JP2014216058A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014216058A
JP2014216058A JP2013089483A JP2013089483A JP2014216058A JP 2014216058 A JP2014216058 A JP 2014216058A JP 2013089483 A JP2013089483 A JP 2013089483A JP 2013089483 A JP2013089483 A JP 2013089483A JP 2014216058 A JP2014216058 A JP 2014216058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
fuel cell
valve
regulating valve
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013089483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6155795B2 (ja
Inventor
佐藤 裕一
Yuichi Sato
裕一 佐藤
夏樹 黒岩
Natsuki Kuroiwa
夏樹 黒岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2013089483A priority Critical patent/JP6155795B2/ja
Publication of JP2014216058A publication Critical patent/JP2014216058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6155795B2 publication Critical patent/JP6155795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】遮断弁の開固着診断の診断時間を短くする。
【解決手段】燃料供給源及び燃料電池を接続する燃料供給通路と、燃料供給通路に設けられる遮断弁と、減圧弁よりも下流の燃料供給通路に設けられ、燃料電池に供給する燃料の圧力を調節する調圧弁と、調圧弁の上流圧力を検出する圧力検出手段と、調圧弁の下流圧力を検出する下流圧力検出手段と、を備える燃料電池システムであって、調圧弁の下流圧力が、燃料電池の負荷に応じた所定圧力となるように、燃料電池の負荷に応じて調圧弁の開度を制御する調圧弁制御手段と、遮断弁に閉弁指令を出すとともに、燃料電池の負荷を所定負荷にして燃料を消費させ、閉弁指令を出した後の上流圧力の変化に基づいて、遮断弁の開固着診断を行う診断手段と、開固着診断時には、調圧弁の下流圧力が、燃料電池の負荷に応じた所定圧力よりも高くなるように、調圧弁の開度を制御する診断時調圧弁制御手段と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は燃料電池システムに関する。
従来の燃料電池システムとして、水素タンクと燃料電池とを接続するアノードガス供給通路に、上流から順に遮断弁及び調圧弁を設けたものがある。この従来の燃料電池システムは、燃料電池システムの停止要求があった後、遮断弁に閉弁指令を出すとともに燃料電池を一定の負荷で継続して発電させ、閉弁指令から所定時間経過したときの調圧弁上流の圧力変化量ΔPに基づいて、遮断弁の開固着診断を実施していた。具体的には、圧力変化量ΔPが基準圧力変化量以上であれば遮断弁が正常に閉じられていると診断し、基準圧力変化量未満であれば閉弁指令を出したにもかかわらず、遮断弁が正常に閉じられていない開固着状態になっていると診断していた(特許文献1参照)。
特開2005−123076号公報
このような方法で遮断弁の開固着診断を実施する場合、その診断精度を確保するには基準圧力変化量を大きくすることが望ましい。
しかしながら、前述した従来の燃料電池システムは、調圧弁として機械式減圧弁を使用していた。機械式減圧弁は、2次側(調圧弁下流側)の圧力を一定圧力に維持するものなので、燃料電池で発電を継続させることによって燃料電池内のアノードガスを消費させると、その消費分のアノードガスが1次側(調圧弁上流側)から2次側へと流れることになる。したがって、遮断弁が閉弁指令に基づき閉じられていれば、燃料電池内でのアノードガスの消費速度に比例して、調圧弁上流の圧力が低下することになる。
ここで、燃料電池内でのアノードガスの消費速度は、燃料電池の負荷が高くなるほど早くなる。ところが、燃料電池システムの停止要求後は、燃料電池で発電した電力を消費できる電気部品(すなわち駆動可能な電気部品)が限られるため、燃料電池の負荷をある一定以上の負荷にはできない。
そのため、調圧弁として機械式減圧弁を使用した場合は、調圧弁上流の圧力低下速度をある一定以上にすることができず、診断精度を確保するために基準圧力変化量を大きくすると、遮断弁の開固着診断の診断時間が長くなるという問題点がある。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、遮断弁の開固着診断の診断時間を短くすることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、燃料供給源及び燃料電池を接続する燃料供給通路と、燃料供給通路に設けられる遮断弁と、減圧弁よりも下流の燃料供給通路に設けられ、燃料電池に供給する燃料の圧力を調節する調圧弁と、調圧弁の上流圧力を検出する上流圧力検出手段と、調圧弁の下流圧力を検出する下流圧力検出手段と、を備える燃料電池システムが提供される。そして、その燃料電池システムが、調圧弁の下流圧力が燃料電池の負荷に応じた所定圧力となるように、燃料電池の負荷に応じて調圧弁の開度を制御する調圧弁制御手段と、遮断弁に閉弁指令を出すとともに、燃料電池の負荷を所定負荷にして燃料を消費させ、閉弁指令を出した後の上流圧力の変化に基づいて、遮断弁の開固着診断を行う診断手段と、開固着診断時には、調圧弁の下流圧力が、燃料電池の負荷に応じた所定圧力よりも高くなるように、調圧弁の開度を制御する診断時調圧弁制御手段と、を備えることを特徴とする。
この態様によれば、開固着診断時には、調圧弁の下流圧力を、通常時に燃料電池の負荷に応じて設定される圧力よりも高くなるようにした。これにより、調圧弁の下流圧力を燃料電池の負荷に応じて設定した圧力にした場合と比較して、調圧弁の上流圧力の低下速度を早くすることができる。よって、遮断弁の開固着診断の診断時間を短くすることができる
本発明の一実施形態による燃料電池システムの概略図である。 本発明の一実施形態による遮断弁及びアノード調圧弁の制御について説明するフローチャートである。 遮断弁及びアノード調圧弁の通常処理について説明するフローチャートである。 燃料電池スタックの目標発電電力に基づいて、目標制御用アノード圧tP2を算出するテーブルである。 遮断弁の開固着診断処理について説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態による開固着診断処理の動作を説明するタイムチャートである。
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。
燃料電池は電解質膜をアノード電極(燃料極)とカソード電極(酸化剤極)とによって挟み、アノード電極に水素を含有するアノードガス(燃料ガス)、カソード電極に酸素を含有するカソードガス(酸化剤ガス)を供給することによって発電する。アノード電極及びカソード電極の両電極において進行する電極反応は以下の通りである。
アノード電極 : 2H2 →4H+ +4e- …(1)
カソード電極 : 4H+ +4e- +O2 →2H2O …(2)
この(1)(2)の電極反応によって燃料電池は1ボルト程度の起電力を生じる。
燃料電池を自動車用動力源として使用する場合には、要求される電力が大きいため、数百枚の燃料電池を積層した燃料電池スタックとして使用する。そして、燃料電池スタックにアノードガス及びカソードガスを供給する燃料電池システムを構成して、車両駆動用の電力を取り出す。
図1は、本発明の一実施形態による燃料電池システム100の概略図である。
燃料電池システム100は、燃料電池スタック1と、カソードガス給排装置2と、アノードガス給排装置3と、コントローラ4と、を備える。なお、燃料電池スタック1を冷却する冷却装置については、本発明の主要部ではないので、理解を容易にするために図示を省略した。
燃料電池スタック1は、数百枚の燃料電池を積層したものであり、アノードガス及びカソードガスの供給を受けて、駆動モータ(図示せず)や補機類(バッテリや各種コンプレッサ、ヒータ等)などの、車両の駆動に必要な各種の電気部品に供給するための電力を発電する。
カソードガス給排装置2は、燃料電池スタック1にカソードガスを供給するとともに、燃料電池スタック1から排出されるカソードオフガスを外気に排出する。カソードガス給排装置2は、カソードガス供給通路21と、カソードガス排出通路22と、フィルタ23と、カソードコンプレッサ24と、インタクーラ25と、水分回収装置(Water Recovery Device;以下「WRD」という。)26と、カソード調圧弁27と、を備える。
カソードガス供給通路21は、燃料電池スタック1に供給するカソードガスが流れる通路である。カソードガス供給通路21は、一端がフィルタ23に接続され、他端が燃料電池スタック1のカソードガス入口孔に接続される。
カソードガス排出通路22は、燃料電池スタック1から排出されるカソードオフガスが流れる通路である。カソードガス排出通路22は、一端が燃料電池スタック1のカソードガス出口孔に接続され、他端が開口端となっている。カソードオフガスは、カソードガスと、電極反応によって生じた水蒸気と、の混合ガスである。
フィルタ23は、カソードガス供給通路21に取り込むカソードガス中の異物を取り除く。
カソードコンプレッサ24は、カソードガス供給通路21に設けられる。カソードコンプレッサ24は、フィルタ23を介してカソードガスとしての空気(外気)をカソードガス供給通路21に取り込み、燃料電池スタック1に供給する。
インタクーラ25は、カソードコンプレッサ24よりも下流のカソードガス供給通路21に設けられる。インタクーラ25は、カソードコンプレッサ24から吐出されたカソードガスを冷却する。
WRD26は、カソードガス供給通路21及びカソードガス排出通路22のそれぞれに接続されて、カソードガス排出通路22を流れるカソードオフガス中の水分を回収し、その回収した水分でカソードガス供給通路21を流れるカソードガスを加湿する。
カソード調圧弁27は、WRD26よりも下流のカソードガス排出通路22に設けられる。カソード調圧弁27は、コントローラ4によってその開度が任意の開度に制御されて、燃料電池スタック1に供給されるカソードガスの圧力を所望の圧力に調節する。
アノードガス給排装置3は、燃料電池スタック1にアノードガスを供給するとともに、燃料電池スタック1から排出されるアノードオフガスを、カソードガス排出通路22に排出する。アノードガス給排装置3は、高圧タンク31と、アノードガス供給通路32と、遮断弁33と、アノード調圧弁34と、アノードガス排出通路35と、パージ弁36と、診断用圧力センサ37と、制御用圧力センサ38と、を備える。
高圧タンク31は、燃料電池スタック1に供給するアノードガスを高圧状態に保って貯蔵する。
アノードガス供給通路32は、高圧タンク31から排出されるアノードガスを燃料電池スタック1に供給するための通路である。アノードガス供給通路32は、一端が高圧タンク31に接続され、他端が燃料電池スタック1のアノードガス入口孔に接続される。
遮断弁33は、コントローラ4によって開閉制御される電磁弁であって、アノードガス供給通路32の最上流側に設けられる。コントローラ4からの開弁指令に基づき遮断弁33が開かれると、高圧タンク31から燃料電池スタック1へのアノードガスの供給が開始される。一方で、コントローラ4からの閉弁指令に基づき遮断弁33が閉じられると、高圧タンク31から燃料電池スタック1へのアノードガスの供給が停止される。
アノード調圧弁34は、遮断弁33よりも下流のアノードガス供給通路32に設けられる。アノード調圧弁34は、コントローラ4によってその開度が任意の開度に制御される電磁弁であって、燃料電池スタック1に供給するアノードガスの圧力を所望の圧力に調節する。
アノードガス排出通路35は、燃料電池スタック1から排出されるアノードオフガスが流れる通路である。アノードガス排出通路35は、一端が燃料電池スタック1のアノードガス出口孔に接続され、他端がカソードガス排出通路22に接続される。アノードオフガスは、電極反応で使用されなかった余剰のアノードガスと、カソード側からリークしてきた窒素などの不活性ガスと、の混合ガスである。
アノードガス排出通路35を介してカソードガス排出通路22に排出されたアノードオフガスは、カソードガス排出通路22内でカソードオフガスと混合されて燃料電池システム100の外部に排出される。アノードオフガスには、電極反応に使用されなかった余剰のアノードガス(水素)が含まれているので、カソードオフガスと混合させて燃料電池システム100の外部に排出することで、その排出ガス中の水素濃度が予め定められた所定濃度以下となるようにしている。
パージ弁36は、アノードガス排出通路35に設けられる。パージ弁36は、コントローラ44によって開閉制御され、アノードガス排出通路35からカソードガス排出通路22に排出するアノードオフガスの流量を制御する。
診断用圧力センサ37は、遮断弁33の開固着診断に使用する圧力、具体的には、遮断弁33及びアノード調圧弁34の間のアノードガス供給通路32のアノードガス圧力(以下「診断用アノード圧」という。)P1を検出する。
制御用圧力センサ38は、アノード調圧弁34の開度制御に使用する圧力、具体的には、アノード調圧弁34よりも下流のアノードガス供給通路32のアノードガス圧力(以下「制御用アノード圧」という。)P2を検出する。本実施形態では、この制御用アノード圧を、燃料電池スタック1内部のアノードガス流路11の圧力として代用している。
コントローラ4は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
コントローラ4には、前述した診断用圧力センサ37や制御用圧力センサ38の他にも、燃料電池スタック1の出力電流を検出する電流センサ41や、燃料電池スタック1の出力電圧を検出する電圧センサ42、アクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル操作量」)を検出するアクセルストロークセンサ43、燃料電池スタック1に供給されるカソードガスの流量を検出する流量センサ44、燃料電池スタック1に供給されるカソードガスの圧力を検出する圧力センサ45などの各種センサからの信号が入力される。
コントローラ4は、燃料電池システム100の停止要求が無ければ、遮断弁33を開くと共に、これら各種センサの検出信号や補機類の作動状態等に基づいて燃料電池スタック1の負荷を算出し、制御用アノード圧P2が負荷に応じた適切な圧力となるように、負荷に応じてアノード調圧弁34の開度を制御する(通常処理)。
一方、コントローラ4は、燃料電池システム100の停止要求があったときは、コントローラ4は、遮断弁33を閉じると共に、遮断弁33が正常に閉じられているかどうかを診断するために、通常処理時とは異なる方法でアノード調圧弁34の開度を制御する(開固着診断処理)。
以下、この本実施形態による遮断弁33及びアノード調圧弁34の制御について説明する。
図2は、本実施形態による遮断弁33及びアノード調圧弁34の制御について説明するフローチャートである。コントローラ4は、このルーチンを所定の演算周期で繰り返し実行する。
ステップS1において、コントローラ4は、燃料電池システム100の停止要求があるか否かを判定する。コントローラ4は、燃料電池システム100の停止要求がなければステップS2の処理に移行し、停止要求があればステップS3の処理に移行する。
ステップS2において、コントローラ4は、遮断弁33及びアノード調圧弁34の通常処理を実施する。通常処理の詳細については、図3を参照して後述する。
ステップS3において、コントローラ4は、遮断弁33の開固着診断処理を実施する。遮断弁33の開固着診断処理の詳細については、図5を参照して後述する。
図3は、遮断弁33及びアノード調圧弁34の通常処理について説明するフローチャートである。
ステップS21において、コントローラ4は、遮断弁33に開弁指令を出して、遮断弁33を開く。
ステップS22において、コントローラ4は、燃料電池スタック1の負荷に基づいて、燃料電池スタック1の目標発電電力を算出する。具体的には、アクセル操作量に基づいて駆動モータの要求電力を算出すると共に、補機類の作動状態に応じて補機類の消費電力を算出し、駆動モータの要求電力と補機類の消費電力との合計値を燃料電池スタック1の目標発電電力として算出する。
ステップS23において、コントローラ4は、図4のテーブルを参照し、燃料電池スタック1の目標発電電力に基づいて、目標制御用アノード圧tP2を算出する。図4に示すように、燃料電池スタック1の目標発電電力が大きくなるほど、目標制御用アノード圧tP2は高くなる。
ステップS24において、コントローラ4は、制御用アノード圧P2が目標制御用アノード圧tP2となるように、アノード調圧弁34の開度をフィードバック制御する。
図5は、遮断弁33の開固着診断処理について説明するフローチャートである。
ステップS31において、コントローラ4は、遮断弁33に閉弁指令を出して、遮断弁33を閉じる。しかしながら、閉弁指令を出しただけでは、実際に遮断弁33が正常に閉じられたかどうかまでは分からないので、以下のステップで遮断弁33が正常に閉じられたかどうかを診断する。
ステップS32において、コントローラ4は、所定の開固着診断時用の一定の負荷で、燃料電池スタック1の発電を継続させる。具体的には、燃料電池システム100の停止要求後に駆動可能な電気部品は限られるため、燃料電池での発電を継続させるために必要な補機類(例えばカソードコンプレッサ)のみを作動状態とし、それら補機類の消費電力を開固着診断時の目標発電電力として、燃料電池スタック1の発電を継続させる。
ステップS33において、コントローラ4は、制御用アノード圧P2が、所定の開固着診断用アノード圧Pxとなるように、アノード調圧弁34の開度をフィードバック制御する。
開固着診断用アノード圧Pxは、アノード調圧弁34よりも下流のアノードガス供給通路32や燃料電池スタック1などの各部品の耐圧を考慮して設定されるものであって、前述した開固着診断時の目標発電電力に基づき図4のテーブルを参照して得られる目標制御用アノード圧tP2よりも高い値に設定される。なお、本実施形態では、アノード調圧弁34よちも下流の各部品の規格等から定めた最大許容耐圧Pmaxから、所定のマージンを引いた値を、開固着診断用アノード圧Pxとしている。
このように、開固着診断用アノード圧Pxは、通常処理時に燃料電池スタック1を開固着診断時用の負荷で発電させたときに設定される目標制御用アノード圧tP2よりも高い値に設定される。これにより、開固着診断の診断時間Tdiagを短縮させることができるが、その理由については図6を参照して後述する。
ステップS34において、コントローラ4は、開固着診断処理を開始してからの診断用アノード圧P1の圧力変化量ΔPが、所定の基準圧力変化量Pb以上になったか否かを判定する。コントローラ4は、診断用アノード圧P1の圧力変化量ΔPが基準圧力変化量Pb以上であればステップS35の処理に移行する。一方で、診断用アノード圧P1の圧力変化量ΔPが基準圧力変化量Pb未満であればステップS37の処理に移行する。
ステップS35において、コントローラ4は、遮断弁33が正常に閉じられていると判定する。
ステップS36において、コントローラ4は、燃料電池スタック1での発電を停止させると共に、アノード調圧弁34を全閉にする。
ステップS37において、コントローラ4は、開固着診断処理を開始してからの経過時間Tが、所定の診断時間Tdiagを越えたか否かを判定する。コントローラ4は、経過時間Tが診断時間Tdiagを越えていればステップS38の処理に移行し、超えていなければ今回の処理を終了する。
ステップS38において、コントローラ4は、遮断弁33が正常に閉じられていない開固着状態になっていると判定する。
図6は、本実施形態による開固着診断処理の動作を説明するタイムチャートである。なお、発明の理解を容易にするために、開固着診断時に、制御用アノード圧P2を負荷に応じて算出された目標制御用アノード圧tP2に制御したときの動作を比較例として示した。
時刻t1で、燃料電池システム100の停止要求が出されると、遮断弁33に閉弁指令が出され、遮断弁33が閉じられる。
このとき、本実施形態の場合は、制御用アノード圧P2が、負荷に応じて算出される目標制御用アノード圧tP2よりも高い開固着診断用アノード圧Pxとなるように、アノード調圧弁34の開度が制御される。
そのため、遮断弁33が正常に閉じられていれば、診断用アノード圧P1を比較例よりも素早く低下させることができる。その結果、比較例では、診断用アノード圧P1の圧力変化量ΔPが基準圧力変化量Pb以上になるのに時刻t3までかかっていた時間を、本実施形態では時刻t2までに短縮することができる。
したがって、遮断弁33が開固着状態になっているかを判定するために必要な診断時間Tdiagを、比較例よりも短縮することができる。
以上説明した本実施形態によれば、開固着診断時には、制御用アノード圧P2が、通常処理時に燃料電池スタック1を開固着診断時用の負荷で発電させたときに設定される目標制御用アノード圧tP2よりも高い開固着診断用アノード圧Pxとなるように、アノード調圧弁34の開度を制御することとした。
これにより、アノード調圧弁34上流の診断用アノード圧P1を素早く低下させることができるので、開固着診断の診断時間Tdiagを短くすることができる。また、開固着診断の診断時間Tdiagを短くできるので、基準圧力変化量Pbも大きくすることができ、開固着診断の診断精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、開固着診断用アノード圧Pxを、アノード調圧弁34よりも下流の各部品の耐圧を考慮して設定したので、各部品の耐久性や信頼性を確保することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、燃料電池システム100の停止中におけるアノード電極内の残留水凍結を防止するために、本実施形態による開固着診断の後に、再度遮断弁33及びアノード調圧弁34を開いて高圧水素をアノード電極に供給し、残留水を燃料電池スタック外に排出してから燃料電池システム100を完全に停止させるようにしても良い。
このような残留水の排出制御を開固着診断後に実施することで、開固着診断中の発電によって生じた生成水を確実に燃料電池スタック外に排出することができる。よって、燃料電池システム100の停止中におけるアノード電極内の残留水凍結を防止することができる。
1 燃料電池スタック(燃料電池)
4 コントローラ(調圧弁制御手段、診断手段、診断時調圧弁制御手段、残留水排出手段)
31 高圧タンク(燃料供給源)
32 アノードガス供給通路(燃料供給通路)
33 遮断弁
34 アノード調圧弁(調圧弁)
37 診断用圧力センサ(上流圧力検出手段)
38 制御用圧力センサ(下流圧力検出手段)

Claims (3)

  1. 燃料供給源及び燃料電池を接続する燃料供給通路と、
    前記燃料供給通路に設けられる遮断弁と、
    前記減圧弁よりも下流の前記燃料供給通路に設けられ、前記燃料電池に供給する燃料の圧力を調節する調圧弁と、
    前記調圧弁の上流圧力を検出する上流圧力検出手段と、
    前記調圧弁の下流圧力を検出する下流圧力検出手段と、
    を備える燃料電池システムであって、
    前記調圧弁の下流圧力が、前記燃料電池の負荷に応じた所定圧力となるように、前記燃料電池の負荷に応じて前記調圧弁の開度を制御する調圧弁制御手段と、
    前記遮断弁に閉弁指令を出すとともに、前記燃料電池の負荷を所定負荷にして燃料を消費させ、前記閉弁指令を出した後の前記上流圧力の変化に基づいて、前記遮断弁の開固着診断を行う診断手段と、
    前記開固着診断時には、前記調圧弁の下流圧力が、前記燃料電池の負荷に応じた所定圧力よりも高くなるように、前記調圧弁の開度を制御する診断時調圧弁制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記診断時調圧弁制御手段は、
    前記調圧弁の下流圧力が、前記調圧弁の下流部品の耐圧を考慮して設定された圧力に上昇するまで、前記調圧弁の開度を大きくする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池システムの停止要求があった後に、前記遮断弁及び前記アノード調圧弁を開いて前記燃料電池の残留水を前記燃料電池外に排出する残留水排出手段を備え、
    前記診断手段は、
    前記燃料電池システムの停止要求があった後、前記残留水排出手段を実施する前に、前記遮断弁の開固着診断を行う、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
JP2013089483A 2013-04-22 2013-04-22 燃料電池システム Active JP6155795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013089483A JP6155795B2 (ja) 2013-04-22 2013-04-22 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013089483A JP6155795B2 (ja) 2013-04-22 2013-04-22 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014216058A true JP2014216058A (ja) 2014-11-17
JP6155795B2 JP6155795B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=51941673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013089483A Active JP6155795B2 (ja) 2013-04-22 2013-04-22 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6155795B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101795176B1 (ko) 2015-12-09 2017-11-08 현대자동차주식회사 연료전지차량의 공기압력 제어방법 및 시스템

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006339112A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2009123600A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム、燃料電池システムの異常検出方法、及び車両
JP2012156019A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法
JP2013114850A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2014035930A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp 燃料電池発電システム及びその検査方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006339112A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2009123600A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム、燃料電池システムの異常検出方法、及び車両
JP2012156019A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法
JP2013114850A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2014035930A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp 燃料電池発電システム及びその検査方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101795176B1 (ko) 2015-12-09 2017-11-08 현대자동차주식회사 연료전지차량의 공기압력 제어방법 및 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP6155795B2 (ja) 2017-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8563191B2 (en) Fuel cell system and gas leakage detection device
US8216729B2 (en) Fuel cell system and gas leak determination method for fuel cell system
JP6610904B2 (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
US9893371B2 (en) Fuel cell system
JP5120590B2 (ja) 燃料電池システム及びインジェクタの診断方法
US10777827B2 (en) Water drainage device for fuel cell, fuel cell system, moving body and control method of fuel cell system
US10199666B2 (en) Fuel cell system
US9806359B2 (en) Fuel cell system and control method therefor
US10411280B2 (en) Fuel cell system and method of shutting down the same
JPWO2005010427A1 (ja) ガス供給装置
JP3572455B2 (ja) 燃料電池システム
JP4883360B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007165237A (ja) 燃料電池システム及び移動体
US9843057B2 (en) Fuel cell system and control method of fuel cell system
JP2018152313A (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
JP2009146618A (ja) 燃料電池システム及び移動体
US10693160B2 (en) Fuel cell system and method of controlling the same
CN108140857B (zh) 燃料电池系统及其控制方法
JP2007317597A (ja) 燃料電池システム及び開閉弁の診断方法
JP2008071734A (ja) 燃料電池システム
US11205790B2 (en) Fuel cell system and method of controlling the same
JP2009295505A (ja) 燃料電池システム
JP2018195374A (ja) 燃料電池システム
JP6155795B2 (ja) 燃料電池システム
JP4998695B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170522

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6155795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151