JP5171057B2 - 回転機械要素と固定機械要素の間の移行部を密閉する密封装備と少なくとも一つのそのような密封装備を備える瓶或いは同様な容器を処理する装置 - Google Patents

Description

この発明は、特許請求項１の上位概念による瓶或いは同様な容器を処理する装置の回転機械要素と固定機械要素の間の移行部を密閉する、特に冷却無菌充填装置の無菌室又は無菌領域を非無菌室又は非無菌領域から分離する単位ハウジングの回転部材と固定部材の間の移行部を密閉する密封装備に関する。

この発明は、更に、特許請求項１４の上位概念による回転機械要素と固定機械要素の間の少なくとも一つの移行部並びに移行部に設けられ且つ機械要素の間の相対運動を可能とする密封装備を備える瓶或いは同様な容器を処理する装置に、特に冷却無菌充填する装置に関する。

液状充填物を瓶或いは同様な容器に冷却無菌充填する、例えば高熱敏感な飲物（果物汁液）を冷却無菌充填する装置は異なる実施態様において知られている。例えば洗浄器、消毒器、充填機、閉鎖機のように、そのような装置を形成して仕上げライン或いは処理ラインに接続する個別の機械は、単位ハウジングを備えて、しかも、装置の内部では容器或いは瓶用の搬送区間が無菌室内に生じ、この無菌室がこの単位ハウジングによって限定する非無菌室或いは非無菌領域、例えば周囲に比べて病原菌の侵入に対しても密封されているように設けられている。

回転構成部材の機械の使用では、構成部材が洗浄器、消毒器、充填機、閉鎖機のために通常であるように、そのような単位ハウジングは通常にこの単位ハウジングの回転部材とこの単位ハウジングの固定部材の間の複数の移行部を有するので、この領域には特殊なパッキングが必要である。

国際特許出願公開第２００４−６５２８３号明細書（特許文献１）ではこの種のパッキングをラビリンス或いはサイホンパッキングとして形成することが公知である。この場合に、各サイホンパッキングは実質的に単位ハウジングの回転部材の回転軸線を円環状に包囲する溝状通路或いは環状路から成り、円環状壁部分が単位ハウジングの他の部材に設けられたサイホンパッキングの要素に到達する。少なくとも充填運転中に、サイホンパッキングの少なくとも環状壁部分も封液に十分に深く沈漬するように、環状路が封液により充填されるので、それぞれのサイホンパッキングの両要素の間に残る隙間が封液により密に閉鎖される。封液は好ましくは殺菌する媒体を含有し、例えば過酸化水素Ｈ₂ Ｏ₂ の一部をもつ蒸留した殺菌水から成る。通常には、サイホンパッキングの少なくとも一つの環状路を形成する要素は回転しない部材に備えて、そしてサイホンパッキングの環状路に到達する環状壁部分を有する要素は該当移行部における単位ハウジングの回転部材に設けられている。

得ようとした密封作用と遮蔽作用を達成するために、封液の水面がそれぞれの環状路に所定水準を下回らないことが必要である。このために、公知の機械では、各サイホンパッキングには封液用の独自の緩衝容器が付属されており、その容器は導管を介して連通する管の種類のサイホンパッキングの環状路と接続されている。緩衝容器内の充填状態センサーと供給導管内の制御弁とを備える電子制御回路によって、封液のその他の液体水面は付属サイホンパッキングの環状路内に所定水準を有する。

構造条件付けが異なる水準におけるこの種のサイホンパッキングの冷却無菌充填する装置には必要であるので、公知の装置では、少なくとも各水準には制御回路と付属成分（センサー、制御弁など）を備える独自の緩衝容器が必要であり、それは著しい構造的費用を必要とする。

多数のサイホンパッキングの洗浄及び殺菌又はそのいずれか一方は公知の装置では面倒で非常に時間がかかる。
国際特許出願公開第２００４−６５２８３号明細書 欧州特許出願公開第１３６９３７９号明細書 独逸実用新案第２０１２００１４号明細書 米国特許第３７９９２２０号明細書

この発明の課題は、この種の欠点を回避する密封装備を提供することである。

この課題を解決するために、特許請求項１に一致する密封装備が形成されている。少なくとも一つの、好ましくは複数のこの種の密封装備を備える瓶或いは同様な容器を処理する装置は特許請求項１４の対象である。

この発明では、少なくとも一つのサイホンパッキングが洗浄媒体及び殺菌媒体用の少なくとも一つの流出開口或いはノズルを備えるので、このパッキング或いはその環状路がＣＩＰ洗浄或いはＳＩＰ殺菌において簡略化され、時間を節約して、徹底的に洗浄され且つ殺菌され得るか、又は洗浄され得るか或いは殺菌され得て、それは特に多数のサイホンパッキングを備える装置では、大きな利点である。唯一の処理において、多数のそのようなパッキングを備える装置のサイホンパッキングの洗浄と殺菌が行われる。

この発明の密封装備は、瓶或いは同様な容器を処理する装置では、どんな場合でもそこで特に好ましく使用でき、当該装置の回転部材或いは要素と固定部材或いは要素の間の密封が必要であり、特にしかし瓶或いは同様な容器に液状充填物を冷却無菌充填する機械或いは装置の回転部材と固定部材の間の移行部に密封が必要である。

この発明では、単位ハウジングの回転部材と単位ハウジングの固定部材の間の移行部には特に少なくとも一つのサイホンパッキングに加えて少なくとも一つの機械的パッキングが設けられ、単位ハウジングの一つにおけるサイホンパッキングに沿って延びる密封要素から成り、その密封要素は単ハウジングの他の部材における密封面と共働する。好ましくは、この機械的パッキングはサイホンパッキングの非無菌領域に向いた側面に設けられているので、サイホンパッキングは機械的パッキングによって非無菌領域に対して遮蔽されている。これにより、複数の別の利点が生じる。それで、例えばＣＩＰ洗浄及びＳＩＰ殺菌或いはそのいずれか一方では使用された媒体の外部への流出が阻止される。さらに、機械的パッキングによって封液の非無菌領域或いはそのような空気との直接接触が回避され、それによって特に封液の菌発芽及び汚染又はそのいずれか一方が減少される。さらに、封液及びこの液体に存在する殺菌媒体の非無菌領域への流出が阻止され、それによって特に損傷も、例えば人、例えば操作人の非無菌領域に留まる嗅覚迷惑行為も阻止される。

冷却無菌充填する装置では、通常には、機械的パッキングとサイホンパッキングを備える複数の密封装備は単位ハウジングの回転部材と単位ハウジングの固定部材の間の移行部におけるそれぞれに異なる水準に設けられている。全サイホンパッキング或いはその環状路は共通の貯蔵容器或いは供給容器からいつも封液を供給され、しかも、例えば共通ポンプを介して且つ個々のサイホンパッキングを介して個々に付属された手段はそれぞれのサイホンパッキングに流入する封液の容積流を調整或いは制御する。それぞれの環状路の少なくとも一つの出口が越流口として形成されるので、各環状路内の電子制御回路の必要性なしに独立的に封液の液体面の必要な水準が生じる。

容積流を調整或いは制御するためにサイホンパッキングの供給部或いは供給導管に個々に設けられた手段によって、種々のサイホンパッキングの異なる高さ水準によって生じる静液圧差が調整される。好ましくは、容積流を調整或いは制御する手段は、例えば装置の使用開始の際に一度調整される調整弁により形成される。封液の容積流の調整により個々のサイホンパッキングの異なる汚染条件が考慮され、即ち封液が該当パッキングの構成及び配列又はそのいずれか一方に且つ高い汚染或いは菌発芽の外部影響に又はそのいずれか一方に置かれるそのようなサイホンパッキングにおける容積流は汚染の度合が僅かであるそのようなサイホンパッキングにおけるより高く調整される。

密封液体或いは封液をサイホンパッキングに供給する供給システム内の場合によっては生じる誤差をすぐに認識し、誤差の場合に対応する措置、例えば誤差通知の中止及び充填処理の中断を引き起こすために、各サイホンパッキングの封液帰路には貫流計が配置され、その貫流計は還流する封液の容積流を実際に通知して、該当サイホンパッキングに供給する封液の容積流と比較するので、許容公差限界を超過する差では誤差通知及び生産中断又はそのいずれか一方が引き起こされるか、又は該当貫流計により還流する封液が確認されない、或いは貫流計により通知された容積流が所定閾値の下にあるときに誤差通知及び即時生産中断又はそのいずれか一方が引き起こされる。

サイホンパッキングにおける封液の液体面の水準制御はこの発明では企図され、必要である。これにより、構成の本質的簡略化とさらに、本質的に改良した運転安全性が生じ、というのは、液体面の水準を制御する電子制御回路が回避されるからである。

この発明の再現は従属請求項の対象である。

この発明は、次に図に基づいて実施例にて詳細に説明される。

図１に一般に１を示された全装置は瓶２に液状充填物を冷却無菌充填するのに用いられ、この瓶は装置１内で輸送体３を介して（矢印Ａ）に供給され、例えば装置１内でまず最初に洗浄され、消毒器で適した処理媒体により、空気と過酸化水（Ｈ₂ Ｏ₂ ）から成る加熱された或いは蒸発されたエアゾールなどにより処理され、引き続いて充填機５において充填物を充填され、最後に閉鎖機で閉鎖されるので、充填閉鎖された瓶２が輸送体７を介して別のステーション、例えばラベル貼り機に供給され得る。

装置１の内部では、瓶は無菌の外部から殺菌的密封された室（空間）に移動し、この無菌室が適切な単位ハウジングによって形成される。しかし、消毒器４は、他の個別機械、例えば充填機５と閉鎖機６並びに場合によっては図示されていない洗浄器と同様に、回転部材の機械として形成されているので、消毒器は単位ハウジングの領域に或いは無菌室と非無菌室の間の分離部にて、一つの回転する即ち循環する要素と固定する即ち循環しない要素の間の単位ハウジング移行部にて明らかになる。この種の移行部は、図２において例として図示されて、矢印８によって示される。そのような移行部を密封するために、そこにサイホンパッキング或いはラビリンスパッキングが設けられている。この種のパッキングは図２において例として図示され、一般に９により示される。

詳細には、図２は消毒器４の処理ヘッド１０を示す。この処理ヘッドは垂直機械軸線を中心に回転して駆動される円板状ロータ１１の上面に設けられ、実質的に専門家に知られた構成を有し、しかも、ロータ１１の下面を越えて突き出し、それぞれの瓶２を殺菌するためにこの瓶にその瓶出口２．１を通して導入できるノズル管１２を備える。瓶２はそれぞれに瓶支持体１３に保持され、その支持体はロータ１１にて各処理ヘッド１０の領域に設けられている。このノズル管の下降と上昇は空気圧的に処理ヘッド１０のケーシング内に設けられた操作装置（ピストン１４と戻しばね１５）によって行われる。さらに、処理ヘッド１０には、螺旋状通路１６が形成され、この通路は殺菌相中にノズル装備１７に準備された処理媒体或いは殺菌媒体により貫流される。さらに、処理ヘッド１０は円板状ロータ１１の上面に密封されて、ノズル管１２のみがロータ１１内の密封された開口１８を通してこのロータの下面を越えて突き出すように、固定されている。

ロータ１１並びに機台２０におけるロータ１１と回転しない即ち固定する壁１９は、ロータ１１の下部と壁１９の内部に形成されて、瓶２が移動する無菌室２１を外部非無菌室２２から分離する単位ハウジングの部材である。ロータ１１と固定壁１９の間の移行部８には既に実施されたように、サイホンパッキング或いはラビリンスパッキング９が存在する。このパッキングは図示された実施態様では実質的にロータ１１と回転しなく、機台２０に設けられ、ロータ１１の垂直軸線に同心円に包囲するリング２３から成り、このリングは上面に開放する環状路２４を形成する。この環状路２４内には、上から円環状のロータ１１の軸線に同心円に包囲する壁部分２５が到達し、その壁部分は円板状ロータ１１の周辺に固定された環状体２６の構成部材である。

周囲２２から室２１を殺菌密封するために、環状路２４は水面２７まで封液により充填されるので、壁部分２５はその軸方向長さの大部分をこの液体内に沈漬されて、これによってサイホンパッキング或いはラビリンスパッキング９が生じる。

封液は例えば殺菌した或いは蒸留した水から成り、充填処理の衛生的要件を考慮するために、殺菌して浄化して殺菌力のある特性を有し、それは特に殺菌力のあり且つ殺菌化する添加物、例えばＨ₂ Ｏ₂ の最小濃度の保持によって得られる。このＨ₂ Ｏ₂ の濃度は例えば３５％である。

環状体２６ではロータ１１の軸線上に適用されて半径方向外部に位置するパッキンリング２８が適したゴム弾性材料或いはエラストマー合成樹脂から成るパッキンリップ２９を備えている。ロータ１１の軸線に同心円に包囲するパッキンリング２８のパッキンリップ２９はロータ１１の軸線に同様に同心円に包囲する環状密閉面３０上に位置し、その密閉面はリング２３のロータ１１と反対を向いた半径方向外部に位置する面に設けられている。密閉面３０と共働するパッキング２８は追加機械的パッキング３１を形成する。この場合には、このパッキング３１がサイホンパッキング或いはラビリンスパッキング９と非無菌領域２２、例えば周囲の間に設けられている、即ち機械的パッキング３１がサイホンパッキング或いはラビリンスパッキング９を周囲２２から遮蔽することが本質である。

機械的パッキング３１によって、封液或いはこの液体に存在する殺菌媒体が周囲に到達し、それによってこの周囲に留まる人、特に操作人も少なくとも封液の臭いによって影響され且つこの封液によって汚染され且つ危険にさらされる又はそのいずれか一つにされることが阻止される。

機械的パッキング３１によって、封液は周囲２２からの汚染及び菌発芽又はそのいずれか一方から有効に保護されるので、得ようとした封鎖作用が高い安全性を伴って達成される。

環状路２６が封液により十分に、即ち水準２７にまで充填され、それにより部分２５が十分に深く封液内に到達することが、所望の封鎖作用の達成のための本質である。これは、充填運転中に一つの或いは複数の入口３２を通して封液が環状路２４に常に供給され、この液体が一つの或いは複数の出口３３を通して環状路２４から排出される。出口３３は越流口として形成されるので、これにより、自動的に、即ち制御なしに封液の液体面の水準２７が環状路２４内で調整される。

装置１の領域には、複数の移行部８が単位ハウジングの回転部材と固定部材の間に設けられ、しかも、例えば充填機５の領域や閉鎖機６の領域に設けられる。すべてのこれら移行部８には、サイホンパッキング或いはラビリンスパッキング９に一致するサイホンパッキング或いはラビリンスパッキングが設けられ、しかも、好ましくは再びそれぞれに一つの追加機械的パッキング３１をそれぞれのサイホンパッキング９の外部に位置する、即ち周囲に向いた面に設けている。

機械条件的に異なる水準に配置されている全サイホンパッキング９に供給するために、図３に再生された供給システムが用いられる。これは新鮮な封液用の浄化タンクや貯蔵タンク３４を包含する。このタンクには、プロセッサー３５により制御された制御弁３６と３７によってＨ₂ Ｏ₂ 及び蒸留した殺菌水が供給され、しかも、封液の必要でセンサー３８により監視されたＨ₂ Ｏ₂ 濃度（例えば３５％）に依存して供給される。

供給タンク３４は異なる環状導管或いは供給導管４１に接続されて、その導管はそれぞれに容積流或いは貫流量を調整する制御弁４２を介してサイホンパッキング９の環状路２４の入口３２と接続されている。この場合にそれぞれの制御弁４２は、例えば運転開始の際に或いは試運転の際に、個々のサイホンパッキング９の異なる高さ水準にもかかわらず、各サイホンパッキング９の環状路２４に十分な封液が流入し、しかも、それぞれの環状路２４に封液の液体面の必要な水準２７を維持するばかりではなく、むしろ、予期すべき汚染度合に依存して、それぞれの環状路２４に封液の十分な交換を達成するために、十分な封液が流入するように調整される。それ故に、それぞれの制御弁４２により好ましくはそれぞれのサイホンパッキング９に流入する封液用の一定容積流が調整される。

各環状路２４の出口３３は、貫流計４４が設けられ且つ緩衝タンク４５に導く共通導管４３と接続されている。緩衝タンク４５の出口に設けられた制御弁４６によって緩衝タンク４５が水準制御されて空にされ、しかも、全サイホンパッキング９用の共通環状導管或いは収集導管４７に封液が流入し、その導管を介して封液がこの収集導管に設けられた追加ポンプ４８によってタンク３４に戻される。この収集導管４７には、センサーユニット或いは分析ユニット４９が設けられ、このユニットにより戻された封液のＨ₂ Ｏ₂ 含有量が分析されるので、このセンサーユニット４９により供給された測定データに依存して、プロセッサー３５によってＨ₂ Ｏ₂ に関する付加が制御され得て、しかも、必要なＨ₂ Ｏ₂ 濃度を維持するために、制御される。

図３に図示された供給システムによって、全サイホンパッキング９が異なる高さ水準に十分に封液により供給され、各サイホンパッキング９の封液は必要なＨ₂ Ｏ₂ 濃度を有することが確認される。この場合に、各サイホンパッキング９の戻り導管４３に個々に設けられた貫流計４４が本質的安全要因を形成する。この貫流計４４は、封液の十分な量が越流口として形成された出口３３を通して戻り流れることを監視する。貫流計４４を貫流する封液量が所定下閾値を下回るならば、貫流計４４の測定データに基づいて装置１の障害が光学的に及び音響学的に又はそのいずれか一方に示され且つ装置１の運転が停止されるか、又はそのいずれか一方が行われる。

このために、貫流計４４により例えばサイホンパッキングにより戻す封液の容積流が通知され、それぞれのサイホンパッキング９に流入する封液の容積流の一定値と比較される。所定公差値を越えて出る差では、光学的及び音響学的又はそのいずれか一方の誤差を導き且つ即時生産中断を引き起こす、又はそのいずれか一方を起こす誤差通知が中止される。根本的には、例えば、それぞれのサイホンパッキング９に流入する封液の容積流が所定閾値を下回るならば、誤差通知が中止されるように、貫流計４４を構成する可能性が存在する。

前述は、戻された封液がセンサーユニット４９の通過後に再びタンク３４に到達することから由来されていた。根本的には、この封液がタンク３４に戻される前に、封液の更なる浄化を企図する可能性が存在する。

サイホンパッキング９の記載された構成は、装置１の浄化の際に全サイホンパッキング９をＣＩＰ洗浄（適切な場所の浄化）の範囲内で浄化し且つＳＩＰ殺菌（適切な場所の殺菌）の範囲内で追加的に殺菌することを許容する。まさに冷却無菌充填の領域では、装置１の内部に位置する即ち無菌室２１にある領域を規則的に浄化し且つ消毒する、或いは殺菌することが特別の意義をもつ。

ＣＩＰ洗浄或いはＳＩＰ殺菌のために、図４に一致して、それぞれのサイホンパッキング９には、入口３２と出口３３に加えて、ノズル或いはノズル開口５０と５１が設けられ、この開口は洗浄消毒装置を形成し、それぞれのサイホンパッキング９とその際に環状路２４を含めたリング２３を介して洗浄液により洗浄されるか、或いは洗浄液を吹き出されて、引き続いて液状消毒媒体或いは殺菌媒体により、例えば高く濃縮された過酸化水素により処理され得る。このために、ノズル開口５０と５１は洗浄媒体及び殺菌媒体又はそのいずれか一方を供給する適切なシステムに接続されている。環状路２４に到達する処理媒体は出口３３を通して排出する。追加的に、通常の充填運転中に閉鎖された出口５２がそれぞれの環状路２４を完全に空にするのに用いられる。

図示された実施態様では、ノズル或いはノズル開口５０と５１は回転部材、即ちロータと一緒に回転する環状体２６に設けられているので、浄化消毒媒体の比較的僅かな量により全サイホンパッキング９と環状路２４を備えるリング２３との洗浄を可能とする。

この発明は前述のように一つの実施例にて説明された。この発明の基礎となす発明思想が破棄されることなしに、多数の変更及び変化を可能とすることがわかる。

非常に簡略化したブロック表示にて、瓶に充填物を冷却殺菌或いは無菌充填する一つの装置に一体化された複数の個別機械を示す。 部分表示にて、単位ハウジング移行部において殺菌室を非殺菌室、例えば周囲から分離するサイホンパッキング或いはラビリンスパッキングと一緒に、瓶を殺菌する装置或いは個別機械（消毒機）の処理ヘッド或いは殺菌ヘッドの一つを示す。 必要な密封液体或いは封液を複数のサイホンパッキングとラビリンスパッキングに供給する供給システムを示す。 図２のような表示であるけれども、ＣＩＰ洗浄及びＳＩＰ殺菌又はそのいずれか一方の実施においてサイホンパッキング或いはラビリンスパッキングを示す。

符号の説明

１．．．．冷却無菌充填装置
２．．．．瓶
３．．．．輸送体
４．．．．消毒器
５．．．．充填機
６．．．．閉鎖機
７．．．．輸送体
８．．．．単位ハウジングの回転部材と固定部材の間の移行部
９．．．．サイホンパッキング或いはラビリンスパッキング
１０．．．．処理ヘッド
１１．．．．ロータ
１２．．．．ノズル管
１３．．．．瓶或いは容器支持体
１４．．．．ピストン
１５．．．．戻りばね
１６．．．．通路
１７．．．．ノズル装備
１８．．．．開口
１９．．．．壁要素
２０．．．．機械フレーム
２１．．．．無菌室
２２．．．．非無菌室或いは周囲
２３．．．．リング
２４．．．．環状路
２５．．．．環状部分
２６．．．．環状体
２７．．．．密封液体或いは封液の水準
２８．．．．パッキンリング
２９．．．．パッキンリップ
３０．．．．密閉面
３１．．．．機械的パッキング
３２．．．．入口
３３．．．．出口
３４．．．．タンク
３５．．．．プロセッサー
３６、３７．．．．制御弁
３８．．．．センサー
３９．．．．ポンプ
４０．．．．分配器
４１．．．．供給導管
４２．．．．流れ制御弁
４３．．．．戻り導管
４４．．．．貫流計
４５．．．．緩衝タンク
４６．．．．制御弁
４７．．．．収集導管
４８．．．．ポンプ
４９．．．．センサーユニット
５０、５１．．．．洗浄媒体或いは殺菌媒体用の流出開口或いはノズル
５２．．．．出口
Ａ ．．．．輸送方向

Claims (24)

1. 瓶或いは同様な容器（２）を処理する装置（１）の回転機械要素と固定機械要素（１１；１９、２０）の間の移行部（８）を密閉する、特に冷却無菌充填装置の無菌室又は無菌領域（２１）を非無菌室又は非無菌領域（２２）から分離する単位ハウジングの回転部材と固定部材の間の移行部（８）を密閉する密封装備であって、一方の機械要素（１９、２０）において密封液体或いは封液を収容する回転機械要素（１１）の軸線を同心円状に包囲する少なくとも一つの環状路（２４）を並びに他方の機械要素（１１）において環状路（２４）とそのような封液に内に到達する少なくとも一つの環状に壁部分（２５）を有して、機械要素（１１；１９）間の相対運動を可能とするサイホンパッキング（９）を備える密封装備において、密封装備を洗浄及び殺菌又はそのいずれか一方を行う洗浄媒体及び殺菌媒体又はそのいずれか一方用の少なくとも一つの流出開口或いは流出ノズル（５０、５１）とその際に特にＣＩＰ洗浄処理及びＳＩＰ殺菌処理又はそのいずれか一方における少なくとも一つのサイホンパッキング（９）も備え、
   少なくとも一つの流出開口或いは流出ノズル（５０、５１）がサイホンパッキング（９）の要素（２６）に設けられ、
   それぞれのサイホンパッキング（９）の少なくとも一つの環状路（２４）の少なくとも一つの入口は、環状路（２４）からいつも封液が供給される貯槽（３４）と接続されていることを特徴とする密封装備。
2. 少なくとも一つの流出開口或いは流出ノズル（５０、５１）が回転機械要素（１１）に設けられていることを特徴とする請求項１に記載の密封装備。
3. 少なくとも一つの流出開口或いは流出ノズル（５０、５１）が少なくとも一つのサイホンパッキング（９）の少なくとも一つの環状路（２４）及びサイホンパッキング（９）のこの環状路（２４）を有する要素（２３）又はそのいずれか一方に対向位置して設けられていることを特徴とする請求項１又は２に記載の密封装備。
4. 少なくとも一つのサイホンパッキング（９）の少なくとも一つの側面には、移行部（８）を架橋する機械的パッキング（３１）が回転及び固定又はそのいずれか一方の機械要素（１１；１９、２０）に少なくとも一つの密封要素（２８）並びに固定及び回転又はそのいずれか一方の機械要素（１９、２０；１１）に密封要素（２８）と共働する少なくとも一つの密閉面（３０）を備えていることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載の密封装備。
5. 機械的パッキング（３１）は少なくとも一つのサイホンパッキング（９）の非無菌室又は非無菌領域（２２）に向いた側面に設けられていることを特徴とする請求項４に記載の密封装備。
6. 少なくとも一つの機械的パッキング（３１）は少なくとも一つのサイホンパッキング（９）の無菌室又は無菌領域（２１）に向いた側面に設けられていることを特徴とする請求項４或いは５に記載の密封装備。
7. 少なくとも一つの機械的パッキング（３１）が少なくとも一つのサイホンパッキング（９）を包囲することを特徴とする請求項４乃至６のいずれか一項に記載の密封装備。
8. 少なくとも一つの機械的パッキング（３１）は少なくとも一つのサイホンパッキング（９）により包囲されていることを特徴とする請求項４乃至７のいずれか一項に記載の密封装備。
9. 少なくとも一つの密封要素がパッキンリング（２８）であることを特徴とする請求項４乃至８のいずれか一項に記載の密封装備。
10. 少なくとも一つの密封要素は密閉面（３０）と共働する少なくとも一つのパッキンリップ（２９）を有することを特徴とする請求項４乃至９のいずれか一項に記載の密封装備。
11. 少なくとも一つの環状路（２４）は封液用の少なくとも一つの入口（３２）並びに出口（３３）を有することを特徴とする請求項１乃至１０のいずれか一項に記載の密封装備。
12. 少なくとも一つの出口（３３）が封液の液面（２７）の水準を調整する越流口として形成されていることを特徴とする請求項１１に記載の密封装備。
13. 回転機械要素（１１）と固定機械要素（１９、２０）の間の少なくとも一つの移行部（８）並びに移行部（８）に設けられ且つ機械要素の間の相対運動を可能とする密封装備を備える瓶或いは同様な容器（２）を処理する装置において、密封装備が前記請求項１乃至１２のいずれか一項により形成されることを特徴とする処理装置。
14. 瓶或いは同様な容器（２）に液状充填物を冷却無菌充填する装置では、移行部（８）を形成する機械要素は無菌室又は無菌領域（２１）を非無菌室又は非無菌領域（２２）から分離する単位ハウジングの部材（１１；１９）であることを特徴とする請求項１３に記載の装置。
15. それぞれの環状路（２４）の越流口として形成された少なくとも一つの出口（３３）に貫流計（４４）を備えて、貫流計（４４）は封液の環状路（２４）から流出する容積流を監視するためにこの遮断液体により貫流されることを特徴とする請求項１に記載の装置。
16. 貫流計（４４）は、少なくとも一つの環状路（２６）により帰還する容積流が少なくとも一つの環状路（２６）に流入する封液に一致するとき及び帰還する容積流が所定閾値を下回るときに誤差通知及び即時生産中断又はそのいずれか一方を奏する測定信号を発生させるのに用いられることを特徴とする請求項１５に記載の装置。
17. 少なくとも一つのサイホンパッキング（９）の少なくとも一つの入口（３２）と接続された供給導管（４１）には、少なくとも一つのサイホンパッキング（９）に流入する封液容積流を調整する或いは制御する手段が設けられていることを特徴とする請求項１３乃至１６のいずれか一項に記載の装置。
18. 帰還した封液を定常分析する、特に封液内の殺菌する媒体の濃度を決定する少なくとも一つのセンサーユニット（４０）を備えて、そのセンサーユニットを介して帰還した封液が貯槽（４）に或いは封液を浄化する装備に到達することを特徴とする請求項１３乃至１７のいずれか一項に記載の装置。
19. 回転機械要素と固定機械要素（１１、１９）の間のそれぞれの移行部に設けられて少なくとも一つのサイホンパッキング（９）を備えた複数の密封装備を備えて、全サイホンパッキング（９）が共通貯槽（３４）から封液を供給されることを特徴とする請求項１３乃至１８のいずれか一項に記載の装置。
20. 各サイホンパッキング（９）の供給導管（４１）には、流入する封液の容積流を調整する及び制御する又はそのいずれか一方を行う手段が独自に設けられていることを特徴とする請求項１９に記載の装置。
21. 全サイホンパッキング（９）或いはそのようなパッキングのグループには共通ポンプ（３９）が付属されていることを特徴とする請求項１９或いは２０に記載の装置。
22. 各サイホンパッキング（９）の少なくとも一つの出口（３３）に或いは各サイホンパッキングのこの出口（３３）に接続された戻り路（４３）に固有の貫流計（４４）が設けられていることを特徴とする請求項１３乃至２１のいずれか一項に記載の装置。
23. 封液をサイホンパッキング（９）に供給する貯槽（３４）は同時に帰還した封液を収集する貯槽であることを特徴とする請求項１３乃至２２のいずれか一項に記載の装置。
24. 封液用の貯槽（３４）には殺菌媒体の所定濃度を調整制御する或いは殺菌媒体を補充する手段（３５、３６、３７、３８）が設けられていることを特徴とする請求項１３乃至２３のいずれか一項に記載の装置。

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