JP5172950B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、地上デジタル放送の受信装置等に関する。
地上波デジタル放送においては、デジタルデータを変調する方式として、直交周波数分割多重方式(以下、OFDM方式と呼ぶ。OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用されている。
OFDM変調方式とは、伝送帯域内に多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、各サブキャリアの振幅及び位相にPSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデータを割り当てて、デジタル変調する方式である。
OFDM方式は、多数のサブキャリアで伝送帯域を分割するため、サブキャリア1波あたりの帯域は狭くなり変調速度は遅くなるが、トータルの伝送速度は、従来の変調方式と変わらないという特徴を有している。また、OFDM方式は、多数のサブキャリアが並列に伝送されるのでシンボル速度が遅くなり、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くすることができ、ある程度マルチパスの影響を受けにくくすることができる。
マルチパスの影響は、特定の条件下においてガードインターバルの付加によってある程度軽減することが可能となっている。例えば直接波に対して遅延波が1波存在するようなマルチパスを考えると、遅延波の直接波に対する遅延時間がガードインターバル長よりも短い場合には、受信装置は、ガードインターバルを用いて正確に窓位置を検出し、所望のOFDMシンボルからの信号のみを用いることができる(非特許文献1参照)。
「わかりやすいOFDM技術」伊丹誠著、オーム社/出版局、(第45頁〜第52頁)
しかしながら、高層ビルなどで反射されて生じた遅延波は、非常に受信電力が小さくなって受信装置に受信されることが多く、従来のガードインターバル相関を用いた窓位置検出方法では、非常に受信電力の小さな遅延波に対し、窓位置の検出推定精度が悪くなっていた。
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波部と、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定部と、前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号部と、を有する受信装置であって、前記伝達特性推定部は、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出手段と、前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換手段と、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給手段と、前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタ手段と、前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成手段と、前記選択抽出されたデータ群に基づいてマルチパス電力の遅延時間分布を算出するエコープロファイル算出手段と、前記算出されたエコープロファイルに基づいて最適なFFT窓位置を算出する最適FFT窓位置算出手段とを備え、前記信号検波部は、前記最適FFT窓位置算出手段によって算出された前記最適なFFT窓位置に応じて前記OFDM信号を検波する。
上記課題を解決するために、請求項10記載の発明は、複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波ステップと、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定ステップと、前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号ステップとを有する受信方法であって、前記伝達特性推定ステップは、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出ステップと、前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換ステップと、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給ステップと、前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタステップと、前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成ステップと、前記選択抽出されたデータ群に基づいてマルチパス電力の遅延時間分布を算出するエコープロファイル算出ステップと、前記算出されたエコープロファイルに基づいて最適なFFT窓位置を算出する最適FFT窓位置算出ステップとを備え、前記信号検波ステップは、前記最適FFT窓位置算出ステップによって算出された前記最適なFFT窓位置に応じて前記OFDM信号を検波する。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する全ての実施形態では、ISDB−Tによる地上波デジタル放送の部分受信装置を例にとって説明を行う。ISDB−Tの規格による場合、OFDMシンボルは、図1に示されるような13個のセグメントによって構成されており、各セグメントには、例えば、伝送モード1の場合、108波のキャリアが含まれている。そして、部分受信装置とは、この13セグメントのうちの中央部に位置するセグメント0に含まれるキャリアのみを復調する受信装置のことである。
また、以下の事例においては、ISDB−T規格で定められた複数の伝送モードのうち、伝送モード1の場合を例にとって説明を行う。なお、伝送モード1における各変調パラメータの諸値を図2に、また、説明中で使用する各定数パラメータの諸値を図3に示す。
図4は、本実施形態における受信装置1の構成例を示すブロック図である。受信装置1は、主に、シンボル検波部11、シンボル記憶部12、周波数領域処理部13、伝達特性推定部20及びデータ復号部30を有する。なお、図中における信号の流れ示す矢印は、各構成要素間の主要な信号の流れを示すものであり、例えば、このような主要信号に付随する応答信号や監視信号等の信号に関しては、図中の矢印と逆方向の向きに伝達される場合を含むものとする。さらに、図中の矢印は、各構成要素間における信号の流れを概念的に示すものであって、実際の装置において、各信号が矢印で示される経路の通りに忠実に授受される必要はない。また、実際の装置では、各構成要素が同図に示されるように忠実に区分されている必要もない。
シンボル検波部11は、順次送信されてくるシンボルに対して、各シンボルに含まれるキャリア群を検波して、これらのキャリアの複素振幅(以下、“キャリア振幅”と称する)Sp,kを求める。ここで、Sp,kとはk番目のシンボルのp番目のキャリア振幅を表し、キャリアインデックスpについては、図5に示すように、チャンネル中央のキャリアがインデックスp=0に対応するように割り振るものとする。すなわち、チャンネル中央のキャリアはS0,kに、セグメント0のキャリア群はS−54,k〜S53,kに、それぞれ対応するものとする。シンボル検波部11は、例えば、チューナー、A/D変換器、シンボル同期回路、FFT窓位置制御回路、伝送モード/ガードインターバル比検出器、ガードインターバル除去(窓抽出)回路、及びFFT回路等の各構成回路によって構成される。受信されたRF信号はチューナーでIF信号に変換され、IF信号はAD変換器で標本化、量子化される。量子化された受信データはシンボル同期回路でモード、ガードインターバル比の検出を行った後に、FFT窓位置検出を行い、その窓位置検出結果に基づきFFT窓位置制御を行うことで受信データから有効シンボル長区間を抽出し、FFTを行う。FFTの結果、周波数軸上でのサブキャリア群からなるシンボルが算出される。また、シンボル検波部11は伝達特性推定部20からの窓位置検出結果とシンボル同期回路の検出結果をFFT窓位置制御回路でなんらかの選択手段により適応的に選択し、窓位置制御を行う機能を有するものとする。
次に、シンボル記憶部12は、シンボル検波部11から出力されるキャリア振幅のうち、チャンネル中央部のnX個を選択して、これをシンボル時間方向についてnYシンボル時間分に亘り記憶する回路である。即ち、図6に示されるOFDMシンボル空間内の(2次元領域キャリア幅nX×2次元領域シンボル幅nY個)のキャリア群について、キャリア振幅Sp,q(−nX/2≦p<nX/2,k−nY<q≦k)を記憶・保持する。以下の説明では、これらの記憶保持されたキャリア振幅を(p,q)空間上の2次元配列{Sp,q:(p,q)∈Z2D}と考えて説明を行う。
なお、図6に示されるようにpはキャリアインデックス、qはシンボルインデックスであり、それぞれのインデックスが、キャリア周波数とシンボル時間に対応している。また、Z2Dの範囲は、キャリア周波数方向において、
−nX/2 ≦ p < nX/2
として定義され、また、シンボル時間方向においては、
k−nY < q ≦ k
として定義される。
なお、OFDMシンボル空間である(p,q)空間上に2次元配列された各々のキャリア振幅情報と、各キャリアの属性(当該キャリアがSP信号、又はデータキャリア信号である属性)との関係を図7に示す。同図からも明らかなように、SP信号は12キャリアに1つの割合で重畳されており、その重畳位置は1シンボル毎に3キャリアずつ巡回推移する。
周波数領域処理部13は、フレーム同期処理、TMCC復調処理などを施し、シンボル毎に0から203までのシンボルカウント値を生成してシンボル記憶部12に記憶する。なおシンボル記憶部12は、周波数領域処理部13から供されるシンボルカウント値をシンボル検波部11から供されるシンボル毎に付随させる形で記憶する。
データ復号部30は、シンボル記憶部12に記憶されたキャリア振幅データ群の中から、さらに、図6に示される推定領域ZEST(−wX/2≦p<wX/2,k−nY/2−wY/2≦q<k−nY/2+wY/2)内のキャリア振幅{Sp,q:(p,q)∈ZEST}を抽出して、これに復号処理を加える部分である。
また、伝達特性推定部20は、シンボル記憶部12に記憶されたキャリア振幅に基づいて、上記推定領域ZEST内のキャリア振幅に対する推定伝達特性を算出して、これをデータ復号部30に供する部分である。
データ復号部30は、シンボル記憶部12からのキャリア振幅と、伝達特性推定部20からの推定伝達特性に基づいて、等化、デインターリーブ、リードソロモン復号等の処理を行って、この結果得られる受信データを出力する。なお、伝達特性推定部20は、連続するwY個のシンボル区間について伝達特性の推定を行うので、受信した1シンボル毎のタイミングで動作する必要はなく、wYシンボルを受信する毎に1回の割合で動作すれば良い。また、このような動作タイミングはデータ復号部30の動作タイミングについても同様である。
次に、伝達特性推定部20の構成、及び動作について説明を行う。
先ず、伝達特性推定部20の構成を図8に示す。同図に示されるように、伝達特性推定部20は、主に、SP伝達特性算出部21、2次元フーリエ変換部22、2次元フィルタ回路23、2次元逆フーリエ変換回路24、推定伝達特性出力回路25、フィルタ係数決定回路26、及び窓位置検出回路27から構成されている。なお、以下の説明では記載を簡略化すべく、これら各々の回路をそれぞれ、算出回路21、変換部22、フィルタ回路23、逆変換部24、出力回路25、決定回路26、及び窓位置検出回路27と称する。以下の回路構成の詳細説明では、主として本実施形態において特有の構成である算出部21、逆変換部24及び窓位置検出回路27を中心として説明し、その他の回路構成については動作説明において説明する。
算出回路21は、図9に示されるようにSP伝達特性算出回路21a及びSP伝達特性抽出回路21bを有する。このうちSP伝達特性抽出回路を「抽出回路」と称する。SP伝達特性算出回路21aは、シンボル記憶部12から供給されるキャリア振幅の中からSP信号に関するキャリア振幅のみを抽出して、これを既知の送信複素振幅値で除算する。これによってSP伝達特性算出回路21aは、(p,q)空間上に点在するSP信号に関し、その伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を求めることができる。抽出回路21bは、SP信号が全く重畳されていないキャリアインデックスを除き、3キャリアインデックス毎のSP信号伝達特性を変換部22に供する。
逆変換部24は、図10に示されるように逆フーリエ変換回路24a、乗算回路24b及びフーリエ変換回路24cを有する。逆フーリエ変換回路24aは、シンボルインデックス方向のデータに対し、逆フーリエ変換処理を全キャリアインデックスにわたり施す。乗算回路24bは、複素回転因子係数(exp(−jωt))を各キャリアに対して乗算する。なおjは虚数単位を表しており、exp(x)は複素数関数を表している。フーリエ変換回路24cは、キャリアインデックス方向のデータに対し、フーリエ変換処理を全シンボルインデックスに亘り施すことで推定伝達特性を算出し、出力回路25に提供する。つまり乗算回路24b及びフーリエ変換回路24cはキャリアインデックス方向に演算を行っている。
窓位置検出回路27は、フィルタ回路23の出力である推定伝達特性{gm,n}を用いて、ISI(シンボル間干渉)が最小になるようなFFT窓位置の検出を行い、その検出結果を窓位置情報としてシンボル検波部11に出力する。具体的には、この窓位置検出回路27は、フィルタ回路23の出力である推定伝達特性{gm,n}から算出した総電力和(以下「エコープロファイル」という){E}に基づいてOFDM信号に対する窓位置情報を検出する。窓位置検出回路27は、図11に示されるように、エコープロファイル算出回路27a、畳み込み係数生成回路27c、畳み込み演算回路27b及びピーク検出回路27dを有する。なお本実施形態では、移動平均を演算することを「畳み込む」と表現している。窓位置検出回路27の詳細については後述する動作例において説明する。
続いて、伝達特性推定部20の動作を説明する。上述のようにISDB−T規格の地上波デジタル放送では、OFDMシンボル空間のキャリア配列中におけるSP信号の存在位置、及び送信時におけるSP信号の複素振幅値は、予め定められている。それ故、算出部21は、シンボル記憶部12から供給されるキャリア振幅の中からSP信号に関するキャリア振幅のみを抽出して、これを既知の送信複素振幅値で除算する。これによって、(p,q)空間上に点在するSP信号に関し、その伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を求めることができる。このような算出手順は以下の通りである。
算出部21は、図9に示されるSP伝達特性算出回路21aが、シンボル記憶部12から供給されるキャリア振幅の中からSP信号に関するキャリア振幅のみを抽出して、これを既知の送信複素振幅値で除算する。
SP伝達特性算出回路21aは、図6に示される領域Z2D内の全ての要素(p,q)について、Sp,qがSP信号に相当する場合は、
p,q=Sp,q/Rp,q
として、当該SP信号に関する伝達特性Hp,qを求める。ここで、Rp,qは、既知であるSP信号の送出複素振幅値である。
一方、SP伝達特性算出回路21aは、SP信号以外のデータキャリア信号に対しては、
p,q=0
として、その伝達関数{Hp,q}を定める。
これによってSP伝達特性算出回路21aは、(p,q)空間上に点在するSP信号に関し、その伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を求めることができる。
抽出回路21bは、SP信号が全く重畳されていないキャリアインデックスを除き、3キャリアインデックス毎のSP信号伝達特性{Hp,q}を変換部22に供する。
つまり、12キャリアに1つの割合で重畳されていたSP信号は、図13に示されるように3キャリア毎にしか存在しないようになる。そして重畳位置が1シンボル毎に3キャリアずつ巡回推移していたSP信号は、その重畳位置が1シンボル毎に1キャリアずつ巡回推移している。
即ち、図12に示されるOFDMシンボル空間内のキャリア群について、2D−FFT領域Z’2D(−mX/2≦p<mX/2,k−nY<q≦k)のSP信号伝達特性{H’p,q:(p,q)∈Z’2D}を変換部22に供する。また、同図において推定領域Z’ESTの範囲を(−vX/2≦p<vX/2,k−nY/2−wY/2≦q<k−nY/2+wY/2)とする。
変換部22は、(p,q)空間上のSP信号伝達特性{H’p,q}について、2次元フーリエ変換を施して、これを(m,n)空間上のSP信号伝達特性{hm,n:(m,n)∈Z’TRA}に変換する。すなわち、(p,q)空間のキャリア周波数方向(p方向)については、IFFT(逆高速フーリエ変換)処理を施すことで周波数領域を時間領域に変換し、シンボル時間方向(q方向)については、FFT(高速フーリエ変換)処理を施すことで時間領域を周波数領域に変換する。
この結果、2次元フーリエ変換後の(m,n)空間では、そのm軸方向が時間の次元に、そのn軸方向が周波数の次元に、それぞれ対応することになる。また、(p,q)空間上の領域Z’2Dが、(m,n)空間上に変換された領域Z’TRAに対応し、同領域は、m軸方向において、
−mX/2 ≦ m < mX/2
として定義され、また、n軸方向において、
−nY/2 ≦ n < nY/2
として定義される。
決定回路26は、変換部22によって(m,n)空間上にフーリエ変換されたデータ群に基づいて、2次元フィルタ窓{Wm,n}を算出する。上記特許文献1で説明されているように、伝送路伝達特性のパワースペクトラム分布は、伝送路の性質に応じて(m,n)空間上の特定領域に集中する傾向がある。したがって、決定回路26は、この領域をカバーする通過域を有する実係数の2次元フィルタ窓{Wm,n}を算出し、フィルタ回路23に供する。一例として、後述する図15に示される領域Aを通過域とし、その他の領域を阻止域とするような2次元フィルタ窓を設定すればよい。すなわち領域Aにおいては2次元フィルタ窓{Wm,n}は
m,n=1
として設定され、それ以外の領域については
m,n=0
として設定される。
なお、このような2次元フィルタ窓としては、矩形窓や余弦降下窓などの様々な形状の窓関数が適用可能であることはいうまでもない。また決定回路26は受信環境に適応した2次元フィルタ窓の通過域を設定すべきであることはいうまでもない。
フィルタ回路23は、変換部22で(m,n)空間上にフーリエ変換されたデータ群に対して、所定のフィルタリング処理を施す回路である。
フィルタ回路23は、決定回路26より供される実係数の2次元フィルタ窓{Wm,n}を、(m,n)空間上のSP信号伝達特性{hm,n}に乗算して(m,n)空間上での推定伝達特性{gm,n}を算出する。フィルタ回路23によって算出された推定伝達特性{gm,n}は、次段の逆変換部24と窓位置検出回路27に出力される。
逆変換部24は、フィルタ回路23から供された推定伝達特性{gm,n}に、2次元フーリエ変換の逆処理である2次元逆フーリエ変換を施して、{gm,n}から(p,q)空間上の推定伝達特性{Gp,q:(p,q)∈Z2D}を算出する。
逆変換部24は、図10に示される逆フ−リエ変換回路24aが、シンボルインデックス方向(n軸方向)について逆フーリエ変換処理を全キャリアインデックスにわたり施すことで周波数領域から時間領域に変換する。
乗算回路24bは、時間領域においてキャリアインデックス方向(m軸方向)について、mX区間で所定の位相回転が生じるように複素回転因子係数(exp(−jωt))を乗算する。なおjは虚数単位を表しており、exp(x)は複素指数関数を表している。
フーリエ変換回路24cは、キャリアインデックス方向(m軸方向)について、フーリエ変換処理を施すことで時間領域から周波数領域に変換する。
なお、逆変換部24を、上記特許文献1と同様に逆フーリエ変換回路24aとフーリエ変換回路24cのみで構成した場合、逆変換部24で算出される推定伝達特性は{G’p,q:(p,q)∈Z’2D}となり、推定領域はZ’ESTとなる。伝達特性推定部20が伝達特性を推定すべき領域はZESTであるのに対し、推定領域Z’ESTはキャリア方向について1/3の領域となっている。これはSP伝達特性抽出回路21bでSP伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を3キャリア毎に抽出したSP伝達特性{H’p,q:(p,q)∈Z’2D}を変換部22へ供給しているからであり、算出される推定伝達特性についても3キャリアインデックス毎の結果となる。
よって、本実施形態の逆変換部24は、逆フーリエ変換回路24aにおいてシンボル方向(n軸方向)に逆フーリエ変換処理を施す。次に、後述する周波数移動定理を用いて、乗算回路24bにおいて、キャリア方向に複素回転因子係数を乗算した後に、フーリエ変換回路24cにおいてキャリア方向にフーリエ変換を施すことをシンボル毎に3回行うことで、推定領域ZESTの範囲を含む推定伝達特性{Gp,q:(p,q)∈Z2D}を算出する。逆変換部24で算出された推定伝達特性{Gp,q}は、出力回路25に供される。
例えば、具体的に時間軸においてmX区間でそれぞれ位相が0Π、2/3Π、4/3Π回転するような複素回転因子係数を乗算した後にフーリエ変換を施すことで、周波数軸においてそれぞれキャリアインデックスt=3・p、t=3・p+1、t=3・p+2(−mX≦p<mX)位置での推定伝達特性を算出することができ、領域Z2Dの範囲における推定伝達特性が算出される。
<周波数移動定理について>
F(ω)とf(t)がフーリエ変換対であるならば、下記の式が成り立つ。
f(t)×exp(jωt) ⇔ F(ω−ω
上記の式は「周波数領域でのωの移動は、時間領域でのexp(jωt)を乗算することと等価である」という定理を示している。
出力回路25は、データ復号部30が抽出した推定領域ZESTのキャリア振幅に対応する推定伝達特性{Gp,q:(p,q)∈ZEST}が抽出されて、このような抽出データをデータ復号部30に供する。
なお、伝達特性推定部20からデータ復号部30に、Z2D全領域についての推定伝達特性を出力しないのは、(p,q)空間の周辺部では、領域端部の影響により推定伝達特性に誤差が生じるためである。このような端部の影響を軽減するには、例えば、2次元領域キャリア幅nX、及び2次元領域シンボル幅nYの具体的数値として、本実施形態の値よりも更に大きな値を用いれば良い。本実施形態では、推定領域シンボル幅wYとしてwY=204なる値を用いているが、推定領域シンボル幅wYはこのような値に限定されるものではない。同様に、推定領域キャリア幅wXについても、本実施形態では、1セグメント部分受信装置の構成を考えて同セグメントに含まれるキャリア数に相当するwX=108なる値を用いたが、これについてもこのような値に限定されるものではない。例えば、伝送帯域の中央に配置された3セグメントを受信復調する受信装置の場合はwX=324とすれば良い。
図14は、上記特許文献1の図9に記載されているSP信号の伝送路伝達特性のパワースペクトラム分布を示す図である。
このパワースペクトラム分布は、2Dフーリエ変換処理が施されているので、m軸方向は時間であり、有効シンボル長Teまでの遅延時間を表している。また、n軸方向は周波数であり、シンボル送出周波数Faまでのドップラー周波数を表している。
しかしSP信号が3キャリア毎にしか重畳されていないため、有効シンボル長Teの1/3周期で伝送路伝達特性がm軸方向に繰り返されていることが確認できる。例えば、有効シンボル長Teの1/3を超えるような遅延波が存在した場合、SP信号の伝達特性は有効シンボル長Teの1/3周期に折り返される形でしか観測することはできない。よって、有効なSP信号伝達特性はm軸方向に対しTe/3区間のみである。
一方、本実施形態では、算出部21が変換部22に3キャリアインデックス毎のSP信号伝達特性{H’p,q}を供するため、変換部22の出力であるSP信号伝達特性{hm,n}のパワースペクトラム分布{|hm,n}は、図15に示されるように、m軸方向については有効シンボル長Teの1/3までの遅延時間を表している。n軸方向については、図14に示す場合と同様にシンボル送出周波数Faの周波数を表している。
以上のように、本実施形態においては、SP信号伝達特性の時間方向(m軸方向)に有効な区間であるTe/3幅に亘り伝達特性が算出されているため、推定伝達特性の精度を低下させることなく、より少ない演算処理量で推定伝達特性を算出することができる。
窓位置検出回路27は、図11に示されるように、エコープロファイル算出回路27aが、フィルタ回路23の出力である推定伝達特性{gm,n}からエコープロファイル{E}を算出し、このエコープロファイル{E}を畳み込み演算回路27bに供する。つまり、エコープロファイル算出回路27aは、エコープロファイル{E}を下記の式のように、推定伝達特性{gm,n}のシンボルインデックス(n軸)方向における電力総和を全キャリアインデックス(m軸)方向に沿って算出している。

上記算出したエコープロファイル{E}は相対的な電波受信時刻での受信電力を表したものである。なおg(m,n)は{gm,n}に相当し、E(m)は{E}に相当する。
畳み込み係数生成回路27cは、モード、ガードインターバル比と予め設定されたパラメータ群より畳み込み係数{C}を生成し、この畳み込み係数{C}を畳み込み演算回路27bに供する。畳み込み演算回路27bは、エコープロファイル{E}と畳み込み係数{C}の畳み込み演算を行って電力総和{Pg}を算出し、電力総和{Pg}をピーク検出回路27dに供する。
ピーク検出回路27dは、電力総和{Pg}が最大となる位置kを検出して、検出結果kを窓位置情報としてシンボル検波部11に出力する。またピーク検出回路27dは、その検出結果の信頼度としてその位置kにおける電力総和{Pg}も窓位置情報としてシンボル検波部11に出力する。
シンボル検波部11では窓位置制御部が窓位置検出回路27からの出力である検出位置kを受け取り、FFT窓位置の制御を行う際に用いても良い。また信頼度として出力される電力総和{Pg}を例えば電力総和{Pg}がある閾値より小さい、つまり検出位置kの結果が信頼できないと判断した場合は、窓位置の更新を停止するような制御に利用しても良い。
例として理想的な受信環境下におけるエコープロファイル{E}は、図16に示されるように遅延波を生じていない1本の信号として表される。なお矢印の長さは、エコープロファイル{E}の強度を表している。横軸は時間を表し、縦軸が受信電力を表す。
エコープロファイル{E}からISI(シンボル間干渉)が最小になるような位置の検出を行うには、ガードインターバル(以下「GI」と省略する)区間幅外での受信電力和が最小になる位置を検出すればよい。またその逆に、GI区間幅内での受信電力和が最大になる位置を検出するようにしてもよい。ここでは後者について説明を行う。
<矩形の係数で畳み込む演算例>
GI区間をTgとすると、GI区間における電力総和を算出するためにエコープロファイル{E}を畳み込む係数として畳み込み係数{C}(C(m)に相当)を以下のように設定する。
C(m)=1.0 (0≦m<Tg)
C(m)=0.0 (m<0,m≧Tg)
この畳み込み係数{C}は図17に示されるように矩形形状となる。
次にエコープロファイル{E}を係数{C}で畳み込み、GI区間での電力総和{Pg}(下式のPg(m)に相当)を全区間で算出する。

下記に畳み込み演算結果例の図18を示す。この畳み込み演算結果例では、図16に示す理想的な環境下におけるエコープロファイル{E}に対応して演算された結果(電力総和{Pg})を表している。
次にピーク検出回路27dは、GI区間での電力総和{Pg}が最大値となる位置m=kを検出し、位置検出情報として値kを出力する。またピーク検出回路27dは、検出結果の信頼度として、電力総和{Pg}を窓位置情報として同時に出力し、FFT窓位置を制御する際に利用するようにしても良い。例えば、電力総和{Pg}がある閾値より小さい、つまり検出結果が信頼できないと判断した場合は、窓位置の更新を停止するような制御を行うようにしても良い。
次に図19に示すような遅延波の生じているエコープロファイル{E}の場合に、畳み込み演算回路27bが図20に示すような矩形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図21に示すような一塊の電力総和{Pg}を算出することができる。従って図19に示されるように遅延波がGI区間Tg内に収まっている場合には、電力総和{Pg}が図21に示されるように1つの連続した集合となり、算出した電力総和{Pg}に基づいて正確に窓位置検出を行うことができる。
しかし、上記の畳み込み係数{C}の場合、エコープロファイル{E}がGI区間Tgを超えるような長遅延マルチパスが存在するような受信環境下では、GI区間Tgのみでの受信電力和を検出対象としているため、最適な窓位置を検出できない場合もある。
具体的には、図22に示すような遅延波の生じているエコープロファイル{E}の場合に、図23に示すような矩形形状のGI区間Tgの畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図24に示すような電力総和{Pg}を算出することができる。図22に示されるように遅延波がGI区間Tg内に収まっていないエコープロファイル{E}の場合には、電力総和{Pg}が図24に示されるように一塊とならず、算出した電力総和{Pg}に基づいて正確に窓位置検出を行うことができない。
<台形の係数で畳み込む演算例>
そこで、畳み込み演算回路27bは、算出されたエコープロファイル{E}を、図26に示されるようにGI区間Tg内では1とし、GI区間外では1から0へ徐々に降下するような台形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込みを行うことで電力総和{Pg}を算出するようにしても良い。
図25に示されるように遅延波が生じていないエコープロファイル{E}の場合には、畳み込み演算回路27bは、図26に示すような台形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図27に示すような電力総和{Pg}を算出することができる。図26において畳み込み係数{C}は、GI区間Tgにおいては1に設定されており、GI区間外では、その台形形状の両斜辺がGI区間幅Tgにわたり1から0となるように傾斜している。図25に示されるように遅延波が生じていない場合には、電力総和{Pg}は図27に示すように1つの連続した集合となり、ピーク検出回路27dがそのピークを捉えることができる。このため窓位置検出回路27は算出した電力総和{Pg}に基づいて窓位置検出を行うことができる。
次に図28に示されるようにGI区間Tg内に収まっている遅延波が生じているエコープロファイル{E}の場合には、畳み込み演算回路27bは、図29に示すような台形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図30に示すような一塊の電力総和{Pg}を算出することができる。図28に示されるように遅延波がGI区間Tg内に収まっているエコープロファイル{E}の場合には、電力総和{Pg}が図30に示されるように1つの連続した集合となり、ピーク検出回路27dがそのピークを捉えることができる。このため窓位置検出回路27は算出した電力総和{Pg}に基づいて窓位置検出を行うことができる。
次に図31に示されるようにGI区間Tg内に収まらない遅延波が生じているエコープロファイル{E}の場合においても、畳み込み演算回路27bは、図32に示すような台形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うと、図33に示すような一塊の電力総和{Pg}を算出することができる。図31に示されるように遅延波がGI区間Tg内に収まっていないエコープロファイル{E}の場合でも、電力総和{Pg}が図33に示されるように1つの連続した集合となり、ピーク検出回路27dがそのピークを捉えることができる。このため窓位置検出回路27は算出した電力総和{Pg}に基づいて窓位置検出を行うことができる。
このようにすると、畳み込み演算回路27bは、エコープロファイル{E}のエコースプレッド幅がGI区間幅よりも広いマルチパス受信環境下に対応可能となる。よって、GI区間Tgを超えるような長遅延波が存在するエコープロファイル{E}の場合においても適切な窓位置検出が可能である。このように傾斜幅を変更することにより、さまざまな受信環境下で最適な窓位置検出が可能になる。ここでいう傾斜幅は角度で表しても良いし、パラメータ化することにより傾斜幅を変更可能な形態を採用しても良い。
以上のように係数を矩形形状から台形形状とすることにより、図31に示すようなGI区間Tgを超える超遅延波が存在するエコープロファイル{E}の場合でも、窓位置検出回路27は最適な窓位置を検出することができる。
<矩形の係数で2回畳み込む演算例>
またこの他にも、畳み込み演算回路27bは、算出されたエコープロファイル{E}を矩形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行った後、さらにその畳み込み演算結果について矩形形状の畳み込み係数{C}を用いて畳み込み演算を行うことで電力総和{Pg}を算出するようにしても良い。
つまり畳み込み演算回路27bは、まず図22に示されるエコープロファイル{E}について図23に示す矩形形状の畳み込み係数{C}を用いた1回目の畳み込み演算を行い、上述した図24に示す電力総和{Pg}を算出する。さらに畳み込み演算回路27bは、図23に示す矩形形状の畳み込み係数{C}を用いて当該算出済の電力総和{Pg}についてもう1回畳み込み演算を行う。図23に示す矩形形状の畳みこみ係数{C}を2回畳み込むことで、図26に示す台形形状の畳みこみ係数を畳みこんだのと同等の結果が得られる。
よって図33に示されるように電力総和{Pg}が得られる。図33に示すように電力総和{Pg}が連続し、ピーク検出回路27dが当該2回目の電力総和{Pg}のピークを用いて窓位置を検出することができる。しかも畳み込み係数{C}が矩形形状である場合には、畳み込み演算回路27bは、演算量の大きくなりがちな乗算回路を用いる代わりに、シフトレジスタを用いて加減算のみで少ない演算で済ませることが可能となる。
次に、本実施形態において動作が複雑な逆変換部24の処理についてのみ具体的にフローチャートを用いて説明を行う。図34は、2D逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。逆フーリエ変換処理は逆フーリエ変換部24によって実行される。
シンボル方向逆フーリエ変換処理(S−IFFT処理とも称する)は、(p,q)空間についてシンボル方向に逆フーリエ変換を行う処理を示している(ステップS100)。キャリア方向フーリエ変換処理(C−IFFT処理とも称する)は、(p,q)空間についてキャリア方向にフーリエ変換を行う処理を示している(ステップS200)。
以下の説明においては各計算式が次のように表される。なお下記の式においては、「FFT」がフーリエ変換を施す関数を示しており、「IFFT」が逆フーリエ変換を施す関数を示している。
1.nについての1D(1次元)フーリエ変換処理
F(p,q)=FFT(f(p,n))dn
2.qについての1D(1次元)逆フーリエ変換処理
f(m,n)=IFFT(F(m,q))dq
図35は、図34に示すシンボル方向逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。なお以降の各フローチャートにおける記号「←」は左辺の変数に右辺の値や式を設定することを表している。
ステップS102では、シンボル方向カウンタ値nについて逆フーリエ変換処理を行う。当該ステップS102は、キャリア方向に2次元領域キャリア幅mX回繰り返し行われる(ステップS101,S103,S104)。
図36は、図34に示すキャリア方向フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。
ステップS300では回転因子乗算処理が実行される。この回転因子乗算処理は、繰り返し回数インデックスkとキャリアインデックスmに基づいた回転因子係数をキャリア方向に乗算する。この回転因子乗算処理の詳細については後述する。
ステップS203では、キャリアインデックスmについてフーリエ変換処理を行う。ステップS400では推定領域抽出処理が実行される。この推定領域抽出処理は推定領域の推定伝達特性を抽出している。この推定領域抽出処理は、図12で示される推定領域幅vX(図6の推定領域キャリア幅wX/3に相当)の推定伝達特性のみを抽出し、図示しないメモリに格納する。これらステップS300,S203,S400は一例として1シンボル毎に3回に亘り繰り返される(ステップS202,S204,S205)。当該フローチャートでは、2次元領域シンボル幅nYに亘り、当該キャリア方向のフーリエ変換処理が繰り返し実行されているが(ステップS201,S206,S207)、推定領域シンボル幅wYに亘り繰り返し実行されるようにしても良い。
図37は、図36に示す回転因子乗算処理の具体的な手順例を示すフローチャートである。
ステップS302では、繰り返し回数インデックスkとキャリアインデックスmに基づいて、回転因子係数の複素指数phを算出している。ステップS303では変数zが算出される。記号「&」は、例えば、その左右に記載された変数などをビット単位で論理積演算することを表している。ステップS304では、ステップS302で算出した複素指数phを用いて回転因子係数exp(ph)を乗算している。これらステップS302,S303,S304は、推定領域キャリア幅wX/2に亘り繰り返し実行される(ステップS301,S305,S306)。
図38は、図36に示す推定領域抽出処理の具体的な手順例を示すフローチャートである。なおnTはキャリア方向算出範囲パラメータを表しており、本実施形態ではnT=wX/3と設定される(ステップS401)。また対象キャリア算出変数cは、処理の対象とすべきキャリアを特定するための算出用変数を表している。
ステップS404では、変数zが設定される。ステップS405では、キャリア方向フーリエ変換毎に算出される推定伝達特性を3キャリアインデックスごとに図示しないメモリに格納している。ステップS406では、対象とすべきキャリアを3キャリア毎とするため、対象キャリア算出変数cが3インクリメントされる。
以上のようなステップS404,S405,S406が一例として3キャリア毎に−nT/2〜nT/2に亘り実行される(ステップS401,S402,S403,S407,S408)。
以上説明したように、本実施形態における受信装置1は、複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波部11(シンボル検波部)と、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定部20と、前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号部30と、を有する受信装置1であって、前記伝達特性推定部20は、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出手段21(SP伝達特性算出部)と、前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換手段22(2Dフーリエ変換回路)と、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給手段26(フィルタ係数決定回路)と、前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタ手段23(2Dフィルタ回路)と、前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成手段24(2D逆フーリエ変換回路)と、前記選択抽出されたデータ群から算出した総電力和{E}(エコープロファイル)に基づいて前記OFDM信号に対する窓位置情報を検出する窓位置検出手段27(窓位置検出回路)とを備え、前記信号検波部11は、前記窓位置検出手段27によって検出された前記窓位置情報に応じて前記OFDM信号を検波することを特徴とする。
以上説明したように、本実施形態における受信方法は、複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波ステップと、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定ステップと、前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号ステップと、を有する受信方法であって、前記伝達特性推定ステップは、前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出ステップと、前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換ステップと、前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給ステップと、前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタステップと、前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成ステップと、前記選択抽出されたデータ群から算出した総電力和{E}(エコープロファイル)に基づいて前記OFDM信号に対する窓位置検出ステップとを備え、前記信号検波ステップでは、前記窓位置検出ステップによって検出された前記窓位置情報に応じて前記OFDM信号を検波することを特徴とする。
これら受信装置1及び受信方法においては、それぞれ、一般的な方法のようにシンボルFFT変換を行う前の時間軸上のデータを用いてガードインターバル相関を利用し窓位置検出を行う代わりに、シンボルフーリエ変換を行った後の周波数軸上でのデータよりSP信号伝達特性を算出し、算出したSP信号伝達特性に基づいて窓位置検出を行っている。このようにすると、マルチパスが生じる環境下で高層ビルなどでの反射により非常に電力が小さくなっている遅延波であっても、受信信号伝達特性{gm,n}(推定伝達特性)から算出した総電力和{E}(エコープロファイル)に基づいて精度良く窓位置検出を行うことができる。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記窓位置検出手段27(窓位置検出回路)は、前記選択抽出されたデータ群に基づいて総電力和{E}(エコープロファイル)を算出する総電力和算出手段27a(プロファイル算出回路)と、前記算出された総電力和{E}を、移動平均演算係数{C}(畳み込み係数)を用いて移動平均を算出することで電力総和{Pg}を演算し、前記電力総和{Pg}に基づいて前記窓位置情報を算出する窓位置算出手段27b,27d(畳み込み演算回路、ピーク検出回路)とを備えることを特徴とする。
このようにすると、マルチパスが生じる環境下で高層ビルなどでの反射により非常に電力が小さくなっている遅延波であっても、総電力和算出手段27aが推定伝達特性{gm,n}から算出した総電力和{E}(エコープロファイル)に基づいて、窓位置検出回路27が精度良く窓位置検出を行うことができる。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記窓位置検出手段27(窓位置検出回路)は、少なくともガードインターバル比に基づいて前記移動平均演算係数{C}を生成し、前記窓位置算出手段27b,27dに対して供する係数生成手段27c(畳み込み係数生成回路)を備えることを特徴とする。
このようにすると、窓位置算出手段27b,27dは、少なくともガードインターバル比に応じて適切に生成された移動平均演算係数{C}を用いて適切な窓位置検出を精度良く行うことができる。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記係数生成手段27cは、前記移動平均演算係数{C}として、横軸をタップ長とした場合の縦軸の係数値が台形形状の係数を生成し、前記窓位置算出手段27b,27dは、前記算出された総電力和{E}を、前記台形形状の係数を用いて1回移動平均を算出することで前記電力総和{Pg}を演算することを特徴とする。
このようにすると、ガードインターバルを超える超遅延波が存在しても精度良く窓位置検出を行うことができる。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記係数生成手段27cは、前記移動平均演算係数{C}として、横軸をタップ長とした場合の縦軸の係数値が矩形形状の係数を生成し、前記窓位置算出手段27b,27dは、前記算出された総電力和{E}を前記矩形形状の係数を用いて移動平均を算出した後、さらにその算出結果を前記矩形形状の係数を用いて移動平均を算出することで前記電力総和{Pg}を演算することを特徴とする。
このようにすると、演算量を抑制しつつ、台形形状の移動平均演算係数{C}を用いる場合と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態は、上記に限られず、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
<エコープロファイルの算出方法の変形例>
上述した実施形態では、窓位置検出回路27は、一例としてフィルタ回路23からの推定伝達特性{gm,n}(受信信号伝達特性)からエコープロファイル{E}(総電力和)を算出しているがこれに限られず、エコープロファイル{E}の算出方法までの部分についてはその他の方法を採用しても良い。例えば窓位置検出回路27は、受信信号に基づいてエコープロファイル{E}を算出するようにしても良い。具体的には2次元空間上のSP信号伝達特性{Hp,q}を算出するのではなく、シンボル毎に1次元空間での{H}を算出し、その1次元空間上でのSP信号伝達特性{H}に基づいてエコープロファイル{E}を算出するようにしても良い。例えば、1次元空間上での前記SP信号伝達特性{H}に逆フーリエ変換処理を施すことで1次元フーリエ変換データを算出し、その1次元フーリエ変換データをエコープロファイル{E}としても良い。また、シンボル毎に算出した1次元フーリエ変換データを積算して、統計的な1次元フーリエ変換データを算出し、それをエコープロファイル{E}としても良い。以上、変形例においてはエコープロファイル{E}を算出する手段について限定しない。
このようにすると、マルチパスが生じる環境下で高層ビルなどでの反射により非常に電力が小さくなっている遅延波であっても、受信信号に基づいて算出した総電力和(エコープロファイル)に基づいて精度良く窓位置検出を行うことができる。
<本実施形態の変形例>
ところで、図39は、変換部22の出力であるSP信号伝達特性{hm,n}のパワースペクトラム分布{|hm,n}であり、後述する性質Aを示す図である。なお(m,n)空間はOFDMシンボル空間に相当する。
変換部22において2Dフーリエ変換処理を施して算出したSP信号伝達特性{hm,n}は、SP信号の規則的な配置により以下の性質を有する。なおSP信号伝達特性{hm,n}はh(m,n)に相当する。
h(m&(mX−1),n&(nY−1))
=h(m&(kX−1),(n+k×nY/4)&(nY−1))
×exp(−j×2π/4×(k×co4)) ・・・(1)
co4=(symco+(2<<mode))&3
k=(4−floor(((m&(mX−1)+(kX/2))/kX))&3
kX=mX/4
変数modeは伝送モードを表しており、例えばモード1のときは0、モード2のときは1、モード3のときは2である。変数symcoは、変換部22に供されるシンボル群の内、q軸原点に配置、記憶されているシンボル、すなわち図12におけるq=k−255シンボルに付随するシンボルカウント値である。関数floor(x)はx以下の最大の整数値を計算する関数である。
図39においては(m,n)空間は(−mX/2≦m<mX/2、−nY/2≦n<nY)の範囲で表現されているが、(1)式では(0≦m<mX、0≦n<nY)の範囲で定義されている。即ち、図39における(m,n)空間上でm=−1は(1)式ではm=mX−1として定義されている。
即ち、(1)式の右辺第一項目h(m&(kX−1),(n+k×nY/4)&(nY−1))は図39の領域Hのみを示している。よって、(1)式は領域HのSP信号伝達特性から(m,n)空間上の任意のSP信号伝達特性{hm,n}を容易に算出することができることが示されている。よって、(1)式は(m,n)空間上でSP信号伝達特性{hm,n}は1つの独立変数群と3つの従属変数群から成立していることを意味している。この性質を呼称として性質Aと呼ぶこととする。
要するに、図39の領域HにあたるSP信号伝達特性のみを算出するように工夫することで、さらに変換部22の演算処理量の削減を行うことが期待できる。以下に示す本実施形態の変形例は、上記性質Aを利用することで変換部22の演算処理量をさらに削減することを目的としたものである。
図40は、本実施形態の変形例による受信装置1aの構成例を示すブロック図である。本実施形態の変形例による受信装置1aは、本実施形態による受信装置1とほぼ同様の構成でありほぼ同様の動作を行う。このため本実施形態の変形例では、同一の構成及び動作については本実施形態における図1乃至図38と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
本実施形態の変形例による受信装置1aは、本実施形態による伝達特性推定部20の代わりに、当該伝達特性推定部20とほぼ同様の機能を有する伝達特性推定部20aを有する。
図41は、図40に示される伝達特性推定部20aの構成例を示すブロック図である。本実施形態の変形例による伝達特性推定部20aは、本実施形態における伝達特性推定部20とは、主として、算出部21の一部の機能が異なるとともに、変換部22の構成及び機能が異なっている。
本実施形態では、算出部21のSP伝達特性算出回路21aが、例えば3キャリアインデックス毎にSP信号の伝達特性{Hp,q}を抽出していたが、これに対して本実施形態の変形例では、SP伝達特性抽出回路21aが、例えば12キャリアインデックス毎にSP信号のみの伝達特性{Hp,q}を抽出する。
算出部21は、上記図9に示されるSP伝達特性算出回路21aが、シンボル記憶部12から供給されるキャリア振幅の中からSP信号に関するキャリア振幅のみを抽出して、これを既知の送信複素振幅値で除算する。
SP伝達特性算出回路21aは、図6に示される領域Z2D内の全ての要素(p,q)について、Sp,qがSP信号に相当する場合は、
p,q=Sp,q/Rp,q
として、当該SP信号に関する伝達特性{Hp,q}を求める。ここで、{Rp,q}は、既知であるSP信号の送出複素振幅値である。
一方、SP伝達特性算出回路21aは、SP信号以外のデータキャリア信号に対しては、
p,q=0
として、その伝達関数{Hp,q}を定める。
これによってSP伝達特性算出回路21aは、(p,q)空間上に点在するSP信号に関し、その伝達特性{Hp,q:(p,q)∈Z2D}を求めることができる。
抽出回路21bは、SP信号位置のSP信号伝達特性{Hp,q}のみを抽出し変換部22xに供する。具体的には、抽出回路21bは、図43に示されるSP信号位置のみのSP信号伝達特性を抽出し、図44に示されているようにキャリア方向に詰める形にして変換部22xに供する。
このように、変換部22xに供するSP信号伝達特性をSP信号位置のキャリアに限定することにより、変換部22xの演算処理量をさらに削減することができる。
上述のように変換部22xに供されるSP信号伝達特性{H”p,q}は、図42に示すようにOFDM空間内に配置されている。本実施形態の変形例における2Dフーリエ変換領域の範囲Z”2Dは、
−kX/2≦p<kX/2 ; k−nY<q≦k
と定義される。また推定領域Z”ESTは、
−uX/2≦p<uX/2 ; k−nY/2−wY/2<q≦k−nY/2+wY/2
と定義される。
変換部22xは、SP伝達特性算出部21から供された(p,q)空間上のSP信号伝達特性{H”p,q}について、2次元フーリエ変換を施して、これを(m,n)空間上のSP信号伝達特性{hm,n:(m,n)∈Z’TRA}に変換する。変換部22xはこれをフィルタ回路23と決定回路26に出力する。
つまり変換部22xは、図45に示される逆フーリエ変換回路22a及び乗算回路22bがキャリアインデックス方向に処理を施し、フーリエ変換回路22cがシンボルインデックス方向に処理を施す。
即ち、変換部22xに供されるSP信号伝達特性は図44に示されるようにキャリア方向に縮退され、本来図43に示されるような(p、q)空間上の重畳位置とは異なり、シンボル毎にキャリア方向にSP信号の重畳位置がずれていない。そこで、変換部22xでは前述した周波数移動定理を用いて、シンボル毎にキャリア方向に逆フーリエ変換回路22aにて逆フーリエ変換処理を施した後に、乗算回路22bにて所定の複素回転因子係数を乗算することで、逆フーリエ変換処理前の時間軸において所望の位置だけ相対的にずれた結果を算出する。
具体的に複素回転因子係数は、シンボル記憶部12より供されるシンボル毎に付随したシンボルカウント値と伝送モードに基づいて決定される。よって、複素因子係数はシンボル毎に更新され、本実施形態の場合において、その周期は4シンボルとなる。
次に、フーリエ変換回路22cにおいて、シンボル方向にフーリエ変換処理を施すことで、(m,n)空間上のSP信号伝達特性{h’m,n}を算出する。
変換部22xで算出したSP信号伝達特性{h’m,n}のパワースペクトラム分布{|h’m,n}は図46に示されるように、m軸方向については有効シンボル長Teの1/12までの遅延時間となり、n軸方向についてはシンボル送出周波数Fa分の周波数となる。また、変換部22xで算出されたSP信号伝達特性{h’m,n}は上述した性質Aの説明で用いた図39の領域Hの部分に相当する。上述した性質Aを利用すれば、変換部22xで算出したSP信号伝達特性{h’m,n}から本実施形態における変換部22で算出したSP信号伝達特性{hm,n}に容易に変換が可能である。即ち、変換部22xはSP信号伝達特性{hm,n}をフィルタ回路23、決定回路26に出力する。
よって、決定回路26、フィルタ回路23、逆変換部24、出力回路26については上記実施形態と同様の処理を行えばよい。これら決定回路26、フィルタ回路23、逆変換部24、出力回路25については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
図47は、2Dフーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。この2Dフ−リエ変換処理は変換部22xによって実施される処理を表している。2Dフ−リエ変換処理は、キャリア方向逆フーリエ変換処理(ステップS500に相当)及びシンボル方向フーリエ変換処理(ステップS600に相当)を有する。キャリア方向逆フーリエ変換処理は、図48に示されるようにシンボル方向に沿って繰り返しフーリエ変換処理(ステップS501)が実施される(ステップS502,S503)。
図49は、図47に示されるキャリア方向逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。ステップS602では、伝送モードmodeとシンボルカウント値symcoに基づいてシンボル毎のキャリア方向のずれ量sを算出する。伝送モードmodeは、例えばモード1のときは0、モード2のときは1、モード3のときは2である変数である。シンボルカウント値symcoは、変換部22xに供されるシンボル群の内、q軸原点に配置、記憶されているシンボル、すなわち図44におけるq=k−255シンボルに付随するシンボルカウント値である。ステップS603ではキャリア方向のフーリエ変換処理を施す。
ステップS605では、ステップS602で算出したずれ量sとキャリアインデックスmに基づいて、回転因子係数の複素指数phを算出する。ステップS607ではフーリエ変換処理された{H”z,q}(H”(z,q)に相当)に回転因子係数exp(ph)を乗算する。上記処理をキャリア方向にkX回繰り返し、シンボル方向にnY回繰り返し施す。
このように、本実施形態の変形例によれば、算出部21において変換部22xに供するSP信号伝達特性{Hp,q}を限定し、変換部22xにおいて演算を工夫することにより、本実施形態に比べ、推定伝達特性の精度を低下させることなく、さらに演算量を削減することができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
ISDB−T規格によるOFDMシンボルの構成を示す図である。 ISDB−T規格による伝送モード1による各変調パラメータの処置を示す図である。 本実施形態で用いられる各定数パラメータの処置を示す図である。 本実施形態による受信装置の構成例を示すブロック図である。 セグメントとキャリアインデックスとの関係を示す説明図である。 OFDMシンボル空間の構成例を示す説明図である。 OFDMシンボル空間に配置されたキャリアの属性を示す説明図である。 図1に示す伝達特性推定部の構成例を示すブロック図である。 図8に示す算出回路の構成例を示すブロック図である。 図8に示す逆変換部の具体的な構成例を示すブロック図である。 図8に示す窓位置検出回路の構成例を示すブロック図である。 OFDMシンボル空間の構成を示す説明図である。 OFDMシンボル空間に配置されたキャリアの属性を示す説明図である。 第1受信環境における(m,n)空間上のパワースペクトラム分布を示す説明図である。 2Dフーリエ変換部の出力であるSP信号伝達特性のパワースペクトラム分布を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 ある環境下でのエコープロファイルの一例を示す図である。 畳み込み係数の一例を示す図である。 畳み込み係数による畳み込み結果の一例を示す図である。 2D逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図34に示すシンボル方向逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図34に示すキャリア方向フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図36に示す回転因子乗算処理の具体的な手順例を示すフローチャートである。 図36に示す推定領域抽出処理の具体的な手順例を示すフローチャートである。 変換部の出力であるSP信号伝達特性のパワースペクトラム分布例である。 本実施形態の変形例による受信装置の構成例を示すブロック図である。 図40に示される伝達特性推定部の構成例を示すブロック図である。 OFDMシンボル空間の構成を示す説明図である。 OFDMシンボル空間に配置されたキャリアの属性を示す説明図である。 OFDMシンボル空間に配置されたキャリアの属性を示す説明図である。 2Dフーリエ変換部を示すブロック図である。 本実施形態の変形例における変換部から出力されるSP信号伝達特性のパワースペクトラム分布を示す図である。 2Dフーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図47に示されるシンボル方向フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。 図47に示されるキャリア方向逆フーリエ変換処理の手順例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 受信装置
1a 受信装置
11 シンボル検波部(信号検波部)
12 シンボル記憶部
20 伝達特性推定部
20a 伝達特性推定部
21 SP伝達特性算出部(算出手段)
21a SP伝達特性算出回路(伝達特性算出手段)
21b SP伝達特性抽出回路(伝達特性抽出手段)
22x 2次元フーリエ変換回路(変換手段)
23 2次元フィルタ回路(フィルタ手段)
24 2次元逆フーリエ変換回路(生成手段)
24a 逆フーリエ変換回路
24b 乗算回路
24c フーリエ変換回路
25 推定伝達特性出力回路
26 フィルタ係数決定回路(供給手段)
27 窓位置検出回路(窓位置検出手段)
27a エコープロファイル算出回路(総電力算出手段)
27b 畳み込み演算回路(窓位置算出手段)
27c 畳み込み係数生成回路(係数生成手段)
27d ピーク検出回路(窓位置算出手段)
30 データ復号部

Claims (10)

  1. 複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波部と、
    前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定部と、
    前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号部と、を有する受信装置であって、
    前記伝達特性推定部は、
    前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出手段と、
    前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換手段と、
    前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給手段と、
    前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタ手段と、
    前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成手段と、
    前記選択抽出されたデータ群に基づいてマルチパス電力の遅延時間分布を算出するエコープロファイル算出手段と、
    前記算出されたエコープロファイルに基づいて最適なFFT窓位置を算出する最適FFT窓位置算出手段と
    を備え、
    前記信号検波部は、
    前記最適FFT窓位置算出手段によって算出された前記最適なFFT窓位置に応じて前記OFDM信号を検波する
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1記載の受信装置において、
    前記最適FFT窓位置算出手段は、
    前記算出されたエコープロファイルに基づいて、シンボル間干渉電力を最小とするFFT窓位置を最適FFT窓位置として算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項2記載の受信装置において、
    前記最適FFT窓位置算出手段は、
    前記算出されたエコープロファイルに基づいて、複数のFFT窓位置におけるシンボル間干渉評価値を算出するシンボル間干渉評価手段を備え、
    前記算出されたシンボル間干渉評価値を最小あるいは最大とするFFT窓位置を最適FFT窓位置として算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  4. 請求項3記載の受信装置において、
    前記シンボル間干渉評価値は、前記エコープロファイル上で、
    遅延時間が前記FFT窓位置に応じて定まる区間の外であるマルチパス電力の総和であり、
    前記最適FFT窓位置算出手段は、前記シンボル間干渉評価値を最小とするFFT窓位置を最適FFT窓位置として算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  5. 請求項3記載の受信装置において、
    前記シンボル間干渉評価値は、前記エコープロファイル上で、
    遅延時間が前記FFT窓位置に応じて定まる区間の内であるマルチパス電力の総和であり、
    前記最適FFT窓位置算出手段は、前記シンボル間干渉評価値を最大とするFFT窓位置を最適FFT窓位置として算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  6. 請求項3から請求項5記載の受信装置において、
    前記シンボル間干渉評価手段は、前記算出されたエコープロファイルに対する畳み込み演算により前記シンボル間干渉評価値を算出する
    ことを特徴とする受信装置。
  7. 請求項6記載の受信装置において、
    前記畳み込み演算で用いられる係数は、
    ガードインターバル比に基づいて決定される
    ことを特徴とする受信装置。
  8. 請求項7記載の受信装置において、
    前記係数は、台形形状である
    ことを特徴とする受信装置。
  9. 請求項7記載の受信装置において、
    前記係数は、矩形形状である
    ことを特徴とする受信装置。
  10. 複数のキャリアを送信データに基づいて直交変調することにより生成した伝送シンボルを伝送単位として特定既知の複素振幅を持つパイロット信号が前記伝送シンボル内の所定のキャリアに重畳されたOFDM信号を受信し、連続する複数の前記伝送シンボルに含まれるキャリア群を検波して得た受信信号をキャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元データ領域内に配置する信号検波ステップと、
    前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に基づいて前記受信信号の各々に対する受信信号伝達特性を推定する伝達特性推定ステップと、
    前記受信信号及び前記受信信号伝達特性に基づいて前記送信データを復号するデータ復号ステップとを有する受信方法であって、
    前記伝達特性推定ステップは、
    前記2次元データ領域内に配置されたパイロット信号に対するパイロット信号伝達特性を算出する算出ステップと、
    前記パイロット信号伝達特性について2次元フーリエ変換を施して、伝送路遅延時間と伝送路変動周波数に対応した2次元空間上の2次元フーリエ変換データを生成する変換ステップと、
    前記2次元フーリエ変換データのうち特定領域内のデータ群を通過させるための2次元フィルタ窓を算出する供給ステップと、
    前記2次元フィルタ窓に基づいて確定された前記特定領域内のデータ群を選択抽出するフィルタステップと、
    前記選択抽出されたデータ群に対して2次元逆フーリエ変換を施して、キャリア周波数とシンボル時間に対応した2次元空間上の2次元逆フーリエ変換データを生成し、前記生成されたデータに基づいて前記受信信号伝達特性を生成する生成ステップと、
    前記選択抽出されたデータ群に基づいてマルチパス電力の遅延時間分布を算出するエコープロファイル算出ステップと、
    前記算出されたエコープロファイルに基づいて最適なFFT窓位置を算出する最適FFT窓位置算出ステップと
    を備え、
    前記信号検波ステップは、
    前記最適FFT窓位置算出ステップによって算出された前記最適なFFT窓位置に応じて前記OFDM信号を検波する
    ことを特徴とする受信方法。
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