JP5157944B2 - 高周波送信機の出力回路 - Google Patents

高周波送信機の出力回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5157944B2
JP5157944B2 JP2009026571A JP2009026571A JP5157944B2 JP 5157944 B2 JP5157944 B2 JP 5157944B2 JP 2009026571 A JP2009026571 A JP 2009026571A JP 2009026571 A JP2009026571 A JP 2009026571A JP 5157944 B2 JP5157944 B2 JP 5157944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gain
variable
amplifier
range
output circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009026571A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010183453A (ja
Inventor
孝朗 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2009026571A priority Critical patent/JP5157944B2/ja
Priority to US12/700,865 priority patent/US8063703B2/en
Publication of JP2010183453A publication Critical patent/JP2010183453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5157944B2 publication Critical patent/JP5157944B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G1/00Details of arrangements for controlling amplification
    • H03G1/0005Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal
    • H03G1/0088Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using discontinuously variable devices, e.g. switch-operated

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Description

本発明は,高周波送信機の出力回路に関する。
無線通信に使用される高周波送信機は,出力信号を所望の送信電力に増幅する出力回路を有する。この出力回路は出力信号を増幅する増幅器を有し,増幅器は,ベースバンドまたは低周波数の信号を増幅する可変利得増幅器(以下VGA:Variable Gain Amplifier)と,その出力信号の周波数をアップコンバートした後の高周波信号を増幅するVGAとを組み合わせて構成され,線形で広い可変範囲を実現している。
上記のとおり2つのVGAを組み合わせた構成として以下のものがある。
低周波信号を増幅する第1のVGAとその出力の周波数をアップコンバートした後の高周波信号を増幅する第2のVGAとを組み合わせる。そして,第1のVGAの利得を1LSB幅分で段階的に単調増加させるように制御し,第2のVGAの利得を1LSB幅分で振動しながら徐々に増加させるように制御して,全体の利得制御曲線がリニアな特性を持つようにする。
他に、中間周波数信号を増幅する第1のVGAとその出力の周波数をアップコンバートするミキサとミキサ出力の高周波信号を増幅する第2のVGAとを組み合わせる。そして,第1のVGAの利得量が,最大出力レベルのときにミキサに最適な歪み量及び信号対雑音比を有する中間周波数信号が得られるように調整される。
他に、中間周波数信号を増幅する第1のVGAとその出力の周波数をアップコンバートした高周波信号を増幅する第2のVGAとを組み合わせる。そして,第1のVGAの利得制御により出力電力レベルの内低い方の範囲にわたって出力電力レベルを変化させ,第2のVGAの利得制御により出力電力レベルの高い方の範囲にわたって出力電力レベルを変化させる。
他に、高周波信号を増幅するVGAとその出力を増幅する電力増幅器とを組み合わせ,小出力送信時には電力増幅器をオフにしてバイパスする。
高周波送信機には,他のシステムや隣りのチャネルへの影響を低減するために,最大電力出力時の信号帯域外の雑音出力電力を規定値未満に制限することが規格上求められている。たとえば,信号帯域の出力が20dBmの時に信号帯域からXHz離れた雑音電力が−30dBm以下にするよう規定される。この場合,信号と雑音電力の電力比(CN比:Carrier to Noise Ratio)は20dBm−(−30dBm)=50dBになる。
特開2000−261332号公報 特開平11−205165号公報 特開平10−107654号公報 特開平9−148852号公報
上述する規格の制約の下では,ベースバンドまたは低周波信号での信号振幅を大きくして信号電力対雑音電力の比(CN比)を十分に大きくし,さらに後段のVGAで所望の送信電力に増幅することが行われる。この場合,ベースバンドまたは低周波信号を増幅する前段のVGAは,最小利得に制御されたときでも,上記のとおりCN比を十分に大きくすることが必要になる。前段のVGAが最小利得に制御されると同時に後段のVGAが最大利得に制御されて,合計の利得が最大利得領域になったとしても,出力のCN比が規格を満たす必要があるからである。
しかし,前段のVGAの最小利得を上記規格を満たす高いレベルにすると,その最大利得はそれより高くなる。その結果,後段のVGAが低い利得の時に前段のVGAが最大利得に制御されると,後段のVGAには大きな振幅の信号が入力されることになり,利得が低い後段のVGAの出力信号が歪み通信品質が劣化する。
そこで,本発明の目的は,最大電力出力時の信号帯域外の雑音出力電力を抑制するとともに,低利得領域での通信品質の劣化を抑えた高周波送信機の出力回路を提供することにある。
実施の形態の第1の側面は,利得を第1の利得可変範囲内において第1の可変幅で変更制御し、入力信号を増幅する第1の可変利得増幅器と,前記第1の可変利得増幅器の出力に応じた信号を増幅し,利得が前記第1の利得可変範囲より広い第2の利得可変範囲内において前記第1の可変幅より大きい第2の可変幅で変更制御される第2の可変利得増幅器と,前記第1の可変利得増幅器の利得を前記第1の利得可変範囲の昇降に対応して前記第2の可変利得増幅器の利得を前記第2の可変幅ずつ昇降させて,前記第1の可変利得増幅器の利得及び前記第2の可変利得増幅器の利得を含む利得を利得制御ユニットとを有し、前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を最大利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲内の最大利得よりも,前記第2の可変利得増幅器の利得を最小利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲内の最大利得を低く制御することを特徴とする高周波送信機の出力回路である。
本実施の形態のおける高周波送信機の出力回路の一例を示す図である。 本実施の形態における粗調用可変利得増幅器R−VGAの回路図である。 本実施の形態における微調用可変利得増幅器F−VGAの回路図である。 本実施の形態における微調用可変利得増幅器F−VGAの別の回路図である。 送信機の出力回路の出力信号のCN比について説明する図である。 図1の微調用増幅器と粗調用増幅器の利得制御特性を示す図である。 図6の利得制御特性の詳細図である。 図6の利得制御特性の詳細図である。 第1の実施の形態における高周波送信機の出力回路を示す図である 第1の実施の形態における利得制御特性を示す図である。 図10の利得制御特性の詳細図である。 図10の利得制御特性の詳細図である。 第2の実施の形態における高周波送信機の出力回路を示す図である。 第2の実施の形態における利得制御特性を示す図である。 図14の利得制御特性の詳細図である。 図14の利得制御特性の詳細図である。
図1は,本実施の形態のおける高周波送信機の出力回路の一例を示す図である。この出力回路は,送信データなどを有する入力信号INに対して変調やコード拡散などを行うベースバンド回路10と,ベースバンドまたは低周波数の第1の周波数の信号Finを増幅する微調用の可変利得増幅器F−VGAと,その出力信号Foutの周波数をアップコンバートする周波数変換器12と,そのアップコンバートされた高周波の第2の周波数の信号Rinを増幅する粗調用の可変利得増幅器R−VGAとを有する。粗徴用の可変利得増幅器R−VGAの出力Routは,図示しないアンテナなどを介して高周波出力信号OUTとして送信される。
さらに,出力回路は,制御すべき利得に対応する利得設定コードGsetCODEを出力する利得制御回路14と,その利得設定コードGsetCODEをデコードして2つの増幅器F−VGA,R−VGAに利得設定信号GsetF,GsetRをそれぞれ出力するデコーダ16とを有する。利得制御回路14は,利得設定コードGsetCODEを適宜生成して2つの増幅器F−VGA,R−VGAの利得を制御し,高周波出力信号OUTを所望の電力にする。
図1中,微調用の可変利得増幅器F−VGAに示した利得F−Ginの利得可変範囲0dB〜5.5dBとその可変幅dF−Gain=0.5dBは,一例である。同様に,粗調用の可変利得増幅器R−VGAに示した利得R−Gainの利得可変範囲0dB〜48dBとその可変幅dR−Gain=6dBも一例である。微調用増幅器F−VGAの可変幅dF−Gainは粗徴用増幅器R−VGAの可変幅dR−Gainより小さく,同様に,微調用増幅器F−VGAの利得F−Gainの利得可変範囲は粗徴用増幅器R−VGAの利得R−Gainの利得可変範囲より小さい。この例では,微調用増幅器F−VGAの利得F−Gainの利得可変範囲0dB〜5.5dBは,粗調用増幅器R−VGAの可変幅dR−Gain=6dBに対応している。そして,この例では,微調利得F−Gainは12段階の利得に制御され,粗調利得R−Gainは9段階の利得に制御される。
粗調用増幅器R−VGAの利得R−Gainを可変幅dR−Gainで上昇または下降するたびに,微調用増幅器F−VGAの利得F−Gainを利得可変範囲内で微調可変幅dF−Gainずつ上昇または下降することで,粗調用増幅器R−VGAの利得可変範囲0〜48dBの広い範囲にわたって微少な可変幅dF−Gainの可変幅で利得制御を行うことができる。例えば,粗調利得R−Gainを24dBに制御し,微調利得F−Gainを2.5dBに制御すれば,全体の利得は24+2.5=26.5dBになる。
微調用増幅器F−VGAは,ベースバンドまたは低周波数の信号Finを増幅する回路であるのに対して,粗調用増幅器R−VGAは,高周波数の信号Rinを増幅する回路である。それぞれの増幅器が増幅する信号の周波数帯域が異なるため,各増幅器はそれに対応した回路構成になっている。
図2は,本実施の形態における粗調用可変利得増幅器R−VGAの回路図である。粗調用増幅器R−VGAは,ゲートに入力信号Rinがキャパシタc0〜c8を介して供給され,ドレイン側に出力信号Routが生成されるソース接地トランジスタFET0〜8が9個並列に設けられている。ドレイン側には電源電圧Vddとの間に負荷抵抗RLが設けられている。さらに,各トランジスタFET0〜8のゲートには,ゲートバイアス電圧Vbiasが抵抗r0,r1a〜r8aを介して印加される。
トランジスタFET0には,ゲートバイアス電圧Vbiaが常に印加され,常にイネーブル状態であり,それ以外のトランジスタFET1〜8には,ゲートとゲートバイアス電圧Vbiasとの間にスイッチSW1a〜SW8aが,ゲートとグランドGNDとの間にスイッチSW1b〜SW8bが設けられ,それらのスイッチは,利得調整回路とデコーダからの利得設定信号GsetRによりオン,オフ制御される。スイッチSW1a〜SW8aがオンになれば,そのトランジスタFETはイネーブル状態になり,入力信号の増幅を行うが,スイッチSW1b〜SW8bがオンになれば,そのトランジスタFETはディセーブル状態になり入力信号の増幅動作は行わない。ディセーブル状態のトランジスタは,導通せず電流の消費はなく,イネーブル状態のトランジスタは導通し入力信号Rinに応じたドレイン電流を発生し,ドレイン側の出力端子Routに増幅された信号を生成する。
トランジスタFET0〜FET8のゲート幅w0〜w8はそれぞれ異なっている。たとえば,常時イネーブル状態になるトランジスタFET0のゲート幅w0に対して,w1=w0,w2=2*w1,w3=2*w2....wi=2*wi-1....w8=2*w7にデザインされている。たとえば,ゲート幅w0がw0=3であれば,w1〜w8はそれぞれ3,6,12,24,48,96,192,384,768となる。そして,イネーブルのトランジスタが増えるたびに,ゲート電流が2倍ずつ増加するため,その利得は6dB(利得:20*log2=6dB)ずつ増加する。実際にLSIに形成するときは,各トランジスタFETは,最小ゲート幅のトランジスタユニットを並列に設けた構成になる。そして,各トランジスタのゲート幅w0〜w8は,その並列の最小ゲート幅トランジスタユニットの数により実現される。
イネーブル状態のトランジスタのゲート幅が大きいほど,利得が大きくなるとともに,入力信号Rinの電力が大きくてもリニアに増幅することが可能になる。したがって,入力信号Rinの最大電力を考慮して,基準のトランジスタFET0のゲート幅w0が設計される。そして,そのゲート幅w0に対して,他のトランジスタのゲート幅w1〜w8は上記の比率にされる。つまり,基準のトランジスタFET0のゲート幅を小さくできれば,その他のトランジスタのゲート幅も小さくでき,消費電力を抑制することができる。
なお,ソース接地トランジスタFET0〜FET8のドレインと出力端子Routとの間に,ゲート接地トランジスタをカスケード接続しても良い。ゲート接地トランジスタをカスケード接続した場合,ソース接地トランジスタには全てゲートバイアス電圧を供給し,ゲート接地トランジスタにゲートバイアスを供給するスイッチのオン,オフを制御することにより,トランジスタのイネーブル状態とディセーブル状態とを制御することができる。
図3は,本実施の形態における微調用可変利得増幅器F−VGAの回路図である。この増幅器F−VGAは,入力信号Finが入力される入力端子とグランドGNDとの間に設けた直列抵抗群R1〜R12と,入力信号Finの抵抗分割された信号を増幅するオペアンプAMP1と,オペアンプAMP1の出力信号Foutを出力する出力端子と,直列抵抗群の接続点とオペアンプの入力ノートIn1との間に設けられたスイッチ群SW1〜SW12とを有する。これらのスイッチは,利得調整回路とデコーダからの利得設定信号GsetFによりオン,オフ制御される。そして,スイッチ群のうち1つのみがオンに,他のスイッチはオフに制御され,オンに制御されたスイッチに対応して図中示された利得の信号が出力信号Foutとして出力される。つまり,オペアンプAMP1の入力In1を適切な抵抗値に設計された抵抗群R1〜R12で抵抗分割することで,図中に示された利得の信号を生成することができる。図3の例では,オペアンプAMP1の利得が5.5dBに設計され,抵抗分割により0〜5.5dBの範囲で0.5dBの可変幅で異なる利得の信号が生成される。
入力信号Finは,ベースバンドまたは低周波数の信号である。このようなベースバンドまたは低周波数の信号であれば,抵抗のような受動素子により高精度に利得制御を行うことができる。一方,粗調用増幅器R−VGAの入力信号Rinのように高周波の信号の場合は,受動素子の寄生容量や寄生インダクタンスが高周波信号に対してインピーダンス成分となるため,高精度な利得制御を行うことが困難になる。その点,図2に示したトランジスタサイズを変えることによる利得制御は,高周波信号を増幅する回路に適している。
入力信号Finがベースバンドまたは低周波数の信号であるので,オペアンプは,例えば,入力抵抗とフィードバック抵抗を有する一般的な増幅器で良い。
図4は,本実施の形態における微調用可変利得増幅器F−VGAの別の回路図である。この増幅器F−VGAも,図3の回路と同様に,入力信号Finを抵抗分割する直列抵抗群R101〜R120と,抵抗分割された信号を増幅するオペアンプAMP1と,直列抵抗群の接続点とオペアンプAMP1の入力In1との間に設けられたスイッチ群SW1〜SW20とを有する。直列抵抗群の数とスイッチ群の数が図3の回路よりも多い。その結果,出力可能な利得の種類は,−4.0〜5.5dBの範囲内で0.5dBきざみで合計20種類に増えている。それ以外は,図3と同じである。図3,図4の微調用増幅器F−VGAによる利得制御については,後述する具体例で詳述する。
図5は,送信機の出力回路の出力信号のCN比について説明する図である。図5中,右側が出力回路の出力信号OUT(図1の例では粗調増幅器R−VGAの出力Routに対応)の信号電力対雑音電力の関係を示し,左側が微調用増幅器F−VGAの出力Foutの信号電力対雑音電力の関係を示す。いずれも横軸が周波数を示し,縦軸が信号強度(信号電力)を示す。
無線通信の送信機では,他のシステムや隣のチャネルへの影響を低減するために,規格上,最大電力出力時の信号帯域外の雑音出力電力Npowerが一定の値未満に制限されている。最大電力出力時は,可変利得増幅器が最大利得に制御された時である。その場合,信号帯域20における信号電力Spowerは最大電力値になると共に雑音出力電力Npowerも最大電力値になる。
図5の例では,信号帯域20の出力電力Spowerが20dBmの時に信号帯域20からXHz離れた帯域22での雑音電力が−30dBm以下にするよう規定される。したがって,信号と雑音電力の電力比(CN比)は20dBm−(−30dBm)=50dBになる。なお,1mWの電力が0dBmと表記されるので,20dBmとは100mW,−30dBmとは1/1000mWであり,両者の電力は10の5乗の違いがある。
図5の左側には,微調用増幅器F−VGAの出力Foutの信号電力対雑音電力の関係が,その利得が小さいGF1の場合と,大きいGF2の場合とについて示されている。利得を大きくすれば中央の信号電力Spowerは大きくなるが,増幅器F−VGAの回路が発生する熱雑音Npowerは一定の電力で発生する。したがって,利得を大きくしたほうが,信号強度は大きくなるので出力FoutのSN比を大きくすることができる。
微調用増幅器の出力Foutは,周波数をアップコンバートされて粗調用増幅器R−VGAにより増幅されるが,粗徴用増幅器R−VGAは,微調用増幅器の出力Foutの信号と雑音を均等に増幅するとともに,粗徴用増幅器の回路の熱雑音を追加する。さらに,アップコンバートする周波数変換器12でも熱雑音は発生する。
いずれにしても,送信機が最大電力出力時に,信号帯域外の雑音出力電力を規定値未満に抑えるためには,送信機に要求される最大信号電力と雑音出力電力とのCN比を規定値未満に抑えなければならない。
上記のような規格上の制約から,図1に示した微調用増幅器F−VGAと粗調用増幅器R−VGAとからなる増幅回路では,微調用増幅器F−VGAでの最小利得での出力信号振幅を大きくしてその出力信号のCN比を十分に大きくすることが求められる。微調用増幅器F−VGAの出力Foutは後段の粗調用増幅器R−VGAで所望の送信電力に増幅されるが,そもそも微調用増幅器F−VGAの出力FoutのCN比が小さい場合は,粗徴用増幅器R−VGAの出力RoutのCN比は微調用増幅器の出力FoutのCN比より改善されることはなく,規格を満たさなくなるからである。したがって,微調用増幅器F−VGAは,最小利得に制御されたときでも,CN比を十分に大きくすることが必要になる。
図5中,大きい利得GF1での出力Fout1を粗徴用増幅器が増幅した場合の雑音電力Npower(−30dBm)に対して,小さい利得GF2での出力Fout2を粗徴用増幅器が増幅した場合の雑音電力Npower2は,同じ信号強度Spowerを基準にすると,破線で示されるとおり高くなる。つまり,微調用の利得GF2に対する出力OUTのCN比CN2は,微調用の利得GF1に対する出力OUTのCN比CN1=50dBより小さくなる。
図6は,図1の微調用増幅器と粗調用増幅器の利得制御特性を示す図である。この利得制御特性は後述する実施の形態の利得制御特性と比較する比較例である。図6中,横軸に利得制御回路が生成する利得設定コードが,縦軸に利得が対応付けられていて,利得設定コードに対応して制御される微調用増幅器の利得F−Gainと,粗調用増幅器の利得R−Gainと,合計の利得T−Gainとが示されている。図1で説明したとおり,粗調側の利得R−Gainは,利得可変範囲0〜48dB内で6dBの可変幅で制御される。それに対して,微調側の利得F−Gainは,利得可変範囲0〜5.5dB内で0.5dBの可変幅で制御される。その結果,合計利得T−Gainは利得可変範囲0〜53.5dB内を0.5dBの可変幅で制御される。
図7,図8は,図6の利得制御特性の詳細図である。図7は,図6の合計利得T−Gainが最小のところを,図8は,図6の合計利得T−Gainが最大のところを詳しく示している。図7に示される合計利得T−Gainが0〜5.5dBでは,粗調側利得R−Gainが0dBに制御されて,微調側利得F−Gainが0〜5.5dB内を0.5dBの変更幅で12段階に制御される。同様に,合計利得T−Gainが6〜11.5dBに制御されている時にも,微調側利得F−Gainが0〜5.5dB内を0.5dBの可変幅で12段階に制御される。合計利得T−Gainを5.5dBから6.0dBに上昇させるときは,粗調側利得R−Gainを0dBから6dBに上昇させるとともに,微調側利得F−Gainを5.5dBから0dBに下げ,逆に,合計利得T−Gainを6.0dBから5.5dBに下降させるときは,粗調側利得R−Gainを6dBから0dBに下降させるとともに,微調側利得F−Gainを0dBから5.5dBに上昇させる。
図8に示される合計利得T−Gainが42〜53.5dBにおいても,粗調側利得R−Gainと微調側利得F−Gainとの関係は同じである。
以上のように,図6,7,8の比較例によれば,微調側利得F−Gainは,常に利得可変範囲が0〜5.5dBと同じであり,粗調側利得G−Gainの可変幅6dBは粗調側利得の利得可変範囲に対応している。
上記の利得制御において,合計利得T−Gainが最大利得レンジTmax(図6中)における微調側利得F−Gainが最小利得の制御点100と,粗調側利得R−Gainが最小利得または最小利得レンジTminの時の微調側利得F−Gainが最大利得の制御点200とが,出力回路の特性上重要になる。
まず,制御点100について説明すると,図6に示した合計利得T−Gainが最大レンジTmaxのいずれかに制御されることで,出力回路の出力は最大電力に制御される。増幅器の回路特性のばらつきや動作環境などに起因して最大出力電力に制御される制御利得がばらつくため,最大利得レンジTmax内のいずれかになるからである。したがって,最大レンジTmax内において微調側利得F−Gainが最小利得0dBの時に,最大出力電力が生成される場合も想定しておくことが必要になる。そして,最大出力電力時の規格上の制約は,図5で説明したとおり,CN比が所定の規定値を越えていることであり,微調用増幅器F−VGAの出力FoutのCN比が所定の規定値を越えていることである。したがって,制御点100のように微調用増幅器F−VGAが最小利得に制御されても,その出力FoutのCN比が規定値を越えるようにするためには,微調側利得F−Gainの最小利得を十分に大きな値にする必要がある。
一方,粗調側利得R−Gainが最小利得または最小利得レンジTminの時の微調側利得F−Gainが最大利得に制御される制御点200では,図2に示した粗徴用増幅器R−VGAの基準トランジスタFET0のみがイネーブル状態にある。したがって,増幅トランジスタのゲート幅は最少値であり,入力信号Rinの振幅が大きすぎると増幅器R−VGAにより増幅される信号には歪みが含まれることが想定される。したがって,基準トランジスタFET0のゲート幅は,微調側利得F−Gainが最大利得のときでも歪みなく増幅できる程度の大きさが要求される。
そして,粗調用増幅器R−VGAの可変幅を6dB(2倍)と一定にすることに伴い,微調用増幅器F−VGAの利得可変範囲も一定になる。その結果,制御点100を考慮して微調用増幅器F−VGAの最小利得を高めに設定すると,制御点200の微調用増幅器F−VGAの最大利得も大きくなり,その出力Foutの信号振幅が大きくなる。その結果,粗調用増幅器R−VGAの基準トランジスタFET0のサイズを大きくする必要があり,それに伴って他のトランジスタFET1〜FET8のサイズも同様に大きくなる。その結果,回路規模が増加し,消費電力が増大することを招く。
[第1の実施の形態]
図9は,第1の実施の形態における高周波送信機の出力回路を示す図である。この出力回路は,図1と同様に,ベースバンド回路10と,微調用の可変利得増幅器F−VGAと,周波数変換器12と,粗調用の可変利得増幅器R−VGAとを有する。さらに,出力回路は,利得設定コードGsetCODEを出力する利得制御回路14と,その利得設定コードGsetCODEをデコードして2つの増幅器F−VGA,R−VGAに利得設定信号GsetF,GsetRをそれぞれ出力するデコーダ16とを有する。
図9の例では,微調用の可変利得増幅器F−VGAに示した利得F−Gainの利得可変範囲は−4dB〜5.5dBと図1の例より広く,その可変幅dF−Gain=0.5dBは図1と同じである。一方,粗調用の可変利得増幅器R−VGAの利得R−Gainの利得可変範囲は0dB〜48dB,その可変幅dR−Gainは6dBと,図1と同じである。
さらに,図1と同じように,微調用増幅器F−VGAの可変幅dF−Gainは粗徴用増幅器R−VGAの可変幅dR−Gainより小さく,微調用増幅器F−VGAの利得F−Gainの利得可変範囲は粗徴用増幅器R−VGAの利得R−Gainの利得可変範囲より小さい。
そして,粗調用増幅器R−VGAの利得R−Gainを可変幅dR−Gainで上昇または下降するたびに,微調用増幅器F−VGAの利得F−Gainを利得可変範囲内で微調可変幅dF−Gainずつ上昇または下降することで,粗調用増幅器R−VGAの利得可変範囲0〜48dBに微調側最大利得5.5dBを加えた広い範囲にわたって,微少な可変幅dF−Gainの可変幅で利得制御を行うことができる。
図10は,第1の実施の形態における利得制御特性を示す図である。図10に示されるとおり,第1の実施の形態では,利得制御ユニット14,16は,粗調用の増幅器R−VGAの利得を最大利得レンジTmaxに制御した時の微調用の増幅器F−VGAの利得可変範囲内の最大利得(制御点300)よりも,粗調用の増幅器R−VGAの利得を最小利得または最小利得レンジTminに制御した時の微調用の増幅器F−VGAの利得可変範囲内の最大利得(制御点200)を,低く制御する。
すなわち,第1の実施の形態では,図4に示した微調用の増幅器F−VGAが使用され,その利得可変範囲は−4dB〜5.5dBと図3の増幅器よりも広い。ただし,粗調用の増幅器R−VGAの可変幅が6dBであるので,各粗調側利得R−Gainにおける微調側利得F−Gainの可変範囲は6dBとなっている。つまり,微調側の利得可変範囲(6dB)は,粗調側可変幅(6dB)とマッチングしている。
そして,粗調側利得R−Gainが最小利得0dBの時の微調側利得F−Gainの利得可変範囲を−4.0〜+2.0dBとし,一方,粗調側利得R−Gainが最大利得48dBの時の微調側利得F−Gainの利得可変範囲を0〜5.5dBと,利得可変範囲−4.0〜+2.0dBより高くする。そして,粗調側利得R−Gainが上昇するたびに,微調側利得F−Gainの利得可変範囲を0.5dBずつ上昇させる。逆に,粗調側利得R−Gainが下降するたびに,微調側利得F−Gainの利得可変範囲を0.5dBずつ下降させる。
制御点300での微調用最大利得5.5dBよりも,制御点200での微調用最大利得2.0dBを低くすることで,制御点100での微調用最小利得0dBを規格を満たす程度に十分大きな利得にするとともに,制御点200での微調用最大利得2.0dBを比較例の+5.5dBより低くすることができる。それにより,微調用増幅器F−VGAの出力振幅を抑制し,粗調用の増幅器R−VGAの基準トランジスタFET0のゲート幅を小さくし,それに伴って粗調用の増幅器R−VGAの全てのトランジスタのゲート幅も小さくすることができ,省電力化することができる。
第1の実施の形態における粗調用増幅器R−VGAは,図2に示された回路構成である。ただし,合計利得が最小利得レンジTmin,つまり制御点200において微調用増幅器F−VGAの利得が+2.0dBと低くなっているので,入力信号Rinの振幅が小さく,粗調用増幅器R−VGAの基準トランジスタFETのゲート幅w0を,前述のw0=3ではなくw0=2に小さくすることができる。つまり,合計利得が最小利得レンジTminでの微調用の利得の最大値は,図6の比較例の+5.5dBから+2.0dBと−3.5dBだけ低くなっているので,粗調用増幅器の電流も−3.5dBの絶対値0.67倍(2/3倍)に抑制できる。
それに伴って,他のトランジスタFET0〜FET8のゲート幅w1〜w8は,それぞれ2,4,8,16,32,64,128,256,512となる。つまり,図2で説明したw1〜w8=3,6,12,24,48,96,192,384,768と比較すると,全体のトランジスタのゲート幅が2/3に縮小されている。その結果,消費電流も小さくすることができる。
図11,図12は,図10の利得制御特性の詳細図である。図11において,最も低い利得可変範囲−4.0〜+2.0dBでは,粗調用利得R−Gainは0dBに制御され,微調用利得F−Gainは,利得可変範囲−4.0〜+2.0dB内で可変幅0.5dBで制御される。さらに,次に低い利得可変範囲+2.5〜+8.5dBでは,粗調用利得R−Gainは6dBに制御され,微調用利得F−Gainは,利得可変範囲−3.5〜+2.5dB内で可変幅0.5dBで制御される。つまり,R−Gain=6dBの時の微調用利得F−Gainの利得可変範囲−3.5〜+2.5dBが,R−Gain=0dBの時の範囲−4.0〜+2.0dBよりも0.5dBだけ高くなっている。
このように,粗徴用利得R−Gainが上昇するたびに微調用利得F−Gainの利得可変範囲を上昇させるために,微調用利得F−Gainの利得可変範囲は6.0dBと前述の比較例の5.5dBより0.5dB広くなっている。これに伴って,粗徴用利得R−Gainを0dBから6.0dBに上昇させるとき,微調用利得F−Gainを最大の+2.0dBから次の利得可変範囲内の最小値−3.5dBに制御している。同様に,粗徴用利得R−Gainを6.0dBから12.0dBに上昇させるときも,微調用利得F−Gainを最大の+2.5dBから次の利得可変範囲内の最小値−3.0dBに制御する。粗徴用利得R−Gainが下降するときは微調用利得F−Gainは上記と逆に制御される。
さらに,図12において,2番目に高い利得可変範囲+41.5〜+47.5dBでは,粗調用利得R−Gainは42dBに制御され,微調用利得F−Gainは,利得可変範囲−0.5〜+5.5dB内で可変幅0.5dBで制御される。さらに,最も高い利得可変範囲+48.0〜+53.5dBでは,粗調用利得R−Gainは48dBに制御され,微調用利得F−Gainは,利得可変範囲0.0〜+5.5dB内で可変幅0.5dBで制御される。
この場合も,粗徴用利得R−Gainが上昇するたびに微調用利得F−Gainの利得可変範囲を上昇させる。さらに,粗徴用利得R−Gainを42dBから48dBに上昇させるとき,微調用利得F−Gainを最大の+5.5dBから次の利得可変範囲内の最小値0.0dBに制御している。
図12において,出力回路が最大出力電力になるのは,図10の最大利得レンジTmax内のいずれかの利得をとるときである。そして,制御点100のように,最大利得レンジTmaxでの微調用利得F−Gainの最小利得は,0.0dB(R−Gain=48dBの時)または−0.5dB(R−Gain=42dBの時)であり,出力信号のCN比の規格を満たす程度に大きな利得になっている。
一方で,図11において,制御点200の粗調用利得R−Gainが最小利得0dBの時の微調用利得F−Gainの最大利得は,+2.0dBと,次の粗徴用利得が最小利得6dBの時の微調用利得の最大利得は,+2.5dBと共に低く制御される。そのため,粗調用の増幅器R−VGAの入力振幅を低く抑えることができ,粗徴用の増幅器の基準トランジスタサイズを小さく抑えて消費電流を抑制することができる。同様に,粗徴用利得R−Gain=6dBの時の微調用利得F−Gainの最大利得も,+2.5dBと低く制御されている。このように,合計利得が最小利得レンジTminにおける微調用利得F−Gainの最大利得を低く抑えることが,粗調用増幅器R−VGAのトランジスタのチャネルサイズを小さくすることを可能にする。
上記の第1の実施の形態では,粗徴用利得R−Gainが最小利得から最大利得に上昇するたびに,微調用利得F−Gainの利得可変範囲を0.5dBずつ上昇させている。その結果,全体の利得T−Gainが最大利得レンジTmax(例えばR−Gain=42dB,48dB)での微調用利得の最少値を十分に高くするとともに,全体の利得T−Gainが最小利得レンジTmin(例えばR−Gain=0dB,6dB)での微調用利得の最大値を低く抑えている。
しかし,制御点100のように,全体の利得T−Gainが最大利得レンジTmaxでの微調用利得の最少値を十分に高くするとともに,制御点200のように,全体の利得T−Gainが最小利得レンジTminでの微調用利得の最大値を低く抑えるためには,必ずしも粗徴用利得R−Gainを上昇するたびに微調用利得F−Gainの利得可変範囲を0.5dBずつ上昇させる必要はない。そこで,第2の実施の形態における利得制御について以下説明する。
[第2の実施の形態]
図13は,第2の実施の形態における高周波送信機の出力回路を示す図である。この出力回路は,図1,図9と同様に,ベースバンド回路10と,微調用の可変利得増幅器F−VGAと,周波数変換器12と,粗調用の可変利得増幅器R−VGAとを有する。さらに,出力回路は,利得設定コードGsetCODEを出力する利得制御回路14と,その利得設定コードGsetCODEをデコードして2つの増幅器F−VGA,R−VGAに利得設定信号GsetF,GsetRをそれぞれ出力するデコーダ16とを有する。
図13の例では,微調用の可変利得増幅器F−VGAに示した利得F−Gainの利得可変範囲は−4dB〜5.5dBと図1の例より広く,その可変幅dF−Gain=0.5dBは図1と同じである。一方,粗調用の可変利得増幅器R−VGAの利得R−Gainの利得可変範囲は0dB〜50dBであり,利得可変範囲0〜42dBでは可変幅dR−Gainは6dBであり,R−Gain=42dBより1つ高い利得はR−Gain=44dBであり,その間の可変幅が2dBと小さく,さらに,利得可変範囲44〜50dBでは可変幅dR−Gainは6dBである。
図1,図9と同じように,微調用増幅器F−VGAの可変幅dF−Gainは粗徴用増幅器R−VGAの可変幅dR−Gainより小さく,微調用増幅器F−VGAの利得F−Gainの利得可変範囲は粗徴用増幅器R−VGAの利得R−Gainの利得可変範囲より小さい。また,粗調用増幅器R−VGAの利得R−Gainを可変幅dR−Gainで上昇または下降するたびに,微調用増幅器F−VGAの利得F−Gainを利得可変範囲内で微調可変幅dF−Gainずつ上昇または下降することで,粗調用増幅器R−VGAの利得可変範囲0〜50dBに微調側最大利得5.5dBを加えた広い範囲にわたって,微少な可変幅dF−Gainの可変幅で利得制御を行うことができる。
図14は,第2の実施の形態における利得制御特性を示す図である。図14に示されるとおり,第2の実施の形態でも,利得制御ユニット14,16は,粗調用の増幅器R−VGAの利得を最大利得レンジTmaxに制御した時の微調用の増幅器F−VGAの利得可変範囲内の最大利得(たとえば制御点300)よりも,粗調用の増幅器R−VGAの利得を最小利得または最小利得レンジTminに制御した時の微調用の増幅器F−VGAの利得可変範囲内の最大利得(たとえば制御点200)を,低く制御する。
第2の実施の形態でも,図4に示した微調用の増幅器F−VGAが使用され,その利得可変範囲は−4dB〜5.5dBと図3の増幅器よりも広い。一方,粗調用の増幅器R−VGAの可変幅が6dBであるので,各粗調側利得R−Gainにおける微調側利得F−Gainの可変範囲は5.5dBとなり,微調側の利得可変範囲(5.5dB)は,粗調側可変幅(65dB)とマッチングしている。
そして,粗調側利得R−Gainが最小利得0dBの時の微調側利得F−Gainの利得可変範囲を−4.0〜+1.5dBとし,一方,粗調側利得R−Gainが最大利得50dBとその2番目に大きい利得44dBの時の微調側利得F−Gainの利得可変範囲を0〜5.5dBと,利得可変範囲−4.0〜+1.5dBより高くする。そして,粗調側利得R−Gainが0〜42dBの間は,微調側利得F−Gainの利得可変範囲を−4.0〜+1.5dBと一定に維持し,粗調側利得R−Gainが42dBから44dBに上昇するときに,微調側利得F−Gainの利得可変範囲を−4.0〜+1.5dBから0.0〜+5.5dBに上昇させる。逆に,粗調側利得R−Gainが44dBから42dBに下降する時に,微調側利得F−Gainの利得可変範囲を0.0〜+5.5dBから−4.0〜+1.5dBに下降させる。
上記の微調側利得の利得可変範囲を変更する粗調側利得の変更点は,必ずしも42dBと44dBである必要はなく,全体利得が最小利得レンジTmin(例えばR−Gain=0dB,6dBのレンジ)より高く,最大利得レンジTmax(例えばR−Gain=44dB,50dBのレンジ)より低いいずれかの粗町側利得の変更点であればよい。好ましくは,図14のように,最大出力電力にされる最大利得レンジTmaxの範囲より低いが,できるだけ高い粗調側利得の変更点である。これにより,粗調側の増幅器R−VGAのトランジスタサイズを小さくしても,粗調側の増幅器R−VGAは,微調側利得が最大のときの入力信号に対して歪みなく増幅することができる。
図14においても,制御点300での微調用最大利得5.5dBよりも,最小利得レンジTmin内の制御点200での微調用最大利得を1.5dBと小さくすることで,最大利得レンジTmax内の制御点100での微調用最小利得を0dBと,規格を満たす程度に十分に大きな利得にすることができる。
それにより,粗調用の増幅器R−VGAの基準トランジスタFET0のゲート幅を小さくし,それに伴って粗調用の増幅器R−VGAの全てのトランジスタのゲート幅も小さくすることができ,省電力化することができる。粗調側の増幅器R−VGAのトランジスタのゲート幅w0〜w8は,第1の実施の形態と同様に小さくすることができる。
図15,図16は,図14の利得制御特性の詳細図である。図15において,最も低い利得可変範囲−4.0〜+2.0dBでは,粗調用利得R−Gainは0dBに制御され,微調用利得F−Gainは,利得可変範囲−4.0〜+1.5dB内で可変幅0.5dBで制御される。さらに,次に低い利得可変範囲+2.0〜+7.5dBでは,粗調用利得R−Gainは6dBに制御され,微調用利得F−Gainは利得可変範囲−4.0〜+1.5dB内で可変幅0.5dBで制御される。つまり,微調用利得F−Gainの利得可変範囲は,粗調用利得R−Gain=0dB,6dBのいずれでもが−4.0〜+1.5dBになっている。この微調用利得の可変範囲−4.0〜+1.5dBは,粗調用利得R−Gainが0〜42.0dBのいずれも同じである。
一方,図16においては,利得可変範囲+44.0〜+49.5dBでは,粗調用利得R−Gainは+44.0dBに制御され,微調用利得F−Gainは利得可変範囲0.0〜+5.5dB内で可変幅0.5dBで制御される。さらに,最も高い利得可変範囲+50.0〜+55.5dBでは,粗調用利得R−Gainは50dBに制御され,微調用利得F−Gainは利得可変範囲0.0〜+5.5dB内で可変幅0.5dBで制御される。つまり,微調用利得F−Gainの利得可変範囲は,粗調用利得R−Gain=44dB,50dBのいずれでもが0.0〜+5.5dBになっている。
ただし,粗調用利得R−Gainが42.0dBから44.0dBに上昇するときは,微調用利得F−Gainの可変範囲は−4.0〜+1.5dBから0.0〜+5.5dBに変更され,粗調用利得R−Gainが44.0dBから42.0dBに下降するときは,微調利得の可変範囲は逆に変更される。
上記の通り,第2の実施の形態においても,全体の利得T−Gainが最大利得レンジTmax(例えばR−Gain=44dB,50dB)での微調用利得F−Gainの最少値を0dBと十分に高くするとともに,全体の利得T−Gainが最小利得レンジTmin(例えばR−Gain=0dB,6dB)での微調用利得の最大値を+1.5dBと低く抑えている。
上記の第1,第2の実施の形態では,微調側利得の利得可変範囲の幅は,全てのもしくはほとんど全ての粗調側利得R−Gainに対して一定幅にしている。しかしながら,この微調側利得の利得可変範囲は,粗調用の可変利得増幅器の複数の利得に対して必ずしも一定の幅である必要はない。そして,微調側利得の利得可変範囲の幅が異なる場合は,それに対応して粗調側増幅器の可変幅が決められる。
同様に,粗調側の利得の可変幅は,上記と同様の理由で,必ずしも6dBと一定にする必要はない。
ただし,粗調用の増幅器R−VGAを図2のようなトランジスタのゲート幅を制御することで利得を制御する回路構成にする場合は,たとえば,トランジスタのゲート幅が2倍,4倍,8倍,2のn乗倍に増やすことが,回路構成を簡単にしプロセスばらつきによる特性ばらつきを小さくでき,その場合は,粗調側利得R−Gainの可変幅dR−Gainは6dBに固定的にすることが好ましい。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
利得を第1の利得可変範囲内において第1の可変幅で変更制御して、入力信号を増幅する第1の可変利得増幅器と,
前記第1の可変利得増幅器の出力に応じた信号を増幅し,利得が前記第1の利得可変範囲より広い第2の利得可変範囲内において前記第1の可変幅より大きい第2の可変幅で変更制御される第2の可変利得増幅器と,
前記第1の可変利得増幅器の利得を前記第1の利得可変範囲の昇降に対応して前記第2の可変利得増幅器の利得を前記第2の可変幅ずつ昇降させて,前記第1の可変利得増幅器の利得及び前記第2の可変利得増幅器の利得を含む利得を制御する利得制御ユニットとを有し
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を最大利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲内の最大利得よりも,前記第2の可変利得増幅器の利得を最小利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲内の最大利得を低く制御することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記2)
付記1に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記第1の利得可変範囲が前記第2の可変幅に対応し,
前記第1の可変利得増幅器の利得可変可能範囲が前記第1の利得可変範囲より広く,
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を最大利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲よりも,前記第2の可変利得増幅器の利得を最小利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲を低く制御することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記3)
付記2に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を昇降する場合に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記4)
付記2に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を前記第2の可変幅で昇降するたびに,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを前記第1の可変幅またはそれより大きい可変幅で昇降することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記5)
付記2に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を昇降するいずれかの場合に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記6)
付記2に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を最小利得及び最大利得以外の第1の中間利得から第2の中間利得へ昇降する時に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記7)
付記1に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記第2の可変利得増幅器は,互いに並列に接続され,前記第2の周波数の信号をゲートに入力しドレイン側の負荷回路に出力信号を生成する複数のソース接地トランジスタを有し,
前記利得制御ユニットは,前記複数のソース接地トランジスタの各ゲートへのゲートバイアス電圧の供給の有無を制御し,前記ゲートバイアス電圧が供給されるソース接地トランジスタの数を増やすことで前記利得を上昇させ,当該ゲートバイアス電圧が供給されるソース接地トランジスタの数を減らすことで前記利得を下降させることを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記8)
付記7に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記第2の可変利得増幅器は,前記ソース接地トランジスタのゲートに前記ゲートバイアス電圧を供給する第1のスイッチと,ゲートに前記ゲートバイアス電圧以外の電圧を供給する第2のスイッチとを,前記ソース接地トランジスタ毎に有し,
前記利得制御ユニットは,前記第1のスイッチがオンで前記第2のスイッチがオフのイネーブル状態のソース接地トランジスタの数を増やすことで前記利得を上昇させ,前記第1のスイッチがオフで前記第2のスイッチがオンのディセーブル状態のソース接地トランジスタの数を増やすことで前記利得を下降させることを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記9)
付記1に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記第1の可変利得増幅器は,前記入力信号を抵抗分割する入力抵抗群と,前記入力抵抗群で抵抗分割された信号を増幅するオペアンプと,前記入力抵抗群の抵抗分割ノードと前記オペアンプの入力との間に設けられたスイッチ群とを有し,
前記利得制御ユニットは,前記スイッチ群のオンオフを制御することで,前記利得を昇降制御することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記10)
利得を第1の利得可変範囲内において第1の可変幅で変更制御して、入力信号を増幅する第1の可変利得増幅器と,
前記第1の可変利得増幅器の出力に応じた信号を増幅し,利得が前記第1の利得可変範囲より広い第2の利得可変範囲内において前記第1の可変幅より大きい第2の可変幅で変更制御される第2の可変利得増幅器と,
前記第1の可変利得増幅器の利得を前記第1の利得可変範囲の昇降に対応して前記第2の可変利得増幅器の利得を前記第2の可変幅ずつ昇降させて,前記第1の可変利得増幅器の利得及び前記第2の可変利得増幅器の利得を含む利得を制御する利得制御ユニットとを有し
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を最大利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲よりも,前記第2の可変利得増幅器の利得を最小利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲を低く制御することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記11)
付記10に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を昇降する場合に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降し,
前記第2の可変利得増幅器の利得の昇降幅が,前記第1の利得可変範囲のレベルの昇降幅に対応することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記12)
付記10に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を前記第2の可変幅で昇降するたびに,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを前記第1の可変幅またはそれより大きい可変幅で昇降することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記13)
付記10に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を昇降するいずれかの時に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降し,
前記第2の可変利得増幅器の利得の昇降幅が,前記第1の利得可変範囲のレベルの昇降幅に対応することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記14)
付記10に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を最小利得レンジ及び最大利得レンジ以外の第1の中間利得から第2の中間利得へ昇降する時に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降し,
前記第2の可変利得増幅器の利得の昇降幅が,前記第1の利得可変範囲のレベルの昇降幅に対応することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
(付記15)
付記1または10に記載の高周波送信機の出力回路であって,
前記第1の利得可変範囲は,前記第2の可変利得増幅器の複数の利得に対して必ずしも一定の範囲ではなく,第1の利得可変範囲が異なる場合は,それに対応して第2の可変幅が決められる高周波送信機の出力回路。
(付記16)
付記3〜6,11〜14のいずれかに記載の高周波送信機の出力回路であって,
さらに,前記第2の可変幅は必ずしも一定ではなく,第1の利得可変範囲のレベルの昇降幅に応じて前記第2の可変幅が決められる高周波送信機の出力回路。
F−Gain:微調用増幅器の利得 R−Gain:粗調用増幅器の利得
Tmin:最小利得 Tmax:最大利得

Claims (10)

  1. 利得を第1の利得可変範囲内において第1の可変幅で変更制御して、入力信号を増幅する第1の可変利得増幅器と,
    前記第1の可変利得増幅器の出力に応じた信号を増幅し,利得が前記第1の利得可変範囲より広い第2の利得可変範囲内において前記第1の可変幅より大きい第2の可変幅で変更制御される第2の可変利得増幅器と,
    前記第1の可変利得増幅器の利得前記第1の利得可変範囲の昇降に対応して前記第2の可変利得増幅器の利得を前記第2の可変幅ずつ昇降させて,前記第1の可変利得増幅器の利得及び前記第2の可変利得増幅器の利得を含む利得を制御する利得制御ユニットとを有し
    前記第1の可変利得増幅器の利得可変可能範囲が前記第1の利得可変範囲より広く,
    前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を最大利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲よりも,前記第2の可変利得増幅器の利得を最小利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲を低く制御することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
  2. 請求項1に記載の高周波送信機の出力回路であって,
    前記第1の利得可変範囲が前記第2の可変幅に対応することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
  3. 請求項2に記載の高周波送信機の出力回路であって,
    前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を昇降する場合に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
  4. 請求項2に記載の高周波送信機の出力回路であって,
    前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を前記第2の可変幅で昇降するたびに,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを前記第1の可変幅またはそれより大きい可変幅で昇降することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
  5. 請求項2に記載の高周波送信機の出力回路であって,
    前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を昇降するいずれかの場合に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
  6. 請求項2に記載の高周波送信機の出力回路であって,
    前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を最小利得及び最大利得以外の第1の中間利得から第2の中間利得へ昇降する時に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
  7. 請求項1に記載の高周波送信機の出力回路であって,
    前記第2の可変利得増幅器は,互いに並列に接続され,前記第2の周波数の信号をゲートに入力しドレイン側の負荷回路に出力信号を生成する複数のソース接地トランジスタを有し,
    前記利得制御ユニットは,前記複数のソース接地トランジスタの各ゲートへのゲートバイアス電圧の供給の有無を制御し,前記ゲートバイアス電圧が供給されるソース接地トランジスタの数を増やすことで前記利得を上昇させ,当該ゲートバイアス電圧が供給されるソース接地トランジスタの数を減らすことで前記利得を下降させることを特徴とする高周波送信機の出力回路。
  8. 請求項1に記載の高周波送信機の出力回路であって,
    前記第1の可変利得増幅器は,前記入力信号を抵抗分割する入力抵抗群と,前記入力抵抗群で抵抗分割された信号を増幅するオペアンプと,前記入力抵抗群の抵抗分割ノードと前記オペアンプの入力との間に設けられたスイッチ群とを有し,
    前記利得制御ユニットは,前記スイッチ群のオンオフを制御することで,前記利得を昇降制御することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
  9. 利得を第1の利得可変範囲内において第1の可変幅で変更制御して、入力信号を増幅する第1の可変利得増幅器と,
    前記第1の可変利得増幅器の出力に応じた信号を増幅し,利得が前記第1の利得可変範囲より広い第2の利得可変範囲内において前記第1の可変幅より大きい第2の可変幅で変更制御される第2の可変利得増幅器と,
    前記第1の可変利得増幅器の利得前記第1の利得可変範囲の昇降に対応して前記第2の可変利得増幅器の利得を前記第2の可変幅ずつ昇降させて,前記第1の可変利得増幅器の利得及び前記第2の可変利得増幅器の利得を含む利得を制御する利得制御ユニットとを有し
    前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を最大利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲よりも,前記第2の可変利得増幅器の利得を最小利得に制御した場合の前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲を低く制御することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
  10. 請求項9に記載の高周波送信機の出力回路であって,
    前記利得制御ユニットは,前記第2の可変利得増幅器の利得を昇降する場合に,前記第1の可変利得増幅器の前記第1の利得可変範囲のレベルを昇降し,
    前記第2の可変利得増幅器の利得の昇降幅が,前記第1の利得可変範囲のレベルの昇降幅に対応することを特徴とする高周波送信機の出力回路。
JP2009026571A 2009-02-06 2009-02-06 高周波送信機の出力回路 Expired - Fee Related JP5157944B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026571A JP5157944B2 (ja) 2009-02-06 2009-02-06 高周波送信機の出力回路
US12/700,865 US8063703B2 (en) 2009-02-06 2010-02-05 Output circuit of radio-frequency transmitter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026571A JP5157944B2 (ja) 2009-02-06 2009-02-06 高周波送信機の出力回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010183453A JP2010183453A (ja) 2010-08-19
JP5157944B2 true JP5157944B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=42539938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009026571A Expired - Fee Related JP5157944B2 (ja) 2009-02-06 2009-02-06 高周波送信機の出力回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8063703B2 (ja)
JP (1) JP5157944B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7500043B2 (ja) 2020-01-28 2024-06-17 ユーキャン株式会社 自動排液装置及び自動排液装置の配設構造

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9444498B2 (en) * 2012-12-03 2016-09-13 Broadcom Corporation Repartitioned transceiver using silicon-on-insulator
JP6307980B2 (ja) 2014-03-31 2018-04-11 株式会社ソシオネクスト 差動増幅回路および半導体集積回路
KR20160132574A (ko) * 2015-05-11 2016-11-21 현대자동차주식회사 자동이득제어모듈, 그 제어방법, 이를 포함하는 차량, 및 그 제어방법
JP6810088B2 (ja) 2018-03-30 2021-01-06 日本電信電話株式会社 利得可変増幅器
TWI756639B (zh) * 2020-02-26 2022-03-01 瑞昱半導體股份有限公司 支援消費性電子產品控制通訊協定之控制晶片與相關的耐高壓輸出電路

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0614623B2 (ja) * 1984-03-06 1994-02-23 富士通株式会社 ディジタル制御形agc等化方法
JP3222507B2 (ja) * 1991-10-16 2001-10-29 富士通株式会社 電圧減衰量の調節回路
JPH08307159A (ja) * 1995-04-27 1996-11-22 Sony Corp 高周波増幅回路、送信装置、及び受信装置
JPH09148852A (ja) 1995-11-24 1997-06-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信出力可変装置
US5862460A (en) 1996-09-13 1999-01-19 Motorola, Inc. Power control circuit for a radio frequency transmitter
JPH118560A (ja) * 1997-04-25 1999-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信出力制御回路及び送信出力制御方法
JPH11205165A (ja) 1998-01-12 1999-07-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信電力制御装置
JP2000261332A (ja) 1999-03-04 2000-09-22 Hitachi Ltd 送信電力制御回路
JP2002111418A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Kenwood Corp 信号増幅装置及びその出力電力調整方法
US7567129B2 (en) * 2007-06-29 2009-07-28 Intel Corporation Monolithic flexible power amplifier using integrated tunable matching networks
JP5088131B2 (ja) * 2007-12-28 2012-12-05 富士通株式会社 電力制御回路及び電力制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7500043B2 (ja) 2020-01-28 2024-06-17 ユーキャン株式会社 自動排液装置及び自動排液装置の配設構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010183453A (ja) 2010-08-19
US8063703B2 (en) 2011-11-22
US20100201448A1 (en) 2010-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101256729B1 (ko) 프로그래머블 출력 임피던스 조절회로를 갖는 구동 증폭기를 이용한 신호 증폭을 위한 장치 및 방법
US7425866B2 (en) Digitally adjusted variable gain amplifier (VGA) using switchable differential pairs
JP5157944B2 (ja) 高周波送信機の出力回路
US8571496B2 (en) Semiconductor device for signal amplification
JP4902250B2 (ja) 可変利得増幅器
US7693494B2 (en) High dynamic range pre-power amplifier incorporating digital attenuator
JP4903834B2 (ja) 利得可変増幅回路及びそれを用いた無線通信機器用の集積回路
KR100648379B1 (ko) 가변이득 증폭기 및 가변이득 증폭 모듈
JP2007335942A (ja) 可変利得増幅器
US8279004B2 (en) System for driver amplifier
US20090072905A1 (en) Variable gain amplifier having wide gain variation and wide bandwidth
JP6307980B2 (ja) 差動増幅回路および半導体集積回路
KR20200052696A (ko) 낮은 위상 변화를 갖는 광대역 가변 이득 증폭기
JP2007221402A (ja) 可変利得増幅器及びその半導体集積装置
CN113508526A (zh) 用于优化共源共栅放大器中三阶截取点的晶体管偏置调整
US20090027128A1 (en) Variable gain amplifier
US8115551B2 (en) Amplifying device and its control method
JP2008098771A (ja) 低雑音増幅器
US20210006214A1 (en) Amplifying apparatus
JP2007235525A (ja) 可変利得増幅回路および半導体集積回路および出力電力調整回路および出力電力調整方法および送信機および受信機および送受信機
JP5365474B2 (ja) プログラマブル可変利得増幅器及び無線通信装置
JP2005197904A (ja) 増幅器及び半導体集積回路
US9160375B2 (en) Apparatus and method for gain of driver amplifier exponential variable in wireless transmitter
TWI795775B (zh) 放大電路
JP5503437B2 (ja) 位相可変増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5157944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees