JP5157322B2 - 電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器 - Google Patents

電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器

Info

Publication number
JP5157322B2
JP5157322B2 JP2007224395A JP2007224395A JP5157322B2 JP 5157322 B2 JP5157322 B2 JP 5157322B2 JP 2007224395 A JP2007224395 A JP 2007224395A JP 2007224395 A JP2007224395 A JP 2007224395A JP 5157322 B2 JP5157322 B2 JP 5157322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
image
pixels
electrophoretic
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007224395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009058645A (ja
Inventor
浩志 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007224395A priority Critical patent/JP5157322B2/ja
Priority to US12/177,574 priority patent/US8102363B2/en
Priority to TW097132340A priority patent/TWI396155B/zh
Priority to CN200810213336.0A priority patent/CN101377600B/zh
Priority to KR20080084973A priority patent/KR101508383B1/ko
Publication of JP2009058645A publication Critical patent/JP2009058645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5157322B2 publication Critical patent/JP5157322B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/34Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source
    • G09G3/3433Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source using light modulating elements actuated by an electric field and being other than liquid crystal devices and electrochromic devices
    • G09G3/344Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source using light modulating elements actuated by an electric field and being other than liquid crystal devices and electrochromic devices based on particles moving in a fluid or in a gas, e.g. electrophoretic devices
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2300/00Aspects of the constitution of display devices
    • G09G2300/08Active matrix structure, i.e. with use of active elements, inclusive of non-linear two terminal elements, in the pixels together with light emitting or modulating elements
    • G09G2300/0809Several active elements per pixel in active matrix panels
    • G09G2300/0842Several active elements per pixel in active matrix panels forming a memory circuit, e.g. a dynamic memory with one capacitor
    • G09G2300/0857Static memory circuit, e.g. flip-flop
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2310/00Command of the display device
    • G09G2310/02Addressing, scanning or driving the display screen or processing steps related thereto
    • G09G2310/0243Details of the generation of driving signals
    • G09G2310/0251Precharge or discharge of pixel before applying new pixel voltage
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2310/00Command of the display device
    • G09G2310/06Details of flat display driving waveforms
    • G09G2310/061Details of flat display driving waveforms for resetting or blanking

Description

本発明は、電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器に関する。
アクティブマトリクス方式により駆動される電気泳動表示装置では、画素ごとに駆動用スイッチング素子とメモリ回路が配置された回路構成が公知である。(例えば、特許文献1を参照)
このような構成を備えた電気泳動表示装置においては、表示を書き換えるときに、表示部の全面を白表示することで画像を消去した後、新しい画像を表示する駆動方法が一般的であった。
特開2002−149115号公報
ところが、このような駆動方法で画像を消去すると残像が残ってしまう。図15は、画像消去時における残像の発生を示す図である。図15(a)は、表示部1030の上半分の表示部1031が黒表示され、下半分の表示部1032が白表示された状態を示している。このような画像が表示された表示部1030の全面を白表示によって消去した場合、表示部1031に黒表示が残像として残ってしまうという問題があった。
これは、電気泳動表示装置が表示の履歴を引きずってしまうという特徴に起因したものであり、白表示を行っただけでは、画像を形成する白色粒子(電気泳動粒子)と、黒色粒子(電気泳動粒子)とを十分に撹拌することができないからである。
このため、このような残像をなくすために、次に説明するような白表示と黒表示とを繰り返して行う駆動方法が提案されている。
図16は、画像消去時における表示部1130の画像パターンを示す図である。図16では、表示部1130を上半分の1131、下半分の1132に分けている。図16(a)は図15(a)に対応する図であり、表示部1131が黒表示、及び表示部1132が白表示されている。図16(b)から図16(g)は、表示部1130全面に黒表示と白表示とを繰り返して画像消去を行う様子を示す図である。
図17は、画像消去時における白色粒子(電気泳動粒子)1182、黒色粒子(電気泳動粒子)1183の運動態様を説明する図である。図17(a)、(b)は、図16(a)〜図16(c)に対応している。表示部1131、1132は複数の画素が集まって形成された領域である。なお、ここでは、白色粒子1182が負に帯電し、黒色粒子1183が正に帯電しており、共通電極1122側が画像の表示面であるものとする。
前述したように、図16(a)では、表示部1131が黒表示、表示部1132が白表示されている。この状態で、図17(a)中段に示すように、表示部1131側の画素電極1121A、及び表示部1132側の画素電極1121Bに高電位(H)を入力し、共通電極1122に低電位(L)を入力する。このとき、表示部1131は黒表示されているので、白色粒子1182、黒色粒子1183は移動しない。
一方、表示部1132では、黒色粒子1183が共通電極1122側に集まり(図17(a)下段)、白色粒子1182が画素電極1121B側に集まるので、表示部1132も黒表示される(図16(b))。
次に、図17(b)中段に示すように、画素電極1121A、1121Bに低電位(L)を入力し、共通電極1122に高電位(H)を入力すると、図17(b)下段に示すように、白色粒子1182が共通電極1122側に集まり、黒色粒子1183が画素電極1121A、1121B側に集まる。
しかし、電気泳動表示装置は、上述したように表示の履歴を引きずるという特性を有しているため、図16(c)における表示部1131の白表示と表示部1132の白表示とを比較すると、最初に黒表示されていた表示部1131の白表示の方が黒っぽくなり、この違いが残像となって現れる。その後、さらに黒表示(図16(d))と白表示(図16(e))とを行った後の図16(e)における表示部1131の白表示と表示部1132の白表示とを比較すると、最初に黒表示されていた表示部1131の白表示の方がわずかに黒っぽい。さらに、消去動作を行った後の図16(g)における表示部1131の白表示と表示部1132の白表示とを比較すると、表示部1131、1132の白表示に違いはほとんどなく残像が改善されている。
このような駆動方法により、残像の生じない画像消去を行うことが可能であるが、図16に示すように、消去動作中に白表示と黒表示とが交互に連続表示されるため、使用者には画面が点滅して見えてしまう(フラッシング)という問題があった。そして、このようなフラッシングは、使用者に対して視覚的なストレスを与えてしまうので、電子ペーパーの普及を妨げている一因となっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、表示書き替え時のフラッシングを低減した電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器を提供することを目的の1つとする。また、残像をなくし表示品質を向上した電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器を提供することを目的の1つとする。
本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器は、以下の特徴を備えている。
一対の基板間に電気泳動粒子を含んだ電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部を有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、前記電気泳動素子は、少なくとも第1の色の前記電気泳動粒子と、第2の色の前記電気泳動粒子とを含んでおり、前記表示部の画像を消去する画像消去ステップが、前記表示部において互いに隣接し、それぞれ1又は複数の前記画素からなる第1の領域及び第2の領域のうち、前記第1の領域の前記画素に前記第1の色に対応する第1の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第2の色に対応する第2の階調を表示する第1の消去ステップと、前記第1の領域の前記画素に前記第2の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第1の階調を表示する第2の消去ステップと、を有することを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
一対の基板間に電気泳動粒子を含んだ電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部と、前記複数の画素を制御する制御部とを備えた電気泳動表示装置であって、前記電気泳動素子は、少なくとも第1の色の前記電気泳動粒子と、第2の色の前記電気泳動粒子とを含んでおり、前記制御部は、前記表示部の画像を消去する画像消去動作において、前記表示部において互いに隣接し、それぞれ1又は複数の前記画素からなる第1の領域及び第2の領域のうち、前記第1の領域の前記画素に前記第1の色に対応する第1の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第2の色に対応する第2の階調を表示する第1の消去動作と、前記第1の領域の前記画素に前記第2の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第1の階調を表示する第2の消去動作と、を実行することを特徴とする電気泳動表示装置。
本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、一対の基板間に電気泳動粒子を含んだ電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部を有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、前記表示部の画像を消去する画像消去ステップが、前記表示部において互いに隣接し、それぞれ1又は複数の前記画素からなる第1の領域及び第2の領域のうち、前記第1の領域の前記画素に第1の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に第2の階調を表示する第1の消去ステップと、前記第1の領域の前記画素に前記第2の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第1の階調を表示する第2の消去ステップと、を有することを特徴とする。
このようにすれば、前記表示部のうち一部の前記画素からなる前記第1の領域と前記第2の領域とに対して交互に異なる階調を表示して消去動作を行うので、前記第1の消去ステップと前記第2の消去ステップとを交互に繰り返しても、隣接する前記第1の領域及び前記第2の領域の前記階調が混色した色が表示される。したがって、画像書き替え時のフラッシングを低減した電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
前記第1の消去ステップと、前記第2の消去ステップとを交互に複数回行うことが好ましい。
これにより、フラッシングの発生を抑制しつつ、前記電気泳動粒子を十分に撹拌できるので、残像をなくし表示品質を向上した電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、前記第1の領域と前記第2の領域とが、前記データ線の延在方向及び前記走査線の延在方向に沿って格子状に配列された領域であることが好ましい。
これにより、前記データ線の延在方向及び前記走査線の延在方向に沿って、前記表示部を前記第1の領域と前記第2の領域とで小さく分割できるので、前記第1の消去ステップと前記第2のステップとを交互に繰り返しても、隣接する前記第1の領域及び前記第2の領域の前記階調が混色した色が表示される。したがって、画像書き替え時のフラッシングを低減した電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
前記第1の領域及び前記第2の領域が、1つの前記画素からなる領域であることが好ましい。
これにより、前記第1の領域及び前記第2の領域を最小基本単位に設定できるので、隣接する前記第1の領域及び前記第2の領域の間の前記階調の違いがより視認されにくくなる。したがって、画像書き替え時のフラッシングを低減した電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、複数の前記第1の領域と複数の前記第2の領域とを前記データ線の延在方向に沿った帯状の領域として設定することが好ましい。
これにより、前記第1の消去ステップ及び前記第2の消去ステップにおいて、すべての前記画素に表示データを入力するまで、前記データ線を一定の電位に保持することができるので、前記データ線の電位制御に係る負荷を低減する電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、複数の前記第1の領域と複数の前記第2の領域とを前記走査線の延在方向に沿った帯状の領域として設定することが好ましい。
これにより、前記第1の消去動作及び前記第2の消去動作において、1本の前記走査線に属するすべての前記画素に同一の表示データを入力するので、すべての前記データ線の電位を均一にすることができる。したがって、前記データ線の電位制御に係る負荷を低減する電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
前記一対の基板における一方の基板には、複数の画素電極が設けられ、他方の基板には、前記電気泳動素子を介して前記複数の画素電極と対向する共通電極が設けられ、前記画像消去ステップ及び前記画像書き込みステップにおいて、前記画素電極に第1の電位又は第2の電位を入力し、前記共通電極に前記第1の電位の期間と前記第2の電位の期間とを交互に繰り返す信号を入力することが好ましい。
これにより、前記画素電極に入力された電位が前記第1の電位又は前記第2の電位の何れかであっても、前記画素電極と前記共通電極との間に電位差が生じる期間を設けることができるので、前記階調の異なる前記画素を並行して書き替えることができる電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
前記第1の消去ステップの期間と前記第2の消去ステップの期間とが、前記表示部に画像を表示する画像書き込みステップにおいて前記共通電極に入力される前記信号の前記第1の電位の期間及び前記第2の電位の期間より短いことが好ましい。
これにより、前記第1の消去ステップ及び前記第2の消去ステップの表示は、前記画像書き込みステップの表示と比較して弱く書き込まれるので、前記電気泳動粒子が固定されにくくなって撹拌が十分になされる。したがって、残像をなくし表示品質を向上した電気泳動表示装置の駆動方法とすることができる。
本発明の電気泳動表示装置は、一対の基板間に電気泳動粒子を含んだ電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部と、前記複数の画素を制御する制御部とを備えた電気泳動表示装置であって、前記制御部は、前記表示部の画像を消去する画像消去動作において、前記表示部において互いに隣接し、それぞれ1又は複数の前記画素からなる第1の領域及び第2の領域のうち、前記第1の領域の前記画素に第1の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に第2の階調を表示する第1の消去動作と、前記第1の領域の前記画素に前記第2の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第1の階調を表示する第2の消去動作と、を実行することを特徴とする。
これにより、前記表示部のうち一部の前記画素からなる前記第1の領域と前記第2の領域とに対して交互に異なる階調を表示して消去動作を行うので、前記第1の消去ステップと前記第2の消去ステップとを交互に繰り返しても、隣接する前記第1の領域及び前記第2の領域の前記階調が混色した色が表示される。したがって、画像書き替え時のフラッシングを低減した電気泳動表示装置を提供することができる。
前記制御部は、前記第1の消去動作と、前記第2の消去動作とを交互に複数回行うことが好ましい。
これにより、フラッシングの発生を抑制しつつ、前記電気泳動粒子を十分に撹拌できるので、残像をなくし表示品質を向上した電気泳動表示装置を提供することができる。
前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、前記制御部は、第1の領域と第2の領域とを、前記データ線の延在方向及び前記走査線の延在方向に沿って格子状に配列された領域として設定することが好ましい。
これにより、前記データ線の延在方向及び前記走査線の延在方向に沿って、前記表示部を前記第1の領域と前記第2の領域とで小さく分割できるので、前記第1の消去ステップと前記第2のステップとを交互に繰り返しても、隣接する前記第1の領域及び前記第2の領域の前記階調が混色した色が表示される。したがって、画像書き替え時のフラッシングを低減した電気泳動表示装置を提供することができる。
前記制御部は、前記第1の領域及び前記第2の領域を、1つの前記画素からなる領域として設定することが好ましい。
これにより、前記第1の領域及び前記第2の領域を最小基本単位に設定できるので、前記第1の領域と前記第2の領域との間の前記階調の違いがより視認されにくくなる。したがって、画像書き替え時のフラッシングを低減した電気泳動表示装置を提供することができる。
前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、前記制御部は、複数の前記第1の領域と複数の前記第2の領域とを前記データ線の延在方向に沿った帯状の領域として設定することが好ましい。
これにより、前記第1の消去ステップ及び前記第2の消去ステップにおいて、すべての前記画素に表示データを入力するまで、前記データ線を一定の電位に保持することができるので、前記データ線の電位制御に係る負荷を低減する電気泳動表示装置を提供することができる。
前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、前記制御部は、複数の前記第1の領域と複数の前記第2の領域とを前記走査線の延在方向に沿った帯状の領域として設定することを特徴とする電気泳動表示装置。
これにより、前記第1の消去動作及び前記第2の消去動作において、1本の前記走査線に属するすべての前記画素に同一の表示データを入力するので、すべての前記データ線の電位を均一にすることができる。したがって、前記データ線の電位制御に係る負荷を低減する電気泳動表示装置を提供することができる。
前記一対の基板における一方の基板には、複数の画素電極が設けられ、他方の基板には、前記電気泳動素子を介して前記複数の画素電極と対向する共通電極が設けられ、前記制御部は、前記画像消去動作及び前記画像書き込み動作において、前記画素電極に第1の電位又は第2の電位を入力し、前記共通電極に前記第1の電位の期間と前記第2の電位の期間とを交互に繰り返す信号を入力することが好ましい。
これにより、前記画素電極に入力された電位が前記第1の電位又は前記第2の電位の何れかであっても、前記画素電極と前記共通電極との間に電位差が生じる期間を設けることができるので、前記階調の異なる前記画素を並行して書き替えることができる電気泳動表示装置を提供することができる。
前記第1の消去動作の期間と前記第2の消去動作の期間とが、前記表示部に画像を表示する画像書き込み動作において前記共通電極に入力される前記信号の前記第1の電位の期間及び前記第2の電位の期間より短いことが好ましい。
これにより、前記第1の消去ステップ及び前記第2の消去ステップの表示は、前記画像書き込みステップの表示と比較して弱く書き込まれるので、前記電気泳動粒子が固定されにくくなって撹拌が十分になされる。したがって、残像をなくし表示品質を向上した電気泳動表示装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、前記電気泳動表示装置を備えていることを特徴とする。
これにより、残像をなくし表示品質を向上した電子機器を提供することができる。また、前記表示部に前記第1の階調と前記第2の階調とが混色した色が表示されるので、画像書き替え時のフラッシングを低減した電子機器を提供することができる。
以下に、図面を用いて本発明における電気泳動表示装置について説明する。なお、本実施形態では、アクティブマトリクス駆動方式の電気泳動表示装置について説明する。
また、本実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
図1は本発明の実施形態に係る電気泳動表示装置1の模式平面図である。電気泳動表示装置1は、表示部30と、走査線駆動回路(制御部)60と、データ線駆動回路(制御部)70とを備えている。
表示部30には、画素20が、データ線駆動回路70の延在方向に沿ってn個、走査線駆動回路60の延在方向にm個のマトリクス状に配置されている。走査線駆動回路60と画素20とが、データ線駆動回路70の延在方向に沿って延びた複数の走査線40(Y1、Y2、…、Ym)を介して接続されている。データ線駆動回路70と画素20とが、表示部30を走査線駆動回路60の延在方向に沿って延びる複数のデータ線50(X1、X2、…、Xn)を介して画素20に接続されている。
走査線駆動回路60は、シフトレジスタ回路61と、レベルシフタ62と、出力バッファ63とを備えている。
シフトレジスタ回路61は、各走査線40に対応して複数のフリップフロップ回路(図示は省略)を備えている。また、すべてのフリップフロップ回路は直列に接続されている。
走査線駆動回路60では、シフトレジスタ回路61にクロックパルスを入力させた状態でスタートパルスを入力する。入力されたスタートパルスは、クロックパルスの立ち上がり(低電位から高電位への移行)、及び立ち下り(高電位から低電位への移行)に同期してフリップフロップ回路を順に移動する。スタートパルスが入力されたフリップフロップ回路は、選択信号をレベルシフタ62に入力する。
レベルシフタ62は、選択信号の電位を変える回路である。レベルシフタ62は、画素20では走査線駆動回路60よりも高電位を必要とするために設けられている。
次に、電位が変換された選択信号は、出力バッファ63に移動し電流が増幅される。そして、電流増幅された選択信号が走査線40に供給される。出力バッファ63によって、走査線駆動回路60から離れた位置の画素20にも確実に電力を供給できるようになっている。
データ線駆動回路70は、シフトレジスタ回路71と、第1のラッチ回路72と、第2のラッチ回路73と、レベルシフタ74と、出力バッファ75とを備えている。
データ線駆動回路70では、シフトレジスタ回路71にクロックパルスが入力された状態で、スタートパルスを入力する。スタートパルスが入力されると、シフトレジスタ回路71からは、データ線50のX1からXnに向かう順で第1のラッチ回路72にラッチ信号が送られる。第1のラッチ回路72は、データ線50ごとに画像データを保持する記憶装置(図示は省略)を備えており、ラッチ信号に同期して画像データが取り込まれる。すべての記憶装置への画像データの取り込みを完了すると、画像データは第2のラッチ回路73へ一斉に送られる。第2のラッチ回路73においても、データ線50ごとに記憶装置(図示は省略)を備えており、第1のラッチ回路72から送られた画像データが保持される。
第2のラッチ回路73に保持された画像データは、レベルシフタ74に移動し電位が変えられる。そして、出力バッファ75で電流増幅された画像データは、データ線50に入力される。データ線50に入力された信号は、前述の走査線駆動回路60から選択信号が入力された走査線40に属する画素20に入力される。
なお、画像データが第1のラッチ回路72から第2のラッチ回路73に移動すると、その次の走査線40に属する画素20の画像データが第1のラッチ回路72に取り込まれる。これにより、データ線50に連続して画像データを入力できるようになっている。
図2は、画素20の回路構成図である。
画素20は、スイッチング素子24と、容量25と、画素電極21と、共通電極22と、電気泳動素子23とを備えている。
スイッチング素子24は、電界効果型のnチャネルトランジスタであり、ゲート部24aには走査線40が接続されている。端子24bにはデータ線50が接続されており、端子24bと反対側の端子24cには容量25及び画素電極21が接続されている。電気泳動素子23は、画素電極21と共通電極22とで挟持されている。
容量25は、スイッチング素子24が駆動されている期間にときに充電されて、スイッチング素子24が停止した後も一定期間電位を保持し、画素電極21に電位を与えることができる。
また、本実施形態では、画素の回路構成として、容量25に代えてラッチ回路を採用することができる。
図3は、ラッチ回路125を備えた画素120の回路構成図である。以下、画素120の回路構成について説明する。ラッチ回路125は、スイッチング素子24と画素電極21との間に設けられ、ラッチ回路125の入力端N1が端子24cと接続され、ラッチ回路125の出力端N2が画素電極21と接続されている。
ラッチ回路125は、pチャネルトランジスタ154とnチャネルトランジスタ153とで形成されるインバータ回路と、pチャネルトランジスタ152とnチャネルトランジスタ151とで形成されるインバータ回路とを組み合わせた構成となっている。
ラッチ回路125は、pチャネルトランジスタ154とnチャネルトランジスタ153とが入力端N1で接続され、pチャネルトランジスタ152とnチャネルトランジスタ151とが出力端N2で接続されている。
pチャネルトランジスタ154、及びnチャネルトランジスタ153のゲート部は、出力端N2及び画素電極21と接続され、pチャネルトランジスタ152、及びnチャネルトランジスタ151のゲート部は、入力端N1及びスイッチング素子24と接続されている。
pチャネルトランジスタ152、154は高電位電源線158に接続され、nチャネルトランジスタ151、153は低電位電源線157に接続されている。
このような構成を有するラッチ回路125はSRAM(Static Random Access Memory)であり、入力端N1が高電位のときの出力端N2は低電位となり、入力端N1が低電位のときの出力端N2は高電位となる。また、ラッチ回路125に入力された画像データは、ラッチ回路125の電源がオフになるまで保持されるので、画素電極21に安定した電位を入力することができる。
図4は表示部30の部分断面図である。表示部30は画素電極21を備えた素子基板28、及び共通電極22を備えた対向基板29で、電気泳動素子23を挟持する構成を備えている。電気泳動素子23は、複数のマイクロカプセル80を備えている。
素子基板28上には、画素20ごとにAl(アルミニウム)、ITO(インジウム・スズ酸化物)などの導電性材料からなる画素電極21が形成されている。素子基板28は、ガラスやプラスティックなどの材料を成形したものである。図示は省略しているが、画素電極21と素子基板28との間には、図1、図2の走査線40、データ線50、スイッチング素子24、容量25などが形成されている。
対向基板29は、電気泳動表示装置1において画像を表示する側であり、ガラスやプラスティックなどからなる透明な基板である。対向基板29の電気泳動素子23側の略全面に共通電極22が形成されている。共通電極22は、透明導電材料、例えばMgAg(マグネシウム銀)、ITO、IZO(インジウム・亜鉛酸化物)からなる。
図5は、マイクロカプセル80の模式断面図である。マイクロカプセル80は、例えば50μm程度の粒径を有する。マイクロカプセル80は、内部に分散媒81と、複数の白色粒子(電気泳動粒子)82と、複数の黒色粒子(電気泳動粒子)83とを含んだ球状体である。
マイクロカプセル80の外殻部の材質としては、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチルなどのアクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアゴムなどの透光性を持つ高分子樹脂を採用することができる。マイクロカプセル80は、図4に示すように画素電極21と共通電極22とで挟持されており、1つの画素20内に1つ又は複数のマイクロカプセル80が配置されている。
分散媒81は、白色粒子82と黒色粒子83とをマイクロカプセル80内に分散させた液体である。分散媒81の材質としては、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなどのアルコール系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、ぺンタン、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素、シクロへキサン、メチルシクロへキサンなどの脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなどの長鎖アルキル基を有するベンゼン類などの芳香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩又はその他の種々の油類などの単独又はこれらの混合物に界面活性剤等を配合したものを採用することができる。
白色粒子82は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば負に帯電している。
黒色粒子83は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば正に帯電している。
これらの粒子を構成する顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンドなどの粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加することができる。
図6は、マイクロカプセル80の動作を説明した図であり、(a)図は画素20を白表示する場合、及び(b)図は画素20を黒表示する場合を示している。
まず図6(a)に示すように、共通電極22に画素電極21より高電位を印加すると、負に帯電した白色粒子82が共通電極22に引き寄せられ、正に帯電した黒色粒子83が画素電極21に引き寄せられる。したがって、この画素20は白表示される。
一方、図6(b)に示すように、画素電極21に共通電極22より高電位を印加すると、正に帯電した黒色粒子83が共通電極22に引き寄せられ、負に帯電した白色粒子82が画素電極21に引き寄せられる。したがって、この画素20は黒表示される。
なお、白色粒子82、黒色粒子83に用いる顔料を、例えば赤色、緑色、青色などの顔料に代えることで、赤色、緑色、青色などの表示が可能である。
[第1の駆動方法]
次に、本発明の電気泳動表示装置の駆動方法について図面を参照して説明する。
第1の駆動方法は、白消去と黒消去とを行う微小領域(第1、第2の領域)の基本単位を、格子状に配置された1つの画素ごととし、白表示と黒表示とを市松模様に配置し、これらの色を交互に入れ替えることで市松模様が表示部の左から右側に移動するように画像消去を行う駆動方法である。
図7は、画像消去における表示部30のパターン画像を示している。図7は、井桁状の画像200が表示された状態(図7(a))から市松模様の画像の色を交互に入れ替えて画像消去する態様を示している。図7は、走査線40に沿って(X軸方向)5個、データ線50に沿って(Y軸方向)5個ずつの画素20で形成される表示部30の一部の領域を抜き出したものである。
また、図7の画素20Aは左側最上段の画素であり、画素20Bは左から2列目の最上段で、画素20Aと隣接する画素である。これらの画素20A、20Bは、表示部30の市松模様における白表示と黒表示とを1つずつ選択したものであり他意はない。本駆動方法の説明はこれらの画素20A、20Bを用いて行う。
図8は、第1の駆動方法に係るタイミングチャートの一例を示す図である。第1の駆動方法では、画像保持ステップと、画像消去ステップと、画像書き込みステップとを実行する。図8には、図9に断面構造を示す画素20Aの画素電極21Aと、画素20Bの画素電極21Bと、画素20A及び画素20Bに共通の共通電極22とに入力される電位がそれぞれ示されている。
図9は、画像消去ステップにおける電気泳動粒子の運動態様を示す図である。図9は、画素20A、20Bに対するものであり、(a)図は第1の消去ステップ、(b)図は第2の消去ステップ、及び(c)図は第3の消去ステップに対応する。
始めに、画像保持ステップについて説明する。画像保持ステップは、表示部30に書き込まれた画像を保持している期間に対応する。画像保持ステップにおいて、画素電極21Aと、画素電極21Bと、共通電極22とは電気的に切断されたハイインピーダンス状態となっている。
次に、画像消去ステップについて説明する。画像消去ステップは表示部30に新たな画像を書き込む前段階として表示部全体を白表示又は黒表示に移行する期間に対応する。画像消去ステップは、第1の消去ステップと第2の消去ステップと第3の消去ステップとを有している。
画像消去ステップに移行すると、共通電極22に高電位(H)の期間(T1)と低電位(L)の期間(T1)とを繰り返す矩形状のパルス(信号)が入力される。また、白表示する画素20の画素電極21に低電位(L)を入力し、黒表示する画素20の画素電極21に高電位(H)を入力する。
このような駆動方法を行うと、共通電極22に高電位(H)が入力される期間では、白表示する画素20の画素電極21と共通電極22との間に電位差が生じ、画素20が白表示される。一方、共通電極22に低電位(L)が入力される期間では、黒表示する画素20の画素電極21と共通電極22との間に電位差が生じ、画素20が黒表示される。
したがって、共通電極22にパルスが入力されることで、異なる画素20に対する白表示と黒表示とを並行して行うことができ、このような駆動方法は「コモン振り」と呼ばれている。本駆動方法では、「コモン振り」を用いることを前提として説明する。
まず、第1の消去ステップについて説明する。
第1の消去ステップの期間T10は共通電極22に1周期分のパルスが入力される期間である。この期間に、画素20Aの画素電極21Aには、T10の期間高電位(H)が入力される。そして、共通電極22に高電位(H)が入力される前半部では、画素電極21Aと共通電極22との間に電位差が生じないので、白色粒子82及び黒色粒子83は移動しない。続いて、共通電極22に低電位(L)が入力される後半部では、画素電極21Aが高電位側となるので、黒色粒子83が共通電極22に集まり、白色粒子82が画素電極21Aに集まる(図9(a))。したがって、白表示の画素20Aが黒表示に移行する。
一方、画素20Bの画素電極21Bには、T10の期間低電位(L)が入力される。また、共通電極22のパルスは1周期分入力される。したがって、共通電極22に高電位(H)が入力される前半部では、共通電極22が高電位側となるので、白色粒子82が共通電極22に集まり、黒色粒子83が画素電極21Bに集まる。これに対して、共通電極22に低電位(L)が入力される後半部では、画素電極21Bと共通電極22との間に電位差が生じないので、白色粒子82及び黒色粒子83は移動しない(図9(a))。したがって、画素20Bが黒表示から白表示に移行する。
これにより、表示部30の表示画像は、図7(a)から図7(b)に移行し、表示が反転する画素20において白色粒子82、黒色粒子82が撹拌される。また、表示部30には、微小な白い領域と黒い領域とが交互に並ぶので、人間の目には常に両者が混色されたグレーに見えるので、フラッシングが起こらず不快を感じることはない。
次に、第2の消去ステップについて説明する。
第2の消去ステップの期間T10は共通電極22に1周期分のパルスが入力される期間である。この期間に、画素20Aの画素電極21Aには、T10の期間低電位(L)が入力される。そして、共通電極22に高電位(H)が入力される前半部では、共通電極22が高電位側となるので、白色粒子82が共通電極22に集まり、黒色粒子83が画素電極21Aに集まる。これに対して、共通電極22に低電位(L)が入力される後半部では、画素電極21Aと共通電極22との間に電位差が生じないので、白色粒子82及び黒色粒子83は移動しない(図9(b))。したがって、黒表示の画素20Aが白表示に移行する。
一方、画素20Bの画素電極21Bには、T10の期間高電位(H)が入力される。また、共通電極22のパルスは1周期分入力される。したがって、共通電極22に高電位(H)が入力される前半部では、画素電極21Bと共通電極22との間に電位差が生じないので、白色粒子82及び黒色粒子83は移動しない。これに対して、共通電極22に低電位(L)が入力される後半部では、画素電極21Bが高電位側となるので、黒色粒子83が共通電極22に集まり、白色粒子82が画素電極21Bに集まる(図9(b))。したがって、白表示の画素20Bが黒表示に移行する。
これにより、表示部30の表示画像は、図7(b)から図7(c)に移行し、表示部30の全画素20で表示が反転するので、すべての画素20の白色粒子82、黒色粒子82が撹拌される。このとき、表示部30では、微小な白い領域と黒い領域とが入れ替わって交互に並ぶことになるが、人間の目には常に白と黒が混色されたグレーに見えるので、第1の消去ステップから第2の消去ステップに移行する際にフラッシングが起こることはなく、不快を感じることはない。
このように、第1の消去ステップと第2の消去ステップとを行うことで、画素20A、20Bの白色粒子82と黒色粒子83とを撹拌することができる。
さらに本駆動方法では、上記の第2の消去ステップに続いて、第1の消去ステップと、第2の消去ステップと、第1の消去ステップとを順に行っている。これにより、表示部30の表示画像は、図7(d)から図7(f)まで順に切り替わる。これにより、白色粒子82と黒色粒子83とを撹拌する回数を増やして確実に画像を消去し、残像を生じないようにしている。
このように、白色粒子82、黒色粒子83と十分に撹拌すると、第3の消去ステップに移行する。第3の消去ステップは、画像消去ステップの最後に行うステップであり、表示部30を白表示するためのステップである。
第3の消去ステップでは、画素20A、20Bを同様に駆動する。すなわち、第3の消去ステップでは、画素電極21A、21Bの双方(全画素電極)に低電位(L)が入力される。このとき共通電極22のパルスは1周期分入力される。したがって、共通電極22に高電位(H)が入力される前半部では、共通電極22が高電位側となる。そうすると、黒表示となっている画素20Aでは、共通電極22に白色粒子82が集まり、画素電極21A、21Bに黒色粒子83が集まって白表示に移行する。
画素20Bは、直前の第1のステップにより白表示されており、白色粒子82、黒色粒子83は移動しない(図9(c))。
一方、共通電極22に低電位(L)が入力される後半部では、画素電極21Aと共通電極22との間、及び画素電極21Bと共通電極22との間に電位さが生じないので、何れの画素20でも白色粒子82及び黒色粒子83は移動しない。
これにより、図7(g)に示すように、画素20A、20Bを含む表示部30の全体が白表示されて画像消去ステップを完了し、画像書込みステップに移行する。
次に、画像書込みステップについて説明する。画像書込みステップでは、画像消去ステップにより画像消去された表示部30に新たな画像を書き込む期間に対応する。
画像書込みステップに移行すると、共通電極22に高電位(H)の期間(T100)と低電位(L)の期間(T100)とを繰り返す矩形状のパルス(信号)が入力される。また、白表示する画素20の画素電極21に低電位(L)を入力し、黒表示する画素20の画素電極21に高電位(H)を入力する。
このような駆動方法を行うと、共通電極22に高電位(H)が入力される期間では、白表示する画素20の画素電極21と共通電極22との間に電位差が生じるが、すべての画素20が白表示された状態で画像書込みステップに移行しているので、白表示する画素20の白色粒子82、黒色粒子83は移動しない。
一方、共通電極22に低電位(L)が入力される期間では、黒表示する画素20の画素電極21と共通電極22との間に電位差が生じ、画素20が黒表示される。
本駆動方法では、共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T100をおよそ0.3sとし、画像書込みステップ全体の期間をおよそ2sとしている。
本駆動方法では、画像書込みステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T100をおよそ0.3sとしているのに対して、画像消去ステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T1をおよそ0.1sとしている。すなわち、画像消去ステップにおける書込みレベルを画像書込みステップと比べて弱くなるようにしている。これにより、画像消去ステップでの画素への書き込みでは、白色粒子82、黒色粒子83が完全には画素電極21と共通電極22とに移動しきっていない状態になるので、残像を生じさせることはほとんどない。
これは、画像消去ステップにおける画像表示が前画像の残像を消去するためのものであり、白色粒子82と黒色粒子83とを十分に撹拌することを目的としているからである。また、この撹拌により各粒子の動きがスムーズになり、画像書込みステップにおいて書き込まれる画像を鮮明に表示することができる。
さらに、消去ステップにおける表示が明確な黒、白とならないので、より混色して見えやすく、フラッシングを生じにくい消去方法となっている。
本駆動方法では、画像消去ステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T1を、概ね画像書込みステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T100の1/3程度にしているが、T1はこれに限定されるものではなく、T100の1/2以下であれば残像の発生を抑制しつつ確実な消去動作を行える。
本駆動方法では、画素20A、20Bを微小領域(第1の領域、第2の領域)の基本単位としているが、これに限定するものではない。例えば2〜9画素程度の複数の画素20を微小領域(第1、第2の領域)の基本単位とすることもできる。
また第1、第2、及び第3の消去ステップにおいて、共通電極22に入力するパルスを1周期分としたが、複数周期分入力することであってもよい。
そして、第1、第2の消去ステップの繰り返し回数をさらに増やしてもよい。これにより、白色粒子82、黒色粒子83をより撹拌することができるので、より残像をなくすことができる。
このような駆動方法を備える電気泳動表示装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
画像消去ステップにおいて、1つの画素20を微小領域に設定し、表示部30を白表示と黒表示とで市松模様に表示しているので、各画素20を交互に反転表示しても隣接する白表示と黒表示とが混色されて肉眼ではグレー表示と認識される。したがって、消去動作時に、使用者にはグレー表示が変化しないように見えるので、フラッシングの生じない消去動作を実現できる。また、第1の消去ステップと第2の消去ステップとを行うことで表示が反転して、白色粒子82と黒色粒子83とが撹拌されるので、残像をなくし表示品質を向上することができる。
また、市松模様の領域を大きくした場合にも領域が過大にならなければ混色されてグレーに見えるので、フラッシングは生じない。
微小領域の基本単位を走査線40に沿った複数画素分の幅を有する矩形状の領域、あるいは、データ線50に沿った複数画素分の幅を有する矩形状の領域で設定して、表示部30を白表示と黒表示とで市松模様に表示しても、使用者にはグレー表示と認識されるので、表示書き替え時のフラッシングを低減することができる。
第1の消去ステップと第2の消去ステップとを交互に複数回行うことで、白色粒子82と黒色粒子83とを撹拌する回数を増やすことができるので、さらに残像の生じにくい消去を行うことができ、表示品質を向上することができる。
「コモン振り」駆動を採用することで、低電位(L)及び高電位(H)の2種類の電位で画像消去ステップを行うことができるので、画素電極21と共通電極22とに入力する電位の制御に係る負荷を低減することができる。また、黒表示と白表示とを並行して行うことができるので、表示画像の高速反転と高速消去とを行うことができる。
(変形例)
次に、本駆動方法の変形例について説明する。本変形例は、上述した「コモン振り」に代えて、共通電極22に低電位(L)及び高電位(H)の中間の電位である中電位(M)に設定する駆動方法である。
図10は、本変形例に係るタイミングチャート図である。本変形例においても、画像保持ステップと画像消去ステップと画像書込みステップとを実行する。画像消去ステップは、第1、第2、及び第3の消去ステップを有している。
画像消去ステップにおいて、共通電極22には中電位(M)が入力される。
第1の消去ステップでは、画素電極21Aに高電位(H)、及び画素電極21Bに低電位(L)が入力される。
第2の消去ステップでは、画素電極21Aに低電位(L)、及び画素電極21Bに高電位(H)が入力される。
第3の消去ステップでは、画素電極21A、21Bに低電位(L)が入力される。
共通電極22にこのような中電位(M)が入力されると、「コモン振り」駆動と異なり、共通電極22と画素電極21A、21Bとの間に常に電位差が生じるので、画素20A、20Bにおいて同時に画像が変化する。
第1の消去ステップを例に挙げて説明すると、画素20Aでは、画素電極21Aが共通電極22より高電位であるので、黒色粒子83が共通電極22に集まり、白色粒子82が画素電極21Aに集まって、白表示から黒(グレー)表示に変化する。また、画素20Bでは、共通電極22が画素電極21Bより高電位であるので、白色粒子82が共通電極22に集まり、黒色粒子83が画素電極21Bに集まって、黒表示から白(グレー)表示に変化する。これらの画素20A、20Bにおける動作が同時に進行する。
このような駆動方法では、画像消去時における共通電極22と画素電極21A、21Bとの間の電位差が画像書込み時の半分になるので、画素20の表示が完全に移行しないことも考えられるが、消去動作であるから問題なく、むしろフラッシングが生じにくくなるという利点がある。
画像消去ステップの期間において、共通電極22に中電位(M)を入力する駆動方法とすることで、画素20A、20Bに対して同時に画像を表示することができるので、画像消去を短時間で行うことができる。
また、第1の消去ステップと第2の消去ステップとを行って画素の表示が変化しても、使用者にはグレー表示が変化しないように見えるので、表示書き替え時のフラッシングを低減することができる。そして、第1の消去ステップと第2の消去ステップとを行うと白色粒子82と、黒色粒子83とを撹拌することができるので、残像をなくし表示品質を向上することができる。
[第2の駆動方法]
次に、第2の駆動方法について説明する。第2の駆動方法は、1本のデータ線50に属する一群の画素20からなる領域を微小領域(第1、第2の領域)の基本単位とし、縦のストライプ表示された画像の色を交互に入れ替えることで画像を消去する駆動方法である。
本駆動方法においても、走査線40に沿って5個、データ線50に沿って5個ずつの画素20で形成された表示部30の一部の領域を抜き出して画像パターンを示す。
図11は、画像消去における表示部30のパターン画像を示している。本実施形態では、表示部30に、縦方向(Y軸方向)の1本のデータ線50に属する一群の画素20からなる微小領域が複数配置される。図11には、表示部30に、それぞれ異なる色が表示される第1の領域201と第2の領域202とを走査線40の延在方向において交互に設定し、第1の領域201と第2の領域202との色を交互に入れ替えることで、図11(a)の井桁状の画像200が消去される様子が示されている。
本駆動方法では、第1の領域201を形成する画素20を代表して左側最上段の画素20Aと、第2の領域202を形成する画素20を代表して左から2列目最上段の画素20Bとを選択し、これらの画素20A、20Bにおける動作を説明することで、本駆動方法の画像消去について説明する。
また、本駆動方法においても「コモン振り」を前提としており、画素20A、20Bに係るタイミングチャート、及び白色粒子82、黒色粒子83の運動態様は、第1の駆動方法と同様であるので図8、及び図9を参照する。
図11(a)は図8の画像保持ステップに対応し、第1の消去ステップにより図11(a)から図11(b)に示す状態へ移行する。
図8に示すように、第1の消去ステップでは、画素20Aの画素電極21Aに高電位(H)が入力される。そして、共通電極22には、高電位(H)の期間と低電位(L)の期間とを繰り返すパルスが入力される。したがって、共通電極22に入力されるパルスが低電位(L)の期間のとき、画素電極21Aと共通電極22との間に電位差が生じ、黒色粒子83が共通電極22に集まり、白色粒子82が画素電極21Aに集まる(図9(a))。したがって、白表示の画素20Aが黒表示に移行するので、第1の領域201は黒表示される。なお、画素20Aがあらかじめ黒表示されている場合には、白色粒子82、黒色粒子83は移動しない。
一方、画素20Bの画素電極21Bには低電位(L)が入力される。したがって、共通電極22に入力されるパルスが高電位(H)の期間のとき、画素電極21Bと共通電極22との間に電位差が生じ、白色粒子82が共通電極22に集まり、黒色粒子83が画素電極21Bに集まる(図9(a))。したがって、黒表示の画素20Bが白表示に移行するので、第2の領域202は白表示される。なお、画素20Bがあらかじめ白表示されている場合には、白色粒子82、黒色粒子83は移動しない。
これらの動作が行われることで、表示部30の画像は図11(a)から図11(b)に移行して縦のストライプ画像が表示されて、白色粒子82、黒色粒子83が撹拌される。また、表示部30には、微小な白い領域と黒い領域とが交互に並ぶので、人間の目には常にグレーに見えるので、フラッシングが起こらず不快を感じることはない。
次に、第2の消去ステップにより図11(b)から図11(c)に示す状態へ移行する。第2の消去ステップに移行すると、画素電極21Aに低電位(L)が入力される。したがって、共通電極22に高電位(H)が入力されると、画素電極21Aと共通電極22との間に電位差が生じ、白色粒子82が共通電極22に集まり、画素電極21Aに黒色粒子83が集まる(図9(b))。したがって、黒表示の画素20Aが白表示に移行するので、第1の領域201が白表示される。
一方、画素電極21Bには高電位(H)が入力される。したがって、共通電極22に低電位(L)が入力されると、画素電極21Bと共通電極22との間に電位差が生じ、黒色粒子83が共通電極22に集まり、画素電極21Bに白色粒子82が集まる(図9(b))。したがって、白表示の画素20Bが黒表示に移行するので、第2の領域202が黒表示される。
これらの動作が行われることで、表示部30の画像は図11(b)から図11(c)に移行して色が反転した縦のストライプ画像が表示され、白色粒子82、黒色粒子83が撹拌される。また反転画像を表示しても、表示部30には、微小な白い領域と黒い領域とが交互に並ぶので、人間の目には常にグレーに見えているので、画像の反転が認識されない。このため、フラッシングが起こらず不快を感じることはない。
さらに、第1の消去ステップと、第2の消去ステップと、第1の消去ステップとを順に行うことで、表示部30の画像を図11(c)から図11(f)まで反転画像を連続して表示させることで、さらに白色粒子82、黒色粒子83を撹拌する。このとき、表示部30には、微小な白い領域と黒い領域とが交互に並ぶので、人間の目には常にグレーに見えるので、フラッシングが起こらず不快を感じることはない。
白色粒子82、黒色粒子83を撹拌すると、第3の消去ステップに移行する。
第3の消去ステップは、画素電極21A、21Bの双方(全画素電極)に低電位(L)が入力される。したがって、共通電極22に高電位(H)が入力されると共通電極22と画素電極21Aとの間、及び共通電極22と画素電極21Bとの間に電位差が生じる。そうすると、画素20Aでは、共通電極22に白色粒子82が集まり、画素電極21Aに黒色粒子83が集まって白表示に移行する。これに対して画素20Bは、直前の第1の消去ステップにより白表示されており白色粒子82、黒色粒子83は移動しない(図9(c))。
これにより、画素20A、20Bを含む表示部30の全体が白表示されて画像消去ステップを完了し(図11(f)〜図11(g))、画像書込ステップに移行する。
本駆動方法においても、画像書込みステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T100をおよそ0.3sとしているのに対して、画像消去ステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T1をおよそ0.1sとしている。すなわち、画像消去ステップにおける書込みレベルを画像書込みステップと比べて弱くなるようにしている。これにより、画像消去ステップでの画素への書込みでは、白色粒子82、黒色粒子83が完全には画素電極21と共通電極22とに移動しきっていない状態になるので、残像を生じさせることはほとんどない。
これは、画像消去ステップにおける画像表示が前画像の残像を消去するためのものであり、白色粒子82と黒色粒子83とを十分に撹拌することを目的としているからである。また、この撹拌により各粒子の動きがスムーズになり、画像書込みステップにおいて書き込まれる画像を鮮明に表示することができる。さらに、消去ステップで画素の表示が明確な黒、白とならないので、より混色して見えやすくフラッシングを生じにくい方法となっている。
本駆動方法では、画像消去ステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T1を、概ね画像書込みステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T100の1/3程度にしているが、T1はこれに限定されるものではなく、T100の1/2以下であれば、残像の発生を抑制しつつ確実な消去動作を行える。
本駆動方法では、1つのデータ線50に属する一群の画素20で形成された第1の領域201と第2の領域202とを微小領域の基本単位としているが、これに限定するものではない。隣接する第1の領域201と第2の領域202の色が混色して肉眼でグレー表示として認識される範囲内であれば、複数本のデータ線50に属する一群の画素20で形成される領域を第1の領域201と第2の領域202との基本単位とすることができる。
また第1、第2、及び第3の消去ステップにおいて、共通電極22に入力されるパルスを1周期分としたが、複数周期分入力されてもよい。
そして、第1、第2の消去ステップの繰り返し回数をさらに増やしてもよい。これにより、白色粒子82、黒色粒子83をより撹拌することができるので、さらに残像の生じにくい消去を行うことができる。
このような駆動方法によれば、以下の効果を得ることができる。
第1の領域201と第2の領域202とを微小領域の基本単位としているので、第1の領域201及び第2の領域202を交互に反転表示しても、隣接する第1の領域201と第2の領域202とが混色されてグレー表示と視認される。したがって消去動作時に、使用者には常にグレー表示に見えるので、フラッシングの生じない消去動作を実現できる。また、第1の消去ステップと第2の消去ステップとを行うことで表示が反転して、白色粒子82と黒色粒子83とが撹拌されるので、残像をなくし表示品質を向上することができる。
また、第1の領域201と第2の領域202とを大きくした場合にも、領域が過大にならなければ混色されてグレーに見えるのでフラッシングは生じない。
また、画像データを画素20に入力するときに、走査線40が順に表示部30を走査している期間はデータ線50の電位を切り替える必要がないので、データ線50の電位の制御に係る負荷を低減することができる。
本実施形態では、第1の駆動方法で説明した「コモン振り」による駆動方法に基づいて説明したが、第1の駆動方法の変形例で示したように、低電位(L)と高電位(H)とのほぼ中間の電位である中電位(M)を共通電極22に入力する駆動方法を採用することができる。このときのタイミングチャートは図10と同様である。
[第3の駆動方法]
次に、第3の駆動方法について説明する。第3の駆動方法は、1本の走査線40に属する一群の画素20からなる領域を微小領域(第1、第2の領域)の基本単位とし、横のストライプ表示された画像の色を交互に入れ替えることで画像を消去する駆動方法である。
本駆動方法においても、走査線40に沿って5個、データ線50に沿って5個ずつの画素20で形成された表示部30の一部の領域を抜き出して画像パターンを示す。
図12は、画像消去における表示部30のパターン画像を示している。本実施形態では、表示部30に、横方向(X軸方向)の1本のデータ線50に属する一群の画素20からなる微小領域が複数配置される。図12には、表示部30に、それぞれ異なる色が表示される第1の領域211と第2の領域212とをデータ線50の延在方向において交互に設定し、第1の領域211と第2の領域212との色を交互に入れ替えることで、図12(a)の井桁状の画像200が消去される様子が示されている。
本駆動方法では、第1の領域211を形成する画素20を代表して左側最上段の画素20Aと、第2の領域212を形成する画素20を代表して左側上から2段目(2行目)の画素20Bとを選択し、これらの画素20A、20Bにおける動作を説明することで、本駆動方法の画像消去について説明する。
また、本駆動方法においても「コモン振り」を前提としており、画素20A、20Bに係るタイミングチャート、及び白色粒子82、黒色粒子83の運動態様は、第1の駆動方法と同様であるので図8、及び図9を参照する。
図12(a)は図8の画像保持ステップに対応し、第1の消去ステップにより図12(a)から図12(b)へ移行する。
図8に示すように、第1の消去ステップでは、画素20Aの画素電極21Aに高電位(H)が入力される。そして、共通電極22には、高電位(H)の期間と低電位(L)の期間とを繰り返すパルスが入力される。したがって、共通電極22に入力されるパルスが低電位(L)の期間のとき、画素電極21Aと共通電極22との間に電位差が生じ、黒色粒子83が共通電極22に集まり、白色粒子82が画素電極21Aに集まる(図9(a))。したがって、白表示の画素20Aが黒表示に移行するので、第1の領域211は黒表示される。なお、画素20Aがあらかじめ黒表示されている場合には、白色粒子82、黒色粒子83は移動しない。
一方、画素20Bの画素電極21Bには低電位(L)が入力される。したがって、共通電極22に入力されるパルスが高電位(H)の期間のとき、画素電極21Bと共通電極22との間に電位差が生じ、白色粒子82が共通電極22に集まり、黒色粒子83が画素電極21Bに集まる(図9(a))。したがって、黒表示の画素20Bが白表示に移行するので、第2の領域212は白表示される。なお、画素20Bがあらかじめ白表示されている場合には、白色粒子82、黒色粒子83は移動しない。
これらの動作が行われることで、表示部30の画像は図12(a)から図12(b)に移行して横のストライプ画像が表示されて、白色粒子82、黒色粒子83が撹拌される。また、表示部30には、微小な白い領域と黒い領域とが交互に並ぶので、人間の目には常にグレーに見えるので、フラッシングが起こらず不快を感じることはない。
次に、第2の消去ステップにより図12(b)から図12(c)に示す状態へ移行する。第2の消去ステップに移行すると、画素電極21Aに低電位(L)が入力される。したがって、共通電極22に高電位(H)が入力されると、画素電極21Aと共通電極22との間に電位差が生じ、白色粒子82が共通電極22に集まり、画素電極21Aに黒色粒子83が集まる(図9(b))。したがって、黒表示の画素20Aが白表示に移行するので、第1の領域211が白表示される。
一方、画素電極21Bには高電位(H)が入力される。したがって、共通電極22に低電位(L)が入力されると、画素電極21Bと共通電極22との間に電位差が生じ、黒色粒子83が共通電極22に集まり、画素電極21Bに白色粒子82が集まる(図9(b))。したがって、白表示の画素20Bが黒表示に移行するので、第2の領域212が黒表示される。
これらの動作が行われることで、表示部30の画像は図12(b)から図12(c)に移行して色が反転した横のストライプ画像が表示され、白色粒子82、黒色粒子83が撹拌される。また反転画像を表示しても、表示部30には、微小な白い領域と黒い領域とが交互に並ぶので、人間の目には常にグレーに見えているので、画像の反転が認識されない。このため、フラッシングが起こらず不快を感じることはない。
さらに、第1の消去ステップと、第2の消去ステップと、第1の消去ステップとを順に行うことで、表示部30の画像を図12(c)から図12(f)まで反転画像を連続して表示させることで、さらに白色粒子82、黒色粒子83を撹拌する。このとき、表示部30には、微小な白い領域と黒い領域とが交互に並ぶので、人間の目には常にグレーに見えるので、フラッシングが起こらず不快を感じることはない。
白色粒子82、黒色粒子83を撹拌すると、第3の消去ステップに移行する。
第3の消去ステップは、画素電極21A、21Bの双方(全画素電極)に低電位(L)が入力される。したがって、共通電極22に高電位(H)が入力されると共通電極22と画素電極21Aとの間、及び共通電極22と画素電極21Bとの間に電位差が生じる。そうすると、画素20Aでは、共通電極22に白色粒子82が集まり、画素電極21Aに黒色粒子83が集まって白表示に移行する。これに対して画素20Bは、直前の第1の消去ステップにより白表示されており白色粒子82、黒色粒子83は移動しない(図9(c))。
これにより、画素20A、20Bを含む表示部30の全体が白表示されて画像消去ステップを完了し(図12(f)〜図12(g))、画像書込ステップに移行する。
本駆動方法においても、画像書込みステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T100をおよそ0.3sとしているのに対して、画像消去ステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T1をおよそ0.1sとしている。すなわち、画像消去ステップにおける書込みレベルを画像書込みステップと比べて弱くなるようにしている。これにより、画像消去ステップでの画素への書込みでは、白色粒子82、黒色粒子83が完全には画素電極21と共通電極22とに移動しきっていない状態になるので、残像を生じさせることはほとんどない。
これは、画像消去ステップにおける画像表示が前画像の残像を消去するためのものであり、白色粒子82と黒色粒子83とを十分に撹拌することを目的としているからである。また、この撹拌により各粒子の動きがスムーズになり、画像書込みステップにおいて書き込まれる画像を鮮明に表示することができる。さらに、消去ステップで画素の表示が明確な黒、白とならないので、より混色して見えやすくフラッシングを生じにくい方法となっている。
本駆動方法では、画像消去ステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T1を、概ね画像書込みステップにおいて共通電極22に高電位(H)及び低電位(L)が入力される期間T100の1/3程度にしているが、T1はこれに限定されるものではなく、T100の1/2以下であれば、残像の発生を抑制しつつ確実な消去動作を行える。
本駆動方法では、1つの走査線40に属する一群の画素20からなる第1の領域211と第2の領域212とを微小領域の基本単位としているが、これに限定するものではない。隣接する第1の領域211と第2の領域212の色が混色して肉眼でグレー表示として認識される範囲内であれば、複数本の走査線40に属する一群の画素20からなる領域を第1の領域211と第2の領域212との基本単位とすることができる。
また第1、第2、及び第3の消去ステップにおいて、共通電極22に入力されるパルスを1周期分としたが、複数周期分入力されてもよい。
そして、第1、第2の消去ステップの繰り返し回数をさらに増やしてもよい。これにより、白色粒子82、黒色粒子83をより撹拌することができるので、さらに残像の生じにくい消去を行うことができる。
このような駆動方法によれば、以下の効果を得ることができる。
第1の領域211と第2の領域212とを微小領域の基本単位としているので、第1の領域211及び第2の領域212を交互に反転表示しても、隣接する第1の領域211と第2の領域212とが混色されてグレー表示と視認される。したがって消去動作時に、使用者には常にグレー表示に見えるので、フラッシングの生じない消去動作を実現できる。また、第1の消去ステップと第2の消去ステップとを行うことで表示が反転して、白色粒子82と黒色粒子83とが撹拌されるので、残像をなくし表示品質を向上することができる。
画像データを画素20に入力するときに、1本の走査線40に属する画素20には同一の画素データを入力するので、すべてのデータ線50の電位を同一にすればよい。したがって、画像消去ステップにおけるデータ線50の電位制御に係る負荷を低減することができる。
本実施形態では、第1の駆動方法で説明した「コモン振り」による駆動方法を説明したが、第1の駆動方法の変形例で示したように、低電位(L)と高電位(H)とのほぼ中間の電位である中電位(M)を共通電極22に入力する駆動方法を採用することができる。この場合のタイミングチャートは図10と同様である。
[電子機器]
ここでは本発明の電気泳動表示装置を、電子機器に適用した場合について説明する。図13は電子ペーパー300の構成を示す斜視図である。電子ペーパー300は、本発明の電気泳動表示装置を表示領域301として備えている。電子ペーパー300は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体302を備えて構成されている。
また、図14は、電子ノート400の構成を示す斜視図である。電子ノート400は、図13で示した電子ペーパー300が複数枚束ねられ、カバー401に挟まれているものである。カバー401は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力する図示は省略の表示データ入力手段を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
電子ペーパー300、及び電子ノート400に本発明の電気泳動表示装置を備えることで、表示書き替え時のフラッシングを低減した電子ペーパー300、及び電子ノート400とすることができる。また、残像をなくし表示品質を向上した電子ペーパー300、及び電子ノート400とすることができる。
これらの他に、時計、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示領域に、本発明の電気泳動表示装置を採用することができる。
これにより、表示書き替え時のフラッシングを低減した電子機器とすることができる。また、残像をなくし表示品質を向上した電子機器とすることができる。
電気泳動表示装置1の模式平面図である。 画素20の回路構成図である。 画素120の回路構成を示す図である。 表示部30の部分断面図である。 マイクロカプセル80の断面模式図である。 マイクロカプセル80の動作説明図である。 第1の駆動方法の画像消去に係る表示パターンを示す図である。 第1の駆動方法のタイミングチャート図である。 画像消去ステップにおける電気泳動粒子の運動態様を示す図である。 変形例に係るタイミングチャートを示す図である。 第2の駆動方法の画像消去に係る表示パターンを示す図である。 第3の駆動方法の画像消去に係る表示パターンを示す図である。 電子ペーパー300の斜視図である。 電子ノート400の斜視図である。 従来例における残像の発生を示す図である。 従来例の画像消去に係る表示パターンを示す図である。 従来例の画像消去に係る電気泳動粒子の運動態様を示す図である。
符号の説明
1…電気泳動表示装置、20…画素、20A…画素、20B…画素、21…画素電極、21A…画素電極、21B…画素電極、22…共通電極、23…電気泳動素子、24…スイッチング素子、25…容量、30…表示部、40…走査線、50…データ線、60…走査線駆動回路(制御部)、70…データ線駆動回路(制御部)、80…マイクロカプセル、82…白色粒子(電気泳動粒子)、83…黒色粒子(電気泳動粒子)、120…画素、125…ラッチ回路、157…低電位電源線、158…高電位電源線、201…第1の領域、202…第2の領域、211…第1の領域、212…第2の領域

Claims (17)

  1. 一対の基板間に電気泳動粒子を含んだ電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部を有する電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記電気泳動素子は、少なくとも第1の色の前記電気泳動粒子と、第2の色の前記電気泳動粒子とを含んでおり、
    前記表示部の画像を消去する画像消去ステップが、
    前記表示部において互いに隣接し、それぞれ1又は複数の前記画素からなる第1の領域及び第2の領域のうち、前記第1の領域の前記画素に前記第1の色に対応する第1の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第2の色に対応する第2の階調を表示する第1の消去ステップと、
    前記第1の領域の前記画素に前記第2の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第1の階調を表示する第2の消去ステップと、
    を有することを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  2. 請求項1に記載の電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記第1の消去ステップと、前記第2の消去ステップとを交互に複数回行うことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、
    前記第1の領域と前記第2の領域とが、前記データ線の延在方向及び前記走査線の延在方向に沿って格子状に配列された領域であることを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  4. 請求項3に記載の電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記第1の領域及び前記第2の領域が、1つの前記画素からなる領域であることを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、
    複数の前記第1の領域と複数の前記第2の領域とを前記データ線の延在方向に沿った帯状の領域として設定することを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、
    複数の前記第1の領域と複数の前記第2の領域とを前記走査線の延在方向に沿った帯状の領域として設定することを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記一対の基板における一方の基板には、複数の画素電極が設けられ、
    他方の基板には、前記電気泳動素子を介して前記複数の画素電極と対向する共通電極が設けられ、
    前記画像消去ステップと前記表示部に画像を表示させる画像書き込みステップにおいて、前記画素電極に第1の電位又は第2の電位を入力し、前記共通電極に前記第1の電位の期間と前記第2の電位の期間とを交互に繰り返す信号を入力することを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  8. 請求項7に記載の電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記第1の消去ステップの期間と前記第2の消去ステップの期間とが、前記表示部に画像を表示する画像書き込みステップにおいて前記共通電極に入力される前記信号の前記第1の電位の期間及び前記第2の電位の期間より短いことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  9. 一対の基板間に電気泳動粒子を含んだ電気泳動素子を挟持し、複数の画素からなる表示部と、前記複数の画素を制御する制御部とを備えた電気泳動表示装置であって、
    前記電気泳動素子は、少なくとも第1の色の前記電気泳動粒子と、第2の色の前記電気泳動粒子とを含んでおり、
    前記制御部は、前記表示部の画像を消去する画像消去動作において、
    前記表示部において互いに隣接し、それぞれ1又は複数の前記画素からなる第1の領域及び第2の領域のうち、
    前記第1の領域の前記画素に前記第1の色に対応する第1の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第2の色に対応する第2の階調を表示する第1の消去動作と、
    前記第1の領域の前記画素に前記第2の階調を表示する一方、前記第2の領域の前記画素に前記第1の階調を表示する第2の消去動作と、
    を実行することを特徴とする電気泳動表示装置。
  10. 請求項9に記載の電気泳動表示装置であって、
    前記制御部は、前記第1の消去動作と、前記第2の消去動作とを交互に複数回行うことを特徴とする電気泳動表示装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の電気泳動表示装置であって、
    前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、
    前記制御部は、第1の領域と第2の領域とを、前記データ線の延在方向及び前記走査線の延在方向に沿って格子状に配列された領域として設定することを特徴とする電気泳動表示装置。
  12. 請求項11に記載の電気泳動表示装置であって、
    前記制御部は、前記第1の領域及び前記第2の領域を、1つの前記画素からなる領域として設定することを特徴とする電気泳動表示装置。
  13. 請求項9又は請求項10に記載の電気泳動表示装置であって、
    前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、
    前記制御部は、複数の前記第1の領域と複数の前記第2の領域とを前記データ線の延在方向に沿った帯状の領域として設定することを特徴とする電気泳動表示装置。
  14. 請求項9又は請求項10に記載の電気泳動表示装置であって、
    前記表示部に、互いに交差して延びる複数の走査線と複数のデータ線とが形成され、前記走査線と前記データ線との交差部に対応して前記画素が形成されており、
    前記制御部は、複数の前記第1の領域と複数の前記第2の領域とを前記走査線の延在方向に沿った帯状の領域として設定することを特徴とする電気泳動表示装置。
  15. 請求項9から請求項14の何れか1項に記載の電気泳動表示装置であって、
    前記一対の基板における一方の基板には、複数の画素電極が設けられ、
    他方の基板には、前記電気泳動素子を介して前記複数の画素電極と対向する共通電極が設けられ、
    前記制御部は、前記画像消去動作と前記表示部に画像を表示させる画像書き込み動作において、前記画素電極に第1の電位又は第2の電位を入力し、前記共通電極に前記第1の電位の期間と前記第2の電位の期間とを交互に繰り返す信号を入力することを特徴とする電気泳動表示装置。
  16. 請求項15に記載の電気泳動表示装置であって、
    前記第1の消去動作の期間と前記第2の消去動作の期間とが、前記表示部に画像を表示する画像書き込み動作において前記共通電極に入力される前記信号の前記第1の電位の期間及び前記第2の電位の期間より短いことを特徴とする電気泳動表示装置
  17. 請求項9から請求項16の何れか1項に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
JP2007224395A 2007-08-30 2007-08-30 電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器 Active JP5157322B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007224395A JP5157322B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器
US12/177,574 US8102363B2 (en) 2007-08-30 2008-07-22 Electrophoresis display device, electrophoresis display device driving method, and electronic apparatus
TW097132340A TWI396155B (zh) 2007-08-30 2008-08-25 電泳顯示裝置、電泳顯示裝置之驅動方法、及電子機器
CN200810213336.0A CN101377600B (zh) 2007-08-30 2008-08-27 电泳显示装置、电泳显示装置的驱动方法以及电子设备
KR20080084973A KR101508383B1 (ko) 2007-08-30 2008-08-29 전기 영동 표시 장치, 전기 영동 표시 장치의 구동 방법 및전자 기기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007224395A JP5157322B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009058645A JP2009058645A (ja) 2009-03-19
JP5157322B2 true JP5157322B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=40406674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007224395A Active JP5157322B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8102363B2 (ja)
JP (1) JP5157322B2 (ja)
KR (1) KR101508383B1 (ja)
CN (1) CN101377600B (ja)
TW (1) TWI396155B (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8243013B1 (en) 2007-05-03 2012-08-14 Sipix Imaging, Inc. Driving bistable displays
US20080303780A1 (en) 2007-06-07 2008-12-11 Sipix Imaging, Inc. Driving methods and circuit for bi-stable displays
KR101480003B1 (ko) * 2008-03-31 2015-01-09 삼성디스플레이 주식회사 전기 영동 표시 장치의 구동 방법
US9019318B2 (en) 2008-10-24 2015-04-28 E Ink California, Llc Driving methods for electrophoretic displays employing grey level waveforms
KR101289640B1 (ko) * 2008-12-03 2013-07-30 엘지디스플레이 주식회사 전기영동 표시장치
US20100194789A1 (en) * 2009-01-30 2010-08-05 Craig Lin Partial image update for electrophoretic displays
TW201035942A (en) * 2009-03-18 2010-10-01 Chunghwa Picture Tubes Ltd Method for driving an electrophoretic display device
US9460666B2 (en) 2009-05-11 2016-10-04 E Ink California, Llc Driving methods and waveforms for electrophoretic displays
TWI528342B (zh) * 2009-09-16 2016-04-01 半導體能源研究所股份有限公司 顯示裝置及其驅動方法
JP5338622B2 (ja) * 2009-11-04 2013-11-13 セイコーエプソン株式会社 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器
JP2011107249A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Seiko Epson Corp 電気泳動装置の駆動方法、電気泳動装置、電子機器
US11049463B2 (en) * 2010-01-15 2021-06-29 E Ink California, Llc Driving methods with variable frame time
CN102136238A (zh) * 2010-01-22 2011-07-27 兆宏电子股份有限公司 电子纸显示器的驱动方法
US9224338B2 (en) * 2010-03-08 2015-12-29 E Ink California, Llc Driving methods for electrophoretic displays
JP5454246B2 (ja) * 2010-03-12 2014-03-26 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の制御回路、電子機器
TWI534773B (zh) * 2010-04-23 2016-05-21 半導體能源研究所股份有限公司 顯示裝置的驅動方法
JP5830276B2 (ja) 2010-06-25 2015-12-09 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
TWI430225B (zh) * 2010-07-23 2014-03-11 Fitipower Integrated Tech Inc Electrophoretic display and its screen update method
TWI598672B (zh) * 2010-11-11 2017-09-11 希畢克斯幻像有限公司 電泳顯示器的驅動方法
US20160180777A1 (en) * 2010-11-11 2016-06-23 E Ink California, Inc. Driving method for electrophoretic displays
JP2013054202A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Seiko Epson Corp 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、電子機器及び電子時計
EP2810273A4 (en) 2012-02-01 2015-12-23 E Ink Corp METHODS FOR CONTROLLING ELECTRO-OPTICAL DISPLAYS
US11030936B2 (en) 2012-02-01 2021-06-08 E Ink Corporation Methods and apparatus for operating an electro-optic display in white mode
KR101964078B1 (ko) * 2012-03-23 2019-04-02 엘지디스플레이 주식회사 전기영동 디스플레이 장치와 이의 구동방법
CN102827526B (zh) * 2012-08-23 2015-04-15 京东方科技集团股份有限公司 高阻抗材料以及包括该材料的显示基板黑矩阵和液晶显示装置
JP6256822B2 (ja) * 2012-09-14 2018-01-10 Tianma Japan株式会社 電気泳動表示装置及びその駆動方法
TWI554814B (zh) 2013-05-14 2016-10-21 電子墨水股份有限公司 彩色電泳顯示器
EP4156164A1 (en) * 2013-07-31 2023-03-29 E Ink Corporation Methods for driving electro-optic displays
JP2015057637A (ja) 2013-08-09 2015-03-26 セイコーエプソン株式会社 集積回路、表示装置、電子機器および表示制御方法
WO2015030798A1 (en) 2013-08-30 2015-03-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Electronic inks
US10380931B2 (en) 2013-10-07 2019-08-13 E Ink California, Llc Driving methods for color display device
US10726760B2 (en) 2013-10-07 2020-07-28 E Ink California, Llc Driving methods to produce a mixed color state for an electrophoretic display
TWI550332B (zh) 2013-10-07 2016-09-21 電子墨水加利福尼亞有限責任公司 用於彩色顯示裝置的驅動方法
JP6660465B2 (ja) 2015-11-11 2020-03-11 イー インク コーポレイション 機能化キナクリドン顔料
CN114613312A (zh) * 2016-02-08 2022-06-10 伊英克公司 用于在白色模式下操作电光显示器的方法和设备

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5315312A (en) * 1991-05-06 1994-05-24 Copytele, Inc. Electrophoretic display panel with tapered grid insulators and associated methods
WO1993017413A1 (en) * 1992-02-25 1993-09-02 Copytele, Inc. Electrophoretic display panel for blinking displayed characters
JPH09502540A (ja) * 1993-09-09 1997-03-11 コピイテル,インコーポレイテッド 選択的文字アドレス指定可能な電気泳動表示装置パネル
US7012600B2 (en) * 1999-04-30 2006-03-14 E Ink Corporation Methods for driving bistable electro-optic displays, and apparatus for use therein
US7119772B2 (en) * 1999-04-30 2006-10-10 E Ink Corporation Methods for driving bistable electro-optic displays, and apparatus for use therein
JP2001283190A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理装置
US6774879B2 (en) * 2000-06-09 2004-08-10 Minolta Co., Ltd. Reversible image display medium
JP3719172B2 (ja) 2000-08-31 2005-11-24 セイコーエプソン株式会社 表示装置及び電子機器
US7038670B2 (en) * 2002-08-16 2006-05-02 Sipix Imaging, Inc. Electrophoretic display with dual mode switching
US7528822B2 (en) * 2001-11-20 2009-05-05 E Ink Corporation Methods for driving electro-optic displays
TW200410034A (en) * 2002-11-28 2004-06-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd Display device and manufacturing method thereof
JP2007519046A (ja) * 2004-01-22 2007-07-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 表示装置
KR20070017995A (ko) * 2004-01-22 2007-02-13 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 전기영동 디스플레이 디바이스
EP1754996A4 (en) * 2004-04-05 2010-01-06 Furukawa Electric Co Ltd IMAGE DISPLAY ELEMENT, IMAGE DISPLAY SHEET, IMAGE DISPLAY, AND IMAGE DISPLAY METHOD
JP2006084860A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Sharp Corp 液晶表示装置の駆動方法及び液晶表示装置
EP1825458A2 (en) * 2004-12-09 2007-08-29 Koninklijke Philips Electronics N.V. A rollable bi-stable display
JP4609168B2 (ja) * 2005-02-28 2011-01-12 セイコーエプソン株式会社 電気泳動表示装置の駆動方法
JP4529139B2 (ja) * 2005-08-31 2010-08-25 セイコーエプソン株式会社 電気泳動装置の駆動方法、電気泳動装置を制御するためのコントローラ、電気泳動装置、および電子機器
JP5013356B2 (ja) * 2005-12-28 2012-08-29 Nltテクノロジー株式会社 電気泳動表示装置及びその駆動方法
JP4556244B2 (ja) * 2006-01-20 2010-10-06 セイコーエプソン株式会社 電気泳動表示パネルの駆動装置及び駆動方法
KR101432804B1 (ko) * 2006-12-13 2014-08-27 엘지디스플레이 주식회사 전기영동 표시장치와 그 구동방법

Also Published As

Publication number Publication date
CN101377600B (zh) 2013-05-22
CN101377600A (zh) 2009-03-04
KR20090023259A (ko) 2009-03-04
TWI396155B (zh) 2013-05-11
KR101508383B1 (ko) 2015-04-03
JP2009058645A (ja) 2009-03-19
US20090058797A1 (en) 2009-03-05
TW200919405A (en) 2009-05-01
US8102363B2 (en) 2012-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5157322B2 (ja) 電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器
JP5262211B2 (ja) 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置及び電子機器
KR101551981B1 (ko) 전기 영동 표시 장치의 구동 방법, 전기 영동 표시 장치 및전자 기기
JP5169251B2 (ja) 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、電子機器
JP5250984B2 (ja) 電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器
JP5045976B2 (ja) 電気泳動表示装置及びその駆動方法
JP5200700B2 (ja) 電気泳動表示装置及び電子機器
KR101555711B1 (ko) 전기 영동 표시 장치의 구동 방법, 전기 영동 표시 장치 및전자 기기
JP4269187B2 (ja) 電気泳動装置、電気泳動装置の駆動方法、電子機器
CN102214445B (zh) 电泳显示装置的驱动方法、电泳显示装置以及电子设备
JP5013356B2 (ja) 電気泳動表示装置及びその駆動方法
JP5417695B2 (ja) 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器
US9824641B2 (en) Method of driving electrophoresis display device based on electrophoretic particle migration speeds, electrophoresis display device, and electronic apparatus
JP2009237273A (ja) 電気泳動表示装置及びその駆動方法、並びに電子機器
JP2012237960A (ja) 電気光学装置の制御方法、電気光学装置の制御装置、電気光学装置、及び電子機器
JP2015184382A (ja) 電気泳動装置、及び電子機器
JP5286973B2 (ja) 電気泳動表示装置とその駆動方法、及び電子機器
JP2011227147A (ja) 電気泳動表示装置の駆動方法
JP2013054202A (ja) 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、電子機器及び電子時計
JP2014191152A (ja) 電気泳動表示装置の駆動方法
JP5527020B2 (ja) 電気泳動装置、電子機器、電気泳動装置の駆動方法および制御回路
JP2011107249A (ja) 電気泳動装置の駆動方法、電気泳動装置、電子機器
JP2009042283A (ja) 電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器
JP2014211467A (ja) 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置
JP2008209482A (ja) 電気泳動表示装置、電気泳動表示装置の駆動方法、及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100716

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5157322

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250