JP2006172954A - 燃料電池システム及び燃料電池システムにおける循環ポンプの異常検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 循環ポンプ25の駆動電流値Iを取り込み、循環ポンプ25の駆動電流値Iが所定の閾値I0以上か否かを判断する。閾値I0は、循環ポンプ25が正常に動作したときの循環ポンプ25の駆動電流の、変動分を考慮した下限値である。従って、循環ポンプ25の駆動電流値Iが所定の閾値I0以上でないと、循環ポンプ25が正常でないと判断でき、これを連続して所定値カウントすると、異常停止モードを実行する。
【選択図】 図1
Description
燃料室の燃料ガス排出口は、燃料室に燃料ガスを供給する燃料ガス供給流路に接続された循環流路に接続され、循環流路には水素循環電磁弁及び循環ポンプが設けられている。
(1)燃料ガスが流入される燃料室と、該燃料ガスと反応可能な酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
前記燃料電池のガス取入口に接続され、燃料ガスを供給するための供給路と、
一端が前記燃料電池のガス排出口に、他端が前記供給路に接続され、前記燃料室の燃料ガスを、前記供給路を介して前記燃料室に循環するための循環路と、
前記循環路に設けられ、前記燃料室の燃料ガスを、前記循環路を介して前記第1の供給路に循環させる循環ポンプと、
前記循環ポンプの駆動電流を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記ポンプの駆動電流に基づいて、前記循環ポンプの状態変化を判断する判断手段と、
を備えた燃料電池システム。
前記燃料電池のガス取入口に接続され、燃料ガスを供給するための供給路と、
一端が前記燃料電池のガス排出口に、他端が前記供給路に接続され、前記燃料室の燃料ガスを、前記供給路を介して前記燃料室に循環するための循環路と、
前記循環路に設けられ、前記燃料室の燃料ガスを、前記循環路を介して前記第1の供給路に循環させる循環ポンプとを備えた燃料電池システムにおける循環ポンプの異常を検出する方法であって、
予め定められたタイミングで前記循環ポンプの駆動電流の電流値を検出し、
検出された電流値に基づいて前記循環ポンプの異常を判断することを特徴とする燃料電池システムにおける循環ポンプの異常検出方法。
請求項3記載の発明によれば、燃料電池からの電圧の出力を停止する際に実行する燃料室内の燃料ガスを置換ガスに置換する処理を行う前に、循環ポンプの状態変化を判断するので、循環ポンプが通常の動作状態でない状態に変化したと判断された場合には、燃料室内の燃料ガスを置換ガスに置換する処理しないようにすることができ、電力浪費を防止することができる。
凸状部32は、板材の長辺とに沿って短辺方向へ向けて、等間隔で配列されている。長辺に沿って(図2における横方向)配置された凸状部32の間に形成された溝によって、凸状部32の間には水素流路301が形成され、凸状部32の裏側に形成された溝33によって、水素流路302が形成されている。この凸状部32の頂点部分の面は、燃料極が接触する当接部321となっている。集電部材3が網体であるため、当接部321が接触する部分においても、孔320を介して、燃料極は燃料ガスを供給することができる。また、水素流路301と水素流路302の間も、孔320を通じて、水素ガスが相互に流通可能となる。
集電部材4は、矩形の板材から成り、プレス加工によって、複数の凸状部42が形成されている。凸状部42は、板材の短辺に平行に直線状に連続して形成されており、等間隔で配置されている。凸状部42の間には、溝が形成されて、空気が流通する空気流路40が形成されている。この凸状部42の頂点部分の面は、酸素極が接触する当接部421となっている。また、凸状部42の裏側は溝状の中空部41となっており、中空部41の両端は、閉鎖されている。
燃料供給系10の構成について、説明する。燃料ガスボンベである水素貯蔵タンク11には、燃料ガス供給流路201A、201Bを介して燃料電池スタック100のガス取入口201BINに接続されている。燃料ガス供給流路201Aには、水素元電磁弁18、一次センサS0、レギュレータ19、二次圧センサS1、並列接続された水素起動電磁弁20及び水素調圧弁21、ガス供給弁22、三次圧センサS2が順に設けられ、この燃料ガス供給流路201Aは、燃料ガス供給流路201Bに接続している。燃料ガス供給流路201Bには、リリーフ弁31が設けられ、燃料ガス供給流路201Bは、燃料電池スタック100の上記ガス取入口201BINに接続されている。燃料電池スタック100のガス排出口202OUTには、ガス排出流路202の一端が接続され、その他端は、レベルセンサS11が取り付けられたトラップ24に接続されている。トラップ24には、循環流路204の一端と、ガス導出路203の一端がそれぞれ接続されている。ガス導出路203の他端は、減圧排出路205に接続され、最終的には後述する空気排出路124に接続されている。ガス導出路203には、排気電磁弁27が設けられている。
燃料ガス供給流路201、ガス排出流路202、循環流路204、外気導入電磁弁28により、ガスの循環経路が形成される。
この負荷系7には、燃料電池スタック100の出力電圧を検出する電圧センサS4と、同じく出力電流を検出する電流センサS3が設けられている。
水素循環ポンプ25の動作能力を示す電力消費量の定常負荷に対する時間変化を図11に示す。なお、本実施の形態では、定格12Vの水素循環ポンプ25の駆動電流(負荷電流)I、及び、燃料ガス供給流路201A内の圧力(二次圧センサS1の出力(二次圧力M)、及び、三次圧力センサS2の出力(三次圧力L))をサンプリングした。
時間t=t1で、水素循環ポンプ25の電源を切断してみた。即ち、水素循環ポンプ25に駆動電流を供給する線が断線した状態を擬似的に形成した。すると、図11に示すように、水素循環ポンプ25の駆動電流Iは、瞬時に略0Aになった。
そこで、上記のように、水素循環ポンプ25の駆動電流値Kを用いて、循環ポンプ25の異常(正常状態から異常状態への状態変化)を、具体的には、次のように判断している。
変数Cが、予定される総判定回数C0でない場合には、ステップ524に戻って、以上の処理(ステップ524〜536)を繰り返す。
このような運転停止時に、循環ポンプ25が異常となると、水素が供給される燃料室内や、この燃料室に水素を供給・流入する燃料ガス供給流路201B内を負圧にすることができない。
このようなことを防止するため、運転停止時においても、循環ポンプ異常検知処理プログラムを所定時間(例えば、10(ミリ秒))毎に繰り返し実行する。
11 水素貯蔵タンク(供給手段)
100 燃料電池スタック(燃料電池)
201A、201B 燃料ガス供給流路(供給路)
204 循環流路(循環路)
25 循環ポンプ
26 循環電磁弁(開閉弁)
S10 駆動電流検出センサ(検出手段)
200 制御装置(判断手段)
Claims (4)
- 燃料ガスが流入される燃料室と、該燃料ガスと反応可能な酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
前記燃料電池のガス取入口に接続され、燃料ガスを供給するための供給路と、
一端が前記燃料電池のガス排出口に、他端が前記供給路に接続され、前記燃料室の燃料ガスを、前記供給路を介して前記燃料室に循環するための循環路と、
前記循環路に設けられ、前記燃料室の燃料ガスを、前記循環路を介して前記第1の供給路に循環させる循環ポンプと、
前記循環ポンプの駆動電流を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記ポンプの駆動電流に基づいて、前記循環ポンプの状態変化を判断する判断手段と、
を備えた燃料電池システム。 - 前記判断手段により前記循環ポンプが通常の動作状態でない状態に変化したと判断された場合に、前記循環ポンプが通常の動作状態でないことを報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記判断手段は、前記燃料電池の発電を停止する際に実行する前記燃料室内の燃料ガスを置換ガスに置換する処理を行う前に、前記循環ポンプの状態変化を判断することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料電池システム。
- 燃料ガスが流入される燃料室と、該燃料ガスと反応可能な酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質層を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
前記燃料電池のガス取入口に接続され、燃料ガスを供給するための供給路と、
一端が前記燃料電池のガス排出口に、他端が前記供給路に接続され、前記燃料室の燃料ガスを、前記供給路を介して前記燃料室に循環するための循環路と、
前記循環路に設けられ、前記燃料室の燃料ガスを、前記循環路を介して前記第1の供給路に循環させる循環ポンプとを備えた燃料電池システムにおける循環ポンプの異常を検出する方法であって、
予め定められたタイミングで前記循環ポンプの駆動電流の電流値を検出し、
検出された電流値に基づいて前記循環ポンプの異常を判断することを特徴とする燃料電池システムにおける循環ポンプの異常検出方法。
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