JP2002261729A - Ofdm受信装置 - Google Patents

Ofdm受信装置

Info

Publication number
JP2002261729A
JP2002261729A JP2001061078A JP2001061078A JP2002261729A JP 2002261729 A JP2002261729 A JP 2002261729A JP 2001061078 A JP2001061078 A JP 2001061078A JP 2001061078 A JP2001061078 A JP 2001061078A JP 2002261729 A JP2002261729 A JP 2002261729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
filtering
filtering means
reception state
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001061078A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Akiyama
仁 秋山
Takatoshi Shirosugi
孝敏 城杉
Isao Katada
勲 方田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001061078A priority Critical patent/JP2002261729A/ja
Publication of JP2002261729A publication Critical patent/JP2002261729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】固定受信にしか対応していない適応等化方式で
は、移動受信の際に生じるフェージングの影響を受け受
信性能が低下してしまう。 【解決手段】通過帯域幅を設定可能なシンボルフィルタ
とキャリアフィルタを用い、パイロット信号伝送路応答
から受信データ信号の伝送路応答を推定し受信データ信
号の等化を行う。速度取得手段から得た受信装置の移動
速度からドップラー周波数を算出し、その算出ドップラ
ー周波数に応じてシンボルフィルタの通過帯域幅を設定
することにより、最も雑音の影響の少ないフィルタリン
グを行い受信性能の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重(OFDM(Orthogonal Frequency DivisionMultipl
ex))伝送方式を用いたデジタル放送を移動受信する受
信装置に関し、移動に伴う妨害による受信性能の悪化を
移動速度に適応した等化方式を選択することにより防
ぎ、受信性能を向上させたOFDM受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地上波デジタルテレビジョン放送
システムの研究開発・標準化が盛んであるが、欧州と日
本においては直交周波数分割多重(以下、OFDMとい
う)伝送方式が伝送方式として採用され、特に欧州にお
いては既にDVB(Digital Video Broadcasting)−T
方式が開発されており、ITU−R(International Te
lecommunication Union-Recommendation)においても標
準化が勧告され、すでに実用化に至っている。このOF
DM伝送方式は、広帯域信号を互いに直交する多数の搬
送波(以下、サブキャリアという)で伝送することによ
り、地上波テレビジョン放送において必須の伝送条件で
あるマルチパス伝搬路における耐遅延干渉特性を改善で
きる等の特徴がある。
【0003】上記OFDM伝送方式を使用した地上波デ
ジタルテレビジョン放送においては、マルチパスやフェ
ージングによる歪みが発生すると、搬送波毎にその振幅
や位相が送信側の振幅や位相と異なるものとなるので、
これらが等しくなるように歪みを受けた信号を等化する
必要がある。そこで受信データ信号の等化を行う基準信
号として、テレビジョンの映像・音声の符号データ信号
および受信装置のアプリケーションで使用されるデータ
信号以外に、送信側で周波数軸上及び時間軸上の所定位
置に振幅及び位相が既知のパイロット信号を挿入してい
る。受信側では受信信号からパイロット信号を抽出して
その振幅及び位相を既知の値と比較することにより、各
パイロット信号の伝送路応答を求めることができる。こ
のパイロット信号伝送路応答から実際のデータ信号を伝
送している領域の伝送路応答を推定し、推定した伝送路
応答に応じて受信したデータ信号の振幅及び位相の等化
を行う。日本の地上波デジタルテレビジョン放送規格に
おいては、DVB−Tと同様に、特定周波数のサブキャ
リアが全てパイロット信号であるコンティニュアルパイ
ロット(CP:Continual Pilot)信号とスキャッター
ドパイロット(SP:Scattered Pilot)信号が用いら
れている。スキャッタードパイロット信号の配置例を図
4に示す。図4において、横軸は周波数でサブキャリ
ア、縦軸は時間でOFDMシンボルを示し、黒い点がス
キャッタードパイロット信号で白い点がデータ信号を表
す。一つのOFDMシンボルにおいて12本のサブキャリ
アに対し1本の割合で配置される。さらにスキャッター
ドパイロット信号はOFDMシンボル毎に配置位置が3
本のサブキャリアずつシフトされるようになるため、時
間軸で見れば4OFDMシンボル毎に配置される。
【0004】以上説明したパイロット信号を用いて等化
を行うOFDM受信装置の従来例としては、特願平10
−38309の「信号受信装置および方法、並びに提供
媒体」(以下、特許1とする)に示される受信装置があ
る。この例に示された受信装置は、受信信号からOFD
M信号のガードインターバル長を検出し、その検出結果
に応じて等化処理を制御している。ただし等化処理の制
御において考慮されているのは検出したガードインター
バル長のみであるため、固定受信でマルチパスが存在す
る時間変動のない伝送路の場合には対応可能であるが、
移動受信において生じるフェージングを含む伝送路は一
切考慮されていない。したがって上記例は固定受信の場
合においてのみ等化処理を適応化したものであり、移動
受信に対しては対応していない。
【0005】また、テレビジョン学会誌技術報告 Vol.2
0, No53 1996 林他の「OFDM復調における適応等化
方式の検討」(以下、文献1とする)には、遅延プロフ
ァイルとドップラー周波数をパラメータとした何種類か
の信号伝送路を想定し、各伝送路における受信特性につ
いて等化方式を切り替えてシミュレーションを行った場
合の結果が示されている。この例は、最大ドップラー周
波数を伝送路特性に取り入れている点において移動受信
を考慮した適応等化の一種であると言うことができる
が、信号伝送路の遅延プロファイルと最大ドップラー周
波数はシミュレーション上で予め与えられているパラメ
ータに過ぎず、実際の受信装置が受信を行う場合、どの
ような手段を用いてそれらの値を求めるかについては一
切言及されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
OFDMを用いた地上波デジタルテレビジョン放送受信
においては、固定受信の場合にガードインターバル長に
応じて適応等化方式を採用する受信装置や、最大ドップ
ラー周波数が判明している伝送路での適応等化方式の一
例は考案されているが、最大ドップラー周波数を受信装
置自体で求め、移動受信に適応した等化方式を施す受信
装置は見当たらない。そのため従来の受信装置を用いて
移動受信を行った場合には、等化方式が固定されている
ために移動に伴い生じるフェージングの影響を受け、受
信性能が低下してしまう課題があった。
【0007】本発明は、上記の課題を解決し、受信装置
の移動速度に応じて伝送路応答補間手段を適応的に選択
することにより、伝送路応答推定時における雑音の影響
を軽減し、結果として移動受信時の受信特性を向上させ
たOFDM受信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るOFDM受信装置は以下のような構
成とする。
【0009】請求項1に記載のOFDM受信装置は、キ
ャリアおよびシンボル上にほぼ等間隔で配置してある振
幅・位相が既知のパイロット信号の伝送路応答を求める
パイロット信号伝送路応答算出手段と、フィルタリング
する通過帯域幅を可変自在に設定可能であり、前記パイ
ロット信号伝送路応答算出手段で求めたパイロット信号
伝送路応答を設定された通過帯域幅でフィルタリングす
ることによりシンボル方向の補間を行うシンボルフィル
タリング手段と、前記シンボルフィルタリング手段にお
いてシンボル方向に補間したパイロット信号伝送路応答
をさらにフィルタリングすることによりキャリア方向の
補間を行い、前記パイロット信号以外の受信データ信号
の伝送路応答を推定するキャリアフィルタリング手段
と、前記キャリアフィルタリング手段で推定した受信デ
ータ信号の伝送路応答を用い受信データ信号の等化を行
う等化手段と、受信装置の移動速度を取得する速度取得
手段と、前記速度取得手段で取得した移動速度とOFD
M信号の受信周波数からドップラー周波数を求めるドッ
プラー周波数算出手段と、前記算出したドップラー周波
数に応じて前記シンボルフィルタリング手段の通過帯域
幅を設定する制御手段とから構成される。
【0010】前記制御手段は、前記ドップラー周波数算
出手段で算出したドップラー周波数に応じて前記シンボ
ルフィルタリング手段の通過帯域幅を設定する制御を行
うことにより、最もノイズの影響の少ないフィルタリン
グが可能になり、受信性能の向上を図ることが出来る。
【0011】請求項2に記載のOFDM用受信装置にお
いて、前記パイロット信号の伝送路応答を求めるパイロ
ット信号伝送路応答算出手段と、前記パイロット信号伝
送路応答算出手段で算出したパイロット信号伝送路応答
をフィルタリングすることによりキャリア方向の補間を
行うキャリアフィルタリング手段と、フィルタリングす
る通過帯域幅を可変自在に設定可能であり、前記キャリ
アフィルタリング手段においてキャリア方向に補間した
パイロット信号伝送路応答を設定された通過帯域でフィ
ルタリングすることによりシンボル方向の補間を行うシ
ンボルフィルタリング手段と、前記シンボルフィルタリ
ング手段で推定した受信データ信号の伝送路応答を用い
受信データ信号の等化を行う等化手段と、受信装置の移
動速度を取得する速度取得手段と、前記速度取得手段で
取得した移動速度とOFDM信号の受信周波数から最大
ドップラー周波数を求めるドップラー周波数算出手段
と、前記シンボルフィルタリング手段の通過帯域幅を設
定する制御手段とから構成され、前記制御手段は、前記
ドップラー周波数算出手段で算出した最大ドップラー周
波数に応じて前記シンボルフィルタリング手段の通過帯
域幅を設定することを特徴とする。
【0012】請求項3に記載のOFDM受信装置は、前
記パイロット信号の伝送路応答を求めるパイロット信号
伝送路応答算出手段と、フィルタリングする通過帯域幅
を可変自在に設定可能であり、前記パイロット信号伝送
路応答算出手段で算出したパイロット信号伝送路応答を
フィルタリングすることにより受信データ信号の伝送路
応答を推定する二次元フィルタリング手段と、前記二次
元フィルタリング手段で推定した受信データ信号の伝送
路応答を用い受信データ信号の等化を行う等化手段と、
受信装置の移動速度を取得する速度取得手段と、前記速
度取得手段で取得した移動速度とOFDM信号の受信周
波数から最大ドップラー周波数を求めるドップラー周波
数算出手段と、前記二次元フィルタリング手段の通過帯
域幅を設定する制御手段とから構成され、前記制御手段
は、前記ドップラー周波数算出手段で算出した最大ドッ
プラー周波数に応じて前記二次元フィルタリング手段の
シンボル方向の通過帯域幅を設定する制御を行うことを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の第1の実施形態とするO
FDM用受信装置の構成を示すブロック図である。10
0はチューナ、101はA/D変換手段、102はFF
T手段、103はデータ信号抽出手段、104は複素除
算手段、105はパイロット信号抽出手段、106はパ
イロット信号発生手段、107は複素除算手段、108
はシンボルフィルタ、109はキャリアフィルタ、11
0は受信装置移動速度取得手段、111はドップラー周
波数算出手段、112は制御手段である。
【0015】以下では、図4に示すパイロット信号配置
を例に取り説明する。日本の地上波デジタルテレビジョ
ン放送におけるパイロット信号のうち、スキャッタード
パイロット信号の配置を図4に示す。横軸は周波数軸で
サブキャリア、縦軸は時間軸でOFDMシンボルであ
り、lは受信シンボル番号、kはサブキャリア番号を表
す。また黒い点がSP、白い点がデータ信号を伝送する
サブキャリアを示している。各OFDMシンボルにおい
ては、12サブキャリアに一つスキャッタードパイロッ
ト信号が配置され、同一周波数のサブキャリアにおいて
は、4シンボルに一つスキャッタードパイロット信号が
配置されている様子が示されている。
【0016】図1において、チューナ100に供給され
るOFDM信号は制御手段112により受信周波数λを
指定しベースバンド信号に変換され、A/D変換手段1
01に供給される。なおベースバンド信号に変換せずI
F信号のままA/D変換手段101に供給する構成とし
てもよい。供給された受信OFDM信号はA/D変換手
段101によって2値デジタル信号となってFFT手段
102に供給され、FFT手段102において周波数領
域の信号に変換される。ここで第l番目のシンボルの第
k番目のサブキャリアを用いて伝送する信号をX(l,
k)、この信号に作用する伝送路特性をH(l,k)、
受信装置で受信される信号をY(l、k)とする。受信
OFDM信号Y(l,k)は、データ信号抽出手段10
3およびパイロット信号抽出手段105とに供給され
る。データ信号抽出手段103は受信OFDM信号Y
(l,k)から受信データ信号Y(l,kd )(ここ
で、kdはデータ信号のサブキャリア番号)を抽出し、
複素除算手段104に供給する。同様にパイロット信号
抽出手段105は受信OFDM信号Y(l,k)から受
信パイロット信号Y(l,kp )(ここで、kp はパイ
ロット信号のサブキャリア番号)を抽出し、複素除算手
段107に供給する。
【0017】パイロット信号発生手段106は、送信側
と同じ振幅・位相を持つパイロット信号X(l,kp )
を発生するもので、このパイロット信号は複素除算手段
107に供給され、受信パイロット信号Y(l,kp )
の除算に使用される。すなわち、パイロット信号は既知
の複素振幅X(l,kp )を持つため、パイロット信号
発生手段106からのX(l,kp )で、受信パイロッ
ト信号Y(l,kp )を除算することで受信パイロット
信号の伝送路応答を以下の式で求めることができる。
【0018】 H(l,kp )=Y(l,kp )/X(l,kp ) (1) この伝送路応答H(l,kp )は、まずシンボルフィル
タ108においてOFDMシンボル方向に補間され、続
いてキャリアフィルタ109によりサブキャリア方向の
補間が行われ、受信データ信号Y(l,kd )に作用す
る伝送路応答H(l,kd )が求められる。これを式で
表すと以下のようになる。
【0019】 H(l,kd)=H(l,kp)*Gs(l)*Gc(k) (2) ここで、Gs(l)はシンボルフィルタ,Gc(k)は
キャリアフィルタであり、*は畳み込み演算を示す。こ
の伝送路応答H(l,kd )は複素除算手段104に供
給され、複素除算手段104は受信データ信号Y(l,
kd )をシンボルフィルタ108およびキャリアフィル
タ109で得られた伝送路応答H(l,kd )で除算す
ることで、等化後のデータX(l,kd )を得るもので
ある。
【0020】実際の受信においては、伝送路において雑
音成分が付加されるのでそのことを考慮しなければなら
ない。第l番目のシンボルの第k番目のサブキャリアを
用いて伝送する信号に対する雑音をN(l,k)とする
と、雑音を含む受信信号Yn(l,k)に対し以下の式
が成り立つ。
【0021】 Yn(l,k)=X(l,k)・H(l,k)+N(l,k) (3) したがって雑音を含む受信パイロット信号の伝送路特性
Hn(l,kp)は以下の式のように表される。
【0022】 Hn(l,kp)=Yn(l,kp)/X(l,kp) =H(l,kp)+N(l,kp)/X(l,kp) (4) このHn(l,kp)に対しシンボルフィルタ108お
よびキャリアフィルタ109で補間が行われると以下の
式のようになり、雑音を含むデータ信号に作用する伝送
路応答Hn(l,kd)を求めることになる。
【0023】 Hn(l,kd)=Hn(l,kp)*Gs(l)*Gc(k) =H(l,kp)*Gs(l)*Gc(k)+{N(l,kp)/X(l,k p)}*Gs(l)*Gc(k) (5) 図4に示した、時間軸方向と周波数軸方向に離散的に配
列されたスキャッタードパイロット信号を二次元フーリ
エ変換し、そのサンプル点を求めたものを図5に示す。
横軸は時間軸、縦軸は周波数軸であり、図中のt1はO
FDM有効シンボル長を,f1はOFDM有効シンボル
とガードインターバルを加算したOFDMシンボルの周
波数を示す。また範囲51はパイロット信号のサンプル
点50から補間される領域である。この範囲51の大き
さは時間軸でOFDM有効シンボル長の1/3、周波数
軸でOFDMシンボル周波数の1/4となり、ナイキス
トのサンプリング定理を満たす最も広帯域なフィルタの
特性を示す。したがって、パイロット信号伝送路応答H
(l,kp)の帯域が範囲51全体に広がっている場合
は、範囲51を通過帯域とする二次元フィルタを使用し
て補間を行い、データ信号伝送路応答H(l,kd)を
求めればよい。すなわち、図1におけるシンボルフィル
タ108の通過帯域はOFDMシンボル周波数の1/
4、キャリアフィルタ109の通過帯域はOFDM有効
シンボル長の1/3とする。
【0024】しかし、実際のパイロット信号伝送路応答
H(l、kp)は上記帯域全体に広がっているとは限ら
ず、OFDMシンボル周波数の1/4より帯域が狭いこ
とがある。それに対し雑音成分N(l,kp)が周波数
成分一定であるとすると、パイロット信号伝送路応答H
(l,kp)の帯域成分だけを通過させ、雑音成分によ
る伝送路応答の誤差N(l,kp)/X(l,kp)の
影響を小さくすることが、(5)式より可能であること
がわかる。すなわちより狭いH(l,kp)の帯域をG
s(l)*Gc(k)で削減することなく取り出し,広
いN(l,kp)/X(l,kp)の帯域を削減すれ
ば、雑音を含むデータ信号伝送路応答Hn(l,kd)
中のN(l,kp)/X(l,kp)*Gs(l)*G
c(k)成分が小さくなり,推定精度が向上する。その
結果として等化後の受信データ信号X(l,kd )の精
度を向上させることが可能である。ちなみにパイロット
信号伝送路応答H(l、kp)の帯域より狭い通過帯域
を持つシンボルフィルタ108およびキャリアフィルタ
109を使用すると、推定したデータ信号伝送路応答H
(l、kd)の精度は悪化し受信性能は低下する。
【0025】ここで、伝送路応答H(l,k)の二次元
フーリエ変換をh(f,τ)と定義すると,h(f,
τ)は遅延−ドップラースペクトル特性であり、τ0を
定数とするとh(f,τ0)は遅延時間τ0の信号に対す
るドップラースペクトラムを表し、f0を定数とすると
h(f0,τ)は周波数偏移f0の信号に対する遅延プロ
ファイルを表す。このときτ―f領域において、h
(f,τ)はf方向には最大ドップラー周波数をfdとす
ると −fd<f<fdの範囲に存在する。またh(f,
τ)はτ方向には最大遅延時間をτmとすると0<τ<
τmの範囲に存在する。
【0026】したがって、パイロット信号伝送路応答H
(l、kp)に対しても、ドップラースペクトラムを全
て通過させるためにシンボルフィルタ108の通過帯域
を−fd<f<fdとし、遅延プロファイルを全て通過
させるためにキャリアフィルタ109の通過帯域を0<
τ<τmとしたものが、データ信号伝送路応答H(l,
kd)を求める理想的なフィルタとなる。遅延プロファ
イルを求める方法は例えば前記特許1があり、求めた遅
延プロファイルに応じてキャリアフィルタ109の通過
帯域を制御すればよい。
【0027】ここで、本発明においては、最大ドップラ
ー周波数を求めるために,速度取得手段110において
受信装置の移動速度vを取得する。速度取得手段は、例
えば自動車搭載の受信装置であれば、自動車の速度取得
手段から現在速度情報を取得すればよい。速度取得手段
110で取得した移動速度はドップラー周波数算出手段
111に供給され、以下の式によりドップラー周波数f
dを求める。
【0028】fd=v・cosθ/λ (6) ここで、θは受信装置の移動方向とOFDM伝送波到来
方向との角度、λは受信周波数である。制御手段112
がチューナ100の受信周波数を制御するために使用し
ているので制御手段112よりλの情報を取得する。ま
た通常θは不明であるので、式(6)の最大値であるf
dm=v/λを最大ドップラー周波数として制御手段1
12に供給する。なお例えば受信装置と送信局の位置情
報を取得し、それをもとに角度θを求めてドップラー周
波数を求めるようにすれば、ドップラー周波数が実際の
パイロット信号伝送路応答H(l、kp)により近くな
り、より精度の高い等化を行うことができる。
【0029】制御手段112は、ドップラー周波数算出
手段111より供給されるドップラー周波数に基づき、
シンボルフィルタ108の通過帯域を制御する。例えば
受信装置が停止しておりv=0であればドップラー周波
数fdも0となるため、他の妨害がないとすればパイロ
ット信号伝送路応答H(l、kp)のドップラースペク
トラムは0となる。したがってシンボルフィルタ108
の通過帯域を最も小さくすればよい。また受信装置の移
動速度vが大きくなればドップラー周波数fdが大きく
なり、パイロット信号伝送路応答H(l、kp)のドッ
プラースペクトラムも大きくなる。したがってシンボル
フィルタ108の通過帯域をより大きくするように制御
すればよい。
【0030】パイロット信号伝送路応答を補間するシン
ボルフィルタ108はどのような構成をとってもよい。
シンボルフィルタ108の構成例を図2に示す。図2に
おいて21は増幅手段,22は信号の加算手段、23は
信号を1シンボル遅延させる遅延手段,24は増幅手段
である。ここで増幅手段21の増幅率をαとすると、増
幅手段24の増幅率は1−αである。図2に示したシン
ボルフィルタではαを制御することによりフィルタの通
過特性を制御することができる。例えばシンボル軸方向
で前値ホールドによる補間を行う場合は,パイロット信
号X(l,kp)に作用する伝送路特性H(l,kp)
に対してのみαを乗じ、その他のデータ信号の場合は0
を乗ずる。このときある周波数のサブキャリアに着目す
ると、このシンボルフィルタはパイロット信号が伝送さ
れてきた場合にのみフィルタ出力値を更新し,次のパイ
ロット信号を受信するまでは同じ出力値をホールドする
ことになる。また補間方法は別に前値ホールドに限る必
要はなく,直線補間など他の手法を用いても何ら問題は
ない。
【0031】図2に示したシンボルフィルタにおいて、
上記説明した前値ホールドによるαの値を変更した場合
の通過特性の概念例を図3に示す。横軸はOFDM信号
のシンボル長の逆数で正規化した周波数、縦軸がフィル
タの利得である。31で示した特性がαが最も大きい場
合で、通過帯域も最も広い。特性32、特性33、特性
34の順番でαは小さくなり,通過帯域は狭くなってい
く。したがって受信装置の移動速度vが最も小さい場合
には通過帯域の狭い特性34を選択し、速度が上がるに
つれて特性33,32次いで31を選択するように制御
すればよい。またこの場合でも増幅率αはステップ上に
変える必要は必ずしもなく、速度vの増加に応じて連続
的に増幅率αを大きくしていくように制御してもよい。
【0032】図6に本発明の第二の実施形態であるOF
DM受信装置のブロック図を示し、以下動作について説
明する。100はチューナ、101はA/D変換手段、
102はFFT手段、103はデータ信号抽出手段、1
04は複素除算手段、105はパイロット信号抽出手
段、106はパイロット信号発生手段、107は複素除
算手段、108はシンボルフィルタ、109はキャリア
フィルタ、110は受信装置移動速度取得手段、111
はドップラー周波数算出手段であり、これらの動作は既
に説明した図1における受信装置の例と同様である。1
14は制御手段、113は受信データ信号の受信状態監
視手段である。
【0033】受信状態監視手段113は、等化後の受信
データX(l,kd )の受信状態を監視し、受信状態が
許容範囲にあるか判定する。受信データの受信状態を監
視するには、受信データ信号の等化後における複素信号
の信号点配置状態、誤り訂正前の誤り率、誤り訂正後の
誤り率など、どのような値および手段を用いてもよい。
一般的には、誤り訂正後のデータに誤りが発生している
場合は復号後のテレビジョン映像および音声に影響が現
れるため、この場合に受信許容範囲外とみなすことが考
えられる。
【0034】受信状態監視手段113で判定した受信状
態は、制御手段114に供給される。図1の制御手段1
12と同様に、制御装置114はドップラー周波数算出
手段111で算出したドップラー周波数に応じてシンボ
ルフィルタ108の通過帯域を制御している。しかし、
式(6)で示したように、受信装置移動方向とOFDM
伝送波到来方向との角度θが不明の場合には、実際の伝
送路応答のドップラー周波数、すなわちパイロット信号
伝送路応答H(l、kp)の帯域と、ドップラー周波数
算出手段111で求めたドップラー周波数fdに差が現
れる。言い換えるとθ=0°および180°の場合以外
では、実際のパイロット信号伝送路応答H(l、kp)
の帯域は、ドップラー周波数算出手段111で求めたド
ップラー周波数fdより小さくなり、θ=90°および
270°では0になってしまう。この場合においては、
実際のパイロット信号伝送路応答H(l、kp)に対応
させ、シンボルフィルタ108の通過帯域をより狭くし
た方がより正確なデータ信号伝送路応答Hn(l、k
d)を推定可能である。したがって、受信状態監視手段
113で受信状態が許容範囲外であると判定された場
合、角度θが要因で実際のパイロット信号伝送路応答H
(l、kp)帯域が狭くなっているのならば、制御手段
112がシンボルフィルタ108の通過帯域をより狭く
するよう制御することによって、雑音の影響が低減され
受信状態が良好になる。
【0035】以上説明した制御によっても受信状態監視
手段113で監視する受信状態が許容範囲外であるなら
ば、実際のパイロット信号伝送路応答Hn(l、kd)
の帯域がもっと狭い場合が考えられる。この場合は受信
状態が許容範囲になるまで、制御手段112によりシン
ボルフィルタ108の通過帯域を狭くするように制御す
ればよい。この制御方法の詳細について図7を用いて説
明する。開始ステップ70から受信装置が制御を開始し
たとすると、まずステップ71において受信機の移動速
度および受信周波数からドップラー周波数を算出し、算
出したドップラー周波数に基づきステップ72でシンボ
ルフィルタ108の通過帯域を制御する。続いてステッ
プ73で受信信号の受信状態情報を取得し、ステップ7
4において受信状態が許容範囲内であるかの判定を行
う。受信状態が許容範囲であると判定されたならば、ド
ップラー周波数を算出するステップ71に戻る。この制
御動作を繰り返すことにより、移動速度の変動によりド
ップラー周波数が変動した場合にそれに追従してシンボ
ルフィルタ108の通過帯域が制御される。またステッ
プ74において受信状態が許容範囲外と判定された場合
は、角度θが要因で実際のパイロット信号伝送路応答H
(l、kp)帯域が狭くなっているとみなし、ステップ
75に進みシンボルフィルタ108の通過帯域をより狭
くする。その後はステップ73に戻って再び受信状態情
報を取得し、受信状態が許容範囲内になるまでシンボル
フィルタ108の通過帯域を狭くするよう制御を行う。
【0036】図7に示した制御方法の使用時において、
受信状態が悪化した原因が角度θでない場合には、シン
ボルフィルタ108の通過帯域を実際のパイロット信号
伝送路応答H(l、kp)帯域より狭くしてしまい、結
果として受信性能が悪化してしまう場合がある。この問
題に対応した制御方法を図8に示し、以下その制御方法
について説明する。
【0037】図8において、ステップ70からステップ
74までは図7を用いて説明した動作と同様であり、ス
テップ74において受信状態が許容範囲内であると判定
された場合には、ドップラー周波数を算出するステップ
71に戻る。ステップ74において受信状態が許容範囲
外であると判定された場合には、ステップ80に進みシ
ンボルフィルタ108の通過帯域を変更する前と比較し
て受信性能が向上したかを判定する。このために制御手
段114はシンボルフィルタ通過帯域を変更する時に、
変更前の受信状態を記憶しておく。
【0038】ステップ80で受信状態が向上したと判定
された場合はステップ81に進み、シンボルフィルタ1
08の通過帯域をどのように変更したか判定する。通過
帯域を狭くしたと判定した場合にはステップ75に進
み、さらにシンボルフィルタ108の通過帯域を狭くす
るよう制御を行う。逆にステップ81において通過帯域
を広くしたと判定した場合にはステップ85に進み、さ
らにシンボルフィルタ108の通過帯域を広くするよう
制御を行う。
【0039】ステップ80で受信状態が悪化したと判定
された場合はステップ82に進み、ステップ81と同様
にシンボルフィルタ108の通過帯域をどのように変更
したか判定する。通過帯域を広くしたと判定した場合に
はステップ75に進み、前回の制御と逆にシンボルフィ
ルタ108の通過帯域を狭くするよう制御を行い、通過
帯域を狭くしたと判定した場合にはステップ85に進
み、前回の制御と逆にシンボルフィルタ108の通過帯
域を広くするよう制御を行う。ステップ75およびステ
ップ85でシンボルフィルタ108の通過帯域を変更し
た後は共にステップ73に戻り、受信状態を取得して受
信状態が許容範囲内になるまで以上説明した制御を繰り
返す。
【0040】以上説明した通り、図8に示した制御方法
を用いれば、シンボルフィルタ108の通過帯域の変更
により受信性能が悪化することを防ぎ、実際のパイロッ
ト信号伝送路応答H(l、kp)帯域に適応した等化を
行うことによって、受信性能を向上させることができ
る。
【0041】なお、図1および図6の受信装置の例で
は、伝送路応答の補間をシンボルフィルタ、キャリアフ
ィルタの順番で行っているが、必ずしもこの順番である
必要は無く、キャリアフィルタ、シンボルフィルタの順
番としてもよい。また二つのフィルタの組み合わせに換
えて、シンボルフィルタとキャリアフィルタにあたる単
一の二次元フィルタとして実現し、ドップラー周波数に
応じてシンボル方向の通過帯域を制御するような構成と
しても同じような効果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信装置の移動速度を取得し、その速度からドップラー
周波数を求め、ドップラー周波数が0の場合に最もシン
ボルフィルタの通過帯域を小さくし、ドップラー周波数
が大きくなればシンボルフィルタの通過帯域を大きくす
るように制御することによって、データ信号等化用の伝
送路応答を求める際に雑音の影響を低減することがで
き、結果として移動受信における受信性能を向上させた
OFDM受信装置を提供することができる。
【0043】また、図6に示した構成例においては、受
信状態を監視して受信状態が許容範囲外であるときはシ
ンボルフィルタの通過帯域を小さくする制御を行うこと
により、受信装置移動方向とOFDM伝送波到来方向と
の角度θが変動している場合にも対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFDM受信装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】シンボルフィルタの構成を示す図である。
【図3】シンボルフィルタの特性を示す図である。
【図4】OFDM伝送波中のパイロット信号の配置を示
す図である。
【図5】パイロット信号から補間した伝送路特性を内挿
する範囲を示す図である。
【図6】本発明に係るOFDM受信装置の別の構成を示
すブロック図である。
【図7】シンボルフィルタ通過帯域の制御方法を示す図
である。
【図8】シンボルフィルタ通過帯域の別の制御方法を示
す図である。
【符号の説明】
100…チューナ、101…A/D変換手段、102…
FFT手段、103…データ信号抽出手段、104…複
素除算手段、105…パイロット信号抽出手段、106
…パイロット信号発生手段、107…複素除算手段、1
08…シンボルフィルタ、109…キャリアフィルタ、
110…受信装置移動速度取得手段、111…ドップラ
ー周波数算出手段、112…制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 方田 勲 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 5C025 AA11 BA25 BA30 DA01 DA07 5K022 DD01 DD18 DD33 DD43 5K046 AA05 EE06 EE42 EE43 EE56

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振幅、位相が既知であるパイロット信号が
    キャリアおよびシンボル上にほぼ等間隔で配置してある
    OFDM信号の受信を移動状態で行うOFDM用受信装
    置において、 前記パイロット信号の伝送路応答を求めるパイロット信
    号伝送路応答算出手段と、 前記パイロット信号伝送路応答算出手段で求めたパイロ
    ット信号伝送路応答を設定された通過帯域幅でフィルタ
    リングし、受信データ信号の伝送路応答を推定するフィ
    ルタリング手段と、 前記フィルタリング手段で推定した受信データ信号の伝
    送路応答を用いて受信データ信号の等化を行う等化手段
    と受信装置の移動速度を取得する速度取得手段と、 前記速度取得手段で取得した移動速度とOFDM信号の
    受信周波数からドップラー周波数を求めるドップラー周
    波数算出手段と、 前記ドップラー周波数算出手段で算出した最大ドップラ
    ー周波数に応じて前記フィルタリング手段の通過帯域幅
    を設定する制御手段を備えることを特徴とするOFDM
    受信装置。
  2. 【請求項2】前記フィルタリング手段は、 フィルタリングする通過帯域幅を可変自在に設定可能で
    あり、シンボル方向の補間を行うシンボルフィルタリン
    グ手段と、 前記シンボルフィルタリング手段で、シンボル方向に補
    間したパイロット信号伝送路応答をさらにフィルタリン
    グすることによりキャリア方向の補間を行い、前記パイ
    ロット信号以外の受信データ信号の伝送路応答を推定す
    るキャリアフィルタリング手段を備え、 前記制御手段は、前記シンボルフィルタリング手段の通
    過帯域幅を設定することを特徴とする請求項1に記載の
    OFDM受信装置。
  3. 【請求項3】前記フィルタリング手段は、 キャリア方向の補間を行うキャリアフィルタリング手段
    と、 フィルタリングする通過帯域幅を可変自在に設定可能で
    あり、前記キャリアフィルタリング手段で、キャリア方
    向に補間したパイロット信号伝送路応答を設定された通
    過帯域でフィルタリングすることによりシンボル方向の
    補間を行い、前記パイロット信号以外の受信データ信号
    の伝送路応答を推定するシンボルフィルタリング手段を
    備え、 前記制御手段は、前記シンボルフィルタリング手段の通
    過帯域幅を設定することを特徴とする請求項1に記載の
    OFDM受信装置。
  4. 【請求項4】前記フィルタリング手段は、 フィルタリングする通過帯域幅を可変自在に設定可能で
    あり、前記パイロット信号伝送路応答算出手段で算出し
    たパイロット信号伝送路応答をフィルタリングすること
    により受信データ信号の伝送路応答を推定する二次元フ
    ィルタリング手段であり、 前記制御手段は、前記二次元フィルタリング手段のシン
    ボル方向の通過帯域幅を設定することを特徴とする請求
    項1に記載のOFDM受信装置。
  5. 【請求項5】受信装置の移動速度が0である場合、前記
    制御手段は、前記シンボルフィルタリング手段の通過帯
    域幅または前記二次元フィルタリング手段のシンボル方
    向の通過帯域幅を最も狭帯域に設定し、受信装置の移動
    速度が増加するにしたがって、前記シンボルフィルタリ
    ング手段の通過帯域幅または前記二次元フィルタリング
    手段のシンボル方向の通過帯域幅を広帯域に制御するこ
    とを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のO
    FDM受信装置。
  6. 【請求項6】受信データ信号の受信状態を監視する受信
    状態監視手段を有し、 前記制御手段は、受信したデータ信号の受信状態が許容
    範囲より悪化した場合には、前記シンボルフィルタリン
    グ手段の通過帯域幅または前記二次元フィルタリング手
    段のシンボル方向の通過帯域幅の設定を変更する制御
    を、前記受信状態監視手段で取得した受信データ信号の
    受信状態が許容範囲になるまで行うことを特徴とする請
    求項2ないし4のいずれかに記載のOFDM受信装置。
  7. 【請求項7】受信装置の移動方向とOFDM信号の到来
    方向との角度を算出する受信角度算出手段を有し、 前記ドップラー周波数算出手段は、前記速度取得手段で
    取得した移動速度とOFDM信号の受信周波数と前記受
    信角度算出手段で算出した受信角度からドップラー周波
    数を求めることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載のOFDM受信装置。
  8. 【請求項8】受信データ信号の受信状態を監視する受信
    状態監視手段と、 前記シンボルフィルタリング手段の通過帯域幅または前
    記二次元フィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域
    幅の設定を変更する場合に設定変更前の受信状態情報を
    記憶する記憶手段を有し、 前記制御手段は、設定変更前と設定変更後の受信状態情
    報を比較して、より受信状態が良好になるように前記シ
    ンボルフィルタリング手段の通過帯域幅または前記二次
    元フィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域幅の設
    定を変更することを特徴とした請求項2ないし4のいず
    れかに記載のOFDM受信装置。
  9. 【請求項9】請求項6に記載のOFDM受信装置におけ
    る制御方法において、 前記ドップラー周波数を求めるドップラー周波数算出ス
    テップと、 前記ドップラー周波数に基づき前記シンボルフィルタリ
    ング手段の通過帯域幅または前記二次元フィルタリング
    手段のシンボル方向の通過帯域幅を決定し制御するシン
    ボルフィルタリング制御ステップと、 受信データ信号の受信状態情報を取得する受信状態情報
    取得ステップと、 前記取得した受信状態情報が許容範囲であるかを判定す
    る受信状態判定ステップと、 前記シンボルフィルタリング手段の通過帯域幅または前
    記二次元フィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域
    幅をより狭く制御するシンボルフィルタリング狭帯域化
    ステップを備え、 前記受信状態判定ステップにおいて許容範囲内であると
    判定された場合は前記ドップラー周波数算出ステップに
    戻り、 前記受信状態判定ステップにおいて許容範囲外であると
    判定された場合は前記シンボルフィルタリング狭帯域化
    ステップに進み、 前記シンボルフィルタリング狭帯域化ステップで狭帯域
    化を行った後は前記受信状態情報取得ステップに戻るよ
    うに制御することを特徴とする制御方法。
  10. 【請求項10】請求項8に記載のOFDM受信装置にお
    ける制御方法において、 前記ドップラー周波数を求めるドップラー周波数算出ス
    テップと、 前記ドップラー周波数に基づき前記シンボルフィルタリ
    ング手段の通過帯域幅または前記二次元フィルタリング
    手段のシンボル方向の通過帯域幅を決定し制御するシン
    ボルフィルタリング制御ステップと、 受信データ信号の受信状態情報を取得する受信状態情報
    取得ステップと、 前記取得した受信状態情報が許容範囲であるかを判定す
    る受信状態判定ステップと、 前記シンボルフィルタリング手段の通過帯域幅または前
    記二次元フィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域
    幅の設定変更以前の受信状態情報と現在の受信状態情報
    を比較する受信状態比較ステップと、 前記シンボルフィルタリング手段の通過帯域幅または前
    記二次元フィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域
    幅を前回の設定変更時にどのように変更したか判定する
    第一の設定方向判定ステップと、 前記シンボルフィルタリング手段の通過帯域幅または前
    記二次元フィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域
    幅を前回の設定変更時にどのように変更したか判定する
    第二の設定方向判定ステップと、 前記シンボルフィルタリング手段の通過帯域幅または前
    記二次元フィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域
    幅をより狭く制御するシンボルフィルタリング狭帯域化
    ステップと、 前記シンボルフィルタリング手段の通過帯域幅または前
    記二次元フィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域
    幅をより広く制御するシンボルフィルタリング広帯域化
    ステップを備え、 前記受信状態判定ステップにおいて許容範囲内であると
    判定された場合は前記ドップラー周波数算出ステップに
    戻り、 前記受信状態判定ステップにおいて許容範囲外であると
    判定された場合は前記受信状態比較ステップに進み、 前記受信状態比較ステップにおいて現在の受信状態のほ
    うが良好であると判定した場合は前記第一の設定方向判
    定ステップに進み、 前記受信状態比較ステップにおいて現在の受信状態のほ
    うが劣悪であると判定した場合は前記第二の設定方向判
    定ステップに進み、 前記第一の設定方向判定ステップにおいて、前記シンボ
    ルフィルタリング手段の通過帯域幅または前記二次元フ
    ィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域幅を狭帯域
    化したと判定した場合は前記シンボルフィルタリング狭
    帯域化ステップに進み、 前記第一の設定方向判定ステップにおいて、前記シンボ
    ルフィルタリング手段の通過帯域幅または前記二次元フ
    ィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域幅を広帯域
    化したと判定した場合は前記シンボルフィルタリング広
    帯域化ステップに進み、 前記第二の設定方向判定ステップにおいて、前記シンボ
    ルフィルタリング手段の通過帯域幅または前記二次元フ
    ィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域幅を狭帯域
    化したと判定した場合は前記シンボルフィルタリング広
    帯域化ステップに進み、 前記第二の設定方向判定ステップにおいて、前記シンボ
    ルフィルタリング手段の通過帯域幅または前記二次元フ
    ィルタリング手段のシンボル方向の通過帯域幅を広帯域
    化したと判定した場合は前記シンボルフィルタリング狭
    帯域化ステップに進み、 前記シンボルフィルタリング狭帯域化ステップで狭帯域
    化を行った後は前記受信状態情報取得ステップに戻り、 前記シンボルフィルタリング広帯域化ステップで広帯域
    化を行った後は前記受信状態情報取得ステップに戻るよ
    うに制御することを特徴とする制御方法。
JP2001061078A 2001-03-06 2001-03-06 Ofdm受信装置 Pending JP2002261729A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001061078A JP2002261729A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 Ofdm受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001061078A JP2002261729A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 Ofdm受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002261729A true JP2002261729A (ja) 2002-09-13

Family

ID=18920425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001061078A Pending JP2002261729A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 Ofdm受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002261729A (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004100413A1 (ja) * 2003-05-12 2004-11-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 復調装置及び復調方法
JP2005312027A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Sony United Kingdom Ltd 受信機
JP2006140987A (ja) * 2004-10-12 2006-06-01 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 受信装置
JP2007096626A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Hitachi Kokusai Electric Inc 伝送装置の時間内挿制御方法
JP2007511942A (ja) * 2003-11-13 2007-05-10 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 適応補間によるチャネル推定
JP2007274217A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Sharp Corp Ofdm復調装置、ofdm復調方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2008017124A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Sharp Corp デジタル受信装置、その制御方法、デジタル受信装置用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
WO2008023539A1 (fr) * 2006-08-21 2008-02-28 Panasonic Corporation Récepteur, circuit intégré et procédé de réception
JP2008532337A (ja) * 2005-03-01 2008-08-14 松下電器産業株式会社 受信装置、集積回路及び受信方法
JP2008536400A (ja) * 2005-04-07 2008-09-04 クゥアルコム・インコーポレイテッド Ofdmシステムにおけるチャネル推定のための適応時間フィルタリング
US7450653B2 (en) 2004-02-16 2008-11-11 Pioneer Corporation Digital broadcast signal receiving apparatus and method
JP2009521132A (ja) * 2005-08-22 2009-05-28 クゥアルコム・インコーポレイテッド 通信システムにおけるチャネル推定
WO2009125499A1 (ja) * 2008-04-12 2009-10-15 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
WO2009125502A1 (ja) * 2008-04-12 2009-10-15 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
WO2009125500A1 (ja) * 2008-04-12 2009-10-15 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
WO2009125501A1 (ja) * 2008-04-12 2009-10-15 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
JP2010510742A (ja) * 2006-11-24 2010-04-02 イマジネイション テクノロジーズ リミテッド Ofdm受信機におけるチャネル推定及び等化
JP2010532114A (ja) * 2007-06-29 2010-09-30 トムソン ライセンシング Dvb−t/h受信器でコモンフェーズエラーを除去する装置及び方法
JP2010532113A (ja) * 2007-06-29 2010-09-30 トムソン ライセンシング Dvb−t/h受信器でコモンフェーズエラーを除去する装置及び方法
US7817738B2 (en) 2005-02-15 2010-10-19 Mitsubishi Electric Corporation Digital broadcasting receiving apparatus with channel estimation function
JP2015207963A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 日本電気株式会社 移動体通信端末、移動体通信システム、移動体通信方法、および、プログラム
WO2016080048A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 三菱電機株式会社 等化装置、等化方法、及び受信装置

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7580466B2 (en) 2003-05-12 2009-08-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Demodulation device and demodulation method
WO2004100413A1 (ja) * 2003-05-12 2004-11-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 復調装置及び復調方法
JP4758352B2 (ja) * 2003-11-13 2011-08-24 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 適応補間によるチャネル推定
JP2007511942A (ja) * 2003-11-13 2007-05-10 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 適応補間によるチャネル推定
US7450653B2 (en) 2004-02-16 2008-11-11 Pioneer Corporation Digital broadcast signal receiving apparatus and method
JP2005312027A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Sony United Kingdom Ltd 受信機
JP2006140987A (ja) * 2004-10-12 2006-06-01 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 受信装置
JP4516489B2 (ja) * 2004-10-12 2010-08-04 日本放送協会 受信装置
US7817738B2 (en) 2005-02-15 2010-10-19 Mitsubishi Electric Corporation Digital broadcasting receiving apparatus with channel estimation function
JP2008532337A (ja) * 2005-03-01 2008-08-14 松下電器産業株式会社 受信装置、集積回路及び受信方法
JP2008536400A (ja) * 2005-04-07 2008-09-04 クゥアルコム・インコーポレイテッド Ofdmシステムにおけるチャネル推定のための適応時間フィルタリング
US8442160B2 (en) 2005-04-07 2013-05-14 Qualcomm Incorporated Adaptive time-filtering for channel estimation in OFDM system
JP2009521132A (ja) * 2005-08-22 2009-05-28 クゥアルコム・インコーポレイテッド 通信システムにおけるチャネル推定
JP2007096626A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Hitachi Kokusai Electric Inc 伝送装置の時間内挿制御方法
JP4612515B2 (ja) * 2005-09-28 2011-01-12 株式会社日立国際電気 受信装置の時間内挿制御方法
JP2007274217A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Sharp Corp Ofdm復調装置、ofdm復調方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2008017124A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Sharp Corp デジタル受信装置、その制御方法、デジタル受信装置用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP4709082B2 (ja) * 2006-07-05 2011-06-22 シャープ株式会社 デジタル受信装置、その制御方法、デジタル受信装置用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
WO2008023539A1 (fr) * 2006-08-21 2008-02-28 Panasonic Corporation Récepteur, circuit intégré et procédé de réception
US8275056B2 (en) 2006-08-21 2012-09-25 Panasonic Corporation Receiver, integrated circuit, and reception method
JP5020246B2 (ja) * 2006-08-21 2012-09-05 パナソニック株式会社 受信装置、集積回路及び受信方法
JP2010510742A (ja) * 2006-11-24 2010-04-02 イマジネイション テクノロジーズ リミテッド Ofdm受信機におけるチャネル推定及び等化
US8401097B2 (en) 2007-06-29 2013-03-19 Thomson Licensing Apparatus and method for removing common phase error in a DVB-T/H receiver
JP2010532114A (ja) * 2007-06-29 2010-09-30 トムソン ライセンシング Dvb−t/h受信器でコモンフェーズエラーを除去する装置及び方法
US8559490B2 (en) 2007-06-29 2013-10-15 Thomson Licensing Apparatus and method for removing common phase error in a DVB-T/H receiver
JP2010532113A (ja) * 2007-06-29 2010-09-30 トムソン ライセンシング Dvb−t/h受信器でコモンフェーズエラーを除去する装置及び方法
JP5172950B2 (ja) * 2008-04-12 2013-03-27 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
WO2009125502A1 (ja) * 2008-04-12 2009-10-15 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
WO2009125500A1 (ja) * 2008-04-12 2009-10-15 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
JP5172952B2 (ja) * 2008-04-12 2013-03-27 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
JP5172951B2 (ja) * 2008-04-12 2013-03-27 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
WO2009125499A1 (ja) * 2008-04-12 2009-10-15 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
WO2009125501A1 (ja) * 2008-04-12 2009-10-15 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
JP2015207963A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 日本電気株式会社 移動体通信端末、移動体通信システム、移動体通信方法、および、プログラム
WO2016080048A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 三菱電機株式会社 等化装置、等化方法、及び受信装置
JPWO2016080048A1 (ja) * 2014-11-21 2017-04-27 三菱電機株式会社 等化装置、等化方法、及び受信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002261729A (ja) Ofdm受信装置
US7519122B2 (en) OFDM reception apparatus and OFDM reception method
JP4758352B2 (ja) 適応補間によるチャネル推定
KR101043477B1 (ko) Ofdm 채널 추정
US7558337B2 (en) Systems, methods, and apparatus for impulse noise mitigation
JP4600559B2 (ja) 受信装置、受信方法、およびプログラム
JP5087606B2 (ja) マルチキャリア信号におけるチャネル周波数応答を推定する方法およびシステム
US8155223B2 (en) Receiving device, receiving method, and program
US20100080330A1 (en) Receiving apparatus, receiving method, and program
JP3740468B2 (ja) Ofdm受信装置及びデータ復調方法
EP2077649A1 (en) Channel estimation method and channel estimator utilizing the same
JP2003264529A (ja) マルチキャリア信号を搬送するチャネルの伝達関数を推定する方法及びマルチキャリア受信機
JP5896795B2 (ja) 等化装置、受信装置及び等化方法
JP2009519664A (ja) 広帯域伝送システムにおいてシンボル時間誤差を推定する方法およびシステム
US8175204B2 (en) Receiving device, signal processing method, and program
US20060146690A1 (en) Methods, circuits and computer program products for estimating frequency domain channel in a DVB-T receiver using transform domain complex filtering
US8457253B2 (en) Apparatus and method for estimating a channel in a broadband wireless communication system
JP4486008B2 (ja) 受信装置
EP1755300A2 (en) Synchronisation in multicarrier receivers
JP5099148B2 (ja) 受信装置、受信方法、およびプログラム
JP2008141279A (ja) Ofdm受信装置
JP5812827B2 (ja) 受信装置
JP5689271B2 (ja) Ofdm受信装置
US8571156B2 (en) Receiver apparatus
JP2011049632A (ja) Ofdm受信装置