JP5152372B2 - 電子写真用トナーおよびその製造方法 - Google Patents
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非磁性一成分現像装置「カシオページプレストN−5」(カシオ計算機(株)製:カラープリンタ毎分29枚(A4横)機)にトナーを実装し、通常環境(25℃、50%RH)において、普通紙(XEROX−P紙A4サイズ)を用いて5%印字画像を10,000枚連続印字した後、ベタ画像を印字し、画像の劣化を評価した。同時にドクターブレードを取り外し、ブレード上のトナーの融着状態を観察した。
◎:画像劣化は見られず、ドクターブレード上のトナーの融着も確認されない。
試験1と同様の装置の定着器部分の温度を可変できるように改造し、定着試験器とする。試験例1と同様の装置で未定着画像を得た後、定着試験器にて定着温度130〜200℃の範囲で10℃毎に温度を可変し、未定着画像を定着させた際の非オフセット領域を測定し、低温定着特性とした。ここでいう定着温度とは、2本ある定着ロールの上の方の設定温度であり、下の定着ロールは設定温度を(上ロール−20℃)とした。画像パターンはベタ印字とし、用紙はXEROX P紙A4サイズ(重量64g/m2 )で行った。
◎:最低定着温度が140℃未満である。
試験1と同様の装置を用い、定着器部分のオイル塗布ローラーを外す。用紙としてはA4サイズ(ゼロックス−P紙)を使用し、ベタ画像を印字して、定着性を判断した。プロセス速度は129.3mm/sec、定着温度は150℃で行った。
◎:オフセットの発生がない。
非磁性一成分現像装置「カシオページプレストN−5」(カシオ計算機(株)製:カラープリンタ毎分29枚(A4横)機)にトナーを実装し、通常環境(25℃、50%RH)において、普通紙(XEROX−P紙A4サイズ)を用いて5%印字画像を10,000枚連続印字した後、ハーフトーン画像を印字し、画像の均一性を評価した。
◎:濃度ムラがなく、均一なハーフトーン画像である。
粉砕分級工程において、粉砕圧力を0.8MPaと固定し、平均粒径6.6μm、粒径10μm以上の粒子の体積%が0.3%以下になるように、供給量を調整し、そのときの原料供給量を測定し、評価基準に従い、評価した。
◎:供給量が10kg/h以上
○:供給量が5〜10kg
×:供給量が5kg/h未満
フローテスター(島津製作所(株)製、CFT−500D)を用い、1gの試料について、下記の条件で、1/2法により試料の半分が流出した温度を軟化点とした。
荷重:20kg
ノズル:直径1mm、長さ1mm
示差走査熱量計(島津製作所(株)製:DSC−60)を用いて測定する。8mgの試料を10℃/分で200℃まで昇温し、降温速度10℃/分で35℃まで冷却した後、再度10℃/分で200℃まで昇温する。2回目の昇温時において、転移により得られる曲線部分の2つの接線の交点をガラス転移点とした。
ビーカーに、少量のトナー、精製水、及び界面活性剤を入れ、超音波洗浄器にて分散した溶液試料に対し、マルチサイザーII(コールター社製)を用いて、トナーの粒径を測定した。アパーチャーは100μmとし、カウントは50,000個で行い、体積平均粒径を得た。
分子量Mnは、分子量既知のポリスチレン試料によって作成した検量線を標準としてGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)にて測定される数平均分子量である。
内添剤として、着色剤C.Iピグメントレッド57:1を4重量部、荷電制御剤「E−84」(オリエント化学(株)製:サルチル酸系金属錯体)を1重量部、離型剤「カルナバワックス1号粉末」((株)加藤洋行輸入品)を5重量部、低分子量熱可塑性樹脂として、「FTR−2140」(三井化学(株)製:芳香族系石油樹脂)を10重量部、更に、結着樹脂として軟化点137℃のポリエステル樹脂を全体が100重量部になるように計量し、内添剤と結着樹脂をヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)を用いて混合した。
低分子量熱可塑性樹脂として、「FTR−2140」(三井化学(株)製:芳香族系石油樹脂)を30重量部とした以外は実施例2と同様にしてトナーを得た。
低分子量熱可塑性樹脂として、「FTR−2140」(三井化学(株)製:芳香族系石油樹脂)を5重量部とした以外は実施例2と同様にしてトナーを得た。
離型剤として「カルナバワックス1号粉末」の代わりにフィッシャートロプシュワックス「パラプリントC77」((株)加藤洋行輸入品)を5重量部とした以外は実施例2と同様にしてトナーを得た。
低分子量熱可塑性樹脂として、「クリアロンP−115」(ヤスハラケミカル社製:水添テルペン樹脂)を10重量部とした以外は実施例2と同様にしてトナーを得た。
低分子量熱可塑性樹脂を添加しない以外は実施例2と同様にしてトナーを得た。
低分子量熱可塑性樹脂として、「アルコンP−90」(荒川化学(株)製:脂環族飽和炭化水素樹脂)を10重量部とした以外は実施例2と同様にしてトナーを得た。
実施例2と同様の原材料をヘンシェルミキサーで混合した後、2軸押出機で溶融混練し、圧延冷却し、スクリーン目開きが2mm径の粗砕機で粗粉砕した。粗粉砕した後は、粉砕(200−AFG)及び分級(100−TTSP)し、実施例2と同様にしてトナーを得た。
FT :フィッシャートロプシュワックス(融点78℃)
上記表1から、粉砕助剤として、所定の低分子量熱可塑性樹脂を含む溶融混練物を穴の開いたダイより押出し、トナー相当径の繊維状の混練物を得た後、粉砕分級して得た実施例1〜5により得たトナーは、耐久性、低温定着性、オイルレス性、画質、及び粉砕性がいずれも優れているか叉はほぼ良好であることがわかる。
Claims (7)
- 軟化点が110〜150℃である結着樹脂、70〜100℃の融点を有する離型剤、及び着色剤を含む原料に、GPCにより測定された数平均分子量Mnが600〜2000であり、軟化点が100℃〜160℃であり、ガラス転移点Tgが55℃〜100℃である低分子量熱可塑性樹脂を添加して、これらを溶融し、穴の開いたダイから押し出し、トナー相当径を有する糸状混練物を形成した後、糸状混練物を切断又は粉砕することにより製造され、
前記低分子量熱可塑性樹脂を略5〜30重量パーセント含み、
前記結着樹脂を58重量パーセント以上含むことを特徴とする電子写真用トナー。 - 前記低分子量熱可塑性樹脂が、芳香族石油樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用トナー。
- 前記離型剤は、カルナバワックスまたはフィッシャートロプシュワックスであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真用トナー。
- 前記結着樹脂がポリエステルであることを特徴とする請求項3に記載の電子写真用トナー。
- 平均体積粒径が5〜7μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真用トナー。
- トナーを担持搬送するための弾性現像ローラと、該弾性現像ローラ上に前記トナーを薄層状に形成すべく該トナーの厚さを規制するためのトナー層規制部材とを備え、前記弾性現像ローラの搬送速度が100mm/秒以上である現像装置に用いられる、請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真用トナー。
- 軟化点が110〜150℃である結着樹脂、70〜100℃の融点を有する離型剤、着色剤、及びGPCにより測定された数平均分子量Mnが600〜2000であり、軟化点が100℃〜160℃であり、ガラス転移点Tgが55℃〜100℃である低分子量熱可塑性樹脂を含む原料を混合する混合工程と、
該混合工程により混合された混合物を溶融混練し、穴の開いたダイから押し出してトナー相当径を有する糸状混練物を形成する溶融混練押出工程と、
該溶融混練押出工程にて得られた糸状混練物を切断又は粉砕する粉砕工程と
を少なくとも具備し、
トナー中に、前記低分子量熱可塑性樹脂を略5〜30重量パーセント含み、前記結着樹脂を58重量パーセント以上含むよう、前記結着樹脂を前記原料として混合したことを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。
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