JP5153663B2 - 水位検知装置及び加熱調理器 - Google Patents
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Description
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、水タンク7内の水位を検知するための光センサの工作精度が得られる水位検知装置およびそれを備えた加熱調理器を提供する事を目的とする。
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の内部構成を側面から見た状態を示す側面図である。
この加熱調理器100は、被加熱物(米や水等)を入れた内鍋を誘導加熱コイル等の加熱手段で加熱することで被加熱物を炊きあげ、そのとき発生する蒸気を水槽で回収する。なお、図1を含めて以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
置の脇に収納されるようになっている。また、水タンク7は、上面が開口形成されており、この開口部を着脱自在に覆うタンク蓋12を有している。さらに、タンク蓋12には、蒸気導入パイプ13が貫通するように固定されている。
また、判定制御手段11は、水位検知装置20の構成として、受光手段22の出力を増幅する増幅器23と、増幅器23の出力を信号処理する制御・信号処理回路24とを備えている。この制御・信号処理回路24は、本発明の水位判定手段に相当するものであり、例えばマイコン等によって構成される。 また、この水位検知手段8は、更に、制御・信号処理回路24により演算結果を表示する表示機25を備えている。表示機25は、例えばランプや液晶ディスプレイから構成されており蓋体3のように水タンク7よりも上方に位置する部位に設置され、水タンク7を出し入れした際に水が零れるようなことがあってもその水がかからないようにしてある。
回収水がある場合とない場合とでは、受光手段22の受光量は異なったものとなる(水がある場合には受光量小、水がない場合には受光量大)。受光手段22の出力は、増幅器23で増幅された後に制御・信号処理回路24に供給される。制御・信号処理回路24は、増幅器23からの信号が所定の水位レベルに相当するものであるかどうかを判定し、例えばその水位に応じて炊飯を停止し、或いは回収水9の排水を促すメッセージを表示してユーザに報知する。この報知についてはブザー等を設けてそれを鳴動させるようにしてもよい。
水タンク7は、このように構成されており、水タンク7の外側の屈曲部71aに投光した際に、水タンク7の内側において水の有無による(水と空気の)屈折率の違いを利用して光が反射又は透過して光路が変化するよう形成されており、水がない場合には屈曲部71bから反射光が得られる。この凹部71の形状の一例として、タンク厚2.0mm、屈曲部角度45度(内側)、10度(外側)、伝達部距離20mm、伝達部厚さ3.0mmで構成する。
支持具35には、発光素子21a及び受光素子22aに対向する位置に開口部36a、37aが形成されている。開口部36a、37aの内壁や、窓部材33、34の周辺には、カーボンブラックなどの炭素材料からなる、光を吸収する部材や塗料を塗布する。以下の説明においては、塗料を塗布する例について説明し、それを光吸収塗膜51と称するものとする。このように光吸収塗膜51を開口部36a、37aの内壁や、窓部材33、34の周辺に設けることにより、光路周辺の部材の検知のため以外の光が当たる箇所での反射光を抑制して迷光を低減し、誤検知を低減している。
発光素子21aは制御・信号処理回路24からの発光命令信号を受信すると発光し、それは支持具33の開口部36a及び窓部材33を介して屈曲部71aに入射し、水タンク7内に回収水9がないときには、屈曲部71aの内面で反射して伝達部71cを介して屈曲部71bに到達し、屈曲部71bの内面で反射して屈曲部71bから外に出る。その屈曲部71bからの反射光は、窓部材34及び支持具33の開口部37aを介して受光素子22aが受光し、増幅器23を介して制御・信号処理回路24に送信する。なお、水タンク7内に回収水9があるときには、発光素子21aからの赤外光は、屈曲部71a、71bで透過し、受光素子22aの受光量は少なく、それによって回収水9がそのレベルに達していることが把握される。
また、本実施の形態1においては、上記の水位検知装置20を加熱調理器100に組み込んでおり、上記のように水タンク7の水位を精度良く検知することができ、このため、その水位に基づいた適切な制御が可能になっている。
実施の形態2
この開口部の形状が発光素子側の開口部36aと受光素子側の開口部36aとで異なり、発光素子側の開口部36aの最小径は少なくとも発光手段21の最大径よりも小さく、受光素子側の開口部36aの最大径は少なくとも受光手段22の最小部の径よりも大きくなるよう形成されている。
発光手段側の開口部36aの径を小さくする事により水位検知用の光線以外の放射光を遮光する事で誤検知を防ぐ事ができる。また、受光素子側の開口部36あの径を大きくすることにより広く受光面を放射方向へ向けられるため、水位検知手段8を構成する光学系の位置ずれに対して尤度を持てる。
以上のように支持具35の開口部36aの径を発光手段側と受光素子側とで変える事により精度良く水位を検知できるようになる。
実施の形態3
前述の水タンク7の凹部の形状の例において水タンク7の外側(10度としている部分)の寸法が5mmで、水位検知手段8が水タンク7から8mm離れた位置に設置した場合、発光手段21から投光された光のうち32度の光のみが水位検知に有効であり、それよりも放射角が大きい光は水位検知には無効であり、タンク表面で反射されることによる誤検知を引き起こす可能性がある。
以上の事は発光手段を用いる際に、レンズなどの光学系を追加する必要がなく、砲弾型LEDなどの汎用的な発光手段を用いる事ができ、安価に精度の高い水位検知手段を実現する上で有効である。
実施の形態4
このような支持具35を用いる事で受光手段22を円筒部40から挿入する際に、図12のように受光素子の最大径となる位置で支持具35の内側と接して挿入が確実に止まり、安定して基板上に半田付けすることができるため、設置ばらつきを低減する効果が得られる。
例えば経年劣化などで水位検知手段の検知性能が低下した場合を考える。前述の実施の形態1の加熱調理器の水位検知手段8A、8B、8Cのどれか1つが特性劣化した場合、8Aで強い光及び強い光に応じた信号が検知できていれば8B、8Cの特性劣化による弱い光及び弱い光に応じた信号で誤検知は、論理回路から検知する事ができる。しかし、8A自身の特性劣化は、水タンク7内の水の有無と分離できず、検知する事ができない。従って少なくとも8Aの感度は8B、8Cよりも高くする必要がある。このような場合に、水位検知手段8Aの支持具35の内側のすり鉢形状の傾斜角を8B、8Cの支持具の傾斜角よりも大きくして受光素子を前方に出して感度を上げるようにすれば良い。
例えば、受光素子の電極部の径を0.4mmとした時に、支持具35の受光素子側の径は0.8mmとすることで電極部26の屈曲を矯正する効果が得られる。
Claims (10)
- 液体の有無によって光の反射量及び透過量が変化する反射透過部を備えた水タンクのうち、前記反射透過部に向けて光を発光する発光素子、及び前記反射透過部を通して受光し、光量に応じた信号を生成して出力する受光素子を備えた水位検知手段と、前記水位検知手段からの信号に基づいて水タンクに貯留されている水の水位を判定する水位判定部と、前記水位検知手段を前記水タンクの所定の位置に固定する支持具とを備え、
前記発光素子及び前記受光素子は、電極部を介して基板から浮上した状態で基板に支持されており、
前記支持具は、前記発光素子とその電極部の外周と、前記受光素子とその電極部の外周とをそれぞれ囲む円筒部を有しており、
前記円筒部の内壁が前記発光素子又は前記受光素子の一部に当接して当該発光素子又は受光素子を支持し、
前記受光素子の前記円筒部の内径は、前記基板に近い側に対して前記水タンクに近い側の方が大きく、当該内径の最大径は、前記受光素子の最大径よりも大きい
ことを特徴とする水位検知装置。 - 前記支持具を設置するための筐体と前記水タンクを設置するための筐体とは同一で、この筐体を通して前記支持具と前記水タンクの位置が所定の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の水位検知装置。
- 前記円筒部の内壁の先端部と根元部を結んだ角度が発光素子と受光素子とで異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水位検知装置。
- 前記発光素子の前記円筒部の内壁の一部は、
前記発光素子から投光される光の一部を遮断するように、径方向内側に突出している
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の水位検知装置。 - 前記発光素子の前記円筒部の内壁の一部は、
前記発光素子から投光される光の一部を遮断するように、径方向内側に階段状に突出している
ことを特徴とする請求項4に記載の水位検知装置。 - 前記発光素子の前記円筒部の内壁の一部は、
前記発光素子から投光される光の一部を遮断するように、当該発光素子から離れるほど径方向内側へ大きく突出している
ことを特徴とする請求項4に記載の水位検知装置。 - 前記受光素子の前記円筒部の内径は、段差を有して変化している
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の水位検知装置。 - 前記受光素子の前記円筒部の内壁の断面形状は、当該円筒部の内径が前記水タンクに近づくほど大きくなるように連続的に傾斜しており、前記円筒部の内壁の傾斜面が前記受光素子の一部に当接する
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の水位検知装置。 - 請求項1〜請求項8に記載の水位検知装置を備えたことを特徴とする蒸気回収装置。
- 請求項9に記載の蒸気回収装置を備えたことを特徴とする加熱調理器。
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