JP5175506B2 - 建物ユニット間の目地構造及びユニット建物 - Google Patents

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Description

本発明は、隣接する建物ユニット間の目地構造と、この建物ユニット間の目地構造を備えるユニット建物と、に関するものである。
従来、建物ユニット間の隙間を塞いで、雨水などの浸入を防止する方法として、隙間にシーリング材を注入する方法や、ガスケットを挿入する方法などが知られている。
このガスケットとして、例えば、特許文献1では、軸となる脚部から両側へ広がる複数のヒレ部として長さの異なるものを設け、短いほうのヒレ部が先端側に位置するように配置するとともに、ヒレ部の間に溝状の弱体部を設けている。
したがって、目地の幅が広い場合には、長いほうのヒレ部まで挿入することで隙間を塞ぐことができる。また、目地の幅が狭い場合には、短いほうのヒレ部までを挿入したうえで、壁面から飛び出している部分を弱体部の位置で切り離すことができる。
また、特許文献2では、外壁と外壁との間の目地部にガスケットを挿入する際に、それぞれの外壁の側縁部に防水シートの側縁部が接着され、このそれぞれの防水シートの他の側縁部に設けられたファスナーによって防水シートを接合する。
したがって、外壁の室外側では通常の防水ができるうえに、室内側では防水シートで防水するという、二重の防水を行うから、完全かつ確実に防水することができる。
特開平6−299614号公報 特開平3−260240号公報
しかしながら、上記した特許文献1では、建物ユニット側には特別な構造を設けないで、ガスケットを挿入して防水するため、建物ユニット間の目開き幅に応じてガスケットが変形してしまって見栄えが悪くなるという問題があった。
また、特許文献2では、ガスケットが外壁の正面に接しているため、わずかな目違いによってもガスケットが浮き上がって見えてしまって見栄えが悪くなるという問題があった。
そこで、本発明は、建物ユニット間に目開きや目違いが生じても優れた美観を有する建物ユニット間の目地構造と、この建物ユニット間の目地構造を備えたユニット建物と、を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の建物ユニット間の目地構造は、隣接する建物ユニットの壁パネルの端面間に形成される端面空間にガスケットが挿し込まれる建物ユニット間の目地構造であって、前記端面空間は、奥行き方向に幅が一定の固定空間と、前記固定空間に連続して屋外に向かって幅が漸増する調整空間と、を備え、前記ガスケットは、前記固定空間より広い幅を有する変形ヒレ部及び表面ヒレ部を備えるとともに、前記変形ヒレ部は前記固定空間に挿し込まれ、前記表面ヒレ部は前記調整空間に位置することを特徴とする。
また、前記端面空間は、前記調整空間に連続して屋外側に形成される奥行き方向に幅が一定の控え空間を備えるとともに、前記表面ヒレ部は、前記控え空間の幅と略同一の幅に形成される構成とすることができる。
さらに、前記ガスケットは、複数の前記変形ヒレ部を備える構成とすることができる。
そして、前記壁パネルは、屋内側の下地面材と、屋外側の外装面材と、該下地面材の端縁と該外装面材の端縁との間に配設される端縁材と、を備えるとともに、前記固定空間は、前記下地面材の向かい合う端面間に形成され、前記控え空間は、前記外装面材の向かい合う端面間に形成され、前記調整空間は、前記端縁材の斜めにカットされて向かい合う端面間に形成される構成とすることができる。
また、隣接する前記建物ユニットのそれぞれの前記下地面材の屋外側には防水シートが貼設されるとともに、該防水シートは前記変形ヒレ部よりも屋内側の端面空間において接合されることが好ましい。
さらに、前記ガスケットの前記表面ヒレ部の屋外側に向けられる面は、前記壁パネルの外装面材と略同様の意匠に形成されることが好ましい。
そして、本発明のユニット建物は上記したいずれかの建物ユニット間の目地構造を備えることを特徴とする。
このように、本発明の建物ユニット間の目地構造は、端面空間が、奥行き方向に幅が一定の固定空間と、屋外に向かって幅が漸増する調整空間と、を備え、ガスケットは、固定空間より幅の広い変形ヒレ部及び表面ヒレ部を備えるとともに、変形ヒレ部は固定空間に挿し込まれ、表面ヒレ部は調整空間に位置する。
したがって、表面ヒレ部は大きく変形せずに調整空間に接することができるとともに、変形ヒレ部は固定空間や調整空間に位置することで、優れた美観を備えつつ、防水性を向上させることができる。
また、端面空間は、調整空間の屋外側に奥行き方向に幅が一定の控え空間を備えるとともに、表面ヒレ部は、控え空間の幅と略同一の幅に形成されることで、表面ヒレ部の側方から雨水が入り込みにくくなるうえに、端面空間に奥行き感が出て美観が向上する。
さらに、ガスケットは、複数の前記変形ヒレ部を備えることで、複数段階に雨水を遮断できるため、防水性を高めることができる。
そして、固定空間は下地面材の端面間に形成され、控え空間は外装面材の端面間に形成され、調整空間は端縁材の斜めにカットされた端面間に形成されることで、通常の建物ユニットの構造をほとんど変更せずに、簡易な構造によって防水性及び美観性を高めることができる。
また、下地面材の屋外側には防水シートが貼設されるとともに、防水シートは変形ヒレ部よりも屋内側の端面空間において接合されることで、ガスケットと防水シートとによって防水することで、さらに防水性を高めることができる。
さらに、ガスケットの表面ヒレ部の屋外側に向けられる面は、壁パネルの外装面材と略同様の意匠に形成されることで、外装面材に溝を形成したように見せることができるため、外観に高級感が生まれて美観が向上する。
そして、本発明のユニット建物は上記したいずれかの建物ユニット間の目地構造を備えることで、防水性が優れるうえに、高級感のある外観を備えたユニット建物とすることができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて、本発明の建物ユニット間の目地構造Cを備えるユニット建物Sの全体構成を説明する。
本発明のユニット建物Sは、図2に示すように、基礎91の上に隣接して載置された建物ユニットU1,U2,・・・と、これらに載置される屋根パネル92,・・・と、を備えている。なお、図2では、説明の便宜のために、一部の屋根パネル92を取り除いて示している。
この建物ユニットU1は、壁パネル1,・・・と、床パネル(不図示)と、屋根パネル92と、を備えている。
この一方の壁パネル1は、図3に示すように、石コウボードなどの板状の内装面材11と、この内装面材11に取り付けられるいわゆる2×6材などの縦枠12,・・・と、縦枠12,・・・を介して内装面材11に取り付けられる板状の下地面材13と、この下地面材13の縦枠12,・・・とは反対側の面に取り付けられる胴縁14,・・・と、胴縁14,・・・を介して下地面材13に取り付けられる板状の外装面材15と、下地面材13の端縁と外装面材15の端縁との間に取り付けられる端縁材16と、内装面材11と下地面材13との間に充填されるグラスウールなどの断熱材17と、下地面材13の屋外側に貼設される防水シート18と、を備えている。
この下地面材13は、パーティクルボードなどによって板状に形成されるもので、縦枠12を介して内装面材11と略平行になるように取り付けられている。そして、内装面材11と縦枠12,・・・と下地面材13とによって壁パネル1に作用する荷重を支持する骨組を構成している。
また、胴縁14は、木材などによって矩形断面を有する細い板状に形成されるもので、一方の側面が下地面材13の縦枠12,・・・の取り付けられた面とは反対側の面に釘などによって取り付けられるとともに、他方の側面には外装面材15が釘などによって取り付けられている。
したがって、下地面材13と外装面材15との間に、胴縁14の高さと同じ幅の通気層19が形成されて、壁パネル1の内部の通気性を確保している。なお、図示しないが、この通気層19の上端及び下端には吸気口や排気口が設けられている。
さらに、外装面材15は、木片セメント板などによって板状に形成されるもので、通気層19を介して下地面材13と略平行になるように胴縁14の側面に釘53などによって取り付けられている。加えて、この外装面材15の屋外側には美観のために塗装などがされている。また、この外装面材15の水平方向の幅は、上記した下地面材13の幅よりも狭く形成されている。
そして、端縁材16は、上記した外装面材15と同一の材料によって細い板状に形成されるもので、上記した胴縁14の高さと同じ高さに加工されて、下地面材13の端縁部と外装面材15の端縁部との間に釘53などによって取り付けられている。
また、この端縁材16の対向する建物ユニット2の側に向いた端面161(図1参照)は、外装面材15側から下地面材13側に向かって、端縁材16自体の幅が広がるようにカットされているため、台形状の断面を有するように形成されている。
なお、他方の壁パネル2についても上記した壁パネル1と略同様の構成であるから説明は省略する。
そして、本実施の形態の建物ユニット間の目地構造Cは、図3に示すように、一方の建物ユニット1の壁パネル1と、他方の建物ユニット2の壁パネル2と、の間に形成される端面空間3にガスケット4が挿入されて構成されている。
この端面空間3は、図1に示すように、最も屋内側に位置する固定空間31と、最も屋外側に位置する控え空間33と、この固定空間31と控え空間33との間に形成される調整空間32と、を備えている。
固定空間31は、一方の下地面材13の端面131と他方の下地面材23の端面231との間に形成されるもので、互いに平行な端面131,231間に挟まれるため屋内61側から屋外62側に渡って幅B1が一定になっている。
また、調整空間32は、上記した固定空間31の屋外62側に連続して、一方の端縁材16の端面161と他方の端縁材26の端面261との間に形成されている。そして、これらの端縁材16,26の断面がカットされて台形状に形成されているため、屋内61側から屋外62側へ向かって幅B2が広くなっている。
すなわち、この調整空間の幅B2は、上記した固定空間31の狭い幅B1と、後述する控え空間33の広い幅B3と、の間を結んで補間するように形成されるため、屋内61側から屋外62側へと幅B2が直線的に増加するようになっている。
さらに、控え空間33は、上記した調整空間32の屋外62側に連続して、一方の外装面材15の端面151と他方の外装面材25の端面251との間に形成されている。そして、互いに平行な端面151,251間に挟まれるため屋内61側から屋外62側に渡って幅B3が一定になっている。加えて、この控え空間33の幅B3は、外装面材15の幅が下地面材13の幅より狭くなっていることに対応して、固定空間31の幅B1よりも広くなっている。
そして、本実施の形態の建物ユニット間の目地構造Cに用いるガスケット4は、図4に示すように、ゴムなどの樹脂によって長尺状に形成されるもので、全体の軸となる軸部40と、変形ヒレ部としての内側変形ヒレ部41,41と、変形ヒレ部としての外側変形ヒレ部42,42と、表面ヒレ部43と、を備えている。
この軸部40は、後述する内側変形ヒレ部41や外側変形ヒレ部42や表面ヒレ部43よりも厚肉に形成されており、端面空間3に挿入される際に、押し込む方向の力を伝達できるように形成されている。
また、内側ヒレ部41は、軸部40の先端から両側に突出する薄肉の羽状に形成されるもので、後述する外側ヒレ部42と、連携部44を介して連携されている。さらに、この内側ヒレ部41の幅W1は、上記した固定空間31の設置誤差を含んだ予想される最大の幅B1よりも広く形成されているとともに、表面ヒレ部43側に倒れるように傾斜している。
そして、図1に示すように、設置された状態では、固定空間31に挿入されて表面ヒレ部43側に倒れるように変形することで、下地面材13,23の端面131,231に接している。加えて、端縁材16,26の端面161,261の鋭角な返し部分に掛止して抜けにくくなっている。
同様に、外側ヒレ部42は、軸部40の中間部から両側に突出する薄肉の羽状に形成されるもので、上記した内側ヒレ部41と、連携部44を介して連携されている。さらに、この外側ヒレ部42の幅W2は、上記した固定空間31の設置誤差を含んだ予想される最大の幅B1よりも広く形成されているとともに、表面ヒレ部43側に倒れるように傾斜している。
さらに、図1に示すように、設置された状態では、固定空間31や調整空間32に挿入されて表面ヒレ部43側に倒れるように変形することで、下地面材13,23の端面131,231や端縁材16,26の端面161,261に接している。
ここにおいて、この外側ヒレ部42の幅W2は、内側ヒレ部41の幅W1よりも狭く形成されており、内側ヒレ部41が固定空間31に挿入された状態では、調整空間32に接している。
また、表面ヒレ部43は、軸部40の基部にT字状に取り付けられるもので、中央近傍の厚肉部431と周縁の薄肉部432,432とを備えている。さらに、この表面ヒレ部43の幅W3は、上記した固定空間31の設置誤差を含んだ予想される最大の幅B1よりも広く形成されている。
この厚肉部431は、肉厚の軸部40に接続して肉厚に形成されているため、ガスケット4の挿入の際に打撃された場合に軸力を伝達しやすいうえに、表面431aが加工されやすくなっている。
そして、この表面431aは、上記した外装面材15や端縁材16と同一の意匠を有するように形成されているため、正面から見ると端面空間3が外装面材15に形成された溝のように見える。
また、薄肉部432は、厚肉部431と比べて薄く形成されて、厚肉部431の周縁に設けられるものであるから、調整空間32などに接して変形しやすくなっている。
そして、設置された状態では、図1に示すように、薄肉部432が調整空間32に挿入されて屋外62側に倒れるように変形することで、端縁材16,26の斜めにカットされた端面161,261に接している。
次に、本実施の形態の建物ユニット間の目地構造Cの施工方法について、図5,6を用いて説明する。
まず、工場において壁パネル1,2や床パネル(不図示)を組み立てて建物ユニットU1,U2を製作する。
続いて、それぞれの建物ユニットU1,U2をトレーラなどに載せて現場まで運搬し、現場に構築された鉄筋コンクリートの基礎91にクレーンなどによって吊り上げて載置してアンカーボルトなどによって固定する。この際、隣接する建物ユニットU1,U2の壁パネル1,2間に設置されるスペーサ51によって建物ユニットU1,U2が近づき過ぎないように位置が調整される。
次に、端面空間3において、一方の壁パネル1の防水シート18と他方の壁パネル2の防水シート28とを接着剤などによって接合し、固定空間31(図1参照)の屋内61側(図3参照)でまとめておく。
そして、図5(a)に示すように、ガスケット4を手74によって、上端から端面空間3に押し込んでいく。ここにおいて、押し込む深さは、ガスケット4の表面ヒレ部43(図4参照)が壁パネル1,2の表面と面一になる程度の深さとする。そして、余った部分をハサミ72によって切り落としておく。
次に、図5(b)に示すように、ガスケット4の表面ヒレ部43(図4参照)に挿入治具71の太条713を当て、ハンマ73によって打撃してやることで、ガスケット4を端面空間3に挿入する。
ここにおいて、この挿入治具71は、図6に示すように、木材などによって形成されており、本体板711とその両側に突出した細条712と太条713とを備えている。
この細条712の幅t1は、太条713の幅t2よりも狭く形成されるとともに、細条712の高さh1は、太条713の高さh2よりも高く形成されている。
そして、通常は幅t2の広い太条713をガスケット4に当てて挿入するが、ガスケット4の挿入深さが浅く、ガスケット4がぐらぐらして固定されていない場合には、高さh1の高い細条712をガスケット4に当てて端面空間3の奥まで挿入する。
なお、いずれの場合でも挿入治具71を用いて挿入してやることで、常に所定の深さに挿入できるため、内側ヒレ部41や外側ヒレ部42を下地面材13,23や端縁材16,26に確実に当接させることができる。
このようにして、ガスケット4を端面空間3に挿入してやることで、建物ユニット間の目地構造Cの施工が完了する。
次に、本実施の形態の建物ユニット間の目地構造Cの作用について、図1,7を参照しながら説明する。
このように、本発明の建物ユニット間の目地構造Cは、図1に示すように、端面空間3が、一定の幅B1を有する固定空間31と、屋外62に向かって幅B2が漸増する調整空間32と、を備え、ガスケット4は、固定空間31より幅W1,W2の広い変形ヒレ部としての内側変形ヒレ部41と外側変形ヒレ部42及び表面ヒレ部43を備えるとともに、内側変形ヒレ部41と外側変形ヒレ部42は固定空間31に挿し込まれ、表面ヒレ部43は調整空間32に挿し込まれている。
したがって、表面ヒレ部43は大きく変形せずに調整空間32に接することができるとともに、変形ヒレ部としての内側変形ヒレ部41と外側変形ヒレ部42は固定空間31に挿入されて変形することで確実に防水できるため、優れた美観を備えつつ、防水性を向上させることができる。
つまり、建物ユニットU1,U2を設置した際に、設置誤差がなく幅B1,B2,B3が設計値どおりの場合には、図7(a)に示すように、表面ヒレ部43を調整空間32と控え空間33との境界位置近傍で端縁材16,26の端面161,261に当接させることができる。
また、建物ユニットU1,U2を設置した際に、設置誤差によって幅B1,B2,B3が設計値より狭い場合には、図7(b)に示すように、表面ヒレ部43の薄肉部432が変形して、調整空間32と控え空間33との境界位置近傍で端縁材16,26の端面161,261に当接させることができる。
さらに、建物ユニットU1,U2を設置した際に、設置誤差によって幅B1,B2,B3が設計値より広い場合には、図7(c)に示すように、ガスケット4を深く挿入することで、表面ヒレ部43を調整空間32の中間箇所で端縁材16,26の端面161,261に当接させることができる。
このように、設置誤差による幅B1,B2,B3の広さに対応して、ガスケット4の挿入深さを調整してやることで、表面ヒレ部43を傾斜した調整空間32に当接させることができる。
また、変形ヒレ部としての内側変形ヒレ部41と外側変形ヒレ部42とは、幅W1,W2(図4参照)が固定空間31の幅B1より広く形成されているため、設置誤差が生じてもこの固定空間31を構成する下地面材13,23の端面131,231や調整空間32を構成する端縁材16,26の端面161,261に確実に当接させることができる。
したがって、設置誤差が生じた場合にも、表面ヒレ部43と内側変形ヒレ部41と外側変形ヒレ部42とがそれぞれ確実に防水することによって、端面空間3から浸入する雨水を遮断して防水性を高めることができる。
また、表面ヒレ部43を調整空間32に確実に当接させることができれば、端面空間3を正面から見ても隙間がなくなるため、ある程度の設置誤差が生じても美観が向上する。
さらに、端縁材16,26の端面161,261は斜めにカットされることで、調整空間32が屋外62側に向かって広がるように形成されているため、挿入深さをわずかに調整することによってガスケット4の表面ヒレ部43を調整空間32に当接させることができるため、外装面材15,25の表面152,252(図7参照)からの深さをほぼ一定に保つことができる。このように、設置誤差によらずに奥行きをほぼ一定に保つことができれば、外観に統一感が生まれて美観が向上することとなる。
そして、本実施の形態のガスケット4の表面ヒレ部43の厚肉部431の表面431aは、外装面材15,25や端縁材16,26と同一の意匠に形成されているため、外観に統一感が生まれて美観が向上する。
また、ガスケット4の固定のための反力は、内側変形ヒレ部41や外側変形ヒレ部42が変形した際の弾性反力によって得ているため、表面ヒレ部43は大きく変形させずに調整空間32に当接させることができる。したがって、表面ヒレ部43の耐久性を向上させることができる。
加えて、このように表面ヒレ部43が大きく変形しないことによって、厚肉部431の表面431aに外装面材15,25と同一の意匠を施した場合でも、表面431aに施した意匠が変形によって損傷することを防止できる。
さらに、本実施の形態の端面空間3は、調整空間32の屋外62側に一定幅B3の控え空間33を備えるとともに、表面ヒレ部43は、控え空間33の幅B3と略同一の幅W3に形成されることで、表面ヒレ部43の側方から雨水が入り込みにくくなるうえに、端面空間3に奥行き感が出て美観が向上する。
つまり、表面ヒレ部43は少なくとも外装面材15,25の厚さと同じ距離だけ屋外62側から屋内61側に入り込んでいるため、雨水が表面ヒレ部43の薄肉部432の側方から回り込むように浸入することを防止する構造となっている。
加えて、ガスケット4の表面ヒレ部43の厚肉部431の表面431aは、外装面材15,25や端縁材16,26と同一の意匠を有するうえに、この控え空間33を備えていることで、端面空間3が外装面材15,25に設けた溝のように見えるため、高級感が生まれてよりいっそう美観が向上する。
この場合、表面ヒレ部43の幅W3がスペーサ51によって形成される控え空間33の幅B3と略同一に形成されることで、表面ヒレ部43の幅W3をもっとも広くとることができる。
さらに、固定空間31は下地面材13,23の端面131,231間に形成され、控え空間33は外装面材15,25の端面151,251間に形成され、調整空間32は端縁材16,26の斜めにカットされた端面161,261間に形成されることで、通常の建物ユニットの構造をほとんど変更せずに、簡易な構造によって防水性及び美観性を高めることができる。
すなわち、壁パネル1において、縦枠12や下地面材13などの構成はまったく変えることなく、端縁材16の端面161を斜めにカットし、外装面材15の幅を狭くすることによって、端面空間3を形成することができる。したがって、従来の工場の生産ラインをそのまま利用して、建物ユニット間の目地構造Cを構築することができる。
そして、ガスケット4は、複数の変形ヒレ部として内側変形ヒレ部41と外側変形ヒレ部42とを備えることで、複数段階に雨水を遮断できるため、防水性を高めることができる。
また、下地面材13の屋外62側には防水シート18が貼設されるとともに、防水シートは変形ヒレ部としての内側変形ヒレ部41や外側変形ヒレ部42よりも屋内61側の端面空間3において接合される。
したがって、ガスケット4によって一次防水をしたうえで、防水シート18によって二次防水することで、ガスケット4の隙間から雨水が浸入した場合でも、この浸入した雨水を防水シート18によって遮断できるため、防水性を高めることができる。
そして、本発明のユニット建物Sは、上記した建物ユニット間の目地構造Cを備えることで、防水性が優れるうえに、高級感のある外観を備えたユニット建物とすることができる。
以下、図8を用いて、前記実施の形態とは別の形態の建物ユニット間の目地構造C1を備えるユニット建物Sについて説明する。
なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
本実施例では、前記実施の形態とは異なり、壁パネル1,2間に段差dが生じている状態で、端面空間3にガスケット4を挿入する場合について説明する。
まず、構成から説明すると、本実施例の建物ユニット間の目地構造C1は、一方の建物ユニット1の壁パネル1と他方の建物ユニット2の壁パネル2との間に形成される端面空間3にガスケット4が挿入されて構成されている。
そして、本実施例の一方の壁パネル1の外装面材15の表面152と、他方の壁パネル2の外装面材25の表面252と、は設置誤差や部材厚さの違いなどによって、図8に示すような段差dが生じている。
つまり、建物ユニットU1,U2を設置した際に、幅B1,B2,B3が設計値どおりであるが段差dが生じている場合には、図8(a)に示すように、一方の表面ヒレ部43を外装面材15の端面151に当接させ、他方の表面ヒレ部43を調整空間32と控え空間33との境界位置近傍で端縁材16,26の端面161,261に当接させる。
また、建物ユニットU1,U2を設置した際に、設置誤差によって幅B1,B2,B3が設計値より狭いうえに段差dが生じている場合には、図8(b)に示すように、一方の表面ヒレ部43を外装面材15の端面151に当接させ、他方の表面ヒレ部43の薄肉部432を変形させて調整空間32と控え空間33との境界位置近傍で端縁材16,26の端面161,261に当接させる。
さらに、建物ユニットU1,U2を設置した際に、設置誤差によって幅B1,B2,B3が設計値より広く段差dが生じている場合には、図8(c)に示すように、ガスケット4を深く挿入して、一方の表面ヒレ部43はいずれの部材にも当接させないで、他方の表面ヒレ部43を調整空間32の中間箇所で端縁材16,26の端面161,261に当接させる。
このように片方の表面ヒレ部43がいずれの部材にも当接せずに浮いた状態になっても、調整空間32が屋内61側に向かって狭くなっているため、正面から隙間が見えてしまうことはない。
そして、上記したいずれの場合にも、変形ヒレ部としての内側変形ヒレ部41や外側変形ヒレ部42は固定空間31に挿入されて、下地面材13,23の端面131,231や端縁材16,26の端面161,261に当接している。
したがって、設置誤差によって段差dが生じた場合には、前記実施の形態と比べて防水性はやや劣るものの、内側変形ヒレ部41と外側変形ヒレ部42とによって防水することによって、端面空間3から浸入する雨水を遮断して防水性を高めることができる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態及び実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、本実施の形態及び実施例では、端面空間3において控え空間33を設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、控え空間を設けないものであってもよい。
また、本実施の形態及び実施例では、複数の変形ヒレ部として2枚の変形ヒレ部を有するガスケット4について説明したが、これに限定されるものではなく、1枚の変形ヒレ部を有するガスケットでもよいし、3枚以上の変形ヒレ部を有するガスケットであってもよい。
さらに、本実施の形態及び実施例では、下地面材13,23の向かい合う端面131,231間に固定空間31が形成され、外装面材15,25の向かい合う端面151,251間に控え空間33が形成され、端縁材16,26の斜めにカットされて向かい合う端面161,261間に調整空間32が形成される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、壁パネル1,2の端面のいずれの部材に固定空間や控え空間や調整空間を設けるものであってもよい。
そして、本実施の形態及び実施例では、防水シート18,28を設けて固定空間31の屋内61側で接合する建物ユニット間の目地構造C,C1について説明したが、これに限定されるものではなく、防水シートを設けない建物ユニット間の目地構造であってもよい。
また、本実施の形態及び実施例では、ガスケット4の表面ヒレ部43の厚肉部431の表面431aが外装面材15,25と同一意匠を有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、彩度が同じで明度が異なるものであってもよいし、まったく異なる意匠を有してアクセントとなるものであってもよい。
本発明の最良の実施の形態の建物ユニット間の目地構造の構成を説明する断面図である。 本発明の最良の実施の形態の建物ユニット間の目地構造を備えるユニット建物の全体構成を説明する断面図である。 本発明の最良の実施の形態の建物ユニット間の目地構造が設けられる壁パネルの構成を説明する断面図である。 ガスケットの構成を説明する断面図である。 本発明の最良の実施の形態の建物ユニット間の目地構造の施工方法を説明する説明図である。(a)は手で押し込む工程であり、(b)は挿入治具を用いて押し込む工程である。 挿入治具の構成を説明する斜視図である。(a)は細条を有する側から見た図であり、(b)は太条を有する側から見た図である。 本発明の最良の実施の形態の建物ユニット間の目地構造の設置状態を説明する断面図である。(a)は幅が設計値の場合であり、(b)は幅が狭い場合であり、(c)は幅が広い場合である。 本発明の実施例の建物ユニット間の目地構造の設置状態を説明する断面図である。(a)は幅は設計値であるが段差が生じている場合であり、(b)は幅が狭い上に段差が生じている場合であり、(c)は幅が広い上に段差が生じている場合である。
符号の説明
S ユニット建物
C,C1 建物ユニット間の目地構造
U1,U2 建物ユニット
B1,B2,B3 幅
W1,W2,W3 幅
h1,h2 高さ
t1,t2 幅
1,2 壁パネル
13,23 下地面材
15,25 外装面材
16,26 端縁材
131,231 端面
151,251 端面
161,261 端面
18,28 防水シート
3 端面空間
31 固定空間
32 調整空間
33 控え空間
4 ガスケット
41 内側変形ヒレ部(変形ヒレ部)
42 外側変形ヒレ部(変形ヒレ部)
43 表面ヒレ部
431a 表面
61 屋内
62 屋外

Claims (6)

  1. 隣接する建物ユニットの壁パネルの端面間に形成される端面空間にガスケットが挿し込まれる建物ユニット間の目地構造であって、
    前記端面空間は、奥行き方向に幅が一定の固定空間と、前記固定空間に連続して屋外に向かって幅が漸増する調整空間と、を備え、
    前記ガスケットは、前記固定空間より広い幅を有する変形ヒレ部及び表面ヒレ部を備えるとともに、
    前記変形ヒレ部は前記固定空間に挿し込まれ、前記表面ヒレ部は前記調整空間に位置し、
    前記壁パネルは、屋内側の下地面材と、屋外側の外装面材と、該下地面材の端縁と該外装面材の端縁との間に配設される端縁材と、を備えるとともに、
    前記固定空間は、前記下地面材の向かい合う端面間に形成され、前記控え空間は、前記外装面材の向かい合う端面間に形成され、前記調整空間は、前記端縁材の斜めにカットされて向かい合う端面間に形成されることを特徴とする建物ユニット間の目地構造。
  2. 前記端面空間は、前記調整空間に連続して屋外側に形成される奥行き方向に幅が一定の控え空間を備えるとともに、前記表面ヒレ部は、前記控え空間の幅と略同一の幅に形成されることを特徴とする請求項1に記載の建物ユニット間の目地構造。
  3. 前記ガスケットは、複数の前記変形ヒレ部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建物ユニット間の目地構造。
  4. 隣接する前記建物ユニットのそれぞれの前記下地面材の屋外側には防水シートが貼設されるとともに、該防水シートは前記変形ヒレ部よりも屋内側の端面空間において接合されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建物ユニット間の目地構造。
  5. 前記ガスケットの前記表面ヒレ部の屋外側に向けられる面は、前記壁パネルの外装面材と略同様の意匠に形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の建物ユニット間の目地構造。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の建物ユニット間の目地構造を備えたユニット建物。
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