JP5013356B2 - 電気泳動表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

電気泳動表示装置及びその駆動方法 Download PDF

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Description

この発明は、電気泳動表示装置及びその駆動方法に関し、詳しくは表示に残像、焼付きを生じさせず、良好な表示を行うことのできる電気泳動表示装置及びその駆動方法に関する。
電子的表示装置において、電子書籍、電子新聞等の目による読取りに際して、目にストレスを生じさせることなくその読取りを可能にするディスプレイとして、電子ペーパーディスプレイがあり、その開発も鋭意行われている。この電子ペーパーディスプレイに対する要求としては、薄型、軽量、割れに難いこと、印刷レベルとしての見易さ等がある。
これらの要求を満たす表示装置としては、バックライトを用いず、消費電力の少ない反射型ディスプレイがある。
偏向板を用いない反射型ディスプレイとしては、電気泳動型表示装置(以下、EPD(Electrophoretic Display)ともいう)等がある。EPDにも、幾つかの形式のものがあるが、以下においては、マイクロカプセル型電気泳動素子(電気泳動素子ともいう)を用いたEPDについて説明する。
図15は、モノクロのマイクロカプセル型電気泳動素子のm行n列のマトリクス状配列のm列の断面図を示す。マイクロカプセル型電気泳動素子の各々は、図15に示すように、TFTガラス基板102と、電気泳動フィルム110と、PET(Poly Ethylene Terephthalete)対向基板120とをこの順序で積層した積層構造の中に形成され、例えば、m行のマイクロカプセル型電気泳動素子100-m1、100-m2、100-m3が形成されている。
TFTガラス基板102には、電気泳動素子100-m1、100-m2、100-m3対応に、1個のTFT104-m1、104-m2、104-m3と、このTFT104-m1、104-m2、104-m3に接続される画素電極106-m1、106-m2、106-m3とが設けられている。また、ストレージ電極108-m1、108-m2、108-m3も電気泳動素子毎に設けられる。
電気泳動フィルム110は、ポリマーのバインダ112の中に約40μmのマイクロカプセル114が敷き詰められている。このマイクロカプセル114の各々は、従来、マイクロカプセル型電気泳動表示装置の画素電極の寸法より或る値だけ小さい。マイクロカプセル114の内部には、溶媒116が注入されており、その溶媒116中にナノレベルの大きさの、マイナスに帯電された白色顔料(白色粒子、例えば、酸化チタン)117と、プラスに帯電された黒色顔料(黒色粒子、例えば、炭素)118とが無数浮遊せしめられている。
PET対向基板120は、TFTガラス基板102の各画素電極106-m1、106-m2、106-m3と対向する一枚の対向電極122がプラスチック基板124に貼り付けられて形成されている。
したがって、マイクロカプセル型電気泳動素子100-m1、100-m2、100-m3の各々は、各画素対応のTFT104-m1、104-m2、104-m3、画素電極106-m1、106-m2、106-m3、マイクロカプセル114及び対向電極122の対応部によって形成されている。
マイクロカプセル型電気泳動表示装置のマイクロカプセル型電気泳動素子のマトリクス状配列を平面上で模式的に示したのが図16である。図16の構成要素のうち、図15と同一の構成要素には同一の参照番号を付してある。
図16において、データ線Dnは、図16に示すマイクロカプセル型電気泳動表示装置のマトリクス状配列の電気泳動素子100-mn(m=1、2、…、M、n=1、2、…、N)のうちの水平方向の各電気泳動素子100-mi(i=1、2、…、N)に表示データ信号を供給する線を代表して示す線である。また、図16において、走査線Gmは、図16に示すマイクロカプセル型電気泳動表示装置のマトリクス状配列の電気泳動素子100-mnのうちの水平方向の電気泳動素子群100-m1、100-m2、…、100-mNに1走査線期間走査電圧を供給する線を代表して示す線である。
図17は、マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動回路140を示し、この駆動回路140は、マトリクス状配列の電気泳動素子のうちの水平方向の電気泳動素子群(100-m1、100-m2、…、100-mN)毎に1走査線期間走査電圧を順次に供給する走査ドライバ142と、マトリクス状配列の電気泳動素子のうちの水平方向の各電気泳動素子100-miに各データ線Dnを介して表示データ信号を順次に供給するデータドライバ144とを示す図である。
図18は、データドライバ144を構成するデータ線Dn毎のデータ信号発生回路145を示す図で、画面データに応答して選択信号を発生する選択信号発生回路146と、選択信号発生回路146から出力される選択信号対応の電圧をデータ線Dnに出力する電圧選択回路147とからなる。
上述のように構成されるマイクロカプセル型電気泳動表示装置は、次のようにしてマイクロカプセル型電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに電圧が印加されてマイクロカプセル型電気泳動表示装置の画面に入力される画面データ対応の画像が表示される。
すなわち、マイクロカプセル型電気泳動表示装置の画面内の或る画素対応の電気泳動素子を白の表示状態(以下、Wともいう)で表示したいときには、その電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに負の電圧、例えば、−15ボルトの電圧をデータドライバ144の当該画素電極106-mnに接続されているデータ線、例えば、データ線Dnにデータドライバ144から所要フレーム数の間出力する。これを図18を用いて説明すると、画面データを受け取る選択信号発生回路146は、上記画素に対応する選択線、例えば、選択線152-n上に当該画素期間負の電圧を出力する。これにより、電圧選択回路147のpMOS、例えば、pMOS154-nはオンしてデータ線Dnに−15ボルトの電圧を出力する。
また、マイクロカプセル型電気泳動表示装置の画面内の或る画素対応の電気泳動素子を黒の表示状態(以下、Bともいう)で表示したいときには、その電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに正の電圧、例えば、+15ボルトの電圧をデータドライバ144の当該画素電極106-mnに接続されているデータ線、例えば、データ線Dnにデータドライバ144から所要フレーム数の間出力する。これを図18を用いて説明すると、画面データを受け取る選択信号発生回路146は、上記画素に対応する選択線、例えば、選択線156-n上に当該画素期間負の電圧を出力する。これにより、電圧選択回路147のpMOS、例えば、pMOS158-nはオンしてデータ線Dnに+15ボルトの電圧を出力する。
このようにしてモノクロの表示を行うマイクロカプセル型電気泳動表示装置 は、メモリ特性を有しているため、画素の表示をW→B又はB→Wに切り換える場合には、上述したと同様の電圧を切り換えたい画素対応の電気泳動素子の画素電極に印加する必要があるが、画素をW→W又はB→Bで表示する場合には、電気泳動素子がメモリ特性を有していることから基本的にはその画素に電圧を印加する必要はない。
このようなマイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動について、本発明者が解析した例を説明すると、次の通りである。
上述したと同様、電気泳動フィルムは、W→Bへの遷移の場合に画素電極に正の電圧を、又B→Wへの遷移の場合に画素電極に負の電圧を、W→W、B→Bでは0ボルトの電圧を印加する必要がある。
また、マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動において、液晶等のアクティブマトリクス型表示装置のように、1/60Hz=16.6msを1フレームとして1フレームで画面を書き換えることはできない。
これは、マイクロカプセル型電気泳動素子は、粒子が溶媒の入ったマイクロカプセル中に閉じ込まれており、粒子の応答性が悪く、複数フレームの期間電圧を印加し続けないと画面の書き換えが完了しないからである。
このため、マイクロカプセル型電気泳動表示装置では、一般に、図19に示すように、複数フレームの期間、B(黒色)からW(白色)への書き換えの場合一定の負の電圧を、また、W(白色)からB(黒色)への書き換えの場合一定の正の電圧を印加し続けるPWM駆動(PWMはPulse Width Modulationの略である)を行う。
図19に示す駆動を実現するために、従来の例では、SRAMで構成されたフレームバッファーに前の画面を記憶し、次の画面との差分を取ることにより、B→W、W→Bのときに複数フレームの期間の間対応する電圧を印加していると考えられる。電圧の印加の仕方は、H−Driver(走査ドライバ)に3値(+V、0ボルト、−V)ドライバを用い、Vcom電圧は0ボルトとしている。各フレーム内の画素のB→W、W→Bへの書き換えを行う画素については、当該フレームの対応時刻に行っている。
上述した従来のマイクロカプセル型電気泳動表示装置について本発明者によりさらに解析をしたところ、次のような技術的課題があることが判明した。
マイクロカプセル型電気泳動素子は、メモリ性を有しているが、マイクロカプセル型電気泳動素子を図20に示す駆動態様で駆動した場合、画素電極に電圧を印加しないマイクロカプセル型電気泳動素子の駆動時の白輝度の低下や黒輝度の上昇があることが認められた。これは、マイクロカプセル型電気泳動素子のゲート線やデータ線の影響や対向電極の共通電位のDC成分のためと考えられる。
そのため、W→Wの場合や、B→Wの場合には、白輝度に差が生じ(図21、図22参照)、次の画面の表示時に、前の画面が残るという第1の残像の問題がある。
また、B→Bの場合や、W→Bの場合にも同様の問題がある。
さらに、高精細の電子書籍表示端末装置を作ったり、2階調でディザパターンを表示したり、カラー化したりするためには、画素ピッチを150μm以下にする必要がある。このように、画素ピッチを挟ピッチにすると、或るマイクロカプセル型電気泳動素子が隣のマイクロカプセル型電気泳動素子に印加される画素電圧の影響を受けることが認められた。
これを具体的に言うと、2階調表示でディザパターンを表示するために、例えば、前の画面(Current Image)がそのパターンを黒で表示し、後の画面(Next Image)が市松模様で表示すると、黒が浮く、すなわち、画素本来の表示領域が縮小されることが認められた。
例えば、前の画面に何か領域的な黒の文字を表示し、次の画面でディザ表示をした場合に、前の文字が残るという第2の残像の問題がある。
この問題は、従来の駆動法においては、前の画面で表示される図23の左に示すNTLなる文字領域(黒)の画素とディザパターンの黒画素では画素電圧が書き込まれないから、画素電極が100乃至150μm程度の微細なパターンになると、隣の画素の白表示の電圧を拾ってしまい、その隣の画素の画素電極上に位置するマイクロカプセルの中の白粒子が表面に出て来てしまう(図24)ために起こることが判った。
上述したように、黒色(B)→白色(W)→黒色(B)→白色(W)と画面を切り替えている場合には、+15V、−15V、+15V、−15Vなる正負の電圧が順次画素の画素電極に交互に印加されて行くから、電気泳動素子に直流電圧は掛からない。
しかしながら、黒色(B)→黒色(B)→黒色(B)と黒状態を表示しようとして多数のフレーム数の間+15Vの電圧を画素電極に印加したり、また白色(W)→白色(W)→白色(W)と白状態を表示しようとして多数のフレーム数の間−15Vの電圧を画素電極に印加し続けると、それらの電圧が印加される電気泳動素子に恒常的にプラス又はマイナスの直流電位が印加され続けることになる。
そのため、電気泳動フィルムがチャージアップし、0Vにして画像の表示を止めても、チャージアップ部のみ表示させていた画像の反転の表示状態が表示される焼付きの問題が起こることが判った。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、残像、焼付けの発生を防止し得る電気泳動表示装置及びその駆動方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、複数の信号線と、これらの信号線と交差する複数の走査線と、前記信号線と前記走査線との交点に1対1に対応して設けられた複数の画素電極とを有する画素基板と、前記画素電極と対向する透明な対向電極を有し、表示面を構成する対向基板と、前記画素基板と前記対向基板との間に介挿され、第1の色及び第1の極性をもつ第1の帯電着色粒子と、前記第1の色と異なる第2の色及び前記第1の極性と異なる第2の極性をもつ第2の帯電着色粒子とを有する電気泳動膜とからなる電気泳動表示装置に係り、画面更新時に相当する所定数のフレームの間、入力される画面表示データに応じた時系列の電圧を選択し、選択した前記電圧を前記各画素電極と前記対向電極との間に時系列で印加するための電圧選択手段を有し、前記所定数のフレームが、前記各画素電極と前記対向電極との間に、第1の電圧を印加して前記第1の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第2の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第1のフレーム群、及び、前記各画素電極と前記対向電極との間に、前記第2の電圧を印加して前記第2の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第1の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第2のフレーム群のうち、少なくとも何れか一方のフレーム群と、前記第1及び第2の帯電着色粒子による表示状態の間のある単数又は複数の中間調を表示するための、第1の電圧と第2の電圧との間の中間電圧に対応した中間調のフレーム群とを少なくとも含んで構成され、かつ、前記電圧選択手段は、画面更新時に相当する前記所定数のフレームの間、次式で表わされる規則に従って、前記第1(又は第2)の帯電着色粒子による表示状態から中間調の表示状態に、又は、前記中間調の表示状態から前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態に遷移させることを特徴としている。
Twg(+)+Tgw(+)=Twg(−)+Tgw(−)
ここで、Twg(+)は、前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態から前記中間調の表示状態に遷移させるときの第1又は第2のフレーム群のフレーム数、Twg(−)は、同中間調のフレーム群のフレーム数、Tgw(+)は、前記中間調の表示状態から前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態に遷移させるときの前記第1又は第2のフレーム群のフレーム数、Tgw(−)は、同中間調のフレーム群のフレーム数を表わす。
この発明の第2の構成は、複数の信号線と、これらの信号線と交差する複数の走査線と、前記信号線と前記走査線との交点に1対1に対応して設けられた複数の画素電極とを有する画素基板と、前記画素電極と対向する透明な対向電極を有し、表示面を構成する対向基板と、前記画素基板と前記対向基板との間に介挿され、第1の色及び第1の極性をもつ第1の帯電着色粒子と、前記第1の色と異なる第2の色及び前記第1の極性と異なる第2の極性をもつ第2の帯電着色粒子とを有する電気泳動膜とからなる電気泳動表示装置に係り、画面更新時に相当する所定数のフレームの間、入力される画面表示データに応じた時系列の電圧を選択し、選択した前記電圧を前記各画素電極と前記対向電極との間に時系列で印加するための電圧選択手段を有し、前記所定数のフレームが、前記各画素電極と前記対向電極との間に、第1の電圧を印加して前記第1の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第2の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第1のフレーム群、及び、前記各画素電極と前記対向電極との間に、前記第2の電圧を印加して前記第2の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第1の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第2のフレーム群のうち、少なくとも何れか一方のフレーム群と、前記第1及び第2の帯電着色粒子による表示状態の間のある単数又は複数の中間調を表示するための、第1の電圧と第2の電圧との間の中間電圧に対応した第1及び第2の中間調のフレーム群とを少なくとも含んで構成され、かつ、前記電圧選択手段は、画面更新時に相当する前記所定数のフレームの間、次式で表わされる規則に従って、前記第1の中間調から、中間遷移状態としての前記第1又は第2のフレーム群による表示状態を経て、前記第2の中間調に、又は、前記第2の中間調から、前記と同じ中間遷移状態を経て、前記第1の中間調に遷移させることを特徴としている。
Vw-dg(-)=−Vw-dg(+)、Vw-lg(-)=−Vw-lg(+)
Tw-dg(+)=Tw-dg(-)、Tw-lg(+)=Tw-lg(-)
Vw-lg(+)は、前記第1の中間調から前記中間遷移状態を生じさせるための印加電圧、Tw-lg(+)は、電圧Vw-lg(+)を印加するフレーム数、
Vw-dg(-)は、前記中間遷移状態から前記第2の中間調の表示状態を生じさせるための印加電圧、Tw-dg(-)は、電圧Vw-dg(-)を印加するフレーム数、
Vw-dg(+)は、前記第2の中間調から前記中間遷移状態を生じさせるための印加電圧、Tw-dg(+)は、電圧Vw-dg(+)を印加するフレーム数、
Vw-lg(-)は、前記中間遷移状態から前記第1の中間調の表示状態を生じさせるための印加電圧、Tw-lg(-)は、電圧Vw-lg(-)を印加するフレーム数を表わす。
この発明の第3の構成は、複数の信号線と、これらの信号線と交差する複数の走査線と、前記信号線と前記走査線との交点に1対1に対応して設けられた複数の画素電極とを有する画素基板と、前記画素電極と対向する透明な対向電極を有し、表示面を構成する対向基板と、前記画素基板と前記対向基板との間に介挿され、第1の色及び第1の極性をもつ第1の帯電着色粒子と、前記第1の色と異なる第2の色及び前記第1の極性と異なる第2の極性をもつ第2の帯電着色粒子とを有する電気泳動膜とからなる電気泳動表示装置を駆動するための駆動方法に係り、画面更新時に相当する所定数のフレームの間、入力される画面表示データに応じた時系列の電圧を選択し、選択した前記電圧を前記各画素電極と前記対向電極との間に時系列で印加すると共に、前記所定数のフレームを、前記各画素電極と前記対向電極との間に、第1の電圧を印加して前記第1の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第2の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第1のフレーム群、及び、前記各画素電極と前記対向電極との間に、前記第2の電圧を印加して前記第2の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第1の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第2のフレーム群のうち、少なくとも何れか一方のフレーム群と、前記第1及び第2の帯電着色粒子による表示状態の間のある単数又は複数の中間調を表示するための、第1の電圧と第2の電圧との間の中間電圧に対応した中間調のフレーム群とを少なくとも含む態様で構成し、かつ、画面更新時に相当する前記所定数のフレームの間、次式で表わされる規則に従って、前記第1(又は第2)の帯電着色粒子による表示状態から中間調の表示状態に、又は、前記中間調の表示状態から前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態に遷移させることを特徴としている。
Twg(+)+Tgw(+)=Twg(−)+Tgw(−)
ここで、Twg(+)は、前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態から前記中間調の表示状態に遷移させるときの第1又は第2のフレーム群のフレーム数、Twg(−)は、同中間調のフレーム群のフレーム数、Tgw(+)は、前記中間調の表示状態から前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態に遷移させるときの前記第1又は第2のフレーム群のフレーム数、Tgw(−)は、同中間調のフレーム群のフレーム数を表わす。
この発明の第4の構成は、複数の信号線と、これらの信号線と交差する複数の走査線と、前記信号線と前記走査線との交点に1対1に対応して設けられた複数の画素電極とを有する画素基板と、前記画素電極と対向する透明な対向電極を有し、表示面を構成する対向基板と、前記画素基板と前記対向基板との間に介挿され、第1の色及び第1の極性をもつ第1の帯電着色粒子と、前記第1の色と異なる第2の色及び前記第1の極性と異なる第2の極性をもつ第2の帯電着色粒子とを有する電気泳動膜とからなる電気泳動表示装置を駆動するための駆動方法に係り、画面更新時に相当する所定数のフレームの間、入力される画面表示データに応じた時系列の電圧を選択し、選択した前記電圧を前記各画素電極と前記対向電極との間に時系列で印加すると共に、前記所定数のフレームを、前記各画素電極と前記対向電極との間に、第1の電圧を印加して前記第1の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第2の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第1のフレーム群、及び、前記各画素電極と前記対向電極との間に、前記第2の電圧を印加して前記第2の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第1の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第2のフレーム群のうち、少なくとも何れか一方のフレーム群と、前記第1及び第2の帯電着色粒子による表示状態の間のある単数又は複数の中間調を表示するための、第1の電圧と第2の電圧との間の中間電圧に対応した第1及び第2の中間調のフレーム群とを少なくとも含む態様で構成し、かつ、画面更新時に相当する前記所定数のフレームの間、次式で表わされる規則に従って、前記第1の中間調から、中間遷移状態としての前記第1又は第2のフレーム群による表示状態を経て、前記第2の中間調に、又は、前記第2の中間調から、前記と同じ中間遷移状態を経て、前記第1の中間調に遷移させることを特徴としている。
Vw-dg(-)=−Vw-dg(+)、Vw-lg(-)=−Vw-lg(+)
Tw-dg(+)=Tw-dg(-)、Tw-lg(+)=Tw-lg(-)
Vw-lg(+)は、前記第1の中間調から前記中間遷移状態を生じさせるための印加電圧、Tw-lg(+)は、電圧Vw-lg(+)を印加するフレーム数、
Vw-dg(-)は、前記中間遷移状態から前記第2の中間調の表示状態を生じさせるための印加電圧、Tw-dg(-)は、電圧Vw-dg(-)を印加するフレーム数、
Vw-dg(+)は、前記第2の中間調から前記中間遷移状態を生じさせるための印加電圧、Tw-dg(+)は、電圧Vw-dg(+)を印加するフレーム数、
Vw-lg(-)は、前記中間遷移状態から前記第1の中間調の表示状態を生じさせるための印加電圧、Tw-lg(-)は、電圧Vw-lg(-)を印加するフレーム数を表わす。
この発明の構成によれば、電気泳動膜のチャージアップが生じないので、残像や焼付けの発生を防止できる。
この発明は、複数の画素(電気泳動素子)がマトリクス状に配列される電気泳動表示パネルの表示面の画素に2つの異なる色とこれらの色の中間調の色とからなるパターンの画面を表示させる際に、電気泳動素子に表示しよとする色毎の電位差を所定の順序で出力させるフレーム群を画面毎に生成させ、画面の表示において順次生成されるフレーム群において当該フレーム群の電位差を当該フレームで表示すべきパターンの画素に対応する電気泳動素子の画素電極と対向電極との間に印加させることを含んで構成される。
図1は、この発明の実施例1であるマイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動回路を示す図、図2は、同マイクロカプセル型電気泳動表示装置のデータドライバを示す図、図3は、同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動における状態遷移図、図4は、同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の残像と印加電圧との関係を説明する図、図5は、同マイクロカプセル型電気泳動表示装置のデータドライバの駆動波形図、図6は、同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動において白状態から白状態への遷移間に黒状態を入れた場合の効果を説明する図、図7は、同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の第2の残像が発生する状態を示す図、また、図8は、同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の第2の残像が無くなる状態を示す図である。
この実施例のマイクロカプセル型電気泳動表示装置10は、画面を形成するフレームを複数のマイナスフレーム群と複数のプラスフレーム群とに分け、同色(同階調)間の遷移を行う際のマイナスフレーム数とプラスフレーム数とを一致させ、異色(異階調)間の遷移を行う際のマイナスフレーム数とプラスフレーム数とを一致させると共に、粒子の移動を遅緩させる要因の大きい粒子についての書込みフレームを画面内の最後のフレーム群にする装置に係り、図1に示すように、m行n列のマトリクス状配列のマイクロカプセル型電気泳動素子100-mn(m=1、2、…、M、n=1、2、…、N)を走査ドライバ12とデータドライバ14とにより駆動するようにして概略構成されている。マイクロカプセル型電気泳動素子100-mn自体の構成は、従来と同様、図15に示すものと同じである。
マイクロカプセル型電気泳動素子100-mnは、TFTゲート104-mnを介して走査線Gmとデータ線Dnとに接続されている。
走査ドライバ12は、TFTゲート104-mnがpMOSで構成されているとすると、走査線Gmに負のゲート電圧を出力するドライバである。
データドライバ14は、マイクロカプセル型電気泳動素子100-mnの画素の書き換えにおいてその書き換えの総フレームについて見た場合に、そのマイクロカプセル型電気泳動素子100-mnにDCを掛けてしまわない時系列の電圧をデータ線Dnに送出するドライバである。
データドライバ14は、図2に示すように、選択信号発生回路26と電圧選択回路28とから構成される。選択信号発生回路26は、電圧選択回路28からVwb、Vbg、Vgb=−Vbg、Vgg+、0ボルト、Vgg-=−Vgg+、Vwg、Vgw=−Vwg、Vbw=−Vwbから成る時系列の電圧を出力させる該時系列対応の選択信号を出力する回路であり、電圧選択回路28は、上記選択信号に応じて決まる電圧の時系列をデータ線Dnに送出する。Vwbは、例えば、+15ボルト(白(W)から黒(B)の書込みを行うときの電圧)で、Vbgは、例えば、+7.5ボルト(Bから灰色(G)の書込みを行う電圧)で、Vgb=−Vbgは、例えば、−7.5ボルト(GからBの書込みを行う電圧)で、Vgg+は、+7.5ボルト(Gへの書込みを行う電圧)で、Vgg-=−Vgg+は、−7.5ボルト(Gの間でWの書込みを行う電圧)で、Vwgは、例えば、+7.5ボルト(WからGの書込みを行う電圧)で、Vgw=−Vwgは、例えば、−7.5ボルト(GからWの書込みを行う電圧)で、Vbw=−Vwbは、例えば、−15ボルトの電圧(白(W)の書込みを行うときの電圧)である。
選択信号は、画像の各画面の画素データによって決まるもので、各画面の画素データに従って切り換えられる信号である。すなわち、各画面は、所定数のプラスフレーム群と所定数のマイナスフレーム群とで構成される。例えば、図5に示すように、各画面は、2つのプラスフレーム群と1つのマイナスフレーム群とで構成される。W→W、B→B及びG→Gの遷移、並びにB→W、W→B、W→G、G→W、B→G及びG→Bの遷移を生じさせる選択信号は、次の条件を満たすようにして生成する(図3、図5)。以下の説明は、画面がプラスフレーム群、マイナスフレーム群及びプラスフレーム群で構成される場合について説明する。
電気泳動素子100-mnを白(W)が継続する状態で駆動する場合(W→W→W…が継続する場合)に、画面のマイナスフレーム群でWの書込みを行うが、そのマイナスフレーム群の前又は後のプラスフレーム群で黒(B)の遷移を入れる(図5の(1))。
この場合に、Bの書込み時に電気泳動素子100-mnの画素電極106-mn(図15)に印加する電圧をVwbとする一方、Wの書込み時に電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVbw=−Vwbとし、Wの書込みを行うフレーム数をTww-とする一方、Bの書込みを行うフレーム数をTww+とする。
そのとき、下式、すなわち、
Tww+=Tww- ……(1)
を満たすようにする。
また、電気泳動素子100-mnを或る画面内で黒が継続する状態で駆動する場合(B→B→B…が継続する場合)に、画面のプラスフレーム群でGの書込みを行うが、その黒フレーム群の前又は後のマイナスフレーム群で白(W)の遷移を入れる(図5の(9))。
この場合に、Wの書込み時に電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVbw=−Vwbとする一方、Bの書込み時に電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVwbとし、Wの書込みを行うマイナスフレーム群のフレーム数をTbb-とする一方、Bの書込みを行うプラスフレーム群のフレーム数をTbb+とする。
そのとき、下式、すなわち、
Tbb+=Tbb- ……(2)
を満たすようにする。
また、電気泳動素子100-mnを灰色(G)が継続する状態で駆動する場合(G→G→G…が継続する場合)に、画面のプラスフレーム群でGの書込みを行うが、その黒フレーム群の前又は後のマイナスフレーム群で白(W)の遷移を入れる(図5の(4))。
この場合に、Wの書込み時に電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVgg-とする一方、Gの書込み時に電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVgg+とし、Wの書込みを行うマイナスフレーム群のフレーム数をTgg-とする一方、Gの書込みを行うプラスフレーム群のフレーム数をTgg+とする。
そのとき、下式、すなわち、
Tgg+=Tgg- ……(3)
を満たすようにする。
また、順次の画面でW→Bの書込みを行い、続く画面でB→Wの書込みを行う場合において、W→BにおけるWの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧Vbw=−Vwbをとし、Bの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVwbとして、Wの書込みを行うマイナスフレーム群のフレーム数をTwb(-)とし、Bの書込みを行うプラスフレーム群のフレーム数をTwb(+)とし、B→WにおけるBの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVwbとし、そのWの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧VbwをとしてBの書込みを行うプラスフレーム群のフレーム数をTbw(+)とし、Wの書込みを行うマイナスフレーム群のフレーム数をTbw(-)としたとき、
Twb(+)+Tbw(+)=Tbw(-)+Twb(-) ……(4)
とする。
また、順次の画面でW→Gの書込みを行い、続く画面(直ぐ続く画面又は後に続く画面)でG→Wの書込みを行う場合において、W→GにおけるWの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVgwとし、Gの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVwg=−Vgwとして、Wの書込みを行うマイナスフレーム群のフレーム数をTwg(-)とし、Gの書込みを行うプラスフレーム群のフレーム数をTwg (+)とし、G→WにおけるGの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVwgとし、そのWの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVgwとしてGの書込みを行う黒フレーム群のフレーム数をTgw (+)とし、Wの書込みを行う白フレーム群のフレーム数をTgw(-)としたとき、
Twg(+)+Tgw(+)=Tgw(-)+Twg(-) ……(5)
とする。
また、順次の画面でB→Gの書込みを行い、続く画面(直ぐ続く画面又は後に続く画面)でG→Bの書込みを行う場合において、B→GにおけるBの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVgbとし、Gの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVbg=−Vgbとして、Wの書込みを行うマイナスフレーム群のフレーム数をTbg(−)とし、Gの書込みを行うプラスフレーム群のフレーム数をTbg(+)とし、G→BにおけるBの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVbgとし、そのBの書込みにおいて電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnに印加する電圧をVgbとしてBの書込みを行うプラスフレーム群のフレーム数をTgb(+)とし、Wの書込みを行うマイナスフレーム群のフレーム数をTgb(-)としたとき、
Tbg(+)+Tgb(+)=Tgb(-)+Tbg(-) ……(6)

但し、W→G、G→Wの場合及びB→G、G→Bの場合において、電圧についてはVgw(+)=−Vgw(+)、Vgb(-)=−Vbg(+)を成立させるが、必ずしもVgwとVgbの絶対値は等しくする必要はないし、Vgg+、Vgg-と等しい必要もない。
その理由は、図4に示す遷移状態において、白粒子と黒粒子との電荷の帯電量が等しくなく、また溶媒中のモビリティ(移動度)も等しくないので、図4の左側の図に示すように電圧を等しくすると残像が発生するからである。
このことは、G→Gの場合にも、当て嵌まる。
次に、図1乃至図8を参照して、この実施例の動作を説明する。
この実施例においては、マイクロカプセル型電気泳動表示装置の各電気泳動素子100-mnの駆動において、電気泳動素子100-mnを白の表示状態(以下、単にWともいう)から黒の表示状態(以下、単にBともいう)へ遷移させる場合と、電気泳動素子100-mnをBからWへ遷移させる場合の駆動は、次の点を除いて、従来と同様である。
すなわち、画像を表示するいずれの画面も、複数のプラスフレーム群と複数のマイナスフレーム群とを時系列的な所定順序で配置して構成される。例えば、図5に示すように、各画面は、1つのプラスフレーム群、1つのマイナスフレーム群及び1つのプラスフレーム群がこの順序で配列されて構成される。
或る画面(第1の画面という)からこれに続いて第2の画面、第3の画面、そして第4の画面を順次B→W→B→Wの表示状態へ切り換える場合について説明する。
第1の画面の第2のプラスフレーム群内の前方所定数のプラスフレーム(そのフレーム数Twb(+)において、走査ドライバ12からゲート線GmにTFTゲート104-mnをオンさせる信号を送出し、データドライバ14のデータ線Dnから電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnにVwb、例えば、+15ボルトの電圧を印加して電気泳動素子100-mnにBを書き込み、電気泳動素子100-mnを黒で表示させ、第2のプラスフレーム群内の後方所定数のプラスフレームで電気泳動素子-mnの画素電極106-mnに0ボルトの電圧を印加してその表示状態を継続している状態において(図5の(5))、第2の画面のマイナスフレーム群(そのフレーム数Tbw(-))でその電気泳動素子100-mnをWに遷移させるには、走査ドライバ12からゲート線GmにTFTゲート104-mnをオンさせる信号を送出し、第2の画面のマイナスフレーム群でデータドライバ14のデータ線Dnから電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnにVbw、例えば、−15ボルトの電圧を印加する。
この電気泳動素子100-mnの画素電極への0ボルト、そしてVbwボルトの電圧の印加について図2を用いて説明すると、画面データを受け取る選択信号発生回路26は、電気泳動素子100-mnにWを生じさせる場合においては、第1の画面の第2のプラスフレーム群の後方所定数のプラスフレームで選択線38-n上に負の電圧を出力する。これにより、電圧選択回路28のpMOS、例えば、pMOS48-nはオンしてデータ線Dnに0ボルトの電圧を出力する。そして、上記画素に対応する選択線、例えば、選択線31-n上に第2の画面のマイナスフレーム群で負の電圧を出力する。これにより、電圧選択回路28のpMOS、例えば、pMOS41-nはオンしてデータ線DnにVbwボルトの電圧を出力する。
このようにして、電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnにVbwボルト、例えば、−15ボルトの電圧を印加すると、画素電極106-mnに正に帯電している黒色の炭素粒子を引き付ける一方、負に帯電している白色の酸化チタン粒子を対向電極122へ追い遣る。かくして、電気泳動素子100-mnは、黒状態から白状態に遷移する(図5の(5))。
そして、遷移された白の表示状態(W)にある画面(上述の第2の画面)の次の画面(第3の画面)でその電気泳動素子100-mnをBに遷移させるには、走査ドライバ12からゲート線GmにTFTゲート104-mnをオンさせる信号を送出し、かつ、データドライバ14のデータ線Dnから電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnにVwbボルト、例えば、+15ボルトの電圧を印加させる。
この電気泳動素子100-mnの画素電極へのVwbの電圧の印加について図2を用いて説明すると、画面データを受け取る選択信号発生回路26は、電気泳動素子100-mnに生じさせているWから第3の画面の第2のプラスフレーム群内の前方所定数のプラスフレーム(そのフレーム数Twb(+))でBへ遷移させるには、上記画素に対応する選択線、例えば、選択線30-n上に第2のプラスフレーム群内の前方所定数のプラスフレームで負の電圧を出力する。これにより、電圧選択回路28のpMOS40-nはオンしてデータ線Dnに第2のプラスフレーム群内の前方所定数のプラスフレームでVwbボルトの電圧を出力する。そして、第2のプラスフレーム群内の前方所定数のプラスフレームに続くプラスフレームで選択信号発生回路26から選択線38-n上に負の電圧を出力する。これにより、電圧選択回路28のpMOS48-nはオンしてデータ線Dnに第2のプラスフレーム群内の前方所定数のプラスフレームに続くプラスフレームで0ボルトの電圧を出力する。
このようにして、電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnにVwb、例えば、+15ボルトの電圧を印加すると、画素電極106-mnに負に帯電している白色の酸化チタン粒子を引き付ける一方、正に帯電している黒色の炭素粒子を対向電極122へ追い遣る。かくして、電気泳動素子100-mnは、白状態から黒状態に遷移する(図5の(6))。
そして、遷移された黒の表示状態(B)にある画面(第3の画面)の次の画面(第4の画面)でその電気泳動素子100-mnをWに遷移させるには、走査ドライバ12からゲート線GmにTFTゲート104-mnをオンさせる信号を送出し、かつ、データドライバ14のデータ線Dnから電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnにVbwボルト、例えば、−15ボルトの電圧を印加させる。
この電気泳動素子100-mnの画素電極へのVbwの電圧の印加について図2を用いて説明すると、画面データを受け取る選択信号発生回路26は、電気泳動素子100-mnに生じさせているBから第4の画面のマイナスフレーム群(そのフレーム数Tbw (-))でWへ遷移させるには、上記画素に対応する選択線、例えば、選択線31-n上にマイナスフレーム群で負の電圧を出力する。これにより、電圧選択回路28のpMOS41-nはオンしてデータ線Dnにマイナスフレーム群でVbwボルトの電圧を出力する。
このようにして、電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnにVbwボルト、例えば、−15ボルトの電圧を印加すると、画素電極106-mnに正に帯電している黒色の炭素粒子を引き付ける一方、負に帯電している白色の酸化チタン粒子を対向電極122へ追い遣る。かくして、電気泳動素子100-mnは、黒状態から白状態に遷移する(図5の(5))。
上述のように、電気泳動素子100-mnは、BとWとが画面毎に切り換えられ、又はWとBとが画面毎に切り換えられる場合に、Bを生じさせるプラスフレーム群のフレーム数とWを生じさせるマイナスフレーム群のフレーム数とは、上述した式(3)を満たすように設定される。
これにより、電気泳動素子100-mnに直流電圧は印加されず、BからWへ切り換えられ、そしてWからBへ切り換えられる場合に、焼付きの問題は生じない。
これと同様の問題が、GからWへ切り換えられ、WからGへ切り換えられる場合にも、また、GからBへ切り換えられ、BからGへ切り換えられる場合にもあるが、BからWへ切り換えられ、WからBへ切り換えられる場合についての説明を図3に示す状態遷移図に照らし合わせつつ参照すれば、GからWへ切り換えられ、WからGへ切り換えられる場合に生じ、また、GからBへ切り換えられ、BからGへ切り換えられる場合にも生ずる焼付きの解消になることを理解できると考えられるので、それらの逐一の説明は省略する。
ただ、参照の便宜のため、参照する際の読み替え事項を以下の通り付言する。
BからWへ切り換えられ、WからBへ切り換えられる場合におけるVbw及びVwbを、GからWへ切り換えられ、WからGへ切り換えられる場合については、Vgw及びVwgと読み替え、また、GからBへ切り換えられ、BからGへ切り換えられる場合については、Vgb及びVbgと読み替える。
これに加えて、BからWへ切り換えられ、WからBへ切り換えられる場合におけるTwb(+)、Tw b (-)、Tbw (+)及びTbw (-)を、GからWへ切り換えられ、WからGへ切り換えられる場合については、Twg (+)、Twg (-)、Tgw (+)及びTgw (-)と読み替え、また、GからBへ切り換えられ、BからGへ切り換えられる場合については、Tgb (+)、Tbg (-)、Tbg (+)及びTbg (-)と読み替える。
また、図2について云えば、WからBへ切り換えられ、BからWへ切り換えられる場合における選択線30-n及び31-nを、WからGへ切り換えられ、GからWへ切り換えられる場合については選択線32-n及び33-nと、GからBへ切り換えられ、BからGへ切り換えられる場合については選択線34-n及び35-nと読み替え、BからWへ切り換えられ、WからBへ切り換えられる場合におけるpMOS40-n及び41-nを、GからWへ切り換えられ、WからGへ切り換えられる場合についてはpMOS42-n及び43-nと、GからBへ切り換えられ、BからGへ切り換えられる場合についてはpMOS44-n及び45-nと読み替える。
この実施例における電気泳動素子100-mnをWからWへ遷移させる場合及び電気泳動素子100-mnをBからBへ遷移させる場合の駆動は、次の通りである。
電気泳動素子100-mnをWからWへ遷移させる場合の駆動は、図5の(1)に示すように、画面毎にWを表示する場合に、その画面のマイナスフレーム群の前の第1のプラスフレーム群でBの書込みを行う。
このようにして入れられる第1のプラスフレーム群のフレーム数Tww+と当該第1のプラスフレーム群に続いて入るマイナスフレーム群のフレーム数Tww-とは、同一とする。この場合の第1のプラスフレーム群でBを書き込み、マイナスフレーム群でWを書き込むために電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnへの電圧の印加は、図2に示すデータドライバ12によって行われるが、それらの電圧の印加の仕方は、異なる色(階調)の遷移を生じさせる際に説明したところと同様であるので、その逐一の説明は省略する。
また、電気泳動素子100-mnをBからBへ遷移させる場合の駆動は、図5の(9)に示すように、画面毎にBを表示する場合に、その画面のマイナスフレーム群でWの書込みを行う。
このようにして入れられるプラスフレーム群のフレーム数Tbb+と当該プラスフレーム群後のマイナスフレーム群のフレーム数Tbb-とは、同一とする。この場合のプラスフレーム群でBを書き込み、マイナスフレーム群でWを書き込むために電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnへの電圧の印加も、上述したWからWへ遷移させる場合と同じである。
また、電気泳動素子100-mnをGからGへ遷移させる場合の駆動は、図5の(4)に示すように、画面毎にGを表示する場合に、その画面のマイナスフレーム群でWの書込みを行う。
このようにして入れられるプラスフレーム群のフレーム数Tgg+と当該プラスフレーム群後のマイナスフレーム群のフレーム数Tgg-とは、同一とする。この場合のプラスフレーム群でGを書き込み、マイナスフレーム群でWを書き込むために電気泳動素子100-mnの画素電極106-mnへの電圧の印加も、上述したWからWへ遷移させる場合と同じである。
この駆動法によれば、図5に示すように、電気泳動素子100-mnをWからWへ遷移させる際に、WとWとの間にBを入れてやると、電気泳動素子にチャージアップが生ずることなく、焼付きは生じない上、負の電圧(白電圧)が印加されて表示されるので、メモリ特性で白状態を維持しようとする場合に比して白輝度の低下(上述した第1の残像)を防止し得ることが実験的に確かめられた。
また、BからBへ遷移させる場合に、その間にWを入れると、メモリ特性で黒状態を維持しようとする場合に比して黒輝度の上昇(上述した第1の残像)を防止し得ることが実験的に確かめられた。また、GからGへの遷移に際して、その間にWを入れても、BからBへ遷移させる場合に、その間にWを入れるときと同様の効果が得られることが実験的に確かめられた。
上述した第2の残像の問題は、画素電極が100〜150μm程度の微細なパターンの場合、当該電気泳動素子のマイクロカプセル内の粒子が、隣の電気泳動素子の画素電圧で発生する漏れ電界の影響を受けることで起きる。
この問題は、電気泳動素子の画素電極に電圧を印加しないときでも、また、電圧を印加した場合でも、当該電気泳動素子の隣の電気泳動素子からの漏れ電界があれば生ずる問題である。
そして、第2の残像の問題は、マイクロカプセル内の異なる粒子の帯電量の差違にも依存する。マイクロカプセル内の白粒子の帯電量と黒粒子の帯電量とを同一にすることは難しい。本発明者により評価したEDP素子では、白粒子であるTiOの帯電量の方が、黒粒子である炭素粒子の帯電量よりも多いために、白粒子が早く移動する。
そのために、マイクロカプセルが画素電極の間に位置される場合は、当該マイクロカプセルの表面は白となり、白粒子が隣の画素にまで侵入することになる(図7)。このため、黒が浮くことになる。
この問題を解決するために、マイナスフレーム群とプラスフレーム群とを分け、粒子の帯電量、移動度等の少ない方のフレーム群、例えば、評価したEDP素子の例ではプラスフレーム群を画面の最後にし、プラスフレーム数を所要の数にするという手段を採用した。
この手段を用いると、一旦白粒子は、隣の画素にまで侵入するが(図7)、次に黒が書き込まれるので、画素の境界でマイクロカプセル中で黒粒子と白粒子とを領域的に分けることができ(図8)、上記第2の残像の問題は解決できる。
黒粒子が隣の画素電極にまで侵入しなかったのは、黒粒子の帯電量、移動度等が白粒子に比べて小さいことから、プラスフレーム群を画面の最後のフレーム群にし、且つ、書込みフレームの数を最適化したことによると考えられる。
以上説明したところにより、〔背景技術〕の項で説明した第1の残像、第2の残像及び焼付きの問題の解決に役立つことを実証し得た。
上述した駆動法を要約して言えば、電気泳動素子に書き込もうとするフレームをマイナスフレーム群とプラスフレーム群とに分け、帯電量、移動度等の少ない粒子の書込みフレーム群を最後にする。
そして、W→Wの遷移を生ぜしめようとするとき、マイナスフレーム群内で書き込まれるWの前のプラスフレーム群内でBの書込みを行い、そのとき、上述の式(1)を満たすようにする。
また、B→Bの遷移を生ぜしめようとするとき、プラスフレーム群内で書き込まれるBの前のマイナスフレーム群内でWの書込みを行い、そのとき、上述の式(2)を満たすようにする。
また、G→Gの遷移を生ぜしめようとするとき、その画面内のプラスフレーム群で書き込まれるGの後のマイナスフレーム群内でWの書込みを行い、そのとき、上述の式(3)を満たすようにする。
また、順次の画面でW→Bの書込みを行い、次いでB→Wの書込みを行う場合には、上述の式(4)を満たし、順次の画面でW→Gの書込みを行い、次いでG→Wの書込みを行う場合には、上述の式(5)を満たし、順次の画面でB→Gの書込みを行い、次いでG→Bの書込みを行う場合には、上述の式(6)を満たすようにする。
このように、この実施例によれば、画面を2つのプラスフレーム群との間に1つのマイナスフレーム群を入れるようにしてプラスフレーム群とマイナスフレーム群とを分け、Wの継続した遷移を生ぜしめるときには、Wの書込みの前にBの書込みを入れ、これらのW及びBの書込みフレーム数を式(1)を満たすようにしているから、Wの継続した遷移で生ずる第1の残像及び焼付きを解消させるのに役立つ。
また、Bの継続した遷移を生ぜしめるときには、Bの書込みの後にWの書込みを入れ、これらのB及びWの書込みフレーム数を式(2)を満たすようにしているから、Bの継続した遷移で生ずる第1の残像及び焼付きを解消させるのに役立つ。
また、Gの継続した遷移を生ぜしめるときには、Gの書込みの後にWの書込みを入れ、これらのG及びWの書込みフレーム数を式(3)を満たすようにしているから、Gの継続した遷移で生ずる第1の残像及び焼付きを解消させるのに役立つ。
また、異なる色(階調)、すなわち、W、B及びGの継続した遷移を生じさせるときには、それらの書込みフレーム数を式(4)(5)及び(6)を満たすようにしているから、異なる色の継続した遷移で生ずる焼付きを解消させるのに役立つ。
また、黒フレーム群の書込みを画面の最後にすれば、第2の残像の解消に役立つ。
図9は、この発明の実施例2であるマイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動における状態遷移図、図10は、同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動タイムチャートを示す図である。
この実施例の構成が、実施例1のそれと大きく異なる点は、3階調駆動を4階調駆動に拡張して構成した点である。
すなわち、この実施例のマイクロカプセル型電気泳動表示装置10A(図9には図示せず)は、実施例1の中間調(灰色G)を明灰色LGと暗灰色DGとで構成し、WとBとLGとの間の駆動とWとBとDGとの間の駆動については実施例1と同様の駆動を行い、LGとDGとの間の駆動を次のように構成したものである。
LGとDGとの間で遷移を生じさせる場合に、図9に示すように、一旦Wに遷移させる、すなわち、LG→W→DGの遷移、DG→W→LGの遷移を生じさせる。これは、電圧の調整の困難性を回避するためである。これにより、LG→W、W→DGの場合と同様の駆動波形及び電圧の使用を可能にする。
この駆動を用いてのDG←→LGの遷移において、遷移をDG→LG→DGのように行わせるときLGとDGとの間にW状態を与えてDG→W→LG、LG→W→DGのようにする。
この場合におけるDG→Wの遷移を生じさせるために、電気泳動素子100-mnの画素電極に印加される電圧をVw-dg(+)、例えば、+12ボルトとし、この電圧を印加するフレーム数をTw-dg(+)とする。また、W→LGの遷移を生じさせるために、電気泳動素子100-mnの画素電極に印加される電圧をVw-lg(-)、例えば、−5ボルトとし、この電圧を印加するフレーム数をTw-lg(-)とする。さらに、LG→Wの遷移を生じさせるために、電気泳動素子100-mnの画素電極に印加される電圧をVw-lg(+)、例えば、+5ボルトとし、この電圧を印加するフレーム数をTw-lg(+)とする。また、W→DGの遷移を生じさせるために、電気泳動素子100-mnの画素電極に印加される電圧をVw-dg(-)、例えば、−12ボルトとし、この電圧を印加するフレーム数をTw-dg(-)とする。
上述のDG→LG→DGの遷移を生じさせる場合の電圧とフレーム数とが上述したように表されるとしたとき、
Vw-dg(-)=−Vw-dg(+)、Vw-lg(-)=−Vw-lg(+) ……(7)
Tw-dg(+)=Tw-dg(-)、Tw-lg(+)=Tw-lg(-) ……(8)
とすると共に、絶対値Vw-dg、Vw-lgは画面に残像が生ぜず、所定の階調になる調整をして駆動を行う。
次に、図9及び図10を参照して、この実施例の動作を説明する。
この実施例は、4階調、すなわち、W、B、LG、DGで表示される。この4階調の表示におけるW、B、LGの3階調及びW、B、DGの3階調の駆動態様は、実施例1で説明したところと同じである。
したがって、4階調の表示の駆動態様のうちのLG←→DGの駆動態様について以下に説明する。
LG←→DGの駆動態様において、LGとDGとの間にWを入れてDG→W→LG、LG→W→DGのようにする。
DGからLGへの駆動におけるDG→Wの遷移を生じさせるために、電気泳動素子100-mnの画素電極に電圧Vw-dg(+)をフレーム数Tw-dg(+)の間印加する。
そして、W→LGの遷移を生じさせるために、電気泳動素子100-mnの画素電極に電圧Vw-lg(-)をフレーム数Tw-lg(-)の間印加する。
これらの印加により、DGからLGへの遷移が行われる。
また、LGからDGへの駆動におけるLG→Wの遷移を生じさせるために、電気泳動素子100-mnの画素電極に電圧Vw-lg(+)をフレーム数Tw-lg(+)の間印加する。
そして、W→DGの遷移を生じさせるために、電気泳動素子100-mnの画素電極に電圧Vw-dg(-)をフレーム数Tw-dg(-)の間印加する。
これらの印加により、LGからDGへの遷移が行われる。
上述のDG→LG→DGの駆動において、その電圧とフレーム数との間に上記式(7)及び(8)を与え、かつ、電圧の絶対値Vw-dg、Vw-lgは画面に残像が生ぜず、所定の階調になる調整を行う。
上述した駆動を行う場合の具体例を図10に示す。図10において、その(1)は、DG→LGの場合の駆動波形を示し、その(2)は、LG→DGの場合の駆動波形を示す。
このように、この実施例の構成によれば、W、B、LG間の遷移及びW、B、DG間の遷移を実施例1と同様の遷移とし、DG←→LGの遷移には上式(7)、(8)の条件を与え、かつ、電圧の絶対値Vw-dg、Vw-lgを上述所要の調整をしてマイクロカプセル型電気泳動表示装置を4階調で駆動しているので、4階調駆動においても、画面に生ずる残像、焼付けを解決できる。
図11は、実施例3であるマイクロカプセル型電気泳動表示装置で行われる駆動の状態遷移図、図12は、同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動波形図、図13は、実施例1又は実施例2の欠点を説明するタイムチャート、また、図14は、実施例3の長所を説明するタイムチャートである。
この実施例の構成が、実施例1又は実施例2のそれと大きく異なる点は、実施例1又は実施例2では生ずる画面の切替り時にチカチカとした表示状態が入るのを防止するように構成した点である。
すなわち、この実施例のマイクロカプセル型電気泳動表示装置は、W→B→Wの遷移を生じさせるとき、W→Bの遷移時のプラスフレーム群での電圧を+V(Vwb)、例えば、+15ボルトにするのではなく、図11及び図12に示すように、電気泳動素子をライトグレイ(LG)の表示状態にする中間電位(Vwb2)、例えば、+7.5ボルトにした後のマイナスフレーム群で−15ボルトに戻し、B→W→Bの遷移を生じさせるとき、B→Wの遷移時のマイナスフレーム群での電圧を−V(Vwb)、例えば、−15ボルトにするのではなく、電気泳動素子をダークグレイ(DG)の表示状態にする中間電位(Vbw2)、例えば、+12ボルトにした後のプラスフレーム群で+15ボルトに戻す。
この関係は、G→W→Gのときにも、Wに駆動する電圧でなく、G→W→Gの遷移に応じた中間電位にした後に、プラスフレーム群でGに駆動する電圧に戻す。但し、図11及び図12には、図面を簡略にするため、G→W→Gの遷移は、図示してない。
これに加えて、上述のいずれの遷移においても、Vwb2の中間電位が印加されるフレーム数をT1とし、Vbw2の中間電位が印加されるフレーム数をT2としたとき、次式
Vwb2×T1=Vbw2×T2 ……(9)
とする。
これにより、電気泳動フィルムに直流電位の発生(チャージアップ)を抑制することができる。
上式(9)を成立させることにより、チャージアップを抑制することはできるが、マイクロカプセル中の黒粒子の移動という意味では、上式(9)を成立させても、黒粒子の移動量は同じではない。それは、電圧が低いと、黒粒子の移動量も少ないからである。
このようにすることにより、実施例1又は実施例2では、図13に示すように、W→B→Wの駆動をするとき、白に続いて黒、そして白という明滅、すなわち、チカチカとした眩しさ(違和感)が生じる(フラッシングが生ずる)という不都合があるが、この実施例の駆動を行うことにより、図14に示すように、白に続いてライトグレイ、そして白という表示状態になるので、表示内に生ずる違和感を大幅に緩和することができる。
実施例1又は実施例2での駆動法によれば、B→W→Bの駆動においては、黒に続いて白、そして黒という明滅、すなわち、チカチカとした眩しさ(違和感)が生じるという不都合があるが、この実施例の駆動によれば、黒に続いてダークグレイ、そして黒という表示状態になるので、表示内に生ずる違和感を大幅に緩和することができる。
このように、この実施例によれば、実施例1又は実施例2の効果を享受しつつ、フラッシングの緩和に役立つ。
以上、この発明の実施例を、図面を参照して詳述してきたが、この発明の具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発明に含まれる。
例えば、実施例では、画面内でW→W→W…と継続する場合に式(1)を成立させること、B→B→B…と継続する場合に式(2)を成立させること、また、G→G→G…と継続する場合に式(3)を成立させることについて説明したが、必ずしもその必要はなく、若干の違いがあっても許容される。
同様に、画面間でW→B→B→Wとなる駆動の場合に式(4)を成立させること、W→G→G→Wとなる駆動の場合に式(5)を成立させること、また、B→G→G→Bとなる駆動の場合に式(6)を成立させることについて説明したが、必ずしもその必要はなく、若干の違いがあってもよい。
また、DG→LG→DGの場合に式(7)、(8)を成立させることについて説明したが、必ずしもその必要はなく、若干の違いがあってもよい。
上記各式の成立又は不成立のいずれかを問わず、電位差は、荷電粒子の材質や中間調によって適宜選択してこの発明を実施し得る。
上述のことを継受しながら、白色の帯電粒子と黒色の帯電粒子とがカプセル内に収蔵されて構成されるマイクロカプセル型電気泳動素子をその他の2つの色の帯電粒子とされてもこの発明は実施し得る。その場合に、マイクロカプセル型電気泳動素子の画素電極と対向電極との間に印加されるべき電位差は、それら粒子に応じて異なる。また、それら2つの色の中間調の色について必要となる電位差も異なる。
また、PET対向基板は、一枚の対向電極を貼り付けた透明なプラスチック基板について説明したが、例えば、走査線方向毎の対向電極で構成してもこの発明は実施し得る。
ここに開示しているマイクロカプセル型電気泳動表示装置及びその駆動方法は、各種の表示装置、例えば、情報処理装置、携帯端末装置、ビデオカメラの表示装置等として利用し得る。
図1は、この発明の実施例1であるマイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動回路を示す図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置のデータドライバを示す図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動における状態遷移図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の残像と印加電圧との関係を説明する図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置のデータドライバの駆動波形図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動において白状態から白状態への遷移間に黒状態を入れた場合の効果を説明する図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の第2の残像が発生する状態を示す図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の第2の残像が無くなる状態を示す図である。 この発明の実施例2であるマイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動における状態遷移図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動タイムチャートを示す図である。 実施例3であるマイクロカプセル型電気泳動表示装置で行われる駆動の状態遷移図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動波形図である。 実施例1又は実施例2の欠点を説明するタイムチャートである。 実施例3の長所を説明するタイムチャートである。 従来のマイクロカプセル型電気泳動素子パネルの構造の断面図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置のマトリクス状配列の電気泳動素子の模式図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置の駆動回路を示す図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置のデータドライバの一部構成を示す図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置のデータドライバの駆動波形図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置を駆動する状態遷移図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置で生ずる第1の残像の問題を説明する図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置で生ずる第1の残像の問題を説明するタイムチャートである。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置で生ずる第2の残像の問題を説明する図である。 同マイクロカプセル型電気泳動表示装置で生ずる第2の残像の問題を説明するためのパネル断面図である。
符号の説明
10 マイクロカプセル型電気泳動表示装置
12 走査ドライバ(第1の手段の一部、第2の手段の一部)
14 データドライバ(第1の手段の残部、第2の手段の残部)
26 選択信号発生回路(第1の手段の一部、第2の手段の一部)
28 電圧選択回路(第1の手段の残部、第2の手段の残部)

Claims (6)

  1. 複数の信号線と、これらの信号線と交差する複数の走査線と、前記信号線と前記走査線との交点に1対1に対応して設けられた複数の画素電極とを有する画素基板と、前記画素電極と対向する透明な対向電極を有し、表示面を構成する対向基板と、前記画素基板と前記対向基板との間に介挿され、第1の色及び第1の極性をもつ第1の帯電着色粒子と、前記第1の色と異なる第2の色及び前記第1の極性と異なる第2の極性をもつ第2の帯電着色粒子とを有する電気泳動膜とからなる電気泳動表示装置であって、
    画面更新時に相当する所定数のフレームの間、入力される画面表示データに応じた時系列の電圧を選択し、選択した前記電圧を前記各画素電極と前記対向電極との間に時系列で印加するための電圧選択手段を有し、
    前記所定数のフレームが、
    前記各画素電極と前記対向電極との間に、第1の電圧を印加して前記第1の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第2の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第1のフレーム群、及び、前記各画素電極と前記対向電極との間に、前記第2の電圧を印加して前記第2の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第1の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第2のフレーム群のうち、少なくとも何れか一方のフレーム群と、
    前記第1及び第2の帯電着色粒子による表示状態の間のある単数又は複数の中間調を表示するための、第1の電圧と第2の電圧との間の中間電圧に対応した中間調のフレーム群とを少なくとも含んで構成され、かつ、
    前記電圧選択手段は、画面更新時に相当する前記所定数のフレームの間、次式で表わされる規則に従って、前記第1(又は第2)の帯電着色粒子による表示状態から中間調の表示状態に、又は、前記中間調の表示状態から前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態に遷移させることを特徴とする電気泳動表示装置。
    Twg(+)+Tgw(+)=Twg(−)+Tgw(−)
    ここで、Twg(+)は、前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態から前記中間調の表示状態に遷移させるときの第1又は第2のフレーム群のフレーム数、Twg(−)は、同中間調のフレーム群のフレーム数、Tgw(+)は、前記中間調の表示状態から前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態に遷移させるときの前記第1又は第2のフレーム群のフレーム数、Tgw(−)は、同中間調のフレーム群のフレーム数を表わす。
  2. 複数の信号線と、これらの信号線と交差する複数の走査線と、前記信号線と前記走査線との交点に1対1に対応して設けられた複数の画素電極とを有する画素基板と、前記画素電極と対向する透明な対向電極を有し、表示面を構成する対向基板と、前記画素基板と前記対向基板との間に介挿され、第1の色及び第1の極性をもつ第1の帯電着色粒子と、前記第1の色と異なる第2の色及び前記第1の極性と異なる第2の極性をもつ第2の帯電着色粒子とを有する電気泳動膜とからなる電気泳動表示装置であって、
    画面更新時に相当する所定数のフレームの間、入力される画面表示データに応じた時系列の電圧を選択し、選択した前記電圧を前記各画素電極と前記対向電極との間に時系列で印加するための電圧選択手段を有し、
    前記所定数のフレームが、
    前記各画素電極と前記対向電極との間に、第1の電圧を印加して前記第1の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第2の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第1のフレーム群、及び、前記各画素電極と前記対向電極との間に、前記第2の電圧を印加して前記第2の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第1の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第2のフレーム群のうち、少なくとも何れか一方のフレーム群と、
    前記第1及び第2の帯電着色粒子による表示状態の間のある単数又は複数の中間調を表示するための、第1の電圧と第2の電圧との間の中間電圧に対応した第1及び第2の中間調のフレーム群とを少なくとも含んで構成され、かつ、
    前記電圧選択手段は、画面更新時に相当する前記所定数のフレームの間、次式で表わされる規則に従って、前記第1の中間調から、中間遷移状態としての前記第1又は第2のフレーム群による表示状態を経て、前記第2の中間調に、又は、前記第2の中間調から、前記と同じ中間遷移状態を経て、前記第1の中間調に遷移させることを特徴とする電気泳動表示装置。
    Vw-dg(-)=−Vw-dg(+)、Vw-lg(-)=−Vw-lg(+)
    Tw-dg(+)=Tw-dg(-)、Tw-lg(+)=Tw-lg(-)
    Vw-lg(+)は、前記第1の中間調から前記中間遷移状態を生じさせるための印加電圧、Tw-lg(+)は、電圧Vw-lg(+)を印加するフレーム数、
    Vw-dg(-)は、前記中間遷移状態から前記第2の中間調の表示状態を生じさせるための印加電圧、Tw-dg(-)は、電圧Vw-dg(-)を印加するフレーム数、
    Vw-dg(+)は、前記第2の中間調から前記中間遷移状態を生じさせるための印加電圧、Tw-dg(+)は、電圧Vw-dg(+)を印加するフレーム数、
    Vw-lg(-)は、前記中間遷移状態から前記第1の中間調の表示状態を生じさせるための印加電圧、Tw-lg(-)は、電圧Vw-lg(-)を印加するフレーム数を表わす。
  3. 前記所定数のフレームには、各画素電極と前記対向電極との間に、前記第1及び第2の帯電粒子を移動させない0V電圧を印加する期間も含まれていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気泳動表示装置。
  4. 複数の信号線と、これらの信号線と交差する複数の走査線と、前記信号線と前記走査線との交点に1対1に対応して設けられた複数の画素電極とを有する画素基板と、前記画素電極と対向する透明な対向電極を有し、表示面を構成する対向基板と、前記画素基板と前記対向基板との間に介挿され、第1の色及び第1の極性をもつ第1の帯電着色粒子と、前記第1の色と異なる第2の色及び前記第1の極性と異なる第2の極性をもつ第2の帯電着色粒子とを有する電気泳動膜とからなる電気泳動表示装置を駆動するための駆動方法であって、
    画面更新時に相当する所定数のフレームの間、入力される画面表示データに応じた時系列の電圧を選択し、選択した前記電圧を前記各画素電極と前記対向電極との間に時系列で印加すると共に、
    前記所定数のフレームを、
    前記各画素電極と前記対向電極との間に、第1の電圧を印加して前記第1の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第2の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第1のフレーム群、及び、前記各画素電極と前記対向電極との間に、前記第2の電圧を印加して前記第2の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第1の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第2のフレーム群のうち、少なくとも何れか一方のフレーム群と、
    前記第1及び第2の帯電着色粒子による表示状態の間のある単数又は複数の中間調を表示するための、第1の電圧と第2の電圧との間の中間電圧に対応した中間調のフレーム群とを少なくとも含む態様で構成し、かつ、
    画面更新時に相当する前記所定数のフレームの間、次式で表わされる規則に従って、前記第1(又は第2)の帯電着色粒子による表示状態から中間調の表示状態に、又は、前記中間調の表示状態から前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態に遷移させることを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
    Twg(+)+Tgw(+)=Twg(−)+Tgw(−)
    ここで、Twg(+)は、前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態から前記中間調の表示状態に遷移させるときの第1又は第2のフレーム群のフレーム数、Twg(−)は、同中間調のフレーム群のフレーム数、Tgw(+)は、前記中間調の表示状態から前記第1又は第2の帯電着色粒子による表示状態に遷移させるときの前記第1又は第2のフレーム群のフレーム数、Tgw(−)は、同中間調のフレーム群のフレーム数を表わす。
  5. 複数の信号線と、これらの信号線と交差する複数の走査線と、前記信号線と前記走査線との交点に1対1に対応して設けられた複数の画素電極とを有する画素基板と、前記画素電極と対向する透明な対向電極を有し、表示面を構成する対向基板と、前記画素基板と前記対向基板との間に介挿され、第1の色及び第1の極性をもつ第1の帯電着色粒子と、前記第1の色と異なる第2の色及び前記第1の極性と異なる第2の極性をもつ第2の帯電着色粒子とを有する電気泳動膜とからなる電気泳動表示装置を駆動するための駆動方法であって、
    画面更新時に相当する所定数のフレームの間、入力される画面表示データに応じた時系列の電圧を選択し、選択した前記電圧を前記各画素電極と前記対向電極との間に時系列で印加すると共に、
    前記所定数のフレームを、
    前記各画素電極と前記対向電極との間に、第1の電圧を印加して前記第1の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第2の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第1のフレーム群、及び、前記各画素電極と前記対向電極との間に、前記第2の電圧を印加して前記第2の帯電着色粒子を前記表示面側に移動させ、前記第1の帯電着色粒子を前記表示面から遠ざけるための第2のフレーム群のうち、少なくとも何れか一方のフレーム群と、
    前記第1及び第2の帯電着色粒子による表示状態の間のある単数又は複数の中間調を表示するための、第1の電圧と第2の電圧との間の中間電圧に対応した第1及び第2の中間調のフレーム群とを少なくとも含む態様で構成し、かつ、
    画面更新時に相当する前記所定数のフレームの間、次式で表わされる規則に従って、前記第1の中間調から、中間遷移状態としての前記第1又は第2のフレーム群による表示状態を経て、前記第2の中間調に、又は、前記第2の中間調から、前記と同じ中間遷移状態を経て、前記第1の中間調に遷移させることを特徴とする電気泳動表示装置。
    Vw-dg(-)=−Vw-dg(+)、Vw-lg(-)=−Vw-lg(+)
    Tw-dg(+)=Tw-dg(-)、Tw-lg(+)=Tw-lg(-)
    Vw-lg(+)は、前記第1の中間調から前記中間遷移状態を生じさせるための印加電圧、Tw-lg(+)は、電圧Vw-lg(+)を印加するフレーム数、
    Vw-dg(-)は、前記中間遷移状態から前記第2の中間調の表示状態を生じさせるための印加電圧、Tw-dg(-)は、電圧Vw-dg(-)を印加するフレーム数、
    Vw-dg(+)は、前記第2の中間調から前記中間遷移状態を生じさせるための印加電圧、Tw-dg(+)は、電圧Vw-dg(+)を印加するフレーム数、
    Vw-lg(-)は、前記中間遷移状態から前記第1の中間調の表示状態を生じさせるための印加電圧、Tw-lg(-)は、電圧Vw-lg(-)を印加するフレーム数を表わす。
  6. 前記所定数のフレームには、各画素電極と前記対向電極との間に、前記第1及び第2の帯電粒子を移動させない0V電圧を印加する期間も含まれていることを特徴とする請求項4又は5記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
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