JP5154873B2 - 孔版印刷機 - Google Patents

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Description

本発明は、版胴を有する印刷部によって印刷処理を行う孔版印刷機に関するものであり、特に、用紙の前後方向の位置ずれを補正する機構に関するものである。
例えば、用紙を、第1版胴を有する第1印刷部にて印刷処理し、中間搬送部を通して搬送して、第2版胴を有する第2印刷部にて印刷処理する、孔版印刷機は、公知である。しかるに、このような孔版印刷機では、第2版胴における用紙の印刷位置が前後方向にずれることがあった。この印刷位置のずれは、用紙の前後方向の位置ずれに起因している。すなわち、用紙の位置が前進方向にずれると、印刷位置は後退方向にずれ、用紙の位置が後退方向にずれると、印刷位置は前進方向にずれる。
そこで、用紙の前後方向の印刷位置のずれを補正する機構が、種々開発された。例えば、特許文献1には、版胴の位相を変えることによって補正を行う機構が示されている。また、特許文献2には、毎回の給紙タイミングを調整することによって補正を行う機構が示されている。更に、第1版胴及び第2版胴と、その中間搬送部とを、それぞれ、ステッピングモータで駆動制御することによって補正を行う機構も、提案されている。
また、給紙装置においては、用紙の前後方向の位置ずれを防止するために、版胴と共に回転する給紙カムを利用する機構が、従来から使用されている。
また、排紙装置においては、版胴を通過した用紙は、排紙搬送ベルトによって排紙トレイへ搬送されている。
特開2001−47725号公報 特開平9−95034号公報
しかしながら、特許文献1の補正機構では、版胴の位相を一度変えてしまうと、毎回、版胴を基準位置まで戻したり、それ以降の印刷毎に、版胴の位相を変更し続けたりする、という必要があり、制御が複雑になってしまう、という不具合があった。また、版胴は、高速回転し、慣性力も大きいので、補正機構への負担が非常に大きくなり、それ故、補正機構の耐久性を確保する必要があり、そのために、高コストを要する、という不具合があった。
また、特許文献2の補正機構では、作業が繁雑である、という不具合があった。
また、上述したステッピングモータによる駆動制御では、版胴を適切に駆動できない、という不具合があった。何故なら、版胴は高速回転させる必要があるため、版胴の駆動モータは高速回転できるものでなければならず、また、版胴の駆動には大きな駆動トルクを必要とするため、版胴の駆動モータは大きな駆動トルクを発生できるものでなければならないが、ステッピングモータは、その特性上、高速回転するモータや大きな駆動トルクを発生するモータとして、適していないからである。
また、排紙装置においては、用紙が排紙トレイ内へ整然と積載されていかない、という不具合があった。
本発明は、上記のような各種の不具合を解消できる機構を備えた孔版印刷機、を提供することを、目的としている。
本発明は、用紙を、第1版胴を有する第1印刷部にて印刷処理し、中間搬送部を通して搬送して、第2版胴を有する第2印刷部にて印刷処理する、孔版印刷機において、
中間搬送部を構成する全ての駆動搬送ローラと、第1版胴と、第2版胴とが、メインモータに連結されて、一体的に駆動されるようになっており、
メインモータの駆動力が、差動歯車機構を介して、1つの駆動搬送ローラに、伝達されるようになっており、
差動歯車機構によって、駆動搬送ローラを、第1所定量だけ、前進回転又は後退回転させるようになっていることを特徴としている。
本発明は、次の構成(a)、(b)を採用するのが好ましい。
(a)差動歯車機構が、
ステッピングモータと、
ステッピングモータに連結された第1ギヤと、
第1ギヤの入力側にて、第1ギヤから独立して回転する入力軸に固定された、第2ギヤと、
第2ギヤの周囲に配置され、第2ギヤに連結された、第3ギヤ及び第4ギヤと、
第1ギヤの出力側にて、第1ギヤから独立して回転する出力軸に固定された、第5ギヤと、
第5ギヤの周囲に配置され、第5ギヤに連結された、第6ギヤ及び第7ギヤと、を備えており、
第3ギヤと第6ギヤとは、第1ギヤを貫通した共通の回転軸に固定されており、
第4ギヤと第7ギヤとは、第1ギヤを貫通した共通の回転軸に固定されており、
ステッピングモータによって第1ギヤが第2所定量だけ回転すると、それに伴って、第3ギヤ及び第4ギヤが入力軸回りに回動するとともに第6ギヤ及び第7ギヤが出力軸回りに回動し、それによって、出力軸が上記第1所定量だけ前進回転又は後退回転するようになっており、
上記入力軸が、メインモータに連結されており、
上記出力軸が、駆動搬送ローラに連結されている。
(b)中間搬送部が、用紙を第1印刷部から第2印刷部へ搬送する搬送部と、第1印刷部から第2印刷部へ向かう用紙の表裏を反転させる反転部と、を有しており、
反転部より搬送方向下流の搬送部が、対向して設けられた一対のベルト搬送部を有しており、ベルト搬送部は、駆動搬送ローラと従動搬送ローラとの間に張り渡された搬送ベルトに用紙の一面を吸着して搬送するようになっており、一方のベルト搬送部は、用紙の一方の面を吸着し、他方のベルト搬送部は、用紙の他方の面を吸着するようになっており、一対のベルト搬送部においては、第1印刷部で印刷された用紙の非印刷面を吸着するベルト搬送部のみが作動するようになっている。
本発明によれば、次の効果を発揮できる。
(i)第1版胴、第2版胴、及び中間搬送部を、同期させて作動させることができるので、搬送される用紙の前後方向の位置がずれるのを、殆ど防止できる。
(ii)搬送される用紙の前後方向の位置がずれたとしても、差動歯車機構を作動させて、中間搬送部の駆動搬送ローラを、瞬間的に、前進方向又は後退方向に、所定量だけ回転させることができるので、用紙を、前進方向又は後退方向に、所定量だけ、瞬時に移動させることができ、よって、用紙の前後方向の位置ずれを補正でき、したがって、用紙の前後方向の印刷位置のずれを補正できる。
(iii)第1版胴、第2版胴、及び中間搬送部を、同期させて作動させることができるので、メインモータの負荷変動によって第1版胴及び第2版胴に回転のバラツキが生じても、中間搬送部の駆動搬送ローラは、その回転バラツキに追従することができる。
上記構成(a)によれば、差動歯車機構を確実に作動させることができ、しかも、回転軸が2本あるので、バックラッシュを防止でき、よって、差動歯車機構を正確に作動させることができる。
上記構成(b)によれば、中間搬送部において、用紙を、印刷面が搬送ベルトや反転部材に接触することなく、搬送できるので、用紙の印刷面が搬送ベルト等に擦れて汚れるのを、防止できる。また、搬送ベルト等にインクが付着するのを防止できるので、付着したインクに起因する摩擦力の変化によって用紙の前後方向のずれが生じるのを、防止できる。
[実施形態]
本実施形態は、用紙を、第1版胴を有する第1印刷部にて印刷処理し、中間搬送部を通して搬送して、第2版胴を有する第2印刷部にて印刷処理する、孔版印刷機、に関するものである。
図1は、本実施形態の孔版印刷機の上方斜視図である。図2は、図1のII矢視透視図である。この孔版印刷機10は、給紙されて来た用紙に印刷処理を行う第1印刷部1と、第1印刷部1で印刷処理された用紙に更に印刷処理を行う第2印刷部2と、第1印刷部1で印刷処理された用紙を第2印刷部2へ搬送する中間搬送部3と、を備えている。第1印刷部1は、第1版胴11を有しており、第2印刷部2は、第2版胴21を有している。
中間搬送部3は、図2に示されるように、用紙を第1印刷部1から第2印刷部2へ搬送する搬送部4と、第1印刷部1から第2印刷部2へ搬送される用紙の表裏を反転させる反転部5と、を備えている。搬送部4は、導入部41と、搬送主部42と、からなっている。反転部5は、直線搬送部51と、反転搬送部52と、合流部53と、からなっている。図3は、搬送部4と反転部5の合流部53とを示す斜視図である。図4は、図3のIV矢視透視図、図5は、図3のV矢視透視図である。
搬送部4の導入部41は、図4に示されるように、駆動搬送ローラ41Aと従動搬送ローラ41Bとの間に張り渡された搬送ベルト41Cによって用紙を搬送するよう、構成されている。また、導入部41は、第1印刷部1で印刷処理された用紙を、導入部41側へ送るか、反転部5の直線搬送部51側へ送るか、を切り換える、爪部41Dを、備えている。
搬送主部42は、合流部53より搬送方向(Y方向)の下流に位置しており、対向して設けられた一対のベルト搬送部43、44を備えている。ベルト搬送部43は、駆動搬送ローラ43Aと従動搬送ローラ43B、43Cとの間に張り渡された搬送ベルト43Dに、吸引ファン43E、43Fによって用紙の一面を吸着して、用紙を搬送するよう、構成されている。ベルト搬送部44は、駆動搬送ローラ44Aと従動搬送ローラ44Bとの間に張り渡された搬送ベルト44Cに、吸引ファン44D、44Eによって用紙の一面を吸着して、用紙を搬送するよう、構成されている。
反転部5の直線搬送部51は、図2に示されるように、爪部41Dの所から用紙が滑り落ちる傾斜面511で構成されている。
図6は、反転搬送部52の斜視図である。反転搬送部52は、反転部材とベルト搬送部とを複数個組み合わせて構成されている。図2に示されるように、最初の第1反転部材521は、直線搬送部51の下流端縁に連結されている。最後の第4ベルト搬送部528は、合流部53に連結されている。反転部材は、用紙の一面を湾曲内周面で受けて、用紙を湾曲内周面に沿わせて湾曲させながら反転させるようになっており、具体的には、連続した湾曲内周面を備えた樋状体である。ベルト搬送部は、一対の搬送ローラ間に張り渡された搬送ベルトに、吸引ファンによって用紙の一面を吸着して、用紙を搬送するよう、構成されている。
すなわち、反転搬送部52は、直線搬送部51によって搬送されて来た用紙を、第1反転部材521によって反転させ、第1ベルト搬送部522によってY1方向に搬送し、第2反転部材523によって反転させると共に搬送方向を90度変更し、第2ベルト搬送部524によってY2方向に搬送し、第3反転部材(図示せず)によって反転させると共に搬送方向を180度変更し、第3ベルト搬送部526によってY3方向に搬送し、第4反転部材527によって反転させると共に搬送方向を90度変更し、第4ベルト搬送部528によってY4方向に搬送して、合流部53へ送り込むようになっている。したがって、反転搬送部52を経た用紙は、導入部41から搬送主部42へ送られる用紙とは表裏逆の状態で、搬送主部42へ送られる。
反転部5の合流部53は、図4及び図5に示されるように、駆動搬送ローラ53Aと従動搬送ローラ53Bとの間に張り渡された搬送ベルト53Cに、吸引ファン53Dによって用紙の一面を吸着して、用紙を搬送するよう、構成されている。
なお、反転搬送部52の全てのベルト搬送部の駆動搬送ローラは、第4ベルト搬送部528の駆動搬送ローラ52Aと連結されている。
そして、中間搬送部3においては、駆動搬送ローラ41Aと駆動搬送ローラ43Aと駆動搬送ローラ44Aと駆動搬送ローラ53Aとが、図5に示されるように、1つのタイミングベルト13によって連結されている。また、駆動搬送ローラ53Aは、図4に示されるように、メインモータ(図示せず)に連結された中間プーリ101に、タイミングベルト14によって連結されており、中間プーリ101は、図2に示されるように、反転搬送部52の駆動搬送ローラ52Aに連結されている。これにより、5つの駆動搬送ローラ41A、43A、44A、52A、53Aは一体的に駆動されるようになっている。更に、中間プーリ101は、第1版胴11及び第2版胴21にも連結されている。よって、5つの駆動搬送ローラ41A、43A、44A、52A、53Aは、第1版胴11及び第2版胴21とも、一体的に駆動されるようになっている。なお、中間プーリ101に連結されるメインモータとしては、DCモータやサーボモータを用いている。
なお、駆動搬送ローラ53Aは、図4に示されるように、差動歯車機構8を介して、中間プーリ101に連結されている。差動歯車機構8は、ステッピングモータ81と歯車機構80とで構成されている。図7は、歯車機構80を入力側から見た斜視図であり、図8は、歯車機構80を出力側から見た斜視図であり、図9は、差動歯車機構8の断面模式図である。歯車機構80は、ステッピングモータ81にタイミングベルト88で連結された第1ギヤ8Aと、第1ギヤ8Aの入力側にて、第1ギヤ8Aから独立して回転する入力軸82に固定された、第2ギヤ8Bと、第2ギヤ8Bの周囲に配置され、第2ギヤ8Bに連結された、第3ギヤ8C及び第4ギヤ8Dと、第1ギヤ8Aの出力側にて、第1ギヤ8Aから独立して回転する出力軸83に固定された、第5ギヤ8Eと、第5ギヤ8Eの周囲に配置され、第5ギヤ8Eに連結された、第6ギヤ8F及び第7ギヤ8Gと、を備えている。第3ギヤ8Cと第6ギヤ8Fとは、第1ギヤ8Aを貫通した共通の回転軸84に固定されており、第4ギヤ8Dと第7ギヤ8Gとは、第1ギヤ8Aを貫通した共通の回転軸85に固定されている。入力軸82には、図9に示されるように、ギアプーリ8Hが固定されており、ギアプーリ8Hは、タイミングベルト14を介して、中間プーリ101に連結されている。また、出力軸83は、駆動搬送ローラ53Aの駆動軸と一体化されている。
次に、上記構成の孔版印刷機10の作動を、2色印刷を行う場合(A)と両面印刷を行う場合(B)とについて、説明する。
(A)2色印刷を行う場合
孔版印刷機10の作動を開始させると、メインモータによって中間プーリ101が駆動される。中間プーリ101が作動すると、差動歯車機構8の入力軸82が回転し、それにより、出力軸83が回転し、駆動搬送ローラ53Aが回転し、それに伴って、他の4つの駆動搬送ローラ41A、43A、44A、52Aも回転し、更に、第1版胴11と、第2版胴21とが、駆動される。すなわち、メインモータが作動すると、5つの駆動搬送ローラ41A、43A、44A、52A、53Aと、第1版胴11と、第2版胴21とが、一体的に駆動される。これにより、第1版胴11、第2版胴21、及び中間搬送部3が、同期して作動する。
そして、まず、給紙されて来た用紙は、第1印刷部1において印刷処理され、中間搬送部3に入る。
中間搬送部3において、用紙は、爪部41Dによって導入部41側へ送られ、搬送部4によって搬送される。すなわち、用紙は、導入部41によって搬送された後、搬送主部42によって搬送される。搬送主部42においては、吸引ファンの内の吸引ファン44D、44Eのみが作動するよう制御されている。それ故、用紙は、ベルト搬送部44の搬送ベルト44Cに吸着されて搬送される。
中間搬送部3によって搬送された用紙は、第2印刷部2で印刷処理される。
これにより、用紙は、2色印刷される。
上述したように、第1版胴11、第2版胴21、及び中間搬送部3は、同期して作動する。したがって、搬送される用紙の前後方向の印刷位置がずれることは、殆ど無い。しかしながら、ずれが生じた場合には、差動歯車機構8を作動させる。
差動歯車機構8においては、ステッピングモータ81が作動し、ステッピングモータ81の回転を受けて、第1ギヤ8Aが、例えば図7に示されるA方向に、X1量(第2所定量)だけ回転する。第1ギヤ8Aが回転すると、回転軸84、85が第1ギヤ8Aと共に回転するので、第2ギヤ8Bの周りを第3ギヤ8Cと第4ギヤ8Dとが回転すると同時に第5ギヤ8Eの周りを第6ギヤ8Fと第7ギヤ8Gとが回転する。これにより、第5ギヤ8Eすなわち出力軸83が、A方向に、X2量(第1所定量)だけ回転する。出力軸83が、A方向にX2量だけ回転すると、駆動搬送ローラ53AがA方向にX2量だけ回転し、したがって、駆動搬送ローラ41A、43A、44A、52AもA方向にX2量だけ回転する。よって、中間搬送部3の駆動搬送ローラ41A等は、通常の同期回転の場合に比して、搬送方向にX2量だけ回転して、用紙を搬送方向にX2量だけ移動させる。これにより、用紙の前後方向の位置がX2量だけ前進方向に移動することとなり、したがって、用紙の前後方向の印刷位置が後退方向にX2量だけ移動することとなる。なお、これらの作動は、瞬間的に生じる。
また、第1ギヤ8AがB方向に回転した場合には、上記と同様にして、用紙の前後方向の位置がX2量だけ後退方向に移動することとなり、したがって、用紙の前後方向の印刷位置が前進方向にX2量だけ移動することとなる。
このように、差動歯車機構8が作動すると、中間搬送部3の駆動搬送ローラ41A等が、瞬間的に、A方向又はB方向に、X2量だけ回転し、これにより、用紙が、前進方向又は後退方向に、X2量だけ、瞬時に移動し、よって、用紙の前後方向の位置ずれが補正され、すなわち、用紙の前後方向の印刷位置のずれが補正される。
例えば、差動歯車機構8による補正の具体例は、次のとおりである。
第1ギヤ8Aが80歯、第2ギヤ8Bが16歯、第3ギヤ8C及び第4ギヤ8Dが、32歯、第5ギヤ8E、第6ギヤ8F、及び第7ギヤ8Gが、24歯である場合において、第2ギヤ8Bすなわち入力軸82を固定した状態で、第1ギヤ8AをA方向に1回転させると、第5ギヤ8Eすなわち出力軸83はA方向に0.5回転する。ここで、ステッピングモータ81が12歯の場合、ステッピングモータ81の1回転で第1ギヤ8Aは、12/80=0.15回転する。このとき、第5ギヤ8Eは、0.15×0.5=0.075回転する。駆動搬送ローラの周長を131.95mmとすると、このときの用紙の移動量は、131.95×0.075=9.89mmとなる。したがって、ステッピングモータ81の1回転が1000パルスであるとすると、1パルスによって用紙の前後方向の位置を約0.01mm補正できることとなる。
また、中間搬送部3の搬送部4の搬送主部42において、用紙は、ベルト搬送部44の搬送ベルト44Cに吸着されて搬送される。すなわち、用紙は、第1版胴11で印刷処理された面の裏面(非印刷面)が、搬送ベルト44Cに吸着されて、搬送される。したがって、第1版胴11で印刷処理された用紙の面(印刷面)が搬送ベルトに擦れて汚れることはない。
(B)両面印刷を行う場合
上記(A)の2色印刷を行う場合と同様に、孔版印刷機10の作動を開始させると、中間プーリ101が作動して、5つの駆動搬送ローラ41A、43A、44A、52A、53Aと、第1版胴11と、第2版胴21とが、一体的に駆動される。
そして、まず、給紙されて来た用紙は、第1印刷部1において印刷処理され、中間搬送部3に入る。
中間搬送部3において、用紙は、爪部41Dによって直線搬送部51側へ送られ、反転部5によって搬送される。すなわち、用紙は、直線搬送部51によって搬送された後、反転搬送部52によって反転を繰り返しながら搬送されて、合流部53に至る。なお、直線搬送部51において、用紙は、第1版胴11において印刷処理された面の裏面(非印刷面)が傾斜面511に接触して、搬送され、反転搬送部52において、用紙は、上記非印刷面が反転部材の湾曲内周面に接して且つ吸引ファンによって搬送ベルトに吸着されて、搬送され、合流部53において、用紙は、上記非印刷面が吸引ファン53Dによって搬送ベルト53Cに吸着されて、搬送される。
そして、合流部53に来た用紙は、搬送主部42に送り込まれ、搬送主部42によって搬送される。搬送主部42においては、吸引ファンの内の吸引ファン43E、43Fのみが作動するよう制御されている。それ故、用紙は、上記非印刷面がベルト搬送部43の搬送ベルト43Dに吸着されて、搬送される。
その他の作動は、上記(A)の2色印刷を行う場合と同様である。
したがって、用紙は、第1印刷部1で一方の面が印刷処理され、中間搬送部3によって搬送される途中に表裏が反転され、第2印刷部2で他方の面が印刷処理される。
これにより、用紙は、両面印刷される。
また、搬送される用紙の前後方向の印刷位置がずれることは、殆ど無いが、ずれが生じた場合には、差動歯車機構8を作動させる。差動歯車機構8の作動は、上記(A)の場合と同様である。
以上のように、上記構成の孔版印刷機10によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)第1版胴11、第2版胴21、及び中間搬送部3を、同期させて作動させることができるので、搬送される用紙の前後方向の位置がずれるのを、殆ど防止できる。
(2)搬送される用紙の前後方向の位置がずれたとしても、差動歯車機構8を作動させて、中間搬送部3の駆動搬送ローラ41A等を、瞬間的に、A方向又はB方向に、所定量だけ回転させることができるので、用紙を、前進方向又は後退方向に、所定量だけ、瞬時に移動させることができ、よって、用紙の前後方向の位置ずれを補正でき、したがって、用紙の前後方向の印刷位置のずれを補正できる。
なお、差動歯車機構8は、回転軸84、85の一方があれば、機能するが、上記構成の孔版印刷機10では、回転軸が2本あるので、すなわち、回転軸84、85の両方があるので、バックラッシュを防止でき、したがって、用紙を、前進方向又は後退方向のいずれにも、所定量だけ、瞬時に移動させることができ、よって、用紙の前後方向の位置を前進方向又は後退方向のいずれにも正確に移動できる。
(3)中間搬送部3において、用紙は、上記非印刷面が搬送ベルトや反転部材に接触して、搬送され、すなわち、用紙は、印刷面が搬送ベルトや反転部材に接触することなく、搬送されるので、用紙の印刷面が搬送ベルト等に擦れて汚れるのを、防止できる。また、搬送ベルト等にインクが付着するのを防止できるので、付着したインクに起因する摩擦力の変化によって用紙の前後方向のずれが生じるのを、防止できる。
(4)第1版胴11と第2版胴21と中間搬送部3の駆動搬送ローラ41A、43A、44A、52A、53Aとを駆動するメインモータとしては、中間プーリ101に連結されたDCモータやサーボモータを用いており、差動歯車機構8を駆動するモータとしては、ステッピングモータ81を用いているので、対象に合わせた適切な駆動を行うことができる。すなわち、中間プーリ101のメインモータは、第1版胴11と第2版胴21と中間搬送部3の駆動搬送ローラ41A、43A、44A、52A、53Aとに対して、大きなトルクを加えて、これらを高速回転させることができる。また、ステッピングモータ81は、差動歯車機構8を精度良く制御することができる。
(5)第1版胴11と第2版胴21と中間搬送部3の駆動搬送ローラ41A、43A、44A、52A、53Aとが、メインモータによって、一体的に駆動されるので、メインモータの負荷変動によって第1版胴11及び第2版胴21に回転のバラツキが生じても、中間搬送部3の駆動搬送ローラ41A等は、その回転バラツキに追従することができる。
本発明の孔版印刷機は、用紙の前後方向の位置を簡単に且つ正確に補正できるので、産業上の利用価値が大である。
実施形態の孔版印刷機の上方斜視図である。 図1のII矢視透視図である。 搬送部と反転部の合流部とを示す斜視図である。 図3のIV矢視透視図である。 図3のV矢視透視図である。 反転搬送部の斜視図である。 差動歯車機構の歯車機構を入力側から見た斜視図である。 差動歯車機構の歯車機構を出力側から見た斜視図である。 差動歯車機構の断面模式図である。
1 第1印刷部 11 第1版胴 2 第2印刷部 21 第2版胴 3 中間搬送部 4 搬送部 43、44 ベルト搬送部 43A、44A 駆動搬送ローラ 43D、44C 搬送ベルト 5 反転部 6 排紙部 61 排紙駆動ローラ 621、622、623 排紙従動ローラ 63 排紙搬送ベルト 7 給紙部 71 給紙トレイ 72 給紙ローラ 731 タイミング駆動ローラ 732 タイミング従動ローラ 74 カム 75 カムフォロア 76 リンク機構 761 第1アーム 7611 端部 762 第2アーム 7621 端部 77 ローラ駆動手段 8 差動歯車機構 8A 第1ギヤ 8B 第2ギヤ 8C 第3ギヤ 8D 第4ギヤ 8E 第5ギヤ 8F 第6ギヤ 8G 第7ギヤ 81 ステッピングモータ 82 入力軸 83 出力軸 84、85 回転軸 10 孔版印刷機 102 メインモータ

Claims (3)

  1. 用紙を、第1版胴を有する第1印刷部にて印刷処理し、中間搬送部を通して搬送して、第2版胴を有する第2印刷部にて印刷処理する、孔版印刷機において、
    中間搬送部を構成する全ての駆動搬送ローラと、第1版胴と、第2版胴とが、メインモータに連結されて、一体的に駆動されるようになっており、
    メインモータの駆動力が、差動歯車機構を介して、1つの駆動搬送ローラに、伝達されるようになっており、
    差動歯車機構によって、駆動搬送ローラを、第1所定量だけ、前進回転又は後退回転させるようになっていることを特徴とする孔版印刷機。
  2. 差動歯車機構が、
    ステッピングモータと、
    ステッピングモータに連結された第1ギヤと、
    第1ギヤの入力側にて、第1ギヤから独立して回転する入力軸に固定された、第2ギヤと、
    第2ギヤの周囲に配置され、第2ギヤに連結された、第3ギヤ及び第4ギヤと、
    第1ギヤの出力側にて、第1ギヤから独立して回転する出力軸に固定された、第5ギヤと、
    第5ギヤの周囲に配置され、第5ギヤに連結された、第6ギヤ及び第7ギヤと、を備えており、
    第3ギヤと第6ギヤとは、第1ギヤを貫通した共通の回転軸に固定されており、
    第4ギヤと第7ギヤとは、第1ギヤを貫通した共通の回転軸に固定されており、
    ステッピングモータによって第1ギヤが第2所定量だけ回転すると、それに伴って、第3ギヤ及び第4ギヤが入力軸回りに回動するとともに第6ギヤ及び第7ギヤが出力軸回りに回動し、それによって、出力軸が上記第1所定量だけ前進回転又は後退回転するようになっており、
    上記入力軸が、メインモータに連結されており、
    上記出力軸が、駆動搬送ローラに連結されている、請求項1記載の孔版印刷機。
  3. 中間搬送部が、用紙を第1印刷部から第2印刷部へ搬送する搬送部と、第1印刷部から第2印刷部へ向かう用紙の表裏を反転させる反転部と、を有しており、
    反転部より搬送方向下流の搬送部が、対向して設けられた一対のベルト搬送部を有しており、ベルト搬送部は、駆動搬送ローラと従動搬送ローラとの間に張り渡された搬送ベルトに用紙の一面を吸着して搬送するようになっており、一方のベルト搬送部は、用紙の一方の面を吸着し、他方のベルト搬送部は、用紙の他方の面を吸着するようになっており、一対のベルト搬送部においては、第1印刷部で印刷された用紙の非印刷面を吸着するベルト搬送部のみが作動するようになっている、請求項1記載の孔版印刷機。
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