JP5151085B2 - センサーユニットおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、センサーユニットに係り、特に多軸加速度成分と多軸角速度成分を検出できる多軸モーションセンサーを搭載したセンサーユニットと、このセンサーユニットを簡便に製造する方法に関する。
従来から、CCD、CMOS等のイメージセンサー、加速度センサー等のセンサーと、このセンサーを制御する能動素子とを備えたセンサーユニットが種々の用途に用いられている。このようなセンサーユニットとしては、例えば、ワイヤボンディング、金属バンプ等の接続手段を用いて配線基板上にセンサー内蔵モジュールと能動素子内蔵モジュールを実装し、これらを樹脂封止して保護したものが知られている(特許文献1)。
一方、物体のモーション検出には、加速度センサーや角速度センサー等が複数組み合わされて使用されていた。そして、小型化、コスト低減の要請から、加速度センサーや角速度センサーの多軸化が進み、最近では、加速度と角速度を同時に検出する多軸モーションセンサーが開発されている(特許文献2、3)。
特開2003−259169号公報 特開平8−68636号公報 特開2004−69405号公報
しかしながら、上述のような従来のセンサーユニットは、配線基板上に実装されたセンサー内蔵モジュールが、能動素子内蔵モジュールの実装部位とは別の部位に位置するため、配線基板の面方向の広がりが必要であった。このため、センサーユニットの小型化には限界があった。
また、配線基板上にセンサー内蔵モジュールと能動素子内蔵モジュールを個々に実装するため、個々のモジュールを配線基板の所定の位置に実装するための位置合せを正確に行なう必要があり、工程管理が煩雑であるとともに、実装位置のズレを生じた場合、センサーユニットの信頼性が低下するという問題があった。
さらに、実装時にセンサーが高温に曝されることがあり、センサーの特性の低下や、センサーユニットの信頼性低下を引き起こすことがあった。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、小型で信頼性の高いセンサーユニットと、このようなセンサーユニットを簡便に製造するための製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明のセンサーユニットは、多軸モーションセンサーと、貫通電極を有するインターポーザと、能動素子内蔵モジュールとをこの順に多段状態で備え、前記多軸モーションセンサーは、シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOI基板からなるセンサー本体と、該センサー本体を挟持するように配設されたガラス基板とを備え、前記インターポーザと対向する前記ガラス基板に外部配線を有し、前記インターポーザは、貫通電極に接続された配線を両面に有し、一方の面の前記配線は対向する前記多軸モーションセンサーの外部配線に接合され、前記能動素子内蔵モジュールは、基板と、該基板に内蔵された能動素子と、前記基板を貫通する複数の貫通電極を前記能動素子から外側の領域に有するとともに、前記貫通電極と前記能動素子を接続する配線を有し、前記貫通電極は前記インターポーザの前記配線に接合されており、前記インターポーザの配線と前記多軸モーションセンサーの外部配線との接合、および、前記能動素子内蔵モジュールの貫通電極と前記インターポーザの配線との接合は、接合バンプを介したものであり、該接合バンプは、Au、Sn−Au合金、Sn−Ag合金のいずれかであり、接合バンプを挟持するようにCu/Cr積層、Cu/Ti積層、Al/Cr積層、Al/Ti積層のいずれかの金属層が配設されているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記接合バンプは、Au、Ag、Cu、Snあるいはこれらの合金のいずれかの導電性粉末と樹脂成分とを有する導電性ペースト、または、Au、Ag、Cu、Snのいずれかの導電材料であるような構成とした。
また、本発明のセンサーユニットは、能動素子内蔵モジュールと、該能動素子内蔵モジュール上に接合された多軸モーションセンサーを備え、前記多軸モーションセンサーは、シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOI基板からなるセンサー本体と、該センサー本体を挟持するように配設されたガラス基板とを備え、前記能動素子内蔵モジュールと対向する前記ガラス基板に外部配線を有し、前記能動素内蔵モジュールは、基板と、該基板に内蔵された能動素子と、前記基板を貫通する複数の貫通電極を前記能動素子から外側の領域に有するとともに、前記貫通電極と前記能動素子を接続する配線を有し、前記多軸モーションセンサーの前記外部配線を有する前記ガラス基板と前記能動素子内蔵モジュールの前記基板とが陽極接合されており、前記貫通電極は前記多軸モーションセンサーの外部配線に接続されているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記多軸モーションセンサーの前記センサー本体は、中央に梁を介して支持された錘と、該錘の両面に配設された所望形状の電極とを有し、前記ガラス基板は、前記錘と間隙を介して対向する面に複数の電極を有するような構成とした。
本発明のセンサーユニットの製造方法は、シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOIウエハと、2枚のガラスウエハとを多面付けに区画し、これらに対して各面付け毎に所望の加工を施して、SOIウエハに形成されたセンサー本体を、ガラスウエハに形成されたガラス基板で挟持した積層構造の多軸モーションセンサーを多面付けで作製する工程と、インターポーザ用ウエハを多面付けに区画し、各面付け毎に複数の微細貫通孔を形成し、該微細貫通孔に導電材料を配設して貫通電極とし、該貫通電極に接続した所望の配線および接合バンプを表裏に形成して、インターポーザを多面付けで作製する工程と、能動素子内蔵モジュール用ウエハを多面付けに区画し、各面付け毎に能動素子を内蔵させ、該能動素子の外側の領域に複数の微細貫通孔を形成し、該微細貫通孔に導電材料を配設して貫通電極とし、該貫通電極と前記能動素子とを接続するための配線を形成して、能動素子内蔵モジュールを多面付けで作製する工程と、インターポーザの一方の面の接合バンプと前記多軸モーションセンサーの外部配線とを接合し、インターポーザの他方の面の接合バンプと前記能動素子内蔵モジュールの貫通電極とを接合して、多面付けのセンサーユニットとする工程と、多面付けのセンサーユニットをダイシングする工程と、を有するような構成とした。
また、本発明のセンサーユニットの製造方法は、シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOIウエハと、2枚のガラスウエハとを多面付けに区画し、これらに対して各面付け毎に所望の加工を施して、SOIウエハに形成されたセンサー本体を、ガラスウエハに形成されたガラス基板で挟持した積層構造の多軸モーションセンサーを多面付けで作製する工程と、能動素子内蔵モジュール用のシリコンウエハを多面付けに区画し、各面付け毎に能動素子を内蔵させ、該能動素子の外側の領域に複数の微細貫通孔を形成し、該微細貫通孔に導電材料を配設して貫通電極とし、該貫通電極と前記能動素子とを接続するための配線を形成して能動素子内蔵モジュールを多面付けで作製する工程と、前記多軸モーションセンサーの外部配線形成面側のガラスウエハと、前記能動素子内蔵モジュールの前記シリコンウエハとを陽極接合して、多面付けのセンサーユニットとする工程と、多面付けのセンサーユニットをダイシングする工程と、を有するような構成とした。
このような本発明のセンサーユニットは、多軸モーションセンサーとインターポーザと能動素子内蔵モジュールとが多段状態に接合された構造、あるいは、能動素子内蔵モジュールと多軸モーションセンサーを接合した構造であり、配線基板を備えていないので、面積、高さともに大幅な小型化が可能となる。
また、本発明の製造方法は、ウエハレベルで多軸モーションセンサーとインターポーザと能動素子内蔵モジュールとの接合を行う一括アッセンブリー、あるいは、ウエハレベルで多軸モーションセンサーと能動素子内蔵モジュールとの接合を行う一括アッセンブリーが可能であり、工程管理が容易で製造コストの低減が可能であり、また、接合が、接合バンプを用いた低温接合、あるいは、陽極接合であるため、多軸モーションセンサーへの熱の影響を阻止することができ、信頼性の高いセンサーユニットの製造が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[センサーユニット]
図1は、本発明のセンサーユニットの一実施形態を示す概略断面図である。図1において、本発明のセンサーユニット1は、多軸モーションセンサー2とインターポーザ3と能動素子内蔵モジュール4とがこの順に多段状態で接合されたものである。また、多軸モーションセンサー2とインターポーザ3との間隙部には封止樹脂層5が介在し、インターポーザ3と能動素子内蔵モジュール4との間隙部にも封止樹脂層6が介在している。
センサーユニット1を構成する多軸モーションセンサー2は、従来公知の多軸モーションセンサー、例えば、3軸加速度成分と2軸角速度成分を同時に検出できるMEMS(Micro Electromechanical System)型の5軸モーションセンサー、圧力センサー、イメージセンサー等の光学センサー等であってよく、特に制限はない。図示例では、多軸モーションセンサー2は、センサー本体11と、これを挟持するように配設された第1ガラス基板12、第2ガラス基板13を備えている。
図2は図1に示される多軸モーションセンサー2を構成するセンサー本体11、第1ガラス基板12、第2ガラス基板13を離間させた状態を示す拡大図であり、センサー本体11は、酸化シリコン層17をシリコン層16(活性層シリコン)とシリコン層18(基板シリコン)で挟持した3層構造を有するSOI(Silicon On Insulator)基板15からなる。図3は、このセンサー本体11のシリコン層16(活性層シリコン)側からの平面図であり、図4は、シリコン層18(基板シリコン)側からの平面図である。そして、図1、図2に示されるセンサー本体11は、図3におけるI−I線での縦断面形状を示している。また、図5は、図3におけるII−II線での縦断面形状を示している。
図1〜図5に示されるように、センサー本体11は、枠部材21と、シリコン層16(活性層シリコン)からなる十字型の梁22と、4本の梁22で支持された錘23と、枠部材21と各梁22とで囲まれた4箇所の領域にそれぞれ独立して配設された複数(図示例では12個)の柱部材24とを備えている。4本の梁22に支持されている錘23は、例えば、0.01〜1Pa程度の減圧環境にある。
錘23は、その厚みが枠部材21および柱部材24よりも薄いものであり、シリコン層16(活性層シリコン)側に電極25とコンタクト電極26を有し、シリコン層18(基板シリコン)側には電極27を有している。図3、図4では、電極25と電極27に斜線を付して示している。この電極25、27は、基部25a、27aと、この基部25a、27aから十字型の梁22の間に突出している4個の突出部25b、27bとを有するパターン形状をなしている。また、コンタクト電極26は、酸化シリコン層17を貫通してシリコン層18(基板シリコン)に接続しており、これによりシリコン層16(活性層シリコン)とシリコン層18(基板シリコン)との導通、したがって、コンタクト電極26(電極25)と電極27との導通がとられている。
柱部材24は、それぞれシリコン層16(活性層シリコン)側にコンタクト電極28aを有し、シリコン層18(基板シリコン)側にはコンタクト電極28bを有している。そして、コンタクト電極28aは、酸化シリコン層17を貫通してシリコン層18(基板シリコン)に接続している。これにより、各柱部材24では、シリコン層16(活性層シリコン)とシリコン層18(基板シリコン)との導通、したがって、コンタクト電極28aとコンタクト電極28bとの導通がとられている。
多軸モーションセンサー2を構成する第1ガラス基板12は、センサー本体11に接合されている面に電極31を有し、また、複数の外部電極34を有している。図6は、このような第1ガラス基板12の電極31配設面側の平面図である。尚、図1、図2に示される第1ガラス基板12は、図6におけるI−I線での縦断面形状を示している。図1、図2、図6に示されるように、電極31は1個の十字型の中心電極32と、これを囲むように配設された4個の周囲電極33とからなっている。中心電極32は、錘23に形成された電極27の基部27aに所望の間隙を介して対向しており、また、4個の周囲電極33は、錘23に形成された電極27の4個の突出部27bに所望の間隙を介して対向している。また、外部電極34は、センサー本体11の柱部材24に対応した箇所に配設されており、各外部電極34は、各柱部材24のコンタクト電極28bに接続されている。さらに、第1ガラス基板12は、インターポーザ3と接合されている面に、外部配線35を有し、この外部配線35は外部電極34の接続されている。
一方、多軸モーションセンサー2を構成する第2ガラス基板13は、センサー本体11に接合されている面に電極41を有している。図7は、このような第2ガラス基板13の電極41配設面側の平面図である。そして、図1、図2に示される第2ガラス基板13は、図7におけるI−I線での縦断面形状を示している。図1、図2、図7に示されるように、電極41は1個の十字型の中心電極42と、これを囲むように配設された4個の周囲電極43とからなっている。中心電極42は、錘23に形成された電極25の基部25aに所望の間隙を介して対向しており、また、4個の周囲電極43は、錘23に形成された電極25の4個の突出部25bに所望の間隙を介して対向している。
上述のような多軸モーションセンサー2は、4本の梁22で支持された錘23に、X軸、Y軸、あるいは、Z軸(図1参照)方向に加速度が作用すると、錘23に変位が生じる。この変位により、第1ガラス基板12の4個の周囲電極33と錘23の電極27の4個の突出部27bとの間の静電容量、および、第2ガラス基板13の4個の周囲電極43と錘23の電極25の4個の突出部25bとの間の静電容量がそれぞれ変化し、この静電容量の変化量で3軸の加速度成分が求められる。また、多軸モーションセンサー2では、第1ガラス基板12の中心電極32と錘23の電極27の基部27aとの間、および、第2ガラス基板13の中心電極42と錘23の電極25の基部25aとの間に、位相が180°異なる交流信号を付加すると、4本の梁22で支持された錘23はクーロン力でZ軸に単振動する。この状態で錘23にY軸周りの角速度が作用すると、X軸方向にコリオリ力が発生し、また、錘23にX軸周りの角速度が作用すると、Y軸方向にコリオリ力が発生する。そして、2軸の角速度成分は、錘23のX軸方向とY軸方向の変位を静電容量の変化で検出することができる。尚、静電容量の変化による加速度検出と角速度検出との弁別は、角速度検出を高周波数域、加速度検出を低周波数域とすることにより可能である。上述の多軸モーションセンサー2の動作原理は、例えば、電学論E.126巻6号、2006年に詳しく記載されている。
センサーユニット1を構成するインターポーザ3は、基板51と、この基板51に設けられた複数の微細貫通孔52と、これらの微細貫通孔52内に配設された貫通電極53とを備えている。基板51の材質は、例えば、シリコン、ガラス等を挙げることができる。また、微細貫通孔52は、開口径が1〜50μm、好ましくは5〜30μm程度である。この微細貫通孔52の形状は、図示例では厚み方向で内径がほぼ一定のストレート形状であるが、これに限定されず、一方の開口径が広いテーパー形状をなすもの、厚み方向のほぼ中央で内径が狭くなっているような形状等であってもよい。
上記のような微細貫通孔52内に配設された貫通電極53は、微細貫通孔52内に充填されたものであってもよく、また、微細貫通孔52の内壁面に形成され、貫通孔が存在するようなものであってもよい。貫通電極53の材質は、Au、Ag、Cu、Sn等の導電材料とすることができる。
インターポーザ3は、多軸モーションセンサー2と対向する面に、上記の貫通電極53に接続された配線54を有し、能動素子内蔵モジュール4と対向する面に、配線55を有している。そして、多軸モーションセンサー2に対向する面に位置する配線54は、接合バンプ55を介して多軸モーションセンサー2の外部配線35に接合されている。一方、インターポーザ3の配線56は、接合バンプ57を介して、後述する能動素子内蔵モジュール4の配線64に接合されている。尚、インターポーザ3の配線56が、接合バンプ57を介して、後述する能動素子内蔵モジュール4の貫通電極63に直接(配線64ではなく)接合するものであってもよい。
図8は、接合バンプ55を介した多軸モーションセンサー2の外部配線35とインターポーザ3の配線54との接合の一例を説明するための部分拡大断面図である。図8に示される例では、金属層35a、金属層35bとの積層である外部配線35と、金属層54a、金属層54bとの積層である配線54は、接合バンプ55を介して接合されている。金属層35a、金属層35bとの積層である外部配線35としては、例えば、Al/Cr積層、Al/Ti積層等とすることができる。また、金属層54a、金属層54bとの積層である配線54としては、例えば、Cu/Cr積層、Cu/Ti積層等とすることができる。尚、外部配線35、配線54を所望の導電材料で形成し、接合バンプ55による接合部位に上記のような金属層を形成してもよい。例えば、外部配線35をAlで形成し、接合バンプ55による接合部位にCrやTi等の金属層を形成し、また、配線54をCuで形成し、接合バンプ55による接合部位にCrやTi等の金属層を形成してもよい
接合バンプ55の材質は、例えば、Au、Sn−Au合金、Sn−Ag合金等とすることができる。接合バンプ55の形状は特に制限がなく、例えば、高さを5〜20μm、太さを10〜100μmの範囲で適宜設定することができる。このような接合バンプ55を介した外部配線35と配線54の接合は、400℃以下の温度で安定して行うことができる。
尚、封止樹脂層5は、上述のような接合バンプ55を介した外部配線35と配線54の接合がなされた後に、多軸モーションセンサー2とインターポーザ3との間隙部に樹脂部材を注入して形成できる。
また、図9は、接合バンプ55を介した多軸モーションセンサー2の外部配線35とインターポーザ3の配線54との接合の他の例を説明するための部分拡大断面図である。図9に示される例では、接合バンプ55は導電性ペーストであり、絶縁性の樹脂材料あるいは異方性導電樹脂を封止樹脂層5として使用している。接合バンプ55を形成する導電性ペーストは、例えば、Au、Ag、Cu、Sn等のいずれかの導電性粉末、あるいは、これらの合金の導電性粉末と、樹脂成分とを有する導電性ペーストであってよい。尚、接合バンプ55は、例えば、Au、Ag、Cu、Sn等のいずれかの導電材料であってもよい。一方、外部配線35と配線54の材質は、例えば、Au、Ag、Cu、Sn等の導電材料とすることができる。このような接合バンプ55を介した外部配線35と配線54の接合は、200℃以下の温度で安定して行うことができる。
センサーユニット1を構成する能動素子内蔵モジュール4は、基板61と、この基板61に内蔵された能動素子65と、この能動素子65の外側の領域の基板61に形成された複数の微細貫通孔62と、これらの微細貫通孔62内に配設された貫通電極63とを備えている。基板61のインターポーザ3と対向する面には、貫通電極63に接続している配線64が配設されている。また、基板61のインターポーザ3と対向する面の反対側の面には、能動素子65の所望の端子(図示せず)と所望の貫通電極63とを接続している配線(図示せず)が配設されている。そして、これらの配線の所望箇所には、外部端子としてのはんだバンプ66が配設されている。
基板61の材質は、例えば、シリコン、ガラス等を挙げることができる。また、微細貫通孔62は、開口径が1〜50μm、好ましくは5〜30μm程度である。この微細貫通孔62の形状は、図示例では厚み方向で内径がほぼ一定のストレート形状であるが、これに限定されず、一方の開口径が広いテーパー形状をなすもの、厚み方向のほぼ中央で内径が狭くなっているような形状等であってもよい。
上記のような微細貫通孔62内に配設された貫通電極63は、微細貫通孔62内に充填されたものであってもよく、また、微細貫通孔62の内壁面に形成され、貫通孔が存在するようなものであってもよい。貫通電極63の材質は、Au、Ag、Cu、Sn等の導電材料とすることができる。
接合バンプ57を介したインターポーザ3の配線56と能動素子内蔵モジュール4の貫通電極63、配線64との接合は、上述の接合バンプ55を介した多軸モーションセンサー2の外部配線35とインターポーザ3の配線54との接合と同様とすることができる。尚、接合バンプ55、57の形状、寸法は同一であってもよく、また、異なるものであってもよい。
上述のようなセンサーユニット1は、多軸モーションセンサーとインターポーザと能動素子内蔵モジュールとが多段状態に接合された構造であり、配線基板を備えていないので、面積、高さともに大幅な小型化が可能となる。また、インターポーザが介在するので、端子位置等が異なる種々の多軸モーションセンサーと能動素子との組み合わせ一体化が可能である。
図10は、本発明のセンサーユニットの他の実施形態を示す概略断面図である。図10において、本発明のセンサーユニット71は、多軸モーションセンサー2と能動素子内蔵モジュール74とが接合されたものである。
センサーユニット71を構成する多軸モーションセンサー2は、上述のセンサーユニット1を構成する多軸モーションセンサー2と同じであり、従来公知の多軸モーションセンサー、例えば、3軸加速度成分と2軸角速度成分を同時に検出できるMEMS型の5軸モーションセンサー、圧力センサー、イメージセンサー等の光学センサー等であってよく、特に制限はない。図示例では、センサーユニット71を構成する多軸モーションセンサー2に、上述のセンサーユニット1を構成する多軸モーションセンサー2と同じ部材番号を付し、ここでの説明は省略する。
センサーユニット71を構成する能動素子内蔵モジュール74は、シリコン基板81と、このシリコン基板81に内蔵された能動素子85と、この能動素子85の外側の領域のシリコン基板81に形成された複数の微細貫通孔82と、これらの微細貫通孔82内に配設された貫通電極83とを備えている。シリコン基板81の多軸モーションセンサー2と対向する面には、貫通電極83に接続している配線84が配設されている。また、シリコン基板81の多軸モーションセンサー2と対向する面の反対側の面には、能動素子85の所望の端子(図示せず)と所望の貫通電極83とを接続する配線(図示せず)が配設されている。そして、これらの配線の所望箇所には、外部端子としてのはんだバンプ86が配設されている。
微細貫通孔82の形状、開口径、貫通電極83の材質、形状は、上述の微細貫通孔62、貫通電極63と同様とすることができる。
このセンサーユニット71では、多軸モーションセンサー2の第1ガラス基板12と、能動素子内蔵モジュール74を構成するシリコン基板81とが陽極接合されている。図11は、この接合状態の一例を説明するための部分拡大断面図である。図11に示されるように、第1ガラス基板12とシリコン基板81とが陽極接合されているとともに、上記の貫通電極83に接続された配線84は、多軸モーションセンサー2の外部配線35に圧着されて接続されている。この場合、外部配線35と配線84は、第1ガラス基板12と基板81との陽極接合と同時に圧着接続可能な材料が好ましく、例えば、Al、Al−Si、Al−Nd等を使用することが好ましい。また、外部配線35と配線84の厚みは、例えば、0.1〜3μm程度の範囲で設定することが好ましい。
上述のようなセンサーユニット71は、多軸モーションセンサーと能動素子内蔵モジュールとが多段状態に接合された構造であり、配線基板を備えていないので、面積、高さともに大幅な小型化が可能となる。
上述のセンサーユニットの実施形態は例示であり、本発明のセンサーユニットはこれらに限定されるものではない。
[センサーユニットの製造方法]
次に、本発明のセンサーユニットの製造方法について、上述の図1に示すセンサーユニット1を例として説明する。
図12および図13は、本発明のセンサーユニットの製造方法の一実施形態を示す工程図である。本発明では、まず、多面付けで多軸モーションセンサー2を作製する。すなわち、シリコン層16(活性層シリコン)、酸化シリコン層17、シリコン層18(基板シリコン)の3層構造を有するSOI(Silicon On Insulator)ウエハ15′と、2枚のガラスウエハ12′,13′とを多面付け(各面付け部を1Aで示す)に区画する(図12(A))。そして、これらに対して各面付け1A毎に所望の加工を施して、SOIウエハ15′に形成されたセンサー本体11を、ガラスウエハ12′,13′に形成された第1ガラス基板12、第2ガラス基板13で挟持した積層構造の多軸モーションセンサー2を多面付けで作製する(図12(B))。
ここで、多面付けの多軸モーションセンサー2の作製工程の一例について、図14〜図16を参照して説明する。
まず、シリコン層16(活性層シリコン)、酸化シリコン層17、シリコン層18(基板シリコン)の3層構造を有するSOIウエハ15′に酸化処理を施して、SOIウエハ15′の両面に酸化層16′,18′を形成する(図14(A))。その後、SOIウエハ15′の各面付け1A毎に、パターンエッチングにより所望のパターンで凹部7a,7b,8を形成する(図14(B))。このパターンエッチングは、例えば、酸化層16′,18′上にマスクパターンを形成し、サンドブラスト法、ウエットエッチング法等により行うことができる。
次に、凹部7a,7b,8を形成したSOIウエハ15′の両面に酸化層16′,18′を再度形成し、その後、シリコン層16の所望部位にコンタクト穴9a,9bを形成する(図14(C))。このコンタクト穴9a,9bの形成は、例えば、酸化層16′上にマスクパターンを形成し、サンドブラスト法、ウエットエッチング法等により行うことができる。
次いで、枠部材21と十字型の梁22と複数の柱部材24(図3参照)とを形成するための溝部10をシリコン層16に形成する(図14(D))。この溝部10の形成は、例えば、マスクパターンを介して、プラズマを利用したドライエッチング法であるICP−RIE(Inductively Coupled Plasma − Reactive Ion Etching:誘導結合プラズマ−反応性イオンエッチング)法により行うことができる。また、サンドブラスト法、ウエットエッチング法、フェムト秒レーザ法により溝部10を形成することもできる。
次に、コンタクト穴9a,9bと溝部10内とに露出する酸化シリコン層17を除去し、また、酸化層16′を除去し、コンタクト穴9a,9bにコンタクト電極26,28aを形成し、溝部10で囲まれた凹部7a(後工程で錘23となる部位)に電極25を形成する(図14(E))。酸化シリコン層17と酸化層16′の除去は、例えば、反応性ガスによるドライエッチングにより行うことができる。また、電極25は、図3に示されるように、基部25aと、この基部25aから梁22を形成するための溝部(図14(E)には示されていない)の間に突出している4個の突出部25bからなっている。
一方、ガラスウエハ13′の各面付け1A毎に、1個の十字型の中心電極42と、これを囲むように配設された4個の周囲電極43とからなる電極41を形成する(図15(A))。次いで、このガラスウエハ13′とSOIウエハ15′のシリコン層16(活性層シリコン)とを陽極接合する(図15(B))。
次に、SOIウエハ15′のシリコン層18(基板シリコン)上の酸化層18′を除去し、凹部8に電極27を形成し、シリコン層18(基板シリコン)上の所望の部位に電極28bを形成する(図15(C))。酸化層18′の除去は、上述の酸化層16′の除去と同様に行うことができる。また、電極27は、図4に示されるように、基部27aと、この基部27aから十字型の梁22を形成するための溝部(図15(C)には示されていない)の間に突出している4個の突出部27bからなっている。
次いで、枠部材21と十字型の梁22と複数の柱部材24とを形成するための溝部10に相当する部位のシリコン層18(基板シリコン)をエッチングして、溝部10まで貫通させる。これにより、図3および図4に示されるような枠部材21と、十字型の梁22と、この梁22で支持された錘23と、複数の柱部材24とを形成する(図15(D))。このように形成された十字型の梁22は、シリコン層16(活性層シリコン)からなり、また、柱部材24は、シリコン層16(活性層シリコン)、酸化シリコン層17、シリコン層18(基板シリコン)の3層構造を有する。上記のシリコン層18(基板シリコン)のエッチングは、例えば、マスクパターンを介してICP−RIE法により行うことができる。また、サンドブラスト法、ウエットエッチング法、フェムト秒レーザ法により行うこともできる。
一方、ガラスウエハ12′の各面付け1A毎に、1個の十字型の中心電極32と、これを囲むように配設された4個の周囲電極33とからなる電極31を形成し、また、コンタクト穴34′を形成する(図16(A))。次いで、このガラスウエハ12′とSOIウエハ15′のシリコン層18(基板シリコン)とを減圧下において陽極接合する(図16(B))。これにより、錘23は減圧環境で4本の梁22に支持された状態となる。上記の減圧状態は、例えば、0.01〜1Paの範囲で適宜設定することができる。
次に、ガラスウエハ12′のコンタクト穴34′に外部電極34を形成するとともに、この外部電極34に接続された外部配線35を形成する(図16(C))。これにより、SOIウエハ15′に形成されたセンサー本体11を、ガラスウエハ12′,13′に形成された第1ガラス基板12、第2ガラス基板13で挟持した積層構造の多軸モーションセンサー2が多面付けで作製される。
本発明のセンサーユニットの製造方法では、多軸モーションセンサー2と同様に、多面付けでインターポーザ3を作製する(図12(C))。すなわち、インターポーザ用ウエハ3′を多面付け(各面付け部を1Aで示す)に区画し、各面付け1A毎に複数の微細貫通孔52を形成し、この微細貫通孔52に導電材料を配設して貫通電極53とし、この貫通電極53に接続した所望の配線54,56および接合バンプ55,57を表裏に形成して、インターポーザ3を多面付けで作製する。
微細貫通孔52の形成は、例えば、マスクパターンを介してICP−RIE法により行うことができる。また、サンドブラスト法、ウエットエッチング法、フェムト秒レーザ法により微細貫通孔52を形成することもできる。さらに、インターポーザ用ウエハ3′に、上述のいずれかの方法により、一方の面から所定の深さで微細孔を形成し、その後、インターポーザ用ウエハ3′の反対面を研磨して微細孔を露出させることにより、微細貫通孔52を形成してもよい。この微細貫通孔52の開口径は、1〜50μm、好ましくは5〜30μmの範囲で設定することができる。
また、微細貫通孔52内への貫通電極53の形成は、例えば、プラズマCVD法等により下地導電薄膜を微細貫通孔52内に形成し、その後、電解フィルドめっきにより、導電金属を析出させることにより行うことができる。これにより、ボイドのない貫通電極53を得ることができる。また、導電性ペーストを微細貫通孔52内に充填することにより貫通電極53を形成することもできる。
上記の配線54,56や接合バンプ55,57は、例えば、貫通電極53が露出するように一方の面にレジストパターンを形成し、その後、貫通電極53を給電層として電解めっきにより形成する工程を表裏で行うことで形成することができる。また、スクリーン印刷法等により導電性ペーストを印刷して配線54,56や接合バンプ55,57を形成することもできる。このような接合バンプ55,57の形状は、円錐形状、円柱形状等であってよく、高さは5〜20μm、太さは10〜100μm程度とすることができる。
次いで、接合バンプ55を上記の多軸モーションセンサー2の外部配線35に接合することにより、多面付けのインターポーザ3と多面付けの多軸モーションセンサー2とを接合する(図13(A))。この接合バンプ55を介した多軸モーションセンサー2とインターポーザ3との接合、および、後述する接合バンプ57を介したインターポーザ3と能動素子内蔵モジュール4との接合は、上述の図8、図9による説明のように行うことができる。このうち、図9で説明した接合では、接合バンプ55,57がAu、Ag、Cu、Sn等のいずれかの導電材料からなる場合、SAB(Surface Active Bonding)法により接合を行なうことができる。すなわち、まず、接合バンプ55,57が露出するように絶縁性の樹脂材料あるいは異方性導電樹脂を配設して封止樹脂層5,6とし、露出している接合バンプ55,57をアルゴンプラズマでクリーニング処理する。次いで、接合バンプ55,57が外部配線35、配線64上に位置するようにアライメントを行い、200℃以下の温度で接合する。上述のように、SAB法とは、金属表面に対してArプラズマでクリーニングを行って表面を活性化し、接続を容易とする技術である。
また、本発明のセンサーユニットの製造方法では、多軸モーションセンサー2と同様に、多面付けで能動素子内蔵モジュール4を作製する(図13(B))。すなわち、能動素子内蔵モジュール用ウエハ4′を多面付け(各面付け部を1Aで示す)に区画し、各面付け1A毎に、後工程にて能動素子65を埋設する部位の外側の領域に複数の微細貫通孔62を形成し、これらの微細貫通孔62に導電材料を配設して貫通電極63とする。また、能動素子65を埋設する面の反対側の面に、貫通電極63に接続した配線64を形成する。微細貫通孔62、貫通電極63、配線64の形成は、上述の微細貫通孔52、貫通電極53、配線54,56の形成と同様とすることができる。
次いで、各面付け1A毎に、能動素子65を埋設するための凹部を形成し、この凹部内に能動素子65を埋設する。上記の凹部は、例えば、能動素子内蔵モジュール用ウエハ4′上にマスクパターンを形成し、露出している能動素子内蔵モジュール用ウエハ4′に対して、ICP−RIE法により形成することができる。また、サンドブラスト法、ウエットエッチング法等によっても形成することができる。凹部の形状、寸法は、埋設する能動素子の形状、寸法に応じて適宜設定することができる。また、能動素子65の埋設は、例えば、接着剤を用いて固着する方法、凹部に能動素子を嵌合する方法等、特に制限はない。その後、能動素子65を埋設した面に、配線(図示せず)と外部電極としてのはんだバンプ66を形成する。尚、この配線とはんだバンプ66は、後述する接合バンプ57を介したインターポーザ3と能動素子内蔵モジュール4との接合が完了した後に形成してもよい。
次いで、接合バンプ57を上記の能動素子内蔵モジュール4の配線64に接合することにより、多面付けのインターポーザ3と多面付けの能動素子内蔵モジュール4とを接合する(図13(C))。これにより、多面付けのセンサーユニット1が得られる。接合バンプ57を介したインターポーザ3と能動素子内蔵モジュール4との接合は、上述の接合バンプ55を介した多軸モーションセンサー2とインターポーザ3との接合と同様に行うことができる。
次いで、多面付けのセンサーユニット1をダイシングすることにより、図1に示されるようなセンサーユニット1が得られる。
次に、本発明のセンサーユニットの製造方法の他の実施形態について、上述の図10に示すセンサーユニット71を例として説明する。
図17は、本発明のセンサーユニットの製造方法の他の実施形態を示す工程図である。まず、多面付けで多軸モーションセンサー2を作製する(図17(A))。この多面付けでの多軸モーションセンサー2の作製は、上述の実施形態と同様に、シリコン層16(活性層シリコン)、酸化シリコン層17、シリコン層18(基板シリコン)の3層構造を有するSOI(Silicon On Insulator)ウエハ15′と、2枚のガラスウエハ12′,13′とを多面付け(各面付け部を71Aで示す)に区画し、上述の実施形態と同様に行うことができ、ここでの説明は省略する。但し、外部配線35の材質は、後述する多軸モーションセンサー2と能動素子内蔵モジュール74との接合工程において、能動素子内蔵モジュール74の配線84と圧着接合可能な材質、例えば、Al、Al−Si、Al−Nd等とする。
また、本発明では、多軸モーションセンサー2と同様に、多面付けで能動素子内蔵モジュール74を作製する(図17(B))。すなわち、シリコンウエハである能動素子内蔵モジュール用ウエハ74′を多面付け(各面付け部を71Aで示す)に区画し、各面付け71A毎に、後工程にて能動素子85を埋設する部位の外側の領域に複数の微細貫通孔82を形成し、これらの微細貫通孔82に導電材料を配設して貫通電極83とする。また、能動素子85を埋設する面の反対側の面に、貫通電極83に接続した配線84を形成する。微細貫通孔82、貫通電極83、配線84の形成は、上述の実施形態における微細貫通孔52、貫通電極53、配線54,56の形成と同様とすることができる。但し、配線84の材質は、上述のように、多軸モーションセンサー2の外部配線35と圧着接合可能なものとする。また、能動素子85の埋設は、上述の実施形態における能動素子65の埋設と同様とすることができる。
次いで、多面付けの多軸モーションセンサー2のガラスウエハ12′と、多面付けの能動素子内蔵モジュール74を構成する能動素子内蔵モジュール用ウエハ74′とを陽極接合する(図17(C))。これにより、多面付けの能動素子内蔵モジュール74の配線84は、多軸モーションセンサー2の外部配線35に圧着されて接続され、多面付けのセンサーユニット71が得られる。
次いで、多面付けのセンサーユニット71をダイシングすることにより、図10に示されるようなセンサーユニット71が得られる。
上述のような本発明のセンサーユニットの製造方法は、ウエハレベルで多軸モーションセンサーとインターポーザと能動素子内蔵モジュールとの接合を行う一括アッセンブリー、あるいは、ウエハレベルで多軸モーションセンサーと能動素子内蔵モジュールとの接合を行う一括アッセンブリーが可能であり、工程管理が容易で製造コストの低減が可能である。また、接合が、接合バンプを用いた低温接合、あるいは、陽極接合であるため、多軸モーションセンサーへの熱の影響を阻止することができ、信頼性の高いセンサーユニットの製造が可能となる。
尚、上述のセンサーユニットの製造方法は例示であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
小型で高信頼性のセンサーユニットが要求される種々の分野において適用できる。
本発明のセンサーユニットの一実施形態を示す概略断面図である。 図1に示される多軸モーションセンサーを構成するセンサー本体、第1ガラス基板、第2ガラス基板を離間させた状態を示す拡大図である。 図2に示されるセンサー本体のシリコン層(活性層シリコン)側からの平面図である。 図2に示されるセンサー本体のシリコン層(基板シリコン)側からの平面図である。 図3に示されるセンサー本体おけるII−II線での縦断面図である。 第1ガラス基板の電極配設面側の平面図である。 第2ガラス基板の電極配設面側の平面図である。 接合バンプを介した多軸モーションセンサーの外部配線とインターポーザの配線との接合の一例を説明するための部分拡大断面図である。 接合バンプを介した多軸モーションセンサーの外部配線とインターポーザの配線との接合の他の例を説明するための部分拡大断面図である。 本発明のセンサーユニットの他の実施形態を示す概略断面図である。 図10に示されるセンサーユニットの多軸モーションセンサーと能動素子内蔵モジュールとの接合の一例を説明するための部分拡大断面図である。 本発明のセンサーユニットの製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明のセンサーユニットの製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明のセンサーユニットの製造方法における多軸モーションセンサーの作製例を示す工程図である。 本発明のセンサーユニットの製造方法における多軸モーションセンサーの作製例を示す工程図である。 本発明のセンサーユニットの製造方法における多軸モーションセンサーの作製例を示す工程図である。 本発明のセンサーユニットの製造方法の他の実施形態を示す工程図である。
符号の説明
1,71…センサーユニット
2…多軸モーションセンサー
3…インターポーザ
4,74…能動素子内蔵モジュール
11…センサー本体
12…第1ガラス基板
13…第2ガラス基板
15…SOI基板
34…外部配線
52,62,82…微細貫通孔
53,63,83…貫通電極
54,56…配線
55,57…接合バンプ
64,84…配線
65,85…能動素子
12′,13′…ガラスウエハ
15′…SOIウエハ

Claims (6)

  1. 多軸モーションセンサーと、貫通電極を有するインターポーザと、能動素子内蔵モジュールとをこの順に多段状態で備え、
    前記多軸モーションセンサーは、シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOI基板からなるセンサー本体と、該センサー本体を挟持するように配設されたガラス基板とを備え、前記インターポーザと対向する前記ガラス基板に外部配線を有し、
    前記インターポーザは、貫通電極に接続された配線を両面に有し、一方の面の前記配線は対向する前記多軸モーションセンサーの外部配線に接合され、
    前記能動素子内蔵モジュールは、基板と、該基板に内蔵された能動素子と、前記基板を貫通する複数の貫通電極を前記能動素子から外側の領域に有するとともに、前記貫通電極と前記能動素子を接続する配線を有し、前記貫通電極は前記インターポーザの前記配線に接合されており、
    前記インターポーザの配線と前記多軸モーションセンサーの外部配線との接合、および、前記能動素子内蔵モジュールの貫通電極と前記インターポーザの配線との接合は、接合バンプを介したものであり、該接合バンプは、Au、Sn−Au合金、Sn−Ag合金のいずれかであり、接合バンプを挟持するようにCu/Cr積層、Cu/Ti積層、Al/Cr積層、Al/Ti積層のいずれかの金属層が配設されていることを特徴とするセンサーユニット。
  2. 前記接合バンプは、Au、Ag、Cu、Snあるいはこれらの合金のいずれかの導電性粉末と樹脂成分とを有する導電性ペースト、または、Au、Ag、Cu、Snのいずれかの導電材料であることを特徴とする請求項1に記載のセンサーユニット。
  3. 能動素子内蔵モジュールと、該能動素子内蔵モジュール上に接合された多軸モーションセンサーを備え、
    前記多軸モーションセンサーは、シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOI基板からなるセンサー本体と、該センサー本体を挟持するように配設されたガラス基板とを備え、前記能動素子内蔵モジュールと対向する前記ガラス基板に外部配線を有し、
    前記能動素内蔵モジュールは、基板と、該基板に内蔵された能動素子と、前記基板を貫通する複数の貫通電極を前記能動素子から外側の領域に有するとともに、前記貫通電極と前記能動素子を接続する配線を有し、
    前記多軸モーションセンサーの前記外部配線を有する前記ガラス基板と前記能動素子内蔵モジュールの前記基板とが陽極接合されており、前記貫通電極は前記多軸モーションセンサーの外部配線に接続されていることを特徴とするセンサーユニット。
  4. 前記多軸モーションセンサーの前記センサー本体は、中央に梁を介して支持された錘と、該錘の両面に配設された所望形状の電極とを有し、前記ガラス基板は、前記錘と間隙を介して対向する面に複数の電極を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のセンサーユニット。
  5. シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOIウエハと、2枚のガラスウエハとを多面付けに区画し、これらに対して各面付け毎に所望の加工を施して、SOIウエハに形成されたセンサー本体を、ガラスウエハに形成されたガラス基板で挟持した積層構造の多軸モーションセンサーを多面付けで作製する工程と、
    インターポーザ用ウエハを多面付けに区画し、各面付け毎に複数の微細貫通孔を形成し、該微細貫通孔に導電材料を配設して貫通電極とし、該貫通電極に接続した所望の配線および接合バンプを表裏に形成して、インターポーザを多面付けで作製する工程と、
    能動素子内蔵モジュール用ウエハを多面付けに区画し、各面付け毎に能動素子を内蔵させ、該能動素子の外側の領域に複数の微細貫通孔を形成し、該微細貫通孔に導電材料を配設して貫通電極とし、該貫通電極と前記能動素子とを接続するための配線を形成して、能動素子内蔵モジュールを多面付けで作製する工程と、
    インターポーザの一方の面の接合バンプと前記多軸モーションセンサーの外部配線とを接合し、インターポーザの他方の面の接合バンプと前記能動素子内蔵モジュールの貫通電極とを接合して、多面付けのセンサーユニットとする工程と、
    多面付けのセンサーユニットをダイシングする工程と、を有することを特徴とするセンサーユニットの製造方法。
  6. シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOIウエハと、2枚のガラスウエハとを多面付けに区画し、これらに対して各面付け毎に所望の加工を施して、SOIウエハに形成されたセンサー本体を、ガラスウエハに形成されたガラス基板で挟持した積層構造の多軸モーションセンサーを多面付けで作製する工程と、
    能動素子内蔵モジュール用のシリコンウエハを多面付けに区画し、各面付け毎に能動素子を内蔵させ、該能動素子の外側の領域に複数の微細貫通孔を形成し、該微細貫通孔に導電材料を配設して貫通電極とし、該貫通電極と前記能動素子とを接続するための配線を形成して能動素子内蔵モジュールを多面付けで作製する工程と、
    前記多軸モーションセンサーの外部配線形成面側のガラスウエハと、前記能動素子内蔵モジュールの前記シリコンウエハとを陽極接合して、多面付けのセンサーユニットとする工程と、
    多面付けのセンサーユニットをダイシングする工程と、を有することを特徴とするセンサーユニットの製造方法。
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