JP2004236047A - マルチキャリア送信装置および送信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1つのRF部9を用いて異なる周波数の複数キャリアを送信する送信装置において、周波数偏差メモリ部8にRF部9の出力の周波数偏差データを予め格納しておく。複数のベースバンド信号の各々の振幅レベルは、周波数偏差データを用いて補正され、補正された複数のベースバンド信号から1つのマルチキャリアベースバンド信号を生成し、それをD/A変換部6でアナログ信号に変換してRF部9へ出力する。各ベースバンド信号が予め周波数偏差データを用いて補正されてRF部9へ送出されるために、RF部9の出力は、周波数に依存せずに所定出力となる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれ異なるキャリアのベースバンド信号をデジタル処理してマルチキャリア信号を生成し、それをアナログ信号に変換して送信するマルチキャリア方式の送信装置および送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動通信システムの基地局送信装置では、デジタル信号処理により複数キャリアのベースバンド信号からマルチキャリアデータを生成し、それを1つの送信機で送信するマルチキャリア方式が注目されている。たとえば、2つのキャリアにそれぞれ対応する2つのベースバンド信号S1およびS2を加算処理してマルチキャリアのベースバンド信号を生成する。このマルチキャリアベースバンド信号が1個のデジタル/アナログ(D/A)変換器によりアナログ信号に変換され、さらに1個の無線周波数(RF)送信部によって周波数変換および電力増幅されて無線送信される。この送信方式は、キャリアごとに送信機を備える必要がないため、基地局送信装置を小型化できるというメリットを有する。
【0003】
CDMA(符号分割多元接続)通信システムにおいて、異なる拡散符号で拡散された複数のベースバンド信号を多重してD/A変換し、RF送信信号を生成する回路構成はいくつか提案されている。
【0004】
たとえば、特開2000−183851号公報(特許文献1)には、スペクトラム拡散通信方式の送信装置におけるベースバンド信号多重回路が開示されている。この回路では、異なった拡散符号で拡散された複数のベースバンド信号を加算して1つのベースバンド信号を生成し、それをD/A変換器でアナログ信号に変換する。その際、このD/A変換器のダイナミックレンジを有効使用するために、各ベースバンド信号の振幅制御を行うレベル調整回路を設けている。レベル調整回路は、D/A変換器の入力信号電力が一定になるようにベースバンド信号の振幅レベルを送信コード数に応じて調整する(明細書段落番号0071〜0075、図5)。
【0005】
また、特開2000−13247号公報(特許文献2)に開示されたCDMA通信システムの送信装置では、D/A変換器およびそれ以降のアナログ回路の非線形性や精度変動/劣化などによる影響を排除するためにフィードバック回路を設け、実際の送信電力が所望値になるように各チャネルの送信振幅データを補正している(明細書段落番号0020〜0024、図1)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−183851号公報(明細書段落番号0071〜0075、図5)
【特許文献2】
特開2000−13247号公報(明細書段落番号0020〜0024、図1)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2のCDMA送信装置では、D/A変換器の非線形性やRF回路の精度変動および精度劣化などの影響をフィードバック回路で改善する手段が採用されている。しかしながら、それは1つのキャリアに複数のチャネルを多重するシステムを前提とした送信装置であり、異なる周波数の複数キャリアからなるマルチキャリア方式を前提としたものではない。
【0008】
異なる周波数の複数キャリアからなるアナログ信号をRF送信部で周波数変換及び電力増幅する場合には、RF送信部の周波数偏差を無視することはできない。RF送信部の周波数偏差によって、ベースバンド信号で設定した振幅値はそのキャリア周波数に依存して変動し、当初の送信出力が得られないからである。
【0009】
また、RF送信部ごとに周波数偏差にばらつきがあり、その調整に技術と時間を要するという問題もあった。更に、基地局送信装置が設置された場所でRF部が故障した場合や定期補修のためにRF部を交換した場合には、再度補正量を調整する必要があり、保守に多大なる時間がかかるという問題もあった。
【0010】
本発明の第1の目的は、各キャリアで設定した送信信号レベルを得ることができるマルチキャリア送信装置および送信方法を提供することにある。
【0011】
本発明の第2の目的は、個々のRF部の周波数偏差のばらつきを容易に補正することができるマルチキャリア送信装置および送信方法を提供することにある。
【0012】
本発明の第3の目的は、RF部を交換した場合でも再調整が不要なマルチキャリア送信装置および送信方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によるマルチキャリア送信装置は、それぞれ異なる周波数の複数キャリアを送信する1つの無線周波数送信部と、前記無線周波数送信部の出力の周波数偏差データを格納する周波数偏差格納手段と、前記複数キャリアの各々に対応する複数のベースバンド信号から1つのマルチキャリアベースバンド信号を生成する信号生成手段と、前記マルチキャリアベースバンド信号をアナログ信号に変換して前記無線周波数送信部へ出力するアナログ変換手段と、前記無線周波数送信部の出力が周波数に依存せずに所定出力となるように、前記複数のベースバンド信号の各々の振幅レベルを前記周波数偏差データを用いて制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
前記無線周波数送信部および前記周波数偏差格納手段をユニットに収容され、前記信号生成手段、前記アナログ変換手段および前記制御手段を含む装置に対して着脱可能に接続されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
1.第1実施形態
構成
図1は、本発明の第1実施形態によるマルチキャリア送信装置の構成を示すブロック図である。本実施形態では2キャリアの場合を示すが、本発明は3以上のキャリアの場合にも同様に適用可能である。図1において、ベースバンド信号処理部1は送信データAを入力し、第1キャリア(キャリア1)のデジタル信号として帯域制限されたベースバンド信号S1を生成する。第1キャリアのベースバンド信号S1は、後述するように、振幅レベル調整部2によって振幅値が調整され、振幅調整されたベースバンド信号S2がマルチキャリア信号処理部5へ出力される。
【0016】
同様に、ベースバンド信号処理部3は送信データBを入力し、第2キャリア(キャリア2)のデジタル信号として帯域制限されたベースバンド信号S3を生成する。第2キャリアのベースバンド信号S3は、後述するように、振幅レベル調整部4によって振幅値が調整され,、振幅調整されたベースバンド信号S4がマルチキャリア信号処理部5へ出力される。ここで、送信データAおよびBは音声や画像などのデジタル化された信号である。
【0017】
マルチキャリア信号処理部5はベースバンド信号S2およびS4を入力してマルチキャリアのベースバンド信号S5を生成し、D/A変換器6へ出力する。同時に、マルチキャリア信号処理部5は、第1キャリアおよび第2キャリアの周波数設定情報S7を出力レベル制御部7へ出力する。
【0018】
出力レベル制御部7は、周波数設定情報S7を用いて周波数偏差メモリ部8から第1キャリアおよび第2キャリアにそれぞれ対応する振幅レベル補正値ΔαおよびΔβを読み出す。周波数偏差メモリ部8には、RF部9の送信周波数帯域での送信出力周波数偏差を打ち消すための振幅レベル補正値が予め格納されている(詳しくは後述する)。出力レベル制御部7は、読み出した振幅レベル補正値ΔαおよびΔβを用いて、第1キャリア振幅レベル調整用の制御信号S101と第2キャリア振幅レベル調整用の制御信号S102とをそれぞれ生成し、振幅レベル調整部2および4へそれぞれ出力する(詳しくは後述する)。
【0019】
D/A変換器6は、マルチキャリア信号処理部5から入力したマルチキャリアのベースバンド信号S5をアナログ変換し、中間周波数(IF)のアナログ信号をRF部9へ出力する。
【0020】
RF部9はIF信号をRF信号に変換し、それを所定の送信出力に電力増幅してアンテナ10へ送出する。RF部9は、ローカル周波数信号生成部91、ミキサ部92および送信信号増幅部93からなる。ミキサ部92は、D/A変換器6から入力したIF信号とローカル周波数信号生成部91から入力したローカル信号とを乗算することでIF信号をRF信号へアップコンバートする。RF信号は送信信号増幅部93によって電力増幅され、アンテナ10から電波として送信される。各キャリアのRF信号は、対応する振幅レベル調整部2あるいは4によって振幅レベルが調整されているために、RF部9に周波数偏差が存在してもアンテナ10から送信される送信信号出力は所定の値に保持される。
【0021】
図2は、本実施形態で使用される振幅レベル調整部の一例を示すブロック図である。ここでは振幅レベル調整部2の場合が示されているが、振幅レベル調整部4の構成及び動作も同様である。
【0022】
図2に示すように、振幅レベル調整部2は、ビットシフト部30〜37、ビットシフト部30〜37の各出力に接続されたスイッチ40〜47、および、スイッチ40〜47の出力を加算する加算部50から構成される。ビットシフト部30は入力したベースバンド信号S1をそのまま出力する。その他のビットシフト部31〜37は、入力したベースバンド信号S1のビットをそれぞれ所定数だけシフトさせ、出力の振幅値を減衰させたベースバンド信号をそれぞれ出力する。
【0023】
スイッチ40〜47は出力レベル制御部7からの制御信号S101によって制御される。制御信号S101に従って、スイッチ40〜47は選択的に閉じられ、閉じられたスイッチに対応するビットシフト部30〜37の出力のみが加算部50へ転送される。加算部50は入力した信号を加算し振幅レベルが調整されたベースバンド信号S2を出力する。
【0024】
図3は、RF部における送信信号出力の周波数偏差について説明するためのグラフである。図3において、横軸は周波数、縦軸は送信信号出力電圧である。また、アンテナ10での規定送信信号出力をγ、RF部9の送信周波数帯域における第1キャリアの周波数をf1、第2キャリアの周波数をf2(>f1)とする。
【0025】
RF部9は図3に示すような周波数偏差を有するものとする。すなわち、第1キャリアの周波数f1ではΔα(dB)だけ規定出力γより高く、第2キャリアの周波数f2ではΔβ(dB) だけ規定出力γより低い。この場合、周波数偏差メモリ部8には、周波数f1に対して補正値Δα、周波数f2に対して補正値Δβがそれぞれ検索可能に格納されている。あるいは、図3に示すような直線あるいは曲線を周波数偏差関数として格納し、各周波数に対応する補正値を計算により求めても良い。いずれにしても、出力レベル制御部7は、マルチキャリア信号処理部5からのキャリア周波数情報を用いて、各周波数に対応する補正値を周波数偏差メモリ部8から得ることができる。
【0026】
振幅レベル調整動作
図2に示すように、振幅レベル調整部2のビットシフト部30は入力されたベースバンド信号S1をそのまま出力し、ビットシフト部31〜37では入力されたベースバンド信号S1を、それぞれ1、2、3、4、5、6、7ビットだけLSB側からシフトして出力する。
【0027】
ここで、ベースバンド信号の振幅値は2進数で表現されている。2進数では、周知のように、桁が1つ下がる(LSB側にシフトする)とその値は1/2倍、桁が1つ上がる(MSB側にシフトする)とその値は2倍の大きさを示す。よって、2進数で表現された振幅値は、nビット下がると1/2n 倍、nビット上がると2n 倍の振幅値になる。例えば、RF信号出力電圧を2dB減衰させる(−2dB)場合、振幅比は0.794328234となる。1以下の数を2進数で表現した場合、少数点以下のそれぞれの桁は、図4(a) に示すような値となるから、”−2dB”を2進数で表現すると、図4(b) に示すように”0.1100110”となる。
【0028】
従って、振幅レベル調整部2(あるいは4)では、RF部9の送信信号出力を補正するために、1ビットシフト部31、2ビットシフト部32、5ビットシフト部35、6ビットシフト部36のそれぞれの出力を加算部50で加算すれば良い。ここで、加算部50の出力ビット数は、入力するベースバンド信号の最大振幅値に対して1ビット以上大きいとする。
【0029】
図5は、補正されるべき値と、振幅レベル調整部2で実際に設定される補正値と、その補正値に対応するスイッチ部40〜47の組み合わせと、を示すテーブルである。設定したい出力レベル補正値を「理想dB値」、その理想dB値を比で表した値を「真数」、この振幅レベル調整部2により実際に設定される補正値を「近似dB値」とする。例えば、補正値”−2dB”は、近似dB値として、”1.972dB”という値で実現される。ビットシフト部の数を増やせば増やすほど、理想dB値と近似dB値の間の誤差は小さくなるが、図2に示すように8個のビットシフト部を設けるだけで誤差は実用上問題ないほど小さくなる。スイッチ部40〜47は、補正されるべき値に応じた制御信号S101(S102)に従って選択的に閉じられる。これにより、閉じられたスイッチ部に対応するビットシフト部の出力が加算部50によって加算され、振幅が補正されたベースバンド信号S2(S4)となる。出力レベル制御部7には、図5に示すような振幅レベル補正値に対するスイッチ40〜47のオン/オフの組み合わせが予め設定されている。
【0030】
動作例
一例として、周波数偏差メモリ部8のキャリア1の出力レベル補正値(理想dB値)Δαが”−0.8dB”の場合の補正について説明する。出力レベル制御部7は、マルチキャリア信号処理部5からの周波数情報S7により、キャリア1の周波数がf1であることを知ると、周波数偏差メモリ部8から周波数f1の出力レベル補正値Δα=−0.8dBを読み出す。出力レベル制御部7は、予め設定されている図5に示すようなテーブルを参照して、読み出された出力レベル補正値Δα=−0.8dBに対応するスイッチ40〜47のオン/オフの組み合わせを示す制御信号S101を振幅レベル調整部2へ出力する。
【0031】
図5の理想dB値=−0.8dBの行に示されるように、制御信号S101により、振幅レベル調整部2のスイッチ41、42、43、45および47のみがオンとなる。これによって、入力信号の振幅値を1/2、1/4、1/8、1/32、1/64倍したベースバンド信号がそれぞれ加算部50に入力して加算され、振幅値が0.9140625倍されたベースバンド信号S2がマルチキャリア信号処理部5へ出力される。
【0032】
このように振幅レベル調整部2から出力されるベースバンド信号S2は入力ベースバンド信号S1の振幅値に対して約0.8dB減衰されているので、RF部9の周波数偏差による送信信号の増加分がほぼ相殺され、RF信号出力電圧はアンテナ規定送信出力γになる。
【0033】
キャリア2に関しても同様に動作する。たとえば、キャリア2(周波数f2)の出力レベル補正値Δβが+1.2dBの場合には、出力レベル制御部7は、周波数偏差メモリ部8から周波数f2の出力レベル補正値Δβ=+1.2dBを読み出し、振幅レベル調整部4のスイッチ40、43、46、47のみオンさせる制御信号S102を出力する。従って、加算部50から出力されるベースバンド信号S4の振幅値は、入力信号の振幅値を1、1/8、1/64、1/128倍したベースバンド信号が加算部50で加算され、振幅値が1.1484375倍されたベースバンド信号S4がマルチキャリア信号処理部5へ出力される。したがって、振幅レベル調整部4から出力されるベースバンド信号S4は入力ベースバンド信号S3の振幅値に対して約1.2dB増加しているので、RF部9の周波数偏差による送信信号の減衰分がほぼ相殺され、RF信号出力電圧はアンテナ規定送信出力γになる。
【0034】
このようにRF部の周波数偏差を予め記憶しておき、その周波数偏差を相殺するように、キャリア毎のベースバンド信号の振幅値をデジタル的に補正する。これにより、異なる周波数の複数キャリアでRF部を共通使用する場合に、アンテナ端において各キャリアで目的の送信信号レベルを出力することができる。
【0035】
また、RF部に周波数偏差のばらつきがあっても、RF部毎の周波数偏差を周波数偏差メモリ部に記憶させて出力補正ができるために、測定器等を用いた自動調整が可能となり調整時間を短縮することができる。
【0036】
2.第2実施形態
図6は基地局送信装置の装置構成を模式的に表したブロック図であり、(a)は第1実施形態と同様にRF部をベースバンド部と一体構成したブロック図であり、(b)は本発明の第2実施形態によるマルチキャリア送信装置の概略的構成を示すブロック図である。図6(b)に示すように、第2実施形態では、RF部79がベースバンド部71と分離してユニット化されており、RF部79が交換可能となっている。以下、第2実施形態について詳細に説明する。
【0037】
図7は、本発明の第2実施形態によるマルチキャリア送信装置の内部構成を示すブロック図である。第2実施形態は図1に示す第1実施形態と電気回路的には等価であり同様の効果を得ることができる。第1実施形態と異なるのは、周波数偏差メモリ部8がRF部79に実装されている点である。上述したように、RF部の周波数偏差データは周波数偏差メモリ部8に格納されているために、RF部79を交換するだけで、その周波数偏差データも同時に交換されることにある。
【0038】
図7に示すように、本実施形態では、周波数偏差メモリ部8がユニット化されたRF部79に実装されている。したがって、RF部79に周波数偏差メモリ部8を実装することで、故障や保守のために別のRF部79に交換した場合でも、交換したRF部の周波数偏差により送信出力の調整が行われる。言い換えれば、RF部を取り替えるごとに装置全体を動作させて送信出力の再調整を行う必要がない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるマルチキャリア送信装置は、RF部の周波数偏差を予め記憶しておき、その周波数偏差を相殺するように、キャリア毎のベースバンド信号の振幅値をデジタル的に補正する。これにより、異なる周波数の複数キャリアでRF部を共通使用する場合に、アンテナ端において各キャリアで所定の送信信号レベルを得ることができる。
【0040】
また、RF部に周波数偏差のばらつきがあっても、RF部毎の周波数偏差を周波数偏差メモリ部に記憶させて出力補正ができるために、測定器等を用いた自動調整が可能となり調整時間を短縮することができる。
【0041】
また、RF部に周波数偏差データを格納した周波数偏差メモリを収容してユニット化しベースバンド部に対して交換可能に接続することで、RF部を交換した場合でも、アンテナ端において各キャリアで目的の送信信号レベルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるマルチキャリア送信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態で使用される振幅レベル調整部の一例を示すブロック図である。
【図3】RF部における送信信号出力の周波数偏差について説明するためのグラフである。
【図4】本発明における出力レベル制御信号の生成方法を説明する図である。
【図5】補正されるべき値と、振幅レベル調整部2で実際に設定される補正値と、その補正値に対応するスイッチ部40〜47の組み合わせと、を示すテーブルである。
【図6】基地局送信装置の装置構成を模式的に表したブロック図であり、(a)は第1実施形態と同様にRF部をベースバンド部と一体構成したブロック図、(b)は本発明の第2実施形態によるマルチキャリア送信装置の概略的構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるマルチキャリア送信装置の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,3…ベースバンド信号処理部
2,4…振幅レベル調整部
5…マルチキャリア信号処理部
6…D/A変換部
7…出力レベル制御部
8…周波数偏差メモリ部
9,79…無線周波数信号送出部(RF部)
10…アンテナ
30〜37…ビットシフト部
40〜47…スイッチ
50…加算部
71…ベースバンド部(BB部)
91…ローカル周波数信号生成部
92…ミキサ部
93…送信信号増幅部
Claims (5)
- それぞれ異なる周波数の複数キャリアを1つの無線周波数送信部で送信するマルチキャリア送信装置において、
前記無線周波数送信部の出力の周波数偏差データを格納する周波数偏差格納手段と、
前記複数キャリアの各々に対応する複数のベースバンド信号から1つのマルチキャリアベースバンド信号を生成する信号生成手段と、
前記マルチキャリアベースバンド信号をアナログ信号に変換して前記無線周波数送信部へ出力するアナログ変換手段と、
前記無線周波数送信部の出力が周波数に依存せずに所定出力となるように、前記複数のベースバンド信号の各々の振幅レベルを前記周波数偏差データを用いて制御する制御手段と、
を有することを特徴とするマルチキャリア送信装置。 - 前記制御手段は、
前記複数のベースバンド信号の各々の振幅レベルを各制御信号に従って変化させる複数の振幅レベル調整手段と、
前記複数のベースバンド信号の各々のキャリア周波数に対する周波数偏差量から前記各制御信号を生成して前記複数の振幅レベル調整手段へそれぞれ出力する出力レベル制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のマルチキャリア送信装置。 - 前記複数の振幅レベル調整手段の各々は、入力ベースバンド信号の振幅値をデジタル的に調整することを特徴とする請求項2記載のマルチキャリア送信装置。
- 前記無線周波数送信部および前記周波数偏差格納手段をユニットに収容され、前記信号生成手段、前記アナログ変換手段および前記制御手段を含む装置に対して着脱可能に接続されていることを特徴とする請求項1記載のマルチキャリア送信装置。
- それぞれ異なる周波数の複数キャリアを1つの無線周波数送信部で送信するマルチキャリア送信方法において、
前記無線周波数送信部の出力の周波数偏差データを予め格納し、
前記無線周波数送信部の出力が周波数に依存せずに所定出力となるように、前記複数キャリアの各々に対応する複数のベースバンド信号の各々の振幅レベルを前記周波数偏差データを用いて補正し、
振幅レベルが補正された複数のベースバンド信号から1つのマルチキャリアベースバンド信号を生成し、
前記マルチキャリアベースバンド信号をアナログ信号に変換し、
前記アナログ信号から無線周波数の送信信号を生成して送信する、
ことを特徴とするマルチキャリア送信方法。
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- 2003-01-31 JP JP2003022955A patent/JP3821784B2/ja not_active Expired - Lifetime
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