JP5164915B2 - 多層構造体の製造方法及び紙容器の製造方法 - Google Patents
多層構造体の製造方法及び紙容器の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5164915B2 JP5164915B2 JP2009108778A JP2009108778A JP5164915B2 JP 5164915 B2 JP5164915 B2 JP 5164915B2 JP 2009108778 A JP2009108778 A JP 2009108778A JP 2009108778 A JP2009108778 A JP 2009108778A JP 5164915 B2 JP5164915 B2 JP 5164915B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyolefin
- paper
- adhesive resin
- film
- boronic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
接着性樹脂組成物(B)が、ボロン酸基及び水の存在下でボロン酸基に転化し得るホウ素含有基からなる群より選ばれる少なくとも一つの官能基を有する熱可塑性樹脂(b1)と、前記官能基を有さないポリオレフィン(b2)とを含有し;
前記溶融押出ラミネートする際のダイス温度が250〜300℃であり、該ダイス温度において、ポリオレフィン(b2)のメルトテンション(キャピラリー径1mm、キャピラリー長10mm、押出速度1mm/分、引取速度100m/分)が4mN以下であるとともに、ポリオレフィン(b2)のメルトフローレート(2160g荷重下)が40〜100g/10分であり;かつ
熱可塑性樹脂(b1)とポリオレフィン(b2)の質量比(b1/b2)が1/99〜20/80であることを特徴とする多層構造体の製造方法である。
紙/AD(1)/EVOH
紙/AD(1)/EVOH/AD(2)/PO
紙/AD(1)/EVOH/Ny/AD(2)/PO
紙/AD(1)/EVOH/Ny/EVOH/AD(2)/PO
株式会社東洋精機製作所製「CAPILOGRAPH 1D」を用い、キャピラリー径1mm、キャピラリー長10mm、押出速度1mm/分、引取速度100m/分の条件で測定した。測定温度は、各実施例又は比較例において溶融押出ラミネートする際のダイス温度と同じ温度である。具体的には、実施例1、3、4及び比較例1〜4は270℃、実施例2は260℃、比較例5は230℃、比較例6は310℃である。
JIS K7210に準じて測定した。測定温度は、上記メルトテンションの測定と同様に、各実施例又は比較例において溶融押出ラミネートする際のダイス温度と同じ温度である。
スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体の水素添加物(スチレン/ブタジエン=16/84(質量比)、ブタジエン単位の水添率94%、二重結合量960μeq/g、MFR(230℃、2160g荷重)5g/10分)を、投入口を1l/分の窒素で置換しながら7kg/時の速度で二軸押出機に供給した。次に、液体フィーダー1よりボラン−トリエチルアミン錯体(TEAB)とホウ酸1,3−ブタンジオールエステル(BBD)の混合液(TEAB/BBD=29/71、質量比)を0.6kg/時の速度で、液体フィーダー2より1,3−ブタンジオールを0.4kg/時の速度で供給し、連続的に混練した。混練の間、ベント1及びベント2のゲージが約20mmHgを示すように圧力を調節した。その結果、吐出口から7kg/時の速度で、ボロン酸1,3−ブタンジオールエステル基を含有するスチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体の水素添加物(以下、熱可塑性樹脂(b1−1)と称する)をペレットとして得た。この熱可塑性樹脂(b1−1)のボロン酸1,3−ブタンジオールエステル基量は650μeq/g、二重結合量は115μeq/g、MFRは1.6g/10分(190℃、2160g荷重)であった。
同方向二軸押出機TEM−35B(東芝機械製)
スクリュー径:37mmφ
L/D:52(15ブロック)
液体フィーダー:C3(液体フィーダー1)、C11(液体フィーダー2)
ベント位置:C6(ベント1)、C14(ベント2)
スクリュー構成:C5−C6間、C10−C11間及びC12の位置にシールリングを使用。
シリンダー設定温度:C1(水冷)、C2〜C3(200℃)、C4〜C15(250℃)、ダイ(250℃)
スクリュー回転数:400rpm
合成例1で得られた熱可塑性樹脂(b1−1)のペレットと、日本ポリエチレン株式会社製直鎖状低密度ポリエチレン「カーネルKC573」(商品名、融点102℃、メルトテンション0.6mN(270℃、100m/分)、MFR(270℃、2160g荷重)57.0g/10分、密度0.910g/cm3;以下ポリオレフィン(b2−1)と称する)のペレットを、熱可塑性樹脂(b1−1)/ポリオレフィン(b2−1)の質量比として5/95で、タンブラーを使用してドライブレンドし、ペレット混合物を得た。
実施例1においてダイス温度を270℃から260℃に変えたこと以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
実施例1において熱可塑性樹脂(b1−1)/ポリオレフィン(b2−1)の質量比を5/95から10/90に変えたこと以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
実施例1においてポリオレフィン(b2−1)の代わりに、日本ポリエチレン株式会社製直鎖状低密度ポリエチレン「ハーモレックス NH845N」(商品名、融点120℃、メルトテンション1.1mN(270℃、100m/分)、MFR(270℃、2160g荷重)60.3g/10分、密度0.913g/cm3;以下ポリオレフィン(b2−2)と称する)のペレットを使用したこと以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
実施例1において熱可塑性樹脂(b1−1)/ポリオレフィン(b2−1)のペレット混合物の代わりに三井化学株式会社製の接着性樹脂「ADMER SF715」(商品名、MFR(270℃、2160g荷重)47.2g/10分、密度0.903g/cm3;以下熱可塑性樹脂(b1−2)と称する)を使用したこと以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
実施例1において、熱可塑性樹脂(b1−1)/ポリオレフィン(b2−1)の質量比を0.5/99.5に変えたこと以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
実施例1において、熱可塑性樹脂(b1−1)/ポリオレフィン(b2−1)の質量比を25/75に変えた以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
実施例1において、ポリオレフィン(b2−1)の代わりに株式会社プライムポリマー製直鎖状低密度ポリエチレン「ウルトゼックス 2022L」(商品名、融点120℃、メルトテンション2.7mN(270℃、100m/分)、MFR(270℃、2160g荷重)6.4g/10分、密度0.919g/cm3;以下ポリオレフィン(b2−3)と称する)に変えたこと以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
実施例1において、押出機のダイス温度を270℃から230℃にした以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。尚、230℃におけるポリオレフィン(b2−1)のメルトテンション(230℃、100m/分)は6.2mN、MFR(2160g荷重)は29.8g/10分であった。
実施例1において、押出機のダイス温度を270℃から310℃にした以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。尚、310℃におけるポリオレフィン(b2−1)のメルトテンション(310℃、100m/分)は0.2mN、MFR(2160g荷重)は89.3g/10分であった。
Claims (2)
- エチレン−ビニルアルコール共重合体からなるフィルム(A)と紙(C)とを、接着性樹脂組成物(B)を用いて溶融押出ラミネートする、フィルム(A)と紙(C)とが接着性樹脂組成物(B)からなる層を介して積層されてなる多層構造体の製造方法であって;
接着性樹脂組成物(B)が、ボロン酸基及び水の存在下でボロン酸基に転化し得るホウ素含有基からなる群より選ばれる少なくとも一つの官能基を有する熱可塑性樹脂(b1)と、前記官能基を有さないポリオレフィン(b2)とを含有し;
前記溶融押出ラミネートする際のダイス温度が250〜300℃であり、該ダイス温度において、ポリオレフィン(b2)のメルトテンション(キャピラリー径1mm、キャピラリー長10mm、押出速度1mm/分、引取速度100m/分)が4mN以下であるとともに、ポリオレフィン(b2)のメルトフローレート(2160g荷重下)が40〜100g/10分であり;かつ
熱可塑性樹脂(b1)とポリオレフィン(b2)の質量比(b1/b2)が1/99〜20/80であることを特徴とする多層構造体の製造方法。 - 請求項1記載の製造方法によって製造された多層構造体を容器形状に組み立てる紙容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009108778A JP5164915B2 (ja) | 2009-04-28 | 2009-04-28 | 多層構造体の製造方法及び紙容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009108778A JP5164915B2 (ja) | 2009-04-28 | 2009-04-28 | 多層構造体の製造方法及び紙容器の製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010253869A JP2010253869A (ja) | 2010-11-11 |
JP2010253869A5 JP2010253869A5 (ja) | 2012-03-15 |
JP5164915B2 true JP5164915B2 (ja) | 2013-03-21 |
Family
ID=43315358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009108778A Active JP5164915B2 (ja) | 2009-04-28 | 2009-04-28 | 多層構造体の製造方法及び紙容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5164915B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000000929A (ja) * | 1998-06-18 | 2000-01-07 | Sumitomo Chem Co Ltd | 保香性容器用積層体及び容器 |
EP2123451B1 (en) * | 2006-12-28 | 2011-03-09 | Kuraray Co., Ltd. | Multilayer structure and method for manufacturing the same |
WO2008093648A1 (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-07 | Kuraray Co., Ltd. | 樹脂組成物及び多層構造体 |
-
2009
- 2009-04-28 JP JP2009108778A patent/JP5164915B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010253869A (ja) | 2010-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6043854B2 (ja) | 多層構造体、積層体及びそれらの製造方法 | |
JP5702733B2 (ja) | 多層構造体及びその製造方法 | |
JP5457030B2 (ja) | 酸素吸収性樹脂組成物 | |
JP6498925B2 (ja) | Evoh樹脂を用いた溶融成形材料 | |
EP1867692B1 (en) | Propylenic polymer composition for adhesives and laminates made by using the same | |
JP5284109B2 (ja) | 樹脂組成物及び多層構造体 | |
JP4265200B2 (ja) | 乾燥能力を有する樹脂組成物およびそれを用いた積層体、包装体 | |
JP5754688B2 (ja) | シーラントフィルム、該シーラントフィルムを用いた積層体、該積層体を用いた包装容器及びシーラントフィルムの製造方法 | |
JP2004143311A (ja) | 無機化合物を含有する樹脂組成物およびそれを用いた積層体、包装体 | |
JP4892004B2 (ja) | 多層構造体及びその製造方法 | |
JP5164915B2 (ja) | 多層構造体の製造方法及び紙容器の製造方法 | |
JP4653812B2 (ja) | 多層構造体及びその製造方法 | |
JP4583697B2 (ja) | 無機化合物を含有する樹脂組成物およびそれを用いた積層体、包装体 | |
JP7339020B2 (ja) | エチレン-ビニルアルコール共重合体を含む樹脂組成物、成形体及び多層構造体 | |
JP6687565B2 (ja) | 架橋性樹脂組成物及び架橋物、並びにそれらの製造方法、並びに多層構造体 | |
JP4117232B2 (ja) | 樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP7151487B2 (ja) | 樹脂組成物、溶融成形用材料、多層構造体および液体包装用材料 | |
JP3345118B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JP7340125B1 (ja) | 多層フィルム、多層構造体、包装材料、回収組成物、及び多層フィルム又は多層構造体の回収方法 | |
WO2004037919A1 (ja) | 樹脂組成物およびそれを用いた積層体 | |
JP6572563B2 (ja) | 樹脂組成物及び易剥離性フィルム | |
JP6580498B2 (ja) | 包装材用樹脂組成物および包装材 | |
JP2021154494A (ja) | 多層保香性フィルム | |
JPWO2018124138A1 (ja) | 架橋性樹脂組成物及び架橋物、並びにそれらの製造方法、並びに多層構造体 | |
JP2019171680A (ja) | 多層ラミネートフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120127 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121211 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121218 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5164915 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |