JP2006185706A - 燃料電池システム及びに燃料電池システムおける燃料ガス漏れの判定方法 - Google Patents

燃料電池システム及びに燃料電池システムおける燃料ガス漏れの判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 燃料ガスの漏れを迅速に判断する。
【解決手段】 燃料電池スタックが稼動中に、時刻t1から、燃料電池の出口側の地点においてガスリークを除々に増加させ、時刻t2においてほとんどガスリークさせてみた。時間t1からの燃料電池の出口側の地点におけるガスリークの増加に対応して、循環ポンプの駆動電流Zが増加し、ほとんどガスがリークした時間t2で、循環ポンプの駆動電流Zも最大値となっている。そこで、燃料電池の出口側の地点のガスリークを、循環ポンプの駆動電流に基づいて検知する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、燃料電池システム及びに燃料電池システムおける燃料ガス漏れの判定方法にかかり、より詳細には、燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池における前記燃料室に供給路を介して燃料ガスを供給し、前記燃料室の燃料ガスを循環ポンプにより循環路及び供給路を介して前記燃料室に循環する燃料電池システム及び燃料電池システムおける循環路からの燃料ガス漏れの判定方法に関する。
従来、高分子電解質膜を使用した燃料電池では、電解質膜を挟んで両側に燃料室及び酸素室が存在し、燃料室における燃料ガスが燃料極を介し、或いは、酸素室における酸化ガス(主として外気)が酸素極を介し、イオン化し、そのイオンを、電解質膜を介して取り出して電力を得ている。
燃料室の燃料ガス排出口は、燃料室に燃料ガスを供給する燃料ガス供給流路に接続された循環流路に接続され、循環流路には循環ポンプが設けられている。燃料室の燃料ガスは、酸化ガスと反応した後、循環ポンプにより吸引され、燃料ガス排出口を介して循環流路に排出され、更に循環ポンプにより燃料ガス供給流路に流入し、再度、燃料室に流入される(特許文献1)。
ところで、上記燃料電池では、燃料ガス供給流路には圧力センサが設けられている。従って、燃料ガス供給流路の一部が何らかの原因で破損し、ここから燃料ガスが漏れたとしても、燃料ガス漏れは直ちに燃料ガス供給流路内の圧力に反映され、従って、この圧力センサの出力値に反映される。よって、この圧力センサの出力値から、燃料ガス供給流路からの燃料ガスの漏れを直ちに判断することができる。
特開2004−79490号公報
しかしながら、燃料室の燃料ガス排出口側で燃料ガス漏れが発生した場合、上記燃料ガス供給流路に設けられた圧力センサの出力値ではこれを判断することは難しい。
一方、燃料電池は車両の動力源として用いられる場合がある。車両には燃料ガスを検知するセンサが設けられている。このため、燃料室の燃料ガス排出口側で発生した燃料ガス漏れを、車両に搭載されたセンサにより検知することも考えられる。
しかし、車両に搭載されたセンサと燃料室の燃料ガス排出口側との間の大気は大きく変動する。このため、車両に搭載されたセンサでは、燃料室の燃料ガス排出口側で発生した燃料ガス漏れを迅速に判断することはできない。本発明は、上記事実に鑑み成されたもので、燃料ガスの漏れを迅速に判断することの可能な燃料電池システム及びに燃料電池システムおける燃料ガス漏れの判定方法を提供することを目的とする。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1)燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
前記燃料室に接続され、燃料ガスを供給するための供給路と、
前記供給路に接続され、前記燃料室の燃料ガスを、前記供給路を介して前記燃料室に循環するための循環路と、
前記循環路に設けられ、前記燃料室の燃料ガスを、前記循環路を介して前記供給路に循環させる循環ポンプと、
前記循環ポンプの駆動電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段により検出された前記ポンプの駆動電流に基づいて、前記循環路から前記燃料ガスが漏れているか否かを判断する判断手段と、
を備えた燃料電池システム。
(2)燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池における前記燃料室に供給路を介して燃料ガスを供給し、前記燃料室の燃料ガスを循環ポンプにより循環路及び供給路を介して前記燃料室に循環する燃料電池システムにおける燃料ガス漏れの判定方法であって、
前記循環ポンプの駆動電流を検出し、
前記検出された前記ポンプの駆動電流に基づいて、前記循環路から前記燃料ガスが漏れているか否かを判断する、
燃料電池システムにおける燃料ガス漏れの判定方法。
請求項1及び請求項2記載の発明によれば、循環ポンプの駆動電流を検出し、
検出された循環ポンプの駆動電流に基づいて、循環路から燃料ガスが漏れているか否かを判断するので、燃料ガスの漏れを迅速に判断することができるという効果がある。
次にこの発明の好適実施形態について説明する。この実施形態は、電気自動車に搭載される燃料電池システムである。図1は、この発明の燃料電池システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されているように、この燃料電池システム1は燃料電池スタック100、水素貯蔵タンク11を含む燃料供給系10、空気供給系12、水供給系50、負荷系7とに大略構成される。
この燃料電池スタック100の構成について説明する。燃料電池スタック100は、燃料電池単位セル15と燃料電池セパレータ13とを交互に積層して構成されている。図2は、燃料電池用セパレータ13を示す全体正面図、図3は、燃料電池セパレータ13で構成された燃料電池スタック100の部分断面平面図(図2におけるA‐A断面図)、図4は、同じく部分断面側面図(図2及び図3におけるB−B断面図)、図5は、燃料電池セパレータ13の部分断面側面図(図2及び図3におけるC−C断面図)、図6は、燃料電池用セパレータ13の全体背面図である。
セパレータ13は、単位セル15の電極に接触して電流を外部に取り出すための集電部材3、4と、各集電部材3、4の周端部に外装される枠体8、9とを備えている。集電板である集電部材3、4は金属で構成されている。構成金属は、導電性と耐食性を備えた金属で、例えば、ステンレス、ニッケル合金、チタン合金等に耐蝕導電処理を施したもの等が挙げられる。
集電部材3は、単位セル15の燃料極に接触し、集電部材4は酸素極に接触する。集電部材3には、プレス加工によって、突出形成された複数の凸状部32が形成されている。
凸状部32は、板材の長辺とに沿って短辺方向へ向けて、等間隔で配列されている。長辺に沿って(図2における横方向)配置された凸状部32の間に形成された溝によって、凸状部32の間には水素流路301が形成され、凸状部32の裏側に形成された溝33によって、水素流路302が形成されている。この凸状部32の頂点部分の面は、燃料極が接触する当接部321となっている。集電部材3が網体であるため、当接部321が接触する部分においても、孔320を介して、燃料極は燃料ガスを供給することができる。また、水素流路301と水素流路302の間も、孔320を介して、水素ガスが相互に流通可能となる。
集電部材3の両端部には、流通孔35が形成され、セパレータ13を積層した場合に、この流通孔35によって水素供給路が構成される。
集電部材4は、矩形の板材から成り、プレス加工によって、複数の凸状部42が形成されている。凸状部42は、板材の短辺に平行に直線状に連続して形成されており、等間隔で配置されている。凸状部42の間には、溝が形成されて、空気が流通する空気流路40が形成されている。この凸状部42の頂点部分の面は、酸素極が接触する当接部421となっている。また、凸状部42の裏側は溝状の中空部41となっており、中空部41の両端は、閉鎖されている。
以上のような集電部材3、4は、各凸状部32と凸状部42が外側となるように重ね合わされて固定される。このとき、集電部材3の裏側面34と空気流路40の裏側面403が当接した状態となり、相互に通電可能な状態となる。また、空気流路40は、図3及び図5に示されているように、単位セル15に重ね合わされ、溝の開口部400を閉鎖することにより、管状の流路が構成され、空気流路40の内壁の一部が酸素極で構成される。この空気流路40から、単位セル15の酸素極に酸素と水が供給される。酸素極に供給される酸素は、空気流路40を通過する空気中に含有される酸素である。
空気流路40の一端側開口部は、空気と水が流入する導入口43となり、他端の開口部は、空気と水が流出する導出口44となっている。この導入口43から導出口44までの空気流路40及びその集合体が、固体電解質膜に酸素を供給する酸素室(空気室)として機能する。
また、中空部41の一端側開口部は、空気と水が流入する流入開放口45となり、他端の開口部は、空気と水が流出する流出開放口46となっている。以上のような構成において、空気流路40と中空部41は、交互に平行に配置され、相互に側壁47を挟んで隣接した構成となっている。
集電部材3、4には、枠体8、9がそれぞれ重ねられる。図2に示されているように、集電部材3に重ねられる枠体8は、集電部材3と同じ大きさに構成され、中央には、凸状部32を収納する窓81が形成されている。また、両端部近傍には、集電部材3の流通孔35に合致する位置に孔83が形成されており、この孔83と窓81との間には、集電部材3に接触する側の平面に凹部が形成され、水素流通経路84が設けられている。また、集電部材3に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓81に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部82が設けられている。この収納部82に収納された単位セル15の燃料極表面と、水素流路301、302と、窓81とによって、燃料室30が画成される。このように、燃料室は、燃料極に隣接して設けられ、酸素室は酸素極に隣接して設けられている。
集電部材4に重ねられる枠体9は、枠体8と同じ大きさに構成され、中央には、凸状部42を収納する窓91が形成されている。また、両端部近傍には、枠体8の孔83に合致する位置に孔93が形成されている。枠体8の集電部材4が重ねられる側の面には、枠体8の対向する一対の長辺に沿って溝が形成され、集電部材3、4に重ねることによって、空気流通路94、95が構成される構造となっている。空気流通路94の一端は、枠体8の長辺側の端面に形成された開口941に接続され、他端は空気流路40の導入口43に接続されている。
上流側の空気流通路94は、開口941側から空気流路40側へ向けて横断面積が漸減するように、端部内壁がテーパー面942となっており、後述する空気マニホールド54から噴射される霧状水の取り入れを容易としている。一方、下流側の空気流通路95の一端は、空気流路40の導出口44に接続され、他端は、枠体8の長辺側端面に形成された開口951に接続されている。空気流通路95は、開口951側から空気流路40側へ向けて横断面積が漸減するように、端部内壁がテーパー面952となっている。燃料電池スタック100が傾いた際にも、このテーパー面952によって、水の排出が維持される。 また、枠体9の、集電部材4に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓91に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部92が設けられている。
図7は単位セル15の拡大断面図である。単位セル15は、固体高分子電解質膜15aと、該固体高分子電解質膜15aの両側面にそれぞれ重ねられた酸化剤極である酸素極15bと燃料極15cとを備えていて、固体高分子電解質膜15aは、酸素極15bと燃料極15cとで挟持されている。固体高分子電解質膜15aは、収納部82、92に合致した大きさに形成され、酸素極15bと燃料極15cは、窓91、81に合致した大きさに形成されている。単位セル15の厚さは、枠体8、9や集電部材3、4の厚さに比べると極めて薄いので、図面では、一体の部材として表示している。
空気流路40の内壁には、親水性処理が施されている。内壁表面と水の接触角が40°以下、好ましくは30°以下となるように表面処理が施されているとよい。処理方法としては、親水処理剤を、表面に塗布する方法が取られる。塗布される処理剤としては、ポリアクリルアミド、ポリウレタン系樹脂、酸化チタン(Ti O2)等が挙げられる。
以上のように構成された枠体8、9によって集電部材3、4を保持してセパレータ13が構成され、セパレータ13と単位セル15を交互に積層して、燃料電池スタック100が構成される。図8は燃料電池スタック100の部分平面図である。燃料電池スタック100の上面には、多数の導入口43が開口し、この導入口43に、後述するように、空気マニホールド54から空気が流入するとともに、空気マニホールド54内で、水噴射手段であるノズル55から噴射された水が同時に流入する。導入口43から流入した空気と水は、潜熱冷却により集電部材3、4を冷却する。
次に、図1に示されている燃料電池システムの構成について説明する。
燃料供給系10の構成について、説明する。燃料ガスボンベである水素貯蔵タンク11には、燃料ガス供給流路201A、201Bを介して燃料電池スタック100のガス取入口201BINに接続されている。燃料ガス供給流路201Aには、水素元電磁弁18、一次センサS0、レギュレータ19、二次圧センサS1、並列接続された水素起動電磁弁20及び水素調圧弁21、ガス供給弁22、三次圧センサS2が順に設けられ、この燃料ガス供給流路201Aは、燃料ガス供給流路201Bに接続している。燃料ガス供給流路201Bには、リリー部弁31が設けられ、燃料ガス供給流路201Bは、燃料電池スタック100の上記ガス取入口201BINに接続されている。燃料電池スタック100のガス排出口202OUTには、ガス排出流路202の一端が接続され、その他端は、レベルセンサS11が取り付けられたトラップ24に接続されている。トラップ24には、循環流路204の一端と、ガス導出路203の一端がそれぞれ接続されている。ガス導出路203の他端は、減圧排出路205に接続され、最終的には後述する空気排出路124に接続されている。ガス導出路203には、排気電磁弁27が設けられている。
循環流路204の他端は、外気流入路206に接続されている。循環流路204には、循環ポンプ25と、循環電磁弁26が設けられており、循環ポンプ25と循環電磁弁26の間には、減圧排出路205の一端が接続されている。減圧排出路205の他端は、空気排出路124に開口し、減圧排出路205には、減圧電磁弁23が設けられている。外気流入路206の他端は、外部に開口し、開口側からフィルタ29、外気導入電磁弁28の順に設けられている。循環ポンプ25には、循環ポンプの駆動電流を検出する駆動電流検出センサS10が設けられている。
燃料ガス供給流路201、ガス排出流路202、循環流路204、外気導入電磁弁28により、ガスの循環経路が形成される。
次に空気供給系12について説明する。空気供給系12は、空気導入路123と、空気マニホールド54と、空気排出路124とを備えている。空気導入路123には、フィルタ121、外気温度センサS6、空気ファン122、ヒータH、空気入口温度センサS5、空気マニホールド54の順で流入方向に沿って設けられている。空気マニホールド54内には、冷却水を噴射するノズル55が設けられている。空気マニホールド54は、燃料電池スタック100の導入口43に空気を分割して流入させる。
空気排出路124は、燃料電池スタック100の導出口44に接続され、導出口44から流出した空気を合流させ、外部へ導流する。空気排出路124には、ファンが取り付けられた凝縮器51及び凝縮器排気温センサS10が設けられ、続いてフィルタ125が接続されている。凝縮器51は、空気と水分を分離する。また、ノズル55から供給された水も、ここで、回収される。空気排出路124には、排気温度センサS9が設けられ、燃料電池スタック100の温度が間接的に検出される。
次に、水供給系について説明する。水供給系50は、貯水手段である水タンク53と、凝縮器51で回収した水を水タンク53へ導く導水路52と、水タンク53の水をノズル55へ導く給水路56とを有する。導水路52には、回収ポンプ62が設けられている。給水路56には、フィルタ64、水供給手段である供給ポンプ61、水供給電磁弁63が順に設けられている。給水路56には、外気取入路54が接続され、該導入路54には、外気取入電磁弁65が設けられている。水タンク53には、水温センサS7と、貯水量検出手段であるタンク水位センサS8が設けられている。凝縮器51と、導水路52と、回収ポンプ62とによって、水回収手段が構成される。
水回収手段は、これに加えて、燃料電池スタック100の下側に設けられ、ノズル55から噴射された水や、燃料電池スタック100の生成水等を受ける水受回収手段としての水受トレーに溜まった水を回収する構成を加えてもよく、凝縮器51が設けられていない場合には、水受トレーにより水の回収が行われる。また、凝縮器51や水受トレー等を、水タンク53よりも、鉛直方向において、上方に配置することにより、水の回収を重力により行う構成とすることが可能となる。この場合には、回収ポンプ62は不要となるが、切換手段による水の回収動作を制御するために、回収ポンプの代りに電磁開閉弁を設ける。
燃料電池スタック100には、負荷系7が接続されており、燃料電池スタック100で出力される電力は、この負荷系7に供給される。燃料電池スタック100の電極は、配線71を介してリレー72、72に接続され、さらに、リレー72、72は、インバータ73を介してモータ74に接続されている。また、インバータ73には、出力制御装置75を介して補助電源76が接続されている。
この負荷系7には、燃料電池スタック100の出力電圧を検出する電圧センサS4と、同じく出力電流を検出する電流センサS3が設けられている。
図9に示すように、燃料電池システム1の制御系は、各センサS0〜S11の検出値が入力され、レギュレータ19、各電磁弁18、20、22〜24、26〜28、63、65、各ポンプ25、62、61、ノズル55、ファン122、ヒータH、インバータ73、出力制御装置75を制御する制御装置(ECU)200を備えている。この制御装置200には、図示しないイグニッションスイッチが接続され、モータ74の駆動や停止の指示信号が入力される。
ここで、図10を参照して、燃料電池スタック100における水素の流れを説明する。水素貯蔵タンク11の水素圧力が十分にある場合、水素貯蔵タンク11から、水素元電磁弁18〜2次圧力系下流のガス供給弁22を介して、燃料ガス供給流路201B内に最適圧力のガスが供給される。負荷に応じて水素の消費量は変化するが、発電に消費されない水素は、燃料電池の出口に設けた水素循環ポンプ25の吸引力を利用し、循環経路204、及び燃料ガス供給流路201Bをたどり、再び燃料電池にて消費される。このような燃料電池システムによって車両走行が行われている。
ところで、振動等による燃料ガス供給流路201A、201B等の損傷等により水素ガスが漏れ(ガスリーク(Gas Leak))が発生した場合には、車両に搭載されている水素センサーによりこれを検知することも可能である。しかし、この場合、大気の雰囲気条件等により、水素センサではガスリークの検知が遅延的である恐れがある。
そこで、本発明者は、大気の雰囲気条件等によらず、ガスリークの検知を迅速に可能とする方法を次の実験により見出した。この実験を説明する。
本実験では、図10に示した2次圧力センサS1の上流側の地点A、燃料電池入口側の地点B、燃料電池の出口側の地点Cのそれぞれの箇所からガスリークさせた場合の検知手法を検討した。
2次圧力センサS1の上流側の地点Aからリークさせた場合は、その後方(下流側)に設置された2次圧力センサS1の圧力値に、リークの傾向が顕著に表れるため、瞬時に判断することが可能である。なお、2次圧センサS1が故障した場合でも、ガス供給弁22の下流の三次圧センサS2により検出される3次圧値にて異常を検知できる。このため、この箇所Aのリークは重要な問題にはならない。
次に、燃料電池入口側の地点Bについて考える。水素貯蔵タンク11に圧力が十分ある場合には、ガス供給弁22と燃料電池スタック入口との間の圧力が維持されるため、3次圧力センサS2の値にはその変化がみられない。しかしながら、燃料ガス供給流路201Bの損傷が著しく、水素供給路が自体が途絶えた場合には、燃料電池への水素供給がなくなる。このような場合には、燃料電池の電圧異常が発生するので、燃料電池スタック100の出力電圧を検出する電圧センサS4にて瞬時にガスリークを判断でき、対処することができる。
しかし、燃料電池の出口側の地点Cの場合は、3次圧力センサS2や燃料電池の電圧にガスリークの影響は顕著には表れない。従って、燃料電池の出口側の地点Cのガスリークを検知することは極めて重要である。
本発明者は、燃料電池の出口側の地点Cのガスリークを検知するため、燃料電池の下流に設置されている水素循環ポンプ25の消費電力を計測検知することによりこれを行うことができることを次のように見出した。なお、このとき、燃料電池の出口側の地点Cにマスフローメータ(ガス流出量検出装置)を設置し、流出するガス量も観測した。
本発明者は、燃料電池スタック100が稼動中に、図11に示すように、時刻t1から、燃料電池の出口側の地点Cにおいてガスリークを除々に増加させ、時刻t2においてほとんどをガスリークさせてみた。即ち、時刻t1から時刻t2までの間、水素ガスの流出量は、35→85→230(L/min)であった。
この場合、2次圧力センサS1の出力値(2nd Pressure)Mは、3次圧力センサS2の出力値(3nd Pressure)Nには、燃料電池の出口側の地点Cにおけるガスリークの影響は顕著に表れない。よって、2次圧力センサS1や3次圧力センサS2の出力値では、燃料電池の出口側の地点Cのガスリークを精度よく検知することは難しい。
しかし、循環ポンプ25の駆動電流Zには、燃料電池の出口側の地点Cにおけるガスリークの影響が顕著に表れている。即ち、時間t1からの燃料電池の出口側の地点Cにおけるガスリークの増加に対応して、循環ポンプ25の駆動電流Zが増加し、ほとんどガスがリークした時間t2で、循環ポンプ25の駆動電流Zも最大値となっていることを示している。これは、ガスリークによって循環ポンプ25を挟む上流側の圧力が比較的低く、下流側が高くなり、循環ポンプ25の仕事量が増大し、駆動電流Zが大きくなったからと考えられる。
以上のように燃料電池の出口側の地点Cのガスリークは、水素循環ポンプ25の駆動電流に基づいて検知することができることを見出し、具体的には次のように処理している。
図11には、以上の原理に基づく燃料電池の出口側の地点Cのガスリークの検知処理を示す、ガスリーク検知処理プログラムのフローチャートが示されている。なお、本プログラムは、電源が投入されたときから所定時間毎に繰り返し実行される。
本プログラムがスタートすると、ステップ522で、本プログラムで使用する変数K、Cを0に初期化する。なお、本プログラムでは、ガスリークの検知を複数回判定するものであり、Cは、この判定回数をカウントするための変数である。また、本プログラムでは、ガスリークと判定されても、連続して所定回数ガスリークと判定されたときに、ガスリークであると最終的に結論するものであり、Kは、ガスリークと連続判定された回数をカウントするための変数である。
ステップ524で、変数Cを1インクリメントし、ステップ526で、駆動電流検出センサS10により検出された循環ポンプ25の駆動電流Iを取り込み、ステップ528で、循環ポンプ25の駆動電流Iが所定の閾値I0以上か否かを判断する。
ここで、閾値I0は、上記図11を用いて説明した実験から得られた、燃料電池システムが正常に発電動作しているときの循環ポンプ25の駆動電流と、ガスリークによって増加した駆動電流との間の値である。
循環ポンプ25の駆動電流Iが所定の閾値I0未満と判断された場合には、ガスリークしていないと判断でき、ステップ530で、変数Kを0に初期化して、ステップ536で、変数Cが、予定される総判定回数C0となったか否かを判断する。
変数Cが、予定される総判定回数C0でない場合には、ステップ524に戻って、以上の処理(ステップ524〜536)を繰り返す。
一方、ステップ528で、循環ポンプ25の駆動電流Iが所定の閾値I0以上と判断された場合には、ガスリークが発生していると判断でき、ガスリークが発生していると判断したことを連続してカウントするため、ステップ532で、変数Kを1インクリメントし、ステップ534で、変数Kが所定値Knとなったか否かを判断する。変数Kが所定値Knとなっていない場合には、ガスリークが発生していると判断したことを連続して所定値カウントしていないので、ステップ536に進む。
しかし、変数Kが所定値Knとなった場合には、ガスリークが発生していると判断したことを連続して所定値カウントしたので、ステップ538で、異常停止モード(例えば、循環ポンプ25を停止する等)を実行して、安全に燃料電池を停止する。
なお、上記ステップ536で、変数Cが、予定される総判定回数C0となった場合には、減圧電磁弁23の状態を総判定回数C0判定する内に、ガスリークが発生していると判断したことを連続して所定値カウントしていないので、ガスリークが発生していないと判定することができるので、本プログラムを終了する。
以上説明したように本実施の形態は、循環ポンプ25の駆動電流に基づいて、燃料電池の出口側の地点Cにガスリークが発生しているか否かを判断するので、ガスリークが発生した場合、これを迅速に検知することができる。また、ガスリーク発生か否かを所定時間毎に判断するので、これにより、ガスリークの早期発見と、これに起因する燃料電池の危険予知が行える。
前述した実施の形態では、異常を検知した場合には、上記異常停止モードを実行すると共に、警告ランプを更に備え、警告ランプを点灯させたり、ディスプレイを備え、ディスプレイに燃料電池の出口側の地点Cにガスリークが発生していていることを警告表示したり、スピーカを備え、スピーカを介して燃料電池の出口側の地点Cにガスリークが発生していることを音声により報知したり、するようにしてもよい。これにより利用者等に注意を促すことができる。
この発明の燃料電池システム1を示すブロック図である。 燃料電池用セパレータを示す全体正面図である。 燃料電池セパレータで構成された燃料電池スタックの部分断面平面図(A‐A断面図)である。 燃料電池セパレータで構成された燃料電池スタックの部分断面側面図(B‐B断面図)である。 燃料電池セパレータの部分断面側面図(C‐C断面図)である。 燃料電池用セパレータの全体背面図である。 単位セルの断面図である。 燃料電池スタックの部分平面図である。 燃料電池システムの制御系のブロック図である。 燃料電池システムにおける主として水素ガスの循環する流路を示した図である。 燃料電池の出口側の地点Cのガスリークさせた場合の、循環ポンプの駆動電流と、二次圧センサ及び三次圧センサの出力電流と対比させて示すグラフである。 ガスリーク検知処理プログラムを示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
100 燃料電池スタック(燃料電池)
201A、201B 燃料ガス供給流路(供給路)
204 循環流路(循環路)
25 循環ポンプ
S10 駆動電流検出センサ(電流検出手段)
200 制御装置(判断手段)

Claims (2)

  1. 燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料室に接続され、燃料ガスを供給するための供給路と、
    前記供給路に接続され、前記燃料室の燃料ガスを、前記供給路を介して前記燃料室に循環するための循環路と、
    前記循環路に設けられ、前記燃料室の燃料ガスを、前記循環路を介して前記供給路に循環させる循環ポンプと、
    前記循環ポンプの駆動電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された前記ポンプの駆動電流に基づいて、前記循環路から前記燃料ガスが漏れているか否かを判断する判断手段と、
    を備えた燃料電池システム。
  2. 燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池における前記燃料室に供給路を介して燃料ガスを供給し、前記燃料室の燃料ガスを循環ポンプにより循環路及び供給路を介して前記燃料室に循環する燃料電池システムにおける燃料ガス漏れの判定方法であって、
    前記循環ポンプの駆動電流を検出し、
    前記検出された前記ポンプの駆動電流に基づいて、前記循環路から前記燃料ガスが漏れているか否かを判断する、
    燃料電池システムにおける燃料ガス漏れの判定方法。
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