JP2017216191A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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伸明 荒金
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【課題】鍋底から放射される赤外線放射エネルギーをトッププレート越しに赤外線センサで検出して鍋温度を検出する手段を持つ誘導加熱調理器において、鍋底温度を高精度かつ非接触で検出する。【解決手段】調理鍋を上面に置くトッププレートと、該トッププレートの下に設けられ、前記調理鍋を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイルと、該加熱コイルに電力を供給するインバータ手段と、前記トッププレートを透過した前記調理鍋の鍋底より放射される赤外線を検出する赤外線検出手段を備え、前記赤外線検出手段は、第1の感熱素子上部に赤外線透過窓を備え、第2の感熱素子上部には、第1の感熱素子上部の赤外線透過窓に比べて短波側の波長を減衰するフィルタを備えた誘導加熱調理器。【選択図】 図6

Description

本発明は、鍋温度検出手段として鍋底からの赤外線放射エネルギーを検出するサーモパイルなどの赤外線センサを備えた誘導加熱調理器に関する。
誘導加熱調理器は、結晶化ガラスやホウケイ酸ガラス等の耐熱ガラスで構成されるトッププレートの下に同心円状の誘導加熱コイル(以下「加熱コイル」と略称)を設置し、これに高周波電流を流し、発生する磁界でトッププレート上に戴置された調理鍋の鍋底にうず電流を誘起し、このジュール熱で鍋を直接加熱するものである。
誘導加熱調理器の鍋底温度検出手段として、現在では応答速度が良好な点で加熱された鍋底から放射される赤外線をトッププレート越しに赤外線センサで観測し、温度を検出するものが多く使われている。この赤外線センサとしてはフォトダイオードなどの量子型、あるいはサーモパイルなどの熱型センサが良く使われる。この赤外線センサは加熱コイル中心空隙付近の下に配置され、鍋底から放射される赤外線をトッププレート越しに検出し、その出力に応じてインバータ回路出力を制御して加熱コイルを駆動し、調理鍋の温度を調整するものである。トッププレート上に載置された調理鍋は、調理温度範囲(100℃から250℃)で加熱される。
誘導加熱調理器で調理鍋を加熱すると赤外線センサは、調理鍋の鍋底から放射される入射エネルギー1と、加熱された調理鍋からの伝熱で温められたトッププレートから放射される入射エネルギー2と、更にトッププレートと赤外線センサ間に配置された部材が誘導加熱コイルからの輻射熱で温められて放射される入射エネルギー3を受光する。鍋温度の検出では入射エネルギー2と3は外乱となる。このため、鍋温度の検出精度を向上するために赤外線センサと加熱コイル間に特定の波長域の赤外線をカットする光学フィルタが配置され、入射エネルギー2、3の赤外線センサへの入射を抑制しているものもある。
赤外線センサが受光する、調理鍋の鍋底で生じた赤外線放射エネルギーは小さい。これは、トッププレートの光学特性から、トッププレートを透過する波長は1.0μmから5.0μmの幅4.0μm程度しかなく、鍋の全放射赤外線エネルギーの1〜2%しかトッププレートを透過できないためである。このため、使用する赤外線センサの感度は体温計などに用いられるそれの、1桁以上高い感度が求められる。またセンサ出力信号が小さいため、高い増幅率とする増幅回路が必要となる。このため、これら赤外線センサは周囲温度の変動に対して非常に敏感である。
しかしながら、赤外線センサの使用環境は、周囲温度が変動する条件下で動作する必要がある。赤外線センサは、誘導加熱コイルからの輻射熱や、加熱コイルに電力を供給するインバータ回路や加熱コイルの発熱を抑制する冷却ファンからの冷却風が吹きつけられるため、周囲温度が変動することとなる。調理中の機体内温度変動でセンサ出力信号(出力電圧)が変動し、これが鍋温度検出精度に大きく影響する。
この課題を解決する手段として特許文献1と2に挙げるものがある。
特許文献1は、赤外線センサが、絶縁性フィルムと該絶縁フィルムの一方の面に互いに離間させて設けられた第1の感熱素子及び第2の感熱素子と、前記絶縁フィルムの一方の面に形成され前記第1の感熱素子に接続された導電性の第1の配線膜及び前記第2の感熱素子に接続された導電性の第2の配線膜と、前記第2の感熱素子に対向して前記絶縁性フィルムの他方の面に設けられた赤外線反射膜とを備えた構成である。
特許文献2は、入射開口部から入射した赤外線を検知開口部へ導く同一形状の第1及び第2の導光部が形成された保持体と、前記検知開口部側に配設された樹脂フィルムと、前記第1及び第2の導光部の前記検知開口部にそれぞれ対応するように、前記樹脂フィルム上に配置された赤外線検知用感熱素子および赤外線補償用感熱素子と、前記樹脂フィルムの前記検知開口部に対向する面と反対の面側において、少なくとも前記赤外線検知用感熱素子および前記赤外線補償用感熱素子が配置された部分に空間部が形成されるように、前記保持体に固定された蓋部材と構成されている。
特開2012−226880号公報 特開2004−63451号公報
特許文献1では、トッププレートの下方に配置した赤外線センサの第1の感熱素子で鍋温度を検出し、第2の感熱素子は赤外線反射膜により鍋からの入射エネルギーを遮光する。第2の感熱素子は、赤外線センサの周囲温度により変動した第1の感熱素子の出力信号と同等の出力信号を生じる。これにより、第1の感熱素子の出力信号から第2の感熱素子の出力信号で減算することで赤外線センサの周囲温度変化による出力信号の変動を抑制できる。このような赤外線センサに、鍋温度検出の外乱となるトッププレートからの入射エネルギーの波長域をカットする光学フィルタをトッププレートと赤外線センサ間に配置した場合、第1の感熱素子には鍋と光学フィルタからの入射エネルギーを受光し、第2の感熱素子は入射エネルギー=0となる。このため第1と第2の感熱素子の出力信号の差分は鍋と光学フィルタの入射エネルギーとなり、赤外線センサが検出した温度に光学フィルタ分の入射エネルギーが加算されてしまい、赤外線センサの周囲温度変化は補償しても、トッププレート下方の外乱により鍋温度の検出精度が低下する課題がある。
また、特許文献2は、赤外センサに赤外線検知用感熱素子と赤外線補償用感熱素子を備え、トッププレートと赤外線センサ間には、調理鍋からの赤外線を赤外線センサに導く導光筒を設けており、各素子で第1と第2の導光筒として独立した構成となっている。また、トッププレートの加熱により放射された外乱となる入射エネルギーを導光筒のトッププレート側の開口部に光学フィルタを設置し、抑制している。しかしながら、光学フィルタを導光部の開口部(トッププレート側)に配置するため、加熱コイルの輻射熱で加熱した導光部からの入射エネルギーは各感熱素子が受光する。誘導加熱調理器の機体内部では加熱コイルの発熱を冷却する冷却風が流れているが冷却風は均一な一様流とならず第1と第2の導光部で温度分布が異なることとなり、第1と第2の導光部からの入射エネルギー量が異なり、赤外線センサの周囲温度が変動する条件では鍋温度の検出精度が低下する課題がある。
また、赤外線検知用感熱素子と赤外線補償用感熱素子は、設置位置の間隔が離れすぎると各感熱素子の周囲温度に差異を生じ、赤外線センサの温度補償の精度が低下することとなるため、各感熱素子は隣接して配置する必要がある。さらに導光筒が感熱素子ごとに分離しており、赤外線補償用素子に対向するトッププレートの裏面は調理鍋からの赤外線を遮光する必要があり、赤外線検知用感熱素子が検出する調理鍋の鍋底の検出面積は、導光部の赤外線検知用感熱素子に対応した開口部に相当する。第1と第2の導光部の開口部は隣接することから、赤外線センサが検出する鍋底面積は小さい。赤外線センサの出力信号は、熱源(調理鍋の鍋底)の放射面積に比例することからセンサ出力信号が小さくなり、赤外線センサが受光した全入射エネルギーに占める調理鍋からのエネルギーの割合が小さくなり鍋温度の検出精度が低下する課題がある。
本発明は、上記の課題を解決し、調理鍋底の温度変化を精度よく検出する誘導加熱調理器を提供する。
上記課題を解決するために、調理鍋を上面に置くトッププレートと、
該トッププレートの下に設けられ、前記調理鍋を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイルと、該加熱コイルに電力を供給するインバータ手段と、
前記トッププレートを透過した前記調理鍋の鍋底より放射される赤外線を検出する赤外線検出手段を備えた誘導加熱調理器において、
前記赤外線検出手段は、第1の感熱素子上部に赤外線透過窓を備え、第2の感熱素子上部には、第1の感熱素子上部の赤外線透過窓に比べて短波側の波長を減衰するフィルタを備えたことにより達成される。
本発明によれば、調理鍋底の温度変化を正確に検出する誘導加熱調理器を提供することができる。
本発明に係わる実施例1の誘導加熱調理器の構成を示す斜視図。 本発明に係わる実施例1の誘導加熱調理器のトッププレートを除いた上面図。 本発明に係わる実施例1の誘導加熱調理器の左右の加熱コイルユニットを主体とした鍋底温度検出手段の構成を示すブロック図。 本発明に係わる実施例1の鍋温度検出装置の詳細を示す断面図。 本発明に係わる実施例1の鍋温度検出装置の上面図。 本発明に係わる実施例1の赤外線センサの詳細を示す図。 本発明に係わる実施例1の赤外線検出回路の概要を示す図。 本発明に係わる実施例1のプランクの分布則による分光放射エネルギーを示す図。 本発明に係わる実施例1のトッププレートなどの光学特性を示す図。 本発明に係わる実施例1の反射型フォトインタラプタの説明図。 本発明に係わる実施例2の赤外線検出回路の概要を示す図。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は実施例1の誘導加熱調理器の本体1の斜視図、図2は誘導加熱調理器のトッププレート2を除いた上面図、図3は誘導加熱調理器の左右の加熱コイルユニット3を主体とした鍋底温度検出手段の構成を示すブロック図である。
以下では、誘導加熱が可能な鍋置き場所が3口有る誘導加熱調理器を例に挙げ説明を行うが、本発明の適用対象はこれに限られず、中央後部の1口をラジエントヒータやハロゲンヒータ等のヒータ(加熱源)の放射熱で加熱可能な鍋置き場所であっても良く、ヒータ部が何口で構成された誘導加熱調理器でも良い。なお、調理鍋30は、誘導加熱に適した磁性体の鉄鍋や、非磁性体のアルミ鍋、銅鍋などである。
図1において、誘導加熱調理器の本体1の上面にはトッププレート2が配置されている。トッププレート2は、耐熱性の結晶化ガラス製で構成され、調理鍋30を載置する。本実施例のトッププレート2は結晶化ガラスを例に説明するが、耐熱性に優れ誘導加熱調理器の仕様を満たすガラスであればこれに限らず、例えばホウケイ酸ガラスを使用しても良い。
トッププレート2の上面は、本体1の内部が見えないように全体を特定の意匠で塗装が施されており、調理鍋30の載置部4が印刷されている。調理鍋30の載置部4には赤外線透過窓5を設けている。赤外線透過窓5は、調理鍋30の鍋底から放射される赤外線をトッププレート2の下部へ透過するために、前記塗装を一部施さずトッププレート2の素材の状態や赤外線を透過する塗料を施したところである。
トッププレート2の前面側の上面には、夫々のヒータ部(図2に示す加熱コイルユニット3)に対応した上面操作部6a、6b、6cが設けられていて、加熱コイルユニット3の通電状態の設定や操作を行う。また、各上面操作部6a、6b、6cの近傍には、対応した上面表示部7a、7b、7cが設けられており、夫々の加熱コイルユニット3の通電状態などを表示する。
上面操作部6aは、本体1右側の加熱コイルユニット3の火力等の入力を行い、上面操作部6bは本体1中央後部の加熱コイルユニット3の火力等の入力を行い、上面操作部6cは本体1左側の加熱コイルユニット3の火力等の入力を行う。
本体1の前面左部には、魚やピザ等を焼くグリル庫8が設けられており、グリル庫8は、前面が開口した箱型をしており、内部の調理庫内にシーズヒータ等の発熱体と内部の温度を検出するサーミスタが設けられ、前面部はハンドル8aが取り付けられたグリルドア8bにより塞がれている。グリルドア8bは、その裏側に受け皿が取り付けられており、調理庫内に前面開口部から出し入れ自在に収納され、受皿の上に載置された焼網の上に魚やピザ等の食材を載せて調理する。
本体1の前面右部には、本体1へ供給する電源の主電源スイッチ9と、グリル庫8の加熱調理条件等を入力する前面操作部10が設けられている。前面操作部10は、下方に設けられた回転軸を中心として操作パネルの上方が前面側に倒れ、操作キーが上方側に向かって露出する所謂カンガルーポケット形態のものである。
本体1内に設けたファン(図示せず)により、本体1に外気を取込む開口部(図示せず)から吸気した冷却風を本体1内に設けたインバータ基板や制御基板(図示せず)、加熱コイルユニット3及び鍋底の温度を検出する鍋底温度検出装置20等に流して冷却する。本体1の後部には、本体1内部を冷却した冷却風を排気する排気口11が設けられている。
図2に示すように、トッププレート2の載置部4に対応する下方には、環状に形成された加熱コイルユニット3が本体1内上部の左右および中央後部に夫々配置されており、トッププレート2に載置された調理鍋30等を誘導加熱する。左右及び中央後部に配置された加熱コイルユニット3のヒータ部は、夫々環状の内側加熱コイル3aと、その外側に環状の隙間3bを設けて配置された環状の外側加熱コイル3cとで構成されている。隙間3bを設ける理由は、内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cとで発生する磁束を分散させて、調理鍋30の温度を均一化するためである。
なお、各加熱コイルユニット3は隙間3bを設ける構成としたが、特にこれに限定されることはない。例えば内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cを隙間無く巻回した隙間3bの無い加熱コイルユニット3とする構成であってもよい。
図3に示すように加熱コイルユニット3は、コイルベース12上に内側加熱コイル3aと、隙間3b、外側加熱コイル3cを設置している。また、ギャップスペーサー13が、コイルベース12の外周縁部に取り付けられた支持部材13aによりコイルベース12の外周から中心側に向けて適宜間隔を保持して設けられており、コイルベース12が複数のバネ(図示せず)によりトッププレート2方向に付勢されることにより、加熱コイルユニット3がトッププレート2に対し略並行となり、かつ、トッププレート2に載置される調理鍋30と加熱コイルユニット3とのギャップが一定に保持されている。
内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cは、表皮効果を抑制するためリッツ線を採用していて、後述するインバータ手段54により数十kHzの高周波で数百Vの電圧が印加され、調理鍋30に対して高周波磁界を印加して調理鍋30に渦電流を発生させ、調理鍋30を自己発熱させて加熱する。
左右及び中央に配設された加熱コイルユニット3には、サーミスタで構成された複数の温度センサ14を配置している。加熱コイルユニット3の中心部近傍には、内側温度センサ14aがトッププレート2の下面に密着して設けられており、加熱コイルユニット3の上方に載せられた調理鍋30の温度を、トッププレート2を介して検知する。本実施例ではトッププレート2の温度検出手段にサーミスタを用いるが、特にこれに限定されず熱電対などの検出器を用いても良い。また、同様に加熱コイルユニット3の隙間3bには、加熱コイルユニット3の中心から等距離で、サーミスタによって構成された外側温度センサ14b、14c(図2)が緩衝材(図示せず)を介して設けられ、トッププレート2の下面に密着することによりトッププレート2の温度を検知する。
なお、外側温度センサ14b、14cは、加熱コイルユニット3の隙間3bに設ける構成としたが、特にこれに限定されることはない。例えば外側加熱コイル3cの外周近傍や、または、内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cを隙間無く巻回した隙間3bの無い加熱コイルユニット3とした構成の外周近傍に設ける構成であってもよい。また、外側温度センサ14b、14cは2個に限定されることはなく、1個または2個以上であってもよい。
加熱コイルユニット3の隙間3bの下方には、鍋温度検出装置20が設置される。隙間3b下方には鍋温度検出装置20に設けた後述する図4に示す導光筒28を配置する。鍋温度検出装置20は、調理鍋30の底面から放射され、トッププレート2の赤外線透過窓5を透過し、導光筒28から導かれた赤外線を受光する。
図4は鍋温度検出装置20の詳細を説明する図である。図4は、図1に示すX−X断面から見た鍋温度検出装置20の断面図を示す。鍋温度検出装置20は、赤外線センサ21と図10で後述する反射型フォトインタラプタ22が設けられている。赤外線センサ21は、熱型検出素子のサーモパイルを例に説明する。赤外線センサ21は、赤外線透過窓21aと赤外線フィルタ窓21bを備えた構成である。赤外線センサ21と反射型フォトインタラプタ22は、赤外線センサ21の出力を増幅する増幅回路と反射型フォトインタラプタ22の出力を増幅する増幅回路を備えた電子回路基板23に配置される。赤外線センサ21と反射型フォトインタラプタ22の各出力は、電子回路基板23の出力端子23a(図5に示す)から出力され、温度換算手段50に出力信号を入力する。
赤外線センサ21と反射型フォトインタラプタ22を設置した電子回路基板23は、全体をプラスチック部材のセンサケース24内に収納される。このセンサケース24の上方には赤外線を透過させるためにケース窓25が開口しており、このケース窓25にはトッププレート2を構成する結晶化ガラスの光学特性に類似した(図9で説明するように1μm以上の長波長側の光学特性がトッププレート2とほぼ同じ。但し、波長1μm以下は透過率が小さく、可視光線をカットする)光学フィルタ26を嵌め込んである。光学フィルタ26の下方に、赤外線センサ21と反射型フォトインタラプタ22が配置された構成である。
センサケース24の上面や側面部にはアルミなどの透磁率がほぼ1の金属ケース27で覆っており、先のケース窓25の上方に開口した開口部27aを設けている。
金属ケース27の上部には、導光筒28を配置しており、導光筒28は上端開口部28aと下端開口部28bの開口部を設けている。上端開口部28aと下端開口部28bを介して赤外線センサ21の赤外線透過窓21aと赤外線フィルタ窓21b、及び反射型フォトインタラプタ22がトッププレート2を臨むように配置している。導光筒28を通じて、調理鍋30からの赤外線を赤外線センサ21が受光し、図10に後述するように反射型フォトインタラプタ22が投光した赤外線が調理鍋30で反射し、反射した赤外線を反射型フォトインタラプタ22に導く光路となる。
図5に鍋温度検出装置20の上面図を示す。図5(a)は、電子回路基板23を収納したセンサケース24の上面図、図5(b)は、金属ケース27の上面図、図5(c)は、導光筒28の上面図である。
図5(a)より、センサケース24のケース窓25に配置した光学フィルタ26の下方に、赤外線センサ21と反射型フォトインタラプタ22を配置している。赤外線センサ21の赤外線透過窓21aと赤外線フィルタ窓21b、及び反射型フォトインタラプタ22は光学フィルタ26を臨む配置としている。図5(b)より、金属ケース27の開口部27aは、下方に配置された光学フィルタ26を臨む。図5(c)より、導光筒28の上端開口部28aは光学フィルタ26を臨む配置としている。即ち、調理鍋30の鍋底をトッププレート2の赤外線透過窓5を介して赤外線センサ21と反射型フォトインタラプタ22が臨む光路を形成している。なお、本実施例は導光筒28の上端開口部28aは、内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cの下方に配置した構成で説明を行うが、これに限らず上端開口部28aは赤外線透過窓5の下方に配置しても良い。
図6に赤外線センサ21の詳細を示す。図6(a)は赤外線センサ21の斜視図を示す。図6(b)は図6(a)中A−Aで示す線での赤外線センサ21の断面図を示す。
赤外線センサ21は多数の熱電対を直列接続した熱型赤外線検出素子で、ニッケルめっき鋼板などの金属キャン31と金属ステム32からなる金属ケース33にこれが内蔵されている。
シリコン基板34表面に鍋検出用素子35aと温度補償用素子35bを配置している。鍋検出用素子35aと温度補償用素子35bは、ポリシリコン、アルミを順次パターン蒸着しポリシリコン蒸着膜、アルミ蒸着膜で熱電対を多数作成し、これを縦列接続している。ポリシリコン、アルミ接合点(測温接点)のある感熱素子35の中央部には、黒体に近い酸化ルビジウム膜あるいはポリイミド膜等の赤外線吸収膜を保護皮膜として形成しており、ポリシリコン及びアルミ蒸着膜の一端は冷接点である。このシリコン基板34を金属ケース33の金属ステム32にボンド等で固定する。
金属ステム32には絶縁シールされた複数個の金属ピン36が貫通配置されており、この金属ピン36の先に熱電対の出力がワイヤで接続されている。金属ステム32には筒状の金属キャン31が窒素などの不活性ガス中で被せられ溶着される。
この金属キャン31の上面には、鍋検出用素子35aに対抗する位置に小穴の開口部37a、温度補償用素子35bに対抗する位置に小穴の開口部37bが開けられている。開口部37aには赤外線透過窓21aが装着され、開口部37bには赤外線フィルタ窓21bが装着されている。赤外線透過窓部21aの光学特性(図9の実線)は、トッププレート2と光学フィルタ26の透過波長域(0.4〜4.5μm)で最大透過率が50%を有する。赤外線フィルタ窓21bの光学特性(図9の破線)は、赤外線透過窓21aに比べて短波側の透過波長域が狭い特長を有し、実施例では4.5μm以下の透過率10%以下とほとんど赤外線を透過しない。金属キャン31の内部には、遮光板37を配置しており、赤外線透過窓21aを透過した赤外線は鍋検出用素子35aに入射し、赤外線フィルタ窓21bを透過した赤外線は温度補償用素子35bに入射するように金属キャン31内部の光路を分離している。
赤外線センサ21内の鍋検出用素子35aには小穴の開口部37aを通過し赤外線透過窓21aを透過した赤外線の入射エネルギー量に比例し、熱電対の測温接点と冷接点の温度差に比例した電圧が熱電対出力の金属ピン36に出力される。同様に、赤外線センサ21内の温度補償用素子35bには小穴の開口部37bを通過し赤外線フィルタ窓21bを透過した赤外線の入射エネルギー量に比例し、熱電対の測温接点と冷接点の温度差に比例した電圧が熱電対出力の金属ピン36に出力される。赤外線センサ21は金属ケース33が熱的には熱電対の冷接点と同じであり、この温度変動がそのまま赤外線センサ21の出力変動となってしまう。
図7に赤外線検出回路40の概要を示す。赤外線21の鍋検出用素子35aの出力(図中(+)、(−)記号)は、+側をオペレーショナルアンプ(以下OPアンプと略称する)41に接続し、−側を温度補償用素子35bの−側に接続する。温度補償用素子35bの+側をOPアンプ41に接続する。鍋検出用素子35aの+側と温度補償用素子35bの+側の電位差をOPアンプ41で約3000倍に増幅された出力信号が電子回路基板23の出力端子23aから温度換算手段50へと入力される。鍋検出用素子35aの+側の電位は、調理鍋30からの入射エネルギーに比例するものであり、温度補償用素子35bの+側の電位は赤外線フィルタ21bを透過した入射エネルギーに比例したものである。鍋温度検出装置20が加熱コイル3からの輻射熱などにより温められ赤外線センサ21の周囲温度が変化すると金属ケース33が温度変化し、鍋検出用素子35aと温度補償用素子35bの冷接点温度が変化する。鍋検出用素子35aと温度補償用素子35bが隣接しており温度変化が同一となることから、「鍋検出用素子35aの+側の電位」=「温度補償用素子35bの+側の電位」で電位差=0となり、赤外線センサ21の周囲温度変化による出力変動を抑制できる。
ここで、調理鍋30底面からの赤外線が赤外線センサ21に入射する光路の特性について説明する。
トッププレート2上に置かれた調理鍋30は、誘導加熱により発熱する。この加熱により調理鍋30の底面からは赤外線が放射される。この全放射エネルギーEは鍋温度Tの4乗に比例したものである(E=εσT;ステファン・ボルツマンの法則)。
図8にプランクの分布則から算出される、黒体温度の分光放射エネルギーを示す。この分光放射エネルギーを全波長域で積分すれば全放射エネルギーが求まり、これは温度(絶対温度)の4乗に比例する。これが前述のステファン・ボルツマンの法則であり、この係数σがステファン・ボルツマン係数である。分光放射エネルギーのピーク波長はウィーンの変移則から、調理温度100〜300℃で5〜8μmである。
誘導加熱された鍋底は、黒体温度の全放射エネルギーEに鍋底の放射率εを乗じた全放射エネルギーを温度に応じて放出する。すなわち、黒体温度の全放射エネルギーEと鍋底温度のそれ(E´=εσT)との比が、放射率εである。
一方、非磁性体である結晶化ガラス(トッププレート2)の光学特性を図9に実線で示す。図9中実線で示すように、結晶化ガラスは、0.4〜2.9μmの波長の光を80%以上透過し、3〜4.5μmの波長の光を最大50%程度透過し、4.5μmよりも長い波長、及び、0.4μmよりも短い波長の光をほとんど透過しない。光学フィルタ26の光学特性は図9に一点破線で示す。先に述べた通り、1μm以上の長波長側の光学特性はトッププレート2に近い特性を有するが、短波長側の範囲が狭く0.5μmよりも短い波長の光をほとんど透過しない。
赤外線透過窓21aの光学特性(図9の実線)は、トッププレート2と光学フィルタ26の透過波長域(1〜10μm)の波長域で約50%透過し、赤外線フィルタ21bの光学特性(図9の破線)は、赤外線透過窓21aに比べて短波側の透過波長域が狭い特長を有し、4.5μmよりも短い波長の光をほとんど透過しない。
誘導加熱された調理鍋30の鍋底より放射される赤外線放射エネルギーは、トッププレート2の赤外線透過窓5、光学フィルタ26、赤外線センサ21の赤外線透過窓21aの3種類の光学特性の各透過率の積で赤外線センサ21に入射する。このため、調理鍋30から放射される赤外線放射エネルギーの大部分(波長4μm以上、及び0.5μm以下)は赤外線センサ21では受光できない。全波長域で透過率100%(トッププレート2や光学フィルタ26が無い状態)の赤外線放射エネルギーを100%とした場合、赤外線センサ21で受光される赤外線放射エネルギーは、調理鍋30から放射される全赤外線放射エネルギーの1〜2%程度となる。
即ち、鍋検出用素子35aは、調理鍋30からトッププレート2や光学フィルタ26を透過して減衰した赤外線の入射エネルギーQ1とトッププレート2から光学フィルタ26を透過した入射エネルギーQ2と光学フィルタ26からの入射エネルギーQ3が入射する。温度補償用素子35bには、赤外線フィルタ窓21bの作用で調理鍋30からの入射エネルギーQ1とトッププレート2からの入射エネルギーQ2を遮光し、光学フィルタ26からの入射エネルギーQ3のみが入射する。従って、鍋検出用素子35aの+側と温度補償用素子35bの+側の電位差を増幅したOPアンプ41からは、調理鍋30からの入射エネルギーQ1とトッププレート2からの入射エネルギーQ2の温度に相当した電気信号を出力することができる。
図10は反射型フォトインタラプタ22を説明する図である。図に示すように反射型フォトインタラプタ22は、赤外線発光手段としての赤外線LED22aと、赤外線受光手段としての赤外線フォトトランジスタ22bで構成している。
赤外線LED22aの発光面上にはプラスチックによるレンズが構成され、細いビームの赤外光をトッププレート2に設けた赤外線透過窓5を介して上方に照射する。また、赤外線フォトトランジスタ22bの受光面上には可視光阻止のプラスチックレンズを装着しており、赤外線LED22aで照射した赤外光が赤外線透過窓5を覆う物体(調理鍋30の底面)にて反射した赤外光を受光し、その受光量に応じた電流を出力する。この反射型フォトインタラプタ22の赤外線フォトトランジスタ22bの出力が温度換算手段50へと入力される。
ここで、調理鍋30の鍋底温度の換算方法について説明する。赤外線センサ21の出力は、調理鍋30からの入射エネルギーQ1とトッププレート2からの入射エネルギーQ2の温度に相当した電気信号であることから、調理鍋30の鍋底の温度を求めるためには、トッププレート2の入射エネルギーQ2に相当する熱外乱を補正(Q1−Q2)により正確な温度を検出することができる。熱外乱の補正は、温度センサ14bで計測したトッププレート2の温度に応じた赤外線センサ21の出力信号を補正電圧V2とし、温度換算手段50に登録する。調理鍋30を加熱中に赤外線センサが検出した出力信号V1を温度換算手段50に入力し、温度センサ14bで計測したトッププレート2の温度を温度換算手段50に入力して補正電圧V2を算出し、温度換算手段50において出力信号V1−補正電圧V2の換算処理を行うことで熱外乱(トッププレート2からの入射エネルギーQ2)を除外することで正確な鍋温度を検出することができる。
また、調理鍋30の温度を検出するためには、同じ温度の調理鍋30でも鍋底の材質や色、傷などの違いによって鍋底から放射される赤外線量が異なるため、赤外線センサ21で検出した赤外線量から調理鍋30の温度を一義的に求めることはできない。調理鍋30の鍋底の温度を求めるためには、鍋底の放射率を得ることで検出した赤外線量を補正して正確な温度を検出することができる。
放射率は、金属物質の表面から放射される赤外線エネルギ(E=εσT)の放射率εと表面の反射率ρの間に成立するキルヒホフの法則による式(ε+ρ=1)より(但し、透過率α=0とする)、調理鍋30の反射率ρを知ることができれば、鍋30の放射率εを算出できる。ここで、σはステファン・ボルツマン係数、Tは絶対温度である。反射型フォトインタラプタ22でトッププレート2上に置かれた調理鍋30底面の反射率を計測し、温度換算手段50で、その調理鍋30の放射率を算出する。温度換算手段50では、赤外線センサ21からの出力信号V1から温度センサ14bの温度を変換した補正電圧V2を減算した出力信号に放射率を乗算することで、調理鍋30の放射率に応じた正確な鍋温度を検出することができる。
ここで、図3の鍋底温度検出手段の構成を示すブロック図を用いて調理鍋30の加熱方法について説明する。上面操作部6aは、火力を設定する火力設定手段52と調理メニューを選択するメニュー設定手段53とを備えている。また、インバータ手段54は、数十kHzの高周波で数百Vの電圧を生成し加熱コイルユニット3に供給するものである。
制御手段51は、火力設定手段52より設定された火力で調理鍋30を加熱できるようにインバータ手段54の制御や、メニュー設定手段53で事前に組み込まれた自動メニューの中から選ばれたメニューに基づいてインバータ手段54を制御する。メニュー設定手段53で設定温度を選択して加熱を開始すると、調理鍋30の温度を決められた温度に維持するため温度換算手段50で換算した値の情報に基づいて、加熱コイルユニット3に供給する電力を制御する。また、調理鍋30の異常過熱時には温度換算手段50により検出した調理鍋30の温度情報を基にして、制御手段51から火力低下や停止信号などの制御を行い安全に調理ができる。
以上、本実施例の赤外線センサ21を赤外線透過窓21aと鍋検出用素子35a、赤外線フィルタ窓21bと温度補償素子35bの2つの検出素子を組合せた構成とすることで、調理鍋30の誘導加熱時は、加熱コイル3からの輻射熱や本体内部の電子部品を冷却した冷却風が吹きつけられることで鍋温度検出装置20が常温〜+20℃の間で過渡的な温度変動を生じるが、鍋検出用素子35aの出力信号を温度補償用素子35bの出力信号でキャンセルすることにより赤外線センサ21の出力変動を抑制できることとなり、赤外線センサ21の周囲温度が変化した検出条件においても調理鍋30の温度を精度良く検出できる。
また、赤外線センサ21を用いれば加熱コイル3からの輻射熱などで温められた光学フィルタ26の入射エネルギーもキャンセルできるため、光学フィルタ26からの熱外乱も抑制できる。光学フィルタ26は、トッププレート2下方の熱外乱の抑制にも寄与するため、外乱となるトッププレート2と光学フィルタ26からの入射エネルギーを抑制できることから調理鍋30の温度を精度良く検出できる。
また、鍋検出用素子35aを温度補償用素子35bよりも導光筒28の開口部の中心側に配置とすることが望ましい。赤外線センサの視野特性は調理鍋30に向けて赤外線検出面積が拡大する特性を有することから、鍋検出用素子35aの検出視野に導光筒26の壁面から遠ざけた配置とすることで調理鍋30を検出する検出面積を広く取れる。赤外線センサ21の出力信号は、検出面積に比例することから調理鍋30から入射エネルギーが増加する。即ち、赤外線センサ21が受光した総エネルギーの内訳は、調理鍋のエネルギーの割合が増加し、外乱エネルギーの割合が減じることで調理鍋30の温度の検出精度が向上する。
また、本実施例では赤外線センサ21の赤外線透過窓21aと赤外線フィルタ窓21bが共に導光筒28の開口部を臨む配置としたが、これに限らず赤外線フィルタ窓21bが光学フィルタ26を臨む配置であれば良く、例えば、金属ケース27の開口部27aや導光筒28の壁面28c(図5(c)に示す)が温度補償素子35aの検出視野を遮るよう形状であっても良い。この配置においても、鍋検出用素子35aと温度補償用素子35bは光学フィルタ26からの入射エネルギー分をキャンセルでき、赤外線センサ21の周囲温度変化によるセンサ出力の変動を抑制できる。
次に本実施例の実施例2について図11を用いて説明する。実施例2は、実施例1で説明した赤外線検出回路40に関する内容である。
図11に赤外線検出回路40の概要を示す。赤外線21の鍋検出用素子35aの出力(図中(+)、(−)記号)をOPアンプ41aに入力し、OPアンプ41aで増幅した出力信号V3が電子回路基板23の出力端子23a1から温度換算手段50へと入力される。温度補償用素子35bの出力(図中(+)、(−)記号)をOPアンプ41bに入力し、OPアンプ41bで増幅した出力信号V4が電子回路基板23の出力端子23a2から温度換算手段50へと入力される。出力信号V3は、調理鍋30からの入射エネルギーに比例するものであり、出力信号V4は赤外線フィルタ窓21bを透過した入射エネルギーに比例したものである。温度換算手段50内部で出力信号V3−V4と換算する。赤外線センサ21の周囲温度が変化した場合、出力信号はV3=V4に変動するため、温度換算手段50による換算によって赤外線センサ21の出力変動を抑制できる。
また、本体内の構成によっては、光学フィルタ26に温度分布を生じてしまい鍋検出用素子35aに入射する光学フィルタ26からの入射エネルギーQ3と鍋検出用素子35bに入射する光学フィルタ26からの入射エネルギーQ3’の関係がQ3≠Q3’となり、OPアンプ41aの増幅率GとOPアンプ41bの増幅率G’がG=G’の場合、出力信号はV3≠V4となり、赤外線センサ21の周囲温度変化によるセンサ出力変動する。本実施例は、鍋検出用素子35aと温度補償用素子35bが個別にOPアンプを備えることから、赤外線センサ21の周囲温度変化時に出力信号はV3=V4となるように増幅率(G、G’)を調整することで、周囲温度変化による赤外線センサ21からの出力変動を抑制できる。
1…誘導加熱調理器の本体
2…トッププレート
3…加熱コイルユニット
3a…内側加熱コイル、3b…隙間、3c…外側加熱コイル
4…載置部
5…赤外線透過窓
6a、6b、6c…上面操作部
7a、7b、7c…上面表示部
8…グリル庫、8a…ハンドル、8b…グリルドア
9…主電源スイッチ
10…前面操作部
11…排気口
12…コイルベース
13…ギャップスペーサ、13a…支持部材
14…温度センサ、14a…内側温度センサ、14b、14c…外側温度センサ、
20…鍋温度検出装置
21…赤外線センサ、21a…赤外線透過窓、21b…赤外線フィルタ窓
22…反射型フォトインタラプタ、22a…赤外線LED、
22b…赤外線フォトトランジスタ
23…電子回路基板
24…センサケース
25…ケース窓
26…光学フィルタ
27…金属ケース
28…導光筒
29…絞り部
30…調理鍋
31…金属キャン
32…金属ステム
33…金属ケース
34…シリコン基板
35a…鍋検出用素子、35b…温度補償用素子
36…金属ピン
37a、37b…開口部
40…赤外線検出回路
41…OPアンプ
50…温度換算手段
51…制御手段
52…火力設定手段
53…メニュー設定手段
54…インバータ手段

Claims (6)

  1. 調理鍋を上面に置くトッププレートと、
    該トッププレートの下に設けられ、前記調理鍋を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイルと、該加熱コイルに電力を供給するインバータ手段と、
    前記トッププレートを透過した前記調理鍋の鍋底より放射される赤外線を検出する赤外線検出手段を備えた誘導加熱調理器において、
    前記赤外線検出手段は、第1の感熱素子上部に赤外線透過窓を備え、第2の感熱素子上部には、第1の感熱素子上部の赤外線透過窓に比べて短波側の波長を減衰するフィルタを備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記トッププレートの下方に、前記鍋底から放射される赤外線を前記赤外線検出手段に導く前記トッププレートと前記赤外線検出手段に対向した開口部を有する導光部と、該導光部の下方に前記トッププレートに類似した分光透過特性のフィルタを備え、前記フィルタの下方に設けられた前記赤外線検出手段を具備する加熱調理器であって、
    前記赤外線検出手段の前記第1の感熱素子と、前記第2の感熱素子はともに前記導光部の下方に備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の誘導加熱調理器において、前記第1と前記第2の感熱素子の冷接点が同一の導電性部材上に配置されたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器において、
    前記第1の感熱素子は前記第2の感熱素子よりも、前記導光部の開口部の中心からの距離が短い位置に設置されたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器において、
    前記赤外線検出手段の前記第1の感熱素子の出力信号と、前記第2の感熱素子からの出力信号を増幅器に入力し、前記第1の感熱素子と前記第2の感熱素子との電位差を前記増幅器により出力することを特徴とする誘導加熱調理器。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器において、
    前記赤外線検出手段の前記第1の感熱素子の出力信号を入力する第1の増幅器と前記第2の感熱素子からの出力信号を入力する第2の増幅器とを有し、前記第1の増幅器で出力された第1の信号出力と前記第2の増幅器で出力した第2の信号出力との差分をとり、前記第1の増幅器と前記第2の増幅器の増幅率を調整することを特徴とする誘導加熱調理器。
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JP2022044744A (ja) * 2018-09-25 2022-03-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 誘導加熱調理器

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