JP5151441B2 - 柱梁仕口部の構築方法、柱梁架構、連層pc柱部材 - Google Patents
柱梁仕口部の構築方法、柱梁架構、連層pc柱部材 Download PDFInfo
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Description
前記所定階数範囲の最上階の直上階にあたる柱梁仕口部を、当該柱梁仕口部の対向する側面に接合される梁を構成するPC梁部材が一体となり当該柱梁仕口部にあたる部分にコンクリートが打設されていない2スパンPC梁部材を、その柱梁仕口部にあたる部分が前記連層PC柱部材の前記所定階数範囲の最上階の柱を構成するPC柱部材の上部に位置するように建て込み、前記所定階数範囲の最上階の直上階の柱梁仕口部にあたる部分にコンクリートを打設することにより構築することを特徴とする。
図1は、本実施形態の鉄筋コンクリート造建物の柱梁仕口部の構築方法において用いられる連層PC柱部材10を示す図である。同図に示すように、連層PC柱部材10は、複数層(図1では2層分)の柱を構成するPC柱部材11、12と、これらPC柱部材11、12を貫通する複数の柱筋13と、を備え、これらPC柱部材11、12は柱筋13により連結されている。また、連層PC柱部材10の上方及び中間の仕口部15、16にあたる部分には、コンクリートが打設されておらず、柱筋13が露出している。また、柱筋13の下端には機械式継手14が接続されており、下方のPC柱部材12の下面に機械式継手14の鉄筋挿入口が開口している。
図4A〜図4Fは、及び、図5A〜図5Fは、柱梁架構の構築方法を説明するための図であり、図4A〜図4Fは図2(A)のA通りを示し、図5A〜図5Fは柱梁架構100の3通りを示す。
図4A及び図5Aに示すように、第2柱群30BのN階及びN+1階の柱を構成する連層PC柱部材10Bを建て込むにあたり、第1の柱群30Aの柱は、N−1階及びN階の柱を構成する連層PC柱部材10Aの建て込みが完了しており、第2の柱群30Bの柱は、N−1階及びN−2階の柱を構成する連層PC柱部材10Bの建て込みが完了している。また、図4Aに示すように、A通りのN階までの梁40を構成するPC梁部材20Aが建て込まれ、これらのPC梁部材20Aの梁筋23Aは、梁やとい筋26Aを介して接続されている。また、図5Aに示すように、3通りのN階までの梁40を構成するPC梁部材20B、20Cが建て込まれ、N−1階の梁を構成するPC梁部材20Cの梁筋23C,24Cは機械式継手25Cにより継手されている。また、N−1階及びN階の梁を構成するPC梁部材20B、20Cの梁筋23B,23C、24B,24Cには、夫々やとい筋26B、26Cが継手され、これらやとい筋26B、26Cの端部は仕口部内まで到達している。
図9は、重ね継手により梁筋とやとい筋226を継手する方法を用いて、一方向から梁が接続される仕口部を連層PC柱部材10のプレキャストコンクリート部材11、12の間の空間16に構築する様子を示す図である。同図に示すように、このような場合には、予め、上端筋223及び下端筋224の近傍にやとい筋226、227を進出可能に取り付けたPC梁部材220を、連層PC柱部材10を構成するプレキャストコンクリート部材11,12の間の仕口部にあたる空間16の側部に建て込む。そして、図9に示すように、やとい筋226、227をその先端が仕口部にあたる空間16内に到達するように進出させる。そして、仕口部及び梁を構成するコンクリートを打設する。これにより、やとい筋226、227と梁筋223,224の一部が重なり合った状態でコンクリートに埋設され、重ね継手によりやとい筋226、227と梁筋223、224とが継手されることとなる。なお、上記のような場合には、PC梁部材を構成するコンクリートと仕口部との間に在来ゾーンを設ける必要はない。
としてもよい。
11 上方のPC柱部材
12 下方のPC柱部材
13 柱筋
14 機械式継手
15、16 仕口部
20、20A,20B、20C PC梁部材
21、21A,21B、21C プレキャストコンクリート
22 せん断補強筋
23、23A,23B、23C 上端の梁筋
24、24A,24B、24C 下端の梁筋
25、25A,25B、25C 機械式継手
26A,26B、26C 梁やとい筋
30A 第1の柱群
30B 第2の柱群
50、60、70 連層PC柱部材
51、52、61、62、63、71、72,73 PC部材
53、63、73 柱筋
54、64、74 機械式継手
Claims (2)
- 鉄筋コンクリート造の柱梁架構の柱及び梁が接合される柱梁仕口部を構築する方法であって、
前記柱梁架構の複数階層以上の所定階数範囲の各階の柱脚から柱頭までの柱の少なくとも一部を構成する複数のPC柱部材と、前記複数のPC柱部材を貫通するとともに、これら複数のPC柱部材を間隔をおいて連結する柱筋とを備え、前記PC柱部材の間の柱梁仕口部にあたる部分のコンクリートは打設されておらず、前記柱筋が露出する連層PC柱部材を建て込むPC柱部材建て込みステップと、
梁主筋を有するPC梁部材を前記柱梁仕口部にあたる部分の両側部に建て込むPC梁部材建て込みステップと、
前記柱梁仕口部にあたる部分において、前記両側部に建て込んだPC梁部材の梁主筋を直接又はやとい筋を介して継手する継手ステップと、
前記柱梁仕口部を構成するコンクリートを打設するコンクリート打設ステップと、を備え、
前記所定階数範囲の最上階の柱を構成するPC柱部材は、前記最上階の柱の柱脚から柱頭までを構成し、
前記所定階数範囲の最上階の直上階にあたる柱梁仕口部を、当該柱梁仕口部の対向する側面に接合される梁を構成するPC梁部材が一体となり当該柱梁仕口部にあたる部分にコンクリートが打設されていない2スパンPC梁部材を、その柱梁仕口部にあたる部分が前記連層PC柱部材の前記所定階数範囲の最上階の柱を構成するPC柱部材の上部に位置するように建て込み、前記所定階数範囲の最上階の直上階の柱梁仕口部にあたる部分にコンクリートを打設することにより構築することを特徴とする鉄筋コンクリート造の柱梁仕口部の構築方法。 - 請求項1に記載の鉄筋コンクリート造の柱梁仕口部の構築方法において、
前記PC柱部材建て込みステップでは、前記連層PC柱部材を、隣接する前記連層PC柱部材が交互に一階層ずれるように千鳥状に建て込み、
前記連層PC柱部材のうち、最上階の高さが隣接する連層PC柱部材よりも一階層低い連層PC柱部材の最上階の直上階の柱梁仕口部にあたる部分に、前記2スパンPC梁部材の柱梁仕口部にあたる部分が位置するように建て込み、
前記継手ステップでは、前記2スパンPC梁部材を構成する前記PC梁部材の端部から突出する梁主筋を、前記一層低い連層PC梁部材に隣接する連層PC梁の前記柱梁仕口部にあたる部分において、当該柱梁仕口部の反対側に設置される前記2連PC梁部材を構成する前記PC梁部材の端部から突出する梁主筋と直接又はやとい筋を介して継手することを特徴とする鉄筋コンクリート造の柱梁仕口部の構築方法。
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