JP5150317B2 - 電動自転車 - Google Patents

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この発明は、電動自転車に関し、特にバッテリーを適切に使用できる電動自転車に関する。
ペダルを人力回転することにより生じる駆動力に加え、モータにより補助駆動力を発生するようにした電動自転車が公知である(たとえば特許文献1参照)。
電動自転車には、一般に、補助駆動力を発生するためのモータと、そのモータに電力を供給するためのバッテリーとが搭載されている。バッテリーからモータに供給される電流値に応じてモータの発生する出力トルクが変化するから、適切な補助駆動力を発生させるためには、バッテリーからモータに与えられる電流値を制御する必要がある。
ところで、バッテリー電圧が低下し始めると、その電圧低下を防止するために、バッテリーからモータへの電力供給量を規制することは提案されている(たとえば特許文献2参照)。
特開2004−149001号公報 特開平8−244671号公報
電動自転車に搭載されるバッテリーとしては、通常、たとえばリチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの充電可能な電池が用いられる。
ところで、このような充電可能なバッテリーには、出力電流の制限値が決められている。制限値には、数秒程度の瞬間的なピーク値に対する制限(すなわち瞬時電流制限値)と、ある程度長い期間における平均値に対する制限(すなわち平均電流制限値)とがある。バッテリーを使用する場合は、両方の制限下において使用しなければならず、その制限下で最大出力を取り出すことが必要である。
特に、リチウムイオン電池は、蓄電池やニッケル水素電池などに比べて電流値に対する制限が厳しく、その制限を守りながら出力電流を得なければならない。
従来の電動自転車は、バッテリーを出力電流値の制限下で適切に使用しながら、良好な補助駆動力を発生する構成は提案されていない。
そこでこの発明は、バッテリーの出力電流値の制限を守りながら使用し、しかも適切な補助駆動力をモータにより発生させることのできる電動自転車を提供することを主たる目的とする。
また、この発明は、電動自転車において、モータにより大きな補助駆動力を連続的に発生しなければならない状態が続いても、バッテリーにおけるピーク電流値に対する制限および平均電流値に対する制限が守られ、バッテリーを安全に使用することのできる電動自転車を提供することを他の目的とする。
請求項1記載の発明は、ペダルを人力回転することにより生じる駆動力に加えて、モータによる補助駆動力を発生することのできる電動自転車であって、前記ペダルに与えられる踏み力を検出する踏み力検出手段と、電力が蓄えられるバッテリーと、前記バッテリーの電力により駆動されるモータと、前記バッテリーとモータとの間に設けられ、前記バッテリーと前記モータとの間の電力の授受を制御する電力制御手段と、前記踏み力検出手段の検出値に基づいてペダルの漕ぎ出しおよび漕ぎ終わりを検出し、前記ペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作の間に、前記モータに供給される電流量を積算する電流量積算手段と、前記電流量積算手段の積算結果に基づいて、次のペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作の間に前記モータに供給される電流量を制限する電流規制手段と、を含み、前記電流量積算手段は、前記バッテリーに対して予め定められている平均電流制限値をしきい値として有しており、前記ペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作の間に、前記モータに供給される平均電流制限値以下の電流の積算量をAnとし、平均電流制限値を超過した電流の積算量をBnとして積算し、前記電流規制手段は、前記電流量積算手段の積算結果がBn>Anのときは、次のペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作における瞬時電流制限値を一定値下げることを特徴とする電動自転車である。
請求項2記載の発明は、前記電流規制手段は、前記バッテリーに対して予め定められている瞬時電流制限値を比較値として有しており、前記ペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの漕ぎ動作の間に、前記モータに供給される電流値が前記瞬時電流制限値を超えないように制限することを特徴とする、請求項1記載の電動自転車である
請求項記載の発明は、前記電流規制手段は、前記電流量積算手段の積算結果がBn≦Anのときは、次のペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作における瞬時電流制限値を一定値増加させることを特徴とする、請求項1または2に記載の電動自転車である。
請求項1記載の発明によれば、ペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの各漕ぎ動作の間に、モータに供給される電流量が積算され、その積算結果に基づいて、次の漕ぎ動作の間にモータに供給される電流量が制限される。たとえば、ある漕ぎ動作の間の電流量積算値が多い場合は、次の漕ぎ動作の間に供給される電流量が制限されるから、全漕ぎ動作の間の積算電流量を所定の範囲内に制限することができ、バッテリーに予め定められている平均電流制限値の制限下でバッテリーから効率良く電流を出力させることができる。
より具体的には、電流量積算手段が、平均電流制限値をしきい値として有していることにより、1回の漕ぎ動作の間に、モータに供給される平均電流制限値以下の電流の積算量Anと、平均電流制限値を超過した電流の積算量Bnとを積算することができる。
そして、Bn>Anのときは、次の1回の漕ぎ動作における瞬時電流制限値を一定値下げることにより、負荷が大きな状態(モータによる補助駆動力を多く必要とする状態)であっても、平均電流制限値に対する制限を守りながら、バッテリーから電流を出力させることができる。
また、請求項記載のように、電流量積算手段の積算結果がBn≦Anのときは、次の1回の漕ぎ動作における瞬時電流制限値を一定値増加させてもよい。
なお、瞬時電流制限値を一定量増加させる場合は、最大値まで増加させたときの電流値が、瞬時電流制限値の標準値を超えないようにすれば、瞬時電流制限値の制限も守ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの各漕ぎ動作の間に、モータに供給される電流値が瞬時電流制限値を超えないように制限されるから、バッテリーに対して予め定められている瞬時電流制限値の制限下で、バッテリーから適切に最大出力を取り出すことができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る電動自転車10の左側面図である。
図1を参照して、電動自転車10には、フレーム1、ハンドル2、前輪3、後輪4、サドル5、ペダル6、ブレーキレバー7といった自転車の基本構成要素が備えられている。さらに、電動自転車10には、サドル5を保持するフレーム1に取り付けられたバッテリー11と、このバッテリー11からの電力により駆動されるモータ18が備えられている。モータ18は、前輪3のハブ8に組み込まれている。よって、この電動自転車10は、モータ18による駆動補助力により前輪3が回転され、ペダル6を回転させる人力により後輪4が駆動される両輪駆動方式となっている。
電動自転車10には、さらに、ハンドル2に操作ユニット9が取り付けられている。操作ユニット9には、拡大平面視に示すように、電源入/切スイッチ91、モード切り換えスイッチ92、ライト入/切スイッチ(点灯スイッチ)29が備えられるとともに、バッテリー残量やモードを確認するための表示ランプ94が配置されている。
電動自転車10には、バッテリー11により電力が供給される前照灯20および尾灯22が備えられている。
さらに、ブレーキレバー7に関連して、ブレーキレバー7が操作されたことを検出するためのブレーキスイッチ31が設けられている。また、ペダル6の踏み力を検出するためのペダルセンサ39が、ペダルスプロケット(図示せず)に関連して設けられている。
なお、後述するインバータ14、制御回路24(マイコン26)等の電気回路部品は、バッテリー11の下方に設けられたコントロールユニット41内に備えられている。
図2は、この発明の一実施形態に係る電動自転車10の電気回路構成を示すブロック図である。
図2を参照して、電動自転車10には、バッテリー11として、たとえばリチウムイオン電池またはニッケル水素電池という充電可能な電池が用いられている。バッテリー11の正側端子には電気配線12、13によりインバータ14の一方接続端子が接続されている。また、インバータ14の他方接続端子は電気配線15、16によりバッテリー11の負側接続端子と接続されている。そしてインバータ14には電気配線17によってモータ18が接続されている。
よって、バッテリー11の電力がインバータ14を介してモータ18に供給され、モータ18が回転される。そしてモータ18の回転により補助駆動力が発生される。
バッテリー11の正側接続端子には電気配線12、19を介して前照灯20の一方接続端子が接続され、前照灯20の他方接続端子は電気配線21、15、16を介してバッテリー11の負側接続端子と接続されている。
よって、前照灯20はバッテリー11の電力により点灯され得る。
さらに、バッテリー11の正側接続端子には、電気配線12を介して尾灯(テールランプ)22の一方接続端子が接続されている。尾灯22の他方接続端子は電気配線16を介してバッテリー11の負側接続端子と接続されている。
よって、尾灯22は、バッテリー11の電力により点灯され得る。
また、バッテリー11の正側接続端子には、電気配線12、23を介して制御回路24の一方接続端子が接続されており、制御回路24の他方接続端子は電気配線25、16を介してバッテリー11の負側接続端子と接続されている。
よって、マイクロコンピュータ(マイコン)26を含む制御回路24には、バッテリー11からの電力が供給され、制御回路24はこの電力により駆動される。
制御回路24は、インバータ14と信号配線(たとえばバスライン)27で接続されており、制御回路24はインバータ14の動作モードを切り換えたり、動作を制御したりする。その際に、モータ18の回転状態は信号配線28により制御回路24へ与えられる。 さらに、点灯スイッチ29は、信号配線30によって制御回路24と接続されていて、点灯スイッチ29によるライトの入/切信号は信号配線30を介して制御回路24へ与えられる。
ブレーキスイッチ(ブレーキ検出センサ)31も、信号配線32によって制御回路24と接続されていて、ブレーキによる制動力が加えられたブレーキ状態信号は、信号配線32を介して制御回路24へ与えられる。
制御回路24は、信号配線33によって前照灯20と接続されているとともに、信号配線34によって尾灯22と接続されている。よって、制御回路24は、前照灯20および尾灯22の点灯、点滅等を制御する。
さらに、バッテリー11の正側接続端子に接続された電気配線12には電流センサ35が挿入されている。電流センサ35によりバッテリー11の出力電流が検出され、その値は信号線36により制御回路24へ与えられる。
また、バッテリー11には、温度センサ37が備えられている。温度センサ37は、バッテリー11自体の温度、またはバッテリー11の周囲温度等を検出するセンサである。温度センサ37の検出温度は信号線38により制御回路24へ与えられる。
さらに、電動自転車10にはペダルセンサ39が備えられている。ペダルセンサ39の検出信号は信号線40により制御回路24へ与えられるようになっている。ペダルセンサ39は、前述したように、ペダルの踏み力を検出するためのセンサであり、たとえば特許文献1に開示されているような磁歪素子を利用した圧力センサや変位センサにより実現することができる。
図3は、点灯スイッチ29の切り換えに応じ、制御回路24による行われる前照灯20および尾灯22の点灯および点滅制御動作を説明するためのフローチャートである。
制御回路24は、所定の制御周期(割込ルーチン)で、点灯スイッチ29の状態をモニタし、点灯スイッチ29がオンされたか否かの判別をする(ステップS1)。
そして、点灯スイッチ29がオンされたときには、前照灯20を点灯させるとともに、尾灯22を相対的に遅い速度で点滅(遅点滅)させる(ステップS2)。尾灯22の遅点滅の速度は、たとえば0.2秒点灯、1秒消灯の繰り返しを例示できる。
一方、制御回路24は、点灯スイッチ29がオンでないと判別したときには、前照灯20を消灯状態に保つとともに、尾灯22も消灯状態に保つ(ステップS3)。
図4は、制御回路24により行われるブレーキ状態検出制御動作を示すフローチャートである。
図4の流れに従って、図2を参照して説明すると、制御回路24は、所定の制御周期(割込ルーチン)でブレーキスイッチ31の状態をモニタしている。そして、運転者によりブレーキレバー7が操作されたブレーキ状態か否かが、ブレーキスイッチ31がオンしたか否かにより判別される(ステップS11)。
そして、ブレーキスイッチ31がオンすると、制御回路24はインバータ14を回生モードにする(ステップS12)。インバータ14が回生モードにされると、インバータ14からモータ18へ電力が供給されるのではなく、モータ18が発電機として機能し、モータ18の生じる逆起電力によりモータ18からインバータ14へ回生電流が流れる。この回生電流はバッテリー11を充電するとともに、尾灯22がオンしているときには、尾灯22を点灯するのにも使用される。
制御回路24は、インバータ24を回生モードにするとともに、尾灯22を所定の態様、より具体的には相対的に速い速度で点滅(速点滅)させる(ステップS13)。相対的に速い速度とは、たとえば尾灯22を0.2秒点灯、0.2秒消灯の繰り返しを例示できる。
一方、制御回路24は、ブレーキスイッチ31がオンでないと判別したときには、インバータ14を駆動モードとする(ステップS14)。インバータ14が駆動モードでは、バッテリー11の電力はインバータ14からバッテリー18へと与えられ、モータ18を必要に応じて駆動させることができる。
さらに、制御回路24は、尾灯22を遅点滅させるか、またはオフにする(ステップS15)。ステップS15における尾灯22のオン/オフの制御は、図3で説明したように、点灯スイッチ29がオンされているか否かにより切り換えられる。
図4に示すブレーキ状態の検出制御によれば、ブレーキスイッチ31がオンされると、尾灯22を速点滅して、尾灯22によりブレーキ状態であることをわかり易く報知できる。また、尾灯22の速点滅に必要な電力をモータ18からの回生電力により供給することができるので、バッテリー11の電力消費を抑制することができる。
次に、バッテリー11の出力電流値の制限制御について説明をする。
通常、バッテリー11には出力電流の制限値が決められている。制限値には、数秒程度の瞬間的なピーク値に対する制限(すなわち瞬間電流制限値)と、ある程度長い期間における平均値に対する制限(すなわち平均電流制限値)があり、電動自転車10では、両方の制限下で、バッテリー11から最大電力を取り出すことが必要である。
このため、この実施形態に係る電動自転車10では、図5に示すような出力電流の制限値制御を行っている。
図5において、縦軸は瞬間電流制御値および平均電流制御値を示しており、瞬間電流制御値>平均電流制御値である。横軸は、複数回数分の漕ぎ動作を示している。1回の漕ぎ動作は、漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでである。この1回の漕ぎ動作は、片方のペダル6(たとえば右ペダル)が半回転することにより行われ、次の1回の漕ぎ動作は、他方のペダル6(たとえば左ペダル)が半回転することにより行われる。
電動自転車10では、ペダル6に加わる踏み力がペダルセンサ39で検出される。制御回路24は、ペダルセンサ39の検出した踏み力に応じてインバータ14を制御し、モータ18に供給するバッテリー11の出力電流を増減させる。バッテリー11の出力電流の増減に応じ、モータ18の出力トルクが増減する。
制御回路24では、ペダルセンサ39で検出される踏み力に応じ、モータ18の生じる補助駆動力(出力トルク)を増減する。大まかに言えば、ペダルセンサ39で検出される踏み力が大きければ、モータ18の生じる補助駆動力を大きくし、踏み力が小さければ、補助駆動力を小さくする。
補助駆動力の大きさは、モータ18に供給されるバッテリー11からの電流値と比例する。そこで、制御回路24では、ペダルセンサ39から得られる踏み力に応じて増減するバッテリー11の出力電流値(電流センサ35で検知される電流値)をモニタし、出力電流値が予め定められたバッテリー11の平均電流制限値を超過している分(図5におけるB1)と、平均電流制限値内に収まっている分(図5におけるA1)とを、1回の漕ぎ動作中積算する。
そして、急な上り坂などの高負荷時に、求めた電流積算値がB1>A1となった場合は、次の1回の漕ぎ動作においては、瞬間電流制限値を一定値減らす。これにより、たとえば次の1回の漕ぎ動作(第2漕ぎ動作)においては、第1漕ぎ動作と同様な踏み力が検出されても、第2漕ぎ動作中の瞬間電流制限値が第1漕ぎ動作の時より低いため、電流平均値は第1漕ぎ動作の間の電流平均値よりも小さくなる。
第2漕ぎ動作においても、平均電流制限値を超過している分(図5のB2)および平均電流制限値以内に収まっている分(図5のA2)が積算され、依然として電流積算値がB2>A2であれば、第3漕ぎ動作の瞬時電流制限値をさらに一定値減らす。このようにして、瞬時電流制限値は、平均電流制限値に至るまで可変させる。
瞬時電流制限値を平均電流制限値に至るまで下げれば、平均電流制限値は許容値内に収まるはずである。
逆に、ある漕ぎ動作(第N漕ぎ動作)における平均電流制限値を超過している分Bnと、平均電流制限値以内に収まっている分Anとの関係が、Bn≦Anとなっていれば、瞬時電流制限値を予め定められている標準値(最大値)に至るまで増やしていく。
このような制御を継続することにより、負荷が大きな状態が続いても、ピーク電流値に対する制限(瞬時電流制限値の制限)および平均電流値に対する制限(平均電流制限値の制限)が守られ、バッテリー11を安全にかつ効果的に使用することができる。
なお、瞬時電流制限値および平均電流制限値は、バッテリー11の使用による温度変化に応じて変化する。よつて、この実施形態では、温度センサ37によりバッテリー11の温度を検出し、その検出温度を予め設定された電流制限値テーブルに照らし、瞬時電流制限値(標準値)および平均電流制限値が決められている。
次に、図5を参照して説明した制御回路24において実行される制御動作を、図6および図7のフローチャートの流れに沿って説明をする。
まず、図6の流れに従って説明すると、制御回路24は、ペダルセンサ39から与えられる踏み力に基づいて漕ぎ出しか否かの判別をする(ステップS21)。そして漕ぎ出しを検知すると、1回の漕ぎ動作の間の電流積算を開始し、平均電流制限値以下の部分をAnとし、平均電流制限値を超えた部分をBnとする。なお、nはn=1,2,3…で、各漕ぎ動作の順位を表わす。そして1回の漕ぎ動作の終了、すなわち漕ぎ終わりが検知されるまでの電流積算値AnおよびBnが求められる(ステップS22、S23)。
漕ぎ終わり検知後、電流積算値BnとAnの大小が比較される(ステップS24)。
比較の結果、Bn>Anの場合には、瞬時電流制限値の現在値を所定の値だけ低減させる(ステップS25)。
逆に、Bn≦Anであれば、瞬時電流制限値の現在値が瞬時電流制限値の標準値(最大値)になっていないことを確認し(ステップS26)、瞬時電流制限値の現在値を一定値増加させる(ステップS27)。
制御回路24では、図6に示す制御動作を実行しながら、並行して、漕ぎ出し検知から漕ぎ終わり検知までの間に、図7に示す瞬時電流制限値を超えないように電流制御を実行する。
すなわち、図7の流れに従って、漕ぎ出しの検知を判別し(ステップS31)、ペダルセンサ39の出力に基づいて漕ぎ出しを検知した場合には、電流センサ35から入力される電流瞬時値と、瞬時電流制限値の大小を比較する(ステップS32)。そして電流瞬時値が瞬時電流制限値よりも大きい場合には、インバータ14を制御して、モータ18の駆動デューティを低減させる(ステップS33)。
逆に、電流瞬時値が瞬時電流制限値以下の場合には、モータ18に与えるべきトルク指示値とモータ18のトルク出力値の大小が比較され、モータトルク指示値がモータトルク出力値以上であれば、インバータ14を制御してモータ18の駆動デューティを増加させる(ステップS35)。
逆に、モータトルク指示値がモータトルク出力値以下であれば、インバータ14を制御してモータ18の駆動デューティを低減させる(ステップS36)。
そして漕ぎ終わりが検知されるまで、ステップS32〜S36の制御が行われる。(ステップS37)。
以上の動作が行われることにより、ペダルセンサ39により検出される踏み力が大きいほどモータ18のトルク出力値を大きくして大きな補助駆動力を発生させ、踏み力に応じた適切な補助駆動力が発生される。しかも、補助駆動力を発生させるためにモータ18に与える電流値が、瞬時電流制限値および平均電流制限値のいずれの制限をも満たすように制御することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係る電動自転車10の左側面図である。 この発明の一実施形態に係る電動自転車10の電気回路構成を示すブロック図である。 点灯スイッチ29の切り換えに応じ、制御回路24により行われる前照灯20および尾灯22の点灯および点滅制御動作を説明するためのフローチャートである。 制御回路24により行われるブレーキ状態検出制御動作を示すフローチャートである。 出力電流の制限値制御を説明するためのグラフである。 制御回路24において実行される平均電流制限値の制限下の制御動作を示すフローチャートである。 制御回路24において実行される瞬時電流制限値の制御下の制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 電動自転車
11 バッテリー
14 インバータ
18 モータ
20 前照灯
22 尾灯
24 制御回路
26 マイクロコンピュータ(マイコン)
29 点灯スイッチ
31 ブレーキスイッチ
35 電流センサ
37 温度センサ
39 ペダルセンサ

Claims (3)

  1. ペダルを人力回転することにより生じる駆動力に加えて、モータによる補助駆動力を発生することのできる電動自転車であって、
    前記ペダルに与えられる踏み力を検出する踏み力検出手段と、
    電力が蓄えられるバッテリーと、
    前記バッテリーの電力により駆動されるモータと、
    前記バッテリーとモータとの間に設けられ、前記バッテリーと前記モータとの間の電力の授受を制御する電力制御手段と、
    前記踏み力検出手段の検出値に基づいてペダルの漕ぎ出しおよび漕ぎ終わりを検出し、前記ペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作の間に、前記モータに供給される電流量を積算する電流量積算手段と、
    前記電流量積算手段の積算結果に基づいて、次のペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作の間に前記モータに供給される電流量を制限する電流規制手段と、
    を含み、
    前記電流量積算手段は、前記バッテリーに対して予め定められている平均電流制限値をしきい値として有しており、
    前記ペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作の間に、前記モータに供給される平均電流制限値以下の電流の積算量をAnとし、平均電流制限値を超過した電流の積算量をBnとして積算し、
    前記電流規制手段は、前記電流量積算手段の積算結果がBn>Anのときは、次のペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作における瞬時電流制限値を一定値下げることを特徴とする電動自転車。
  2. 前記電流規制手段は、前記バッテリーに対して予め定められている瞬時電流制限値を比較値として有しており、
    前記ペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの漕ぎ動作の間に、前記モータに供給される電流値が前記瞬時電流制限値を超えないように制限することを特徴とする、請求項1記載の電動自転車。
  3. 前記電流規制手段は、前記電流量積算手段の積算結果がBn≦Anのときは、次のペダルの漕ぎ出しから漕ぎ終わりまでの1回の漕ぎ動作における瞬時電流制限値を一定値増加させることを特徴とする、請求項1または2に記載の電動自転車。
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