JP5167408B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグに関するものである。
エンジンの燃焼室内において混合気の不完全燃焼等が生じると、カーボンが発生し、スパークプラグの絶縁体表面にカーボンが堆積することがある。絶縁体表面がカーボンで覆われると、リーク電流が発生し、本来の電極間(スパークギャップ)で放電が発生しなくなってしまうおそれがある。
従来、スパークプラグにおけるリーク電流の抑制に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
この技術では、スパークプラグの絶縁体のうち、燃焼室内に露出している部分の長さ(以下では、「脚長部」ともいう)を長くしている。そうすると、脚長部の表面積が増えるため、カーボンが付着してもリーク電流が発生しにくくなり、スパークプラグの耐汚損性能を向上させることができる。しかし、この技術では、耐汚損性能を向上させることはできるが、絶縁体から金具への熱移動がスムーズに行なわれなくなってしまうため、スパークプラグの耐熱性能が低下してしまうという問題があった。
特開2005−183177号公報
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、スパークプラグの耐熱性能を維持しつつ、リーク電流の発生を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
軸線方向に延在する中心電極と、
前記中心電極の外周に配置された絶縁体と、
前記絶縁体の外周に配置され、前記絶縁体側に所定幅で突出した棚部を有する主体金具と、
前記主体金具に接合された接地電極と、
を備えたスパークプラグであって、
前記軸線方向に平行であり、前記中心電極と前記接地電極との間に形成される発火部へ向かう方向を前方、逆を後方とした場合において、前記絶縁体は、
前記棚部の後方の段部に対向し前記絶縁体を支持する支持部を有し、
前記棚部に対向する領域に、前記支持部から前方に向かうにしたがって外径が縮小される径縮小部と、
前記棚部に対向する領域の前記径縮小部よりも前方側において、前方に向かうにしたがって外径が拡大される径拡大部と、
を備えるスパークプラグ。
適用例1のスパークプラグによれば、径縮小部と径拡大部とを備えた部位にはカーボンが付着しにくくなるので、耐熱性能を維持しつつ、リーク電流の発生を抑制することができる。
[適用例2]
適用例1記載のスパークプラグであって、
前記軸線方向に垂直な方向を径方向とした場合において、
前記径縮小部のうち径方向の肉厚が最も薄くなっている最薄肉部の肉厚の厚さをAとし、
前記径拡大部のうち径方向の肉厚が最も厚くなっている最厚肉部の肉厚の厚さをBとした場合において、
0.84≦A/B≦0.95
の関係式を満たすスパークプラグ。
適用例2のスパークプラグによれば、A/Bの値が適切な範囲に設定されるので、耐電圧性能を維持しつつ、耐汚損性能を向上することができる。
[適用例3]
適用例1または2に記載のスパークプラグであって、
前記軸線方向に垂直な方向を径方向とした場合において、
前記径縮小部のうち径方向の肉厚が最も薄くなっている最薄肉部よりも前方であって、前記絶縁体と前記主体金具との間に形成される隙間の径方向における距離のうち、最も小さくなっている距離をCとした場合において、
0.2mm≦C≦0.5mm
の関係式を満たすスパークプラグ。
適用例3のスパークプラグによれば、距離Cが適切な範囲に設定されるので、耐熱性能を維持しつつ、耐汚損性能を向上することができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記軸線方向に垂直な方向を径方向とした場合において、
前記径拡大部のうち径方向の肉厚が最も厚い最厚肉部に到達した位置と、該位置から前記軸線方向に平行に後方に延長した仮想線が前記絶縁体の外形と交叉する位置との離間距離をDとした場合において、
0.8mm≦D
の関係式を満たすスパークプラグ。
適用例4のスパークプラグによれば、距離Dが適切な長さに設定されるので、耐汚損性能を向上することができる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記軸線方向に垂直な方向を径方向とした場合において、
前記径拡大部のうち径方向の肉厚が最も厚い最厚肉部に到達した位置から、前記軸線方向に平行に後方に延長した仮想線と、前記絶縁体の外形線とにより囲まれた領域の面積をSとした場合において、
0.1mm2 ≦S≦0.35mm2
の関係式を満たすスパークプラグ。
適用例5のスパークプラグによれば、面積Sが適切な大きさに設定されるので、耐汚損性能を向上することができる。
[その他の適用例]
こうしたスパークプラグにおいて、径縮小部を、絶縁体の支持部に連続して形成しても良いしあるいは径縮小を、支持部から、軸線方向に平行な所定長さの平行部を介して形成してもよい。平行部を設ける場合、この平行部を、径拡大部のうち径方向の肉厚が最も厚い最厚肉部の外径より小さな外径としてもよい。また、径縮小部から径拡大部までの間に、所定長さに亘って、外径が一定の径一定部を備えるものとしても良い。上述したいずれの場合でも、径縮小部および径拡大部は存在するので、この部位にはカーボンが付着しにくくなり、耐熱性能を維持しつつ、リーク電流の発生を抑制することができる。
更に、主体金具の棚部の絶縁体側対向面は、必ずしも軸線方向に平行である必要はなく、軸線方向と所定の角度(1〜10度程度)傾いていても良い。また表面に、凹凸が存在しても差し支えない。主体金具の棚部が、軸線方向に所定長さに亘って平行な平坦部を備え、絶縁体の径拡大部が、平坦部に対向する領域に設けられる構成とすればこの部位へのカーボンの付着は更に生じ難くなり、耐熱性能を維持しつつ、リーク電流の発生を抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、スパークプラグの製造方法および製造装置、製造システム等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100の部分断面図である。 絶縁碍子10の支持部15付近を拡大して示す説明図である。 第2実施形態のスパークプラグ100bにおける絶縁碍子10bの支持部15b付近を示す拡大図である。 絶縁碍子肉厚比A/Bと耐電圧低下率(%)との関係を示すグラフである。 絶縁碍子肉厚比A/Bと10MΩ到達サイクル数との関係を示すグラフである。 距離Cと10MΩ到達サイクル数との関係を示すグラフである。 距離Dと10MΩ到達サイクル数との関係を示すグラフである。 面積Sと10MΩ到達サイクル数との関係およびブレイグ発生角度との関係を示すグラフである。 本発明の他の実施形態を例示する説明図である。
次に、本発明の一態様であるスパークプラグの実施の形態を、以下の順序で説明する。
A.第1実施形態:
B.第2実施形態:
C.耐電圧試験:
D.耐汚損試験1:
E.耐汚損試験2:
F.耐汚損試験3:
G.耐汚損試験4および耐熱試験
H.変形例:
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100の部分断面図である。なお、図1において、スパークプラグ100の軸線方向ODを図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ100は、絶縁碍子10と、主体金具50と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40とを備えている。中心電極20は、絶縁碍子10内に軸線方向ODに延びた状態で保持されている。絶縁碍子10は、絶縁体として機能しており、主体金具50は、この絶縁碍子10を保持している。端子金具40は、絶縁碍子10の後端部に設けられている。
絶縁碍子10は、アルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線方向ODへ延びる軸孔12が形成された筒形状を有する。軸線方向ODの略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)には後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側(図1における下側)には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径され、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、その燃焼室に曝される。脚長部13と先端側胴部17との間には支持部15が形成されている。
主体金具50は、低炭素鋼材より形成された円筒状の金具であり、スパークプラグ100を内燃機関のエンジンヘッド200に固定する。そして、主体金具50は、絶縁碍子10を内部に保持しており、絶縁碍子10は、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を主体金具50によって取り囲まれている。
また、主体金具50は、工具係合部51と、取付ねじ部52とを備えている。工具係合部51は、スパークプラグレンチ(図示せず)が嵌合する部位である。主体金具50の取付ねじ部52は、ねじ山が形成された部位であり、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ねじ孔201に螺合する。
主体金具50の工具係合部51と取付ねじ部52との間には、鍔状のシール部54が形成されている。取付ねじ部52とシール部54との間のねじ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、シール部54の座面55と取付ねじ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ねじ孔201を介したエンジン内の気密漏れが防止される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に、薄肉の座屈部58が設けられている。主体金具50の工具係合部51から加締部53にかけての内周面と、絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されている。さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めると、絶縁碍子10は、リング部材6,7およびタルク9を介して主体金具50内の先端側に向け押圧される。これにより、絶縁碍子10の支持部15は、主体金具50の内周に形成された棚部56に支持され、主体金具50と絶縁碍子10とは、一体となる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、絶縁碍子10の支持部15と主体金具50の棚部56との間に介在された環状の板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の圧縮ストロークを稼いで主体金具50内の気密性を高めている。なお、主体金具50の棚部56よりも先端側と絶縁碍子10との間には、所定寸法のクリアランスCLが設けられている。棚部56の形状については、図2を用いて、後で詳しく説明する。
中心電極20は、棒状の電極であり、電極母材21の内部に芯材25を埋設した構造を有している。電極母材21は、インコネル(商標名)600または601等のニッケルまたはニッケルを主成分とする合金から形成されている。芯材25は、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金から形成されている。通常、中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に芯材25を詰め、底側から押出成形を行って引き延ばすことで作製される。芯材25は、胴部分においては略一定の外径をなすものの、先端側においては縮径部が形成される。また、中心電極20は、軸孔12内を後端側に向けて延設され、シール体4およびセラミック抵抗3を経由して、端子金具40に電気的に接続されている。端子金具40には、高圧ケーブル(図示せず)がプラグキャップ(図示せず)を介して接続され、高電圧が印加される。
中心電極20の先端部22は、絶縁碍子10の先端部11よりも突出している。中心電極20の先端部22の先端には、中心電極チップ90が接合されている。中心電極チップ90は、軸線方向ODに伸びた略円柱形状を有しており、耐火花消耗性を向上するため、高融点の貴金属によって形成されている。中心電極チップ90は、例えば、イリジウム(Ir)や、Irを主成分として、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、レニウム(Re)のうち、1種類あるいは2種類以上を添加したIr合金によって形成される。
接地電極30は、耐腐食性の高い金属から形成され、例えば、インコネル(商標名)600または601等のニッケル合金から形成されている。この接地電極30の基部32は、溶接によって、主体金具50の先端部57に接合されている。また、接地電極30は屈曲しており、接地電極30の先端部33は、中心電極チップ90と対向している。
さらに、接地電極30の先端部33には、接地電極チップ95が接合されている。接地電極チップ95は、中心電極チップ90と対向しており、接地電極チップ95と、中心電極チップ90との間には、火花放電ギャップGが形成されている。なお、接地電極チップ95は、中心電極チップ90と同様の材料で形成することができる。
図2は、絶縁碍子10の支持部15付近を拡大して示す説明図である。ここで、軸線方向ODに平行であり、支持部15から、中心電極20と接地電極30との間に形成される発火部(火花放電ギャップG)へ向かう方向を「前方」と呼び、反対方向に「後方」と呼ぶ。また、軸線方向ODに垂直な方向を、「径方向」と呼ぶ。絶縁碍子10には、支持部15から前方に向かうにしたがって外径が縮小される径縮小部70が形成されている。さらに、絶縁碍子10には、径縮小部70のうち最も前方部分からさらに前方に向かうにしたがって外径が拡大される径拡大部71が形成されている。従って、支持部15の前方には窪み72が形成されていることになる。絶縁碍子10のこの窪み72に対向する主体金具側には、上述した棚部56が設けられている。この棚部56は、絶縁碍子10の窪み72に対向する平らな部位である平坦部56aと、平坦部56aより後方側の後方段部56b、平坦部56aより前方側の前方段部56cを備える。棚部56の後方段部56bは、絶縁碍子10の支持部15と同じ傾斜を持ち、支持部と共に板パッキン8を挟持している。また前方段部56cは、平坦部56aより前方で内径が次第に拡大している部位である。棚部56とは、この範囲、つまり図2に示した範囲TNを指している。上述した絶縁碍子10の径縮小部70と径拡大部71は、この棚部56に対応する位置に設けられており、窪み72は、棚部56の平坦部56aにほぼ対向している。従って、窪み72が存在する箇所では、主体金具50と絶縁碍子10との間に形成されている隙間73は大きくなり、この窪み72よりもさらに前方では、隙間73は再び狭くなっている。
このように、絶縁碍子10に窪み72を設け、窪み72の前方で隙間73を絞った形状とすると、混合気の不完全燃焼時において、隙間73へのカーボンの進入を抑制することができ、窪み72にカーボンが付着するのを抑制することができる。さらに、絶縁碍子10の窪み72までは燃焼ガスが届きにくくなるため、絶縁碍子10の温度上昇を抑制することができ、スパークプラグの耐熱性能を向上させることができる。
さらに、隙間73は、支持部15の前方が軸線方向ODに沿って直線形状となっている場合(破線Z)に比べて大きくなっている。したがって、隙間73へカーボンが侵入した場合であっても、カーボンが堆積することによって隙間73が閉塞して主体金具50と絶縁碍子10との間でリーク電流が発生してしまうことを抑制することができる。
ここで、径縮小部70のうち径方向の肉厚が最も薄くなっている最薄肉部Pの肉厚の厚さをAとする。そして、径拡大部71のうち径方向の肉厚が最も厚くなっている最厚肉部Qの肉厚の厚さをBとする。この場合において、スパークプラグ100は、以下の関係式(1)を満たすことが好ましい。
0.84≦A/B≦0.95 …(1)
この理由は以下の通りである。なお、以下ではA/Bを「絶縁碍子肉厚比A/B」とも呼ぶ。
絶縁碍子10の窪み72が小さすぎると、換言すれば、絶縁碍子肉厚比A/Bが大きすぎると、窪み72にカーボンが堆積して、主体金具50と中心電極20が導通する可能性が高くなってしまう。すなわち、耐汚損性能の向上効果が小さくなってしまう。一方、絶縁碍子10の窪み72が大きすぎると、換言すれば、絶縁碍子肉厚比A/Bが小さすぎると、耐汚損性能は向上するが、最薄肉部Pにおいて絶縁破壊が生じやすくなってしまい、耐電圧性能が低下してしまう。
ここで、絶縁碍子10が関係式(1)を満たすように、スパークプラグ100を構成すれば、耐電圧性能を維持しつつ、耐汚損性能を向上させることができる。絶縁碍子肉厚比A/Bの範囲を、関係式(1)の数値範囲に規定する根拠については、後述する。
また、径縮小部70のうち径方向の肉厚が最も厚くなっている最薄肉部Pよりも前方で、かつ、絶縁碍子10と主体金具50との間に形成される隙間73の径方向における距離のうち、最も小さくなっている距離をCとする。この場合において、スパークプラグ100は、以下の関係式(2)を満たすことが好ましい。
0.2mm≦C≦0.5mm …(2)
この理由は次の通りである。距離Cが大きすぎると、カーボン及び燃焼ガスが絶縁碍子10の窪み72まで入りやすくなってしまい、耐汚損性能及び耐熱性能が低下してしまう。一方、距離Cが小さすぎると、距離Cの部分にカーボンが堆積して詰まってしまい、耐汚損性能がさらに低下してしまうおそれがある。ここで、絶縁碍子10が関係式(2)を満たすように、スパークプラグ100を構成すれば、耐熱性能を維持しつつ、適切に耐汚損性能を向上させることができる。距離Cを、関係式(2)の数値範囲に規定する根拠については後述する。
また、径拡大部71のうち径方向の肉厚が最も厚くなっている最厚肉部Q1から、軸線ODと平行に後方に伸ばした仮想線(図2、破線Z)が絶縁碍子10の外形にぶつかる点Q2までの距離をDとした場合において、スパークプラグ100は、以下の関係式(3)を満たすことが好ましい。
0.8mm≦D …(3)
この理由は次の通りである。絶縁碍子10の窪み72の軸線方向ODにおける長さが短すぎると、隙間73が十分に確保された範囲が小さくなって、耐汚損性能の向上効果が低下してしまう。ここで、絶縁碍子10が関係式(3)を満たすように、スパークプラグ100を構成すれば、適切に耐汚損性能を向上させることができる。距離Dを、関係式(3)の数値範囲に規定する根拠については後述する。
更に、窪み72の大きさを次のように規定する。即ち、図2に示した仮想線(破線Z)と絶縁碍子10の外形線とで囲まれた領域(図2にハッチを施した領域)の面積をSとしたとき、スパークプラグ100は、以下の関係式(4)を満たすことが好ましい。
0.1mm2 ≦S≦0.35mm2 …(4)
この理由は次の通りである。絶縁碍子10の窪み72の断面積Sが小さすぎると、耐汚損性能の向上効果が低下してしまい、断面積Sが大きすぎると、耐熱性が低下してしまう。ここで、絶縁碍子10が関係式(4)を満たすように、スパークプラグ100を構成すれば、適切に耐汚損性能を向上させつつ、耐熱性も確保することができる。面積Sを、関係式(4)の数値範囲に規定する根拠については後述する。
なお、スパークプラグ100は、上述した全ての条件を満たす必要はなく、上記条件のうちのいずれか1つ以上を満たせばよい。ただし、スパークプラグ100を、上述した全ての条件を満たすように構成すれば、より適切に耐汚損性能を向上させることができる。
B.第2の実施形態:
図3は、第2実施形態のスパークプラグ100bにおける絶縁碍子10bの支持部15b付近を示す拡大図である。図2に示した第1実施形態との違いは、主体金具50bの形状及び絶縁碍子10bの形状が異なっている点だけであり、他の構成は第1実施形態と同じである。この絶縁碍子10bでは、径拡大部71bが軸線方向ODに沿って延びた形状となっている。このため、この第2実施形態における距離Dは、第1実施形態における距離Dよりも長くなっている。また、隙間73の最も小さくなっている箇所(距離Cの部分)が、最厚肉部Q1よりも後方側となっている。絶縁碍子10bをこのような形状としても、第1実施形態と同様に、耐熱性能を向上させつつ、耐汚損性能を向上させることができ、リーク電流の発生を抑制することが可能である。
C.耐電圧試験:
絶縁碍子肉厚比A/Bと、耐電圧性能との関係を調べるために、絶縁碍子肉厚比A/Bの異なる複数のスパークプラグを用いて、耐電圧試験を行なった。耐電圧試験では、サンプルのスパークプラグを絶縁油の中に浸漬した状態で、主体金具50と端子金具40との間に、火花放電波形の電圧を印加した。この場合、火花放電ギャップGには絶縁油が存在するので、この火花放電ギャップGでは火花放電は発生しない。火花放電波形電圧の最大値を徐々に大きくしていきつつ、火花放電波形電圧での印加を繰り返すと、絶縁碍子10内で絶縁破壊が生じた。この時点での火花放電波形電圧の最大値を、耐電圧として記録した。そして、絶縁碍子10に窪み72を設けていないスパークプラグにおいても耐電圧を測定し、この耐電圧からの低下率を、耐電圧低下率(%)として記録した。
図4は、絶縁碍子肉厚比A/Bと、耐電圧低下率(%)との関係を示すグラフである。この図4において、横軸は絶縁碍子肉厚比A/Bを示しており、縦軸は耐電圧低下率(%)を示している。この図4によれば、絶縁碍子肉厚比A/Bが大きくなるにしたがって、耐電圧低下率が小さくなっている。さらに、絶縁碍子肉厚比A/Bを0.84以上にすれば、耐電圧低下率を10%以下にすることができる。したがって、絶縁碍子肉厚比A/Bは、0.84以上とすることが好ましいことが理解できる。また、この図4によれば、絶縁碍子肉厚比A/Bは、0.88以上とすることがさらに好ましいことも理解できる。
D.耐汚損試験1:
絶縁碍子肉厚比A/Bと、耐汚損性能との関係を調べるために、絶縁碍子肉厚比A/Bの異なる複数のスパークプラグを用いて、耐汚損試験1を行なった。耐汚損試験1では、10MΩ到達サイクルを用いて各スパークプラグを評価した。ここで、「10MΩ到達サイクル」とは、自動車用スパークプラグのエンジン適合性試験方法(JIS D1606)に定められたくすぶり汚損試験に基づいて試験を行い、内燃機関用スパークプラグの絶縁抵抗が10MΩに低下するまでに要した試験のサイクル数を示す。したがって、10MΩ到達サイクル数が大きいほど、絶縁抵抗値の低下が遅いことを意味する。換言すれば、10MΩ到達サイクル数が大きいほど、カーボンや金属酸化物などの導電性汚損物質が蓄積し難い(耐汚損性能が優れている)ことを意味する。
図5は、絶縁碍子肉厚比A/Bと、10MΩ到達サイクル数との関係を示すグラフである。この図5によれば、絶縁碍子肉厚比A/Bが大きくなるにしたがって、10MΩ到達サイクル数が小さくなっている。すなわち、絶縁碍子肉厚比A/Bが大きくなるにしたがって、耐汚損性能が低下している。そして、絶縁碍子肉厚比A/Bを0.95以下とすれば、10MΩ到達サイクル数を10以上にすることができる。したがって、絶縁碍子肉厚比A/Bは、0.95以下とすることが好ましいことが理解できる。また、この図5によれば、絶縁碍子肉厚比A/Bは、0.94以下とすることがさらに好ましく、0.88以下とすることが最も好ましいことも理解できる。
この耐汚損試験1の結果と、上記耐電圧試験の結果を考慮すると、絶縁碍子肉厚比A/Bは、上記関係式(1)に示したように、0.84以上かつ0.95以下とすることが好ましいことが理解できる。
E.耐汚損試験2:
上述した距離C(mm)と、耐汚損性能との関係を調べるために、距離Cの異なる複数のスパークプラグを用いて、耐汚損試験2を行なった。なお、この耐汚損試験2においても、耐汚損試験1と同様に、10MΩ到達サイクルを用いて各スパークプラグを評価した。
図6は、距離Cと、10MΩ到達サイクル数との関係を示すグラフである。なお、この試験における各スパークプラグの絶縁碍子肉厚比A/Bは、0.85である。この図6によれば、距離Cが0.3mm付近に達するまでは、距離Cが大きくなるにしたがって10MΩ到達サイクル数が大きくなっているが、距離Cが0.4mm付近を越えてからは、距離Cが大きくなるにしたがって10MΩ到達サイクル数が小さくなっている。そして、距離Cを、0.2mmから0.5mmの範囲内とすれば、10MΩ到達サイクル数を10以上にすることができる。したがって、距離Cは、上記関係式(2)に示したように、0.2mm以上かつ0.5mm以下とすることが好ましいことが理解できる。また、この図6によれば、距離Cは、0.2mm以上かつ0.4mm以下とすることがさらに好ましく、0.3mm以上かつ0.4mm以下とすることが最も好ましいことも理解できる。
F.耐汚損試験3:
上述した距離D(mm)と、耐汚損性能との関係を調べるために、距離Dの異なる複数のスパークプラグを用いて、耐汚損試験3を行なった。なお、この耐汚損試験3においても、耐汚損試験1と同様に、10MΩ到達サイクルを用いて各スパークプラグを評価した。
図7は、距離Dと、10MΩ到達サイクル数との関係を示すグラフである。なお、この試験における各スパークプラグの絶縁碍子肉厚比A/Bは0.85、距離Cは0.4mmである。この図7によれば、距離Dが大きくなるにしたがって、10MΩ到達サイクル数が大きくなっている。すなわち、距離Dが大きくなるにしたがって、耐汚損性能が向上している。そして、距離Dを0.8mm以上とすれば、10MΩ到達サイクル数を10以上にすることができる。したがって、距離Dは、上記関係式(3)に示したように、0.8mm以上とすることが好ましいことが理解できる。また、この図7によれば、距離Dは、0.9mm以上とすることがさらに好ましいことも理解できる。
G.耐汚損および耐熱試験:
上述した断面積S(mm2 )と、耐汚損性能との関係および耐熱性能との関係を調べるために、断面積Sの異なる複数のスパークプラグを用いて、耐汚損試験および耐熱試験を行なった。なお、この耐汚損試験においても、耐汚損試験1と同様に、10MΩ到達サイクルを用いて各スパークプラグを評価した。
図8は、断面積Sと10MΩ到達サイクル数との関係、および断面積S耐熱性能との関係を示すグラフである。なお、この試験における各スパークプラグの絶縁碍子肉厚比A/Bは0.85、距離Cは0.4mm、距離Dは2mmである。図8によれば、面積Sが大きくなるにしたがって、10MΩ到達サイクル数が大きくなっている。すなわち、面積Sが大きくなるにしたがって、耐汚損性能が向上している。そして、面積Sが0.1mm2 以上とすれば、10MΩ到達サイクル数を12以上にすることができる。
他方、この面積Sは、耐熱性に影響を与え、面積Sを大きくしすぎると耐熱性が低下することが見いだされた。そこで、スパークプラグの耐熱性から見て好ましい面積Sの範囲について説明する。耐熱試験は、次の条件下でエンジンを運転して行なった。
・エンジン:排気量1.6L、4サイクル、DOHCエンジン
・燃料:無鉛ハイオクガソリン
・室温/湿度:20℃/60%
・油温度:80℃
・テストパターン:エンジン回転数5500rpm、スロットル全開(2分間)
面積Sの異なるスパークプラグをエンジンに取り付け、上記条件でエンジンを運転した。そして、次第に点火時期を早めて行き、プレイグニッション(過早着火)が発生した際の点火時期をTDCからの進角値として測定した。図8の右側縦軸は、プレイグニッションが発生した角度(単位、度)を示している。この過早着火の生じた進角値、つまりプレイグニッション発生進角を測定することで、スパークプラグの耐熱性を評価することができる。プレイグニッション発生進角が大きいことは、スパークプラグの伝熱性能(耐熱性)が良好であることを意味するらである。これは次の理由による。
一般に、点火時期をより進めると、新規混合気に晒される時間が相対的に短く、燃焼ガスに晒される時間が相対的に長くなるため、スパークプラグの先端温度が上昇しやすくなる。スパークプラグの先端温度が過剰に上昇すると、火花点火を待たずに、混合気の圧縮により点火してしまう過早点火(プレイグニッション)が生じることがある。換言すれば、大きく進角してもプレイグニッションを生じないスパークプラグは、熱引きが良好なので、プレイグニッション進角は大きくなる。そこで、プレイグニッション発生進角を測定することにより、スパークプラグの耐熱性(伝熱性能)を評価することができる。
図8から分かるように、面積Sが0.35mm2 より大きくなると、プレイグニッション発生進角は急激に小さくなり、スパークプラグの耐熱性は低下する。従って、耐熱性の試験から、面積Sは、0.35mm2 以下とすることが望ましいことが分かる。図8に示した2つの試験、即ち耐汚損試験および耐熱試験の結果を重ね合わせると、面積Sは、上述した関係式(4)に示した範囲とすることが好ましいことが分かる。
H.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
H1.変形例1:
上記実施例では、径縮小部70及び径拡大部71は連続して形成したが、例えば、図9(A)に示したように、径縮小部と径拡大部との間に外径が一定の径一定部を備えるものとしても良い。また、上記実施例では径縮小部や径拡大部は、曲線形状としたが、これにに変えて、図9(A),(B)に示したように、少なくとも一方を直線的に径が変化する形状としても良い。また、径縮小部を、図9(C)に示したように、2段階に径が縮小するように構成しても良い。図示では、径縮小部について、2段階に径が変化する構成としたが、径拡大部についても同様に形成することができる。もとより、径の拡大、縮小は3段階以上としても良い。また、径縮小部と径拡大部との境界部分、あるいは径縮小部と径一定部、系一定部と径拡大部との境界部分は、滑らかではなく、角が形成されていてもよい。
図9(A)ないし(C)に示した各窪み72において、上述した式(3)の距離Dは、径拡大部において径方向の肉厚が最も厚い最厚肉部に到達した位置(Q1)から、軸線方向ODに平行に後方に延長した仮想線Zが、絶縁碍子10の外形とぶつかる位置(Q2)までの距離として規定されている。従って、図9(B)に示したように、絶縁碍子10の支持部15から窪み72までに、軸線方向ODに平行な部分が存在すると、距離Dは、径方向の肉厚が最も厚い最肉厚部(Q2)からの仮想線が、支持部15と交叉する位置までの距離ではなく、窪み72の幅に等しい距離となる。また、上述した式(4)の面積Sも同様に、この距離Dの範囲の窪みの断面積となる。
H2.変形例2:
上記実施例では、火花放電ギャップGにおける放電方向は、軸線方向ODと平行方向であったが、この代わりに、火花放電ギャップGにおける放電方向が軸線方向ODに対して垂直な方向となるように、接地電極30及び接地電極チップ95を構成してもよい。
H3.変形例3:
上記実施例では、中心電極20及び接地電極30の先端に、それぞれ中心電極チップ90及び接地電極チップ95を設けていたが、これらは省略することとしてもよい。
3…セラミック抵抗
4…シール体
5…ガスケット
6…リング部材
8…板パッキン
9…タルク
10…絶縁碍子
10b…絶縁碍子
11…先端部
12…軸孔
13…脚長部
15…支持部
15b…支持部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
22…先端部
25…芯材
30…接地電極
32…基部
33…先端部
40…端子金具
50…主体金具
50b…主体金具
51…工具係合部
52…取付ねじ部
53…加締部
54…シール部
55…座面
56…棚部
57…先端部
58…座屈部
59…ねじ首
70…径縮小部
70b…径縮小部
71…径拡大部
71b…径拡大部
72…窪み
73…隙間
90…中心電極チップ
95…接地電極チップ
100…スパークプラグ
100b…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…取付ねじ孔
205…開口周縁部

Claims (9)

  1. 軸線方向に延在する中心電極と、
    前記中心電極の外周に配置された絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に配置され、前記絶縁体側に所定幅で突出した棚部を有する主体金具と、
    前記主体金具に接合された接地電極と、
    を備えたスパークプラグであって、
    前記軸線方向に平行であり、前記中心電極と前記接地電極との間に形成される発火部へ向かう方向を前方、逆を後方とした場合において、前記絶縁体は、
    前記棚部の後方の段部に対向し前記絶縁体を支持する支持部を有し、
    前記棚部に対向する領域に、前記支持部から前方に向かうにしたがって外径が縮小される径縮小部と、
    前記棚部に対向する領域の前記径縮小部よりも前方側において、前方に向かうにしたがって外径が拡大される径拡大部と、
    を備え、
    前記軸線方向に垂直な方向を径方向とした場合において、
    前記径縮小部のうち径方向の肉厚が最も薄くなっている最薄肉部の肉厚の厚さをAとし、
    前記径拡大部のうち径方向の肉厚が最も厚くなっている最厚肉部の肉厚の厚さをBとした場合において、
    0.84≦A/B≦0.95
    の関係式を満たすスパークプラグ。
  2. 請求項1記載のスパークプラグであって、
    前記軸線方向に垂直な方向を径方向とした場合において、
    前記径縮小部のうち径方向の肉厚が最も薄くなっている最薄肉部よりも前方であって、前記絶縁体と前記主体金具との間に形成される隙間の径方向における距離のうち、最も小さくなっている距離をCとした場合において、
    0.2mm≦C≦0.5mm
    の関係式を満たすスパークプラグ。
  3. 請求項1または請求項3記載のスパークプラグであって、
    前記軸線方向に垂直な方向を径方向とした場合において、
    前記径拡大部のうち径方向の肉厚が最も厚い最厚肉部に到達した位置と、該位置から前記軸線方向に平行に後方に延長した仮想線が前記絶縁体の外形と交叉する位置との離間距離をDとした場合において、
    0.8mm≦D
    の関係式を満たすスパークプラグ。
  4. 請求項1、請求項3または請求項4のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記軸線方向に垂直な方向を径方向とした場合において、
    前記径拡大部のうち径方向の肉厚が最も厚い最厚肉部に到達した位置から、前記軸線方向に平行に後方に延長した仮想線と、前記絶縁体の外形線とにより囲まれた領域の面積をSとした場合において、
    0.1mm≦S≦0.35mm
    の関係式を満たすスパークプラグ。
  5. 前記径縮小部は、前記支持部に連続して形成された請求項1、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のスパークプラグ。
  6. 前記径縮小部は、前記支持部から、前記軸線方向に平行な所定長さの平行部を介して形成された請求項1、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のスパークプラグ。
  7. 前記平行部は、前記径拡大部のうち径方向の肉厚が最も厚い最厚肉部の外径より小さな外径とされた請求項7記載のスパークプラグ。
  8. 前記径縮小部から前記径拡大部までの間に、所定長さに亘って、外径が一定の径一定部を備える請求項1、請求項3ないし請求項8のいずれかに記載のスパークプラグ。
  9. 請求項1、請求項3ないし請求項9のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記主体金具の前記棚部は、前記軸線方向に所定長さに亘って平行な平坦部を備え、
    前記絶縁体の前記径拡大部は、前記平坦部に対向する領域に設けられた
    スパークプラグ。
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