JP5154182B2 - 液晶表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置及びこの液晶表示装置を使用した電子機器に関する。更に詳し
くは、本発明は、バックライトを使用する液晶表示装置において、特に従来の製造工程を
変更することなく製造でき、薄膜トランジスタTFT(Thin Film Transistor)の光リー
ク電流を抑制させた、表示画質が良好な液晶表示装置及びこの液晶表示装置を使用した電
子機器に関する。
一般に、液晶表示装置においてはスイッチング素子としてTFTが多く使用されている
。このTFTは、ガラス基板をはじめとする透明基板上に形成され、チャネル領域に用い
る半導体層には非晶質シリコン(a−Si)やポリシリコン(p−Si)が用いられてい
る。このうち、a−Siを使用したTFTは、製造プロセスの低温化が可能なために広く
使用されている。ところで、これらのp−Si膜やa−Si膜等からなるシリコン薄膜は
光が照射されると電子−正孔対に起因した光電流が発生する。そのため、チャネル領域に
p−Si膜やa−Si膜等の半導体層を使用したTFTは、光がチャネル領域に照射され
ていると、オフ時にリーク電流が増大し、その結果としてクロストークの発生、コントラ
ストの低下等が生じ、表示画像の品質が低下するという問題がある。
そこで、従来から、ゲート電極が下側となり、チャネル領域がゲート電極の上側となる
ボトムゲート型(逆スタガ型)TFTを使用したアレイ基板として形成し、バックライト
からの光がゲート電極で一部遮光されるようにして、直接チャネル領域にバックライトか
らの光が当たり難くしている。更には、対向基板に設けられた遮光膜により、或いはTF
Tの上を通過する金属膜からなる信号線により、チャネル領域やその周辺領域を遮光する
ようにも構成されている。
しかしながら、特にボトムゲート型TFTを使用したアレイ基板においては、上記のよ
うな従来技術を適用しても斜め方向から入射した光の遮光は不十分である。通常、下側遮
光膜としても機能するゲート電極は、上層にあるソース電極及びドレイン電極が平坦であ
るため、入射光に対しては、反射してチャネル領域へ進入してしまう。この場合、遮光膜
となるゲート電極幅を大きくし、電極端とチャネル領域を離すことでチャネル領域への進
入光を低減できるが、ソース電極及びドレイン電極とゲート電極の重り部分の増加による
寄生容量の増加、開口率の低下といった不具合が生じる。
しかも、上述のような従来例の液晶表示装置では、遮光膜とチャネル領域との間は、3
次元的に見ると、ゲート電極、ドレイン電極、ソース電極、ゲート絶縁膜、層間絶縁膜等
を介してかなり離間している。そのため、遮光膜とチャネル領域との間へ斜め方向から入
射する光やその反射光に対する遮光が十分ではない。このような従来技術の問題点を解決
するための技術として、図9に示したような、TFT70を備えた液晶表示装置が既に知
られている。なお、図9は下記特許文献1に開示された液晶表示装置のTFT70の部分
の模式断面図である。
このTFT70は、透明基板71の表面に形成されたゲート電極Gの上部及び透明基板
71の表面を被覆するように形成されたゲート絶縁膜72を有している。このゲート絶縁
膜72は、ゲート電極Gの表面全体に亘って厚さが薄くされ、ゲート電極Gから離間した
位置から厚さが厚くなるようにされている。そして、ゲート電極Gに対応する位置のゲー
ト絶縁膜72の表面を被覆するように半導体層73が形成され、この半導体層73の表面
にはゲート電極Gに対応する位置で互いに対向配置されてチャネル領域74を形成するよ
うにソース電極S及びドレイン電極Dが形成されている。
このTFT70は、ゲート電極G上のゲート絶縁膜72の厚さがその周囲の透明基板7
1上のゲート絶縁膜72の厚さよりも薄くなっているので、ゲート絶縁膜72にはゲート
電極Gの外周部に傾斜面75が形成されている。そのため、バックライト等からの外光が
ゲート絶縁膜72内に斜めから入射してきても、このゲート絶縁膜72の傾斜面75上に
形成されたソース電極S及びドレイン電極DによってTFT70から離間する方向に反射
される傾向が強くなり、最終的にチャネル領域74に達する入射光成分を低減できるとい
うものである。
また、遮光以外の手段でチャネル領域へ光が照射されてもTFTの光電流が小さくなる
ようにする構成として、下記特許文献2には、図10に示したように、半導体層81のエ
ッジ部分で生じるリーク電流を低減する目的で、ゲート電極G、ソース電極S、ドレイン
電極Dが同心円状に配置されているTFT80が開示されている。なお、図10は下記特
許文献2に開示されたTFT部分の拡大平面図である。このTFT80は、半導体層81
のエッジ部がソース電極Sとドレイン電極Dとを結ぶ線上に存在しないため、ドレイン電
極Dとソース電極Sとがゲート電極Gによって短絡されない構成となるため、光リーク電
流を減少させることができるというものである。
一方、下記特許文献3には、図11に示したように、ゲート電極G上に半導体層91を
介在してソース電極Sとドレイン電極Dとを対向配置したTFT90であって、ドレイン
電極Dを棒状に形成して画素電極92に接続し、ソース電極Sをドレイン電極Dの先端部
93を受け入れる凹部94を形成したTFT90が開示されている。なお、図11は下記
特許文献3に開示された液晶表示装置のTFT部分の拡大平面図である。このTFT90
は、ドレイン電極Dを棒状に形成することで、ドレイン電極Dが長手方向へずれて形成さ
れてもTFT90の寄生容量CGDの変動を小さくするためであり、その結果として液晶
表示装置の表示画質を均一化することができるというものである。
特開平 6−112486号公報 特開平 8−160469号公報 特開2002−190605号公報
上記特許文献1に開示された液晶表示装置のTFT70では、特に遮光膜を設けなくて
も有効にバックライト等から斜め方向に浸入してきた光がチャネル領域74に達しないよ
うにすることができる。しかし、このようなTFT70の素子構造を実現するためには、
ゲート絶縁膜72に凹部を形成するための工程を追加する必要があり、生産効率の観点か
ら好ましくない。
また、上記特許文献2に開示された液晶表示装置のTFT80では、半導体層81のエ
ッジ部分で生じるリーク電流を低減することはできるが、半導体層81に照射された光に
起因する光リーク電流を低減するには不十分である。すなわち、このTFT80では、同
心円上に形成された2つの電極の何れをもソース電極S及びドレイン電極Dとすることが
できる。しかしながら、特に外側の同心円状に形成した電極を画素電極に接続されたドレ
イン電極Dとした場合、ドレイン電極Dの外周がソース電極Sの外周よりも長いので、光
電効果により半導体層81に発生したキャリアにより、画素電極の電荷がドレイン電極D
を介して相殺されてしまう。そのため、画素電極に所望の電荷を保持することができない
という問題点が生じる。
一方、上記特許文献3に開示されている液晶表示装置のTFT90は、プロセスに対す
る寄生容量変化抑制の目的では一定の効果が得られるが、バックライトの高輝度化が著し
い近年の液晶表示装置用としては光リーク電流の抑制が不十分である。すなわち、このT
FT90のドレイン電極Dの形状は、ドレイン電極Dの先端の形状として円周状、四角形
、ポリゴン形等が提案されているが、何れの場合も先端部93から画素電極92に延びる
ドレイン電極Dの線幅が一定に形成されている。そのため、TFT90においては、ゲー
ト電極Gによってバックライトからの光を遮光できないゲート電極Gの外側に露出する半
導体層の面積が大きいため、光リーク電流が大きくなるためである。
本発明は、従来技術の上述のような問題点を解決すべくなされたものであって、その目
的は、特に従来の製造工程の変更無しに製造でき、バックライト等からの光によるTFT
の光リーク電流を低減させた、明るく、表示画質が良好な液晶表示装置を提供することを
目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、スイッチング素子として、透明基板上に形成されたゲート電極と、ゲート電極及びその周囲の透明基板表面を被覆する絶縁膜と、ゲート電極上の絶縁膜の表面に形成された半導体層と、半導体層に部分的に重複するように互いに対向配置されたソース電極及びドレイン電極と、を有する薄膜トランジスタを備えた液晶表示装置において、ドレイン電極は、ソース電極と対向するドレイン電極先端部と、当該ドレイン電極先端部から延びるドレイン電極延長部とを備え、ドレイン電極先部の幅をW1とし、ドレイン電極延部の幅をW2としたとき、W1>W2となるように形成され、ソース電極はドレイン電極と対向するソース電極先端部と、ソース電極先部の幅と同じかそれよりも細いソース電極延長部を備え、半導体層は、ゲート電極の外側に延びるドレイン電極延長部及びソース電極延長部に沿って形成されるはみ出し部を除いてゲート電極の領域内に形成され、ドレイン電極及びソース電極の延在方向と直交するはみ出し部の幅は、ドレイン電極延長部からはみ出す部分の幅をΔWa、ソース電極延長部からはみ出す部分の幅をΔWbとしたとき、略ΔWa=ΔWbとなるように形成されている
本発明の液晶表示装置によれば、ゲート電極の外側において半導体層がはみ出す部分の幅を狭くできるので、半導体層に外光が照射され難くなるために、光電効果によるキャリアの発生が少なくなり、このキャリアによって画素電極の電荷が相殺されてしまうことを抑制できる。特に、ΔWa=ΔWbとなるように形成されるので、半導体層とソース・ドレイン電極の加工重ね合せマージンを確保しつつ、且つ、半導体層がゲート電極からはみ出す部分を最小化することができ、はみ出した半導体層で発生する光電流を抑制することが可能となる。このように、本発明の液晶表示装置によれば、バックライト等からの外光がチャネル領域に入射したことによる光リーク電流が減少し、表示画質が良好な液晶表示装置が得られる。しかも、半導体層上に位置するドレイン電極の面積を小さくできるから、ゲート電極−ソース電極間の寄生容量CGDを小さくすることができるため、液晶表示装置の動作速度を早くすることができる。
また、本発明の液晶表示装置においては、ソース電極先部には円弧状又は直線状の凹みが形成され、ドレイン電極先部には円弧状又は直線状の突起が形成され、ドレイン電極の円弧状又は直線状の突起はソース電極の円弧状又は直線状の凹み内に一定距離隔てて配置されていることが好ましい。なお、ドレイン電極先部とドレイン電極延長部の間は、幅がステップ状に変化するように接続してもよく、或いは連続的に幅が狭くなるように接続してもよい。
係る態様の液晶表示装置によれば、製造時にマスクずれ等があってもゲート電極とドレ
イン電極との間の寄生容量の変動を低減することができる。更に、ドレイン電極の先端周
囲とソース電極とが対向している部分の長さ(チャネル幅)を大きくできるから、TFT
のオン電流を大きくすることができる。そのため、係る態様の液晶表示装置によれば、上
記本発明の効果を奏することに加えて、更に表示画質のバラツキが少なく、しかも、高速
で作動可能な液晶表示装置が得られる。
また、本発明の液晶表示装置においては、ソース電極先端部及びドレイン電極先端部は共に直線状に形成され、ソース電極先端部とドレイン電極先端部は一定距離隔てて平行に配置されていることが好ましい。
係る態様の液晶表示装置においては、上記本発明の効果を奏することに加えて、ソース
電極ないしドレイン電極を円弧状とする場合よりも製造が容易となる。
更に、上記目的を達成するため、本発明の電子機器は、上記いずれかに記載の液晶表示
装置を備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、TFTの光リーク電流を抑制された表示画質が良好な液晶
表示装置を備えた電子機器が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施例及び図面を参照しながら詳
細に説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するために液晶
表示装置におけるスイッチング素子としてのTFTを説明するものであって、本発明をこ
の実施例に記載されたTFTに特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求
の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。なお、この
明細書における説明のために用いられた各図面においては、各層や各部材を図面上で認識
可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ず
しも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
なお、図1は実施例の液晶表示装置のカラーフィルタ層を透視して表した1画素分の概
略平面図である。図2は図1のII−II線に沿った断面図である。図3は図1のIII部分の
TFTの拡大平面図である。図4は図3に対応するTFTの第1の変形例の拡大平面図で
ある。図5は図3に対応するTFTの第2の変形例の拡大平面図である。図6は図3に対
応するTFTの第3の変形例の拡大平面図である。図7は図3に対応するTFTの第4の
変形例の拡大平面図である。図8Aは本発明の液晶表示装置を搭載したパーソナルコンピ
ュータを示す図であり、図8Bは本発明の液晶表示装置を搭載した携帯電話機を示す図で
ある。
まず、実施例に係る透過型の液晶表示装置の構成を図1〜図3を用いて説明する。この
液晶表示装置10は、液晶層を挟んで互いに対向するアレイ基板AR及びカラーフィルタ
基板CFを備えている。アレイ基板ARは、例えばガラス板ないしアクリル板等からなる
透明基板11を有している。この透明基板11上の表示領域には、アルミニウムやモリブ
デン等の金属からなる複数の走査線12が等間隔に平行になるように形成され、更に走査
線12からTFTのゲート電極Gが延設されている。同じく、透明基板11上の表示領域
には、隣り合う走査線12間の略中央に走査線12と平行になるように補助容量線13が
形成され、この補助容量線13には補助容量線13よりも幅広となされた補助容量電極1
4が形成されている。
また、透明基板11の全面に走査線12、補助容量線13及びゲート電極Gを覆うよう
にして窒化シリコンや酸化シリコンなどからなるゲート絶縁膜15が積層されている。そ
して、ゲート電極Gの上にゲート絶縁膜15を介してa−Si層ないしp−Si層からな
る半導体層16が形成され、また、ゲート絶縁膜15上にアルミニウムやモリブデン等の
金属からなる複数の信号線17が走査線12と直交するようにして形成されている。また
、この信号線17から半導体層16と接触するようにTFTのソース電極Sが延設され、
更に、信号線17及びソース電極Sと同一の材料でかつドレイン電極Dが同じく半導体層
16と接触するようにゲート絶縁膜15上に設けられている。
ここで、走査線12と信号線17とに囲まれた領域が1サブ画素に相当する。そしてゲ
ート電極G、ゲート絶縁膜15、半導体層16、ソース電極S、ドレイン電極Dによって
スイッチング素子となるTFTが構成され、それぞれの画素にこのTFTが形成される。
この場合、ドレイン電極Dと補助容量電極14によって各画素の補助容量を形成すること
になる。なお、この実施例の液晶表示装置におけるTFTの具体的構成については後述す
る。
これらの信号線17、TFT、ゲート絶縁膜15を覆うようにして透明基板11の全面
にわたり例えば無機絶縁材料からなる保護絶縁膜(パッシベーション膜ともいわれる)1
8が積層され、この保護絶縁膜18上に有機絶縁膜からなる層間膜19(平坦化膜ともい
われる)が透明基板11の全体にわたり積層されている。そして保護絶縁膜18と層間膜
19には、TFTのドレイン電極Dに対応する位置にコンタクトホール20が形成されて
いる。更に、それぞれの画素において、コンタクトホール20及び層間膜19の表面に例
えばITO(Indium Tin Oxide)ないしIZO(Indium Zinc Oxide)からなる画素電極
21が形成され、この画素電極21の表面に全ての画素を覆うように配向膜(図示せず)
が積層されている。
また、カラーフィルタ基板CFは、別途ガラス基板やアクリル基板等からなる透明基板
22の表面に、前記アレイ基板ARの少なくとも表示領域に対応する位置に、それぞれの
画素に対応して例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)からなるカラーフィルタ層2
3が設けられている。更にカラーフィルタ層23の表面に共通電極24及び配向膜(図示
せず)が積層されている。なお、カラーフィルタ層23としては、更にシアン(C)、マ
ゼンタ(M)、黄色(Y)等のカラーフィルタ層を適宜に組み合わせて使用する場合もあ
り、モノクロ表示用の場合にはカラーフィルタ層を設けない場合もある。
そして、このようにして得られたアレイ基板AR及びカラーフィルタ基板CFをそれぞ
れ対向させ、適宜間隔で周縁部のセルギャップを一定に保つための柱状スペーサ(図示せ
ず)を配置するとともに、アレイ基板AR及びカラーフィルタ基板CF周囲をシール材(
図示せず)によりシールし、両基板間に液晶25を注入した後、この液晶25の注入した
孔を封止することにより、透過型の液晶表示装置10が得られる。
ここで図3を参照して実施例の液晶表示装置10のTFTの構成について詳細に説明す
る。この図3は、ゲート電極Gの表面にはゲート絶縁膜(図示省略)が形成され、このゲ
ート絶縁膜上に半導体層16が形成され、この半導体層16に部分的に重なるようにソー
ス電極Sとドレイン電極Dとが形成された状態を示している。ここではソース電極Sは、
ドレイン電極Dと対向する先端部分Sが円弧状の凹部となっており、この先端部分S
から延び、先端部分Sよりも幅が細い延長部分Sを介して信号線17(図1参照)に
接続されている。また、ドレイン電極Dは、ソース電極Sと対向する先端部分Dの形状
が円弧状であるが実質的に直径W1の円盤形状となっており、この円盤形状の先端部分D
から延び、先端部分Dより狭い幅W2の延長部分Dを介して画素電極21(図1及
び図2参照)に接続されている。
この実施例の液晶表示装置10においては、TFTのソース電極Sと対向するドレイン
電極Dの先端部分Dの幅をW1とし、ドレイン電極Dの先端部分Dから画素電極21
を接続する方向に延びる延長部分Dの幅をW2としたとき、W1>W2となるように形
成されている。従って、ゲート電極Gの外側において半導体層16がはみ出す部分の幅を
狭くできるので、この部分にバックライト等からの外光が照射され難くなる。そのため、
光電効果による半導体層16内のキャリアの発生が少なくなり、光リーク電流が減少する
ので、画素電極21の電荷が相殺されてしまうことを抑制できるようになる。しかも、実
施例の液晶表示装置10においては、半導体層16上に位置するドレイン電極Dの面積を
小さくできるから、ゲート電極G−ドレイン電極D間の寄生容量CGDを小さくすること
ができるので、液晶表示装置10の動作速度が早くなる。
また、実施例の液晶表示装置10では、半導体層16は、ソース電極S側及びドレイン
電極D側ではゲート電極Gの外側へ延在されている。そして、ソース電極S側及びドレイ
ン電極Dと直交する側では、バックライトからの光が半導体層16に入射し難くするため
、ゲート電極G上に位置するように形成されている。一方、ドレイン電極Dの延長部分D
は、半導体16がドレイン電極Dの延長部分Dから部分的にはみ出るように、ゲート
電極Gの外側で半導体層16を乗り越えるように形成されている。この半導体層16がド
レイン電極Dの延長部分Dからはみ出ている部分の幅をΔWaとする。
また、ソース電極Sの延長部分Sは、半導体16がソース電極Sの延長部分Sから
部分的にはみ出るように、ゲート電極Gの外側で半導体層16を乗り越えるように形成さ
れている。この半導体層16がソース電極Sの延長部分Sからはみ出ている部分の幅を
ΔWbとする。そして、この実施例のTFTでは一応ΔWa=ΔWbとされている。ただ
し、ΔWaとΔWbとは、必ずしも正確に同じ値である必要はなく、僅かに異なっていて
もよい。
このような構成とすると、前記半導体層とソース・ドレイン電極の加工重ね合せマージ
ンを確保しつつ、且つ、前記半導体層がゲート電極からはみ出す部分を最小化することが
できる。そのため、はみ出した半導体層で発生する光電流を抑制することができる。
また、この実施例の液晶表示装置10のTFTによれば、ソース電極Sはドレイン電極
Dと対向する先端部分Sが円弧状の凹みを有しており、ドレイン電極Sと対向する部分
の幅よりも細い幅の延長部分Sの延長部分を介して信号線17に接続されている。また
、ドレイン電極Dは、ソース電極Sと対向する先端部分Dが円弧状であるが実質的に直
径W1の円盤形状を有し、前記先端部分の幅W1よりも細い幅W2の延長部分を介して画
素電極21に接続されている。このような構成とすると、製造時にマスクずれ等があって
もゲート電極Gとドレイン電極Dとの間の寄生容量CGDの変動を抑制することができる
。更に、ドレイン電極の先端周囲とソース電極とが対向している部分の長さ(チャネル幅
)を大きくできるから、TFTのオン電流を大きくすることができる。そのため、この実
施例のTFTを備えた液晶表示装置10によれば、表示画質のバラツキが少なく、しかも
、高速で作動可能な液晶表示装置10が得られる。
なお、実施例の液晶表示装置10のTFTとしては、図3に示したように、ソース電極
Sのドレイン電極Dと対向する先端部分Sが円弧状の凹部であり、ドレイン電極Dのソ
ース電極Sと対向する先端部分Dが円弧状であるが実質的に直径W1の円盤形状のもの
を用いた例を示した。しかしながら、本発明の液晶表示装置で使用し得るTFTとしては
、図3に示したもの以外にも下記(1)及び(2)の条件を同時に満たしていれば、種々
の変形が可能である。
(1)ソース電極Sと対向するドレイン電極Dの先端部分Dの幅をW1とし、ドレイ
ン電極Dの先端部分Dから画素電極21を接続する方向に延びる延長部分Dの幅をW
2としたとき、W1>W2の条件を満たす。
(2)ゲート電極Gの外側において、半導体層16がドレイン電極Dの延長部分D
びソース電極Sの延長部分Sからはみ出す部分の幅をそれぞれΔWa及びΔWbとした
とき、略ΔWa=ΔWbの条件を満たす。
本発明の液晶表示装置で使用し得るTFTの変形例を図4〜図7を用いて説明する。な
お、図4〜図7においては、図3に示したTFTと同一の構成部分には同一の参照符号を
付与してその詳細な説明は省略する。図4に示した第1の変形例は、実施例のTFTのド
レイン電極Dの先端部分Dが円弧状である実質的に直径W1の円盤形状のものを使用し
ているのに対し、ドレイン電極Dの先端部分Dが円弧状である直径W1の半円盤形状の
ものを使用した例である。この場合、ドレイン電極Dの先端部分Dと延長部分Dとの
間は段階的に幅が変化しているが、実施例の液晶表示装置の場合と同様の効果を奏する。
また、図5に示した第2の変形例は、ソース電極Sのドレイン電極Dと対向する部分が
直線状の凹みを有し、ドレイン電極Dのソース電極Sと対向する先端部分Dの形状が幅
W1の直線状である方形状となっている。しかも、このドレイン電極Dの先端部分D
、チャネル長を一定とするため、ソース電極Sの先端部分と平行になっている。加えて、
第2の変形例では、ソース電極Sの延長部分Sの幅はソース電極Sの先端部分Sの幅
と同一とされている。この第2の変形例の場合であっても、上記(1)及び(2)の条件
を同時に満たしているため、実施例の液晶表示装置の場合と同様の効果を奏する。
また、図6に示した第3の変形例は、実施例のTFTにおいて、ソース電極Sのドレイ
ン電極Dと対向する部分が直線状となっており、ドレイン電極Dのソース電極Sと対向す
る先端部分Dの形状も幅W1の直線状である方形状となっている。しかも、このドレイ
ン電極Dの端部分Dは、チャネル長を一定とするため、ソース電極Sの先端部分と平行
になっている。加えて、第3の変形例では、ソース電極Sの延長部分Sの幅はソース電
極Sの先端部分Sの幅と同一とされている。この第3の変形例の場合であっても、上記
(1)及び(2)の条件を同時に満たしているため、実施例の液晶表示装置の場合と同様
の効果を奏する。
また、図7に示した第4の変形例は、第3の変形例において、ドレイン電極Dの先端部
分Dと先端部分Dより狭い幅W2の延長部分Dとの間が、連続的に幅が狭くなるよ
うにテーパ状に接続させたものである。この第4の変形例の場合であっても、上記(1)
及び(2)の条件を同時に満たしているため、実施例の液晶表示装置の場合と同様の効果
を奏する。
以上、本発明の実施例及び変形例として透過型の液晶表示装置の例を説明した。このよ
うな本発明の液晶表示装置は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末など
の電子機器に使用することができる。このうち、液晶表示装置41をパーソナルコンピュ
ータ40に使用した例を図8Aに、同じく半透過型のFFS型の液晶表示パネル46を携
帯電話機45に使用した例を図8Bに示す。ただし、これらのパーソナルコンピュータ4
0及び携帯電話機45の基本的構成は当業者に周知であるので、詳細な説明は省略する
実施例の液晶表示装置のカラーフィルタ層を透視して表した1画素分の概略平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1のIII部分のTFTの拡大平面図である。 図3に対応するTFTの第1の変形例の拡大平面図である。 図3に対応するTFTの第2の変形例の拡大平面図である。 図3に対応するTFTの第3の変形例の拡大平面図である。 図3に対応するTFTの第4の変形例の拡大平面図である。 図8Aは本発明の液晶表示装置を搭載したパーソナルコンピュータを示す図であり、図8Bは本発明の液晶表示装置を搭載した携帯電話機を示す図である。 従来例の液晶表示装置のTFT部分の拡大平面図である。 別の従来例の液晶表示装置のTFT部分の拡大平面図である。 更に別の従来例の液晶表示装置のTFT部分の拡大平面図である。
符号の説明
10:液晶表示装置 11:透明基板 12:走査線 13:補助容量線 14:補助容
量電極 15:ゲート絶縁膜 16:半導体層 17:信号線 18:保護絶縁膜 19
:層間膜 20:コンタクトホール 21:画素電極 22:透明基板 23:カラーフ
ィルタ層 24:共通電極 25:液晶 S:ソース電極 S:(ソース電極の)先端
部 S:(ソース電極の)延長部分 D:ドレイン電極 D:(ドレイン電極の)先端
部 D:(ドレイン電極の)延長部分 AR:アレイ基板 CF:カラーフィルタ基板

Claims (4)

  1. スイッチング素子として、透明基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極及びその周囲の透明基板表面を被覆する絶縁膜と、前記ゲート電極上の絶縁膜の表面に形成された半導体層と、前記半導体層に部分的に重複するように互いに対向配置されたソース電極及びドレイン電極と、を有する薄膜トランジスタを備えた液晶表示装置において、
    前記ドレイン電極は、前記ソース電極と対向するドレイン電極先端部と、当該ドレイン電極先端部から延びるドレイン電極延長部とを備え、前記ドレイン電極先端部の幅をW1とし、前記ドレイン電極延部の幅をW2としたとき、W1>W2となるように形成され
    前記ソース電極は、前記ドレイン電極と対向するソース電極先端部と、当該ソース電極先端部の幅と同じかそれよりも細いソース電極延長部とを備え、
    前記半導体層は、前記ゲート電極の外側に延びる前記ドレイン電極延長部及び前記ソース電極延長部に沿って形成されるはみ出し部を除いて前記ゲート電極の領域内に形成され、前記ドレイン電極及び前記ソース電極の延在方向と直交する前記はみ出し部の幅は、前記ドレイン電極延長部からはみ出す部分の幅をΔWa、前記ソース電極延長部からはみ出す部分の幅をΔWbとしたとき、略ΔWa=ΔWbとなるように形成されている、
    液晶表示装置。
  2. 前記ソース電極先端部には円弧状又は直線状の凹みが形成され、前記ドレイン電極先端部には円弧状又は直線状の突起が形成され、前記ドレイン電極の円弧状又は直線状の突起は前記ソース電極の円弧状又は直線状の凹み内に一定距離隔てて配置されている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記ソース電極先端部及び前記ドレイン電極先端部は共に直線状に形成され、前記ソース電極先端部と前記ドレイン電極先端部は一定距離隔てて平行に配置されている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の液晶表示装置を備えた、電子機器。
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