JP5161439B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置に関し、特に、DMOS(Diffused MOS)タイプのトランジスタに関するものである。
DMOSタイプの高耐圧MOSトランジスタは、高いソース・ドレイン耐圧、あるいは高いゲート耐圧を有しており、LCDドライバー等の各種ドライバーや電源回路等にも広く用いられている。特に、近年では高いドレイン耐圧(BVds)を有するとともに、低いオン抵抗を有した高耐圧MOSトランジスタが求められている。
図5は従来のNチャネル型の高耐圧MOSトランジスタの構造を示す断面図である。P型の半導体基板100の表面にはN型のエピタキシャル層101が形成され、当該エピタキシャル層101と半導体基板100の底部との界面にはN+型の埋め込み層102が形成されている。エピタキシャル層101上には、ゲート絶縁膜103を介してゲート電極104が形成されている。エピタキシャル層101の表面にはP型のボディ層105(SP+D,P+D)が形成され、ボディ層105の表面にはゲート電極104に隣接してN+型のソース層106(NSD)が形成されている。
エピタキシャル層101の表面にはN+型のNウェル層107(N+W)が形成され、Nウェル層107の表面にはN+型のドレイン層108(NSD)が形成されている。ドレイン層108とボディ層105との間のエピタキシャル層101の表面領域がドリフト領域109である。このドリフト領域109には、空乏層を拡げてドレイン耐圧を向上させるために、P型不純物から成るP+L層110が形成されている。ドリフト領域109とソース層106との間のボディ層105の表面領域がチャネル領域CHである。
半導体基板100の表面上には第1の層間絶縁膜111が形成され、当該第1の層間絶縁膜111上に、ゲート電極104の一部上からP+L層110上に延びる第1のフィールドプレート112が形成されている。また、第1の層間絶縁膜111上には第2の層間絶縁膜113が形成され、当該第2の層間絶縁膜113上に、第1のフィールドプレート112の一部上からP+L層110上に延びた第2のフィールドプレート114が形成されている。
第1及び第2のフィールドプレート112,114は、アルミニウムやポリシリコン等の導電材料から成り、ソース層106と同電位に設定されている。そして、ドリフト領域109での空乏層を拡げることでドレイン電界を緩和し、耐圧を向上させる働きをもつ。
また、ソース層106に隣接して、ボディ層105の電位固定用のP+型の電位固定層115(PSD,P+)が形成されている。また、エピタキシャル層101上のうち、P+L層110からドレイン層108に至る領域上にはLOCOS法等によるフィールド絶縁膜116が形成されている。なお、ソース層106,ドレイン層108及び電位固定層115上には、例えばアルミニウム等から成る配線層117が形成されている。
このような構成の高耐圧MOSトランジスタでは、高いソース・ドレイン耐圧BVds(例えば250ボルト〜300ボルト)を得る事ができる。なお、この従来の高耐圧MOSトランジスタを便宜上トランジスタDとする。
なお、本発明に関連する技術は、以下の特許文献に記載されている。
特開2004−39774号公報
上述した従来の高耐圧MOSトランジスタ(トランジスタD)では、高耐圧を得る事が出来るが、よりオン抵抗が小さく、電流駆動能力の高いMOSトランジスタが望まれていた。
そこで本発明は、高いソース・ドレイン耐圧BVdsを有するとともに、低いオン抵抗であって電流駆動能力の高いMOSトランジスタを提供することを目的とする。
本発明の主な特徴は以下のとおりである。すなわち、本発明の半導体装置は、第1導電型の半導体層の表面に形成されたチャネル領域を含む第2導電型のボディ層と、前記ボディ層の表面に形成された第1導電型のソース層と、前記ボディ層の一部上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記半導体層の表面に形成された第1導電型の第1のウェル層と、前記第1のウェル層の表面に形成された第1導電型のドレイン層と、前記ドレイン層から前記ボディ層に至るドリフト領域のエピタキシャル層の表面に形成された、耐圧向上のための第2導電型の第1の耐圧向上層と、前記ゲート電極の下方を含む領域の前記半導体層表面に形成された、オン抵抗低減用の第1導電型の第2のウェル層と、前記第2のウェル層と離間し、かつドリフト領域のうち前記ゲート電極の前記ドレイン層側の端部の近傍から離間した領域に形成された、オン抵抗低減用の第3のウェル層とを備えることを特徴とする。なお、ここでいう第2導電型とは、第1導電型の逆の導電型のことである。
また、本発明の半導体装置は、前記第3のウェル層が、前記第1のウェル層と離間して形成されていることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記ゲート電極の前記ドレイン層側の端部と隣接するようにして、前記第1の耐圧向上層が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記第2のウェル層と前記第3のウェル層との間の前記半導体層上に、耐圧向上用であって、前記第1の耐圧向上層よりも高濃度の第2の耐圧向上層が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記第1の耐圧向上層上に、層間絶縁膜を介してフィールドプレートが形成され、前記フィールドプレートの前記ドレイン層側の端部が、第1の耐圧向上層の前記ドレイン層側の端部よりも前記ドレイン層側に配置されるように形成されていることを特徴とする。
本発明では、ドリフト領域の所定領域にオン抵抗を低減させるための層を形成した。また、ドリフト領域のうち耐圧に悪影響を及ぼすと考えられる領域には、当該オン抵抗低減用の層を形成しないよう、その配置が工夫されている。そのため、本発明によれば、高いソース・ドレイン耐圧も有するとともに、低いオン抵抗を有した高耐圧MOSトランジスタを提供することができる。
次に、本発明の実施形態について説明する前に、図5の従来の高耐圧MOSトランジスタ(トランジスタD)のドリフト領域109の抵抗を下げることで電流駆動能力を上げた、参考例の高耐圧MOSトランジスタについて図6を用いて説明する。なお、上述した従来の高耐圧MOSトランジスタ(トランジスタD)と同様の構成については同一符号を用い、その説明を省略する。
参考例の高耐圧MOSトランジスタでは、ドリフト領域109の抵抗Rを下げるため、ゲート電極104の下方からドレイン層108側に対して、エピタキシャル層101よりも高濃度のNウェル層120(N+W)が一様に形成されている。
このDMOS構造によれば、従来の高耐圧MOSトランジスタ(トランジスタD)に比して、ドリフト領域109のN型不純物濃度が高くなっているため、ドリフト領域109の抵抗Rが下がり、オン抵抗を下げることができる。しかしながら、この構造にすると高いドレイン耐圧を維持することができなかった。つまり、図6に示すようなゲート電極104のドレイン層108側の一端の下部領域X、及びP+L層110のドレイン層108側の一端の周辺領域Yで電界集中による降伏現象が起きてしまい、所望の高耐圧(例えば、250〜300ボルト)を得る事ができないことが判った。
(第1の実施形態)そこで、本発明の第1の実施形態では、オン抵抗を下げても高耐圧を得る事が可能な、信頼性の高い高耐圧MOSトランジスタを構成している。以下、図1を用いて詳細に説明する。
本実施形態の高耐圧MOSトランジスタは、P型の半導体基板1の表面にN型のエピタキシャル層2が形成され、当該エピタキシャル層2と半導体基板1の底部との界面にはN+型の埋め込み層3が形成されている。エピタキシャル層2及び埋め込み層3は、半導体基板1の表面にN型不純物を高濃度に注入し、エピタキシャル成長させることで形成される。
エピタキシャル層2の所定領域上には、ゲート絶縁膜4を介してゲート電極5が形成されている。エピタキシャル層2の表面には、チャネル領域CHを含むP型のボディ層6(SP+D,P+D)が形成されている。ボディ層6は、P型のSP+D層7と、SP+D層7よりも低濃度であって、深く拡散したP型のP+D層8との2重構造から成る。この2重構造によって、濃度の低いP+D層8で耐圧をもたせ、濃度の高いSP+D層7でしきい値の調整をするとともに、パンチスルーを防止することができる。
P+D層8は、例えばボロンイオンを加速電圧50KeV,注入量2×1013/cmの条件でイオン注入を行い、その後熱処理することで形成される。また、SP+D層7は、例えばボロンイオンを加速電圧50KeV,注入量2×1014/cmの条件でイオン注入を行い、その後熱処理することで形成される。
ボディ層6の表面には、ゲート電極5に隣接してN+型のソース層9(NSD)が形成されている。また、エピタキシャル層2の表面には、エピタキシャル層2よりも濃度が高いN+型のNウェル層10(N+W)が形成されている。そして、Nウェル層10の表面には、さらに高濃度のN+型のドレイン層11(NSD)が形成されている。
ソース層9及びドレイン層11は、例えばリンイオンを加速電圧100KeV,注入量5.2×1015/cmの条件でイオン注入を行い、その後熱処理することで形成される。Nウェル層10は、例えばリンイオンを加速電圧80KeV,注入量2×1012/cmの条件でイオン注入を行い、その後熱処理することで形成される。
ドレイン層11とボディ層6との間のエピタキシャル層2の表面領域がドリフト領域12である。このドリフト領域12には、空乏層を拡げてドレイン耐圧を向上させるために、P型不純物から成るP+L層13が第1の耐圧向上層として形成されている。P+L層13は、例えばボロンイオンを加速電圧50KeV,注入量2.5×1012/cmの条件でイオン注入を行い、その後熱処理することで形成される。なお、ドリフト領域12のエピタキシャル層2とソース層9との間のボディ層6の表面領域がチャネル領域CHである。
半導体基板1の表面上には第1の層間絶縁膜14が形成され、当該第1の層間絶縁膜14上に、ゲート電極5の一部上からP+L層13上に延びる第1のフィールドプレート15が形成されている。また、第1の層間絶縁膜14上には第2の層間絶縁膜16が形成されている。当該第2の層間絶縁膜16上には、第1のフィールドプレート15の一部上からP+L層13のドレイン層11側の端部上に延びた第2のフィールドプレート17が形成されている。
第1及び第2の層間絶縁膜14,16は、例えばCVD法で形成されたシリコン酸化膜やシリコン窒化膜であり、それぞれの膜厚は例えば1000Å程度である。また、第1及び第2のフィールドプレート15,17は、アルミニウムやアルミニウム合金やポリシリコンのような導電材料で形成されている。また、第1及び第2のフィールドプレート15,17はソース層9と同電位に設定されており、ドリフト領域12での空乏層を拡げることでドレイン電界を緩和し、耐圧を向上させる働きをもつ。
また、ボディ層6の表面には、ソース層9に隣接してP型の不純物から成る電位固定用の電位固定層18(PSD,P+)が形成されている。PSD層は、例えばボロンイオンを加速電圧50KeV,注入量1.3×1015/cmの条件でイオン注入を行い、その後熱処理することで形成される。P+層は、例えばボロンイオンを加速電圧50KeV,注入量2×1014/cmの条件でイオン注入を行い、その後熱処理することで形成される。
また、エピタキシャル層2上のうち、P+L層13からドレイン層11に至る領域上、及びNウェル層10の一部上には、フィールド絶縁膜19a,19bが形成されていることが耐圧を向上させる観点から好ましい。フィールド絶縁膜19a,19bは、例えば公知のLOCOS法で形成する。また、P+L層13は当該フィールド絶縁膜19aと一定距離だけ離間させた方が、P+L層13とフィールド絶縁膜19aを隣接させた場合に比して良好な動作特性を得ることができた。従って、P+L層13は当該フィールド絶縁膜19aと一定距離だけ離間させた方が好ましい。
ソース層9,電位固定層18,及びドレイン層11上には、例えばアルミニウム等から成る配線層20が形成されている。 そして、ゲート電極5の下方には、ドリフト領域12の抵抗を下げ、MOSトランジスタのオン抵抗を下げるためのNウェル層25(N+W)が形成されている。Nウェル層25のソース層9側の端部はゲート電極5の下方でボディ層6と重なり合っており、そのドレイン層11側の端部はゲート電極5のドレイン層11側の端部の下方近傍に位置する。
また、同じくオン抵抗を下げるためのNウェル層26が、エピタキシャル層2の表面のうちP+L層13を含む領域に形成されている。Nウェル層26のドレイン層11側の端部は、P+L層13のドレイン層11側の端部の近傍に位置する。
図1に示すように、Nウェル層25とNウェル層26とは一定の距離(例えば10μm)離間している。つまり、ゲート電極5のドレイン層11側の端部の下方近傍のエピタキシャル層12の領域(図6で示した参考例の構造において、電界集中による降伏現象が起きやすかった領域)には、Nウェル層2526が形成されていない。このスペースによって、図6で示した参考例の構造に比して当該領域での電界集中が緩和されている。
さらに、P+L層13からドレイン層11側に至る一定領域(参考例の構造において、電界集中による降伏現象が起きやすかった領域)にも、Nウェル層26が形成されておらず、P+L層13(及びNウェル層26)と、Nウェル層10とは例えば10μm程度離間している。このスペースによって、空乏層がP+L層13側からドレイン層11側に拡がりやすくなり、当該領域での電解集中が緩和されている。
このように、オン抵抗を低減させるための層を一様に形成するのではなく、所定領域にのみ形成しているのは、電界集中に伴う降伏現象による破壊を防止し、高い耐圧を得るためである。
なお、これらのオン抵抗低減用のNウェル層25,26は、上述したNウェル層10と同一工程で形成することができ、例えばリンイオンを加速電圧80KeV,注入量2×1012/cmの条件でイオン注入を行い、その後熱処理することで形成される。
以上の構成の高耐圧MOSトランジスタを便宜上トランジスタAとする。このような構成によれば、ドリフト領域にオン抵抗低減用のN型ウェル層25,26が形成されているため、ドリフト領域の抵抗が低くなる。また、ドリフト領域12において、電界集中による破壊の起きやすい領域にはN型ウェル層25,26を形成していない。そのため、高いソース・ドレイン耐圧BVdsを有するとともに、低いオン抵抗であって電流駆動能力の高いMOSトランジスタを提供することができる。
また、上述した構成(トランジスタA)では、ゲート電極5の下方にNウェル層25を形成したため、Nウェル層25がない場合に比して、ゲート電極5の下方における空乏層が拡がりにくくなっている。従って、トランジスタAよりもゲート電極5の下方近傍での空乏層を拡げやすくし、耐圧を高める場合には、図2に示すようにP+L層13のソース層9側の端部をゲート電極5のドレイン層11側の端部に隣接するように配置することが好ましい。なお、この場合のオン抵抗はトランジスタAよりも若干上昇するため、図1で示したようにP+L層13のソース層9側の端部を、ゲート電極5から離間させる方が、オン抵抗を低減させる観点からは有利である。
また、耐圧をさらに高める観点からは、図2に示すようにゲート電極5のドレイン層11側の端部から一定領域(図2では、Nウェル層25とNウェル層26との間の領域)に、P+L層13よりも高濃度のP型不純物から成るFP層27を第2の耐圧向上層として形成することが好ましい。このようにFP層27を形成することで、所望の耐圧に調整することも可能である。FP層27は、例えばボロンイオンを加速電圧50KeV,注入量1.5×1013/cmの条件でイオン注入を行い、その後熱処理することで形成される。
なお、図2では、FP層27のドレイン層11側の端部と、Nウェル層26のソース層9側の端部とが接するように形成されているが、設計に応じて変更することが可能である。つまり、FP層27はNウェル層26と重畳する場合もあり、Nウェル層26と重畳しない場合もある。
なお、FP層27を形成する場合、第1のフィールドプレート15のドレイン層11側の端部を、図2に示すように点線L(FP層27のドレイン層11側の端部)よりもドレイン層11側あるいはソース層9側に配置する。FP層27の端部の延長線上に第1のフィールドプレート15の端部が位置すると、電界集中が生じやすくなると考えられるからである。なお、ドレイン電界を緩和し、耐圧を向上させる観点からは、第1のフィールドプレート15のドレイン層11側の端部を点線Lよりもドレイン層11側に配置することが好ましい。
P+L層13のソース層9側の端部をゲート電極5のドレイン層11側の端部に隣接するように配置し、さらにFP層27を配置した構成を便宜上トランジスタBとする。
図5で示した従来の高耐圧MOSトランジスタ(トランジスタD)の動作特性と、図2で示した高耐圧MOSトランジスタ(トランジスタB)の特性を比較する。図4は、各MOSトランジスタのしきい値(Vt)、オン抵抗(Ron)、相互コンダクタンス(Gm)、飽和電流(Idsat)、ゲート電位,ソース電位,及び基板電位が0Vの場合のソース・ドレイン耐圧(BVds)、ソース電位及び基板電位が0V,ゲート電圧Vgが10Vの場合のソース・ドレイン耐圧(BVdson)のシュミレーション結果を示している。
この図から明らかなように、オン抵抗(Ron)は従来構造(トランジスタD)に比して2分の1程度に小さくなり、相互コンダクタンス(Gm)は2倍程度大きくなり、飽和電流(Idsat)は2倍程度大きくなり、電流駆動能力が向上していることが判る。一方、オフ時の耐圧(BVds)は従来構造に比して小さくなっているが、十分な高耐圧を有している。また、オン時の耐圧(BVds)は従来構造(トランジスタD)よりも高くなっている。
(第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態について図3を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一符号を用いており、その説明を省略するか簡略する。
第1の実施形態では、第2のフィールドプレート17のドレイン層11側の端部が、P+L層13上に配置されていた。これに対して第2の実施形態では、図3に示すように当該端部を点線M(P+L層13のドレイン層11側の端部)よりもドレイン層11側に延ばしている。これを第2のフィールドプレート30とする。
かかる構成によれば、第2のフィールドプレート30の端部が点線Mよりもソース層9側に位置する構成に比して、P+L層13の空乏層がドレイン層11側に拡がりやすくなり、結果として耐圧を向上させることが出来る。
さらにいえば、第2のフィールドプレート30の当該端部をフィールド絶縁膜19aの一部上に配置することが好ましい。P+L層13の端部上に第2のフィールドプレート30の端部が位置してしまうと、そこで電界集中が生じやすくなると考えられるからである。
また、第1の実施形態では第1のフィールドプレート15を形成していたが、第2の実施形態では形成していない。このように、第1のフィールドプレート15を形成しない方が、第1のフィールドプレート15を形成した場合に比してMOSトランジスタの特性が向上した。
以上のように、第2のフィールドプレート30を形成し、第1のフィールドプレートを有さない、第2の実施形態に係る高耐圧MOSトランジスタをトランジスタCとする。なお、第2の実施形態は、第1のフィールドプレート15の配置を排除するものではない。従って、図3の点線で示したように、第1の実施形態(トランジスタB)と同様に第1のフィールドプレート15を配置することもできる。
図4にトランジスタCの動作特性を示した。この図から明らかなように、オン抵抗(Ron)は従来構造(トランジスタD)に比して2分の1程度に小さくなり、相互コンダクタンス(Gm)は2倍程度大きくなり、飽和電流(Idsat)は2倍以上大きくなり、電流駆動能力が向上していることが判る。一方、オフ時の耐圧(BVds)は従来構造に比して小さくなっているが、十分な高耐圧を有している。また、オン時の耐圧(BVds)は従来構造(トランジスタD)よりも高くなっている。
このように、上述した第1及び第2の実施形態のいずれの構成であっても、ドリフト領域にオン抵抗低減用のNウェル層25,26を形成している。また、電界集中が起きやすく耐圧に悪影響を及ぼす領域には当該Nウェル層25,26を形成せず、必要な領域にのみ形成し、全体としての耐圧の低下を抑えている。また、P+L層をゲート電極に隣接したこと、P+L層よりもP型不純物濃度の高いFP層を形成したこと等によって、耐圧の低下を抑えることが可能である。そのため、高いソース・ドレイン耐圧BVdsを有するとともに、低いオン抵抗を有した電流駆動能力の高い高耐圧MOSトランジスタを得る事ができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなくその要旨を逸脱しない範囲で設計変更が可能であることは言うまでも無い。例えば、上記実施形態ではフィールド絶縁膜19aを形成していたが、フィールド絶縁膜19aを形成せずに構成することもできる。なお、Pチャネル型のDMOSトランジスタに関する説明は省略するが、導電型が異なるだけで同様の構造であることは周知のとおりである。また、本発明のDMOSトランジスタと他の半導体装置とを混載した構造についても同様に適用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の特性を説明する表である。 従来の半導体装置を説明する断面図である。 参考例の半導体装置を説明する断面図である。
符号の説明
1 半導体基板 2 エピタキシャル層 3 埋め込み層 4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極 6 ボディ層 7 SP+D層 8 P+D層
9 ソース層 10 Nウェル層 11 ドレイン層 12 ドリフト領域
13 P+L層 14 第1の層間絶縁膜 15 第1のフィールドプレート
16 第2の層間絶縁膜 17 第2のフィールドプレート 18 電位固定層
19a,19b フィールド絶縁膜 20 配線層 25 Nウェル層
26 Nウェル層 27 FP層 30 第2のフィールドプレート
100 半導体基板 101 エピタキシャル層 102 埋め込み層
103 ゲート絶縁膜 104 ゲート電極 105 ボディ層
106 ソース層 107 Nウェル層 108 ドレイン層
109 ドリフト領域 110 P+L層 111 第1の層間絶縁膜
112 第1のフィールドプレート 113 第2の層間絶縁膜
114 第2のフィールドプレート 115 電位固定層
116 フィールド絶縁膜 117 配線層 120 Nウェル層
CH チャネル領域
トランジスタA 第1の実施形態に係る高耐圧MOSトランジスタ
トランジスタB 第1の実施形態に係る高耐圧MOSトランジスタ
トランジスタC 第2の実施形態に係る高耐圧MOSトランジスタ
トランジスタD 従来の高耐圧MOSトランジスタ

Claims (7)

  1. 第1導電型の半導体層の表面に形成されたチャネル領域を含む第2導電型のボディ層と、
    前記ボディ層の表面に形成された第1導電型のソース層と、
    前記ボディ層の一部上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記半導体層の表面に形成された第1導電型の第1のウェル層と、
    前記第1のウェル層の表面に形成された第1導電型のドレイン層と、
    前記ドレイン層から前記ボディ層に至るドリフト領域のエピタキシャル層の表面に形成された、耐圧向上のための第2導電型の第1の耐圧向上層と、
    前記ゲート電極の下方を含む領域の前記半導体層表面に形成された、オン抵抗低減用の第1導電型の第2のウェル層と、
    前記第2のウェル層と離間し、かつドリフト領域のうち前記ゲート電極の前記ドレイン層側の端部の近傍から離間した領域に形成された、オン抵抗低減用の第3のウェル層と
    を備え、前記第2のウェル層と前記第3のウェル層との間の前記半導体層上に、耐圧向上用であって、前記第1の耐圧向上層よりも高濃度の第2の耐圧向上層が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型の半導体層の表面に形成されたチャネル領域を含む第2導電型のボディ層と、
    前記ボディ層の表面に形成された第1導電型のソース層と、
    前記ボディ層の一部上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記半導体層の表面に形成された第1導電型の第1のウェル層と、
    前記第1のウェル層の表面に形成された第1導電型のドレイン層と、
    前記ドレイン層から前記ボディ層に至るドリフト領域のエピタキシャル層の表面に形成された、耐圧向上のための第2導電型の第1の耐圧向上層と、
    前記ゲート電極の下方を含む領域の前記半導体層表面に形成された、オン抵抗低減用の第1導電型の第2のウェル層と、
    前記第2のウェル層と離間し、かつドリフト領域のうち前記ゲート電極の前記ドレイン層側の端部の近傍から離間した領域に形成された、オン抵抗低減用の第3のウェル層と
    を備え、
    前記第1の耐圧向上層上に、層間絶縁膜を介してフィールドプレートが形成され、前記フィールドプレートの前記ドレイン層側の端部が、第1の耐圧向上層の前記ドレイン層側の端部よりも前記ドレイン層側に配置されるように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 第1導電型の半導体層の表面に形成されたチャネル領域を含む第2導電型のボディ層と、
    前記ボディ層の表面に形成された第1導電型のソース層と、
    前記ボディ層の一部上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記半導体層の表面に形成された第1導電型の第1のウェル層と、
    前記第1のウェル層の表面に形成された第1導電型のドレイン層と、
    前記ドレイン層から前記ボディ層に至るドリフト領域のエピタキシャル層の表面に形成された、耐圧向上のための第2導電型の第1の耐圧向上層と、
    前記ゲート電極の下方を含む領域の前記半導体層表面に形成された、オン抵抗低減用の第1導電型の第2のウェル層と、
    前記第2のウェル層と離間し、かつドリフト領域のうち前記ゲート電極の前記ドレイン層側の端部の近傍から離間した領域に形成された、オン抵抗低減用の第3のウェル層と
    を備え、
    前記ドレイン層から前記第3のウェル層に至る領域上にフィールド絶縁膜が形成され、前記第1の耐圧向上層及び前記第3のウェル層は、前記フィールド絶縁膜から前記ソース層側に離間して形成されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 前記第1の耐圧向上層上に、層間絶縁膜を介してフィールドプレートが形成され、該フィールドプレートの一部が前記フィールド絶縁膜上に延びて形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 第1導電型の半導体層の表面に形成されたチャネル領域を含む第2導電型のボディ層と、
    前記ボディ層の表面に形成された第1導電型のソース層と、
    前記ボディ層の一部上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記半導体層の表面に形成された第1導電型の第1のウェル層と、
    前記第1のウェル層の表面に形成された第1導電型のドレイン層と、
    前記ドレイン層から前記ボディ層に至るドリフト領域のエピタキシャル層の表面に形成された、耐圧向上のための第2導電型の第1の耐圧向上層と、
    前記ゲート電極の下方を含む領域の前記半導体層表面に形成された、オン抵抗低減用の第1導電型の第2のウェル層と、
    前記第2のウェル層と離間し、かつドリフト領域のうち前記ゲート電極の前記ドレイン層側の端部の近傍から離間した領域に形成された、オン抵抗低減用の第3のウェル層と
    を備え、
    前記第3のウェル層は、前記第1の耐圧向上層と重畳し、前記第1の耐圧向上層より深く形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記第3のウェル層は、前記第1のウェル層と離間して形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記ゲート電極の前記ドレイン層側の端部と隣接するようにして、前記第1の耐圧向上層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体装置。
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