JP5151347B2 - 球体表面性状矯正装置 - Google Patents
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一般に、上記各球体8、8の表面の異物除去を目的とする場合、上記両矯正面5a、6aにはSUS440C等が使用されているが、軸受鋼等の硬質材料製の各球体8、8との接触を考えた場合、耐久性、耐摩耗性は十分ではない。その為、これら両ラップ盤2、3の交換作業を、比較的頻繁に行なう必要が生じる。この様な作業は、上記各球体の製造コストを高くする原因となる為、これら各玉8、8の低コスト化の為に、上記各矯正面5a、6aの長寿命化を図る事が望ましい。
又、図11に示す様に、前記加圧部材12により、上記外輪11を軸方向上方(図9〜11の上方向)に移動させる事で、上記各球体8、8と傾斜面9a、9bとの接触点を、e、fからe′、f′に迄移動させる。そして、上記各球体8、8の表面を、上記両傾斜面9a、9bの広い範囲に接触させて、上記上下ラップ盤2a、3aの長寿命化を図る。
又、好ましくは、請求項3に記載した様に、第一、第二の両矯正面のうちの少なくとも一方の矯正面の表面を、セラミックで覆う。
図1は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、球体表面性状矯正装置13を構成する、第一、第二の矯正盤(ラップ盤)14、15と、これら両矯正盤14、15同士の間に各球体8、8を保持した保持器21を回転自在に保持する為の保持部16と、上記第二の矯正盤15を回転させる為の駆動軸20等の形状及び構造を工夫する事により、上記各球体8、8の表面の性状を整える(真球度向上、異物除去)為の性能を向上させる点にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の図6に示した従来構造と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
又、上記第二の矯正盤15の上面は、上記第一の矯正面17と平行な平坦面(水平面)である、第二の矯正面(ラップ面)18としている。又、この第二の矯正盤15の上面でこの第二の矯正面18を囲む部分に、円環状の保持部16を設けている。この保持部16を設ける為に、円筒部23の上端部内周面に径方向内方に突出する内向鍔部24を設ける事により、断面L字形で全体を円環状として成る保持環のうちの円筒部23を上記第二の矯正盤15に外嵌すると共に上記内向鍔部24をこの第二の矯正盤15の上面外周寄り部分に載置している。そして、この第二の矯正盤15の上面外周寄り部分で上記第二の矯正面18を囲む部分に上記保持部16を、この第二の矯正面18よりも上方に突出する状態で設けている。又、上記第二の矯正盤15は、電動モータ等の図示しない回転駆動装置によって、鉛直方向に配設された前記駆動軸20を介して、回転駆動自在としている。この駆動軸20の軸心と上記保持部16の中心とは、互いに平行で、且つ、α分だけ偏心している。
更に、偏心量αを、各球体8、8の全周の長さの1/2(πD/2)とする事で、図3に示す様に、各球体8、8の軌道軌跡rを、上述の図2に示した軌道軌跡pに比べても、より広範囲にできる。そして、上記図2の場合よりも、上記各球体8、8の自転軸の変化を大きくして、より短時間で、各球体8、8の表面全体に亙って、異物を除去すると共に、真球度を向上させる事が可能になる。
更に、本例の構造では第二の矯正盤15のみを回転させているが、本発明を実施する場合に、第一、第二の両矯正盤14、15を互いに逆方向に、或は同方向に互いに異なる速度で回転させても良い。これら第一、第二の両矯正盤14、15のうち、第二の矯正盤15を回転させるか、或いは両矯正盤14、15を共に回転させるかは自由であり、加工すべき球体8、8の材質等に合わせて適宜選択する。
図4は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、保持器21aにポケット22、22を径方向に関し複列(同心円状に2列)に設ける事で、この保持器21aに保持できる各球体8、8の数を増やしている。そして、多数の球体8、8の表面の性状矯正を、一度の作業で、効率的に行なえる様にしている。尚、より多くの球体8、8の表面の性状矯正を同時に行える様にすべく、図5の様に、保持器21bのポケット22、22の列をより多く(同心円状に3列)設ける事も可能である。その他の部分の構成及び作用は、前述の第1例に示した構造と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略する。
本発明を実施する場合に好ましくは、第一、第二の矯正盤14、15の各矯正面17、18を、窒化珪素(Si3 N4 )、アルミナ(Al2 O3 )、ジルコニア(ZrO2 )等のセラミック製とする。この様なセラミック製の各矯正面17、18とすれば、従来使用されていたSUS440C等の材料と比べて、上記第一、第二の矯正面17、18の耐久性、耐摩耗性を向上させる事が可能となる。即ち、各球体8、8による、これら両矯正面17、18に生ずる劣化を軽減する事により、各球体8、8の真球度を高精度に維持する事ができ、又、上記両矯正盤14、15の長寿命化を図れる。
2、2a 上ラップ盤
3、3a 下ラップ盤
4、4a、4b 駆動軸
5、5a、5b 矯正面
6、6a 矯正面
7 環状凹溝
8 球体
9a、9b 傾斜面
10 内輪
11 外輪
12 加圧部材
13 球体表面性状矯正装置
14 第一の矯正盤
15 第二の矯正盤
16 保持部
17 第一の矯正面
18 第二の矯正面
19 押圧軸
20 駆動軸
21、21a、21b 保持器
22 ポケット
23 円筒部
24 内向鍔部
Claims (3)
- 押圧軸の下端部に支持されて、下面を平坦面である第一の矯正面とした第一の矯正盤と、この押圧軸の下方にこの押圧軸と同心に配置された駆動軸の上端部に、この駆動軸に対し偏心した状態で、且つ、この駆動軸により回転駆動される状態に支持されて、上面を上記第一の矯正面と平行な平坦面である第二の矯正面とした第二の矯正盤と、この第二の矯正面と上記第一の矯正面とを平行に保持した状態のまま、上記駆動軸により上記第二の矯正盤を回転駆動する回転駆動装置と、円筒部の上端部内周面に径方向内方に突出する内向鍔部を設ける事により、断面L字形で全体を円環状として成る保持環のうちの円筒部を上記第二の矯正盤に外嵌すると共に上記内向鍔部をこの第二の矯正盤の上面外周寄り部分に載置する事により、この第二の矯正盤の上面外周寄り部分で上記第二の矯正面を囲む部分に、この第二の矯正面よりも上方に突出する状態で設けられた円環状の保持部とを備え、この保持部の内径側に、上記駆動軸の中心軸に対し偏心した回転中心軸を中心とする回転可能に保持された円環状の保持器のポケットに保持された複数の球体を上記第一、第二の両矯正面同士の間に挟持した状態で、上記回転駆動装置の駆動軸により上記第二の矯正盤を回転駆動する事により、上記各球体の転動面を上記第一、第二の両矯正面同士に転がり接触及び滑り接触させ、これら各球体の転動面の性状を整える球体表面の性状矯正装置。
- 第一、第二の両矯正盤同士を互いに近づける方向に押圧する力の大きさを調整可能な押圧力調整装置を設けた、請求項1に記載した球体表面の性状矯正装置。
- 第一、第二の両矯正面のうちの少なくとも一方の矯正面の表面がセラミックにより覆われている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した球体表面の性状矯正装置。
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