JP2009123600A - 燃料電池システム、燃料電池システムの異常検出方法、及び車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】遮断弁からのガス漏れの検出精度を向上させる。
【解決手段】アイドリングストップ状態に移行する際、コントローラ21が、遮断弁3cの上流側と下流側との間に差圧が形成された時の遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力の変化に基づいて遮断弁3cからの水素ガス漏れが発生していか否かを判断する。このようなガス漏れ検出処理によれば、遮断弁3cが水素ガス漏れに至らないような微小な異物を噛み込んでいる場合であっても、遮断弁3cからの水素ガス漏れがなければ遮断弁3cの下流側の圧力は目標圧力値に達し、遮断弁3cは正常状態にあると判定されるので、弁体の閉位置に基づいて遮断弁3cからの水素ガス漏れを検出する従来のガス漏れ検出処理と比較して、遮断弁3cからのガス漏れを精度高く検出できる。
【選択図】図1
【解決手段】アイドリングストップ状態に移行する際、コントローラ21が、遮断弁3cの上流側と下流側との間に差圧が形成された時の遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力の変化に基づいて遮断弁3cからの水素ガス漏れが発生していか否かを判断する。このようなガス漏れ検出処理によれば、遮断弁3cが水素ガス漏れに至らないような微小な異物を噛み込んでいる場合であっても、遮断弁3cからの水素ガス漏れがなければ遮断弁3cの下流側の圧力は目標圧力値に達し、遮断弁3cは正常状態にあると判定されるので、弁体の閉位置に基づいて遮断弁3cからの水素ガス漏れを検出する従来のガス漏れ検出処理と比較して、遮断弁3cからのガス漏れを精度高く検出できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、開閉動作により燃料ガスの流入出を制御する遮断弁を備える燃料電池システム及びその異常検出方法に関する。
従来より、水素ガス流路内に配設され、開閉動作により水素ガスの流入出を制御する遮断弁(シャットバルブ)を備える燃料電池システムにおいて、位置センサにより検出された弁体の閉位置が所定の閉位置と異なるか否かを判別することによって遮断弁が異物を噛み込んでいるか否かを判断することにより、遮断弁からの水素ガスの漏れ出しを検出するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2006−252928号公報
従来の燃料電池システムは、弁体の閉位置が所定の閉位置と異なるか否かを判別することにより遮断弁からの水素ガスの漏れ出しを検出する構成になっているために、水素ガスの漏れ出しに至らないような微小な異物を噛み込んだ場合であっても、弁体の閉位置が所定の閉位置と異なることにより、遮断弁からの水素ガスの漏れ出しがあると誤検出することがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、遮断弁からのガス漏れの検出精度を向上可能な燃料電池システム、燃料電池システムの異常検出方法、及び車両を提供することにある。
本発明に係る燃料電池システム、燃料電池システムの異常検出方法、及び車両は、遮断弁の上流側と下流側との間に差圧が形成された時の遮断弁の下流側のガス圧力の変化に基づいて遮断弁からのガス漏れが発生していか否かを判断する。
本発明に係る燃料電池システム、燃料電池システムの異常検出方法、及び車両によれば、遮断弁がガス漏れに至らないような微小な異物を噛み込んだ場合にガス漏れと誤検出することがなく、遮断弁からのガス漏れの検出精度を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態となる燃料電池システムの構成及びその動作について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の実施形態となる燃料電池システムは、車両駆動用の動力源として使用され、図1に示すように、燃料極及び酸化剤極にそれぞれ燃料ガス及び酸化剤ガスとしての水素及び空気の供給を受けて発電する燃料電池が複数積層された燃料電池スタック1を備える。燃料電池は、燃料極と酸化剤極により挟持された電解質膜を備え、電解質膜は、高エネルギー密度化,低コスト化,及び軽量化を考慮して、固体高分子電解質膜により形成されている。固体高分子電解質膜は、フッ素樹脂系イオン交換膜等のイオン(プロトン)伝導性を有する高分子膜から成り、飽和含水することによりイオン伝導性電解質として機能する。燃料極及び酸化剤極における電気化学反応及び燃料電池スタック1全体としての電気化学反応は以下に示す式(1)〜(3)による。なお以下では燃料電池スタック1の温度を所定温度範囲内に保つための冷却機構の構成についての説明及び図示は省略する。
本発明の実施形態となる燃料電池システムは、車両駆動用の動力源として使用され、図1に示すように、燃料極及び酸化剤極にそれぞれ燃料ガス及び酸化剤ガスとしての水素及び空気の供給を受けて発電する燃料電池が複数積層された燃料電池スタック1を備える。燃料電池は、燃料極と酸化剤極により挟持された電解質膜を備え、電解質膜は、高エネルギー密度化,低コスト化,及び軽量化を考慮して、固体高分子電解質膜により形成されている。固体高分子電解質膜は、フッ素樹脂系イオン交換膜等のイオン(プロトン)伝導性を有する高分子膜から成り、飽和含水することによりイオン伝導性電解質として機能する。燃料極及び酸化剤極における電気化学反応及び燃料電池スタック1全体としての電気化学反応は以下に示す式(1)〜(3)による。なお以下では燃料電池スタック1の温度を所定温度範囲内に保つための冷却機構の構成についての説明及び図示は省略する。
〔燃料極〕 H2 → 2H+ +2e- …(1)
〔酸化剤極〕 1/2 O2 +2H+ +2e- → H2O …(2)
〔全体〕 H2 +1/2 O2 → H2O …(3)
〔水素系の構成〕
燃料電池システムは、水素タンク2,遮断弁3a,遮断弁3b,減圧弁4a,遮断弁3c,及び調圧弁(蝶型弁,バタフライバルブ)4bを備え、水素タンク2から供給される水素の圧力を燃料電池スタック1の運転状態に適した圧力に調整した後、水素供給流路5を介して燃料電池スタック1の燃料極に水素を供給する。燃料極に供給される水素の圧力は、圧力センサ18bにより検出される水素圧力をフィードバックして調圧弁4bを駆動することによって制御される。燃料極で未使用の水素は、水素循環流路6及びエゼクタ7を介して燃料極の上流側へ循環される。水素循環流路6及びエゼクタ7を設けることにより、燃料極で未使用の水素を再利用することが可能となり、燃料電池システムの燃費性能を向上させることができる。
〔酸化剤極〕 1/2 O2 +2H+ +2e- → H2O …(2)
〔全体〕 H2 +1/2 O2 → H2O …(3)
〔水素系の構成〕
燃料電池システムは、水素タンク2,遮断弁3a,遮断弁3b,減圧弁4a,遮断弁3c,及び調圧弁(蝶型弁,バタフライバルブ)4bを備え、水素タンク2から供給される水素の圧力を燃料電池スタック1の運転状態に適した圧力に調整した後、水素供給流路5を介して燃料電池スタック1の燃料極に水素を供給する。燃料極に供給される水素の圧力は、圧力センサ18bにより検出される水素圧力をフィードバックして調圧弁4bを駆動することによって制御される。燃料極で未使用の水素は、水素循環流路6及びエゼクタ7を介して燃料極の上流側へ循環される。水素循環流路6及びエゼクタ7を設けることにより、燃料極で未使用の水素を再利用することが可能となり、燃料電池システムの燃費性能を向上させることができる。
水素循環流路6及びエゼクタ7を介して燃料極に戻る水素の循環流路には、酸化剤極側からリークした空気中の窒素等の不純物ガスや過剰な水分が液化した液水が蓄積することがある。これらの不純物ガスは、水素の分圧を低下させて発電効率を低下させたり、循環ガスの平均分子量を上昇させ水素の循環を困難にする。また液水は水素の循環を妨げる。このため燃料極の出口側には、水素排出流路8とこれを開閉するパージ弁9が設けられている。不純物ガスや液水が蓄積した際には、パージ弁9を短時間開き、不純物ガスや液水を系外へ排出するパージを行う。これにより、燃料極を含む水素の循環流路内の水素分圧や循環性能を回復できる。
〔空気系の構成〕
燃料電池システムは、外気を吸入して空気を圧送するコンプレッサ10と、マイクロダストや硫黄分,コンプレッサ10から排出されるオイル等をトラップするフィルタ11、後述する凝縮器14から供給される水分を利用して空気を加湿する膜加湿器等の加湿器12とを備え、コンプレッサ10から圧送された空気はフィルタ11によって清浄化された後に加湿器12により加湿され、加湿された空気は空気供給流路13を介して燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される。燃料電池スタック1の酸化剤極出口側には、酸化剤極から排出された空気内に含まれる水分を凝縮して加湿器12に供給する凝縮器14と、凝縮器14から排出された空気を圧力調整した後に空気排出流路15を介して系外に排出する圧力制御弁16が設けられている。酸化剤極に供給される空気の圧力は、圧力センサ18cにより検出された空気圧力をフィードバックして圧力制御弁16を駆動することによって制御される。
燃料電池システムは、外気を吸入して空気を圧送するコンプレッサ10と、マイクロダストや硫黄分,コンプレッサ10から排出されるオイル等をトラップするフィルタ11、後述する凝縮器14から供給される水分を利用して空気を加湿する膜加湿器等の加湿器12とを備え、コンプレッサ10から圧送された空気はフィルタ11によって清浄化された後に加湿器12により加湿され、加湿された空気は空気供給流路13を介して燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される。燃料電池スタック1の酸化剤極出口側には、酸化剤極から排出された空気内に含まれる水分を凝縮して加湿器12に供給する凝縮器14と、凝縮器14から排出された空気を圧力調整した後に空気排出流路15を介して系外に排出する圧力制御弁16が設けられている。酸化剤極に供給される空気の圧力は、圧力センサ18cにより検出された空気圧力をフィードバックして圧力制御弁16を駆動することによって制御される。
〔制御系の構成〕
燃料電池システムは、燃料電池スタック1を構成する燃料電池の電圧(セル電圧)を検出するセル電圧センサ17と、遮断弁3cから排出された水素の圧力を検出する圧力センサ18aと、調圧弁4bから排出された水素の圧力を検出する圧力センサ18bと、燃料電池スタック1に供給される空気の圧力を検出する圧力センサ18cと、燃料電池スタック1の温度を検出する温度センサ19と、空気排出流路14中の水素濃度を検出する水素センサ20と、燃料電池システム全体の動作を制御するコントローラ21とを備える。コントローラ21は、CPUと、プログラムROMと、作業用RAMと、入出力インタフェースとを備えたマイクロプロセッサにより構成され、CPUがプログラムROM内に記憶された制御プログラムを実行することにより各種機能を実現する。
燃料電池システムは、燃料電池スタック1を構成する燃料電池の電圧(セル電圧)を検出するセル電圧センサ17と、遮断弁3cから排出された水素の圧力を検出する圧力センサ18aと、調圧弁4bから排出された水素の圧力を検出する圧力センサ18bと、燃料電池スタック1に供給される空気の圧力を検出する圧力センサ18cと、燃料電池スタック1の温度を検出する温度センサ19と、空気排出流路14中の水素濃度を検出する水素センサ20と、燃料電池システム全体の動作を制御するコントローラ21とを備える。コントローラ21は、CPUと、プログラムROMと、作業用RAMと、入出力インタフェースとを備えたマイクロプロセッサにより構成され、CPUがプログラムROM内に記憶された制御プログラムを実行することにより各種機能を実現する。
〔ガス漏れ検出処理〕
このような構成を有する燃料電池システムでは、コントローラ21が以下に示すガス漏れ検出処理を実行することにより、遮断弁3cからの水素ガスの漏れ出しを検出する。以下、図2乃至図4に示すフローチャートを参照して、本発明の第1乃至第3の実施形態となるガス漏れ検出処理を実行する際のコントローラ21の動作について説明する。
このような構成を有する燃料電池システムでは、コントローラ21が以下に示すガス漏れ検出処理を実行することにより、遮断弁3cからの水素ガスの漏れ出しを検出する。以下、図2乃至図4に示すフローチャートを参照して、本発明の第1乃至第3の実施形態となるガス漏れ検出処理を実行する際のコントローラ21の動作について説明する。
〔第1の実施形態〕
始めに、図2に示すフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態となるガス漏れ検出処理を実行する際のコントローラ21の動作について説明する。
始めに、図2に示すフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態となるガス漏れ検出処理を実行する際のコントローラ21の動作について説明する。
図2に示すフローチャートは、燃料電池システムが起動されたタイミングで開始となり、ガス漏れ検出処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、コントローラ21が、調圧弁4bが開状態から閉状態に切り換えられ、アイドルストップ信号がオフ状態からオン状態への遷移状態にあるか否かを判別することにより、燃料電池スタック1が発電状態から低負荷時又は無負荷時に発電を一時停止させるアイドルストップ状態への移行状態(アイドル移行時)にあるか否かを判別する。そしてコントローラ21は、燃料電池スタック1が発電状態からアイドルストップ状態への移行時にあると判定したタイミング(図5に示す時間T=T1)でガス漏れ検出処理をステップS2の処理に進める。
ステップS2の処理では、コントローラ21が、調圧弁4bを閉状態から開状態に切り換える(図5に示す時間T=T2)。これにより、ステップS2の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、コントローラ21が、遮断弁3cを開状態から閉状態に切り換える(図5に示す時間T=T3)。この処理によれば、ステップS2の処理によって調圧弁4bが開状態にあるので、遮断弁3cの下流側にある水素ガスが燃料電池スタック1側に流れ、遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力が低下することにより、遮断弁3cの上流側と下流側との間に水素のガス圧力差(差圧)が生じる。これにより、ステップS3の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、コントローラ21が、遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力を圧力センサ18aにより検出する。これにより、ステップS4の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS5の処理に進む。
ステップS5の処理では、コントローラ21が、調圧弁4bを開状態から閉状態に切り換える(図5に示す時間T=T4)。これにより、ステップS5の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS6の処理に進む。
ステップS6の処理では、コントローラ21が、遮断弁3cを閉状態から開状態に切り換える(図5に示す時間T=T5)。この処理によれば、ステップS5の処理によって調圧弁4bが閉状態にあるので、遮断弁3cの上流側と下流側との間に差圧がなくなる。これにより、ステップS6の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS7の処理に進む。
ステップS7の処理では、コントローラ21が、ステップS4の処理により検出された水素ガス圧力が目標圧力値になったか否かを判別する。判別の結果、図5(b)の実線で示すように水素ガス圧力が目標圧力値になった場合、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS11の処理に進める。一方、図5(b)の破線で示すように水素ガス圧力が目標圧力値にならなかった場合には、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS8の処理に進める。
ステップS8の処理では、コントローラ21が、水素ガス圧力が目標圧力値にならなかった回数を計数するためのプログラムカウンタNの値を1増数する。これにより、ステップS8の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS9の処理に進む。
ステップS9の処理では、コントローラ21が、プログラムカウンタNの値が所定値N0以上であるか否かを判別する。判別の結果、コントローラ21はプログラムカウンタNの値が所定値N0以上でない場合、ガス漏れ検出処理をステップS1の処理に戻す。一方、プログラムカウンタNの値が所定値N0以上である場合には、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS30の処理に進める。
ステップS10の処理では、コントローラ21は、遮断弁3cに何らかの異常が生じることによって遮断弁3cが閉状態にあるにも係わらず遮断弁3cから水素が漏れ出すことにより遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力が目標圧力値にならなかったと判断し、遮断弁3cに異常があると判定する。これにより、ステップS10の処理は完了し、一連のガス漏れ検出処理は終了する。
ステップS11の処理では、コントローラ21は、遮断弁3cが正常な状態で動作していると判定する。これにより、ステップS11の処理は完了し、一連のガス漏れ検出処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態となるガス漏れ検出処理では、アイドリングストップ状態に移行する際、コントローラ21が、遮断弁3cの上流側と下流側との間に差圧が形成された時の遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力の変化に基づいて遮断弁3cからの水素ガス漏れが発生していか否かを判断する。このようなガス漏れ検出処理によれば、遮断弁3cが水素ガス漏れに至らないような微小な異物を噛み込んでいる場合であっても、遮断弁3cからの水素ガス漏れがなければ遮断弁3cの下流側の圧力は目標圧力値に達し、遮断弁3cは正常状態にあると判定されるので、弁体の閉位置に基づいて遮断弁3cからの水素ガス漏れを検出する従来のガス漏れ検出処理と比較して、遮断弁3cからのガス漏れを精度高く検出できる。
本発明の実施形態となるガス漏れ検出処理では、コントローラ21は、アイドルストップ移行時に調圧弁4bを閉状態から開状態に切り換えることにより遮断弁3cの下流側にある水素を燃料電池スタック1側に放出させるので、正常時と異常時とで遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力の変化挙動に差がつきやすくなり、遮断弁3cの異常を容易に判断できる。本発明の実施形態となるガス漏れ検出処理では、コントローラ21は、水素ガス圧力が目標圧力値にならなかった回数Nが所定値N0以上である場合に遮断弁3cからの水素ガス漏れが発生したと判断するので、遮断弁3cからのガス漏れをより精度高く検出できる。
本実施形態では、遮断弁3cの上流側と下流側との間に差圧が形成された時に遮断弁3cの異常を判断したが、遮断弁3cの上流側と下流側との間に所定値以上の差圧が形成された時に遮断弁3cの異常を判断してもよい。このような処理によれば、正常時と異常時とで遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力の変化挙動に差がよりつきやすくなるので、遮断弁3cの異常を容易に判断できる。
本実施形態では、遮断弁3cの下流側の圧力が目標圧力値になるか否かを判別することにより遮断弁3cの異常を検出したが、例えば遮断弁3cの下流側の圧力が規定時間内に所定圧力になるか否かや、遮断弁3cと調圧弁4cをそれぞれ閉状態及び開状態に設定した後の遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力の下降率が正常時の下降率又は前回の下降率と同じであるか否かを検出することにより遮断弁3cの異常を検出するようにしてもよい。遮断弁3cの下流側の圧力が規定時間内に所定圧力になるか否かにより遮断弁3cの異常を検出するようにした場合、圧力と時間で二重の判断を行うことになるので、検出精度をより向上させることができる。
水素ガス圧力の下降率が正常時の下降率と同じであるか否かにより遮断弁3cの異常を検出するようにした場合、水素ガス圧力の下降率はガス圧力の検出開始直後の方が大きいので、短時間で遮断弁3cの異常を検出することができる。水素ガス圧力の下降率が前回の下降率と同じであるか否かにより遮断弁3cの異常を検出するようにした場合、遮断弁3c以外の部品が劣化することによって下降率が変化したのにも係わらず遮断弁3cの異常と誤検出することを防止できる。
本実施形態では、水素ガス圧力が目標圧力値にならなかった回数Nが所定値N0以上である場合に遮断弁3cからの水素ガス漏れが発生したと判断したが、燃料電池システムを起動する際に遮断弁3cからの水素ガス漏れが発生していると判断された回数が所定回数以上ある場合、燃料電池システムの起動を停止させてもよい。このような処理によれば、遮断弁3cの異常状態が異物の噛み込み等の作動中に回復する可能性がある異常である場合に車両を停止させないようにすることができる。
本実施形態では、水素ガス圧力が目標圧力値にならなかった回数Nが所定値N0以上である場合に遮断弁3cからの水素ガス漏れが発生したと判断したが、燃料電池システムを起動する際に遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していると判断された回数が連続して所定回数以上ある場合、燃料電池システムの起動を停止させてもよい。このような処理によれば、バルブの傷つき等の永久的に回復しない遮断弁3cの異常状態を検出することができる。本実施形態では、アイドルストップ移行時に常に遮断弁3cの異常状態の判断を行ったが、コントローラ21は、過去の判断結果及び判断時期に応じて判断実施の要否を決定してもよい。このような処理によれば、遮断弁3cや調圧弁4bの耐久性を向上させることができる。
本実施形態では、圧力センサ18aにより検出される遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力に基づいて遮断弁3cの異常を判定したが、遮断弁3cが異常状態にある場合には、図5(d)に示すように調圧弁4bの下流側の圧力も正常時の状態から変化するので(実線:正常時の水素ガス圧力,破線:異常時の水素ガス圧力)、コントローラ21は、圧力センサ18bにより検出される調圧弁4bの下流側の圧力に基づいて遮断弁3cの異常を判定してもよいし、圧力センサ18a,18bの双方により検出される圧力値に基づいて遮断弁3cの異常を判定してもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、図3に示すフローチャートを参照して、本発明の第2の実施形態となるガス漏れ検出処理を実行する際のコントローラ21の動作について説明する。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、本発明の第2の実施形態となるガス漏れ検出処理を実行する際のコントローラ21の動作について説明する。
図3に示すフローチャートは、燃料電池システムが起動されたタイミングで開始となり、ガス漏れ検出処理はステップS21の処理に進む。
ステップS21の処理では、コントローラ21が、調圧弁4bが開状態から閉状態に切り換えられ、アイドルストップ信号がオン状態にあり、調圧弁4bの下流側の圧力が大気圧に対し負圧になっているか否かを判別することにより、燃料電池スタック1がアイドルストップ状態にあるか否かを判別する。そしてコントローラ21は、燃料電池スタック1がアイドルストップ状態にあると判定したタイミング(図5に示す時間T=T6)でガス漏れ検出処理をステップS22の処理に進める。
ステップS22の処理では、コントローラ21が、パージ弁9を閉状態に設定してエゼクタ7を駆動することにより、水素循環流路6内で水素を循環させる。これにより、ステップS22の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS23の処理に進む。
ステップS23の処理では、コントローラ21が、遮断弁3cを開状態から閉状態に切り換える(図5に示す時間T=T7)。この処理によれば、調圧弁4bの下流側の圧力が負圧であり、水素循環流路6内で水素が循環されているので、遮断弁3cと調圧弁4bとの間の水素供給流路5内にある水素が調圧弁4bを介して調圧弁4bの下流側に強制的に排出され、遮断弁3cの上流側と下流側との間に差圧が形成される。調圧弁4bは弁体にシール機能が付与されていない蝶型弁であるので、遮断弁3cと調圧弁4bとの間の水素供給流路5内にある水素が調圧弁4bを介して調圧弁4bの下流側に流れるようになる。なお差圧を短時間で形成するように、アイドルストップ移行時と同様に調圧弁4bを閉状態から開状態に切り換えるようにしてもよい。これにより、ステップS3の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS24の処理に進む。
ステップS24の処理では、コントローラ21が、遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力を圧力センサ18aにより検出する。これにより、ステップS24の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS25の処理に進む。
ステップS25の処理では、コントローラ21が、調圧弁4bを開状態から閉状態に切り換える(図5に示す時間T=T8)。これにより、ステップS25の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS26の処理に進む。
ステップS26の処理では、コントローラ21が、エゼクタ7の駆動を停止することにより、水素循環流路6内での水素を循環を停止する。これにより、ステップS26の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS27の処理に進む。
ステップS27の処理では、コントローラ21が、ステップS24の処理により検出された水素ガス圧力が目標圧力値になったか否かを判別する。判別の結果、図5(b)の実線で示すように水素ガス圧力が目標圧力値になった場合、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS31の処理に進める。一方、図5(b)の破線で示すように水素ガス圧力が目標圧力値にならなかった場合には、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS28の処理に進める。
ステップS28の処理では、コントローラ21が、水素ガス圧力が目標圧力値にならなかった回数を計数するためのプログラムカウンタNの値を1増数する。これにより、ステップS29の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS28の処理に進む。
ステップS29の処理では、コントローラ21が、プログラムカウンタNの値が所定値N0以上であるか否かを判別する。判別の結果、プログラムカウンタNの値が所定値N0以上でない場合、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS21の処理に戻す。一方、プログラムカウンタNの値が所定値N0以上である場合には、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS30の処理に進める。
ステップS30の処理では、コントローラ21は、遮断弁3cに何らかの異常が生じることによって遮断弁3cが閉状態にあるにも係わらず遮断弁3cから水素が漏れ出すことにより遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力が目標圧力値にならなかったと判断し、遮断弁3cに異常があると判定する。これにより、ステップS30の処理は完了し、一連のガス漏れ検出処理は終了する。
ステップS31の処理では、コントローラ21は、遮断弁3cが正常な状態で動作していると判定する。これにより、ステップS31の処理は完了し、一連のガス漏れ検出処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態となるガス漏れ検出処理では、コントローラ21が、遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力が大気圧に対し負圧になるアイドリングストップ時に負圧を利用して遮断弁3cの下流側にある水素ガスを燃料電池スタック1側に放出させるので、上記第1の実施形態となるガス漏れ検出処理による技術的効果に加えて、正常時と異常時とで遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力の変化挙動に差がよりつきやすくなり、遮断弁3cの異常を容易に判断できる。またアイドリングストップ時は負圧が安定的に一定になるので、遮断弁3cの異常の検出精度を向上させることができる。
本発明の実施形態となるガス漏れ検出処理では、コントローラ21は、パージ弁9を閉状態に設定してエゼクタ7を駆動することによって水素循環流路6内で水素を循環させることにより、遮断弁3cの下流側にある水素ガスを燃料電池スタック1側に強制的に放出させるので、新しい部品を追加することなく、任意のタイミングで負圧を発生させることができる。本発明の実施形態となるガス漏れ検出処理では、調圧弁4bを開閉させることなく遮断弁3cを開閉することにより遮断弁3cの異常状態を検出するので、調圧弁4bの耐久性を向上させることができる。
〔第3の実施形態〕
最後に、図4に示すフローチャートを参照して、本発明の第3の実施形態となるガス漏れ検出処理を実行する際のコントローラ21の動作について説明する。
最後に、図4に示すフローチャートを参照して、本発明の第3の実施形態となるガス漏れ検出処理を実行する際のコントローラ21の動作について説明する。
図4に示すフローチャートは、燃料電池システムが起動されたタイミングで開始となり、ガス漏れ検出処理はステップS41の処理に進む。
ステップS41の処理では、コントローラ21が、調圧弁4bが閉状態から開状態に切り換えられ、アイドルストップ信号がオン状態からオフ状態への遷移状態にあるか否かを判別することにより、燃料電池スタック1がアイドルストップ復帰状態(アイドルストップ復帰時)にあるか否かを判別する。そしてコントローラ21は、燃料電池スタック1がアイドルストップ復帰状態にあると判定したタイミング(図5に示す時間T=T9)でガス漏れ検出処理をステップS42の処理に進める。
ステップS42の処理では、コントローラ21が、遮断弁3cを開状態から閉状態に切り換える(図5に示す時間T=T9)。この処理によれば、調圧弁4bの下流側の圧力が負圧であるので、遮断弁3cと調圧弁4bとの間の水素供給流路5内にある水素が調圧弁4bを介して調圧弁4bの下流側に流れ、遮断弁3cの上流側と下流側との間に差圧が形成される。なお差圧を短時間で形成するように、アイドルストップ移行時と同様に調圧弁4bを閉状態から開状態に切り換えるようにしてもよい。これにより、ステップS42の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS43の処理に進む。
ステップS43の処理では、コントローラ21が、遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力を圧力センサ18aにより検出する。これにより、ステップS43の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS44の処理に進む。
ステップS44の処理では、コントローラ21が、調圧弁4bを開状態から閉状態に切り換える(図5に示す時間T=T10)。これにより、ステップS44の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS45の処理に進む。
ステップS45の処理では、コントローラ21が、ステップS43の処理により検出された水素ガス圧力が目標圧力値になったか否かを判別する。判別の結果、図5(b)の実線で示すように水素ガス圧力が目標圧力値になった場合、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS49の処理に進める。一方、図5(b)の破線で示すように水素ガス圧力が目標圧力値にならなかった場合には、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS46の処理に進める。
ステップS46の処理では、コントローラ21が、水素ガス圧力が目標圧力値にならなかった回数を計数するためのプログラムカウンタNの値を1増数する。これにより、ステップS46の処理は完了し、ガス漏れ検出処理はステップS47の処理に進む。
ステップS47の処理では、コントローラ21が、プログラムカウンタNの値が所定値N0以上であるか否かを判別する。判別の結果、プログラムカウンタNの値が所定値N0以上でない場合、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS41の処理に戻す。一方、プログラムカウンタNの値が所定値N0以上である場合には、コントローラ21はガス漏れ検出処理をステップS48の処理に進める。
ステップS48の処理では、コントローラ21は、遮断弁3cに何らかの異常が生じることによって遮断弁3cが閉状態にあるにも係わらず遮断弁3cから水素が漏れ出すことにより遮断弁3cの下流側の水素ガス圧力が目標圧力値にならなかったと判断し、遮断弁3cに異常があると判定する。これにより、ステップS48の処理は完了し、一連のガス漏れ検出処理は終了する。
ステップS49の処理では、コントローラ21は、遮断弁3cが正常な状態で動作していると判定する。これにより、ステップS49の処理は完了し、一連のガス漏れ検出処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態となるガス漏れ検出処理では、調圧弁4bを開閉させることなく遮断弁3cを開閉することにより遮断弁3cの異常状態を検出するので、上記第1及び第2の実施形態となるガス漏れ検出処理による技術的効果に加えて、調圧弁4bの耐久性を向上させることができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1:燃料電池スタック
2:水素タンク
3a,3b,3c:遮断弁
4a,4b:調圧弁
5:水素供給流路
6:水素循環流路
7:エゼクタ
8:水素排出流路
9:パージ弁
10:コンプレッサ
11:フィルタ
12:加湿器
13:空気供給流路
14:凝縮器
15:空気排出流路
16:圧力制御弁
17:セル電圧センサ
18a,18b,18c:圧力センサ
19:温度センサ
20:水素センサ
21:コントローラ
2:水素タンク
3a,3b,3c:遮断弁
4a,4b:調圧弁
5:水素供給流路
6:水素循環流路
7:エゼクタ
8:水素排出流路
9:パージ弁
10:コンプレッサ
11:フィルタ
12:加湿器
13:空気供給流路
14:凝縮器
15:空気排出流路
16:圧力制御弁
17:セル電圧センサ
18a,18b,18c:圧力センサ
19:温度センサ
20:水素センサ
21:コントローラ
Claims (18)
- 燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を介して燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、
前記燃料ガス流路内に配設された、開閉動作により燃料ガスの流入出を制御する遮断弁と、
前記遮断弁の下流側の燃料ガス圧力を検出する圧力センサと、
前記遮断弁の上流側と下流側との間に差圧が形成された時の遮断弁の下流側の燃料ガス圧力の変化に基づいて遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していか否かを判断する制御部と
を備えることを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、前記遮断弁を開状態から閉状態に切り換え、前記遮断弁の下流側にある燃料ガスを前記燃料電池側に放出させることにより、前記遮断弁の上流側と下流側との間に差圧を形成することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
前記遮断弁の下流側の燃料ガス流路内に配設された、開閉動作により前記遮断弁から流出した燃料ガスの圧力を調整する調圧弁を備え、前記制御部は、前記調圧弁を閉状態から開状態に切り換えることにより前記遮断弁の下流側にある燃料ガスを前記燃料電池側に放出させることを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、燃料電池システムのアイドルストップ移行時に前記調圧弁を閉状態から開状態に切り換えることにより前記遮断弁の下流側にある燃料ガスを前記燃料電池側に放出させることを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、前記遮断弁の下流側の燃料ガス圧力が大気圧に対し負圧である際に当該負圧を利用して前記遮断弁の下流側にある燃料ガスを前記燃料電池側に放出させることを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項5に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、燃料電池システムのアイドルストップ時及び/又はアイドルストップ復帰時に負圧を利用して前記遮断弁の下流側にある燃料ガスを前記燃料電池側に放出させることを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項6に記載の燃料電池システムにおいて、
前記燃料電池から排出された燃料ガスを燃料電池に循環させる循環機構を備え、前記制御部は、燃料電池システムのアイドルストップ時に前記循環機構を駆動させることにより前記遮断弁の下流側にある燃料ガスを前記燃料電池側に強制的に放出させることを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1乃至請求項7のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、前記遮断弁の上流側と下流側との間に所定値以上の差圧が形成された時の遮断弁の下流側の燃料ガス圧力の変化に基づいて遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していか否かを判断することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1乃至請求項8のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、前記遮断弁の下流側の燃料ガス圧力が目標圧力値になるか否かによって遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していか否かを判断することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項9に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、前記遮断弁の下流側の燃料ガス圧力が規定時間内に目標圧力値になるか否かによって遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していか否かを判断することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1乃至請求項8のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、前記遮断弁の下流側の燃料ガス圧力の下降率が正常時の下降率と同じであるか否かによって遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していか否かを判断することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1乃至請求項8のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、前記遮断弁の下流側の燃料ガス圧力の下降率が前回の下降率と同じであるか否かによって遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していか否かを判断することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1乃至請求項12のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していると判断する事象が所定回数以上検出された場合に遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していると判断することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1乃至請求項13のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、燃料電池システムを起動する際に遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していると判断された回数が所定回数以上ある場合、燃料電池システムの起動を停止させることを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項14に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、燃料電池システムを起動する際に遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していると判断された回数が連続して所定回数以上ある場合、燃料電池システムの起動を停止させることを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1乃至請求項15のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、過去の判断結果及び判断時期に応じて判断実施の要否を決定することを特徴とする燃料電池システム。 - 燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を介して燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、前記燃料ガス流路内に配設された、開閉動作により燃料ガスの流入出を制御する遮断弁と、前記遮断弁の下流側の燃料ガス圧力を検出する圧力センサとを備える燃料電池システムの異常検出方法であって、
前記遮断弁の上流側と下流側との間に差圧が形成された時の遮断弁の下流側の燃料ガス圧力の変化に基づいて遮断弁からの燃料ガス漏れが発生していか否かを判断するステップ
を有することを特徴とする燃料電池システムの異常検出方法。 - 請求項1乃至請求項16のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムを駆動源として備えることを特徴とする車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007298002A JP2009123600A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 燃料電池システム、燃料電池システムの異常検出方法、及び車両 |
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JP2007298002A JP2009123600A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 燃料電池システム、燃料電池システムの異常検出方法、及び車両 |
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ID=40815525
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JP2007298002A Pending JP2009123600A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 燃料電池システム、燃料電池システムの異常検出方法、及び車両 |
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JP (1) | JP2009123600A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011210625A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法 |
JP2013114852A (ja) * | 2011-11-28 | 2013-06-10 | Aisin Seiki Co Ltd | 燃料電池システム |
JP2014216058A (ja) * | 2013-04-22 | 2014-11-17 | 日産自動車株式会社 | 燃料電池システム |
JP2017010866A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
-
2007
- 2007-11-16 JP JP2007298002A patent/JP2009123600A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011210625A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法 |
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EP2597714B1 (en) * | 2011-11-28 | 2017-11-08 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Fuel cell system |
JP2014216058A (ja) * | 2013-04-22 | 2014-11-17 | 日産自動車株式会社 | 燃料電池システム |
JP2017010866A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
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