JP5372839B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、トッププレート上の鍋の温度を精度良く検出することができる誘導加熱調理器に関するものである。
特許文献1には、誘導加熱調理器の鍋温度検出方法として、鍋底面から放射される赤外線を検知する赤外線センサを備え、トッププレートの下面に置かれた導波管で、赤外線センサの視野を狭くして、捉えたい部分の温度を測定するもので、安定した温度検知をするために、導波管を熱伝導の良い金属で構成し、熱容量が大きくなるように管の肉厚を厚くし、導波管の外側から強制冷却した誘導加熱調理器が記載されている。
特開2004−95316号公報
特許文献1では、加熱コイルやトッププレートからの伝熱による導波管の温度上昇を抑制するために、導波管の外側を冷却風で強制冷却している。しかし、導波管の内壁鏡面部分を冷却風によって冷却することについては考慮されていない。また、導波管の肉厚を厚くすることで導波管の熱容量を大きくしているので、導波管が温まってしまうと導波管の内壁も冷めにくくなる。そのため、赤外線センサは、導波管内側から発生する赤外線エネルギの影響を受け、鍋底の温度を精度良く検出できないという問題がある。
また、導波管を誘導加熱調理器の外部から吸引した風で冷却した場合、導波管の外側を強制冷却する冷却風に乗ったゴミが導波管の内側に落ち、赤外線センサの受光面に堆積する可能性が考えられる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、鍋を載置するトッププレートと、該トッププレートの下方に設け前記鍋を加熱する加熱コイルと、冷却風を発生する冷却ファンと、前記加熱コイルの下方に設け前記鍋から放射される赤外線を受光する赤外線センサと、該赤外線センサを収納し該赤外線センサの受光面側に開口した窓部を設けた樹脂ケースと、該樹脂ケースの前記窓部に設け前記樹脂ケースを封鎖する窓材と、前記トッププレートと前記窓材との間に前記トッププレートと略垂直になるように設け前記赤外線センサの視野を決める導波管と、を備え、該導波管の下端側を前記樹脂ケースに当接させ、該当接部には、前記冷却ファンから送風される冷却風を通過させる開口部を設け、
前記導波管の上端側は、前記トッププレートとの間に隙間を設けたものである。
本発明によれば、鍋底の温度を精度良く検出することができ、赤外線センサの視野内にゴミの堆積を無くすることができる。
一実施例の誘導加熱調理器の外観斜視図。 一実施例の誘導加熱調理器の加熱コイル上面図。 一実施例の誘導加熱調理器の断面図(図1のA−A断面図)。 一実施例の誘導加熱調理器の温度検知と加熱制御システムの機能ブロック図。 一実施例の赤外線センサモジュールと導波管の断面図。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1,図2において、1は誘導加熱調理器の本体である。2は耐熱性の高い結晶化ガラスよりなるトッププレートで、本体1の上面に水平に配置され、鉄等の磁性体又はアルミ等の非磁性体よりなる鍋501(図4)等を載置するものである。このトッププレート2は、4μm以下の波長の赤外線を透過し、それより長い波長の赤外線をカットする光学特性を有する。3a〜3cはトッププレート2の下方に配置された3つの加熱部で、トッププレート2上に載置された鍋501を誘導加熱する加熱コイルユニット200(図2)を有している。31a〜31cは鍋底から放射した赤外線をトッププレート2の下方に透過する赤外線透過領域である。尚、ここでは加熱部を3つとしたが、加熱部は1つまたは2つであっても良い。4は吸気口で、本体1の後部において上方に向けて開口しており、本体1内部に冷却風を取り入れるものである。5は排気口で、本体1の後部において上方に向けて開口しており、本体1内部を冷却した排熱を排出するものである。本実施例では、吸気口4を本体1後部の右側に、排気口5を左側に配置している。6は本体1の前面左部に設けられたグリル加熱部である。7a〜7cは本体1の上面側に設けられた操作部で、加熱部3a〜3cの加熱の設定,操作を行うものである。8a〜8cはトッププレート2の前面側上部に設けられ、操作部7a〜7cの設定状況や加熱部3a〜3cの通電の状態を表示する表示部である。
図2は加熱コイルユニット200の上面図である。加熱コイル201は、同心円状の同一平面上に設けられた内周側加熱コイル201aと外周側加熱コイル201bで構成されて、内周側加熱コイル201aの外端と外周側加熱コイル201bの内端が電気的に接続されている。本実施例において、内周側加熱コイル201aはコイル中心からの距離約30〜45mmに設けられているものとし、外周側加熱コイル201bはコイル中心からの距離約55〜90mmに設けられているものとする。また、203は加熱コイル201を保持するコイルベース、202はトッププレート2と加熱コイル201との間に隙間を設けるためのギャップスペーサである。ギャップスペーサ202はトッププレート2に当接して加熱コイル201とトッププレート2との間に隙間を設け、この隙間に加熱コイル201を冷却する冷却風を通すものである。
また、508はコイル中心からの距離45〜55mmに設けられた赤外線センサ12(図5)の検出エリアを規定する導波管で、鍋底から放射される赤外線を、後述する赤外線センサ12に導くものである。なお、本実施例では赤外線センサ12の検出エリアの大きさを導波管508を用いて直径約10mmとしている。その上端部は加熱コイル201の高さと略同一の高さとなっている。205〜208はトッププレート2の下面の温度を測定するサーミスタ(接触式温度センサ)である。
図3は図1のA−A′面の本体断面図である。図3において、401は冷却ファン、402は冷却ファン401を駆動するモータ、403〜405は加熱コイル201に高周波電力を供給する高周波電力供給回路、406は冷却ファン401により吸引し後述する赤外線センサモジュール407と導波管508へと送風される冷却風の流れを表す矢印である。尚、ここで表示している冷却風は、本特許に関する冷却風の流れを分かりやすく簡略して表したもので、実際はダクトなどを用いて赤外線センサモジュール407と導波管508へと送風される。
加熱コイルユニット200はバネ(図示せず)によりトッププレート2の下面に密着するように支持されている(加熱コイルユニット200のギャップスペーサ202がトッププレート2と当接)。
図4は、温度検知と加熱制御システムの機能ブロック図である。図4において、501は被加熱物である鍋、502は赤外線センサモジュール407とサーミスタ205〜208の出力に基づいて鍋501の温度を算出する温度検出回路、26は赤外線センサモジュール407の出力に基づいて鍋501の放射率を算出する放射率算出回路、503は温度検出回路502が算出した温度を放射率算出回路26の出力に基づいて補正し、補正した温度に応じて高周波電力供給回路405を制御し加熱コイル201に供給する電力を制御する制御回路である。
次に、図5を用いて、赤外線センサモジュール407と導波管508の詳細を説明する。図5は、赤外線センサモジュール407と導波管508近傍の断面図である。
図に示すように、赤外線センサモジュール407は、樹脂ケース16と、樹脂ケース16の上方に設けられた窓部14と、樹脂ケース16の外殻を窓部14を除いて覆う防磁ケース13と、窓部14に設けられた窓材15と、樹脂ケース16の内部に設けられた熱型赤外線検出回路131,反射率検出回路132,プリント配線板27を備えている。
樹脂ケース16の窓部14は窓材15によって封鎖されているので、赤外線センサモジュール407内部の熱型赤外線検出回路131,反射率検出回路132には冷却風が直接当たることはない。すなわち、この構成により、冷却風が熱型赤外線検出回路131,反射率検出回路132に与える影響を低減している。
また、樹脂ケース16を熱伝導率の低い樹脂で構成することによって、赤外線センサモジュール407内部の温度が急激に変化するのを防止している。すなわち、この構成により、熱型赤外線検出回路131,反射率検出回路132の温度が伝熱によって急変化するのを防止している。
さらに、窓材15には、高温となったトッププレート2と導波管508,加熱コイル201などから発せられる昇温効果の高い波長の赤外線(4μm以上)をカットする光学特性を持たせることによって、昇温効果の高い波長の赤外線が赤外線センサモジュール407内部に進入するのを防止している。すなわち、この構成により、熱型赤外線検出回路131,反射率検出回路132の温度が昇温効果の高い波長の赤外線によって急変化するのを防止している。なお、本実施例では、トッププレート2の赤外線透過特性と窓材15の赤外線透過特性を同一とした。
さらに、防磁ケース13を非磁性体のアルミ製にすることによって、赤外線センサモジュール407内部に侵入する電磁気的ノイズを低減し、防磁ケース13が受ける輻射熱を放熱しやすい構成とした。
このような構成を採ることにより、熱型赤外線検出回路131,反射率検出回路132は、冷却風,周辺温度の急激な変化,昇温効果の高い波長の赤外線の影響,電気的なノイズの悪影響を小さくすることができ、調理温度150℃から300℃の広い温度範囲において、精度の高い信号を出力することができ、鍋501の温度を正確に測定することができる。
次に本実施例で使用する結晶化ガラスから構成したトッププレート2と窓材15の赤外線透過特性について説明する。使用するトッププレート2と窓材15は、赤外線の波長が約0.5〜2.6μmの帯域で透過率が約80%を超えるとともに、波長が約0.42〜2.7μm及び約3.2〜4μmで透過率が約30%以上であり、波長が約0.42μm以下、約2.7〜3.2μm及び約4μm以上では透過率が約30%に満たない。そのため、100℃〜200℃の鍋501が放射するピーク波長の赤外線の大部分は結晶化ガラス製のトッププレート2及び窓材15を透過し、赤外線センサモジュール407内の赤外線センサ12(本実施例ではサーモパイルを使用)へ向かうことができる。一方で、鍋501が放射する赤外線のうち昇温効果の高い4μm以上の波長の大部分はトッププレート2でカット(遮断)されるので、本体1内部が昇温効果の高い赤外線により温められるのを防止することができる。
次に、熱型赤外線検出回路131を詳細に説明する。熱型赤外線検出回路131は、鍋501の底面から放射される赤外線を検知する赤外線センサ12であるサーモパイルと、赤外線センサ12の出力を増幅するアンプ21で構成されている。赤外線センサ12に届く赤外線エネルギは微弱であるが、赤外線センサ12とアンプ21を一体化することで、赤外線センサ12,アンプ21間での電磁気的ノイズ混入を低減できる。そして、ノイズの混入の少ない信号をアンプ21で5000〜10000倍に増幅した後に出力することで、S/N比の良い信号を熱型赤外線検出回路131から出力している。
ここで、本実施例で使用する赤外線センサ12(サーモパイル)の原理について説明する。赤外線センサ12(サーモパイル)は受光した赤外線のエネルギに比例した電圧を出力するものである。このため、鍋の温度が上昇すると鍋底からの赤外線放射強度も強くなり、赤外線センサ12(サーモパイル)が受光する赤外線エネルギ量が増え、赤外線センサ12(サーモパイル)の出力信号電圧が高くなる。一般に、物体の放射する赤外線エネルギはその物体の絶対温度の4乗に比例するというステファン・ボルツマンの法則があり、温度が高くなればなるほど加速度的に大きな赤外線エネルギを放射する。すなわち、赤外線センサ12(サーモパイル)を用いて単位面積当たりの放射量Wを知ることができれば放射物体の絶対温度を算出できる。
次に、反射率検出回路132を詳細に説明する。反射率検出回路132は、赤外線発光素子19と赤外線受光素子20で構成されている。赤外線発光素子19は、例えば、発光波長930nmの赤外線LEDである。赤外線受光素子20は、例えば、ピーク感度波長が800nmであって、波長930nmにおける感度がピーク感度の80%のフォトトランジスタである。赤外線発光素子19が発光した赤外線は、経路29を通り、鍋501で反射し、赤外線受光素子20に戻る。赤外線受光素子20では、受光した赤外線量に比例した電圧が発生し、電圧値から受光した赤外線量を知ることができる。つまり、反射率検出回路132は、赤外線発光量と赤外線受光量の比から鍋501の反射率ρを検出することができる。なお、赤外線発光素子19の発光波長として930nmを採用したのは、トッププレート2,窓材15を透過する波長の赤外線であるとともに、鍋501が放射する赤外線にほとんど含まれない波長の赤外線だからである。従って、赤外線受光素子20が受ける930nmの赤外線は鍋501で反射した赤外線であると判断でき、この赤外線に基づいて鍋501の反射率を正確に検出することができる。
ここで、反射率検出回路132が求めた反射率に基づいて放射率算出回路26が放射率を算出する方法を説明する。温度Tの金属物質の表面から放射される赤外線エネルギ(E=εσT4)の放射率εと表面の反射率ρの間にはキルヒホフの法則により式(ε+ρ=1)が成立する(但し、透過率α=0とする)。すなわち、鍋501の反射率ρを知ることができれば、鍋501の放射率εを算出できることが分かる。
放射率εが異なる場合、同じ温度であっても、放射する赤外線エネルギが異なるので、熱型赤外線検出回路131内の赤外線センサ12が検出した赤外線エネルギからは鍋501の温度を一義的に求めることができないという問題がある。この問題を解消するため、制御回路503は、温度検出回路502が算出した鍋底の温度を、放射率算出回路26が算出した放射率εを用いて補正することで、反射率ρが異なる鍋501を用いたときであっても、適切に鍋底温度を検出する。従って、制御回路503は、放射率εを用いて補正した鍋底温度に基づいて加熱コイル201に供給する電力を好適に制御することができる。
また、熱型赤外線検出回路131に含まれる赤外線センサ12と反射率検出回路132に含まれる赤外線発光素子19,赤外線受光素子20を同一のプリント配線板27に隣接させて配置した。鍋底が汚れている場合は、同じ鍋であっても場所によって赤外線の反射率,放射率が大きく異なる。本実施例では同一のプリント配線板27に熱型赤外線検出回路131,反射率検出回路132を設けたので、赤外線センサ12が温度を観測した鍋底近傍の反射率と放射率を求めることができ、制御回路503はこの放射率を用いた適切な温度補正を行うことができる。
導波管508はトッププレート2に略垂直に設けられ、赤外線センサ12の視野を狭め、赤外線を放射する鍋501の検出エリアを定めるものである。また、加熱コイル201からの赤外線が赤外線センサ12の視野に入らないようにしている。
そして、導波管508の下端は赤外線センサモジュール407の樹脂ケース16に当接し、冷却ファン401によって送風された冷却風406が窓材15の表面と導波管508の内部を冷却できるように導波管508の下端と樹脂ケース16との接続部の風上側に向けた開口部510を設けている。
また、導波管508の上端は加熱コイル201の上端部と略同じ高さに設けられているので、導波管508の筒内を通過した冷却風406がトッププレート2と加熱コイル201との隙間を抜ける時に、トッププレート2と加熱コイル201も冷却する。特に冷却風は、導波管508の筒内を通過した後、トッププレート2に当たって風向きを直角に曲げられ四方に分散するため、トッププレート2に当たる部分は効率よく冷却でき温度測定の精度を更に良くする。
次に、本実施例の動作を説明する。
使用者がトッププレート2に鍋501を載置して、操作部7aを操作して加熱を開始すると、制御回路503が高周波電力供給回路405を制御して加熱コイル201に所定の電力を供給する。加熱コイル201に高周波電流が供給されると、加熱コイル201から誘導磁界が発せられ、鍋501に渦電流が発生し誘導加熱される。この誘導加熱によって鍋501の温度が上昇し鍋501内の調理物が調理される。また、同時にモータ402にも電力が供給され冷却ファン401が回転して冷却風406を吸引し、高周波電力供給回路403〜405と加熱コイルユニット200,赤外線センサモジュール407などを冷却する。
調理が進むと、鍋501の温度上昇と加熱コイル201の自己発熱によって、トッププレート2と導波管508,赤外線センサモジュール407(特に窓材15)が温度上昇を開始する。
冷却ファン401から送風された冷却風406は、導波管508と赤外線センサモジュール407に設けた開口部510から浸入し、窓材15を冷却した後、導波管508の筒内側を冷却して上部より排出される。排出時は、トッププレート2に当たってトッププレート2を冷却し、四方に分散して加熱コイル201とトッププレート2を冷却しながら、加熱コイル201とトッププレート2との隙間を通り、その後、排気口5から排出される。
初めに窓材15を冷却するのは、窓材15の温度上昇が赤外線センサ12で受光する赤外線の誤差に一番悪影響を与えるからである。
つまり、赤外線センサ12は、サーモパイルの視野に含まれる窓材15と導波管508とトッププレート2と鍋501から照射される赤外線によって赤外線センサ12の出力信号電圧が決定するもので、視野内の各々が温度変化すると鍋501の実際の温度が分からなくなる。そこで、トッププレート2と窓材15に前述した赤外線透過特性を利用することで、鍋501の温度が100℃〜200℃の時に放射するピーク波長の赤外線は、効率よくトッププレート2と窓材15を通過して赤外線センサ12に到達し、鍋501以外から放射される波長の長い(温度の低い)4μm以上の赤外線はトッププレート2でカットされる。また、トッププレート2の温度が上昇を始め鍋501の温度に近づこうとする過程で概ね100℃以下のときに放射する赤外線は窓材15でカットされる。同様に導波管508から放射される赤外線も同様に窓材15でカットされる。
しかし、赤外線センサ12の受光面の直前に設けられた窓材15から放射される赤外線をカットする手段は無く、窓材15から放射された赤外線は赤外線センサ12に受光され、鍋501の温度測定の誤差の要因になる。
そのために、窓材15の温度変化を最低限に止めるために、温度の低い冷却風406を用いて初めに窓材15を冷却し、その後、導波管508の筒内側を冷却するものである。
また、冷却風406が導波管508と赤外線センサモジュール407に設けた開口部510から浸入し、窓材15を通過し導波管508をも通過して流れるので、もし冷却風406にゴミが含まれていても、窓材15部分に堆積することは無い。
次に、赤外線センサモジュール407における信号検出を説明する。
鍋501の底面から放射される赤外線は、放射赤外線視野範囲である経路30(トッププレート2,導波管508,窓材15)を介して、熱型赤外線検出回路131に届く。また、反射率検出回路132が発光する赤外線は、経路29の往路(窓材15,導波管508,トッププレート2)を介して鍋501に届き、鍋501で反射した赤外線は、経路29の復路(トッププレート2,導波管508,窓材15)を介して反射率検出回路132に戻る。つまり、熱型赤外線検出回路131と反射率検出回路132ともに、トッププレート2,窓材15の両方を経由した赤外線が届くことが分かる。
窓材15の赤外線透過特性は、トッププレート2と同一なので、鍋501が放射した赤外線のうち、トッププレート2を透過した短い波長の赤外線は、窓材15も透過する。一方、トッププレート2でカットされた長い波長の赤外線は、窓材15でもカットされる。窓材15には、鍋501からの伝熱で高温になったトッププレート2の下面から放射された赤外線も届くが、この赤外線の大部分は窓材15でカットされる長い波長の赤外線であるので、トッププレート2が放射する赤外線の大部分は窓材15でカットされる。すなわち、熱型赤外線検出回路131,反射率検出回路132に届く赤外線にはトッププレート2が放射する赤外線の大部分が届かないので、トッププレート2が放射する赤外線に起因する、熱型赤外線検出回路131,反射率検出回路132が出力信号の劣化を防止できる。
以上で説明した、本実施例の誘導加熱調理器によれば、鍋底の温度を精度良く検出することができ、赤外線センサの視野内にゴミの堆積を無くすることができる。
1 本体
2 トッププレート
12 赤外線センサ
14 窓部
15 窓材
16 樹脂ケース
26 放射率算出回路
31a〜31c 赤外線透過領域
131 熱型赤外線検出回路
200 加熱コイルユニット
201 加熱コイル
406 冷却風
407 赤外線センサモジュール
501 鍋
502 温度検出回路
508 導波管
510 開口部

Claims (2)

  1. 鍋を載置するトッププレートと、該トッププレートの下方に設け前記鍋を加熱する加熱コイルと、冷却風を発生する冷却ファンと、前記加熱コイルの下方に設け前記鍋から放射される赤外線を受光する赤外線センサと、該赤外線センサを収納し該赤外線センサの受光面側に開口した窓部を設けた樹脂ケースと、該樹脂ケースの前記窓部に設け前記樹脂ケースを封鎖する窓材と、前記トッププレートと前記窓材との間に前記トッププレートと略垂直になるように設け前記赤外線センサの視野を決める導波管と、を備え、
    該導波管の下端側を前記樹脂ケースに当接させ、該当接部には、前記冷却ファンから送風される冷却風を通過させる開口部を設け、
    前記導波管の上端側は、前記トッププレートとの間に隙間を設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記導波管の下端側の開口部から供給された冷却風は、前記導波管の上端側の隙間を通って、前記加熱コイルの上面に供給されることを特徴とする誘導加熱調理器。
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