JP2008251491A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料室内のガスをより早く置換する。
【解決手段】停止時には、コンプレッサ25で圧縮された外気を、燃料電池スタック100内の燃料室に供給し、酸化ガスと置換しているので、燃料室内を空気に置換する時間を短縮することができる。また、起動時には、外部の圧力を検出し、検出された外部の圧力に基づいて、置換するのに必要十分に燃料ガスをコンプレッサ25で圧縮するための圧縮圧力を算出する。そして、算出された圧縮圧力まで燃料ガスを圧縮して燃料室に充填するので、無駄な燃料ガスの供給を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムにかかり、より詳細には、燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質膜を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池システムに関する。
従来、高分子電解質膜を使用した燃料電池スタックを備えた燃料電池システムでは、電解質膜を挟んで両側に燃料室及び酸素室が存在し、燃料室における燃料ガスが燃料極を介し、或いは、酸素室における酸化ガス(主として空気中の酸素)が酸素極を介し、イオン化し、そのイオンを、電解質膜を介して取り出して電力を得ている。
このような燃料電池システムにおいては、停止後に、燃料室に燃料ガスが残存していると、不必要な化学反応が生じ、電解質膜が劣化する。そこで、停止時には、燃料室内に酸化ガスを充填させる必要がある。そのため、燃料室内を負圧にし、燃料室内の燃料ガスを外部へ排出し、酸化ガスに置換している(特許文献1)。
しかしながら、停止時に、上記のように、燃料室内を負圧にすることにより、燃料室内の燃料ガスを外部へ排出しても、燃料ガス、主として水素は、分子量が小さいので、水素を外部へ排出するのに時間がかかる。
なお、上記燃料電池システムでは、起動時には燃料ガスの供給圧を利用して、燃料室内の酸化ガスを外気領域へ排出し、燃料ガスを供給する。しかし、この場合、起動時の供給圧は通常の運転時の供給圧よりも高く設定されているので、起動時専用の燃料ガス流路を別に設けなければならなかった。
特開2006−156261号
本発明の目的は、上記事実に鑑みて成されたものであり、燃料室内をより速く置換することの可能な燃料電池システムを提供することにある。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1) 燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質膜を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
前記燃料室に接続され、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給路と、
前記酸化ガス室に接続され、酸化ガスを供給するための酸化ガス供給路と、
前記燃料ガス或いは酸化ガスを圧縮して前記燃料供給路に供給可能な圧縮手段と、
前記圧縮手段により圧縮されたガスが燃料ガス供給路に供給され、該圧縮されたガスが供給されたときに前記燃料室に存在するガスが外気領域に排出される構成と、
を備えた燃料電池システム。
(2) 前記圧縮手段は、前記燃料電池が停止する際に、酸化ガスを圧縮することを特徴とする上記(1)記載の燃料電池システム。
(3) 前記圧縮手段は、前記燃料電池が起動する際に、燃料ガスを圧縮することを特徴とする上記(1)記載の燃料電池システム。
(4) 外気圧を検出する検出手段と、
前記圧縮された燃料ガスが燃料ガス供給路を介して前記燃料室に供給された場合に、該供給された燃料ガスが燃料室から外気領域に所定量以上排出されないための圧縮圧力を前記検出された外気圧に基づいて算出し、算出された圧縮圧力まで前記燃料ガスが圧縮されるように前記圧縮手段を制御する制御手段と、
を更に備えたことを特徴とする上記(3)記載の燃料電池システム。
請求項1記載の発明によれば、圧縮されたガスが供給されたときに燃料室に存在するガスが外部に排出される構成を採用するので、燃料室に存在するガスを圧縮されたガスでより速く置換することができる。
請求項2記載の発明によれば、燃料電池が停止する際に、酸化ガスを圧縮するので、燃料電池が停止する際に、燃料室に存在する燃料ガスを酸化ガスでより速く置換することができる。
請求項3記載の発明によれば、燃料電池が起動する際に、燃料ガスを圧縮するので、燃料電池が起動する際に、燃料室に存在する酸化ガスを燃料ガスでより速く置換することができる。
請求項4記載の発明によれば、圧縮された燃料ガスが燃料ガス供給路を介して燃料室に供給された場合に、該供給された燃料ガスが燃料室から外気領域に所定量以上排出されないための圧縮圧力を算出し、算出された圧縮圧力まで燃料ガスが圧縮して燃料室に供給するので、該供給された燃料ガスが燃料室から外気領域に排出されることを防止でき、必要十分な燃料ガスの供給に止めることができる。
次にこの発明の好適実施形態について説明する。この実施形態は、電気自動車に搭載される燃料電池システムである。図1は、この発明の燃料電池システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されているように、この燃料電池システム1は燃料電池スタック100、水素貯蔵タンク11を含む燃料供給系10、空気供給系12、水供給系50、負荷系7に大略構成される。
図2および図3に基づいて燃料電池スタック100の構成について説明する。図2は、燃料電池スタック10の部分断面側面図、図3は、燃料電池スタックの部分断面斜視図である。 燃料電池スタック100は、単位セル2と、セパレータ3とを備えている。単位セル2は、空気極である酸素極21と燃料極22とで固体高分子電解質膜23を挟持した構成となっている。
セパレータ3は、酸素極21と燃料極22にそれぞれ接触して電流を外部に取り出すための集電部材31と、集電部材31と単位セル2との間に介挿され、単位セル2の周端部に重ねられる介挿部材33とを有している。
集電部材31は、導電性と耐蝕性を備えた材料で構成されている。集電部材31としては、例えば、カーボンや、金属等の材料で構成されている。金属で構成した場合には、例えば、ステンレス、ニッケル合金、チタン合金等の材料に耐蝕導電処理を施したものを用いることができる。ここで、耐蝕導電処理とは、例えば、金メッキ等が挙げられる。
集電部材31の、燃料極22に接触する面には、直線状に連続して隆起した凸部311が等間隔で複数形成され、該凸部311の間には、溝312がそれぞれ形成される。つまり、凸部311と溝312は、交互に配置された形状となっている。凸部311は、最も突出した峰の平面部が燃料極22に接触する接触部313となっており、この接触部313を介して燃料極22と通電可能となる。溝312と、燃料極22の表面とによって、燃料ガスとしての水素ガスが流通する燃料ガス流通路315(燃料室315)が形成される。
凸部311の両端には、凸部311に直交する方向に溝314、314が形成され、この溝314と燃料極22の表面とによって、燃料ガス流路316が形成される。複数の燃料ガス流通路315は、両端部で燃料ガス流路316にそれぞれ連通した構成となっており、複数の燃料ガス流通路315と一対の燃料ガス流路316とによって、燃料極22へ水素ガスを供給する燃料ガス保持部30が構成される。
燃料ガス保持部30には、燃料ガス供給孔318と燃料ガス排出孔317とが形成され、水素ガスは燃料ガス供給孔318から燃料ガス保持部30内に流入し、燃料極22に水素を供給しつつ、燃料ガス排出孔317から流出する。この実施形態では、集電部材31は、矩形であり、燃料ガス供給孔318と燃料ガス排出孔317は、集電部材31の平面視における図心を中心として点対称の位置に(対角線方向)に、それぞれ配置されている。図2には、燃料ガス供給孔318が示されている。以上のように、燃料ガス保持部30は、各セパレータ3と単位セル2の間にそれぞれ形成されている。
各燃料ガス保持部30の燃料ガス供給孔318は、燃料電池スタック100内の一方の端部において、集電部材31の積層方向に形成されている燃料ガス供給通路319aにそれぞれ連通しており、燃料ガス排出孔317は、燃料電池スタック100内の他方の端部において、集電部材31の積層方向に形成されている燃料ガス排出通路319bにそれぞれ連通している。燃料ガス供給通路319aと各燃料ガス供給孔318によって、燃料ガスを各燃料ガス保持部30に分配する燃料ガスマニホールド34が構成される。一対の燃料ガス排出通路319a、319bの一方は、燃料ガス供給流路201Bに接続され、他方は、ガス循環流路202に接続される。
集電部材31の、酸素極21に接触する面には、直線状に連続して隆起した凸部321が等間隔で複数形成され、該凸部321の間には、溝322がそれぞれ形成される。つまり、凸部321と溝322は、交互に配置された形状となっている。凸部321は、最も突出した峰の平面部が酸素極21に接触する接触部323となっており、この接触部323を介して酸素極21と通電可能となる。溝322と、酸素極21の表面とによって、酸化ガスとしての空気が流通する空気流通路325(空気室325)が形成される。溝322は、集電部材31の両端部に達しており、空気流通路325の上下端は、燃料電池スタック100の外側に連通する開口部と連通している。
両端の開口部の一方は、空気が流入する空気流入部326を形成し、他方の開口部は、空気が流出する空気流出部327を形成している。空気流入部326から流入した空気は、空気流通路325において、酸素極21と接触し、酸素極に酸素を供給しつつ、空気流出部327へ導かれる。このように構成された燃料電池スタック100の鉛直上側には、空気マニホールド54が設けられている。空気流入部326の集合体によって導入口43が構成され、空気流出部327によって導出口44が構成される。
次に、図1に示されている燃料電池システムの構成について説明する。まず、燃料供給系10を説明する。燃料ガスボンベである水素貯蔵タンク11は、燃料ガス供給流路201A、201Bを介して燃料電池スタック100のガス取入口INに接続されている。燃料ガス供給流路201Aには、水素元バルブ18、一次圧センサS0、レギュレータ19、第1ガス供給弁20、二次圧センサS1、水素調圧弁28、及び第2ガス供給弁29が順に設けられ、この燃料ガス供給流路201Aは、コンプレッサ25、バッファタンク30B、圧縮圧力センサS5、第3供給電磁弁23T、及び安全弁35が順に設けられた燃料ガス供給流路201Bの一端に接続している。
燃料ガス供給流路201Bの他端は、燃料電池スタック100の上記ガス取入口INに接続されている。燃料電池スタック100のガス排出口OUTには、ガス排出流路202の一端が接続され、その他端側は分岐して、一方は、燃料ガス供給流路201Bに接続され、燃料ガスの循環路が構成される。他方は、空気導入電磁弁30Tを介して外部に開放されている。ガス排出流路202には、燃料電池スタック100のガス排出口OUT側から順に、トラップ24、循環電磁弁26が配置されている。トラップ24には、水レベルセンサS10が取り付けられ、さらに、ガス導出路203の一端が接続されている。ガス導出路203の他端は、空気ダクト124に接続されている。ガス導出路203には、排気電磁弁27が設けられている。バッファタンク30Bからは水素停止排気電磁弁32を備えた排気流路204が、ガス導出路203に伸びている。
次に空気供給系12について説明する。空気供給系12は、空気導入路123、空気マニホールド54、空気排出路である空気ダクト124等を備えている。空気導入路123には、空気ファン122、空気マニホールド54の順で流入方向に沿って設けられている。
空気導入路123内には、空気マニホールド54内の直前位置に、水を空気導入路123内へ向けて噴射するノズル55が設けられている。液体接触手段としての噴霧装置であるノズル55は、空気マニホールド54内に設けられていてもよい。ノズル55は、霧状にした水を噴射する。噴射された霧状水は、空気導入路123の横断面全域に渡って充満するように、噴射される。また、水は可能な限り細かい粒子となるように噴射される。
空気マニホールド54は、燃料電池スタック100の空気室325の導入口に空気を分割して流入させる。
燃料電池スタック100の空気室325の導出口には、排気マニホールドが接続され、導出口から排出された空気は、排気マニホールドによって合流され、空気ダクト124へ送られる。また、排気マニホールドは、導出口から滴り落ちる水を回収する。
空気ダクト124は、導出口から流出した空気を、凝縮器51を介して外部へ導流する。空気ダクト124の終端部には、ファンが取り付けられた凝縮器51が設けられ、続いてフィルタ125が接続されている。凝縮器51は、空気から水分取り出す。また、ノズル55から供給された水の内、燃料電池スタック100内で蒸発した水分も、ここで回収される。排気マニホールド53A1で回収された水と、凝縮器51で回収された水は、後述するように、水タンク531へ回収される。空気ダクト124には、排気温度センサS9が設けられ、燃料電池スタック100内の温度が間接的に検出される。
次に、水供給系について説明する。水供給系50は、貯水手段としての水タンク531と、排気マニホールドと凝縮器51で回収した水を水タンク531へ導く導水路57と、水タンク531の水をノズル55へ導く給水路56と、回収した水から不純物を取り除く不純物回収装置を有する。導水路57には、回収ポンプ62が設けられている。回収ポンプ62は、凝縮器51で排気ガスから取り出された水を、水タンク531へ送り込む。給水路56には、不純物回収装置であるフィルタ64、水供給手段である供給ポンプ61が順に設けられている。水タンク531には、貯水量検出手段であるタンク水位センサS7が設けられている。
フィルタ64は、活性炭等の吸着作用により不純物を分離する材料や、中空糸膜のように不純物をろ過する材料、或いは、イオン交換樹脂が用いられる。これらの構成要素を有する不純物回収装置は、例えば、水タンク531内に収容されていてもよい。不純物回収装置によって不純物が除かれた水は、再びノズル55から霧状に噴射される。
燃料電池スタック100には、負荷系7が接続されており、燃料電池スタック100で出力される電力は、この負荷系7に供給される。燃料電池スタック100の電極は、配線71を介してインバータ73に接続され、インバータ73からモータなどの負荷に電力が供給される。インバータ73には、切換回路である双方向コンバータ75を介して補助電源76が接続されている。補助電源76は、例えば、バッテリ、キャパシタなどで構成することができる。この負荷系7には、燃料電池スタック100の出力電圧を検出する電圧センサS4と、同じく出力電流を検出する電流センサS3が設けられている。
図4に示すように、本実施形態における主要な制御系は、上記コンプレッサ25、圧縮圧力センサS5、外気圧センサS100、上記各電磁源などが接続された制御回路40を備えている。
次に、本実施形態にかかる起動処理ルーチンを、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態にかかる燃料電池システムの起動時に実行される起動処理ルーチンを示したフローチャートである。
なお、水素貯留タンク11からは、燃料ガスが、例えば20又は35MPaの圧力で供給され、これを、レギュレータ19で、0.3MPaまで減圧し、水素調圧弁28で、さらに、0.1MPaまで減圧する。
まず、ステップS80で、外気圧センサS100から、外気圧POUTに取り込み、ステップS81で、燃料室315の状態を、内部の空気を排出し、燃料ガスが所定量以上(燃料ガスの浪費防止のため好ましくは0)外部に排出されずに充填される状態にするための圧縮圧力P0を、外気圧POUTに基づいて算出する。
ステップS82で、燃料ガス供給流路201Aの水素元バルブ18〜第2ガス供給弁29を開放し、ステップS83で、第3供給電磁弁23Tを閉止する。これにより、水素貯留タンク11から供給される燃料ガスは、各電磁弁を通過し、コンプレッサ25、バッファタンク30Bを介し、第3供給電磁弁23Tまで到達する。
ステップS84で、コンプレッサ25を稼動し、ステップS85で、燃料ガスの圧力Pが、上記圧縮圧力P0以上となったか否かを判断し、燃料ガスの圧力Pが圧縮圧力P0以上であると判断された場合に、ステップS86で、排気電磁弁27を開放し、ステップS87で第3供給電磁弁23Tを開放する。これにより、コンプレッサ25により圧縮圧力P0まで圧縮された燃料ガスが、燃料室に供給され、燃料室内の空気がガス導出路203を介し外部に排出される。ステップS88で、第3供給電磁弁23Tが開放されたときからの経過時間tが、酸素室内に燃料ガスが充填される時間t0以上か否かを判断し、経過時間tが充填時間t0以上と判断された場合に、ステップS89で、コンプレッサ25を減少稼動する。すなわち、圧縮圧力が0.1MPAとなるようにコンプレッサ25を駆動する。これは、燃料電池システムから排出された反応水素を再度供給側に循環させるためである。そして、ステップS90で、排気電磁弁27を閉止し、ステップS91で、燃料電池スタックの電圧FCが、所定の始動電圧(規定値)以上の電圧まで達すると、通常運転モードに切り換える。
次に、燃料電池システム100を停止する際の停止処理を、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態にかかる燃料電池システムの停止時に実行される停止処理ルーチンを示したフローチャートである。
まず、ステップS100で、第2ガス供給弁29と、第3ガス供給電磁弁23Tを閉止する。これにより、バッファタンク30Bへの水素の供給が止められ、またバッファタンク30Bと燃料室との接続も遮断され、燃料電池スタック100への燃料ガスの供給が止められる。
ステップS101で、空気導入電磁弁30Tと水素停止排気電磁弁32とを開放する。これにより、外気が空気導入電磁弁30T、燃料ガス供給流路201B、コンプレッサ25、バッファタンク30B、水素停止排気電磁弁32を介し排気流路204に供給される。ステップS102で、コンプレッサ25を稼動し、ステップS103で、コンプレッサ25を稼動してからの経過時間tが、燃料ガス供給流路201B内が空気に置換される置換時間T以上か否かを判断し、経過時間tが置換時間T以上と判断された場合に、ステップS104で、水素停止排気電磁弁32を閉止する。これにより、外気が排気流路204に供給されず、燃料供給流路201 B以内にとどまる。
ステップS106で、燃料供給流路201B内の圧力Pが、酸素室315内を空気で充填するための圧縮圧力PX以上か否かを判断する。圧力Pが圧縮圧力PX以上と判断された場合に、ステップS107で排気電磁弁27を開放し、ステップS108で、第3供給電磁弁23Tを開放する。これにより、圧縮圧力PXまで圧縮された空気が燃料室315に供給され、燃料室内の燃料ガスがガス導出路203を介して外部へ排出される。
ステップS109で、第3供給電磁弁23Tを開放してから、燃料電池の電圧が所定の終了電圧より低くなると、酸素室内の燃料ガスが空気に置換されたものとみなされ、ステップS110でコンプレッサ25を停止する。
以上説明したように、本実施形態では、まず、停止時に、従来では、燃料室を負圧にし、燃料室内の燃料ガスを外部へ排出するようにしており、これに時間がかかっていたのを、本実施形態では、コンプレッサで圧縮された外気を、燃料室に供給し、酸化ガスと置換しているので、燃料室内を空気に置換する時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、起動時に、外部の圧力を検出し、検出された外部の圧力に基づいて、所定量以上排出されずに置換するに必要十分に燃料ガスを圧縮して燃料室に充填するので、無駄な燃料ガスの供給を防止することができる。
次に、本発明の第2の発明形態を説明する。なお、本第2の実施形態は、前述した第1の実施形態と同様の構成部分を有するので、同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図7は、本実施形態にかかる燃料電池システムにかかる燃料電池システムを示すブロック図である。図7に示すように、空気流路220には、その下流側に向かって、コンプレッサC、冷却器ACが設けられている。冷却器ACにて最適な運転温度に設定され、その下流で空気流路220は分岐し、一方の空気流路220Aは、空気電磁弁A2を介して、燃料電池スタック100内の空気室325に接続され、空気室325は、排気電磁弁H6を介して空気流路220に接続され循環経路が形成されている。空気流路220には、図示しない空気供給ポンプが設けられている。燃料電池スタック100内の空気室325には、水タンクW1からの水がポンプK2によって供給される。なお、空気室325に供給された水は、水流路230を介して水タンクW1に戻る。
水素タンクHTには、燃料ガス供給流路210が接続され、下流側に向かって、水素元バルブH1、レギュレータH2が設けられ、レギュレータH3と電磁弁H4とが並列接続され、燃料ガス供給流路212Aに接続される。これにより、水素タンクHTの燃料ガスが燃料電池スタック100内の燃料室315に供給され、供給された燃料ガスは、燃料ガス供給流路212Bを介して、循環される。燃料ガス供給流路212Bには、循環ポンプK1が設けられている。
本実施形態では、通常運転時には、空気室325には、空気流路220、空気流路220Aを介して空気が供給され、燃料室315には、水素タンクHT内の燃料ガスが、燃料ガス供給流路210、燃料ガス供給流路212Aを介して供給される。
一方、停止時には、詳細な説明は後述(第3の実施形態において説明)するが、燃料室への燃料ガスの供給を停止しかつ空気室への空気の供給を停止すると共に、空気電磁弁A2を閉止し、切替電磁弁A3を開放することにより、空気供給流路の経路を切り替えて、すなわち、他方の流路である空気流路220Bを介して、コンプレッサCにより圧縮された空気を、置換可能な容量を持つサージタンクA1にて圧縮貯留された空気を、燃料ガス供給流路212Aを介して燃料室に、瞬時に供給する。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態の構成は、前述した第2の実施形態と同様の構成部分を有するので、同一部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分を説明する。
図8は、本実施形態にかかる燃料電池システムにかかる燃料電池システムを示すブロック図である。本実施形態では、第2の実施形態における通常の電解質膜に代えて、高温かつ無加湿で耐久性のある固体高分子電解室膜を用いている点と、これにより、図8に示すように、冷却器AC及び水の供給排出系を省略した構成である点で相違する。
上記固体高分子電解質膜は、高温域でプロトン伝導度が十分に得られる高温膜が用いられる。すなわち、この高温膜は、雰囲気が高温・低湿度である場合において、プロトン伝導度が高い固体高分子電解質膜である。具体的に高温膜として用いられる材料としては、含フッ素系膜、炭化水素系膜、またはそれらの合成膜などのカチオン交換膜であり、低湿度で高いプロトン伝導性を示す特性の構造を持つもので構成される。低湿度で高いプロトン伝導性を示す特性とは、例えば、一般的な固体高分子電解質よりも水が十分に保水される材料か、又は水が無くてもプロトン伝導可能な物質が添加された材料であり、含フッ素系膜のパーフルオロ系膜ではスルホン酸基の濃度が高い(EW値が低い)ものであれば良く、炭化水素系膜のスルホン酸化ポリイミド膜では分子構造上に水を保持する物質であれば良い。
具体的なプロトン伝導度の一例を挙げると、温度が摂氏50〜140℃の範囲内で、湿度が0〜50%の雰囲気下において、一般的な固体高分子(摂氏50度以下、湿度50%以上の雰囲気下でプロトン伝導度が0.1S/cm以上)よりもプロトン伝導性が良好なものであり、例えば、摂氏120℃、湿度20%の雰囲気下において、プロトン伝導性が0.1S/cm以上であるものが好ましい。
固体高分子電解質膜において、燃料として供給された水素と酸化剤として供給された酸素が反応し、電力が得られるとともに、生成水が発生する。この電解質膜の反応効率が良好な温度領域は、100度以上であるため、この温度領域で発電反応を行うことで、生成水は水蒸気となり、燃料ガスや空気とともに、燃料電池スタック100の外部に排出される。発電反応が可能となる温度領域が、水の沸点以上である電解室膜を用いることによって、生成水を気化させて排出させることが可能となる。
以上のような高温でも耐久制のある固体高分子電解室膜を用いることによって、発電反応によって発生する生成水が気化し、燃料ガスや酸化ガスとともに排出されるため、燃料電池スタック内に水が溜まることがなく、このため、図7、図8を比較して理解されるように、冷却器AC及び水の供給排出のための構造を省略している。
次に、第2及び第3の実施形態の停止時における停止処理を、図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態にかかる燃料電池システムの停止時に実行される停止処理ルーチンを示したフローチャートである。図9に示すように、イグニッションがオフされると、ステップS151で、水素元バルブH1と排気電磁弁H6を閉止し、ステップS152で、空気電磁弁A2、切替電磁弁A3を閉止し、ステップS153で、圧縮空気の圧力Pが、燃料室内の燃料ガスを空気に置換するための圧力αMPaより大きいか否かを判断し、圧力Pが圧力αMPaより大きいと判断された場合に、ステップS154で、コンプレッサCを停止し、切替電磁弁A3を開放する。
ステップS155で、排気電磁弁H6を開放し、ステップS156で、排気電磁弁H6を開放したときからの経過時間Tが0.1秒より大きいか否かを判断し、Tが0.1秒より大きいと判断された場合に、ステップS157で、燃料電池システムから供給される電力の圧力が規定値より小さいか否かを判断し、供給電力の圧力が規定値より小さいと判断された場合に、ステップS158で、全ての電磁弁を閉じる。
前述した第2の実施形態では、燃料電池の動作温度が100度以下である。この場合は、燃料電池スタックを水冷機構や空冷機構にて適温に保つこと、供給加圧空気温度を低下させ加湿させることが必要であるため複雑なシステム構造をとる必要があった。これに対し、本実施形態では、動作温度が100度以上の高温膜を利用しているので、冷却器AC及び水の供給排出系を省略することができ、劇的にシステムを簡略化することができ、コストパフォーマンスを非常に良くすることができる。
本発明の第1の実施形態にかかる燃料電池システムを示すブロック図である。 燃料電池スタックの部分断面側面図である。 燃料電池スタックの部分斜視図である。 本実施形態における主要な制御系を示したブロック図である。 本実施形態にかかる燃料電池システムの起動時に実行される起動処理ルーチンを示したフローチャートである。 本実施形態にかかる燃料電池システムの停止時に実行される停止処理ルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかる燃料電池システムにかかる燃料電池システムを示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態にかかる燃料電池システムにかかる燃料電池システムを示すブロック図である。 本実施形態にかかる燃料電池システムの停止時に実行される停止処理ルーチンを示したフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
315 燃料室
325 空気室
201A、201B 燃料ガス供給流路
123 空気導入路
25 コンプレッサ
30B バッファタンク
S100 外気圧センサ
40 制御回路

Claims (4)

  1. 燃料ガスが流入される燃料室と、酸化ガスが流入される酸化ガス室とを電解質膜を介して隣接させ、燃料ガスと酸化ガスとの反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料室に接続され、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給路と、
    前記酸化ガス室に接続され、酸化ガスを供給するための酸化ガス供給路と、
    前記燃料ガス或いは酸化ガスを圧縮して前記燃料供給路に供給可能な圧縮手段と、
    前記圧縮手段により圧縮されたガスが燃料ガス供給路に供給され、該圧縮されたガスが供給されたときに前記燃料室に存在するガスが外気領域に排出される構成と、
    を備えた燃料電池システム。
  2. 前記圧縮手段は、前記燃料電池が停止する際に、酸化ガスを圧縮することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記圧縮手段は、前記燃料電池が起動する際に、燃料ガスを圧縮することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  4. 外気圧を検出する検出手段と、
    前記圧縮された燃料ガスが燃料ガス供給路を介して前記燃料室に供給された場合に、該供給された燃料ガスが燃料室から外気領域に所定量以上排出されないための圧縮圧力を前記検出された外気圧に基づいて算出し、算出された圧縮圧力まで前記燃料ガスが圧縮されるように前記圧縮手段を制御する制御手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
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