JP5171290B2 - 脚式移動ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、脚式移動ロボットに係り、特に脚式移動ロボットの足部構造に関するものである。
従来、脚式移動ロボット、特に脚式移動ロボットの足部構造に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の脚式移動ロボットの足部は、脚部の端部に足首関節を介して連結されており、上から順に、床反力を検出する6軸力センサと、衝撃吸収機能を有するゴムブッシュを備えたバネ機構体と、足底フレームと、足底プレートと、ソールとから構成される。この脚式移動ロボットは、床反力検出器が接地領域に近い足部に設けられているので床反力の検出精度が高まると共に、バネ機構体によって着地時の衝撃の影響を低減可能な構成となっている。
特開2003−71776号公報(段落0040〜0045、図2および図3)
しかしながら、特許文献1に記載の脚式移動ロボットは、ゴムブッシュが衝撃を吸収する場合に、足部の接地面に垂直な方向に圧縮する。ゴムブッシュは、圧縮するストローク(変位)が比較的小さく、足部を接地面に下ろす着地期における着地衝撃の高周波成分を除去するためには不十分である。また、この脚式移動ロボットは、圧縮するストロークが小さいため、足部を持ち上げるために他の足部を踏ん張る支持期において充分な反力を生じさせるように圧縮させると、ゴムブッシュの寿命が低下してしまう。そこで、脚式移動ロボットは、足部構造において、ゴムブッシュ以外に、足部の移動に伴う衝撃を吸収する部材あるいは機構(衝撃吸収手段という)が要望されている。
ところで、脚式移動ロボットは、足部で衝撃を吸収するために、着地期よりも支持期において、より大きい変位(ストローク)を必要とする。言い換えると、脚式移動ロボットでは、支持期が着地期と比較して、足部の接地面に垂直な方向に対する反力が相対的に大きくなる。つまり、足部には、着地期では反力が相対的に小さく、支持期では反力が相対的に大きくなるような柔軟性が必要である。特に、脚式移動ロボットにおいては、移動のスピードを高めることが望まれており、脚式移動ロボットが高速で移動する場合に、足部への反力がさらに大きくなるので、移動安定性の向上が望まれている。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、移動安定性を確保することができる脚式移動ロボットを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、本発明のうち請求項1に記載の脚式移動ロボットは、上体と、前記上体に第1関節を介して駆動可能に連結される複数本の脚部と、前記脚部の先端に第2関節を介して連結される足部とを備える脚式移動ロボットにおいて、予め記憶されたデータおよび入力検出信号に基づいて前記第1関節および第2関節を含む関節の駆動制御値を算出し、各関節を駆動することで、前記脚部を動かして当該脚式移動ロボットを自律移動させる制御装置を備え、前記足部が、前記足部の接地端を含む足平部と、前記第2関節に連結されて前記足平部に対面して設けられ、前記自律移動に伴う前記足部の接地時と前記足部の持ち上げ時とで前記足平部までの距離が変化するように一方向に移動可能に構成された可動部と、前記一方向とは異なる他方向に両端を有し、シリンダ内のピストンロッドが前記他方向へ伸縮可能に配置されて、端が前記可動部の第1地点に連結された緩衝装置と、前記緩衝装置の端と、前記可動部の第2地点とに対してそれぞれ回動可能に連結されると共に前記足平部に連結されて設けられ、前記可動部が前記一方向へ移動するときの移動量の変位を変換して前記緩衝装置の他端に伝達することで、前記緩衝装置の前記ピストンロッドを前記他方向へ伸縮させる運動方向変換機構とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、足平部と第2関節との間に設けられた運動方向変換機構の回転運動によって、可動部が足平部に対して一方向へ移動する運動を、他方向へ緩衝装置が伸縮する運動に変換する。ここで、運動方向変換機構としては、例えば、ベルクランクや四節リンク等を用いることができる。これにより、可動部が一方向へ移動する運動による圧縮量が増加するほど緩衝装置の伸縮方向のストロークが増加するため、足部が接地面を踏み込むことによって受ける反力の特性が非線形特性となる。そのため、着地期では、相対的に小さい反力で衝撃を緩和し、また、支持期では、相対的に大きい反力で移動安定性を確保することができる。ここで、線形とは、圧縮方向の変位の変化と、伸縮方向の変化とが、それぞれ一定の割合で大きくなることを指しており、例えば、正比例などがこれに当たる。一方、非線形とは、圧縮方向の変位が比較的小さいときに、伸縮方向のストロークの変化が小さく、逆に、圧縮方向の変位が比較的大きいときに、伸縮方向のストロークの変化が大きくなることを指している。
また、請求項2に記載の脚式移動ロボットは、請求項1に記載の脚式移動ロボットにおいて、前記運動方向変換機構が、前記足平部に連結されるリンク部材を備え、前記リンク部材は、基端が前記足平部に回動可能に連結され、先端が前記可動部の前記第2地点に所定距離をあけて配設された回転軸に回動可能に連結され、前記運動方向変換機構において、前記リンク部材の先端が連結された前記回転軸と、前記可動部の第2地点に設けられる回転軸との距離が所定部材により固定されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、運動方向変換機構において、リンク部材が可動部の第2地点から定距離をあけて配設された回転軸の回りに回動することで、可動部の移動可能距離を伸ばすことができる。これにより、可動部の第2地点にも連結されている運動方向変換機構がさらに回転することができるので、緩衝装置の収縮ストロークが増加する。その結果、足部の非線形特性が向上する。
また、請求項3に記載の脚式移動ロボットは、請求項1または請求項2に記載の脚式移動ロボットにおいて、前記緩衝装置が、前記足部の接地端に水平な方向へ伸縮可能に配置され、前記運動方向変換機構が、前記可動部が前記足平部に対して前記足部の接地端に垂直な方向へ移動する運動を、前記足部の接地端に水平な方向へ移動する運動に変換することを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、運動方向変換機構の回転運動によって、可動部が足平部に対して足部の接地端に垂直な方向へ移動する運動を、足部の接地端に水平な方向へ移動する運動に変換する。また、緩衝装置は、足部の接地端に水平な方向へ伸縮可能に配置されているので、足部が接地面を踏み込むことによって受ける反力の特性が非線形特性となる。また、脚部の先端に、足首関節などの第2関節を介して連結される足部は、一般に、移動安定性を向上させるために、高さよりも前後の長さまたは左右の長さの方が長くなるように構成されるので、緩衝装置の伸縮方向を足平部に対して水平となる方向に配置することで、従来のようにゴムブッシュを用いる場合と比較してストローク(変位)を大きくとることができると共に、その収納スペースを確保し易い。
また、請求項4に記載の脚式移動ロボットは、請求項1または請求項2に記載の脚式移動ロボットにおいて、前記緩衝装置が、前記足部の接地端に対して鋭角の傾斜を有した方向へ伸縮可能に配置され、前記運動方向変換機構が、前記可動部が前記足平部に対して前記足部の接地端に垂直な方向へ移動する運動を、前記足部の接地端に対して鋭角の傾斜を有した方向へ移動する運動に変換することを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、運動方向変換機構の回転運動によって、可動部が足平部に対して足部の接地端に垂直な方向へ移動する運動を、足部の接地端に対して鋭角の傾斜を有した方向へ移動する運動に変換する。また、緩衝装置は、足部の接地端に対して鋭角の傾斜を有した方向へ伸縮可能に配置されているので、足部が接地面を踏み込むことによって受ける反力の特性が非線形特性となる。また、緩衝装置の伸縮方向を足部の接地端に対して鋭角の傾斜を有した方向に配置したので、足部の左右方向の幅または前後方向の幅が狭い場合であっても、緩衝装置の伸縮方向のストローク(変位)を大きくとることができるので、足部の接地端に水平な方向へ配置した場合と同様な効果を得ることが可能である。
また、請求項5に記載の脚式移動ロボットは、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の脚式移動ロボットにおいて、前記足部に前記運動方向変換機構および前記緩衝装置の組みを複数個備え、前記運動方向変換機構および前記緩衝装置の組みが、それぞれ、前記第2関節の中心を通って前記足部の接地端に垂直な方向に切断した断面に対して対称となる位置に配置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、運動方向変換機構および緩衝装置の組みが第2関節の鉛直方向の中心軸を通る平面を挟んで、対称な位置に配置されているので、第2関節の鉛直方向の中心軸を挟んで、例えば、前後方向や左右方向の衝撃をバランスよく吸収できる。ここで、緩衝装置の伸縮方向は、平面視で、前後方向や左右方向など任意の方位に配置するこができる。これにより、脚式移動ロボットは、移動速度を向上させるための姿勢の変化や、移動方向の転換に対して柔軟に対応できると共に、悪路上でも移動し易くなる。また、脚式移動ロボットは、足部に運動方向変換機構および緩衝装置の組みを複数設けることで、足部において、脚式移動ロボットの自重の負担を分散させることができる。
また、請求項6に記載の脚式移動ロボットは、請求項5に記載の脚式移動ロボットであって、前記複数個の運動方向変換機構および前記緩衝装置の組みにおいて、各緩衝装置が、伸縮方向の外力に反発する反発力が、前記足部に配設された位置において床面から当該緩衝装置に作用する床反力に応じて互いに調整可能に構成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、運動方向変換機構および緩衝装置の組みにおいて各緩衝装置の反発力が床反力に応じて互いに調整可能に構成されているので、足部において床反力が強く発生する部分から各緩衝装置までの距離に応じて緩衝装置の反発力の強度を設定することができる。すなわち、足部において床反力が強く発生する部分の近くに配設される緩衝装置は反発力を強く設定し、床反力が強く発生する部分から遠くに配設される緩衝装置は反発力を弱く設定することができる。足部において床反力が強く発生する部分は、例えば前進時と後進時とでは異なり、また、歩行時と走行時でも異なる。各緩衝装置は、このような移動形態に合わせて反発力の強度を調整することができる。これにより、脚式移動ロボットは足部の着床時の床反力および離床時の床反力に応じて歩行および走行を安定に行うことができる。
また、請求項7に記載の脚式移動ロボットは、請求項6に記載の脚式移動ロボットにおいて、前記反発力が互いに調整された複数個の運動方向変換機構および前記緩衝装置の組みは、それぞれ、前記足平部においてつま先側および踵側を前後として、前記第2関節を挟んで前後方向に配置され、前記緩衝装置の反発力は、後ろに配置された緩衝装置よりも前に配置された緩衝装置の方が大きくなるように設定されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、運動方向変換機構および緩衝装置の組みが、それぞれ第2関節を挟んで前後方向に配置され、前に配置された緩衝装置の方が反発力が大きく設定されているので、前進時に足が着床している状態から踵側が離床した後に続いて離床するつま先側の方が緩衝装置の反発力が大きい。これにより、脚式移動ロボットが特に走る場合に、支持期において発生する大きな衝撃を効果的に吸収することができる。
また、請求項8に記載の脚式移動ロボットは、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の脚式移動ロボットにおいて、前記緩衝装置が、バネ・ダンパ機構で構成されることを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、緩衝装置が、バネ・ダンパ機構で構成されるので、バネ・ダンパ機構の構成要素を適宜選択することで、足部の構成要素である運動方向変換機構やダンパ等のストロークを変更することなく、緩衝装置の弾性特性等を所望の値に設定することが可能となる。ここで、バネ・ダンパ機構は、例えば、ダンパとこのダンパの周囲に併設されたスプリングとから構成してもよいし、ダンパとこのダンパに密封された流体とから構成してもよい。バネ・ダンパ機構に流体を用いる場合には、流体を適宜選択することで粘性抵抗を所望の値に設定できる。この流体として磁気粘性流体を用いる場合には、磁束を変更させることで粘性抵抗を変化させることができる。また、電気粘性流体を用いる場合には、電界を変更させることで粘性抵抗を変化させることができる。また、ダンパのピストンにオリフィスを設けたり、ダンパのシリンダに並行に流量制御弁付のバイパスを設けたりすることもできる。さらに、ダンパのシリンダ内に、流体と共にエア充填領域や弾性体を設けてシリンダ内の圧力変化を調整することもできる。
また、請求項9に記載の脚式移動ロボットは、請求項8に記載の脚式移動ロボットにおいて、前記バネ・ダンパ機構が、前記足部の接地する接地面から前記足平部に作用する反力を検出する変位センサを備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、バネ・ダンパ機構が、足部の接地する接地面から足平部に作用する反力を検出する変位センサを備えている。この変位センサは、例えば、ピストンロッドのガイド位置に配設することができる。また、変位センサは、ダンパのシリンダに対するピストンロッドの変位を測定する磁気センサ等を用いることができる。これによれば、足部において、足平部に作用する反力を検出するセンサを別に設ける必要がなくなる。
また、請求項10に記載の脚式移動ロボットは、請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の脚式移動ロボットにおいて、前記足平部が、前記可動部に対向する面に、前記可動部の接触による衝撃を減衰させる減衰部材を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、脚式移動ロボットは、足平部が可動部に対向する面に減衰部材を備えているので、圧縮方向のストローク(変位)が比較的小さいときに、減衰部材が無い場合と比較して、足部のばね定数を低減することができる。脚式移動ロボットにおいて、圧縮方向のストローク(変位)が比較的小さいときとは、足部が接地したとき(着地期)に相当する。この着地期の衝撃を緩和するためには、ばね定数が小さい方がより好ましい。したがって、脚式移動ロボットは、足平部に減衰部材を設けたことで、着地期の衝撃を効果的に緩和することができる。
本発明によれば、脚式移動ロボットは、歩行あるいは駆け足をする場合に、足部が接地面を踏み込むときに受ける反力が、圧縮方向の変位に対して非線形に変化するので、圧縮方向のストロークが小さくなり、足部の高さ方向を小さくすることができるため、移動安定性を確保することができる。
以下、図面を参照して本発明の脚式移動ロボットを実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について詳細に説明する。この実施形態においては、本発明の脚式移動ロボットの構成を自律移動可能な2足移動ロボットに適用した場合を例にとる。
(第1実施形態)
[2足移動ロボットの構成]
第1実施形態に係る2足移動ロボットについて図1を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る2足移動ロボットを模式的に示す側面図である。なお、位置、方向等に関する表現は、2足移動ロボットの前後方向にX軸(ロボットRの正面が向いた方向を前とする)、左右方向にY軸(ロボットRを基準に左を正とする)、上下方向にZ軸(ロボットRを基準に上を正とする)をとり、2足移動ロボットが起立姿勢をとった状態を基準として説明する。
図1に示すように、2足移動ロボット(以下、単に「ロボット」ともいう)Rは、人間と同じように2本の脚部R1(1本のみ図示)により起立し、自律的に移動(歩行、走行等)するものであり、上体R2と、2本の腕部R3(1本のみ図示)と、頭部R4とを有している。そして、ロボットRは、これら脚部R1、上体R2、腕部R3および頭部R4の動作を制御する制御装置搭載部R5を、背負う形で背中(上体R2の後方)に備えている。なお、2足歩行についての詳細は、例えば、特開2001−62760号公報に開示されている。
[脚部の関節構造]
ロボットRの脚部R1の関節構造について図2を参照して説明する。図2は、図1に示した脚部の関節構造を模式的に示す図である。
図2に示すように、ロボットRは、左右それぞれの脚部R1に6個の関節11R(11L)〜16R(16L)を備えている(右側をR、左側をLと表記する。以下同じ。)。これら左右合計12個の関節は、股部に設けられた脚回旋用(Z軸まわり)の股関節11R,11Lと、股部のロール軸(X軸)まわりの股関節12R,12Lと、股部のピッチ軸(Y軸)まわりの股関節13R,13Lと、膝部のピッチ軸(Y軸)まわりの膝関節14R,14Lと、足首のピッチ軸(Y軸)まわりの足首関節15R,15Lと、足首のロール軸(X軸)まわりの足首関節16R,16Lとから構成されている。そして、脚部R1の下には足部17R,17Lが取り付けられている。
すなわち、脚部R1は、股関節11R(11L),12R(12L),13R(13L)と、膝関節14R(14L)と、足首関節15R(15L),16R(16L)とを備えている。このうち、股関節11R(11L)〜13R(13L)と、膝関節14R(14L)とは大腿リンク21R(21L)で連結されている。また、膝関節14R(14L)と、足首関節15R(15L),16R(16L)とは、下腿リンク22R(22L)で連結されている。また、各関節11R(11L)〜16R(16L)を駆動する電動モータには、その回転量を検出するロータリエンコーダ(図示せず)が設けられている。このような構成により、脚部R1は、左右の足について合計12の自由度を与えられている。なお、股関節11R(11L)〜13R(13L)が特許請求の範囲における「第1関節」の一例であり、足首関節15R(15L),16R(16L)が特許請求の範囲における「第2関節」の一例である。
脚部R1は、股関節11R(11L)〜13R(13L)を介して上体R2(図1参照)に連結されている。図2では、脚部R1と上体R2との連結部を上体リンク23として簡略化して示す。また、上体R2(上体リンク23)には、傾斜センサ24が設置されており、上体R2のZ軸(鉛直軸)方向に対する傾きおよび角速度を検出する。
また、足首関節15R(15L),16R(16L)の下方には、足部17R(17L)が取り付けられている。足部17R(17L)は、足平部31と、6軸力センサ32と、センサ固定フレーム(可動部)33と、運動方向変換機構および緩衝装置の組み34とを備えている。以下では、運動方向変換機構および緩衝装置の組み34のことを、衝撃吸収機構34と呼ぶこととする。足部17R(17L)の構成要素の中で、6軸力センサ32は、ロボットRに作用する外力のうち、床面からロボットRに作用する床反力の3方向成分Fx,Fy,Fzとモーメントの3方向成分Mx,My,Mzとを検出するものであり、各部品が筐体内に収められている(ユニット化)。この6軸力センサ32や前記した傾斜センサ24等が検出した床反力、モーメント、傾き、角速度等に関する信号は、ハーネスを介して制御ユニット25に伝えられ、ロボットRの姿勢、動作等の制御に利用される。制御ユニット25は、制御装置搭載部R5(図1参照)内に設けられ、メモリ(図示せず)に格納されたデータおよび入力された検出信号に基づいて関節駆動制御値を算出し、歩行中に12個の関節を適宜な角度で駆動することで、足(脚部R1および足部17)全体に所望の動きを与え、任意に3次元空間を歩行させるものである。
[足部]
図2に示した足部17R(17L)のうち、6軸力センサ32以外の構成、すなわち、足平部31と、センサ固定フレーム(可動部)33と、衝撃吸収機構34とについて図3ないし図6を参照(適宜図2参照)して説明する。図3は、第1実施形態に係る2足移動ロボットの足部を模式的に示す斜視図であり、図4は、図3に示した衝撃吸収機構を模式的に示す図である。また、図5は、図3に示した衝撃吸収機構を模式的に示す分解斜視図であり、図6は、図5に示したダンパの内部を模式的に示す一部断面図である。ここで、図3は、図2に示した足部17Rの詳細な構成例を示している。また、図4は、ロボットRの直立(起立)時において図3に示した足部17RをX軸の正の方向からセンサ固定フレーム33を透過して視た(右足を前から視た)正面および一部断面の左半分を示している。これら図3および図4は、ロボットRの足部17Rについて、説明の都合上、図1に示したロボットRの外装部分を適宜取り除いた状態で一部の構成を省略して示している。左の足部17Lと右の足部17Rとは左右対称であるため、以下、必要のない場合にはR,Lを表記しないで説明する。なお、図3および図4では、R,Lの表記を省略している。
<足平部>
足平部31は、衝撃吸収機構34と共にロボットRの自重を支持し、床面と接地するものである。この足平部31は、図4に示すように、下から順に、足底部41と、足平本体42と、減衰部材43とを備えている。
足底部41は、床面との間に発生する摩擦抵抗により滑り止めの機能を発揮する部材であり、例えば、ゴムから形成される。なお、足底部41は、接着、融着、ネジ止め等によって足平本体42に固定される。また、足底部41の底面が接地端となる。
足平本体42は、底面に足底部41が固定されており、例えば、金属部材(鋼、アルミニウム合金、マグネシウム合金等)、カーボン、樹脂等から形成されている。
減衰部材43は、支持期の踏み込み時に生じるセンサ固定フレーム33の衝撃を減衰させるものであり、例えば、発泡樹脂やゴム等から形成される。なお、図3では、足平部31の構成のうち、足底部41と減衰部材43とを省略し、足平本体42だけ示している。
<センサ固定フレーム>
センサ固定フレーム(可動部)33は、足首関節(第2関節)15,16に連結されて足平部31に対して足部17の接地端に垂直な方向に移動可能に構成されている。このセンサ固定フレーム33は、6軸力センサ32を固定するための台座であって、6軸力センサ32と、足平部31の減衰部材43との間に設けられており、センサ固定フレーム33と6軸力センサ32とは複数のボルトにより固定されている。本実施形態では、センサ固定フレーム33は、衝撃吸収機構34を固定するための台座も兼ねている。そのため、図3の斜視図に示すように、センサ固定フレーム33は、平面視矩形の中央に6軸力センサ32を固定する領域を有すると共に、その中央の領域を挟んだ前後に、衝撃吸収機構34を固定する領域を有している。なお、図示は省略したが、センサ固定フレーム33の上下動を案内するガイド部材がセンサ固定フレーム33の周囲に形成されている。また、センサ固定フレーム33は、例えば、金属部材(鋼、アルミニウム合金、マグネシウム合金等)、カーボン、樹脂等から形成されている。また、図4に示すように、センサ固定フレーム33は、足平部31から、ロボットRの直立時の所定距離d0だけ離間している。このセンサ固定フレーム33と足平部31との間の隙間の高さは、後記するように、ロボットRの移動に伴う足部17の踏み込みによって変化する。
<衝撃吸収機構>
衝撃吸収機構34は、センサ固定フレーム33の上に固定されており、移動ロボットRの着地期および支持期の衝撃を吸収するものである。本実施形態では、図3の斜視図に示すように、足部17には、4つの衝撃吸収機構34(34a,34b,34c,34d)が設けられている。ただし、図4では説明上、1つの衝撃吸収機構34(34d)のみを示している。なお、衝撃吸収機構34の個数はこれに限定されるものではなく、1個以上であればよい。
図3では、2つの衝撃吸収機構34a,34bが足部17の左右方向に一列となるように6軸力センサ32の後方(X軸の負の方向)で並設されている。また、2つの衝撃吸収機構34c,34dが、足部17の左右方向に一列となるように6軸力センサ32の前方(X軸の正の方向)で並設されている。すなわち、2つの衝撃吸収機構34a,34bから成る組と、2つの衝撃吸収機構34c,34dから成る組とが、前後から6軸力センサ32を挟むようにセンサ固定フレーム33の上に配設されている。
この6軸力センサ32の前方または後方において横一列に設けられている2つの衝撃吸収機構34a,34b(または34c,34d)から成る組は、足首関節(第2関節)15,16の中心を通ってZ方向(足部17の接地端に垂直な方向)に切断し、かつ、X軸を含むように切断した断面に対して対称な位置に配置されている。この切断面を、X軸の正の方向から視たときに視える中心線(足首関節中心線)を図4では符号Lcで示している。
衝撃吸収機構34は、図4に示すように、緩衝装置51と、球面軸(リンク部材)52と、ベルクランク53と、球面軸受54とを備えている。なお、この例では、球面軸52、ベルクランク53および球面軸受54が運動方向変換機構を形成する。
≪緩衝装置≫
緩衝装置51は、伸縮方向が足平部31に対して水平となる方向に配置されてセンサ固定フレーム33に伸縮方向の一端が連結されている。本実施形態では、緩衝装置51は、圧縮または引張による剛性あるいは粘性抵抗がセンサ固定フレーム33の変位(圧縮方向)に対して非線形に変化する。この緩衝装置51は、流体が密封されたダンパ61と、このダンパ61の周囲に併設されたスプリング62とを備えている。また、図5に示すように、ダンパ61は、ピストンを有し、このピストンの変位方向が足平部31に対して水平となる方向に配置されている。そして、ダンパ61は、ダンパ61の先端に設けられた先端側軸穴61aと、ベルクランク53の第1軸穴53aとに第1可動軸63aが挿入されて止め輪64aで止められている。また、ダンパ61の基端61b(図5参照)は、センサ固定フレーム33の上部軸穴33a(図3参照)に回動自在とするピンを介して支持されている。なお、ダンパ61の基端61b(図5参照)は、図4において仮想線で示す足首関節リンク部材55に接続される。
ダンパ61は、詳細には、図6に示すように、シリンダ611内を移動するピストンが接続されたピストンロッド612を備えている。このピストンロッド612は、磁気スケールを内蔵している。ダンパ61は、シリンダ611とピストンロッド612との間のシール613と、このシール613の近傍に配設された変位センサ614とをキャップ615内に備えている。変位センサ614は、ピストンロッド612に内蔵された磁気スケールによって、ピストンロッド612の変位を検出し、制御ユニット25(図2参照)に出力する。なお、変位センサ614は、ピストンロッド612のガイド機能も有している。シリンダ611の外周部分には、ダンパ61の基端61b側のばね受けとしてスペーサ616が装着されている。
ダンパ61に密封される流体は、粘性抵抗がダンパ61の変位方向に対して非線形に変化するものであり、例えば、シリコンオイルや磁気粘性流体(Magnetorheological Fluid)であってもよい。
また、本実施形態では、スプリング62は、ばね鋼等のダンパ61に巻かれたコイルスプリングから構成され、引張り荷重に耐えられるように、その両端が加締めてある。なお、スプリング62は、コイルスプリングに限定されず、例えば、竹の子ばねや皿ばね等で構成するようにしてもよい。
また、スプリング62を線形ばねとしてダンパ61に用いる流体の種類やレイノルズ数を適宜選択するようにしてもよいし、スプリング62を非線形ばね特性を有するものとしてもよい。
≪球面軸≫
球面軸(リンク部材)52は、基端が球面軸受54を介して足平部31に対して回動可能に接続されている。球面軸52の連結部52aと、ベルクランク53の第2軸穴53bとに第2可動軸63bが挿入されて止め輪64bで止められている。なお、図4では、球面軸受54のY軸方向の中心線をLKで示している。
≪ベルクランク≫
ベルクランク53は、球面軸52の連結部(先端)52aおよび緩衝装置51の他端に対してそれぞれ回動可能に接続されている。このベルクランク53は、緩衝装置51のダンパ61に連結された第1可動軸63aと、球面軸52の連結部52aに連結された第2可動軸63bとは異なる第3可動軸63cを介して、センサ固定フレーム33の側底縁部に軸支されている。すなわち、図3および図5に示すように、第3可動軸63cがセンサ固定フレーム33の端部を介してベルクランク53の第3軸穴53cに挿入されてナット64cで固定されている。
<衝撃吸収機構の設定値>
衝撃吸収機構34の設定値について図7を参照(適宜図3ないし図5参照)して説明する。図7は、図3に示した衝撃吸収機構の構造を模式的に示す図である。この図7は、図4に示した衝撃吸収機構34に備わる回転軸または軸穴を、点O、点O1、点A(Y1,Z1)、点B(Y2,Z2)、点C(Y3,Z3)で示したものである。なお、以下では、点A、点Bおよび点Cの座標値を省略する。
図7において、点Oは、ダンパ61の基端61bの軸穴(またはセンサ固定フレーム33の上部軸穴33a)の位置を示しており、センサ固定フレーム33の上下動に伴って上下に移動するものである。また、点O1は、ベルクランク53の第3軸穴53c(または第3可動軸63cやセンサ固定フレーム33の側底縁部の軸穴)の位置を示しており、センサ固定フレーム33の上下動に伴って上下に移動するものである。つまり、点O1は、点Oに連動して上下に移動する。この点O1と点Oとは、Y方向に距離「a」だけ離間し、Z方向に距離「b」だけ離間している。なお、距離「a」,「b」は固定値である。
点Aは、ベルクランク53の第1軸穴53a(またはダンパ61の先端側軸穴61a)の位置を示している。また、点Aは、ベルクランク53が点O1を中心に回転することで固定長(例えばL1)の線分AO1の動径と共に回転する。さらに、点Aは、センサ固定フレーム33に固定されたベルクランク53が上下動することに伴って上下に移動する。つまり、点Aは、Z方向の直線運動と回転運動とを複合した運動を行う。また、線分AOの長さは、ダンパ61の一端から他端までの長さLdampを示している。この長さLdampは、ダンパ61のピストンおよびスプリング62の伸縮によって変化するものである。
点Bは、ベルクランク53の第2軸穴53b(または球面軸52の連結部52aの軸穴)の位置を示している。また、点Bは、ベルクランク53が点O1を中心に回転することで固定長(例えばL2)の線分BO1の動径と共に回転する。さらに、点Bは、センサ固定フレーム33に固定されたベルクランク53が上下動することに伴って上下に移動する。また、線分BCが固定長(例えばL3)なので、点Bは、Z方向の直線運動と、ベルクランク53の回転運動と、球面軸52の回転運動とを複合した運動を行う。
点Cは、球面軸受54に軸支された球面軸52の基端の位置を示している。点Cは、球面軸受54を介して足平部31に固定されている。つまり、図7において、点Cは、不動点である。また、この点Cと点O1とは、Y方向に距離「Yfoot」だけ離間し、Z方向に距離「Zfoot」だけ離間している。ただし、点Cが不動点なので、距離「Yfoot」,「Zfoot」は可変値である。言い換えると、線分CO1の長さは、可変長である。
点A、点Bおよび点Cの間の角度の関係は以下の通りである。固定長の線分AO1と、点O1を通りY軸に平行な中心線とのなす角度を示す可変角度を「θ1」、固定長の線分BO1と、点O1を通りY軸に平行な中心線とのなす角度を示す可変角度を「θ2」とすると、両者を合計した角度「θ」は、固定角度を示す∠AOBである。また、固定長の線分BCと、点Bを通りZ軸に平行な直線とのなす角度を示す可変角度を「θ3」、固定長の線分BO1と、点O1を通りZ軸に平行な中心線とのなす角度を示す可変角度を「φ1」とする。なお、360°から、「θ3」と「φ1」との合計値を差し引いた角度の値を「φ2」とする。
[2足移動ロボットの動作]
第1実施形態に係る2足移動ロボットの動作として主に足部の衝撃吸収機構の動作について図8ないし図10を参照(適宜図3ないし図7参照)して説明する。図8ないし図10は、図4に示した衝撃吸収機構の動作を示す図であって、図8は、図4に示した直立時の状態から足部を踏み込み始めたときの状態を示し、図9は、図8に示した状態から進行して足部を最も踏み込んだときの状態を示している。また、図10は、図4に示した直立時の状態から、接地した足部を持ち上げたときの状態を示している。
<足部を踏み込むときの動作>
図4と図8とを対比したときに、Z軸方向の相違点は以下の通りである。
図4に示すように、ロボットRの直立時では、センサ固定フレーム33は、足平部31から所定距離d0だけ離間している。一方、図8に示すように、ロボットRが足部17を踏み込み始めたときには、センサ固定フレーム33が足部17の中で下降し、足平部31から所定距離d1(<d0)だけ離間した状態となる。つまり、センサ固定フレーム33と足平部31との間の隙間が狭くなる。
また、図4と図8とを対比したときに、図4に示す状態から、図8に示す状態へのY軸方向の変化は以下の通りである。すなわち、ベルクランク53が第3可動軸63c(または第3軸穴53c)を中心に図中時計回り(右回転)し、緩衝装置51のダンパ61のピストンおよびスプリング62が収縮する。つまり、ダンパ61の長さが短くなる。
図8と図9とを対比したときに、図8に示す状態から、図9に示す状態へのZ軸方向の変化は以下の通りである。すなわち、図9に示すように、ロボットRが足部17を最も踏み込んだときには、センサ固定フレーム33が足部17の中でさらに下降し、足平部31に密着し、足平部31の減衰部材43を圧縮する。このとき、センサ固定フレーム33の衝撃は減衰部材43によって減衰する。
また、図8と図9とを対比したときに、図8に示す状態から、図9に示す状態へのY軸方向の変化は以下の通りである。すなわち、ベルクランク53が第3可動軸63cを中心に図中さらに時計回り(右回転)し、緩衝装置51のダンパ61のピストンおよびスプリング62が最も収縮した状態となる。このときには、第3可動軸63cは、センサ固定フレーム33の下降に伴って、下降する。つまり、ベルクランク53は、第2可動軸63bを中心に図中時計回り(右回転)する動作も行う。このように、ロボットRが直立した状態から足部17を踏み込んだときには、センサ固定フレーム33の下降というZ軸方向の運動が、緩衝装置51の収縮というY軸方向の運動に変換されることとなる。
<足部を持ち上げるときの動作>
図4と図10とを対比したときに、図4に示す状態から、図10に示す状態へのZ軸方向の変化は以下の通りである。すなわち、図10に示すように、ロボットRが図4に示した直立時の状態から、接地した足部17を持ち上げたときには、センサ固定フレーム33が足部17の中で上昇し、足平部31から所定距離d2(>d0)だけ離間した状態となる。つまり、センサ固定フレーム33と足平部31との間の隙間が広がる。
また、図4と図10とを対比したときに、図4に示す状態から、図10に示す状態へのY軸方向の変化は以下の通りである。すなわち、ベルクランク53が第3可動軸63cを中心に図中反時計回り(左回転)し、緩衝装置51のダンパ61のピストンおよびスプリング62が伸長する。このときには、第3可動軸63cは、センサ固定フレーム33の上昇に伴って、上昇する。したがって、ベルクランク53は、第2可動軸63bを中心に図中反時計回り(左回転)すると共に、第3可動軸63cが上昇することに伴って球面軸52が図中時計回り(右回転)する。このように、ロボットRが直立した状態から接地した足部17を持ち上げたときには、センサ固定フレーム33の上昇というZ軸方向の運動が、緩衝装置51の伸長というY軸方向の運動に変換されることとなる。
<直立するまでの動作>
図4に示した状態になったとき、すなわち、足部17が接地したときには、衝撃吸収機構34において、位置決めされた球面軸52と、センサ固定フレーム33と共に所定位置に下降している緩衝装置51と、この緩衝装置51に連動して回転したベルクランク53とがロボットRの自重、詳しくはロボットRの衝撃吸収機構34よりも上部の構造による荷重全体を支持すると共に、ベルクランク53の回転に連動して弾性変形した緩衝装置51が着地時の衝撃を吸収する。そのため、簡易な構成でありながらロボットRの自重を支持し、さらに床反力による衝撃を吸収することができる。また、衝撃吸収機構34は、ゴムブッシュと比較して衝撃吸収能が高いので、ロボットRの移動(歩行、走行)速度を高めることが可能となる。
[衝撃吸収機構の特性]
衝撃吸収機構34の特性について、図11および図12を参照して説明する。図11は、衝撃吸収機構の接地面に垂直な方向に対する圧縮量とその圧縮に対する衝撃吸収機構の剛性との関係を示したグラフであり、図12は、衝撃吸収機構の接地面に垂直な方向に対する圧縮量と接地面からの反力との関係を示したグラフである。ここで、衝撃吸収機構の剛性とは、接地面に垂直な方向(Z軸方向)の圧縮力に対する衝撃吸収機構の変形しにくい性質を示す物理量であり、例えば、ゴムブッシュの剛性に相当する。この剛性は、例えば、[N/mm]を単位として表すことができる。
図11および図12に示すグラフでは、従来のゴムブッシュの特性(比較)と、実施形態のロボットRの衝撃吸収機構34の特性とを示している。
図11に示すように、衝撃吸収機構34は、圧縮量が増加するにしたがって、その剛性が非線形的に向上する特性を有している。詳細には、圧縮量が比較的小さい場合には、衝撃吸収機構34の剛性が、ゴムブッシュの剛性とほぼ同程度であるが、圧縮量が比較的大きくなってくると、衝撃吸収機構34の剛性の変化が、ゴムブッシュの剛性の変化よりも大きくなってくることがわかる。つまり、衝撃吸収機構34は、足部17が接地したとき(着地期)のばね定数に比べて、直立時(安定支持期)のばね定数を大きくすることができる。さらに、衝撃吸収機構34は、直立時(安定支持期)のばね定数に比べて、足部17の踏み込み時のばね定数をさらに大きくすることができる。
そのため、図12に示すように、衝撃吸収機構34は、圧縮量が増加するにしたがって、接地面からの反力が非線形的に向上する。詳細には、圧縮量が比較的小さい場合には、衝撃吸収機構34を用いた場合の接地面からの反力が、ゴムブッシュを用いた場合の接地面からの反力がとほぼ同程度であるが、圧縮量が比較的大きくなってくると、衝撃吸収機構34を用いた場合の反力の変化が、ゴムブッシュを用いた場合の反力の変化よりも大きくなってくる。
また、ゴムブッシュは、Z軸方向に変位(ストローク)するものであり、そのストロークが小さい。一方、衝撃吸収機構34は、Z軸方向の僅かな変位をY軸方向の大きな変位に拡大することができる。ところで、ロボットRの足部17には、6軸力センサ32の他にも各種装置類を収納することが要求されている。仮に、足部17を従来のゴムブッシュを用いて構成し、ロボットRの移動速度の上昇に対応するような大きなストロークを実現しようとすると、足部17のZ軸方向のスペースが有効に活用できなくなってしまうと共に、足部17の美観が損なわれてしまう。一方、本実施形態のロボットRの備える衝撃吸収機構34は、足部17の自然な形状に合わせてY軸方向に大きなストロークを確保できる。したがって、衝撃吸収機構34は、Y軸方向に確保した大きなストロークに対応して、大きな反力に対する耐久性が従来のゴムブッシュと比較して向上する。その結果、衝撃吸収機構34は、ロボットRの移動速度の上昇に対応することができる。さらに、衝撃吸収機構34によれば、足部17のスペースが有効に活用できるようになり、また、美観が損なわれない。
本実施形態によれば、ロボットRは、足部17に設けられた衝撃吸収機構34のベルクランク53の回転運動等によって、センサ固定フレーム33のZ軸方向の運動を、緩衝装置51のY軸方向の運動に変換できる。したがって、足部17が接地面を踏み込むことによって受ける反力の特性が非線形特性となる。そのため、ロボットRは、着地期では、相対的に小さい反力で衝撃を緩和し、また、支持期では、相対的に大きい反力で移動安定性を確保することができる。また、ロボットRは、移動速度を大きくしたとしても、緩衝装置51が足平部31に対して水平に配置されているので、ゴムブッシュを用いる場合と比較してストローク(変位)を大きくとることができると共に、足部17の収納スペースを確保し易くなる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る2足移動ロボットは、足部17の衝撃吸収機構34に四節リンクを利用した点を除いて図1ないし図4を参照して説明した第1実施形態と同じ構成である。したがって、同じ構成には同じ符号を付して説明を省略し、足部の衝撃吸収機構について図13を参照(適宜図3および図4参照)して説明する。
図13は、第2実施形態に係る2足移動ロボットの足部を簡略に示す模式図である。第2実施形態に係る2足移動ロボットは、第1実施形態と同様に、足部17の足平部131の上に、図示は省略するが4つの衝撃吸収機構を備えている。そして、図13は、図4と同様に、ロボットRの直立時において足部17(17R)をX軸の正の方向から視た(右足を前から視た)正面の左半分を示しており、センサ固定フレーム133に固定された1つの衝撃吸収機構のみを示している。なお、図13では、四節リンクを分かり易く表示するために、足部17の他の構成要素を簡略化して示している。したがって、足部17の他の構成要素は、別の符号が付されているが、図4に示したものと同様に構成されているものとする。例えば、足平部131は、図示は省略するが、詳細には、足底部41と、足平本体42と、減衰部材43とを備える。また、センサ固定フレーム133は、断面視で逆L字状で示したが、これは、四節リンクを分かり易く表示するためであって、直角三角形の形状で示すことができる。以下、同様である。
ダンパ161は、足平部131に対して水平に配置され、基端(一端)161bが、センサ固定フレーム133に接続されている。このダンパ161は、内部のピストン163がピストンロッド165の一端(右端)に連結されて水平方向に移動可能に構成されている。なお、ダンパ161は、その周囲にスプリング62が配設されていると共に、その内部に流体が密封されているものとする。
図13に示した足部17は、複数の回転軸(以下、シャフトという)および軸穴を備えており、各シャフトは、その軸方向がX軸方向(図13において紙面に垂直な方向)と平行に配置されている。シャフト201は、足平部131の上面に対して回動自在に固定されており、足平部131と共に上下動する。シャフト203とシャフト205とは、その間に所定間隔を空けてセンサ固定フレーム133の底部上面に対して回動自在に固定されており、センサ固定フレーム133と共に上下動する。シャフト207は、ダンパ161の基端161bに連結されてセンサ固定フレーム133の上部に対して回動自在に固定されており、センサ固定フレーム133と共に上下動する。
シャフト209は、ダンパ161のピストンロッド165の他端(左端)と連結されている。また、シャフト209は、リンク213を介してシャフト211に連結されると共に、リンク217を介してシャフト203に連結されている。シャフト211は、リンク213を介してシャフト209に連結されると共に、リンク215を介してシャフト205に連結されている。リンク219は、一端(右端)がシャフト203に連結されると共に、他端(左端)がシャフト223に連結されている。このリンク219とリンク217とのなす角は、固定されている。リンク(リンク部材)221は、一端(上端)がシャフト223に連結されると共に、他端(下端)がシャフト201に連結されている。このリンク221は、例えば、球面軸52で構成される。
センサ固定フレーム133の底部上面において、シャフト203,205,209,211と、リンク213,215,217とによって、運動方向変換機構としての四節リンクが形成される。なお、リンク219とリンク217とのなす角が固定されているので、リンク219とリンク217とを、それらを一体にしたベルクランクで置き換えてもよい。
<足部を踏み込むときの動作>
ロボットRが直立時から足部17を踏み込むと、センサ固定フレーム133は、足部17の中で下降し、センサ固定フレーム133と足平部131との間の隙間が狭くなる。すると、リンク217,219がシャフト203を中心に図中時計回り(右回転)し、シャフト209,211がYZ平面で回転する。これによって、ダンパ161のピストンロッド165がピストン163を押圧する。つまり、ダンパ161の長さが短くなる。このように、ロボットRが直立した状態から足部17を踏み込んだときには、センサ固定フレーム133の下降というZ軸方向の運動が、ダンパ161の収縮というY軸方向の運動に変換されると共に、リンク213,215に軸支されたシャフト211の回転運動へと変換されることとなる。
<足部を持ち上げるときの動作>
ロボットRが直立時の状態から、接地した足部17を持ち上げたときには、センサ固定フレーム133が足部17の中で上昇し、センサ固定フレーム133と足平部131との間の隙間が広がる。すると、リンク217,219がシャフト203を中心に図中反時計回り(左回転)し、シャフト209,211がYZ平面で回転する。このとき、センサ固定フレーム133の上昇に対応してシャフト203が上昇することに伴って、リンク221が図中時計回り(右回転)する。これらによって、ダンパ161のピストンロッド165がシャフト209によって引っ張られる。つまり、ダンパ161の長さが長くなる。このように、ロボットRが直立した状態から接地した足部17を持ち上げたときには、センサ固定フレーム133の上昇というZ軸方向の運動が、ダンパ161の伸長というY軸方向の運動に変換されると共に、リンク213,215に軸支されたシャフト211の回転運動へと変換されることとなる。
本実施形態によれば、ロボットRは、足部17に四節リンクが設けられているので、センサ固定フレーム133のZ軸方向の運動を、ダンパ161の伸長というY軸方向の運動に変換すると共に、四節リンクの回転運動にも変換できる。したがって、ロボットRは、足部17において、Z軸方向のストロークに対応した接地面からの反力を、四節リンクの回転運動のエネルギーとして吸収することができる。その結果、ダンパ161が吸収すべき衝撃力を低減できる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る2足移動ロボットは、図3に示した足部17において、6軸力センサ32の前後方向(X軸方向)にそれぞれ並設された2つの衝撃吸収機構34c,34dによる衝撃吸収力と、2つの衝撃吸収機構34a,34bによる衝撃吸収力とが異なっている点を除いて、第1実施形態と同じ構成である。したがって、同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。ここで、6軸力センサ32の前後方向(X軸方向)は、足平部31において足首関節(第2関節)15、16を挟んだ前後方向と同じ意味である。また、衝撃吸収機構34による衝撃吸収力には、緩衝装置51(図5参照)の特性が反映される。本実施形態では、緩衝装置51の特性を、緩衝装置51の伸縮方向の外力に反発する反発力で表すこととする。なお、足平部31において足首関節15、16を挟んだ前後方向としては、足平部31において踵側が先に着地するときの移動方向を前、足平部31においてつま先側が先に着地するときの移動方向を後ろとする。
衝撃吸収機構34a,34b,34c,34dにおいて、各緩衝装置51は、伸縮方向の外力に反発する反発力が、足部17に配設された位置において床面から当該緩衝装置51に作用する床反力に応じて互いに調整可能に構成されている。これにより、足部17において床反力が強く発生する部分の近くに配設される緩衝装置51は反発力を強く設定し、床反力が強く発生する部分から遠くに配設される緩衝装置51は反発力を弱く設定することができる。また、ロボットRの歩行中や走行中には足部17において床反力が強く発生する部分が移動するので、ロボットRは、床反力が強く発生する部分から緩衝装置51までの距離に応じた各緩衝装置51の反発力の強度の順序の情報を、足部17における床反力が強く発生する部分の位置情報と関連付けたテーブルやマップを保持するようにすることもできる。
以下では、緩衝装置51の特性を、足平部31において足首関節15、16を挟んだ前後方向で異なったものにする方法について図14および図15を参照して説明する。図14および図15は、緩衝装置51(図5参照)のダンパ61の構成例を模式的に示す図である
図14(a)に示すダンパは、シリンダ611内に機能性流体620が密封されている。機能性流体620は、例えば、電気粘性流体(Electrorheological Fluid:ER流体)や磁気粘性流体(Magnetorheological Fluid:MR流体)から構成される。ここで、ER流体は、シリコンオイル等に絶縁体の微粒子を加えた流体である。このER流体を図示しない電極で挟み、電極間に電圧を印加して電界を印加することによって粘性が変化してER流体が固まり、電極間の電圧を切るとER流体が元に戻る。また、MR流体は、シリコンオイル等に強磁性体の微粒子を加えた流体である。このMR流体に図示しない電磁石から磁界を印加することによって粘性が変化してMR流体が固まり、磁界を切るとMR流体が元に戻る。したがって、ダンパに例えばMR流体を密封したときに、前後に配置されたダンパにおいて、図示しない電磁石からMR流体を貫く磁束を互いに異なったものとすることで、粘性抵抗を互いに異なったものとすることができる。その結果、緩衝装置51の特性を前後方向で異なったものにすることができる。
また、図14(a)に示すダンパは、ピストンロッド612の先端のピストン630に、脱着可能なオリフィス(orifice)631が設けられている。オリフィス631は、ピストン630の内側(ピストンロッド612側)と外側(シリンダ611の先端側)とを連通し、管内を通る機能性流体620の絞りとして機能する。したがって、前後に配置されたダンパにおいて、オリフィス631の管径を互いに異なったものとすることで、管内を通る機能性流体620の圧力を互いに異なったものとすることができる。その結果、緩衝装置51の特性を前後方向で異なったものにすることができる。さらに、機能性流体620による粘性抵抗の制御を組み合わせることで、オリフィス631の実質的に機能する管径を変更することも可能である。なお、緩衝装置51の反発力は、ピストン630やオリフィス631の位置に依存する力と、ピストン630の速度やオリフィス631を通過する機能性流体620の速度に依存する減衰力とを含んでいる。
図14(b)に示すダンパは、シリンダ611内に機能性流体620が密封されており、シリンダ611に平行して、ピストン630の内側と外側とを連通するバイパス(bypass)640が設けられている。バイパス640の途中には、バルブ641が設けられている。バルブ641は、例えば、ニードルバルブ(needle valve)やサーボバルブ(servo valve)から構成される。したがって、前後に配置されたダンパにおいて、バルブ641を手動または自動で調整することによってバイパス640の圧力を互いに異なったものとすることができる。つまり、バイパス640が、図14(a)に示したオリフィス631と同様な機能を果たすことができる。その結果、緩衝装置51の特性を前後方向で異なったものにすることができる。
図15(a)に示すダンパは、シリンダ611内に機能性流体620が密封される領域と、エア(air)650が充填される領域とを備えている。ピストン630の外側には、フリーピストン(free piston)651が設けられている。オリフィス631を有したピストン630の内側と、フリーピストン651の内側(ピストン630側)には、機能性流体620が密封されている。フリーピストン651の外側には、エア650が充填されている。シリンダ611において、フリーピストン651の外側に、エア注入管652が設けられている。エア注入管652の途中にはバルブ653が設けられている。バルブ653は、例えば、ニードルバルブやサーボバルブから構成され、エア注入管652を流れるエアの流量を制御する。したがって、前後に配置されたダンパにおいて、バルブ653を調整することによって、シリンダ611内のフリーピストン651の外側にかかる圧力を互いに異なったものとすることができる。これにより、緩衝装置51の特性を前後方向で異なったものにすることができる。また、このようにシリンダ611内にエア650が充填された領域を有する場合には、機能性流体620が非圧縮性の流体であったとしても、エア650が充填された領域が圧縮可能なので、シリンダ611内のピストン630の外側において圧縮力を高めることができる。
図15(b)に示すダンパは、シリンダ611の先端側(ピストン630の外側)にゴム等の弾性体からなるダイヤフラム(diaphragm)660によってエア650が予め密封された領域が設けられている。これにより、簡易な構成で図15(a)に示したダンパと同様な効果を奏する。
図15(c)に示すダンパは、シリンダ611の先端側(ピストン630の外側)に、例えばシリコーンゴム等の弾性部材670が設けられている。これにより、簡易な構成で図15(a)に示したダンパと同様な効果を奏する。
図15(d)に示すダンパは、図14(b)および図15(a)に示したダンパを組み合わせたダンパである。つまり、図15(a)に示したダンパのオリフィス631を、バイパス640およびバルブ641で代替したものである。これにより、緩衝装置51の特性を前後方向で異なったものにするときに微調整を容易に行うことができる。
また、ダンパ61の構成を変更しなくても、スプリング62に対する与圧を変更することで緩衝装置51の特性を変更することもできる。例えば、ダンパ61に脱着可能に装着されるスペーサ616(図6参照)の高さを、互いに異なったものとすることで実現できる。なお、スペーサ616(図6参照)の高さとは、ダンパ61の伸縮方向の長さを示す。
また、本実施形態では、緩衝装置51の反発力は、足首関節15、16を挟んで前後方向において後ろに配置された緩衝装置51よりも、前に配置された緩衝装置51の方が大きくなるように設定されている。図16は、図3に示した足部17をZ軸の正の方向から視た模式図を示している。また、図16では、足平部31のつま先701を左側、踵702を右側にそれぞれ示している。図16に示す足部17は、センサ固定フレーム33の中心に6軸力センサ32が固定されており、このセンサ固定フレーム33の中心は足首関節15、16の中心と一致している。センサ固定フレーム33には、4つの衝撃吸収機構34a,34b,34c,34dが接続されている。足平部31のつま先701側の衝撃吸収機構34c,34dは、踵702側の衝撃吸収機構34a,34bよりも衝撃吸収力が大きく設定されている。つまり、衝撃吸収機構34を構成する緩衝装置51の反発力は、踵702側の緩衝装置51よりもつま先701側の緩衝装置51の方が大きく設定されている。ロボットRは、前進するときに足部17の踵702が着床した後で、つま先701が着床する。また、前進するときに仮に足部17のつま先701と踵702とが同時に着床したとしても、踵702の方がつま先701よりも先に離床する。したがって、ロボットRにおいては、着地期に踵702側で発生する衝撃吸収力よりも、支持期につま先701側で発生する衝撃吸収力の方が大きくなっている。
また、本実施形態では、図16に示すように、足平部31のつま先701と、足首関節15、16の中心(センサ固定フレーム33の中心)との間の距離は、足平部31の踵702と、足首関節15、16の中心との間の距離よりも長い。したがって、踵702が着地するときのモーメントよりつま先701が離床するときのモーメントの方が大きい。そのため、ロボットRは、支持期に足部17で発生する衝撃をつま先側で効果的に吸収することができる。ここで、つま先701と前方の作用点までの距離(衝撃吸収機構34c,34dまでの距離)pと、踵702と後方の作用点までの距離(衝撃吸収機構34a,34bまでの距離)qとに合わせて、前後の緩衝装置51のそれぞれの特性を互いに異なったものに調整することができる。
なお、支持期に足部17で発生する衝撃をつま先側で効果的に吸収するように、距離p,q(前後の作用点の位置)や足部17のサイズを予め設定した場合には、前後の緩衝装置51のそれぞれの特性を同じものとすることも可能である。また、衝撃吸収機構34の運動方向変換機構(ベルクランク53や四節リンク)の部分に並行にばねを追加することで、前後の衝撃吸収機構34のそれぞれの特性を異ならせることも可能である。
本実施形態によれば、ロボットRは、足部17の衝撃吸収機構34a,34bの衝撃吸収力よりも衝撃吸収機構34c,34dの衝撃吸収力の方が大きくなるように設定されているので、足部17は踵702側よりもつま先701側の衝撃吸収力が大きい。したがって、ロボットRは、着地期よりも相対的に大きな荷重のかかる支持期において足部17で発生する衝撃をつま先側で効果的に吸収することができる。そのため、ロボットRは、特に走行時のように足部17に大きな衝撃を受けるときに、その衝撃を効果的に吸収することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前記した各実施形態に限定されるものではない。例えば、ロボットRの足部17の複数の衝撃吸収機構34の配置は、第1実施形態で説明したものに限定されるものではない。以下に、図17を参照して複数の衝撃吸収機構34の配置のバリエーションを説明する。図17は、衝撃吸収機構の配置例を示す模式図である。なお、図17において、4つの衝撃吸収機構34の中心の位置が、足首関節(第2関節)15,16の中心であるものとする。図17(a)に示す足部17Aは、第1実施形態で説明した配置を模式的に示している。すなわち、6軸力センサ32の前後(x軸方向)に対称に配設された衝撃吸収機構34が2組存在している。この変形例である図17(b)に示す足部17Bは、6軸力センサ32の左右(y軸方向)に対称に配設されている衝撃吸収機構34が2組存在している。同様に、図17(c)に示す足部17Cは、6軸力センサ32の前後(x軸方向)に対称に配設されている衝撃吸収機構34と、左右(y軸方向)に対称に配設されている衝撃吸収機構34が存在している。同様に、図17(d)に示す足部17Dは、4つの衝撃吸収機構34が互いに90度となるように放射状に配置されている。この足部17Dは、衝撃吸収機構34のダンパ61の変位センサ614(図6参照)が、6軸力センサ32と同様な機能を果たすため、6軸力センサ32を備えていない。なお、衝撃吸収機構34は、必ずしも足首関節(第2関節)15,16の中心に対して対称な位置に配設する必要はないが、バランスがよいのでこのようにすることが好ましい。
また、例えば、第1実施形態では、緩衝装置51のピストンロッド側をベルクランク53に連結したが、緩衝装置51の向きを反転してベルクランク53に連結するようにしてもよい。また、ベルクランク53の図示した形状は一例であってこれに限定されるものではない。また、緩衝装置51は、ダンパ61に流体を備えると共にスプリング62を備えることとしたが、流体またはスプリング62のいずれか一方のみを備えるようにしてもよい。
また、例えば、第1実施形態では、緩衝装置51は、圧縮または引張による剛性あるいは粘性抵抗がセンサ固定フレーム33の変位(圧縮方向)に対して非線形に変化するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、線形に変化するもので構成してもよい。この場合であっても、ベルクランク53等の運動方向変換機構による非線形特性は維持されることとなる。また、ロボットRは進行方向に関わらず、複数の緩衝装置51のうち、足部17において先に離床する側に配置された緩衝装置51よりも、後から離床する側に配置された緩衝装置51の方を反発力が強くなるように調整することが好ましい。例えば、各緩衝装置51は、前記したように前進に対応させる代わりに後進に対応させるように反発力を調整することもできる。
第1実施形態に係る2足移動ロボットを模式的に示す側面図である。 図1に示した脚部の関節構造を模式的に示す図である。 第1実施形態に係る2足移動ロボットの足部を模式的に示す斜視図である。 図3に示した衝撃吸収機構を模式的に示す図である。 図4に示した衝撃吸収機構を模式的に示す分解斜視図である。 図5に示したダンパの内部を模式的に示す一部断面図である。 図3に示した衝撃吸収機構の構造を模式的に示す図である。 図4に示した衝撃吸収機構の動作を模式的に示す図であって、直立時から足部を踏み込み始めたときの状態を示している。 図4に示した衝撃吸収機構の動作を模式的に示す図であって、足部を最も踏み込んだときの状態を示している。 図4に示した衝撃吸収機構の動作を模式的に示す図であって、接地した足部を持ち上げたときの状態を示している。 衝撃吸収機構の接地面に垂直な方向に対する圧縮量とその圧縮に対する衝撃吸収機構の剛性との関係を示したグラフである。 衝撃吸収機構の接地面に垂直な方向に対する圧縮量と接地面からの反力との関係を示したグラフである。 第2実施形態に係る2足移動ロボットの足部を簡略に示す模式図である。 第3実施形態に係る2足移動ロボットのダンパに1種類の部材を密封した例を示す模式図である。 第3実施形態に係る2足移動ロボットのダンパに2種類の部材を密封した例を示す模式図である。 第3実施形態に係る2足移動ロボットの足部における衝撃吸収を説明するための模式図である。 衝撃吸収機構の配置例を示す模式図である。
符号の説明
R 2足移動ロボット(脚式移動ロボット)
R1 脚部
R2 上体
R3 腕部
R4 頭部
R5 制御装置搭載部
15R,15L 関節(足首関節、第2関節)
16R,16L 関節(足首関節、第2関節)
17(17R,17L) 足部
31,131 足平部
32 6軸力センサ
33,133 センサ固定フレーム(可動部)
33a 上部軸穴
34(34a〜34d) 衝撃吸収機構(運動方向変換機構および緩衝装置の組み)
41 足底部
42 足平本体
43 減衰部材
51 緩衝装置
52 球面軸(リンク部材)
52a 連結部
52b 軸部
53 ベルクランク
53a 第1軸穴
53b 第2軸穴
53c 第3軸穴
54 球面軸受
55 足首関節リンク部材
61,161 ダンパ
61a 先端側軸穴
61b 基端
614 変位センサ
616 スペーサ
62 スプリング
63a 第1可動軸
63b 第2可動軸
63c 第3可動軸
163 ピストン
165 ピストンロッド
161b 基端
201,203,205,207,209,211,223 シャフト
213,215,217,219,221 リンク
630 ピストン
631 オリフィス
640 バイパス
641 バルブ
651 フリーピストン
652 エア注入管
653 バルブ
670 弾性部材

Claims (10)

  1. 上体と、前記上体に第1関節を介して駆動可能に連結される複数本の脚部と、前記脚部の先端に第2関節を介して連結される足部とを備える脚式移動ロボットにおいて、
    予め記憶されたデータおよび入力検出信号に基づいて前記第1関節および第2関節を含む関節の駆動制御値を算出し、各関節を駆動することで、前記脚部を動かして当該脚式移動ロボットを自律移動させる制御装置を備え、
    前記足部は、
    前記足部の接地端を含む足平部と、
    前記第2関節に連結されて前記足平部に対面して設けられ、前記自律移動に伴う前記足部の接地時と前記足部の持ち上げ時とで前記足平部までの距離が変化するように一方向に移動可能に構成された可動部と、
    前記一方向とは異なる他方向に両端を有し、シリンダ内のピストンロッドが前記他方向へ伸縮可能に配置されて、端が前記可動部の第1地点に連結された緩衝装置と、
    前記緩衝装置の端と、前記可動部の第2地点とに対してそれぞれ回動可能に連結されると共に前記足平部に連結されて設けられ、前記可動部が前記一方向へ移動するときの移動量の変位を変換して前記緩衝装置の他端に伝達することで、前記緩衝装置の前記ピストンロッドを前記他方向へ伸縮させる運動方向変換機構とを備えることを特徴とする脚式移動ロボット。
  2. 前記運動方向変換機構は、前記足平部に連結されるリンク部材を備え、
    前記リンク部材は、基端が前記足平部に回動可能に連結され、先端が前記可動部の前記第2地点に所定距離をあけて配設された回転軸に回動可能に連結され
    前記運動方向変換機構において、前記リンク部材の先端が連結された前記回転軸と、前記可動部の第2地点に設けられる回転軸との距離が所定部材により固定されていることを特徴とする請求項1に記載の脚式移動ロボット。
  3. 前記緩衝装置は、前記足部の接地端に水平な方向へ伸縮可能に配置され、
    前記運動方向変換機構は、前記可動部が前記足平部に対して前記足部の接地端に垂直な方向へ移動する運動を、前記足部の接地端に水平な方向へ移動する運動に変換することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脚式移動ロボット。
  4. 前記緩衝装置は、前記足部の接地端に対して鋭角の傾斜を有した方向へ伸縮可能に配置され、
    前記運動方向変換機構は、前記可動部が前記足平部に対して前記足部の接地端に垂直な方向へ移動する運動を、前記足部の接地端に対して鋭角の傾斜を有した方向へ移動する運動に変換することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脚式移動ロボット。
  5. 前記足部に前記運動方向変換機構および前記緩衝装置の組みを複数個備え、
    前記運動方向変換機構および前記緩衝装置の組みは、それぞれ、前記第2関節の中心を通って前記足部の接地端に垂直な方向に切断した断面に対して対称となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の脚式移動ロボット。
  6. 前記複数個の運動方向変換機構および前記緩衝装置の組みにおいて、各緩衝装置は、伸縮方向の外力に反発する反発力が、前記足部に配設された位置において床面から当該緩衝装置に作用する床反力に応じて互いに調整可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の脚式移動ロボット。
  7. 前記反発力が互いに調整された複数個の運動方向変換機構および前記緩衝装置の組みは、それぞれ、前記足平部においてつま先側および踵側を前後として、前記第2関節を挟んで前後方向に配置され、
    前記緩衝装置の反発力は、後ろに配置された緩衝装置よりも前に配置された緩衝装置の方が大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項6に記載の脚式移動ロボット。
  8. 前記緩衝装置は、バネ・ダンパ機構で構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の脚式移動ロボット。
  9. 前記バネ・ダンパ機構は、前記足部の接地する接地面から前記足平部に作用する反力を検出する変位センサを備えていることを特徴とする請求項8に記載の脚式移動ロボット。
  10. 前記足平部は、前記可動部に対向する面に、前記可動部の接触による衝撃を減衰させる減衰部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の脚式移動ロボット。
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