本発明による遠隔制御監視システムについて、図面を参照して以下に説明する。図1は、以下の各実施形態で共通となる遠隔制御監視システムの構成を示すブロック図である。
1.遠隔制御監視システムの構成
図1に示す遠隔制御監視システムにおいて、下位ネットワークN1〜Nn(nは、自然数)が、信号線Lsに時分割多重信号を周期的に出力する中央制御装置(CPU)10と、壁スイッチなどによる操作スイッチ12の操作監視を行う複数のスイッチ端末装置11と、照明装置や空調装置などの負荷機器14を制御する制御端末装置13と、接点入力があったときに強制的に設定する負荷機器14の動作状態を示す強制パターンを保持する強制パターン保持装置15と、によって構成される。
そして、下位ネットワークN1〜Nnそれぞれには、信号線Lsと接続されてCPU10からの時分割多重信号を受信するローカル制御装置(LIU)23が設置される。このLIU23は、下位ネットワークN1〜Nnそれぞれにおいて、CPU10の端末装置として扱われるとともに、専用線Ltとも接続してネットワーク制御装置(NCU)22と通信可能な構成とされる。又、NCU22は、上述のLIU23と接続された上に、上位ネットワークにおけるウェブサーバ21と通信線Luで接続される。
更に、ウェブサーバ21は、ローカルエリアネットワークLNと接続し、ローカルエリアネットワークLN上の端末装置と通信可能な構成となっている。そして、ローカルエリアネットワークLNには、パーソナルコンピュータなどによるネットワーク端末装置24が接続され、このネットワーク端末装置24は、ローカルエリアネットワークLNを通じて、ウェブサーバ21と通信できる。尚、ローカルエリアネットワークLNは、インターネット回線網とも接続されるものとして、ウェブサーバ21が、インターネット回線網を通じて、遠隔制御監視システム外部からアクセスできるものとしてもよい。
2.下位ネットワーク
このように構成される遠隔制御監視システムにおいて、下位ネットワークN1〜Nnはそれぞれ、2線式の信号線Lsを用いた双極性(±24V)の時分割多重信号による時分割多重伝送方式を採用している。この時分割多重伝送方式による下位ネットワークN1〜Nnでは、上述したように、商用電源ACから給電されているCPU10より時分割多重信号が周期的に送信される。この時分割多重信号は、同期パルス、信号のモードを示すモードデータ、送信相手となる(アクセスする)端末装置(スイッチ端末装置11、制御端末装置13、及びLIU23に相当する)のアドレス(8ビット)を示すアドレスデータ、制御内容を示す制御データ、伝送誤りを検出するためのチェックサムデータ、及び、端末装置からの返信信号を返信させるためのタイムスロットである信号返送期間によって構成され、各データは、パルス幅変調によって形成される。
スイッチ端末装置11、制御端末装置13、強制パターン保持装置15、及びLIU23はそれぞれ、信号線Lsを介して受信した時分割多重信号のアドレスデータが、それぞれに設定されているアドレスに一致すると、その時分割多重信号の制御データの内容を解析する。又、スイッチ端末装置11、制御端末装置13、強制パターン保持装置15、及びLIU23はそれぞれ、設定されているアドレスに一致したアドレスデータを含む時分割多重信号に対して、その信号返送期間に同期して監視データを電流モードの信号(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡することで送出される信号)として返送する。
尚、以下では説明を簡単にするため、各スイッチ端末装置11はそれぞれ、操作スイッチ12が1つのみ設けられた構成とするとともに、各制御端末装置13はそれぞれ、負荷機器14が1つのみを制御する構成とする。又、スイッチ端末装置11及び制御端末器13それぞれのアドレスは、操作スイッチ12及び負荷機器14それぞれに一対に対応している必要はなく、1台のスイッチ端末装置11で複数の操作スイッチ12を扱い、1台の制御端末装置13で複数の負荷機器14を扱うものとしてもよい。このとき、スイッチ端末装置11及び制御端末装置13それぞれにおいて、その操作スイッチ12及び負荷機器14のそれぞれを個別に認識するために、アドレスが階層化される。即ち、スイッチ端末装置11及び制御端末装置13に設定される端末用のアドレスの下位に、各操作スイッチ12及び各負荷機器14のそれぞれを個別に識別するための負荷番号が設定され、端末用のアドレスと負荷番号との組合せを上述のアドレスとして用いる。
CPU10は、アドレスデータによるアドレスをサイクリックに変化させた時分割多重信号を送信することで、スイッチ端末装置11、制御端末装置12、強制パターン保持装置15、及びLIU23それぞれを順次アクセスする常時ポーリングを行う。このような常時ポーリングがなされているときに、スイッチ端末装置11は、操作スイッチ12の操作により監視入力が発生すると、時分割多重信号のスタートパルスに同期して、割込信号を発生させる。この割込信号を受信したCPU10は、割込信号を発生したスイッチ端末装置11を探索するための割込ポーリングを行う。このとき、割込信号を送信したスイッチ端末装置11は、割込ポーリングによってCPU10に特定されると、操作スイッチ12への操作に対応した監視データをCPU10に返送する。
そして、CPU10は、割込信号を発生したスイッチ端末装置11からの監視データを獲得すると、制御テーブルに設定されたアドレスの対応関係によってスイッチ端末装置11に予め対応付けられている制御端末装置13に対する制御データを生成する。その後、CPU10は、信号線Lsを介して、この制御データと制御端末装置13を指定するアドレスデータとを含む時分割多重信号を、制御端末装置13に送信する。この時分割多重信号を受信した制御端末装置13は、制御データに基づいて負荷機器14の動作を制御する。又、制御端末装置13は、負荷機器14の動作状態を示す監視データをCPU10に返送する。
CPU10は、この負荷機器14の動作状態を示す監視データを制御端末装置13より獲得すると、負荷機器14に対応した操作スイッチ12を備えたスイッチ端末装置11に対して、負荷機器14の動作状態を示す制御データを含む時分割多重信号を送信する。これにより、スイッチ端末装置11は、その負荷機器14に対応した操作スイッチ12に設けた発光ダイオードを点灯/消灯させるなどして、負荷機器14の動作状態を報知することができる。又、負荷機器14の動作状態を示す監視データを獲得したCPU10は、負荷機器14の動作状態を示す制御データを含む時分割多重信号をLIU23にも送信する。そして、LIU23がNCU22と通信を行うことで、NCU22に、下位ネットワークN1〜Nnそれぞれにおける各負荷機器14の動作状態が通知される。
強制パターン保持装置15は、物理的に有限な複数の接点入力端子を備え、例えば、センサによる検知などにより接点入力端子への接点入力がなされたとき(接点入力端子がONの状態)、CPU10に対して強制制御状態への移行を要求する強制制御信号を出力する。この強制制御信号を出力するとき、強制パターン保持装置15は、CPU10による常時ポーリングがなされているときに、送信される時分割多重信号のスタートパルスに同期して、割込信号を発生させる。
そして、CPU10は、強制パターン保持装置15からの割込信号を受信すると、割込ポーリングを行って、割込信号を送信した強制パターン保持装置15を特定する。このとき、割込信号を送信した強制パターン保持装置15は、割込ポーリングによってCPU10に特定されると、接点入力された接点入力端子に応じた強制制御信号を表す監視データをCPU10に返送する。この強制パターン保持装置15からの強制制御信号となる監視データを受けたCPU10は、その強制制御信号に対応する強制パターンを認識する。尚、この強制パターンは、下位ネットワークNk(kは、1≦k≦nの整数)における負荷機器14それぞれの動作状態を決定する強制パターンを示す。よって、この強制パターンに従った動作状態(強制動作状態)に負荷機器14を制御することで、下位ネットワークNkは強制制御状態に移行する。
そして、CPU10は、強制パターン保持装置15から受けた強制制御信号に基づく強制パターンに従って、制御端末装置12に制御データを送信して、強制パターンによって決定される強制動作状態で各負荷機器14を動作させる。又、CPU10は、スイッチ端末装置11からの割込を遮断することで、スイッチ端末装置11の操作スイッチ12による負荷機器14の制御の受付を禁止する。これにより、強制パターン保持装置15に対して接点入力がなされると、強制パターンに従って各負荷機器の動作状態が強制的に決定されるとともに、スイッチ端末装置11の操作スイッチ12の操作による、負荷機器14の制御が禁止される。更に、CPU10は、設定した強制パターンを示す制御データを含む時分割多重信号をLIU23にも送信する。そして、LIU23がNCU22と通信を行うことで、強制制御状態に移行した下位ネットワークNkとその強制パターンとが、NCU22に通知される。
LIU23は、下位ネットワークN1〜Nnにおいて、スイッチ端末装置11及び強制パターン保持装置15と同様の動作を行う。即ち、CPU10による常時ポーリングがなされているときに、専用線Ltを通じて、NCU22より負荷機器14を制御するための信号を受信すると、時分割多重信号のスタートパルスに同期して、割込信号を発生させる。そして、LIU23は、CPU10による割込ポーリングに応答して、CPU10に割込した端末装置であることを特定させた後、NCU22より受信した信号の内容を示す監視データをCPU10に返送する。
これにより、CPU10が、NCU22によって制御対象とされる負荷機器14を制御するための制御データを含む時分割多重信号を、制御端末装置13に送信するため、制御対象となる負荷機器14の動作が制御端末装置13を介して制御される。そして、負荷機器14の動作を制御した制御端末装置13が、負荷機器14の動作状態を示す監視データをCPU10に返送する。そのため、CPU10は、この監視データの内容に基づく制御データを含む時分割多重信号を生成し、監視データによって確認される負荷機器14に対応する操作スイッチ12を備えたスイッチ端末装置11と、LIU23とのそれぞれに対して、送信する。
3.上位ネットワーク
上述のように下位ネットワークN1〜Nnのそれぞれにおいて、時分割多重伝送方式によって通信を行っている各LIU23は、例えば、RS485仕様による専用線Ltによって、NCU22と接続される。下位ネットワークN1〜NnそれぞれにおけるLIU23それぞれは、専用線Ltを通じて、負荷機器14を制御するための制御データをNCU22から受信するとともに、負荷機器14の動作状態を示す監視データをNCU22に送信する。このように専用線Ltによって接続されることでローカルバスネットワークを構築するNCU22及びLCU23は、商用電源ACをトランスTで変圧した電源が供給される。又、下位ネットワークN1〜Nnそれぞれにおける、強制パターン保持装置15についても、トランスTを介して商用電源ACからの電源が供給される。
又、ウェブサーバ21とNCU22との間を接続する通信線Luは、例えば、RS232C仕様の通信線とされる。このウェブサーバ21及びネットワーク端末装置24のそれぞれは、イーサネット(登録商標)などのネットワーク伝送路で構成されるローカルエリアネットワークLNに接続される。このように構成されるローカルバスネットワークとローカルエリアネットワークLNとによって、上位ネットワークが構成され、ウェブサーバ21及びネットワーク端末装置24それぞれにより、下位ネットワークN1〜Nnの制御及び管理が為される。
このように構成される上位ネットワークのローカルバスネットワークでは、LIU23が、NCU22の端末装置として機能する。又、上位ネットワークの一部であるローカルエリアネットワークLNにおいて、ネットワーク端末装置24がウェブサーバ21の端末装置となるホストシステムが、構成される。そして、ローカルエリアネットワークLNにおけるホストシステムは、ローカルバスネットワークを介して、下位ネットワークN1〜Nnにおける制御端末装置13への制御指令を与えるとともに、下位ネットワークN1〜Nnにおける負荷機器14の動作状態に関する情報、及び強制パターン保護装置15における接点入力の有無に関する情報を受信して管理できる。
このように構成される遠隔制御監視システムの第1〜第3の実施形態について、以下に説明する。以下の各実施形態の遠隔制御監視システムは、強制パターン保護装置において接点入力があり、その強制パターン保護装置を備えた下位ネットワークが強制制御状態となったときに、ウェブサーバにより強制制御状態を一時的に解除(仮解除)できる。そして、各実施形態において、ウェブサーバにより下位ネットワークの強制制御状態の仮解除のための構成が異なるため、以下の各実施形態では、この下位ネットワークの強制制御状態の仮解除のための構成を中心に説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態となる遠隔制御監視システムについて、以下で、図面を参照して説明する。図2は、本実施形態の遠隔制御監視システムにおけるウェブサーバの機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の遠隔制御監視システムに設置されるウェブサーバ21は、図2に示すように、通信線Luと接続してNCU22と通信を行う遠隔制御監視用通信インターフェース211と、ローカルエリアネットワークLNと接続してネットワーク端末装置24と通信を行うLAN用通信インターフェース212と、外部からの入力を受け付けるキーボードやマウスなどによる操作部213と、強制制御状態に移行した下位ネットワークNkに対して強制制御状態を解除させるための解除指令を生成する解除指令生成部214と、ウェブサーバ21に対するアクセスの認証を行う認証部215と、強制制御状態に移行した下位ネットワークNkを通知するための情報を生成する通知部216と、ウェブサーバ21を構成する各ブロックを制御する制御部217と、を備える。
このような構成のウェブサーバ21は、遠隔制御監視用通信インターフェース211でNCU22と通信を行うことで、下位ネットワークN1〜Nnそれぞれへの制御指令を送信するとともに、負荷機器14の動作状態に関する情報や強制パターン保持装置15における接点入力の有無に関する情報を受信する。そして、遠隔制御監視用通信インターフェース211が、NCU22より、強制制御状態へ移行した下位ネットワークNkを示す情報を受信すると、制御部216が、この情報を通知部216に与える。よって、通知部216は、強制制御状態へ移行した下位ネットワークNkと、その強制パターンとを記憶する。
操作部213で操作されて、強制制御状態へ移行した下位ネットワークNkについての通知が求められたとき、通知部216は、強制制御状態の下位ネットワークNkと、その強制パターンとを、ディスプレイ(不図示)に表示させる。これにより、ウェブサーバ21は、ウェブサーバ21を操作する利用者に対して、強制制御状態へ移行した下位ネットワークNkとその強制パターンとを通知できる。
又、ウェブサーバ21が、ネットワーク端末装置24からローカルエリアネットワークLNを介してアクセスされ、ネットワーク端末装置24より、強制制御状態の下位ネットワークNkについて通知が求められると、強制制御状態の下位ネットワークNkと、その強制パターンとを示す情報を、ネットワーク端末装置24に返信する。このとき、通知部216は、記憶している、強制制御状態の下位ネットワークNkとその強制パターンとを、制御部217に与える。そして、制御部217は、強制制御状態の下位ネットワークNkとその強制パターンとを示す情報を生成し、LAN用インターフェース211より、ネットワーク端末装置24に送信する。
このように、ウェブサーバ21が、強制制御状態に移行した下位ネットワークNkを通知する際、その通知を求める、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24の利用者に対して、通知の可否を決定するための認証がなされる。即ち、ウェブサーバ21への直接の操作、又は、ネットワーク端末装置24からのウェブブラウザを利用したウェブサーバ21へのアクセスがなされると、アクセス要求者を認証するために、図3に示す認証画面が、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24のディスプレイ上に表示される。この図3に示す認証画面には、アクセス要求者の個別番号(ID)及びパスワードを入力するための入力欄301,302が表示される。
そして、ウェブサーバ21が直接操作される場合は、操作部213が操作されることにより、ウェブサーバ21が、入力欄301,302に対するID及びパスワードの入力を受け付ける。又、ネットワーク端末装置24からのアクセスの場合は、入力欄301,302に対して入力されたID及びパスワードが、ローカルエリアネットワークLNを介してウェブサーバ21のLAN用インターフェース212に送信される。ウェブサーバ21では、この入力欄301,302に入力されたID及びパスワードが、制御部217を介して認証部215に与えられる。
認証部215では、入力されたID及びパスワードと、既に記憶しているID及びパスワードとを対比することによって、ウェブサーバ21へのアクセスを要求する利用者(アクセス要求者)を特定する。即ち、認証部215は、アクセス要求者が、システム管理者及び一般のシステム利用者のいずれに該当するのか認証する。このとき、アクセス要求者が、システム管理者及び一般のシステム利用者のいずれにも該当しない場合は、認証がなされず、アクセス要求者のアクセスを全て禁止する。又、アクセス要求者が、システム管理者及び一般のシステム利用者のいずれかに該当した場合は、ウェブサーバ21は、通知部216による通知を許可する。更に、アクセス要求者が、遠隔制御監視システムの利用者において上位に位置する、システム管理者である場合、ウェブサーバ21は、解除指令生成部214による解除指令についても許可する。
この認証部215の認証結果により、通知部216による通知が許可された場合、制御部217は、通知部216において、強制制御状態の下位ネットワークNkについて記憶しているか否かを確認する。このとき、強制制御状態の下位ネットワークNkを通知部216が記憶している場合は、ウェブサーバ21は、強制制御状態の下位ネットワークがある旨の通知を行う。即ち、図4(a)又は図4(b)に示すように、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24のディスプレイ上に表示される画面の所定領域401に、強制制御状態となったことを示す表示がなされる。そして、システム管理者であることが認証された場合は、図4(b)に示す画面のように、強制制御状態を一時的に解除させる指示を行うためのボタンBが表示される。一方、認証したアクセス要求者が一般のシステム利用者である場合は、図4(a)に示す画面のように、システム管理者として認証された場合と異なり、ボタンBは表示されない。
上述の図4(a)又は図4(b)に示す画面により、強制制御状態の下位ネットワークNkがあることを通知する場合、強制制御状態に移行した下位ネットワークNkと、その強制パターンとが表示されるものとしてもよい。又、強制制御状態に移行した下位ネットワークNkの強制パターンについては、その強制パターンを設定するためのレベルにより表示されるものとしてもよい。更に、この強制パターンの表示については、強制動作状態となった負荷機器14又はその負荷機器14の設置エリアが表示されるものであってもよい。そして、この強制制御状態に移行した下位ネットワークNkの表示については、システム管理者によるアクセスを認証したときのみになされるものとしてもよい。
このように、強制制御状態に移行した下位ネットワークNkについての通知が表示されるとき、上述したように、システム管理者によるウェブサーバ21へのアクセスの場合は、図4(b)に示すボタンBが表示される。このとき、システム管理者は、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24に対して操作を行い、図4(b)の画面上に同様に表示されるポインタPによりボタンBを指定して、強制制御状態を一時的に解除させることを指示する。即ち、システム管理者がウェブサーバ21を操作している場合は、ウェブサーバ21は、操作部213への操作を受け付けることによって、制御部217が、強制制御状態の一時的な解除(仮解除)の指示を認識する。又、システム管理者がネットワーク端末装置24を操作している場合は、ウェブサーバ21は、LAN用インターフェース212でネットワーク端末装置24からの指示を受信し、制御部217が、強制制御状態の一時的な解除(仮解除)の指示を認識する。
ウェブサーバ21は、仮解除が指示されたことを認識すると、制御部217が、通知部216に記憶されている強制制御状態の下位ネットワークNkを確認し、強制制御状態となっている下位ネットワークNkのLIU23の、ローカルバスネットワーク上におけるアドレスを示すユニット番号を、システム管理者に通知する。このとき、下位ネットワークN1〜N10のうち、下位ネットワークN1,N3,N4,N10が強制制御状態である場合、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24のディスプレイ上の表示画面上において、図5に示すように、下位ネットワークN1,N3,N4,N10それぞれにおけるLIU23のユニット番号01,03,04,10に対して、その仮解除を設定するためのボタンB1〜B4が、表示される。
即ち、システム管理者がウェブサーバ21を直接操作している場合は、ウェブサーバ21のディスプレイ上に、図5に示す表示画面が表示される。又、システム管理者がネットワーク端末装置24よりウェブサーバ21にアクセスしている場合は、ウェブサーバ21は、LAN用インターフェース212より、強制制御状態である下位ネットワークN1,N3,N4,N10それぞれにおけるLIU23のユニット番号01,03,04,10を、ネットワーク端末装置24に送信する。これにより、ネットワーク端末装置24において、図5に示す表示画面が表示される。
そして、図5に示す表示画面が表示されている場合において、システム管理者がウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24に対して操作を行い、同じく表示しているポインタPによって、仮解除を求める下位ネットワークに対するボタンB1〜B4が指定される。即ち、ポインタPによって指定されたボタンB1〜B4によって、仮解除の対象となる下位ネットワークN1,N3,N4,N10のいずれかが指定される。例えば、ボタンB1が指定された場合、下位ネットワークN1が仮解除の対象に指定されたことを、ウェブサーバ21が認識する。このとき、システム管理者がウェブサーバ21を操作する場合は、操作部213への操作によって、仮解除の対象となる下位ネットワークが制御部217によって認識される。又、システム管理者がネットワーク端末装置24によりウェブサーバにアクセスする場合は、ウェブサーバ21は、仮解除の対象となる下位ネットワークに関する情報を、LAN用インターフェース212で受信し、制御部217で認識する。
このようにして、仮解除の対象となる下位ネットワークNkがシステム管理者に指定されて、ウェブサーバ21が制御部217で認識すると、解除指令生成部214が、認識した下位ネットワークNkを強制制御状態から一時的に解除するための解除指令を、生成する。この解除指令生成部214は、生成する解除指令を、仮解除の対象となる下位ネットワークNkのLIU23に送信するために、その送信先となるLIU23のユニット番号を解除指令に付加して、制御部217に与える。そして、制御部217は、解除指令生成部214で生成された解除指令を送信信号として、遠隔制御監視用通信インターフェース211より、通信線Luを介して、NCU22に送信する。
NCU22は、この解除指令による送信信号をウェブサーバ21から受信すると、その解除指令に付加されているLIU23のユニット番号を確認する。そして、NCU22は、そのユニット番号によって指定されるLIU23に対して、専用線Ltを介して、ウェブサーバ21から受信した解除指令による送信信号を転送する。即ち、NCU22は、ウェブサーバ21から受信した解除指令より、下位ネットワークNkが仮解除の対象とされていることを確認すると、この下位ネットワークNkのLIU23に対して、解除指令を転送する。よって、仮解除の対象となる下位ネットワークNkのLIU23が、ウェブサーバ21からの、解除指令を示す送信信号を、NCU22を介して受信する。
このようにして、仮解除の対象となる下位ネットワークNkにおいて、LIU23が、ウェブサーバ21からの解除指令を受信すると、上述したように、CPU10による常時ポーリングに対して割込信号を送信する。その後、LIU23は、CPU10による割込ポーリングに応答した後、受信した解除指令を示す監視データをCPU10に返送する。よって、CPU10は、このLIU23の割込動作により受信した監視データによって、ウェブサーバ21からの解除指令を受信する。これにより、CPU10は、スイッチ端末装置11からの割込を可能として、一時的に、強制パターン保持装置15の接点が解除された状態に等しい状態とする。
よって、強制パターン保持装置15の接点入力によって強制制御状態に移行している下位ネットワークNkは、ウェブサーバ21からの解除指令に基づいて、強制制御状態が解除され、負荷機器14の動作の変更が可能な状態となる。このとき、下位ネットワークNkのスイッチ端末装置11により負荷機器14の動作状態の制御が可能となるだけでなく、ウェブサーバ21を通じて、下位ネットワークNkにおける負荷機器14の制御も可能となる。その後、例えば、一定時間が経過するなどして、強制制御状態の一時的な解除が終了すると、下位ネットワークNkは、再び、強制パターン保持装置15の接点入力に応じた強制制御状態に移行する。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態となる遠隔制御監視システムについて、以下で、図面を参照して説明する。本実施形態の遠隔制御監視システムは、第1の実施形態の遠隔制御監視システムと異なり、ウェブサーバ21によって解除指令が送信されるとき、その強制制御状態を解除する時間がウェブサーバ21により設定される。その他の動作及び構成については、第1の実施形態と同様であり、ウェブサーバ21の構成についても、第1の実施形態と同様、図2のような構成となる。
本実施形態の遠隔制御監視システムにおいても、第1の実施形態と同様、強制制御状態に移行した下位ネットワークNkのLIU23は、NCU22を介して、強制制御状態に移行したことをウェブサーバ21に通知する。このとき、ウェブサーバ21において、システム管理者又はシステム利用者のアクセスが認証されると、認証されたシステム管理者又はシステム利用者により操作されているウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24において、そのディスプレイ上の画面に、強制制御状態となった旨の表示がなされる。即ち、システム利用者によるアクセスの場合は、図4(a)のような画面が、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24のディスプレイ上に表示される。又、システム管理者によるアクセスの場合は、図4(b)のような画面が、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24のディスプレイ上に表示される。
よって、システム管理者がウェブサーバ21にアクセスしている場合は、図4(b)の画面が表示されることにより、仮解除を指示するためのボタンBが、その画面上に表示されることとなる。このとき、このボタンBがポインタPにより指定されると、第1の実施形態と同様、仮解除の対象となる下位ネットワークを選択できるように、図5のような画面が、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24のディスプレイ上に表示される。これにより、システム管理者によって、図5に表示されるボタンB1〜B4がポインタPによって指定され、仮解除の対象とする下位ネットワークNkが指定される。
このようにして、仮解除の対象とする下位ネットワークNkが指定されると、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、下位ネットワークNkの強制制御状態を解除する時間(仮解除時間)が設定される。このとき、システム管理者によって操作される、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24のディスプレイ上において、図6に示すような画面が表示される。即ち、図6に示すように、例えば、仮解除時間として、「1時間」「30分」「10分」のいずれかから選択できるような表示がなされる。
このとき、設定する仮解除時間に対応したチェックボックスCHがチェックされることで、システム管理者によって指定される仮解除時間を、ウェブサーバ21が認識する。尚、図6に示す表示画面のように、複数候補の時間より設定する仮解除時間を選択するものとしてもよいし、システム管理者が、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24に対して、その時間を表す数値を入力することで、仮解除時間をウェブサーバ21に認識させるものとしてもよい。
そして、システム管理者が、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24により仮解除時間を指定すると、ウェブサーバ21において、制御部217が、指定された仮解除時間を認識し、解除指令生成部214に与える。これにより、解除指令生成部214は、既に仮解除の対象として設定された下位ネットワークNkにおけるLIU23のユニット番号を付加した仮解除指令に対して、更に、指定された仮解除時間を付加する。よって、制御部217は、送信先となるLIU23のユニット番号と仮解除時間とが付加された解除指令による送信信号を生成し、遠隔制御監視用通信インターフェース211より、NCU22に送信する。
よって、仮解除の対象とされた下位ネットワークNkのLIU23は、NCU22を介して、ウェブサーバ21からの送信信号による解除指令を受ける。そして、この下位ネットワークNkでは、LIU23の割込動作によって、CPU10が、ウェブサーバ21からの解除指令を受けることにより、スイッチ端末装置11からの割込を可能にするなどして、下位ネットワークNkの強制制御状態を解除する。このとき、CPU10は、解除指令に付加されている仮解除時間を認識する。そのため、CPU10は、この解除指令を受けて、下位ネットワークNkの強制制御状態の解除を開始してから、その時間の経過を測定する。
そして、CPU10は、強制制御状態の解除が開始してから、仮解除時間により指定される時間が経過したことを確認すると、再び、下位ネットワークNkを強制制御状態へ移行させる。即ち、仮解除時間により指定された時間が経過すると、CPU10が、強制パターン保持装置15における接点入力により指定される強制パターンを確認する。そして、CPU10は、制御端末装置14に制御データを送信し、負荷機器14を、強制パターン保持装置15における接点入力により指定される強制パターンに応じた強制動作状態とするとともに、スイッチ端末装置11からの割込を遮断する。尚、ウェブサーバ21、NCU22、及びLIU23のいずれかが、仮解除時間の経過を測定した後、仮解除となっている下位ネットワークNkのCPU10に対して、下位ネットワークNkの強制制御状態への復帰を要求するものとしてもよい。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態となる遠隔制御監視システムについて、以下で、図面を参照して説明する。本実施形態の遠隔制御監視システムは、第1の実施形態の遠隔制御監視システムと異なり、ウェブサーバ21によって解除指令が送信されるとき、強制動作状態を解除する負荷機器14がウェブサーバ21により指定できる。その他の動作及び構成については、第1の実施形態と同様であり、ウェブサーバ21の構成についても、第1の実施形態と同様、図2のような構成となる。
本実施形態の遠隔制御監視システムにおいても、第1及び第2の実施形態と同様、ウェブサーバ21へのアクセスが認証されたシステム利用者又はシステム管理者により操作されているウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24は、そのディスプレイ上に、図4(a)又は図4(b)のような画面を表示し、強制制御状態となったことを通知する。よって、システム管理者によりウェブサーバ21がアクセスされるときは、図4(b)のような画面が表示され、仮解除を指示するためのボタンBが、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24のディスレプレイ上に表示される。
図4(b)のような画面が表示されているとき、ポインタPによりボタンBが指定されて、システム管理者が、ウェブサーバ21に対して仮解除を要求すると、強制動作状態を解除する対象となる負荷機器14を指定するために、図7のような画面が、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24のディスレプレイ上に表示される。図7に示す画面上には、仮解除の対象となる下位ネットワークNkのLIU23を指定するためのLIU指定用入力欄701と、仮解除の対象となる負荷機器14を制御するためのアドレスを指定するための機器指定用入力欄702と、指定された負荷機器14の表示欄703とが、表示される。
即ち、図7の画面では、LIU指定用入力欄701が、仮解除の対象となる下位ネットワークNkのLIU23のユニット番号を選択するためのドロップダウンメニューD1と、ドロップダウンメニューD1で選択されたユニット番号を決定するためのボタンB11とによって構成される。又、機器指定用入力欄702が、制御端末装置13に対して設定された負荷機器14の制御用のアドレスを選択するためのドロップダウンメニューD2と、ドロップダウンメニューD2で選択されたアドレスを決定するためのボタンB21とによって構成される。このとき、下位ネットワークNkにおいて、複数の負荷機器14を同時に制御するグループ制御や、全ての負荷機器14を所定の動作状態パターンとするパターン制御が行われる場合、ドロップダウンメニューD2により、そのグループ制御又はパターン制御のためのアドレスも選択できるものとしてもよい。
そして、図7の画面が表示されているとき、システム管理者は、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24を操作して、ドロップダウンメニューD1より、LIU23のユニット番号を選択し、ボタンB11を指定する。このとき、ドロップダウンメニューD1には、強制制御状態に移行した下位ネットワークに対応したユニット番号のみが表記されて、強制制御状態に移行していない、通常状態の下位ネットワークについては選択できない構成となっている。これにより、システム管理者は、LIU指定用入力欄701に対して、仮解除の対象となる下位ネットワークNkのLIU23のユニット番号を入力する。ウェブサーバ21は、システム管理者によって入力されたLIU23のユニット番号を制御部217で受けることにより、仮解除の対象となる下位ネットワークNkを認識する。
このように、ウェブサーバ21は、システム管理者によって仮解除が指定される下位ネットワークNkを制御部217で認識すると、下位ネットワークNkにおける負荷機器14を制御するためのアドレス群を通知部216から読み出す。そして、ウェブサーバ21にシステム管理者が直接アクセスしている場合は、ウェブサーバ21のディスプレイ上に表示されている図7のような画面において、その機器指定用入力欄702のドロップダウンメニューD2として、読み出されたアドレス群が表記される。又、システム管理者がネットワーク端末装置24を操作している場合は、通知部216から読み出されたアドレス群が、LAN用インターフェース212を介してネットワーク端末装置24に送信される。よって、ネットワーク端末装置24のディスプレイ上の図7に示す画面において、その機器指定用入力欄702のドロップダウンメニューD2として、ウェブサーバ21から送信されたアドレス群が表記される。
このように、強制動作状態の解除対象とする負荷機器14を指定するためのアドレス群がドロップダウンメニューD2に表記可能な状態となると、システム管理者は、ウェブサーバ21又はネットワーク端末装置24を操作して、機器指定用入力欄202に対して、仮解除の対象とする負荷機器14に対するアドレスを入力する。このとき、システム管理者は、ドロップダウンメニューD2のアドレス群より、負荷機器14に対するアドレスを選択し、ボタンB21を指定して、仮解除の対象とする負荷機器14に対するアドレスを入力する。このようにして入力されたアドレスが、ウェブサーバ21の制御部217に通知され、ウェブサーバ21は、制御部217において、その強制動作状態を一時的に解除する負荷機器14を認識する。尚、仮解錠の対象とする負荷機器14に対応したアドレスの選択については、複数のアドレスが選択されるものであってもよい。
そして、ウェブサーバ21は、解除指令生成部214において、先に認識した下位ネットワークNkのLIU23のユニット番号と、その強制動作状態を一時的に解除する負荷機器14に対応したアドレスとを、生成した解除指令に付加する。そして、遠隔制御監視用通信インターフェース211は、制御部211を介して解除指令生成部214より与えられた解除指令を、NCU22を介して、仮解除の対象となる下位ネットワークNkのLIU23に送信する。これにより、仮解除の対象となる下位ネットワークNkのLIU23は、仮解除の対象となる負荷機器14に対応したアドレスが付加された解除指令を受信し、CPU10に通知する。
CPU10は、LIU23が割込動作により通知した解除指令を受けると、その解除指令に付加された、仮解除の対象となる負荷機器14を制御するための制御端末装置13に対するアドレスを認識する。これにより、仮解除の対象となる負荷機器14の制御を可能な状態とするため、認識したアドレスに対応した負荷機器14の動作の変更が可能な状態とされる。このとき、認識したアドレスに対応したスイッチ12による遠隔制御が可能となるように、CPU10は、スイッチ端末装置11に対して、認識したアドレスに対応したスイッチ12への操作による割込を許可する。又、ウェブサーバ21を通じて、下位ネットワークNkにおける、仮解除の対象となる負荷機器14の制御も可能となる。
尚、本実施形態において、図4(b)の画面における、ボタンBが指定されたときに、仮解除の対象となる負荷機器14を選択するための図7のような画面に表示が変更するものとしたが、図4(b)の画面上において、図7のような画面に表示を切り換えるためのボタンを、ボタンBとは別に表示されるものとしてもよい。即ち、仮解除の対象となる負荷機器14を選択指定するためのボタンを、仮解除の指令を送信するためのボタンBとは別に設置するものとする。よって、ボタンBだけが指定された場合は、強制制御状態に移行した下位ネットワークNk全体に対して、仮解除が指示されたものとして動作する。そして、その強制動作状態が一時的に解除される負荷機器14が指定される場合は、ボタンBとは別のボタンが指定されて、仮解除の対象となる負荷機器14に対応するアドレスが選択された後に、ボタンBが指定されるなどして、仮解除の指示がなされる。
又、本実施形態において、第2の実施形態と同様、仮解除時間を設定できる構成とし、仮解除の対象となる負荷機器14に対して、その強制動作状態が解除される時間を設定できるものとしてもよい。このとき、図7のような画面表示がなされた後に、図6のような画面表示がなされるものであってもよいし、図6のような画面表示がなされた後に、図7のような画面表示がなされるものであってもよい。更に、複数の負荷機器14を仮解除とする場合、その仮解除の対象となる複数の負荷機器14それぞれに対して、異なる仮解除時間が設定されるものとしてもよい。
更に、第1〜第3の実施形態において、ネットワーク端末装置24によりウェブサーバ21へシステム管理者がアクセスした場合、ウェブブラウザを使用して、仮解除を指定できる構成としたが、ネットワーク端末装置24の電子メール機能を利用して、仮解除を指定できるものとしてもよい。このとき、下位ネットワークNkのLIU23が、下位ネットワークNkが強制制御状態に移行したことを、NCU22を介してウェブサーバ21に通知すると、ウェブサーバ21は、図8(a)に示すように、通知を行ったLIU23のユニット番号とその強制パターンを示すメール本文を備えた、電子メールを生成する。即ち、ウェブサーバ21は、強制制御状態になった下位ネットワークNkを示す電子メール(強制制御通知用の電子メール)を作成し、不図示のメールサーバに送信する。尚、この電子メールの送信先アドレスは、システム管理者に割り当てられたメールアドレスとする。
システム管理者がネットワーク端末装置24におけるメーラを操作し、メールサーバへアクセスすると、メールサーバに格納されたシステム管理者宛の電子メールが、メールサーバからネットワーク端末装置24に送信される。このとき、ネットワーク端末装置24は、上述の強制制御通知用の電子メールを受信すると、そのディスプレイ上に、図8(a)に示すようなメール本文を表示する。尚、この強制制御通知用の電子メールのタイトルは、図8(a)に示すように、「強制制御状態発生」などとし、強制制御状態に移行したことを通知できる内容とすることが好ましい。
そして、システム管理者は、ネットワーク端末装置24を操作して、この強制制御通知用の電子メースに対して返信メールを作成し、ウェブサーバ21に対して送信する。このウェブサーバ21への返信メールは、図8(b)に示すように、そのメール本文に、システム管理者のIDとパスワードとが記入された構成となる。ウェブサーバ21は、図8(b)に示すメール本文を備えた返信メールを受信すると、システム管理者のIDとパスワードを認識し、返信メールを送信した送信者であるシステム管理者の認証を行う。この認証結果により、仮解除を指示可能なシステム管理者であることを認証すると、ウェブサーバ21は、メール本文中に記載のユニット番号のLIU23に対して、NCU22を通じて、解除指令を送信する。
このようにメール機能を利用して、仮解除が可能な構成としたとき、第2の実施形態のように、仮解除時間の設定が可能な場合は、上述の返信メールのメール本文中に、仮解除時間が含まれるものとすることで実現できる。又、第3の実施形態のように、仮解除する負荷機器14の選択が可能な場合は、上述の返信メールのメール本文中に、仮解除の対象とする負荷機器14に対応したアドレスが含まれるものとすることで実現できる。