JP5152061B2 - 配線構造体及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、配線構造体及びその製造方法に関するものである。
吐出ヘッドには、インクを吐出する複数のノズルに夫々対応する複数の圧力室が設けられた流路ユニットと、圧力室内のインクに吐出圧力を与えるべく流路ユニットに重ねられた圧電アクチュエータとを備えたものがある。その圧電アクチュエータの表面には、各圧力室に夫々対応する複数の個別電極と電気的に接続される、導電性の複数のバンプが形成されており、駆動信号を供給するための配線基板の一例であるCOF(Chip On Film)の電極ランドがバンプに対して夫々電気的に接続されている。
具体的には、COFの圧電アクチュエータに対向する面に電極ランドを覆うように未硬化の熱硬化性樹脂層を塗布する。そして、バンプを未硬化の熱硬化性樹脂層に押し当ててその熱硬化性樹脂層を貫通させ、バンプと電極ランドとを接触させるとともにバンプの周囲を熱硬化性樹脂で覆った状態で、加熱により熱硬化性樹脂層を硬化させる。つまり、バンプの先端部に電極ランドが接触することで電気的に接続し、熱硬化性樹脂層がバンプの周囲において圧電アクチュエータの電極端子と機械的に接合している。これにより、COFと圧電アクチュエータとが電気的に接続されるとともに、機械的に接合される(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−305847号公報
ところで、未硬化の熱硬化性樹脂層にバンプを貫通させて電極ランドに接触させると、その接触圧でCOFの弾性を有する基板(例えば、ポリイミド基板)が局所的に変形し、その変形状態のまま熱硬化性樹脂層が熱硬化される。そうすると、長期使用により熱硬化性樹脂層と基板との接合力が低下したときに、基板が変形状態から元に戻ろうとするスプリングバックにより平坦形状に形状復元し、基板と熱硬化性樹脂層との剥離が生じる可能性がある。そうすると、バンプと電極ランドとの接触面積が低下して、電気接続信頼性が低下する。
そこで本発明は、電気接続信頼性の高い配線構造体及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る配線構造体の製造方法は、表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体の製造方法であって、前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材側の面において前記複数の導線を覆うように未硬化の第1熱硬化性樹脂層を形成する工程と、前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に未硬化の第2熱硬化性樹脂層を形成する工程と、前記配線部材を前記接続対象部材に向けて押圧することにより、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記配線部材を加熱して前記第1及び第2熱硬化性樹脂層を硬化させる工程と、を備え、前記第2熱硬化性樹脂層は、前記第1熱硬化性樹脂層よりも硬化温度が高い材料からなり、前記硬化させる工程では、前記第1熱硬化性樹脂層を熱硬化させた後に前記第2熱硬化性樹脂層を熱硬化させていることを特徴とする。
本発明に係る別の配線構造体の製造方法は、表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体の製造方法であって、前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材側の面において前記複数の導線を覆うように未硬化の第1熱硬化性樹脂層を形成する工程と、前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に未硬化の第2熱硬化性樹脂層を形成する工程と、前記配線部材を前記接続対象部材に向けて押圧することにより、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記配線部材を加熱して前記第1及び第2熱硬化性樹脂層を硬化させる工程と、を備え、前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設け、前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で前記バンプの中心を囲むような円環状に形成することを特徴とする
本発明に係る更に別の配線構造体の製造方法は、表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体の製造方法であって、前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材側の面において前記複数の導線を覆うように未硬化の第1熱硬化性樹脂層を形成する工程と、前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に未硬化の第2熱硬化性樹脂層を形成する工程と、前記配線部材を前記接続対象部材に向けて押圧することにより、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記配線部材を加熱して前記第1及び第2熱硬化性樹脂層を硬化させる工程と、を備え、前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設け、前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で前記バンプの中心を囲むような円環状の少なくとも一部が切断された形状に形成することを特徴とする。
本発明の更にまた別の配線構造体の製造方法は、表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体の製造方法であって、前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材側の面において前記複数の導線を覆うように未硬化の第1熱硬化性樹脂層を形成する工程と、前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に未硬化の第2熱硬化性樹脂層を形成する工程と、前記配線部材を前記接続対象部材に向けて押圧することにより、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記配線部材を加熱して前記第1及び第2熱硬化性樹脂層を硬化させる工程と、を備え、前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設け、前記接続対象部材は、複数の前記バンプへ供給される信号に応じて変形する複数の活性部が所定方向に延設されたアクチュエータであり、前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で、前記電極ランドの中心に一致する位置から前記中心よりも前記活性部に近接する側の一端までの長さが、前記電極ランドの中心に一致する位置から前記一端と反対側の他端までの長さに比べて長く形成されていることを特徴とする。
また本発明の配線構造体は、表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体であって、前記基板の前記接続対象部材側の面に前記電極ランド及び前記複数の導線を覆うように第1熱硬化性樹脂層が形成され、かつ、前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に第2熱硬化性樹脂層が形成されており、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記第1及び第2熱硬化性樹脂層が硬化しており、前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設けられ前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で前記バンプの中心を囲むような円環状に形成されていることを特徴とする。
本発明の別の配線構造体は、表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体であって、前記基板の前記接続対象部材側の面に前記電極ランド及び前記複数の導線を覆うように第1熱硬化性樹脂層が形成され、かつ、前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に第2熱硬化性樹脂層が形成されており、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記第1及び第2熱硬化性樹脂層が硬化しており、前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設けられ、前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で前記バンプの中心を囲むような円環状の少なくとも一部が切断された形状に形成されていることを特徴とする。
本発明の更に別の配線構造体は、表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体であって、前記基板の前記接続対象部材側の面に前記電極ランド及び前記複数の導線を覆うように第1熱硬化性樹脂層が形成され、かつ、前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に第2熱硬化性樹脂層が形成されており、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記第1及び第2熱硬化性樹脂層が硬化しており、前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設けられ、前記接続対象部材は、複数の前記バンプへ供給される信号に応じて変形する複数の活性部が所定方向に延設されたアクチュエータであり、前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で、前記電極ランドの中心に一致する位置から前記中心よりも前記活性部に近接する側の一端までの長さが、前記電極ランドの中心に一致する位置から前記一端と反対側の他端までの長さに比べて長く形成されていることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、配線構造体の電気接続信頼性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るCOFが接続された吐出ヘッドの分解斜視図である。 図1に示すCOFが接続された吐出ヘッドの要部断面図である。 図2に示すCOFを製造する際の第1工程を示す要部断面図である。 図2に示すCOFを製造する際の第2工程を示す要部断面図である。 図2に示すCOFを製造する際の第3工程を示す要部断面図である。 図2に示すCOFを圧電アクチュエータに接続する際の第1工程を示す要部断面図である。 図2に示すCOFを圧電アクチュエータに接続する際の第2工程を示す要部断面図である。 図2に示すCOFを圧電アクチュエータに接続する際の第3工程を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態のCOF及び圧電アクチュエータを示す要部断面図である。 図9に示すCOFを圧電アクチュエータに接続した状態を示す要部断面図である。 本発明の第3実施形態のCOF及び圧電アクチュエータを示す要部断面図である。 図11に示すCOFを圧電アクチュエータに接続した状態を示す要部断面図である。 本発明の第4実施形態のCOF及び圧電アクチュエータを示す要部断面図である。 図13に示すCOFを圧電アクチュエータに接続した状態を示す平面図である。 図13に示すCOFを圧電アクチュエータに接続した状態を示す要部断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るCOF13が接続された吐出ヘッド10の分解斜視図である。吐出ヘッド10は、インクジェットプリンタ(図示せず)の走査方向に往復移動可能なキャリッジ(図示せず)の下部に搭載され、キャリッジの下方において走査方向に直交する紙送り方向に搬送される記録用紙に向かってインクカートリッジから供給されたインクを吐出するものである。
図1に示すように、吐出ヘッド10は、複数枚のプレートが積層された流路ユニット11と、その流路ユニット11に対して重ねて接着されるユニモルフ方式の圧電アクチュエータ12とを備えている。流路ユニット11は、最下層の下面側に開口したノズル24(図2参照)から下向きにインクが噴射される構成となっている。圧電アクチュエータ12は、流路ユニット11に対面配置される振動板26と、振動板26の上面に形成された後述する共通電極29(図2参照)と、共通電極29の上面を覆うように設けられた圧電シート30と、圧電シート30の上面に多数配列された個別電極31とを備えている。個別電極31は、後述する圧力室22と相似の略長円状の主電極部31aと、この主電極部31aの長手方向の端部から圧力室22と重ならない位置まで引き出された個別電極端子31bとを有している。圧電シート30の上面の所要箇所には、共通電極29(図2参照)とスルーホール(図示せず)を介して導通する共通電極端子32が形成されている。
圧電アクチュエータ12の上面には、駆動IC13aが搭載されたフレキシブルな配線部材であるCOF(Chip On Film)13の一端部が重ねて配置され、そのCOF13の下面に露出した電極ランド41a(図2参照)が、圧電アクチュエータ12の各電極端子31a,32に導通接続されている。COF13の他端部は、駆動信号供給源となる制御装置(図示せず)に電気的に接続されている。また、振動板26にはメッシュ状のフィルタ33が被せられたインク供給口34が形成されており、流路ユニット11にもそのインク供給口34と連通するインク供給口25が形成されている。
図2は図1に示すCOF13が接続された吐出ヘッド10の要部断面図である。なお、図2は紙送り方向に直交する面で切断した断面を表している。図2に示すように、流路ユニット11は複数枚のプレート15〜18が積層された構成となっている。プレート15〜18には開孔又は溝が形成されており、各プレート15〜18が積層されることによって夫々の開孔及び溝が連通し、インクの流路が形成されるようになっている。流路ユニット11の流路は、インク供給口25(図1参照)に連通する共通液室20と、共通液室20から多数分岐した接続通路21と、接続通路21の下流端にそれぞれ連続して圧電アクチュエータ12に対向するように4列に配置された圧力室22と、圧力室22を流路ユニット11の下面に開口するノズル24にそれぞれ連通させる流出路23とを備えている。
圧電アクチュエータ12は、流路ユニット11の上面に重ねて接着された振動板26を有している。振動板26は、ステンレス板などの金属板からなる振動板本体27と、振動板本体27の上面に成膜されたアルミナ等からなる絶縁層28とを有している。振動板26の上面には、多数の圧力室22に対応して連続配置された共通電極29が印刷形成されている。共通電極29の上面には、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のセラミックス材料からなるシート状の圧電シート30が形成されている。圧電シート30の上面には、各圧力室22の夫々に対応するよう配置された多数の個別電極31が4列に印刷形成されている。
圧電アクチュエータ12の圧電シート30の分極方向はその厚み方向であり、圧電アクチュエータ12は、1枚の圧電シート30のうち共通電極29と個別電極31とで挟まれた各領域を活性部Aとした、いわゆるユニモルフ方式の構成となっている。個別電極31に個別電極端子31bを介して電圧が印加されると、圧電シート30における個別電極31の主電極部31aと共通電極29とに挟まれた電界発生部分が、活性部Aとして働いて分極方向と直角方向に縮む。一方、振動板26は、電界の影響を受けず自発的には縮まないため、圧電シート30と振動板26との間で、分極方向と垂直な方向への歪みに差を生じることとなり、圧電シート30及び振動板26が圧力室22に向けて凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。なお、振動板26の代わりに、電界の影響を受けない非活性層となる圧電シートを設けた構成としてもよい。また、個別電極31の個別電極端子31bの表面には、ハンダ等の導電性材料からなるバンプ39が上方に向けて突出するように形成されており、このバンプ39がCOF13の電極ランド41aに接触して導通する。
COF13は、ポリイミド等からなるフィルム状の基板40と、この基板40の上面に銅箔等の導電性金属により形成された複数の導線41と、この導線41を下側から覆うように基板40の下面に形成された第1熱硬化性樹脂層42と、基板40の上面において電極ランド41aと対応する位置に形成された第2熱硬化性樹脂層43とを有する。基板40は、変形に対して形状復元力を有する絶縁材料からなるものであればよく、弾性を有する絶縁樹脂基板や、加熱すると膨張(熱膨張性)して加熱を解除すると元に戻る性質(可逆性)を有する絶縁樹脂基板などであれば、ポリイミド以外の他の材料からなるものでもよい。導線41は、バンプ39と対応する位置に電極ランド41aを有しており、駆動IC13aと複数の電極ランド41aとを個別に接続している。
第2熱硬化性樹脂層43は、第1熱硬化性樹脂層42よりも硬化温度が高い材料からなる。例えば、第1熱硬化性樹脂層42は、商品名:LT−3905(ヘンケル社)からなり、第2熱硬化性樹脂層43は、商品名:SN-9000(日立化成工業(株))からなる。前者のLT−3905は、80度で18分加熱すれば硬化し、後者のSN-9000は、120度で90分加熱すれば硬化する。第1熱硬化性樹脂層42は、基板40の下面の全体にわたって連続的に形成されている。第2熱硬化性樹脂層43は、電極ランド41aに対応する位置にのみ部分的に設けられて、活性部Aに対応する位置で間隔をあけるように配置されており、平面視で略円形状となっている。第2熱硬化性樹脂層43の平面視における外径D2は、バンプ39の平面視における外径D1よりも大きくなっている。
バンプ39は、第1熱硬化性樹脂層42を貫通して電極ランド41aに接触し、第1熱硬化性樹脂層42のバンプ39を囲む部分は、個別電極端子31bに機械的に接合されている。基板40及び電極ランド41aは、バンプ39による下方からの接触圧で局所的に上方に隆起するように変形しており、その変形状態が硬化した第1及び第2熱硬化性樹脂層42,43により保持されている。このようにして、COF13と圧電アクチュエータ12とを備えた配線構造体50が形成されている。
次に、配線構造体50の製造手順について説明する。図3〜5は図2に示すCOF13を製造する際の第1〜3工程を示す要部断面図である。図3に示すように、基板40の下面において、電極ランド41aを有する複数の導線41を所要の配線パターンに印刷形成する。次いで、図4に示すように、基板40の下面の全体に、導線41を覆うように未硬化の第1熱硬化性樹脂層42を形成する。次いで、図5に示すように、基板40の上面に、平面視で各電極ランド41aと個別に重なるように未硬化の第2熱硬化性樹脂層43を部分的に形成する。つまり、第2熱硬化性樹脂層43は、平面視で個々の電極ランド41aにそれぞれ対応するように複数形成される。
図6〜8は図2に示すCOF13を圧電アクチュエータ12に接続する際の第1〜3工程を示す要部断面図である。なお、図6〜8では圧電アクチュエータ12の圧電シート30より下層の図示を省略している。図6に示すように、圧電アクチュエータ12の個別電極端子31bの上面に、導電性材料からなるバンプ39を上方に突出したドーム状に形成する。次いで、図7に示すように、熱源であるヒータ本体61と、そのヒータ本体61の下面に設けられた熱伝導性及び柔軟性を有する保護部材62とを備えたヒータ60を用意する。保護部材62は、例えばナフロン(登録商標)等からなる。保護部材62は、柔軟性があるため、接触する相手方部材に形状の起伏があっても、その形状に容易に追従する。
このヒータ60をCOF13の上面に当てた状態でCOF13を下方に押圧し、バンプ39に第1熱硬化性樹脂層42を貫通させ、バンプ39を電極ランド41aに接触させる。このとき、電極ランド41aが固化したバンプ39に下方から押圧されることで、基板40の電極ランド41aに重なる部分が、上方に向けて隆起した形状に局所的に変形する。これにより、電極ランド41aがバンプ39を包み込むように変形するため、互いの接触面積を大きくすることができる。また、このとき、第1熱硬化性樹脂層42のバンプ39に押し退けられた部分が下方に向けて流動するため、第1熱硬化性樹脂層42の当該部分がバンプ39を囲むように個別電極端子31bに接触する。
この状態で、ヒータ60の加熱温度を上昇させる。そうすると、第2熱硬化性樹脂層43の硬化温度が第1熱硬化性樹脂層42の硬化温度よりも高いので、第1熱硬化性樹脂層42が先に熱硬化し、その後に第2熱硬化性樹脂層43が熱硬化する。このように、第2熱硬化性樹脂層43は遅れて硬化することになるため、第2熱硬化性樹脂層43の硬化が前記した基板40の局所的な変形を阻害することが防止される。また、第2熱硬化性樹脂層43は複数の電極ランド41aごとに個別に複数設けられているため、それぞれの第2熱硬化性樹脂層43同士が互いに干渉せず、基板40の局所的な変形を個別に安定して保持する。
次いで、図8に示すように、ヒータ60をCOF13から離して加熱を解除する。このようにして、導線41が電極ランド41a及びバンプ39を介して個別電極端子31bに導通した状態で、COF13と圧電アクチュエータ12とが機械的に接合されて、配線構造体50が完成する。
以上のようにすれば、電極ランド41aがバンプ39に押されて基板40が局所的に変形した状態で第1熱硬化性樹脂層42が硬化するとともに第2熱硬化性樹脂層43も硬化するため、その変形が第2熱硬化性樹脂層43によっても保持されることとなる。よって、仮に基板40と第1熱硬化性樹脂層42との接合力が弱くなっても、基板40が当該変形状態から形状復元することが防止され、バンプ39と電極ランド41aとの接触を安定的に保つことができる。
(第2実施形態)
図9は本発明の第2実施形態のCOF113及び圧電アクチュエータ12を示す要部断面図である。図10は図9に示すCOF113を圧電アクチュエータ12に接続した状態を示す要部断面図である。なお、第1実施形態と共通する構成については同一符号を付して説明を省略する。図9に示すように、本実施形態のCOF113では、ポリイミド等からなる基板140の第2熱硬化性樹脂層43が設けられる部分が薄肉部140aとなっている。詳しくは、基板140の第1熱硬化性樹脂層42と反対側の面(上面)において、電極ランド41aと重なる領域にハーフエッチング等により平面視で略円形状の凹部140bを形成する。これにより、基板140の凹部140bのある部分が薄肉部140aとなる。そして、基板140の凹部140bに未硬化の第2熱硬化性樹脂層43を塗布する。
この状態から、第1実施形態と同様に、ヒータ60でCOF113を圧電アクチュエータ12に向けて押圧及び加熱することで、図10に示すように、COF113が圧電アクチュエータ12に接続されて、配線構造体150が形成される。このとき、バンプ39が第1熱硬化性樹脂層42を貫通し、バンプ39が電極ランド41aを下方から押圧することで、基板40の電極ランド41aに重なる部分が上方に向けて隆起した形状に局所的に変形する。その際、基板40の電極ランド41aに重なる部分は薄肉部140aとなっているので容易に変形し、電極ランド41aがバンプ39を包み込んだ状態が維持されやすくなる。
(第3実施形態)
図11は本発明の第3実施形態のCOF213及び圧電アクチュエータ12を示す要部断面図である。図12は図11に示すCOF213を圧電アクチュエータ12に接続した状態を示す要部断面図である。なお、第1実施形態と共通する構成については同一符号を付して説明を省略する。図11に示すように、本実施形態のCOF213では、第2熱硬化性樹脂層243が、平面視でバンプ39の中心を囲むような円環状に形成されている。
詳しくは、第2熱硬化性樹脂層243は、平面視でバンプ39と中心が一致する中心孔Hを有している。第2熱硬化性樹脂層243の内周端243aの平面視における直径D3(内径)は、バンプ39の平面視における外径D1よりも小さくなっている。かつ、第2熱硬化性樹脂層243の外周端243bの平面視における直径D4(外径)は、バンプ39の平面視における外径D1よりも大きくなっている。
第1実施形態と同様に、ヒータ60(図7参照)でCOF213を圧電アクチュエータ12に向けて押圧及び加熱することで、図12に示すように、COF213が圧電アクチュエータ12に接続されて、配線構造体250が形成される。このとき、バンプ39が第1熱硬化性樹脂層42を貫通し、バンプ39が電極ランド41aを下方から押圧することで、基板40の電極ランド41aに重なる部分が上方に向けて隆起した形状に局所的に変形する。
その際、バンプ39は、基板40のうち第2熱硬化性樹脂層243の中心孔Hが位置する部分を下方から押圧するため、基板40の変形が阻害されにくくなる。また、第2熱硬化性樹脂層243を円環状とすることで、電極ランド41aがバンプ39により押されることで変形した基板40の隆起部分を周囲から安定して形状保持することができる。また、円環状の第2熱硬化性樹脂層243が熱硬化時に収縮することで、COF213の電極ランド41aがバンプ39を挟み込むように作用するため、電極ランド41aとバンプ39との間の電気接続信頼性がより向上する。
(第4実施形態)
図13は本発明の第4実施形態のCOF313及び圧電アクチュエータ12を示す要部断面図である。図14は図13に示すCOF313を圧電アクチュエータ12に接続した状態を示す平面図である。図15は図13に示すCOF313を圧電アクチュエータ12に接続した状態を示す要部断面図である。なお、第1実施形態と共通する構成については同一符号を付して説明を省略する。また、図14では、個別電極31、導線41、第2熱硬化性樹脂層343などについて一部のみ図示している。図13及び14に示すように、本実施形態のCOF313では、第2熱硬化性樹脂層343が、平面視でバンプ39の中心を囲むような円環状の所定箇所が切断された形状に形成されている。
詳しくは、第2熱硬化性樹脂層343には、平面視でバンプ39と中心が一致する中心孔Hと、その中心を通る直線状のスリットSとが形成されている。つまり、第2熱硬化性樹脂層343は、スリットSで分断された一対の半環部343A,343Bを有している。スリットSの延在方向は、平面視で圧電アクチュエータ12の活性部Aの延在方向(走査方向)に対して直交する方向(紙送り方向)となっている。一対の半環部343A,343Bのうち一方の半環部343Aは、平面視で電極ランド41aの中心位置から見て活性部Aに近接する側に配置され、他方の半環部343Bは、平面視で活性部Aから離反する側に配置されている。
一方の半環部343Aの走査方向の長さは、他方の半環部343Bの走査方向の長さに比べて長く形成されており、半環部343Aは平面視で活性部Aに重なる位置まで延在している。即ち、第2熱硬化性樹脂層343は、平面視において、電極ランド41aの中心Oに一致する位置から当該中心Oよりも活性部Aに近接する側の一端343Aa(本例では活性部Aに重なる一端)までの長さL1が、電極ランド41aの中心Oに一致する位置から一端343Aaと反対側の他端343Baまでの長さL2に比べて長く形成されている。こうすることで、COF313の活性部Aの上方にある部分が熱などにより撓むことが抑制され、COF313が活性部Aに接触することが防止される。なお、第3実施形態と同様に、第2熱硬化性樹脂層343の平面視における内径(中心孔Hの直径)は、バンプ39の平面視における外径よりも小さくなっている。かつ、第2熱硬化性樹脂層343の平面視における外径は、バンプ39の平面視における外径よりも大きくなっている。
また、図14に示すように、第2熱硬化性樹脂層343の半環部343Aの走査方向の長さは、その配設位置に応じて適宜変えられている。詳しくは、COF313の一端部は圧電アクチュエータ12に重ねられ、COF313の他端部は走査方向と直交する方向に引き出されており、駆動IC13aは平面視で圧電アクチュエータ12から見てCOF313の他端部側に配置されている。COF313の各導線41は、活性部Aの上方を通って駆動IC13aへと集約されるように導かれているため、駆動IC13aに近い位置ほど各導線41が密に配置され、駆動IC13aから遠い位置ほど各導線41が粗に配置されている。そして、COF313のうち各導線41が密に配置されている箇所は剛性が高く、各導線41が粗に配置されている箇所は剛性が低い。そこで、第2熱硬化性樹脂層343の半環部343Aのうち、図14のX箇所のように各導線41が粗な部分に対応するものは、その走査方向の長さを相対的に長くし、図14のY箇所のように各導線41が密な部分に対応するものは、その走査方向の長さを相対的に短くしている。
そして、第1実施形態と同様に、ヒータ60(図7参照)でCOF313を圧電アクチュエータ12に向けて押圧及び加熱することで、図15に示すように、COF313が圧電アクチュエータ12に接続されて、配線構造体350が形成される。このとき、バンプ39が第1熱硬化性樹脂層42を貫通し、バンプ39が電極ランド41aを下方から押圧することで、基板40の電極ランド41aに重なる部分が上方に向けて隆起した形状に局所的に変形する。
その際、バンプ39は、基板40のうち第2熱硬化性樹脂層343の中心孔Hが位置する部分を下方から押圧することになり、さらに第2熱硬化性樹脂層343にはスリットSが形成されているため、基板40の変形が阻害されにくくなる。また、第2熱硬化性樹脂層343は概ね円環状であるので、電極ランド41aがバンプ39により押されることで変形した基板40の隆起部分を周囲から安定して形状保持することができる。また、概ね円環状の第2熱硬化性樹脂層343が熱硬化時に収縮することで、COF313の電極ランド41aがバンプ39を挟み込むように作用するため、電極ランド41aとバンプ39との間の電気接続信頼性も向上する。そして、基板40の活性部Aに対向する部分が第2熱硬化性樹脂層343の半環部343Aで補強されるため、加熱によりCOF313が変形して第1熱硬化性樹脂層42が活性部Aに接触することも防止することができる。なお、本実施形態では、半環部343A,343Bを非対称形状としたが、互いに対称形状としてもよい。
以上のように、本発明に係る配線構造体及びその製造方法は、電気接続信頼性が向上する優れた効果を有し、インクジェットプリンタにおける吐出ヘッドとCOF等の配線部材との間の電気的な接続等のように、COF等の配線部材と接続対象部材とが電気的に接続されるものにおいて広く適用すると有益である。加えて、配線部材は、駆動ICが実装されたものに限られず、配線と電極ランドを有するものであれば、本発明を適用することができる。
12 圧電アクチュエータ(接続対象部材)
13 COF(配線部材)
31b 個別電極端子
40,140 基板
41 導線
41a 電極ランド
42 第1熱硬化性樹脂層
43,243,343 第2熱硬化性樹脂層
50,150,250,350 配線構造体
60 ヒータ

Claims (8)

  1. 表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、
    変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、
    前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体の製造方法であって、
    前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材側の面において前記複数の導線を覆うように未硬化の第1熱硬化性樹脂層を形成する工程と、
    前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に未硬化の第2熱硬化性樹脂層を形成する工程と、
    前記配線部材を前記接続対象部材に向けて押圧することにより、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記配線部材を加熱して前記第1及び第2熱硬化性樹脂層を硬化させる工程と、を備え
    前記第2熱硬化性樹脂層は、前記第1熱硬化性樹脂層よりも硬化温度が高い材料からなり、
    前記硬化させる工程では、前記第1熱硬化性樹脂層を熱硬化させた後に前記第2熱硬化性樹脂層を熱硬化させることを特徴とする配線構造体の製造方法。
  2. 前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設けることを特徴とする請求項1に記載の配線構造体の製造方法。
  3. 表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体の製造方法であって、
    前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材側の面において前記複数の導線を覆うように未硬化の第1熱硬化性樹脂層を形成する工程と、
    前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に未硬化の第2熱硬化性樹脂層を形成する工程と、
    前記配線部材を前記接続対象部材に向けて押圧することにより、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記配線部材を加熱して前記第1及び第2熱硬化性樹脂層を硬化させる工程と、を備え、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設け
    前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で前記バンプの中心を囲むような円環状に形成することを特徴とする配線構造体の製造方法。
  4. 表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体の製造方法であって、
    前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材側の面において前記複数の導線を覆うように未硬化の第1熱硬化性樹脂層を形成する工程と、
    前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に未硬化の第2熱硬化性樹脂層を形成する工程と、
    前記配線部材を前記接続対象部材に向けて押圧することにより、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記配線部材を加熱して前記第1及び第2熱硬化性樹脂層を硬化させる工程と、を備え、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設け
    前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で前記バンプの中心を囲むような円環状の少なくとも一部が切断された形状に形成することを特徴とする配線構造体の製造方法。
  5. 表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体の製造方法であって、
    前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材側の面において前記複数の導線を覆うように未硬化の第1熱硬化性樹脂層を形成する工程と、
    前記配線部材の前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に未硬化の第2熱硬化性樹脂層を形成する工程と、
    前記配線部材を前記接続対象部材に向けて押圧することにより、前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記配線部材を加熱して前記第1及び第2熱硬化性樹脂層を硬化させる工程と、を備え、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設け、
    前記接続対象部材は、複数の前記バンプへ供給される信号に応じて変形する複数の活性部が所定方向に延設されたアクチュエータであり、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で、前記電極ランドの中心に一致する位置から前記中心よりも前記活性部に近接する側の一端までの長さが、前記電極ランドの中心に一致する位置から前記一端と反対側の他端までの長さに比べて長く形成されていることを特徴とする配線構造体の製造方法。
  6. 表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、
    変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、
    前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体であって、
    前記基板の前記接続対象部材側の面に前記電極ランド及び前記複数の導線を覆うように第1熱硬化性樹脂層が形成され、かつ、前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に第2熱硬化性樹脂層が形成されており、
    前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記第1及び第2熱硬化性樹脂層が硬化しており、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設けられ、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で前記バンプの中心を囲むような円環状に形成されていることを特徴とする配線構造体。
  7. 表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、
    変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、
    前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体であって、
    前記基板の前記接続対象部材側の面に前記電極ランド及び前記複数の導線を覆うように第1熱硬化性樹脂層が形成され、かつ、前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に第2熱硬化性樹脂層が形成されており、
    前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記第1及び第2熱硬化性樹脂層が硬化しており、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設けられ、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で前記バンプの中心を囲むような円環状の少なくとも一部が切断された形状に形成されていることを特徴とする配線構造体。
  8. 表面に導電性を有する複数のバンプが形成された接続対象部材と、
    変形に対して形状復元力を有する材質からなる基板と、その基板の前記接続対象部材側の面に設けられるもので、電極ランドを有する複数の導線とを有する配線部材とを備え、
    前記バンプと前記電極ランドとが接触した状態で前記接続対象部材と前記配線部材とが接合されてなる配線構造体であって、
    前記基板の前記接続対象部材側の面に前記電極ランド及び前記複数の導線を覆うように第1熱硬化性樹脂層が形成され、かつ、前記基板の前記接続対象部材と反対側の面において前記電極ランドと対応する位置に第2熱硬化性樹脂層が形成されており、
    前記バンプが前記第1熱硬化性樹脂層を貫通して前記電極ランドに接触し且つ前記第1熱硬化性樹脂層が前記バンプを囲むように前記接続対象部材の表面に接触した状態で、前記第1及び第2熱硬化性樹脂層が硬化しており、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、前記電極ランドに対して平面視で個別に重なるように前記基板上に複数設けられ
    前記接続対象部材は、複数の前記バンプへ供給される信号に応じて変形する複数の活性部が所定方向に延設されたアクチュエータであり、
    前記第2熱硬化性樹脂層は、平面視で、前記電極ランドの中心に一致する位置から前記中心よりも前記活性部に近接する側の一端までの長さが、前記電極ランドの中心に一致する位置から前記一端と反対側の他端までの長さに比べて長く形成されていることを特徴とする配線構造体。
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