JP2009205942A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】霧状にした水を排出することで、周囲の環境に与える悪影響を抑制することのできる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システム1の停止操作時に、燃料電池スタック100の酸素極に外気を供給する空気供給系12の空気ファン122を駆動させ、噴射ノズル551に対して、水タンク53から水供給ポンプ61により水を供給し、霧状にした水を噴射する。噴射ノズル551からの霧状水は、供給された空気流に乗って空気排出路124を経て、外部に排出される。排出された霧状水は、排出流とともに拡散される。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池システムにかかり、詳しくは、燃料電池システム内の水を停止時に排出する燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムにおいては、発電時に発生する反応熱を排出するとともに、イオン交換膜を湿潤させるため、水を酸素極に供給する方式のものがある。このような方式では、水をタンク内に収容し、タンク内の水を燃料電池スタックへ霧状にして吹きかけ、さらに吹きかけられた水をタンクに回収して循環させることにより、燃料電池スタックを冷却する構成が採られている。
上記構成において使用される水は、寒冷地では凍結する恐れがあり、水の凍結による燃料電池装置の破損防止や、凍結した水を、始動時に解凍するためのエネルギを節約する目的から、下記特許文献1に示されているように、発電運転終了時には、タンクや配管内にある水を全て排出するといった燃料電池装置が提案されていた。
特開平11−273704号
しかし、上記従来の燃料電池装置では、多量の水が外部に排出されるため、排出された水が、凍結する恐れがある。また、従来の燃料電池装置は、定位置に設置されて使用されるため、予め排水を処理する設備を整えることが可能である。しかし、車両等の移動体に搭載される燃料電池装置では、駐車される場所は特定の場所とは限らず、排水設備の整っていない場所も多数あり、その様な場所では、車両が駐車される場所が排水によって汚されるといった問題が生じる。殊に寒冷地の冬季では、排出された水が凍結し、駐車施設の床が氷面となり、車輪のスリップや、人の昏倒などの危険が生じる恐れがある。さらに、車両を載せたトレーが移動する立体駐車場などでは、排水の凍結により施設の故障を招くほか、他の車両を排水で汚す恐れもある。
また、多量の液体が排出されることによって、車両に故障が発生したとの誤解を招くなどの不都合も生じる恐れがある。
この発明は、霧状にした水を排出することで、周囲の環境に与える悪影響を抑制することのできる燃料電池システムを提供することを目的としている。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1) 複数の燃料電池を導電性のあるセパレータを介して積層した燃料電池スタックと、前記燃料電池の酸素極に接触する外気が流通する外気流通路と、前記燃料電池スタックから排出された水を蓄える貯水手段と、前記貯水手段内の水を霧状にして排出する排出口と、前記貯水手段内の水を前記排出口に送る送水手段と、燃料電池の駆動停止操作を検出する停止検出手段と、前記停止検出手段による駆動停止操作の検出に基づいて、前記送水手段の駆動を開始させる噴射制御手段と、前記貯水手段内の水量を検出する水量検出手段と、前記水量検出手段により水量が所定値以下となった場合に、送水手段の駆動を停止する送水停止手段とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
(2) 前記排出口は、前記外気流通路内において前記燃料電池スタックの上流側に配置され、前記燃料電池スタックに対して水を噴霧する噴射ノズルである上記(1)に記載の燃料電池システム。
請求項1記載の発明によれば、燃料電池の駆動停止操作を検出した後、水を排出し、貯水手段内の水を減らすことにより、凍結によるシステムの故障が抑制される。また、始動時において、凍結した水を解凍するためのエネルギを節約することができる。さらに、霧状に水を排出する構成とすることにより、水は気体中に混在することとなる。これにより、水が排出された場所での水の凍結が起きることが少なく、排出気流とともに拡散するので、床面等に凍った面を形成されず、或いは汚損されることが抑制される。
請求項2記載の発明によれば、水の排出口を、発電駆動時に燃料電池スタックに対して水を噴霧する噴射ノズルで兼用することができ、簡易な構成とすることができる。
次にこの発明の好適実施形態について説明する。この実施形態は、電気自動車に搭載される燃料電池システムである。図1は、この発明の燃料電池システム1の第1実施形態の構成例を示すブロック図である。図1に示されているように、この燃料電池システム1は燃料電池スタック100、水素貯蔵タンク11を含む燃料供給系10、空気供給系12、水供給系50、負荷系7とに大略構成される。
燃料電池スタック100は、燃料電池を構成する膜−電極接合体(単位セル)とセパレータ(集電体)とを積層して構成され、積層された燃料電池の燃料極に燃料ガスとしての水素を、酸化極に酸化ガスとしての空気を供給し、固体高分子電解質層を介して発電反応を生じさせ、発電させる。以下、燃料電池スタック100の構成について説明する。図2は、燃料電池スタック100を構成するセパレータと膜−電極接合体の積層構成を示している。図3は、図2に示される積層構成の上面図である。固体高分子電解質層15aが酸素極15b及び燃料極15cで挟持され、膜−電極接合体15が形成されている。表裏面にリブ32、42を有するカーボンバイポーラープレート3aのリブ32、42が金属多孔体3b、3cに熱圧着され、カーボンバイポーラープレート3aと金属多孔体3b、3cが一体化されて、セパレータとしての集電体13が形成されている。集電体13の金属多孔体側が、膜−電極接合体15の酸素極側及び燃料極側に当接されている。また、リブ32、32の間の空間によって水素流路302が形成され、リブ42、42の間の空間によって空気流路40が形成される。図2では、空気流路40中の空気は上下方向に流れ、水素流路302中の水素は、図面に対し垂直方向に流れている。図3では、リブで仕切られた空気流路40中の空気が、図に対し垂直方向に流れ、水素流路302中の水素は、図の左右方向に流れている。空気流路40中の空気及び水素流路302中の水素は、金属多孔体3b、3cを通過し、酸素極15b及び燃料極15cに到達する。酸素極15bに供給される酸素は、空気流路40を通過する空気中に含有される酸素である。
空気流路40には、空気とともに、後述する噴射ノズル551から噴射された霧状の水が流入し、酸素極15bを湿潤状態に維持させるとともに、潜熱冷却により燃料電池スタック100の温度上昇が抑制される。水素流路302には、ガス取入口201BINから供給された燃料ガスとしての水素が流通し、水素流路302を通過した水素は、ガス排出口202OUTから排出される。
燃料供給系10の構成について、説明する。燃料ガスボンベである水素貯蔵タンク11には、燃料ガス供給流路201A、201Bを介して燃料電池スタック100のガス取入口201BINに接続されている。燃料ガス供給流路201Aには、水素充填用開閉弁18、一次センサS0、レギュレータ21、水素供給電磁弁22、二次圧センサS2が順に設けられ、この燃料ガス供給流路201Aは、燃料ガス供給流路201Bに接続している。燃料ガス供給流路201Bは、燃料電池スタック100のガス取入口201BINに接続されている。燃料電池スタック100のガス排出口202OUTには、ガス排出流路202の一端が接続され、その他端は、トラップ24に接続されている。トラップ24には、循環流路204の一端と、ガス導出路203の一端がそれぞれ接続されている。ガス導出路203の他端は、後述する空気排出路124に接続されている。ガス導出路203には、排気電磁弁27が設けられている。
循環流路204の他端は、外気流入路206に接続されている。循環流路204には、循環ポンプ25と、循環電磁弁26が設けられており、循環ポンプ25と循環電磁弁26の間には、減圧排出路205の一端が接続されている。減圧排出路205の他端は、空気排出路124内に開口した減圧排出口205OUTとなっており、さらに減圧排出路205には、減圧電磁弁23が設けられている。外気流入路206の他端は、外部に開口し、開口側からフィルタ29、外気導入電磁弁28の順に設けられている。燃料ガス供給流路201B、ガス排出流路202、循環流路204、外気流入路206により、ガスの循環経路が形成される。
燃料電池システム1の駆動停止時には、水素供給電磁弁22、循環電磁弁26、排気電磁弁27、外気導入電磁弁28が閉じられ、減圧電磁弁23が開放される。そして、循環ポンプ25を駆動させることにより、燃料電池スタック100内の水素流路302(燃料室)内のガスを吸引し、減圧排出口205OUTから排出する。内部気圧をセンサS2で検出し、所定値(負圧)以下となった時点で、減圧電磁弁23を閉じ、外気導入電磁弁28を開放することにより、外気を水素流路302内に流入させ、水素を空気に置換する。
次に空気供給系12について説明する。空気供給系12は、空気導入路123と、空気マニホールド54と、空気排出路124とを備えている。空気導入路123には、フィルタ121、外気温検出手段としての外気温度センサS6、空気ファン122、ヒータH、空気入口温度センサS5、空気マニホールド54の順で流入方向に沿って設けられている。空気マニホールド54は、燃料電池スタック100の鉛直上側に設けられ、その内部には、冷却水を噴射するノズル551が設けられている。空気マニホールド54は、燃料電池スタック100の各空気流路40に空気を分割して流入させる。
空気排出路124は、燃料電池スタック100の空気流路40の排出側(下側)に接続され、空気流路40から流出した空気を合流させ、外部へ導流する。空気排出路124には、熱交換を促進するファンが取り付けられた凝縮器51が設けられ、続いてフィルタ125が接続されている。凝縮器51は、空気と水分を分離する。また、ノズル551から供給された水も、ここで、回収される。空気排出路124には、排気温度センサS9が設けられ、燃料電池スタック100の温度が間接的に検出される。なお、凝縮器51には、空冷ファン511が設けられており、外気を凝縮器51内に取り入れて、燃料電池スタック100から排出された空気と外気とを熱交換させる構成となっている。空冷ファン511によって取り入れた外気は、さらに凝縮器51の外側に排出される。空気導入路123、空気流路40、空気排出路124によって、外気流通路が構成される。
次に、水供給系について説明する。水供給系50は、貯水手段である水タンク53と、凝縮器51で回収した水を水タンク53へ導く導水路52と、水タンク53の水を水供給ポンプ61の吸引口へ導く給水路56と、水供給ポンプ61の吐出口と噴射ノズル551とを接続する第1排出路561とを有する。導水路52には、回収ポンプ62が設けられている。給水路56には、フィルタ64、送水手段である水供給ポンプ61が順に設けられ、第1排出路561には水供給電磁弁631と第1排出口である噴射ノズル551とが順に設けられている。
水供給ポンプ61と水供給電磁弁631の間には、第2排水路562の一端が接続され、他端には第2排出口552が設けられている。さらに、第2排水路562には水排出電磁弁632が設けられている。なお、本実施形態では、噴射ノズル551は、霧状に噴射される水粒の粒径を変更可能に設定されおり、5μm〜200μm程度の間で、粒径を調整できるものである。燃料電池システム1の通常発電駆動時には、例えば20μm以上の粒径の水粒で水が噴射される。この程度粒径の場合には、空気流路40内で酸素極15bに接触してこれを湿潤させ、また潜熱冷却を効果的に発揮させることができる。また、20μm以下の粒径、好ましくは5μm以下とした場合には、空気排出路124や空気流路40の内壁に付着する量が少なく、空気流に乗って排出されるため、水粒が空気供給系12の外部に、排出される割合が高くなる。このため、水供給系50から水が排出される効率が向上する。
第2排出口552は、既述の空気排出路124内に開口し、減圧排出口205OUTに対向した位置又は、減圧排出口205OUTよりも若干下流側に配置されている。
給水路56には、外気取入路54が接続され、該導入路54には、外気取入電磁弁65が設けられている。水タンク53には、水温センサS7と、水量検出手段であるタンク水量センサS8が設けられている。水タンク53には、水タンクヒータ53Hが設けられ、水タンク53内の水が凍結した場合には、該水タンクヒータ53Hで解凍する。凝縮器51と、導水路52と、回収ポンプ62とによって、水回収手段が構成される。
燃料電池スタック100には、負荷系7が接続されており、燃料電池スタック100で出力される電力は、この負荷系7に供給される。燃料電池スタック100の電極は、配線71を介してリレー72、72に接続され、さらに、リレー72、72は、インバータ73を介してモータ74に接続されている。また、インバータ73には、出力制御装置75を介して補助電源76が接続されている。
この負荷系7には、燃料電池スタック100の出力電圧を検出する電圧センサS4と、同じく出力電流を検出する電流センサS3が設けられている。図1に示されるように、燃料電池システム1の制御系は、各センサS0、S2〜S9の検出値が入力され、レギュレータ21、各電磁弁22、23、26〜28、631、632、65、各ポンプ25、62、61、ノズル55、ファン122、ファン511、ヒータH、水タンクヒータ53H、インバータ73、出力制御装置75を制御する制御装置(FC ECU)200を備えている。この制御装置200には、図示しないイグニッションスイッチが接続され、モータ74の駆動や停止の指示信号が入力される。
以下、本発明の燃料電池システム1の作用について説明する。図4は、燃料電池システム1の駆動終了時の動作を示すフローチャートである。燃料電池システム1の発電停止(駆動停止)を意味する車両のイグニッションスイッチOFF操作を検出すると(ステップS101)、燃料電池システム1の停止処理(ステップS103)が開始される。このステップS101によって、停止検出手段が構成される。
この停止処理は、例えば、既述のような、燃料電池スタック100の水素流路302から水素を排出し、空気に置換する動作などである。
上記停止処理(ステップS103)に平行して、下記ステップS105〜S119で示される、水排出処理が実行される。
外気温センサS6によって検出された外気温度T1が、所定値より低いか否か判断する(ステップS105)。この所定値とは、水タンク53や給水路56内の水が凍結する可能性が高い温度であり、経験値によりデータに基づき、予め設定される。例えば、外気温度が摂氏10度以下の場合には、凍結する可能性が高いと判断するよう設定される。
設定温度より外気温度T1が高い場合には、凍結する恐れはないものとして、以下の水排出処理は行なわれない。設定温度よりも外気温度T1が低い場合には、水量センサS8によって検出したタンク53の水の量が、所定量より少ないか否か判断する(ステップS107)。この所定量とは、零(タンクか空の状態)又は、凍結した場合であっても水タンク53が破損しない程度に十分少ない量、或いは、凍結時に水タンク53が破損しない範囲で、燃料電池システム1の始動時に必要な最小限の水量とする。或いは、始動時に、凍結した水タンク53内の水を解凍するために水タンクヒータ53Hで消費するエネルギが、燃料電池スタック100の暖機処理に悪影響を与えない程度に少量で済む程度の量に設定することができる。
所定水量より少ない場合には、これ以上、水を排出する必要はないので、空気ファン122と、水供給ポンプ61の駆動はOFFし、水供給電磁弁621と、水排出電磁弁632を閉じる(ステップS119)。ステップS107及びS119とによって、送水停止手段が構成される。
所定水量より大きい場合には、水の排出をする必要があるので、水排出のための具体的な処理を実行する。即ち、噴射ノズル551から霧状に排出される水の粒径を、発電駆動時に噴射される粒径よりも小さくなるように、噴射ノズル551の設定を変更する(ステップS109)。粒径は例えば、20μm以下、好ましくは5μm以下であるとよい。この程度の粒径とすることによって、排出された水は、空気供給系12内の内壁や、燃料電池スタック100の空気流路40の内壁に付着することが少なくなり、空気供給系12の最終端の排気口から、排気とともに外部へ排出される。即ち、水の排出効率が向上する。
上記の他、噴射ノズル551は、粒径を変更できないノズルとし、水排出処理時に噴射される水の粒径は、発電駆動時のものと同じとしてもよい。この場合には、噴射ノズル551を発電駆動時と水排出処理時とで兼用できるので、イニシャルコストを抑制できる。また、噴射された水は、空気流とともに燃料電池スタック100内の空気流路40内を通過するため、駆動停止後の燃料電池スタック100の冷却処理をより促進させることができる。
次に、空気ファン122と水供給ポンプ61をONし、駆動開始させる。同時に、水供給電磁弁631を開放し、凝縮器51の空冷ファン511を停止させる(ステップS111)。空気ファン122の駆動によって、空気供給系12に空気が流れ、噴射ノズル551から排出された霧状の水が、空気流に乗って空気排出路124の最終排出口から、空気とともに排出される。水供給ポンプ61の駆動によって、噴射ノズル551から水が排出される。水供給電磁弁631の開放によって、水供給ポンプ61からの水が、噴射ノズル551へ到達する。また、凝縮器51の空冷ファン511を停止することによって、空気排出路124内の空気流に乗った水分が、凝縮器51で回収されることが抑制され、系外への水の排出が促進される。ステップS101、S105、S111によって、噴射制御手段が構成される。
次に減圧電磁弁23が開放されているか否か判断する(ステップS113)。燃料電池システム1の停止処理においては、燃料室内の水素を排出するために、減圧電磁弁23が解放され、水素が減圧排出口205OUTから排出されている。従って、減圧排出口205OUTより下流側では、気体の流量が増加するため、この増加量に応じて、空気排出路124内を流通する気体に対して霧状の水を噴射することが可能となり、さらに水の排出量を増やすことができる。
そこで、減圧電磁弁23が開放されている場合には、水素が排出されていることを意味するので、水排出電磁弁632を開放する(ステップS115)。これにより、排出口205OUTに向けて、第2排出口552から霧状の水が排出される。減圧電磁弁23が開放されていない場合には、水排出電磁弁632は開放されず、閉じられる(ステップS117)。そして、ステップS115又はステップS117の処理の後、ステップS107にリターンされる。
以上の処理を実行することによって、水タンク53内の水量は所定値以下となり、水タンク53内の水凍結による不都合が抑制される。
図5は他の実施形態の燃料電池システム1の構成例を示すブロック図である。燃料供給系10は同一であるので、説明を省略し、第1実施形態と異なる構成を主として説明する。水供給系において、給水路56に設けられた水供給ポンプ61の吐出口側には、第1排出路561と第2排水路562の一端が、それぞれ接続され、第2排出路562の他端は、2つの排出路に分岐し、分岐した各排出路562A、562Bの先端には、それぞれ第3排出口553と第4排出口554が接続されている。各排出口553、554は、供給された水を霧状にして排出するノズルとなっている。第3排出口553は、凝縮器51の冷却風の排出口近傍に設けられ、ノズル口は、凝縮器51から排出される冷却風に向けて霧状の水を排出するように設けられている。また、第4排出口554は、空気排出路124の最終排出口近傍に配置され、該最終端排出口から排出される排気流に向けて霧状の水を排出するように設けられている。このような位置に排出口553、554を設けることにより、霧状の水は、既に系外に流出している気流に混合されることとなり、排出した水が空気供給系12の内壁に付着して残留し、或いは凝縮器51で分離されて水タンク53に戻るといったことがなく、水の排出効率がより向上する。排出口553、554から霧状として排出される水の粒径は、第1実施形態で示されているような微細な粒径でなくても良いが、排出された水による車両周辺での凍結や汚損を抑制するために、空気中に漂うことが可能な20μm以下の粒径、好ましくは5μm以下であることが望ましい。
以下、上記構成の第2実施形態の燃料電池システム1における作動を、図6に示されているフローチャートに基づいて説明する。燃料電池システム1の発電停止(駆動停止)を意味する車両のイグニッションスイッチOFF操作を検出すると(ステップS201)、燃料電池システム1の停止処理(ステップS203)が開始される。
上記停止処理(ステップS203)に平行して、下記ステップS205〜S211で示される、水排出処理が実行される。
温度センサS6によって検出された外気温度T1が、所定値より低いか否か判断する(ステップS205)。この所定値とは、水タンク53や給水路56内の水が凍結する可能性が高い温度であり、経験値によりデータに基づき、予め設定される。例えば、外気温度が摂氏10度以下の場合には、凍結する可能性が高いと判断するよう設定される。
設定温度より外気温度T1が高い場合には、凍結する恐れはないものとして、以下の水排出処理は行なわれない。設定温度よりも外気温度T1が低い場合には、水量センサS8によって検出したタンク53の水の量が、所定量より少ないか否か判断する(ステップS207)。この所定量については、第1実施形態における構成と同様である。
所定水量より少ない場合には、これ以上、水を排出する必要はないので、空気ファン122と、水供給ポンプ61の駆動はOFFし、水排出電磁弁632を閉じ、空冷ファン511をOFFし停止させる(ステップS211)。
所定水量より大きい場合には、水の排出をする必要があるので、水排出のための具体的な処理を実行する。即ち、空気ファン122と水供給ポンプ61をONし、駆動開始させる。同時に、水供給電磁弁631を閉じる。これにより噴射ノズル511からの水排出は停止される。凝縮器51の空冷ファン511をONし、送風を開始する。さらに、水排出電磁弁632を開放する(ステップS209)。空気ファン122の駆動によって、空気供給系12に空気が流れ、最終端排出口から燃料電池スタック100からの排気流が排出される。また、空冷ファン511のONにより、凝縮器51からは冷却風が排出される。水排出電磁弁632の開放により、第3排出口553、第4排出口554から水が霧状となって排出される。排出された霧状の水は、凝縮器51から排出された冷却風と、空気排出路124の最終端排出口から排出された排気流に乗って拡散される。霧状の水が、外気流通路の第4流出口554の排出流へ向けて排出されるので、排出口から排出された水は、燃料電池システムの外側へ向けて全て流れ出ることとなり、燃料電池システム内に残留することなく、確実にシステム外に排出させることができる。また、凝縮器51の冷却風に乗せて水を排出させることができるので、第3排出口553から排出された水は、燃料電池システムの外側へ向けて全て流れ出ることとなり、燃料電池システム内に残留することなく、確実にシステム外に排出させることができる。
以上のような構成の他、第5排出口として、水排出路562の先端に接続され、車両の外側に直接開口した排出口であってもよい。
さらに、第1〜第5排出口を1つ選択した構成としてもよく、或いは、2つ以上を適宜抽出して構成してもよい。1つの排出口を設けた構成の場合には、構成が簡易となる利点があり、複数の排出口を設けた場合には水の排出効率が向上する。
尚、本実施の形態では、イグニッションOFFと同時に燃料電池システムの発電を停止する場合について説明したが、イグニッションOFF後も燃料電池システムの温度監視を続け、温度が所定値以下に下がった時点で、燃料電池システムの停止処理を行い、水の排出処理を実行してもよい。
本発明の燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 燃料電池スタックを構成するセパレータと膜−電極接合体の積層構成を示す内部透視斜視図である。 図2に示される積層構成の上面図である。 燃料電池システムの駆動終了時の動作を示すフローチャートである。 他の実施形態の燃料電池システムの構成例を示すブロック図である。 他の実施形態における燃料電池システムの駆動終了時の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
100 燃料電池スタック
12 空気供給系
122 空気ファン
123 空気導入路
124 空気排出路
53 水タンク
551 噴射ノズル(第1排出口)
552 第2排出口
51 凝縮器
511 空冷ファン
61 水供給ポンプ
S6 外気温センサ
S8 水量センサ

Claims (2)

  1. 複数の燃料電池を導電性のあるセパレータを介して積層した燃料電池スタックと、
    前記燃料電池の酸素極に接触する外気が流通する外気流通路と、
    前記燃料電池スタックから排出された水を蓄える貯水手段と、
    前記貯水手段内の水を霧状にして排出する排出口と、
    前記貯水手段内の水を前記排出口に送る送水手段と、
    燃料電池の駆動停止操作を検出する停止検出手段と、
    外気温を検出する外気温検出手段と、
    前記停止検出手段が駆動停止操作を検出した場合に、前記外気温検出手段により検出された外気温度に応じて、前記送水手段の駆動を開始させる噴射制御手段と、
    前記貯水手段内の水量を検出する水量検出手段と、
    前記水量検出手段により水量が所定値以下となった場合に、送水手段の駆動を停止する送水停止手段とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記排出口は、前記外気流通路内において前記燃料電池スタックの上流側に配置され、前記燃料電池スタックに対して水を噴霧する噴射ノズルである請求項1に記載の燃料電池システム。
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