JP5163747B2 - 弾性表面波共振子、弾性表面波発振器および弾性表面波モジュール装置 - Google Patents

弾性表面波共振子、弾性表面波発振器および弾性表面波モジュール装置 Download PDF

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Description

本発明は、圧電基板を用いた弾性表面波共振子、弾性表面波発振器および弾性表面波モジュール装置に関する。
従来から、弾性表面波(Surface Acoustic Wave:SAW)を利用した弾性表面波共振子が広く電子機器に利用されている。
近年、携帯機器の普及により、これらに使用される弾性表面波共振子の小型化が要求されている。弾性表面波共振子の小型化にあたり、Q値の低下あるいはCI値の増加が起こり、弾性表面波共振子の特性が充分に得られないという問題がある。
この対策として、例えば特許文献1には、41°回転Y軸カットのニオブ酸リチウム基板を用い、すだれ状電極の電極指幅と電極指のピッチとの比(線幅比またはライン占有率)を、すだれ状電極の中央部から両端に近づくに従って小さくして、Q値を向上させる技術が開示されている。
特開昭63−135010号公報
しかしながら、特許文献1の弾性表面波共振子の構成では、IDTの端部における弾性表面波の反射が高まるが、IDT中央部に対して、IDT端部の周波数は上昇してしまう。それにより、IDT内における弾性表面波のエネルギーの閉じ込めが劣化し、Q値の向上は充分でない。
また、特許文献1は圧電基板としてニオブ酸リチウム基板を対象にしており、水晶基板についての開示はない。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]圧電基板上に弾性表面波を励振する電極指を有するIDTが設けられており、前記電極指のうちの一つの電極指の幅を、前記一つの電極指の中心前記一つの電極指の一方の側に隣在する電極指の中心との間隔の中心線と、前記一つの電極指の中心前記一つの電極指の他方の側に隣在する電極指の中心との間隔の中心線との間の寸法で除した値をライン占有率とし、前記IDTは、隣在する電極指の中心間距離である電極指間距離PTが前記IDT内で一様であり、弾性表面波が伝搬する方向に沿って前記IDTの中央部から両端部に向かい前記ライン占有率順次変化、前記中央部の周波数に比べて、前記中央部から前記両端部に向かい周波数が順次低くなるように形成された領域を含むことを特徴とする。
この構成によれば、弾性表面波が伝搬する方向に沿って、振動変位の大きいIDTの中央部から振動変位が小さいIDTの端部に向かい、ライン占有率を順次変化させて、周波数が順次低下するように設定されている。
このようにIDTにライン占有率で重み付けすることにより、IDT内への振動エネルギーの閉じ込め効果を高めることができ、従来の弾性表面波共振子に比べて、Q値の良好な弾性表面波共振子を実現することができる。このことから、弾性表面波共振子の小型化が可能となる。
[適用例2]上記適用例にかかる弾性表面波共振子において、前記IDTの中央部から両端部に向かい周波数が順次低くなる領域は、前記IDTの中央部と比べて大きいライン占有率を有することが望ましい。
この構成によれば、ライン占有率をIDTの中央部と比べて大きく設定することで、周波数を低くすることができる。
[適用例3]上記適用例にかかる弾性表面波共振子において、前記IDTの中央部にライン占有率が一様な領域を備え、ライン占有率が一様な領域の電極指対数Nfと、前記IDTの電極指総対数Nとの比Nf/Nが、0<Nf/N<0.59、の範囲にあることが望ましい。
この構成によれば、IDTの中央部にライン占有率の一様な領域を設けることで中央部の振動変位が大きくなる。そして、振動変位の大きいIDTの中央部に対して、IDTの端部はライン占有率を変化させて周波数が低下するように設定されている。このようにして、IDT内への振動エネルギーの閉じ込め効果を高めることができ、ライン占有率が一様な領域の電極指対数Nfと、IDTの電極指総対数Nとの比Nf/Nを上記の範囲とすれば、従来の弾性表面波共振子に比べて、Q値の良好な弾性表面波共振子を実現することができる。
[適用例4]上記適用例にかかる弾性表面波共振子において、前記IDTの端部のライン占有率ηeと前記IDTの中央部のライン占有率ηcとの比ηe/ηcが、1<ηe/ηc<1.79、の範囲にあることが望ましい。
IDTの中央部および端部のライン占有率の比ηe/ηcが、1.0<ηe/ηc<1.79の範囲にあれば、ライン占有率で重み付けを施さない場合(ηe/ηc=1.0)よりもQ値が向上する。
[適用例5]上記適用例にかかる弾性表面波共振子において、反射器のライン占有率ηrと前記IDTの端部のライン占有率ηeとの比ηr/ηeが、0.65≦ηr/ηe≦1.58、の範囲にあることが望ましい。
反射器およびIDT端部のライン占有率の比ηr/ηeが、0.65≦ηr/ηe≦1.58の範囲にあれば、従来の弾性表面波共振子よりも高いQ値を得ることができる。
[適用例6]上記適用例にかかる弾性表面波共振子において、前記圧電基板がオイラー角(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の水晶基板であることが望ましい。
この構成によれば、オイラー角(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の水晶基板を使用することで、周波数温度特性が良好で、かつQ値が向上した弾性表面波共振子を提供することができる。
[適用例7]本適用例にかかる弾性表面波発振器において、上記に記載の弾性表面波共振子と回路素子とをパッケージに搭載したことを特徴とする。
この構成によれば、Q値が向上しCI値が低減した弾性表面波共振子を搭載していることから、弾性表面波の励振が安定し、消費電力が低下した弾性表面波発振器を提供できる。
[適用例8]本適用例にかかる弾性表面波モジュール装置において、上記に記載の弾性表面波共振子を回路基板に搭載したことを特徴とする弾性表面波モジュール装置。
この構成によれば、Q値が向上しCI値が低減した弾性表面波共振子を搭載していることから、弾性表面波の励振が安定し、消費電力が低下した弾性表面波モジュール装置を提供できる。
第1の実施形態の弾性表面波共振子における構成を示す模式平面図。 第1の実施形態の弾性表面波共振子における電極指位置と電極指間隔の関係を示す説明図。 第1の実施形態の弾性表面波共振子における電極指位置とライン占有率の関係を示す説明図。 水晶基板の切り出し角度及び弾性表面波伝搬方向を示す説明図。 ライン占有率を説明する模式図。 第1の実施形態における弾性表面波共振子のライン占有率ηと周波数の関係を表すグラフ。 第1の実施形態におけるIDTの端部のライン占有率ηeをIDTの中央部のライン占有率ηcで除した値(ηe/ηc)とQ値との関係を示すグラフ。 変形例1における弾性表面波共振子の構成を示す模式平面図。 変形例1における弾性表面波共振子の電極指位置と電極指間隔の関係を示す説明図。 変形例1における弾性表面波共振子の電極指位置とライン占有率の関係を示す説明図。 変形例1におけるIDTの端部のライン占有率ηeをIDTの中央部のライン占有率ηcで除した値(ηe/ηc)とQ値との関係を示すグラフ。 変形例2における弾性表面波共振子の電極指位置と電極指間隔の関係を示す説明図。 変形例2における弾性表面波共振子の電極指位置とライン占有率の関係を示す説明図。 変形例2における反射器のライン占有率ηrをIDTの端部のライン占有率ηeで除した値(ηr/ηe)とQ値との関係を示すグラフ。 第2の実施形態における弾性表面波共振子の構成を示す模式平面図。 第2の実施形態における弾性表面波共振子の電極指位置と電極指間隔の関係を示す説明図。 第2の実施形態における弾性表面波共振子の電極指位置とライン占有率の関係を示す説明図。 第2の実施形態におけるIDTの中央部の対数NfをIDTの対数Nで除した値(Nf/N)とQ値との関係を示すグラフ。 第2の実施形態におけるIDTの端部のライン占有率ηeをIDTの中央部のライン占有率ηcで除した値(ηe/ηc)とQ値との関係を示すグラフ。 第3の実施形態の弾性表面波発振器を示す概略断面図。 第4の実施形態の弾性表面波共振子を搭載して受信機モジュールを構成した回路ブロック図。 従来の弾性表面波共振子の概略を示す説明図。 ライン占有率を説明する模式図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の寸法の割合を適宜変更している。
(比較例としての弾性表面波共振子)
最初に、本発明の理解と実施形態との比較のため、比較例としての弾性表面波共振子について説明する。
図22は、一般的な弾性表面波共振子の概略を示す説明図である。
弾性表面波共振子100は、水晶基板101上にすだれ状電極からなるIDT102と、弾性表面波が伝搬する方向(矢印H方向)にIDT102を両側から挟むように形成された1対の反射器103と、を有している。
水晶基板101は、カット面及び弾性表面波伝搬方向をオイラー角(φ,θ,ψ)で表示すると、オイラー角(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の範囲内の基板である。
IDT102は、電気的な極性が異なる電極指102a,102bが交互に配列されて形成されている。この2本の電極指102a,102bを1対の電極指と呼ぶ。
また、隣接する電極指102aと電極指102bの中心と中心との間隔である電極指間隔PTは、IDT102内で一様に形成されている。
反射器103は電極指103aが多数配列され、電気的に中立となるように形成されている。また、隣接する電極指103aの中心と中心との間隔である電極指間隔PTrは、反射器103内で一様に形成されている。
ここで、IDT102および反射器103における弾性表面波の伝搬する方向に電極指の占める割合をライン占有率ηと呼ぶ。詳しくはライン占有率ηを、図23にて説明する。
電極指102a,102bの線幅をL、隣接する電極指との間(電極指が形成されていないスペース部分)の寸法をS、隣接する電極指との間隔の中心線と中心線との間の寸法を電極指間隔PTとする。また、隣接する電極指との間の寸法の中心線と中心線との間の寸法をHとする。ライン占有率ηは、η=L/H=L/(L+1/2(S+S))=L/(L+S)、である。なお、このように同じ線幅の電極指が同じ電極指間隔で並んでいるので、電極指間隔PT=L+S=H、である。
弾性表面波共振子100のライン占有率ηは、IDT102、反射器103共に同じライン占有率であり、η=0.43に設定されている。
なお、IDT102と反射器103は金属材料のアルミニウム(Al)で形成され、所定の膜厚(0.06λ:λは弾性表面波の波長)に設定されている。また、IDT102における電極指の対数は100対、反射器103はそれぞれ25対に設定されている(総対数150対)。
以上のような弾性表面波共振子100において、IDT102にSH(Shear Horizontal)波が励振され、特性としてQ値は5500を実現している。
(第1の実施形態)
次に、本実施形態の弾性表面波共振子について説明する。
図1は本実施形態の弾性表面波共振子の構成を示す模式平面図である。図2は本実施形態の弾性表面波共振子における電極指位置と電極指間隔の関係を示す説明図である。図3は本実施形態の弾性表面波共振子における電極指位置とライン占有率の関係を示す説明図である。図4は水晶基板の切り出し角度及び弾性表面波伝搬方向を示す説明図である。図5はライン占有率を説明する模式図である。
図1に示すように、弾性表面波共振子1は、圧電基板としての水晶基板11上にすだれ状電極からなるIDT12と、弾性表面波が伝搬する方向(矢印H方向)にIDT12を両側から挟むように形成された1対の反射器13と、を有している。
水晶基板11は、カット面及び弾性表面波伝搬方向をオイラー角(φ,θ,ψ)で表示すると、オイラー角(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の水晶基板である。
図4に示すように、水晶の結晶軸はX軸(電気軸)、Y軸(機械軸)およびZ軸(光軸)によって定義され、オイラー角(0°,0°,0°)はZ軸に垂直な水晶Z板8となる。ここで、オイラー角のφ(図示せず)は水晶Z板8の第1の回転に関するものであり、Z軸を回転軸とし、+X軸から+Y軸側へ回転する方向を正の回転角度とした第1回転角度である。オイラー角のθは水晶Z板8の第1の回転後に行う第2の回転に関するものであり、第1の回転後のX軸を回転軸とし、第1の回転後の+Y軸から+Z軸側へ回転する方向を正の回転角度とした第2回転角度である。水晶基板11のカット面は第1回転角度φと第2回転角度θとで決定される。オイラー角のψは水晶Z板8の第2の回転後に行う第3の回転に関するものであり、第2の回転後のZ軸を回転軸とし、第2の回転後の+X軸から第2の回転後の+Y軸側へ回転する方向を正の回転角度とした第3回転角度である。弾性表面波の伝搬方向は第2の回転後のX軸に対する第3回転角度ψで表される。弾性表面波共振子1は、第1回転角度φを−1°〜+1°とし、第2回転角度θを26.0°〜40.7°とした水晶基板11が用いられている。さらに、弾性表面波の伝搬方向がψ=85°〜95°の範囲となるようにIDT12が配置されている。この角度ψは面内回転角とも呼ばれている。この水晶基板は温度変化に対する周波数変動が小さく、周波数温度特性が良好である。
IDT12は、電気的な極性が異なるように電極指12a,12bが交互に配列されて形成されている。本実施形態では、この2本の電極指12a,12bをもって1対の電極指と数え、IDT12における電極指の対数は100対に設定されている。
ここで、隣接する電極指12aと電極指12bの中心と中心との間隔を電極指間隔とする。IDT12の電極指間隔は、図2に示すようにPTで一定である。
次に、IDT12および反射器13における弾性表面波の伝搬する方向に電極指の占める割合をライン占有率ηと呼ぶ。
隣接する電極指12a,12bにおいて、ライン占有率が異なる場合は、両側に隣接するスペース部分の間隔が異なるため、次のように算出する。
図5に示すように、隣接する電極指の線幅をそれぞれL0、L1、L2、隣接する電極指との間(電極指が形成されていないスペース部分)の寸法をSL、SR、隣接する電極指間隔をPTとする。電極指間隔PT=SL+1/2(L0+L1)、または、PT=SR+1/2(L1+L2)、であり、中央の電極指におけるライン占有率は、η=L1/(L1+1/2(SL+SR))、となる。
IDT12のライン占有率ηは、図3に示すように、IDT12の中央部のライン占有率ηをηc、IDT12の端部のライン占有率ηをηeとすると、ηc<ηeという関係にある。また、中央部からライン占有率ηcがIDT12の両方の端部に向かい、ライン占有率ηeまで順次大きくなるように変化している。
図1に示すように、反射器13は電極指13aが多数配列され、電気的に中立となるように形成されている。ただし、反射器13は接地しても良いし、電極指12aと12bの一方に接続しても良い。
隣接する電極指13aの中心と中心との間隔である電極指間隔は、図2に示すようにPTrで一様である。また、反射器13のライン占有率は、図3に示すようにIDT12の中央部のライン占有率ηcと同じ値に設定されている。
反射器13において、隣接する2本の電極指13aをもって1対の電極指と数え、本実施形態では左右それぞれ25対(50本)の電極指13aが配置されている。
なお、IDT12と反射器13は金属材料のアルミニウム(Al)で形成され、所定の膜厚は0.06λ(λは弾性表面波の波長)に設定されている。
電極指間隔はPT=5.000μm、PTr=5.025μm、である。また、ライン占有率はηc=0.43、ηe=0.53、に設定されている。
以上のような弾性表面波共振子1において、IDT12にSH波が励振され、特性としてQ値は10800を実現している。
次に、本発明にかかる弾性表面波共振子が有する特性について詳細に説明する。
図6は弾性表面波共振子のライン占有率ηと周波数の関係を表すグラフである。
ライン占有率ηが約0.4から大きくなると周波数は低下し、およそライン占有率ηが0.53のときに周波数が最低となる。そして、ライン占有率ηが0.53からさらに大きくなると周波数は上昇する。
本実施形態では、IDT12の中央部ではライン占有率ηc=0.43、IDT12の端部ではライン占有率ηe=0.53、を採用しており、IDT12の中央部の周波数に対して、IDT12の端部の周波数が低く設定されている。そして、IDT12の中央部から端部に向かい、ライン占有率を順次変化させることで、周波数が順次低くなるように形成されている。
図7はIDTの端部のライン占有率ηeをIDTの中央部のライン占有率ηcで除した値(ηe/ηc)とQ値との関係を示すグラフである。
このグラフから、ηe/ηcが1.0から大きくなるに従い、Q値は大きくなり、ηe/ηc=1.4のときにQ値は最大になる。そして、ηe/ηcが1.4から大きくなるに従い、Q値は小さくなっていく。
IDT12の中央部および端部のライン占有率の比ηe/ηcが、1.0<ηe/ηc<1.85の範囲にあれば、従来の弾性表面波共振子のQ値(5500)を超え、ライン占有率で重み付けを施さない場合(ηe/ηc=1.0)よりもQ値が向上する。
以上のように、弾性表面波共振子1は振動変位の大きいIDT12の中央部から振動変位が小さいIDT12の端部に向かい、ライン占有率ηを順次変化させて、周波数が順次低下するように設定されている。
このように、各電極指の端面における弾性表面波の反射だけでなく、周波数差に起因する弾性表面波の反射も多くの箇所で発生するので、IDT12内への振動エネルギーの閉じ込め効果を高めることができ、従来の弾性表面波共振子に比べて、Q値の良好な弾性表面波共振子1を実現することができる。このことから、弾性表面波共振子1の小型化が可能である。なお、周波数差に起因する弾性表面波の反射については、特開平10−335966号公報に詳細に開示されているので、ここでは説明を省略する。
表1と表2は、主に水晶基板のオイラー角を種々変えた場合における弾性表面波共振子のQ値を示したものであり、表1はライン占有率ηeとηcを等しくしてIDT内全体に亘りライン占有率を一様とした場合の比較例、表2は第1の実施形態に基づくものである。
IDT12と反射器13は金属材料のアルミニウム(Al)で形成され、所定の膜厚は水晶基板のオイラー角が(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の場合は0.06λ(λは弾性表面波の波長)、水晶基板のオイラー角が(−1°〜+1°,113°〜135°,±5)の場合は0.1λに設定されている。
Figure 0005163747
Figure 0005163747
表1と表2とを比較すると、いずれの条件においても、IDT内全体に亘ってライン占有率を一様とした弾性表面波共振子よりも、本発明に基づく弾性表面波共振子の方が高いQ値を実現できていることが明らかである。
特に、水晶基板のオイラー角が(−1°〜+1°,113°〜135°,±5)の場合は、IDT12の対数が30対、反射器13の対数が5対という少ない対数ながらも20000以上という高いQ値が得られており、効果が絶大である。
IDT12や反射器13の対数を減らして小型化を図ろうとする場合、弾性表面波のエネルギー閉じ込めが弱くなってしまいQ値の低下が生じてしまう。そこで、IDT12や反射器13の膜厚を厚くすることで電極指1本あたりの弾性表面波反射量を大きくし、弾性表面波のエネルギー閉じ込めを強めようとする。ところが、膜厚を厚くすると弾性表面波の電極指での反射の際に、弾性表面波のエネルギーの一部がバルク波へ変換されやすくなってしまって、エネルギー閉じ込めの強化や高Q化の効果が十分にえられないことがあった。本実施形態によれば、膜厚の増加に伴うバルク波変換損失の増大が抑制され、エネルギー閉じ込めの強化や高Q化の効果が得られる。
水晶基板のオイラー角が(−1°〜+1°,113°〜135°,±5)の場合はレイリー波が励振され、水晶基板のオイラー角が(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の場合はSH波が励振されるが、本実施形態の効果は、レイリー波とSH波のいずれにおいても得られることが分かる。
(変形例1)
次に、第1の実施形態の弾性表面波共振子における変形例について説明する。
第1の実施形態では、反射器のライン占有率をIDT中央部のライン占有率と同等に設定したが、本実施形態では、反射器のライン占有率をIDT端部のライン占有率と同等に設定した。
図8は本変形例の弾性表面波共振子の構成を示す模式平面図である。図9は本変形例の弾性表面波共振子における電極指位置と電極指間隔の関係を示す説明図である。図10は本変形例の弾性表面波共振子における電極指位置とライン占有率の関係を示す説明図である。
図8に示すように、弾性表面波共振子2は、水晶基板11上にすだれ状電極からなるIDT22と、弾性表面波が伝搬する方向(矢印H方向)にIDT22を両側から挟むように形成された1対の反射器23と、を有している。
水晶基板11は、カット面及び弾性表面波伝搬方向をオイラー角(φ,θ,ψ)で表示すると、オイラー角(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の水晶基板である。別の実施形態では、オイラー角が(−1°〜+1°,113°〜135°,±5)の水晶基板を用いることができる。
IDT22は、電気的な極性が異なるように電極指22a,22bが交互に配列されて形成されている。本実施形態では、IDT22における電極指の対数は100対に設定されている。
IDT22の電極指間隔は、図9に示すようにPTで一定である。
IDT22のライン占有率ηは、図10に示すように、IDT22の中央部のライン占有率ηをηc、IDT22の端部のライン占有率ηをηeとすると、ηc<ηeという関係にある。また、中央部からライン占有率ηcがIDT22の両方の端部に向かい、ライン占有率ηeまで順次大きくなるように変化している。
反射器23は電極指23aが多数配列され、電気的に中立となるように形成されている。ただし、反射器23は接地しても良いし、電極指22aと22bの一方に接続しても良い。
隣接する電極指23aの中心と中心との間隔である電極指間隔はPTrで一様である。また、反射器23のライン占有率は、IDT22の端部のライン占有率ηeと同じ値に設定されている。
反射器23の対数は本変形例では左右それぞれ25対の電極指23aが配置されている。
なお、IDT22と反射器23は金属材料のアルミニウム(Al)で形成され、所定の膜厚は0.06λ(λは弾性表面波の波長)に設定されている。
電極指間隔はPT=5.000μm、PTr=5.025μm、である。また、ライン占有率はηc=0.43、ηe=0.56、に設定されている。
以上のような弾性表面波共振子2において、IDT22にSH波が励振され、特性としてQ値は20000を実現している。
図11はIDTの端部のライン占有率ηeをIDTの中央部のライン占有率ηcで除した値(ηe/ηc)とQ値との関係を示すグラフである。
このグラフから、ηe/ηcが1.0から大きくなるに従い、Q値は大きくなり、ηe/ηc=1.3のときにQ値は最大になる。そして、ηe/ηcが1.3から大きくなるに従い、Q値は小さくなっていく。
IDTの中央部および端部のライン占有率の比ηe/ηcが、1.0<ηe/ηc<1.79の範囲にあれば、6180以上のQ値を得ることができ、ライン占有率で重み付けを施さない場合(ηe/ηc=1.0)よりもQ値が向上する。
(変形例2)
次に、第1の実施形態の弾性表面波共振子における他の変形例について説明する。
第1の実施形態では、反射器のライン占有率をIDT中央部のライン占有率と同等に設定したが、本変形例では、反射器のライン占有率をIDT端部のライン占有率より大きく設定した。
本変形例の弾性表面波共振子の構成は、変形例1とほぼ同様のため、詳細な説明を省略し、簡単に説明する。
図12は本変形例の弾性表面波共振子における電極指位置と電極指間隔の関係を示す説明図である。図13は本変形例の弾性表面波共振子における電極指位置とライン占有率の関係を示す説明図である。
弾性表面波共振子は、水晶基板上にすだれ状電極からなるIDTと、1対の反射器と、を有している。
水晶基板は、カット面及び弾性表面波伝搬方向をオイラー角(φ,θ,ψ)で表示すると、オイラー角(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の水晶基板である。別の実施形態では、オイラー角が(−1°〜+1°,113°〜135°,±5)の水晶基板を用いることができる。
IDTの対数は100対に設定され、IDTの電極指間隔は、図12に示すようにPTで一定である。
IDTのライン占有率ηは、図13に示すように、IDTの中央部のライン占有率ηをηc、IDTの端部のライン占有率ηをηeとすると、ηc<ηeという関係にある。また、中央部からライン占有率ηcがIDTの両方の端部に向かい、ライン占有率ηeまで順次大きくなるように変化している。
反射器の電極指間隔はPTrで一様である。また、反射器のライン占有率ηrは、IDTの端部のライン占有率ηeより大きく設定されている。
反射器の対数は本変形例では左右それぞれ25対の電極指が配置されている。
なお、IDTと反射器は金属材料のアルミニウム(Al)で形成され、所定の膜厚は0.06λ(λは弾性表面波の波長)に設定されている。
電極指間隔はPT=5.000μm、PTr=5.025μm、である。また、ライン占有率はηc=0.43、ηe=0.53、ηr=0.58に設定されている。
以上のような弾性表面波共振子において、IDTにSH波が励振され、特性としてQ値は20500を実現している。
図14は反射器のライン占有率ηrをIDTの端部のライン占有率ηeで除した値(ηr/ηe)とQ値との関係を示すグラフである。
このグラフから、ηr/ηeが0.6から大きくなるに従い、Q値は大きくなり、ηr/ηe=1.1のときにQ値は最大になる。そして、ηr/ηeが1.1から大きくなるに従い、Q値は小さくなっていく。
反射器およびIDT端部のライン占有率の比ηr/ηeが、0.65≦ηr/ηe≦1.58の範囲にあれば、7450以上のQ値を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の弾性表面波共振子について説明する。
本実施形態では、IDTの中央部にライン占有率が一様な領域を備えている。
図15は本実施形態の弾性表面波共振子の構成を示す模式平面図である。図16は本実施形態の弾性表面波共振子における電極指位置と電極指間隔の関係を示す説明図である。図17は本実施形態の弾性表面波共振子における電極指位置とライン占有率の関係を示す説明図である。
図15に示すように、弾性表面波共振子3は、水晶基板31上にすだれ状電極からなるIDT32と、弾性表面波が伝搬する方向(矢印H方向)にIDT32を両側から挟むように形成された1対の反射器33と、を有している。
水晶基板11は、カット面及び弾性表面波伝搬方向をオイラー角(φ,θ,ψ)で表示すると、オイラー角(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の水晶基板である。別の実施形態では、オイラー角が(−1°〜+1°,113°〜135°,±5)の水晶基板を用いることができる。
IDT32は、電気的な極性が異なるように電極指32a,32bが交互に配列されて形成されている。
IDT32の電極指間隔は、図16に示すようにPTで一定である。
IDT32は、図17に示すように、IDT22の中央部はライン占有率が一様な領域を有している。このライン占有率が一様な領域のライン占有率ηをηc、IDT22の端部のライン占有率ηをηeとすると、ηc<ηeという関係にある。また、中央部からライン占有率ηcがIDT32の両方の端部に向かい、ライン占有率ηeまで順次大きくなるように変化している。
IDT32の対数をN、中央部の対数をNfとし、本実施形態では、IDT32の対数Nは100対、中央部の対数Nfは40対に設定されている。
図16に示すように、反射器33は電極指33aが多数配列され、電気的に中立となるように形成されている。ただし、反射器33は接地しても良いし、電極指32aと32bの一方に接続しても良い。
隣接する電極指33aの中心と中心との間隔である電極指間隔はPTrで一様である。また、反射器33のライン占有率は、IDT32の端部のライン占有率ηeと同じ値に設定されている。
反射器33の対数は本実施形態では左右それぞれ25対の電極指33aが配置されている。
なお、IDT32と反射器33は金属材料のアルミニウム(Al)で形成され、所定の膜厚は0.06λ(λは弾性表面波の波長)に設定されている。
電極指間隔はPT=5.000μm、PTr=5.025μm、である。また、ライン占有率はηc=0.43、ηe=0.645、に設定されている。
以上のような弾性表面波共振子3において、IDT32にSH波が励振され、特性としてQ値22500を実現している。
図18はIDTの中央部の対数NfをIDTの対数Nで除した値(Nf/N)とQ値との関係を示すグラフである。
このグラフからNf/Nが0から大きくなるに従い、Q値は大きくなり、Nf/N=0.4のときQ値は最大になる。つまり、中央部のライン占有率が一様な領域における電極指の対数が、IDT対数の40%のときにQ値が最大になる。そして、Nf/Nが0.4から大きくなるに従い、Q値は小さくなっていく。
Nf/Nが0<Nf/N<0.59の範囲にあれば、20000以上のQ値を得ることができ、IDTの中央部にライン占有率の一様な領域を設けない場合(ηe/ηc=1.0)よりもQ値が向上する。
図19はIDTの端部のライン占有率ηeをIDTの中央部のライン占有率ηcで除した値(ηe/ηc)とQ値との関係を示すグラフである。
このグラフから、ηe/ηcが1.0から大きくなるに従い、Q値は大きくなり、ηe/ηc=1.5のときにQ値は最大になる。そして、ηe/ηcが1.5から大きくなるに従い、Q値は小さくなっていく。
IDTの中央部および端部のライン占有率の比ηe/ηcが、1.0<ηe/ηc<2.1の範囲にあれば、5800以上のQ値を得ることができ、IDTの中央部にライン占有率の一様な領域を設けない場合(ηe/ηc=1.0)よりもQ値が向上する。
以上のように、IDT32の中央部にライン占有率の一様な領域を設けることで中央部の振動変位が大きくなる。そして、振動変位の大きいIDT32の中央部に対して、IDT32の端部はライン占有率を変化させて周波数が低下するように設定されている。このようにして、IDT32内への振動エネルギーの閉じ込め効果を高めることができ、ライン占有率が一様な領域の対数Nfと、IDT32の総対数Nとの比Nf/Nを上記の範囲とすれば、従来の弾性表面波共振子に比べて、Q値の良好な弾性表面波共振子3を実現することができる。このことから、弾性表面波共振子3の小型化が可能である。
なお、上記の実施形態では、IDT、反射器の電極材料としてアルミニウム(Al)を用いたが、アルミニウム合金でも同様の効果を奏する。また、アルミニウム以外の電極材料として、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、タングステン(W)、タンタル(Ta)および、これらのいずれかを主成分とする合金などを用いても良い。
さらに、上記実施形態では、IDTの電極の膜厚をそれぞれ0.06λ(λは弾性表面波の波長)としたが、これ以外の電極膜厚でも、同様な効果が得られることを確認した。
また、上記実施形態では、IDTの両側に反射器を設けた構成としたが、反射器のない構成としても、同様な効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
上述した弾性表面波共振子をパッケージ内に搭載して弾性表面波発振器を構成することができる。
図20は弾性表面波共振子をパッケージ内に搭載した弾性表面波発振器を示す概略断面図である。
弾性表面波発振器40は、セラミックパッケージ41、ICチップ42、弾性表面波共振子1、蓋体47などを備えている。
セラミックパッケージ41は、セラミックシートを積層して開口された凹部48が形成されている。また、セラミックパッケージ41には開口を囲むようにコバールなどの金属材料で形成されたシームリング45が設けられている。さらに、セラミックパッケージ41の外周面には、回路基板などの外部との接続を果たす外部接続電極46が形成されている。なお、図示しないが外部接続電極46とセラミックパッケージ41の凹部48内とを接続する配線が設けられている。
セラミックパッケージ41の凹部48の底面には回路素子としてICチップ42が固定され、金線などの金属ワイヤにて実装されている。ICチップ42には、弾性表面波共振子1を励振する発振回路を備え、温度補償回路、電圧制御回路などを含んでいても良い。また、セラミックパッケージ41の凹部48の棚部には、弾性表面波共振子1が接着剤44にて固定されている。そして、IDTに接続されるパッドが金属ワイヤ43にて接続されている。
セラミックパッケージ41の凹部48の上方にはコバールなどの金属材料で形成された蓋体47が配置され、蓋体47とシームリング45とをシーム溶接することで、セラミックパッケージ41の凹部48内を気密に封止している。
このように、Q値が向上しCI値が低減した弾性表面波共振子1をセラミックパッケージ41内に搭載していることから、弾性表面波の励振が安定し、消費電力が低下した弾性表面波発振器40を得ることができる。
(第4の実施形態)
また、上述した弾性表面波共振子を搭載して弾性表面波モジュール装置を構成することができる。
図21は弾性表面波モジュール装置の一例として、回路基板に弾性表面波共振子を搭載して受信機モジュールを構成した回路ブロック図である。
受信機モジュール50は、受信アンテナ51、低雑音増幅器(LNA)52、混合器53、局部発振器54、中間周波(IF)増幅器55、検波器56を備えている。
受信アンテナ51はLNA52を介して混合器53の入力に接続している。また、局部発振器54も混合器53の入力に接続している。この局部発振器54は、弾性表面波共振子と弾性表面波共振子を励振させる発振回路を備えている。これにより、局部発振器54は、周波数信号を混合器53に確実に出力できる。そして、混合器53の出力には、IF増幅器55と検波器56が直列に接続している。
相手方となる送信機から送信された信号は、受信アンテナ51を介してLNA52に入力し、LNA52で増幅された後に混合器53に入力する。混合器53は、局部発振器54から周波数信号を入力して、LNA52から入力した信号をダウンコンバートして出力する。ダウンコンバートされた信号は、IF増幅器55で増幅された後に検波器56に入力して検波される。このような構成にすることにより、受信機モジュール50は、送信機から送信された信号を受信できる。また、受信機モジュール50は、局部発振器54に上述した弾性表面波共振子を備えているので、安定して信号を受信でき、消費電力の少ない受信機モジュールを得ることができる。
なお、上記の受信機モジュールを外装などに取り付けて、電子機器として構成することも可能である。
1,2,3…弾性表面波共振子、8…水晶Z板、11…水晶基板、12…IDT、12a,12b…IDTの電極指、13…反射器、13a…反射器の電極指、22…IDT、22a,22b…IDTの電極指、23…反射器、23a…反射器の電極指、32…IDT、32a,32b…IDTの電極指、33…反射器、33a…反射器の電極指、40…弾性表面波発振器、41…セラミックパッケージ、42…ICチップ、43…金属ワイヤ、44…接着剤、45…シームリング、46…外部接続電極、47…蓋体、50…受信機モジュール、51…受信アンテナ、52…低雑音増幅器(LNA)、53…混合器、54…局部発振器、55…中間周波(IF)増幅器、56…検波器。

Claims (8)

  1. 圧電基板上に弾性表面波を励振する電極指を有するIDTが設けられており
    前記電極指のうちの一つの電極指の幅を、前記一つの電極指の中心前記一つの電極指の一方の側に隣在する電極指の中心との間隔の中心線と、前記一つの電極指の中心前記一つの電極指の他方の側に隣在する電極指の中心との間隔の中心線との間の寸法で除した値をライン占有率とし、
    前記IDTは、隣在する電極指の中心間距離である電極指間距離PTが前記IDT内で一様であり、弾性表面波が伝搬する方向に沿って前記IDTの中央部から両端部に向かい前記ライン占有率順次変化、前記中央部の周波数に比べて、前記中央部から前記両端部に向かい周波数が順次低くなるように形成された領域を含むことを特徴とする弾性表面波共振子。
  2. 請求項1に記載の弾性表面波共振子において、
    弾性表面波が伝搬する方向に沿って記中央部から前記両端部に向かい周波数が順次低くなる領域は、前記中央部と比べて大きいライン占有率を有することを特徴とする弾性表面波共振子。
  3. 請求項1または2に記載の弾性表面波共振子において、
    記中央部にライン占有率が一様な領域を備え、
    ライン占有率が一様な領域の電極指対数Nfと、前記IDTの電極指総対数Nとの比Nf/Nが、0<Nf/N<0.59、の範囲にあることを特徴とする弾性表面波共振子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の弾性表面波共振子において、
    前記端部のライン占有率ηeと前記中央部のライン占有率ηcとの比ηe/ηcが、1<ηe/ηc<1.79、の範囲にあることを特徴とする弾性表面波共振子。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の弾性表面波共振子において、
    弾性表面波が伝搬する方向に沿って前記IDTを挟むように配置された一対の反射器を備え、
    前記反射器は、多数配置された電気的に中立である電極指で構成され、隣在した電極指の中心間距離である電極指間隔PTrが前記反射器内で一様であり、
    前記反射器の多数配置された電極指のうちの1つの幅を、前記電極指間隔PTrで除した値をライン占有率ηrとし、
    前記反射器の前記ライン占有率ηrが前記反射器内で一様であり、前記ライン占有率ηrと前記端部のライン占有率ηeとの比ηr/ηeが、0.65≦ηr/ηe≦1.58、の範囲にあることを特徴とする弾性表面波共振子。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の弾性表面波共振子において、
    前記圧電基板がオイラー角(−1°〜+1°,26.0°〜40.7°,85°〜95°)の水晶基板であることを特徴とする弾性表面波共振子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の弾性表面波共振子と回路素子とが配置されているパッケージを備えていることを特徴とする弾性表面波発振器。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の弾性表面波共振子を搭載した回路基板を備えていることを特徴とする弾性表面波モジュール装置。
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