JPH11122148A - 無線装置の送信出力設定装置、方法、及び記憶媒体 - Google Patents

無線装置の送信出力設定装置、方法、及び記憶媒体

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JPH11122148A
JPH11122148A JP9297974A JP29797497A JPH11122148A JP H11122148 A JPH11122148 A JP H11122148A JP 9297974 A JP9297974 A JP 9297974A JP 29797497 A JP29797497 A JP 29797497A JP H11122148 A JPH11122148 A JP H11122148A
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output
analog circuit
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data
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JP9297974A
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Kanichi Yoshino
寛一 吉野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 送信系全体の入出力の線形性を保持するため
の送信出力設定を、全製品について安価な構成で簡単に
行えるようにする。 【解決手段】 信号処理部114にて処理されたデジタ
ルデータをD/Aコンバータ113により変換し、所定
の処理を行って無線送信する無線装置において、D/A
コンバータ113が変換し得るデジタルデータの最大値
を出力した際にアナログ回路のトータルのゲインが最小
となり、かつアナログ回路を構成する各部が線形性を保
持するように無線送信部を製造し、出荷時に、D/Aコ
ンバータ113が変換し得るデジタルデータの最小値の
方から最大値の方に向かってデジタルデータをD/Aコ
ンバータ113に順次出力し、その出力に応じてD/A
コンバータ113から得られるアナログデータをアナロ
グ回路に入力したときの入出力特性が本来の線形性の基
準レベルより1dB下がったレベルを示す場合に線形性
を保持するものと判定し、送信出力制御用の補正データ
を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話シ
ステム、無線LANシステム等の移動体通信システム等
に利用される無線装置の送信出力設定技術に関する。
【0002】
【従来の枝術】近年、時間や場所等に制約されずに自由
に通信できる利点に着目して、通信の無線化が急速に進
み、携帯電話システム、無線LANシステム等の移動体
通信システム等の各種分野で無線通信が多用されてきて
いる。
【0003】この通信の無線化を促進させた重要な技術
として、信号の秘匿性の高いスペクトラム拡散通信方式
が知られている。また、スペクトラム拡散通信方式を応
用して限られた周波数帶域でより速い伝送速度を達成す
るための技術の1つとして、ベースバンド信号を多重化
する符号分割多重方式(Code DivisionM
ultiple:CDM)が知られている。
【0004】しかし、符号分割多重方式では、振幅方向
にデータが多重化されて伝送されるため、無線送信部の
各部分の入出力特性に線形性が要求される。一方、無線
送信部のアナログ部(特に高周波回路)を構成する部品
の性能のばらつきは大きいため、出荷時に何らかの調整
を必要とする場合が多い。
【0005】調整方式としては、回路に調整機構を内蔵
させて組立後に測定器等を使用して調整を行う方式と、
部品毎のばらつきをロット検査等により見積り、組立時
に回路定数を変更する方式とがある。
【0006】[調整機構を内蔵させて調整を行う方式]
図6は、調整機構を内蔵させた従来の無線送信部を示し
ている。図6における301は可変ゲインブロック、3
02は可変ゲインブロック301のゲインを制御するた
めのD/Aコンバータであり、可変ゲインブロック30
1、D/Aコンバータ302、EEPROMll5を用
いて送信出力の調整を行う。
【0007】すなわち、後述する図2と同様に、測定器
201とインターフェース202とを接続し、信号処理
部ll4から最大値のデジタルデータを出力し、可変ゲ
インブロック301のゲインを規程値としてアンテナ端
での出力を測定器を用いて測定することにより、送信出
力の調整を行う。具体的には、信号処理部ll4から最
大値のデジタルデータを出力した場合のアンテナ端での
出力を測定し、その測定値と可変ゲインブロック301
のゲイン(D/Aコンバータ113以降のアナログ部の
入出力特性)が線形性を保持した場合の出力値(規程
値)とを比較し、測定値が規程値に一致するように可変
ゲインブロック301のゲインを調整すべく、D/Aコ
ンバータ302に出力するデータを変化させていき、測
定値が規程値に一致したときのD/Aコンバータ302
への出力データをEEPROM115に記憶する。
【0008】なお、可変ゲインブロック301は、一般
的には、最終段の出力を最大限有効に使用するために、
図7に示したように、最終段のパワーアンプ303を固
定ゲインとし、プリアンプ304を可変ゲインとする場
合が多い。また、最終段のゲインに十分余裕がある場
合、可変ゲインのプリアンプ304を可変型の減衰器と
する場合もある。
【0009】[組立時に回路定数を変更する方式]組立
時に回路定数を変更する場合の回路構成例を図8に示
す。図8における401と402が調整箇所となる。
【0010】調整方法は、送信側の各素子のゲインの各
製品間におけるばらつきを、ロット検査等により見積
り、見積もられたゲインに応じて調整箇所401、40
2の定数を決定する。一般的には、調整は固定の減衰器
(抵抗の組み合わせ)等によるものが多い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては以下の問題点があった。すなわち、回路
に調整機構を内蔵させて調整を行う方式の場合、固定タ
イプのものと比較して高価な可変ゲインのアンプ、ある
いは可変型の減衰器、さらにゲインを制御するための手
段(D/Aコンバータ)等を設ける必要があり、コスト
高となる。
【0012】また、組立時に回路定数を変更する方式の
場合、各製品の各部品を全て検査することは現実には不
可能なので、ロット単位等の検査となり、従って、各製
品間でのばらつきに対応することはできない。また、き
め細かく調整するためには、各素子のゲインのばらつき
に応じた調整値が必要となり、膨大な対応票を作成する
必要がある。さらに、両方式とも、出力値のみの調整で
あるため、送信系全体の線形性には問題がある。
【0013】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その課題は、送信系全体の入出力の線形性を保
持するための送信出力設定を、全製品について安価な構
成で簡単に行えるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、信号処理部にて処理された
デジタルデータをA/Dコンバータによりアナログデー
タに変換し、アナログ回路により所定の処理を行って無
線送信する無線装置の送信出力設定装置において、前記
A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最大値
を出力した際に前記アナログ回路のトータルのゲインが
最小となり、かつ前記アナログ回路を構成する各部の入
出力特性が線形性を保持するように構成し、前記A/D
コンバータが変換し得るデジタルデータの最小値の方か
ら最大値の方に向かってデジタルデータをA/Dコンバ
ータに順次出力する出力手段と、前記出力手段による出
力に応じて前記A/Dコンバータから得られるアナログ
データを前記アナログ回路に入力したときの入出力特性
が所定の線形性を保持するか否かを判定する判定手段
と、前記判定手段により前記アナログ回路の入出力特性
が所定の線形性を保持すると最初に判定された際の前記
デジタルデータに基づいて送信出力制御用の補正データ
を設定する設定手段とを有し、前記信号処理部は、送信
対象のデジタルデータを前記設定手段により設定された
補正データに基づいて補正して前記A/Dコンバータを
介して前記アナログ回路に出力している。
【0015】また、請求項2記載の発明は、信号処理部
にて処理されたデジタルデータをA/Dコンバータによ
りアナログデータに変換し、アナログ回路により所定の
処理を行って無線送信する無線装置の送信出力設定装置
において、前記A/Dコンバータが変換し得るデジタル
データの最小値を出力した際に前記アナログ回路のトー
タルのゲインが最大となり、かつ前記アナログ回路を構
成する各部の入出力特性が線形性を保持するように構成
し、前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータ
の最大値の方から最小値の方に向かってデジタルデータ
をA/Dコンバータに順次出力する出力手段と、前記出
力手段による出力に応じて前記A/Dコンバータから得
られるアナログデータを前記アナログ回路に入力したと
きの入出力特性が所定の線形性を保持するか否かを判定
する判定手段と、前記判定手段により前記アナログ回路
の入出力特性が所定の線形性を保持すると最初に判定さ
れた際の前記デジタルデータに基づいて送信出力制御用
の補正データを設定する設定手段とを有し、前記信号処
理部は、送信対象のデジタルデータを前記設定手段によ
り設定された補正データに基づいて補正して前記A/D
コンバータを介して前記アナログ回路に出力している。
【0016】また、請求項3記載の発明では、請求項
1、または請求項2記載の前記信号処理部は、直接拡散
方式におけるスペクトラム拡散方式に基づいて送信対象
のデジタルデータを処理している。
【0017】また、請求項4記載の発明では、請求項
1、または請求項2記載の前記信号処理部は、前記直接
拡散方式におけるスペクトラム拡散方式を応用した符号
分割多重方式に基づいて送信対象のデジタルデータを多
重化している。
【0018】また、請求項5記載の発明では、請求項
1、または請求項2記載の前記判定手段は、前記出力手
段による出力に応じて前記A/Dコンバータから得られ
るアナログデータを前記アナログ回路に入力したときの
入出力特性が本来の線形性の基準レベルより1dB程度
下がったレベルを示す場合に線形性を保持するものと判
定している。
【0019】また、請求項6記載の発明では、請求項
1、または請求項2記載の前記設定手段は、前記判定手
段により前記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性
を保持すると最初に判定された際の前記デジタルデータ
を送信出力制御用の補正データとして設定している。
【0020】また、請求項7記載の発明では、請求項
1、または請求項2記載の前記設定手段は、前記判定手
段により前記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性
を保持すると最初に判定された際の前記デジタルデータ
に基づいて送信出力制御用の補正係数を決定し、当該補
正係数を補正データとして設定している。
【0021】また、請求項8記載の発明では、請求項
1、または請求項2記載の前記設定手段は、送信対象と
なり得る全てのデジタルデータと、前記判定手段により
前記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性を保持す
ると最初に判定された際の前記デジタルデータに基づい
て決定された補正データに基づいて前記送信対象となり
得る全てのデジタルデータを補正したデータとを対応づ
けた変換テーブルを設定している。
【0022】また、請求項9記載の発明では、請求項
1、または請求項2記載の前記設定手段は、前記補正デ
ータをEEPROMに記録することにより設定処理を行
っている。
【0023】また、請求項10記載の発明は、信号処理
部にて処理されたデジタルデータをA/Dコンバータに
よりアナログデータに変換し、アナログ回路により所定
の処理を行って無線送信する無線装置の送信出力設定方
法において、前記A/Dコンバータが変換し得るデジタ
ルデータの最大値を出力した際に前記アナログ回路のト
ータルのゲインが最小となり、かつ前記アナログ回路を
構成する各部の入出力特性が線形性を保持するように構
成し、前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデー
タの最小値の方から最大値の方に向かってデジタルデー
タをA/Dコンバータに順次出力する出力工程と、前記
出力工程による出力に応じて前記A/Dコンバータから
得られるアナログデータを前記アナログ回路に入力した
ときの入出力特性が所定の線形性を保持するか否かを判
定する判定工程と、前記判定工程により前記アナログ回
路の入出力特性が所定の線形性を保持すると最初に判定
された際の前記デジタルデータに基づいて送信出力制御
用の補正データを設定する設定工程とを有し、前記信号
処理部は、送信対象のデジタルデータを前記設定工程に
より設定された補正データに基づいて補正して前記A/
Dコンバータを介して前記アナログ回路に出力してい
る。
【0024】また、請求項11記載の発明は、信号処理
部にて処理されたデジタルデータをA/Dコンバータに
よりアナログデータに変換し、アナログ回路により所定
の処理を行って無線送信する無線装置の送信出力設定方
法において、前記A/Dコンバータが変換し得るデジタ
ルデータの最小値を出力した際に前記アナログ回路のト
ータルのゲインが最大となり、かつ前記アナログ回路を
構成する各部の入出力特性が線形性を保持するように構
成し、前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデー
タの最大値の方から最小値の方に向かってデジタルデー
タをA/Dコンバータに順次出力する出力工程と、前記
出力工程による出力に応じて前記A/Dコンバータから
得られるアナログデータを前記アナログ回路に入力した
ときの入出力特性が所定の線形性を保持するか否かを判
定する判定工程と、前記判定工程により前記アナログ回
路の入出力特性が所定の線形性を保持すると最初に判定
された際の前記デジタルデータに基づいて送信出力制御
用の補正データを設定する設定工程とを有し、前記信号
処理部は、送信対象のデジタルデータを前記設定工程に
より設定された補正データに基づいて補正して前記A/
Dコンバータを介して前記アナログ回路に出力してい
る。
【0025】また、請求項12記載の発明では、請求項
10、または請求項11記載の前記信号処理部は、直接
拡散方式におけるスペクトラム拡散方式に基づいて送信
対象のデジタルデータを処理している。
【0026】また、請求項13記載の発明では、請求項
10、または請求項11記載の前記信号処理部は、前記
直接拡散方式におけるスペクトラム拡散方式を応用した
符号分割多重方式に基づいて送信対象のデジタルデータ
を多重化している。
【0027】また、請求項14記載の発明では、請求項
10、または請求項11記載の前記判定工程は、前記出
力工程による出力に応じて前記A/Dコンバータから得
られるアナログデータを前記アナログ回路に入力したと
きの入出力特性が本来の線形性の基準レベルより1dB
程度下がったレベルを示す場合に線形性を保持するもの
と判定している。
【0028】また、請求項15記載の発明では、請求項
10、または請求項11記載の前記設定工程は、前記判
定工程により前記アナログ回路の入出力特性が所定の線
形性を保持すると最初に判定された際の前記デジタルデ
ータを送信出力制御用の補正データとして設定してい
る。
【0029】また、請求項16記載の発明では、請求項
10、または請求項11記載の前記設定工程は、前記判
定工程により前記アナログ回路の入出力特性が所定の線
形性を保持すると最初に判定された際の前記デジタルデ
ータに基づいて送信出力制御用の補正係数を決定し、当
該補正係数を補正データとして設定している。
【0030】また、請求項17記載の発明では、請求項
10、または請求項11記載の前記設定工程は、送信対
象となり得る全てのデジタルデータと、前記判定工程に
より前記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性を保
持すると最初に判定された際の前記デジタルデータに基
づいて決定された補正データに基づいて前記送信対象と
なり得る全てのデジタルデータを補正したデータとを対
応づけた変換テーブルを設定している。
【0031】また、請求項18記載の発明では、請求項
10、または請求項11記載の前記設定工程は、前記補
正データをEEPROMに記録することにより設定処理
を行っている。
【0032】また、請求項19記載の発明は、信号処理
部にて処理されたデジタルデータをA/Dコンバータに
よりアナログデータに変換し、アナログ回路により所定
の処理を行って無線送信する無線装置の送信出力設定を
行うためのプログラムを記憶する記憶媒体であって、前
記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最大
値を出力した際に前記アナログ回路のトータルのゲイン
が最小となり、かつ前記アナログ回路を構成する各部の
入出力特性が線形性を保持するように前記無線装置の送
信部を構成し、前記プログラムは、前記A/Dコンバー
タが変換し得るデジタルデータの最小値の方から最大値
の方に向かってデジタルデータをA/Dコンバータに順
次出力する出力ルーチンと、前記出力ルーチンによる出
力に応じて前記A/Dコンバータから得られるアナログ
データを前記アナログ回路に入力したときの入出力特性
が所定の線形性を保持するか否かを判定する判定ルーチ
ンと、前記判定ルーチンにより前記アナログ回路の入出
力特性が所定の線形性を保持すると最初に判定された際
の前記デジタルデータに基づいて送信出力制御用の補正
データを設定する設定ルーチンとを有し、前記信号処理
部は、送信対象のデジタルデータを前記設定ルーチンに
より設定された補正データに基づいて補正して前記A/
Dコンバータを介して前記アナログ回路に出力してい
る。
【0033】また、請求項20記載の発明は、信号処理
部にて処理されたデジタルデータをA/Dコンバータに
よりアナログデータに変換し、アナログ回路により所定
の処理を行って無線送信する無線装置の送信出力設定を
行うためのプログラムを記憶する記憶媒体であって、前
記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最小
値を出力した際に前記アナログ回路のトータルのゲイン
が最大となり、かつ前記アナログ回路を構成する各部の
入出力特性が線形性を保持するように前記無線装置の送
信部を構成し、前記プログラムは、前記A/Dコンバー
タが変換し得るデジタルデータの最大値の方から最小値
の方に向かってデジタルデータをA/Dコンバータに順
次出力する出力ルーチンと、 前記出力ルーチンによる
出力に応じて前記A/Dコンバータから得られるアナロ
グデータを前記アナログ回路に入力したときの入出力特
性が所定の線形性を保持するか否かを判定する判定ルー
チンと、前記判定ルーチンにより前記アナログ回路の入
出力特性が所定の線形性を保持すると最初に判定された
際の前記デジタルデータに基づいて送信出力制御用の補
正データを設定する設定ルーチンとを有し、前記信号処
理部は、送信対象のデジタルデータを前記設定ルーチン
により設定された補正データに基づいて補正して前記A
/Dコンバータを介して前記アナログ回路に出力してい
る。
【0034】また、請求項21記載の発明では、請求項
19、または請求項20記載の前記信号処理部は、直接
拡散方式におけるスペクトラム拡散方式に基づいて送信
対象のデジタルデータを処理している。
【0035】また、請求項22記載の発明では、請求項
19、または請求項20記載の前記信号処理部は、前記
直接拡散方式におけるスペクトラム拡散方式を応用した
符号分割多重方式に基づいて送信対象のデジタルデータ
を多重化している。
【0036】また、請求項23記載の発明では、請求項
19、または請求項20記載の前記判定ルーチンは、前
記出力ルーチンによる出力に応じて前記A/Dコンバー
タから得られるアナログデータを前記アナログ回路に入
力したときの入出力特性が本来の線形性の基準レベルよ
り1dB程度下がったレベルを示す場合に線形性を保持
するものと判定している。
【0037】また、請求項24記載の発明では、請求項
19、または請求項20記載の前記設定ルーチンは、前
記判定ルーチンにより前記アナログ回路の入出力特性が
所定の線形性を保持すると最初に判定された際の前記デ
ジタルデータを送信出力制御用の補正データとして設定
している。
【0038】また、請求項25記載の発明では、請求項
19、または請求項20記載の前記設定ルーチンは、前
記判定ルーチンにより前記アナログ回路の入出力特性が
所定の線形性を保持すると最初に判定された際の前記デ
ジタルデータに基づいて送信出力制御用の補正係数を決
定し、当該補正係数を補正データとして設定している。
【0039】また、請求項26記載の発明では、請求項
19、または請求項20記載の前記設定ルーチンは、送
信対象となり得る全てのデジタルデータと、前記判定ル
ーチンにより前記アナログ回路の入出力特性が所定の線
形性を保持すると最初に判定された際の前記デジタルデ
ータに基づいて決定された補正データに基づいて前記送
信対象となり得る全てのデジタルデータを補正したデー
タとを対応づけた変換テーブルを設定している。
【0040】また、請求項27記載の発明では、請求項
19、または請求項20記載の前記設定ルーチンは、前
記補正データをEEPROMに記録することにより設定
処理を行っている。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面を参照しながら説明する。
【0042】図1は、本発明の実施の形態例に係る無線
通信装置の送信側の構成を示すブロック図である。
【0043】図1において、101a,101bはアン
テナ、l02はアンテナ切換スイッチ、103,106
はLO部108からの信号の漏れ等の不要な信号を除去
するためのバンドパスフィルタ(BPF)、104は送
受信切換スイッチ、105はRF段の固定ゲインブロッ
ク、107は周波数変換のためのアップミキサ、108
は周波数変換、変復調を行うのに必要なキャリア信号を
生成する周波数シンセサイザ(LO部)であり、PL
L、VCO等で構成されている。
【0044】109はIF段の固定ゲインブロック、1
10は変調器111の出力から信号以外の不要波を除去
するためのフィルタ、111は変調器、112は送信の
ベースバンド信号の帯域制限を行うためのフィルタ、1
13はデジタル信号をアナログ信号に変換するためのD
/Aコンバータ、114はベースバンド信号の多重化等
の処理を行う信号処理部、115はD/Aコンバータ1
13の出力レベルを補正するための補正用データを記録
するテーブル(EEPROM)である。
【0045】なお、本無線通信装置は、PHS等の移動
体通信等に利用されるものであり、通信方式としては、
直接拡散方式のスペクトラム拡散方式、より厳密には符
号分割多重方式(CDM:Code Division
Multiple)が採用されている。
【0046】また、信号処理部114は、CPU114
a、ROM114b、RAM114c等を含むマイクロ
コンピュータにより構成され、CPU114aは、RO
M114bにプリセットされたプログラムに従って、R
AM114cをワークエリアとして利用しながら符号分
割多重処理を行う他、図4のフローチャートに対応する
送信出力設定処理をも行っている。さらに、D/Aコン
バータ113が処理し得るデータ長は、後述のように送
信対象のデータを補正用データにより補正してD/Aコ
ンバータ113に出力するために、信号処理部114で
処理し得るデータ長(符号分割多重処理後データ長)よ
りも長くなっている。例えば、信号処理部114で処理
し得るデータ長が12ビットの場合、D/Aコンバータ
113の処理能力は、16ビットとなっている。
【0047】図2は、図1のレベルダイアグラムであ
り、図2では図1のRF段の固定ゲインブロック105
を最終段のパワーアンプ501とプリアンプ502に分
けて示している。また、図2中のG1〜G8は,各々の
素子(ゲインブロック)のゲインを表し、P02〜P08
は各々の素子(ゲインブロック)のリニア出力(P0d
B)、P1−1はパワーアンプ501の1dB飽和出力
(本来のリニアゲインから1dB低下した時の出力値:
P1dB)を表している。
【0048】なお、図2のレベルダイアグラムは、実線
が各々の素子(ゲインブロック)の最小ゲイン時のレベ
ルダイアグラム、破線が各々の素子(ゲインブロック)
の最大ゲイン時のレベルダイアグラムを表している。
【0049】[送信ゲインブロックの構成]図1の各々
のゲインブロック105〜107、109〜112は、
図2の実線のレベルダイアグラムが示すように、信号処
理部114からD/Aコンバータ113に供給するデジ
タルデータが最大値のときに、アナログ回路のトータル
ゲイン(G1〜G8の和)が最小となると共に、各ゲイ
ンブロック105〜107、109〜112の入出力特
性が線形性を維持するように構成されている。この場
合、トータルゲイン(G1〜G8の和)の最小値は、図
2に示したように、最終段のパワーアンプ501の出力
としてP1dB(P1−1)を得るのに必要な値とし、プ
リアンプ502、アップミキサ107、IF段の固定ゲ
インブロック109、変調器111のリニア出力(P0
dB)は、直前の段の出力レベル以上となるように構成
する。
【0050】なお、上記構成では、送信出力の線形性を
1dB以内に抑えるようにしているが、最終段のパワー
アンプ501の出力値をリニア出力値(P0dB)に抑
えることにより、更に線形性を高めることも可能であ
る。
【0051】また、製品出荷後の実際の動作時には、信
号処理部114からD/Aコンバータ113に出力する
デジタルデータは、符号分割多重化されたベースバンド
信号を上記の補正用データに基づいて補正したデータで
あるが、上記のように構成することにより、実際の動作
時においても、デジタルデータの大きな値の領域で、各
ゲインブロック105〜107、109〜112の入出
力の線形性が崩れるのを回避することが可能となる。
【0052】[送信出力の設定方法]このように、デジ
タルデータの大きな値の領域で、アナログ回路(各ゲイ
ンブロック105〜107、109〜112)の入出力
の線形性を保持したとしても、各ゲインブロックの部品
性能のばらつき等により、デジタルデータの小さな値の
領域で線形性を保持できなくなることが考えられる。そ
こで、図1のような構成をとる無線通信装置を出荷する
に当たっては、図3に示した構成の下で送信電力設定を
行うようにしている。
【0053】すなわち、図3に示したように、アンテナ
101a,101bのいずれか一方取り外し、この取り
外したアンテナ端(アンテナポート)の出力を正確に測
定するために、他方のアンテナポートにターミネータ2
03を接続する。そして、取り外したアンテナのアンテ
ナポートに送信電力測定用の測定器201を接続し、こ
の計測器201の出力をインターフェース回路202を
介して信号処理部114に接続する。このような構成の
下で、信号処理部114は、図4のフローチャートに示
す手順に従って送信電力を設定している。
【0054】すなわち、信号処理部114のCPU11
4aは、ROM114bにプリセットされたプログラム
に従って、まず、送受信切換スイッチ104を送信側に
設定し、アンテナ切換スイッチ102を測定器201が
接続されているポート側に設定する(ステップS40
1)。次に、D/Aコンバータ113で処理可能なデジ
タルデータの最小値−N(最小値からNステップ小さい
データ値:Nは後述する出力のP1dBを判定するため
に最低限必要な値)から最小値までのデータ列中の最大
値をD/Aコンバータ113に対して出力し(ステップ
S402)、そのデータ出力に基づく測定器201から
の送信出力値をインターフェース回路202を介して読
取る(ステップS403)。
【0055】次に、送信出力値がP1dBであるか否か
を判定する(ステップS404)。この判定は、図5に
おいて、アナログ回路の入力レベルに対する出力レベル
(実線のグラフ)が本来のリニア出力(破線のグラフ)
から1dB落ち込んだ点をP1dBと判定する。換言す
れば、デジタルデータをアナログ回路に入力したときの
該アナログ回路の入出力特性が、本来の線形性の基準レ
ベル(規定値)より1dB程度下がったレベルを示す場
合に、線形性を保持するものと判定する。なお、判定ポ
イントを図5のP0dBとすることにより、線形性をよ
り一層高めることが可能となる。
【0056】ステップS404にて送信出力値がP1d
Bであると判定された場合は、ステップS408に進
み、P1dBでないと判定された場合は、デジタルデー
タ列を1段インクリメントし(ステップS405)、そ
のインクリメントしたデジタルデータ列中の最大値が、
D/Aコンバータ113に出力し得るデジタルデータの
最大値であるか否かを判定する(ステップS406)。
その結果、デジタルデータの最大値であれば、ステップ
S408に進み、最大値でなければ、インクリメントし
たデジタルデータ列中の最大値をD/Aコンバータ11
3に出力して(ステップS407)、ステップS403
に戻って、そのデータ出力に基づく送信出力値を読取
り、同様の判定処理等を行う。
【0057】ステップS408では、P1dBの送信出
力値を与えたデジタルデータ列中の最大値を補正用デー
タとしてEEPROM115に記録して、送信電力の設
定を終了する。なお、ステップS408では、上記の最
大値を補正用データとしてEEPROM115に記録す
ることなく、その最大値に対応する補正係数、或いは送
信信号値とその送信信号値を補正用データにより補正し
た補正後の送信信号値とを対応づけた変換テーブルを補
正用データとしてEEPROM115に記録することも
可能である。
【0058】(デジタルデータに関して)デジタルデー
タの数をK個とすると、K個のデータはD/Aコンバー
タ113の出力電圧で線形性を持つように設定する。そ
して、上記特性を満たすデータ系列をインクリメントし
ながら出力レベルを調整する。データ系列をインクリメ
ントすることは、系列内の最大値を大きくすることを意
味する(インクリメント後もK個のデータのD/Aコン
バータ113の出力電圧は線形性が保たれる)。また、
最大出力電圧を与えるデジタルデータの値をKmaxと
すると、D/Aコンバータ113にKmaxを与えたと
きに送信出力がP1dBとなる値が上記ステップS40
6における最大値である。
【0059】[送信動作]図1において送信要求があっ
た場合、信号処理部114は、送信要求に係るベースバ
ンド信号を符号分割多重方式により多重処理する等の処
理を行い、EEPRPM115から補正用データを読出
し、その補正用データに基づいて多重処理に係るベース
バンド信号を補正して、D/Aコンバータ113に出力
する。この補正出力処理は、例えば、多重化後のベース
バンド信号が「F」であり、補正用データが「8」であ
れば、「8F」のように補正して出力する。
【0060】信号処理部114から出力された信号は、
D/Aコンバータ113によりアナログ信号に変換され
た後、フィルタ112により帯域制限されて、変調器1
11に出力される。変調器111は、入力された信号と
LO部108で生成されたキャリア信号により変調を行
う。変調された信号は、フィルタ110により不要信号
が除去されIF段の固定ゲインブロック109に出力さ
れて増幅される。この増幅された信号は、アップミキサ
107において、LO部108で生成されたキャリア信
号と掛け合わせられて周波数変換(アップコンバート)
が行われる。
【0061】アップミキサ107により周波数変換(ア
ップコンバート)された信号は、バンドパスフィルタ1
06でイメージ信号、キャリア信号の漏れ等の不要信号
が除去され、RF段の固定ゲインブロック105に入力
されて増幅される。この増幅された信号は、送受信切換
スイッチ104を介してバンドパスフィルタ103に出
力されて不要信号が除去され、アンテナ切換スイッチ1
02により選択されているアンテナ101a,101b
のいずれかを介して無線送信される。
【0062】このように、A/Dコンバータが変換し得
るデジタルデータの最大値を出力した際にアナログ回路
のトータルのゲインが最小となり、かつアナログ回路を
構成する各部の入出力特性が線形性を保持するように前
記無線装置の送信部を設計して製造し、出荷時に、A/
Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最小値の方
から最大値の方に向かってデジタルデータをA/Dコン
バータに順次出力し、その出力に応じてA/Dコンバー
タから得られるアナログデータをアナログ回路に入力し
たときの入出力特性が所定の線形性を保持するか否かを
判定し、所定の線形性を保持すると最初に判定された際
のデジタルデータに基づいて送信出力制御用の補正デー
タを設定することにより、高価な可変ゲインのアンプ、
あるいは可変型の減衰器、さらにゲインを制御するため
のD/Aコンバータ等を設ける必要がなくなり、コスト
を低減することが可能となる。また、各製品の送信出力
を個別に設定することができ、各製品間でのばらつきを
無くすことも可能となる。また、半自動的に送信出力の
設定を行うことができるので、設定作業が簡単になる。
さらに、A/Dコンバータに出力するデータにより送信
出力を調整しているので、送信系全体での線形性を保持
することも可能となる。
【0063】なお、本発明は、上記の形態例に限定され
ることなく、例えば、上記形態例とは逆に、A/Dコン
バータが変換し得るデジタルデータの最小値を出力した
際にアナログ回路のトータルのゲインが最大となり、か
つアナログ回路を構成する各部の入出力特性が線形性を
保持するように前記無線装置の送信部を設計して製造
し、出荷時に、A/Dコンバータが変換し得るデジタル
データの最大値の方から最小値の方に向かってデジタル
データをA/Dコンバータに順次出力し、その出力に応
じてA/Dコンバータから得られるアナログデータをア
ナログ回路に入力したときの入出力特性が所定の線形性
を保持するか否かを判定し、所定の線形性を保持すると
最初に判定された際のデジタルデータに基づいて送信出
力制御用の補正データを設定するように構成することも
可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最大値
(または最小値)を出力した際にアナログ回路のトータ
ルのゲインが最小(または最大)となり、かつアナログ
回路を構成する各部の入出力特性が線形性を保持するよ
うに前記無線装置の送信部を設計して製造し、出荷時
に、A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
小値(最大値)の方から最大値(または最小値)の方に
向かってデジタルデータをA/Dコンバータに順次出力
し、その出力に応じてA/Dコンバータから得られるア
ナログデータをアナログ回路に入力したときの入出力特
性が所定の線形性を保持するか否かを判定し、所定の線
形性を保持すると最初に判定された際のデジタルデータ
に基づいて送信出力制御用の補正データを設定すること
により、送信系全体の入出力の線形性を保持するための
送信出力設定を、全製品について安価な構成で簡単に行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例に係る無線通信装置の送
信側の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のレベルダイアグラムである。
【図3】送信出力設定時の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】送信出力設定処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】1dB飽和出力(P1dB)の判定方法を説明
するための説明図である。
【図6】従来の送信出力調整方式を説明するための説明
図である。
【図7】図6の可変ゲインブロックの他の構成を示した
図である。
【図8】従来の他の送信出力調整方式を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
101a,101…アンテナ l02…アンテナ切換スイッチ 103,106…バンドパスフィルタ 104…送受信切換スイッチ 105…RF段の固定ゲインブロック 107…アップミキサ 108…周波数シンセサイザ(LO部) 109…IF段の固定ゲインブロック 110,112…フィルタ、 111…変調器 113…D/Aコンバータ 114…信号処理部 114a…CPU 114b…ROM 114c…RAM 115…EEPROM 201…測定器 202…インターフェース回路 203…ターミネータ

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号処理部にて処理されたデジタルデー
    タをA/Dコンバータによりアナログデータに変換し、
    アナログ回路により所定の処理を行って無線送信する無
    線装置の送信出力設定装置において、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    大値を出力した際に前記アナログ回路のトータルのゲイ
    ンが最小となり、かつ前記アナログ回路を構成する各部
    の入出力特性が線形性を保持するように構成し、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    小値の方から最大値の方に向かってデジタルデータをA
    /Dコンバータに順次出力する出力手段と、 前記出力手段による出力に応じて前記A/Dコンバータ
    から得られるアナログデータを前記アナログ回路に入力
    したときの入出力特性が所定の線形性を保持するか否か
    を判定する判定手段と、 前記判定手段により前記アナログ回路の入出力特性が所
    定の線形性を保持すると最初に判定された際の前記デジ
    タルデータに基づいて送信出力制御用の補正データを設
    定する設定手段とを有し、 前記信号処理部は、送信対象のデジタルデータを前記設
    定手段により設定された補正データに基づいて補正して
    前記A/Dコンバータを介して前記アナログ回路に出力
    することを特徴とする無線装置の送信出力設定装置。
  2. 【請求項2】 信号処理部にて処理されたデジタルデー
    タをA/Dコンバータによりアナログデータに変換し、
    アナログ回路により所定の処理を行って無線送信する無
    線装置の送信出力設定装置において、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    小値を出力した際に前記アナログ回路のトータルのゲイ
    ンが最大となり、かつ前記アナログ回路を構成する各部
    の入出力特性が線形性を保持するように構成し、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    大値の方から最小値の方に向かってデジタルデータをA
    /Dコンバータに順次出力する出力手段と、 前記出力手段による出力に応じて前記A/Dコンバータ
    から得られるアナログデータを前記アナログ回路に入力
    したときの入出力特性が所定の線形性を保持するか否か
    を判定する判定手段と、 前記判定手段により前記アナログ回路の入出力特性が所
    定の線形性を保持すると最初に判定された際の前記デジ
    タルデータに基づいて送信出力制御用の補正データを設
    定する設定手段とを有し、 前記信号処理部は、送信対象のデジタルデータを前記設
    定手段により設定された補正データに基づいて補正して
    前記A/Dコンバータを介して前記アナログ回路に出力
    することを特徴とする無線装置の送信出力設定装置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理部は、直接拡散方式におけ
    るスペクトラム拡散方式に基づいて送信対象のデジタル
    データを処理することを特徴とする請求項1、または請
    求項2記載の無線装置の送信出力設定装置。
  4. 【請求項4】 前記信号処理部は、前記直接拡散方式に
    おけるスペクトラム拡散方式を応用した符号分割多重方
    式に基づいて送信対象のデジタルデータを多重化するこ
    とを特徴とする請求項1、または請求項2記載の無線装
    置の送信出力設定装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記出力手段による出
    力に応じて前記A/Dコンバータから得られるアナログ
    データを前記アナログ回路に入力したときの入出力特性
    が本来の線形性の基準レベルより1dB程度下がったレ
    ベルを示す場合に線形性を保持するものと判定すること
    を特徴とする請求項1、または請求項2記載の無線装置
    の送信出力設定装置。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、前記判定手段により前
    記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性を保持する
    と最初に判定された際の前記デジタルデータを送信出力
    制御用の補正データとして設定することを特徴とする請
    求項1、または請求項2記載の無線装置の送信出力設定
    装置。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、前記判定手段により前
    記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性を保持する
    と最初に判定された際の前記デジタルデータに基づいて
    送信出力制御用の補正係数を決定し、当該補正係数を補
    正データとして設定することを特徴とする請求項1、ま
    たは請求項2記載の無線装置の送信出力設定装置。
  8. 【請求項8】 前記設定手段は、送信対象となり得る全
    てのデジタルデータと、前記判定手段により前記アナロ
    グ回路の入出力特性が所定の線形性を保持すると最初に
    判定された際の前記デジタルデータに基づいて決定され
    た補正データに基づいて前記送信対象となり得る全ての
    デジタルデータを補正したデータとを対応づけた変換テ
    ーブルを設定することを特徴とする請求項1、または請
    求項2記載の無線装置の送信出力設定装置。
  9. 【請求項9】 前記設定手段は、前記補正データをEE
    PROMに記録することにより設定処理を行うことを特
    徴とする請求項1、または請求項2記載の無線装置の送
    信出力設定装置。
  10. 【請求項10】 信号処理部にて処理されたデジタルデ
    ータをA/Dコンバータによりアナログデータに変換
    し、アナログ回路により所定の処理を行って無線送信す
    る無線装置の送信出力設定方法において、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    大値を出力した際に前記アナログ回路のトータルのゲイ
    ンが最小となり、かつ前記アナログ回路を構成する各部
    の入出力特性が線形性を保持するように構成し、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    小値の方から最大値の方に向かってデジタルデータをA
    /Dコンバータに順次出力する出力工程と、 前記出力工程による出力に応じて前記A/Dコンバータ
    から得られるアナログデータを前記アナログ回路に入力
    したときの入出力特性が所定の線形性を保持するか否か
    を判定する判定工程と、 前記判定工程により前記アナログ回路の入出力特性が所
    定の線形性を保持すると最初に判定された際の前記デジ
    タルデータに基づいて送信出力制御用の補正データを設
    定する設定工程とを有し、 前記信号処理部は、送信対象のデジタルデータを前記設
    定工程により設定された補正データに基づいて補正して
    前記A/Dコンバータを介して前記アナログ回路に出力
    することを特徴とする無線装置の送信出力設定方法。
  11. 【請求項11】 信号処理部にて処理されたデジタルデ
    ータをA/Dコンバータによりアナログデータに変換
    し、アナログ回路により所定の処理を行って無線送信す
    る無線装置の送信出力設定方法において、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    小値を出力した際に前記アナログ回路のトータルのゲイ
    ンが最大となり、かつ前記アナログ回路を構成する各部
    の入出力特性が線形性を保持するように構成し、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    大値の方から最小値の方に向かってデジタルデータをA
    /Dコンバータに順次出力する出力工程と、 前記出力工程による出力に応じて前記A/Dコンバータ
    から得られるアナログデータを前記アナログ回路に入力
    したときの入出力特性が所定の線形性を保持するか否か
    を判定する判定工程と、 前記判定工程により前記アナログ回路の入出力特性が所
    定の線形性を保持すると最初に判定された際の前記デジ
    タルデータに基づいて送信出力制御用の補正データを設
    定する設定工程とを有し、 前記信号処理部は、送信対象のデジタルデータを前記設
    定工程により設定された補正データに基づいて補正して
    前記A/Dコンバータを介して前記アナログ回路に出力
    することを特徴とする無線装置の送信出力設定方法。
  12. 【請求項12】 前記信号処理部は、直接拡散方式にお
    けるスペクトラム拡散方式に基づいて送信対象のデジタ
    ルデータを処理することを特徴とする請求項10、また
    は請求項11記載の無線装置の送信出力設定方法。
  13. 【請求項13】 前記信号処理部は、前記直接拡散方式
    におけるスペクトラム拡散方式を応用した符号分割多重
    方式に基づいて送信対象のデジタルデータを多重化する
    ことを特徴とする請求項10、または請求項11記載の
    無線装置の送信出力設定方法。
  14. 【請求項14】 前記判定工程は、前記出力工程による
    出力に応じて前記A/Dコンバータから得られるアナロ
    グデータを前記アナログ回路に入力したときの入出力特
    性が本来の線形性の基準レベルより1dB程度下がった
    レベルを示す場合に線形性を保持するものと判定するこ
    とを特徴とする請求項10、または請求項11記載の無
    線装置の送信出力設定方法。
  15. 【請求項15】 前記設定工程は、前記判定工程により
    前記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性を保持す
    ると最初に判定された際の前記デジタルデータを送信出
    力制御用の補正データとして設定することを特徴とする
    請求項10、または請求項11記載の無線装置の送信出
    力設定方法。
  16. 【請求項16】 前記設定工程は、前記判定工程により
    前記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性を保持す
    ると最初に判定された際の前記デジタルデータに基づい
    て送信出力制御用の補正係数を決定し、当該補正係数を
    補正データとして設定することを特徴とする請求項10
    または請求項11記載の無線装置の送信出力設定方法。
  17. 【請求項17】 前記設定工程は、送信対象となり得る
    全てのデジタルデータと、前記判定工程により前記アナ
    ログ回路の入出力特性が所定の線形性を保持すると最初
    に判定された際の前記デジタルデータに基づいて決定さ
    れた補正データに基づいて前記送信対象となり得る全て
    のデジタルデータを補正したデータとを対応づけた変換
    テーブルを設定することを特徴とする請求項10、また
    は請求項11記載の無線装置の送信出力設定方法。
  18. 【請求項18】 前記設定工程は、前記補正データをE
    EPROMに記録することにより設定処理を行うことを
    特徴とする請求項10、または請求項11記載の無線装
    置の送信出力設定方法。
  19. 【請求項19】 信号処理部にて処理されたデジタルデ
    ータをA/Dコンバータによりアナログデータに変換
    し、アナログ回路により所定の処理を行って無線送信す
    る無線装置の送信出力設定を行うためのプログラムを記
    憶する記憶媒体であって、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    大値を出力した際に前記アナログ回路のトータルのゲイ
    ンが最小となり、かつ前記アナログ回路を構成する各部
    の入出力特性が線形性を保持するように前記無線装置の
    送信部を構成し、 前記プログラムは、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    小値の方から最大値の方に向かってデジタルデータをA
    /Dコンバータに順次出力する出力ルーチンと、 前記出力ルーチンによる出力に応じて前記A/Dコンバ
    ータから得られるアナログデータを前記アナログ回路に
    入力したときの入出力特性が所定の線形性を保持するか
    否かを判定する判定ルーチンと、 前記判定ルーチンにより前記アナログ回路の入出力特性
    が所定の線形性を保持すると最初に判定された際の前記
    デジタルデータに基づいて送信出力制御用の補正データ
    を設定する設定ルーチンとを有し、 前記信号処理部は、送信対象のデジタルデータを前記設
    定ルーチンにより設定された補正データに基づいて補正
    して前記A/Dコンバータを介して前記アナログ回路に
    出力することを特徴とする記憶媒体。
  20. 【請求項20】 信号処理部にて処理されたデジタルデ
    ータをA/Dコンバータによりアナログデータに変換
    し、アナログ回路により所定の処理を行って無線送信す
    る無線装置の送信出力設定を行うためのプログラムを記
    憶する記憶媒体であって、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    小値を出力した際に前記アナログ回路のトータルのゲイ
    ンが最大となり、かつ前記アナログ回路を構成する各部
    の入出力特性が線形性を保持するように前記無線装置の
    送信部を構成し、 前記プログラムは、 前記A/Dコンバータが変換し得るデジタルデータの最
    大値の方から最小値の方に向かってデジタルデータをA
    /Dコンバータに順次出力する出力ルーチンと、 前記出力ルーチンによる出力に応じて前記A/Dコンバ
    ータから得られるアナログデータを前記アナログ回路に
    入力したときの入出力特性が所定の線形性を保持するか
    否かを判定する判定ルーチンと、 前記判定ルーチンにより前記アナログ回路の入出力特性
    が所定の線形性を保持すると最初に判定された際の前記
    デジタルデータに基づいて送信出力制御用の補正データ
    を設定する設定ルーチンとを有し、 前記信号処理部は、送信対象のデジタルデータを前記設
    定ルーチンにより設定された補正データに基づいて補正
    して前記A/Dコンバータを介して前記アナログ回路に
    出力することを特徴とする記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記信号処理部は、直接拡散方式にお
    けるスペクトラム拡散方式に基づいて送信対象のデジタ
    ルデータを処理することを特徴とする請求項19、また
    は請求項20記載の記憶媒体。
  22. 【請求項22】 前記信号処理部は、前記直接拡散方式
    におけるスペクトラム拡散方式を応用した符号分割多重
    方式に基づいて送信対象のデジタルデータを多重化する
    ことを特徴とする請求項19、または請求項20記載の
    記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記判定ルーチンは、前記出力ルーチ
    ンによる出力に応じて前記A/Dコンバータから得られ
    るアナログデータを前記アナログ回路に入力したときの
    入出力特性が本来の線形性の基準レベルより1dB程度
    下がったレベルを示す場合に線形性を保持するものと判
    定することを特徴とする請求項19、または請求項20
    記載の記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記設定ルーチンは、前記判定ルーチ
    ンにより前記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性
    を保持すると最初に判定された際の前記デジタルデータ
    を送信出力制御用の補正データとして設定することを特
    徴とする請求項19、または請求項20記載の記憶媒
    体。
  25. 【請求項25】 前記設定ルーチンは、前記判定ルーチ
    ンにより前記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性
    を保持すると最初に判定された際の前記デジタルデータ
    に基づいて送信出力制御用の補正係数を決定し、当該補
    正係数を補正データとして設定することを特徴とする請
    求項19または請求項20記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記設定ルーチンは、送信対象となり
    得る全てのデジタルデータと、前記判定ルーチンにより
    前記アナログ回路の入出力特性が所定の線形性を保持す
    ると最初に判定された際の前記デジタルデータに基づい
    て決定された補正データに基づいて前記送信対象となり
    得る全てのデジタルデータを補正したデータとを対応づ
    けた変換テーブルを設定することを特徴とする請求項1
    9、または請求項20記載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記設定ルーチンは、前記補正データ
    をEEPROMに記録することにより設定処理を行うこ
    とを特徴とする請求項19、または請求項20記載の記
    憶媒体。
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JP9297974A Pending JPH11122148A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 無線装置の送信出力設定装置、方法、及び記憶媒体

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JP (1) JPH11122148A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009033606A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Nec Corp 送信電力調整装置、送信電力調整方法及びプログラム

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JP2009033606A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Nec Corp 送信電力調整装置、送信電力調整方法及びプログラム

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