設されていない床下地材に貫通孔を設けることができ、床暖房パネルの施工をより一層容易にすることができる。
上記第5の発明によれば、分岐部、選択凹溝、接続部材収容部及びこれらの周囲には予め裏面材が設けられていないので、選択凹溝から温水パイプを引きだして床下構造材が配設されていない接続部材収容部に接続部材を収容し直すことができる。そして、適切な位置に温水パイプ及び接続部材を収容した後に、分岐部、選択凹溝、接続部材収容部及びこれらの周囲に裏面材を取り付けることで、基板全面が裏面材で覆われることになり、この裏面材が金属層を有するため、基板全面に亘って温水パイプの熱が均熱され、熱効率がよく、熱欠損部分の少ない温水床暖房パネルを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
図1〜図4は本発明の実施形態1に係る温水床暖房パネルPを示し、2枚の床暖房パネルP1,P2が互いの温水パイプ13を連結してなる。これらの床暖房パネルPは、合板、MDF等の木質材料からなる基板1を有し、この基板1の上面に突板、WPC、化粧紙等からなる表面化粧材2が接着されている。
上記基板1の下面には凹溝9が形成されている。この凹溝9は、開口側半部が断面正方形状で、かつ奥側半部が断面半円形状のものである。この凹溝9は、連続する1本の温水パイプ13を収容するためのもので、図2に示すように、床暖房パネルPの平面視全域に亘って蛇行するように形成されている。
具体的には、上記凹溝9は、各床暖房パネルP1,P2の長辺方向一端部近傍(図2の上側)で短辺方向中央部に分岐部10をそれぞれ有している。そして各分岐部10から連続する1本の凹溝本体11が蛇行して基板1の全域に亘ってそれぞれ形成されている。一方の床暖房パネルP1(図2の右側)では、短辺方向における他方の床暖房パネルP2側(図2の左側)端部で長辺方向一端(図2の上側)寄りに凹溝9の他端が形成されている。一方、他方の床暖房パネルP2では、分岐部10から連続する1本の凹溝本体11(凹溝9)の他端が、短辺方向における一方の床暖房パネルP1側(図2の右側)端部で長辺方向中央部に形成されている。これらの凹溝9の他端は、両床暖房パネルP1,P2が長辺方向に互いに隣り合った位置に施工された際に、重なる位置に形成されている。
そして、各床暖房パネルPには、凹溝本体11と連続し、分岐部10から長辺方向一端側に向かって短辺方向両側に分岐する2つの選択凹溝12がそれぞれ形成されている。各選択凹溝12の他端には平面視矩形状の接続部材収容部14が形成されている。このように、凹溝9は、凹溝本体11と、分岐部10と、選択凹溝12と、接続部材収容部14とで構成されている。
上記凹溝9に収容されている温水パイプ13は、架橋ポリエチレン等からなり内部を所定温度の温水が流れるものであり、その両端には、エルボ等の接続部材15が取り付けられている。
そして、図2に示すように、上記温水パイプ13の端部は、選択凹溝12から分岐部10まで引きだし可能に構成されている。
一方の床暖房パネルP1に形成された2つの選択凹溝12のうちのいずれか一方に一端部が収容される温水パイプ13は、分岐部10を経由して凹溝本体11内を一方の床暖房パネルP1における他端まで延びている。さらに、温水パイプ13は、他方の床暖房パネルP2における凹溝9の他端から凹溝本体11内を連続して延び、他端部が分岐部10を介して、他方の床暖房パネルP2に形成された2つの選択凹溝12のうちのいずれか一方に収容されている。温水パイプ13の両接続部材15は、各床暖房パネルP1,P2の選択凹溝12のうち温水パイプ13が収容されている側の選択凹溝12の接続部材収容部14にそれぞれ収容されている。
上記基板1の下面には裏面材16が接着されていて、この裏面材16によって凹溝9及び温水パイプ13が隠蔽されている。この裏面材16は、アルミニウム薄膜等の金属シート、アルミニウム薄膜を紙で挟んだアルミサンド紙、樹脂含浸紙、樹脂強化したガラスクロスをクラフト紙で挟んだ繊維強化紙、木質薄単板や木質繊維板等、またはこれらの複合物で構成されたシート状物である。この裏面材16は、少なくとも一層がアルミニウム薄膜等の金属シート層で構成されているため、均熱効果を得ることができる。
そして、上記裏面材16は、基板1における分岐部10、選択凹溝12、接続部材収容部14及びこれらの周囲を除く部分、具体的には、分岐部10から基板1の長辺方向で凹溝本体11が設けられている側の全面には予め接着されている。一方、基板1における分岐部10、選択凹溝12、接続部材収容部14及びこれらの周囲、具体的には、分岐部10から基板1の長辺方向で選択凹溝11が設けられている側には、床暖房パネルP1を床下地材23を施工する際に、裏面材16を後貼りする。選択凹溝11側に後貼りする裏面材16は、予め接着されている凹溝本体11側の裏面材16と別体のものとしてもよいし、連続する1枚の裏面材16で構成されていてもよい。1枚の裏面材16を用いる場合は、分岐部10よりも選択凹溝11側に貼着される部分には離型紙を設けておき、床暖房パネルPを施工する際に、この離型紙を剥がしながら裏面材16を基板1に接着する。なお、分岐部10よりも選択凹溝11側の裏面材16は、接続部材収容部14に対応する部分には貼着しないか、後で該部分を切り取
る等して、接続部材15に床下から往路パイプ25等を接続する。
なお、凹溝9には、温水パイプ13や接続部材15の収容を妨げないように、凹溝9内面に少なくとも金属層を有する溝内均熱シートが設けられていてもよい。この溝内均熱シートと上記裏面材16とを設けることにより、温水パイプ13を包むように金属層を有するシートで覆うことになるので、より均等な均熱効果を得て熱効率を向上することができる。
図1に示すように、床暖房パネルPにおける基板1の周縁部における一方の長辺及び一方の短辺には、断面矩形状の凹条からなる雌実1aが形成されている。一方、基板1の周縁部における他方の長辺及び他方の短辺には、断面矩形状の凸条からなる雄実1bが形成されている。隣接する床暖房パネルP1,P2同士を接合するときには、それらの雌実1a及び雄実1bを嵌合させることで床暖房パネルP1,P2同士を接合するようになっている。
そして、上記床暖房パネルPは、図4に示すように、隣接する根太20間に断熱材21を根太20上面と面一となるように架設した後、その根太20及び断熱材21の上に木質材からなる捨て貼り材22を捨て貼りしてなる床下地材23上に施工を行うようになっている。この床下地材23には、温水パイプ13が収容されている側の選択凹溝12の接続部材収容部14に対応する箇所に床下まで貫通する貫通孔24が設けられている。
図示しない温水供給装置から温水を供給する往路パイプ25と放熱後の温水を温水供給装置に戻す復路パイプ26とがそれぞれ略垂直に配設されて、上記各接続部材15に接続されている。これらの接続部材15によって、水平に配設された温水パイプ13と垂直に配設された往路パイプ25及び復路パイプ26とが接続部材収容部14において接続されるようになっている。
次に、上記実施形態1の床暖房パネルPの施工方法について説明する。
まず、温水パイプ13の一端部を一方の床暖房パネルP1の分岐部10を介していずれか一方の選択凹溝12に収容し、接続部材収容部14に接続部材15を収容する。そして、一方の床暖房パネルP1の凹溝本体11に温水パイプ13を収容していき、凹溝9の他端まで収容すると、他方の床暖房パネルP2の凹溝9の他端からさらに凹溝本体11に収容していく。他方の床暖房パネルP2の分岐部10まで収容された温水パイプ13の他端部を他方の床暖房パネルP2の選択凹溝12のいずれか一方に収容する。なお、この温水パイプ13を凹溝9に収容する順序はこれに限定されない。
上記凹溝9に温水パイプ13を収容した後、基板1の裏面における分岐部10よりも凹溝本体11側に裏面材16を接着する。
そして、上記床暖房パネルP1,P2を含む複数の床暖房パネルPを床下地材23の上に並べて施工する際に、まず、上記温水パイプ13が収容されている側の選択凹溝12の接続部材収容部14に対応する床下地材23の箇所に貫通孔24を設ける。
ここで、上記床下地材23において貫通孔24を設けようとする箇所が、例えば図4の左側に示すように根太20が設けられている位置と一致してしまう場合には、床下地材23に貫通孔24を設けることができない。そこで、図2の床暖房パネルP1に示すように、温水パイプ13の端部を選択凹溝12から分岐部10まで引きだし、図3に示すように、他方の選択凹溝12に収容し直すことで、接続部材15を収容する位置を変更し、この接続部材収容部14に対応する床下地材23の位置に貫通孔24を設ける。
そして、適切な接続部材収容部14に接続部材15を収容した後、基板1の裏面における分岐部10よりも選択凹溝11側に裏面材16を接着する。その後、床暖房パネルP1を床下地材23に施工する。
上記一方の床暖房パネルP1を床下地材23に施工した後、この一方の床暖房パネルP1の長辺方向にずらした位置に他方の床暖房パネルP2を施工する。施工の際は、一方の長辺側の雌実1aに他方の長辺側の雄実1bを嵌合させて互いを接合させる。
そして、床下地材23に設けた各貫通孔24から復路パイプ26及び往路パイプ25を挿入して、接続部材15に接続することで、温水パイプ13と往路パイプ25及び復路パイプ26とを接続する。
(実施形態1の効果)
したがって、本実施形態1の温水床暖房パネルPにおいては、温水パイプ13を収容する凹溝9に分岐部10から分岐する2つの選択凹溝12を設け、各選択凹溝12の端部に接続部材収容部14を設けたため、接続部材15が収容されている接続部材収容部14に対応する床下地材23の箇所に床下構造材20が配設されている場合でも、他の選択凹溝12に温水パイプ13を収容し直して、接続部材15を異なる位置の接続部材収容部14に収容することができるので、床下構造材20が配設されていない床下地材23の箇所に貫通孔24を設けて、接続部材15に往路パイプ等25,26を接続することができる。
そして、床下地材23に貫通孔24を設けることができる位置にある接続部材収容部14を選択可能であるので、床下地材23に配設されている床下構造材20の位置によって床暖房パネルPの設置割付を再検討する等の手間をかけなくても、床暖房パネルPを容易に施工することができる。
また、接続部材収容部14が基板1の短辺方向両側部に設けられているため、一側部の接続部材収容部14に対応する床下地材23の箇所に床下構造材20が配設されていても、この接続部材収容部14と離間した他側部の接続部材収容部14に接続部材15を収容することで、床下構造材20が配設されていない床下地材23に貫通孔24を設けることができ、床暖房パネルPの施工を容易にすることができる。
また、分岐部10を基板1の長辺方向端部に設けているため、2つの選択凹溝12のうち、いずれの選択凹溝12に温水パイプ13の端部を収容しても、基板1で温水パイプ13が通らない部分が少ないので、暖房効率の低下を抑制することができる。
また、分岐部10、選択凹溝12、接続部材収容部14及びこれらの周囲には予め裏面材16が設けられていないので、選択凹溝12から温水パイプ13を引きだして床下構造材20が配設されていない接続部材収容部14に接続部材15を収容し直すことができる。そして、適切な位置に温水パイプ13及び接続部材15を収容した後に、分岐部10、選択凹溝12、接続部材収容部14及びこれらの周囲に裏面材16を取り付けることで、基板1全面が裏面材16で覆われることになり、この裏面材16が金属層を有するため、基板1全面に亘って温水パイプ13の熱が均熱され、熱効率がよく、熱欠損部分の少ない温水床暖房パネルPを提供することができる。
《発明の実施形態2》
次に、図5〜図7に示す、本発明の実施形態2に係る床暖房パネルPについて、詳細に説明する。
なお、図1〜図4と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本発明の実施形態2に係る床暖房パネルPは、凹溝が8の字状の選択凹溝30を備えている点で上記実施形態1に係る床暖房パネルPと異なる。
具体的には、上記選択凹溝30は、平面視で2つのループ溝32a,32b同士を互いに接するように連結した8の字状に形成され、両ループ溝32a,32bの連結部31が他の部分よりも幅広に形成されていて、その8の字の上下方向が基板1の短辺方向と同じ方向(図5の左右方向)となるように形成されている。
また、各床暖房パネルPの長辺方向一端部近傍(図5の上側)で短辺方向中央部に設けられた分岐部10と、上記選択凹溝30の連結部31とが接続されている。選択凹溝30には、分岐部10を介して温水パイプ13の端部が収容される。温水パイプ13の端部は、図5に示すように、選択凹溝30から分岐部10まで引きだし可能に構成されている。
そして、上記選択凹溝30には、上記分岐部10を始点としかつ選択凹溝30に沿って分岐部10からの距離が一定で途中で交差しない4つの経路を設定したときに、該経路の終点となる4箇所に接続部材収容部14が設けられている。温水パイプ13の接続部材15が設けられている側の端部は、分岐部10を介して選択凹溝30に上記経路のいずれか1つに沿うように収容される。
具体的には、選択凹溝30の一方のループ溝32a(左側)において、連結部31と図5における選択凹溝30左端との中間部であって、凹溝本体11側(図5の下側)に第1収容部14aが設けられ、連結部31と選択凹溝30左端との中間部であって、凹溝本体11と離間する側(図5の上側)に第2収容部14bが設けられている。一方、選択凹溝30の他方のループ溝32bにおいて、連結部31と図5における選択凹溝30右端との中間部であって、凹溝本体11と離間する側に第3収容部14cが設けられ、連結部31と選択凹溝30右端との中間部であって、凹溝本体11側に第4収容部14dが設けられている。
そして、図5の一方の床暖房パネルP1に示すように、第2収容部14bに温水パイプ13の端部に設けられた接続部材15を収容する際には、温水パイプ13は、分岐部10から折り返されるようにして第4収容部14d側に延び、第3収容部14cを経て連結部31を通り、第1収容部14aを通って端部が第2収容部14bに到達する第2経路に沿って収容され、接続部材15が第2収容部14bに収容される。
また、図6(a)に示すように、第1収容部14aに接続部材15を収容する際には、温水パイプ13は、分岐部10から折り返されるようにして第4収容部14d側に延び、第3収容部14cから第2収容部14bを通り、端部が第1収容部14aに到達する第1経路に沿って収容され、接続部材15が第1収容部14aに収容される。
また、図6(b)に示すように、第3収容部14cに接続部材15を収容する際には、温水パイプ13は、分岐部10から折り返されるようにして第1収容部14a側に延び、第2収容部14bを経て連結部31を通り、第4収容部14dを通って端部が第3収容部14cに到達する第3経路に沿って収容され、接続部材15が第3収容部14cに収容される。
そして、図6(c)に示すように、第4収容部14dに接続部材15を収容する際には、温水パイプ13は、分岐部10から折り返されるようにして第1収容部14a側に延び、第2収容部14bから第3収容部14cを通り、端部が第4収容部14dに到達する第4経路に沿って収容され、接続部材15が第4収容部14dに収容される。
上記選択凹溝30の連結部31は、他の部分よりも溝幅が大きく形成されているので、温水パイプ13を折り返すように収容する際の折り曲がり半径を大きくすることができ、温水パイプ13の損傷を抑制することができる。
なお、本実施形態2の床暖房パネルPにおいても、上記実施形態1と同様に、基板1の裏面における分岐部10よりも凹溝本体11側には予め裏面材16が接着されている一方、分岐部10よりも選択凹溝11側には、床暖房パネルPを施工する際に裏面材16を後貼りするようになっている。
上記実施形態2の床暖房パネルPを施工する際には、予め選択凹溝30に温水パイプ13の端部を上記いずれかの経路に収容し、その経路に対応する接続部材収容部14に接続部材15を収容しておく。
接続部材15が収容された接続部材収容部14に対応する床下地材23の箇所に貫通孔24を形成しようとするとき、その床下地材23の箇所に根太20等の床下構造材が配設されている場合には、図5の床暖房パネルP2で示すように、温水パイプ13の端部を選択凹溝30から分岐部10まで引き出す。そして、床下構造材が配設されていない床下地材23に対応する箇所にある接続部材収容部14を選び、その接続部材収容部14に接続部材15が収容される経路で温水パイプ13を選択凹溝30に収容し直す。
そして、上記接続部材15が収容されている接続部材収容部14に対応する床下地材23の箇所に貫通孔24を形成し、床暖房パネルPを床下地材23上に施工して、接続部材15に往路パイプ25または復路パイプ26を接続する。
(実施形態2の効果)
本実施形態2の温水床暖房パネルPによれば、温水パイプ13を収容する凹溝9に分岐部10から連続する選択凹溝30を設け、この選択凹溝30に4つの接続部材収容部14a〜14dを設けた。このため、接続部材15が収容されている接続部材収容部14に対応する床下地材23の箇所に床下構造材20が配設されている場合でも、選択凹溝30における温水パイプ13の端部の経路を変更して収容し直し、接続部材15を異なる位置の接続部材収容部14に収容することができるので、床下構造材20が配設されていない床下地材23の箇所に貫通孔24を設けて、接続部材15に往路パイプ等25,26を接続することができる。
すなわち、床下地材23に貫通孔24を設けることができる位置にある接続部材収容部14を選択可能であるので、床下地材23に配設されている床下構造材20の位置によって床暖房パネルPの設置割付を再検討する等の手間をかけなくても、床暖房パネルPを容易に施工することができる。
また、選択凹溝30に接続部材収容部14を4つ設けたので、種々の床下構造材20の配置に対して対応しやすく、床下構造材20が配設されていない床下地材23の箇所に対応する接続部材収容部14の選択を確実に可能とすることができる。
また、温水パイプ13の端部を8の字状の選択凹溝30に各経路に沿って収容するので、いずれの接続部材収容部14に接続部材15を収容しても、基板1で温水パイプ13が通らない部分が少ないので、暖房効率の低下を抑制することができる。
また、接続部材収容部14が基板1の短辺方向に離間した位置と、長辺方向に離間した位置との4箇所に設けられているため、基板1の短辺方向または長辺方向に延びる床下構造材20が配設されていても、いずれかの接続部材収容部14に接続部材15を収容して、床下構造材20が配設されていない床下地材23に貫通孔24を設けることができ、床暖房パネルPの施工をより一層容易にすることができる。
また、分岐部10、選択凹溝12、接続部材収容部14及びこれらの周囲には予め裏面材16が設けられていないので、選択凹溝12から温水パイプ13を引きだして床下構造材20が配設されていない接続部材収容部14に接続部材15を収容し直すことができる。そして、適切な位置に温水パイプ13及び接続部材15を収容した後に、分岐部10、選択凹溝12、接続部材収容部14及びこれらの周囲に裏面材16を取り付けることで、基板1全面が裏面材16で覆われることになり、この裏面材16が金属層を有するため、基板1全面に亘って温水パイプ13の熱が均熱され、熱効率がよく、熱欠損部分の少ない温水床暖房パネルPを提供することができる。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記各実施形態では、床暖房パネルPを床下地材23上に施工した後、接続部材15に往路パイプ25等を接続するようにしたが、図7に示すように、接続部材15に予め床下配管35を接続しておいてもよい。
また、上記各実施形態では、分岐部10を凹溝本体11の一端にのみ設けたが、分岐部10は各床暖房パネルP1における凹溝本体11の両端に設けてもよい。
また、上記各実施形態では、分岐部10を基板1の長辺方向端部に設けたが、分岐部10を設ける位置はこれに限定されず、短辺方向端部に設けてもよい。
また、上記各実施形態では、床暖房パネルP1,P2同士を長辺端部で付き合わせて接合したが、床暖房パネルP1,P2同士を短辺端部で付き合わせて接合してもよい。
また、上記各実施形態では、2枚の床暖房パネルP1,P2を1本の温水パイプ13で連結してなるものとしたが、3枚以上の床暖房パネルを1本の温水パイプ13で連結するようにしてもよい。この場合、温水パイプ13の端部が収容される床暖房パネルに、本発明に係る床暖房パネルPを適用すればよい。
また、上記各実施形態では、裏面材16を後貼りする際に、接続部材収容部14には裏面材16を貼着しないものとしたが、接続部材15が収容されていない接続部材収容部14や、接続部材収容部14が隣り合う床暖房パネルPの温水パイプ13を接続する場合には、裏面材16で覆うものとしてもよい。このことにより、裏面材16で覆われる部分が増えるので熱効率を向上させることができる。
また、上記実施形態1では、選択凹溝12を2つ設けたが、3つ以上設けてもよい。
また、上記実施形態1では、分岐部10は、基板1の短辺方向中央部に設けたが、必ずしも中央部に設けなくてもよい。例えば、分岐部10を基板1の短辺方向一端部に設け、複数の選択凹溝を基板1の短辺方向他端部に向かって延びるように設けてもよい。
以上説明したように、本発明は、温水床暖房パネルに関し、特に、温水パイプの端部を収容する凹溝の構造に係るものについて有用である。
本発明の実施形態1に係る床暖房パネルを示す図2のI−I線断面図である。 実施形態1に係る床暖房パネルを裏側から見た平面図である。 実施形態1に係る床暖房パネルを裏側から見た平面図であって、他方の選択凹溝に温水パイプを収容した場合を示す。 床暖房パネルを施工した状態を示す図2のIV−IV線断面相当図である。 実施形態2に係る床暖房パネルを裏側から見た平面図である。 実施形態2に係る床暖房パネルを裏側から見た平面図であって、(a)は、第1経路に沿って温水パイプが収容されている場合を示し、(b)は、第3経路に沿って温水パイプが収容されている場合を示し、(c)は、第4経路に沿って温水パイプが収容されている場合を示す。 その他の実施形態を示す床暖房パネルを裏側から見た平面図である。
符号の説明
1 基板
9 凹溝
10 分岐部
11 凹溝本体
12 選択凹溝
13 温水パイプ
14 接続部材収容部
14a 第1収容部(接続部材収容部)
14b 第2収容部(接続部材収容部)
14c 第3収容部(接続部材収容部)
14d 第4収容部(接続部材収容部)
15 接続部材
16 裏面材
30 選択凹溝
31 連結部
32a 一方のループ溝(ループ溝)
32b 他方のループ溝(ループ溝)

Claims (5)

  1. 基板と、該基板の下面に形成された凹溝と、該凹溝内に収容された1本の温水パイプと、該温水パイプの少なくとも一端に設けられた接続部材とを備えている温水床暖房パネルであって、
    上記凹溝は、
    凹溝本体と、
    上記凹溝本体の少なくとも一端に設けられた分岐部と、
    一端が上記分岐部に分岐して接続されかつ互いに同じ長さである複数の選択凹溝と、
    上記選択凹溝の他端にそれぞれ設けられた接続部材収容部とを備え、
    上記温水パイプの接続部材が設けられている側の端部は、上記分岐部を介して上記複数の選択凹溝のうちのいずれか1つの選択凹溝に収容され、
    上記接続部材を収容する上記選択凹溝の他端の接続部材収容部が選択可能であることを特徴とする温水床暖房パネル。
  2. 請求項1の温水床暖房パネルにおいて、
    上記凹溝は、
    上記基板の長辺方向端部近傍で短辺方向中央部に位置するように設けられた分岐部と、
    上記分岐部から基板の短辺方向両側に向かって延びる2つの上記選択凹溝と、
    上記基板の短辺方向両側部に設けられた2つの接続部材収容部とを備えていることを特徴とする温水床暖房パネル。
  3. 基板と、該基板の下面に形成された凹溝と、該凹溝内に収容された1本の温水パイプと、該温水パイプの少なくとも一端に設けられた接続部材とを備えている温水床暖房パネルであって、
    上記凹溝は、
    凹溝本体と、
    上記凹溝本体の少なくとも一端に設けられた分岐部と、
    平面視で2つのループ溝同士を互いに接するように連結した8の字状に形成され、両ループ溝の連結部に上記分岐部が接続された選択凹溝と、
    上記分岐部を始点としかつ上記選択凹溝に沿って上記分岐部からの距離が一定で途中で交差しない4つの経路を設定したときに、該経路の終点となる4箇所に設けられた接続部材収容部とを備え、
    上記温水パイプの接続部材が設けられている側の端部は、上記分岐部を介して上記選択凹溝に上記経路のいずれか1つに沿うように収容され、
    上記接続部材を収容する上記接続部材収容部が選択可能であることを特徴とする温水床暖房パネル。
  4. 請求項3の温水床暖房パネルにおいて、
    上記分岐部が基板の長辺方向一端部近傍で短辺方向中央部に設けられ、
    上記選択凹溝の2つのループ溝にそれぞれ2つずつ設けられた上記接続部材収容部が、上記基板の短辺方向両側部に設けられていることを特徴とする温水床暖房パネル。
  5. 請求項1から4のいずれか1つの温水床暖房パネルにおいて、
    上記基板の裏面における上記分岐部、選択凹溝、接続部材収容部及びこれらの周囲を除く部分に少なくとも金属層を有する裏面材が予め設けられており、
    施工の際に、上記基板の裏面における予め上記裏面材が設けられていない部分であって上記接続部材収容部を除く部分に、少なくとも金属層を有する裏面材が後貼りされるように構成されていることを特徴とする温水床暖房パネル。
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