JP2023056931A - 日焼け止め化粧料 - Google Patents
日焼け止め化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023056931A JP2023056931A JP2021166443A JP2021166443A JP2023056931A JP 2023056931 A JP2023056931 A JP 2023056931A JP 2021166443 A JP2021166443 A JP 2021166443A JP 2021166443 A JP2021166443 A JP 2021166443A JP 2023056931 A JP2023056931 A JP 2023056931A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- mass
- less
- sunscreen cosmetic
- silicone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【課題】形成される化粧塗膜の加熱後及び摩擦後においても優れた紫外線防御効果を有し、かつ、皮膚への塗布時の伸びが良好で、皮膚への塗布後の白浮きを抑制することができる、日焼け止め化粧料を提供することを課題とする。【解決手段】下記の成分(A)~成分(D)を含有する、日焼け止め化粧料である。(A):ポリグリセリン変性シリコーン(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)(B1):シリコーンデンドリマー(B2):シリコーンワックス(C):紫外線防御剤(D):水【選択図】なし
Description
本発明は、日焼け止め化粧料に関する。
近年、日常生活における紫外線からの防御の重要性が高まる中、日焼け止め化粧料のニーズも拡大している。このような市場のニーズから、紫外線散乱剤や紫外線吸収剤を配合することにより、紫外線を散乱又は吸収させて、紫外線防御効果を発現する日焼け止め化粧料が開発されてきている。
例えば、特許文献1では、紫外線吸収剤の存在下でも粉体の分散性に優れ、使用感、展延性等が良好な化粧料組成物の提供を目的として、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、粉体、紫外線吸収剤、シリコーンオイル及びエステル油から選ばれる1種又は2種以上の25℃で粘度が所定の範囲の油剤を所定の割合で含有する化粧料組成物が開示されている。
例えば、特許文献1では、紫外線吸収剤の存在下でも粉体の分散性に優れ、使用感、展延性等が良好な化粧料組成物の提供を目的として、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、粉体、紫外線吸収剤、シリコーンオイル及びエステル油から選ばれる1種又は2種以上の25℃で粘度が所定の範囲の油剤を所定の割合で含有する化粧料組成物が開示されている。
また、皮膚に塗布した日焼け止め化粧料の化粧塗膜が水や汗等の水分と接触すると、化粧塗膜から紫外線散乱剤や紫外線吸収剤が流出し、紫外線防御効果が低下するといった問題がある。
このような問題を改善するため、例えば、特許文献2では、紫外線散乱剤配合下でも安定性に優れ、耐水性が高く、塗布時に乳化状態がスムーズに壊れて伸びが良く、使用感が良好なウォーターブレイク型日焼け止め化粧料の提供を目的として、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上、非架橋型シリコーン活性剤、水性成分、疎水化処理紫外線散乱剤、及び25°Cの粘度が所定の範囲の油剤を所定の割合で含有する油中水型乳化物からなるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料が開示されている。
また、特許文献3では、水や汗との接触により塗布した直後よりも紫外線防御効果が向上する特性を有し、なおかつ使用感等にも優れた乳化型日焼け止め化粧料の提供を目的として、紫外線防御剤を5~40質量%、及び、少なくとも1種の油相増粘剤を含む乳化型日焼け止め化粧料であって、該化粧料で形成した塗膜の水分に接触した後の吸光度が水分と接触する前の吸光度より高い日焼け止め化粧料が開示されている。
このような問題を改善するため、例えば、特許文献2では、紫外線散乱剤配合下でも安定性に優れ、耐水性が高く、塗布時に乳化状態がスムーズに壊れて伸びが良く、使用感が良好なウォーターブレイク型日焼け止め化粧料の提供を目的として、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上、非架橋型シリコーン活性剤、水性成分、疎水化処理紫外線散乱剤、及び25°Cの粘度が所定の範囲の油剤を所定の割合で含有する油中水型乳化物からなるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料が開示されている。
また、特許文献3では、水や汗との接触により塗布した直後よりも紫外線防御効果が向上する特性を有し、なおかつ使用感等にも優れた乳化型日焼け止め化粧料の提供を目的として、紫外線防御剤を5~40質量%、及び、少なくとも1種の油相増粘剤を含む乳化型日焼け止め化粧料であって、該化粧料で形成した塗膜の水分に接触した後の吸光度が水分と接触する前の吸光度より高い日焼け止め化粧料が開示されている。
しかしながら、特許文献1~3の技術では、日焼け止め化粧料を皮膚に塗布して形成される化粧塗膜が太陽光照射による温度上昇により加熱されること(以下、単に「加熱」ともいう)により、塗布した直後よりも紫外線防御効果が低下することが判明した。また、化粧塗膜が摩擦により変形、崩壊しやすいためか、摩擦によっても紫外線防御効果が低下することが判明した。
一方で、皮膚への塗布時の伸びの良さの向上及び皮膚への塗布後に白くなること(以下、「白浮き」ともいう)の抑制といった使用感も求められる。
本発明は、形成される化粧塗膜の加熱後及び摩擦後においても優れた紫外線防御効果を有し、かつ、皮膚への塗布時の伸びが良好で、皮膚への塗布後の白浮きを抑制することができる、日焼け止め化粧料を提供することを課題とする。
一方で、皮膚への塗布時の伸びの良さの向上及び皮膚への塗布後に白くなること(以下、「白浮き」ともいう)の抑制といった使用感も求められる。
本発明は、形成される化粧塗膜の加熱後及び摩擦後においても優れた紫外線防御効果を有し、かつ、皮膚への塗布時の伸びが良好で、皮膚への塗布後の白浮きを抑制することができる、日焼け止め化粧料を提供することを課題とする。
本発明者は、ポリグリセリン変性シリコーン、シリコーンデンドリマー及びシリコーンワックスからなる群から選ばれる少なくとも1種、紫外線防御剤、及び水を含有する日焼け止め化粧料とすることにより、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、下記の成分(A)~成分(D)を含有する、日焼け止め化粧料を提供する。
(A):ポリグリセリン変性シリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):シリコーンワックス
(C):紫外線防御剤
(D):水
すなわち、本発明は、下記の成分(A)~成分(D)を含有する、日焼け止め化粧料を提供する。
(A):ポリグリセリン変性シリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):シリコーンワックス
(C):紫外線防御剤
(D):水
本発明は、形成される化粧塗膜の加熱後及び摩擦後においても優れた紫外線防御効果を有し、かつ、皮膚への塗布時の伸びが良好で、皮膚への塗布後の白浮きを抑制することができる、日焼け止め化粧料を提供することができる。
[日焼け止め化粧料]
本発明の日焼け止め化粧料(以下、「日焼け止め化粧料」ともいう)は、下記の成分(A)~成分(D)を含有する。
(A):ポリグリセリン変性シリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):シリコーンワックス
(C):紫外線防御剤
(D):水
また、本明細書において、日焼け止め化粧料を塗布して形成される化粧塗膜の加熱した後の該化粧塗膜の紫外線防御効果を「耐熱性」とも称し、また、日焼け止め化粧料を塗布して形成される化粧塗膜を摩擦した後の該化粧塗膜の紫外線防御効果を「耐摩擦性」とも称する。
本発明の日焼け止め化粧料(以下、「日焼け止め化粧料」ともいう)は、下記の成分(A)~成分(D)を含有する。
(A):ポリグリセリン変性シリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):シリコーンワックス
(C):紫外線防御剤
(D):水
また、本明細書において、日焼け止め化粧料を塗布して形成される化粧塗膜の加熱した後の該化粧塗膜の紫外線防御効果を「耐熱性」とも称し、また、日焼け止め化粧料を塗布して形成される化粧塗膜を摩擦した後の該化粧塗膜の紫外線防御効果を「耐摩擦性」とも称する。
本発明の日焼け止め化粧料は、形成される化粧塗膜の加熱後及び摩擦後においても優れた紫外線防御効果を有し、かつ、皮膚への塗布時の伸びが良好で、皮膚への塗布後の白浮きを抑制することができる。その理由は定かではないが、以下のように考えられる。
本発明の日焼け止め化粧料に含まれるポリグリセリン変性シリコーンは、親水的なポリグリセリン鎖と疎水的なシリコーン鎖とを有し、該ポリグリセリン鎖が熱的に安定であるため、形成される化粧塗膜を加熱した後及び摩擦した後においても紫外線を効率的に散乱又は吸収させることができ、耐熱性及び耐摩擦性を向上させることができると考えられる。また、シリコーンデンドリマー及びシリコーンワックスからなる群から選ばれる少なくとも1種が、形成される化粧塗膜の強度を向上させ、耐摩擦性をより向上させ、皮膚への塗布時の伸びを向上させることができると考えられる。
本発明の日焼け止め化粧料に含まれるポリグリセリン変性シリコーンは、親水的なポリグリセリン鎖と疎水的なシリコーン鎖とを有し、該ポリグリセリン鎖が熱的に安定であるため、形成される化粧塗膜を加熱した後及び摩擦した後においても紫外線を効率的に散乱又は吸収させることができ、耐熱性及び耐摩擦性を向上させることができると考えられる。また、シリコーンデンドリマー及びシリコーンワックスからなる群から選ばれる少なくとも1種が、形成される化粧塗膜の強度を向上させ、耐摩擦性をより向上させ、皮膚への塗布時の伸びを向上させることができると考えられる。
<成分(A):ポリグリセリン変性シリコーン>
本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、成分(A)としてポリグリセリン変性シリコーンを含有する。
成分(A)は、前記と同様の観点から、分子内に親水性部位としてポリグリセリン鎖を有するシリコーンである。ポリグリセリン鎖の導入位置は任意であり、導入の形態は、片末端型、両末端型、側鎖型等のいずれでもよい。成分(A)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、前記と同様の観点から、成分(A)は、好ましくはシリコーン鎖の側鎖又は末端にポリグリセリン鎖を有するものであり、より好ましくはシリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーンである。
本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、成分(A)としてポリグリセリン変性シリコーンを含有する。
成分(A)は、前記と同様の観点から、分子内に親水性部位としてポリグリセリン鎖を有するシリコーンである。ポリグリセリン鎖の導入位置は任意であり、導入の形態は、片末端型、両末端型、側鎖型等のいずれでもよい。成分(A)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、前記と同様の観点から、成分(A)は、好ましくはシリコーン鎖の側鎖又は末端にポリグリセリン鎖を有するものであり、より好ましくはシリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーンである。
成分(A)のポリグリセリル基は、好ましくは下記式(1)で表されるグリセリン単位(C3H6O2)を含む基である。
〔式(1)中、R1は、2価の有機基である。また、nは、グリセリン単位の繰り返し単位数である。〕
〔式(1)中、R1は、2価の有機基である。また、nは、グリセリン単位の繰り返し単位数である。〕
前記式(1)中、R1は、好ましくは下記式(a-1)~(a-4)からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機基である。
〔式(a-1)~(a-4)中、R11は、各々独立に、置換基を有してもよい、炭素数2以上22以下の直鎖状又は分岐鎖状のアルカンジイル基(アルキレン基)又はアルケニレン基、又は炭素数6以上22以下のアリーレン基である。〕
〔式(a-1)~(a-4)中、R11は、各々独立に、置換基を有してもよい、炭素数2以上22以下の直鎖状又は分岐鎖状のアルカンジイル基(アルキレン基)又はアルケニレン基、又は炭素数6以上22以下のアリーレン基である。〕
これらの中でも、前記式(1)中、R1は、より好ましくは前記式(a-1)で表される有機基であり、更に好ましくは前記式(a-1)中のR11が炭素数2以上22以下の直鎖状又は分岐鎖状のアルカンジイル基(アルキレン基)であり、より更に好ましくは前記式(a-1)中のR11が炭素数2以上16以下の直鎖状又は分岐鎖状のアルカンジイル基(アルキレン基)であり、より更に好ましくは前記式(a-1)中のR11が炭素数2以上8以下の直鎖状又は分岐鎖状のアルカンジイル基(アルキレン基)であり、より更に好ましくは前記式(a-1)中のR11が炭素数2以上4以下の直鎖状又は分岐鎖状のアルカンジイル基(アルキレン基)であり、より更に好ましくは前記式(a-1)中のR11がエタンジイル基(エチレン基)又はプロパンジイル基(プロピレン基)であり、より更に好ましくは前記式(a-1)中のR2がプロパンジイル基(プロピレン基)である。
前記式(1)中、グリセリン単位(C3H6O2)の具体的構造としては、下記式(b-1)~(b-3)からなる群から選ばれる少なくとも1種の構造を挙げられる。これらの中でも、前記式(1)中、グリセリン単位(C3H6O2)の具体的構造は、好ましくは下記式(b-1)である。
前記ポリグリセリル基を構成するグリセリン単位の繰り返し単位数nの平均値は、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2以上、より更に好ましくは2.5以上であり、そして、好ましくは20以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、より更に好ましくは5以下、より更に好ましくは4.4以下、より更に好ましくは4以下、より更に好ましくは3.4以下である。
なお、成分(A)のポリグリセリル基の導入個数は任意であり、分子内に1個でも2個以上でもよい。
なお、成分(A)のポリグリセリル基の導入個数は任意であり、分子内に1個でも2個以上でもよい。
成分(A)のシリコーン鎖は、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、直鎖状及び分岐鎖状のいずれであってもよいが、好ましくは分岐鎖状シリコーン鎖であり、より好ましくは下記式(2-1)又は(2-2)で表される基を側鎖として有する分岐鎖状シリコーン鎖である。
〔式(2-1)中、R2は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。pは2以上10以下の数であり、mは1以上500以下の数である。〕
〔式(2-2)中、R2及びmは、前記式(2-1)と同じである。〕
〔式(2-1)中、R2は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1以上6以下の炭化水素基を示す。pは2以上10以下の数であり、mは1以上500以下の数である。〕
〔式(2-2)中、R2及びmは、前記式(2-1)と同じである。〕
前記式(2-1)及び(2-2)中、R2、p、及びmの具体例又は好ましい態様は、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、以下のとおりである。
前記式(2-1)及び(2-2)中、R2は、好ましくは炭素数1以上6以下の炭化水素基であり、より好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基であり、更に好ましくはメチル基又はエチル基であり、より更に好ましくはメチル基である。
前記式(2-1)中、pは、好ましくは2又は3であり、より好ましくは2である。
前記式(2-1)中、mは、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、そして、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは30以下、より更に好ましくは20以下、より更に好ましくは15以下、より更に好ましくは10以下である。
前記式(2-2)中、mは、好ましくは1以上であり、そして、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは30以下、より更に好ましくは10以下、より更に好ましくは5以下、より更に好ましくは3以下であり、より更に好ましくは1である。
前記式(2-1)及び(2-2)中、R2は、好ましくは炭素数1以上6以下の炭化水素基であり、より好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基であり、更に好ましくはメチル基又はエチル基であり、より更に好ましくはメチル基である。
前記式(2-1)中、pは、好ましくは2又は3であり、より好ましくは2である。
前記式(2-1)中、mは、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、そして、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは30以下、より更に好ましくは20以下、より更に好ましくは15以下、より更に好ましくは10以下である。
前記式(2-2)中、mは、好ましくは1以上であり、そして、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは30以下、より更に好ましくは10以下、より更に好ましくは5以下、より更に好ましくは3以下であり、より更に好ましくは1である。
成分(A)は、本発明の効果を阻害しない範囲で、ポリグリセリン基以外の有機基で変性されたポリグリセリン変性シリコーンであってもよい。ポリグリセリン基以外の有機基としては、アルキル基、アルコキシ基、(メタ)アクリル基、シリコーンデンドロン基、エポキシ基、アシル基、エステル基、メルカプト基等が挙げられる。なお、成分(A)は、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、ポリオキシアルキレン構造は有さないことが好ましい。
成分(A)は、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは下記式(3)で表されるポリグリセリン変性シリコーンである。
〔式(3)中、R31は、水素原子又は炭素数1以上30以下の炭化水素基であり、R32は、前記式(2-1)又は(2-2)で表される基であり、R33は、前記式(1)で表されるグリセリン単位(C3H6O2)を含むポリグリセリル基である。a、b、及びcは、各オルガノシロキサン単位の繰り返し単位数である。〕
〔式(3)中、R31は、水素原子又は炭素数1以上30以下の炭化水素基であり、R32は、前記式(2-1)又は(2-2)で表される基であり、R33は、前記式(1)で表されるグリセリン単位(C3H6O2)を含むポリグリセリル基である。a、b、及びcは、各オルガノシロキサン単位の繰り返し単位数である。〕
前記式(3)中、R31~R33、a、b、及びcの具体例又は好ましい態様は、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、以下のとおりである。
前記式(3)中、R31は、好ましくは炭素数1以上30以下の炭化水素基であり、より好ましくは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、炭素数7以上30以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数6以上22以下のアリール基であり、更に好ましくは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数7以上30以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数7以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。
前記式(3)中、R32は、前記式(2-1)及び(2-2)で表される基の好ましい態様と同じであり、より更に好ましくは下記式(2-1’)又は(2-2’)である。
〔式(2-1’)及び式(2-2’)中、mは前記式(2-1)と同じである。〕
前記式(3)中、R31は、好ましくは炭素数1以上30以下の炭化水素基であり、より好ましくは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、炭素数7以上30以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数6以上22以下のアリール基であり、更に好ましくは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数7以上30以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数7以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。
前記式(3)中、R32は、前記式(2-1)及び(2-2)で表される基の好ましい態様と同じであり、より更に好ましくは下記式(2-1’)又は(2-2’)である。
〔式(2-1’)及び式(2-2’)中、mは前記式(2-1)と同じである。〕
前記式(2-1’)中、mは、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、そして、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは30以下、より更に好ましくは20以下、より更に好ましくは15以下、より更に好ましくは10以下である。
前記式(2-2’)中、mは、好ましくは1以上であり、そして、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは30以下、より更に好ましくは10以下、より更に好ましくは5以下、より更に好ましくは3以下であり、より更に好ましくは1である。
前記式(2-2’)中、mは、好ましくは1以上であり、そして、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは30以下、より更に好ましくは10以下、より更に好ましくは5以下、より更に好ましくは3以下であり、より更に好ましくは1である。
前記式(3)中、R33は、好ましくは下記式(1’)である。
〔式(1’)中、nは前記式(1)と同じである。〕
前記式(1’)中、グリセリン単位の繰り返し単位数nの平均値は、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2以上、より更に好ましくは2.5以上であり、そして、好ましくは20以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、より更に好ましくは5以下、より更に好ましくは4.4以下、より更に好ましくは4以下、より更に好ましくは3.4以下である。
〔式(1’)中、nは前記式(1)と同じである。〕
前記式(1’)中、グリセリン単位の繰り返し単位数nの平均値は、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2以上、より更に好ましくは2.5以上であり、そして、好ましくは20以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、より更に好ましくは5以下、より更に好ましくは4.4以下、より更に好ましくは4以下、より更に好ましくは3.4以下である。
前記式(3)中、a、b、及びcの合計繰り返し単位数は、好ましくは1以上160以下である。
前記式(3)中、aは、好ましくは0以上100以下、より好ましくは1以上50以下、更に好ましくは1以上10以下、より更に好ましくは1以上5以下である、より更に好ましくは1以上3以下である。
前記式(3)中、bは、好ましくは0以上30以下、より好ましくは0.01以上30以下、更に好ましくは0.01以上10以下、より更に好ましくは0.02以上5以下であり、より更に好ましくは0.02以上3以下である。
前記式(3)中、cは、好ましくは0以上30以下、より好ましくは0.01以上30以下、更に好ましくは0.01以上10以下、より更に好ましくは0.02以上5以下であり、より更に好ましくは0.02以上3以下である。
前記式(3)中、aは、好ましくは0以上100以下、より好ましくは1以上50以下、更に好ましくは1以上10以下、より更に好ましくは1以上5以下である、より更に好ましくは1以上3以下である。
前記式(3)中、bは、好ましくは0以上30以下、より好ましくは0.01以上30以下、更に好ましくは0.01以上10以下、より更に好ましくは0.02以上5以下であり、より更に好ましくは0.02以上3以下である。
前記式(3)中、cは、好ましくは0以上30以下、より好ましくは0.01以上30以下、更に好ましくは0.01以上10以下、より更に好ましくは0.02以上5以下であり、より更に好ましくは0.02以上3以下である。
成分(A)の具体例としては、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン等が好ましく挙げられる。
中でも、成分(A)は、好ましくはポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及び、セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、より好ましくはポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、及び、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
中でも、成分(A)は、好ましくはポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及び、セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、より好ましくはポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、及び、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
成分(A)の市販品として、例えば、信越化学工業株式会社製の「KF-6100」、「KF-6104」、「KF6106」、「KF-6105」;ダウ・ケミカル日本株式会社製の「DOWSI ES-5600 Silicone Glycerol Emulsifier」等が挙げられる。
本発明の日焼け止め化粧料中の成分(A)の含有量は、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上であり、そして、化粧塗膜の耐熱性を向上させる観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、更に好ましくは4質量%以下、より更に好ましくは2.5質量%以下、より更に好ましくは2質量%以下、より更に好ましくは1.5質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(A)の含有量は、好ましくは0.3質量%以上10質量%以下、より好ましくは0.3質量%以上8質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以上6質量%以下、より更に好ましくは0.3質量%以上4質量%以下であり、より更に好ましくは0.3質量%以上2.5質量%以下、より更に好ましくは0.3質量%以上2質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%以上1.5質量%以下、より更に好ましくは0.7質量%以上1.5質量%以下である。
<成分(B):成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種>
本発明の日焼け止め化粧料は、化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、成分(B)として下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)を含有する。
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):シリコーンワックス
本発明において、ポリグリセリン変性シリコーンであって、かつ、シリコーンデンドリマー構造を有する成分、及びポリグリセリン変性シリコーンであって、かつ、シリコーンワックスである成分は、成分(A)とする。
本発明の日焼け止め化粧料は、化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、成分(B)として下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)を含有する。
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):シリコーンワックス
本発明において、ポリグリセリン変性シリコーンであって、かつ、シリコーンデンドリマー構造を有する成分、及びポリグリセリン変性シリコーンであって、かつ、シリコーンワックスである成分は、成分(A)とする。
〔成分(B1):シリコーンデンドリマー〕
成分(B1)は、成分(A)以外の、シリコーンデンドリマー構造を有するものであれば特に制限はない。成分(B1)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成分(B1)のシロキサンデンドリマー構造は、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、及び化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは下記式(4)で表される基である。
〔式(4)中、R41は、それぞれ独立して、炭素数1以上6以下の炭化水素基である。Z1は単結合又は2価の有機基である。X1はi=1とした場合の下記式(5)で表される基であり、iは該基の階層を示す1以上10以下の整数である。〕
〔式(5)中、R41は前記と同じであり、R42は炭素数1以上10以下のアルキル基である。Z2は炭素数2以上10以下のアルキレン基である。Xi+1は水素原子、炭素数1以上10以下のアルキル基、アリール基又は式(5)で表される基であり、aiは0以上3以下の整数である。〕
成分(B1)は、成分(A)以外の、シリコーンデンドリマー構造を有するものであれば特に制限はない。成分(B1)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成分(B1)のシロキサンデンドリマー構造は、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、及び化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは下記式(4)で表される基である。
〔式(4)中、R41は、それぞれ独立して、炭素数1以上6以下の炭化水素基である。Z1は単結合又は2価の有機基である。X1はi=1とした場合の下記式(5)で表される基であり、iは該基の階層を示す1以上10以下の整数である。〕
〔式(5)中、R41は前記と同じであり、R42は炭素数1以上10以下のアルキル基である。Z2は炭素数2以上10以下のアルキレン基である。Xi+1は水素原子、炭素数1以上10以下のアルキル基、アリール基又は式(5)で表される基であり、aiは0以上3以下の整数である。〕
前記式(4)中、R41は、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、及び化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは炭素数1以上6以下のアルキル基又はフェニル基であり、より好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基、更に好ましくはメチル基である。
中でも、成分(B1)は、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、及び化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくはシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマー(以下「アクリルシリコーンデンドリマー」ともいう)である。
アクリルシリコーンデンドリマーとしては、下記式(6)で表される単量体由来の構成単位を含むポリマーが挙げられる。
〔式(6)中、R41及びX1は前記と同じである。Yは(メタ)アクリロイル基である。〕
アクリルシリコーンデンドリマーは、前記式(6)で表される単量体以外の(メタ)アクリル系単量体に由来する構成単位を更に含んでもよい。
アクリルシリコーンデンドリマーとしては、下記式(6)で表される単量体由来の構成単位を含むポリマーが挙げられる。
〔式(6)中、R41及びX1は前記と同じである。Yは(メタ)アクリロイル基である。〕
アクリルシリコーンデンドリマーは、前記式(6)で表される単量体以外の(メタ)アクリル系単量体に由来する構成単位を更に含んでもよい。
成分(B1)の市販品としては、ダウ・ケミカル日本株式会社製の「FA 4001 CM Silicone Acrylate」((アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーのシクロペンタシロキサン溶液)、「FA 4002 ID Silicone Acrylate」((アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーのイソドデカン溶液)、「DOWSIL FA 4003 DM Silicone Acrylate」((アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーのジメチコン(2cs)溶液)等が挙げられる。
〔成分(B2):シリコーンワックス〕
成分(B2)は、成分(A)以外のシリコーンワックスであり、化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくはアルキル変性シリコーンワックスである。
成分(B2)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成分(B2)は、成分(A)以外のシリコーンワックスであり、化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくはアルキル変性シリコーンワックスである。
成分(B2)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アルキル変性シリコーンワックスとしては、化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、ジメチルポリシロキサンが炭素数9以上80以下のアルキル基で変性されてなるワックスが好ましい。
前記アルキル基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよい。前記アルキル基の炭素数は、好ましくは16以上、より好ましくは20以上、更に好ましくは24以上であり、そして、好ましくは70以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは50以下である。より具体的には、好ましくは16以上70以下、より好ましくは20以上60以下、更に好ましくは24以上50以下である。
前記アルキル基の導入位置は任意であり、導入の形態は、片末端型、両末端型、側鎖型等のいずれでもよい。また、アルキル基の導入個数も任意であり、分子内に1個でも2個以上でもよい。アルキル基の導入個数が2個以上の場合、2個以上のアルキル基は、同一であっても異なっていてもよい。なお、異種のアルキル基で変性されたシリコーンワックスの混合物を用いてもよい。
前記アルキル基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよい。前記アルキル基の炭素数は、好ましくは16以上、より好ましくは20以上、更に好ましくは24以上であり、そして、好ましくは70以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは50以下である。より具体的には、好ましくは16以上70以下、より好ましくは20以上60以下、更に好ましくは24以上50以下である。
前記アルキル基の導入位置は任意であり、導入の形態は、片末端型、両末端型、側鎖型等のいずれでもよい。また、アルキル基の導入個数も任意であり、分子内に1個でも2個以上でもよい。アルキル基の導入個数が2個以上の場合、2個以上のアルキル基は、同一であっても異なっていてもよい。なお、異種のアルキル基で変性されたシリコーンワックスの混合物を用いてもよい。
成分(B2)の融点は、化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは50℃以上、より好ましくは55℃以上、更に好ましくは60℃以上であり、そして、好ましくは120℃以下、より好ましくは90℃以下、更に好ましくは80℃以下である。より具体的には、成分(B2)の融点は、好ましくは50℃以上120℃以下、より好ましくは55℃以上90℃以下、更に好ましくは60℃以上80℃以下である。
成分(B2)の融点は、JIS K 0064に準拠して測定される。
成分(B2)の融点は、JIS K 0064に準拠して測定される。
アルキル変性シリコーンワックスとしては、油溶性アルキル変性シリコーンワックスが好ましい。
油溶性アルキル変性シリコーンワックスとしては、例えば、アルキルメチコンワックス、アルキルジメチコンワックス、シルセスキオキサンレジンワックス等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、なめらかさ、べたつきのなさ等の観点から、好ましくはアルキルメチコンワックス及びシルセスキオキサンレジンワックスからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
油溶性アルキル変性シリコーンワックスとしては、例えば、アルキルメチコンワックス、アルキルジメチコンワックス、シルセスキオキサンレジンワックス等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、なめらかさ、べたつきのなさ等の観点から、好ましくはアルキルメチコンワックス及びシルセスキオキサンレジンワックスからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
成分(B2)の市販品としては、例えば、ダウ・ケミカル日本株式会社製の「AMS-C30 Cosmetic Wax」(アルキル(C30-45)メチコン、融点73~77℃)、「SW-8005 C30 Resin Wax」(アルキル(C30-45)ジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン、融点63~71℃);モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製の「SF-1642」(アルキル(C30-45)ジメチコン、融点60~70℃);旭化成ワッカーシリコーン株式会社製の「BELSIL CM 7026 VP」(アルキル(C26-28)メチコン、融点70℃)等が挙げられる。
本発明の日焼け止め化粧料中の成分(B)の含有量は、化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上、より更に好ましくは1質量%以上であり、そして、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点からから、好ましくは10質量%以下、より好ましくは6質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(B)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上10質量%以下、より好ましくは0.3質量%以上10質量%以下、更に好ましくは0.7質量%以上6質量%以下、更に好ましくは1質量%以上3質量%以下である。
本発明の日焼け止め化粧料中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]は、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上であり、そして、化粧塗膜の耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは5以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは2.5以下、更に好ましくは2以下、より更に好ましくは1.7以下、より更に好ましくは1.3以下、より更に好ましくは0.7以下である。より具体的には、好ましくは0.1以上5以下、より好ましくは0.1以上3以下、より好ましくは0.2以上2.5以下、更に好ましくは0.3以上2以下、より更に好ましくは0.3以上1.7以下、より更に好ましくは0.3以上1.3以下、より更に好ましくは0.3以上0.7以下である。
本発明の日焼け止め化粧料中の成分(A)及び成分(B)の合計含有量は、乳化安定性の観点、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは1.7質量%以上、より更に好ましくは2質量%以上であり、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは7質量%以下、より更に好ましくは4質量%以下、より更に好ましくは3質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(A)及び成分(B)の合計含有量は、好ましくは0.6質量%以上20質量%以下、より好ましくは1質量%以上15質量%以下、更に好ましくは1.7質量%以上10質量%以下、より更に好ましくは2質量%以上7質量%以下、より更に好ましくは2質量%以下4質量%以下、より更に好ましくは2質量%以下3質量%以下である。
<成分(C):紫外線防御剤>
本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線を散乱又は吸収させ、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、成分(C)として紫外線防御剤を含有する。
成分(C)は、紫外線を散乱又は吸収させ、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは紫外線散乱剤(以下、「成分(C1)」ともいう)及び紫外線吸収剤(以下、「成分(C2)」ともいう)からなる群から選ばれる少なくとも1種である。
本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線を散乱又は吸収させ、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、成分(C)として紫外線防御剤を含有する。
成分(C)は、紫外線を散乱又は吸収させ、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは紫外線散乱剤(以下、「成分(C1)」ともいう)及び紫外線吸収剤(以下、「成分(C2)」ともいう)からなる群から選ばれる少なくとも1種である。
〔成分(C1):紫外線散乱剤〕
成分(C1)は、紫外線を散乱させ、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは無機粒子であり、より好ましくは微粒子金属酸化物である。成分(C1)は、1種を単独で又は2種以上を組みわせて用いることができる。
成分(C1)として用いられる微粒子金属酸化物は、紫外線を散乱させ、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン、及び微粒子酸化セリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、より好ましくは微粒子酸化亜鉛及び微粒子酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。また、これらの微粒子金属酸化物は2価以上の金属を含有させることができ、鉄、ジルコニウム、カルシウム、マンガン、マグネシウム、イットリウム等の金属又はその酸化物を、単独又は2種以上を適宜組み合わせて、前記微粒子金属酸化物に含有させることができる。
成分(C1)は、紫外線を散乱させ、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは無機粒子であり、より好ましくは微粒子金属酸化物である。成分(C1)は、1種を単独で又は2種以上を組みわせて用いることができる。
成分(C1)として用いられる微粒子金属酸化物は、紫外線を散乱させ、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン、及び微粒子酸化セリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、より好ましくは微粒子酸化亜鉛及び微粒子酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。また、これらの微粒子金属酸化物は2価以上の金属を含有させることができ、鉄、ジルコニウム、カルシウム、マンガン、マグネシウム、イットリウム等の金属又はその酸化物を、単独又は2種以上を適宜組み合わせて、前記微粒子金属酸化物に含有させることができる。
成分(C1)の平均一次粒子径は、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点、及び乳化安定性を向上させる観点から、好ましくは100nm未満、より好ましくは90nm以下、更に好ましくは70nm以下、より更に好ましくは50nm以下であり、そして、好ましくは1nm以上、より好ましくは3nm以上、更に好ましくは5nm以上である。より具体的には、成分(C1)の平均一次粒子径は、前記と同様の観点から、好ましくは1nm以上90nm以下、より好ましくは1nm以上70nm以下、更に好ましくは1nm以上50nm以下、より更に好ましくは3nm以上50nm以下、より更に好ましくは5nm以上50nm以下である。
成分(C1)の形状は、例えば、球状、薄片状、棒状、紡錘状、針状、不定形状が挙げられるが、平均一次粒子径が前記範囲にあれば任意の形状のものを使用することができる。
本発明における成分(C1)の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)による観察画像から求めることができる。具体的にはTEMにより観察倍率50,000倍の条件にて観察し、観察画像中の300個の一次粒子の最大短径を測定し、その数平均値を算出することにより求められる。ここで、最大短径とは、成分(C1)が薄片状以外の形状を有する場合には、長径と直交する短径のうち、最大長を有する短径を意味する。また、成分(C1)が薄片状の形状を有する場合には、上記と同様の条件で観察される観察画像中の300個の一次粒子の厚さを測定し、その数平均値を算出することにより求められる。具体的には実施例に記載の方法により測定される。
本発明における成分(C1)の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)による観察画像から求めることができる。具体的にはTEMにより観察倍率50,000倍の条件にて観察し、観察画像中の300個の一次粒子の最大短径を測定し、その数平均値を算出することにより求められる。ここで、最大短径とは、成分(C1)が薄片状以外の形状を有する場合には、長径と直交する短径のうち、最大長を有する短径を意味する。また、成分(C1)が薄片状の形状を有する場合には、上記と同様の条件で観察される観察画像中の300個の一次粒子の厚さを測定し、その数平均値を算出することにより求められる。具体的には実施例に記載の方法により測定される。
成分(C1)として用いられる微粒子金属酸化物は、日焼け止め化粧料中での成分(C1)の分散性を高める観点、乳化安定性の観点、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは疎水化処理された微粒子金属酸化物である。本発明において「疎水化処理された微粒子金属酸化物」とは、その表面が疎水化処理されてなる微粒子金属酸化物をいう。
成分(C1)の疎水化処理としては、シリコーン処理;アルキルアルコキシシラン処理;脂肪酸処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素含有化合物処理;N-アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理;レシチン処理;金属石鹸処理;アルキルリン酸エステル処理;N-アシルアミノ酸金属塩(ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム)と塩化亜鉛とアルコキシチタニウムアルキレート(トリイソステアリン酸イソプロピルチタン)とによるASI処理などが挙げられる。
これらの表面処理は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせてもよい。
これらの中でも、日焼け止め化粧料中での成分(C1)の分散性を高める観点、乳化安定性の観点、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくはシリコーン処理、アルキルアルコキシシラン処理、及び脂肪酸処理からなる群から選ばれる少なくとも1種である。
成分(C1)の疎水化処理としては、シリコーン処理;アルキルアルコキシシラン処理;脂肪酸処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素含有化合物処理;N-アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理;レシチン処理;金属石鹸処理;アルキルリン酸エステル処理;N-アシルアミノ酸金属塩(ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム)と塩化亜鉛とアルコキシチタニウムアルキレート(トリイソステアリン酸イソプロピルチタン)とによるASI処理などが挙げられる。
これらの表面処理は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせてもよい。
これらの中でも、日焼け止め化粧料中での成分(C1)の分散性を高める観点、乳化安定性の観点、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくはシリコーン処理、アルキルアルコキシシラン処理、及び脂肪酸処理からなる群から選ばれる少なくとも1種である。
シリコーン処理に用いられる表面処理剤としては、例えば、メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、ジメチルシロキサン/メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン/メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン/メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン/メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン/メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン/メチルステアロキシシロキサン共重合体、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)共重合体等の各種シリコーン油が挙げられる。シリコーン処理に用いられる表面処理剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせてもよい。これらの中でも、日焼け止め化粧料中での成分(C1)の分散性を高める観点、乳化安定性の観点、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくはメチルハイドロジェンポリシロキサン及びジメチルポリシロキサンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
アルキルアルコキシシラン処理に用いる表面処理剤は、日焼け止め化粧料中での成分(C1)の分散性を高める観点、乳化安定性の観点、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは炭素数6以上20以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するものであり、より好ましくはオクチルトリエトキシシラン及びオクチルトリメトキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
脂肪酸処理に用いる表面処理剤としては、炭素数12以上22以下の直鎖又は分岐鎖の高級脂肪酸等が挙げられる。これらの中でも、日焼け止め化粧料中での成分(C1)の分散性を高め、紫外線防御効果、乳化安定性、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、好ましくは炭素数14以上22以下の直鎖又は分岐鎖の高級脂肪酸であり、より好ましくは炭素数16以上20以下の直鎖又は分岐鎖の高級脂肪酸であり、更に好ましくはステアリン酸及びイソステアリン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である。
成分(C1)における疎水化処理の処理量は、日焼け止め化粧料中での成分(C1)の分散性を高める観点、乳化安定性の観点、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、成分(C1)中、好ましくは0.1質量%以上であり、そして、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下である。
なお、本発明において、成分(C1)が疎水化処理されてなるものである場合、成分(C1)の質量及び平均一次粒子径は、表面処理剤を含めた質量及び平均一次粒子径を意味する。
なお、本発明において、成分(C1)が疎水化処理されてなるものである場合、成分(C1)の質量及び平均一次粒子径は、表面処理剤を含めた質量及び平均一次粒子径を意味する。
成分(C1)は、皮膚に塗布した際の透明性を向上させ、塗布後の白浮きを抑制させる観点からは、疎水化処理された微粒子酸化亜鉛を含むことが好ましい。成分(C1)が疎水化処理された微粒子酸化亜鉛を含む場合、前記と同様の観点からは、成分(C1)中の疎水化処理された微粒子酸化亜鉛の含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは55質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、より更に好ましくは65質量%以上である。
成分(C1)は、紫外線防御効果の観点からは、疎水化処理された微粒子酸化チタンを含むことが好ましい。成分(C1)が疎水化処理された微粒子酸化チタンを含む場合、成分(C1)中の疎水化処理された微粒子酸化チタンの含有量は、前記と同様の観点からは、好ましくは50質量%以上、より好ましくは55質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、より更に好ましくは65質量%以上である。
成分(C1)は、紫外線防御効果の観点からは、疎水化処理された微粒子酸化チタンを含むことが好ましい。成分(C1)が疎水化処理された微粒子酸化チタンを含む場合、成分(C1)中の疎水化処理された微粒子酸化チタンの含有量は、前記と同様の観点からは、好ましくは50質量%以上、より好ましくは55質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、より更に好ましくは65質量%以上である。
成分(C1)は、成分(C1’)として疎水化処理前の微粒子金属酸化物を、前述の表面処理剤を用いて公知の方法により調製することができる。例えば、前記シリコーン油を用いた表面処理としては、特許第3187440号に記載されるように、微粒子酸化亜鉛等の微粒子金属酸化物をオルガノポリシロキサン類及びシリコーン樹脂よりなるシリコーン化合物(但し、シラン化合物を除く)の少なくとも1種を用いて非気相状態で被覆した後、酸素含有雰囲気中で600~950℃の温度で焼成することにより、酸化ケイ素で微粒子金属酸化物の表面を被覆して調製することができる。また、前記アルキルアルコキシシランを用いた表面処理としては、特開2007-326902号公報に記載されるように、微粒子金属酸化物を特定のポリシロキサン化合物を用いて被覆処理した後に、アルキルアルコキシシランを水中にて表面処理する方法により調製することができる。
なお、前述の疎水化処理に用いる成分(C1’)(疎水化処理前の微粒子金属酸化物)の平均一次粒子径の好ましい態様及び測定方法は、成分(C1)の好ましい態様及び測定方法と同じである。
なお、前述の疎水化処理に用いる成分(C1’)(疎水化処理前の微粒子金属酸化物)の平均一次粒子径の好ましい態様及び測定方法は、成分(C1)の好ましい態様及び測定方法と同じである。
疎水化処理された微粒子酸化亜鉛の市販品としては、FINEXシリーズ(堺化学工業株式会社製)、MZシリーズ、MZYシリーズ(以上、テイカ株式会社製)等が挙げられる。
疎水化処理された微粒子酸化チタンの市販品としては、STRシリーズ(堺化学工業株式会社製)、TTO-55シリーズ、TTO-51シリーズ(以上、石原産業株式会社製)、MTシリーズ、MTYシリーズ(以上、テイカ株式会社製)等が挙げられる。
疎水化処理された微粒子酸化チタンの市販品としては、STRシリーズ(堺化学工業株式会社製)、TTO-55シリーズ、TTO-51シリーズ(以上、石原産業株式会社製)、MTシリーズ、MTYシリーズ(以上、テイカ株式会社製)等が挙げられる。
〔成分(C2):紫外線吸収剤〕
成分(C2)は、好ましくは液体状の有機紫外線吸収剤、及び固体状の有機紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機紫外線吸収剤である。
本明細書において、「液体状」とは、1気圧下、25℃の環境下において、流動性を有している状態をいい、すなわち、融点以上の温度条件の下にある状態(融点を有さない非晶性物質においては溶融点以上の温度条件の下にある状態)をいう。また、「固体状」とは、1気圧下、25℃の環境下において、流動性を有してない状態をいい、すなわち、融点未満の温度条件の下にある状態(融点を有さない非晶性物質においては溶融点未満の温度条件の下にある状態)をいう。
成分(C2)は、好ましくは液体状の有機紫外線吸収剤、及び固体状の有機紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機紫外線吸収剤である。
本明細書において、「液体状」とは、1気圧下、25℃の環境下において、流動性を有している状態をいい、すなわち、融点以上の温度条件の下にある状態(融点を有さない非晶性物質においては溶融点以上の温度条件の下にある状態)をいう。また、「固体状」とは、1気圧下、25℃の環境下において、流動性を有してない状態をいい、すなわち、融点未満の温度条件の下にある状態(融点を有さない非晶性物質においては溶融点未満の温度条件の下にある状態)をいう。
液体状の有機紫外線吸収剤としては、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2-エトキシエチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチルのケイ皮酸系紫外線吸収剤;パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル等のパラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸2-エチルヘキシル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクトクリレン;ジメチコジエチルベンザルマロネート等が挙げられる。
固体状の有機紫外線吸収剤としては、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸へキシルエステル、2,4-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等が挙げられる。
固体状の有機紫外線吸収剤としては、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸へキシルエステル、2,4-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等が挙げられる。
成分(C2)の市販品としては、例えば、「UVINUL MC80」(パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル)、「UVINUL A PLUS」(2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸へキシルエステル)、「TINOSORB S」(2,4-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン)、「UVINUL T-150」(2,4,6-トリス[4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン)(以上、BASF社製);「ソフトシェードDH」(ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル)(味の素株式会社製);「PARSOL 1789」(4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン)、PARSOL SLX(ポリシリコーン-15(ジメチコジエチルベンザルマロネート))(以上、DSM社製)が挙げられる。
本発明の日焼け止め化粧料中の成分(C)の含有量は、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは7質量%以上であり、そして、乳化安定性の観点、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは35質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(C1)の含有量は、好ましくは3質量%以上45質量%以下、より好ましくは5質量%以上45質量%以下、より好ましくは5質量%以上40質量%以下、更に好ましくは5質量%以上35質量%以下、より更に好ましくは7質量%以上35質量%以下である。
本発明の日焼け止め化粧料が、成分(C)として成分(C1)を含有する場合、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(C1)の含有量は、紫外線防御効果を高めて、耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは25質量%以上であり、そして、日焼け止め化粧料中での成分(C1)の分散性を高める観点、乳化安定性の観点、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは35質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(C1)の含有量は、好ましくは5質量%以上45質量%以下、より好ましくは10質量%以上40質量%以下、更に好ましくは20質量%以上35質量%以下、より更に好ましくは25質量%以上35質量%以下である。
本発明の日焼け止め化粧料が、成分(C)として成分(C2)を含有する場合、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(C2)の含有量は、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは7質量%以上であり、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(C2)の含有量は、好ましくは3質量%以上30質量%以下、より好ましくは5質量%以上20質量%以下、更に好ましくは7質量%以上15質量%以下である。
本発明の日焼け止め化粧料が、成分(C)として成分(C2)を含有する場合、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(C2)の含有量は、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは7質量%以上であり、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(C2)の含有量は、好ましくは3質量%以上30質量%以下、より好ましくは5質量%以上20質量%以下、更に好ましくは7質量%以上15質量%以下である。
また、肌への負担軽減の観点からは、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(C2)の含有量は、好ましくは3質量%未満、より好ましくは2質量%未満、更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0質量%、すなわち紫外線吸収剤は含有しないことである。
本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線吸収剤の含有量が前記の範囲であっても、化粧塗膜の加熱後及び摩擦後においても優れた紫外線防御効果を有し、かつ、皮膚への塗布時の伸びが良好で、皮膚への塗布後の白浮きを抑制するという優れた効果を発現することができる。当該観点から、本発明の日焼け止め化粧料は、肌に優しい化粧料として近年注目されている、有機紫外線吸収剤が配合されていないノンケミカルタイプの日焼け止め化粧料に適用することができる。
本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線吸収剤の含有量が前記の範囲であっても、化粧塗膜の加熱後及び摩擦後においても優れた紫外線防御効果を有し、かつ、皮膚への塗布時の伸びが良好で、皮膚への塗布後の白浮きを抑制するという優れた効果を発現することができる。当該観点から、本発明の日焼け止め化粧料は、肌に優しい化粧料として近年注目されている、有機紫外線吸収剤が配合されていないノンケミカルタイプの日焼け止め化粧料に適用することができる。
<成分(D):水>
本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性の観点、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、成分(D)として水を含有する。
本発明の日焼け止め化粧料中の成分(D)の含有量は、乳化安定性の観点、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.7質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、そして、前記と同様の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(D)の含有量は、好ましくは0.5質量%以上10質量%以下、より好ましくは0.7質量%以上5質量%以下、更に好ましくは1質量%以上3質量%以下である。
本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性の観点、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、成分(D)として水を含有する。
本発明の日焼け止め化粧料中の成分(D)の含有量は、乳化安定性の観点、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.7質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、そして、前記と同様の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(D)の含有量は、好ましくは0.5質量%以上10質量%以下、より好ましくは0.7質量%以上5質量%以下、更に好ましくは1質量%以上3質量%以下である。
<成分(E):油剤>
本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性を良好なものとする観点から、好ましくは(E):油剤を更に含有する。
成分(E)は、揮発性でも不揮発性でもよい。また、成分(E)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、本明細書において、「揮発性」とは、以下の方法により測定される、25℃、6時間での蒸発量が20%以上であることを意味し、「不揮発性」とは、以下の方法により測定される、25℃、6時間での蒸発量が20%未満であることを意味する。
測定方法:直径120mmのガラス製シャーレの中に、直径90mmの濾紙を入れ、濾紙にサンプルを1gのせて、65%RHの室内(25℃)に6時間保存する。保存前後のサンプルの質量を測定し、下記式により蒸発量を算出する。
蒸発量(%)=(保存前サンプル質量-保存後サンプル質量)/保存前サンプル質量×100
本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性を良好なものとする観点から、好ましくは(E):油剤を更に含有する。
成分(E)は、揮発性でも不揮発性でもよい。また、成分(E)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、本明細書において、「揮発性」とは、以下の方法により測定される、25℃、6時間での蒸発量が20%以上であることを意味し、「不揮発性」とは、以下の方法により測定される、25℃、6時間での蒸発量が20%未満であることを意味する。
測定方法:直径120mmのガラス製シャーレの中に、直径90mmの濾紙を入れ、濾紙にサンプルを1gのせて、65%RHの室内(25℃)に6時間保存する。保存前後のサンプルの質量を測定し、下記式により蒸発量を算出する。
蒸発量(%)=(保存前サンプル質量-保存後サンプル質量)/保存前サンプル質量×100
成分(E)としては、好ましくは揮発性又は不揮発性の液体状又は固体状の油剤であり、より好ましくは揮発性又は不揮発性の液体状の油剤であり、日焼け止め化粧料の用途において用いられる、シリコーン油、エステル油、炭化水素油、高級アルコール、高級脂肪酸等が挙げられる。
これらの中でも、本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性を良好なものとする観点から、(E):油剤として、好ましくはシリコーン油を更に含有する。
シリコーン油は、直鎖状オルガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、成分(A)及び成分(B)以外の変性シリコーン等の液体状、半固体状、又は固体状のシリコーン油が挙げられる。
直鎖状オルガノポリシロキサンとしては、ジメチルポリシロキサンが挙げられる。直鎖状オルガノポリシロキサンの具体例としては、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、1,1,1,3,5,5,5-ヘプタメチル-3-[(トリメチルシリル)オキシ]-トリシロキサン等が挙げられる。
環状オルガノポリシロキサンとしては、炭素数が1以上5以下のアルキル基を置換基として有する4~6員環の環状シロキサンが挙げられる。環状オルガノポリシロキサンの具体例としては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
変性シリコーンとしては、アミノ変性シリコーン(アミノ基を有するジメチルポリシロキサン)、アミノ誘導体シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
シリコーン油は、乳化安定性を良好なものとする観点、及び塗布時の使用感を良好にする観点から、好ましくは直鎖状オルガノポリシロキサンであり、より好ましくはジメチルポリシロキサンである。
これらの中でも、本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性を良好なものとする観点から、(E):油剤として、好ましくはシリコーン油を更に含有する。
シリコーン油は、直鎖状オルガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、成分(A)及び成分(B)以外の変性シリコーン等の液体状、半固体状、又は固体状のシリコーン油が挙げられる。
直鎖状オルガノポリシロキサンとしては、ジメチルポリシロキサンが挙げられる。直鎖状オルガノポリシロキサンの具体例としては、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、1,1,1,3,5,5,5-ヘプタメチル-3-[(トリメチルシリル)オキシ]-トリシロキサン等が挙げられる。
環状オルガノポリシロキサンとしては、炭素数が1以上5以下のアルキル基を置換基として有する4~6員環の環状シロキサンが挙げられる。環状オルガノポリシロキサンの具体例としては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
変性シリコーンとしては、アミノ変性シリコーン(アミノ基を有するジメチルポリシロキサン)、アミノ誘導体シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
シリコーン油は、乳化安定性を良好なものとする観点、及び塗布時の使用感を良好にする観点から、好ましくは直鎖状オルガノポリシロキサンであり、より好ましくはジメチルポリシロキサンである。
本発明の日焼け止め化粧料は、本発明の効果を阻害しない範囲で、ポリエーテル変性シリコーンを含有してもよい。
ポリエーテル変性シリコーンとしては、PEG-3ジメチコン、PEG-9ジメチコン、PEG-9PEG-9ジメチコン、PEG-9メチルエーテルジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-11メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン、PEG-32メチルエーテルジメチコン、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等が挙げられる。
なお、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点からは、本発明の日焼け止め化粧料中のポリエーテル変性シリコーンの含有量は、好ましくは2質量%未満、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.7質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.3質量%以下、より更に好ましくは0.1質量%で以下である。
ポリエーテル変性シリコーンとしては、PEG-3ジメチコン、PEG-9ジメチコン、PEG-9PEG-9ジメチコン、PEG-9メチルエーテルジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-11メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン、PEG-32メチルエーテルジメチコン、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等が挙げられる。
なお、乳化安定性の観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点からは、本発明の日焼け止め化粧料中のポリエーテル変性シリコーンの含有量は、好ましくは2質量%未満、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.7質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.3質量%以下、より更に好ましくは0.1質量%で以下である。
シリコーン油の25℃における動粘度は、乳化安定性を良好なものとする観点、及び塗布時の使用感を良好にする観点から、好ましくは0.5mm2/s以上、より好ましくは1mm2/s以上、更に好ましくは1.5mm2/s以上であり、そして、前記と同様の観点から、好ましくは6,000mm2/s以下、より更に好ましくは1,000mm2/s以下、より更に好ましくは700mm2/s以下、より更に好ましくは300mm2/s以下、より更に好ましくは100mm2/s以下、より更に好ましくは50mm2/s以下、より更に好ましくは30mm2/s以下、より更に好ましくは10mm2/s以下である。より具体的には、シリコーン油の25℃における動粘度は、好ましくは0.5mm2/s以上6,000mm2/s以下、より好ましくは0.5mm2/s以上1,000mm2/s以下、更に好ましくは0.5mm2/s以上700mm2/s以下、より更に好ましくは0.5mm2/s以上300mm2/s以下、より更に好ましくは0.5mm2/s以上100mm2/s以下、より更に好ましく0.5mm2/s以上50mm2/s以下、より更に好ましくは0.5mm2/s以上30mm2/s以下、より更に好ましくは0.5mm2/s以上10mm2/s以下、より更に好ましくは1mm2/s以上10mm2/s以下、より更に好ましく1.5mm2/s以上10mm2/s以下である。
シリコーン油の25℃における動粘度は、ASTM D 445-46T又はJIS Z 8803に準じて、ウベローデ粘度計により測定することができる。
シリコーン油の25℃における動粘度は、ASTM D 445-46T又はJIS Z 8803に準じて、ウベローデ粘度計により測定することができる。
シリコーン油の市販品としては、信越化学工業株式会社製の「KF-96L-2cs」(ジメチルポリシロキサン)、「KF-96A-6cs」(ジメチルポリシロキサン)、「KF-96A-10cs」(ジメチルポリシロキサン)、「KF-96A-20cs」(ジメチルポリシロキサン)、「KF-96A-100cs」(ジメチルポリシロキサン)等が挙げられる。
本発明の日焼け止め化粧料中の成分(E)の含有量は、乳化安定性の観点、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは50質量%以上であり、そして、前記と同様の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは65質量%以下、より更に好ましくは60質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(E)の含有量は、好ましくは40質量%以上80質量%以下、より好ましくは40質量%以上70質量%以下、更に好ましくは45質量%以上65質量%以下、更に好ましくは50質量%以上60質量%以下である。
本発明の日焼け止め化粧料が(E):油剤としてシリコーン油を更に含有する場合、本発明の日焼け止め化粧料中のシリコーン油の含有量は、乳化安定性の観点、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは50質量%以上であり、そして、前記と同様の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは65質量%以下、より更に好ましくは60質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(E)の含有量は、好ましくは40質量%以上80質量%以下、より好ましくは40質量%以上70質量%以下、更に好ましくは45質量%以上65質量%以下、より更に好ましくは50質量%以上60質量%以下である。
本発明の日焼け止め化粧料が(E):油剤としてシリコーン油を更に含有する場合、本発明の日焼け止め化粧料中のシリコーン油の含有量は、乳化安定性の観点、及び塗布時の伸びの良さを向上させる観点、並びに塗布後の白浮きを抑制させる観点から、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは50質量%以上であり、そして、前記と同様の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは65質量%以下、より更に好ましくは60質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(E)の含有量は、好ましくは40質量%以上80質量%以下、より好ましくは40質量%以上70質量%以下、更に好ましくは45質量%以上65質量%以下、より更に好ましくは50質量%以上60質量%以下である。
<成分(F):水溶性有機溶媒>
本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性を向上させる観点から、好ましくは(F):水溶性有機溶媒を更に含有する。
本発明において、「水溶性有機溶媒」とは、水と任意に混和する有機溶媒である。
成分(F)としては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等の炭素数1以上3以下の飽和1価アルコール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子量650未満)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(平均分子量650未満)、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコールが挙げられる。成分(F)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、成分(F)は、好ましくは多価アルコールであり、より好ましくは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、更に好ましくはジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
本発明の日焼け止め化粧料は、乳化安定性を向上させる観点から、好ましくは(F):水溶性有機溶媒を更に含有する。
本発明において、「水溶性有機溶媒」とは、水と任意に混和する有機溶媒である。
成分(F)としては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等の炭素数1以上3以下の飽和1価アルコール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子量650未満)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(平均分子量650未満)、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコールが挙げられる。成分(F)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、成分(F)は、好ましくは多価アルコールであり、より好ましくは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、更に好ましくはジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
本発明の日焼け止め化粧料中の成分(F)の含有量は、乳化安定性を向上させる観点から、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは7質量%以上であり、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。より具体的には、本発明の日焼け止め化粧料中の成分(F)の含有量は、好ましくは3質量%以上20質量%以下、より好ましくは5質量%以上15質量%以下、更に好ましくは7質量%以上10質量%以下である。
本発明の日焼け止め化粧料は、成分(A)~成分(F)の他、日焼け止め化粧料の用途において用いられる任意成分を、本発明の効果を阻害しない範囲で適宜含有してもよい。当該任意成分としては、成分(A)~成分(F)以外の、界面活性剤、水溶性高分子、中和剤、pH調整剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、着色剤、キレート剤、美白剤、制汗剤、酸化防止剤、香料等が挙げられる。
本発明の日焼け止め化粧料の剤型としては、液状、乳液状、クリーム状、水層と油層との二層を少なくとも含む多層型等の非固体状のものが挙げられる。これらの中でも、乳化安定性の観点、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、使用時に油中水型の乳化状態であることが好ましく、使用時に振盪させて用いる二層分離型であることがより好ましい。
本発明において、「二層分離型日焼け止め化粧料」とは、使用前の静置時は油層と水層との二層に分離した状態にあり、使用時の振盪により油中水型の乳化状態で用いられる化粧料である。
本発明において、「二層分離型日焼け止め化粧料」とは、使用前の静置時は油層と水層との二層に分離した状態にあり、使用時の振盪により油中水型の乳化状態で用いられる化粧料である。
本発明の日焼け止め化粧料は、皮膚(好ましくは頭皮を除く皮膚、より好ましくは顔、身体、手足等)に塗布し、皮膚上に化粧塗膜を形成することにより、日焼け止めとして用いることができる。皮膚への塗布方法としては、特に限定されないが、手又は塗布用器具で塗布する方法が好ましい。
なお、本発明の日焼け止め化粧料が二層分離型日焼け止め化粧料である場合には、使用時(すなわち、皮膚への塗布前)に振盪により油中水型の乳化状態とすることが好ましい。
なお、本発明の日焼け止め化粧料が二層分離型日焼け止め化粧料である場合には、使用時(すなわち、皮膚への塗布前)に振盪により油中水型の乳化状態とすることが好ましい。
本発明の日焼け止め化粧料は、常法に従って製造できる。該製造方法としては、例えば、成分(A)~成分(D)、及び必要に応じて前述の任意成分を配合し、ホモジナイザー等により均一に混合する工程を含む方法が挙げられる。中でも、乳化安定性の観点、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を向上させる観点から、成分(A)~成分(C)及び必要に応じて前述の油溶性の任意成分を含む油性成分を混合して得られる調製物と、成分(D)及び必要に応じて前述の水溶性の任意成分を含む水溶性成分を混合して得られる調製物とを混合する工程を含む方法が好ましい。
[紫外線防御効果の向上方法]
本発明の日焼け止め化粧料により形成される化粧塗膜は、加熱されることにより、加熱後のin vitro SPF値が加熱前のin vitro SPF値より高い値とすることができる。当該観点から、本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線防御効果の向上方法に用いることが好ましい。該紫外線防御効果の向上方法としては、前記日焼け止め化粧料を皮膚に塗布して形成される化粧塗膜を加熱する工程を含む方法が好ましい。
本発明の日焼け止め化粧料により形成される化粧塗膜は、加熱されることにより、加熱後のin vitro SPF値が加熱前のin vitro SPF値より高い値とすることができる。当該観点から、本発明の日焼け止め化粧料は、紫外線防御効果の向上方法に用いることが好ましい。該紫外線防御効果の向上方法としては、前記日焼け止め化粧料を皮膚に塗布して形成される化粧塗膜を加熱する工程を含む方法が好ましい。
本発明の方法における前記日焼け止め化粧料の皮膚への塗布量は、紫外線防御効果を向上させる観点から、好ましくは0.3mg/cm2以上、より好ましくは0.7mg/cm2以上、更に好ましくは1mg/cm2以上であり、そして、塗布時の伸びの良さを向上させる観点、塗布後の白浮きを抑制させる観点、及び経済性の観点から、好ましくは3mg/cm2以下、より好ましくは2.5mg/cm2以下、更に好ましくは2mg/cm2以下である。より具体的には、前記日焼け止め化粧料の皮膚への塗布量は、好ましくは0.3mg/cm2以上3mg/cm2以下、より好ましくは0.7mg/cm2以上2.5mg/cm2以下、更に好ましくは1mg/cm2以上2mg/cm2以下である。
皮膚への塗布方法としては、特に限定されないが、手又は塗布用器具で塗布する方法が好ましい。
皮膚への塗布方法としては、特に限定されないが、手又は塗布用器具で塗布する方法が好ましい。
本発明の方法における化粧塗膜の加熱処理温度は、紫外線防御効果の観点から、皮膚表面温度以上であり、かつ、47℃以下であることが好ましい。皮膚表面温度は、周辺環境温度や使用者の状態(発熱の有無、安静状態、運動状態等)によって変動し得るが、通常は30℃以上である。そのため、化粧塗膜の加熱処理温度は、好ましくは30℃以上、より好ましくは33℃以上、更に好ましくは35℃以上、より更に好ましくは37℃以上である。また、本発明における化粧塗膜の加熱処理温度の上限は、前記日焼け止め化粧料の皮膚への塗布した後の化粧塗膜の実使用温度であることが好ましい。例えば、夏季の太陽光照射下での皮膚表面温度は40℃程度、場合によっては41℃以上45℃以下になることもあることから、化粧塗膜の加熱処理温度は、好ましくは45℃以下である。
本発明の方法における化粧塗膜の加熱処理方法としては、化粧塗膜への太陽光照射による皮膚表面温度の上昇によるものが好ましい。
本発明の方法における化粧塗膜の加熱処理時間は、紫外線防御効果を向上させる観点から、好ましくは3分間以上、より好ましくは5分間以上、更に好ましくは10分間以上である。加熱処理時間の上限は、特に限定されないが、好ましくは60分間以下、より好ましくは40分間以下である。
本発明の方法における化粧塗膜の加熱処理方法としては、化粧塗膜への太陽光照射による皮膚表面温度の上昇によるものが好ましい。
本発明の方法における化粧塗膜の加熱処理時間は、紫外線防御効果を向上させる観点から、好ましくは3分間以上、より好ましくは5分間以上、更に好ましくは10分間以上である。加熱処理時間の上限は、特に限定されないが、好ましくは60分間以下、より好ましくは40分間以下である。
本発明の方法によれば、加熱後の化粧塗膜のSPF値が加熱前の化粧塗膜のSPF値より高い値となり、紫外線防御効果を向上させることができる。当該観点から、下記式(I)より算出される加熱処理前後のSPF値の変化率は、好ましくは0.3%以上、より好ましくは1%以上、更に好ましくは2%以上、より更に好ましくは3%以上であり、上限は特に限定されないが、好ましくは100%以下である。
加熱処理前後のSPF値の変化率(%)={〔(加熱後の化粧塗膜のSPF値)/(加熱前の化粧塗膜のSPF値)〕-1}×100 (I)
ここで、SPF値は、SPFアナライザーを用いて吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果より算出されるin vitro SPF値を用いることができる。前記SPF値の変化率(%)は、具体的には実施例の方法により算出することができる。
加熱処理前後のSPF値の変化率(%)={〔(加熱後の化粧塗膜のSPF値)/(加熱前の化粧塗膜のSPF値)〕-1}×100 (I)
ここで、SPF値は、SPFアナライザーを用いて吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果より算出されるin vitro SPF値を用いることができる。前記SPF値の変化率(%)は、具体的には実施例の方法により算出することができる。
上述の実施形態に関し、本発明はさらに以下の実施態様を開示する。
<1> 下記の成分(A)~成分(D)を含有する、日焼け止め化粧料であって、
(A):ポリグリセリン変性シリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):シリコーンワックス
(C):紫外線防御剤
(D):水
成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上5以下である、日焼け止め化粧料。
<2> 成分(A)が、シリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーンである、前記<1>に記載の日焼け止め化粧料。
<3> 成分(B1)が、シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマーである、前記<1>又は<2>に記載の日焼け止め化粧料。
<4> 成分(B2)が、アルキル変性シリコーンワックスである、前記<1>~<3>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<5> 成分(C)が、紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<1>~<4>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<6> 前記紫外線散乱剤の平均一次粒子径が、1nm以上90nm以下である、前記<5>に記載の日焼け止め化粧料。
<7> 成分(A)の含有量が、0.3質量%以上10質量%以下である、前記<1>~<6>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<8> 成分(A)の含有量が、0.3質量%以上2.5質量%以下である、前記<1>~<6>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<9> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上3以下である、前記<1>~<8>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<10> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.3以上1.3以下である、前記<1>~<8>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
(A):ポリグリセリン変性シリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):シリコーンワックス
(C):紫外線防御剤
(D):水
成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上5以下である、日焼け止め化粧料。
<2> 成分(A)が、シリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーンである、前記<1>に記載の日焼け止め化粧料。
<3> 成分(B1)が、シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマーである、前記<1>又は<2>に記載の日焼け止め化粧料。
<4> 成分(B2)が、アルキル変性シリコーンワックスである、前記<1>~<3>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<5> 成分(C)が、紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<1>~<4>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<6> 前記紫外線散乱剤の平均一次粒子径が、1nm以上90nm以下である、前記<5>に記載の日焼け止め化粧料。
<7> 成分(A)の含有量が、0.3質量%以上10質量%以下である、前記<1>~<6>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<8> 成分(A)の含有量が、0.3質量%以上2.5質量%以下である、前記<1>~<6>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<9> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上3以下である、前記<1>~<8>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<10> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.3以上1.3以下である、前記<1>~<8>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<11> 下記の成分(A)~成分(D)を含有する、日焼け止め化粧料であって、
(A):シリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマー
(B2):アルキル変性シリコーンワックス
(C):紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種
(D):水
成分(A)の含有量が、0.3質量%以上10質量%以下であり、
成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上5以下である、日焼け止め化粧料。
<12> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上3以下である、前記<11>に記載の日焼け止め化粧料。
<13> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.3以上1.3以下である、前記<11>に記載の日焼け止め化粧料。
<14> 前記紫外線散乱剤の平均一次粒子径が、1nm以上90nm以下である、前記<11>~<13>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
(A):シリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマー
(B2):アルキル変性シリコーンワックス
(C):紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種
(D):水
成分(A)の含有量が、0.3質量%以上10質量%以下であり、
成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上5以下である、日焼け止め化粧料。
<12> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上3以下である、前記<11>に記載の日焼け止め化粧料。
<13> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.3以上1.3以下である、前記<11>に記載の日焼け止め化粧料。
<14> 前記紫外線散乱剤の平均一次粒子径が、1nm以上90nm以下である、前記<11>~<13>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<15> 下記の成分(A)~成分(D)を含有する、日焼け止め化粧料であって、
(A):シリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマー
(B2):アルキル変性シリコーンワックス
(C):紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種
(D):水
成分(A)の含有量が、0.3質量%以上2.5質量%以下であり、
成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.3以上1.3以下である、日焼け止め化粧料。
<16> 前記紫外線散乱剤の平均一次粒子径が、1nm以上90nm以下である、前記<15>に記載の日焼け止め化粧料。
(A):シリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマー
(B2):アルキル変性シリコーンワックス
(C):紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種
(D):水
成分(A)の含有量が、0.3質量%以上2.5質量%以下であり、
成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.3以上1.3以下である、日焼け止め化粧料。
<16> 前記紫外線散乱剤の平均一次粒子径が、1nm以上90nm以下である、前記<15>に記載の日焼け止め化粧料。
<17> 成分(A)が、下記式(3)で表されるポリグリセリン変性シリコーンである、前記<1>~<16>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
〔式(3)中、R31は、水素原子又は炭素数1以上30以下の炭化水素基であり、R32は、前記式(2-1)又は(2-2)で表される基であり、R33は、前記式(1)で表されるグリセリン単位(C3H6O2)を含むポリグリセリル基である。a、b、及びcは、各オルガノシロキサン単位の繰り返し単位数である。〕
<18> 成分(A)が、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、及び、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<1>~<17>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<19> 成分(B2)の融点が、50℃以上である、前記<1>~<18>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<20> 成分(C)が、疎水化処理された微粒子金属酸化物である、前記<1>~<119>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<21> 前記微粒子金属酸化物が、微粒子酸化亜鉛及び微粒子酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<20>に記載の日焼け止め化粧料。
<22> 前記疎水化処理が、シリコーン処理、アルキルアルコキシシラン処理、及び脂肪酸処理からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<20>又は<21>に記載の日焼け止め化粧料。
<23> 使用時に振盪させて用いる、二層分離型である、前記<1>~<22>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
〔式(3)中、R31は、水素原子又は炭素数1以上30以下の炭化水素基であり、R32は、前記式(2-1)又は(2-2)で表される基であり、R33は、前記式(1)で表されるグリセリン単位(C3H6O2)を含むポリグリセリル基である。a、b、及びcは、各オルガノシロキサン単位の繰り返し単位数である。〕
<18> 成分(A)が、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、及び、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<1>~<17>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<19> 成分(B2)の融点が、50℃以上である、前記<1>~<18>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<20> 成分(C)が、疎水化処理された微粒子金属酸化物である、前記<1>~<119>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<21> 前記微粒子金属酸化物が、微粒子酸化亜鉛及び微粒子酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<20>に記載の日焼け止め化粧料。
<22> 前記疎水化処理が、シリコーン処理、アルキルアルコキシシラン処理、及び脂肪酸処理からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<20>又は<21>に記載の日焼け止め化粧料。
<23> 使用時に振盪させて用いる、二層分離型である、前記<1>~<22>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<24> 下記の成分(A)~成分(D)を含有する、日焼け止め化粧料であって、
(A):ポリグリセリン変性シリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):アルキル変性シリコーンワックス
(C):紫外線防御剤
(D):水
使用時に振盪させて用いる、二層分離型である、日焼け止め化粧料。
<25> 成分(A)が、シリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーンである、前記<24>に記載の日焼け止め化粧料。
<26> 成分(A)が、下記式(3)で表されるポリグリセリン変性シリコーンである、前記<24>又は<25>に記載の日焼け止め化粧料。
〔式(3)中、R31は、水素原子又は炭素数1以上30以下の炭化水素基であり、R32は、前記式(2-1)又は(2-2)で表される基であり、R33は、前記式(1)で表されるグリセリン単位(C3H6O2)を含むポリグリセリル基である。a、b、及びcは、各オルガノシロキサン単位の繰り返し単位数である。〕
<27> 成分(A)が、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、及び、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<24>~<26>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<28> 成分(B1)が、シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマーである、前記<24>~<27>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<29> 成分(B2)が、アルキル変性シリコーンワックスである、前記<24>~<28>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<30> 成分(B2)の融点が、50℃以上である、前記<24>~<29>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<31> 成分(C)が、紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<24>~<30>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<32> 前記紫外線散乱剤の平均一次粒子径が、1nm以上90nm以下である、前記<31>に記載の日焼け止め化粧料。
<33> 成分(C)が、疎水化処理された微粒子金属酸化物である、前記<24>~<32>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<34> 前記微粒子金属酸化物が、微粒子酸化亜鉛及び微粒子酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<33>に記載の日焼け止め化粧料。
<35> 前記疎水化処理が、シリコーン処理、アルキルアルコキシシラン処理、及び脂肪酸処理からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<33>又は<34>に記載の日焼け止め化粧料。
<36> 成分(A)の含有量が、0.3質量%以上10質量%以下である、前記<24>~<35>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<37> 成分(A)の含有量が、0.3質量%以上2.5質量%以下である、前記<24>~<35>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<38> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上5以下である、前記<24>~<37>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<39> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上3以下である、前記<24>~<37>いずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<40> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.3以上1.3以下である、前記<24>~<37>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
(A):ポリグリセリン変性シリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):アルキル変性シリコーンワックス
(C):紫外線防御剤
(D):水
使用時に振盪させて用いる、二層分離型である、日焼け止め化粧料。
<25> 成分(A)が、シリコーン鎖の側鎖又は末端に1価のポリグリセリル基を有するシリコーンである、前記<24>に記載の日焼け止め化粧料。
<26> 成分(A)が、下記式(3)で表されるポリグリセリン変性シリコーンである、前記<24>又は<25>に記載の日焼け止め化粧料。
〔式(3)中、R31は、水素原子又は炭素数1以上30以下の炭化水素基であり、R32は、前記式(2-1)又は(2-2)で表される基であり、R33は、前記式(1)で表されるグリセリン単位(C3H6O2)を含むポリグリセリル基である。a、b、及びcは、各オルガノシロキサン単位の繰り返し単位数である。〕
<27> 成分(A)が、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、及び、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<24>~<26>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<28> 成分(B1)が、シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマーである、前記<24>~<27>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<29> 成分(B2)が、アルキル変性シリコーンワックスである、前記<24>~<28>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<30> 成分(B2)の融点が、50℃以上である、前記<24>~<29>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<31> 成分(C)が、紫外線散乱剤及び紫外線吸収剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<24>~<30>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<32> 前記紫外線散乱剤の平均一次粒子径が、1nm以上90nm以下である、前記<31>に記載の日焼け止め化粧料。
<33> 成分(C)が、疎水化処理された微粒子金属酸化物である、前記<24>~<32>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<34> 前記微粒子金属酸化物が、微粒子酸化亜鉛及び微粒子酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<33>に記載の日焼け止め化粧料。
<35> 前記疎水化処理が、シリコーン処理、アルキルアルコキシシラン処理、及び脂肪酸処理からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記<33>又は<34>に記載の日焼け止め化粧料。
<36> 成分(A)の含有量が、0.3質量%以上10質量%以下である、前記<24>~<35>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<37> 成分(A)の含有量が、0.3質量%以上2.5質量%以下である、前記<24>~<35>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<38> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上5以下である、前記<24>~<37>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<39> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上3以下である、前記<24>~<37>いずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<40> 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.3以上1.3以下である、前記<24>~<37>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<41> 成分(A)及び成分(B)の合計含有量が、2質量%以下4質量%以下である、前記<1>~<40>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<42> 成分(C)の含有量が、5質量%以上45質量%以下である、前記<1>~<41>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<43> 成分(D)の含有量が、0.5質量%以上10質量%以下である、前記<1>~<42>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<44> (E):油剤として、シリコーン油を更に含有する、前記<1>~<43>に記載の日焼け止め化粧料。
<45> 成分(E)の含有量が、40質量%以上80質量%以下である、前記<44>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<46> (F):水溶性有機溶媒を更に含有する、前記<1>~<45>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<47> 成分(F)の含有量が、3質量%以上20質量%以下である、前記<46>に記載の日焼け止め化粧料。
<42> 成分(C)の含有量が、5質量%以上45質量%以下である、前記<1>~<41>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<43> 成分(D)の含有量が、0.5質量%以上10質量%以下である、前記<1>~<42>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<44> (E):油剤として、シリコーン油を更に含有する、前記<1>~<43>に記載の日焼け止め化粧料。
<45> 成分(E)の含有量が、40質量%以上80質量%以下である、前記<44>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<46> (F):水溶性有機溶媒を更に含有する、前記<1>~<45>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
<47> 成分(F)の含有量が、3質量%以上20質量%以下である、前記<46>に記載の日焼け止め化粧料。
<48> 前記<1>~<47>のいずれかに記載の日焼け止め化粧料を皮膚に塗布して形成される化粧塗膜を加熱する工程を含み、加熱後の化粧塗膜のSPF値が加熱前の化粧塗膜のSPF値より高い値となる、紫外線防御効果の向上方法。
<49> 皮膚への塗布量が、0.3mg/cm2以上3mg/cm2以下である、前記<48>に記載の紫外線防御効果の向上方法。
<50> 化粧塗膜の加熱処理温度が、30℃以上45℃以下である、前記<48>又は<49>に記載の紫外線防御効果の向上方法。
<51> 下記式(I)より算出される加熱処理前後のSPF値の変化率が、0.3%以上である、前記<48>~<50>のいずれかに記載の紫外線防御効果の向上方法。
加熱処理前後のSPF値の変化率(%)={〔(加熱後の化粧塗膜のSPF値)/(加熱前の化粧塗膜のSPF値)〕-1}×100 (I)
ここで、SPF値は、SPFアナライザーを用いて吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果より算出されるin vitro SPF値を用いる。
<49> 皮膚への塗布量が、0.3mg/cm2以上3mg/cm2以下である、前記<48>に記載の紫外線防御効果の向上方法。
<50> 化粧塗膜の加熱処理温度が、30℃以上45℃以下である、前記<48>又は<49>に記載の紫外線防御効果の向上方法。
<51> 下記式(I)より算出される加熱処理前後のSPF値の変化率が、0.3%以上である、前記<48>~<50>のいずれかに記載の紫外線防御効果の向上方法。
加熱処理前後のSPF値の変化率(%)={〔(加熱後の化粧塗膜のSPF値)/(加熱前の化粧塗膜のSPF値)〕-1}×100 (I)
ここで、SPF値は、SPFアナライザーを用いて吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果より算出されるin vitro SPF値を用いる。
以下、実施例及び比較例にて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(成分(C1)及び成分(C1’)の平均一次粒子径)
成分(C1)及び成分(C1’)の平均一次粒子径は以下の方法により測定した。
測定試料が板状以外の形状を有する場合には、予め調製した測定試料の分散液を透過型電子顕微鏡(TEM)(商品名「JEM1400Plus」、日本電子(株)製)の試料台に載せて、風乾させた後、TEMにより観察倍率50,000倍の条件で観察した画像中の300個の一次粒子の最大短径を測定し、その数平均値をそれぞれの平均一次粒子径とした。ここで、最大短径とは、長径と直交する短径のうち、最大長を有する短径を意味する。
測定試料が板状の形状を有する場合には、上記と同様の方法及び観察倍率の条件で観察した画像中の300個の一次粒子の厚さを測定し、その数平均値をそれぞれの平均一次粒子径とした。
なお、測定試料の分散液は、測定試料5gに溶媒としてエタノール95gを加えて超音波分散して調製した。
成分(C1)及び成分(C1’)の平均一次粒子径は以下の方法により測定した。
測定試料が板状以外の形状を有する場合には、予め調製した測定試料の分散液を透過型電子顕微鏡(TEM)(商品名「JEM1400Plus」、日本電子(株)製)の試料台に載せて、風乾させた後、TEMにより観察倍率50,000倍の条件で観察した画像中の300個の一次粒子の最大短径を測定し、その数平均値をそれぞれの平均一次粒子径とした。ここで、最大短径とは、長径と直交する短径のうち、最大長を有する短径を意味する。
測定試料が板状の形状を有する場合には、上記と同様の方法及び観察倍率の条件で観察した画像中の300個の一次粒子の厚さを測定し、その数平均値をそれぞれの平均一次粒子径とした。
なお、測定試料の分散液は、測定試料5gに溶媒としてエタノール95gを加えて超音波分散して調製した。
調製例1(トリエトキシカプリリルシラン処理微粒子酸化亜鉛の調製)
微粒子酸化亜鉛(略球状、平均一次粒子径35nm)97質量部とオクチルトリエトキシシラン(トリエトキシカプリリルシラン)3質量部とトルエンからなるスラリーを作成し、ビーズミル(シンマルエンタープライゼス社製ダイノミル)を用いて粉砕及び解砕を行った。次いで、トルエンを減圧下に加熱留去した後、送風気流型乾燥機を用いて150℃にて4時間加熱処理し、トリエトキシカプリリルシラン処理微粒子酸化亜鉛を得た。
微粒子酸化亜鉛(略球状、平均一次粒子径35nm)97質量部とオクチルトリエトキシシラン(トリエトキシカプリリルシラン)3質量部とトルエンからなるスラリーを作成し、ビーズミル(シンマルエンタープライゼス社製ダイノミル)を用いて粉砕及び解砕を行った。次いで、トルエンを減圧下に加熱留去した後、送風気流型乾燥機を用いて150℃にて4時間加熱処理し、トリエトキシカプリリルシラン処理微粒子酸化亜鉛を得た。
実施例1~13、比較例1~3
表1に示した含有量(有効分)となるように配合し、以下の方法により各日焼け止め化粧料を得た。
表1に示す成分1~13を撹拌混合し、油性成分の調製物を得た。
別途、表1に示す成分14,15を撹拌混合し、水溶性成分の調製物を得た。
得られた油性成分の調製物と水溶性成分の調製物とを、ホモジナイザーを用いて十分に撹拌混合し、日焼け止め化粧料を得た。
表1に示した含有量(有効分)となるように配合し、以下の方法により各日焼け止め化粧料を得た。
表1に示す成分1~13を撹拌混合し、油性成分の調製物を得た。
別途、表1に示す成分14,15を撹拌混合し、水溶性成分の調製物を得た。
得られた油性成分の調製物と水溶性成分の調製物とを、ホモジナイザーを用いて十分に撹拌混合し、日焼け止め化粧料を得た。
得られた日焼け止め化粧料を用いて、下記に示す(1)化粧塗膜の加熱による紫外線防御効果の変化及び(2)化粧塗膜の摩擦による紫外線防御効果の変化を確認して化粧塗膜の耐熱性及び耐摩擦性を評価し、(3)使用感(塗布時の伸びの良さ、塗布後の白浮きの無さ)を評価した。
なお、実施例1~13及び比較例1~3の化粧料は、二層分離型の日焼け止め化粧料であるため、使用直前に振蕩してから各種測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
なお、実施例1~13及び比較例1~3の化粧料は、二層分離型の日焼け止め化粧料であるため、使用直前に振蕩してから各種測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
(1)化粧塗膜の加熱による紫外線防御効果の変化
表1に示した日焼け止め化粧料をPMMAプレート(HelioScreen社製「HD6」)上に1.3mg/cm2の塗布量にて均一に塗布し、15分間自然乾燥させて、化粧塗膜を形成した測定用試料を得た後、SPFアナライザー「UV-2000S」(Labsphere社製)を用いて、吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果よりin vitro SPF値を算出した。そして、各試料の9箇所のin vitro SPF値の平均を加熱処理前の化粧塗膜のSPF値とした。
次いで、温度45℃の環境下で測定用試料を30分間静置して加熱処理した後、前記SPFアナライザーを用いて、吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果よりin vitro SPF値を算出した。そして、各試料の9箇所のin vitro SPF値の平均を加熱処理後の化粧塗膜のSPF値とした。次いで、下記式(I)より加熱処理前後のSPF値の変化率を算出し、耐熱性を評価した。SPF値の変化率が高いほど、耐熱性が高く、化粧塗膜の加熱により紫外線防御効果の向上が高いといえる。
加熱処理前後のSPF値の変化率(%)={〔(加熱処理後の化粧塗膜のSPF値)/(加熱処理前の化粧塗膜のSPF値)〕-1}×100 (I)
表1に示した日焼け止め化粧料をPMMAプレート(HelioScreen社製「HD6」)上に1.3mg/cm2の塗布量にて均一に塗布し、15分間自然乾燥させて、化粧塗膜を形成した測定用試料を得た後、SPFアナライザー「UV-2000S」(Labsphere社製)を用いて、吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果よりin vitro SPF値を算出した。そして、各試料の9箇所のin vitro SPF値の平均を加熱処理前の化粧塗膜のSPF値とした。
次いで、温度45℃の環境下で測定用試料を30分間静置して加熱処理した後、前記SPFアナライザーを用いて、吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果よりin vitro SPF値を算出した。そして、各試料の9箇所のin vitro SPF値の平均を加熱処理後の化粧塗膜のSPF値とした。次いで、下記式(I)より加熱処理前後のSPF値の変化率を算出し、耐熱性を評価した。SPF値の変化率が高いほど、耐熱性が高く、化粧塗膜の加熱により紫外線防御効果の向上が高いといえる。
加熱処理前後のSPF値の変化率(%)={〔(加熱処理後の化粧塗膜のSPF値)/(加熱処理前の化粧塗膜のSPF値)〕-1}×100 (I)
(2)化粧塗膜の摩擦による紫外線防御効果の変化
表1に示した日焼け止め化粧料をPMMAプレート(HelioScreen社製「HD6」)上に1.3mg/cm2の塗布量にて均一に塗布し、15分間自然乾燥させて、化粧塗膜を形成した測定用試料を得た後、SPFアナライザー「UV-2000S」(Labsphere社)を用いて、吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果よりin vitro SPF値を算出した。そして、各試料の9箇所のin vitro SPF値の平均を摩擦試験前の化粧塗膜のSPF値とした。
次いで、摩擦試験機「Tribomaster TL201Ts」(株式会社トリニティーラボ)を用いて、2×2cm2の綿布を付けた端子に20gの荷重をかけて、PMMAプレート上の化粧塗膜部分を摩擦して摩擦試験を行った。その後、前記SPFアナライザーを用いて、吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果よりin vitro SPF値を算出した。そして、各試料の9箇所のin vitro SPF値の平均を摩擦試験後の化粧塗膜のSPF値とした。
次いで、下記式(II)より摩擦試験前後のSPF値の維持率を算出し、耐摩擦性を評価した。摩擦試験前後のSPF値の維持率が高いほど、耐摩擦性が高いといえる。
摩擦試験前後のSPF値の維持率(%)=〔(摩擦試験後の化粧塗膜のSPF値)/(摩擦試験前の化粧塗膜のSPF値)〕×100 (II)
表1に示した日焼け止め化粧料をPMMAプレート(HelioScreen社製「HD6」)上に1.3mg/cm2の塗布量にて均一に塗布し、15分間自然乾燥させて、化粧塗膜を形成した測定用試料を得た後、SPFアナライザー「UV-2000S」(Labsphere社)を用いて、吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果よりin vitro SPF値を算出した。そして、各試料の9箇所のin vitro SPF値の平均を摩擦試験前の化粧塗膜のSPF値とした。
次いで、摩擦試験機「Tribomaster TL201Ts」(株式会社トリニティーラボ)を用いて、2×2cm2の綿布を付けた端子に20gの荷重をかけて、PMMAプレート上の化粧塗膜部分を摩擦して摩擦試験を行った。その後、前記SPFアナライザーを用いて、吸収スペクトル(測定波長290~450nm)の測定結果よりin vitro SPF値を算出した。そして、各試料の9箇所のin vitro SPF値の平均を摩擦試験後の化粧塗膜のSPF値とした。
次いで、下記式(II)より摩擦試験前後のSPF値の維持率を算出し、耐摩擦性を評価した。摩擦試験前後のSPF値の維持率が高いほど、耐摩擦性が高いといえる。
摩擦試験前後のSPF値の維持率(%)=〔(摩擦試験後の化粧塗膜のSPF値)/(摩擦試験前の化粧塗膜のSPF値)〕×100 (II)
(3)使用感
塗布時の伸びの良さについて、10名の専門パネラーにより官能評価した。25℃、57%RH下で前腕内側に直径3cmの円を描くように、振蕩後の各日焼け止め化粧料を0.02mL塗布し、1分間かけて塗り延ばした際の使用感について、「塗布時の伸びの良さ」及び「塗布後の白浮きの無さ」をそれぞれ下記評価基準に基づき評価した。
〔塗布時の伸びの良さの評価基準〕
A:伸びが良いと回答したパネラーが8名以上であった。
B:伸びが良いと回答したパネラーが6名又は7名であった。
C:伸びが良いと回答したパネラーが3名以上5名以下であった。
D:伸びが良いと回答したパネラーが2名以下であった。
〔塗布後の白浮きの無さの評価基準〕
A:白浮きがほとんどないと回答したパネラーが8名以上であった。
B:白浮きがほとんどないと回答したパネラーが6名又は7名であった。
C:白浮きがほとんどないと回答したパネラーが3名以上5名以下であった。
D:白浮きがほとんどないと回答したパネラーが2名以下であった。
塗布時の伸びの良さについて、10名の専門パネラーにより官能評価した。25℃、57%RH下で前腕内側に直径3cmの円を描くように、振蕩後の各日焼け止め化粧料を0.02mL塗布し、1分間かけて塗り延ばした際の使用感について、「塗布時の伸びの良さ」及び「塗布後の白浮きの無さ」をそれぞれ下記評価基準に基づき評価した。
〔塗布時の伸びの良さの評価基準〕
A:伸びが良いと回答したパネラーが8名以上であった。
B:伸びが良いと回答したパネラーが6名又は7名であった。
C:伸びが良いと回答したパネラーが3名以上5名以下であった。
D:伸びが良いと回答したパネラーが2名以下であった。
〔塗布後の白浮きの無さの評価基準〕
A:白浮きがほとんどないと回答したパネラーが8名以上であった。
B:白浮きがほとんどないと回答したパネラーが6名又は7名であった。
C:白浮きがほとんどないと回答したパネラーが3名以上5名以下であった。
D:白浮きがほとんどないと回答したパネラーが2名以下であった。
表1において用いた成分の詳細を以下に示す。
*1:信越化学工業株式会社製「KF-6106」(ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)
*2:信越化学工業株式会社製「KF-6105」(ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)
*3:信越化学工業株式会社製「KF-6017」(PEG-10ジメチコン)
*4:ダウ・ケミカル日本株式会社「DOWSIL FA 4003 DM Silicone Acrylate」((アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、ジメチコン(2cs)、有効分:40質量%)
*5:信越化学工業株式会社製「KF-7312K」(トリメチルシロキシケイ酸、ジメチコン(6cs)、有効分:50質量%)
*6:ダウ・ケミカル日本株式会社「DOWSIL SW-8005 C30 Resin Wax」(アルキル(C30-45)ジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン、融点63~71℃)
*7:ダウ・ケミカル日本株式会社「AMS-C30 Cosmetic Wax」(アルキルメチルシロキサンワックス(アルキル(C30-45)メチコン)、オレフィン(C30-40)、融点73~77℃)
*8:テイカ株式会社製「MT-N1」(脂肪酸処理微粒子酸化チタン、平均一次粒子径8nm)
*9:調製例1で得られたトリエトキシカプリリルシラン処理微粒子酸化亜鉛
*10:BASF社製「UVINUL MC80」(パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル)
*11:信越化学工業株式会社製「KF-96A-6cs」(ジメチコン(6cs))
*12:信越化学工業株式会社製「KF-96L-2cs」(ジメチコン(2cs))
*13:クローダジャパン株式会社製「スパン 120-LQ-(RB)」(イソステアリン酸ソルビタン)
なお、表中の成分(E)の含有量は、成分(B1)又は成分(B1’)からの持ち込み分を含む。
*1:信越化学工業株式会社製「KF-6106」(ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)
*2:信越化学工業株式会社製「KF-6105」(ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)
*3:信越化学工業株式会社製「KF-6017」(PEG-10ジメチコン)
*4:ダウ・ケミカル日本株式会社「DOWSIL FA 4003 DM Silicone Acrylate」((アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、ジメチコン(2cs)、有効分:40質量%)
*5:信越化学工業株式会社製「KF-7312K」(トリメチルシロキシケイ酸、ジメチコン(6cs)、有効分:50質量%)
*6:ダウ・ケミカル日本株式会社「DOWSIL SW-8005 C30 Resin Wax」(アルキル(C30-45)ジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン、融点63~71℃)
*7:ダウ・ケミカル日本株式会社「AMS-C30 Cosmetic Wax」(アルキルメチルシロキサンワックス(アルキル(C30-45)メチコン)、オレフィン(C30-40)、融点73~77℃)
*8:テイカ株式会社製「MT-N1」(脂肪酸処理微粒子酸化チタン、平均一次粒子径8nm)
*9:調製例1で得られたトリエトキシカプリリルシラン処理微粒子酸化亜鉛
*10:BASF社製「UVINUL MC80」(パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル)
*11:信越化学工業株式会社製「KF-96A-6cs」(ジメチコン(6cs))
*12:信越化学工業株式会社製「KF-96L-2cs」(ジメチコン(2cs))
*13:クローダジャパン株式会社製「スパン 120-LQ-(RB)」(イソステアリン酸ソルビタン)
なお、表中の成分(E)の含有量は、成分(B1)又は成分(B1’)からの持ち込み分を含む。
表1から、本発明の実施例に係る日焼け止め化粧料は、比較例の日焼け止め化粧料と比べて、耐熱性及び耐摩擦性に優れる化粧塗膜を形成することができ、かつ、皮膚への塗布時の伸びが良好で、皮膚への塗布後の白浮きを抑制することがわかる。
比較例1は、成分(A)のポリグリセリン変性シリコーンに代えてポリエーテル変性シリコーンを用いているため、耐熱性及び耐摩擦性が劣る。
比較例2は、成分(B)を含まないため、耐摩擦性が劣る。
比較例3は、成分(B1)のシリコーンデンドリマーに代えて、デンドリマー構造を有さないトリメチルシロキシケイ酸を用いているため、皮膚への塗布時の伸びが劣る。
比較例1は、成分(A)のポリグリセリン変性シリコーンに代えてポリエーテル変性シリコーンを用いているため、耐熱性及び耐摩擦性が劣る。
比較例2は、成分(B)を含まないため、耐摩擦性が劣る。
比較例3は、成分(B1)のシリコーンデンドリマーに代えて、デンドリマー構造を有さないトリメチルシロキシケイ酸を用いているため、皮膚への塗布時の伸びが劣る。
Claims (12)
- 下記の成分(A)~成分(D)を含有する、日焼け止め化粧料。
(A):ポリグリセリン変性シリコーン
(B):下記の成分(B1)及び成分(B2)からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、成分(A)を除く)
(B1):シリコーンデンドリマー
(B2):シリコーンワックス
(C):紫外線防御剤
(D):水 - (E):油剤として、シリコーン油を更に含有する、請求項1に記載の日焼け止め化粧料。
- 成分(A)が、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、及び、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の日焼け止め化粧料。
- 成分(B1)が、シロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するアクリル系ポリマーである、請求項1~3のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
- 成分(B2)の融点が、50℃以上である、請求項1~4のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
- 成分(C)が、疎水化処理された微粒子金属酸化物である、請求項1~5のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
- (F):水溶性有機溶媒を更に含有する、請求項1~6のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
- 成分(A)の含有量が、0.3質量%以上10質量%以下である、請求項1~7のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
- 成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比[(A)/(B)]が、0.1以上3以下である、請求項1~8のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
- 成分(C)の含有量が、5質量%以上45質量%以下である、請求項1~9のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
- 使用時に振盪させて用いる、二層分離型である、請求項1~10のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
- 請求項1~11のいずれかに記載の日焼け止め化粧料を皮膚に塗布して形成される化粧塗膜を加熱する工程を含み、加熱後の化粧塗膜のSPF値が加熱前の化粧塗膜のSPF値より高い値となる、紫外線防御効果の向上方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021166443A JP2023056931A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 日焼け止め化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021166443A JP2023056931A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 日焼け止め化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023056931A true JP2023056931A (ja) | 2023-04-20 |
Family
ID=86005063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021166443A Pending JP2023056931A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 日焼け止め化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023056931A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024004579A1 (ja) * | 2022-06-27 | 2024-01-04 | 信越化学工業株式会社 | 分散体及びこれを含有する化粧料 |
-
2021
- 2021-10-08 JP JP2021166443A patent/JP2023056931A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024004579A1 (ja) * | 2022-06-27 | 2024-01-04 | 信越化学工業株式会社 | 分散体及びこれを含有する化粧料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2016068298A1 (ja) | 油中水型乳化日焼け止め化粧料 | |
JP6690947B2 (ja) | 油中水型皮膚化粧料 | |
JP6051025B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料及びスキンケア方法 | |
JP7043803B2 (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
JP2023056931A (ja) | 日焼け止め化粧料 | |
JP2019099576A (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
EP4082520A1 (en) | Water-in-oil-type emulsified sunscreen cosmetic | |
WO2018225765A1 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP7410704B2 (ja) | 日焼け止め用油中水型乳化化粧料 | |
EP4151281A1 (en) | Water-in-oil-type emulsified sunscreen cosmetic | |
TW202128121A (zh) | 油中水型乳化化妝料 | |
TWI828835B (zh) | 皮膚外用劑 | |
JP2017031080A (ja) | 油中水型皮膚外用剤 | |
CN113195060B (zh) | 外用剂 | |
WO2022239842A1 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2020105177A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP6815435B2 (ja) | 油中水型皮膚外用剤 | |
JP2020105175A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2020105176A (ja) | 皮膚外用剤 | |
WO2021065895A1 (ja) | 日焼け止め化粧料 | |
TW202228643A (zh) | 水中油型乳化化妝料 |