JP5168847B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムにかかり、より詳細には、燃料電池スタックに供給される燃料ガスを循環させる回路を有する燃料電池システムに関する。
従来、高分子電解質膜を使用した燃料電池では、電解質膜を挟んで両側に燃料室及び酸素室が存在し、燃料室における燃料ガスが燃料極を介し、或いは、酸素室における酸化ガス(主として空気中の酸素)が酸素極を介し、イオン化し、そのイオンを、電解質膜を介して取り出して電力を得ている。
従来の燃料電池システムにあっては、複数の燃料電池を積層するなどして直列に接続した燃料電池スタックから排出された燃料ガス中の未反応ガスを再利用する目的と、燃料ガスと酸化ガスとの反応によって酸素極側に生成された水が燃料極側に逆拡散して燃料室に滞留するのを防ぐ目的から、燃料極からの排出ガスを燃料ガス流路に供給して循環させる構成が採られている。
特開2006-40846号公報(図1中符号30、31、33、36)
特許文献1に記載のされているように、燃料ガスは、燃料排出管路31を通って燃料電池スタック20の外部に排出される。燃料排出管路31には、燃料排出管路30が接続され、該燃料排出管路30にはポンプとしての吸引循環ポンプ36が配設されている。これにより、燃料電池スタック20の外部に導出された水素ガスを回収し、燃料電池スタック20の燃料ガス流路に供給して再利用が図られる。一方、燃料電池スタック内では、酸素と燃料ガスである水素の反応によって、生成水が発生するが、この生成水が高分子電解質膜を通って燃料室側に逆浸透し、燃料室内に水が滞留するといった現象が発生する。
この燃料室に溜まった水は、燃料ガスの流れによって、ガスとともに排出管路へ排出され、ドレインタンク60などによって回収される。しかし、排出された燃料ガスは、水蒸気が飽和状態となっており、ドレインタンクによる回収のみでは十分でなく、気圧の変化や温度変化によって容易に結露し得る状態となっている。特に、循環ポンプ内では、燃料ガスが攪拌されるため、圧力の変化によって結露が生じる。この結露した水が、循環ポンプ内に滞留し、ポンプの吐出能力を低下させるといった問題があった。
本発明の目的は、上記事実に鑑み成されたもので、循環手段内での水の滞留を抑制する燃料電池システムを提供することにある。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1)燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される導入口及び反応後の酸化ガスが排出される導出口を有する酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
燃料ガス供給源から前記燃料室へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、
燃料室からの排出ガスを前記燃料ガス供給路へ戻す排気循環路と、
前記排気循環路に設けられ、排出ガスを燃料ガス供給路へ送出する循環手段と、
前記排気循環路内の燃料ガスの湿度よりも低い湿度の燃料ガスを供給するドライガス供給源と、
前記燃料ガス供給路と、前記循環手段の上流側の排気循環路とを繋げるドライガス供給路と、
前記ドライガス供給路に設けられた開閉弁と、
前記燃料ガス供給路と、前記燃料室と、前記排気循環路とによって構成されたガス循環路内に配置され、循環手段の吐出量を示す値を検出するガス流量検出手段と、
前記燃料電池の定常発電時に、前記ガス検出手段の値が、循環手段の正常な吐出量を示す値に満たない場合には、前記開閉弁を開放して、低い湿度の燃料ガスを循環手段に供給するドライガス供給制御手段とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
) 前記ドライガス供給手段によって供給されるドライガスのガス圧は、前記排気循環路内のガス圧より高い上記(1)に記載の燃料電池システム。
) 前記ドライガス供給制御手段は、運転停止動作を行う直前に、ドライガスを供給するよう制御する上記(1)又は(2)に記載の燃料電池システム。
請求項1記載の発明によれば、燃料室から排出された燃料ガスに含まれた水蒸気が循環手段内で結露し、滞留した場合に、湿度の低いドライガスをドライガス供給源から循環手段へ供給することで、循環手段内を乾燥させ、滞留している水を除去させることができ、循環手段の能力を維持させることが可能となる。
ドライガスを燃料ガス供給源から供給される燃料ガスとすることで、循環手段内の水の除去とともに、燃料ガスの供給も同時に行うことができる。また、ドライガス供給源を別途設ける必要が無く構成を簡易にすることができる。
また、循環手段内に滞留する水の量が増加するに従って、循環手段の吐出能力が低下するため、循環路内のガス流量が正常値に満たない場合には、ドライガスを供給することにより、ドライガスを効率良く使用して循環手段内の水の除去を行うことができる。
請求項記載の発明によれば、ドライガス供給手段によって供給されるガス圧は、排気循環路内のガス圧より高いため、循環手段内を流通するドライガスの流速は、通常の循環流の流速よりも高くなり、このドライガスの流速によって、滞留している水を吹き飛ばす作用が生じ、一層滞留水の除去効果が向上する。
請求項記載の発明によれば、運転停止動作を開始する直前にドライガスを供給して循環手段内の水を除くことにより、循環手段の能力を確保でき、停止時に燃料電池スタック内を十分に負圧にすることが可能となる。これにより、燃料室内の燃料ガスを置換ガスに確実に可能となる。
次にこの発明の好適実施形態について説明する。この実施形態は、電気自動車に搭載される燃料電池システムである。図1は、この発明の燃料電池システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されているように、この燃料電池システム1は燃料電池スタック100、水素貯蔵タンク11を含む燃料供給系10、空気供給系12、水供給系50、負荷系7とに大略構成される。
この燃料電池スタック100の構成について説明する。燃料電池スタック100は、燃料電池単位セル15と燃料電池セパレータ13とを交互に積層して構成されている。図2は、燃料電池用セパレータ13を示す全体正面図、図3は、燃料電池セパレータ13で構成された燃料電池スタック100の部分断面平面図(図2におけるA‐A断面図)、図4は、燃料電池用セパレータ13の全体背面図、図5は、集電部材3、4及び隔壁7の位置関係を示す部分拡大斜視図である。
セパレータ13は、単位セル15の電極に接触して電流を外部に取り出すための集電部材3、4と、各集電部材3、4の周端部に外装される枠体8、9と、集電部材3、4の間に介挿された隔壁7とを備えている。隔壁7によって、燃料ガスと酸化ガスの直接の接触(混合)が阻止される。集電板である集電部材3、4と隔壁7は、金属で構成されている。集電部材3、4と隔壁7の構成金属は、それぞれ導電性と耐食性を備えた金属で、例えば、ステンレス、ニッケル合金、チタン合金等に耐蝕導電処理を施したもの等が挙げられる。耐食導電処理としては、例えば、金メッキなどか挙げられる。集電部材3は、単位セル15の燃料極に接触し、集電部材4は酸素極に接触する。集電部材3には、プレス加工によって、突出形成された複数の凸状部32が形成されている。
凸状部32は、板材の長辺とに沿って短辺方向へ向けて、等間隔で配列されている。長辺に沿って(図2における横方向)配置された凸状部32の間に形成された溝によって、凸状部32の間には水素流路301が形成され、図3に示されているように、凸状部32の裏側に形成された溝33によって、水素流路302が形成されている。この凸状部32の頂点部分の面は、燃料極が接触する当接部321となっている。集電部材3が網体であるため、当接部321が接触する部分においても、孔320を介して、燃料極は燃料ガスを供給することができる。また、図5に示されているように、水素流路301と水素流路302の間も、孔320を介して、水素ガスが相互に流通可能となる。集電部材3の両端部は、セパレータ13を積層した場合に形成される水素供給路(17a又は17b)に及んでいる。
集電部材4は、プレス加工によって、複数の凸状部42が形成されている。凸状部42は、板材の短辺に平行(鉛直方向)に直線状に連続して形成されており、等間隔で配置されている。凸状部42の間には、溝が形成されて、空気が流通する空気流路40が形成されている。この凸状部42の頂点部分の面は、酸素極が接触する当接部421となっている。集電部材4は、網体であるため当接部421が接触する部分においても孔420を介して酸化ガス(空気中の酸素)を供給することができる。また、凸状部42の裏側は溝状の中空部41となっている。
以上のような集電部材3、4は、各凸状部32と凸状部42が外側となるように重ね合わされて固定される。このとき、集電部材3の裏側面34と空気流路40の裏側面403は、それぞれ隔壁7の表裏面に当接した状態となり、相互に通電可能な状態となる。また、空気流路40は、図3に示されているように、単位セル15に重ね合わされ、溝の開口部400を閉鎖することにより、管状の流路が構成され、空気流路40の内壁の一部が酸素極で構成される。この空気流路40から、単位セル15の酸素極に酸素と水が供給される。また、中空部41からは、集電部材4の網目を介して酸素極に酸素と水が供給される。酸素極に供給される酸素は、空気流路40、中空部41を通過する空気中に含有される酸素である。
空気流路40の一端側開口部は、空気と水が流入する導入口43となり、他端の開口部は、空気と水が流出する導出口44となっている。また、中空部41の一端側開口部は、空気と水が流入する流入開放口45となり、他端の開口部は、空気と水が流出する流出開放口46となっている。以上のような構成において、空気流路40と中空部41は、交互に平行に配置され、相互に側壁47を挟んで隣接した構成となっている。この導入口43から導出口44までの空気流路40及び流入開放口45から流出開放口46までの中空部41、並びにこれらの集合体が、固体電解質膜に酸素を供給する酸素室(酸化ガス室)として機能する。
隔壁7の両端部には、通気孔73が形成されており、通気孔73の長辺は、集電部材3の短辺と同じ長さに形成されており、通気孔73は、水素供給路(17a又は17b)を構成する。
集電部材3、4には、枠体8、9がそれぞれ重ねられる。図2に示されているように、集電部材3に重ねられる枠体8は、隔壁7と同じ大きさに構成され、中央には、集電部材3を収納する窓81が形成されている。また、両端部近傍には、隔壁7の流通孔73に合致する位置に孔83が形成されており、この孔83a、83bと窓81との間には、集電部材3を収容する凹部が形成され、水素流通経路84が設けられている。また、集電部材3に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓81に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部82が設けられている。この収納部82に収納された単位セル15の燃料極表面と、交互に配された複数の水素流路301、302と、窓81とによって、燃料室30が画成される。このように、燃料室は、燃料極に隣接して設けられ、酸素室は酸素極に隣接して設けられている。
集電部材4に重ねられる枠体9は、枠体8及び隔壁7と同じ大きさに構成され、中央には、集電部材4を収納する窓91が形成されている。また、両端部近傍には、隔壁7の流通孔73に合致する位置に孔93a、93bが形成されている。
枠体9の集電部材4が重ねられる側の面には、枠体9の対向する一対の長辺に沿って溝941、951がそれぞれ形成され、溝941、951内に集電部材4の上下端部が収容される。溝941、951と集電部材4で構成された通路は、酸素室に連通している。
また、枠体9の、集電部材4に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓91に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部92が設けられている。上記溝941の集電部材4の上端に有する開口部の集合体によって、燃料電池スタック100の上面には、矩形状の開口940(導入口被覆領域(断面は長方形))が形成され、この開口940に、空気マニホールド54から空気が流入する。
図6は単位セル15の拡大断面図である。単位セル15は、固体高分子電解質膜15aと、該固体高分子電解質膜15aの両側面にそれぞれ重ねられた酸化剤極である酸素極15bと燃料極15cとを備えていて、固体高分子電解質膜15aは、酸素極15bと燃料極15cとで挟持されている。固体高分子電解質膜15aは、収納部82、92に合致した大きさに形成され、酸素極15bと燃料極15cは、窓91、81に合致した大きさに形成されている。単位セル15の厚さは、枠体8、9や集電部材3、4の厚さに比べると極めて薄いので、図面では、一体の部材として表示している。空気流路40の内壁には、親水性処理が施されている。内壁表面と水の接触角が40°以下、好ましくは30°以下となるように表面処理が施されているとよい。処理方法としては、親水処理剤を、表面に塗布する方法が取られる。塗布される処理剤としては、ポリアクリルアミド、ポリウレタン系樹脂、酸化チタン(TiO2)等が挙げられる。
以上のように構成された枠体8、9によって集電部材3、4を保持してセパレータ13が構成され、セパレータ13と単位セル15を交互に積層して、燃料電池スタック100が構成される。図7は燃料電池スタック100の部分平面図である。燃料電池スタック100の上面には、多数の導入口43が開口し、この導入口43に、後述するように、空気マニホールド54から空気が流入するとともに、空気マニホールド54内で、ノズル55から噴射された水が同時に流入する。このノズル55は、水を液滴の状態(霧状)で、燃料電池スタック100に供給する。導入口43から流入した空気と液滴状の水は、潜熱冷却により集電部材3、4を冷却する。また、燃料電池スタック100の底面には、図7に示されている導入口43に対向する位置に、多数の導出口44が開口し、この導出口44から空気と、噴射供給された水が流出する。即ち、導入口43は、燃料電池スタック100の上面に、縦横に多数開口し、同様に、導出口44は、燃料電池スタック100の底面に、縦横に多数開口することとなる。
次に、図1に示されている燃料電池システムの構成について説明する。燃料供給系10の構成について説明する。燃料ガスボンベである水素貯蔵タンク11には、燃料ガス供給流路201A、201Bを介して燃料電池スタック100のガス取入口に接続されている。燃料ガス供給流路201Aの一端には水素貯蔵タンク11が接続され、水素元バルブ18、一次圧センサS0、レギュレータ19、圧力センサS1、元電磁弁20及び水素調圧弁21、供給電磁弁22が水素の流通方向に向けて順に設けられ、この燃料ガス供給流路201Aの他端には、燃料ガス供給流路201Bの一端が接続されている。燃料ガス供給流路201Bの他端は、燃料電池スタック100の上記ガス取入口201BのINに接続されている。燃料ガス供給路201Bの一端には、前記燃料ガス供給路201Aの他端の他、後述するガス排出流路202の一端が接続されている。燃料ガス供給路201Bには、供給電磁弁22、圧力センサS2、安全弁Vsf、流量センサS5がガスの燃料ガスの流通方向に向けて順に配置されており、供給電磁弁22の上流側には、外気流路205の一端が接続されている。外気流路205の他端にはフィルタが接続され、このフィルタによって流入する外気から不純物がろ過される。また、外気流路205には、外気電磁弁23が設けられている。
燃料電池スタック100のガス排出口OUTには、排気循環路であるガス排出流路202の他端が接続されている。燃料ガス供給流路201Bと、ガス排出流路202によって、燃料電池スタック100のガス取入口INとガス排出口OUTを接続する循環路が構成される。ガス排出流路202には、燃料電池スタック100のガス排出口側から順に、トラップ24、循環電磁弁26、循環手段である循環ポンプ25が配置されている。トラップ24には、水レベルセンサS10が取り付けられ、さらに、ガス導出路203の一端が接続されている。ガス導出路203の他端は、空気ダクト124に接続されている。ガス導出路203には、排気電磁弁27が設けられている。
水素調圧弁21の上流側と、循環ポンプ25の吸入口側には、起動時流路204の両端が接続され、起動時流路204には起動電磁弁29が設けられている。起動時流路204が、ドライガス供給路として作用し、起動電磁弁29が、ドライガスの流通を制御する開閉弁として作用する。
次に空気供給系12について説明する。空気供給系12は、空気導入路123と、空気マニホールド54と、空気排出路である空気ダクト124とを備えている。空気導入路123には、フィルタ121、空気ファン122、空気マニホールド54の順で流入方向に沿って設けられている。
空気導入路123の下流側では、空気マニホールド54内の直前位置に、各々上記開口940へ冷却水を霧状に噴射するノズル55が設けられている。このノズル55は、空気マニホールド54内に設けられていてもよい。空気マニホールド54は、燃料電池スタック100の導入口43に空気を分割して流入させる。
燃料電池スタック100の導出口44には、排気マニホールド53A1が接続され、導出口44から排出された空気は、排気マニホールド53A1によって合流され、空気ダクト124へ送られる。
空気ダクト124は、導出口44から流出した空気を、凝縮器51を介して外部へ導流する。空気ダクト124の終端部には、ファンが取り付けられた凝縮器51が設けられ、続いてフィルタ125が接続されている。凝縮器51は、空気から水分取り出す。また、ノズル55から供給された水の内、燃料電池スタック100内で蒸発した水分も、ここで回収される。空気ダクト124には、排気温度センサS9が設けられ、燃料電池スタック100内の温度が間接的に検出される。
次に、水供給系について説明する。水供給系50は、貯水手段としての水タンク531と、凝縮器51で回収した水を水タンク531へ導く導水路57と、水タンク531の水をノズル55へ導く給水路56とを有する。導水路57には、回収ポンプ62が設けられている。回収ポンプ62は、凝縮器51で排気ガスから取り出された水を、水タンク531へ送り込む。給水路56には、フィルタ64が設けられると共に、水供給手段である、ノズル55に水を供給するポンプ61が順に設けられている。水タンク531には、貯水量検出手段であるタンク水位センサS7が設けられている。
燃料電池スタック100には、負荷系7が接続されており、燃料電池スタック100で出力される電力は、この負荷系7に供給される。燃料電池スタック100の電極は、配線71を介してインバータ73に接続され、インバータ73からモータなどの負荷に電力が供給される。インバータ73には、スイッチ手段であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor/絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)75を介して補助電源76が接続されている。補助電源76は、例えば、バッテリ、キャパシタなどで構成することができる。この負荷系7には、燃料電池スタック100の出力電圧を検出する電圧センサS4と、同じく出力電流を検出する電流センサS3が設けられている。
燃料電池システム1の制御系は、開閉弁である起動電磁弁29を制御するドライガス供給制御手段としての制御装置を備えている。なお、この制御装置には、他のセンサS0〜S5、S7、S9、S10や、各電磁弁20、22、23、26、27、29の他、循環ポンプ25、ポンプ61、62、空気ファン122、凝縮器51のファン、インバータ73、IGBT75が接続されている。なお、この制御装置には、図示しないイグニッションスイッチが接続され、車両を駆動させる駆動モータの駆動や停止の指示信号が入力される。
以上のように構成された燃料電池システムにおいて、図8〜図10に示されているフローチャートに基づき、循環ポンプ25内の水を除去するドライ制御の内容について説明する。
定常発電時における動作について、図8に基づいて説明する。定常発電時では、循環ポンプ25が駆動し、電磁弁20、供給電磁弁22及び循環電磁弁26が開放され、電磁弁29、排気電磁弁27及び外気電磁弁23は閉じられている。燃料ガス供給流路201Bの燃料ガスである水素ガスの流量を流量センサS5で測定する(ステップS101)。循環ポンプ25を定常発電時の状態に制御している場合において、測定された流量が、循環ポンプ25の正常な吐出量を示す値(例えば、10L/min)に満たない時には、循環ポンプ25内にある程度の水が滞留していると判断する(ステップS103)。燃料電池スタック100から排出された燃料ガスは、生成水からの水蒸気が飽和状態となっており、循環ポンプ25内で圧縮されると、容易に結露する。このため、循環ポンプ25内の結露水が蓄積される。結露水がある程度蓄積されると、ポンプの能力が低下するので、吐出量の低下で、水の滞留を判断することができる。
従って、10L/minより大きい場合には、水の滞留はないものと判断し、ステップS101にリターンされ、10L/min以下の場合には、循環ポンプ25から水を除去する制御を開始する。即ち、循環電磁弁26を閉じ、排気電磁弁27と起動電磁弁29を開く(ステップS105)。
この動作によって、水素調圧弁21の上流側の水素ガス、つまり循環ポンプ25の配置されているガス排出流路202のガス圧よりも高いガス圧の水素ガスが、循環ポンプ25の吸入口側に供給される。この水素ガスは、水素貯蔵タンク11に蓄積されていたガスであるため、乾燥しており、少なくとも燃料電池スタック100内から排出されたガス排出流路202内のガスよりも湿度が低いガスとなっている。このような乾いたガスが、ガス排出流路202内の流速よりも早い流速で循環ポンプ25に供給されることにより、循環ポンプ25内の水は、速いガス流によって吹き飛ばされ、かつ、湿度が低いためにガス中に気化し、循環ポンプ25内から除去される。
供給された水素ガスは、燃料ガス供給流路201Bから燃料電池スタック100内の燃料室30へ流入し、燃料室30内のガスは、排気電磁弁27を通って、ガス導出路203から排出される。循環ポンプ25内の水を吹き飛ばし、かつ乾かす作用を有するドライガスとして、水素貯蔵タンク11内のガスを用いるため、水の除去と、燃料の供給が同時に行うことができる。これにより、トラップ24内の水の排出が同時に完了できる。さらにまた、発電時において、酸素室から燃料室側に浸透してきた窒素ガスも、ガス導出路203から同時に排出できるといった作用も有する。
その後、循環電磁弁26を開き、起動電磁弁29と排気電磁弁27を閉じる(ステップS107)。これにより、燃料ガス供給系の回路は、定常発電時の状態に復帰する。そして、再度、流量センサS5によって、水素ガスの流量を測定し(ステップS109)、流量が、循環ポンプ25の正常な吐出量を示す値に戻ったか否か判断する(ステップS111)。戻っていない場合には、ステップS105、S107、S109を再度実行し、流量が戻るまでこれを繰り返す。
流量が正常値に復帰した場合(ステップS111においてYes)には、ドライ制御は終了し、定常発電時のフローへリターンされる。
ステップS103及びS111では、水素ガスの流量を測定することによって、循環ポンプ25に水が溜まっていることを判定しているが、他の判定方法を用いて、水の滞留が所定値に達したことを判断してもよい。例えば、燃料電池スタック100の単位セル毎の出力電圧を電圧センサによって検出し、その検出値に基づいて循環ポンプ25の流量が低下したことを判断してもよい。水素ガスの流量が低下すると、出力電圧が低下するため、出力電圧が所定値以下となった場合に、ドライ制御(ステップS105〜S107)を開始するように構成すればよい。
或いは、循環ポンプ25の消費電流を電流センサで検出し、消費電流が所定値以上に達した場合には、循環ポンプ25の吐出量が低下したものと判断し、ドライ制御を開始してもよい。
この他、直接又は間接的に循環ポンプ25の吐出量を検出するのではなく、定期的に、ドライ制御を行う構成としてもよい。また、トラップ24の水レベルセンサS10が所定値に達し、水の排出が必要となった場合に、ドライ制御を行ってもよい。
なお、簡単に起動時における燃料供給系10を作用を説明する。元電磁弁20、起動電磁弁29、供給電磁弁22、排気電磁弁27を閉じ、循環電磁弁26、外気電磁弁23を開放する。そして、循環ポンプ25を駆動させ、燃料電池スタック100の各燃料室30内の置換ガス(停止状態時に、燃料ガスの代わりに置換されているガス、例えば、空気)を排出しつつ、燃料室30内を負圧にする。圧力が所定値に達した時点で、循環電磁弁26、外気電磁弁23を閉じ、次に、元電磁弁20、起動電磁弁29、供給電磁弁22を開放する。これにより、水素ガスが瞬時に各燃料室30に充填され、反応が可能な状態となる。このとき、供給された水素ガスは、起動時流路204から循環ポンプ25を通って、供給されるので循環ポンプ25は、起動時には水の滞留のないクリアーな状態にリセットされる。
次に、図9及び図10に示されているフローチャートに基づき、停止時の動作について説明する。定常運転状態では、元電磁弁20、供給電磁弁22、循環電磁弁26は開いており、循環ポンプ25は駆動している。イグニッションスイッチをオフする動作が検出されると(ステップS201)、循環電磁弁26を閉じ、排気電磁弁27と、起動電磁弁29を開く(ステップS203)。これにより、既述のステップS105で説明したように、循環ポンプ25内の水が除去される。
次に元電磁弁20を閉じ、排気電磁弁27を閉じ、起動電磁弁29を閉じる(ステップS205)。これにより、燃料電池スタック100への水素ガスの供給が止められる。
供給電磁弁22を閉じ、循環電磁弁26と外気電磁弁23を開く(ステップS207)。これにより、燃料電池スタック100の燃料室30内の燃料ガスは、燃料ガス供給流路201Bと外気流路205を通って、外部へ排出され、燃料室30及び循環ポンプ25の上流側は圧力が低下していく。
圧力センサS2によって、燃料室30内の圧力をチェックし(ステップS209)、圧力が置換ガスに十分に置換することができる程度の負圧値(例えば、-70kPa)になっているか否か判断する(ステップS211)。
所定の負圧値に達している場合には、循環ポンプ25を停止し、循環電磁弁26を閉じる(ステップS213)。これにより、供給電磁弁22から下流側に位置する、燃料電池スタック100内の各燃料室30、トラップ24は、負圧状態に維持される。
次に、供給電磁弁22を開く(ステップS215)。これにより、負圧となっているトラップ24、各燃料室30に一気に外気が流入し、燃料室30内は、置換ガス(空気)に置換される。
燃料電池スタック100の電圧を電圧センサS4で検出し(ステップS217)、所定値(例えば、5.0V)以下に低下したか判断する(ステップS219)。燃料電池スタック100の出力電圧の低下は、発電反応が生じなくなったことを意味し、燃料室30内のガスが空気に置換されたことを示唆するので、所定値以下になった場合には(ステップS219でYes)、外気電磁弁23と、供給電磁弁22と、排気電磁弁27を閉じ(ステップS221)、制御動作を終了する。
この発明の燃料電池システム1を示すブロック図である。 燃料電池用セパレータを示す全体正面図である。 燃料電池セパレータで構成された燃料電池スタックの部分断面平面図(A‐A断面図)である。 燃料電池セパレータの全体背面図である。 集電部材及び隔壁の位置関係を示す部分拡大斜視図である。 単位セルの構成を示す拡大側面断面図である。 燃料電池スタックの上面の構成を示す部分平面図である。 定常発電時における制御フローチャートである。 停止操作時の制御フローチャートである。 停止操作時の制御フローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
100 燃料電池スタック
3 集電部材
4 集電部材
48 突出部
7 隔壁
11 水素貯蔵タンク
13 セパレータ
123 空気導入路
22 供給電磁弁
23 外気電磁弁
25 循環ポンプ
26 循環電磁弁
29 起動電磁弁
531 水タンク
53A1 排気マニホールド
54 空気マニホールド
55 ノズル
61 供給ポンプ

Claims (3)

  1. 燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される導入口及び反応後の酸化ガスが排出される導出口を有する酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
    燃料ガス供給源から前記燃料室へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、
    燃料室からの排出ガスを前記燃料ガス供給路へ戻す排気循環路と、
    前記排気循環路に設けられ、排出ガスを燃料ガス供給路へ送出する循環手段と、
    前記排気循環路内の燃料ガスの湿度よりも低い湿度の燃料ガスを供給するドライガス供給源と、
    前記燃料ガス供給路と、前記循環手段の上流側の排気循環路とを繋げるドライガス供給路と、
    前記ドライガス供給路に設けられた開閉弁と、
    前記燃料ガス供給路と、前記燃料室と、前記排気循環路とによって構成されたガス循環路内に配置され、循環手段の吐出量を示す値を検出するガス流量検出手段と、
    前記燃料電池の定常発電時に、前記ガス検出手段の値が、循環手段の正常な吐出量を示す値に満たない場合には、前記開閉弁を開放して、低い湿度の燃料ガスを循環手段に供給するドライガス供給制御手段とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記ドライガス供給手段によって供給される燃料ガスのガス圧は、前記排気循環路内のガス圧より高い請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記ドライガス供給制御手段は、運転停止動作を行う直前に、ドライガスを供給するよう制御する請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
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