JP2017122076A - 油中水型皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧料中の粉体の分散性に優れるとともに、紫外線防御効果と、使用環境にかかわらず、自然な肌の明るさを得る効果とのバランスに優れる油中水型皮膚化粧料を提供する。【解決手段】成分(A)個数平均粒子径1.6〜4μmの蛍光性酸化亜鉛、成分(B)紫外線吸収剤、および、成分(C)上記成分(B)以外の、25℃で液体状である不揮発性油を含み、成分(A)〜(C)の含有量、ならびに、成分(A)の含有量に対する成分(B)および(C)の含有量の合計の質量比(((B)+(C))/(A))が、それぞれ特定の範囲にある、油中水型皮膚化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、油中水型皮膚化粧料に関する。
化粧料を用いて肌の外見を改善しようとする技術として、特許文献1および2に記載のものがある。
特許文献1(特開2001−172120号公報)には、ソフトフォーカスフィラーと、非揮発性フラクションを有する脂肪相を含有する、メークアップ用および/または手入れ用組成物等の化粧品組成物について記載されている。そして、かかる組成物が少なくとも1つの蛍光物質を含有し、脂肪相の非揮発性フラクションに対するソフトフォーカスフィラーの重量比が特定の範囲にある組成物では、より均質でより均一であり、透明性があって鮮やかであり、明るく磁器のような肌色が付与されるとされている。
また、特許文献2(特表2007−518748号公報)には、1つの系でソフトフォーカスおよび透明感の双方の効果を与える適当な光学特性をもち、優れた皮膚感触を与える組成物を提供するための技術として、架橋シリコーンエラストマー、平均粒度300nm未満の酸化亜鉛または酸化ジルコニウム、10,000から30,000nmの平均粒度を有している小円板形光反射性無機材料粒子、および化粧品に許容される担体系を含む化粧組成物について記載されている。
また、化粧料に蛍光体を配合することが特許文献3(特開平5−117127号公報)に記載されている。同文献によれば、蛍光化粧料に配合する蛍光体として無機蛍光体を配合することにより、耐光性、安全性が大幅に高まるとされている。
特開2001−172120号公報 特表2007−518748号公報 特開平5−117127号公報
ところで、近年、地球温暖化等の環境変化にともない、人々の健康に対する意識や美意識は高まっている。
そして、紫外線防御効果に優れる化粧料が求められており、その要求特性も高まっているが、近年の高い要求特性に対して、さらなる防御効果が望まれている。
化粧効果の持続性の観点から本発明者らが検討したところ、化粧料が適用されて、様々な環境下で使用されると、使用後には、肌の明るさが充分に担保できない場合があることが明らかになった。肌の明るさを保つために蛍光顔料の含有量を増やすと、人工的な肌合いとなるということも明らかになった。
また、蛍光顔料等の紛体の化粧料中での分散性および紫外線防御効果のバランスについても改善の余地があった。
本発明者らが検討した結果、特定の大きさの蛍光性酸化亜鉛、紫外線吸収剤および25℃で液体状である不揮発性油を特定の割合で用いることにより、化粧料中の粉体の分散性に優れるとともに、紫外線防御効果と、使用環境にかかわらず、自然な肌の明るさを得る効果とがバランスよく発現され、たとえば、太陽光を浴びた後およびすすを吹きかけた後の自然な肌の明るさ等の耐環境性に優れる油中水型皮膚化粧料が得られることを見いだした。
すなわち、本発明によれば、以下の成分(A)〜(C):
(A)個数平均粒子径1.6〜4μmの蛍光性酸化亜鉛 1〜25質量%、
(B)紫外線吸収剤 1〜15質量%、および
(C)前記成分(B)以外の、25℃で液体状である不揮発性油 2〜15質量%
を含む油中水型皮膚化粧料であって、
前記油中水型皮膚化粧料中、前記成分(A)の含有量に対する前記成分(B)および(C)の含有量の合計の質量比(((B)+(C))/(A))が、0.3〜10である、油中水型皮膚化粧料が提供される。
本発明によれば、化粧料中の粉体の分散性に優れるとともに、紫外線防御効果と、使用環境にかかわらず、自然な肌の明るさを得る効果とのバランスに優れる油中水型皮膚化粧料を得ることができる。
本実施形態における油中水(W/O)型皮膚化粧料は、以下の成分(A)〜(C)を含む組成物である。
(A)個数平均粒子径1.6〜4μmの蛍光性酸化亜鉛
(B)紫外線吸収剤
(C)前記成分(B)以外の、25℃で液体状である不揮発性油
以下、各成分について具体例を挙げて説明する。なお、各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて化粧料中に含有することができる。
また、以下、本実施形態における「油中水型皮膚化粧料」を、適宜単に「化粧料」とも呼ぶ。
(成分(A))
成分(A)は、個数平均粒子径1.6〜4μmの蛍光性酸化亜鉛である。
さらに具体的には、成分(A)は、酸化亜鉛により構成された蛍光体の粉体であって、個数平均粒子径1.6〜4μmの大きさを有する粒子である。成分(A)の蛍光性酸化亜鉛は、化粧料に用いることができるものであればよい。成分(A)としては、公知の方法で表面を表面処理、具体的には疎水化処理したものを化粧料中に含有することもできる。
表面処理の方法としては、メチルハイドロゲンポリシロキサン、メチルポリシロキサン等のシリコーン処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素処理;N−アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理;オクチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等のアルキルアルコキシシラン処理;その他、レシチン処理;金属石鹸処理;脂肪酸処理;アルキルリン酸エステル処理等が挙げられる。蛍光性酸化亜鉛の中では、シリコーン処理した酸化亜鉛が好ましく用いられる。
成分(A)の個数平均粒子径は、太陽光を浴びた後およびすすを吹きかけた後の肌の、自然な明るさ等の耐環境性を向上させる観点から、1.6μm以上であり、好ましくは2.0μm以上であり、また、4μm以下であり、好ましくは3.5μm以下である。
ここで、酸化亜鉛の個数平均粒子径は、たとえば透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)にて、2500倍率の条件にて、画像中の100個の粒子の最大短径を測定し、個数あたりの平均値を算出することにより得られる。ここで、最大短径とは、長径と直交する短径のうち、最大径を有する短径を意味する。
また、成分(A)の蛍光特性としては、膜厚2〜10.0μmの酸化亜鉛薄膜を形成させ、分光蛍光光度計により蛍光スペクトルを測定したとき、蛍光強度が最大となる波長が、好ましくは400〜700nmの範囲内、より好ましくは450〜650nmの範囲内、さらに好ましくは450〜550nmの範囲内である。
また、成分(A)の蛍光性酸化亜鉛における励起波長は、紫外領域にあることが好ましく、より好ましくは300〜400nmの波長領域を含む。
なお、成分(A)の蛍光特性の評価は、たとえば特開平10−120419号公報に記載の方法に準じておこなうことができる。
化粧料中の成分(A)の含有量は、化粧料の紫外線防御効果を向上させる観点から、化粧料全体に対して1質量%以上であり、好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、また、25質量%以下であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、さらにより好ましくは3質量%以下である。
また、自然な肌の明るさを向上させる観点から、化粧料中の成分(A)の含有量は、化粧料全体に対して1質量%以上であり、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは7質量%以上であり、また、25質量%以下であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である。
(成分(B))
成分(B)は、紫外線吸収剤である。
成分(B)としては、公知のものが使用でき、たとえば、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン等のサリチル酸系紫外線吸収剤;
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(たとえば、ユビナールMC80;BASF製)、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、2,5−ジイソプロピルケイ皮酸メチル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン(以下、「エチルヘキシルトリアゾン」とも呼ぶ。たとえば、ユビナールT150;BASF製)、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;
2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン(たとえば、パラソール1789;DSMニュートリションジャパン社製)等のベンゾイルメタン系紫外線吸収剤;
オクトクリレン(たとえば、パラソール340;DSMニュートリションジャパン社製)、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル(たとえば、ソフトシェードDH;味の素社製)、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、シノキサート、メチル−O−アミノベンゾエート、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、オクチルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(たとえば、ユビナールAplus;BASF製)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(たとえば、チノソーブS;BASF製)、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(たとえば、チノソーブM;BASF製)が挙げられ、これらから選ばれる1種または2種以上を化粧料中に含むことができる。
これらのうち、化粧料の紫外線吸収効果を向上させる観点から、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(たとえば、ユビナールMC80;BASF製)、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン(たとえば、ユビナールT150;BASF製)、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン(たとえば、パラソール1789;DSMニュートリションジャパン社製)、オクトクリレン(たとえば、パラソール340;DSMニュートリションジャパン社製)、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル(たとえば、ソフトシェードDH;味の素社製)、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(たとえば、ユビナールAplus;BASF製)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(たとえば、チノソーブS;BASF製)、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(たとえば、チノソーブM;BASF製)から選ばれる1種または2種以上が好ましく、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(たとえば、ユビナールMC80;BASF製)、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン(たとえば、ユビナールT150;BASF製)、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(たとえば、ユビナールAplus;BASF製)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(たとえば、チノソーブS;BASF製)から選ばれる1種または2種以上がより好ましく、これらを2種以上組み合わせることがさらに好ましく、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(たとえば、ユビナールMC80;BASF製)、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(たとえば、ユビナールAplus;BASF製)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(たとえば、チノソーブS;BASF製)から選ばれる1種または2種以上がより好ましく、これらを2種以上組み合わせることがさらにより好ましい。
化粧料中の成分(B)の含有量は、化粧料の紫外線防御効果を向上させる観点から、化粧料全体に対して1質量%以上であり、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、また、15質量%以下であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下である。
また、自然な肌の明るさを向上させる観点から、化粧料中の成分(B)の含有量は、化粧料全体に対して1質量%以上であり、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは4質量%以上であり、また、15質量%以下であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下である。
(成分(C))
成分(C)は、成分(B)以外の、25℃で液体状である不揮発性油である。
ここで、25℃で液体状である油とは、融点が25℃以下の油剤である。すなわち、成分(C)は、1気圧下、25℃にて流動性を有する油剤である。なお、融点は、化粧品原料基準に記載の第3法に準じて測定される。
成分(C)としては、粉体の分散性を向上させる観点、紫外線防御効果と、使用環境にかかわらず、自然な肌の明るさを得る効果とのバランスを向上させる観点、およびべたつきを抑制する観点から、25℃における粘度が500mPa・s以下のものが好ましく、5〜100mPa・sのものがより好ましく、5〜50mPa・sのものがさらに好ましい。
粘度の測定は、25℃において、B型粘度計(TOKI SANGYO VISCOMETER TVB−10M、東機産業社製)、ロータ1にて、60rpm、1分間の条件でおこなうことができる。
また、不揮発性油とは、以下の方法により測定される、25℃、6時間での蒸発量が20%未満のものをいう。
すなわち、直径120mmのガラス製シャーレの中に、直径90mmの濾紙を入れ、濾紙にサンプルを1gのせて、65%RHの室内(25℃)に保存する。そして6時間後のサンプルの残留物を測定し、蒸発量を算出する。
成分(C)の具体例としては、成分(B)以外の25℃で液体状である不揮発性油であり、エステル油、シリコーン油、炭化水素油、炭素数12〜22の高級脂肪酸、炭素数12〜22の高級アルコールが挙げられる。
このうち、成分(C)としてのエステル油の具体例として、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、安息香酸アルキル(C12〜C15)等の安息香酸アルキル、ジカプリン酸ジエチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシルおよびパルミチン酸2−ヘキシルデシルからなる群から選択される1種または2種以上を挙げることができる。
また、成分(C)としてのエステル油として、成分(A)および(B)とともに化粧料中に含まれて紫外線防御効果および自然な肌の明るさを向上させる観点から、炭素数12〜18の脂肪酸と炭素数14〜22の分岐アルコールとのモノエステル、炭素数6〜18の分岐脂肪酸とグリセリンとのトリエステル、炭素数2〜18のジカルボン酸と炭素数2〜18の分岐アルコールとのジエステル、安息香酸アルキル(C12〜C15)(たとえば、フィンソルブTN;Innospec Active Chemicals LLC製)等が好ましく、具体的にはミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソセチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、安息香酸アルキル(C12〜C15)、リンゴ酸ジイソステアリルから選ばれる1種または2種以上がより好ましく、上記観点に加えて、化粧料中の紫外線吸収剤との相溶性を高め、紫外線防御効果を向上させる観点から、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールおよび安息香酸アルキル(C12〜C15)から選ばれる1種または2種以上がより好ましい。
また、化粧料が、成分(C)として、シリコーン油を含むことにより、化粧料中の粉体の優れた分散性、紫外線防御効果と使用環境にかかわらず、自然な肌の明るさを得る効果とのバランス、およびべたつきのなさをさらに向上させることができる。
成分(C)としてのシリコーン油の具体例として、同様の観点から、ジメチルポリシロキサンが好ましく、25℃における粘度が20mPa・s以下のジメチルポリシロキサンがより好ましい。
成分(C)としての炭化水素油としては、流動パラフィン、水添ポリイソブテン等の流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、流動オゾケライト、スクワラン、プリスタン、スクワレン、イソヘキサデカンが挙げられ、好ましくはイソヘキサデカンおよび流動イソパラフィンから選ばれる1種以上であり、より好ましくはイソヘキサデカン、水添ポリイソブテン等の分岐脂肪族炭化水素油から選ばれる1種以上である。
成分(C)としての炭素数12〜22の高級脂肪酸としては、たとえば、炭素数12〜22の25℃で液体状である不揮発性の脂肪酸が挙げられ、さらに具体的には、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸が挙げられる。
成分(C)としての炭素数12〜22の高級アルコールとしては、たとえば、オレイルアルコール、2−デシルテトラデシノール、ドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールが挙げられる。
また、成分(C)は、オリーブ油等の天然由来のものであってもよい。
また、成分(A)および(B)とともに化粧料中に含まれて紫外線防御効果を高めるとともに太陽光を浴びた後およびすすを吹きかけた後の自然な肌の明るさ等の耐環境性を高める観点から、成分(C)は、好ましくは、エステル油、炭化水素油およびシリコーン油から選ばれる1種または2種以上の25℃で液体状である不揮発性油を含み、より好ましくは、安息香酸アルキル(C12〜15)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソヘキサデカン、水添ポリイソブテンおよびジメチルポリシロキサンからなる群から選択される1種または2種以上を含むものである。
化粧料中の成分(C)の含有量は、化粧料の紫外線防御効果を向上させる観点から、化粧料全体に対して2質量%以上であり、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、また、15質量%以下であり、好ましくは12質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
また、自然な肌の明るさを向上させる観点から、化粧料中の成分(C)の含有量は、化粧料全体に対して2質量%以上であり、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、また、15質量%以下であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下である。
また、化粧料中の成分(B)および(C)の含有量の合計((B)+(C))は、化粧料の紫外線防御効果を向上させる観点から、化粧料全体に対して好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは12質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは19質量%以下、さらに好ましくは17質量%以下である。
また、自然な肌の明るさを向上させる観点から、化粧料中の成分(B)および(C)の含有量の合計((B)+(C))は、化粧料全体に対して好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは7質量%以上、さらにより好ましくは9質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。
また、化粧料中、成分(A)の含有量に対する成分(B)および(C)の含有量の合計の質量比(((B)+(C))/(A))は、化粧料の紫外線防御効果を向上させる観点から、0.3以上であり、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは5以上であり、また、10以下であり、好ましくは8以下である。
また、自然な肌の明るさを向上させる観点から、化粧料中、成分(A)の含有量に対する成分(B)および(C)の含有量の合計の質量比(((B)+(C))/(A))は、0.3以上であり、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.7以上であり、また、10以下であり、好ましくは5以下、より好ましくは3以下、さらに好ましくは1.5以下である。
本実施形態においては、油中水型皮膚化粧料中に特定量の成分(A)〜(C)を含有しており、さらに具体的には、成分(A)の特定の大きさの蛍光性酸化亜鉛と、成分(B)の紫外線吸収剤および成分(C)の25℃で液体状である不揮発性油とを特定の割合で含有している。このような成分および割合とすることにより、本実施形態における化粧料は、紫外線防御効果に優れるとともに、蛍光によるソフトフォーカス効果にも優れた構成となっている。このため、太陽光を浴びた後においても自然な肌の明るさ、および、すすを吹きかけた後でも自然な肌の明るさをを維持することができる等耐環境性に優れるものである。また、本実施形態における化粧料では、化粧料中の粉体の分散性にも優れる。
本実施形態において、化粧料は、上述した成分(A)〜(C)以外の成分を含むことができる。
たとえば、本実施形態における化粧料は、水を含んでもよく、水の含有量は、たとえば化粧料中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。また、化粧料中の水の含有量は、化粧料全体に対して好ましくは50質量%未満であり、より好ましくは43質量%以下である。
また、本実施形態において、紫外線防御効果および自然な肌の明るさを維持する効果を高める観点から、化粧料は皮膜形成ポリマー(成分(D))をさらに含むことが好ましい。
成分(D)の皮膜形成ポリマーとは、乾燥時に皮膜形成性を有するものである。化粧料が皮膜形成ポリマーを含有することにより、たとえば、肌の表面に皮膜を形成することも可能となるため、紫外線防御効果および自然な肌の明るさを維持でき、耐環境性をよりいっそう高めることができる。
成分(D)の具体例として、ポリ(N−ホルミルエチレンイミン)オルガノポリシロキサン、ポリ(N−アセチルエチレンイミン)オルガノポリシロキサン、ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)オルガノポリシロキサン等のN−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントと、オルガノポリシロキサンセグメントとを構成単位とするポリマー;アンタロンV−216(ISP製)等のポリビニルピロリドン/ヘキサデセン共重合体;アンタロンV−220(ISP製)等のポリビニルピロリドン/エイコセン共重合体;アンタロンWP−660(ISP製)等のトリコンタニルPVP;ルビセットP.U.R.(BASF製)等のポリウレタン−1;バイキュサンC1000、C1001(バイエルマテリアルサイエンス社製)等のポリウレタン−34;バイキュサン1003(バイエルマテリアルサイエンス社製)等のポリウレタン−32;バイキュサン1004(バイエルマテリアルサイエンス社製)等のポリウレタン−35;ルビスコールプラス(BASF製)等のポリビニルカプロラクタム;ルビマー100P、同30E(以上、BASF製)等のアクリル酸アルキル共重合体が挙げられる。
上記皮膜形成ポリマーの中でも、紫外線防御効果および自然な肌の明るさを維持する効果を高める観点から、N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントと、オルガノポリシロキサンセグメントとを構成単位とするポリマー、ポリビニルピロリドン/ヘキサデセン共重合体、ポリビニルピロリドン/エイコセン共重合体およびトリコンタニルPVPからなる群から選択される1種または2種以上が好ましい。
中でも、紫外線防御効果および自然な肌の明るさの向上効果を高める観点から、N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントと、オルガノポリシロキサンセグメントとを構成単位とするポリマーが好ましい。
以下、N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントと、オルガノポリシロキサンセグメントとを構成単位とするポリマーの構成をさらに具体的に説明する。
N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントと、オルガノポリシロキサンセグメントとを構成単位とするポリマーにおいて、N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントに対するオルガノポリシロキサンセグメントの質量比(オルガノポリシロキサンセグメントa/N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントb)は、化粧料の紫外線防御効果の持続性とべたつきの抑制とのバランスを向上させる観点から、たとえばa/b=45/55以上であり、好ましくは65/35以上、さらに好ましくは85/15以上であり、また、たとえば94/6以下であり、好ましくは92/8以下、さらに好ましくは90/10以下である。
このような質量比を有するポリマーの具体例として、後述する一般式(4)で表されるものが挙げられる。
N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントと、オルガノポリシロキサンセグメントとを構成単位とするポリマーにおいて、オルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量は、化粧料の紫外線防御効果の持続性を向上させる観点、べたつきを抑制する観点、化粧料の伸ばし易さを向上させる観点および紫外線吸収剤との相溶性を向上させる観点から、たとえば1×104以上であり、好ましくは2×104以上、さらに好ましくは3.5×104以上であり、また、たとえば3×105以下であり、好ましくは2×105以下、さらに好ましくは1.5×105以下である。
オルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量は、ゲルパーミエションクロマトグラフィ(GPC)により、特開2009−256367号公報に記載の方法に準じて測定される。
また、N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントと、オルガノポリシロキサンセグメントとを構成単位とするポリマーにおいて、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量は、化粧料の紫外線防御効果の持続性を向上させる観点、べたつきを抑制する観点、化粧料の伸ばし易さを向上させる観点、紫外線吸収剤との相溶性を高める観点、および化粧料の皮膜の柔軟性と溶媒への溶解性を高める観点から、たとえば5×102以上であり、好ましくは7×102以上、さらに好ましくは8×102以上であり、また、たとえば4×103以下であり、好ましくは3.5×103以下、さらに好ましくは3×103以下である。
なお、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量は、N−アシルアルキレンイミン単位の分子量と重合度とから算出する方法または上記GPC測定法により測定することが可能であるが、本実施形態においてはGPC測定法により測定される数平均分子量をいう。
N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントと、オルガノポリシロキサンセグメントとを構成単位とするポリマーの具体例として、下記一般式(4)で示すものが挙げられる。
Figure 2017122076
(上記一般式(4)中、wは1〜5の数を示し、R21は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示し、vはモノマーの重合度であって、1〜1000の数を示し、z3は平均で10〜2000、z1は平均で0〜20、z2は平均で1〜20の数を示し、X-は四級アンモニウムイオンの対イオンを示し、エチル硫酸イオン、メチル硫酸イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン、硫酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオンまたは過塩素酸イオンを示す。なお、N−アシルアルキレンイミンの繰り返し単位のN末端には、重合開始剤残基が結合する。)
N−アシルアルキレンイミンを繰り返し単位とする親水性セグメントと、オルガノポリシロキサンセグメントとを構成単位とするポリマーとして、N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体が好ましい。N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体として、たとえば特開2009−256367号公報に記載のものを含むことができる。N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体の特性についても、同公報の記載に準じて測定される。
化粧料中の成分(D)の含有量は、化粧料の紫外線防御効果を向上させる観点、および、自然な肌の明るさを向上させる観点から、化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1.5質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。
また、本実施形態において、化粧料中の粉体の分散性を向上させる観点および自然な肌の明るさを向上させる観点から、化粧料は成分(E)として界面活性剤をさらに含むことが好ましい。
成分(E)の界面活性剤としては、公知のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤を含有できるが、化粧料中の粉体の分散性を向上させる観点、および、すすを吹きかけた後の自然な肌の明るさ等の耐環境性を向上させる観点から、ノニオン性界面活性剤を含有することが好ましい。
ノニオン性界面活性剤としては、たとえば、エチレングリコールモノステアリン酸エステル等のエチレングリコール脂肪酸エステル;
ポリエチレングリコール(2)モノステアリン酸エステル等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;
ポリエチレングリコール(5)デシルペンタデシルエーテル等のポリエチレングリコールアルキルエーテル;
ポリエチレングリコール(5)硬化ヒマシ油モノイソラウレート等のポリエチレングリコール硬化ヒマシ油;
プロピレングリコール脂肪酸エステル;
グリセリンモノイソステアリン酸エステル等のモノグリセリンモノ脂肪酸エステル;
グリセリンジステアリン酸エステル、グリセリンジラウリン酸エステル等のモノグリセリンジ脂肪酸エステル;
グリセリンモノイソステアリルエーテル等のグリセリンアルキルエーテル;
モノステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;
脂肪酸アルカノールアミド;
ラウリン酸ジエタノールアミド等の脂肪酸ジアルカノールアミド、ステアリルグリセリルエーテル等のモノ脂肪酸グリセリルエーテル、シリコーン系界面活性剤のうち、前述した成分(C)の25℃で液体状である不揮発性シリコーン油を除くものなどが挙げられる。
成分(E)は、化粧料中の粉体の分散性を向上させる観点、および、すすを吹きかけた後の自然な肌の明るさ等の耐環境性を向上させる観点から、好ましくは、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選択される1種または2種以上を含み、より好ましくは、モノステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンおよびオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンからなる群から選択される1種または2種以上を含むものである。
また、化粧料中の粉体の分散性を向上させる観点、および、すすを吹きかけた後の自然な肌の明るさ等の耐環境性を向上させる観点から、成分(E)がシリコーン系界面活性剤を含むことも好ましい。
シリコーン系界面活性剤の具体例として、下記一般式(1)〜(3)で表されるポリエーテル変性シリコーンのうち、前述した成分(C)の25℃で液体状である不揮発性シリコーン油を除くものが挙げられる。
Figure 2017122076
(上記一般式(1)中、R1は炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基を示し、R2は式−(CH2r−O−(C24O)s−(C36O)t−R5(R5は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基、rは1〜5の数、sは1〜50の数、tは0〜30の数である。)で表される基を示し、R3およびR4は、R1またはR2のいずれか1つと同一の基を示し、pは5〜300の数、qは1〜50の数を示す。ただし、R1のすべてがフェニル基となることはない。)
Figure 2017122076
(上記一般式(2)中、R1、R2、pおよびqは、それぞれ、上記一般式(1)におけるR1、R2、pおよびqと同じであり、R6は炭素数2〜20のアルキル基を示し、R7およびR8は、R1、R2またはR6のいずれか1つと同一の基を示し、uは1〜30の数を示す。ただし、R1のすべてがフェニル基となることはない。)
Figure 2017122076
(上記一般式(3)中、式中、R9は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R10は式−Q1−O−(C24O)x−(C36O)y14(Q1は炭素数1〜4の炭化水素基、R14は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはアセチル基、xは1以上の数、yは0以上の数である。)で表される基を示し、R11は式−Q2−O−R15(Q2は炭素数1〜4の炭化水素基、R15は炭素数8〜30の炭化水素基である。)で表される基を示し、R12およびR13は、R9、R10またはR11のいずれか1つと同一の基を示し、αは0以上の数、βおよびγは独立して1以上の数を示す。)
なお、一般式(1)〜(3)で表されるポリエーテル変性シリコーン類は、化粧料に求められる効果に応じて、シリコーン鎖が分岐構造を有していたり、ポリエーテル以外の官能基で共変性されていてもよい。
一般式(1)で表される化合物としては、KF−6017(信越化学工業社製)、SH−3772C(東レ・ダウコーニング社製)、SH−3775M(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。
一般式(2)で表される化合物は、アルキルポリエーテル変性シリコーンと称されるもので、アビルWE−09(ゴールドシュミット社製)、KF6038(信越シリコーン社製)等が挙げられる。
また、一般式(3)で表される化合物は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル共変性オルガノポリシロキサンと称されるもので、たとえばメチルハイドロジェンポリシロキサンをポリオキシアルキレンアリルエーテルとアリルアルキルエーテルで共変性することにより、容易に製造することができる。
化粧料中の粉体の分散性および化粧料の適用時の感触を向上させる観点から、これらのシリコーン系界面活性剤のうち、一般式(1)で示されるポリエーテル変性シリコーンが好ましい。
化粧料中の成分(E)の含有量は、化粧料中の粉体の分散性を向上させる観点、および、すすを吹きかけた後の自然な肌の明るさ等の耐環境性を向上させる観点から、化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1.5質量%以下、さらに好ましくは1.2質量%以下である。
また、粉体の分散性を向上させる観点、紫外線防御効果と、使用環境にかかわらず自然な肌の明るさを得る効果とのバランスを向上させる観点、および化粧料が適用された部位のさらさら感を高める観点から、化粧料が成分(F)として成分(B)以外の25℃で液体状である揮発性油をさらに含むことが好ましい。
成分(F)は、好ましくは揮発性シリコーン油であり、より好ましくは直鎖状または環状オルガノポリシロキサンのうち、25℃で液体状であり揮発性のものである。
ここで、揮発性油とは、以下の方法により測定される、25℃、6時間での蒸発量が20%以上のものをいう。
すなわち、直径120mmのガラス製シャーレの中に、直径90mmの濾紙を入れ、濾紙にサンプルを1gのせて、65%RHの室内(25℃)に保存する。そして6時間後のサンプルの残留物を測定し、蒸発量を算出する。
揮発性シリコーン油のうち、直鎖状オルガノポリシロキサンの具体例としては、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−[(トリメチルシリル)オキシ]−トリシロキサンが挙げられる。
揮発性シリコーン油のうち、環状オルガノポリシロキサンとしては、炭素数が1〜5のアルキル基を置換基として有する4〜6員環の環状シロキサンが挙げられ、具体例として、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
揮発性シリコーン油の市販品の具体例として、揮発性シリコーンとしては、KF−96A−1cs(信越化学工業社製、オクタメチルトリシロキサン)、KF−96A−1.5cs(信越化学工業社製、デカメチルテトラシロキサン)、KF−96A−2cs(信越化学工業社製、ドデカメチルペンタシロキサン)、KF−995(信越化学工業社製、デカメチルシクロペンタシロキサン)、TMF−1.5(信越化学工業社製、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−[(トリメチルシリル)オキシ]−トリシロキサン)、SH200C Fluid 1cs(東レ・ダウコーニング社製、オクタメチルトリシロキサン)、SH200C Fluid 1.5cs(東レ・ダウコーニング社製、デカメチルテトラシロキサン)、SH200C Fluid 2cs(東レ・ダウコーニング社製、ドデカメチルペンタシロキサン)、SH245 Fluid(東レ・ダウコーニング社製、デカメチルシクロペンタシロキサン)、TSF405A(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、デカメチルシクロペンタシロキサン)が挙げられる。
化粧料中の成分(F)の含有量は、化粧料中の粉体の分散性を向上させる観点、および、すすを吹きかけた後の自然な肌の明るさ等の耐環境性を向上させる観点から、化粧料全体に対して好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは20質量%以上、さらにより好ましくは30質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは60質量%以下、さらに好ましくは50質量%以下である。
また、本実施形態の化粧料には、前述した成分以外の成分、たとえば、紫外線散乱剤、成分(B)、(C)および(F)以外の油性成分、香料、保湿剤、制汗剤、美容成分、薬効成分、油ゲル化剤、殺菌剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、炭素数1〜5のアルコール類およびその他の通常の化粧料に用いられる成分のうち、前述したもの以外を含有させることもできる。なお、これらの成分は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途で、たとえば、香料を制汗剤として使用することもできる。
たとえば、本実施形態において、化粧料の紫外線防御効果をさらに高める観点から、紫外線散乱剤を含有してもよく、好ましくは無機粉体により構成される紫外線散乱剤を含有してもよい。また、紫外線散乱剤は、2種以上を併用してもよい。
紫外線散乱剤の材料としては、酸化チタン、成分(A)以外の酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム等が挙げられる。また、紫外線散乱剤としてこれらの材料を微粒子化したものや、複合化したものが挙げられる。紫外線散乱剤は、好ましくは、酸化チタンおよび成分(A)以外の酸化亜鉛から選択される1種または2種以上を含む。
紫外線散乱剤として用いられる酸化チタンおよび酸化亜鉛は、化粧料に通常用いられている酸化チタンおよび酸化亜鉛であってよい。好ましくはより分散性に優れたもの、たとえば必要に応じて公知の方法で表面を表面処理、具体的には疎水化処理したものを化粧料中に含有することができる。
表面処理の方法としては、メチルハイドロゲンポリシロキサン、メチルポリシロキサン等のシリコーン処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素処理;N−アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理;オクチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等のアルキルアルコキシシラン処理;その他、レシチン処理;金属石鹸処理;脂肪酸処理;アルキルリン酸エステル処理等が挙げられる。なかでも、表面をシリコーン処理した酸化亜鉛が好ましく用いられる。
表面処理に用いられるシリコーンは制限されないが、たとえばメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロゲンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体等の各種シリコーン油を挙げることができる。好ましくは、メチルハイドロゲンポリシロキサンやメチルポリシロキサンである。
酸化亜鉛としては、市販品を用いてもよく、具体例を示せば、FINEX−50−LPTM(ジメチコン処理、堺化学工業社製)、MZ−300(表面処理なし、テイカ社製)、MZ−504R3M(ハイドロゲンジメチコン処理、テイカ社製)、MZY−303S(ハイドロゲンジメチコン処理、テイカ社製)、MZ−306X(トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン処理、テイカ社製)、MZ−200(表面処理なし、テイカ社製)、MZY−203S(ハイドロゲンジメチコン処理、テイカ社製)、MZ−150(表面処理なし、テイカ社製)、MZY−153S(ハイドロゲンジメチコン処理、テイカ社製)、FINEX−25(表面処理なし、堺化学工業社製)、FINEX−25LP(ジメチコン処理、堺化学工業社製)等が挙げられる。ただし、これら例示に限定されるものでない。
また、酸化チタンとしては、市販品を用いてもよく、具体例を示せば、微粒子酸化チタンMT−100TV(アルミナ、ステアリン酸処理、テイカ社製)、微粒子酸化チタンMTY−110M3S(アルミナ、シリカ、ハイドロゲンジメチコン処理、テイカ社製)等が挙げられる。
また、酸化チタンまたは酸化亜鉛が粒子状であるとき、その大きさについては、個数平均粒子径がたとえば1nm以上であり、好ましくは5nm以上、より好ましくは8nm以上、さらに好ましくは10nm以上であり、また、たとえば500nm以下であり、好ましくは300nm以下、より好ましくは100nm以下、さらに好ましくは60nm以下である。
ここで、酸化チタンまたは酸化亜鉛の個数平均粒子径は、たとえば透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)にて、50000倍率の条件にて、画像中の300個の粒子の最大短径を測定し、個数あたりの平均値を算出することにより得られる。ここで、最大短径とは、長径と直交する短径のうち、最大径を有する短径を意味する。たとえば、上記MZ−504R3Mについて、かかる方法により測定された個数平均粒子径は、約25nmであり、微粒子酸化チタンMT−100TVについて、かかる方法により測定された個数平均粒子径は、約15nmである。
化粧料中の酸化チタン、成分(A)およびその他の酸化亜鉛の含有量の合計は、化粧料中の紛体の分散性を向上させる観点、肌が白くなりすぎることを抑制する観点、および化粧料の油っぽさを低減させる観点から、化粧料全体に対して好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、さらにより好ましくは18質量%以下である。
また、化粧料の紫外線防御効果を向上させる観点から、化粧料中の酸化チタン、成分(A)およびその他の酸化亜鉛の含有量の合計は、化粧料全体に対して好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは9質量%以上である。また、肌の明るさ、ことに自然な肌の明るさを得る観点から、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である。
また、自然な肌の明るさを得る観点から、化粧料中の酸化鉄の含有量は、3%以下が好ましく、1%以下が好ましく、0.5%以下がより好ましく、実質0%がさらにより好ましい。
成分(B)、(C)および(F)以外の油性成分の具体例として、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の25℃で固体状の炭素数12〜22の高級アルコール、およびその他の25℃で固体状の油剤が挙げられる。
ここで、25℃で固体状の油剤とは、融点が25℃より高い温度である油剤を意味する。なお、融点は、化粧品原料基準に記載の第3法に準じて測定される。
保湿剤の具体例として、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ヒアルロン酸およびその塩が挙げられる。
炭素数1〜5のアルコール類としては、化粧料中の粉体の分散性を向上させる観点から、エタノールが好ましい。
化粧料中の炭素数1〜5のアルコール類の含有量は、化粧料中の粉体の分散性を向上させる観点から、化粧料全体に対して好ましくは1〜20質量%であり、より好ましくは2〜15質量%、さらに好ましくは3〜12質量%である。
また、本実施形態における化粧料は、上述した成分以外の粉体を含んでもよく、その具体例として、無機粉体および樹脂粉体等が挙げられる。
無機粉体の材料の具体例として、シリカ、金雲母、マイカ、酸化チタンとマイカの複合粉体、タルク、ホウケイ酸(Ca/Al)等が挙げられる。
また、樹脂粉体の材料の具体例として、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー等のシリコーン樹脂等が挙げられる。
本実施形態における化粧料は、通常の油中水型乳化化粧料の製造方法に従って製造することができる。
具体的には、以下の手順により本実施形態における化粧料が得られる。すなわち、80℃程度の温度において、成分(B)、(C)および適宜他の油性成分を混合して油相を調製する。つづいて、当該油相に成分(A)および適宜(D)を添加し、よく混合する。一方、水および適宜他の水性成分を添加し、混合して水相を調製する。前記水相を油相に添加し、撹拌することにより、化粧料を得る。
なお、成分(B)の中には、単体では固体状のものもあるが、本実施形態の化粧料中では、たとえば製造工程中で加熱することにより液状になっていると考えられる。
また、本実施形態により得られる化粧料としては、化粧下地、サンスクリーンクリーム等の日焼け止め化粧料等が含まれる。また、剤型としては、たとえば乳液類、クリーム類等とすることができる。
本実施形態においては、特定の成分(A)〜(C)を特定量含有するともに、質量比(((B)+(C))/(A))を特定の範囲とすることにより、化粧料中の粉体の分散性に優れるとともに、紫外線防御効果と使用環境にかかわらず、自然な肌の明るさを得る効果とがバランスよく発現され、たとえば、太陽光を浴びた後およびすすを吹きかけた後の自然な肌の明るさ等の耐環境性に優れる油中水型皮膚化粧料を得ることができる。
このため、本実施形態における化粧料を用いることにより、たとえば、肌に自然な明るさを与え、かつ、肌を紫外線から効果的に防御することが可能となる。
また、本実施形態における化粧料を用いることにより、たとえば、肌のべたつきを抑制することが可能となる。
また、本実施形態における化粧料は、粉体成分の再分散性に優れ、たとえば、5℃程度の低温下で保存した後の粉体の分散性に優れる構成とすることもできる。また、このため、たとえば、肌に適用される化粧料中の成分の偏在が抑制されて、紫外線防御効果および自然な肌の明るさの向上効果を安定的に向上させることも可能となる。
本実施形態の化粧料は、皮膚、中でも頭髪を除く皮膚、好ましくは顔、身体、手足等のいずれかに適用、好ましくは塗布することにより、使用することができる。たとえば、本実施形態の化粧料を皮膚に適用、好ましくは塗布することにより、肌に自然で好ましい明るさを与えつつ、紫外線を防御することができ、また、肌のべたつきを抑えることも可能となる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
製造例1(N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体の製造1)
硫酸ジエチル0.8g(0.005モル)と2−エチル−2−オキサゾリン12.8g(0.14モル)、脱水した酢酸エチル29gから、数平均分子量2700のポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。更に、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量100000、アミン当量20000)100gを用いて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を、淡黄色ゴム状固体(111g、収率98%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は88質量%(a/b=88/12)であり、オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は114000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、アミノ基は残存していないことがわかった。
以下の例では、原料中に含まれる成分量に応じて、得られる組成物中の各成分の含有量が各表に記載のものになるように、各原料を配合し、油中水型皮膚化粧料の組成物を得た。
(実施例1〜6および比較例1〜6)
表1および表2に示す組成の油中水型皮膚化粧料を後述する方法にて製造し、後述する方法で、紫外線防御効果、耐環境性試験として太陽光を1時間浴びた後の肌の見え方、すすを吹きかけた後の肌の見え方、および、粉体の分散性を評価した。結果を表1および表2に併せて示す。
(化粧料の製造方法)
80℃の温度において、成分(B)、(C)、(E)および適宜他の油性成分を添加し、混合して油相を調製した。その後、油相に成分(A)および適宜(D)を添加し、よく混合した。一方、水および適宜他の水性成分を添加し、混合して水相を調製した。得られた水相を油相に添加し、撹拌することにより、各表に記載の油中水型皮膚化粧料を得た。
(評価方法)
(紫外線防御効果)
ポリメチルメタクリレート(PMMA)プレート(Helioplate HD6、Helioscreen社製;粗さ6μm)の5cm×5cmの大きさに、各化粧料28.5mgを均一に塗布し、30分間暗室にて乾燥させた。その後、UV−2000S(Labsphere社製)にて波長300nmの透過率を測定した。1つの化粧料について3枚のプレートを測定し、各プレート5箇所、計15点の平均透過率を用いて、以下の基準で評価した。
5:平均透過率10%未満
4:平均透過率10%以上、20%未満
3:平均透過率20%以上、30%未満
2:平均透過率30%以上、50%未満
1:平均透過率50%以上
(耐環境性試験:太陽光を1時間浴びた後の肌の見え方)
5名の専門パネラーが、各自の前腕に5cm×5cmの大きさに各例で得られた化粧料を50mg塗布し、15分間乾燥させた。その後、太陽光に1時間腕を曝した後の肌の見え方を、肌色が非常に明るく見える場合を5、肌色が非常に暗く見える場合を1として5段階で評価した。専門パネラー5名の平均を算出し、小数点以下第一位を四捨五入した値を評価に用いた。
(耐環境性試験:すすを吹きかけた後の自然な肌の見え方)
5cm×4cmの白色人工皮革に各例で得られた化粧料40mgを均一に塗布し、翌日まで乾燥させた。その後、密閉されたダートチャンバー内に人工皮革を設置し、ろ紙の燃焼によりすすを吹きかけた後の人工皮革の見た目を、専門パネラー5名により以下の基準で評価した。評価には各化粧料について3枚の人工皮革を用い、専門パネラー5名の平均を算出し、小数点以下第一位を四捨五入した値を評価に用いた。
3:すすを吹きかける前後で、変化がない
2:すすを吹きかけた後に、やや暗く見える
1:すすを吹きかけた後に、非常に暗く見える
(粉体の分散性)
各例で得られた化粧料50gおよび直径5mmの撹拌球1個をガラス瓶(広口規格びん、PS−No.6、東京硝子社製)に入れ、5℃にて1ヶ月間保存した。保存後、専門パネラー1名が、ガラス瓶を、ガラス瓶の長軸が地面に対し垂直になるように手で持ち、上下30cmの高さに、1秒間に1回の速さで振とう後、目視により、以下の基準で評価を行った。
3:10回未満の振とうで粉体が均一に分散する
2:10回以上、20回未満の振とうで粉体が均一に分散する
1:20回以上の振とうで粉体が均一に分散する、もしくは粉体が均一に分散しない
Figure 2017122076
Figure 2017122076
表1および表2に記載の成分の詳細を以下に示す。
*1 シリコーン処理蛍光性酸化亜鉛:堺化学工業社製(個数平均粒子径2.5μm)
*2 パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル:BASF製、ユビナール MC80
*3 安息香酸アルキル(C12〜15):Innospec Active Chemicals LLC製、フィンソルブ TN
*4 シリコーン処理酸化亜鉛:テイカ社製、MZ−504R3M(個数平均粒子径25nm)
*5 ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体:東レ・ダウコーニング社製、シリコーン SH3775M
*6 デカメチルシクロペンタシロキサン:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、シリコーン TSF405A
表1および表2より、各実施例の化粧料は、成分(A)〜(C)を特定量含み、また、質量比(((B)+(C))/(A))が特定の範囲にあるため、5℃にて保存した後の粉体の分散性、および、紫外線防御効果に優れており、また、太陽光を1時間浴びた後およびすすを吹きかけた後の自然な肌の明るさ等の耐環境性に優れており、各比較例のものに比べて各効果のバランスに優れていた。
(処方例1〜3)
油中水型皮膚化粧料の処方例を表3に示す。
Figure 2017122076
表3に記載の成分のうち、上述したもの以外のものについて詳細を以下に示す。
*7 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル:BASF製、ユビナール A Plus
*8 エチルヘキシルトリアゾン:BASF製、ユビナール T−150
*9 ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン:BASF製、チノソーブ S
*10 ジカプリン酸ネオペンチルグリコール:日清オイリオグループ社製、エステモール N−01
*11 水添ポリイソブテン:日油社製、パールリーム EX
*12 ジメチルポリシロキサン:信越化学工業社製、シリコーン KF−96A−6CS
*13 シリコーン処理酸化チタン:石原産業社製、SI−チタン CR50
*14 ステアリン酸処理酸化チタン:テイカ社製、MT−100TV
*15 シリコーン処理タルク:三好化成社製、SI−タルク JA−46R
*16 シリコーン処理酸化鉄:三好化成社製、SI−ベンガラ 七宝
*17 シリコーン処理酸化鉄:三好化成社製、SI−イエロー
*18 シリコーン処理酸化鉄:三好化成社製、SI−ブラック
*19 シリカ:AGCエスアイテック社製、サンスフェア H−121
*20 シリコーン処理合成金雲母:トピー工業社製、PDM−20L(S)
*21 (ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー:信越化学工業社製、KSP−100
*22 シリコーン処理ホウケイ酸(Ca/Al):日本板硝子社製、シルキーフレーク FTD010FY−F01
*23 酸化チタンとマイカの複合粉体:BASF製、フラメンコ スパークルブルー

Claims (7)

  1. 以下の成分(A)〜(C):
    (A)個数平均粒子径1.6〜4μmの蛍光性酸化亜鉛 1〜25質量%、
    (B)紫外線吸収剤 1〜15質量%、および
    (C)前記成分(B)以外の、25℃で液体状である不揮発性油 2〜15質量%
    を含む油中水型皮膚化粧料であって、
    前記油中水型皮膚化粧料中、前記成分(A)の含有量に対する前記成分(B)および(C)の含有量の合計の質量比(((B)+(C))/(A))が、0.3〜10である、油中水型皮膚化粧料。
  2. 前記油中水型皮膚化粧料中の前記成分(B)および(C)の含有量の合計((B)+(C))が、前記油中水型皮膚化粧料全体に対して3〜20質量%である、請求項1に記載の油中水型皮膚化粧料。
  3. 成分(D)皮膜形成ポリマーをさらに含む、請求項1または2に記載の油中水型皮膚化粧料。
  4. 成分(E)界面活性剤をさらに含む、請求項1〜3いずれか1項に記載の油中水型皮膚化粧料。
  5. 前記成分(E)が、シリコーン系界面活性剤を含む、請求項4に記載の油中水型皮膚化粧料。
  6. 成分(F)前記成分(B)以外の、25℃で液体状である揮発性油をさらに含む、請求項1〜5いずれか1項に記載の油中水型皮膚化粧料。
  7. 前記油中水型皮膚化粧料中の酸化チタン、前記成分(A)およびその他の酸化亜鉛の含有量の合計が、前記油中水型皮膚化粧料全体に対して20質量%以下である、請求項1〜6いずれか1項に記載の油中水型皮膚化粧料。
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