JP5157292B2 - 3レベルインバータの制御方式 - Google Patents

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    • H02M7/487Neutral point clamped inverters

Description

この発明は、直流を交流に変換するインバータ、特に3レベルインバータの制御方式に関する。
図7に、3レベルインバータの主回路例を示す。1,2が直列に接続された直流電源である。ここで、正側電位をP、負側電位をN、中点電位をMとし、PM間およびPN間電圧をそれぞれEdp,Ednとする。一般に上記直流電源を交流電源システムにて構成する場合は、図示されないダイオード整流器と大容量の電解コンデンサを用いて構成することができる。
3,4がP側電位に接続されているスイッチ素子としてのIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)と、これに逆並列接続されているダイオード、5,6がN側電位に接続されているIGBTとダイオードで、これらで3相分を構成する。IGBT7,9とダイオード8,10がM電位と交流出力端子11との間に接続された双方向のスイッチ素子を構成し、IGBTと逆並列接続されたイオードの組を逆直列接続して、3相分設けられる。図7ではIGBT7とIGBT8はエミッタ共通となっているが、コレクタ共通の構成でも良く、また、逆耐圧のIGBTを逆並列接続してダイオードを省略することもできる。以後、このような双方向スイッチを、点線丸印のような接点として示す。
なお、13,14,15はフィルタ用リアクトル、16が負荷である。以上のような構成とすることで、出力端子11からはP電位,N電位およびM電位を出力することができ、3レベル出力のインバータ12となる。
図8に出力相電圧の波形例を示す。2レベルインバータに対し低次の高調波成分の少ないことが特徴で、リアクトル13〜15を含む出力フィルタの小型化が可能となる利点がある。
また、図9に図7の主回路を搭載した変換装置システムの概略を示す。17が制御装置で、外部からの運転/停止指令信号D1,出力周波数指令信号D2などにより、全てのIGBT(ここでは12素子)のオン・オフ指令信号を生成し、出力する。
なお、3レベル出力のインバータの回路例は例えば特許文献1に、また、その制御方式例は例えば特許文献2に開示されている。
特開2002−247862号公報 特開2006−304530号公報
図10〜12を参照して、説明する。
図10に示すL1,L2は直流電源1,2とIGBTモジュールT1,T6との間を物理的に配線した場合の、配線インダクタンス成分を表わしている。実際は、中間電位部の双方向スイッチの配線など、全ての物理的な配線には配線インダクタンス成分が存在するが、ここでは説明上L1とL2のみに着目し、その他の配線インダクタンスはないものとする。
ここで、図10(a)のように、スイッチ素子T1,T8,T9に電流が流れている場合(ケース1)に、図9で信号D1として示す停止指令が入力されると、スイッチ素子T1〜T9は全てオフとなり、電流は図10(b)のように転流する。すなわち、T1のIGBTに流れていた電流はT4のダイオードに、T8に流れていた電流はT2のダイオードに、T9に流れていた電流はT3のダイオードに、それぞれ転流する。
その際、配線インダクタンスL1に流れる電流は+i→−iに変化し、また、配線インダクタンスL2を流れる電流は0→−iに変化するため、電流変化期間中にL1とL2に発生する電圧VL1,VL2はそれぞれ、次式のようになる。
L1=L1・2・di/dt…(1)
L2=L2・di/dt …(2)
よって、そのとき素子T1やT6に印加される電圧(VCR1,VCR6)のピーク値VCR1max,VCR6maxは、次のようになる。ただし、L=L1=L2とする。
CR1≒VCR6=Edp+Edn+VL1+VL2=Edp+Edn+3・L・di/dt
…(3)
図13,14にこのときのT1とT6の電流,電圧波形例を示す。
また、別の例として、図11のように、スイッチ素子T1,T2,T9に電流が流れている場合(ケース2)に、図9で信号D1として示す停止指令が入力されると、スイッチ素子T1〜T9は全てオフとなり、電流は図11(b)のように転流する。すなわち、T1のIGBTに流れていた電流はT4のダイオードに、T2に流れていた電流はT5のダイオードに、T9に流れていた電流はT3のダイオードに、それぞれ転流する。
その際、配線インダクタンスL1に流れる電流は+i→−iに変化し、また、配線インダクタンスL2を流れる電流は0→−iに変化するため、電流変化期間中にL1とL2に発生する電圧VL1,VL2はそれぞれ次式のようになり、スイッチ素子T1やT6に印加される電圧は、上記ケース1と同様となる。
L1=L1・2・di/dt…(4)
L2=L2・di/dt …(5)
また、別の例として、図12のように、スイッチ素子T7,T8,T9に電流が流れている場合(ケース3)に、図9で信号D1として示す停止指令が入力されると、スイッチ素子T1〜T9は全てオフとなり、電流は図12(b)のように転流する。すなわち、T7のIGBTに流れていた電流はT4のダイオードに、T8に流れていた電流はT5のダイオードに、T9に流れていた電流はT3のダイオードに、それぞれ転流する。
その際、配線インダクタンスL1に流れる電流は0→−iに変化し、また、配線インダクタンスL2を流れる電流は0→−iに変化するため、電流変化期間中にL1とL2に発生する電圧VL1,VL2はそれぞれ次式のようになり、スイッチ素子T1やT6に印加される電圧は、上記ケース1と同様となる。
L1=L1・di/dt…(6)
L2=L2・di/dt…(7)
よって、そのとき素子T1やT6に印加される電圧VCR1,VCR6の最高値は、次のようになり、このケース3のサージ電圧はケース1や2と比べてL・di/dt分低減する。
ただし、L=L1=L2とする。
CR1max≒VCR6max=Edp+Edn+VL1+VL2
=Edp+Edn+2L・di/dt…(8)
いずれのケースにおいても、全素子遮断信号が入力されると、配線インダクタンスの影響で高いサージ電圧が発生し、その電圧が素子に印加されることになる。
一例として、L1=L2=50nH、di/dt=4000A/μs、Edp+Edn=900Vとすると、(3)式よりVCR6max=1500Vとなり、耐圧1700Vクラスの素子が必要になる。このように、従来の素子の電圧定格は、このサージ電圧以上のものが必要となっていた。
したがって、この発明の課題は、電圧定格の低い素子を使用できるようにすることにある。
このような課題を解決するため、請求項1の発明では、直流回路の正側端子にコレクタが接続される第1のスイッチ素子とこれに逆並列接続されるダイオードと、直流回路の負側端子にエミッタが接続される第2のスイッチ素子とこれに逆並列接続されるダイオードと、前記第1のスイッチ素子のエミッタと第2のスイッチ素子のコレクタの接続点と前記直流回路の中間電位点との間に接続される第3,第4のスイッチ素子とを1相分とする、3レベルの電位交流出力する主回路と、この主回路内の各スイッチ素子にオン・オフ指令を出力してその制御を行なう制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記主回路内の全スイッチ素子を遮断させる際、交流出力電流が各相とも前記第3、第4スイッチを介して流れている状態にして、各相の前記第3、第4スイッチを予め定められた制御シーケンスに基づき順次遮断させる制御指令シーケンスを実行することを特徴とする。
上記請求項1の発明においては、前記制御装置は、交流出力電流が各相とも前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態にして、最も大きな電流が流れている相に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、その他の相に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断する第1の制御指令シーケンスを実行することができ(請求項2の発明)、または、前記制御装置は、交流出力電流が各相とも前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態にして、最も大きな電流が流れている相以外の相に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、最も大きな電流が流れている相に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断する第2の制御指令シーケンスを実行することができる(請求項3の発明)。
上記請求項2の発明においては、前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、全ての相の第1,第2のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、交流出力電流が各相とも前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態にして、前記第1の制御指令シーケンスを実行することができる(請求項4の発明)。
上記請求項3の発明においては、前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、全ての相の第1,第2のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、交流出力電流が各相とも前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態にして、前記第2の制御指令シーケンスを実行するこ(請求項5の発明)。
上記請求項1の発明においては、前記前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、全ての相の第1,第2のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、全ての相の前記第3,第4のスイッチ素子を遮断する制御指令シーケンスを実行することができ(請求項6の発明)、または、前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、全ての相の第3,第4のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、全ての相の前記第1,第2のスイッチ素子を遮断する制御指令シーケンスを実行することができる(請求項7の発明)。
上記請求項1の発明においては、前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、電流が流れている第1または第2のスイッチ素子とその素子に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、残りの全てのスイッチ素子を遮断する制御指令シーケンスを実行することができる(請求項8の発明)。
つまり、この発明は、図7に示すような3レベルインバータの異常検出時やシステム停止時において、主回路のスイッチ素子を同時に遮断させないようにするとともに、サージ電圧が極力小さくなるように順々にスイッチ素子を遮断させるシーケンスを実行する制御装置を設けたものである。
この発明によれば、スイッチング素子のスイッチング時に発生するサージ電圧が低くなるので、電圧定格の低いスイッチング素子やダイオードの使用が可能となり、小型で安価なシステムを構成することが可能となる。
図1はこの発明の実施の形態を示すフローチャートである。
まず、ステップS1で装置の停止指令が発生したと判断したときは、ステップS2でスイッチT7,T8,T9が導通しているモード(図1B(a)のモード)か否かを判断する。否(N:ノー)の場合は、メイン素子(T1〜T6)のいずれかに電流が流れているため、ステップS3でメイン素子に流れている電流を遮断する。なお、ステップS2でイエス(Y)の場合は、ステップS5に行く。
図1Aの例の場合、T1とT2を遮断する。その結果、図1A(b)のように、T7,T8,T9が導通するモードとなる。その際、電流が転流する期間中は、L1に流れていた電流は或るdi/dtによって減少するため、L1にはL1・d(iu+iv)/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+L1・d(iu+iv)/dtなる電圧が印加される。
ステップS4で或る所定時間経過後(メイン素子の遮断に伴う過渡現象終了後)、ステップS5にてT7,T8,T9のうちで最大電流を流している素子を遮断する。図1B(a)の場合は、T9を遮断する。その結果、電流はT3のダイオードに転流するが、その際、L1にはL1・diw/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+L1・diw/dtなる電圧が印加される。
ステップS6で或る所定時間の経過を待ち(T9の遮断に伴う過渡現象終了後)、ステップS7で残りの素子であるT7,T8を遮断する。その際、L2にはL2・d(iu+iv)/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+L2・d(iu+iv)/dtなる電圧が印加される。ここで、L1=L2=Lとすると、iu+iv=iwなので、一連の遮断シーケンスにて素子に印加される最大電圧VCEmaxは、
=Edp+Edn+L・dimax/dt…(9)となる。なお、imaxは、その装置で流しうる最大負荷電流を示す。
ここで、前例と同様にL1=L2=50nH、di/dt=4000A/μs、Edp+Edn=900Vとすると、(9)式よりVCR6max=1100Vとなり、耐圧1200Vクラスの素子が使用可能となる。
図2に、この発明の他の実施の形態を示す。ステップS1〜S4までは図1と同じなので、説明は省略する。次のステップS8ではT7,T8,T9のうちで最大電流を流している素子、以外の素子を遮断する。図2A(a)の場合は、T7,T8を遮断する。その結果、電流はT4とT5のダイオードに転流するが、その際、L2にはL2・d(iu+iv)/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+L2・d(iu+iv)/dtなる電圧が印加される。
ステップS9では或る所定時間の経過を待ち(T7,T8の遮断に伴う過渡現象終了後)、ステップS10でT9を遮断する。その際、L1にはL1・diw/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+L1・diw/dtなる電圧が印加される。ここで、L1=L2=Lとすると、iu+iv=iwなので、一連の遮断シーケンスにて素子に印加される最大電圧VCEmaxは、
=Edp+Edn+L・dimax/dt…(9)となり、図1の場合と同じ結果となる。なお、imaxは、その装置で流しうる最大負荷電流である。
図3に、この発明のさらに他の実施の形態を示す。ステップS1〜S4までは図1と同じなので、説明は省略する。次のステップS11において、T7,T8,T9を遮断する。その結果、図3Aに示すように、T7に流れていた電流はT4のダイオードに、T8に流れていた電流はT5のダイオードに、T9に流れていた電流はT3のダイオードにそれぞれ転流する。
その際、L1にはL1・diw/dtなる電圧が発生し、また、L2にはL2・d(iu+iv)/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+L1・diw/dt+L2・d(iu+iv)/dtなる電圧が印加される。
ここで、L1=L2=Lとすると、iu+iv=iwなので、一連の遮断シーケンスにて素子に印加される最大電圧VCEmaxは、
=Edp+Edn+2L・dimax/dt…(10)となる。このモードでは図1,図2のシーケンスと比べて装置の早期停止が可能であるが、L・dimax/dt分だけサージ電圧が高くなる特徴がある。
図4に、この発明の別の実施の形態を示す。ステップS1,S2は図1などと同様である。ステップS121では、電流が流れている素子T9を遮断する。その結果、図4Aに示すように、T9に流れていた電流はT3のダイオードに転流する。その際、L1にはL1・diw/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+L1・diw/dtなる電圧が印加される。なお、ステップS2でイエス(Y)の場合は、ステップS122でS121と同様の処理をして終了する。
ステップS13では或る所定時間の経過を待ち(T9の遮断に伴う過渡現象終了後)、ステップS14で全メイン素子を遮断する。その際、L1にはL1・d(iu+iv)/dtなる電圧が、L2にはL2・d(iu+iv)/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+L2・diw/dtなる電圧が印加される。
また、L2にはL2・d(iu+iv)/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+(L1+L2)・d(iu+iv)/dt+L2・d(iu+iv)/dtなる電圧が印加される。
ここで、L1=L2=Lとすると、iu+iv=iwなので、一連の遮断シーケンスにて素子に印加される最大電圧VCEmaxは、
=Edp+Edn+2L・dimax/dt…(10)となる。このモードでは図3と同様であり、図1,図2のシーケンスと比べて装置の早期停止が可能であるが、L・dimax/dt分だけサージ電圧が高くなる特徴がある。
図5にこの発明のさらに別の実施の形態を示す。ステップS1,S2は図1などと同様である。ステップS151では、電流が流れているメイン素子T1,T2とT7,T8を遮断する。その結果、図5Aに示すように、T1に流れていた電流はT4のダイオードに、T2に流れていた電流はT5のダイオードにそれぞれ転流する。その際、L1にはL1・d(iu+iv)/dtなる電圧が発生し、また、L2にはL2・d(iu+iv)/dtなる電圧が発生する。このとき、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+(L1+L2)・d(iu+iv)/dtなる電圧が印加される。なお、ステップS2で「Y」のときは、ステップ152で全中間素子にオフ指令を出力して終了する。
ステップS16では、或る所定時間の経過を待ち(T1,T2の遮断に伴う過渡現象終了後)、ステップS17で素子T9を遮断する。その際、L1にはL1・diw/dtなる電圧が発生し、T1〜T6の素子には最大でEdp+Edn+L1・diw/dtなる電圧が印加される。なお、ステップS2でイエス(Y)のときは、T7〜T9を遮断して終了する。
ここで、L1=L2=Lとすると、iu+iv=iwなので、一連の遮断シーケンスにて素子に印加される最大電圧VCEmaxは、
=Edp+Edn+2L・dimax/dt…(10)となる。このモードでは図3,4と同様であり、図1,図2のシーケンスと比べて装置の早期停止が可能であるが、L・dimax/dt分だけサージ電圧が高くなる特徴がある。
図6に、この発明で用いられる制御ブロック図を示す。
停止/運転指令信号D1による停止指令が入力されると、切替スイッチ20により通常運転時の制御シーケンス18から、停止シーケンス19に切替えられる。停止シーケンス19では、予め設定されているシーケンスに基づき、各素子を順次遮断する信号を出力する。その際、シーケンスによっては出力電流情報D3を使用する。なお、制御装置17はハードウエアとして構成することもできるが、ソフトウエアにより実現することができるのは勿論である。
以上により、図1,図2のシーケンスとした場合は、図10,図11に示す従来例と比較して2L・dimax/dt分のサージ電圧、また、図12に示す従来例と比較してL・dimax/dt分のサージ電圧を低減することができる。
また、図3,図4,図5のシーケンスとした場合は、図10,図11に示す従来例と比較してL・dimax/dt分のサージ電圧を低減することができる。
なお、以上では主としてインバータの場合について説明したが、この発明はコンバータについても同様に適用することができる。
この発明の実施の形態を示すフローチャート 図1の第1の動作説明図 図1の第2の動作説明図 この発明の他の実施の形態を示すフローチャート 図2の動作説明図 この発明のさらに他の実施の形態を示すフローチャート 図3の動作説明図 この発明の別の実施の形態を示すフローチャート 図4の動作説明図 この発明のさらに別の実施の形態を示す回路図 図5の動作説明図 この発明による制御ブロック図 一般的な3レベルインバータ主回路を示す構成図 図7の出力相電圧波形例図 図8の主回路を含む電力変換システム構成例図 ケース1の説明図 ケース2の説明図 ケース3の説明図 図10の場合の素子T1の電流,電圧波形図 図11の場合の素子T6の電流,電圧波形図
1,2…直流電源、3,5,7,9…IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、4,6,8,10…ダイオード、11…出力端子、12…3レベルインバータ主回路、13〜15…リアクトル、16…負荷、17…制御装置、18…運転シーケンス、19…停止シーケンス、20…切替スイッチ、T1〜T6…スイッチ素子、T7〜T9…双方向スイッチ。

Claims (8)

  1. 直流回路の正側端子にコレクタが接続される第1のスイッチ素子とこれに逆並列接続されるダイオードと、直流回路の負側端子にエミッタが接続される第2のスイッチ素子とこれに逆並列接続されるダイオードと、前記第1のスイッチ素子のエミッタと第2のスイッチ素子のコレクタの接続点と前記直流回路の中間電位点との間に接続される第3,第4のスイッチ素子とを1相分とする、3レベルの電位交流出力する主回路と、この主回路内の各スイッチ素子にオン・オフ指令を出力してその制御を行なう制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記主回路内の全スイッチ素子を遮断させる際、交流出力電流が各相とも前記第3、第4スイッチを介して流れている状態にして、各相の前記第3、第4スイッチを予め定められた制御シーケンスに基づき順次遮断させる制御指令シーケンスを実行することを特徴とする3レベルインバータの制御方式。
  2. 前記制御装置は、交流出力電流が各相とも前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態にして、最も大きな電流が流れている相に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、その他の相に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断する第1の制御指令シーケンスを実行することを特徴とする請求項1に記載の3レベルインバータの制御方式。
  3. 前記制御装置は、交流出力電流が各相とも前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態にして、最も大きな電流が流れている相以外の相に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、最も大きな電流が流れている相に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断する第2の制御指令シーケンスを実行することを特徴とする請求項1に記載の3レベルインバータの制御方式。
  4. 前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、全ての相の第1,第2のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、交流出力電流が各相とも前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態にして、前記第1の制御指令シーケンスを実行することを特徴とする請求項2に記載の3レベルインバータの制御方式。
  5. 前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、全ての相の第1,第2のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、交流出力電流が各相とも前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態にして、前記第2の制御指令シーケンスを実行することを特徴とする請求項3に記載の3レベルインバータの制御方式。
  6. 前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、全ての相の第1,第2のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、全ての相の前記第3,第4のスイッチ素子を遮断する制御指令シーケンスを実行することを特徴とする請求項1に記載の3レベルインバータの制御方式。
  7. 前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、全ての相の第3,第4のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、全ての相の前記第1,第2のスイッチ素子を遮断する制御指令シーケンスを実行することを特徴とする請求項1に記載の3レベルインバータの制御方式。
  8. 前記制御装置は、交流出力電流の内、少なくとも1相の電流は前記第1または第2のスイッチ素子を介して流れており、また残りの相の内、少なくとも1相の電流は前記第3または第4のスイッチ素子を介して流れている状態においては、電流が流れている第1または第2のスイッチ素子とその素子に接続されている第3,第4のスイッチ素子を遮断し、その後の一定時間後に、残りの全てのスイッチ素子を遮断する制御指令シーケンスを実行することを特徴とする請求項1に記載の3レベルインバータの制御方式。
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