JP5219992B2 - 電動車両用電力供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動車両用電力供給装置に関し、特に、車両の駆動源である電動モータ(以下、単に「モータ」という)に電力を供給する高電圧のメインバッテリと、モータ以外の、車両に設けられる電力駆動機器(補機)に電力を供給する低電圧のサブバッテリとからなる電動車両用電力供給装置に関する。
自動二輪車や、乗用車等の車両には、電源として定格12ボルトのバッテリが搭載されるのが一般的であるが、オプションの電装部品を設置する場合や、車両の高性能化等に伴って高電圧バッテリを搭載した車両も知られるようになっている。しかし、高電圧バッテリでは低電圧定格ランプを従来通り点灯させることができない。そこで、例えば、特許文献1には、高電圧バッテリで従来の低電圧定格ランプを点灯できるようにするため、電力変換器の出力デューティ比の変更を行ってランプに流れる電流を調整する車両用ランプ制御装置が提案されている。
特許第3679700号公報
高電圧バッテリを搭載した電動車両の電力供給装置では、灯火器等の車両の補機に安定的に電力を供給する目的で、メインバッテリである高電圧バッテリとは別に補機用の低電圧サブバッテリを設ける場合がある。この場合、メインバッテリの出力電圧を電力変換器で降圧し、その降圧した電圧でサブバッテリを充電するシステムが考えられる。
このようなシステムでは、灯火器を含めた車両の補機にサブバッテリから電力を供給することになる。しかし、サブバッテリの電圧は電力変換器から印加される充電用電圧になっているので、単に電力変換器からの電圧を補機に供給すると、例えば、灯火器に、その定格電圧より高い充電用電圧が印加されることになる。このように充電用電圧で灯火器を点灯すると、灯火器の耐久性に影響がでることが考えられるので、対策が望まれる。
一方で、灯火器の耐久性を考慮して電力変換器の出力電圧を低くすれば、サブバッテリを十分に充電できないという課題が生じる。
本発明の目的は、上記従来技術の課題に対して、サブバッテリを十分に充電できるようにしつつ、灯火器等の、補機の耐久性低下を防止することができる電動車両用電力供給装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、車両の駆動源であるモータと、少なくともヘッドライトを含む補機とを有する電動車両に使用され、高電圧のメインバッテリと、前記メインバッテリよりも低電圧のサブバッテリとを有し、前記サブバッテリの出力電圧、および第1の電力変換手段によって降圧した前記メインバッテリの出力電圧を前記補機に電力供給するように構成されている電動車両用電力供給装置において、前記第1の電力変換手段が、メインバッテリの出力電圧を降圧して前記サブバッテリに充電電圧を生成するように構成されているとともに、前記サブバッテリの出力電圧をさらに降圧して補機に供給する第2の電力変換手段をさらに備えている点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記第2の電力変換手段が、前記補機に対する印加電圧を制限するようにデューティ比制御されるスイッチング素子であり、前記デューティ比は、車両の走行状態に応じて可変である点に第2の特徴がある。
また、本発明は、車両の速度を検知する車速検知手段を備え、検知された車速によって車両が停止していることを検出したときには、前記デューティ比を車両の走行時と比べて小さい値に切り換える点に第3の特徴がある。
また、本発明は、電動車両が、車両を自立させるサイドスタンドと、サイドスタンドが非格納位置にあるときに検出信号を出力するサイドスタンドスイッチとを有し、前記サイドスタンドスイッチが検出信号を出力しているときには、前記デューティ比をゼロに切り換える点に第4の特徴がある。
また、本発明は、前記第1の電力変換手段が前記サブバッテリに対して供給する充電電圧は、サブバッテリの定格電圧より高い値である点に第5の特徴がある。
また、本発明は、前記第2の電力変換手段が、電圧降下機能を有するダイオードである点に第6の特徴がある。
また、本発明は、前記第1の電力変換手段が第1のダウンコンバータであり、前記第2の電力変換手段が、前記第1のダウンコンバータの出力電圧をさらに降圧させる第2のダウンコンバータであり、前記第1のダウンコンバータは前記サブバッテリの充電用電圧を出力し、前記第2のダウンコンバータは前記補機の駆動用電圧を出力するようにサブバッテリおよび補機にそれぞれ接続されている点に第7の特徴がある。さらに、本発明は、メインスイッチがオンされた際、前記第1の電力変換手段が作動するまでの間は前記スイッチング素子をデューティ比100%で駆動する点に第8の特徴がある。
第1の特徴を有する本発明によれば、メインバッテリの駆動負荷変動によらず、サブバッテリから安定的に補機に電力を供給することができる。また、サブバッテリを充電するのに十分な電圧を印加することができると同時に、灯火器等の補機の耐久性を向上させることができる。特に、ヘッドライトのバルブの寿命を長くすることができる。
第2の特徴を有する本発明によれば、車両の状態に応じて、補機である灯火器の照度を調整することができる。例えば、第3の特徴を有する本発明では、車両が停止状態では灯火器を減光することができるので、バッテリの放電時間を長くすることができる。
第4の特徴を有する本発明によれば、サイドスタンドが非格納位置にあるときは、補機である灯火器を消灯してバッテリの放電時間を長くし、電動車両の走行距離を長くすることができる。
第5の特徴を有する本発明によれば、サブバッテリを十分に充電することができる。第6の特徴を有する本発明によれば、ダイオードの機能により電圧を制限できるので、スイッチング素子を使用するのと違い、制御手段等が不要であり、構成を簡素化することができる。
第7の特徴を有する本発明によれば、高精度に降圧された2種類の電圧を取り出すことができる。第8の特徴を有する本発明によれば、メインスイッチをオンにしてからダウンコンバータが出力開始するまでの間はサブバッテリからヘッドライトに電力供給されることに鑑み、サブバッテリから電力供給されている間、スイッチング素子を100%デューティ比で駆動してヘッドライトの明るさを維持することができる。
本発明の一実施形態に係る電力供給装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る電力供給装置を搭載した電動車両の側面図である。 ヘッドライトに流れる電流のデューティ比制御に係るフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る電力供給装置の要部を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る電力供給装置の要部を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る電力供給装置の要部を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る電力供給装置の要部を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る電力供給装置を搭載した電動車両の左側面図である。電動車両1は低床フロアを有するスクータ型二輪車であり、車体フレーム3に各構成部分が直接または他の部材を介して間接的に取り付けられている。まず、車体フレーム3は、前部であるヘッドパイプ31と、ヘッドパイプ31に先端が接合されて後端が下方に延びている前フレーム部分32と、前フレーム部分32から車体幅方向左右にそれぞれ分岐して車体後方寄りに延びている一対のメインフレーム部分33と、メインフレーム部分33から車体上後方に延びているリヤフレーム部分36とからなる。
ヘッドパイプ31には、前輪WFを支持するフロントフォーク2が操舵自在に支持される。フロントフォーク2から上部に延長されてヘッドパイプ31で支持されるステアリング軸41の上部には、アクセルグリップを有するステアリングハンドル46が連結される。ステアリングハンドル46には、アクセルグリップの回動角つまりアクセル開度を検知するスロットルセンサ23が設けられる。
ヘッドパイプ31の前部にはパイプからなるブラケット37が結合され、このブラケット37の前端部には、ヘッドライト25が取り付けられ、ヘッドライト25の上方にはブラケット37で支持されるフロントキャリア26が設けられる。
車体フレーム3の、メインフレーム部分33とリヤフレーム部分36との中間領域に車体後方に向けて延在するブラケット34が接合されており、このブラケット34には、車体幅方向に延在しているピボット軸35が設けられ、このピボット軸35によってスイングアーム17が上下揺動自在に支持される。スイングアーム17には、車両駆動源としてのモータ18が設けられ、モータ18の出力は後輪車軸19に伝達され、後輪車軸19に支持された後輪WRを駆動する。後輪車軸19を含むハウジングとリヤフレーム部分36とは、リヤサスペンション20によって連結される。
ブラケット34には、停車中に車体を支持するサイドスタンド24が設けられ、サイドスタンド24は、該サイドスタンド24が所定位置に格納されているときに検出信号を出力するサイドスタンドスイッチ28を有する。
メインフレーム部分33には、複数のバッテリセルからなる高電圧(例えば72ボルト定格)のメインバッテリ4が搭載され、メインバッテリ4の上部はカバー40で覆われる。メインバッテリ4の前部には、空気導入パイプ38が連結され、メインバッテリ4の後部には吸気ファン39が設けられる。吸気ファン39によって空気導入パイプ38からメインバッテリ4に空気が導入され、この空気はメインバッテリ4を冷却した後、車体後方に排出される。
リヤフレーム部分36の上にはメインバッテリ4を充電する充電器(図示しない)から延びる充電ケーブル42のプラグ43を結合することができるソケット44が設けられる。リヤフレーム部分36には、さらにリヤキャリヤ29やテールライト27が設けられる。
左右一対のリヤフレーム部分36の間には荷室50が設けられ、この荷室50から下部に突出している荷室底部51には、メインバッテリ4で充電される低電圧(例えば、12ボルト定格)のサブバッテリ5が収容される。スイングアーム17には、モータ18を制御するパワー・ドライブ・ユニット(PDU)45が設けられる。
荷室50の上には、荷室50の蓋を兼用する運転者シート21が設けられ、運転者シート21には、運転者が着座したときに作動して着座信号を出力するシートスイッチ22が設けられる。
図1は、電力供給装置のシステム構成を示すブロック図である。電力供給装置は、メインバッテリ4と、サブバッテリ5と、第1の電力変換手段としてのDC−DCダウンコンバータ(以下、単に「ダウンコンバータ」という)6と、PDU45と、メインバッテリ4内に設けられるバッテリ管理ユニット(BMU)7とを備える。PDU45は、FETまたはIGBT等のスイッチング素子からなるインバータ回路451と、インバータ回路451を制御する制御部452と有する。制御部452はCAN通信用ボードを含む。
メインバッテリ4は、例えば、24ボルトのリチウムイオンのバッテリモジュールを3組備え、LSIで構成できるBMU7とともにバッテリパックを形成する。メインバッテリ4は、互いに並列に接続されるコンタクタ81と、プリチャージコンタクタ82とを備えるリレー装置8を介してパワーラインL1、L2によりインバータ回路451の入力側に電気的に接続される。インバータ回路451の3相交流出力側は3相交流ラインによってモータ18に接続される。
パワーラインL1、L2は、ダウンコンバータ6の入力側に接続されるとともに、充電用のソケット44に接続される。ダウンコンバータ6は、高電圧の入力(例えば、72ボルトであるメインバッテリ4の電圧)を、低電圧(例えば、サブバッテリ5の充電電圧)に変換して出力する機能を有する。サブバッテリ5は、制御部452および補機の制御電源であり、12ボルトバッテリからなり、例えば、14.3ボルトで充電される。
ダウンコンバータ6の出力は、常時系統ラインL3に接続され、常時系統ラインL3は、BMU7およびサブバッテリ5に接続される。また、常時系統ラインL3はメインスイッチ9に接続され、メインスイッチ9はメインスイッチ系統ラインL4によって、制御部452、BMU7、並びに灯火器(テールライト)27、ヘッドライト25、および一般電装機器10に接続される。メインスイッチ系統ラインL4には、オートパワーオフリレー14が設けられる。
ヘッドライト25は、制御部452内に設けられるスイッチング素子(FET)11を介して接地される。PDU45の制御部452には、モータ18の回転角度を検知するアングルセンサ16、スロットルセンサ23、シートスイッチ22、およびサイドスタンドスイッチ28が接続される。
BMU7と制御部452との間には、CAN通信ライン12が設けられる。また、BMU7とリレー装置8のコンタクタ81とプリチャージコンタクタ82と間には信号線48、49がそれぞれ設けられ、BMU7から出力されるコンタクタ81およびプリチャージコンタクタ82の開閉指令が伝送される。
充電用のソケット44は、商用交流電源に入力側が接続可能な充電器41の出力側に接続される電源プラグ13と連結可能に構成される。充電器41は、補助電源電圧を生成可能であり、この補助電源用のラインL6がBMU7および制御部452間を接続する制御系統ラインL5に接続される。
上記構成において、メインバッテリ4を充電する際には、充電ソケット44に充電プラグ43を接続し、電源プラグ13を、図示しないAC100ボルトコンセントに接続する。そうして、充電器41に設けられる図示しない充電開始スイッチをオンにすると、充電器41から補助電源電用のラインL6を通じて制御系統ラインL5に補助電源電圧(12ボルト)が印加される。
補助電源電圧は、制御系統ラインL5を介してPDU45の制御部452およびBMU7に印加され、制御部452は、補助電源電圧が印加されると動作を開始する。例えば、CAN通信によってBMU7と通信し、コンタクタ制御信号をBMU7に送信する。BMU7はコンタクタ制御信号に応答してプリチャージコンタクタ82およびコンタクタ81を順にオンにする。プリチャージコンタクタ82をコンタクタ81よりも先にオンにするのは、いきなりコンタクタ81をオンにすることにより、突入電流が流れるのを防ぐためであり、抵抗Rを介することによって調節された電流がメインバッテリ4から供給される。こうして、充電器41からパワーラインL1、L2を通じて電流が供給され、メインバッテリ4は充電される。CAN通信では、メインバッテリの過充電信号等がBMU7から制御部452に供給される。
また、PDU45は、補助電圧の入力に応答してダウンコンバータ6を起動させるので、常時系統ラインL3にダウンコンバータ6で降圧された電圧が接続される。この常時系統ラインL3に接続された電圧(14.3ボルト)でサブバッテリ5が充電される。
充電されたメインバッテリ4を搭載した車両を走行させる場合、まず、メインスイッチ9をオンにする。そうすると、メインスイッチ系統ラインL4にサブバッテリ5の電圧が印加され、制御部452はこの電圧によって駆動される。また、オートパワーオフリレー14がオンになって、サブバッテリ5の電圧が、メインスイッチ系統ラインL4を経由して、灯火器27、ヘッドライト25、および一般電装機器10等の補機に印加される。但し、ヘッドライト25は、制御部452内に設けられるFET11を介して接地されているので、このFET11のオン時間デューティ比に従って制御された電流がヘッドライト25に流れる。FET11のオン時間デューティ比の制御はさらに後述する。
制御部452は、メインスイッチ9を介してサブバッテリ5からの電圧が印加されると、起動信号をダウンコンバータ6に入力する。ダウンコンバータ6はこの起動信号に応答して動作開始し、メインバッテリ4の電圧を降圧して常時系統ラインL3に出力する。降圧されたダウンコンバータ6の電圧は、サブバッテリ5を充電するのに十分な電圧(例えば14.3ボルト)であり、この電圧は、サブバッテリ5の他、ヘッドライト25、灯火器27、および一般電装機器にも印加される。
メインスイッチ9をオンにした状態で、スロットルセンサ23の開操作が行われると、シートスイッチ22、およびサイドスタンドスイッチ28がオンになっていることを前提として、つまり運転者がシート21に着座して、サイドスタンド24が格納位置に上げられていることを条件に、制御部452は、インバータ回路451をPWM制御してモータ18に電力を供給開始する。インバータ回路451を構成するスイッチング素子の切り替えタイミングは、アングルセンサ16によるモータ18の回転角度に応じて決定される。アングルセンサ16で検知された回転角度を使用して制御部452では車速を算出できる。したがって、アングルセンサ16はモータ18で駆動される車両の速度検出センサとしても機能する。PWM制御におけるデューティ比制御は、スロットルセンサ23による検出開度に従って行われる。
スロットルセンサ23の検出開度が所定値より小さくなるか、シートスイッチ22およびサイドスタンドスイッチ25の少なくとも一方がオフになると制御部452は、インバータ回路451に指示するデューティ比をゼロにしてモータ18の駆動を停止する。
メインスイッチ9をオフにすると、所定時間経過後にオートパワーオフリレー14がオフになり、ヘッドライト25やその他の灯火器27おおび一般電装機器10等への給電が停止される。
次に、ヘッドライト25に流れる電流を制限するFET11の制御を説明する。図3は、電力供給装置のうち、ヘッドライト25のデューティ比制御に関する動作を示すフローチャートである。同図において、ステップS1では、メインスイッチ9がオンか否かを判別する。メインスイッチ9がオンになったと判断されたならば、ステップS2に進み、PDU45を起動する。ステップS3では、オートパワーオフリレー14がオンにされる。ステップS4では、第2の電力変換手段としての減光回路を構成するFET11をオンにする。つまりFET11は100%デューティ比で駆動される。メインスイッチ9をオンにしてからダウンコンバータ6が出力開始するまで時間がかかるので、この間はサブバッテリ5からヘッドライト25に電力供給される。したがって、このように、サブバッテリ5から電力供給されている間は、FET11を100%デューティ比で駆動してヘッドライト25の明るさを維持するのがよい。
ステップS5では、BMU7およびダウンコンバータ6が起動開始されたか否かを判断する。この判断は、メインスイッチ9をオンにしてからの経過時間やダウンコンバータ6の出力電圧が所定値(14.3ボルト)に達していること等により行うことができる。
ステップS5が肯定ならば、ステップS6に進んで、FET11の駆動デューティ比を低減して、例えば90%としてヘッドライト25に流れる電流を低下させる。
ステップS7では、モータ18の回転数が0rpm、つまりモータ18が停止しているか否かを判断する。モータ18が停止していると判断された場合は、ステップS8に進んでFET11のデューティ比をさらに低い値(例えば70%)に低下してさらに減光する。モータ18が停止している場合、車両は停止していると判断できるので、ヘッドライト25を減光してもよいからである。
ステップS7が否定の場合、つまりモータ18が停止していないと判断された場合は、ステップS9に進み、サイドスタンドスイッチ28がオフか否か、つまりサイドスタンド24が出ているか否かを判断する。サイドスタンド24が出ている場合は、モータ18の回転数が0rpmでないとしても、ステップS10に進んでFET11のデューティ比を低い値(例えば70%)とする。サイドスタンド24を出している場合は、車両は停止していると判断してもよいからである。
なお、車両が停止していると判断した場合は、ヘッドライト25を減光するだけでなく、消灯するようにしてもよい。また、ステップS7では、モータ18の回転数が0rpmか否かを判断するのに代えて、車速によって、車両が停止しているかどうかを判断してもよい。例えば、車速が4km/時以下か否かによってデューティ比を70%に低減するか否かを判断してもよい。
このように、ヘッドライト25に供給される電流を制限することによって、定格が小さいヘッドライト25に、定格を超える電圧を印加されるような構成でも、ヘッドライトバルブを定格が大きいものに切り換えることなくヘッドライト25の高い耐久性を維持することができる。
ヘッドライト25に流れる電流を制限するFET11は、高電圧を充電電圧に変換する第1の電力変換手段としてのダウンコンバータ6に対して、第2の電力変換手段としての機能を有する。なお、FET11はPDU45内の既存の基板に取り付けられるので、実装性を向上させることができる。
第2の電力変換手段としてのFET11は、PDU45に設けるのに限らず、例えばダウンコンバータ6内に設けることができる。図4は、第2の電力変換手段としてのFET11をダウンコンバータ6に設けた例を示す電力供給装置の要部ブロック図であり、図1と同符号は同一または同等部分を示す。図4において、ダウンコンバータ6を構成する要素を実装した基板状に、FET11aを装着する。そして、PDU45の制御部452から、このFET11aのデューティ比を制御する減光信号が供給される。減光信号によってFET11aのデューティ比を制御する処理は、図3のフローチャートで示した処理と同じである。
第2の電力変換手段は、FETに限らず、例えば、ダイオードを使用しても実現できる。図5は、第2の電力変換手段の第3実施形態を示す図であり、図1と同符号は同一または同等部分を示す。第3実施形態では、FET11に代えて、PDU45に設けるダイオードD1を介してヘッドライト25を接地している。この例では、ダイオードD1による電圧降下が1ボルト程度見込めるので、この電圧降下に見合って、ヘッドライト25に流れる電流を低減させることができる。
なお、このダイオードD1は、PDU45に設けるのに限らず、例えばダウンコンバータ6内に設けることができる。図6は、第2の電力変換手段の第4実施形態を示す電力供給装置の要部ブロック図であり、図1と同符号は同一または同等部分を示す。図6において、ダウンコンバータ6を構成する要素を実装した基板状に、ダイオードD2を装着する。この例によっても、図5に示した実施形態と同様、ダイオードD2の電圧降下によって、ヘッドライト25に流れる電流を低減させることができる。
次に、第2の電力変換手段の第5実施形態を説明する。図7は、第2の電力変換手段の第5実施形態を示す電力供給装置の要部ブロック図であり、図1と同符号は同一または同等部分を示す。図7において、ダウンコンバータ6を装着する基板Bに、さらにもう一つのダウンコンバータ6aを設ける。ダウンコンバータ6の出力は、常時系統ラインL3に接続されるとともに、ダウンコンバータ6aの入力側に接続される。そして、ダウンコンバータ6aは、ダウンコンバータ6から入力される電圧(14.3ボルト)をさらにヘッドライト25の定格電圧に相当する電圧(例えば12ボルト)に降圧させて出力する。ダウンコンバータ6aの出力はヘッドライト25及び他の灯火器27に接続される。
上述のように、各実施形態によれば、ヘッドライト25に印加される電圧はヘッドライト25の定格電圧に低下されるので、サブバッテリ5の充電電圧をヘッドライト25の定格電圧より高くしてもヘッドライト25の耐久性に影響が出ることを回避できる。
なお、図1、4〜6に示した実施形態では、ヘッドライト25に対する印加電圧を低下させる構成としたが、図7に示した実施形態のように、灯火器27等、他の補機に対しても同様に第2の電力変換手段により電圧または電流を低減させるようにすることができる。
1…電動車両、 2…フロントフォーク、 3…車体フレーム、 4…メインバッテリ、 5…サブバッテリ、 6…ダウンコンバータ(第1の電力変換手段)、 6a…第2のダウンコンバータ(第2の電力変換手段)、 7…BMU、 8…リレー装置、 9…メインスイッチ、 10…一般電装機器、 11、11a…FET(第2の電力変換手段)、 14…オートパワーオフリレー、 15…スロットルセンサ、 16…アングルセンサ、 18…モータ、 22…シートスイッチ、 23…スロットルセンサ、 25…ヘッドライト、 27…灯火器、 28…サイドスタンドスイッチ、 D1、D2…ダイオード(第2の電力変換手段)

Claims (6)

  1. 車両(1)の駆動源であるモータ(18)と、少なくともヘッドライト(25)を含む補機とを有する電動車両(1)に使用され、高電圧のメインバッテリ(4)と、前記メインバッテリ(4)よりも低電圧のサブバッテリ(5)とを有し、前記サブバッテリ(5)の出力電圧、および第1の電力変換手段(6)によって降圧した前記メインバッテリ(4)の出力電圧を前記補機に電力供給するように構成されている電動車両用電力供給装置において、
    前記第1の電力変換手段(6)が、メインバッテリ(4)の出力電圧を降圧して前記サブバッテリ(5)に充電電圧を生成するように構成され、
    前記サブバッテリ(5)の出力電圧をさらに降圧して補機に供給する第2の電力変換手段(11、11a、D1、D2、6a)をさらに備えており、
    前記第2の電力変換手段が、前記補機に対する印加電圧を制限するようにデューティ比制御されるスイッチング素子(11、11a)であり、
    前記デューティ比は、車両(1)の走行状態に応じて可変であり、
    メインスイッチ(9)がオンされた際、前記第1の電力変換手段(6)が作動するまでの間は前記スイッチング素子(11)をデューティ比100%で駆動することを特徴とする電動車両用電力供給装置。
  2. 車両(1)の速度を検知する車速検知手段(16)を備え、
    検知された車速によって車両(1)が停止していることを検出したときには、前記デューティ比を車両(1)の走行時と比べて小さい値に切り換えることを特徴とする請求項記載の電動車両用電力供給装置。
  3. 電動車両が、車両(1)を自立させるサイドスタンド(24)と、サイドスタンド(24)が非格納位置にあるときに検出信号を出力するサイドスタンドスイッチ(28)とを有し、
    前記サイドスタンドスイッチ(28)が検出信号を出力しているときには、前記デューティ比をゼロに切り換えることを特徴とする請求項記載の電動車両用電力供給装置。
  4. 前記第1の電力変換手段(6)が前記サブバッテリ(5)に対して供給する充電電圧は、サブバッテリ(5)の定格電圧より高い値であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電動車両用電力供給装置。
  5. 前記第2の電力変換手段が、電圧降下機能を有するダイオード(D1、D2)であることを特徴とする請求項1記載の電動車両用電力供給装置。
  6. 前記第1の電力変換手段(6)が第1のダウンコンバータであり、前記第2の電力変換手段(6a)が、前記第1のダウンコンバータの出力電圧をさらに降圧させる第2のダウンコンバータであり、
    前記第1のダウンコンバータ(6)は前記サブバッテリ(5)の充電用電圧を出力し、前記第2のダウンコンバータ(6a)は前記補機の駆動用電圧を出力するようにそれぞれサブバッテリ(5)および補機に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電動車両用電力供給装置。
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