JP5166078B2 - 固形状油中水型乳化化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は固形状油中水型乳化化粧料に関し、さらに詳しくは、塗布したときの充分な硬度を有し、且つ仕上がりが早く、きしみがない良好な使用感触を有する固形状油中水型乳化化粧料に関する。
近年、安定性の良好な固形状油中水型乳化化粧料が市場に出されてきている。特に、このタイプは固形状でありながら乳化タイプのトリートメント性が付与されるため、肌への効果は高く、また水が配合されているため、清涼感およびみずみずしさが感じられるなど新規な使用感触を有するものである。
かかる固形状油中水型乳化化粧料において、固化するための必須成分である固形油としては主に固化力の高い炭化水素系のワックスを固化可能な程度以上の配合量で用いることが必要である。
しかしながら、従来のワックスでは固化可能な程度以上の配合量で用いようとすると仕上がりが遅くなったり、きしみが生じたり、みずみずしさに欠けるようになったりと、種々の問題点が生じていた。
例えば、従来知られている固形状油中水型乳化化粧料としては、下記の特許文献1、2が挙げられる。
特許文献1には、シリコーン油と、ワックスと、水と、特定の構造式で示されるポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとを有する固形状油中水型乳化化粧料が開示されている。この固形状油中水型乳化化粧料は、通常使用時に固化して容器に充填されていて、安定性が良好で使用感触に優れるものであるとされている。
また特許文献2には、特定のポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンと、揮発性シリコーン油と、固形油と、水性成分とを含有することで充填成型性と経時安定性に優れる固形状油中水型乳化化粧料が開示されている。
しかし、これらの固形状油中水型乳化化粧料では、ワックスが相当量以上用いられており、このためワックスに起因する使用感の悪さ、例えば仕上がりの遅さ、きしみ感や、化粧持ちが悪いといった欠点が存在する。
特開昭64−79104号公報 特開平11−228343号公報
このように、保型性と使用感の両方を満足する固形状油中水型乳化化粧料を提供するのは極めて難しい。
本発明はこのような従来の事情に鑑みてなされたものであり、充分な硬度を有し、且つ瑞々しく透明感があり、仕上がりが早く、きしみがない良好な使用感触を有する、保型性と使用感の両方に極めて優れた固形状油中水型乳化化粧料を得ることを目的とする。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定のワックスを所定量以上の割合で用い、かつポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンを配合した固形状油中水型乳化化粧料が、ワックスの合計量が少なくとも充分な硬度を有し、且つ瑞々しく透明感があり、仕上がりが早く、きしみがない良好な使用感触を有することを見出し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、下記(a)〜(c)を配合し、ワックス中におけるヨウ素価および酸価が3.0以下の精製ライスワックス量が30質量%以上であることを特徴とする固形状油中水型乳化化粧料である。
(a)シリコーン油
(b)ヨウ素価および酸価が3.0以下の精製ライスワックスを含むワックスを2.0〜4.0質量%
(c)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン
ここで、(c)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、下記構造式(1)〜(4)のいずれかで示されるものであることが好ましい。
Figure 0005166078
(式中、Rは炭素数1乃至3のアルキル基、又はフェニル基、R′は水素、又は炭素数1乃至12のアルキル基、pは1乃至5の整数、mは5乃至100の整数、nおよびxは1乃至50の整数、tおよびyは0乃至50の整数である。)
本発明の固形状油中水型乳化化粧料は、充分な硬度を有し、且つ瑞々しく透明感があり、仕上がりが早く、きしみがない良好な使用感触を有するものである。
以下、本発明について詳述する。
本発明の固形状油中水型乳化化粧料は通常化粧料として使用する温度範囲(0℃〜50℃)で流動性がなく固化しているもの(ペースト状を含む)を指す。
(精製ライスワックス)
市販のライスワックスは、米ヌカより抽出して得られた脱ロウを、精製することにより得られ、炭素数が40〜60のエステルワックスである。その精製の程度により、色は黄色から白色を呈し、酸価およびヨウ素価が異なる。
本発明に用いる精製ライスワックスは、ヨウ素価および酸価が3.0以下のライスワックスであり、市販品としては、例えばTOWAX−3P3(東亜化成株式会社製。ヨウ素価:1.3、酸価:1.0)などが挙げられる。また、ヨウ素価および酸価が3.0を超える市販のライスワックスからカラム精製などの手段によって得ることもできる。
精製ライスワックスは、全ワックス量に対し30質量%以上であり、特に50質量%以上で添加することが好ましい。かかる割合以上で配合した場合に、化粧料中の総ワックス量が3.5質量%以下と従来よりもかなり低い濃度でも、十分な保型性を有し、かつ、使用性に優れた固形状油中水型乳化化粧料が得られる。ワックスの全てが精製ライスワックスであっても良い。
本発明においては上記の精製ライスワックスを用いることで、ワックス使用量を従来の約半分に減量することが可能となり、このためワックスに起因する使用感の悪さ、例えば仕上がりの遅さ、きしみ感や、化粧持ちが悪いといった欠点を低減することができる。
(その他のワックス)
本発明の精製ライスワックスは、単独で配合しても充分な硬度を有するが、さらに、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックスおよびキャンデリラロウから選ばれる一種または二種以上のワックスを配合してもよい。
また、本発明の固形状油中水型乳化化粧料におけるワックスの合計配合量は2.0〜4.0質量%であることが好ましい。2.0質量%未満であると充分な硬度上昇効果が得られず、4.0質量を超える場合は使用感が悪化してしまう。
(シリコーン油)
本発明に用いるシリコーン油は通常化粧料に用いられるものでジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン等のジアルキルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のアルキルアリールポリシロキサン、ジアリールポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、高級アルコール変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、および前記構造式(1)、(2)、(3)、(4)以外のポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが用いられる。
シリコーン油の配合量は他の油相成分と関係するが油相中の30質量%以上で、全化粧料中の3〜50質量%が好ましい。特に、使用感触でさっぱりしたものを求めるのであれば構造式(5)、(6)で示される揮発性シリコーン油を用いることが好ましく、その配合量は液状油分中の10〜100質量%で任意の比率で配合できる。
Figure 0005166078
(ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン)
本発明で用いられるポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは前記の一般式(1)(2)(3)(4)で示され、分子中にポリオキシアルキレン基を5〜40%含有し、かつ該ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンの分子量が1000以上のものが使用される。ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンの配合量は乳化される水相の量に応じて選択されるが、全化粧料中の0.2〜10質量%が好ましい。
本発明で用いられるポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとしては、市販されているものとして、シリコーンKF−6017、シリコーンKF−6028、シリコーンKF−6038(信越化学工業株式会社製)、ABIL EM90(Degussa社製)などが挙げられる。
(架橋型メチルポリシロキサン)
本発明においては、上記必須成分(a)〜(c)に加えて、さらに(d)架橋型メチルポリシロキサンを配合することが好ましい。架橋型メチルポリシロキサンを配合することにより、硬度が若干高くなり、みずみずしさやのびの軽さがあるにもかかわらず、フォギー感も兼ね備えた仕上がりとなる。架橋型メチルポリシロキサンとしては、例えばシロキサン鎖をシロキサンで部分架橋させたKSG−15や、シロキサン鎖をポリエーテルで部分架橋させたKSG−210(信越化学工業株式会社製)等が好適に用いられる。
本発明の固形状油中水型乳化化粧料における架橋型メチルポリシロキサンの配合量は1〜2質量%であることが好ましい。
(粉末)
本発明ではシリコーン油とワックスとポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンの必須成分の他に、顔料の粉末が配合される。
用いられる顔料粉末は通常化粧料で用いられるものであれば特に限定されず、無機顔料、有機顔料、金属顔料等任意の顔料の粉末を配合することができ、無機顔料としては、例えばタルク、カオリン、炭酸カルシウム、亜鉛華、二酸化チタン、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、チタンコーティッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、ベンガラ、粘結顔料、グンジョウピンク、水酸化クロム、雲母チタン、酸化クロム、酸化アルミニウムコバルト、紺青、カーボンブラック、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ベントナイト、マイカ、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシウム、カラミン等が挙げられる。
ここで顔料の粉末は、疎水化処理を施されたものが特に好ましい。疎水化処理の方法としては高粘度シリコーンによって表面を処理したもの、アルキルハイドロジェンポリシロキサンを反応させたシリコーン樹脂で表面をコーティングしたもの、さらにこれをアルケン処理したもの、カチオン活性剤、アニオン活性剤、ノニオン活性剤の一種または二種以上で処理されたもの、ワックスで表面を被覆したもの等が例示できるが、表面が疎水性になっていればよく特に限定されるものではない。また、顔料粉末の配合量は全化粧料中の50質量%以下が好ましい。
(水)
本発明においては、配合される水の量は全化粧料中の5質量%以上であることが好ましく、これ以下であると使用時に清涼感が期待できない。特に使用時に大きな清涼感を求めるためには10質量%以上配合することが好ましい。
さらに本発明の固形状油中水型乳化化粧料には本発明の効果を損なわない範囲で通常化粧料に用いられる成分を配合することができる。例えば水相成分として多価アルコール、ムコ多糖類(ヒアルロン酸ナトリウム等)、有機酸および有機塩類(アミノ酸、アミノ酸塩、オキシ酸塩等)等の保湿剤、油相成分としてはワセリン、ラノリン、シリコンワックス、高級脂肪酸、高級アルコール等の固形・半固形油分、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、トリグリセライド、揮発性炭化水素油、フルオロカーボン等の流動油分、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤等の界面活性剤、ビタミンE、ビタミンEアセテート等の薬剤、収斂剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、第2リン酸ナトリウム等のPH調整剤、粘土鉱物、増粘剤、紫外線吸収剤等は、本発明の乳化組成物に配合可能である。上記の配合可能成分のうち多価アルコール、ムコ多糖類(ヒアルロン酸ナトリウム等)、有機酸および有機塩類(アミノ酸、アミノ酸塩、オキシ酸塩等)等の保湿効果の認められる成分を発明の効果を損なわない範囲で配合することは水の揮発を抑制するため好ましい。
このうち紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’ーエチルヘキシル−1’−オキシ)−1、3、5−トリアジン等のベンゾフェノン系、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系、 パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル−2−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等のPABA系、p−メトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシ桂皮酸−2−エトキシエチル等のシンナメート系、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系、オキシベンゾン系、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリシンプロピオン酸−2−エチルヘキシルが挙げられ、これらを一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の固形状油中水型乳化化粧料は、例えば、メーキャップ化粧料、スキンケア化粧料、頭髪化粧料等が挙げられるが、特に、ファンデーションや下地等のメーキャップ化粧料、日焼け止め料等のスキンケア化粧料において効果が発揮されやすい。
以下に本発明の実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限り質量%で示す。
実施例1〜7、比較例1〜6
(処方)
次の表1、表2に示す処方で固形状油中水型乳化化粧料を製造し、その効果を後記する評価方法で評価した。その結果を併せて表1、表2に示す。ただし、実施例7は本発明に含まれない参考例である。
(表1、表2の固形状油中水型乳化化粧料の製造方法)
表1、表2中の(1)〜(6)の各成分を90℃にて均一に加熱混合した後、(7)〜(12)を加えて均一に分散させて分散液Aを得た。
(13)〜(15)を均一に加熱混合させ、分散液Bを作成し、その分散液Bを分散液Aに加え、均一な乳化状態にさせた。脱気した後、中皿容器に充填・冷却して固形状油中水型乳化化粧料を製造した。
(硬度)
〔評価方法〕
装置にはRHEO METER(不動工業株式会社製)を用い、5.6mmΦの針にて針進入深さ1mm、針進入速度2cm/minの条件の下、硬度測定を行った時の最大応力を測定し、その値を硬度値とした。測定サンプルはあらかじめ37℃恒温槽に1時間静置させ、取り出した後速やかに測定した。
〔評価基準〕
◎:硬度値が70〜120
○:硬度値が120〜150または50〜70
△:硬度値が30〜50または150超
×:硬度値が30未満
(瑞々しさ、透明感、カバー力)
〔評価方法〕
固形状油中水型乳化化粧料を専門のパネリスト(20名)が使用し、瑞々しさ、透明感、カバー力を4段階官能評価し、下記評価基準で判定した。
尚、比較例2〜3、及び5〜6は充分に固化されず使用可能な状態ではないため、本評価の対象外とした。
〔評価基準〕
◎:20人中16人以上が良いと認めた。
○:20人中12〜15人が良いと認めた。
△:20人中8〜11人が良いと認めた。
×:20人中7人以下が良いと認めた。
Figure 0005166078
Figure 0005166078
※1:TOWAX−3P3(東亜化成株式会社製)
※2:精製ライスワックスS−100(横関油脂工業株式会社製)
※3:シリコーンKF6017(信越化学工業株式会社製)
表1、表2から分かるように、本発明の固形状油中水型乳化化粧料は充分な硬度を有する固形状であって、瑞々しく透明感があり、カバー力に優れたものである。
これに対し比較例1は、マイクロクリスタリンワックスを5質量%加えて固化しているため、瑞々しさ、透明感に乏しい結果となっている。また比較例2,5,6では、いずれも本発明の精製ライスワックスを用いていないために固化せず使用できないものとなっている。比較例3では本発明の精製ライスワックスの配合量が少なすぎるために固化せず使用できないものとなっており、また比較例4では本発明の精製ライスワックスの配合量が多すぎるために硬度が高すぎ、瑞々しさや透明感に欠けるものとなっている。
実施例8、9
次の表3に示す処方で後記する方法により固形状油中水型乳化化粧料を製造し、その効果を前記した評価方法で評価すると共に、実施例1と比較したときの瑞々しさを次の方法で評価した。その結果を併せて表3に示す。
(表3の固形状油中水型乳化化粧料の製造方法)
表3中の(1)〜(8)の各成分を90℃にて均一に加熱混合した後、(9)〜(14)を加えて均一に分散させて分散液Aを得た。
(15)〜(17)を均一に加熱混合させ、分散液Bを作成し、その分散液Bを分散液Aに加え、均一な乳化状態にさせた。脱気した後、中皿容器に充填・冷却して固形状油中水型乳化化粧料を製造した。
(実施例1と比較した瑞々しさ)
〔評価方法〕
固形状油中水型乳化化粧料を専門のパネリスト(20名)が使用し、20名中、16名以上が実施例よりも明らかに瑞々しいと感じた場合を「良好」とした。
Figure 0005166078
※1:TOWAX−3P3(東亜化成株式会社製)
※2:精製ライスワックスS−100(横関油脂工業株式会社製)
※3:シリコーンKF6017(信越化学工業株式会社製)
※4:KSG−15(信越化学工業株式会社製)
※5:KSG−210(信越化学工業株式会社製)
表3から分かるように、架橋型メチルポリシロキサンを配合した実施例8,9の固形状油中水型乳化化粧料は、架橋型メチルポリシロキサンを配合していない実施例1の固形状油中水型乳化化粧料に比べて、瑞々しさ、カバー力の点で、より優れたものとなっている。
実施例10
(1)ライスワックス 2 質量%
(TOWAX−3P3(東亜化成株式会社製))
(2)パラフィンワックス 1
(3)デカメチルシクロペンタンシロキサン 23
(4)ジメチルポリシロキサン 5
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2
(シリコーンKF6017(信越化学工業株式会社製))
(6)セスキイソステアリン酸ソルビタン 2
(7)p−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル
パルソールMCX(GIVAUDAN社製) 1
(8)アルキル変性シリコン樹脂被覆黄酸化鉄 3
(9)アルキル変性シリコン樹脂被覆ベンガラ 1
(10)アルキル変性シリコン樹脂被覆黒酸化鉄 適量
(11)アルキル変性シリコン樹脂被覆酸化チタン 15
(12)酸化チタン・ベンガラ被覆雲母 3
(13)パルミチン酸 0.5
(14)精製水 36.2
(15)ジプロピレングリコール 5
(16)防腐剤 0.3
実施例11
(1)ライスワックス 2 質量%
(TOWAX−3P3(東亜化成株式会社製))
(2)マイクロクリスタリンワックス 1
(3)デカメチルシクロペンタンシロキサン 23
(4)ジメチルポリシロキサン 5
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2
(シリコーンKF6017(信越化学工業株式会社製))
(6)セスキイソステアリン酸ソルビタン 2
(7)オクトクリレン(ユビナールN539T;BASF社製) 5
(8)アルキル変性シリコーン樹脂被覆黄酸化鉄 3
(9)アルキル変性シリコーン樹脂被覆ベンガラ 1
(10)アルキル変性シリコーン樹脂被覆黒酸化鉄 適量
(11)アルキル変性シリコーン樹脂被覆酸化チタン 15
(12)酸化チタン・ベンガラ被覆雲母 3
(13)パルミチン酸 0.5
(14)精製水 32.2
(15)ジプロピレングリコール 5
(16)防腐剤 0.3
実施例12
(1)ライスワックス 2 質量%
(TOWAX−3P3(東亜化成株式会社製))
(2)パラフィンワックス 0.5
(3)マイクロクリスタリンワックス 0.5
(4)デカメチルシクロペンタンシロキサン 23
(5)ジメチルポリシロキサン 5
(6)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2
(シリコーンKF6017(信越化学工業株式会社製))
(7)セスキイソステアリン酸ソルビタン 2
(8)オクトクリレン(ユビナールN539T;BASF社製) 5
(9)アルキル変性シリコーン樹脂被覆黄酸化鉄 3
(10)アルキル変性シリコーン樹脂被覆ベンガラ 1
(11)アルキル変性シリコーン樹脂被覆黒酸化鉄 適量
(12)アルキル変性シリコーン樹脂被覆酸化チタン 15
(13)酸化チタン・ベンガラ被覆雲母 3
(14)パルミチン酸 0.5
(15)精製水 32.2
(16)ジプロピレングリコール 5
(17)防腐剤 0.3

Claims (3)

  1. 下記(a)〜(c)を配合し、ワックス中におけるヨウ素価および酸価が3.0以下の精製ライスワックス量が50質量%以上であることを特徴とする固形状油中水型乳化化粧料。
    (a)シリコーン油
    (b)ヨウ素価および酸価が3.0以下の精製ライスワックスを含むワックスを2.0〜4.0質量%
    (c)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン
  2. (c)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが下記構造式(1)〜(4)のいずれかで示されることを特徴とする請求項1に記載の固形状油中水型乳化化粧料。
    Figure 0005166078

    (式中、Rは炭素数1乃至3のアルキル基、又はフェニル基、R′は水素、又は炭素数1乃至12のアルキル基、pは1乃至5の整数、mは5乃至100の整数、nおよびxは1乃至50の整数、tおよびyは0乃至50の整数である。)
  3. さらに(d)架橋型メチルポリシロキサンを配合してなることを特徴とする請求項1に記載の固形状油中水型乳化化粧料。
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