(実施形態1)
本発明にかかる実施形態を、図面を参照して以下に説明する。本実施形態では、本発明にかかる電子装置をデジタルスチルカメラ(以下、デジタルカメラ)によって実現した場合を例示する。本実施形態にかかるデジタルカメラは、例えば、レンズ交換可能な一眼レフや、一眼レフカメラと外観形状が類似しているがレンズが本体に固定されているタイプのデジタルカメラ(以下、「一眼レフタイプカメラ」とする)である。すなわち、本実施形態にかかるデジタルカメラは、レンズ鏡筒が本体から常に突出している形態のデジタルカメラである。
このような本実施形態にかかるデジタルカメラの一例を図1に示す。図1は、本実施形態にかかるデジタルカメラ100の外観を示す図である。本実施形態にかかるデジタルカメラ100は、レンズが本体と一体的に固定された一眼レフタイプカメラであるものとする。本実施形態にかかるデジタルカメラ100は、一眼レフタイプカメラの一般的な形状や構成を有しているものであり、図1に示すように、本体上面に電源ボタンやモードダイヤル、シャッタボタンなどが配置されている。
電源ボタンは、デジタルカメラ100の電源をオン/オフする際に操作されるボタンであり、モードダイヤルは、デジタルカメラ100のもつ動作モードを切り換えるために操作されるダイヤル式の選択スイッチである。本実施形態にかかるデジタルカメラ100では、動作モードとして、少なくとも、スチル写真(静止画像)を撮影するための「スチル撮影モード」と、動画(ムービー)を撮影するための「動画撮影モード」が用意されているものとし、通常は、ユーザがモードダイヤルを操作することで、所望する動作モードへの切替をおこなう。
シャッタボタンは、主に、スチル撮影モードでのシャッタ操作に用いられるボタンであり、シャッタボタンの下には、図1に示すように、シャッタボタン操作時にユーザが把持するためのグリップが形成されている。
デジタルカメラ100の本体から前方に突出しているレンズ鏡筒には、例えば、フォーカスリングやズームリングなどのような鏡筒の円周に沿って回転動作させる構成の他、図1に示すように、撮影時にレンズ鏡筒を保持している手で操作するためのボタンなどの構成(鏡筒ボタン群)が構成されているものとする。
このように、本実施形態にかかるデジタルカメラ100の外観は、一眼レフカメラのようなスチルカメラとしての特徴を呈するものであるが、デジタル方式での撮像をおこなうため、一般的なデジタルカメラのように、スチル撮像だけでなく、動画撮像もおこなうことができる。つまり、動作モードの切替により、スチル撮影と動画撮影をおこなうことができるものである。
ここで、デジタルカメラ100で手持ち撮影をおこなう場合、ユーザがデジタルカメラ100を手で保持することになるが、大型のレンズが本体から突出している一眼レフタイプの場合、スチル撮影時と動画撮影時とで好適な保持形態が異なる。このような保持形態の違いを、図2および図3を参照して説明する。
まず、スチル撮影時に好適となる保持形態を、図2を参照して説明する。スチル撮影の場合、手ブレなどを防止するため、カメラをしっかり保持して撮影することが望ましい。よって、図2(a)に示すように、右手でグリップ部を保持するとともに、左手でレンズ鏡筒を保持する。このとき、図2(b)に示すように、右手の親指は、デジタルカメラ100の本体背面を押さえる位置となる。これによりデジタルカメラ100をしっかり保持することができるので、図2(a)に示すような保持形態がスチル撮影時には好適となる。また、図2(a)に示す保持形態は、撮影しながらデジタルカメラ100を横位置や縦位置にする動作も素早くおこなうことができるので、縦位置での撮影をおこなうことのあるスチル撮影に好適である。
次に、動画撮影時に好適となる保持形態を、図3を参照して説明する。動画撮影の場合、パンニングやチルトなどといった、撮影中にカメラの向きを変える動作が加わることがある。このため、デジタルカメラ100をしっかり固定することを目的としたスチル撮影時の保持形態(図2(a))では、このような動画撮影時特有のカメラワークを阻害することがある。
よって、デジタルカメラ100自体を容易に動かすことのできる保持形態をとることになるが、一眼レフタイプのデジタルカメラ100の場合、大型のレンズが前方に突出しているので、デジタルカメラ100全体の重心がレンズ寄り(前方寄り)となる。したがって、レンズの回頭性を重視してカメラ本体側のみを把持すると、不安定になりやすく、撮影した動画像が揺れてしまう他、ユーザの体力的な負担にもなる。
このような特性の一眼レフタイプのデジタルカメラ100の場合、回頭性と安定性を両立できる保持形態とすることが動画撮影時には好適となる。この場合、図3に示すような保持形態が好適となる。つまり、図3(a)および図3(b)に示すように、デジタルカメラ100のレンズ鏡筒を下から支持するように保持することで、安定してデジタルカメラ100を保持するとともに、手首の動きでパンニングやチルトを容易におこなうことができる。このような、カメラ本体側を把持せずにレンズ鏡筒を支持する保持形態が、一眼レフタイプのデジタルカメラ100での動画撮影時には好適となる。
以上のように、一眼レフタイプの形状に基づく特性から、スチル撮影時と動画撮影時とで好適な保持形態が異なるので、デジタルカメラ100での保持形態を検知することができれば、ユーザが所望する動作モードがスチル撮影モードであるか動画撮影モードであるか判別できると考えられる。本実施形態では、デジタルカメラ100の保持状態からユーザが所望する動作モードを判別することで、ユーザ操作をサポートする動作(操作補助)をデジタルカメラ100がおこなう。
このような動作を実現するため、本実施形態にかかるデジタルカメラ100は、一般的なデジタルカメラとは異なり、ユーザによるデジタルカメラ100の保持形態を判別するための構成が含まれる。本実施形態では、ユーザの手指の接触位置を検出するためのセンサをデジタルカメラ100の外面上に構成することで保持形態の判別を図る。
本実施形態では、例えば、図4(a)に示すように、デジタルカメラ100のレンズ鏡筒上にタッチセンサ(鏡筒タッチセンサ)を構成するとともに、図4(b)に示すように、デジタルカメラ100の本体背面にタッチセンサ(背面タッチセンサ)を構成し、これらによる検出結果から保持形態を判別する。
ここで、これらのタッチセンサは、例えば、静電容量方式などの動作原理で動作するタッチスイッチやタッチパッドなどであり、当該タッチセンサ上に手指が接触したことを検出することのできるセンサである。図4(a)に示した鏡筒タッチセンサは、スチル撮影時および動画撮影時の各保持形態において、レンズ鏡筒を保持している手の指が接触する位置(図2(a)および図3参照)に構成される。また、図4(b)に示した背面タッチセンサは、スチル撮影の保持形態の際に、デジタルカメラ100の本体背面で右手親指が接触する位置(図2(b)参照)に構成される。
このようなデジタルカメラ100の内部構成および動作を、図面を参照して以下に説明する。まず、図5を参照して、本実施形態にかかるデジタルカメラ100の内部構成を説明する。図5は、デジタルカメラ100の内部構成の例を示すブロック図である。
図示するように、制御部110、撮像部120、画像処理部130、入出力部140、操作部150、記憶部160、検出部170、などがデジタルカメラ100の主要な内部構成である。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などのプロセッサや、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置(メモリ)、などから構成され、後述する記憶部160などに格納されているプログラムを実行することで、デジタルカメラ100の各部を制御する。また、本実施形態では、所定のプログラムを実行することで、後述する各処理にかかる機能が制御部110によって実現される。
撮像部120は、デジタルカメラ100の撮像動作をおこなう部分であり、例えば、レンズ、絞り機構、シャッタ機構、などの光学装置や、光学装置によって集光された入射光に応じた電気信号を生成する撮像素子(イメージセンサ)などから構成される。
画像処理部130は、撮像部120による撮像動作によって生成された電気信号を処理し、撮像画像を示すデジタルデータを生成するとともに、撮像画像に対する画像処理などをおこなうものであり、例えば、ADC(Analog-Digital Converter:アナログ−デジタル変換器)、バッファメモリ、画像処理用のプロセッサ(いわゆる、画像処理エンジン)、画像メモリ、などから構成され、撮像部120によって生成された電気信号に基づいて、撮像画像を示すデジタルデータを生成する。
すなわち、撮像部120から出力されたアナログ電気信号をADCがデジタル信号に変換して順次バッファメモリに格納すると、バッファされたデジタルデータに対し、画像処理エンジンがいわゆる現像処理などをおこなうことで、画質の調整やデータ圧縮などをおこなう。
また、動画撮像の場合は、画像処理部130の動作によって、所定のフレームレートの動画像データが生成される。この場合、撮像部120から出力された画像信号を所定のフレームレートに応じたタイミングでフレーム画像とすることで動画像データとする。この場合、例えば、H.264/AVCなどの符号化規格に基づいた動画データ生成がおこなわれる。
入出力部140は、例えば、RGB信号の生成回路や表示装置などのような、デジタルカメラ100で撮像した画像を表示出力するための構成の他、マイクロフォンやADC、CODEC(Coder-Decoder)などのような、動画撮像時に収録する音声を入力するための構成や、CODECやDAC(Digital-Analog Converter)、スピーカなどのような、撮像した動画を再生する際に音声を出力するための構成、などから構成される。
操作部150は、デジタルカメラ100の外面上に構成されている各種ボタンなどによって構成され、デジタルカメラ100の使用者による操作に応じた入力信号を生成して制御部110に入力する。図1〜図4に例示した、電源ボタン、シャッタボタン、モードダイヤル、鏡筒ボタン群、などは操作部150に含まれる。
記憶部160は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、デジタルカメラ100の動作に必要なプログラムやデータなどを格納する。本実施形態では、制御部110などが実行する動作プログラムや処理に必要となるパラメータや演算式などが記憶部160に格納されているものとする。また、デジタルカメラ100で撮像した画像データを格納するためのメモリカードなども記憶部160に含まれる。
検出部170は、デジタルカメラ100の状態を検出するための構成であり、本実施形態では、上述した鏡筒タッチセンサや背面タッチセンサなどのような、手指の接触を検出するセンサなどから構成される。この場合、検出部170は、手指接触の検出に応じた信号(検出信号)を生成して制御部110に入力する。本実施形態では、デジタルカメラ100の電源がオンとなっている間は、検出信号を常に制御部110に入力するものとする。
以上のような構成のデジタルカメラ100では、記憶部160に格納されている動作プログラムを制御部110が実行することで、後述する各処理が実現される。この場合に制御部110によって実現される機能を、図6を参照して説明する。
図6は、制御部110によって実現される機能を示した機能ブロック図である。ここでは、保持状態に基づいた動作制御を実現するために必要な機能構成を示す。この場合、図示するように、制御部110は、操作判別部111、状態判別部112、動作制御部113、などとして機能する。
操作判別部111は、操作部150からの入力信号に基づいて、ユーザがどのような操作をおこなったか判別する。
状態判別部112は、検出部170からの検出信号に基づいて、デジタルカメラ100の状態を判別する。本実施形態では、ユーザがデジタルカメラ100をどのように保持しているか(保持状態)を判別し、判別した保持状態に基づいて、デジタルカメラ100のユーザが所望する動作モードを予測する。
動作制御部113は、状態判別部112が判別した状態に応じてデジタルカメラ100の各部を制御する。本実施形態では、状態判別部112が予測した動作モードでの起動や動作モードの自動切替などをおこなう。
以上が制御部110によって実現される機能である。なお、本実施形態では、制御部110がプログラムを実行することによる論理的処理で上述した各機能が実現されるものとするが、これらの機能を、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などのハードウェアによって構成してもよい。
以上説明したデジタルカメラ100の構成は、本発明を実現するために必要な構成であり、デジタルカメラとしての基本機能や種々の付加機能に用いられる構成は必要に応じて適宜備えられているものとする。
このような構成のデジタルカメラ100による動作を以下に説明する。本実施形態では、デジタルカメラ100の保持状態に基づいた動作モードの自動切替などをおこなうことで、ユーザ操作の補助を図る(ユーザサポート機能)。ここで、本実施形態にかかるデジタルカメラ100には、スチル撮影モードや動画撮影モードなどの他に、動作モードの自動切替をおこなうための動作モード(「自動モード切替」)が用意されているものとし、モードダイヤルの操作などによってユーザに選択されるものとする。
上述したようなユーザサポート機能を実現するために本実施形態にかかるデジタルカメラ100が実行する「動作制御処理」を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。この「動作制御処理」は、デジタルカメラ100の電源が投入されたことを契機に開始される。すなわち、電源ボタンが操作されることでデジタルカメラ100の電源が投入されると、制御部110は、プログラムの実行により図6に示したような各構成として機能することで、以下の各処理を実行する。
処理が開始されると、操作判別部111は、モードダイヤルからの入力信号に基づいて、「自動モード切替」が選択されているか否かを判別する(ステップS101)。ここで、「自動モード切替」が選択されていない場合(ステップS101:No)は、本実施形態処理を終了し、選択されている動作モードに応じた通常の動作をおこなうことになる。
一方、「自動モード切替」が動作モードとして選択されている場合(ステップS101:Yes)、操作判別部111は、その旨を状態判別部112に通知する。状態判別部112は、デジタルカメラ100に電源が投入されたときの保持状態を判別するための「保持状態判別処理」を実行する(ステップS120)。
ここで、デジタルカメラ100の電源投入後にユーザが所望する動作モードと保持状態との関係を説明する。
スチル撮影をおこなう場合は、電源投入後に図2(a)に示したような保持形態にすることから、ユーザは、まず、図2(b)に示すように、右手のみでデジタルカメラ100を保持した状態で、左手を使って電源ボタンを操作することになる。すなわち、電源ボタンの操作時にはレンズ鏡筒が保持されないことになる。
一方、動画撮影をおこなう場合、図3に示したような形態でデジタルカメラ100を保持してから電源ボタンを操作することになるので、電源ボタンの操作時にはレンズ鏡筒が保持されていることになる。
このように、電源投入後にスチル撮影をするか動画撮影をするかによって、電源投入時(電源ボタン操作時)の保持状態が異なることになる。よって、電源投入時における検出部170からの検出信号に基づいて、電源投入後に実行すべき動作モードを判別することができる。このような判別をおこなうための「保持状態判別処理」を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
上述したように、デジタルカメラ100の電源がオンとなっている間は、常に検出部170からの検出信号が制御部110に入力されているので、状態判別部112はまず、電源投入直後の検出信号が、検出部170のうちの背面タッチセンサからであるか否かを判別する(ステップS121)。
スチル撮影をおこなう場合は、図2(b)に示すように、右手でデジタルカメラ100の本体を保持した状態で電源ボタンが操作されるので、この場合、背面タッチセンサ(図4(b)参照)は右手手指の接触を検出することになる。一方、図3に示すような動画撮影時の保持状態では、電源ボタン操作時にデジタルカメラ100の本体が保持されることがないので、背面タッチセンサに手指が接触することがない。
よって、検出部170からの検出信号が背面タッチセンサからである場合(ステップS121:Yes)、状態判別部112は、スチル撮影の保持状態であると判別する(ステップS122)。すなわち、電源投入時の保持状態から、ユーザが所望する動作モードが「スチル撮影モード」であると予測する。
一方、検出部170からの検出信号が、背面タッチセンサからではなく(ステップS121:No)、鏡筒タッチセンサ(図4(a)参照)からである場合(ステップS123:Yes)は、電源投入時にレンズ鏡筒が保持されていることになるので、状態判別部112は、動画撮影の保持状態であると判別する(ステップS124)。すなわち、電源投入時の保持状態から、ユーザが所望する動作モードが「動画撮影モード」であると予測する。
なお、電源投入時に背面タッチセンサからも鏡筒タッチセンサからも検出信号の入力がない場合(ステップS121:No、ステップS123:No)、状態判別部112は、撮影以外の保持状態であると判別する(ステップS125)。
このような保持状態の判別をおこなうと、図7に示す「動作制御処理」のフローに戻る。このとき、状態判別部112は、判別した保持状態を動作制御部113に通知する。
「動作制御処理」では、状態判別部112が判別した保持状態に基づいてデジタルカメラ100の各部を制御することで、保持状態に応じた動作モードでデジタルカメラ100を起動させる(ステップS102)。
すなわち、「スチル撮影の保持状態」と判別された場合は、撮像部120、画像処理部130、入出力部140などをスチル撮像の動作をおこなうよう制御することで、スチル撮影モードでデジタルカメラ100を起動させる。また、「動画撮影の保持状態」と判別された場合は、撮像部120、画像処理部130、入出力部140などを動画撮像の動作をおこなうよう制御することで、動画撮影モードでデジタルカメラ100を起動させる。
つまり、電源投入時に検出した保持状態に基づいて、電源投入後にユーザが所望する動作モードを予測し、予測した動作モードでデジタルカメラ100を起動させる。
一方、「撮影以外の保持状態」と判別された場合は、例えば、入出力部140を制御することで、再生モードでデジタルカメラ100を起動させたり、あるいは、動作モードを判別できない旨のメッセージを表示したりする。
このようにして、保持状態に応じた動作モードでデジタルカメラ100を起動させると、動作制御部113は、操作部150を構成するボタンなどに、動作モードに応じた機能を割り当てる(ステップS103)。ここでは一例として、レンズ鏡筒に構成されている鏡筒ボタン群(図1参照)への機能割当を説明する。
上述したように、本実施形態にかかるデジタルカメラ100は、スチルカメラとしての特徴や機能がメインとなっているので、鏡筒ボタン群をはじめとする各種操作ボタンなどは、スチル撮影用の機能がデフォルトとなっているものとする。例えば、鏡筒ボタン群には、スチル撮影時のフォーカス動作に関する機能がデフォルトで割り当てられているものとする。例えば、図1に示すように3つのボタンで構成されているような場合、それぞれに、「AF」、「マクロ」、「MF」が割り当てられているものとする。この場合、オートフォーカス(Auto Focus:AF)で撮影したいときには「AF」ボタンを操作し、マクロフォーカスで撮影したいときは「マクロ」ボタンを操作し、マニュアルフォーカス(Manual Focus:MF)で撮影したいときは「MF」ボタンを操作することになる。
保持状態に基づいて起動された動作モードがスチル撮影モードの場合は、動作制御部113は、鏡筒ボタン群のそれぞれに上述のデフォルト機能を割り当てるが、保持状態に基づいて起動した動作モードが動画撮影モードの場合、動作制御部113は、動画撮影に特有の機能をこれらのボタン群に割り当てる。この場合、例えば、動画のフレームレート切替に用いられるよう、鏡筒ボタン群に機能割当をおこなう。
ここでは、例えば、「AF」ボタンにはフレームレート「30fps」、「マクロ」ボタンにはフレームレート「60fps」、「MF」ボタンにはフレームレート「300fps」、などをそれぞれ割り当てることで、動画撮影中のフレームレート切替を容易におこなえるようにする。あるいは、このような鏡筒ボタン群に、動画撮影の開始や停止、一時停止などを操作する機能や、ズーム動作を操作する機能などを割り当てるようにしてもよい。
このようにして、起動時の動作モードを保持状態から自動的に選択し、さらに、選択した動作モードに応じた機能割当をおこなうので、ユーザは、電源投入前にモードダイヤルを操作して動作モードの選択動作をおこなうことなく、所望する動作モードで撮影などをすぐにおこなうことができる。
ここで、ある動作モードを使用している途中で他の動作モードに切り替えることもある。例えば、スチル撮影をおこなっていたが、動画で撮影したい被写体が見つかったため、途中で動画撮影モードに切り替えることなどが考えられる。このような場合、通常は、ユーザがモードダイヤルなどを操作することで動作モードを切り替えることになるが、本実施形態では、デジタルカメラ100の持ち方を変えるだけで自動的に動作モードを切り替えるようにする。
このような動作を説明するにあたり、各撮影モードで動作中の保持状態と、検出部170からの検出信号の関係を以下に説明する。
スチル撮影モードでスチル撮影をおこなっている場合、図2(a)に示すような保持状態となっているので、検出部170を構成する鏡筒タッチセンサと背面タッチセンサのいずれにもユーザの手指が接触していることになる。つまり、鏡筒タッチセンサと背面タッチセンサの双方から、接触していることを示す検出信号が同時に制御部110に入力されているときは、図2(a)に示すような保持状態であると判別することができる。
一方、図3に示すような動画撮影の保持状態である場合、背面タッチセンサにはユーザの手指が接触することがない。よって、検出部170を構成する鏡筒タッチセンサと背面タッチセンサのうち、鏡筒タッチセンサからのみ接触していることを示す検出信号が制御部110に入力されているときは、図3に示すような保持状態であると判別することができる。
ここで、スチル撮影中に動画撮影をおこないたくなった場合、ユーザは、図2(a)に示す保持状態から図3に示す保持状態となるよう持ち方を変える。この場合、鏡筒タッチセンサと背面タッチセンサの双方に手指が接触していた状態から、鏡筒タッチセンサのみに手指が接触する状態となる。
一方、動画撮影中にスチル撮影をおこないたくなった場合は、図3に示す保持状態から図2(a)に示す保持状態となるよう持ち方を変える。この場合は、鏡筒タッチセンサのみに手指が接触していた状態から、鏡筒タッチセンサと背面タッチセンサの双方に手指が接触する状態となる。
このように、デジタルカメラ100の動作途中でユーザが持ち方を変えると、制御部110に入力される検出部170からの検出信号に変化が生じることになる。このように、検出部170からの検出信号が変化した場合(ステップS104:Yes)、状態判別部112は、保持状態を解析する(ステップS105)。
つまり、上述したような、保持状態が変化したことを示す検出信号の変化であるか解析する。例えば、図2(a)に示したスチル撮影の保持状態から図3に示す動画撮影の保持状態にする場合、スチル撮影時は左手でレンズ鏡筒を保持していたが、動画撮影時には右手でレンズ鏡筒を保持することになる。このような持ち替え動作をおこなう場合、ユーザは、レンズ鏡筒を保持していた左手で一旦デジタルカメラ100の本体を保持した後に、レンズ鏡筒を右手に持ち替えることになる。
ここで、鏡筒タッチセンサにおいて、接触していないことを示す信号を「00」、接触していることを示す信号を「01」とし、背面タッチセンサにおいて、接触していないことを示す信号を「10」、接触していることを示す信号を「11」とした場合、上述のようなスチル撮影の保持状態から動画撮影の保持状態に持ち替える際の信号変化のパターンは、「01:11」→「00:11」→「01:10」となる。
検出部170からの検出信号の変化がこのようなパターンとなった場合、状態判別部112は、スチル撮影の保持状態から動画撮影の保持状態になったと判別する。すなわち、保持状態に変化があったと判別する(ステップS106:Yes)。
ここで、スチル撮影をおこなっている途中であっても、携行するために片手だけでデジタルカメラ100を保持することも考えられる。例えば、左手だけでレンズ鏡筒を保持してデジタルカメラ100を携行する場合もある。このような場合、鏡筒タッチセンサのみに手指が接触していることが動画撮影の保持状態であることの条件としてしまうと、スチル撮影の途中に片手でデジタルカメラ100を携行しただけで、自動的に動画撮影モードに切り替わってしまうおそれがある。よって、状態判別部112は、単に検出部170からの検出信号が変化したことだけでなく、その変化のパターンを解析することで、より的確なモード切替をおこなうようにする。
単にレンズ鏡筒だけを保持してデジタルカメラ100を携行するような場合、レンズ鏡筒の持ち替え動作がないので、検出信号の変化パターンは、「01:11」→「01:10」となる。この変化パターンは、スチル撮影の保持状態から動画撮影の保持状態に持ち替えたときの変化パターンとは異なる。この場合、状態判別部112は、動作モードの変更を要する保持状態の変化はないと判別する(ステップS106:No)。
このようにして、保持状態が変化したことを検出すると(ステップS106:Ys)、状態判別部112は、その旨を動作制御部113に通知する。動作制御部113は、変化後の保持状態に応じた動作モードとなるよう各部を制御することで動作モードを変更するとともに、変更した動作モードに応じた機能割当をおこなう(ステップS107)。
なお、保持状態の変化がないと判別された場合(ステップS106:No)は、このような動作モードの切り替えはおこなわない。よって、例えば、スチル撮影の途中で、スチル撮影に関する設定変更をするために右手でボタン類を操作するような場合でも、動作モードが切り替わらないので、スチル撮影についての設定操作をおこなうことができる。
このような、デジタルカメラ100の保持状態が変化したことによる動作モードの自動切替は、所定の終了イベントが発生するまで随時おこなわれる(ステップS108:No)。
そして、例えば、「自動モード切替」の解除や、デジタルカメラ100の電源オフなどのような終了イベントの発生により本処理は終了する(ステップS108:Yes)。
以上のように、保持状態を検出できるタッチセンサなどの検出部170を備えることで、ユーザが所望する動作モードを予測し、予測した動作モードで起動させる他、使用中の動作モードの切替を自動的におこなうことができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、デジタルカメラ100の保持状態を検出するタッチセンサを検出部170として構成したが、デジタルカメラ100の姿勢(傾き)を検出するセンサを検出部170として構成してもよい。
この場合、デジタルカメラ100の姿勢に応じて、電源投入時の動作モードの自動選択をおこなうことができる。例えば、デジタルカメラ100が正立している状態で電源が投入された場合はスチル撮影モードで起動し(図9(a))、デジタルカメラ100が左90°回転した状態で電源が投入された場合は再生モードで起動し(図9(b))、デジタルカメラ100が右90°回転した状態で電源が投入された場合は動画撮影モードで起動する(図9(c))ように制御することができる。
デジタルカメラにおいては、縦位置で撮影したときの画像を再生する際に、撮影時の縦位置方向に応じた方向に画像を90°回転させて表示する機能が一般的になっているので、この機能を実現するためのセンサを利用して上述のような動作モードの自動選択をおこなうことができる。よって、実施形態1で例示したようなタッチセンサを構成していないデジタルカメラなどにおいても、起動時に動作モードが自動的に選択される動作をおこなうことができる。
(実施形態3)
上記各実施形態では、一眼レフタイプのデジタルカメラで本発明を実現した場合を例示したが、その他の電子装置に本発明を適用することもできる。
ここでは、一例として、携帯電話に本発明を適用した場合を説明する。本実施形態にかかる携帯電話200は、図10に示すような、折り畳み式の携帯電話であるものとする。ここで、携帯電話200は、一般的な携帯電話と同様、基本機能である音声通話機能や電子メールの送受信機能だけでなく、カメラ機能(スチル+動画)やテレビ放送(1セグメント放送(1セグ放送))の受信機能などのような、複数種類の付加機能(動作モード)を備えているものとする。
ここで、折り畳み式の携帯電話は、携行時などには折りたたまれ、使用する際に展開されることが一般的である。すなわち、何らかの機能を使用する際は、閉状態から開状態となる。本実施形態では、このような開閉動作と、そのときの携帯電話200の向きとに基づいて、動作モードを自動的に選択する動作をおこなうものとする。
このような動作をおこなうための携帯電話200の内部構成を、図11を参照して説明する。図11は、携帯電話200の内部構成を示すブロック図である。図示するように、携帯電話200は、制御部210、通信機能部220、撮像機能部230、放送受信機能部240、操作部250、記憶部260、検出部270、などから構成されている。
制御部210は、例えば、CPUなどのプロセッサや、RAMなどの主記憶装置(メモリ)、などから構成され、後述する記憶部260などに格納されているプログラムを実行することで、携帯電話200の各部を制御する。また、本実施形態では、所定のプログラムを実行することで、後述する各処理にかかる機能が制御部210によって実現される。
通信機能部220は、例えば、セルラ通信用の通信モジュールやアンテナなどの通信装置や、スピーカやマイクロフォン、音声CODECなどの音声入出力装置、キーパッドなどの入力装置や液晶ディスプレイなどの表示装置、などのような音声通話や電子メールの送受信にかかる装置や機能を包含したものであり、制御部210が通信機能部220を制御することで、音声通話や電子メールの送受信、その他ウェブアクセスなどのような、無線通信によってセルラ網などに接続して種々の通信をおこなう機能が実現される。
撮像機能部230は、例えば、カメラモジュールなどの撮像装置や、マイクロフォンや音声CODECなどの音声入力装置、スピーカや音声CODEC、表示装置などの画像や音声の出力装置、などのようなカメラ機能にかかる装置や機能を包含したものであり、制御部210が撮像機能部230を制御することで、携帯電話200のもつカメラ機能が実現される。
放送受信機能部240は、例えば、1セグチューナモジュールやアンテナなどの1セグ放送の受信装置、DACなどの復号装置、スピーカや表示装置などの出力装置、などのようなテレビ放送の受信・再生にかかる装置や機能を包含したものであり、制御部210が放送受信機能部240を制御することで、携帯電話200のもつテレビ放送受信機能が実現される。
操作部250は、携帯電話200の外面上に構成されている各種ボタンなどによって構成され、携帯電話200の使用者による操作に応じた入力信号を生成して制御部210に入力する。
記憶部260は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、携帯電話200の動作に必要なプログラムやデータなどを格納する。本実施形態では、制御部210などが実行する動作プログラムや処理に必要となるパラメータや演算式などが記憶部260に格納されているものとする。また、携帯電話200のカメラ機能で撮像した画像データを格納するためのメモリカードなども記憶部260に含まれる。
検出部270は、携帯電話200の状態を検出するための構成であり、本実施形態では、少なくとも、携帯電話200の姿勢(傾き)を検出する姿勢センサと、携帯電話200の開閉状態を検出する開閉センサから構成されているものとする。
姿勢センサは、例えば、加速度センサなどから構成され、携帯電話200の姿勢(傾き)を検出する。
開閉センサは、例えば、リードスイッチやMR−IC、ホールICなどのような磁気式センサなどから構成され、折り畳み式である携帯電話200の開閉状態を検出する。
以上のような構成の携帯電話200では、記憶部260に格納されている動作プログラムを制御部210が実行することで、後述する各処理が実現される。この場合に制御部210によって実現される機能は、上記実施形態1の図6で例示した操作判別部111、状態判別部112、動作制御部113と同様である。
よって、本実施形態では、これらの機能構成をそれぞれ、操作判別部211、状態判別部212、動作制御部213と表記する。この場合、動作制御部213は、通信機能部220、撮像機能部230、放送受信機能部240などを制御する。また、これらの各機能はASICなどのハードウェアによって実現されてもよい。
このような構成とした場合、状態判別部212は、検出部270を構成している姿勢センサと開閉センサからの検出信号に基づいて、閉状態の携帯電話200が展開されたときの姿勢を判別することができる。この場合、例えば、閉状態の携帯電話200(図12(a))が正立の状態で展開された(図12(b))ことを状態判別部212が検出した場合、動作制御部213は、携帯電話200の基本機能である音声通話や電子メールの送受信をおこなうための動作モード(電話/メールモード)で起動するよう通信機能部220を制御する。
また、閉状態の携帯電話200(図12(a))が左90°回転した状態で展開された(図12(c))ことを状態判別部212が検出した場合は、動作制御部213が撮像機能部230を制御することで、撮像機能を利用できる動作モード(カメラモード)で起動させる。
さらに、閉状態の携帯電話200(図12(a))が右90°回転した状態で展開された(図12(d))ことを状態判別部212が検出した場合は、テレビ放送の受信機能を利用できる動作モード(TVモード)で起動するよう、動作制御部213が放送受信機能部240を制御する。
このような動作とすることで、所定の姿勢で携帯電話200を展開させることで、ユーザが所望する動作モードを自動的に起動させ、ユーザ操作を効果的に補助することができる。
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することにより、デジタルカメラや携帯電話などの電子装置における効果的なユーザ補助を実現することができる。
つまり、実施形態1で例示した構成の場合、電源投入時の保持状態に応じて、装置が自動的に動作モードを選択して起動するので、ユーザは、電源投入前にモード設定の操作をおこなうことなく、電源投入操作をするだけで、所望する動作モードで装置を利用することができる。また動作途中で持ち方を変えると、その持ち方に応じた動作モードへ自動的に切り替わる。これにより、装置の操作が苦手なユーザ(高齢者や初心者など)であっても、所望する動作モードを利用することができる。
この場合において、自動的に選択された動作モードに応じて、操作系の機能割当も自動的におこなわれるので、使用している動作モードで用いる各種操作を容易に利用することができる。
また、保持状態だけでなく、装置の傾きによって動作モードを自動選択することもできるので、保持状態を判別するためのセンサを備えていない電子装置であっても、効果的なユーザ補助をおこなうことができる。また、一眼レフタイプのデジタルカメラだけでなく、携帯電話などの電子装置でもこのようなユーザ補助を実現することができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態1では、一眼レフタイプのデジタルカメラにおいて、レンズ鏡筒と本体背面にタッチセンサを備える構成を例示したが、タッチセンサの位置や数は任意であり、例示したものに限られるものではない。例えば、指紋認証機能などで用いられるような、指紋読取センサをタッチセンサとして用いることもできる。実施形態1で例示したように、スチル撮影時には左手でレンズ鏡筒を保持し(図2(a))、動画撮影時には右手でレンズ鏡筒を保持する(図3)のであれば、両手の手指の指紋を登録しておき、レンズ鏡筒に接触している手指の指紋を読み取ることで、どちらの手でレンズ鏡筒を保持しているか判別することができる。この場合、レンズ鏡筒にセンサを1つ備えるだけで、保持状態を確実に判別することができる。
なお、図3で例示した動画撮影の保持形態は、右手でレンズ鏡筒を保持するものであるが、このような保持形態を左手でおこなうこともあり得る。この場合、スチル撮影の際も動画撮影の際も左手でレンズ鏡筒を保持することになるので、右手であるか左手であるかの基準だけでは正確に判別することができない。このような場合でも、両手の各指の指紋を登録しておけば、同じ左手であっても、スチル撮影の場合と動画撮影の場合では、センサに接触する指が異なるので、保持状態を判別することができる。
このように、動画撮影時に左手でレンズ鏡筒が保持される場合、実施形態1で例示した検出信号の変化パターンによる解析でも、保持状態の変化を検出することができる。つまり、図2(a)に示したスチル撮影の保持形態から、左手でレンズ鏡筒を保持する動画撮影の保持形態に変わった場合、鏡筒タッチセンサと背面タッチセンサの検出信号の変化パターンは、「01:11」→「00:11」→「01:11」→「01:10」となり、携行のために片手で保持する場合のパターン(「01:11」→「01:10」)とは異なる。よって、動作モードの切替を要するような保持状態の変化であるか否かを判別することができる。
また、センサの配置位置はレンズ鏡筒でなくてもよい。例えば、シャッタボタン下のグリップ(図1)にタッチセンサを配置すれば、グリップでの手指接触の有無を検出することができ、グリップを握るスチル撮影の保持形態(図2(a))と、グリップを握らない動画撮影の保持形態(図3)とを峻別することができる。この場合も、グリップにセンサを1つ備えるだけで、保持状態の基本的な判別をおこなうことができる。
また、上記実施形態1では、一眼レフタイプのデジタルカメラにおける保持状態を検出するために、タッチセンサを用いる例を示したが、動作モード(使用目的)に応じた保持状態の違いを検出できるのであれば、検出するための構成はタッチセンサに限られず任意である。例えば、図3に示したような動画撮影の保持形態でのみ使用されるグリップベルト(レンズ鏡筒を保持する手とレンズ鏡筒とを固定するための補助アクセサリ)などが装着されている場合、グリップベルトが使用されていることを検出するセンサなどを設けることで、スチル撮影の保持状態であるか動画撮影の保持状態であるかを判別することもできる。
また、上記実施形態1では、保持状態の変化を確実に検出するために、検出信号の変化パターンを解析するものとしたが、より単純な判別基準で動作してもよい。実施形態1で示したような一眼レフタイプのデジタルカメラでの保持状態を判別する場合には、鏡筒タッチセンサと背面タッチセンサの双方に手指が接触している場合はスチル撮影の保持状態、鏡筒タッチセンサのみに手指が接触している場合は動画撮影の保持状態、というような単純な判別基準で判別してもよい。この場合、スチル撮影の途中でレンズ鏡筒を片手で保持して携行するような場合にも動画撮影モードに切り替わってしまうが、再び図2(a)に示すような保持状態となったときにスチル撮影モードに切り替えれば、そのままスチル撮影を継続することができる。
また、上記実施形態2および実施形態3では、装置の姿勢によって起動させる動作モードを異ならせる例を示したが、姿勢と動作モードとの対応関係は任意であり、例示したものに限られるものではない。装置の姿勢と動作モードの対応関係については、例えば、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる電子装置は、上記実施形態で例示したデジタルカメラ100や携帯電話200のように、本発明にかかる構成や機能を予め備えた電子装置として提供できる他、制御部110や制御部210の各機能と同様の機能を実現するプログラムを適用することにより、既存の電子装置を本発明にかかる電子装置をして機能させることもできる。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、CD−ROMやメモリカードなどの記憶媒体に格納して適用できる他、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して適用することもできる。
100…デジタルカメラ、110…制御部、111…操作判別部、112…状態判別部、113…動作制御部、120…撮像部、130…画像処理部、140…入出力部、150…操作部、160…記憶部、170…検出部、200…携帯電話、210…制御部、211…操作判別部、212…状態判別部、213…動作制御部、220…通信機能部、230…撮像機能部、240…放送受信機能部、250…操作部、260…記憶部、270…検出部