JP5152574B2 - アルミニウム部材の陽極酸化処理方法 - Google Patents

アルミニウム部材の陽極酸化処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、アルミニウム部材の表面に耐食性および耐摩耗性に優れた陽極酸化皮膜を短時間で形成する陽極酸化処理方法に関する。
従来から、被処理物であるアルミニウム又はアルミニウム合金(以後、単にアルミニウムという)部材の表面に、耐食性や耐摩耗性の向上、あるいは被処理物の着色などを目的として、陽極酸化処理と呼ばれる表面処理が行われている。この陽極酸化処理は被処理物を硫酸、リン酸、蓚酸、クロム酸などのジプロトン酸等の電解浴に浸漬しつつ、電解処理を一定時間行うことによって、被処理物の表面にいわゆるアルマイト皮膜と呼ばれる酸化皮膜を形成する方法である。このアルマイト皮膜は、緻密なバリヤー層と多孔質のポーラス層とから構成されており、その組成は非晶質のAlからなっている。
ところでアルミニウム鋳造材やアルミニウムダイカスト材では、多量に含むSi、Cu、Feなどの合金成分によって電流が流れにくく、従来技術のような陽極酸化処理方法では短時間で皮膜の形成を行うことは困難であった。
陽極酸化処理を短時間で行うためには、電流密度を高める必要がある。直流法において高い電流密度をアルミニウム鋳造材やアルミニウムダイカスト材で得るために高電圧を印加すると、電圧を高めたことによりバリアー層で発生するジュール熱の発熱量が大きくなる。これにより「酸化皮膜の焼け」(以後、単にヤケという)と呼ばれる酸化皮膜が形成されない部分が発生しやすくなる。従って、直流法では、アルミニウム鋳造材およびアルミニウムダイカスト材に対して短時間で正常な厚い陽極酸化皮膜を形成することは一般的には困難であった。
これに対し、従来から、陽極酸化処理時の電解波形を変更する方法、例えば、交流法、パルス電解法、極性反転パルス法(PR電解法)、交直重畳電解法などによって、ヤケを防止することが行われている。これらの方法は、非定常電圧又は、非定常電流で陽極酸化する方法であり、陽極酸化電流が流れていないときにはバリアー層で発生するジュール熱を被処理物および溶液中に拡散させることができ、さらに負印加されたときには反応部の電解質濃度の回復と余剰電子を除去することができるので、成膜速度の向上が可能となる。しかし、一般にこれらの方法は50Hz、60Hzといった商用周波数で実施されることが多く、このように低い周波数では、特に合金元素の多いADC12などのアルミニウムダイカスト部材などではその成膜速度を高めることはできなかった。
陽極酸化処理時の電解波形を変更した従来例としては、特許文献1に記載された技術がある。これは、直流電流に交流電流を重畳させた交直重畳法を適用するとともに、交流成分に負成分を含まず、且つ、交流成分が直流成分の5%以上含まれる電解条件とするものである。この技術は、熱割れに強い皮膜構造を得ることを目的としており、交流成分の周波数は100Hz以上が良好であるものの、通常は60Hzやそれ以下においても改善効果は充分あるとされている。
しかし、かかる従来技術において電流制御で好適とされる電流密度は0.1〜2A/dmであり、この電流密度では高Si材であるADC12材に対する成膜速度を向上させることはできない。また、改善効果があるとされる60Hz以下の周波数でADC12材に電圧制御で陽極酸化処理を施しても、成膜速度を向上させることはできなかった。
また、特許文献2には、被処理物であるアルミニウム材を陽極酸化処理浴中に浸漬し、200〜5000Hzの高周波電流を通電することによって被処理物に陽極酸化処理を施す陽極酸化処理方法が開示されている。
この従来技術では、電流の周波数を従来の50〜60Hzから200〜5000Hzに増加させるため、被処理物に低電圧で大電流、即ち、高い電流密度で陽極酸化処理が可能となり、成膜速度が飛躍的に向上するとしている。高い周波数で成膜速度が向上するのは、表皮効果によるものである。表皮効果とは周波数を高くすると電流が金属の表面付近に集中するという現象である。この効果により、陽極酸化反応が生じる被処理物の表面近傍の電流密度が特に高くなることによって、成膜速度が向上する。ジュール熱の発生量は高電流密度であっても低電圧のために少なく、さらに熱の発生量は電解液による冷却効果が高い被処理物の最表面で最も大きくなるため、ヤケの発生を抑制しつつ、高い成膜速度を得ることが可能となる。
しかし、この従来技術では、高周波電流の周波数が2000Hzでも、ADC12材に対する成膜速度は1.6μm/分であり、例えば、エンジンピストンの加工ラインにおいて、陽極酸化処理工程を加工(荒加工、仕上げ加工)などの前後工程と同期するようにインライン化するには未だ満足できる成膜速度とはいえない。
特開2000−282294号公報 特開2004−35930号公報
本発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、陽極酸化処理工程を他の工程と同期するようにインライン化することが可能な成膜速度を得ることのできるアルミニウム部材の陽極酸化処理方法を提供することを課題とする。
本発明のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法は、被処理物であるアルミニウム部材を処理浴中に浸漬し、該処理浴の浴電圧が所定値に達するまでは直流電流を通電し、該浴電圧が該所定値に達した後は、前記直流電流に高周波電流を重畳させた交直重畳電流を通電することにより前記被処理物に陽極酸化処理を施すことを特徴とする。
本発明のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法によれば、陽極酸化処理の初期において、被処理物に直流を印加するので高い成膜速度を得ることができる。そして、被処理物にヤケが発生する直前に高い周波数の高周波電流を直流電流に重畳させた交直重畳電流を印加するので、ヤケの発生を回避しつつ陽極酸化処理を促進することができる。
本発明のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法において、前記直流電流の電流密度は50〜120A/dmであることが望ましく、前記浴電圧の所定値は、40〜100V(あるいはヤケ発生浴電圧の80〜90%)であることが望ましい。
また、本発明のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法において、前記高周波電流の周波数は5000〜15000Hzであることが望ましく、また高周波電流の電流密度は10〜120A/dmであることが好ましい。
本発明のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法において、前記高周波電流の負印加量は該高周波電流の正印加量の10%以下であることが好ましく、前記高周波電流の正印加時間は50〜95%であり、負印加時間は5〜50%であることが好ましい。
この交直重畳電解では初期の直流電解と同様に高周波を10〜120A/dmの高電流密度で重畳させるので直流電解で得られた高い成膜速度を維持することが可能であり、短時間で所望の厚さの陽極酸化皮膜を得ることができる。
本発明のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法によれば、極めて高い成膜速度で酸化皮膜の形成が可能である。そのため従来はアウトラインのバッチ処理工程であった陽極酸化処理工程を、加工ライン内に併設(インライン化)して前後工程と同期化する1個流しが可能になる。従って、生産効率の向上と製造設備の省スペース化が可能となる。
(電解条件)
本発明の好適な実施の形態の電解条件について図1、2を参照しながら説明する。図1は実施形態の陽極酸化処理方法(電解条件)を概念的に示す説明図である。図1において、縦軸は印加電流又は印加電圧であり、横軸は処理時間である。また、(I)は直流電解を、(II)は交直重畳電解を示す。
本実施形態の陽極酸化処理方法では、まず、処理浴に浸漬したアルミニウム部材に直流電流を印加して直流電解(I)を施す。この時、印加する直流電流の電流密度を50〜120A/dmとするとよい。電流密度が50A/dm未満では高Si材(例えば、ADC12材あるいはSi量が10%以上)に対する成膜速度を従来よりも高くすることができない。しかし、電流密度が120A/dmを越えて高いと、ヤケが発生する場合があるので適当ではない。
この直流電解(I)では、処理時間に比例して酸化皮膜の膜厚は増加し、処理浴の浴電圧Vは上昇する。また浴電圧Vの上昇に伴い処理浴の温度Tも上昇する。そして処理時間tで浴電圧Vがヤケ発生電圧Vに到達するとヤケが発生して、以後良好な酸化皮膜を形成することができなくなる。
そこで、本実施の形態では直流電解開始後、浴電圧VがVに到達する前t(浴電圧値V)に、直流電流に高周波電流を重畳させて交直重畳電解(II)を施すようにする。この直流電解(I)から交直重畳電解(II)へ切り替える切り替え時tの浴電圧値Vは、被処理物や電解液、電解条件などにより異なるが、高Si材(例えばADC12)を上記のような大電流密度で150〜710g/L硫酸溶液中で直流電解した場合には、概ね60〜80Vである。つまり、予め浴電圧値Vあるいは到達時間tを求めておき、電解初期から浴電圧が所定値Vに到達するまでは(あるいは、到達時間tまでは)直流電解(I)を施し、浴電圧がVに到達した(あるいは、直流電解時間が時間t経過した)後には交直重畳電解(II)を施すことでアルミニウム部材に所望厚さの酸化皮膜を形成するわけである。
交直重畳電解(II)において、直流電流に重畳させる高周波電流の周波数は5000〜15000Hzとするとよい。周波数が5000Hz未満では、表皮効果が不十分であるために被処理物に高い電流密度で高周波電流を流すことができず、また、電解で生じるジュール熱を効果的に拡散することができないので、高い成膜速度を得ることができない。一方、周波数が15000Hzを超えるような大電流を出力できる高周波発生装置は高価であり、かつ設置場所などの制約を受けることがあるので現実的ではない。ここで、高周波電流の電流密度は直流電解で得られた成膜速度を維持するために10〜120A/dmとするとよい。10A/dm未満では、高い成膜速度を維持することができない。一方、120A/dmを超える場合にはヤケが発生するので適当ではない。より好ましくは、直流電流密度<高周波電流密度(但し120A/dm以下)である。また、交直重畳電解における最終電圧は40〜100Vとするとよい。
図2は、直流電流に高周波電流を重畳させた交直重畳電解(II)における1サイクル(1/F)の電解波形を模式的に示したものである。電解波形100は周波数がFで電圧が±aVである高周波電流をIGBTなどでパルス波形に変換し、電圧bVの直流電流に重畳させたものである。
図2で縦軸は電圧値又は電流値で示される印加量であり、横軸は時間(秒)である。交直重畳電流のパルス印加において、反応部の電解質の濃度の回復と余剰電子を除去できるので負印加は効果的である。しかし、負印加量Bが多いと、皮膜形成よりも電解質によるアルミニウムの溶解が起こりやすくなるために成膜速度が低下する。従って、負印加量Bは正印加量Aの10%以下とすることが望ましく、正印加量Aの0〜5%がより好ましい。ここで、製印加量Aは高周波の正側のピーク値であり、負印加量Bは高周波の負側のピークの絶対値である。
また、交直重畳電解(II)において、重畳させる高周波電流の正印加時間Cは負印加時間Dよりも大きくなければ高い成膜速度を維持することはできない。従って、交直重畳電解(II)における1サイクル(1/F)の正印加時間Cは50〜95%、負印加時間Dは5〜50%とすることが望ましい。
更に反応部の冷却を促進するためには、電流を印加していない無印加時間Eを設けることも効果的である。電流が印加されない無印加時間E=(e1+e2)はバリヤー層で発生するジュール熱を被処理物及び溶液中に拡散させるために有効である。このため、1サイクル(1/F)のうち10%未満の範囲(より好ましくは2〜8%)で無印加時間Eを設けてもよい。
(陽極酸化処理装置)
以上のような陽極酸化処理は、例えば図3に示す陽極酸化処理装置を用いて実施することができる。この陽極酸化処理装置は、アルミニウム合金製のピストンヘッドSの頂部側のピストンリング溝Wを含む頂部外周面を主として陽極酸化処理するものである。
陽極酸化処理装置1は、本槽10と電解液供給部20と、電源供給部30とから構成されている。本槽10は、電極部15を載置する基盤13と、該基盤13を収容し、電極部15から溢流した電解液を一旦貯留する電解槽16とから構成されている。電解槽16には電解液供給部20に連通する流通管42が接続されている。
基盤13には流入路41に接続するトンネル状通路が形成されており、該トンネル状通路は円筒状のチャンバ13aに開口している。基盤13の上面にはチャンバ13aを介して電極部15が配置されている。電極部15は基盤13とともにチャンバ13aを区画する中板(例えば塩化ビニル製)12と側壁を構成するステンレスまたはチタン製の電極本体11とからなっている。電極本体11の内周壁には、電解液を吐出する複数の吐出孔11aが穿設されており、吐出孔11aは電極本体11の中空部11bを介してチャンバ13aに連通している。また、電極本体11には銅バー14が固着されている。銅バー14は給電回路の陰極側に接続されているので、電極本体11は電解処理における陰極となっている。なお、電極本体11は、孔径が0.5〜2.0mmの吐出孔11aを円周上に1〜2段配列で4〜32穴備えるように形成されている。電極本体11の吐出孔11aの形状には特に制約はなく、円形でもスリット形状でもよい。この陽極酸化処理装置1では、吐出孔11aは電解液をピストンヘッドSの軸中心から接線方向まで扇状に噴出するように角度をもって穿設されている。
一方、ピストンヘッドSは保持軸17で保持して要処理部を電極部15へ臨むように配置されている。保持軸17には銅製の集電リング18が設けられており、集電リング18には集電ブラシ19が接触するように設けられている。集電ブラシ19は電源供給部30の陽極側に接続しているのでピストンヘッドSは電解処理における陽極となっている。なお、ピストンヘッドSの処理不要部位はマスクゴムGによりシールされている。ピストンヘッドSは保持軸17を軸として減速モータMによって回転することができる。ここで、ピストンヘッドSは陰極である電極本体11表面から2.0〜15.0mm隔てて配置するとよい。
電解液供給部20は、冷却槽23と冷凍機(図示せず)に接続し電解液(処理液)を一定温度に保持する熱交換器21と温度センサ22と電解液を循環するポンプ24とを備えている。ポンプ24は流入路41に介装されており、冷却された電解液をポンプ24を介して本槽10へ供給するようになっている。
電源供給部30は、図4に示すように直流電源31とこの直流電源31をスイッチング制御する高周波発生装置32とを備える。直流電解(I)時においては、直流電源により生成された直流電流を印加し(高周波発生装置32によるスイッチング制御OFF)、交直重畳電解(II)においては、直流電流を高速でスイッチング制御して高周波電流を発生させ、直流電流に代えて高周波電流を印可する。なお、電源供給部30において、電圧計や電流計は直流電源31や高周波電源32とともに図示しない制御装置(CPU)に接続されており、必要に応じて電解条件を制御することができるようになっている。
なお、以上のような陽極酸化処理装置1を用いて高Si材のピストンヘッドの頂部に陽極酸化処理を施す場合には、電解液の硫酸濃度:150〜710g/L、電解液の吐出量:2〜20L/秒、電解液の温度:−5〜10℃とするとよい。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。この実施例では、初期に定電圧制御による直流電解を施し、続いて高周波と直流の電圧を一定にする電圧制御により周波数を変化させて交直重畳電解した場合の皮膜の成長速度を測定した。
〈実施例〉
アルミニウム合金の1種であるADC12材を被処理物(ピストンヘッド)として、該被処理物を30%の濃度で浴温が0℃の硫酸単独浴に浸漬させた。この状態でまず定電流制御で直流電流(電流密度:100A/dm)を10秒間印加し、浴電圧が70V(所定値)になった後に、この直流電圧に周波数が15000Hzの高周波電流(電流密度:120A/dm)を重畳させて5秒間印加した。この結果、16.2μmの陽極酸化皮膜が得られ、成膜速度は65μm/分であった。
〈比較例〉
アルミニウム合金の1種であるADC12材を被処理物(ピストンヘッド)として、該被処理物を200g/Lの濃度で浴温が10℃の硫酸単独浴に浸漬させた。この状態で電流密度1.5A/dmの直流電流を10分間印加した。この結果、15.8μmの陽極酸化皮膜が得られ、成膜速度は1.6μm/分であった。
以上のように実施例では、ヤケを生じることなく65μm/分という高い成膜速度が得られた。この成膜速度は比較例の成膜速度の約40倍であり、例えば厚さ80μmの陽極酸化皮膜であれば約74秒という短時間で形成できる。従って、陽極酸化処理工程を他の工程と同期化することが可能となる。
本発明によれば、エンジンピストンの加工ラインにおいて、ピストンヘッドの陽極酸化処理工程を他の工程と同期するようにインライン化することができる。
本発明の陽極酸化処理方法(電解条件)を概念的に示すグラフである。 交直重畳電解における1サイクル(1/F)の電解波形を示す模式図である。 実施形態の陽極酸化処理を実施するための陽極酸化処理装置の一例を示す説明図である。 電源供給部の概要を示すブロック図である。
符号の説明
1:陽極酸化処理装置 10:本槽 11:電極本体 14:銅バー15:電極部 20:電解液供給部 30:電源供給部 31:直流電源 32:高周波電源 G:マスクゴム S:ピストンヘッド

Claims (6)

  1. 被処理物であるアルミニウム部材を処理浴中に浸漬し、該処理浴の浴電圧が所定値に達するまでは直流電流を通電し、該浴電圧が該所定値に達した後は、前記直流電流に高周波電流を重畳させた交直重畳電流を通電することにより前記被処理物に陽極酸化処理を施すアルミニウム部材の陽極酸化処理方法において、
    前記高周波電流の周波数は5000〜15000Hzであり、
    前記交直重畳電流における負側のピーク電流値の絶対値は、前記交直重畳電流における正側のピーク電流値の10%以下であることを特徴とするアルミニウム部材の陽極酸化処理方法。
  2. 前記直流電流の電流密度は50〜120A/dmであり、
    前記浴電圧の所定値が、前記被処理物にヤケが発生する電圧の80〜90%である請求項1に記載のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法。
  3. 前記高周波電流の電流密度は10〜120A/dmである請求項1または2に記載のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法。
  4. 前記交直重畳電流において、正印加時間は50〜95%であり、負印加時間は5〜50%である請求項1〜のいずれか一項に記載のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法。
  5. 前記被処理物が、ADC12材あるいはSi量が10%以上のアルミニウム部材である請求項1〜4のいずれか一項に記載のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法。
  6. 前記処理浴中の電解液の温度が−5℃〜10℃である請求項1〜5のいずれか一項に記載のアルミニウム部材の陽極酸化処理方法。
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