JP5060360B2 - 電力系統監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、電力系統の監視、制御及び操作を行う監視技術に係り、ソフトウェアを変更することなしに広域分散化が可能な電力系統監視システムに関する。
従来の電力系統監視システムは、図37及び38の通り、例えば、制御所1に電力系統の監視、制御及び操作等を行なうサーバ計算機11が設置され、さらに、サーバ計算機11の情報をユーザが操作する際のマンマシンインターフェースであるクライアント計算機12を複数備えている。また、クライアント計算機12を実際に操作するためのキーボード及びマウス、並びに操作情報を表示するCRTと(以降キーボード、マウス、CRTの組をHMI13と称する)、が配設されている。
なお、図38の通り、クライアント計算機12とクライアント計算機用HMI13との接続に関して、USB信号によりクライアント計算機12とUSB−HUB17とが相互に通信し、HMI13では、当該USB−HUB17を通じたUSB信号がUSB/RGB変換器18によりRGB信号に変換され、CRT19により画面表示される。また、キーボード/マウス20による操作情報は、USB信号によりUSB−HUB17へ送られる。
ところで、上記のような従来の電力系統監視システムでは、制御所1に複数のクライアント計算機12が配設されているが、クライアント計算機12をこのシステムに追加する場合、既存のサーバ計算機11及びクライアント計算機12に設定されたソフトウェアを変更する必要が生じた。また、システムを広域分散化するにあたり、分散設置箇所から制御所1内のクライアント計算機12とやり取りをする場合には、制御所1内のサーバ計算機11及びクライアント計算機12のソフトウェアを変更する必要が生じた。
本発明は、上記課題を解消するために提案されたものであって、その目的は、既存の電力系統監視システムに対し、ソフトウェアの変更をすることなしに広域分散化の可能な電力系統監視システムを提供することにある。また、必要に応じてセキリュティ機能を実行可能な電力系統監視システムを提供することも目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、電力系統の監視、制御を行うサーバ計算機と、マンマシンインターフェースであるクライアント計算機と、前記クライアント計算機用のヒューマンインターフェースであるHMIと、を有する制御所と、HMIを有する監視箇所と、を備え、前記クライアント計算機用のHMIを通じたユーザによる操作を前記制御所のクライアント計算機で受け付け、前記サーバ計算機により電力系統の監視、制御を行う電力系統監視システムであって、前記監視箇所は、個人情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取った個人情報を前記制御所に送信する送信手段と、を有する変換装置を備え、前記制御所は、前記送信手段により送信された個人情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した個人情報が前記制御所において認証可能であるかを判断する認証手段と、前記認証手段により認証可能であると判断された場合に、前記クライアント計算機の操作権を前記クライアント計算機用のHMIから前記監視箇所のHMIに切り替え、当該クライアント計算機と当該監視箇所のHMIとを接続させる切替手段と、を有する切替え装置を、備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数の前記監視箇所を設け、各監視箇所のHMIと前記クライアント計算機との接続の優先順位を示す接続優先度が記憶された優先接続ファイルと、当該優先接続ファイルに基づいて、前記読取手段により個人情報を読み取った監視箇所のHMIと前記クライアント計算機の接続優先度を判定する優先接続判定手段と、を備え、前記切り替え手段は、前記優先接続判定手段により、前記個人情報を読み取った前記監視箇所のHMIと前記クライアント計算機の接続優先度が、先に前記クライアント計算機に接続されていた監視箇所のHMIとの接続優先度より高いと判定された場合に、当該クライアント計算機の操作権をこの接続優先度が高いと判定された監視箇所のHMIに切り替えることを特徴とする点も一態様である。
さらには、前記切替え装置が、前記監視箇所のHMIと前記クライアント計算機との接続可能時間が記憶されている接続時間記憶ファイルと、前記切り替え手段を通じて接続した前記クライアント計算機と前記監視箇所のHMIとの接続時間が前記接続可能時間を超えるかを監視する接続時間監視手段と、を備え、前記切り替え手段は、前記接続時間監視手段により、前記接続時間が前記接続可能時間を超えるものと判定された場合に、前記クライアント計算機の操作権を前記監視箇所のHMIから前記クライアント計算機用のHMIに切り替えることを特徴とする点も本発明の一態様とする。
以上のような本発明によれば、制御所にクライアント計算機の操作権をクライアント計算機用HMIから監視箇所のHMIに切替える切替え装置を設けることで、既存のソフトウェアを変更することなしに、制御所に配設されたクライアント計算機の操作を監視箇所から実行することができる。これにより、広域分散化の可能な電力系統監視システムを実現することが可能となる。また、この切替え装置では、個人情報の認証処理も行うため、分散設置箇所から制御所への遠隔操作に対してのセキュリティが保証される。
[1.第1の実施形態]
[1.1.構成]
[1.1.1.基本構成]
第1の実施形態に係る電力系統監視システムの基本構成を、図1を参照して以下に説明する。なお、従来技術において示した構成と同一の構成については同じ符号を付すものとする。図1によれば、電力系統監視システムは、制御所1と分散設置箇所3(本発明の「監視箇所」に対応)とが広域ネットワークであるWAN2を介して接続されることで構成されている。
この制御所1は、監視、制御及び記録等を行なうサーバ計算機11と、マンマシンインターフェースである複数のクライアント計算機12a〜12c(一例として、12a〜12cの3つ)と、を備え、当該クライアント計算機12a〜12cには、キーボード及びマウス、並びにCRTからなるHMI13a〜13c(クライアント計算機12a〜12cに対応して3つ)が各々対応して接続されている。さらに、このクライアント計算機12a〜12cには、セキュリティシステムを有するセキュリティ機能付き切替え装置4が接続されている。
一方、分散設置箇所3は、HMI13dが設けられ、さらに、当該HMI13dと特定の個人情報を記憶するICカード15が接続される変換装置14が配設されている。なお、制御所1内のセキュリティ機能付き切替え装置4と分散設置箇所3内の変換装置14とがWAN2により接続されている。
また、例えば、常時状態におけるクライアント計算機12aとHMI13aの通信は、図2の通り、クライアント計算機12aが、USB信号により、セキュリティ機能付き切替え装置4内に設置されたUSB/LAN変換器16と通信し、さらに、このUSB/LAN変換器16が、USB信号によりHMI13a内のUSB−HUB17と通信することで実現される。なお、その他のクライアント計算機12b、12cとHMI13b、13cとの通信も、上記と同様に、セキュリティ機能付き切替え装置4内のUSB/LAN変換器16を介して行われる。
ここで、HMI13a〜13cでは、従来技術と同様に、USB−HUB17を通じて取得したUSB信号がUSB/RGB変換器18によりRGB信号に変換され、CRT19により画面表示される。また、キーボード/マウス20による操作情報は、USB信号によりUSB−HUB17へ送られる。
[1.1.2.具体的な構成]
次に、本実施形態に係る電力系統監視システムの具体的な構成例を図3を参照して以下に詳述する。なお、図3の電力系統監視システムでは、制御所1にクライアント計算機12aとクライアント計算機用HMI13aが配設され、分散設置箇所3にHMI13dが配設されている。
[(a)分散設置箇所の構成]
図3の通り、分散設置箇所3に配設された変換装置14は、下記のような手段を備えている。
ICカード読取手段31(本発明の「読取手段」に対応)は、接続されたICカード15の情報を読み取る処理であり、制御所接続手段32(本発明の「送信手段」に対応)は、分散設置箇所3から制御所1への通信を行なう処理である。
制御所IPアドレス読出手段33は、制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスを図4のような制御所IPアドレス記憶ファイルから読み出す処理である。図4の通り、制御所IPアドレス記憶ファイルには、分散設置箇所3が接続可能な制御所のセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスが記憶されている。なお、分散設置箇所3が接続可能なIPアドレスの一例として、制御所1のセキュリティセキュリティ機能付き切替え装置のIPアドレスが記憶されている。
IPアドレス記憶手段34は、制御所接続手段32の通信相手である接続先のIPアドレスをIPアドレス記憶ファイルに記憶する処理である。また、USB/LAN変換手段35は、USB信号とLAN信号を相互に変換可能な処理であり、LAN送受信手段36は、制御所1との間で操作情報をやり取りする処理である。
[(b)セキュリティ機能付き切替え装置の構成]
一方、制御所1に設置したセキュリティ機能付き切替え装置4は、下記のような手段を備えている。
接続情報受信手段41(本発明の「受信手段」に対応)は、分散設置箇所3からのICカードに基づく個人情報等を受信する処理であり、認証読出手段42は、図5のような認証設定ファイルに保存されたICカード15の認証情報を読み出す処理である。
なお、認証設定ファイルには、図5の通り、ICカード毎に認証可能かどうか、すなわち、分散設置箇所3からの制御所1への接続が可能どうかの情報が記憶されている。具体的には、ICカード15が認証可能である場合には、そのICカード15に対応させて認証可能であることを示すデータ“1”が記憶され、認証不可能である場合には、認証不可能であることを示すデータ“0”が記憶されている。
ICカード認証手段43(本発明の「認証手段」に対応)は、接続情報受信手段41により受信したICカード15の情報を認証読出手段42により読み出された認証情報と照合して、分散設置箇所3からの接続が可能であるかを判断する処理である。制御所1側のIPアドレス記憶手段44は、分散設置箇所3が有する処理と同等であり、接続先である分散設置箇所3の変換装置14のIPアドレスをIPアドレス記憶ファイルに記憶する処理である。
制御権状態記憶手段45は、クライアント計算機12aの操作権を制御所1か分散設置箇所3のいずれかに与える情報、より詳細には、クライアント計算機12aが制御所1内のクライアント計算機用HMI13aに接続するか、あるいは分散設置箇所3のHMI13dに接続するかの情報を、制御権状態ファイルに記憶する処理である。なお、制御権状態ファイルには、例えば図6のように、クライアント計算機用HMI13aにクライアント計算機12aの操作権を与える場合にデータ“0”と設定され、分散設置箇所3に当該操作権を与える場合にデータ“1”と設定される。
USB信号切替え手段46は、制御権状態記憶手段45により記憶されたデータに基づいて、クライアント計算機12aからのUSB信号の送信先を、クライアント計算機用HMI13aか、あるいはUSB/LAN変換手段47に切り替える処理である。USB/LAN変換手段47は、分散設置箇所3が有する処理と同様に、USB信号とLAN信号を相互に変換可能な処理であり、LAN送受信手段48は、分散設置箇所3との間で操作情報をやり取りする処理である。(USB信号切替え手段46と、USB/LAN変換手段47と、LAN送受信手段48は、本発明の「切替え手段」に対応する。)
[1.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第1の実施形態の電力系統監視システムの作用の一例を図7のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、ICカード15には、分散設置箇所3における特定のユーザを識別する情報が記憶されているものとする。
まず、分散設置箇所3において、ユーザによりICカード15が変換装置14に接続されると、変換装置14内のICカード読取手段31は、接続されたICカード15の情報を読み込む(STEP701)。そして、制御IPアドレス読出手段33を通じて制御所IPアドレス記憶ファイルから制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスを読み出す(STEP702)。
制御所接続手段32は、読み出されたセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスをもとに、WAN2を介して制御所1への接続要求を行い、ICカード読取手段31により読み取ったICカード15の情報と変換装置14のIPアドレスを、制御所1内のセキュリティ機能付き切替え装置4の接続情報受信手段41に送信する(STEP703)。また、これと同時に、IPアドレス記憶手段34は、接続先である制御所1内のセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスをIPアドレス記憶ファイルに記憶する(STEP704)。
制御所1において、接続情報受信手段41が分散設置箇所3の制御所接続手段32からの接続要求を受け付けると、ICカード認証手段43は、分散設置箇所3から受信したICカード15の情報と認証読出手段42を通じて読み出した認証情報とを照合して、分散設置箇所3からの接続が可能であるかを判断する(STEP705)。ICカード認証手段43により、分散設置箇所3からの接続が可能であると判断されると(STEP705のYES)、制御所1側のIPアドレス記憶手段44は、分散設置箇所3の変換装置14のIPアドレスをIPアドレス記憶ファイルに記憶する(STEP706)。
これと同時に、制御権状態記憶手段45は、制御権記憶ファイルに分散設置箇所3にクライアント計算機12aの操作権を与えるデータ“1”を設定し記憶する(STEP707)。なお、ICカード認証手段43により、分散設置箇所3からの接続ができないと判断されると(STEP705のNO)、第1の実施形態の電力系統監視システムにおける分散設置箇所3と制御所1との通信処理は終了する。
STEP707において、制御権状態記憶手段45により、制御権状態記憶ファイルに分散設置箇所3にクライアント計算機12aの操作権を与えるデータ“1”が記憶されると、USB信号切替え手段46は、この分散設置箇所3に当該操作権を与えるデータに従い、クライアント計算機12aからのUSB信号の送信先を、クライアント計算機用HMI13aからUSB/LAN変換手段47に切り替える(STEP708)。
USB/LAN変換手段47は、取得したクライアント計算機12aからのUSB信号をLAN信号に変換する(STEP709)。そして、LAN送受信手段48は、IPアドレス記憶手段44により記憶された分散設置箇所3の変換装置14のIPアドレスを読み込み、このLAN信号をWAN2を介して当該変換装置14内のLAN送受信手段36に送信する(STEP710)。
同時に、分散設置箇所3のLAN送受信手段36は、IPアドレス記憶ファイルにIPアドレス記憶手段34を通じて記憶された分散設置箇所3のセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスを読み込むことで、分散設置箇所3と制御所1間の送受信回線が確立し、制御所1のLAN送受信手段48からのLAN信号を受信する(STEP711)。そして、USB/LAN変換手段35は、LAN送受信手段36で受信した制御所1からのLAN信号をUSB信号に変換し(STEP712)、当該USB信号がHMI13dに送られることで(STEP713)、分散設置箇所3に配設されたHMI13dと制御所1にあるクライアント計算機12aとの送受信回線が確立する。
以上のような第1の実施形態によれば、制御所内のセキュリティ機能付き切替え装置が認証を行なった後に、クライアント計算機の操作権をクライアント計算機用HMIから分散設置箇所に切り替えることができる。そのため、ソフトウェアを変更せずに、制御所にあるクライアント計算機のオペレーションを分散設置箇所に配設されたHMIにより実行することが可能となる。
[2.第2の実施形態]
[2.1.構成]
次に、第2の実施形態に係る電力系統監視システムの構成を、図8を参照して以下に説明する。なお、第2の実施形態に係る電力系統監視システムでは、制御所内に複数のクライアント計算機とクライアント計算機用HMIが配設され、さらに、制御所内で所定のクライアント計算機を選択する処理を行う点に特徴を有する。
具体的には、図3の電力系統監視システムの制御所1内に配設されたクライアント計算機12aとクライアント計算機用HMI13aに加え、図8の通り、一例としてクライアント計算機12bとクライアント計算機用HMI13bを設けている。さらに、制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4内に、分散設置箇所3の変換装置14に接続されるICカード15の情報に基づいて所定のクライアント計算機を選択するクライアント選択手段49が設けられている。
[2.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第2の実施形態に係る電力系統監視システムの作用の一例を図9のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、ICカード15には、分散設置箇所3における特定のユーザを識別する情報と、使用するクライアント計算機の情報が記憶されているものとする。また、一例として、ICカード15には、クライアント計算機12a及びクライアント計算機12bのうち、クライアント計算機12aを使用する情報が記憶されているものとし、図9のフローチャートでは、当該クライアント計算機12aに対応するクライアント計算機用HMI13aのオペレーションを、分散設置箇所3のHMI13dで行なうケースについて説明する。
ここで、図9の通り、STEP901〜906は、第1の実施形態に係る図7のSTEP701〜706と処理が共通するため、説明は省略する。
STEP906において、IPアドレス記憶手段44により、分散設置箇所3の変換装置14のIPアドレスがIPアドレス記憶ファイルに記憶されると、クライアント選択手段49は、受信したICカード15の情報をもとに使用するクライアント計算機を選択する(STEP907)。具体的には、上述したように、ICカード15にクライアント計算機12aを使用する情報が記憶されているので、このクライアント計算機12aを使用する情報に基づいて、当該クライアント選択手段49は、クライアント計算機12a、12bのうちからクライアント計算機12aを選択する。
制御権状態記憶手段45は、クライアント選択手段49により選択されたクライアント計算機12aの情報をもとに、図10のような制御権状態ファイルのクライアント計算機12aに相当するデータエリアに対して、分散設置箇所3にクライアント計算機12aの操作権を与えるというデータ“1”を設定し記憶する(STEP908)。
そして、USB信号切替え手段46は、制御権状態記憶ファイルに記憶された分散設置箇所3にクライアント計算機12aの操作権を与えるというデータに従い、クライアント計算機12aからのUSB信号の送信先を、クライアント計算機用HMI13aからUSB/LAN変換手段47に切り替える(STEP909)。なお、以降のSTEP910〜914の処理は、第1の実施形態に係る図7のフローチャートのSTEP709〜713の処理と共通するので、説明は省略する。
以上のような第2の実施形態によれば、制御所内に複数のクライアント計算機が設けられた場合であっても、当該制御所内のセキュリティ機能付き切替え装置において受信したICカードの情報をもとに、使用するクライアント計算機を選択することができるので、所望のクライアント計算機の操作権をクライアント計算機用HMIから分散設置箇所に切り替えることが可能となる。そのため、ソフトウェアを変更せずに、制御所にある所望のクライアント計算機のオペレーションを分散設置箇所に配設されたHMIにより実行することができる。
[3.第3の実施形態]
[3.1.構成]
次に、第3の実施形態に係る電力系統監視システムの構成を、図11を参照して以下に説明する。なお、第3の実施形態に係る電力系統監視システムでは、第2の実施形態と同様に、制御所内に複数のクライアント計算機とクライアント計算機用HMIが配設され、制御所内で所定のクライアント計算機を選択する処理を行うものとし、さらに、クライアント計算機と分散設置箇所のHMIの接続状況をクライアント計算機側から要求し、表示させる処理を行う点に特徴を有する。
具体的には、一例として図11の通り、電力系統監視システムは、第2の実施形態に係る図8の電力系統監視システムにおいて、セキュリティ機能付き切替え装置4に対して、クライアント計算機12a(又は12b)と分散設置箇所3のHMI13dとの接続状況の要求を行う接続状況要求手段50a、50bをクライアント計算機12a、12bの各々に設けている。
さらに、制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4は、接続状況要求手段50a(又は50b)からの接続状況の要求を受け付け、制御権状態ファイルを通じてクライアント計算機12a(又は12b)と分散設置箇所3のHMI13dの接続状況を検索し、検索結果をクライアント計算機用HMI13a(又は13b)に表示させる接続状況検索表示手段51(本発明の「接続状況検索出力手段」に対応)を備えている。なお、以下では、この接続状況検索表示手段51が、クライアント計算機用HMI13a(又は13b)に検索した接続状況を表示させる態様を説明するが、表示に限定するものではなく音声等の出力態様も包含する趣旨である。
[3.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第3の実施形態の電力系統監視システムの作用の一例を図12のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、図12のフローチャートでは、一例として、分散設置箇所3のHMI13dからクライアント計算機12aのオペレーションを実行する状況、すなわち、分散設置箇所3のHMI13dにクライアント計算機12aの操作権を与えるというクライアント計算機12aと分散設置箇所3との接続状況をクライアント計算機用HMI13bに表示するケースについて説明する。
ここで、図12のSTEP1201〜1214の処理は、図9におけるSTEP901〜914の処理と共通するので、説明は省略する。
STEP1201〜1214の処理により、分散設置箇所3に配設されたHMI13dと制御所1にあるクライアント計算機12aとの送受信回線が確立されると、制御所1において、ユーザはクライアント計算機用HMI13bを通じてクライアント計算機12bの接続状況要求手段50bを起動させる。
これにより、クライアント計算機12b内の接続状況要求手段50bが、セキュリティ機能付き切替え装置4内の接続状況検索表示手段51に、クライアント計算機12aに対する分散設置箇所3のHMI13dの接続状況を要求する(STEP1215)。接続状況の要求を受けた接続状況検索表示手段51は、制御権状態ファイルを通じてクライアント計算機12aと分散設置箇所3のHMI13dの接続状況を検索する(STEP1216)。
ここで、STEP1216における接続状況検索表示手段51の接続状況の具体的な検索処理を図13のフローチャートを参照して、以下に説明する。
まず、接続状況検索表示手段51は、クライアント計算機毎にクライアント計算機の操作権が分散設置箇所3にあるか、クライアント計算機用HMIにあるかが記憶されている制御権状態ファイルから、1つのクライアント計算機に対応する接続データを読み込む(STEP1301)。
そして、読み込んだデータが、分散設置箇所3にHMIの操作権が与えられていることを示すデータ“1”か、クライアント計算機用HMIに与えられていることを示すデータ“0”かを判断する(STEP1302)。読み込んだ内容がデータ“1”と判断された場合には(STEP1302のYES)、クライアント計算機12aと分散設置箇所3のHMI13dが接続中と認定する(STEP1303)。
一方、STEP1302において、読み込んだ内容がデータ“0”と判断された場合には(STEP1302のNO)、制御権状態ファイルから他のクライアント計算機に対応する接続データを読み込むことでSTEP1301、1302の処理が繰り返される(STEP1304)。ここで、制御権状態ファイルに記憶された各クライアント計算機に対応する接続データの全てが“0”であった場合には(STEP1304のNO)、クライアント計算機12aと分散設置箇所3のHMI13dが接続していないと認定する(STEP1305)。
そして、このような図13のフローチャートに基づく検索処理により得られた、クライアント計算機12aと分散設置箇所3のHMI13dが接続中、あるいは接続していないといった情報を、接続状況検索表示手段51は、クライアント計算機用HMI13bに表示させる(STEP1217)。つまり、クライアント計算機12bの接続状況要求手段50bからの要求に対して、クライアント計算機12aと分散設置箇所3のHMI13dの接続状況を、クライアント計算機用HMI13bに表示させることで制御所1のユーザに通知する。
以上のような第3の実施形態によれば、制御所において、クライアント計算機用HMIを通じたユーザの指示により、セキュリティ機能付き切替え装置が、クライアント計算機と分散設置箇所のHMIの接続状況を検索し、検索された接続状況をクライアント計算機用HMIに表示させることができる。そのため、制御所におけるユーザは、クライアント計算機のオペレーションを分散設置箇所3に配設されたHMIにより実行されている場合であっても、現在の接続状況を把握し、監視することが可能となる。
[4.第4の実施形態]
[4.1.構成]
次に、第4の実施形態に係る電力系統監視システムの構成を、図14を参照して以下に説明する。なお、第4の実施形態に係る電力系統監視システムでは、制御所のセキュリティ機能付き切替え装置内において、受信したICカードの情報により分散設置箇所が接続できないと判断された場合に、アラーム出力する点に特徴を有する。
具体的には、一例として図14の通り、第1の実施形態に係る図3の電力系統監視システムにおいて、制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4内のICカード認証手段43が、分散設置箇所3からの接続ができないと判断した場合に、アラーム情報をクライアント計算機用HMI13aに出力するアラーム出力手段52を設けている。すなわち、ICカード認証手段43が、分散設置箇所3から受信したICカード15の情報と認証読出手段42を通じて読み出した認証情報とを照合して、分散設置箇所3からの接続ができないと判断した場合に、アラーム出力手段52によりクライアント計算機用HMI13aに対してアラーム情報が出力される。
[4.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第4の実施形態の電力系統監視システムの作用の一例を図15のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、第4の実施形態では、図15の通り、STEP1501〜1513の処理と、第1の実施形態に係る図7のSTEP701〜713の処理が共通するため、説明は省略する。
第4の実施形態では、STEP1505において、ICカード認証手段43により、分散設置箇所3からの接続ができないと判断される場合に(STEP1505のNO)、アラーム出力手段52が、アラーム情報をクライアント計算機用HMI13aに出力する(STEP1514)。つまり、アラーム出力手段52は、ICカード認証手段43により、分散設置箇所3から受信したICカード15の情報と認証読出手段42を通じて読み出した認証情報を照合し、分散設置箇所3からの接続ができないと判断された場合に、クライアント計算機用HMI13aに対してアラーム情報を出力する。
なお、この状況下において、認証読出手段42により読み出される認証設定ファイル内のICカード15に対応する認証情報は、接続できないデータ“0”に設定されている。そのため、この認証設定ファイル内に記憶されているデータ“0”に基づいて、ICカード認証手段43は、分散設置箇所3からの接続ができないと判断し、アラーム出力手段52を通じてクライアント計算機用HMI13aに対してアラーム情報が出力される。
以上のような第4の実施形態によれば、上述したような第1の実施形態が有する効果だけでなく、ICカード認証手段が分散設置箇所が接続できないと判断した場合、つまり、制御所のセキュリティ機能付き切替え装置では認証できないICカードの情報を受信した場合に、制御所のユーザに対してアラーム通知することを可能とする。そのため、このアラーム通知により、制御所にいる運転員等のユーザは、分散設置箇所における不正侵入等を監視し、取り締まることが可能となる。
[5.第5の実施形態]
[5.1.構成]
次に、第5の実施形態に係る電力系統監視システムの構成を、図16、17を参照して以下に説明する。なお、第5の実施形態に係る電力系統監視システムでは、複数の分散設置箇所が設けられ、各分散設置箇所に接続されるICカードの情報を通じて、制御所内において、いずれかの分散設置箇所と制御所内のセキュリティ機能付き切替え装置との接続優先度を判定する点に特徴を有する。
具体的には、例えば、第1の実施形態に係る図3の電力系統監視システムの基本構成において、図16のように、複数の分散設置箇所3a、3b(一例として、二つ)を設けた電力系統監視システムが採用される。また、第5の実施形態は、第1の実施形態に係る図5の制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4において、複数の分散設置箇所3に接続される各ICカード15を通じて、当該分散設置箇所3とセキュリティ機能付き切替え装置4との接続優先度を判定する優先接続判定手段53を設けている。
例えば、図17の通り、制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4内の優先接続判定手段53は、複数ある分散設置箇所3の変換装置14に接続される各ICカード15の接続優先度が記憶された優先接続ファイルをもとに、実際に分散設置箇所3aの変換装置14aに接続され接続情報受信手段41で受信したICカード15aの情報から接続優先度を判定する。なお、この優先度接続ファイルには、図18のように、各ICカード15に対応した接続優先度が設定されている。
[5.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第5の実施形態の電力系統監視システムの作用の一例を図19のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、図19のフローチャートでは、図17の構成に基づき、分散設置箇所3a、3bのうち分散設置箇所3aと制御所1との通信が確立される処理を説明する。また、図19のSTEP1901〜1904は、図7のSTEP701〜704と処理を共通するので、説明は省略する。
制御所接続手段32によりICカード15aの情報と変換装置14aのIPアドレスが送信されると、制御所1の接続情報受信手段41がそれを受け付け、優先接続判定手段53は、ICカード15毎の接続優先度が記憶された優先接続ファイルをもとに、実際に受信したICカード15aの接続優先度を判定する(STEP1905)。例えば、先に、他の分散設置箇所3に接続されたICカード15の情報を受信し、その分散設置箇所3との接続が確立されている場合の当該ICカード15と、新たに接続されたICカード15の接続優先度とを、優先接続ファイルに基づいて対比し、優先度が高低を判定する。
優先接続判定手段53により、接続優先度が高いと判定された場合には(STEP1905のYES)、新たに接続されたICカード15aの情報をもとに、ICカード認証手段43は、認証読出手段42を通じて読み出した認証情報とを照合して、分散設置箇所3aからの接続が可能であるかを判断する(STEP1906)。一方、優先接続判定手段53により、接続優先度が低いと判定された場合には(STEP1905のNO)、新たに接続されたICカード15aの情報を採用せずに処理が終了する。
なお、これ以降の図19のSTEP1908〜1914の処理は、図7のSTEP707〜713の処理と共通するので説明を省略する。
以上のような第5の実施形態によれば、制御所のセキュリティ機能付き切替え装置において、分散設置箇所に接続されるICカードの優先度を判定することができるので、複数の分散設置箇所を備える場合であっても、優先度の高いICカードが接続された分散設置箇所との通信が可能となる。つまり、使用するICカードに対応したクライアント計算機への接続要求に対して優先度をつけることで、優先度の高いICカードを使用する分散設置箇所のユーザは、自動的に当該分散設置箇所のHMIを介して制御所に配設されたクライアント計算機のオペレーションを操作することが可能となる。
[6.第6の実施形態]
[6.1.構成]
次に、第6の実施形態に係る電力系統監視システムの構成を、図20を参照して以下に説明する。なお、第6の実施形態に係る電力系統監視システムでは、制御所内のクライアント計算機と分散設置箇所との接続時間を自動的に監視する処理を行う点に特徴を有する。
具体的には、例えば、第1の実施形態に係る図5の電力系統監視システムにおいて、図20の通り、制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4内に、クライアント計算機12aと分散設置箇所3との接続時間を監視する接続時間監視手段54を設けている。さらに、この制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4内には、ICカード15を用いて分散設置箇所3とクライアント計算機を接続した場合の接続可能時間が当該ICカード15毎に対応して記憶されている図21のような接続時間記憶ファイルから、この接続可能時間を読み出す接続時間読出手段55を設けている。
[6.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第6の実施形態の電力系統監視システムの作用の一例を図22のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、図22のSTEP2201〜2213は、第1の実施形態に係る図7のSTEP701〜713と共通するので説明は省略する。
図24のSTEP2201〜2213の処理により、分散設置箇所3に配設されたHMI13dと制御所1にあるクライアント計算機12aとの送受信回線が確立されると、接続時間読出手段55が、接続時間記憶ファイルから接続されているICカード15に対応した接続可能時間が読み出す(STEP2214)。これと同時に、接続時間監視手段54は、読み出された接続可能時間を基準に、実際の制御所1のクライアント計算機12aと分散設置箇所3との接続時間の監視を始める(STEP2215)。
接続時間監視手段54により、実際の接続時間が読み出された接続可能時間を超えると判断された場合には(STEP2215のYES)、制御権状態記憶手段45は、分散設置箇所3にクライアント計算機12aの操作権が与えられたことを示すデータ“1”から、クライアント計算機用HMI13aに当該操作権が与えられたことを示すデータ“0”に、設定しなおす(STEP2216)。そして、USB信号切換手段46は、USB信号切替え手段46は、制御権状態ファイルからデータ“0”を読み込み、クライアント計算機12aからのUSB信号の送信先を、USB/LAN変換手段47からクライアント計算機用HMI13aに切り替える(STEP2217)。
以上のような第6の実施形態によれば、第1の実施形態が有する効果に加え、制御所内のセキュリティ機能付き切替え装置において、ICカードに対応させて、分散設置箇所から制御所への接続可能時間が記憶されている接続時間記憶ファイルから読み出した接続可能時間に基づいて、接続時間監視手段が、実際の制御所と分散設置箇所との接続時間を監視することができる。これにより、所定の分散設置箇所が必要以上に制御所に接続されている場合に、自動的に制御所のクライアント計算機のオペレーションの操作を停止することが可能となる。
[7.第7の実施形態]
[7.1.構成]
次に、第7の実施形態に係る電力系統監視システムの構成を、図23、24を参照して以下に説明する。なお、第7の実施形態に係る電力系統監視システムでは、上記第1〜6の実施形態のように、電力監視システム内に一つの制御所を設けるのではなく、複数の制御所を設けた点に特徴を有する。
例えば、図23の通り、第7の実施形態では、第1の実施形態に係る図3の電力系統監視システムの基本構成において、二つの制御所1a、1bを広域ネットワークであるWAN2に接続した構成を有している。ここでは、制御所1a、1bの構成は、第1の実施形態における制御所1の構成と同様のものとしている。
なお、分散設置箇所3の変換装置14に接続されるICカード15には、分散設置箇所3における特定のユーザを識別する情報の他、いずれかの制御所と通信を行うかの情報が記憶されている。また、制御所IPアドレス読出手段33の読み出し対象となる制御所IPアドレス記憶ファイルには、図25の通り、制御所毎に対応したセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスが記憶されている。
[7.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第2の実施形態の電力系統監視システムの作用の一例を図26のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、図23の電力系統監視システムの制御1a、1bのうち、図26のフローチャートでは、一例として、制御所1aと分散設置箇所3との間で通信が確立される処理について説明する。すなわち、ICカード15には、分散設置箇所3における特定のユーザを識別する情報と、制御所1aと通信を行なう情報が記憶されているものとする。
まず、分散設置箇所3において、ユーザによりICカード15が変換装置14に接続されると、変換装置14内のICカード読取手段31は、接続されたICカード15の情報を読み込む(STEP2601)。そして、制御IPアドレス読出手段33は、図25のような制御所IPアドレス記憶ファイルから、接続されたICカード15に記憶されている制御所1aの情報に従い、当該制御所1aに対応するセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスを読み出す(STEP2602)。
制御所1aに対応するセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスが読み出されると、制御所接続手段32は、このIPアドレスをもとに、WAN2を介して制御所1aへの接続要求を行い、ICカード読取手段31により読み取ったICカード15の情報と変換装置14のIPアドレスを、制御所1a内のセキュリティ機能付き切替え装置4の接続情報受信手段41に送信する(STEP2603)。また、これと同時に、IPアドレス記憶手段34は、接続先である制御所1a内のキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスをIPアドレス記憶ファイルに記憶する(STEP2604)。
これ以降の図26におけるSTEP2605〜2613は、第1の実施形態に係る図7のSTEP705〜713と共通するため、説明を省略する。
以上のような第7の実施形態によれば、ICカードには、使用する制御所の情報が記憶され、分散設置箇所において読み出される制御所IPアドレス記憶ファイルには、制御所毎に対応したセキュリティ機能付き切替え装置のIPアドレスが記憶されている。そのため、複数の制御所を有する電力系統監視システムであっても、ICカードに記憶された所定の制御所のクライアント計算機の操作情報をクライアント計算機用HMIから分散設置箇所に切り替えることが可能となる。これにより、ソフトウェアを変更せずに、ICカードに記憶された所定の制御所にあるクライアント計算機のオペレーションを分散設置箇所に配設されたHMIにより実行することができる。
[8.第8の実施形態]
[8.1.構成]
次に、第8の実施形態に係る電力系統監視システムの構成を、図27を参照して以下に説明する。なお、第8の実施形態に係る電力系統監視システムでは、第7の実施形態のように複数の制御所を有する場合に、ある制御所において、複数のクライアント計算機とクライアント計算機用HMIが配設され、さらに、その制御所内で所定のクライアント計算機を選択する処理を行う点に特徴を有する。
基本的な構成は、例えば、第7の実施形態に係る図23と同じであり、具体的な構成は、一例として図27の通り、制御所1a内に、クライアント計算機12aとクライアント計算機用HMI13aに加え、クライアント計算機12bとクライアント計算機用HMI13bを設けている。さらに、第2の実施形態と同様に、制御所1aのセキュリティ機能付き切替え装置4内に、分散設置箇所3の変換装置14に接続されるICカード15の情報に基づいて、所定のクライアント計算機を選択するクライアント選択手段49が設けられている。
なお、ICカード15には、分散設置箇所3における特定のユーザを識別する情報と、いずれかの制御所と通信を行う情報と、通信する制御所内の使用すべきクライアント計算機の情報が記憶されている。
[8.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第8の実施形態の電力系統監視システムの作用の一例を図28のフローチャートを参照して以下に説明する。また、図28のフローチャートでは、ICカード15には、制御所1aのクライアント計算機12aと通信を行う情報が記憶され、制御所1aのクライアント計算機12aに対応するクライアント計算機用HMI13aのオペレーションを、分散設置箇所3のHMI13dで行なうケースについて説明する。
まず、図28の通り、分散設置箇所3において、ユーザによりICカード15が変換装置14に接続されると、変換装置14内のICカード読取手段31は、接続されたICカード15の情報を読み込む(STEP2801)。そして、制御IPアドレス読出手段33は、第7の実施形態で示した図25のような制御所IPアドレス記憶ファイルから、接続されたICカード15に記憶されている制御所1aの情報に従い、当該制御所1aに対応するセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスを読み出す(STEP2802)。
制御所1aに対応するセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスが読み出されると、制御所接続手段32は、このIPアドレスをもとに、WAN2を介して制御所1aへの接続要求を行い、ICカード読取手段31により読み取ったICカード15の情報と変換装置14のIPアドレスを、制御所1a内のセキュリティ機能付き切替え装置4の接続情報受信手段41に送信する(STEP2803)。また、これと同時に、IPアドレス記憶手段34は、接続先である制御所1a内のキュリティ機能付き切替え装置4の変換装置14のIPアドレスをIPアドレス記憶ファイルに記憶する(STEP2804)。
制御所1aにおいて、接続情報受信手段41が分散設置箇所3の制御所接続手段32からの接続要求を受け付けると、ICカード認証手段43は、分散設置箇所3から受信したICカード15の情報と認証読出手段42を通じて読み出した認証情報とを照合して、分散設置箇所3からの接続が可能であるかを判断する(STEP2805)。ICカード認証手段43により、分散設置箇所3からの接続が可能であると判断されると(STEP2805のYES)、制御所1a側のIPアドレス記憶手段44は、分散設置箇所3の変換装置14のIPアドレスをIPアドレス記憶ファイルに記憶する(STEP2806)。
IPアドレス記憶手段44により、分散設置箇所3の変換装置14のIPアドレスがIPアドレス記憶ファイルに記憶されると、クライアント選択手段49は、受信したICカード15に記憶されたクライアント計算機12aを使用するという情報をもとに、クライアント計算機12a、12bのうちからクライアント計算機12aを選択する(STEP2807)。制御権状態記憶手段45は、クライアント選択手段49により選択されたクライアント計算機12aの情報をもとに、第2の実施形態で示した図10のような制御権状態ファイルのクライアント計算機12aに相当するデータエリアに対して、分散設置箇所3にクライアント計算機12aの操作権を与えるというデータ“1”を設定し記憶する(STEP2808)。
そして、USB信号切替え手段46は、制御権状態記憶ファイルのクライアント計算機12aに相当するデータエリアに記憶された上記データに従い、クライアント計算機12aからのUSB信号の送信先を、クライアント計算機用HMI13aからUSB/LAN変換手段47に切り替える(STEP2809)。なお、以降のSTEP2810〜2814の処理は、第1の実施形態に係る図7のフローチャートのSTEP709〜713の処理と共通するので説明は省略する。
以上のような第8の実施形態によれば、複数の制御所が配設され、そのうちのある制御所内に複数のクライアント計算機が設けられた場合であっても、ICカードに記憶された任意の制御所に対する任意のクライアント計算機の情報をもとに、通信対象となる制御所と、使用するクライアント計算機を選択することができるので、所望の制御所のクライアント計算機の操作権をクライアント計算機用HMIから分散設置箇所の変換装置に切り替えることが可能となる。そのため、ソフトウェアを変更せずに、所望の制御所のクライアント計算機のオペレーションを分散設置箇所に配設されたHMIにより実行することができる。
[9.第9の実施形態]
[9.1.構成]
次に、第9の実施形態に係る電力系統監視システムの構成を、図29、30を参照して以下に説明する。なお、第9の実施形態の電力系統監視システムでは、第7の実施形態のような複数の制御所を備える電力系統間システムにおいて、一つの分散設置箇所3に、複数の変換装置及びHMIが設けられている点に特徴を有する。
具体的には、例えば、図29の通り、第7の実施形態に係る図23の基本構成において、一つの分散設置箇所3内に、変換装置14a、14bとHMI13d(変換装置14aに接続用)、13e(変換装置14bに接続用)と、この変換装置14a、14bとWAN2を物理的に接合するHUB21と、を備えた構成を有している。なお、分散設置箇所3の変換装置14a、14bには、それぞれICカード15a、15bが接続される。
また、変換装置14a、14b内に各々備える制御所IPアドレス記憶ファイルには、図31のように、変換装置14a、14b毎に、接続されるICカードに対応した所定の制御所のセキュリティ機能付きのIPアドレスが記憶されている。例えば、図30によれば、変換装置14a内の制御所IPアドレス記憶ファイルには、当該変換装置14aに接続されるICカード15aに対応させて、通信先の制御所1aのセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスが記憶されている。
[9.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第9の実施形態の電力系統監視システムの作用の一例を図32のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、図29の電力系統監視システムの制御1a、1b、変換装置14a、14bのうち、図32のフローチャートでは、一例として、ICカード15aが変換装置14aに接続されることにより、制御所1aと分散設置箇所3との間で通信が確立される処理について説明する。そのため、ICカード15aには、分散設置箇所3における特定のユーザを識別する情報と、制御所1aと通信を行なう情報が記憶されているものとする。
まず、分散設置箇所3において、ユーザによりICカード15aが変換装置14aに接続されると、変換装置14a内のICカード読取手段31は、接続されたICカード15aの情報を読み込む(STEP3201)。そして、制御IPアドレス読出手段33は、図31のような制御所IPアドレス記憶ファイルから、接続されたICカード15aに記憶されている制御所1aの情報に従い、当該制御所1aに対応するセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスを読み出す(STEP3202)。
制御所1aに対応するセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスが読み出されると、制御所接続手段32は、このIPアドレスをもとに、HUB21及びWAN2を介して制御所1aへの接続要求を行い、ICカード読取手段31により読み取ったICカード15aの情報と変換装置14のIPアドレスを、制御所1a内のセキュリティ機能付き切替え装置4の接続情報受信手段41に送信する(STEP3203)。また、これと同時に、IPアドレス記憶手段34は、接続先である制御所1a内のキュリティ機能付き切替え装置4の変換装置14のIPアドレスをIPアドレス記憶ファイルに記憶する(STEP3204)。
これ以降の図32におけるSTEP3205〜3214は、第7の実施形態に係る図26のSTEP2605〜2614と共通するため、説明を省略する。
以上のような第9の実施形態によれば、一つの分散設置箇所に複数の変換装置、HMIを設けており、各変換装置に接続されるICカードには、使用する制御所の情報が記憶され、各分散設置箇所において読み出される制御所IPアドレス記憶ファイルには、制御所毎に対応したセキュリティ機能付き切替え装置4のIPアドレスが記憶されている。そのため、複数の制御所を有する電力系統監視システムであっても、一つの分散設置箇所から複数の制御所管轄の電力系統の監視することが可能となり、ユーザの人員削減やコスト削減にも貢献できる。
[10.第10の実施形態]
[10.1.構成]
次に、第10の実施形態に係る電力系統監視システムの構成を、図33、34を参照して以下に説明する。なお、第10の実施形態に係る電力系統監視システムでは、複数ある制御所のサーバ計算機及びクライアント計算機を一つの制御所に統合し、統合された制御所内で、分散設置箇所からのICカードに記憶された情報に基づいて、統合前のいずれの制御所に対応するクライアント計算機と通信可するのかを選択する点に特徴を有する。
具体的には、例えば、図33の通り、第10の実施形態に係る電力系統監視システムでは、制御所Aで使用するサーバ計算機11a、クライアント計算機12a、クライアント計算機用HMI13aと、制御所Bで使用するサーバ計算機11b、クライアント計算機12b、クライアント計算機用HMI13bと、を一つの制御所1内で統合した構成を有している。それ以外は、第1の実施形態に係る図3の電力系統監視システムの基本構成と同様である。
また、図34によれば、第1の実施形態に係る図3の電力系統監視システムにおいて、複数のサーバ計算機、クライアント計算機、クライアント計算機用HMIが統合された制御所1のセキュリティ機能付き切替え装置4に、いずれかの制御所に対応したクライアント計算機を操作するのかを選択する制御所操作選択手段56(本発明の「選択手段」に対応)と、操作するクライアント計算機の状況を記憶するクライアント計算機記憶手段57を設けている。
なお、分散設置箇所3の変換装置14に接続されるICカード15には、分散設置箇所3における特定のユーザを識別する情報と、所定の制御所用のクライアント計算機の情報が記憶されているものとする。
[10.2.作用効果]
次に、上記構成を備える第10の実施形態の電力系統監視システムの作用の一例を図35のフローチャートを参照して以下に説明する。なお、図35のフローチャートでは、一例として、ICカード15に、制御所A用のクライアント計算機12aを使用する情報が記憶されているものとし、当該制御所A用のクライアント計算機12aに対応するクライアント計算機用HMI13aのオペレーションを、分散設置箇所3のHMI13dで行なうケースについて説明する。
ここで、図35の通り、STEP3501〜3506は、第1の実施形態に係る図7のSTEP701〜706と処理が共通するので説明は省略する。
STEP3506において、IPアドレス記憶手段44により、分散設置箇所3の変換装置14のIPアドレスがIPアドレス記憶ファイルに記憶されると、制御所操作選択手段56は、受信したICカード15の情報をもとに使用する制御所A用のクライアント計算機12aを選択する(STEP3507)。
そして、クライアント計算機記憶手段57は、図36のような操作クライアント計算機ファイルに対して、制御所A用クライアント計算機12aに対応させて、当該制御所A用クライアント計算機12aが操作可能であることを示すデータ“1”を設定し記憶する(STEP3508)。なお、図36の通り、操作クライアント計算機ファイルにおいて、操作可能でないクライアント計算機には、データ“0”が設定されている。
制御権状態記憶手段45は、制御所操作選択手段56により選択されたクライアント計算機12aの情報をもとに、第1の実施形態で示した図10のような制御権状態ファイルのクライアント計算機12aに相当するデータエリアに対して、分散設置箇所3にクライアント計算機12aの操作権を与えるというデータ“1”を設定し記憶する(STEP3509)。
そして、USB信号切替え手段46は、制御権状態記憶ファイル上のクライアント計算機12aに対応したデータとクライアント計算機記憶手段57により記憶された操作クライアント計算機ファイル上のデータに従い、クライアント計算機12aからのUSB信号の送信先を、クライアント計算機用HMI13aからUSB/LAN変換手段47に切り替える(STEP3510)。なお、以降のSTEP3511〜3515の処理は、第1の実施形態に係る図7のフローチャートのSTEP709〜713の処理と共通するので説明は省略する。
以上のような第10の実施形態によれば、複数の制御所にあるサーバ計算機、クライアント計算機、及びクライアント計算機用HMIを1つの制御所に統合することで、分散設置箇所からの複数の電力系統管轄の監視制御等を行なうことができ、かつ制御所における保守を最小人員で行なうことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る電力系統監視システムの構成図 本発明の第1の実施形態に係るクライアント計算機とクライアント計算機用HMIの構成図 本発明の第1の実施形態に係る電力系統監視システムのブロック構成図 本発明の第1の実施形態に係る制御所IPアドレス記憶ファイルの構成図 本発明の第1の実施形態に係る認証設定ファイルの構成図 本発明の第1の実施形態に係る制御権状態ファイルの構成図 本発明の第1の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る電力系統監視システムのブロック構成図 本発明の第2の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る制御権状態ファイルの構成図 本発明の第3の実施形態に係る電力系統監視システムのブロック構成図 本発明の第3の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第3の実施形態に係る電力系統監視システムの接続状況検索処理を示すフローチャート 本発明の第4の実施形態に係る電力系統監視システムのブロック構成図 本発明の第4の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第5の実施形態に係る電力系統監視システムの構成図 本発明の第5の実施形態に係る電力系統監視システムのブロック構成図 本発明の第5の実施形態に係る優先接続ファイルの構成図 本発明の第5の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第6の実施形態に係る電力系統監視システムのブロック構成図 本発明の第6の実施形態に係る接続時間記憶ファイルの構成図 本発明の第6の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第7の実施形態に係る電力系統監視システムの構成図 本発明の第7の実施形態に係る電力系統監視システムのブッロク構成図 本発明の第7の実施形態に係る制御所IPアドレスファイルの構成図 本発明の第7の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第8の実施形態に係る電力系統監視システムのブッロク構成図 本発明の第8の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第9の実施形態に係る電力系統監視システムの構成図 本発明の第9の実施形態に係る電力系統監視システムのブロック構成図 本発明の第9の実施形態に係る制御所IPアドレス記憶ファイルの構成図 本発明の第9の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第10の実施形態に係る電力系統監視システムの構成図 本発明の第10の実施形態に係る電力系統監視システムのブロック構成図 本発明の第10の実施形態に係る電力系統監視システムの通信確立処理例を示すフローチャート 本発明の第10の実施形態に係る操作クライアント計算機ファイルの構成図 従来技術の電力系統監視システムを示す構成図 従来技術のクライアント計算機とクライアント計算機用HMIを示す構成図
符号の説明
1、1a、1b、A、B…制御所
2…WAN
3、3a、3b…分散設置箇所
4、4a、4b…セキュリティ機能付き切替え装置
11、11a、11b…サーバ計算機
12、12a〜12c…クライアント計算機
13、13a〜e…HMI
14、14a、14b…変換装置
15、15a、15b…ICカード
16…USB/LAN変換器
17…USB−HUB
18…USB/RGB変換器
19…CRT
20…キーボード/マウス
21…HUB
31…カード読取手段
32…制御所接続手段
33…制御所IPアドレス読出手段
34…IPアドレス記憶手段
35…USB/LAN変換手段(分散設置箇所側)
36…LAN送受信手段(分散設置箇所側)
41…接続情報受信手段
42…認証読出手段
43…ICカード認証手段
44…IPアドレス記憶手段
45…制御権状態記憶手段
46…USB信号切替え手段
47…USB/LAN変換手段(セキュリティ機能付き切替え装置側)
48…LAN送受信手段(セキュリティ機能付き切替え装置側)
49…クライアント選択手段
50a、50b…接続状況要求手段
51…接続状況検索表示手段
52…アラーム出力手段
53…優先接続判定手段
54…接続時間監視手段
55…接続時間読出手段
56…制御所操作選択手段
57…クライアント計算機記憶手段

Claims (8)

  1. 電力系統の監視、制御を行うサーバ計算機と、マンマシンインターフェースであるクライアント計算機と、前記クライアント計算機用のヒューマンインターフェースであるHMIと、を有する制御所と、HMIを有する監視箇所と、を備え、
    前記クライアント計算機用のHMIを通じたユーザによる操作を前記制御所のクライアント計算機で受け付け、前記サーバ計算機により電力系統の監視、制御を行う電力系統監視システムであって、
    前記監視箇所は、
    個人情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取った個人情報を前記制御所に送信する送信手段と、を有する変換装置を備え、
    前記制御所は、
    前記送信手段により送信された個人情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した個人情報が前記制御所において認証可能であるかを判断する認証手段と、
    前記認証手段により認証可能であると判断された場合に、前記クライアント計算機の操作権を前記クライアント計算機用のHMIから前記監視箇所のHMIに切り替え、当該クライアント計算機と当該監視箇所のHMIとを接続させる切替手段と、を有する切替え装置を、備えたことを特徴とする電力系統監視システム。
  2. 前記認証手段により認証可能でないと判断された場合に、前記クライアント計算機用のHMIにアラーム情報を出力するアラーム出力手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電力系統監視システム。
  3. 複数の前記監視箇所を設け、
    各監視箇所のHMIと前記クライアント計算機との接続の優先順位を示す接続優先度が記憶された優先接続ファイルと、
    当該優先接続ファイルに基づいて、前記読取手段により個人情報を読み取った監視箇所のHMIと前記クライアント計算機の接続優先度を判定する優先接続判定手段と、を備え、
    前記切り替え手段は、前記優先接続判定手段により、前記個人情報を読み取った前記監視箇所のHMIと前記クライアント計算機の接続優先度が、先に前記クライアント計算機に接続されていた監視箇所のHMIとの接続優先度より高いと判定された場合に、当該クライアント計算機の操作権をこの接続優先度が高いと判定された監視箇所のHMIに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電力系統監視システム。
  4. 前記切替え装置は、
    前記監視箇所のHMIと前記クライアント計算機との接続可能時間が記憶されている接続時間記憶ファイルと、
    前記切り替え手段を通じて接続した前記クライアント計算機と前記監視箇所のHMIとの接続時間が前記接続可能時間を超えるかを監視する接続時間監視手段と、を備え、
    前記切り替え手段は、前記接続時間監視手段により、前記接続時間が前記接続可能時間を超えるものと判定された場合に、前記クライアント計算機の操作権を前記監視箇所のHMIから前記クライアント計算機用のHMIに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電力系統監視システム。
  5. 複数の前記制御所を設け、
    前記変換装置の送信手段は、所定の制御所と通信する情報を有する前記個人情報に基づいて、この個人情報を当該所定の制御所に送信することを特徴とする請求項1に記載の電力系統監視システム。
  6. 前記制御所は、複数の前記クライアント計算機を備え、
    前記切替え装置は、前記受信手段により受信した個人情報に基づいて使用するクライアント計算機を選択するクライアント選択手段を備え、
    前記切り替え手段は、前記クライアント選択手段により選択されたクライアント計算機の操作権を前記クライアント計算機用のHMIから前記監視箇所のHMIに切り替えることを特徴とする請求項1又は5に記載の電力系統監視システム。
  7. 前記クライアント計算機と前記監視箇所のHMIの接続状況を記憶する接続状況記憶ファイルを備え、
    複数ある前記クライアント計算機は各々、前記クライアント選択手段により選択されたクライアント計算機と前記監視箇所のHMIの接続状況の通知を要求する接続状況要求手段を備え、
    前記切替え装置は、前記接続状況要求手段からの要求を受け付けることで、前記接続状況記憶ファイルに基づいて、前記クライアント選択手段により選択されたクライアント計算機と前記監視箇所のHMIとの前記接続状況を検索し、要求した前記クライアント計算機用のHMIに対して当該接続状況を出力する接続状況検索出力手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の電力系統監視システム。
  8. 前記制御所は、複数組のサーバ計算機、クライアント計算機、クライアント計算機用のHMIを備え、
    前記切替え装置は、前記受信手段により受信した個人情報に基づいて、いずれかの前記組のクライアント計算機を選択する選択手段を備え、
    前記切り替え手段は、前記選択手段により選択されたクライアント計算機の操作権を前記監視箇所のHMIに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電力系統監視システム。
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