JP2007043017A - 半導体センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 実装スペースを低減でき、実装基板等への接合強度に優れ、実装基板等からの外部応力による影響が少なく、構造の簡略化及びコストの低減を果たすことができる半導体センサ装置を提供する。
【解決手段】 可動部及び梁部21を有する半導体センサが形成されている半導体基板2の片面にケース板3が接着剤層5を介して半導体基板2に積層されており、ケース板3の半導体基板2に貼り合わされている側とは反対側の面に複数の突起3bが設けられており、複数の突起3bの外表面に設けられた端子電極7が、半導体基板2に設けられるように、半導体センサを外部と電気的に接続するための外部接続用電極9に対し、ケース板3の側面において端子電極に連ねられるように設けられている接続電極8により電気的に接続されている、半導体センサ装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば加速度センサなどの半導体基板を用いて構成されている半導体センサ装置に関し、より詳細には、平板状の半導体基板内に可動部を有する半導体センサが構成されている構造を備えた半導体センサ装置に関する。
従来、半導体基板に3次元構造体からなるセンサが形成されている半導体センサ装置が種々提案されている。この種の半導体センサ装置は、可動部分を有するため、可動部分の動きが妨げられないように製品化され、かつ実装されねばならなかった。そのため、例えば、上記半導体基板をセラミックパッケージ内に収納し、実装基板に該セラミックパッケージを搭載し、ボンディングワイヤにより接合する方法が用いられていた。しかしながら、この方法では、セラミックパッケージを必要とするため、大型にならざるを得なかった。また、実装基板上にボンディングワイヤで実装する場合、実装スペースが大きくならざるを得なかった。特に、外部との電気的接続部分が多い半導体センサ装置の場合には、実装基板上において、ボンディングワイヤによる大きな実装スペースを必要とした。
これに対して、下記の特許文献1には、図11に示す半導体装置101が開示されている。半導体装置101は、ベース基板102を有する。ベース基板102上に、半導体センサが構成されている半導体基板103が固定されている。半導体基板103は、電極103aを含む可動部分を有する。図11では、略図的に示されているが、電極103aを有するセンサ部分が可動部分とされている。従って、半導体基板103の可動部分に臨む空隙Aを設けるために、半導体基板103の一方面103b側に凹部が設けられている。凹部が設けられている面103bを下面として、半導体基板103がベース基板102に固定されている。
他方、半導体基板103に設けられた電極103c,103dが、ベース基板102上の電極102a,102bに接合され、かつ電気的に接続されている。電極102a,102bは、ベース基板102内に設けられたスルーホール電極を介してベース基板102の下面に設けられた電極102c,102dに電気的に接続されている。そして、電極102c,102dに、半田バンプ104,105が接合されている。
他方、半導体基板103の側面及び上面は、モールド樹脂106により封止されている。すなわち、ベース基板102とモールド樹脂106とで半導体基板103が気密封止されている。
実装基板に実装するに際しては、上記半田バンプ104,105により、実装基板上の電極ランドに実装することができる。従って、小さな実装スペースで半導体装置101を実装基板上に搭載することができる。
特開2004−340730号公報
特許文献1に記載の半導体装置101では、上記のように、可動部分を有する半導体基板103が、ベース基板102とモールド樹脂105とで気密封止されており、かつ半田バンプ104,105を用いてフリップチップボンディング工法により基板に搭載することができる。この場合、半田バンプ104,105による接合強度は比較的弱い。そのため、実装基板とベース基板102との間にアンダーフィルと称されているエポキシ樹脂などの接着剤を充填し、接着強度を高める必要があった。
その結果、実装基板とベース基板102との間の隙間が、半田バンプ104,105だけでなく、上記アンダーフィルにより満たされるため、実装基板に応力が加わった場合、半田バンプ104,105だけでなく、アンダーフィルを経由して、ベース基板102、ひいては半導体基板103に伝わりやすかった。従って、半導体基板103に構成されている半導体センサにおいて上記応力の影響によって誤動作が生じるおそれがあった。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、実装基板などに実装された後の外部からの応力の伝達を抑制でき、比較的小さな実装スペースで表面実装することができ、しかも構造が簡便であり、かつ安価に提供することが可能な半導体センサ装置を提供することにある。
本発明によれば、可動部を有する半導体センサが形成されている半導体基板と、前記半導体基板の片面に積層されたケース板と、前記ケース板の前記半導体基板に貼り合わされている側とは反対側の面に、該ケース板と同じ材料で一体的に複数の突起とが形成されており、前記複数の突起の外表面に設けられた端子電極と、前記半導体基板において、前記半導体センサを外部と電気的に接続されるように設けられている外部接続用電極と、前記突起に設けられた端子電極と、前記外部接続用電極とを電気的に接続するように前記ケース板側面において前記端子電極に連ねられるように設けられている接続電極とをさらに備えることを特徴とする、半導体センサ装置が提供される。
本発明に係る半導体センサ装置のある特定の局面では、前記接続電極は、前記半導体基板の側面には至らないように形成されている。
本発明に係る半導体センサ装置の他の特定の局面では、前記外部接続用電極と接続される接続電極が前記ケース板の側面から前記半導体基板の側面に至るように形成されており、それによって前記外部接続用電極が、前記接続電極にT字接続されている。
本発明に係る半導体センサ装置のさらに別の特定の局面では、前記半導体基板の前記ケース板が積層されている面とは反対側の面に、第2のケース板が積層されている。
本発明に係る半導体センサ装置のさらに別の特定の局面では、前記第2のケース板は、突起を有せず、平板状の部材である。
本発明に係る半導体センサ装置のさらに他の特定の局面では、前記ケース板の前記端子電極及び接続電極が形成される面が粗面とされており、該粗面に前記端子電極及び接続電極が形成されている。
本発明に係る半導体センサ装置のさらに別の特定の局面では、前記ケース板の側面に向って開いた複数の凹部が前記ケース板に形成されており、前記接続電極の少なくとも一部が前記凹部に形成されている。
本発明に係る半導体センサ装置では、可動部を有する半導体センサが半導体基板に形成されており、該半導体基板に、複数の突起が外表面に一体に設けられたケース板が接着剤層により接着されている比較的簡略化された積層構造を有する。そして、上記複数の突起の外表面に端子電極が形成されており、半導体基板に設けられた外部接続用電極が、上記端子電極に対して、ケース板側面において端子電極に連ねられるように設けられている接続電極により電気的に接続されている。
実装基板などへの実装に際しては、上記突起を実装基板側に当接させ、突起に設けられた端子電極を実装基板などに設けられた電極に接合することにより、すなわちフリップチップボンディング工法と同様にして、半導体センサ装置を少ない実装スペースで実装基板などに実装することができる。この場合、突起はケース板と同じ材料で一体に設けられているので、実装時、あるいは半導体センサ装置を用いた電子機器の組み立て時等において、突起がケース板から分離し難い。
すなわち、従来の半田バンプなどの金属バンプを用いた実装構造では、金属バンプが半導体センサ装置から外れたり、超音波ボンディング時やリフロー半田時に、半田バンプによる接合が外れるおそれがあった。そのため、従来、アンダーフィルと称されている接着剤硬化物による補強が必要であった。
これに対して、本発明の半導体センサ装置では、上記突起はケース板に同一材料で一体に設けられているので、実装時や超音波ボンディング時において、突起がケース板から外れ難い。従って、アンダーフィルを省略することができ、実装構造の簡略化及び低コスト化を果たすことができる。
しかも、上記複数の突起は、上記ケース板を機械加工すること等により形成されるので、上記突起の高さを均一にすることが容易である。半田バンプを利用したCSP(チップサイズパッケージ)では、バンプの高さを均一にすることが重要であるとされている。バンプの高さがばらつくと実装品質が大きく低下するためである。これに対して、本発明では、上記突起高さが容易に均一化されるので、実装品質を効果的に高めることができる。
さらに、上記突起を設けることにより、各端子電極が各突起上に形成されるので、各端子電極間の短絡のおそれを低減することができる。特に、突起の先端面積は比較的小さいため、すなわち、突起を有しない構造に比べて、半田ペーストや導電ペーストなどの接合部材の塗布される量を小さくすることができ、実装に際しての加圧により半田ペーストや導電ペーストが拡がり難い。従って、端子間の所望でない短絡を効果的に防止することができる。
加えて、上記半導体基板に接着剤層を介してケース板を貼り合わせるだけで、組み立てられるので、半導体センサ装置自体の構造も比較的簡略化されており、半導体センサ装置のコストをも低減することが可能となる。
また、上記のように、アンダーフィルを省略することができるので、アンダーフィルを介した外部からの応力の伝達が生じないので、外部応力による誤動作のおそれも少ない。
上記接続電極が、半導体基板の側面に至らないように形成されている場合には、半導体基板に余分な電極が設けられないことになるため、異なる電位に接続される電極間もしくは端子間の絶縁抵抗を高めることができる。
本発明において、外部接続用電極と接続される接続電極がケース板の側面から半導体基板の側面に至るように形成されている場合には、外部接続用電極が上記接続電極にT字接続されていることになるため、外部接続用電極と上記接続電極との接続の信頼性を高めることができる。
半導体基板のケース板が積層されている面とは反対側の面に第2のケース板が積層されている場合には、半導体基板が上記ケース板及び第2のケース板に挟持され、従って、半導体基板内の半導体センサを気密封止することができる。また、半導体基板の片面にケース板が、他面に第2のケース板が積層された積層体であるため、半導体センサ装置の強度を高めることも可能となる。
第2のケース板が、突起を有せず、平板状の部材である場合には、第2のケース板のコストを低減することができる。
ケース板の端子電極及び接続電極が形成される面が粗面とされており、該粗面に端子電極及び接続電極が形成されている場合には、端子電極及び接続電極の密着強度を高めることができる。ケース板の側面に向って開いた複数の凹部がケース板に形成されており、接続電極の少なくとも一部が凹部に形成されている場合には、外部と接触されたとしても接続電極が剥離し難く、かつ接続電極が外部の導電性部材と接触し難くなり、短絡のおそれを低減することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体センサ装置の外観を示す斜視図であり、図2はその分解斜視図である。半導体センサ装置1は、半導体基板2と、半導体基板2の片面に積層されたケース板3と、半導体基板2の他面に形成された第2のケース板4とを有する。
半導体基板2は、本実施形態では、可動部を有する半導体センサとしての加速度センサを有する。この加速度センサは、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の3軸方向の加速度をそれぞれ検出することができる。ここで、矩形板状の半導体基板2に直交する方向をZ軸とし、半導体基板2を平面視した場合の長辺方向をY軸方向、短辺方向をX軸方向とすることとする。半導体基板2は、従って、XY平面に平行な上面及び下面を有する。
なお、本実施形態の特徴は、上記半導体基板2と、ケース板3及び第2のケース板4からなる積層構造並びに後述の電気的接続部分に特徴を有するものである。すなわち、半導体基板2内の半導体センサの構造自体は、特に限定されるものではないため、以下においては、半導体基板2内の加速度センサの構成については後程簡単に説明することとする。
図1及び図2に示すように、ケース板3は、接着剤層5により、半導体基板2に接着されている。この接着剤としては、ポリイミド系もしくはエポキシ系接着剤などの適宜の熱硬化性または光硬化性接着剤を用いることができる。
同様に、第2のケース板4もまた、半導体基板2に同様の接着剤層6により貼り合わされている。
なお、図2に示すように、第2のケース板4の上面には、凹部4aが形成されている。凹部4aは、半導体基板2の加速度センサの可動部分2aの動きを妨げないため空隙を形成するために設けられている。
図1及び図2では明らかではないが、ケース板3の下面にも同様の凹部が設けられている。従って、半導体基板2の加速度センサの上下に、半導体センサの可動部分2aの動きを妨げないための空隙が確保されている。
ケース板3及び第2のケース板4は、半導体基板と同一の平面形状、すなわち同一の矩形板状を有する。ケース板3及び第2のケース板4は、本実施形態では、耐熱ガラスにより構成されている。もっとも、ケース板3,4は、ガラスに限らず、アルミナなどの絶縁セラミックス、あるいは合成樹脂などの適宜の剛性材料で構成され得る。好ましくは、使用時にリフロー半田付け法などにより実装基板に搭載されることがあるため、耐熱性に優れた耐熱ガラスやセラミックスによりケース板3,4が形成されていることが望ましい。
ケース板3は、矩形板状の形状を有するが、半導体基板2に積層されている側とは反対側の面3aに複数の突起3bを有する。突起3bは、ケース板3と一体的に同一材料で構成されている。このような複数の突起3bは、ケース板3を構成する材料を機械加工することにより、あるいは合成樹脂の一体成形等により形成することができる。複数の突起3bは、ケース板3と同じ材料で一体に構成されているので、ケース板3から外れ難い。
他方、ケース板3の一対の長辺側に延びる側面3c,3dには、複数の凹部3eが設けられている。複数の凹部3eは、それぞれ、複数の突起3bの側方に対応して設けられている。突起3bの先端面には、端子電極7が形成されている。そして、凹部3e内には、接続電極8が形成されている。接続電極8は、端子電極7に接続されており、突起3bの側面を経て凹部3e内に延び、ケース板3の下面側に至っている。
他方、図2に示されているように、半導体基板2の上面には、上記加速度センサを外部と電気的に接続するための複数の外部接続用電極9が形成されている。そして、各外部接続用電極9が、各接続電極8に接続されている。
従って、上記加速度センサは、ケース板3の突起3b上に形成された端子電極7に電気的に接続されている。
また、上記端子電極7及び接続電極8が形成される面は、面粗度で♯200〜2000程度の範囲、より好ましくは♯600程度に荒らされていることが望ましい。このような粗面の場合、形成される端子電極7や接続電極8の密着強度を高めることが可能となる。
本実施形態の半導体センサ装置1は、上記端子電極7を用いて、実装基板に実装することができる。これを、図5を参照して説明する。
図5に示すように、実装に際しては、実装基板51上の電極ランド52,53に、端子電極7,7が当接するように、半導体センサ装置1が上下逆転されて実装基板51上に載置される。そして、例えば半田54,55を用いて、上記端子電極7,7が電極ランド52,53に接合される。この場合、上記のように、突起3bがケース板3と同じ材料で一体に構成されているので、半田加熱時の熱が加わったとしても、突起3bがケース板3から外れることはい。そのため、アンダーフィルを用いずとも、図5に示すように、半導体センサ装置1を実装基板51上に強固に接合することができる。よって、アンダーフィルの使用を省略することができる。
従って、実装スペースが小さく、実装基板51上に十分な接合強度で実装され得る半導体センサ装置1を提供することができる。なお、上記半導体センサ装置1では、アンダーフィルを必要としないので、アンダーフィルを介した実装基板51側からの応力の伝達も起こらない。加えて、実装基板51側にたわみ変形等が生じたとしても、実装基板51側からの応力は、突起3bのみを経由して半導体センサ装置1側に伝わることになるため、上記応力が半導体基板2の半導体センサに伝わり難い。従って、実装基板51側が変形した場合などにおいても、誤動作の生じ難い半導体センサ装置1を提供することができる。
上記半導体センサ装置1の製造方法の一例を、図6(a)〜(e)を参照して説明する。
図6(a)に示すように、先ず、マザーの半導体基板2Aの上下に、接着剤層5,6を介して、マザーのケース板3A及びマザーの第2のケース板4Aを積層する。しかる後、図6(b)に示すように、マザーのケース板3Aにサンドブラスト法により、下方に外部接続用電極9の一部が設けられている部分において、穴3fを形成する。この穴3fは、前述した突起3b及び凹部3eを最終的に形成するために設けられている。
なお、穴3fの形成は、サンドブラスト以外の他の方法、例えばレーザを用いた方法で行ってもよい。
穴3fには、上面側から下面側に向って径が小さくなるようにテーパーが付与されている。もっとも、穴3fには、上記テーパーは付与されておらずともよい。
次に、図6(c)に示すように、穴3f内の接着剤層5をエッチングにより除去する。このエッチングは、ドライエッチングあるいはウエットエッチングのいずれの方法を用いて行われてもよい。
しかる後、図6(d)に示すように、導電膜7Aを上面に形成する。この導電膜7Aは、スパッタリングまたは蒸着などの適宜の方法により行われる。
また、半導体基板2と、上記穴3fの側面上の導電膜7Aとの導通を確実にするため、導電性接着剤を穴3f内に埋め込んでもよい。
次に、図6(e)に示すように、上記マザーの積層体において、ケース板3Aの上面をダイサにより機械加工し、突起3bを形成する。突起3bは、上記穴3fが設けられている部分の内側に突起3bが位置するように加工が行われる。
しかる後、図6(e)に示すように、上記マザーの積層体をダイシングし、図4に示すように、個々の半導体センサ1を得る。このダイシングは、上記穴3fの中央部分に沿ってマザーの積層体の一部を除去するようにして行われる。ダイシングにより、上記導電膜が切断され、端子電極7と、端子電極7に連ねられた接続電極8とが形成されることになる。このようにして、上述した突起3bに連なるように複数の凹部3eが形成された半導体センサ装置1を容易に得ることができる。
次に、上記半導体基板2に構成されている半導体センサ部分を説明する。図3に平面図で示すように、半導体基板2内には、枠状の梁部21が浮いた状態で配置されている。この梁部21が設けられている部分及び後述の錘部分が設けられている部分の拡大平面図を図7に示す。梁部21は、平面視した場合、角環状の形状を有する。梁部21の前述したX軸方向両端から、それぞれX軸方向に沿って外側に延びるように支持部22a,22bが連ねられている。支持部22a,22bの梁部21に連ねられている側とは反対側の端部が半導体基板2の本体部分に連ねられている。すなわち、支持部22a,22bにより、梁部21が浮かされた状態とされている。
また、梁部21のY軸方向両側に、錘部23a,23bが配置されている。錘部23a,23bは、梁部21に対してY軸方向両側からY軸方向外側に連ねられた連結部24a,24bにより梁部21に連結されている。従って、錘部23a,23bは、梁部21と同様に半導体基板2の本体部に対して浮かされた状態で配置されている。梁部21がたわみ変形することにより、錘部23a,23bが、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3軸方向に変位可能とされている。
本実施形態では、上記半導体基板2は、SOI(Silicon−On−Insulator)基板をマイクロマシニング技術を用いて加工することにより形成されている。なお、SOI基板とは、Si層と、SiO層と、Si層とがこの順序で積層されている多層基板であり、もっとも、本発明で用いられる半導体基板は上記SOI基板に限定されるものではない。
また、上記梁部21において、図3に略図的に示すように、例えばX軸方向の加速度を検出するために、4つのピエゾ抵抗部RX1〜RX4が配置されている。これら4つのピエゾ抵抗部RX1〜RX4がX軸方向の加速度を検出するX軸方向加速度検出部を構成している。そして、半導体基板2に形成されている配線パターンにより、ピエゾ抵抗部RX1〜RX4が図8に示すブリッジ回路を構成している。このブリッジ回路における出力変化によりX方向の加速度が検出される。すなわち、図8に示すように、このブリッジ回路では、ピエゾ抵抗部RX1,RX2が電気的に接続され、電圧検出部PX1が形成されている。同様に、ピエゾ抵抗部RX3,RX4が電気的に接続され、電圧検出部PX2が形成されている。
また、ピエゾ抵抗部RX1,RX3が電気的に接続され、この接続部が外部の電圧電源に接続される電圧入力部Vsとされている。さらに、外部配線パターンにより、ピエゾ抵抗部RX2,RX4が電気的に接続され、該接続部分がグラウンド電位に接続されている。
なお、Y軸方向及びZ軸方向の加速度を検出するために、同様に、4つのピエゾ抵抗部がそれぞれ配置されており、かつ図8に示したブリッジ回路と同様のブリッジ回路が半導体基板2に形成されている配線パターンにより上記4つのピエゾ抵抗部を接続することにより構成されている。
半導体基板2においては、X軸方向の加速度が発生すると、加速度に起因したX軸方向の力が可動部2aである錘部23a,23bに作用する。錘部23a,23bでのX軸方向への作用力により、錘部23a,23bが、図9の破線で示す基準状態から、例えば図9の実線で示すように、X軸方向に変位する。錘部23a,23bのX軸方向への変位により、連結部を介して梁部21はたわみ変形し、それによって梁部21に応力が発生する。この梁部21に生じた応力により、上述したX軸方向加速度検出部におけるピエゾ抵抗部の抵抗値が変化する。そのため、X軸方向への加速度が発生している場合に、X軸方向加速度検出部を構成している図8に示したブリッジ回路の出力が変化し、X軸方向の加速度が検出される。この場合、Y軸方向及びZ軸方向に加速度が作用しない場合には、Y軸方向加速度検出部及びZ軸方向加速度検出部を構成している各ブリッジ回路の出力には変化がみられないことになる。このようにして、X軸方向の加速度が検出される。
Y軸方向に加速度が発生した場合、あるいはZ軸方向に加速度が発生した場合にも、同様にして、Y軸方向及びZ軸方向の加速度が検出される。
なお、本実施形態では、上記のような加速度センサが半導体基板に可動部を有する半導体センサとして構成されているが、本発明はこのような加速度センサを用いた半導体センサに限らず、可動部を有する適宜の半導体センサが形成されている半導体基板を用いることができる。半導体センサとしては、加速度センサの他、角速度センサ、角加速度センサ、圧電ジャイロセンサなどの様々な半導体を用いた可動部を有するセンサを挙げることができる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る半導体センサ装置の外観を示す斜視図である。上記第1の実施形態では、凹部3eは、ケース板3にのみ形成されていたが、第2の実施形態では、凹部3eは、半導体基板2の側面にも至るように形成されている。このように、凹部3eを半導体基板2の側面にも至るようにも形成した場合、接続電極8を半導体基板2の側面にまで至るように形成することができる。従って、上記半導体基板2に設けられた外部接続用電極9と、接続電極8とをT字接続することができ、電気的接続の信頼性を高めることが可能となる。
なお、第2の実施形態の半導体センサ装置を製造する場合には、上記図6(b)に示した穴3fの形成に際し、穴3fを半導体基板2の中間高さ位置に至るように形成すればよい。
また、第2の実施形態に係る半導体センサ装置では、半導体基板の側面に至るように接続電極8が形成される。従って、比抵抗の大きいシリコンベースSOIからなる半導体基板では問題とならないが、比抵抗が小さい半導体基板を用いると、半導体基板2の側面に至っている接続電極8からの電圧の印加により特性が変動するおそれがある。これに対して、半導体基板の側面に接続電極8が至っている場合でも特性の変動が生じ難い半導体センサ装置では、第2の実施形態のように、接続電極8を半導体基板2の側面に至るように形成してもよい。すなわち、上記のように穴3fの形成に際し、穴3fを半導体基板2の中間高さ位置に至るように形成し、接続電極8を形成すればよい。
また、第2の実施形態のように、半導体基板2の側面に接続電極8が至ってもよい場合には、上記接着剤層5は設けられずともよく、すなわちサンドブラスト加工に際してのストッパーを必要としないので、陽極接合や耐ブラスト性の低い接着剤によりケース板3を半導体基板2に接合してもよい。
上記のように、第1,第2の実施形態では、半導体基板2の下面に第2のケース板4が積層されていたが、本発明においては、第2のケース板4は必ずしも用いられずともよい。すなわち、第2のケース板4を用いずに、実装後に上面を解放状態としてもよい。もっとも、第2のケース板4を積層することにより、半導体基板2に設けられている半導体センサを確実に気密封止することができ、かつ半導体センサ1の機械的強度も高められる。従って、第2のケース板4を積層することが望ましい。
また、第2のケース板4側にも、上記複数の突起3b及び端子電極7を形成してもよい。その場合には、第2のケース板4側から実装基板に搭載することができ、半導体センサ装置1の上下の方向性をなくすことができる。
もっとも、第2のケース板4が上記実施形態のように、突起を有しない平板状の部材で構成されている場合、コストを低減することができる。
また、ケース板3,4に凹部4a等が設けられておらずともよい。その場合には枠状に塗布される接着剤層の厚みを厚くすることにより空隙を形成すればよい。
本発明の第1の実施形態の半導体センサ装置の外観を示す斜視図。 第1の実施形態の半導体センサ装置の分解斜視図。 第1の実施形態の半導体センサ装置に用いられる半導体基板の平面図。 第1の実施形態の半導体センサ装置の縦断面図。 第1の実施形態の半導体センサ装置を実装基板に実装した状態を説明するための部分切欠正面断面図。 (a)〜(e)は、第1の実施形態の半導体センサ装置の製造工程を説明するための各部分切欠断面図。 図3に示した半導体基板の要部を模式的に示す部分切欠平面図。 図3に示した半導体基板に構成されているX軸方向加速度検出回路を示す図。 図3に示した半導体基板に設けられている加速度センサの変位状態を説明するための模式的斜視図。 第2の実施形態に係る半導体センサ装置の外観を示す斜視図。 従来の半導体センサ装置の一例を示す正面断面図。
符号の説明
1…半導体センサ装置
2…半導体基板
3…ケース板
3b…突起
3c,3d…側面
3e…凹部
4…第2のケース板
4a…凹部
7…端子電極
8…接続電極
9…外部接続用電極
21…梁部

Claims (7)

  1. 可動部を有する半導体センサが形成されている半導体基板と、
    前記半導体基板の片面に積層されたケース板と、
    前記ケース板の前記半導体基板に貼り合わされている側とは反対側の面に、該ケース板と同じ材料で一体的に複数の突起とが形成されており、
    前記複数の突起の外表面に設けられた端子電極と、
    前記半導体基板において、前記半導体センサを外部と電気的に接続されるように設けられている外部接続用電極と、
    前記突起に設けられた端子電極と、前記外部接続用電極とを電気的に接続するように前記ケース板側面において前記端子電極に連ねられるように設けられている接続電極とをさらに備えることを特徴とする、半導体センサ装置。
  2. 前記接続電極は、前記半導体基板の側面には至らないように形成されている、請求項1に記載の半導体センサ装置。
  3. 前記外部接続用電極と接続される接続電極が前記ケース板の側面から前記半導体基板の側面に至るように形成されており、それによって前記外部接続用電極が、前記接続電極にT字接続されている、請求項1に記載の半導体センサ装置。
  4. 前記半導体基板の前記ケース板が積層されている面とは反対側の面に、第2のケース板が積層されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体センサ装置。
  5. 前記第2のケース板は、突起を有せず、平板状の部材である、請求項4に記載の半導体センサ装置。
  6. 前記ケース板の前記端子電極及び接続電極が形成される面が粗面とされており、該粗面に前記端子電極及び接続電極が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体センサ装置。
  7. 前記ケース板の側面に向って開いた複数の凹部が前記ケース板に形成されており、前記接続電極の少なくとも一部が前記凹部に形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体センサ装置。
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