JP2000261332A - 送信電力制御回路 - Google Patents

送信電力制御回路

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JP2000261332A
JP2000261332A JP5740299A JP5740299A JP2000261332A JP 2000261332 A JP2000261332 A JP 2000261332A JP 5740299 A JP5740299 A JP 5740299A JP 5740299 A JP5740299 A JP 5740299A JP 2000261332 A JP2000261332 A JP 2000261332A
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gain control
transmission power
gain
variable gain
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JP5740299A
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Hirotake Ishii
裕丈 石井
Takashi Yano
隆 矢野
Masao Yamatani
政雄 山谷
Arata Nakakoshi
新 中越
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペクトル拡散通信における広ダイナミック
レンジを必要とする送信電力制御に関し、温度変化ある
いは経時変化等により可変利得制御回路に利得変動が生
じた場合にも安定した送信電力制御を行うことのできる
回路を提供する。 【解決手段】 第1の可変利得制御回路105における
第1の利得と第2の可変利得制御回路103における第
2の利得とを、利得制御信号発生器116から発生され
る第1の利得制御信号121と第2の利得制御信号12
0とを用いて、送信電力制御範囲内の全てにわたり利得
制御信号の最小分解能で増減させる。これにより、広ダ
イナミックレンジかつ高精度な送信電力制御を実現す
る。本発明により利得変動が生じても全制御範囲にわた
り均一な送信電力制御が可能となり、さらに、第1の可
変利得制御回路の制御範囲と第2の可変利得制御回路の
制御範囲を異ならせることにより、より高精度な送信電
力制御を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信電力を所定の
範囲内で可変する機能を持つ無線送信機の送信電力制御
回路に係り、特に、スペクトル拡散通信システムに使用
する移動局用に使用して好適な送信電力制御回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式のディジタル移動体通信
は、基地局と移動局との間の遠近問題が重要となり、高
性能な送信電力制御が必要となる。特に、移動局から基
地局への上り回線は、他の移動局からの信号電力が干渉
雑音となり受信信号品質を劣化させるため、移動局で高
精度かつ広ダイナミックレンジの送信電力の制御が必要
となる。送信電力の制御を広ダイナミックレンジに行う
方法に関する従来技術として、例えば、特開平10−1
07654号公報等に記載された技術が知られている。
この従来技術は、可変利得制御回路を2段用意し、それ
ぞれの可変利得制御回路により利得制御範囲を分担して
広ダイナミックレンジ化を図るというものである。
【0003】図16は従来技術による送信電力制御回路
の構成を示すブロック図、図17は従来技術における送
信電力対制御利得の関係を説明する図であり、以下、図
16、図17を参照して従来技術による送信電力の制御
について説明する。図16において、301は送信アン
テナ、302はRF帯域バンドパスフィルタ、303は
電力増幅器、304は第2の可変利得制御回路、305
はミキサ、306は第1の可変利得制御回路、307は
IF帯域バンドパスフィルタ、308は変調器、309
はベースバンド入力端子、310はRFローカル信号発
生器、311はIFローカル信号発生器、312は第2
の利得制御信号、313は第1の利得制御信号、314
は利得制御信号発生器、315は送信電力制御信号入力
端子、316は利得クロスオーバスレッショルド入力端
子である。
【0004】図16において、音声あるいはデータが拡
散符号によってスペクトル拡散されたベースバンド信号
は、ベースバンド入力端子309から入力される。ベー
スバンド入力端子309から入力されたベースバンド信
号は、変調器308とローカル信号発生器311とによ
って変調されると共にIF帯域までアップコンバートさ
れる。アップコンバートされた信号は、バンドパスフィ
ルタ307によりイメージ信号が除去される。イメージ
信号が除去された信号は、第1の可変利得制御回路30
6及び第2の可変利得制御回路304を用いて所望の送
信電力値に見合った利得に制御される。
【0005】前述において、第1の可変利得制御回路3
06と第2の可変利得制御回路304との間には、ミキ
サ305及びRFローカル信号発生器310が設けら
れ、第2の可変利得制御回路304により制御される信
号は、RF帯域にアップコンバートされている。利得制
御された第2の利得制御回路の出力は、電力増幅器30
3により無線伝送に必要な電力までに固定利得増幅さ
れ、バンドパスフィルタ302によりイメージ周波数が
取り除かれた後、送信アンテナ301を用いて無線伝送
される。
【0006】第1の可変利得制御回路306における第
1の利得と第2の利得制御回路304における第2の利
得とは、利得コントローラ314から発生される第1の
利得制御信号313と第2の利得制御信号312とによ
り制御される。利得コントローラ314から発生される
第1の利得制御信号313と第2の利得制御信号312
とは、入力端子315からの所望の送信電力と入力端子
316からの制御範囲を分割する利得クロスオーバスレ
ッショルド電力とにより求まる。なお、第1の利得制御
信号313と第2の利得制御信号312とは、利得制御
回路が持つ非直線性歪みが予め補正された信号となって
いる。また、入力端子315から入力される送信電力制
御信号は、基地局から指示されるものである。
【0007】前述した特開平10−107654号公報
に記載された従来技術は、送信電力制御範囲を85dB
とし、第1の利得制御範囲を40dB、第2の利得制御
範囲を45dBとして制御範囲をそれぞれの可変利得制
御回路で分割して、高精度かつ広ダイナミックレンジな
送信電力制御を実現している。
【0008】図16に示す送信電力制御回路の送信電力
と利得との関係は、図17に示すようなものとなる。図
17において、横軸は送信電力[dBm]、縦軸は利得
[dB]、P1[dBm]は利得と実際の送信電力との
差分値であり、利得が0[dB]の場合の送信電力とな
る。また、第1の可変利得制御回路306の利得曲線を
401、第2の可変利得制御回路304の利得曲線を4
02として示している。
【0009】送信電力がP1[dBm]からP1+40
[dBm]までの利得制御範囲は、第1の可変利得制御
回路306の制御範囲に設定されており、送信電力が上
昇するに従って第1の利得制御回路の利得を増加させ
る。その際、第2の可変利得制御回路の利得は0[d
B]にクランプされている。送信電力がP1+40[d
Bm]からP1+85[dBm]までの利得制御範囲
は、第2の可変利得制御回路304の制御範囲に設定さ
れており、第1の可変利得制御回路306の利得を最大
利得40[dB]でクランプしておき、第2の可変利得
制御回路の利得を増加させる。このように2つの可変利
得制御回路の利得を制御することにより、図17に合成
した利得曲線400として示すように、高精度かつ広い
ダイナミックレンジを得ることができる。なお、前述に
おいて、説明を容易にするため、第1、第2の可変利得
制御回路の最小利得を0[dB]とした。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術は、
送信電力制御範囲を2段の可変利得制御回路で2分割し
て利得の制御を行い、可変利得制御回路が持つ非直線性
歪みを利得コントローラによってそれぞれ独立に補正し
ている。一般に、可変利得制御回路を構成する増幅器、
減衰器等の素子は、温度変化あるいは経時変化等により
利得が変動する。このため、前述した従来技術は、第1
の可変利得制御回路と第2の可変利得制御回路とに温度
変化あるいは経時変化等により利得変動が生じた場合、
送信電力制御の性能が影響を受けるという問題点を有し
ている。特に、前述した従来技術は、第1の可変利得制
御回路306と第2の可変利得制御回路304とが独立
にその利得が変動した場合、図17における曲線の途中
から傾きが変化してしまい送信電力の制御性能が悪化す
るという問題点を生じる。
【0011】図18は利得変動が生じた場合の従来技術
における送信電力対制御利得の関係を説明する図であ
り、以下、これについて説明する。
【0012】いま、例えば、図17において、第1の最
大利得が10dB減少、第2の最大利得が5dB増加を
引き起したものとする。この場合、図18に示すよう
に、第1の可変利得制御回路の利得曲線401が利得変
動により411へ変化し、第2の可変利得制御回路の利
得曲線402が412へ変化し、第1の可変利得制御回
路と第2の可変利得制御回路とを併せた利得曲線は40
0から410へ変化してしまう。利得変動を伴った第1
の可変利得制御回路と第2の可変利得制御回路とを併せ
た利得曲線410は、接続点413から大きく傾きが異
なった曲線になってしまい、領域Aと領域Bとでは電力
制御の精度に差が生じる。このような利得変動は、従来
技術の場合のように、第1の可変利得制御回路がIF帯
域信号での利得制御、第2の可変利得制御回路がRF帯
域信号での利得制御とした場合、部品が異なる、部品配
置場所が異なる等により、より顕著に現れる可能性があ
る。
【0013】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、(送信電力制御の全範囲に渡って、温度変
化あるいは経時変化等による利得変動が送信電力制御入
力与える影響を最小限に抑え、)高精度な送信電力の制
御を行うことのできる送信電力制御回路を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記目
的は、無線送信機における送信電力を可変制御する送信
電力制御回路において、第1の可変利得制御回路及び第
2の可変利得制御回路と、前記第1、第2の可変利得制
御回路の利得を制御する第1、第2の利得制御信号を発
生する利得制御信号発生器とを備え、前記第1、第2の
利得制御信号発生器、送信電力制御範囲内の全てに渡っ
て、前記第1、第2の可変利得制御回路の利得を制御す
ることにより、また、前記第1の可変利得制御回路の制
御範囲と前記第2の可変利得制御回路の制御範囲とが異
なるようにされていることにより達成される。
【0015】また、前記目的は、前記利得制御信号発生
器が、前記第1、第2の可変利得制御回路を制御する利
得制御信号作成のための制御信号を複数ビットのディジ
タル信号で受け、前記第1の可変利得制御回路の利得曲
線を1LSB幅分で階段状に単調増加させるように制御
し、前記第2の可変利得制御回路利得曲線を1LSB幅
分で振動しながら徐々に増加させるように制御すること
により、また、前記第1、第2の利得制御信号が、前記
第1、第2の可変利得制御回路が持つ非直線性歪みを予
め補正回路により補正された信号となっていることによ
り達成される。
【0016】前述の手段により構成される本発明は、拡
散符号によって拡散変調されたスペクトル拡散信号の送
信電力の制御に使用して好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による送信電力制御
回路の一実施形態を図面により詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の一実施形態による送信電力
制御回路の構成を示すブロック図、図2は可変利得制御
回路の構成例を示すブロック図、図3は可変利得制御回
路回路の特性例を説明する図、図4は利得制御信号発生
回路の構成例を示すブロック図、図5は補正データを作
成するために非直線特性データを測定する方法を説明す
るためのブロック図、図6、図7は非直線性特性データ
の測定結果例を説明する図である。図1、図2、図4、
図5において、101はRF帯域バンドパスフィルタ、
102は電力増幅器、103は第2の可変利得制御回
路、104はミキサ、105は第1の可変利得制御回
路、106はIF帯域バンドパスフィルタ、107は変
調器、108、109はベースバンド帯域ローパスフィ
ルタ、110、111はベースバンド入力端子(I信
号、Q信号)、112は送信アンテナ、113はRFロ
ーカル信号発生器、114は第2の制御信号入力端子、
115は第1の制御信号入力端子、116は利得制御信
号発生器、117は送信電力値入力端子、118は補助
入力端子、119はIFローカル信号発生器、122は
電力計である。
【0019】図1に示す本発明の一実施形態による送信
電力制御回路は、無線通信送信機に適用された例であ
り、ベースバンド入力端子110及び111を持つベー
スバンド帯域ローパスフィルタ108及び109、変調
器107、IFローカル信号発生器119、IF帯域バ
ンドパスフィルタ106、利得制御信号入力端子115
を持つ第1の可変利得制御回路105、利得制御信号入
力端子114を持つ第2の可変利得制御回路103、ミ
キサ104、RFローカル信号発生器113、電力増幅
器102、RF帯域バンドパスフィルタ101、送信ア
ンテナ112、送信電力値入力端子117及び補助入力
端子118を持つ利得制御信号発生器116、送信電力
値入力端子117、補助入力端子118により構成され
る。
【0020】音声あるいはデータが拡散符号によってス
ペクトル拡散されたベースバンドI信号及びベースバン
ドQ信号は、入力端子110(I信号)及び111(Q
信号)からそれぞれ入力される。ベースバンドI信号、
Q信号は、IF帯域ローパスフィルタ108及び109
を通過し、ベースバンド信号帯域以外の余分なノイズ信
号が除去される。ローパスフィルタ108及び109を
通過した信号は、変調器107とIFローカル信号発生
器119とにより変調(例えば、QPSK変調方式:Q
uadri Phase Shift Keying)されると共に、IF帯域
までアップコンバートされる。IF帯域は、例えば20
0MHz程度の周波数帯域である。変調された信号は、
バンドパスフィルタ106によりIF帯域におけるイメ
ージ信号が除去される。イメージ信号が除去された変調
信号は、第1の可変利得制御回路105及び第2の可変
利得制御回路103を用いて可変制御され、所望の送信
電力に見合った利得の電力に増幅される。
【0021】第1の可変利得制御回路105と第2の可
変利得制御回路103との間には、ミキサ104及びR
Fローカル信号発生器113とが設けられており、第2
の可変利得制御回路103により制御される信号は、R
F帯域にアップコンバートされている。RF帯域は、例
えば2GHz程度の周波数帯域である。利得制御された
第2の利得制御回路の出力は、電力増幅器102により
無線伝送に必要な電力にまで固定利得増幅され、バンド
パスフィルタ101を用いてイメージ周波数が取り除か
れた後、送信アンテナ112を用いて無線伝送される。
【0022】送信電力制御は、第1の可変利得制御回路
105と第2の可変利得制御回路103とによって行わ
れ、第1の可変利得制御回路105における第1の利得
と第2の可変利得制御回路103における第2の利得と
は、利得制御信号発生器116から発生される第1の利
得制御信号121と第2の利得制御信号120とにより
独立に制御される。なお、第1の利得制御信号121と
第2の利得制御信号120とは、第1の利得制御入力端
子115と第2の利得制御信号入力端子114とを介し
て信号のやりとりが行われる。以下では、第1の利得と
第2の利得とを併せた利得を制御利得と呼ぶこととす
る。第1の利得を得る第1の可変利得制御回路105と
第2の利得を得る第2の可変利得制御回路103とは、
利得制御の入力端子を持つ可変利得増幅器、あるいは、
固定利得増幅器と可変減衰器との組み合わせにより構成
することができる。
【0023】図2に示す可変利得制御回路の例は、固定
利得増幅器と可変減衰器との組み合わせによって構成し
た例である。図2において、第1の可変利得制御回路1
05は、第1の利得制御範囲以上の利得を持つ固定利得
の増幅器1052と第1の利得制御範囲を持つ可変減衰
器1051とにより簡単に構成されている。可変減衰器
1051は、利得制御信号121により減衰量が可変さ
れる。利得制御信号は、可変減衰器が電圧駆動のもので
あれば利得制御電圧となる。同様に、第2の可変利得制
御回路103は、第2の利得制御範囲以上の利得を持つ
固定利得の増幅器1032と第1の利得制御範囲を持つ
可変減衰器1031とにより簡単に構成されている。可
変減衰器1031は、利得制御信号120により減衰量
が可変される。
【0024】図2に示した可変利得制御回路あるいは利
得制御の入力端子を持つ可変利得増幅器は、利得制御信
号に対して利得の傾斜が一定とは限らない。可変利得制
御回路における制御信号に対する利得特性の一般的な例
を図3に示している。図3において、横軸は制御信号を
電圧で表したものであり、縦軸は制御電圧に対する利得
を示したものである。
【0025】図3から判るように、全ての制御電圧に対
し、実線で示す利得は、直線的に変化するものではな
い。制御電圧が0.6[V]近辺は、比較的直線である
が、制御電圧が0.4[V]以下あるいは0.8[V]
以上の部分では歪みが発生しており直線から大きく外れ
ている。移動局から基地局への上り回線では広い送信電
力制御範囲で、かつ、高精度な送信電力制御が必要とな
るため、この非直線特性を補正する必要がある。
【0026】次に、可変利得制御回路の非直線性を補正
する機能を持つ利得制御信号発生器116の構成例を図
4により説明する。
【0027】利得制御信号発生器116は、ローパスフ
ィルタ1161及び1162、D/A変換器1163及
び1164、切り替え器1165及び1166、非直線
性補正回路1167及び1168、送信電力対利得変換
回路1169、送信電力値入力端子117、補助入力端
子118により構成される。送信電力値入力端子117
から入力された希望の送信電力値は、送信電力対利得変
換回路1169により希望の送信電力[dBm]が、第
1の利得と第2の利得とを併せた制御利得[dB]に変
換される。例えば、最大送信電力を30[dBm]、ダ
イナミックレンジを90[dB]とすると、送信電力が
30[dBm]のとき制御利得は90[dB]となり、
送信電力が0[dBm]のとき制御利得は60[d
B]、送信電力が−60[dBm]のとき制御利得は0
[dB]となる。
【0028】送信電力対利得変換回路1169の出力
は、第1の非直線性補正回路1167及び第2の非直線
性補正回路1168のそれぞれに入力される。第1の非
直線性補正回路1167は、図1における可変利得制御
回路105の非直線性歪みを補正し、第2の非直線性補
正回路1168は、図1における可変利得制御回路10
3の非直線性歪みを補正する。非直線性補正回路とは、
可変利得制御回路が持つ非直線歪みを予め測定により求
めた補正テーブルに基づいて、所望の利得に対する補正
された制御信号をデジタルデータで出力するものであ
る。
【0029】D/A変換器1163は、非直線性補正回
路1167から出力されるデジタルデータをアナログ信
号に変換する。切り替え器1165は、A側に接続して
おくものとする。なお、B側の接続は、後述する補正テ
ーブル作成時に使用される。D/A変換器から発生され
る不要なエイリアス信号は、ローパスフィルタ1161
により除去され、D/A変換器からの信号が制御信号入
力端子115に利得制御信号121として出力される。
第2の非直線性補正回路1168の出力も、前述と同様
に、切り替え器1166をA側に接続し、D/A変換器
1164によりデジタルデータをアナログ信号に変換
し、D/A変換器1164から発生される不要なエイリ
アス信号をローパスフィルタ1162により除去した
後、制御信号入力端子114に利得制御信号120とし
て出力される。なお、非直線性補正回路1167、非直
線性補正回路1168、送信電力対利得変換回路116
9は、ROM(Read Only Memory)によって簡単に構
成することができる。例えば、D/A変換器1163及
びD/A変換器1164の量子化ビット数を共に8ビッ
トとした場合、非直線性補正回路1167、非直線性補
正回路1168のROMからの出力ビット数もそれぞれ
8ビットとなる。また、ローパスフィルタ1161、1
162は、簡単なLCフィルタ等で構成することができ
る。
【0030】次に、第1の可変利得制御回路の制御範囲
と第2の可変利得制御回路の制御範囲との選定方法につ
いて説明する。
【0031】第1の可変利得制御回路の制御範囲をG
1、第2の可変利得制御回路の制御範囲をG2、第1の
制御信号に使用するD/A変換器のフルスケール値(量
子化ビットが8ビットならば255)をD1、第2の制
御信号に使用するD/A変換器のフルスケール値をD2
とし、G1≧G2に設定するものとする。
【0032】いま、必要とする送信電力の制御範囲を
R、制御誤差をEとすると、R≧G1+G2かつE≦G
2/D2となるように各値を選定する必要がある。可変
利得制御回路の非直線性歪みを考慮するとG2/D2の
値は、より小さくする必要がある。なお、D1の値はD
2と同程度の値を推奨するが小さくても構わない。本発
明の効果をより発揮するためには、G1とG2との比を
大きくとるとよく、少なくともこの比を4〜5とするこ
とにより、広いダイナミックレンジを高精度に制御する
ことが可能となる。
【0033】次に、非直線性補正回路における補正テー
ブルの作成方法について説明する。ここではD/A変換
器1163及びD/A変換器1164の量子化ビット数
が共に8ビットであるとし、また、前述に従って、第1
の可変利得制御回路105の利得制御範囲を75[d
B]、第2の可変利得制御回路103の利得制御範囲を
15[dB]に設定して、送信電力制御のダイナミック
レンジを90[dB]とするものとして説明する。
【0034】まず、第1の可変利得制御回路105及び
第2の可変利得制御回路103の非直線性特性を採取す
る必要がある。この特性の採取は、図4における切り替
え器1165及び切り替え器1166を共にB側に接続
し、図5に示すように、図1に示す本発明の一実施形態
による送信電力制御回路における送信アンテナ112を
電力計122に置き換えた測定系を構築して行われる。
【0035】図6、図7に非直線性特性データの測定結
果例を示しているが、図6により第1の可変利得制御回
路105と第2の可変利得制御回路103を併せた非直
線性特性を測定し、図7により第2の可変利得制御回路
のみの非直線性特性を測定する。なお、図6、図7にお
いて、第1の可変利得制御回路105へ利得制御信号1
21を送出するD/A変換器1163の入力デジタルデ
ータをTPC1、第2の可変利得制御回路103へ利得
制御信号120を送出するD/A変換器1164の入力
デジタルデータをTPC2と呼ぶこととする。
【0036】まず、図4に示す切り替え器1165及び
1166をB側に接続し、補助入力端子118から表1
及び表2に従いTPC1とTPC2とにデジタルデータ
8ビットのフルスケール(16進で00〜FF)をある
間隔、例えば、“00”、“10”、“20”、“3
0”……“E0”、“F0”、“FF”の順に入力し、
その際の送信電力値を電力計122により測定し、表
1、表2の送信電力[dBm]の欄に記入していく。な
お、第2の可変利得制御回路のみの非直線性特性を測定
する場合、TPC1の値を“00”に固定しておく。ま
た、前述のTPC1とTPC2との間隔及びサンプル数
は可変利得制御回路の持つ非直線性特性、送信電力制御
精度、利得制御範囲によって適切な値が選択される。
【0037】次に、前述した方法により測定された非直
線性特性データから第1の非直性性補正回路1167と
第2の非直線性補正回路1168とに備える補正テーブ
ルを作成する方法について説明する。
【0038】図6、図7に示す測定データは、TPC
1、TPC2をある間隔で設定して測定された結果であ
るので、この結果をTPC1、TPC2の8ビットの0
〜255の全数値に対して内挿補間を行う。なお、本発
明は、内挿補間方法に関しては特に限定は必要なく、可
変利得制御回路が一般的な素子を用いて構成されていれ
ば1次直線補間でよい。
【0039】図8は第1の可変利得制御回路105の第
1の利得と第2の可変利得制御回路103の第2の利得
と変化の状況を説明する図、図9は図8における小利得
領域の詳細を拡大して説明する図である。以下、図8、
図9を参照して第1の可変利得制御回路105と第2の
可変利得制御回路103とによる送信電力制御の原理的
な説明を行う。図8、図9において、横軸が送信電力
[dBm]、縦軸は利得[dB]であり、横軸のP1
[dBm]は制御利得と実際の送信電力との差分値であ
り、制御利得が0[dB]の場合の送信電力となる。
【0040】図8には、本発明の実施形態による送信電
力に対する第1の可変利得制御回路の第1の利得の曲線
501、第2の可変利得制御回路の第2の利得の曲線5
02、第1の可変利得制御回路の第1の利得と第2の可
変利得制御回路の第2の利得を併せた利得の曲線503
を示している。図8から判るように、本発明の実施形態
は、第1の可変利得制御回路の第1の利得と第2の可変
利得制御回路の第2の利得とが、送信電力制御範囲を分
割して利得を制御することなく、制御範囲の全てに渡っ
て連続的な増加過程を共に辿るような利得曲線を持つ。
【0041】そして、図9に示す図8の拡大図に見られ
るように、第1の可変利得制御回路105は、TPC1
による制御により、第1の可変利得制御回路105の可
変域75dBをD/A変換器1163における8ビット
の量子化ビット数のフルスケール値255で割った1L
SB幅分で階段状に単調増加させられる第1の利得の曲
線501を持つものとなる。これに対して、第2の可変
利得制御回路103は、TPC2による制御により、第
2の可変利得制御回路103の可変域15dBをD/A
変換器1164における8ビットの量子化ビット数のフ
ルスケール値255で割った1LSB幅分で振動しなが
ら徐々に増加させられる第2の利得の曲線502を持つ
ものとなる。
【0042】この結果、前述したような第1、第2の利
得曲線を併せた利得の曲線503は、第1の利得曲線5
01を作るTPC1が変化せずに、第1の利得曲線が水
平になっている部分に、第2の利得曲線の単調に増加す
る部分が重ね合わされることになり、利得曲線503と
して示すように、スムーズに増加していくものとなる。
この場合、利得曲線503は、第2の可変利得制御回路
103の可変域15dBをD/A変換器1164におけ
る8ビットの量子化ビット数のフルスケール値255で
割った1LSB幅分の分解能を持つことになる。
【0043】なお、図9に示す例は、可変利得制御回路
が非直線性歪みを持たない理想曲線の場合を例にして説
明したものであり、実際には非直線性特性の補正を行う
と横軸が部分的に伸縮するグラフとなる。
【0044】図10は送信電力P1+2[dbm]〜P
1+90[dbm]の制御範囲における補正テーブル作
成法を説明する図、図11は送信電力が非常に小さい場
合の補正テーブルの作成方法を説明する図、図12、図
13は補正テーブル作成の処理手順を説明するフローチ
ャート、図14は作成された補正テーブルの例を示す図
であり、次に、図10〜図13を参照して、図14に示
す補正テーブルの作成方法を具体的に説明する。図1
0、図11の横軸は送信電力[dBm]、縦軸が送信電
力に対するD/A変換器1163に入力するデジタルデ
ータTPC1とD/A変換器1164に入力するデジタ
ルデータTPC2である。
【0045】まず、図10を用いてP1+2[dbm]
〜P1+90[dbm]の制御範囲における補正テーブ
ル作成法を説明する。
【0046】いま、送信電力Pt[dBm]におけるT
PC1[Pt]、TPC2[Pt]を求めるものとす
る。図6により求められた第1の可変利得制御回路と第
2の可変利得制御回路とを同時に制御したときの送信電
力測定値をP12[N]{N=0,16,32,64,
…240,255}、第1の可変利得制御回路の第1の
利得を固定し、第2の可変利得制御回路のみを制御した
ときの送信電力測定値をP2[N]{N=0,16,3
2,64,…240,255}とする。次に、測定結果
P12に基づき内挿補間した値を、P12’[n]{n
=0,1,2,3,4,5,…254,255}、測定
結果P2に基づき内挿補間した値を、P2’[n]{n
=0,1,2,3,4,5,…254,255}とし、
図12を参照して以下に説明するステップ1からステッ
プ3の手順に従ってTPC1[Pt],TPC2[P
t]を求める。
【0047】ステップ1:測定値P12[N]、P2
[N]から数1、数2により内挿補間したP12’
[n]、P2’[n]を求める。 P12'[N−j]=P12[N]−j*(P12[N]−P12[N−16])/16 (N=0,16,32…,240 j=0,1,2,3,4,5,6,7…14,15) P12'[N−j]=P12[N]−j*(P12[N]−P12[N−15])/15 (N=255 j=0,1,2,3,4,5,6,7…13,14) ……(数1) P2'[N−j]=P12[N]−j*(P12[N]−P12[N−16])/16 (N=0,16,32…,240,255 j=0,1,2,3,4,5,6,7…14,15) P2'[N−j]=P12[N]−j*(P12[N]−P12[N−16])/15 (N=255 j=0,1,2,3,4,5,6,7…13,14) ……(数2)
【0048】ステップ2:目標値Pt以上でかつ最も近
いP12’[n]を数3によりサーチし、その時のnを
数4に示すようにTPC1[Pt]とする。 search{P12'[n]:(P12'[n−1]≦Pt<P12'[n]<P12'[n+1])} ……(数3) TPC1[Pt]=n ……(数4)
【0049】ステップ3:数5によりΔP2’[n]を
求め、数6を満たしていれば、その時のnを数7に示す
ようにTPC2[Pt]とする。もし、数6を満たして
いなければ、目標値Ptに最も近い(P12’[n]−
iΔP2’[n])を数8によりサーチし、その時のn
−iを数9に示すようにTPC2[Pt]とする。 ΔP2'[n]=P2'[n]−P2'[n−1] ……(数5) if(P12'[n]−Pt≦ΔP2'[n]) ……(数6) TPC2[Pt]=n ……(数7) else(search{(P12'[n]-iΔP2'[n]):|(P12'[n]−iΔP2'[n])−Pt| ≦ΔP2'[n]}) ……(数8) TPC2[Pt]=n−i ……(数9)
【0050】前述したステップ2からステップ3をPt
=P1+2、P1+3、P1+4[dBm]と順にP1
+90[dBm]まで繰り返すことにより補正テーブル
が完成されていく。
【0051】次に、図11を参照して送信電力が非常に
小さい場合の補正テーブルの作成方法を説明する。送信
電力が非常に小さい場合は図10のようなTPC1とT
PC2との増加過程を行うことができない範囲が存在す
る。TPC1が徐々に増加するのに対し、TPC2が振
動するのみで増加されない部分である。この範囲につい
ては、以下に図13を参照して以下に説明するステップ
2’とステップ3’との手順に従ってTPC1[P
t],TPC2[Pt]を求める。なお、ステップ1で
の処理は、この場合も同様に行われる。
【0052】ステップ2’:目標値Pt以上でかつ最も
近いP12’[n]を数10によりサーチし、その時の
nを数11に示すようにTPC1[Pt]とする。 search{P12'[n]:(P12'[n−1]≦Pt<P12'[n]<P12'[n+1])} ……(数10) TPC1[Pt]=n ……(数11)
【0053】ステップ3’:数13によりΔP2’
[n]を求め、数14を満たしていれば、その時のnを
数15に示すようにTPC2[Pt]とする。もし、数
14を満たしていなければ、目標値Ptに最も近い(P
12’[n]−iΔP2’[n])を数16によりサー
チし、n−iを数17に示すようにTPC2[Pt]と
する。もし、数17のn−iが負の値となってしまった
場合、数18、数19のようにnをn−1に1レベル下
げて、数20を満たしていれば、その時のn−1を数2
1に示すようにTPC2[Pt]とする。もし、数20
を満たしていなければ目標値Ptに最も近い(P12’
[n−1]+iΔP2’[n])を数22によりサーチ
し、(n−1)+iを数23に示すようにTPC2[P
t]とする。 ΔP2'[n]=P2'[n]−P2'[n−1] ……(数13) if(P12'[n]−Pt≦ΔP2'[n]) ……(数14) TPC2[Pt]=n ……(数15) else(search{(P12'[n]-iΔP2'[n]):|(P12'[n]−iΔP2'[n])−Pt| ≦ΔP2'[n]}) ……(数16) TPC2[Pt]=n−i ……(数17) if(n−i<0) ……(数18) TPC1[Pt]=n−1 ……(数19) if(P12'[n−1]−Pt≦ΔP2'[n−1]) ……(数20) TPC2[Pt]=n−1 ……(数21) else(search{(P12'[n-1]+P2'[n-1]:|(P12'[n-1]+iΔP2'[n-1])−Pt| ≦ΔP2'[n-1]}) ……(数22 ) TPC2[Pt]=(n−1)+i ……(数23)
【0054】前述のステップ2、ステップ3の処理にお
いて、送信電力Pt[dBm]が非常に小さい場合のT
PC1とTPC2とを算出する場合、送信電力がPt
[dBm]越えてかつ最も近い点を検出してこの点のT
PC1を決めてTPC2を1レベルづつ下げるとTPC
2を0レベルまで下げてもPt[dBm]に最も近い値
が得られない可能性が出てくる。そこで、ステップ
2’、ステップ3’を用いてTPC1を1レベル下げ、
その点からTPC2を1レベルづつ上げて送信電力がP
t[dBm]に最も近い値となるTPC2を得る。
【0055】前述したような変換手法により図14に示
すような補正テーブル表が作成することができる。図1
4は所望の送信電力[dBm]に対し送信電力対利得変
換回路1169により変換された制御利得[dB]が記
されており、制御利得に対するTPC1とTPC2とが
記されている。図14の補正テーブルにおけるTPC1
のデータ列が非直線性補正回路1167が持つ補正テー
ブルとなり、TPC2のデータ列が非直線性補正回路1
168が持つ補正テーブルとなる。非直線性補正回路を
ROMにより構成した場合、制御利得の値がROMのア
ドレス入力となり、TPC1及びTPC2それぞれがア
ドレス入力に対する格納データとなる。
【0056】なお、前述した本発明の実施形態は、制御
ステップを1dBとして説明したが、図10、図11を
見て判るように、制御ステップを可変することも可能で
ある。例えば、0.5dBステップの高精度な制御を行
うことも可能である。ここで、図11を見ると、送信電
力Pt=P1+0.5[dBm]のTPC1、TPC2
の値を求める場合、前述のステップ2’、ステップ3’
の手順が必要になってくることが判る。
【0057】図15は前述した本発明の実施形態の効果
を説明する図であり、以下、これについて説明する。図
15に示す例は、従来技術の場合と同様に、第1の最大
利得が10dB減少、第2の最大利得が5dB増加を引
き起した場合である。
【0058】図15に示すように、利得変動により第1
の可変利得制御回路の利得曲線501が511へ変化
し、第2の可変利得制御回路の利得曲線502が512
へ変化したものとする。第1の可変利得制御回路と第2
の可変利得制御回路を併せた利得曲線は503から51
3へ変化する。従来技術の場合に、利得変動に伴い利得
曲線が途中から大きく傾きが異なった曲線になっていた
のに対し、本発明の実施形態の場合、送信電力制御範囲
の全てに渡って均一な制御を行うことができることが判
る。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
つの可変利得制御回路に経年変動、温度変動等による利
得変動が独立に生じた場合にも、全制御範囲にわたり均
一な送信電力の制御を行うことが可能となり、さらに、
第1の可変利得制御回路の制御範囲と第2の可変利得制
御回路の制御範囲とを異ならせることにより、より高精
度な送信電力の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による送信電力制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】可変利得制御回路の構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】可変利得制御回路回路の特性例を説明する図で
ある。
【図4】利得制御信号発生回路の構成例を示すブロック
図である。
【図5】補正データを作成するために非直線特性データ
を測定する方法を説明するためのブロック図である。
【図6】非直線性特性データの測定結果例を説明する図
である。
【図7】非直線性特性データの測定結果例を説明する図
である。
【図8】第1の可変利得制御回路105の第1の利得と
第2の可変利得制御回路103の第2の利得と変化の状
況を説明する図である。
【図9】図8における小利得領域の詳細を拡大して説明
する図である。
【図10】送信電力P1+2[dbm]〜P1+90
[dbm]の制御範囲における補正テーブル作成法を説
明する図である。
【図11】送信電力が非常に小さい場合の補正テーブル
の作成方法を説明する図である。
【図12】補正テーブル作成の処理手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図13】補正テーブル作成の処理手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図14】作成された作成された補正テーブルの例を示
す図である。
【図15】本発明の実施形態の効果を説明する図であ
る。
【図16】従来技術による送信電力制御回路の構成を示
すブロック図である。
【図17】従来技術における送信電力対制御利得の関係
を説明する図である。
【図18】利得変動が生じた場合の従来技術における送
信電力対制御利得の関係を説明する図である。
【符号の説明】
101、302 RF帯域バンドパスフィルタ 102、303 電力増幅器 103、304 第2の可変利得制御回路 104、305 ミキサ 105、306 第1の可変利得制御回路 106、307 IF帯域バンドパスフィルタ 107、308 変調器 108、109 ベースバンド帯域ローパスフィルタ 110、111 ベースバンド入力端子(I信号、Q信
号) 112、301 送信アンテナ 113、310 RFローカル信号発生器 114 第2の制御信号入力端子 115 第1の制御信号入力端子 116 利得制御信号発生器 117 送信電力値入力端子 118 補助入力端子 119、311 IFローカル信号発生器 122 電力計である。 309 ベースバンド入力端子 314 利得コントローラ 315 送信電力制御信号入力端子 316 利得クロスオーバスレッショルド入力端子 1031 第2の可変減衰器 1032 第2の固定利得増幅器 1051 第1の可変減衰器 1052 第1の固定利得増幅器 1161、1162 ローパスフィルタ 1163、1164 D/A変換器 1165、1166 切り替え器 1167 第1の非直線性補正回路 1168 第2の非直線性補正回路 1169 送信電力対利得変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山谷 政雄 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 中越 新 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 5K060 CC04 CC11 DD04 FF06 HH05 HH06 HH11 HH14 HH22 HH31 HH39 KK06 LL01 LL22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線送信機における送信電力を可変制御
    する送信電力制御回路において、第1の可変利得制御回
    路及び第2の可変利得制御回路と、前記第1、第2の可
    変利得制御回路の利得を制御する第1、第2の利得制御
    信号を発生する利得制御信号発生器とを備え、前記第
    1、第2の利得制御信号は、送信電力制御範囲内の全て
    に渡って、前記第1、第2の可変利得制御回路の利得を
    制御することを特徴とする送信電力制御回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の可変利得制御回路の制御範囲
    と前記第2の可変利得制御回路の制御範囲とが異なるこ
    とを特徴とする請求項1記載の送信電力制御回路。
  3. 【請求項3】 前記利得制御信号発生器は、前記第1、
    第2の可変利得制御回路を制御する利得制御信号作成の
    ための制御信号を複数ビットのディジタル信号で受け、
    前記第1の可変利得制御回路の利得曲線を1LSB幅分
    で階段状に単調増加させるように制御し、前記第2の可
    変利得制御回路利得曲線を1LSB幅分で振動しながら
    徐々に増加させるように制御することを特徴とする請求
    項1または2記載の送信電力制御回路。
  4. 【請求項4】 前記可利得制御信号発生器からの第1、
    第2の利得制御信号は、前記第1、第2の可変利得制御
    回路が持つ非直線性歪みを予め補正回路により補正され
    た信号となっていることを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の送信電力制御回路。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のうち何れか1記載の
    送信電力制御回路の送信信号が、拡散符号によって拡散
    変調されたスペクトル拡散信号であることを特徴とする
    送信電力制御回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8063703B2 (en) 2009-02-06 2011-11-22 Fujitsu Semiconductor Limited Output circuit of radio-frequency transmitter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8063703B2 (en) 2009-02-06 2011-11-22 Fujitsu Semiconductor Limited Output circuit of radio-frequency transmitter

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