JP5169553B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、クランク軸と連動して回転する駆動回転体及びカム軸と連動して回転する従動回転体の間の相対位相を位相制御ユニットにより制御して、当該相対位相に従うバルブタイミングを実現するようにしたバルブタイミング調整装置が知られている。こうしたバルブタイミング調整装置の一種として特許文献1には、駆動回転体及び従動回転体に共通の回転方向に2ウェイクラッチ式の位相制御ユニットを設けたものが開示されている。
具体的に、特許文献1の位相制御ユニットでは、駆動回転体において回転方向へ延伸する内周面と、従動動回転体において当該内周面との径方向間隔が駆動回転体に対する従動回転体の遅角側へ向かって縮小する第一傾斜面との間に、バネによって遅角側へ付勢される第一コロが介装される。また同様にして、駆動回転体の内周面と、従動動回転体において当該内周面との径方向間隔が駆動回転体に対する従動回転体の進角側へ向かって縮小する第二傾斜面との間に、バネによって進角側へ付勢される第二コロが介装される。そして、第一リリース突起及びリリースアームにより第一コロ及び従動回転体のインナーレースを進角側へ押圧する第一トルク、又は第二リリース突起及びリリースアームにより第二コロ及びインナーレースを遅角側へ押圧する第二トルクを、モータジェネレータが発生する。ここで、モータジェネレータによるトルクの発生は、電子制御ユニットによって制御されるようになっている。
このような位相制御ユニットを備えた特許文献1の装置では、各コロがバネによって駆動回転体の内周面及び各傾斜面へと押し付けられて楔作用が発揮されるときには、駆動回転体に対して従動回転体が進角側にも遅角側にもロックされる。その結果、従動回転体は、駆動回転体に対する進角側及び遅角側へ交互に従動回転体を付勢する変動トルクがカム軸から伝達されても、駆動回転体に対する相対回転を規制されることになるので、バルブタイミングが保持されるのである。
一方、バルブタイミングの保持状態下、電子制御ユニットの制御に従ってモータジェネレータから第一トルクを受ける第一リリース突起により、第一コロがバネの付勢に抗して進角側へ押圧されるときには、第一傾斜面及び内周面への第一コロの押し付けが緩和されるので、従動回転体の進角側のロックが解除される。このとき、モータジェネレータから第一トルクを受けるリリースアームにより従動回転体のインナーレースも進角側へと押圧されるので、従動回転体は、進角側の変動トルクを受けることで駆動回転体に対する進角側へ相対回転する。その結果、バルブタイミングが進角するのである。
これとは逆に、バルブタイミングの保持状態下、電子制御ユニットの制御に従ってモータジェネレータから第二トルクを受ける第二リリース突起により、第二コロがバネの付勢に抗して遅角側へ押圧されるときには、第二傾斜面及び内周面への第二コロの押し付けが緩和されるので、従動回転体の遅角側のロックが解除される。このとき、モータジェネレータから第二トルクを受けるリリースアームにより従動回転体のインナーレースも遅角側へと押圧されるので、従動回転体は、遅角側の変動トルクを受けることで駆動回転体に対する遅角側へ相対回転する。その結果、バルブタイミングが遅角するのである。
特開2005−307818号公報
さて、特許文献1の装置においてバルブタイミングを保持する際には、各リリース突起を形成するリリースレバーが駆動回転体と同速回転するように、モータジェネレータを電子制御ユニットにより制御して第一トルク又は第二トルクを発生させることになる。このとき、従動回転体のロックが進角側についても遅角側についても解除されないように、各リリース突起を押圧対象のコロから離間させた状態で、リリースレバーと駆動回転体との回転数を一致させる必要がある。しかし、駆動回転体の回転数は内燃機関の運転状態に応じて時々刻々と変動するので、リリースレバー及び駆動回転体の回転数を一致させるには、電子制御ユニットによるモータジェネレータの制御が複雑となり、最悪の場合、バルブタイミングの保持性が悪化するという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、バルブタイミングの保持性を容易に確保するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、クランク軸と連動して回転する駆動回転体と、カム軸と連動して回転する従動回転体と、駆動回転体及び従動回転体の間の相対位相を制御する位相制御ユニットとを備え、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを当該相対位相に従って調整するバルブタイミング調整装置であって、位相制御ユニットは、駆動回転体及び従動回転体のうち一方の回転体に設けられ、それら駆動回転体及び従動回転体に共通の回転方向へ延伸する周面部と、駆動回転体及び従動回転体のうち他方の回転体に設けられ、周面部との径方向間隔が駆動回転体に対する従動回転体の遅角側へ向かって縮小する第一楔面部と、駆動回転体及び従動回転体のうち第一楔面部と同じ回転体に設けられ、周面部との径方向間隔が駆動回転体に対する従動回転体の進角側へ向かって縮小する第二楔面部と、周面部及び第一楔面部の間に介装される第一転動体と、第一転動体よりも進角側において周面部及び第二楔面部の間に介装される第二転動体と、第一転動体及び第二転動体の間に介装され、第一転動体を遅角側へ付勢すると共に第二転動体を進角側へ付勢する弾性部材と、駆動回転体及び従動回転体のうち第一楔面部及び第二楔面部が設けられた回転体に内蔵され、第一転動体を進角側へ押圧する第一押圧力を発生する第一アクチュエータと、駆動回転体及び従動回転体のうち第一アクチュエータと同じ回転体に内蔵され、第二転動体を遅角側へ押圧する第二押圧力を発生する第二アクチュエータと、第一アクチュエータによる第一押圧力の発生並びに第二アクチュエータによる第二押圧力の発生を制御する制御手段と、を有し、第一アクチュエータ及び第二アクチュエータは、それぞれ圧電素子の伸長により第一押圧力及び第二押圧力を発生する個別の圧電アクチュエータであることを特徴とする。
このような発明によると、駆動回転体及び従動回転体の一方と他方とに設けられた周面部及び第一楔面部に対して、第一転動体が弾性部材の遅角側への付勢によって押し付けられると、周面部との径方向間隔が遅角側へ向かって縮小する第一楔面部によって楔作用が発揮される。その結果、駆動回転体に対して従動回転体は、進角側及び遅角側のうち一方である第一側(以下、解決手段の欄では、単に「第一側」という)への回転ができなくなる。それと共に、駆動回転体及び従動回転体の一方と他方とに設けられた周面部及び第二楔面部に対して、第二転動体が弾性部材の進角側への付勢によって押し付けられると、周面部との径方向間隔が進角側へ向かって縮小する第二楔面部によって楔作用が発揮される。その結果、駆動回転体に対して従動回転体は、進角側及び遅角側のうち他方である第二側(以下、解決手段の欄では、単に「第二側」という)への回転ができなくなる。こうして従動回転体が第一側にも第二側にも回転がロックされることによれば、駆動回転体に対する進角側及び遅角側へ交互に従動回転体を付勢する変動トルクがカム軸から伝達されても、バルブタイミングが保持されるのである。
また、そうしたバルブタイミングの保持状態下、各楔面部の設けられた回転体に内蔵の第一アクチュエータが、弾性部材の付勢に抗して第一転動体を進角側へ押圧する第一押圧力を制御手段の制御により発生するときには、周面部及び第一楔面部に対する第一転動体の押し付けが緩和される。その結果、従動回転体の第一側のロックが解除されるので、従動回転体は、第一側の変動トルクを受けることで駆動回転体に対する第一側へと相対回転し、第二側の変動トルクを受けても第二側へは第二転動体によってロックされたままとなるので相対回転せず、バルブタイミングを一方へ変化させることになる。逆に、バルブタイミングの保持状態下、各楔面部の設けられた回転体に内蔵の第二アクチュエータが、弾性部材の付勢に抗して第二転動体を遅角側へ押圧する第二押圧力を発生するときには、周面部及び第二楔面部に対する第二転動体の押し付けが緩和される。その結果、従動回転体の第二側のロックが解除されるので、従動回転体は、第二側の変動トルクを受けることで駆動回転体に対する第二側へと相対回転し、第一側の変動トルクを受けても第一側へは第一転動体によってロックされたままとなるので相対回転せず、バルブタイミングを他方へ変化させることになる。
そして、特に請求項1に記載の発明によると、従動回転体をロックしてバルブタイミングを保持するには、第一転動体及び第二転動体をそれぞれ進角側及び遅角側へ押圧する第一押圧力及び第二押圧力の発生を、停止させればよい。これによれば、バルブタイミングを保持するために制御手段が行う第一アクチュエータ及び第二アクチュエータの制御は、それぞれ第一押圧力及び第二押圧力の発生停止という簡単なものとなるので、その保持性を容易に確保することができるのである。
さらに、請求項1に記載の発明では、第一アクチュエータとしての圧電アクチュエータを制御手段により制御して圧電素子を伸長させることで、第一転動体を進角側へ押圧する第一押圧力を迅速に発生させることができる。また、第二アクチュエータとしての圧電アクチュエータを制御手段により制御して圧電素子を伸長させることで、第二転動体を遅角側へ押圧する第二押圧力を迅速に発生させることができる。しかも、各アクチュエータとしての圧電アクチュエータを制御手段により制御して個別の圧電素子を共に収縮させることで、第一押圧力及び第二押圧力の発生を簡単に停止させることもできる。以上によれば、バルブタイミングの保持性がバルブタイミングの調整応答性と共に、容易に確保され得るのである。
請求項2に記載の発明によると、位相制御ユニットは、駆動回転体及び従動回転体に共通の回転方向に複数配置される。これによれば、回転方向の複数個所において従動回転体を駆動回転体に対してロックすることができるので、それら回転体の片方に内蔵された各アクチュエータによる押圧力の発生が制御手段により制御されることと相俟って、バルブタイミングの高い保持性が確保され得るのである。
請求項に記載の発明によると、第一アクチュエータは、第一転動体に遅角側から接触する第一ピストン、並びに第一ピストンを進角側及び遅角側へ往復駆動する第一駆動源を有し、第二アクチュエータは、第二転動体に進角側から接触する第二ピストン、並びに第二ピストンを遅角側及び進角側へ往復駆動する第二駆動源を有し、制御手段は、第一駆動源による第一ピストンの往復駆動並びに第二駆動源による第二ピストンの往復駆動を制御する。
このような発明では、第一駆動源を制御手段により制御して、第一転動体に遅角側から接触する第一ピストンを進角側へ駆動することで、第一転動体を進角側へ押圧する第一押圧力を正しく発生させることができる。また、第二駆動源を制御手段により制御して、第二転動体に進角側から接触する第二ピストンを遅角側へ駆動することで、第二転動体を遅角側へ押圧する第二押圧力を正しく発生させることができる。しかも、第一駆動源及び第二駆動源を制御手段により制御して第一ピストン及び第二ピストンをそれぞれ遅角側及び進角側へ駆動することで、第一押圧力及び第二押圧力の発生を簡単に停止させることもできる。以上によれば、バルブタイミングの保持性がバルブタイミングの調整応答性と共に、確実に確保され得るのである。
請求項に記載の発明によると、第一ピストンは、第一転動体の外周面に沿う円弧面状に形成されて第一転動体を遅角側から保持する第一保持面部を有し、第二ピストンは、第二転動体の外周面に沿う円弧面状に形成されて第二転動体を進角側から保持する第二保持面部を有する。
このような発明では、第一ピストンが進角側へ駆動される際、当該ピストンの円弧面状の第一保持面部によって第一転動体の外周面が遅角側から面接触状態にて保持されることとなるので、当該保持面部によって第一転動体を正しい方向へ迅速に押圧することができる。また同様に、第二ピストンが遅角側へ駆動される際、当該ピストンの円弧面状の第二保持面部によって第二転動体の外周面が進角側から面接触状態にて保持されることとなるので、当該保持面部によって第二転動体を正しい方向へ迅速に押圧することができる。以上によれば、バルブタイミングの高い調整応答性を適時に且つ確実に得ることが可能となる。しかも、各転動体に対する各保持面部の面接触作用によれば、接触界面に発生する面圧が小さくなるので、耐久性の向上を図ることもできるのである。
請求項に記載の発明によると、第一アクチュエータは、作動流体にて満たされる第一シリンダ室を第一ピストン及び第一駆動源の間に有し、第一シリンダ室において第一ピストンが進角側及び遅角側へ往復摺動する部分の横断面積は、第一シリンダ室において第一駆動源が進角側及び遅角側へ往復摺動する部分の横断面積よりも小さく、第二アクチュエータは、作動流体にて満たされる第二シリンダ室を第二ピストン及び第二駆動源の間に有し、第二シリンダ室において第二ピストンが遅角側及び進角側へ往復摺動する部分の横断面積は、第二シリンダ室において第二駆動源が遅角側及び進角側へ往復摺動する部分の横断面積よりも小さい。
このような発明において、制御手段により制御される第一駆動源との間に第一シリンダ室を有する第一ピストンは、第一シリンダ室を満たす作動流体の圧力伝達作用により、第一駆動源が進角側へ変位するのに応じて進角側へと駆動される。このとき、第一シリンダ室において第一ピストンが摺動する部分の横断面積は、第一駆動源が摺動する部分の横断面積よりも小さいので、第一駆動源の変位量に対して第一ピストンの駆動量を相対的に増大させて第一ピストンによる第一転動体の押圧速度を高めることができる。また同様に、制御手段により制御される第二駆動源との間に第二シリンダ室を有する第二ピストンは、第二シリンダ室を満たす作動流体の圧力伝達作用により、第二駆動源が遅角側へ変位するのに応じて遅角側へと駆動される。このとき、第二シリンダ室において第二ピストンが摺動する部分の横断面積は、第二駆動源が摺動する部分の横断面積よりも小さいので、第二駆動源の変位量に対して第二ピストンの駆動量を相対的に増大させて第二ピストンによる第二転動体の押圧速度を高めることができる。以上によれば、駆動回転体又は従動回転体に内蔵される各アクチュエータの駆動源として小型のものを用いつつも、バルブタイミングの調整応答性を高めることが可能になるのである。
請求項に記載の発明によると、駆動回転体及び従動回転体のうち、第一楔面部及び第二楔面部が設けられると共に第一アクチュエータ及び第二アクチュエータを内蔵する回転体は、周面部が設けられる回転体の外周側に配置される。このように、周面部が設けられる回転体の外周側に配置されて第一楔面部及び第二楔面部が設けられる回転体に、各アクチュエータを内蔵させる構成においては、それらアクチュエータを制御手段によって制御するのに必要な給電構造を、容易に形成可能となる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を示している。バルブタイミング調整装置1は車両に搭載され、内燃機関のクランク軸(図示しない)からカム軸2へ機関トルクを伝達する伝達系に設置されている。ここで、図1に示すカム軸2は、内燃機関の「動弁」のうち吸気弁(図示しない)を機関トルクの伝達により開閉するものであって、本実施形態のバルブタイミング調整装置1は、当該吸気弁のバルブタイミングを調整する。
(構成)
以下、第一実施形態の詳細構成を説明する。図1,2に示すようにバルブタイミング調整装置1は、駆動回転体4、従動回転体6及び位相制御ユニット8を備えている。
駆動回転体4は、カバー40をスプロケット42に装着することによって、全体として中空ケース状に形成されている。カバー40は金属により円板状に形成されており、スプロケット42と後述の送電ベース10との間に同軸上に配置されている。スプロケット42は金属により円筒状に形成されており、周壁から径方向外側へ突出する歯44を回転方向に複数有している。スプロケット42は、それらの歯44とクランク軸の複数の歯との間で環状のタイミングチェーン(図示しない)が掛け渡されることにより、クランク軸と連繋する。したがって、クランク軸から機関トルクがタイミングチェーンを通じてスプロケット42へ入力されるときには、駆動回転体4がクランク軸と連動して図2の時計方向へと回転することとなる。
従動回転体6は金属により円板状に形成されており、当該回転体6よりも大径のスプロケット42の内周側に同心上に収容されている。従動回転体6は、螺子止めによってカム軸2と同軸上に連結される連結部60を有している。この連結により従動回転体6は、カム軸2と連動して図2の時計方向へと回転可能となっていると共に、駆動回転体4に対する進角側(以下、単に「進角側」ともいう)及び駆動回転体4に対する遅角側(以下、単に「遅角側」ともいう)へ相対回転可能となっている。
このようにカム軸2と連結されている従動回転体6には、内燃機関の運転時に吸気弁からのスプリング反力等に起因してカム軸2に作用する変動トルクが、伝達されるようになっている。ここで、図3(a)に例示するように変動トルクは、駆動回転体4に対して従動回転体6を進角側へ付勢する負トルクと、駆動回転体4に対して従動回転体6を遅角側へ付勢する正トルクとの間において、交番するものである。そして、特に本実施形態の変動トルクは、カム軸2及びその軸受間のフリクション等に起因して、正トルクのピークトルクT+が負トルクのピークトルクT−よりも大きくなる傾向を示しており、当該変動トルクの平均トルクTaveが正トルク側、即ち遅角側に偏っている。
図2に示すように位相制御ユニット8は、回転体4,6に共通の回転方向に複数(本実施形態では六つ)並んで配置されている。各位相制御ユニット8は、図1,2,4に示すように、送電ベース10、送電コイル11,12、受電コイル13,14及び制御回路部16を互いに共有すると共に、周面部20、楔面部21,22、転動体23,34、弾性部材25及びアクチュエータ30,31を個別に有している。
図1,4に示すように送電ベース10は金属により円板状に形成されており、カバー40から離間した箇所に回転体4,6と同軸上に配置されて内燃機関のチェーンケース(図示しない)に固定されている。
第一送電コイル11は金属線の巻回により、全体として円環状に形成されている。第一送電コイル11は回転体4,6と同軸上に配置され、絶縁材を介して送電ベース10に保持されている。
第二送電コイル12は金属導線の巻回により、全体として第一送電コイル11よりも小径の円環状に形成されている。第二送電コイル12は、第一送電コイル11の内周側に同心上に配置され、絶縁材を介して送電ベース10に保持されている。
第一受電コイル13は金属導線の巻回により、全体として第一送電コイル11と実質的に同径の円環状に形成されている。第一受電コイル13は、第一送電コイル11及び従動回転体6の間において同軸上に配置され、絶縁材を介してカバー40に一体回転可能に保持されている。第一受電コイル13は、後に詳述する第一アクチュエータ30に電気的に接続されている。これにより、一次コイルとしての第一送電コイル11が通電されるときには、二次コイルとしての第一受電コイル13が励磁され、当該受電コイル13に発生する誘導電圧により第一アクチュエータ30が通電されるようになっている。即ち本実施形態では、第一送電コイル11と第一受電コイル13とにより、第一アクチュエータ30に対する非接触式の給電構造17が形成されている。
第二受電コイル14は金属線材の巻回により、全体として第二送電コイル12と実質的に同径、即ち第一受電コイル13よりも小径の円環状に形成されている。第二受電コイル14は、第一受電コイル13の内周側に同心上に配置され、絶縁材を介してカバー40に一体回転可能に保持されている。第二受電コイル14は、後に詳述する第二アクチュエータ31に電気的に接続されている。これにより、一次コイルとしての第二送電コイル12が通電されるときには、二次コイルとしての第二受電コイル14が励磁され、当該受電コイル14に発生する誘導電圧により第二アクチュエータ31が通電されるようになっている。即ち本実施形態では、第二送電コイル12と第二受電コイル14とにより、第二アクチュエータ31に対する非接触式の給電構造18が形成されている。
「制御手段」としての制御回路部16は、例えば電源ドライバ及びその制御用マイクロコンピュータ等から構成されており、送電ベース10の近傍箇所又は送電ベース10から離れた箇所に配置されて送電コイル11,12と電気的に接続されている。制御回路部16は、第一送電コイル11への通電により第一受電コイル13を介して第一アクチュエータ30の作動を制御すると共に、第二送電コイル12への通電により第二受電コイル14を介して第二アクチュエータ31の作動を制御する。
図2に示すように、各位相制御ユニット8が個別に有する要素20〜25,30,31の構成については、それらユニット8間で実質的に相違がない。そこで、以下では、一位相制御ユニット8の20〜25,30,31を中心に、詳細構成を説明する。
図2,4に示すように周面部20は、回転方向へ延伸する従動回転体6の外周面の一部から、当該回転体6と同心の円弧面状に形成されている。これにより、一位相制御ユニット8の周面部20は、回転方向に隣接する位相制御ユニット8の周面部20に対して当該回転方向に連接する形となっている。
第一楔面部21は、従動回転体6の外周側に配置された駆動回転体4のスプロケット42の内周面のうち、同じ位相制御ユニット8の周面部20と対向する部分に形成されている。本実施形態の第一楔面部21は、駆動回転体4の回転中心からの距離が遅角側へ向かって縮小する湾曲面状を呈している。これにより第一楔面部21は、同じ位相制御ユニット8の周面部20に対する径方向間隔が遅角側へ向かって縮小する形となっている。
第二楔面部22は、スプロケット42の内周面のうち、同じ位相制御ユニット8の第一楔面部21よりも進角側において当該ユニット8の周面部20と対向する部分に、形成されている。本実施形態の第二楔面部22は、同じ位相制御ユニット8の第一楔面部21に滑らかに連接し且つ駆動回転体4の回転中心からの距離が進角側へ向かって縮小する湾曲面状を、呈している。これにより第二楔面部22は、同じ位相制御ユニット8の周面部20に対する径方向間隔が進角側へ向かって縮小する形となっている。
第一転動体23は、金属により円柱状に形成されたコロであり、回転体4,6の回転中心に対して偏心する形態で、同じ位相制御ユニット8の周面部20及び第一楔面部21間に介装されている。
第二転動体24は、金属により円柱状に形成されたコロであり、回転体4,6の回転中心に対して偏心し且つ同じ位相制御ユニット8の第一転動体23よりも進角側に位置するようにして、同じ位相制御ユニット8の周面部20及び第二楔面部22間に介装されている。
弾性部材25は、金属線材を例えば矩形環状に巻いた圧縮コイルスプリングであり、同じ位相制御ユニット8の転動体23,24間に介装されている。弾性部材25は、第一転動体23による進角側への圧縮又は第二転動体24による遅角側への圧縮により、第一転動体23を遅角側へ付勢し且つ第二転動体24を進角側へ付勢する復原力を発生する。
図1,2に示すように第一アクチュエータ30は、直動アクチュエータの一種としての圧電アクチュエータであり、楔面部21,22の設けられた駆動回転体4に内蔵されている。本実施形態の第一アクチュエータ30は、第一駆動源32と第一ピストン33とを組み合わせてなる。
第一駆動源32は、例えば積層されたPZT等からなる圧電素子であり、同じ位相制御ユニット8の第一転動体23よりも遅角側において駆動回転体4のスプロケット42に支持されている。第一駆動源32は、伸縮方向が回転体4,6の回転方向に略沿うようにして配置され、その遅角側端がスプロケット42に固定されている。これにより第一駆動源32の進角側端は、往復変位可能な変位端32a(図5参照)となっている。第一駆動源32は第一受電コイル13と電気的に接続されており、当該受電コイル13を介した通電の有無に応じて伸縮する。具体的に第一駆動源32は、通電により伸長して変位端32aを進角側へ変位させる一方、通電停止により収縮して変位端32aを遅角側へ変位させる。
図2に示すように、第一ピストン33は金属によって柱状に形成され、同じ位相制御ユニット8の第一転動体23よりも遅角側且つ当該ユニット8の第一駆動源32よりも進角側においてスプロケット42に支持されている。第一ピストン33は、回転体4,6の回転方向に略沿う軸方向に往復駆動可能に配置されており、同じ位相制御ユニット8の第一転動体23及び第一駆動源32の間に挟持されている。
したがって、図6に示すように、進角側へ変位する第一駆動源32の変位端32aによって第一ピストン33が進角側へ駆動されるときには、弾性部材25の付勢に抗して第一転動体23を進角側へと押圧する第一押圧力が発生する。ここで、第一ピストン33において第一転動体23に遅角側から接触する進角側の端面は、回転体4,6の回転中心に対して偏心し且つ遅角側へ向かって凹む円弧面状の第一保持面部33aを形成しており、特に本実施形態では第一転動体23の外周面に沿う円弧面状を呈している。これにより第一ピストン33の第一保持面部33aは第一転動体23を遅角側から面接触状態にて保持して、当該転動体23を進角側へ正しく押圧可能となっている。
一方、図5に示すように、第一駆動源32の変位端32aが遅角側へ変位するときには、弾性部材25の付勢を受ける第一転動体23により第一ピストン33が当該変位端32aに押し付けられることで、それら第一転動体23及び第一ピストン33が遅角側へと駆動されるのである。
図1,2に示すように第二アクチュエータ31は、同じ位相制御ユニット8の第一アクチュエータ30とは個別の圧電アクチュエータであり、当該第一アクチュエータ30と共に駆動回転体4に内蔵されている。本実施形態の第一アクチュエータ30は、第二駆動源34と第二ピストン35とを組み合わせてなる。
第二駆動源34は、第一駆動源33と同様な圧電素子であり、同じ位相制御ユニット8の第二転動体24よりも進角側において駆動回転体4のスプロケット42に支持されている。第二駆動源34は、伸縮方向が回転体4,6の回転方向に略沿うようにして配置され、その進角側端がスプロケット42に固定されている。これにより第二駆動源34の遅角側端は、往復変位可能な変位端34a(図5参照)となっている。第二駆動源34は第二受電コイル14と電気的に接続されており、当該受電コイル14を介した通電の有無に応じて伸縮する。具体的に第二駆動源34は、通電により伸長して変位端34aを遅角側へ変位させる一方、通電停止により収縮して変位端34aを進角側へ変位させる。
図2に示すように、第二ピストン35は金属によって柱状に形成され、同じ位相制御ユニット8の第二転動体24よりも進角側且つ当該ユニット8の第二駆動源34よりも遅角側においてスプロケット42に支持されている。第二ピストン35は、回転体4,6の回転方向に略沿う軸方向に往復駆動可能に配置されており、同じ位相制御ユニット8の第二転動体24及び第二駆動源34の間に挟持されている。
したがって、図7に示すように、遅角側へ変位する第二駆動源34の変位端34aによって第二ピストン35が遅角側へ駆動されるときには、弾性部材25の付勢に抗して第二転動体24を遅角側へと押圧する第二押圧力が発生する。ここで、第二ピストン35において第二転動体24に進角側から接触する遅角側の端面は、回転体4,6の回転中心に対して偏心し且つ進角側へ向かって凹む円弧面状の第二保持面部35aを形成しており、特に本実施形態では第二転動体24の外周面に沿う円孤面状を呈している。これにより第二ピストン35の第二保持面部35aは第二転動体24を進角側から面接触状態にて保持して、当該転動体24を遅角側へ正しく押圧可能となっている。
一方、図5に示すように、第二駆動源34の変位端34aが進角側へ変位するときには、弾性部材25の付勢を受ける第二転動体24により第二ピストン35が当該変位端34aに押し付けられることで、それら第二転動体24及び第二ピストン35が進角側へと駆動されるのである。
以上の構成を備えた各制御ユニット8において、制御回路部16から第一送電コイル11への通電により第一駆動源32が第一受電コイル13を介して通電されるときには、当該駆動源32の伸長により第一ピストン33が進角側へ駆動されて第一押圧力が第一転動体23に作用する。これに対して、制御回路部16から第一送電コイル11への通電が停止することにより、第一受電コイル13を介した第一駆動源32への通電も停止するときには、当該駆動源32の収縮により第一ピストン33が第一転動体23と共に遅角側へと駆動されることになる。
また、各制御ユニット8では、制御回路部16から第二送電コイル12への通電により第二駆動源34が第二受電コイル14を介して通電されるときには、当該駆動源34の伸長により第二ピストン35が遅角側へ駆動されて第二押圧力が第二転動体24に作用する。これに対して、制御回路部16から第二送電コイル12への通電が停止することにより、第二受電コイル14を介した第二駆動源34への通電も停止するときには、当該駆動源34の収縮により第二ピストン35が第二転動体24と共に進角側へと駆動されることになる。
このように本実施形態では、送電コイル11,12に対する通電とその停止とによって、駆動源32,34によるピストン33,35の往復駆動、ひいては転動体23,24を押圧する第一及び第二押圧力の発生を、制御することができるのである。
(作動)
次に、第一実施形態のバルブタイミング調整作動について説明する。内燃機関の運転中において制御回路部16は、クランク軸及びカム軸の回転角度等に基づいて第一及び第二押圧力の発生を制御する。これによりバルブタイミングは、回転体4,6間の相対位相に従うタイミングに調整されることとなる。以下、バルブタイミング調整作動の詳細内容を説明する。
(保持処理)
内燃機関においてアクセルの保持状態といった安定運転状態等を表す運転条件が成立した場合には、制御回路部16が保持処理を実行する。具体的に保持処理では、送電コイル11,12に対する通電の双方を停止させることにより、各位相制御ユニット8において第一及び第二押圧力を共に消失させる。
このような保持処理実行時の各位相制御ユニット8において第一転動体23は、弾性部材25の付勢を受けて第一ピストン33と共に遅角側へと駆動されるので、図5の如く第一楔面部21及び周面部20に対して押し付けられる。ここで、第一楔面部21及び周面部20の間の径方向間隔が遅角側へ向かって縮小している各位相制御ユニット8においては、それら各面部21,20に対して第一転動体23が当該遅角側へと押し付けられるため、楔作用が発揮されることになる。故に、変動トルクのうち遅角側の正トルクが従動回転体6に作用するときには、第一転動体23が周面部20に対する進角側への相対的な位置ずれを楔作用によって規制されることで、駆動回転体4に対する従動回転体6のロックが遅角側について実現されるのである。
また、保持処理実行時の各位相制御ユニット8において第二転動体24は、弾性部材25の付勢を受けて第二ピストン35と共に進角側へと駆動されるので、図5の如く第二楔面部22及び周面部20に対して押し付けられる。ここで、第二楔面部22及び周面部20の間の径方向間隔が進角側へ向かって縮小している各位相制御ユニット8においては、それら各面部22,20に対して第二転動体24が当該進角側へと押し付けられるため、楔作用が発揮されることになる。故に、変動トルクのうち進角側の負トルクが従動回転体6に作用するときには、第二転動体24が周面部20に対する遅角側への相対的な位置ずれを楔作用によって規制されることで、駆動回転体4に対する従動回転体6のロックが進角側についても実現されるのである。
以上により保持処理実行時には、駆動回転体4に対して従動回転体6が遅角側及び進角側への相対回転を規制されることになるので、それら回転体4,6間の相対位相、ひいてはバルブタイミングが確実に保持されるのである。
(遅角処理)
バルブタイミングの保持された内燃機関において軽負荷の通常運転状態等を表す運転条件が成立した場合には、制御回路部16が遅角処理を実行する。具体的に遅角処理では、第二送電コイル12に対する通電は停止したまま第一送電コイル11への通電のみを行うことにより、各位相制御ユニット8において第一押圧力を第一アクチュエータ30から発生させる。
このような遅角処理実行時の各位相制御ユニット8において第一転動体23は、第一ピストン33から第一押圧力を受けることにより、図6の如く弾性部材25の付勢に抗して進角側へと押圧される。ここで、第一楔面部21及び周面部20の間の径方向間隔が遅角側へ向かって縮小している各位相制御ユニット8においては、第一転動体23が第一楔面部21及び周面部20に対して相対的に進角側へと位置ずれする。その結果、各位相制御ユニット8において第一楔面部21及び周面部20に対する第一転動体23の押し付けが緩和されるので、従動回転体6の遅角側のロックは解除されることになる。また、各位相制御ユニット8において第二転動体24は、位置ずれした第一転動体23により弾性部材25を介して進角側へと押圧されることで、第二楔面部22及び周面部20に押し付けられることになるので、従動回転体6の進角側のロックは維持される。
以上より遅角処理実行時には、図3に示すように従動回転体6は、変動トルクのうち遅角側の正トルクが作用することによって、駆動回転体4に対して遅角側へと相対回転する。一方、図3に示すように従動回転体6は、変動トルクのうち進角側の負トルクを受けても、進角側のロックによって駆動回転体4に対する進角側への相対回転を規制される。したがって、これら遅角側への相対回転並びに進角側への相対回転規制が変動トルクの交番に応じて繰り返されることで、回転体4,6間の相対位相、ひいてはバルブタイミングが確実に遅角することとなるのである。
(進角処理)
バルブタイミングの保持された内燃機関においてアクセルのオフ状態又は低・中速高負荷運転状態等を表す運転条件が成立した場合には、制御回路部16が進角処理を実行する。具体的に進角処理では、第一送電コイル11に対する通電は停止したまま第二送電コイル12への通電のみを行うことにより、各位相制御ユニット8において第二押圧力を第二アクチュエータ31から発生させる。
このような進角処理実行時の各位相制御ユニット8において第二転動体24は、第二ピストン35から第二押圧力を受けることにより、図7の如く弾性部材25の付勢に抗して遅角側へと押圧される。ここで、第二楔面部22及び周面部20の間の径方向間隔が進角側へ向かって縮小している各位相制御ユニット8においては、第二転動体24が第二楔面部22及び周面部20に対して相対的に遅角側へと位置ずれする。その結果、各位相制御ユニット8において第二楔面部22及び周面部20に対する第二転動体24の押し付けが緩和されるので、従動回転体6の進角側のロックは解除されることになる。また、各位相制御ユニット8において第一転動体23は、位置ずれした第二転動体24により弾性部材25を介して遅角側へと押圧されることで、第一楔面部21及び周面部20に押し付けられることになるので、従動回転体6の遅角側のロックは維持される。
以上より進角処理実行時には、変動トルクのうち進角側の負トルクが作用することによって従動回転体6は、駆動回転体4に対して進角側へと相対回転する。一方、従動回転体6は、変動トルクのうち遅角側の正トルクを受けても、遅角側のロックによって駆動回転体4に対する遅角側への相対回転を規制される。したがって、これら進角側への相対回転並びに遅角側への相対回転規制が変動トルクの交番に応じて繰り返されることで、回転体4,6間の相対位相、ひいてはバルブタイミングが確実に進角することとなるのである。
ここまで説明の第一実施形態によると、保持処理実行時の各位相制御ユニット8においては、送電コイル11,12への通電停止という簡単な処理により、個別の圧電素子からなる駆動源32,34を収縮させてピストン33,35による第一及び第二押圧力を消失させることができる。また、保持処理実行時の各位相制御ユニット8において、転動体23,24間の弾性部材25と従動回転体6とは実質的にバネマス系を構成しないので、負トルク及び正トルクが従動回転体6に交互に作用する状態にあっても、当該転動体23,24が変動トルクによって振動して第一楔面部21、第二楔面部22及び周面部20から離れることを抑制し、保持状態を安定して保つことができる。またこれらによれば、バルブタイミングの保持性を容易に且つ省電力にて確保できるのである。
さらに、遅角処理実行時の各位相制御ユニット8においては、圧電素子からなる第一駆動源32を第一送電コイル11への通電に応じて伸長させることで、第一ピストン33を迅速に駆動して第一転動体23に対する第一押圧力の発生速度を高めることができる。しかもこのときには、第一転動体23を第一ピストン33の第一保持面部33aに面接触させて保持しながら押すことができるので、当該保持面部33aから第一転動体23への第一押圧力の伝達効率を高め、第一転動体を一定方向に安定して押すことができる。これらによれば、バルブタイミングを遅角させる際には、高い調整応答性を適時に且つ確実に得ることができるのである。
また同様に、進角処理実行時の各位相制御ユニット8においては、圧電素子からなる第二駆動源34を第二送電コイル13への通電に応じて伸長させることで、第二ピストン35を迅速に駆動して第二転動体24に対する第二押圧力の発生速度を高めることができる。しかもこのときには、第二転動体24を第二ピストン35の第二保持面部35aに面接触させて保持しながら押すことができるので、当該保持面部35aから第二転動体24への第二押圧力の伝達効率を高め、第二転動体を一定方向に安定して押すことができる。これらによれば、バルブタイミングを進角させる際にも、高い調整応答性を適時に且つ確実に得ることができるのである。
以上の他、第一実施形態によると、各位相制御ユニット8において転動体23,24をピストン33,35の保持面部33a,35aにより面接触状態で押圧するときには、当該押圧界面における面圧が小さくなるので、それらピストン33,35の耐久性が向上する。また、各位相制御ユニット8においては、アクチュエータ30,31を内蔵する駆動回転体4が図1,2の如く装置1の最外周に配置された形となっているので、それらアクチュエータ30,31に対する給電構造17,18の形成が容易となるのである。
(第二実施形態)
図8に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態の各位相制御ユニット108において第一アクチュエータ130は、第一駆動源132及び第一ピストン133に加えて、第一シリンダ室136を組み合わせてなる。
第一シリンダ室136は、同じ位相制御ユニット108の第一楔面部21よりも遅角側において駆動回転体4のスプロケット42に形成されており、進角側ほど横断面積が一段階小さくなる段付筒孔状を呈している。第一シリンダ室136は、作動流体として内部に注入された油等の非圧縮性流体によって満たされている。
第一シリンダ室136において横断面積の大きな側となる入力室部136aには、第一駆動源132において当該室部136aと略等しい横断面形状の変位端132aが、軸方向に往復摺動可能に嵌入している。ここで、本実施形態の第一駆動源132は、第一実施形態の第一駆動源32に相当する圧電素子132bに板状の可動部材を装着してなり、当該可動部材によって変位端132aが形成されている。
第一シリンダ室136において横断面積の小さな側となる出力室部136bには、第一ピストン133において当該室部136bと略等しい横断面形状の遅角側端133aが、軸方向に往復摺動可能に嵌入している。ここで、本実施形態の第一ピストン133は、第一実施形態の第一ピストン33に相当する本体部133bから突起部を第一転動体23とは反対側へ突出させてなり、当該突起部によって遅角側端133aが形成されている。
このような構成の第二実施形態では、第一シリンダ室136を満たす作動流体の圧力伝達作用により、第一駆動源132の変位端132aが進角側及び遅角側へ往復変位するのに応じて、第一ピストン133が進角側及び遅角側へ往復駆動される。ここで図8に示すように、第一転動体23とは反対側となる第一ピストン133の遅角側端133aが摺動する出力室部136bの横断面積は、第一駆動源132の変位端132aが摺動する入力室部136aの横断面積よりも、小さくなっている。故に、変位端132aの変位量X1に対して第一ピストン133の駆動量Y1は、入力室部136aの横断面積A1及び出力室部136bの横断面積B1の比A1/B1分、相対的に増大することとなる。したがって、遅角処理実行時の各位相制御ユニット108においては、比較的小型の第一駆動源132であっても、第一ピストン133による第一転動体23の押圧速度を高めることができるのである。
さて、第二実施形態の各位相制御ユニット108においては、上述した第一アクチュエータ130に準じて第二アクチュエータ131も、第二駆動源134及び第二ピストン135と第二シリンダ室137とを組み合わせてなる。
第二シリンダ室137は、同じ位相制御ユニット108の第二楔面部22よりも進角側において駆動回転体4のスプロケット42に形成されており、遅角側ほど横断面積が一段階小さくなる段付筒孔状を呈している。第二シリンダ室137は、第一シリンダ室136と同様な作動流体によって満たされている。
第二シリンダ室137において横断面積の大きな側となる入力室部137aには、第二駆動源134において当該室部137aと略等しい横断面形状の変位端134aが、軸方向に往復摺動可能に嵌入している。ここで、本実施形態の第二駆動源134は、第一実施形態の第二駆動源34に相当する圧電素子134bに板状の可動部材を装着してなり、当該可動部材によって変位端134aが形成されている。
第二シリンダ室137において横断面積の小さな側となる出力室部137bには、第二ピストン135において当該室部137bと略等しい横断面形状の進角側端135aが、軸方向に往復摺動可能に嵌入している。ここで、本実施形態の第二ピストン135は、第一実施形態の第二ピストン35に相当する本体部135bから突起部を第二転動体24とは反対側へ突出させてなり、当該突起部によって進角側端135aが形成されている。
このような構成の第二実施形態では、第二シリンダ室137を満たす作動流体の圧力伝達作用により、第二駆動源134の変位端134aが遅角側及び進角側へ往復変位するのに応じて、第二ピストン135が遅角側及び進角側へ往復駆動される。ここで図8に示すように、第二転動体24とは反対側となる第二ピストン135の進角側端135aが摺動する出力室部137bの横断面積は、第二駆動源134の変位端134aが摺動する入力室部137aの横断面積よりも、小さくなっている。故に、変位端134aの変位量X2に対して第二ピストン135の駆動量Y2は、入力室部137aの横断面積A2及び出力室部137bの横断面積B2の比A2/B2分、相対的に増大することとなる。したがって、進角処理実行時の各位相制御ユニット108においては、比較的小型の第二駆動源134であっても、第二ピストン135による第二転動体24の押圧速度を高めることができるのである。尚、横断面積比A2/B2については、第一アクチュエータ130の場合の横断面積比A1/B1に対して、等しい値又は異なる値に適宜設定することができる。
ここまで説明した第二実施形態によれば、アクチュエータ130,131の複数組を装置2の最外周にて内蔵する駆動回転体4を小型化しつつ、バルブタイミングを遅角並びに進角させる際の調整応答性を高めることができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に、位相制御ユニット8については、回転体4,6に共通の回転方向に一つだけ設けるようにしてもよい。さらに、位相制御ユニット8については、周面部20を駆動回転体4に設けると共に、楔面部21,22を従動回転体6に設けて当該回転体6にアクチュエータ30,31,130,131を内蔵させてもよい。尚、この場合に進角処理としては、従動回転体6に内蔵の第一アクチュエータ30,130から第一押圧力を発生させて、第一楔面部21及び周面部20に対する第一転動体23の押し付けを緩和させることで、従動回転体6の進角側のロックを解除させることになる。また同様に遅角処理としては、従動回転体6に内蔵の第二アクチュエータ31,131から第二押圧力を発生させて、第二楔面部22及び周面部20に対する第二転動体24の押し付けを緩和させることで、従動回転体6の遅角側のロックを解除させることになる。
アクチュエータ30,31については、駆動源32,34のみから構成して、当該駆動源32,34の変位端32a,34aにより転動体23,24を押圧するようにしてもよい。さらに、アクチュエータ30,31,130,131を構成する駆動源32,34,132,134については、圧電素子を用いた直動アクチュエータ以外にも、例えばリニアソレノイドを用いた直動アクチュエータ等であってもよい。またさらに、アクチュエータ30,31,130,131を構成するピストン33,35,133,135の保持面部33a,35aについては、例えば平坦面状等に形成してもよい。加えて、転動体23,24については、例えば球状等に形成してもよい。
そして、本発明は、吸気弁のバルブタイミングを調整する装置以外にも、「動弁」としての排気弁のバルブタイミングを調製する装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置にも、適用することができる。
本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図であって、図2のI−I線断面図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の作動を説明するための特性図(a),(b)である。 図2のIV−IV線断面図である。 本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の特徴部分を示す断面模式図であって、図2の要部拡大図に相当するものである。 図5に示すバルブタイミング調整装置の作動を説明するための断面模式図である。 図5に示すバルブタイミング調整装置の作動を説明するための断面模式図である。 本発明の第二実施形態によるバルブタイミング調整装置の特徴部分を示す断面模式図であって、図5に対応している。
符号の説明
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 駆動回転体、6 従動回転体、8 位相制御ユニット、10 送電ベース、11 第一送電コイル、12 第二送電コイル、13 第一受電コイル、14 第二受電コイル、16 制御回路部(制御手段)、17,18 給電構造、20 周面部、21 第一楔面部、22 第二楔面部、23 第一転動体、24 第二転動体、25 弾性部材、30 第一アクチュエータ、31 第二アクチュエータ、32 第一駆動源、32a 変位端、33 第一ピストン、33a 第一保持面部、34 第二駆動源、34a 変位端、35 第二ピストン、35a 第二保持面部、40 カバー、42 スプロケット、108 位相制御ユニット、130 第一アクチュエータ、131 第二アクチュエータ、132 第一駆動源、132a 変位端、132b 圧電素子、133 第一ピストン、133a 遅角側端、133b 本体部、134 第二駆動源、134a 変位端、134b 圧電素子、135 第二ピストン、135a 進角側端、135b 本体部、136 第一シリンダ室、136a 入力室部、136b 出力室部、137 第二シリンダ室、137a 入力室部、137b 出力室部

Claims (6)

  1. クランク軸と連動して回転する駆動回転体と、カム軸と連動して回転する従動回転体と、前記駆動回転体及び前記従動回転体の間の相対位相を制御する位相制御ユニットとを備え、内燃機関において前記クランク軸からのトルク伝達により前記カム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを当該相対位相に従って調整するバルブタイミング調整装置であって、
    前記位相制御ユニットは、
    前記駆動回転体及び前記従動回転体のうち一方の回転体に設けられ、それら駆動回転体及び従動回転体に共通の回転方向へ延伸する周面部と、
    前記駆動回転体及び前記従動回転体のうち他方の回転体に設けられ、前記周面部との径方向間隔が前記駆動回転体に対する前記従動回転体の遅角側へ向かって縮小する第一楔面部と、
    前記駆動回転体及び前記従動回転体のうち前記第一楔面部と同じ回転体に設けられ、前記周面部との径方向間隔が前記駆動回転体に対する前記従動回転体の進角側へ向かって縮小する第二楔面部と、
    前記周面部及び前記第一楔面部の間に介装される第一転動体と、
    前記第一転動体よりも前記進角側において前記周面部及び前記第二楔面部の間に介装される第二転動体と、
    前記第一転動体及び前記第二転動体の間に介装され、前記第一転動体を前記遅角側へ付勢すると共に前記第二転動体を前記進角側へ付勢する弾性部材と、
    前記駆動回転体及び前記従動回転体のうち前記第一楔面部及び前記第二楔面部が設けられた回転体に内蔵され、前記第一転動体を前記進角側へ押圧する第一押圧力を発生する第一アクチュエータと、
    前記駆動回転体及び前記従動回転体のうち前記第一アクチュエータと同じ回転体に内蔵され、前記第二転動体を前記遅角側へ押圧する第二押圧力を発生する第二アクチュエータと、
    前記第一アクチュエータによる前記第一押圧力の発生並びに前記第二アクチュエータによる前記第二押圧力の発生を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記第一アクチュエータ及び前記第二アクチュエータは、それぞれ圧電素子の伸長により前記第一押圧力及び前記第二押圧力を発生する個別の圧電アクチュエータであることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記位相制御ユニットは、前記駆動回転体及び前記従動回転体に共通の回転方向に複数配置されることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記第一アクチュエータは、前記第一転動体に前記遅角側から接触する第一ピストン、並びに前記第一ピストンを前記進角側及び前記遅角側へ往復駆動する第一駆動源を有し、
    前記第二アクチュエータは、前記第二転動体に前記進角側から接触する第二ピストン、並びに前記第二ピストンを前記遅角側及び前記進角側へ往復駆動する第二駆動源を有し、
    前記制御手段は、前記第一駆動源による前記第一ピストンの往復駆動並びに前記第二駆動源による前記第二ピストンの往復駆動を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記第一ピストンは、前記第一転動体の外周面に沿う円弧面状に形成されて前記第一転動体を前記遅角側から保持する第一保持面部を有し、
    前記第二ピストンは、前記第二転動体の外周面に沿う円弧面状に形成されて前記第二転動体を前記進角側から保持する第二保持面部を有することを特徴とする請求項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記第一アクチュエータは、作動流体にて満たされる第一シリンダ室を前記第一ピストン及び前記第一駆動源の間に有し、前記第一シリンダ室において前記第一ピストンが前記進角側及び前記遅角側へ往復摺動する部分の横断面積は、第一シリンダ室において前記第一駆動源が前記進角側及び前記遅角側へ往復摺動する部分の横断面積よりも小さく、
    前記第二アクチュエータは、作動流体にて満たされる第二シリンダ室を前記第二ピストン及び前記第二駆動源の間に有し、前記第二シリンダ室において前記第二ピストンが前記遅角側及び前記進角側へ往復摺動する部分の横断面積は、第二シリンダ室において前記第二駆動源が前記遅角側及び前記進角側へ往復摺動する部分の横断面積よりも小さいことを特徴とする請求項又はに記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記駆動回転体及び前記従動回転体のうち、前記第一楔面部及び前記第二楔面部が設けられると共に前記第一アクチュエータ及び前記第二アクチュエータを内蔵する回転体は、前記周面部が設けられる回転体の外周側に配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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