JP5172952B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、地上デジタル放送の受信装置等に関する。
一般に、OFDM方式を用いた地上波デジタル放送では、映像や音声などの情報データの伝送を担うデータキャリア信号と共に、伝送路伝達特性の推定を容易にするためのパイロットキャリア信号が使用される。例えば、前述のISDB−TやDVB−T等の規格においては、分散パイロット(Scattered Pilot;SP)信号(以下“SP信号”と称する)と呼ばれるパイロットキャリア信号が規定されている。SP信号は、キャリア周波数とシンボル時間の2次元からなるOFDMシンボル空間を仮想した場合、同空間内において特定の位置に重畳されることが既知であり、かつその複素振幅、即ちSP信号の絶対値振幅と位相も予め定められている。それ故、これらの規格によるデジタル放送を受信する受信装置では、SP信号を利用して電波伝搬経路の各キャリアに対する伝達特性を推定し、このような推定結果に基づいて受信信号に関する補正処理や等化処理を行うことが可能となる。
従来の受信装置は、各キャリアに対する伝達特性の推定精度が低かったことを改善するため、OFDM信号シンボル空間内に配置されたパイロットキャリア信号の検波信号毎にその伝達関数を算出し、当該伝達関数をインパルス遅延時間とシンボル周波数とについて2次元フーリエ変換を施して2次元データ空間を生成している。さらに従来の受信装置は、当該2次元データ空間の所定領域をフィルタ抽出領域で抽出して、当該抽出領域に含まれるデータについてキャリア周波数とシンボル時間とについて2次元逆フーリエ変換を施して推定伝達関数を生成していた(特許文献1参照)。
特許第3802031号公報
そのような従来の受信装置では、当該2次元データ空間の抽出領域を設定するのに窓係数を算出して用いているが、例えばシンボルインデックス方向のフーリエ変換点数を削減すると、その窓係数が統計的な伝送路特性に対してではなく瞬間的な伝送路特性に対して決定されるため、推定伝達特性の精度が低下するという問題点があった。
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波部と、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定部と、前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号部と、を有する受信装置であって、前記伝達特性推定部は、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出手段と、前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換手段と、前記2次元フーリエ変換データに基づいて、統計的なパワースペクトラムデータを算出するパワースペクトラム算出手段と、前記統計的なパワースペクトラムデータに基づいて、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給手段と、前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタ手段と、前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成手段と、を備え、前記パワースペクトラム算出手段は、前記変換手段からの前記2Dフーリエ変換データに基づいて統計的パワースペクトラムデータを算出する統計的パワースペクトラム算出回路と、前記統計的パワースペクトラム算出回路より算出された前記統計的パワースペクトラムデータを保持する統計的パワースペクトラム記憶部と、を備え、前記統計的パワースペクトラム算出回路は、前記変換手段からの前記2Dフーリエ変換データと、前記統計的パワースペクトラム記憶部から取得した前回算出した統計的スペクトラムデータに基づいて次の統計的パワースペクトラムデータを算出する。
上記課題を解決するために、請求項12記載の発明は、複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波ステップと、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定ステップと、前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号ステップと、を有する受信方法であって、前記伝達特性推定ステップは、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出ステップと、前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換ステップと、前記2次元フーリエ変換データに基づいて、統計的なパワースペクトラムデータを算出するパワースペクトラム算出ステップと、前記統計的なパワースペクトラムデータに基づいて、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給ステップと、前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタステップと、前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成ステップと、を有し、前記パワースペクトラム算出ステップは、前記変換ステップからの前記2Dフーリエ変換データに基づいて統計的パワースペクトラムデータを算出する統計的パワースペクトラム算出ステップと、前記統計的パワースペクトラム算出ステップより算出された前記統計的パワースペクトラムデータを保持する統計的パワースペクトラム記憶ステップと、を有し、前記統計的パワースペクトラム算出ステップは、前記変換ステップからの前記2Dフーリエ変換データと、前記統計的パワースペクトラム記憶ステップから取得した前回算出した統計的スペクトラムデータに基づいて次の統計的パワースペクトラムデータを算出する。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する全ての実施形態では、ISDB−Tによる地上波デジタル放送の部分受信装置を例にとって説明を行う。ISDB−Tの規格による場合、OFDMシンボルは、図1に示されるような13個のセグメントによって構成されており、各セグメントには、例えば、伝送モード1の場合、108波のキャリアが含まれている。そして、部分受信装置とは、この13セグメントのうちの中央部に位置するセグメント0に含まれるキャリアのみを復調する受信装置のことである。
また、以下の事例においては、ISDB−T規格で定められた複数の伝送モードのうち、伝送モード1の場合を例にとって説明を行う。なお、伝送モード1における各変調パラメータの諸値を図2に、また、説明中で使用する各定数パラメータの諸値を図3に示す。
<第1実施形態>
図4は、第1実施形態における受信装置1の構成例を示すブロック図である。受信装置1は、主に、シンボル検波部11、シンボル記憶部12、周波数領域処理部13、伝達特性推定部20及びデータ復号部30を有する。なお、図中における信号の流れ示す矢印は、各構成要素間の主要な信号の流れを示すものであり、例えば、このような主要信号に付随する応答信号や監視信号等の信号に関しては、図中の矢印と逆方向の向きに伝達される場合を含むものとする。さらに、図中の矢印は、各構成要素間における信号の流れを概念的に示すものであって、実際の装置において、各信号が矢印で示される経路の通りに忠実に授受される必要はない。また、実際の装置では、各構成要素が同図に示されるように忠実に区分されている必要もない。
シンボル検波部11は、順次送信されてくるシンボルに対して、各シンボルに含まれるキャリア群を検波して、これらのキャリアの複素振幅(以下、“キャリア振幅”と称する)Sp,kを求める。ここで、Sp,kとはk番目のシンボルのp番目のキャリア振幅を表し、キャリアインデックスpについては、図5に示すように、チャンネル中央のキャリアがインデックスp=0に対応するように割り振るものとする。すなわち、チャンネル中央のキャリアはS0,kに、セグメント0のキャリア群はS−54,k〜S53,kに、それぞれ対応するものとする。シンボル検波部11は、例えば、チューナー、A/D変換器、シンボル同期回路、FFT窓位置制御回路、伝送モード/ガードインターバル比検出器、ガードインターバル除去(窓抽出)回路、及びFFT回路等の各構成回路によって構成されるが、その構成はこのような事例に限定されるものではない。
次に、シンボル記憶部12は、シンボル検波部11から出力されるキャリア振幅のうち、チャンネル中央部のnX個を選択して、これをシンボル時間方向についてnYシンボル時間分に亘り記憶する回路である。即ち、図6に示されるOFDMシンボル空間内の(2次元領域キャリア幅nX×2次元領域シンボル幅nY個)のキャリア群について、キャリア振幅Sp,q(−nX/2≦p<nX/2,k−nY<q≦k)を記憶・保持する。以下の説明では、これらの記憶保持されたキャリア振幅を(p,q)空間上の2次元配列{Sp,q:(p,q)∈Z2D}と考えて説明を行う。
なお、図6に示されるようにpはキャリアインデックス、qはシンボルインデックスであり、それぞれのインデックスが、キャリア周波数とシンボル時間に対応している。また、Z2Dの範囲は、キャリア周波数方向において、
−nX/2 ≦ p < nX/2
として定義され、また、シンボル時間方向においては、
k−nY < q ≦ k
として定義される。
なお、OFDMシンボル空間である(p,q)空間上に2次元配列された各々のキャリア振幅情報と、各キャリアの属性(当該キャリアがSP信号、又はデータキャリア信号である属性)との関係を図7に示す。同図からも明らかなように、SP信号は12キャリアに1つの割合で重畳されており、その重畳位置は1シンボル毎に3キャリアずつ巡回推移する。
周波数領域処理部13は、フレーム同期処理、TMCC復調処理などを施し、シンボル毎に0から203までのシンボルカウント値を生成してシンボル記憶部12に記憶する。なおシンボル記憶部12は、周波数領域処理部13から供されるシンボルカウント値をシンボル検波部11から供されるシンボル毎に付随させる形で記憶する。
データ復号部30は、シンボル記憶部12に記憶されたキャリア振幅データ群の中から、さらに、図6に示される推定領域ZEST(−wX/2≦p<wX/2,k−nY/2−wY/2≦q<k−nY/2+wY/2)内のキャリア振幅{Sp,q:(p,q)∈ZEST}を抽出して、これに復号処理を加える部分である。
また、伝達特性推定部20は、シンボル記憶部12に記憶されたキャリア振幅に基づいて、上記推定領域ZEST内のキャリア振幅に対する推定伝達特性を算出して、これをデータ復号部30に供する部分である。
データ復号部30は、シンボル記憶部12からのキャリア振幅と、伝達特性推定部20からの推定伝達特性に基づいて、等化、デインターリーブ、リードソロモン復号等の処理を行って、この結果得られる受信データを出力する。なお、伝達特性推定部20は、連続するwY個のシンボル区間について伝達特性の推定を行うので、受信した1シンボル毎のタイミングで動作する必要はなく、wYシンボルを受信する毎に1回の割合で動作すれば良い。また、このような動作タイミングはデータ復号部30の動作タイミングについても同様である。
次に、伝達特性推定部20の構成、及び動作について説明を行う。
先ず、伝達特性推定部20の構成を図8に示す。同図に示されるように、伝達特性推定部20は、主に、SP伝達特性算出部21、2次元フーリエ変換部22、2次元フィルタ回路23、2次元逆フーリエ変換回路24、推定伝達特性出力回路25、統計的パワースペクトラム算出部28、及びフィルタ係数決定回路26から構成されている。なお、以下の説明では記載を簡略化すべく、これら各々の回路をそれぞれ、算出部21、変換部22、フィルタ回路23、逆変換部24、出力回路25、スペクトラム算出部28、及び決定回路26と称する。以下の回路構成の詳細説明では、主として本実施形態において特有の構成である算出部21、スペクトラム算出部28及び逆変換部24を中心として説明し、その他の回路構成については動作説明において説明する。
算出回路21は、図9に示されるようにSP伝達特性算出回路21a及びSP伝達特性抽出回路21bを有する。このうちSP伝達特性抽出回路を「抽出回路」と称する。SP伝達特性算出回路21aは、シンボル記憶部12から供給されるキャリア振幅の中からSP信号に関するキャリア振幅のみを抽出して、これを既知の送信複素振幅値で除算する。これによってSP伝達特性算出回路21aは、(p,q)空間上に点在するSP信号に関し、その伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を求めることができる。抽出回路21bは、SP信号が全く重畳されていないキャリアインデックスを除き、3キャリアインデックス毎のSP信号伝達特性を変換部22に供する。
スペクトラム算出部28は、図10に示されるように統計的パワースペクトラム算出回路(以下「スペクトラム算出回路」と称する)28a及び統計的パワースペクトラム記憶部(以下「スペクトラム記憶部」と称する)28bを有する。スペクトラム算出回路28aは、変換部22によって(m,n)空間上にフーリエ変換されたデータ群{hm,n}に基づいて、統計的パワースペクトラム分布{km,n}を算出する。スペクトラム記憶部28bは、スペクトラム算出回路28aより供される統計的パワースペクトラム{km,n}を保持する。さらに、スペクトラム記憶部28bは、統計的パワースペクトラムを算出する際に、統計的パワースペクラム{km,n}を統計的パワースペクトラム算出回路28aに供する。
逆変換部24は、図11に示されるように逆フーリエ変換回路24a、乗算回路24b及びフーリエ変換回路24cを有する。逆フーリエ変換回路24aは、シンボルインデックス方向のデータに対し、逆フーリエ変換処理を全キャリアインデックスにわたり施す。乗算回路24bは、複素回転因子係数(exp(−jωt))を各キャリアに対して乗算する。なおjは虚数単位を表しており、exp(x)は複素数関数を表している。フーリエ変換回路24cは、キャリアインデックス方向のデータに対し、フーリエ変換処理を全シンボルインデックスに亘り施すことで推定伝達特性を算出し、出力回路25に提供する。つまり乗算回路24b及びフーリエ変換回路24cはキャリアインデックス方向に演算を行っている。
続いて、伝達特性推定部20の動作を説明する。上述のようにISDB−T規格の地上波デジタル放送では、OFDMシンボル空間のキャリア配列中におけるSP信号の存在位置、及び送信時におけるSP信号の複素振幅値は、予め定められている。それ故、算出部21は、シンボル記憶部12から供給されるキャリア振幅の中からSP信号に関するキャリア振幅のみを抽出して、これを既知の送信複素振幅値で除算する。これによって、(p,q)空間上に点在するSP信号に関し、その伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を求めることができる。このような算出手順は以下の通りである。
算出部21は、図9に示されるSP伝達特性算出回路21aが、シンボル記憶部12から供給されるキャリア振幅の中からSP信号に関するキャリア振幅のみを抽出して、これを既知の送信複素振幅値で除算する。
SP伝達特性算出回路21aは、図6に示される領域Z2D内の全ての要素(p,q)について、Sp,qがSP信号に相当する場合は、
p,q=Sp,q/Rp,q
として、当該SP信号に関する伝達特性Hp,qを求める。ここで、Rp,qは、既知であるSP信号の送出複素振幅値である。
一方、SP伝達特性算出回路21aは、SP信号以外のデータキャリア信号に対しては、
p,q=0
として、その伝達関数{Hp,q}を定める。
これによってSP伝達特性算出回路21aは、(p,q)空間上に点在するSP信号に関し、その伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を求めることができる。
抽出回路21bは、SP信号が全く重畳されていないキャリアインデックスを除き、3キャリアインデックス毎のSP信号伝達特性{Hp,q}を変換部22に供する。
つまり、12キャリアに1つの割合で重畳されていたSP信号は、図13に示されるように3キャリア毎にしか存在しないようになる。そして重畳位置が1シンボル毎に3キャリアずつ巡回推移していたSP信号は、その重畳位置が1シンボル毎に1キャリアずつ巡回推移している。
即ち、図12に示されるOFDMシンボル空間内のキャリア群について、2D−FFT領域Z’2D(−mX/2≦p<mX/2,k−nY<q≦k)のSP信号伝達特性{H’p,q:(p,q)∈Z’2D}を変換部22に供する。また、同図において推定領域Z’ESTの範囲を(−vX/2≦p<vX/2,k−nY/2−wY/2≦q<k−nY/2+wY/2)とする。
変換部22は、(p,q)空間上のSP信号伝達特性{H’p,q}について、2次元フーリエ変換を施して、これを(m,n)空間上のSP信号伝達特性{hm,n:(m,n)∈Z’TRA}に変換する。すなわち、(p,q)空間のキャリア周波数方向(p方向)については、IFFT(逆高速フーリエ変換)処理を施すことで周波数領域を時間領域に変換し、シンボル時間方向(q方向)については、FFT(高速フーリエ変換)処理を施すことで時間領域を周波数領域に変換する。
この結果、2次元フーリエ変換後の(m,n)空間では、そのm軸方向が時間の次元に、そのn軸方向が周波数の次元に、それぞれ対応することになる。また、(p,q)空間上の領域Z’2Dが、(m,n)空間上に変換された領域Z’TRAに対応し、同領域は、m軸方向において、
−mX/2 ≦ m < mX/2
として定義され、また、n軸方向において、
−nY/2 ≦ n < nY/2
として定義される。
図14は、変換部22の出力であるSP信号伝達特性{hm,n}のパワースペクトラム分布{|hm,n}を示す図である。
本実施形態では、変換部22に3キャリアインデックス毎のSP信号伝達特性{H’p,q}を供するため、変換部22の出力であるSP信号伝達特性{hm,n}のパワースペクトラム分布{|hm,n}は、m軸方向については有効シンボル長Teの1/3までの遅延時間を表している。n軸方向についてはシンボル送出周波数Faの周波数を表している。
図14の領域Aの外側に点在している複数のパワースペクトラム分布は、本来の伝送路伝達特性のパワースペクトラムのエイリアシング成分である。即ち、算出部21は、本来(p,q)空間の全領域で定義されるべき信号伝達特性のうち、SP信号位置の伝達特性のみを算出して、これ以外の領域についてはHp,q=0として、零補間により伝達特性を近似している。つまり、算出部21の出力であるSP信号伝達特性{H’p,q}は、受信信号の伝達特性をSP信号の重畳点でサンプリングしたものであり、この結果、エイリアシング成分が(m,n)空間上に生じる。そして、後述する2次元フィルタ窓に要求される条件は、これらのエイリアシング成分を除去することにある。
さらに、2次元フィルタ窓に要求される条件として、受信信号に含まれる雑音成分を抑圧する機能が挙げられる。因みに、このような雑音成分抑圧機能を高めるには、直感的に理解されるように、2次元フィルタ窓の通過域を狭く、即ち、図14に示される領域Aの面積を小さくすればよい。
つまり、2次元フィルタ窓に要求される諸条件に鑑みれば、2次元フィルタ窓は、(m,n)空間上の適正な位置に設けられ、かつ伝送路伝達特性のパワースペクトラムのみを通過させる必要最小限の大きさを持つことが望ましい。例えば、受信装置1が図14に示される受信環境の環境下でのみ使用されるならば、2次元フィルタ窓の通過域を、(m,n)空間上の原点付近の、きわめて狭い領域にのみ設定すれば良い。
しかしながら、(m,n)空間上における伝送路伝達特性のパワースペクトラム分布は、受信環境により大きく変化する。例えば、高層ビル等の建物が多い都会地域では、反射波によるマルチパス遅延が大きくなり、そのパワースペクトラム分布は、m軸方向に拡がった分布となる。また、受信装置1が車両等の移動体に搭載されて用いられる受信環境下では、伝送路特性の時間的変動が大きくなり、そのパワースペクトラム分布は、n軸方向に拡がった分布となる。
つまり、様々な受信環境によりパワースペクトラム分布は変化する。一方、例えば上記した例のようにシンボルインデックス方向のフーリエ変換点数を削減すると、その後に算出される2次元フィルタ窓が瞬間的な伝送路特性に対して決定されるため、推定伝達特性の精度が低下する恐れがある。
そこで本実施形態においては、変換部22から供される{hm,n}に基づいて統計的なパワースペクトラム分布を算出し、この統計的なパワースペクトラム分布に基づいて後述する2次元フィルタ窓を決定するようにした。具体的には、図8に示されるスペクトラム算出部28は、変換部22によって(m,n)空間上にフーリエ変換されたデータ群{hm,n}に基づいて、統計的パワースペクトラム分布{km,n}を算出し、この{km,n}を次段の決定回路26に供する。
このスペクトラム算出部28の詳細を図10に示す。図10においてスペクトラム算出回路28aは、時刻tでの(m,n)空間上における統計的パワースペクトラムk(t,m,n)を以下のように算出する。ただし変換部22から供される時刻tでのSP信号伝達特性をh(t,m,n)とし、統計的パワースペクトラム記憶部28bから供される時刻t−1での統計的パワースペクトラムをk(t−1,m,n)としている。
k(t,m,n)=α×k(t−1,m,n)+(1−α)×|h(t,m,n)|・・・(1)
(1)式におけるαは係数で0から1までの適当な値に設定する。例えば、静止受信環境下ではαを比較的大きい値に設定し、伝送路特性の時間変動が大きい移動受信環境下では、αを比較的小さい値に設定し、更新速度を速めるようにすればよい。(1)式では時間の概念を導入するために変数tを追加して記述している。よって、k(t,m,n)は{km,n}のことを、h(t,m,n)は{hm,n}のことを示している。
次に、算出した統計的パワースペクトラム{km,n}は、決定回路26及びスペクトラム記憶部28bに供する。決定回路26において注意すべきことは、統計的パワースペクトラム)が複素数ではなく、実数({パワー:|hm,n)であることである。
スペクトラム記憶部28bは、スペクトラム算出回路28aより供される統計的パワースペクトラム{km,n}を保持する。さらに、スペクトラム記憶部28bは統計的パワースペクトラムを算出する際に、統計的パワースペクラム{km,n}を(1)式におけるk(t−1,m,n)として、スペクトラム算出回路28aに供する。
なお本実施形態においてはIIRフィルタを用いて統計的パワースペクトラムを算出しているがこれに限られず、他の手段を用いてパワースペクトラムの統計を算出してもよい。
決定回路26では、統計的パワースペクトラム算出部28から供される統計的パワースペクトラム{km,n}に基づいて、2次元フィルタ窓{Wm,n}を導出する。そして、2次元フィルタ窓{Wm,n}を2Dフィルタ回路23に供する。
決定回路26では、一例として次のように2次元フィルタ窓{Wm,n}を設定すればよい。前述したように2次元フィルタ窓{Wm,n}に要求される条件としてエイリアシング成分の除去がある。エイリアシング成分の除去を行う為、図14に示される領域A以外の領域においては阻止域とするように2次元フィルタ窓{Wm,n}は
m,n=0
として設定することでエイリアシング成分の除去を行うようにしても良い。さらに、2次元フィルタ窓{Wm,n}に要求される条件として雑音成分の抑圧がある。雑音成分を抑圧する為にある閾値NPthを予め設定し、図14に示される領域Aの(m,n)空間において、統計的パワースペクトラム{km,n}が閾値NPthより大きい時は{Wm,n}を
m,n=1
と設定し、統計的パワースペクトラム{km,n}が閾値NPth以下の時は{Wm,n}を
m,n=0
と設定することで、雑音成分の抑圧を行うようにしても良い。
フィルタ回路23は、変換部22で(m,n)空間上にフーリエ変換されたデータ群に対して、所定のフィルタリング処理を施す回路である。
フィルタ回路23は、決定回路26より供される実係数の2次元フィルタ窓{Wm,n}を、(m,n)空間上のSP信号伝達特性{hm,n}に乗算して(m,n)空間上での推定伝達特性{gm,n}を算出する。フィルタ回路23によって算出された推定伝達特性{gm,n}は、次段の逆変換部24に出力される。
逆変換部24は、フィルタ回路23から供された推定伝達特性{gm,n}に、2次元フーリエ変換の逆処理である2次元逆フーリエ変換を施して、{gm,n}から(p,q)空間上の推定伝達特性{Gp,q:(p,q)∈Z2D}を算出する。
逆変換部24は、図11に示される逆フ−リエ変換回路24aが、シンボルインデックス方向(n軸方向)について逆フーリエ変換処理を全キャリアインデックスにわたり施すことで周波数領域から時間領域に変換する。
乗算回路24bは、時間領域においてキャリアインデックス方向(m軸方向)について、mX区間で所定の位相回転が生じるように複素回転因子係数(exp(−jωt))を乗算する。なおjは虚数単位を表しており、exp(x)は複素指数関数を表している。
フーリエ変換回路24cは、キャリアインデックス方向(m軸方向)について、フーリエ変換処理を施すことで時間領域から周波数領域に変換する。
なお、逆変換部24を、上記特許文献1と同様に逆フーリエ変換回路24aとフーリエ変換回路24cのみで構成した場合、逆変換部24で算出される推定伝達特性は{G’p,q:(p,q)∈Z’2D}となり、推定領域はZ’ESTとなる。伝達特性推定部20が伝達特性を推定すべき領域はZESTであるのに対し、推定領域Z’ESTはキャリア方向について1/3の領域となっている。これはSP伝達特性抽出回路21bでSP伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を3キャリア毎に抽出したSP伝達特性{H’p,q:(p,q)∈Z’2D}を変換部22へ供給しているからであり、算出される推定伝達特性についても3キャリアインデックス毎の結果となる。
よって、本実施形態の逆変換部24は、逆フーリエ変換回路24aにおいてシンボル方向(n軸方向)に逆フーリエ変換処理を施す。次に、後述する周波数移動定理を用いて、乗算回路24bにおいて、キャリア方向に複素回転因子係数を乗算した後に、フーリエ変換回路24cにおいてキャリア方向にフーリエ変換を施すことをシンボル毎に3回行うことで、推定領域ZESTの範囲を含む推定伝達特性{Gp,q:(p,q)∈Z2D}を算出する。逆変換部24で算出された推定伝達特性{Gp,q}は、出力回路25に供される。
例えば、具体的に時間軸においてmX区間でそれぞれ位相が0Π、2/3Π、4/3Π回転するような複素回転因子係数を乗算した後にフーリエ変換を施すことで、周波数軸においてそれぞれキャリアインデックスt=3・p、t=3・p+1、t=3・p+2(−mX≦p<mX)位置での推定伝達特性を算出することができ、領域Z2Dの範囲における推定伝達特性が算出される。
<周波数移動定理について>
F(ω)とf(t)がフーリエ変換対であるならば、下記の式が成り立つ。
f(t)×exp(jωt) ⇔ F(ω−ω
上記の式は「周波数領域でのωの移動は、時間領域でのexp(jωt)を乗算することと等価である」という定理を示している。
出力回路25は、データ復号部30が抽出した推定領域ZESTのキャリア振幅に対応する推定伝達特性{Gp,q:(p,q)∈ZEST}が抽出されて、このような抽出データをデータ復号部30に供する。
なお、伝達特性推定部20からデータ復号部30に、Z2D全領域についての推定伝達特性を出力しないのは、(p,q)空間の周辺部では、領域端部の影響により推定伝達特性に誤差が生じるためである。このような端部の影響を軽減するには、例えば、2次元領域キャリア幅nX、及び2次元領域シンボル幅nYの具体的数値として、本実施形態の値よりも更に大きな値を用いれば良い。本実施形態では、推定領域シンボル幅wYとしてwY=204なる値を用いているが、推定領域シンボル幅wYはこのような値に限定されるものではない。同様に、推定領域キャリア幅wXについても、本実施形態では、1セグメント部分受信装置の構成を考えて同セグメントに含まれるキャリア数に相当するwX=108なる値を用いたが、これについてもこのような値に限定されるものではない。例えば、伝送帯域の中央に配置された3セグメントを受信復調する受信装置の場合はwX=324とすれば良い。
図15は、上記特許文献1の図9に記載されているSP信号の伝送路伝達特性のパワースペクトラム分布を示す図である。
このパワースペクトラム分布は、2Dフーリエ変換処理が施されているので、m軸方向は時間であり、有効シンボル長Teまでの遅延時間を表している。また、n軸方向は周波数であり、シンボル送出周波数Faまでのドップラー周波数を表している。
しかしSP信号が3キャリア毎にしか重畳されていないため、有効シンボル長Teの1/3周期で伝送路伝達特性がm軸方向に繰り返されていることが確認できる。例えば、有効シンボル長Teの1/3を超えるような遅延波が存在した場合、SP信号の伝達特性は有効シンボル長Teの1/3周期に折り返される形でしか観測することはできない。よって、有効なSP信号伝達特性はm軸方向に対しTe/3区間のみである。
一方、第1実施形態では、算出部21が変換部22に3キャリアインデックス毎のSP信号伝達特性{H’p,q}を供するため、変換部22の出力であるSP信号伝達特性{hm,n}のパワースペクトラム分布{|hm,n}は、図14に示されるように、m軸方向については有効シンボル長Teの1/3までの遅延時間を表している。n軸方向については、図15に示す場合と同様にシンボル送出周波数Faの周波数を表している。
以上のように、第1実施形態においては、SP信号伝達特性の時間方向(m軸方向)に有効な区間であるTe/3幅に亘り伝達特性が算出されているため、推定伝達特性の精度を低下させることなく、より少ない演算処理量で推定伝達特性を算出することができる。
次に、第1実施形態において動作が複雑な逆変換部24の処理についてのみ具体的にフローチャートを用いて説明を行う。図16は、2D逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。逆フーリエ変換処理は逆フーリエ変換部24によって実行される。
シンボル方向逆フーリエ変換処理(S−IFFT処理とも称する)は、(p,q)空間についてシンボル方向に逆フーリエ変換を行う処理を示している(ステップS100)。キャリア方向フーリエ変換処理(C−IFFT処理とも称する)は、(p,q)空間についてキャリア方向にフーリエ変換を行う処理を示している(ステップS200)。
以下の説明においては各計算式が次のように表される。なお下記の式においては、「FFT」がフーリエ変換を施す関数を示しており、「IFFT」が逆フーリエ変換を施す関数を示している。
1.nについての1D(1次元)フーリエ変換処理
F(p,q)=FFT(f(p,n))dn
2.qについての1D(1次元)逆フーリエ変換処理
f(m,n)=IFFT(F(m,q))dq
図17は、図16に示すシンボル方向逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。なお以降の各フローチャートにおける記号「←」は左辺の変数に右辺の値や式を設定することを表している。
ステップS102では、シンボル方向カウンタ値nについて逆フーリエ変換処理を行う。当該ステップS102は、キャリア方向に2次元領域キャリア幅mX回繰り返し行われる(ステップS101,S103,S104)。
図18は、図16に示すキャリア方向フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。
ステップS300では回転因子乗算処理が実行される。この回転因子乗算処理は、繰り返し回数インデックスkとキャリアインデックスmに基づいた回転因子係数をキャリア方向に乗算する。この回転因子乗算処理の詳細については後述する。
ステップS203では、キャリアインデックスmについてフーリエ変換処理を行う。ステップS400では推定領域抽出処理が実行される。この推定領域抽出処理は推定領域の推定伝達特性を抽出している。この推定領域抽出処理は、図12で示される推定領域幅vX(図6の推定領域キャリア幅wX/3に相当)の推定伝達特性のみを抽出し、図示しないメモリに格納する。これらステップS300,S203,S400は一例として1シンボル毎に3回に亘り繰り返される(ステップS202,S204,S205)。当該フローチャートでは、2次元領域シンボル幅nYに亘り、当該キャリア方向のフーリエ変換処理が繰り返し実行されているが(ステップS201,S206,S207)、推定領域シンボル幅wYに亘り繰り返し実行されるようにしても良い。
図19は、図18に示す回転因子乗算処理の具体的な手順例を示すフローチャートである。
ステップS302では、繰り返し回数インデックスkとキャリアインデックスmに基づいて、回転因子係数の複素指数phを算出している。ステップS303では変数zが算出される。記号「&」は、例えば、その左右に記載された変数などをビット単位で論理積演算することを表している。ステップS304では、ステップS302で算出した複素指数phを用いて回転因子係数exp(ph)を乗算している。これらステップS302,S303,S304は、推定領域キャリア幅wX/2に亘り繰り返し実行される(ステップS301,S305,S306)。
図20は、図18に示す推定領域抽出処理の具体的な手順例を示すフローチャートである。なおnTはキャリア方向算出範囲パラメータを表しており、第1実施形態ではnT=wX/3と設定される(ステップS401)。また対象キャリア算出変数cは、処理の対象とすべきキャリアを特定するための算出用変数を表している。
ステップS404では、変数zが設定される。ステップS405では、キャリア方向フーリエ変換毎に算出される推定伝達特性を3キャリアインデックスごとに図示しないメモリに格納している。ステップS406では、対象とすべきキャリアを3キャリア毎とするため、対象キャリア算出変数cが3インクリメントされる。
以上のようなステップS404,S405,S406が一例として3キャリア毎に−nT/2〜nT/2に亘り実行される(ステップS401,S402,S403,S407,S408)。
以上説明したように、本実施形態における受信装置1は、複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波部11(シンボル検波部)と、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定部20と、前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号部30と、を有する受信装置1であって、前記伝達特性推定部20は、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出手段21(SP伝達特性算出部)と、前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換手段22(2Dフーリエ変換部)と、前記2次元フーリエ変換データに基づいて、統計的なパワースペクトラムデータを算出するパワースペクトラム算出手段28(統計的パワースペクトラム算出部)と、前記統計的なパワースペクトラムデータに基づいて、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給手段26(フィルタ係数決定回路)と、前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタ手段23(2Dフィルタ回路)と、前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成手段24(2D逆フーリエ変換部)と、を備えることを特徴とする。
また以上説明したように、本実施形態における受信方法は、複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波ステップと、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定ステップと、前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号ステップと、を有する受信方法であって、前記伝達特性推定ステップは、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出ステップと、前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換ステップと、前記2次元フーリエ変換データに基づいて、統計的なパワースペクトラムデータを算出するパワースペクトラム算出ステップと、前記統計的なパワースペクトラムデータに基づいて、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給ステップと、前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタステップと、前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成ステップと、を有することを特徴とする。
これらのようにすると、2次元フィルタ窓{Wm,n}が決定される前に、統計的な伝送路特性を求める統計的パワースペクトラム算出を行うことで、統計的な伝送路特性に対して2次元フィルタ窓{Wm,n}が決定されるため、例えば、シンボルインデックス方向のフーリエ変換点数を削減した場合であっても、統計的な伝送路特性に基づいて2Dフィルタ回路23において適切なフィルタリング処理がなされ、その結果として推定伝達特性を精度良く算出することができる。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記パワースペクトラム算出手段28は、前記変換手段22(2Dフーリエ変換部)からの前記2Dフーリエ変換データに基づいて統計的パワースペクトラムデータを算出する統計的パワースペクトラム算出回路28aと、前記統計的パワースペクトラム算出回路28aより算出された前記統計的パワースペクトラムデータを保持する統計的パワースペクトラム記憶部28bと、を備え、前記パワースペクトラム算出回路28aは、前記変換手段22(2Dフーリエ変換部)からの前記2Dフーリエ変換データと、前記統計的パワースペクトラム記憶部28bから取得した前回算出した統計的スペクトラムデータに基づいて次の統計的パワースペクトラムデータを算出することを特徴とする。
このようにすると、パワースペクトラム算出回路28aは、前回算出した統計的スペクトラムに基づいて次の統計的スペクトラムを算出することにより、瞬間的な伝送路特性に対して2次元フィルタ窓{Wm,n}が決定されず、統計的な伝送路特性に対して2次元フィルタ窓{Wm,n}が決定されるようになる。このためシンボルインデックス方向のフーリエ変換点数を削減した場合であっても、統計的な伝送路特性に基づいて2Dフィルタ回路において適切なフィルタリング処理がなされ、その結果として推定伝達特性を精度良く算出することができる。
<第2実施形態>
図21は、第2実施形態における受信装置1aの構成例を示すブロック図である。第2実施形態における受信装置1aは、第1実施形態とほぼ同様の構成でありほぼ同様の動作を行う。このため第2実施形態では、同一の構成及び動作については第1実施形態における図1乃至図20と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第2実施形態における受信装置1aは、図1に示す第1実施形態における受信装置1とは、伝達特性推定部20aが窓位置情報をシンボル検波部11に提供している点が異なっている。
第1実施形態における図1で説明したようにシンボル検波部11は、例えば、チューナー、A/D変換器、シンボル同期回路、FFT窓位置制御回路、ガードインターバル除去(窓抽出)回路、及びFFT回路等の各構成回路によって構成される。受信されたRF信号はチューナーでIF信号に変換され、IF信号はAD変換器で標本化、量子化される。量子化された受信データはシンボル同期回路でモード、ガードインターバル比の検出を行った後に、FFT窓位置検出を行い、その窓位置検出結果に基づきFFT窓位置制御を行うことで受信データから有効シンボル長区間を抽出し、FFTを行う。FFTの結果、周波数軸上でのサブキャリア群からなるシンボルが算出される。また、シンボル検波部11は伝達特性推定部20aからの窓位置検出結果とシンボル同期回路の検出結果をFFT窓位置制御回路でなんらかの選択手段により適応的に選択し、窓位置制御を行う機能を有するものとする。
伝達特性推定部20aは、第1実施形態における伝達特性推定部20とほぼ同様の構成であるが、次のような点が異なっている。
図22は、図21に示す伝達特性推定部20aの構成例を示すブロック図である。以下の説明では、第1実施形態における伝達特性推定部20と異なっている点を中心として説明する。
伝達特性推定部20aは、上述した伝達特性推定部20の構成に加えて、窓位置検出回路27を有する。窓位置検出回路27は、スペクトラム算出部28からの統計的パワースペクトラム{km,n}及び決定回路26からの2次元フィルタ窓{Wm,n}を用いて、ISI(シンボル間干渉)が最小になるようなFFT窓位置の検出を行い、その検出結果を窓位置情報としてシンボル検波部11に出力する。具体的には、この窓位置検出回路27は、統計的パワースペクトラム{km,n}及び2次元フィルタ窓{Wm,n}に基づいて総電力和(以下「エコープロファイル」という){E}を算出し、エコープロファイル{E}に基づいてキャリア群に対する窓位置を検出する。
図23は、図22に示す窓位置検出回路27の構成例を示すブロック図である。窓位置検出回路27は、エコープロファイル算出回路27a、畳み込み係数生成回路27c、畳み込み演算回路27b及びピーク検出回路27dを有する。なお本実施形態では、移動平均を演算することを「畳み込む」と表現している。
エコープロファイル算出回路27aは、統計的パワースペクトラム{km,n}及び2次元フィルタ窓{Wm,n}に基づいてエコープロファイル{E}を算出し、このエコープロファイル{E}を畳み込み演算回路27bに供する。つまり、下記の式のように、エコープロファイル算出回路27aは、シンボルインデックス(n軸)方向における電力総和{Pg}を全キャリアインデックス(m軸)方向に沿って算出している。

上記算出したエコープロファイル{E}は相対的な電波受信時刻での受信電力を表したものである。なおk(m,n)は{km,n}に相当し、W(m,n)は{Wm,n}に相当する。
畳み込み係数生成回路27cは、モード、ガードインターバル比と予め設定されたパラメータ群より畳み込み係数{C}を生成し、この畳み込み係数{C}を畳み込み演算回路27bに供する。畳み込み演算回路27bは、エコープロファイル{E}と畳み込み係数{C}の畳み込み演算を行って電力総和{Pg}を算出し、電力総和{Pg}をピーク検出回路27dに供する。
ピーク検出回路27dは、電力総和{Pg}が最大となる位置kを検出して、検出結果kを窓位置情報としてシンボル検波部11に出力する。またピーク検出回路27dは、その検出結果の信頼度としてその位置kにおける電力総和{Pg}も窓位置情報としてシンボル検波部11に出力する。
シンボル検波部11では窓位置制御部が窓位置検出回路27からの出力である検出位置kを受け取り、FFT窓位置の制御を行う際に用いても良い。また信頼度として出力される電力総和{Pg}を例えば電力総和{Pg}がある閾値より小さい、つまり検出位置kの結果が信頼できないと判断した場合は、窓位置の更新を停止するような制御に利用しても良い。
例として理想的な受信環境下におけるエコープロファイル{E}は、図24に示されるように遅延波を生じていない1本の信号として表される。なお矢印の長さは、エコープロファイル{E}の強度を表している。横軸は時間を表し、縦軸が受信電力を表す。
エコープロファイル{E}からISI(シンボル間干渉)が最小になるような位置の検出を行うには、ガードインターバル(以下「GI」と省略する)区間幅外での受信電力和が最小になる位置を検出すればよい。またその逆に、GI区間幅内での受信電力和が最大になる位置を検出するようにしてもよい。ここでは後者について説明を行う。
<矩形の係数で畳み込む演算例>
GI区間をTgとすると、GI区間における電力総和を算出するためにエコープロファイル{E}を畳み込む係数として畳み込み係数{C}(C(m)に相当)を以下のように設定する。
C(m)=1.0 (0≦m<Tg)
C(m)=0.0 (m<0,m≧Tg)
この畳み込み係数{C}は図25に示されるように矩形形状となる。
次にエコープロファイル{E}を係数{C}で畳み込み、GI区間での電力総和{Pg}(下式のPg(m)に相当)を全区間で算出する。

下記に畳み込み演算結果例の図26を示す。この畳み込み演算結果例では、図24に示す理想的な環境下におけるエコープロファイル{E}に対応して演算された結果(電力総和{Pg})を表している。
次にピーク検出回路27dは、GI区間での電力総和{Pg}が最大値となる位置m=kを検出し、FFT窓位置検出結果として値kを出力する。またピーク検出回路27dは、検出結果の信頼度として、電力総和{Pg}を同時に出力し、FFT窓位置を制御する際に利用するようにしても良い。例えば、電力総和{Pg}がある閾値より小さい、つまり検出結果が信頼できないと判断した場合は、窓位置の更新を停止するような制御を行うようにしても良い。
次に図27に示すような遅延波の生じている場合に、畳み込み演算回路27bが図28に示すような矩形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図29に示すような一塊の電力総和{Pg}を算出することができる。従って図27に示されるように遅延波がGI区間Tg内に収まっている場合には、電力総和{Pg}が図29に示されるように1つの連続した集合となり、算出した電力総和{Pg}に基づいて窓位置検出を用いることができる。
しかし、上記の畳み込み係数{C}の場合、エコープロファイル{E}がGI区間Tgを超えるような長遅延マルチパスが存在するような受信環境下では、GI区間Tgのみでの受信電力和を検出対象としているため、最適な窓位置を検出できない場合もある。
具体的には、図30に示すような遅延波の生じている場合に、図31に示すような矩形形状のGI区間Tgの畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図32に示すような電力総和{Pg}を算出することができる。図30に示されるように遅延波がGI区間Tg内に収まっていない場合には、電力総和{Pg}が図32に示されるように一塊とならず、算出した電力総和{Pg}に基づいて正確に窓位置検出を行うことができない。
<台形の係数で畳み込む演算例>
そこで、畳み込み演算回路27bは、算出されたエコープロファイル{E}を、図34に示されるようにGI区間Tg内では1とし、GI区間外では1から0へ徐々に降下するような台形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込みを行うことで電力総和{Pg}を算出するようにしても良い。
図33に示されるように遅延波が生じていない場合には、畳み込み演算回路27bは、図34に示すような台形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図35に示すような電力総和{Pg}を算出することができる。図34において畳み込み係数{C}は、GI区間Tgにおいては1に設定されており、GI区間外では、その台形形状の両斜辺がGI区間幅Tgにわたり1から0となるように傾斜している。図33に示されるように遅延波が生じていない場合には、電力総和{Pg}は図35に示すように1つの連続した集合となり、ピーク検出回路27dがそのピークを捉えることができる。このため窓位置検出回路27は算出した電力総和{Pg}に基づいて窓位置検出を行うことができる。
次に図36に示されるようにGI区間Tg内に収まっている遅延波が生じている場合には、畳み込み演算回路27bは、図37に示すような台形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図38に示すような一塊の電力総和{Pg}を算出することができる。図36に示されるように遅延波がGI区間Tg内に収まっている場合には、電力総和{Pg}が図38に示されるように1つの連続した集合となり、ピーク検出回路27dがそのピークを捉えることができる。このため窓位置検出回路27は算出した電力総和{Pg}に基づいて窓位置検出を行うことができる。
次に図39に示されるようにGI区間Tg内に収まらない遅延波が生じている場合においても、畳み込み演算回路27bは、図40に示すような台形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図41に示すような一塊の電力総和{Pg}を算出することができる。図39に示されるように遅延波がGI区間Tg内に収まっていない場合でも、電力総和{Pg}が図41に示されるように1つの連続した集合となり、ピーク検出回路27dがそのピークを捉えることができる。このため窓位置検出回路27は算出した電力総和{Pg}に基づいて窓位置検出を行うことができる。
このようにすると、畳み込み演算回路27bは、エコースプレッド幅がGI区間幅よりも広いマルチパス受信環境下に対応可能となる。よって、GI区間Tgを超えるような長遅延波が存在するエコープロファイル{E}の場合においても適切な窓位置検出が可能である。このように傾斜幅を変更することにより、さまざまな受信環境下で最適な窓位置検出が可能になる。ここでいう傾斜幅は角度で表しても良いし、パラメータ化することにより傾斜幅を変更可能な形態を採用しても良い。
以上のように係数を矩形形状から台形形状とすることにより、図39に示すようなGI区間Tgを超える超遅延波が存在する場合でも、窓位置検出回路27は最適な窓位置を検出することができる。
<矩形の係数で2回畳み込む演算例>
またこの他にも、畳み込み演算回路27bは、算出されたエコープロファイル{E}を矩形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行った後、さらにその畳み込み演算結果について矩形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うことで電力総和{Pg}を算出するようにしても良い。
つまり畳み込み演算回路27bは、まず図30に示されるエコープロファイル{E}について図31に示す矩形形状の畳み込み係数{C}を用いた1回目の畳み込み演算を行い、上述した図32に示す電力総和{Pg}を算出する。さらに畳み込み演算回路27bは、図31に示す矩形形状の畳み込み係数{C}を用いて当該算出済の電力総和{Pg}についてもう1回畳み込み演算を行う。図31に示す矩形形状の畳みこみ係数{C}を2回畳み込むことで、図34に示す台形形状の畳みこみ係数を畳みこんだのと同等の結果が得られる。
よって図41に示されるように電力総和{Pg}が得られる。電力総和{Pg}が連続し、ピーク検出回路27dが当該2回目の電力総和{Pg}のピークを用いて窓位置を検出することができる。しかも畳み込み係数{C}が矩形形状である場合には、畳み込み演算回路27bは、演算量の大きくなりがちな乗算回路を用いる代わりに、シフトレジスタを用いて加減算のみで少ない演算で済ませることが可能となる。
上記実施形態における受信装置1aは、上述した構成に加えてさらに、前記パワースペクトラム算出手段28(スペクトラム算出部)によって算出された前記統計的なパワースペクトラムデータ{km,n}及び前記供給手段26(フィルタ係数決定回路)から供された前記2次元フィルタ窓{Wm,n}より算出した総電力和{E}(エコープロファイル)に基づいて前記OFDM信号に対する窓位置情報を検出する窓位置検出手段27(窓位置検出回路)を有し、前記信号検波部11(シンボル検波部)は、前記窓位置検出手段27によって検出された前記窓位置情報に応じて前記OFDM信号を検波することを特徴とする。
この受信装置1aでは、統計的パワースペクトラム算出部28で導出した統計的パワースペクトラム{km,n}と供給手段26(フィルタ係数決定回路)から供された前記2次元フィルタ窓{Wm,n}に基づいてFFT窓位置検出を行うことで、例えば、シンボルインデックス方向のフーリエ変換点数を削減しても、統計的な伝送路特性に対して窓位置検出を行うことが可能となり、検出精度を向上させることができる。
上記実施形態における受信装置1aは、上述した構成に加えてさらに、前記窓位置検出手段27(窓位置検出回路)は、前記統計的なパワースペクトラムデータ{km,n}及び前記2次元フィルタ窓{Wm,n}に基づいて総電力和{E}(エコープロファイル)を算出する総電力和算出手段27a(プロファイル算出回路)と、前記算出された総電力和{E}を、移動平均演算係数{C}(畳み込み係数)を用いて移動平均を算出することで電力総和{Pg}を演算し、前記電力総和{Pg}に基づいて前記窓位置情報を算出する窓位置算出手段27b,27d(畳み込み演算回路、ピーク検出回路)とを備えることを特徴とする。
このようにすると、マルチパスが生じる環境下で高層ビルなどでの反射により非常に電力が小さくなっている遅延波であっても、総電力和算出手段27aが統計的パワースペクトラム{km,n}と2次元フィルタ窓{Wm,n}から算出した総電力和{E}に基づいて、窓位置検出回路27が精度良く窓位置検出を行うことができる。
上記実施形態における受信装置1aは、上述した構成に加えてさらに、前記窓位置検出手段27(窓位置検出回路)は、少なくともガードインターバル比に基づいて前記移動平均演算係数{C}を生成し、前記窓位置算出手段27b,27dに対して供する係数生成手段27c(畳み込み係数生成回路)を備えることを特徴とする。
このようにすると、窓位置算出手段27b,27dは、少なくともガードインターバル比に応じて適切に生成された移動平均演算係数{C}を用いて窓位置検出を精度良く行うことができる。
上記実施形態における受信装置1aは、上述した構成に加えてさらに、前記係数生成手段27cは、前記移動平均演算係数{C}として、横軸をタップ長とした場合の縦軸の係数値が台形形状となるような係数を生成し、前記窓位置算出手段27b,27dは、前記算出された総電力和{E}を、前記台形形状の係数を用いて1回移動平均を算出することで前記電力総和{Pg}を演算することを特徴とする。
このようにすると、ガードインターバルを超える超遅延波が存在しても窓位置検出を精度良く行うことができる。
上記実施形態における受信装置1aは、上述した構成に加えてさらに、前記係数生成手段27cは、前記移動平均演算係数{C}として、横軸をタップ長とした場合の縦軸の係数値が矩形形状となるような係数を生成し、前記窓位置算出手段27b,27dは、前記算出された総電力和{E}を前記矩形形状の係数を用いて移動平均を算出した後、さらにその算出結果を前記矩形形状の係数を用いて移動平均を算出することで前記電力総和{Pg}を演算することを特徴とする。
このようにすると、演算量を抑制しつつ、台形形状の移動平均演算係数{C}を用いる場合と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態における受信装置1bは、第1実施形態とほぼ同様の構成でありほぼ同様の動作を行う。このため第3実施形態では、同一の構成及び動作については第1実施形態における図1乃至図20と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。なお第3実施形態では、第1実施形態の構成及び動作のみならず第2実施形態の構成及び動作をも採用しても良い。
例えば、ISDB−Tを受信する場合を仮定する。ISDB−Tの場合、同期変調部のセグメントと差動変調部のセグメントを混在させて伝送することが可能である。しかし、差動変調部のセグメントについてはSP信号が重畳されていないため、第1実施形態の手法を用いて伝達特性の推定を行うことができない。よって、第1実施形態における伝達特性推定部20の推定領域キャリア幅をセグメントのキャリア幅に設定し、図42に示されるようにセグメント毎に伝達特性を推定するようにすると、同期変調部のセグメントに対しては伝達特性推定部20を動作させ、差動変調部のセグメントに対しては伝達特性推定部20を停止させることが容易に可能となる。
また、伝達特性の推定をセグメント毎に行う場合、伝達特性の推定は当該セグメントと両隣のセグメントのSP信号を利用して推定を行うので、両隣セグメントが同期変調部であるかそうでないかで、変換部22で算出されるSP伝達特性のパワースペクトラム分布の性質が異なる。例えば図42に示すように13セグメントすべてが同期変調部であったとすると、チャネル両端の2つのセグメントはそれぞれseg0の左隣、seg12の右隣にセグメントが存在しないため、seg0とseg12のセグメントのパワースペクトラム分布の性質は他のセグメントの性質とは異なる。
このように、セグメント毎に伝達特性の推定を行う場合、伝達特性推定部20の回路を13セグメント分並列に用意すると回路規模が大きくなるという問題点がある。一方、伝達特性推定部20をセグメント毎に時分割で同一の回路を併用すると、スペクトラム記憶部28も共有化され、異なる性質のパワースペクトラム分布同士を積算してしまい、伝達特性の推定精度が低下するという問題点がある。
第3実施形態では、上記問題点を省みて、セグメント毎に伝達特性の推定を行う場合に、変換部22より供されるSP伝達特性のパワースペクトラム分布の性質に基づいて、統計的パワースペクトラム記憶部28を切り替えるようにすることで、回路規模の増大を抑圧して伝達特性の推定精度を向上させるものである。
図43は、第3実施形態におけるスペクトラム算出部28の構成例を示すブロック図である。
第3実施形態における伝達特性推定部20aは、例えば記憶部を2個搭載し、伝達特性の推定を行っているセグメントの両隣セグメントがともに同期変調部であった場合は一方の記憶部を、そうでない場合には他方の記憶部を用いるようにする。これら2個の記憶部は、第1統計的パワースペクトラム記憶部28c及び第2統計的パワースペクトラム記憶部28dに相当する。
スペクトラム算出回路28aは、例えば、セグメント0とセグメント12の場合は第1統計的パワースペクトラム記憶部28cを用いて、セグメント1〜セグメント11の場合は第2統計的パワースペクトラム記憶部28dを用いるようにしても良い。なお第3実施形態は、このような場合分けに限られず、その他の場合分けによって用いる記憶部を変更するようにしても良い。
上記実施形態における受信装置1bは、前記統計的パワースペクトラム記憶部28は、前記統計的パワースペクトラム算出回路28aより算出された前記統計的パワースペクトラムデータを保持する第1統計的パワースペクトラム記憶部28cと、前記統計的パワースペクトラム算出回路28aより算出された前記統計的パワースペクトラムデータを保持する第2統計的パワースペクトラム記憶部28dと、を備え、前記統計的パワースペクトラム算出回路28aは、セグメント毎に前記受信信号伝達特性の推定を行う場合に、前記変換手段22より供される前記受信信号伝達特性のパワースペクトラム分布の性質により、前記第1統計的パワースペクトラム記憶部28cと前記第2統計的パワースペクトラム記憶部28dとを切り替えることを特徴とする。
このようにすると、回路規模の増大を抑圧して伝達特性の推定精度を向上させることができる。
なお、本実施形態は、上記に限られず、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
上述した実施形態では、窓位置検出回路27は、上述のようにエコープロファイル{E}(総電力和)を算出しているがこれに限られず、エコープロファイル{E}の算出方法はその他の方法を採用しても良い。
<第1実施形態の変形例>
ところで、図44は、変換部22の出力であるSP信号伝達特性{hm,n}のパワースペクトラム分布{|hm,n}であり、後述する性質Aを示す図である。なお(m,n)空間はOFDMシンボル空間に相当する。
変換部22において2Dフーリエ変換処理を施して算出したSP信号伝達特性{hm,n}は、SP信号の規則的な配置により以下の性質を有する。なおSP信号伝達特性{hm,n}はh(m,n)に相当する。
h(m&(mX−1),n&(nY−1))
=h(m&(kX−1),(n+k×nY/4)&(nY−1))
×exp(−j×2π/4×(k×co4)) ・・・(2)
co4=(symco+(2<<mode))&3
k=(4−floor(((m&(mX−1)+(kX/2))/kX))&3
kX=mX/4
変数modeは伝送モードを表しており、例えばモード1のときは0、モード2のときは1、モード3のときは2である。変数symcoは、変換部22に供されるシンボル群の内、q軸原点に配置、記憶されているシンボル、すなわち図13におけるq=k−255シンボルに付随するシンボルカウント値である。関数floor(x)はx以下の最大の整数値を計算する関数である。
図44においては(m,n)空間は(−mX/2≦m<mX/2、−nY/2≦n<nY)の範囲で表現されているが、(2)式では(0≦m<mX、0≦n<nY)の範囲で定義されている。即ち、図44における(m,n)空間上でm=−1は(2)式ではm=mX−1として定義されている。
即ち、(2)式の右辺第一項目h(m&(kX−1),(n+k×nY/4)&(nY−1))は図44の領域Hのみを示している。よって、(2)式は領域HのSP信号伝達特性から(m,n)空間上の任意のSP信号伝達特性{hm,n}を容易に算出することができることが示されている。よって、(2)式は(m,n)空間上でSP信号伝達特性{hm,n}は1つの独立変数群と3つの従属変数群から成立していることを意味している。この性質を呼称として性質Aと呼ぶこととする。
要するに、図44の領域HにあたるSP信号伝達特性のみを算出するように工夫することで、さらに変換部22の演算処理量の削減を行うことが期待できる。以下に示す実施形態は、上記性質Aを利用することで変換部22の演算処理量をさらに削減することを目的としたものである。
図45は、第1実施形態の変形例による受信装置1xの構成例を示すブロック図である。第1実施形態の変形例による受信装置1xは、第1実施形態による受信装置1とほぼ同様の構成でありほぼ同様の動作を行う。このため第1実施形態の変形例では、同一の構成及び動作については第1実施形態における図1乃至図20と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。なおこの変形例では第2実施形態又は第3実施形態の構成を採用しても良い。
第1実施形態の変形例による受信装置1xは、第1実施形態による伝達特性推定部20の代わりに、当該伝達特性推定部20とほぼ同様の機能を有する伝達特性推定部20aを有する。
図46は、図45に示される伝達特性推定部20aの構成例を示すブロック図である。第1実施形態の変形例による伝達特性推定部20aは、第1実施形態における伝達特性推定部20とは、主として、算出部21の一部の機能が異なるとともに、変換部22の構成及び機能が異なっている。
第1実施形態では、算出部21のSP伝達特性算出回路21aが、例えば3キャリアインデックス毎にSP信号の伝達特性{Hp,q}を抽出していたが、これに対して第1実施形態の変形例では、SP伝達特性抽出回路21aが、例えば12キャリアインデックス毎にSP信号のみの伝達特性{Hp,q}を抽出する。
算出部21は、上記図9に示されるSP伝達特性算出回路21aが、シンボル記憶部12から供給されるキャリア振幅の中からSP信号に関するキャリア振幅のみを抽出して、これを既知の送信複素振幅値で除算する。
SP伝達特性算出回路21aは、図6に示される領域Z2D内の全ての要素(p,q)について、Sp,qがSP信号に相当する場合は、
p,q=Sp,q/Rp,q
として、当該SP信号に関する伝達特性{Hp,q}を求める。ここで、{Rp,q}は、既知であるSP信号の送出複素振幅値である。
一方、SP伝達特性算出回路21aは、SP信号以外のデータキャリア信号に対しては、
p,q=0
として、その伝達関数{Hp,q}を定める。
これによってSP伝達特性算出回路21aは、(p,q)空間上に点在するSP信号に関し、その伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を求めることができる。
抽出回路21bは、SP信号位置のSP信号伝達特性{Hp,q}のみを抽出し変換部22xに供する。具体的には、抽出回路21bは、図48に示されるSP信号位置のみのSP信号伝達特性を抽出し、図49に示されているようにキャリア方向に詰める形にして変換部22xに供する。
このように、変換部22xに供するSP信号伝達特性をSP信号位置のキャリアに限定することにより、変換部22xの演算処理量をさらに削減することができる。
上述のように変換部22xに供されるSP信号伝達特性{H”p,q}は、図47に示すようにOFDM空間内に配置されている。第1実施形態の変形例における2Dフーリエ変換領域の範囲Z”2Dは、
−kX/2≦p<kX/2 ; k−nY<q≦k
と定義される。また推定領域Z”ESTは、
−uX/2≦p<uX/2 ; k−nY/2−wY/2<q≦k−nY/2+wY/2
と定義される。
変換部22xは、SP伝達特性算出部21から供された(p,q)空間上のSP信号伝達特性{H”p,q}について、2次元フーリエ変換を施して、これを(m,n)空間上のSP信号伝達特性{hm,n:(m,n)∈Z’TRA}に変換する。変換部22xはこれをフィルタ回路23と決定回路26に出力する。
つまり変換部22xは、図50に示される逆フーリエ変換回路22a及び乗算回路22bがキャリアインデックス方向に処理を施し、フーリエ変換回路22cがシンボルインデックス方向に処理を施す。
即ち、変換部22xに供されるSP信号伝達特性は図49に示されるようにキャリア方向に縮退され、本来図48に示されるような(p、q)空間上の重畳位置とは異なり、シンボル毎にキャリア方向にSP信号の重畳位置がずれていない。そこで、変換部22xでは前述した周波数移動定理を用いて、シンボル毎にキャリア方向に逆フーリエ変換回路22aにて逆フーリエ変換処理を施した後に、乗算回路22bにて所定の複素回転因子係数を乗算することで、逆フーリエ変換処理前の時間軸において所望の位置だけ相対的にずれた結果を算出する。
具体的に複素回転因子係数は、シンボル記憶部12より供されるシンボル毎に付随したシンボルカウント値と伝送モードに基づいて決定される。よって、複素因子係数はシンボル毎に更新され、本実施形態の場合において、その周期は4シンボルとなる。
次に、フーリエ変換回路22cにおいて、シンボル方向にフーリエ変換処理を施すことで、(m,n)空間上のSP信号伝達特性{h’m,n}を算出する。
変換部22xで算出したSP信号伝達特性{h’m,n}のパワースペクトラム分布{|h’m,n}は図51に示されるように、m軸方向については有効シンボル長Teの1/12までの遅延時間となり、n軸方向についてはシンボル送出周波数Fa分の周波数となる。また、変換部22xで算出されたSP信号伝達特性{h’m,n}は上述した性質Aの説明で用いた図44の領域Hの部分に相当する。上述した性質Aを利用すれば、変換部22xで算出したSP信号伝達特性{h’m,n}から第1実施形態における変換部22で算出したSP信号伝達特性{hm,n}に容易に変換が可能である。即ち、変換部22xはSP信号伝達特性{hm,n}をフィルタ回路23、決定回路26に出力する。
よって、決定回路26、フィルタ回路23、逆変換部24、出力回路26については第1実施形態と同様の処理を行えばよい。これら決定回路26、フィルタ回路23、逆変換部24、出力回路25については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図52は、2Dフーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。この2Dフ−リエ変換処理は変換部22xによって実施される処理を表している。2Dフ−リエ変換処理は、キャリア方向逆フーリエ変換処理(ステップS500に相当)及びシンボル方向フーリエ変換処理(ステップS600に相当)を有する。キャリア方向逆フーリエ変換処理は、図53に示されるようにシンボル方向に沿って繰り返しフーリエ変換処理(ステップS501)が実施される(ステップS502,S503)。
図54は、図52に示されるキャリア方向逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。ステップS602では、伝送モードmodeとシンボルカウント値symcoに基づいてシンボル毎のキャリア方向のずれ量sを算出する。伝送モードmodeは、例えばモード1のときは0、モード2のときは1、モード3のときは2である変数である。シンボルカウント値symcoは、変換部22xに供されるシンボル群の内、q軸原点に配置、記憶されているシンボル、すなわち図48におけるq=k−255シンボルに付随するシンボルカウント値である。ステップS603ではキャリア方向のフーリエ変換処理を施す。
ステップS605では、ステップS602で算出したずれ量sとキャリアインデックスmに基づいて、回転因子係数の複素指数phを算出する。ステップS607ではフーリエ変換処理された{H”z,q}(H”(z,q)に相当)に回転因子係数exp(ph)を乗算する。上記処理をキャリア方向にkX回繰り返し、シンボル方向にnY回繰り返し施す。
このように、第1実施形態の変形例によれば、算出部21において変換部22xに供するSP信号伝達特性{Hp,q}を限定し、変換部22xにおいて演算を工夫することにより、第1実施形態に比べ、推定伝達特性の精度を低下させることなく、さらに演算量を削減することができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
ISDB−T規格によるOFDMシンボルの構成を示す図である。 ISDB−T規格による伝送モード1による各変調パラメータの処置を示す図である。 各実施形態で用いられる各定数パラメータの処置を示す図である。 第1実施形態による受信装置の構成例を示すブロック図である。 セグメントとキャリアインデックスとの関係を示す説明図である。 OFDMシンボル空間の構成例を示す説明図である。 OFDMシンボル空間に配置されたキャリアの属性を示す説明図である。 図1に示す伝達特性推定部の構成例を示すブロック図である。 図8に示す算出回路の構成例を示すブロック図である。 図8に示すスペクトラム算出部の構成例を示すブロック図である。 図8に示す逆変換部の具体的な構成例を示すブロック図である。 OFDMシンボル空間の構成を示す説明図である。 OFDMシンボル空間に配置されたキャリアの属性を示す説明図である。 2Dフーリエ変換部の出力であるSP信号伝達特性のパワースペクトラム分布を示す図である。 ある受信環境における(m,n)空間上のパワースペクトラム分布を示す説明図である。 2D逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図16に示すシンボル方向逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図16に示すキャリア方向フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図18に示す回転因子乗算処理の具体的な手順例を示すフローチャートである。 図18に示す推定領域抽出処理の具体的な手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における受信装置の構成例を示すブロック図である。 図21に示す伝達特性推定部の構成例を示すブロック図である。 図22に示す窓位置検出回路の構成例を示すブロック図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 第3実施形態においてセグメント毎に伝達特性を推定する様子の一例を示す図である。 第3実施形態におけるスペクトラム算出部の構成例を示すブロック図である。 変換部の出力であるSP信号伝達特性のパワースペクトラム分布例である。 第1実施形態の変形例による受信装置の構成例を示すブロック図である。 図45に示される伝達特性推定部の構成例を示すブロック図である。 OFDMシンボル空間の構成を示す説明図である。 OFDMシンボル空間に配置されたキャリアの属性を示す説明図である。 OFDMシンボル空間に配置されたキャリアの属性を示す説明図である。 2Dフーリエ変換部を示すブロック図である。 第1実施形態の変形例における変換部から出力されるSP信号伝達特性のパワースペクトラム分布を示す図である。 2Dフーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図52に示されるシンボル方向フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図52に示されるキャリア方向逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 受信装置
1a 受信装置
1b 受信装置
1x 受信装置
11 シンボル検波部(信号検波部)
12 シンボル記憶部
20 伝達特性推定部
21 SP伝達特性算出部(算出手段)
21a SP伝達特性算出回路(伝達特性算出手段)
21b SP伝達特性抽出回路(伝達特性抽出手段)
22 2次元フーリエ変換回路(変換手段)
22a 2次元フーリエ変換回路(変換手段)
22x 2次元フーリエ変換回路(変換手段)
23 2次元フィルタ回路(フィルタ手段)
24 2次元逆フーリエ変換回路(生成手段)
24a 逆フーリエ変換回路
24b 乗算回路
24c フーリエ変換回路
25 推定伝達特性出力回路
26 フィルタ係数決定回路(供給手段)
27 窓位置検出回路(窓位置検出手段)
27a エコープロファイル算出回路(総電力算出手段)
27b 畳み込み演算回路(窓位置算出手段)
27c 畳み込み係数生成回路(係数生成手段)
27d ピーク検出回路(窓位置算出手段)
28 統計的パワースペクトラム算出部
28a 統計的パワースペクトラム算出回路
28b 統計的パワースペクトラム記憶部
28c 第1統計的パワースペクトラム記憶部
28d 第2統計的パワースペクトラム記憶部
30 データ復号部

Claims (12)

  1. 複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波部と、
    前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定部と、
    前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号部と、を有する受信装置であって、
    前記伝達特性推定部は、
    前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出手段と、
    前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換手段と、
    前記2次元フーリエ変換データに基づいて、統計的なパワースペクトラムデータを算出するパワースペクトラム算出手段と、
    前記統計的なパワースペクトラムデータに基づいて、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給手段と、
    前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタ手段と、
    前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成手段と、
    備え、
    前記パワースペクトラム算出手段は、
    前記変換手段からの前記2Dフーリエ変換データに基づいて統計的パワースペクトラムデータを算出する統計的パワースペクトラム算出回路と、
    前記統計的パワースペクトラム算出回路より算出された前記統計的パワースペクトラムデータを保持する統計的パワースペクトラム記憶部と、
    を備え、
    前記統計的パワースペクトラム算出回路は、
    前記変換手段からの前記2Dフーリエ変換データと、前記統計的パワースペクトラム記憶部から取得した前回算出した統計的スペクトラムデータに基づいて次の統計的パワースペクトラムデータを算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項記載の受信装置において、
    前記統計的パワースペクトラム記憶部は、
    前記統計的パワースペクトラム算出回路より算出された前記統計的パワースペクトラムデータを保持する第1統計的パワースペクトラム記憶部と、
    前記統計的パワースペクトラム算出回路より算出された前記統計的パワースペクトラムデータを保持する第2統計的パワースペクトラム記憶部と、
    を備え、
    前記統計的パワースペクトラム算出回路は、
    セグメント毎に前記受信信号伝達特性の推定を行う場合に、前記変換手段より供される前記受信信号伝達特性のパワースペクトラム分布の性質により、前記第1統計的パワースペクトラム記憶部と前記第2統計的パワースペクトラム記憶部とを切り替えて用いる
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項1又は2記載の受信装置において、
    前記選択抽出されたデータ群に基づいてマルチパス電力の遅延時間分布を算出するエコープロファイル算出手段と、
    前記算出されたエコープロファイルに基づいて最適なFFT窓位置を算出する最適FFT窓位置算出手段と
    を備え、
    前記信号検波部は、
    前記最適FFT窓位置算出手段によって算出された前記最適なFFT窓位置に応じて前記OFDM信号を検波する
    ことを特徴とする受信装置。
  4. 請求項3記載の受信装置において、
    前記最適FFT窓位置算出手段は、
    前記算出されたエコープロファイルに基づいて、シンボル間干渉電力を最小とするFFT窓位置を最適FFT窓位置として算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  5. 請求項4記載の受信装置において、
    前記最適FFT窓位置算出手段は、
    前記算出されたエコープロファイルに基づいて、複数のFFT窓位置におけるシンボル間干渉評価値を算出するシンボル間干渉評価手段を備え、
    前記算出されたシンボル間干渉評価値を最小あるいは最大とするFFT窓位置を最適FFT窓位置として算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  6. 請求項5記載の受信装置において、
    前記シンボル間干渉評価値は、前記エコープロファイル上で、
    遅延時間が前記FFT窓位置に応じて定まる区間の外であるマルチパス電力の総和であり、
    前記最適FFT窓位置算出手段は、前記シンボル間干渉評価値を最小とするFFT窓位置を最適FFT窓位置として算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  7. 請求項5記載の受信装置において、
    前記シンボル間干渉評価値は、前記エコープロファイル上で、
    遅延時間が前記FFT窓位置に応じて定まる区間の内であるマルチパス電力の総和であり、
    前記最適FFT窓位置算出手段は、前記シンボル間干渉評価値を最大とするFFT窓位置を最適FFT窓位置として算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  8. 請求項5から請求項7記載の受信装置において、
    前記シンボル間干渉評価手段は、前記算出されたエコープロファイルに対する畳み込み演算により前記シンボル間干渉評価値を算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  9. 請求項8記載の受信装置において、
    前記畳み込み演算で用いられる係数は、
    ガードインターバル比に基づいて決定される
    ことを特徴とする受信装置。
  10. 請求項9記載の受信装置において、
    前記係数は、台形形状である
    ことを特徴とする受信装置。
  11. 請求項9記載の受信装置において、
    前記係数は、矩形形状である
    ことを特徴とする受信装置。
  12. 複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波ステップと、
    前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定ステップと、
    前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号ステップと、を有する受信方法であって、
    前記伝達特性推定ステップは、
    前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出ステップと、
    前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換ステップと、
    前記2次元フーリエ変換データに基づいて、統計的なパワースペクトラムデータを算出するパワースペクトラム算出ステップと、
    前記統計的なパワースペクトラムデータに基づいて、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給ステップと、
    前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタステップと、
    前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成ステップと、
    有し、
    前記パワースペクトラム算出ステップは、
    前記変換ステップからの前記2Dフーリエ変換データに基づいて統計的パワースペクトラムデータを算出する統計的パワースペクトラム算出ステップと、
    前記統計的パワースペクトラム算出ステップより算出された前記統計的パワースペクトラムデータを保持する統計的パワースペクトラム記憶ステップと、
    を有し、
    前記統計的パワースペクトラム算出ステップは、
    前記変換ステップからの前記2Dフーリエ変換データと、前記統計的パワースペクトラム記憶ステップから取得した前回算出した統計的スペクトラムデータに基づいて次の統計的パワースペクトラムデータを算出する
    ことを特徴とする受信方法。
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