JP5177837B2

JP5177837B2 - キャビネットラックのパネル構造

Info

Publication number: JP5177837B2
Application number: JP2007152972A
Authority: JP
Inventors: 和良吉川
Original assignee: 河村電器産業株式会社
Priority date: 2007-06-08
Filing date: 2007-06-08
Publication date: 2013-04-10
Anticipated expiration: 2027-06-08
Also published as: JP2008302078A

Description

本発明は、本体の四方側面をパネルで施蓋し、パネルには吸音材を貼付して構成される各種機器を収納するためのキャビネットラックのパネル構造に関するものである。

近年、サーバー等の通信機器は、高容量でコンパクトな設計が主流であり、通信機器が密集して小さなスペースに収納されるため、排熱が大きな課題となっている。機器の排熱効率を上昇させるため小型で回転数の高いファンを用いることがあるが、騒音が大きく、静かなオフィス等に設置したキャビネットラックからの音漏れも問題となっていた。

従来、図６に示すように、キャビネットラックの本体の側面を施蓋するパネル３１の内側に吸音材３２を貼付し、キャビネットラック内で発生した音を吸音材３２で吸収させて外へ漏れないような工夫をしていた。その貼付方法は、吸音材３２の片面一面に両面粘着テープ３３を貼り付けた吸音材３２を、パネル３１に貼付形状に切断し、パネル３１を本体に取り付けるときに干渉しないように位置決めをして貼付していた。
特開２００３−１０４３００号公報

しかしながら上記従来の技術では、パネルの貼付する吸音材の切断面が露出してしまい、見栄えが良くない。また、片面前面を粘着テープによりパネルに貼付するため、貼り付け作業時に位置ずれが発生した場合、修正が難しかった。製品により貼付位置等にばらつきが出るため、吸音材が浮いてしまったりすると吸音性能が十分発揮できず、キャビネットラックの性能が安定しないという欠点があった。

そこで本発明は、簡単な構造でパネルの見栄えを良くすると共に、吸音材の貼付作業の効率を向上させるキャビネットラックのパネル構造を提供することを目的とし、その構造は、パネル端部には折曲部を形成し、パネル内面には吸音材取り付け爪を設け、折曲部と吸音材取り付け爪とに係止させて吸音材を粘着テープでパネルに貼付可能とすることを特徴とする。

本発明に係るキャビネットラックのパネル構造は、パネル端部には折曲部を形成し、パネル内面には吸音材取り付け爪を設け、折曲部と吸音材取り付け爪とに係止させて吸音材を粘着テープでパネルに貼付可能とするため、吸音材の切断面が、パネルの折曲部と吸音材取り付け爪とで被覆され、露出しないので見栄えがよくなる。また、吸音材の貼付は、パネルの折曲部と吸音材取り付け爪とに合わせて行うので、貼付の位置決めが容易にでき、作業性が向上する。位置決めがしやすくなるので、貼付位置にばらつきがなくなり、吸音材も均一に貼付でき、吸音性能も安定し、より性能の良いキャビネットラックを提供できる。

本発明に係るキャビネットラックのパネル構造に実施例を図１〜図５の添付図面に基いて説明する。

キャビネットラック１は、本体２の四方側面をパネル３で施蓋して構成される。本体２にはマウントアングル４が設けられ、このマウントアングル４に通信機器や電子機器等を固定して用いられる。社会の情報化が進み、通信機器や電子機器が多用されるようになり、キャビネットラック１に密集して配置されることが多くなってきている。そのため、キャビネットラック１の内部では温度上昇が問題となっており、それを解決するためにファンを設けて排気を進める方法がとられてきた。さらに排熱効率を追求した結果、小型で回転数のファンを用いることが多いが、その場合、ファンが従来のものより大きな音を発し、この音がキャビネットの外部へ漏れてしまうという新しい問題が発生している。

キャビネットラック１の外部への音漏れを防止するため、本体側面に取り付けられるパネル３内側に吸音材５を貼付するという方法がある。パネル３は、端部に折曲部６が形成されている。また、パネル３の内面には左右に吸音材取り付け爪７を設ける。吸音材取り付け爪７は、パネル取り付け部７ａと吸音材嵌合部７ｂとを折曲形成している。

吸音材５のパネル３との接着面には、前面ではなく部分的に両面粘着テープ８を貼付しておく。図３では同幅寸法の両面粘着テープ８を等間隔に貼付している。吸音材５は、パネル３上下端部の折曲部６と左右の吸音取り付け爪７により、位置決めを行ってから、一ヶ所ずつ粘着テープ８でパネル３に固定し、吸音材５の端部は折曲部６と吸音取り付け爪７とにはめ込む。

吸音材５は切断面をパネル３の折曲部６や吸音取り付け爪７に嵌合させることで、露出させず見栄え良くパネルが構成する。また、吸音材取り付け爪７を設けたことで、容易に吸音材５の貼付位置への位置決めができ、手間であった吸音材５の貼付作業が容易となる。そして、吸音材５をパネル３に貼付するための粘着テープ８は、吸音材５の全面でなく一部分にし、部分ごとに貼付することで、吸音材５の位置ずれを減らし、もし位置がずれてしまってもその部分だけの貼り直しができるようにした。貼付位置のばらつきがなくなり、吸音性能を安定させる。

吸音材取り付け爪７がパネル３に設けられることで、パネル３の補強の役割も果たす。パネル３は衝撃や負荷に対して撓んだり曲がったりしにくくなる。

キャビネットラックを示す説明図である。キャビネットラックのパネル構造を示す説明図である。キャビネットラックのパネル構造を示す説明図である。図３におけるＡ部拡大図である。図３におけるＢ部拡大図である。従来のキャビネットラックのパネル構造を示す説明図である。

符号の説明

１キャビネットラック
２本体
３パネル
４マウントアングル
５吸音材
６折曲部
７吸音取り付け爪
８両面粘着テープ

Claims

本体の四方側面をパネルで施蓋し、該パネルには吸音材を貼付して構成される各種機器を収納するためのキャビネットラックのパネル構造であって、前記パネル端部には折曲部を形成し、前記パネル内面には吸音材取り付け爪を設け、前記折曲部と前記吸音材取り付け爪とに係止させて前記吸音材を粘着テープで前記パネルに貼付可能とすることを特徴とするキャビネットラックのパネル構造。